JP4911347B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、活性層から発光された光を、光取出面のうちの上部電極が形成されていない部分から外部に放出させる半導体発光素子に関する。
近年、半導体発光素子である発光ダイオード(Light Emitting Diode;以下、「LED」と略す)の分野では、GaN系やAlGaInP系の高品質結晶をMOVPE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)法で成長させることができるようになったことから、青色、緑色、橙色、黄色、赤色の高輝度LEDが製作できるようになっている。
そして、このような高輝度LEDとしては、従来、図4に示すように、n型基板1上に、n型バッファ層2、光反射層3、n型クラッド層4、活性層5、p型クラッド層6、p型電流分散層7を、MOVPE法で順次積層成長させ、n型基板1の裏面全体に平板状の下部電極9を設けるとともに、p型電流分散層7の上面の一部の面に円形の上部電極8を設け、残りの面を光取出面7aとしたものが知られている。
このような構造の高輝度LEDでは、電圧が両電極に印加されると、キャリア(電子や正孔)の移動によって発生する電流が、p型電流分散層7で分散されて活性層5の面内に均一に注入されることで、活性層5全体から光が発生し、その光が光取出面7aから外部に取り出されるようになっている。しかし、この構造においては、p型電流分散層7によって十分に電流が分散されない場合は、上部電極8の真下に多くの電流が集中的に流れることで、上部電極8の真下にある活性層5の中央部が高輝度で発光する現象が起こる。そして、このような場合には、この高輝度の光が上部電極8によって遮られることで光取出面7aからの光の取出効率が極めて低くなり、結果としてLED素子の発光出力も低下するといった問題が生じていた。そのため、このような問題が起こらないようにするには、p型電流分散層7を厚くしなければならないが、このように膜厚を厚くすると製造コストが高くなるという新たな問題が生じてしまう。さらには、p型電流分散層7を厚く形成しても、電流を分散させるのには限界があり、効率の良いLED素子が作れないといった問題もあった。
これに対し、従来、図5に示すように、上部電極8の真下にある活性層5の中央部への電流注入を低減する目的で、上部電極8と活性層5の間に電流ブロック層31を形成したものもある(特許文献1参照)。これによれば、上部電極8の真下以外にある活性層5の外周部への電流注入効率が高まるので、LED素子の効率を向上させることが可能となっている。
特開平6−29570号公報(図1)
ところで、従来の電流ブロック層31を用いた高輝度LEDにおいては、活性層5で発光した光は放射状に発光しており、そのうちn型基板1側に発光された光は、光反射層3で光取出面7a側に反射されて、LED素子外へ取り出されるようになっている。そのため、この高輝度LEDでは、上部電極8の真下以外にある活性層5の外周部で発光した光、または、光反射層3で反射された光であっても、放射状に広がる関係上、上部電極8によって遮られてLED素子外へ取り出せないものがあった。
また、従来のような埋め込み型の電流ブロック層31の形成方法では、p型電流分散層7内に電流ブロック層31を形成しなければならないため、MOVPE法、LPE(Liquid Phase Epitaxy)法またはMBE(Molecular Beam Epitaxy)法での半導体成長を図1に示す構造よりも1回余分に行う必要がある。ここで、MOVPE法等による各層の成長には比較的長い時間を要するので、MOVPE法等を1回余分に行うことは、製造コストを高くしてしまうといった問題があった。
本発明の目的は、光の取出効率を高めることができるとともに、製造コストの低減に寄与することが可能な半導体発光素子を提供することにある。
本発明の態様によれば、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第1のクラッド層と、前記第1のクラッド層上に形成された活性層と、前記活性層上に形成された第2のクラッド層と、前記半導体基板と前記第1のクラッド層との間に形成された光反射層と、前記第2のクラッド層上に形成された電流分散層と、前記電流分散層の表面の一部から少なくとも前記活性層を含む深さまで形成された穴部と、その穴部の内面に、前記内面側から順にSiO 2 層と、Al又はAl合金層とが形成された電流ブロック層と、前記電流ブロック層を覆って前記穴部の開口縁から前記電流分散層の表面の一部までかかるように前記電流分散層の表面に形成された上部電極と、前記半導体基板の裏面に形成された下部電極とを備えた半導体発光素子が提供される。
本発明によれば、光の取出効率を高めることができるとともに、製造コストの低減に寄与することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本発明に係る半導体発光素子の一実施形態を示す断面図である。
まず、最初に、本発明に係る半導体発光素子の構造を簡単に説明し、その後、従来例と比較した実施例を詳細に説明することとする。
図1に示すように、高輝度LED(半導体発光素子)10は、n型基板(半導体基板)1上に、n型バッファ層2、光反射層3、第1のクラッドとしてのn型クラッド層4、活性層5、第2のクラッドとしてのp型クラッド層6、p型電流分散層(p型ウインドウ層)7が、MOVPE法で順次積層成長されて構成されている。また、n型基板1の裏面全体には、平板状の下部電極9が設けられている。なお、前記した各構成要素は、従来と同様であるため、その詳細な説明は省略し、以下に、従来と異なる部分のみを説明する。
p型電流分散層7の表面の一部には、その表面から光反射層3の表面までの深さ(活性層5を含む深さ)となる有底筒状の穴部11が形成されている。また、この穴部11の内面には、高輝度LED10を構成する各層4〜7よりも屈折率の小さい材料で形成される電流ブロック層12が設けられている。さらに、この電流ブロック層12の内面からp型電流分散層7の表面の一部にわたって、断面視ハット形状の上部電極13が形成されている。すなわち、この上部電極13は、電流ブロック層12を覆い、かつ、穴部11の開口縁からp型電流分散層7の表面の一部までかかるような断面視ハット形状に形成されている。
ここで、電流ブロック層12の材料としては、例えばITO、ZnO、SiO2、SiNなどや、アルミニウム合金、チタン合金、ニッケル合金、銀合金などが挙げられる。また、上部電極13とp型電流分散層7間の接触抵抗が、電流ブロック層12とp型電流分散層7間の接触抵抗よりも小さくなるように、電流ブロック層12と上部電極13は形成されるようになっている。
ここで、p型電流分散層7を、例えばキャリア濃度1×1018/cm3の高濃度の半導体層とし(実施例)、電流ブロック層12を絶縁体であるSiO2、SiN、半導体層と大きな接触抵抗が生じる金属酸化物であるITO、ZnO、又は合金であるAl、Ti、Ni、Ag合金とすることによって、Ni/Auを用いた上部電極13(実施例1、2)とp型電流分散層7間の接触抵抗を、電流ブロック層12とp型電流分散層7間の接触抵抗よりも小さくすることができる。
次に、本実施形態に係る高輝度LED10の作用について説明する。
高輝度LED10の各電極8,13に電圧を印加すると、断面視ハット形状となる上部電極13のつば状の部分(p型電流分散層7との接触部分)から電流が下部電極9に向かって流れ出す。ここで、上部電極13とp型電流分散層7間の接触抵抗は、前記したように電流ブロック層12とp型電流分散層7間の接触抵抗よりも小さくなっているので、上部電極13の有底筒状となる部分から電流ブロック層12を貫通して各層3〜7に流れ出す電流が抑制され、上部電極13のつば状の部分のみからp型電流分散層7に対して電流を注入させることが可能となっている。
そして、上部電極13のつば状の部分からp型電流分散層7に注入された電流は、このp型電流分散層7内で分散された後、p型クラッド層6を介してリング状となった活性層5の全体に均一に注入される。これにより、この活性層5全体が均一に発光し、その発光した光は、放射状に放射される。そして、上方に放射された光の一部は電流ブロック層12で下方向に反射され、大部分の光は光取出面7aから外部に取り出される。
また、活性層5から下方に放射され反射によって上方に向かう光、又は電流ブロック層12で下方に反射された光は、n型クラッド層4を通って光反射層3に到達し、この光反射層3によって上方へ反射される。そして、その後は、前記と同様に、上方に反射された光の一部は電流ブロック層12で反射され、残りの大部分は光取出面7aから外部に取り出される。ここで、本実施形態では、穴部11の深さを光反射層3の表面までとし、その穴部11の内面に電流ブロック層12を形成しているので、活性層5から下方に放射された光の光反射層3までの通り道は、電流ブロック層12の外周面と高輝度LED10の外周面とで挟まれたリング状の通路のみに絞られることとなる。そのため、このリング状の通路内において光が漏れたり吸収されたりすることなく、光反射層3に到達し、また、光反射層3で反射された光も漏れたり吸収されたりすることなく、光取出面7aに到達することとなる。すなわち、例えば穴部11の深さをn型クラッド層4の表面までとした場合には、光反射層3で反射された光が、電流ブロック層12の底部で遮られることがあるが、本実施形態では、電流ブロック層12の底部による光の遮断が防止され、その結果、光の取出効率を高めることが可能となっている。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
穴部11を形成することにより、上部電極13の真下に当たる活性層が除去されるので、上部電極13の真下に当たる活性層5の一部が集中的に発光することが防止される。また、活性層5から発光される光の一部は電流ブロック層12で反射され、光反射層3によって再反射されることによって、光取出面7aから光が有効に取り出されるので、断面視ハット形状の上部電極13のつばに当たる部分で遮られる光の量を少なくすることができる。そのため、本実施形態に係る高輝度LED10によれば、光の取出効率を高めることができる。
また、本実施形態に係る高輝度LED10を製造する際には、MOVPE法等を1回行った後に、MOVPE法等よりも短時間で行える方法、例えばエッチング等により穴部11や、電流ブロック層12や、上部電極13を形成すればよいので、従来の半導体電流ブロック層を有するLEDよりもMOVPE法等の工程が少なくて済む分、製造コストを低減させることができる。
また、上部電極13とp型電流分散層7間の接触抵抗が、電流ブロック層12とp型電流分散層7間の接触抵抗よりも小さいため、上部電極13から電流ブロック層12を貫通してp型電流分散層7へ流れる電流を抑えることができる。そのため、電流ブロック層12を電流が貫通して流れることによる活性層5の一部、例えば上部電極13のつば状部分の真下部分の集中的な発光が抑制される、すなわちその集中的な発光により生じた光が上部電極13のつば状部分で遮られるのが抑制されるので、光の取出効率をさらに高めることができる。
電流ブロック層12として、高輝度LED10を構成する各層4〜7よりも屈折率の小さい材料を用いているため、各層4〜7から電流ブロック層12へ入射する光を良好に反射することができる。
また、活性層5の下側に光反射層3を設けることで、活性層5から下方に向かって発光された光、又は電流ブロック層12によって下方に反射された光が、半導体基板に吸収されたり、半導体基板の裏面から抜けたりすることなく、光反射層3で反射されて、上方にある光取出面7aから外部へ放出されるので、光の取出効率をさらに高めることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、電流ブロック層12を、ITO、ZnO、SiO2、SiNなどや、アルミニウム合金、チタン合金、ニッケル合金、銀合金などで形成することとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図2に示すように、ITO、ZnO、SiO2、SiNなどの材料で形成した電流ブロック層12上(内面)に、新たに第二電流ブロック層14を形成し、この第二電流ブロック層14上に前記実施形態と略同様の断面視ハット形状の上部電極13を形成してもよい。ここで、第二電流ブロック層14の材料としては、アルミニウム合金、チタン合金、ニッケル合金、銀合金のいずれかが用いられる。これによれば、ITO等の材料で形成した電流ブロック層12上に、アルミニウム合金等の材料で形成した第二電流ブロック層14を形成しているので、各層4〜7から電流ブロック層12に対して低角度入射した光が電流ブロック層12を通過した場合であっても、この通過した光を第二電流ブロック層14で確実に反射させることができる。
以下に、前記した二つの実施形態(図1、図2)についての実施例を、従来例と比較することで詳細に説明する。
(実施例1)
図1の構造の電流ブロック層としてSiO2を用いた場合である。
図1に示すように、実施例1に係る高輝度LED10は、発光波長630nm付近の赤色LEDであり、以下に示す製造方法によって製造した。
まずn型基板1をMOVPE装置に搬入した。そして、図3(a)に示すように、n型基板1上に、n型バッファ層2、光反射層3、n型クラッド層4、活性層5、p型クラッド層6、p型電流分散層7を、MOVPE法で順次積層成長させた。
なお、各層1〜7の正式名称や各種条件は、以下のようになっている。
n型基板1はn型GaAs基板で構成される。n型バッファ層2は、n型(Siドープ)GaAsバッファ層(膜厚200nm、キャリア濃度1×1018/cm3)である。光反射層3は、n型(Siドープ)AlGaAsとn型(Siドープ)AlInPの15ペアの積層構造からなる光反射層(Distributed Bragg Reflector;DBR)である。n型クラッド層4は、n型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層(膜厚400nm、キャリア濃度1×1018/cm3)である。
活性層5は、アンドープ(Al0.1Ga0.90.5In0.5P活性層(膜厚900nm)である。p型クラッド層6は、p型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層(膜厚400nm、キャリア濃度1.2×1018/cm3)である。p型電流分散層7は、p型(Mgドープ)(Al0.8Ga0.2As)電流分散層(膜厚5μm、キャリア濃度1×1018/cm3)である。
また、MOVPE法において用いる原料としては、例えばトリメチルガリウム(TMGa)、トリエチルガリウム(TEGa)、トリメチルアルミニウム(TMAl)、トリメチルインジウム(TMIn)などの有機金属や、アルシン(AsH3)、ホスフィン(PH3)などの水素化物ガスを用いた。例えば、前記n型バッファ層2のようなn型層の添加物原料としては、ジシラン(Si26)を用いた。前記p型クラッド層6のようなp型層の導電型決定不純物の添加物原料としては、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用いた。
また、n型層の導電型決定不純物の添加物原料として、セレン化水素(H2Se)、モノシラン(SiH4)、ジエチルテルル(DETe)、ジメチルテルル(DMTe)を用いることもできる。その他に、p型クラッド層6およびp型電流分散層(p型緩衝層)7のp型添加物原料として、ジメチルジンク(DMZn)、ジエチルジンク(DEZn)を用いることもできる。
また、MOVPE法での成長温度は、すべての層2〜7において650℃(度)とした。また、成長圧力は50Torrとし、各層2〜7の成長速度は0.3〜1.0nm/secとし、V/III比は約200前後で行った。ただし、p型電流分散層7のV/III比は70とした。ちなみに、ここでいうV/III比とは、分母をTMGaやTMAlなどのIII族原料のモル数とし、分子をAsH3、PH3などのV族のモル数とした場合の比率(商)を示す。
さらに、上述したLED用エピタキシャルウェハをMOVPE装置から搬出した後、図3(b)に示すように、当該ウェハの表面、つまりp型電流分散層7の表面に、レジストやマスクアライナなどの一般的なフォトリソグラフィプロセスに用いる周知の方法を駆使して80μmの開口孔40aを有するレジスト40を形成する。次に、図3(c)に示すように、硫酸系の選択エッチング液でp型電流分散層7をエッチング除去した後、図3(d)に示すように、塩酸系の選択エッチング液でp型クラッド層6、活性層5およびn型クラッド層4をエッチング除去することで、穴部11を形成する。その後、この穴部11の内面に、スパッタ装置でSiO2膜(すなわち電流ブロック層12)を300nmの厚さで形成してから、有機溶剤によってレジスト40を除去し、フォトリソグラフィプロセスによって当該電流ブロック層12を完全に覆い、かつp型電流層の一部にチップ上面側で接するように上部電極13を形成した(図1参照)。このフォトリソグラフィプロセスは、レジストやマスクアライナなどの一般的なプロセスに用いられる器材と周知の方法を駆使したもので、つば状の部分の直径110μmの断面視ハット形状の上部電極13を、マトリックス状に真空蒸着法で形成した。蒸着後の電極形成は、リフトオフ法を用いた。
また、上部電極13の形成は、ニッケル(Ni)、金(Au)を、それぞれ順に20nm、500nmの厚さで蒸着することで行った。さらに、エピタキシャルウェハの下面、つまり、n型基板1の下面の全面に、下部電極9を前記と同じく真空蒸着法によって形成した。また、下部電極9の形成は、金・ゲルマニウム合金(AuGe)、ニッケル(Ni)、金(Au)を、それぞれ順に60nm、10nm、500nmの厚さで蒸着し、その後、電極の合金化であるアロイ工程を、窒素ガス雰囲気中にて400℃に加熱し、5分間熱処理するという条件で行った。
その後、上記のように構成された電極付きLED用エピタキシャルウェハを円形の上部電極13が中心になるようにダイシング装置を用いて切断し、チップサイズ300μm角のLEDベアチップを作製した。さらに、そのLEDベアチップをTO−18ステム上にマウント(ダイボンディング)し、その後、マウントされたLEDベアチップに、ワイヤボンディングを行い、LED素子を作製した。
そして、以上のようにして作製されたLED素子の初期特性を評価すると、その初期特性は以下に示すようになった。
20mA通電時(評価時)の発光出力:3.96mW
20mA通電時(評価時)の動作電圧:1.84V
(実施例2)
図2の構造の電流ブロック層としてSiO2を用い、第二電流ブロック層としてAlを用いた場合である。
図2に示すように、実施例2に係る高輝度LED10’は、実施例1と同様に、発光波長630nm付近の赤色LEDであり、基本的には実施例1と同様の条件で製造した。以下に、実施例1とは異なる点を列挙し、それに伴い詳細な説明をする。
実施例1と同様に、スパッタ装置でSiO2の電流ブロック層12を形成した後、この電流ブロック層12上に連続してAlの第二電流ブロック層14を、200nmの厚さで形成する。その後は、実施例1と同様の方法で、LED素子を作製する。
以上のようにして作製されたLED素子の初期特性を評価すると、その初期特性は以下に示すようになった。
20mA通電時(評価時)の発光出力:4.25mW
20mA通電時(評価時)の動作電圧:1.85V
これにより、実施例1よりも実施例2の方が、発光出力が向上したことが確認された。
なお、前記した各実施例1,2では、p型電流分散層7として、Al0.8Ga0.2Asを用いたが、前記各実施例1,2のようにp型電流分散層7の表面から光を取り出すタイプの場合は、p型電流分散層7は発光波長に対して透明である必要がある。以上の観点からp型電流分散層7として、AlXGa1-XAs(ただし、0.45≦X≦1)、または、(AlXGa1-XYIn1-YP(ただし、0≦X≦1、0.4≦Y≦1)を用いることが望ましい。
(従来例1)
電流ブロック層を用いない場合である。
図4に示すように、従来例1に係る高輝度LED20は、実施例1と同様に、発光波長630nm付近の赤色LEDであり、図3(a)に示す工程までは、基本的には実施例1と同様の条件で製造した。以下に、図3(a)に示す工程以降の工程の説明をする。
従来例1では、図4に示すように、図3(a)までは実施例1と同様の方法で作製したLED用エピタキシャルウェハをMOVPE装置から取り出した後、フォトリソグラフィプロセスによって、p型電流分散層7の表面の一部の面に円形の上部電極8を形成し、n型基板1の裏面全体に平板上の下部電極9を形成した。
その後は、上記のように構成された電極付きLED用エピタキシャルウェハを円形の上部電極8が中心になるように、実施例1と同様に、ダイシング装置等を用いてLED素子を作製する。そして、以上のようにして作製されたLED素子の初期特性を評価すると、その初期特性は以下に示すようになった。
20mA通電時(評価時)の発光出力:1.68mW
20mA通電時(評価時)の動作電圧:1.87V
これにより、従来例1よりも実施例1,2の方が、発光出力が向上したことが確認された。
(従来例2)
従来型の半導体からなる電流ブロック層を用いた場合である。
図5に示すように、従来例2に係る高輝度LED30は、実施例1と同様に、発光波長630nm付近の赤色LEDであり、基本的には従来例1と同様の条件で製造した。以下に、従来例1とは異なる点を列挙し、それに伴い詳細な説明をする。
従来例2では、p型クラッド層6を従来例1と同様に成長させた後、p型電流分散層7を1.5μmだけ成長させるとともに、n型(Siドープ)GaInP電流ブロック層31を1.5μm成長させる。その後、エピタキシャルウェハをMOVPE装置から取り出し、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によって直径110μmの円形にn型GaInP電流ブロック層31を残す。そして、そのエピタキシャルウェハを再度MOVPE装置にセットして、そのn型GaInP電流ブロック層31の上からp型電流分散層7を4.0μm成長させる。
その後は、従来例1と同様に、各電極8,9の形成を行うとともに、ダイシング装置等によってLED素子を作製する。そして、以上のようにして作製されたLED素子の初期特性を評価すると、その初期特性は以下に示すようになった。
20mA通電時(評価時)の発光出力:2.24mW
20mA通電時(評価時)の動作電圧:1.85V
これにより、従来例1よりも従来例2の方が、発光出力が向上したことが確認されたが、その発光出力は実施例1及び実施例2には及ばなかった。
なお、本発明は、前記実施例に限定されることなく、以下に例示するような変形例を採用してもよい。
(変形例1)
前記した各実施例1,2では、どの構造においても活性層5とクラッド層4,6との間に何も介在させない構造としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、これらの間に、真性なアンドープ層を設けたり、多少導電型不純物を含んでいようとも擬似的にアンドープ層となるような擬似アンドープ層を設けたり、比較的キャリア濃度が低い低キャリア濃度クラッド層を設けてもよい。これによれば、本発明による効果の他、LED素子の出力の信頼性をも向上させることができる。
(変形例2)
前記した各実施例1,2では、活性層5をアンドープのバルク層としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、活性層5を多重量子井戸構造または歪み多重量子井戸構造としてもよい。
(変形例3)
前記した各実施例1,2では、LED素子として、発光波長630nmの赤色LED素子を採用したが、本発明はこれに限定されず、その赤色LED素子と同じAlGaInP系の材料を用いて製作される赤色LED素子以外のLED素子であってもよい。例えば、発光波長560nm〜660nmのLED素子であってもよく、このように各実施例1,2とは異なる波長帯域としても、本発明による効果を得ることができる。
(変形例4)
前記した各実施例1,2では、上部電極8の形状を円形としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、四角、菱形、多角形等としてもよい。この場合であっても、本発明による効果を得ることができる。
(変形例5)
前記した各実施例1,2では、半導体基板(n型基板1)にGaAsを用いたが、本発明はこれに限定されず、例えば、GeおよびSiを用いてもよい。また、出発基板をGaAsまたはGeとし、これを後に除去し、代替の自立基板としてSiやSiよりも高い熱伝導率を有する金属基板を半導体基板として採用してもよい。
前記した各実施例1,2では、MOVPE法を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えばLPE法またはMBE法を採用してもよい。
本発明の好ましい態様を以下に付記する。
第1の態様は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第1のクラッド層と、前記クラッド層上に形成された活性層と、前記活性層上に形成された第2のクラッド層と、前記第2のクラッド層上に形成された電流分散層と、前記電流分散層の表面の一部から少なくとも前記活性層を含む深さまで形成された穴部と、その穴部の内面に形成された電流ブロック層と、前記電流ブロック層を覆って前記穴部の開口縁から前記電流分散層の表面の一部までかかるように前記電流分散層の表面に形成された上部電極と、前記半導体基板の裏面に形成された下部電極とを備えた半導体発光素子である。
ここで、積層された各層は、活性層を挟んでp型とn型に分かれている。すなわち、活性層よりも下側の各層がn型であれば、活性層よりも上側の各層がp型となり、逆に、活性層よりも下側の各層がp型であれば、活性層よりも上側の各層がn型となっている。
第1の態様によれば、電流分散層の表面の一部から少なくとも活性層を含む深さまで、穴部を形成することにより、上部電極の真下に当たる活性層が除去されるので、上部電極の真下に当たる活性層の一部が集中的に発光することが防止される。また、穴部の外側の各層を通過する電流は、上部電極から出て電流分散層を通過する際に分散されて、リング状の活性層の全体に注入される。そのため、このリング状の活性層は全体的に均一に発光し、その光はリング状の電流分散層の表面(光取出面)から取り出される。このとき、活性層から発光される光の一部は、電流ブロック層で反射され、再度光反射層で上方に反射され、チップ面から有効に取り出されるので、上部電極で遮られる光の量は少なく、その結果、光の取出効率を高めることができる。また、このような半導体発光素子を製造する際には、例えばMOVPE法等を1回行った後に、MOVPE法等とは異なるエッチング等など短時間で行える方法により穴部や、電流ブロック層や、上部電極を形成すればよいので、従来の半導体からなる電流ブロック層を有するLEDの製造方法よりもMOVPE法等の工程が少ない分、製造コストを低減させることができる。
また、第1の態様では、前記上部電極が、前記穴部の開口縁から前記電流分散層の表面の一部までかかるリング状の部分と、前記電流ブロック層を覆うような有底筒状の部分とで、断面視ハット形状に形成されている場合には、前記上部電極と前記電流分散層間の接触抵抗が、前記電流ブロック層と前記電流分散層間の接触抵抗よりも小さい方が望ましい。
この態様によれば、上部電極と電流分散層間の接触抵抗が、電流ブロック層と電流分散層間の接触抵抗よりも小さいため、上部電極から電流ブロック層を貫通して電流分散層へ流れる電流を抑えることができる。そのため、電流ブロック層を電流が貫通して流れることによる活性層の一部(上部電極の真下部分)の集中的な発光が抑制されるので(詳しくは、その集中的な発光により生じた光が上部電極で遮られるのが抑制されるので)、光の取出効率をさらに高めることができる。また、本態様によれば、製造の際、MOVPE法等はの工程は少なくて済むので、製造コストを低減することができる。
第2の態様は、前記電流ブロック層として、前記半導体発光素子を構成する各層よりも屈折率の小さい材料を用いた半導体発光素子である。電流ブロック層として、例えば金属酸化物であるITO、ZnO、又は絶縁体であるSiO2、SiNのいずれかを用いることができる。電流ブロック層として、ITO、ZnO、SiO2、SiNのいずれかを用いた場合には、その電流ブロック層上に、アルミニウム合金、チタン合金、ニッケル合金、銀合金のいずれかを形成するようにしてもよい。
これによれば、電流ブロック層として、半導体発光素子を構成する各層よりも屈折率の小さい材料を用いているため、各層から電流ブロック層へ入射する光を良好に反射することができる。また、前記したITO等の材料で形成した電流ブロック層上に、アルミニウム合金等を形成すると、各層から電流ブロック層に対して低角度入射した光が電流ブロック層を通過した場合であっても、この通過した光をもアルミニウム合金等で確実に反射させることができる。
第3の態様は、電流ブロック層として、アルミニウム合金、チタン合金、ニッケル合金、銀合金のいずれかを用いた半導体発光素子である。この場合も、第2の態様と同様に、各層から電流ブロック層へ入射する光を良好に反射することができる。
第4の態様は、前記半導体基板と、前記活性層の下側のクラッド層との間に、屈折率の異なる2種類の半導体層の対からなる光反射層を設けた半導体光素子である。これによれば、活性層から光取出面とは反対側に発光された光は、光反射層で反射されて、光取出面から外部へ放出される。したがって、光の取出効率をさらに高めることができる。
本発明に係る半導体発光素子の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る半導体発光素子の他の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る半導体発光素子の本実施の形態に係るLEDに穴部を形成する方法を示す断面図であり、レジストに開口孔を形成する工程を示す断面図(a)と、硫酸系エッチングによりp型電流分散層を除去する工程を示す断面図(b)と、塩酸系エッチングによりp型クラッド層、活性層およびn型クラッド層を除去する工程を示す断面図(c)である。 従来例の電流ブロック層がない半導体発光素子を示す断面図である。 従来例の電流ブロック層が電流分散層に埋め込まれている半導体発光素子を示す断面図である。
符号の説明
1 n型基板(半導体基板)
2 n型バッファ層
3 光反射層
4 n型クラッド層
5 活性層
6 p型クラッド層
7 p型電流分散層
7a 光取出面
8 上部電極(平面状)
9 下部電極
11 穴部
12 電流ブロック層
13 上部電極(ハット状)
14 第二電流ブロック層
10 高輝度LED
10’ 高輝度LED

Claims (1)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第1のクラッド層と、
    前記第1のクラッド層上に形成された活性層と、
    前記活性層上に形成された第2のクラッド層と、
    前記半導体基板と前記第1のクラッド層との間に形成された光反射層と、
    前記第2のクラッド層上に形成された電流分散層と、
    前記電流分散層の表面の一部から少なくとも前記活性層を含む深さまで形成された穴部と、
    その穴部の内面に、前記内面側から順にSiO 2 層と、Al又はAl合金層とが形成された電流ブロック層と、
    前記電流ブロック層を覆って前記穴部の開口縁から前記電流分散層の表面の一部までかかるように前記電流分散層の表面に形成された上部電極と、
    前記半導体基板の裏面に形成された下部電極とを備えた半導体発光素子。
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