JP4913865B2 - 光通信ネットワークシステム、親局光通信装置、光通信方法および通信プログラム - Google Patents

光通信ネットワークシステム、親局光通信装置、光通信方法および通信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、光通信ネットワークシステム、親局光通信装置、光通信方法および通信プログラムに関するものであり、特に、PON(Passive Optical Network)システムにおいて、局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と光スプリッタとの間のパスを切り替え可能にする光通信ネットワークシステム、親局光通信装置、光通信方法および通信プログラムに関する。
PONシステムは、局側装置OLTと各ユーザに接続された宅内装置(ONU:Optical Network Unit)とを、受動的な光素子のみからなる光伝送路で構成するポイント・ツー・マルチポイント(Point-to-Multipoint)構造を有する。
従来のPONシステムにおいて、たとえばギガビットEthernet(登録商標)PON(E−PON)システムは、OLTに接続する幹線光ファイバと、各ユーザ宅に設置するONUとを接続する支線光ファイバとの間に1×n光スプリッタが配置された構造を有する。
2004年7月に標準化が完了したE−PON方式(IEEE 802.3ah)では、MACフレームのプリアンブル部に配置される論理リンク識別子LLID(Logical Link Identifier)を用いて、光伝送路上に論理的なリンクを設定することができ、また1つのONUに複数のリンクを設定することができる。すなわち、E−PON方式は、光伝送路を各ユーザが共用するものの、個々のユーザの通信はリンクにより論理的に区別される。
E−PONシステムでは、MACコントロール層を拡張し、マルチポイントMAC制御層と呼ばれる層が定義され、MACフレーム転送の制御プロトコルMPCP(Multi-point Control Protocol)が規定されている。MPCPの基本機能は、(1)ONUに送信タイミングを通知するGate(ゲート)プロセス、(2)ONUを新たにOLTの配下に登録するDiscovery(発見)プロセス、(3)ONUの距離測定とタイミング調整を行うRanging Timing(レンジング・タイミング)プロセス、および(4)ONUからOLTに向けた通信を要求するReport(レポート)プロセスにより実現される。なお、Discoveryプロセスの詳細は、IEEE802.3ah Draft3.3 Clause64に記載されている。
新たに参加するONUを検出するために、OLTは定期的にDiscoveryプロセスを起動する。このDiscoveryプロセスで、OLTはまず、Discovery Gateと呼ばれる上り送信許可フレームを全ONUにブロードキャストする。Discovery Gateには、OLTのローカルタイマT0等が記載されている。
新たに電源をONされたONU、すなわち、未だOLTに登録されていないONUは、Discovery Gateを受け取ると、自己の有するクロックを該Discovery Gateに含まれるOLTのローカルタイマT0に合わせ、OLTへの送信時刻T1を乱数により決定する。そして、該ONUは、時刻T1に、OLTへの登録要求Register Requestを時刻T1の情報とともにOLTへ送信する。
OLTは、T0、T1および登録要求Register Requestを受信した時刻T2から、該ONUまでの距離を算定する。そして、OLTは、LLIDを記載した登録通知Registerを当該ONUに送信する。また、OLTは、該ONUまでの距離を勘案して該ONUに送信時刻と送信時間を決定し、Gateで通知する。
ONUは、Gateメッセージを受け取ると該Gateメッセージに記載された時刻に、通知されたLLIDを記載するRegister AckをOLTに送信する。このような処理が行われることにより、新たに電源をONされたONUは、OLTに登録され、OLTとの間に論理リンクが確立される。
OLTは、1つのONUに複数の論理リンクを設定することも可能である。たとえば、アプリケーション毎に論理リンクを設定する場合を考える。VoIP(Voice over IP)、VoD(Video on Demand)およびインターネットという3つのアプリケーションがある場合、これらに対して独立に論理リンクを設定することで、アプリケーション毎に、最小帯域保証と最大許容帯域の設定などの細かい設定が可能となる。ただし、各ONUは、電源投入時に3つの論理リンクを確立しなければならない。
E−PONシステムでは、上り信号に対して動的帯域割当て(DBA:Dynamic Bandwidth Allocation)を利用したアクセス制御を行っている。すなわち、OLTは、Gateメッセージにより、上り信号を送信可能な帯域と送信タイミングを各ONUに通知する。各ONUは、Gateメッセージで割当てられた送信可能タイムスロットを使って、上り信号をOLTに送信する。
各ONUは更に、送信可能タイムスロットの最後に、次にGateメッセージをもらうためのReportメッセージを送信する。各ONUは、Reportメッセージにより、次に送信したいフレーム量をOLTに通知して上り信号を送信可能な帯域の要求(帯域要求)を行う。OLTは、各ONUからの帯域要求を収集し、DBAアルゴリズムに従って各ONUに割当てる帯域幅を決定し、その帯域幅を示すGateメッセージを下り信号とともに各ONUに送信する。
OLTと各ONUとは、実際に通信が行われていない場合でもONUの電源がONとなっている限り、リンクの維持を目的としてGateとReportとのDBA制御メッセージを交換する。このDBA制御メッセージの交換は、LLID単位で行われる。
ITU−T(the International Telecommunications Union - Telecommunications Standardization Sector)のG.983.5は、広帯域光ネットワークの生存性を拡張するために、K1、K2バイトのようなそれぞれのフィールドを有する物理階層OAM(PLOAM:Physical Layer Operation, Administration and Maintenance)フレームを、異なるアップストリーム(upstream)フレームおよびダウンストリーム(downstream)フレームで表す。
ITU−TのG.983.5における規定では、非同期伝送モード(ATM:Asynchronous Transfer Mode)−PONトポロジーおよびフレームフォーマットが定義されている。しかし既存の方式は、IEEE802.3ah EFM(Ethernet(登録商標) in the First Mile)OAM切り替え方式において、フレーム伝送方法および特性が異なるので運用することができない。
OLTと光スプリッタとの間の切り替え方法としては3つの方法がある。すなわち、OLTのみでプロテクトするシステム(OLT−only protected system)、OLTからONUまでの全区間を切り替える完全プロテクトシステム(fully protect system)およびX:N切り替えシステム(X:N protection system)の3つの方法である。
また、OLTと光スプリッタとの間を切り替える冗長機能を備えるPONシステムの構成例として、PON装置が2×Nスプリッタを備え、第1パスまたは第2パスを通して2×N光スプリッタとOLTが接続される構成がある(たとえば、特許文献1参照)。また、特許文献1に記載されているPON装置は、所定の制御信号を受信することによって、第1パスと第2パスを切り替える切り替え部を有するOLT、および信号環境によって切り替え要求を発生し、この発生した切り替え要求をOLTに伝送するONUを含む二重化通信装置とされている。
特開2004−96734号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された二重化通信装置の場合、故障発生から検出までの時間は制御信号の発生周期に依存する。すなわち、この装置では、故障発生から検出までの時間を短縮するには制御信号の送信周期を早くする必要があり、そのためには制御信号に多大な帯域割当てを要し、帯域の利用効率が損なわれるという問題がある。
また、上記特許文献1に開示された二重化通信装置の場合、障害検出後の復旧時間については考慮されていない。このため、装置の場合においては、ネットワーク復旧の基準値として用いられる、電話の呼応答から算出された50マイクロ秒を満たすことは困難であるという問題もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、帯域の利用効率を損ねることなく障害を早期に検出することが可能な光通信ネットワークシステム、親局光通信装置、光通信方法および通信プログラムを得ることを目的とする。また、本発明は、さらに障害検出後のシステム復旧時間に優れた光通信ネットワークシステム、親局光通信装置、光通信方法および通信プログラムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる光通信ネットワークシステムは、親局と複数の子局とが光伝送路および光スプリッタを介して接続され、親局と複数の子局間で双方向通信を行う光通信ネットワークシステムであって、親局と光スプリッタとを接続する光伝送路が、通常時の通信パスラインであり親局と光スプリッタとを接続する第1の通信パスラインと、第1の通信パスラインと異なる第2の通信パスラインと、を備え、親局が、自親局が複数の子局のうちいずれの子局からも一定の期間、信号を受信しない場合に、自親局と光スプリッタ間の通信を行う光伝送路を第1の通信パスラインから第2の通信パスラインに1+1非復旧性切り替え方式によって切り替える切り替え部と、第1の通信パスラインを介して自親局と論理リンクを確立した子局の登録情報を、第1の通信パスラインを介した子局との双方向通信および第2の通信パスラインを介した子局との双方向通信のいずれの通信においても参照可能に管理する子局登録情報制御部と、を備えることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる親局光通信装置は、親局と複数の子局とが光伝送路および光スプリッタを介して接続されるとともに、親局と光スプリッタとを接続する光伝送路として、通常時の通信パスラインであり親局と光スプリッタとの間を接続する第1の通信パスラインと第1の通信パスラインと異なる第2の通信パスラインとを備えて親局と複数の子局間で双方向通信を行う光通信ネットワークシステムに用いられる親局であって、自親局が複数の子局のうちいずれの子局からも一定の期間、信号を受信しない場合に、自親局と光スプリッタ間の通信を行う光伝送路を第1の通信パスラインから第2の通信パスラインに1+1非復旧性切り替え方式によって切り替える切り替え部と、第1の通信パスラインを介して自親局と論理リンクを確立した子局の登録情報を、第1の通信パスラインを介した子局との双方向通信および第2の通信パスラインを介した子局との双方向通信のいずれの通信においても参照可能に管理する子局登録情報制御部と、を備えることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる光通信方法は、親局と複数の子局とが光伝送路および光スプリッタを介して接続され、親局と複数の子局間で双方向通信を行う光通信ネットワークシステムにおける光通信方法であって、通常時の通信パスラインであり親局と光スプリッタとの間を接続する第1の通信パスラインを介して親局と複数の子局間で双方向通信を行う第1の工程と、親局が複数の子局のうちいずれの子局からも一定の期間信号を受信しない場合に、親局と光スプリッタ間の通信を行う光伝送路を第1の通信パスラインから、親局と光スプリッタとの間を第1の通信パスラインと異なる経路で接続する第2の通信パスラインに1+1非復旧性切り替え方式によって切り替える第2の工程と、第2の通信パスラインを介して親局と複数の子局間で双方向通信を行う第3の工程と、を含み、第1の工程では、第1の通信パスラインを介して親局と論理リンクを確立した子局の登録情報を、第1の通信パスラインを介した子局との双方向通信および第2の通信パスラインを介した子局との双方向通信のいずれの通信においても参照可能に管理すること、を特徴とする。
本発明にかかる光通信ネットワークシステムによれば、光スプリッタ−局側装置OLT間で障害が発生した場合における障害発生から障害検出までの時間をデータの帯域利用効率を変えることなく短縮して障害検出の高速化を図ることができる、という効果を奏する。また、本発明にかかる光通信ネットワークシステムによれば、障害検出から光通信ネットワークシステムの復旧までの処理の一部を省略することができる、システムの高速復旧が可能であり、信頼性に優れた光通信ネットワークシステムが得られる、という効果を奏する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる光通信ネットワークシステムの構成を示す図である。 図2は、本発明の一実施の形態にかかる局側装置OLTの概略構成を説明するためのブロック図である。 図3は、本発明の一実施の形態にかかる局側装置OLTと宅内装置ONU間のRTTの差分計算方法を説明する図である。 図4は、本発明の一実施の形態にかかる光通信ネットワークシステムの動作を説明するシーケンス図である。
符号の説明
1 局側装置OLT(Optical Line Terminal)
2−1〜2−n 宅内装置ONU(Optical Network Unit)
3−1、3−2 幹線光ファイバ
4 光スプリッタ
5−1〜5−n 支線光ファイバ
6 パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)
7 VoIP(Voice over IP)機器
8 セットトップボックス(STB:Set Top Box)
10−1 現用系PONインタフェース部
10−2 予備系PONインタフェース部
11 インタフェース切り替えスイッチ部
11−1 ポート
11−2 ポート
12 障害監視部
13 インタフェース切り替え制御部
14 内部クロック発生部
15 MPCPスヌープ部
16 クロック差分検出部
17 クロック差分補正部
18 ONU登録情報制御部
19 RTT(Round Trip Time)算定部
以下に、本発明にかかる光通信ネットワークシステム、親局光通信装置、光通信方法および通信プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述により限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、下記の説明において、本発明の要旨のみを明確にする目的で、関連した公知機能または構成に関する具体的な説明は省略する。
実施の形態
図1は、本発明の一実施の形態にかかる光通信ネットワークシステムの構成を示す図である。本実施の形態にかかる光通信ネットワークシステムは、各家庭や事務所からのインターネットへのアクセスサービスや、企業間の仮想的な閉域通信網を形成するサービス等を実現するE−PONシステムであり、通信事業者の局舎と、各家庭や事務所と、を光ファイバで接続し、1本の光ファイバを複数のユーザで共有する。
図1に示すように本実施の形態にかかる光通信ネットワークシステムにおいては、局内に設置された局側装置(親局、以下OLTと呼ぶ)1は、双方向通信を行う光伝送路である現用系幹線光ファイバ3−1を介して光スプリッタ4に接続するとともに、双方向通信を行う光伝送路である予備系幹線光ファイバ3−2を介しても光スプリッタ4に接続する。光スプリッタ4は、双方向通信を行う光伝送路である複数の支線光ファイバ5−1〜5−nを介してユーザ宅の宅内装置(子局、以下ONUと呼ぶ)2−1〜2−n(以下、宅内装置を総称して宅内装置ONU2と呼ぶ場合がある。)に接続する。
また、局側装置OLT1には、図示しないIP網側の上位装置、すなわちスイッチ装置やルータ装置やサーバ装置等が接続されている。一方、宅内装置ONU2−1〜2−nには、複数の端末装置、たとえば、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)6、VoIP機器7、および映像配信サービスの利用が可能なセットトップボックス(STB:Set Top Box)8などが接続する。宅内装置ONU2−1〜2−nは、これらのPC6、VoIP機器7およびSTB8のうちの一部または全てを接続することができる。
光スプリッタ4は、受動光素子であり、局側装置OLT1から現用系幹線光ファイバ3−1または予備系幹線光ファイバ3−2を介して送信される下り光信号をn分割し、分割された各光信号を支線光ファイバ5−1〜5−nに出力する。また、光スプリッタ4は、支線光ファイバ5−1〜5−nから送信される上り光信号を、現用系幹線光ファイバ3−1および予備系幹線光ファイバ3−2に出力する。光スプリッタ4としては、2×N光スプリッタまたはそれ以上の分岐機能を有する光スプリッタを用いる。
図2は、本実施の形態にかかる局側装置OLT1の概略構成を説明するためのブロック図である。局側装置OLT1は、図2に示すように現用系PONインタフェース部10−1と、予備系PONインタフェース部10−2と、インタフェース切り替えスイッチ部11と、インタフェース切り替え制御部13と、ONU登録情報制御部18と、を備える。
現用系PONインタフェース部10−1は、通常通信時において稼働し、局側装置OLT1と宅内装置ONU2とを接続するインタフェースである。現用系PONインタフェース部10−1は、通常通信時のワーキングパスである現用系幹線光ファイバ3−1、光スプリッタ4および支線光ファイバ5−1〜5−nを介して、宅内装置ONU2−1〜2−nに接続されている。
予備系PONインタフェース部10−2は、現用系幹線光ファイバ3−1に障害が生じて通信ができない場合に現用系PONインタフェース部10−1に代わって稼働し、局側装置OLT1と宅内装置ONU2とを接続する予備用インタフェースである。予備系PONインタフェース部10−2は、障害時の切り替え用プロテクションパスである予備系幹線光ファイバ3−2、光スプリッタ4および支線光ファイバ5−1〜5−nを介して、ONU2−1〜2−nに接続されている。
現用系PONインタフェース部10−1と予備系PONインタフェース部10−2とはインタフェース切り替えスイッチ部11のそれぞれ異なるポートに接続されている。すなわち、現用系PONインタフェース部10−1は、インタフェース切り替えスイッチ部11のポート11−1に接続されている。予備系PONインタフェース部10−2は、インタフェース切り替えスイッチ部11のポート11−2に接続されている。
ここで、インタフェース切り替えスイッチ部11は、図示しないIP網側の上位装置と接続するインタフェースを、現用系PONインタフェース部10−1および予備系PONインタフェース部10−2のいずれかに切り替える切り替えスイッチである。通常通信時においては、インタフェース切り替えスイッチ部11は上位装置と現用系PONインタフェース部10−1とを接続するように設定されている。すなわち、通常通信時においてはインタフェース切り替えスイッチ部11は、現用系PONインタフェース部10−1とポート11−1とを接続するように設定されている。これにより、上位装置は、現用系PONインタフェース部10−1と現用系幹線光ファイバ3−1とを介して光スプリッタ4に接続される。このとき、予備系PONインタフェース部10−2は、上位装置と非接続状態である。
また、現用系PONインタフェース部10−1には、障害監視部12が設けられている。障害監視部12は、宅内装置ONU2から送信される信号(メッセージ)を第1のインタフェース部10−1が受信しない時間を計測する1または複数のタイマを備える。そして、障害監視部12は、第1のインタフェース部10−1が一定の期間信号(メッセージ)を受信しない場合に、現用系パス、すなわち現用系幹線光ファイバ3−1に障害が発生したと判断する。
この場合、障害監視部12は、現用系パス、すなわち現用系幹線光ファイバ3−1の障害を検出した旨の障害検出情報を、インタフェース切り替え制御部13に送信する。インタフェース切り替え制御部13は、障害検出情報に基づいて幹線光ファイバ3の経路切り替え制御を行う。インタフェース切り替え制御部13は、障害検出情報を受信すると、上位装置と予備系PONインタフェース部10−2とを接続するようにインタフェース切り替えスイッチ部11を切り替える制御を行う。すなわち、インタフェース切り替え制御部13は、予備系PONインタフェース部10−2とポート11−2とを接続するようにインタフェース切り替えスイッチ部11を切り替える制御を行う。これにより、上位装置は、予備系PONインタフェース部10−2と予備系幹線光ファイバ3−2とを介して光スプリッタ4に接続される。
なお、支線光ファイバ5のいずれかに障害が発生し、且つ現用系幹線光ファイバ3−1に障害が発生していない場合には、該障害が発生した支線光ファイバ5に接続された宅内装置ONU2からの信号(メッセージ)のみが現用系PONインタフェース部10−1で受信できなくなり、他の宅内装置ONU2からの信号(メッセージ)は現用系PONインタフェース部10−1で受信することができる。
また、障害監視部12は予備系PONインタフェース部10−2にも備えられるが、幹線光ファイバ3の経路切り替え前は、障害監視部12は現用系PONインタフェース部10−1でのみ動作する。図2においては、運用中の障害監視部12を実線で示し、機能を停止している障害監視部12を破線で示している。幹線光ファイバ3の経路切り替え後は、これらが動作するPONインタフェース部は逆になり、予備系PONインタフェース部10−2となる。
また、現用系PONインタフェース部10−1は、宅内装置ONU2が備える内部クロック発生部が従属動作する、局側装置OLT1の動作用の固有の現用系内部クロックを発生する内部クロック発生部14を備える。一方、予備系PONインタフェース部10−2も、内部クロック発生部14局側装置OLT1の動作用の固有の予備系内部クロックを発生する内部クロック発生部14を備える。この現用系PONインタフェース部10−1の内部クロック発生部14と予備系PONインタフェース部10−2の内部クロック発生部14とは主従関係にあり、それぞれの属するPONインタフェース部が予備系として動作している場合、現用系として運用中の内部クロック発生部14に対して従属同期する。
さらに、現用系PONインタフェース部10−1は、現用系PONインタフェース部10−1から宅内装置ONU2までの距離を算定するRTT算定部19を備える。
一方、予備系PONインタフェース部10−2は、MPCPスヌープ部15と、クロック差分検出部16と、クロック差分補正部17と、を備える。MPCPスヌープ部15は、宅内装置ONU2から送信され、予備系幹線光ファイバ3−2を介して予備系PONインタフェース部10−2で受信される局側装置OLT1宛の登録要求メッセージであるRegister Requestメッセージおよび上り信号の送出要求メッセージであるReportメッセージをスヌープする。そして、これらのメッセージから、宅内装置ONU2の内部クロックに関する情報を抽出する。
クロック差分検出部16は、現用系内部クロックと予備系内部クロックとのRTT差分(クロック差分)を算定する。クロック差分補正部17は、予備系PONインタフェース部10−2のローカルタイム値を、元の現用系PONインタフェース部10−1と予備系PONインタフェース部10−2とのRTT差分(クロック差分)で補正して、MPCPメッセージ(Discovery GateメッセージやGateメッセージ)に格納するローカルタイマ値とする。
なお、MPCPスヌープ部15とクロック差分検出部16とクロック差分補正部17とは現用系PONインタフェース部10−1にも備えられるが、幹線光ファイバ3の経路切り替え前の場合、これらは予備系PONインタフェース部10−2でのみ動作する。図2においては、運用中のMPCPスヌープ部15とクロック差分検出部16とクロック差分補正部17とを実線で示し、機能を停止しているMPCPスヌープ部15とクロック差分検出部16とクロック差分補正部17とを破線で示している。幹線光ファイバ3の経路切り替え後は、これらが動作するPONインタフェース部は逆になり、現用系PONインタフェース部10−1となる。
ONU登録情報制御部18は、宅内装置ONU2の登録情報の記憶(登録)およびその制御を行う。ここで、登録情報には、論理リンク識別子LLID情報や、MAC(Media Access Control address)アドレスなどの宅内装置ONU2の識別情報が含まれる。登録情報は、現用系PONインタフェース部10−1と宅内装置ONU2との間で論理リンクを確立した際に、該現用系PONインタフェース部10−1によりONU登録情報制御部18に通知される。また、ONU登録情報制御部18に登録された登録情報は、現用系PONインタフェース部10−1および予備系PONインタフェース部10−2の双方から参照可能とされている。
このようなONU登録情報制御部18を備えることにより、現用系PONインタフェース部10−1との間に論理リンクが確立されている宅内装置ONU2の登録情報を予備系PONインタフェース部10−2が参照することができ、宅内装置ONU2の登録情報を現用系PONインタフェース部10−1と予備系PONインタフェース部10−2とで共有することができる。
さらに、予備系PONインタフェース部10−2にもRTT算定部19を備える。
つぎに、上述した光通信ネットワークシステムの動作について図3および図4を参照して説明する。図3は、現用系PONインタフェース部10−1と宅内装置ONU2間、および予備系PONインタフェース部10−2と宅内装置ONU2間の伝送時間であるRTTの差分計算方法を説明する図である。図4は、光通信ネットワークシステムの動作の一例を説明するシーケンス図である。
現用系PONインタフェース部10−1は、メッセージM1(たとえばDiscovery GateメッセージやGateメッセージなど)を全宅内装置ONU2にブロードキャストする。メッセージM1には、現用系PONインタフェース部10−1の内部クロック発生部14における現用系内部クロックの値T0等が記載されている。新たに電源をONされた宅内装置ONU2、すなわち、未だ局側装置OLT1に登録されていない宅内装置ONU2は、メッセージM1を受け取ると、自己の有する内部クロックを、該メッセージM1に含まれるT0に合わせ、内部クロック発生部14に従属動作させる。
つぎに、該宅内装置ONU2は、乱数により局側装置OLT1への送信時刻T1を決定する。そして、宅内装置ONU2は、その時刻T1に、局側装置OLT1の現用系PONインタフェース部10−1宛のメッセージM2(たとえばRegister RequestメッセージやReportメッセージなど)を時刻情報(クロック情報)T1とともに局側装置OLT1へ送信する。メッセージM2は、時刻T2に、現用系PONインタフェース部10−1で受信される。また、メッセージM2は、時刻T3に、予備系PONインタフェース部10−2で受信される。
局側装置OLT1の現用系PONインタフェース部10−1は、メッセージM2を受信すると、該メッセージM2から時刻情報(クロック情報)T1を取得する。そして現用系PONインタフェース部10−1は、時刻情報(クロック情報)T0、T1およびT2から、現用系PONインタフェース部10−1から該宅内装置ONU2までの距離をRTT算定部19で算定する。この距離は、現用系PONインタフェース部10−1と宅内装置ONU2間の伝送時間であるRTT(現用系)として算定する。
一方、局側装置OLT1の予備系PONインタフェース部10−2は、メッセージM2を受信すると、MPCPスヌープ部15が該メッセージM2をスヌープして該メッセージM2から時刻情報(クロック情報)T1を取得する。また、予備系PONインタフェース部10−2は、内部クロック発生部14より時刻情報(クロック情報)T0を取得する。
クロック差分検出部16は、現用系PONインタフェース部10−1の内部クロックと自己の内部クロックとの差分を算定する。クロック差分検出部16は、時刻情報(クロック情報)T2およびT3を取得する。予備系PONインタフェース部10−2のRTT算定部19は、現用系PONインタフェース部10−1からRTT(現用系)を取得し、該RTT(現用系)と時刻情報(クロック情報)T0〜T3を用いてRTT(予備系)を算定する。クロック差分検出部16は、RTT(現用系)とRTT(予備系)とのRTT差分(クロック差分)を算定する。
クロック差分補正部17は、クロック差分検出部16で算定したRTT差分(クロック差分)を記憶する。予備系PONインタフェース部10−2は、経路切り替え後、予備系PONインタフェース部10−2の内部クロック自身を主として動作する。しかし、MPCPメッセージに格納するローカルタイマ値は、元の現用系PONインタフェース部10−1の内部クロックを基準とする。クロック差分補正部17は、予備系PONインタフェース部10−2のローカルタイム値を、元の現用系PONインタフェース部10−1と予備系PONインタフェース部10−2とのRTT差分(クロック差分)で補正して、MPCPメッセージ(Discovery GateメッセージやGateメッセージ)に格納するローカルタイマ値とする。たとえば、予備系PONインタフェース部10−2の内部クロックがT1でメッセージ送出する場合、元の現用系PONインタフェース部10−1の内部クロックとのRTT差分(クロック差分)がTdであれば、T1からこのTdを補正した値を、ローカルタイマ値としてMPCPメッセージ内部に格納する。また、クロック差分補正部17は、MPCPメッセージの送出タイミングをクロック差分だけ早くする(または遅くする)という調整を行う。
なお、現用系PONインタフェース部10−1と宅内装置ONU2間の伝送時間であるRTT(現用系)および予備系PONインタフェース部10−2と宅内装置ONU2間の伝送時間であるRTT(予備系)は以下の式で表される。
RTT(現用系)=(T2−T0)−(T1−T0)=T2−T1
RTT(予備系)=RTT(現用系)+2×(T3−T2)=2×T3−T2−T1
つぎに、現用系PONインタフェース部10−1は、論理リンク識別子LLIDを記載した登録通知であるRegisterメッセージをRegister RequestメッセージRRを送信してきた宅内装置ONU2に送信する。また、現用系PONインタフェース部10−1は、該宅内装置ONU2までの距離を勘案して送信時刻と送信時間を決定し、該宅内装置ONU2にGateメッセージで通知する。
RegisterメッセージおよびGateメッセージを受信すると、宅内装置ONU2は、Gateメッセージに記載された送信時刻に、Registerメッセージの受信応答であり、通知された論理リンク識別子LLIDを記載したRegister Ackメッセージを局側装置OLT1に送信する。そして、Register Ackメッセージを局側装置OLT1が受信することで、新たに電源をONされた宅内装置ONU2は、局側装置OLT1に登録され、局側装置OLT1との間に論理リンクが確立される。
また、現用系PONインタフェース部10−1は、宅内装置ONU2の登録情報をONU登録情報制御部18に通知する。ONU登録情報制御部18は、通知された宅内装置ONU2の登録情報を記憶(登録)する。これにより、宅内装置ONU2の登録情報が現用系PONインタフェース部10−1および予備系PONインタフェース部10−2で共有される。
つぎに、現用系PONインタフェース部10−1は、Gateメッセージにより、次回の上り信号を送信可能な送信時刻と送信時間を決定し、該宅内装置ONU2にGateメッセージで通知する。Gateメッセージを受け取った宅内装置ONU2は、Gateメッセージに割当てられた送信可能タイムスロットを使って、Reportメッセージを局側装置OLT1に送信する。
そして、局側装置OLT1と宅内装置ONU2とは、実際に通信が行われていない場合でも宅内装置ONU2の電源がONとなっている限り、リンクの維持を目的としてGateメッセージとReportメッセージとのメッセージ交換をする。
また、MPCPスヌープ部15は、Reportメッセージに関してもスヌープする。そして、予備系PONインタフェース部10−2のクロック差分補正部17は、上述と同様にして予備系内部クロックを現用系内部クロックに合わせるように予備系内部クロックをクロック差分で補正する。
障害監視部12は、任意のタイミングで内部のタイマを起動させ、宅内装置ONU2から送信されて現用系PONインタフェース部10−1において受信される信号(メッセージ)をモニタする。そして、障害監視部12は、現用系PONインタフェース部10−1が一定期間、いずれの宅内装置ONU2からも信号(メッセージ)を受信せずにタイマが満了した場合に、現用系パス、すなわち現用系幹線光ファイバ3−1に障害が発生したと判断する。
たとえば、現用系PONインタフェース部10−1が宅内装置ONU2−1および宅内装置ONU2−nにGateメッセージを送信した後、障害監視部12が内部のタイマを起動させる。そして、一定期間、いずれの宅内装置ONU2からも信号(メッセージ)を受信せずにタイマが満了した場合に、現用系パス、すなわち現用系幹線光ファイバ3−1に障害が発生したと判断する。
障害監視部12は、障害が発生したと判断すると、現用系パス、すなわち現用系幹線光ファイバ3−1の障害を検出した旨の障害検出情報を、インタフェース切り替え制御部13に送信する。インタフェース切り替え制御部13は、障害検出情報を受信すると、該障害検出情報に基づいて幹線光ファイバ3の経路を現用系幹線光ファイバ3−1から予備系幹線光ファイバ3−2に切り替え制御を行う。すなわち、インタフェース切り替え制御部13は、上位装置と予備系PONインタフェース部10−2とを接続するようにインタフェース切り替えスイッチ部11を切り替える制御を行う。これにより、上位装置は、予備系PONインタフェース部10−2と予備系幹線光ファイバ3−2とを介して光スプリッタ4に接続される。
幹線光ファイバ3の経路が現用系幹線光ファイバ3−1から予備系幹線光ファイバ3−2に切り替わると、予備系PONインタフェース部10−2は、ONU登録情報制御部18に記憶された宅内装置ONU2の登録情報を参照して、通信を開始する。また、予備系PONインタフェース部10−2は、ONU登録情報制御部18に登録済みの宅内装置ONU2に対してはDiscoveryシーケンスを省略して、現用系PONインタフェースとのRTT差分を補正して障害発生前の論理リンクでの通信を継続する。すなわち、予備系PONインタフェース部10−2は、予備系PONインタフェース部10−2のローカルタイム値を、元の現用系PONインタフェース部10−1と予備系PONインタフェース部10−2とのRTT差分(クロック差分)で補正する。そして、予備系PONインタフェース部10−2は、これをMPCPメッセージ(Discovery GateメッセージやGateメッセージ)に格納するローカルタイマ値として用いて通信を継続する。これにより、インタフェースを現用系PONインタフェース部10−1から予備系PONインタフェース部10−2へ切り替えた際のDiscoveryプロセスを省略することができる。
上述したように、本実施の形態にかかる光通信ネットワークシステムにおいては、局側装置OLT1が宅内装置ONU2から送信されるメッセージを一定期間受信しないことを条件として障害発生と判断し、現用系パス、すなわち現用系幹線光ファイバ3−1に障害が発生したと判断する。これにより、本実施の形態にかかる光通信ネットワークシステムによれば、光スプリッタ4−局側装置OLT1間で障害が発生した場合における障害検出時間を、従来のように制御信号への帯域割当てを増加させることなく短縮することができる。したがって、本実施の形態にかかる光通信ネットワークシステムによれば、データの帯域利用効率を変えることなく、障害検出の高速化を図ることができる。
また、本実施の形態にかかる光通信ネットワークシステムにおいては、上述したように、局側装置OLT1に現用系PONインタフェース部10−1と予備系PONインタフェース部10−2との2つのインタフェースを備え、現用系幹線光ファイバ3−1の障害発生時には幹線光ファイバ3の経路を予備系PONインタフェース部10−2に1+1非復旧性切り替え方式によって切り替えることが可能とされている。
また、この2つのインタフェースは、同期して動作する内部クロックをそれぞれに備え、予備系PONインタフェース部10−2は、MPCPスヌープ部15と、クロック差分検出部16と、クロック差分補正部17と、を備える。このような構成により、この光通信ネットワークシステムにおいては、現用系PONインタフェースと宅内装置ONU2間のRTTから予備系PONインタフェースと宅内装置ONU2間のRTTを算出することができ、2つのインタフェース部間の内部クロックの差分(RTT差分)を補正することができる。そして、この内部クロックの差分(RTT差分)を用いて幹線光ファイバ3の経路切り替え後にMPCPメッセージに格納して使用するローカルタイマ値を生成することができる。これにより、本実施の形態にかかる光通信ネットワークシステムによれば、幹線光ファイバ3での障害発生時の幹線光ファイバ3の経路切り替えをスムーズ且つ正確に行うことができる。
また、本実施の形態にかかる光通信ネットワークシステムにおいては、ONU登録情報制御部18を備えることにより、現用系PONインタフェース部10−1が論理リンクを確立したリンクの論理リンク識別子LLID情報やMAC(Media Access Control address)アドレスなどの宅内装置ONU2の識別情報を含む宅内装置ONU2に関する登録情報を予備系PONインタフェース部10−2と共有することができる。これにより、この光通信ネットワークシステムにおいては、インタフェースを現用系PONインタフェース部10−1から予備系PONインタフェース部10−2へ切り替えた際のDiscoveryプロセスを省略することができ、障害検出後のシステム全体の復旧を高速化することができる。
なお、上述した実施の形態ではE−PONシステム例に本発明を説明したが、この発明の技術的範囲を逸脱しないで種々の変更・修正を施しうることは、当該技術分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修正もこの発明の技術的範囲に含まれる。
また、上述した光通信方法は、これらの方法の処理手順が格納された通信プログラムとして構成することができる。そして、局側装置OLT1に設けられ、演算処理を行うマイクロプロセッサとメモリを備えるマイクロコンピュータ等でこの通信プログラムを実行させることによってソフトウエア処理により実現することができる。
以上のように、本発明にかかる光通信ネットワークシステムは、PONに有用であり、特に、障害発生時における高速復旧が要求される用途に有用である。

Claims (14)

  1. 親局と複数の子局とが光伝送路および光スプリッタを介して接続され、前記親局と前記複数の子局間で双方向通信を行う光通信ネットワークシステムであって、
    前記親局と前記光スプリッタとを接続する前記光伝送路が、通常時の通信パスラインであり前記親局と前記光スプリッタとを接続する第1の通信パスラインと、前記第1の通信パスラインと異なる第2の通信パスラインと、を備え、
    前記親局が、
    自親局が前記複数の子局のうちいずれの子局からも一定の期間、信号を受信しない場合に、自親局と前記光スプリッタ間の通信を行う光伝送路を前記第1の通信パスラインから前記第2の通信パスラインに1+1非復旧性切り替え方式によって切り替える切り替え部と、
    前記第1の通信パスラインを介して自親局と論理リンクを確立した前記子局の登録情報を、前記第1の通信パスラインを介した前記子局との双方向通信および前記第2の通信パスラインを介した前記子局との双方向通信のいずれの通信においても参照可能に管理する子局登録情報制御部と、
    を備えることを特徴とする光通信ネットワークシステム。
  2. 前記複数の子局は、該子局の動作用の第1内部クロックを発生する第1内部クロック発生部をそれぞれ備え、
    前記親局は、
    前記第1内部クロック発生部が従属動作する、自親局の動作用の固有の第2内部クロックを発生する第2内部クロック発生部を備え、前記複数の子局と自親局とを前記第1の通信パスラインを介して接続する第1のインタフェース部と、
    前記第2内部クロック発生部に従属動作して自親局の動作用の固有の第3内部クロックを発生する第3内部クロック発生部と、前記子局のうち自親局宛の信号を送信した子局の前記第1内部クロックに関する情報を前記自親局宛の信号から抽出する子局内部クロック情報抽出部と、前記第2内部クロックと前記第3の内部クロックとのクロック差分を算定するクロック差分検出部と、自インタフェース部のローカルタイム値を前記クロック差分で補正して前記通信パスラインを前記第2の通信パスラインに切り替えた後に前記子局に送信するメッセージに格納するローカルタイム値を生成するクロック差分補正部と、を備え、前記複数の子局と自親局とを前記第2の通信パスラインを介して接続する第2のインタフェース部と、
    を備え、
    前記切り替え部が、自親局が前記複数の子局のうちいずれの子局からも一定の期間、信号を受信しない場合に、前記複数の子局と自親局とを接続するインタフェース部を前記第1のインタフェース部から前記第2のインタフェース部に切り替えることにより前記親局と前記光スプリッタ間での双方向通信を行う通信パスラインを前記第1の通信パスラインから前記第2の通信パスラインに切り替えること、
    を特徴とする請求項1に記載の光通信ネットワークシステム。
  3. 前記子局登録情報制御部は、前記第1のインタフェース部を用いて自親局と論理リンクを確立した前記子局の前記登録情報を、前記第1のインタフェース部および前記第2のインタフェース部が参照可能に管理すること、
    を特徴とする請求項2に記載の光通信ネットワークシステム。
  4. 前記第1のインタフェース部が、前記複数の子局から送信される信号を自第1のインタフェース部が受信しない時間を計測する1または複数のタイマを備え、自第1のインタフェース部が一定の期間前記信号を受信しない場合に、前記第1の通信パスラインに障害が発生した旨の障害検出情報を生成する監視部を備え、
    前記切り替え部は、自親局と前記光スプリッタ間の通信を行う光伝送路を前記障害検出情報に基づいて前記第1の通信パスラインから前記第2の通信パスラインに切り替えること、
    を特徴とする請求項1に記載の光通信ネットワークシステム。
  5. 前記光スプリッタが、2×N光スプリッタまたはこれ以上の分岐機能を有する光スプリッタであること、
    を特徴とする請求項1に記載の光通信ネットワークシステム。
  6. 親局と複数の子局とが光伝送路および光スプリッタを介して接続されるとともに、前記親局と前記光スプリッタとを接続する前記光伝送路として、通常時の通信パスラインであり前記親局と前記光スプリッタとの間を接続する第1の通信パスラインと前記第1の通信パスラインと異なる第2の通信パスラインとを備えて前記親局と前記複数の子局間で双方向通信を行う光通信ネットワークシステムに用いられる親局であって、
    自親局が前記複数の子局のうちいずれの子局からも一定の期間、信号を受信しない場合に、自親局と前記光スプリッタ間の通信を行う光伝送路を前記第1の通信パスラインから前記第2の通信パスラインに1+1非復旧性切り替え方式によって切り替える切り替え部と、
    前記第1の通信パスラインを介して自親局と論理リンクを確立した前記子局の登録情報を、前記第1の通信パスラインを介した前記子局との双方向通信および前記第2の通信パスラインを介した前記子局との双方向通信のいずれの通信においても参照可能に管理する子局登録情報制御部と、
    を備えることを特徴とする親局光通信装置。
  7. 自親局の動作用の固有の第1内部クロックを発生する第1内部クロック発生部を備え、前記複数の子局と自親局とを前記第1の通信パスラインを介して接続する第1のインタフェース部と、
    前記第1内部クロック発生部に従属動作して自親局の動作用の固有の第2内部クロックを発生する第2内部クロック発生部と、前記子局のうち自親局宛の信号を送信した子局の前記第1内部クロックに関する情報を前記自親局宛の信号から抽出する子局内部クロック情報抽出部と、前記第1内部クロックと前記第2の内部クロックとのクロック差分を算定するクロック差分検出部と、自インタフェース部のローカルタイム値を前記クロック差分で補正して前記通信パスラインを前記第2の通信パスラインに切り替えた後に前記子局に送信するメッセージに格納するローカルタイム値を生成するクロック差分補正部と、を備え、前記複数の子局と自親局とを前記第2の通信パスラインを介して接続する第2のインタフェース部と、
    を備え、
    前記切り替え部は、自親局が前記複数の子局のうちいずれの子局からも一定の期間、信号を受信しない場合に、前記複数の子局と自親局とを接続するインタフェース部を前記第1のインタフェース部から前記第2のインタフェース部に切り替えることにより前記親局と前記光スプリッタ間での双方向通信を行う通信パスラインを前記第1の通信パスラインから前記第2の通信パスラインに切り替えること、
    を特徴とする請求項6に記載の親局光通信装置。
  8. 前記子局登録情報制御部は、前記第1のインタフェース部を用いて自親局と論理リンクを確立した前記子局前記登録情報を、前記第1のインタフェース部および前記第2のインタフェース部が参照可能に管理すること、
    を特徴とする請求項7に記載の親局光通信装置。
  9. 前記第1のインタフェース部が、前記複数の子局から送信される信号を自第1のインタフェース部が受信しない時間を計測する1または複数のタイマを備え、自第1のインタフェース部が一定の期間前記信号を受信しない場合に、前記第1の通信パスラインに障害が発生した旨の障害検出情報を生成する監視部を備え、
    前記切り替え部は、自親局と前記光スプリッタ間の通信を行う光伝送路を前記障害検出情報に基づいて前記第1の通信パスラインから前記第2の通信パスラインに切り替えること、
    を特徴とする請求項6に記載の親局光通信装置。
  10. 親局と複数の子局とが光伝送路および光スプリッタを介して接続され、前記親局と前記複数の子局間で双方向通信を行う光通信ネットワークシステムにおける光通信方法であって、
    通常時の通信パスラインであり前記親局と前記光スプリッタとの間を接続する第1の通信パスラインを介して前記親局と前記複数の子局間で双方向通信を行う第1の工程と、
    前記親局が前記複数の子局のうちいずれの子局からも一定の期間信号を受信しない場合に、前記親局と前記光スプリッタ間の通信を行う光伝送路を前記第1の通信パスラインから、前記親局と前記光スプリッタとの間を前記第1の通信パスラインと異なる経路で接続する第2の通信パスラインに1+1非復旧性切り替え方式によって切り替える第2の工程と、
    前記第2の通信パスラインを介して前記親局と前記複数の子局間で双方向通信を行う第3の工程と、
    を含み、
    前記第1の工程では、前記第1の通信パスラインを介して前記親局と論理リンクを確立した前記子局の登録情報を、前記第1の通信パスラインを介した前記子局との双方向通信および前記第2の通信パスラインを介した前記子局との双方向通信のいずれの通信においても参照可能に管理すること、
    を特徴とする光通信方法。
  11. 前記第2の工程は、
    前記子局のうち自親局宛の信号を送信した子局の第1内部クロックに関する情報を前記自親局宛の信号から抽出する第4の工程と、
    前記複数の子局と自親局とを第1の通信パスラインを介して接続する第1のインタフェース部の固有の第2内部クロックと、前記複数の子局と自親局とを前記第1の通信パスラインとことなる第2の通信パスラインを介して接続する第2のインタフェース部の固有の第3内部クロックと、のクロック差分を算定する第5の工程と、
    前記第2内部クロックを前記クロック差分で補正して前記通信パスラインを前記第2の通信パスラインに切り替えた後に前記子局に送信するメッセージに格納するローカルタイム値を生成する第6の工程と、
    を含み、
    前記第3の工程は、前記ローカルタイム値を用いて前記親局と前記複数の子局間で双方向通信を行うこと、
    を特徴とする請求項10に記載の光通信方法。
  12. 前記第1の工程では、前記第1のインタフェース部を用いて前記親局と論理リンクを確立した前記子局の前記登録情報を、前記第1のインタフェース部および前記第2のインタフェース部が参照可能に管理
    前記第3の工程が、前記子局の登録情報を用いて前記親局と前記複数の子局間で双方向通信を行うこと、
    を特徴とする請求項11に記載の光通信方法。
  13. 前記第2の工程は、前記第1のインタフェース部が前記複数の子局から送信される信号を自第1のインタフェース部が受信しない時間を計測し、自第1のインタフェース部が一定の期間前記信号を受信しない場合に前記第1の通信パスラインに障害が発生した旨の障害検出情報を生成する工程を含み、
    自親局と前記光スプリッタ間の通信を行う光伝送路を前記障害検出情報に基づいて前記第1の通信パスラインから前記第2の通信パスラインに切り替えること、
    を特徴とする請求項10に記載の光通信方法。
  14. 請求項10〜13のいずれか一つに記載の光通信方法を電子計算機に実行させることを特徴とする通信プログラム。
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