JP4913914B1 - 小動物侵入防止システム - Google Patents

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Abstract

【課題】鳥インフルエンザウィルス等の各種感染症の蔓延防止と、畜舎内の飼育環境の向上を目指すこと。
【解決手段】導電性を有し、産業動物を飼育する畜舎100内における小動物の侵入経路を塞ぐように設けられる侵入防止ネット10と、侵入防止ネット10と配線接続され、外部電源30からの一次電圧を、小動物に対して電撃を与えるための電撃用制御電圧と、畜舎100内へマイナスイオンを供給するためのマイナスイオン発生用制御電圧とにそれぞれ変換し、二次電圧として当該ネット10に各制御電圧を印加する高電圧装置20とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、家畜・家禽等を飼育する畜舎に採用され、外部から侵入する小動物を媒介して蔓延する鳥インフルエンザ等の各種感染症の拡大を防止する小動物侵入防止システムに関するものである。
近年、日本を含むアジア諸国をはじめとして世界的に鳥インフルエンザが流行して深刻な社会問題となっている。鳥インフルエンザは、鳥類(家禽類を含む)が鳥インフルエンザウィルスに感染すること発症する疾病であり、鳥類のみならず豚や馬等の家畜、海洋性哺乳類にも感染することができる広い宿主域をもつウィルスである。
一般に、鳥インフルエンザウィルスの天然宿主は野生の水辺性鳥類であり、鳥類では大部分のインフルエンザウィルス感染の症状として気道及び腸管の軽い局所感染を引き起こすが、家禽において高病原性の影響を有することがあり、突発的に大発生し、罹患した家畜や家禽集団中で高い死亡率を引き起こす可能性がある。そのため、鳥インフルエンザウィルスに感染した家禽及び家畜は、ウィルスの感染拡大を防止するため、焼却炉による焼却処分や埋設によって殺処分され、さらに畜舎及びその周囲を消毒する防疫作業が行われている。
また、鳥インフルエンザのウィルスは、通常、家禽及び家畜以外の他の種に感染しないが、鳥インフルエンザウィルスの感染が広域化・長期化しているため、豚やヒトの体内で突然変異して人獣共通感染症(Zoonosis)となり得る危険性が高まっており、世界的な大流行(パンデミック)が起こる可能性が示唆されている。
そこで、このような鳥インフルエンザウィルスによる家禽や家畜の感染拡大をするための施設として、例えば下記特許文献1に開示されるものが公知である。
登録実用新案第3139417号
ところで、鳥インフルエンザウィルスの天然宿主である水辺性鳥類が家禽や家畜等の産業動物を飼育する畜舎内に侵入することを防止するため、一般的には畜舎の出入口や窓に防鳥ネット(網目の大きさが約2〜5cm四方)を張設し、鳥インフルエンザウィルスに感染した水辺性鳥類が畜舎内へ侵入するのを防止するとともに、畜舎内にて鳥インフルエンザウィルスの感染が確認された産業動物が舍外に脱走することを防止している。
しかしながら、防鳥ネットの網目の大きさが約2〜5cm四方であるため主な宿主である水辺性鳥類、鼬や野良猫等の中型動物の侵入を防止することはできるが、例えば野鼠や昆虫等の網目を通り抜け可能な小動物の侵入までは防げていないのが現状である。
よって、仮に網目から侵入した小動物が鳥インフルエンザウィルスに感染した鳥やその排泄物、死体、臓器等に濃厚に接触することによって宿主となってしまうと、その小動物を媒介として畜舎内にいる産業動物、更には舍外の動物にまで感染が拡大して甚大な被害を及ぼす可能性がある。
また、小動物の侵入を防止する他の方法として超音波による排除方法もあるが、発生させた超音波を比較的広範囲にまで及ぶため、排除対象外の野生動物の生息域を無用に狭めてしまう虞があった。さらに、排除対象である野生動物や有害動物ばかりでなく、飼育されているペットや家禽、家畜に対しても排除効果が及ぶことになり、排除対象でない動物に対して不快感を与えるという問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、各種感染症の宿主と成り得る小動物の畜舎内への侵入を防止することのできる小動物侵入防止システムを提供することを目的とするものである。
上記した目的を達成するために、請求項1記載の小動物侵入防止システムは、導電性を有し、産業動物を飼育する畜舎内における小動物の侵入経路を塞ぐように設けられる侵入防止ネットと、
該侵入防止ネットと配線接続され、外部電源からの一次電圧を、前記小動物に対して電撃を与えるための電撃用制御電圧と、前記畜舎内へマイナスイオンを供給するためのマイナスイオン発生用制御電圧とにそれぞれ変換し、二次電圧として当該ネットに前記各制御電圧を印加する高電圧装置と、
を備えることを特徴とする。
請求項2記載の小動物侵入防止システムは、請求項1記載の小動物侵入防止システムにおいて、前記高電圧装置は、
外部電源からの一次電圧を前記小動物に対する電撃用の電圧に制御された電撃用制御電圧に変換する電撃用電圧変換手段と、
外部電源からの一次電圧を前記畜舎内にマイナスイオンを供給するために制御されたイオン発生用制御電圧に変換するイオン発生用電圧変換手段と、
前記電撃用制御電圧と前記イオン発生用制御電圧とが交互に印加されるように所定の印加タイミングで切り替え制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項3記載の小動物侵入防止システムは、請求項1又2記載の小動物侵入防止システムにおいて、前記侵入防止ネットの目合いの大きさは、少なくとも前記高電圧装置から制御電圧が印加された際に、網目における結節の間を電荷が移動可能な距離であり、且つ小動物の侵入が防止できる程度の大きさであることを特徴とする。
また、請求項4記載の小動物侵入防止システムは、請求項1〜3の何れかに記載の小動物侵入防止システムにおいて、前記侵入防止ネットは、合成樹脂繊維をラッセル織りした網状ネットであり、その網地表面に導電性材料を噴霧して担持することを特徴とする。
また、請求項5記載の小動物侵入防止システムは、請求項3又は4記載の小動物侵入防止システムにおいて、前記導電性材料は、導電性を有する多孔性粉末を主成分とすることを特徴とする。
本発明の小動物侵入防止システムによれば、侵入防止ネットに電撃用制御電圧とイオン発生用制御電圧とを交互に印加することにより、鳥インフルエンザウィルス等の感染症の宿主に成りうる小動物の畜舎内への侵入を防止して畜舎内にいる産業動物への被害拡大を未然に防止するとともに、畜舎内の脱臭効果と飼育する産業動物の免疫力を向上させる等の有益な効果を齎すことができる。
また、導電性材料として炭素のような導電性を有する吸着性多孔体粉末を導電性材料として使用することで、マイナスイオン効果に加えて畜舎内の有害物質や悪臭物質を吸着する効果を奏することができ、さらに快適な飼育環境を実現することができる。することができる。
本発明に係る小動物侵入防止システムの概念図である。 同システムの構成を示す機能ブロック図である。 イオン発生用制御電圧を印加したときのマイナスイオン発生のメカニズムを示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者等によりなされる実施可能な他の形態、実施例及び運用技術等はすべて本発明の範疇に含まれる。
また、本明細書において、産業動物(例えば鶏、家鴨等の家禽や豚、牛、馬等の家畜等)を飼育する畜舎内への侵入の排除対象である「小動物」とは、例えば鳥インフルエンザウィルスの天然宿主である水辺性鳥類をはじめとする鳥類、野鼠等の野生動物、爬虫類、昆虫等であって、鳥インフルエンザウィルスを含む各種感染症の宿主と成り得る動物全般を示す。
まず、本発明に係る小動物侵入防止システム1のシステム構成について説明する。
図1又は図2に示すように、本例の小動物侵入防止システム1は、産業動物を飼育する畜舎100の窓や出入口等の小動物の侵入の虞がある侵入経路を塞ぐように例えば水平方向への左右移動若しくは鉛直方向への上下移動によって開閉自在に吊設(又は窓枠や出入口の扉枠に張装)される侵入防止ネット10と、侵入防止ネット10に対し用途に応じた制御電圧を印加する高電圧装置20とを備え、侵入防止ネット10と高電圧装置20との間が配線接続されている。
侵入防止ネット10は、例えばポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリアミド系繊維等の耐候性や耐摩耗性に優れた合成樹脂繊維で形成され、さらに畜舎100内への小動物の侵入防止と畜舎100の換気を行うための通風性とを兼ね備えるため、網目の目ずれがなく一定に保持された網状ネット(一例として、建築現場等で使用されるラッセル織りされた合成樹脂(ポリエチレン)製の塗料飛散防止用ネット)からなる。
また、侵入防止ネット10の網地表面には、スプレーガン等の噴霧器による吹き付けにより導電性材料が担持されている。噴霧器による吹き付けの際の噴霧圧力は、使用するネットの素材や目合いの大きさ等に基づき適宜可変する必要があるが、概ね0.4Pa〜0.5Paで噴霧することが好ましい。また、噴霧距離としては、概ね30cm前後であるが、導電性材料の濃度との関係により適宜距離調整をすることが好ましいする。
導電性材料としては、アクリル系導電性塗料(例えば、神東塗料(株) NOE-3063)を希釈液にて希釈(導電性材料:希釈液=10:1〜2)使用する。また、導電性材料と溶剤とを所定比率で混合したものを使用することも可能であり、一例としては、例えば特許第3133962号に開示されるような溶剤としてナイロン樹脂溶剤を、導電性物質として炭素粉末を混合した材料が挙げられる。なお、侵入防止ネット10に導電性を付与することのできる材料であれば、上記材料以外であってもよい。
また、導電性材料として、導電性に加えて有害物質や悪臭物質が吸着可能な吸着性を有する炭素粉末のような吸着性多孔体粉末を導電性材料として使用した材料を用いることで、畜舎100内の有害物質や悪臭物質を吸着する効果を奏することができる。なお、導電性を有さない吸着性多孔体粉末を副成分とし、主成分となる導電性材料に混合した材料でも同様である。
さらに、導電性材料の侵入防止ネット10への担持方法としては、侵入防止ネット10の機能(通風性及び小動物の侵入防止性能)を阻害しないような状態で担持されていれば上述したような吹き付けによるネット表面への加工処理に限定されない。また、侵入防止ネット10に対して導電性材料を加工処理するだけでなく、ネット材料である合成樹脂繊維に直接練り込んで混入させたものを織り込む方法又は主繊維となる合成樹脂繊維に副繊維として導電性を有する繊維を織り込む方法で作製したものを使用した場合であっても同様の効果を奏する。
また、侵入防止ネット10の目合いの大きさとしては、図3に示すように少なくとも高電圧装置から制御電圧が印加された際に、網目における結節の間を電荷(e- )が移動可能な距離であり、且つ小動物の侵入が防止できる程度の大きさで作製されている。目合いの大きさの一例としては、導電性材料の塗布状態等に影響されるが、印加電圧が1kVであった場合は1mm程度(減衰率10%)であれば通電可能である。
高電圧装置20は、入力端子20aを介して外部電源30の商用電源(AC100〜AC240V)から供給される一次電圧を所定の電圧レベルに可変調整する電圧調整部21と、電圧調整部21からのレベル調整後の調整電圧を侵入防止ネット10に印加する制御電圧(小動物の侵入を防止するための電撃用制御電圧又はマイナスイオンを発生させるイオン発生用制御電圧)に変換して二次電圧として侵入防止ネット10に印加する高圧発生部22とを備えている。
電圧調整部21は、外部電源30から入力端子20aを介して入力した一次電圧を所定の電圧レベルに調整する周知の電圧調整回路で構成され、所定レベルに調整した調整電圧を電圧変換部に出力する。
高圧発生部22は、小動物への電撃を目的とする際に使用される電撃用電圧変換手段22aと、マイナスイオン発生を目的とするイオン発生用電圧変換手段22bとで構成され、電圧調整部21からの調整電圧を任意の制御電圧(電撃用制御電圧又はイオン発生用制御電圧)に変換し、出力端子20bを介して侵入防止ネット10に印加する。
電撃用電圧変換手段22aは、電圧調整部21からの調整電圧(交流)を昇圧トランスにより所定レベル(9〜11kV程度)まで昇圧し、プラスの高圧交流電圧である電撃用制御電圧に変換する周知の電力変換回路で構成される。電撃用電圧とは、人体や産業動物には被害を及ぼさずに小動物に対してのみ電撃を与えて感電させ、畜舎100内への侵入を防止するために制御された電圧である。電撃用電圧変換手段22aは、電圧調整部21からの調整電圧を電撃用制御電圧に変換し、出力端子20bを介して侵入防止ネット10に印加している。
イオン発生用電圧変換手段22bは、電圧調整部21からの調整電圧(交流)を直流変換後(AC−DC変換)にトランスにより所定レベルまで昇圧(−6kV〜−3kV程度)してマイナスの高圧直流電圧であるイオン発生用制御電圧に変換する周知の電力変換回路で構成される。イオン発生用電圧とは、電子放射極にマイナスの高圧直流電圧を印加し、電子放射極より電極周囲の自由電子に向かって高速で電子を放射して空気中の気体分子とを衝突させてマイナスイオンの生成を図る、所謂電子放射方式によりマイナスイオンを発生させるために制御された電圧である。イオン発生用用電圧変換手段は、電圧調整部21からの調整電圧をイオン発生用制御電圧に変換し、出力端子20bを介して侵入防止ネット10に印加している。
なお、マイナスイオンの発生メカニズムは、実用新案登録第3066793号に記載のように高圧直流電圧の印加によりマイナス電子が侵入防止ネットの目合いに向かうときにマイナス電子が充満し、ある限界点を越えたときにマイナス電子が押し出されるように目合いからから放射されるマイナスイオン放射方式によるものである。
また、マイナスイオンの効果については、例えば参考文献1(全国マイナスイオン医学会誌 VOL.2 NO.1 6-76 1998 )に開示されるように血液・体液の浄化作用、細胞の活性化作用、免疫機能強化・体質改善作用等の種々の効果が実証され、参考文献2(谷村泰宏: 負イオンの工業利用 ,エアロゾル研究, 18, 20-26 (2003))に示すようにマイナスイオンによる微生物の殺菌・増殖抑制の効果が実証されている。そのため、侵入防止ネット10から畜舎100にマイナスイオンを供給することで、小動物の侵入防止と各種感染症の蔓延防止とともに、飼育する産業動物の免疫力向上や畜舎100内の脱臭効果を奏することができる。
さらに、電圧調整部21と高圧発生部22との間及び高圧発生部22と侵入防止ネット10との間には、侵入防止ネット10に印加する制御電圧の種類に応じた伝送線路となるように順次切替制御される切替部23(第1切替部23a、第2切替部23b)を備えており、制御部24の制御に基づき所定の印加タイミングで第1及び第2切替部23a、23bが切替制御される。
制御部24は、例えばCPUやROM、RAM等で構成されたマイクロコンピュータで構成され、予め設定された制御電圧の印加タイミング(例えば数msec〜数十msec程度の間隔)に基づき第1及び第2切替部23a、23bの切替制御を行う等、高電圧装置20を構成する各部の駆動制御を行っている。
そして、上述した小動物侵入防止システム1を畜舎10040に採用した場合、外部からの小動物の侵入と飼育する産業動物の脱走を防止するため、畜舎100の出入口や窓に侵入防止ネット10を吊設し、この侵入防止ネット10と高電圧装置20の出力端子20bとの間を配線接続する。
侵入防止ネット10設置後は、高電圧装置20を起動させ、外部電源30からの一次電圧を高圧発生部22を介して電撃用制御電圧及びイオン発生用制御電圧に変換し、二次電圧として侵入防止ネット10に予め設定された印加タイミングで切り替えて印加し、小動物の侵入防止と畜舎100内へのマイナスイオン供給を行っている。
以上説明したように、上述した小動物侵入防止システム1では、網目における結節の間を電荷が移動可能な距離で、且つ小動物の侵入が防止できる程度の大きさで作製された網状ネットの表面に導電性材料を担持させた侵入防止ネット10を作製し、高電圧装置20で外部電源30からの一次電圧を電撃用制御電圧及びイオン発生用制御電圧に変換し、制御部24の制御に基づき所定の印加タイミングで第1及び第2切替部23a、23bを切替制御して二次電圧として侵入防止ネット10に交互に印加する。
これにより、侵入防止ネット10に印加される電撃用制御電圧によって外部から侵入する虞のある小動物に対し電撃を与えることができ、またイオン発生用制御電圧を印加することでネットの目合いの結節の間で電荷が移動してマイナスイオンを発生させることができるため、鳥インフルエンザウィルス等の感染症の宿主に成りうる小動物の畜舎100内への侵入を防止して畜舎100内にいる産業動物への被害拡大を未然に防止するとともに、畜舎100内の脱臭効果と飼育する産業動物の免疫力を向上させる等の有益な効果を齎すことができる。
さらに、導電性材料として炭素のような導電性を有する吸着性多孔体粉末を導電性材料として使用することで、マイナスイオン効果に加えて畜舎100内の有害物質や悪臭物質を吸着する効果を奏することができ、さらに快適な飼育環境を実現することができる。
次に、本発明に係る侵入防止システムにおける侵入防止ネット10の作製合成工程及びこの侵入防止ネット10を用いた畜舎100における運用例についてそれぞれ具体的に説明する。なお、下記実施例は本発明を限定するものではなく、前・後記の趣旨に照らし合わせて設計変更することはいずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
[侵入防止ネット10の作製]
まず、侵入防止ネット10を作製するにあたり、ネットとしてラッセル織りされた塗料飛散防止用ネットを用意した。次に、導電性材料として、アクリル系伝導性塗料(神東塗料(株)製品N0E-3063)と、合成樹脂系塗料用希釈剤(#122)とを10:2の割合で混合して得たものを使用した。そして、スプレーガンで噴霧圧力0.5Paで30cmの距離からネット全体に3回噴霧し、噴霧後は30分で乾燥して侵入防止ネット10を作製した。
[運用例]
畜舎100の窓及び出入口に上記作製した侵入防止ネット10を吊設し、外部電源30から(交流100V)から電力供給して高電圧装置20を駆動した。高電圧装置20から供給される電撃用制御電圧は(10kV/700mA)、イオン発生用制御電圧は(6kV/50mA)であった。
上記条件により電撃用制御電圧を侵入防止ネット10に印加すると、人及び産業動物への影響はなかった。また、侵入防止ネット10の目合いからの侵入を防止するとともに、畜舎周辺にいる小動物が侵入防止ネット10に接触した際は電撃により畜舎100近傍から退避した。これにより、畜舎100内への小動物の侵入が防止できることが実証された。
また、上記条件において高電圧装置20からイオン発生用制御電圧を侵入防止ネット10に印加し、マイナスイオン密度測定方法(JIS B 9929)に基づき畜舎100内のマイナスイオン密度測定を実施した。その結果、ネットから30cmの距離にて200万個/ccのマイナスイオンが得られた。これにより、侵入防止ネット10からマイナスイオンが発生していることが実証された。さらに、イオン発生用制御電圧を高くすれば(例えば30kV)、より高濃度のマイナスイオン発生を実現することができる。
1…小動物侵入防止システム
10…侵入防止ネット
20…高電圧装置(20a…入力端子、20b…出力端子)
21…電圧調整部
22…高圧発生部(22a…電撃用電圧変換手段、22b…イオン発生用電圧変換手段)
23…切替部(23a…第1切替部、23b…第2切替部)
24…制御部
30…外部電源
100…畜舎

Claims (5)

  1. 産業動物を飼育する畜舎内における小動物の侵入経路を塞ぐように設けられる導電性を有する侵入防止ネットと、
    該侵入防止ネットと配線接続され、外部電源からの一次電圧を前記小動物に対して電撃を与えるための電撃用制御電圧と、前記畜舎内へマイナスイオンを供給するためのマイナスイオン発生用制御電圧とにそれぞれ変換し、二次電圧として当該ネットに前記各制御電圧を印加する高電圧装置と、
    を備えることを特徴とする小動物侵入防止システム。
  2. 前記高電圧装置は、
    外部電源からの一次電圧を前記小動物に対する電撃用の電圧に制御された電撃用制御電圧に変換する電撃用電圧変換手段と、
    外部電源からの一次電圧を前記畜舎内にマイナスイオンを供給するために制御されたイオン発生用制御電圧に変換するイオン発生用電圧変換手段と、
    前記電撃用制御電圧と前記イオン発生用制御電圧とが交互に印加されるように所定の印加タイミングで切り替え制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の小動物侵入防止システム。
  3. 前記侵入防止ネットの目合いの大きさは、少なくとも前記高電圧装置から制御電圧が印加された際に、網目における結節の間を電荷が移動可能な距離であり、且つ小動物の侵入が防止できる程度の大きさであることを特徴とする請求項1又は2記載の小動物侵入防止システム。
  4. 前記侵入防止ネットは、合成樹脂繊維をラッセル織りした網状ネットであり、その網地表面に導電性材料を噴霧して担持することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の小動物侵入防止システム。
  5. 前記導電性材料は、導電性を有する多孔性粉末を主成分とすることを特徴とする請求項4記載の小動物侵入防止システム。
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