JP4911075B2 - データ送信装置、データ送信方法、データ受信装置、データ受信方法およびデータ伝送システム - Google Patents

データ送信装置、データ送信方法、データ受信装置、データ受信方法およびデータ伝送システム Download PDF

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Description

この発明は、データ送信装置、データ送信方法、データ受信装置、データ受信方法およびデータ伝送システムに関する。詳しくは、この発明は、帯域予約が可能で、帯域予約したセッションの優先度に応じてネットワーク利用料金が異なるネットワークを経由してマルチメディアデータを送信する場合に、優先度を異にする複数のセッションを確立し、送信すべきマルチメディアデータの符号化データを、指定されたネットワーク利用料金に応じて各セッションに振り分けて送信することにより、ネットワーク利用料金を指定するだけで、料金に最適化された優先度で伝送が行われ、ユーザの手間が削減されるようにしたデータ送信装置等に係るものである。
従来、マルチメディアデータを階層符号化方式、例えば、JPEG2000 SVC(Scalable Video Codec)を用いて符号化し、データの重要度に応じてネットワーク伝送における優先度、例えば、RFC2474におけるDS Field,IEEE 802.3pにおける優先度を付加し伝送するということは行われていた。
また、特許文献1には、送信すべき信号を第1のトラヒック信号および第2のトラヒック信号に分離し、第1のトラヒック信号に、第2のトラヒック信号より低い優先順位が与えられることが記載されている。
近年、従来の回線交換式の電話回線網をIP(Internet Protocol)技術をベースにしたネットワークに置き換える、次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)の構築に向けた動きが活発化している(例えば、特許文献2参照)。
NGNは、ネットワーク自体に帯域補償機能、セキュリティ機能を備え、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)を使って、電話サービス、映像通信サービス、データ通信サービス等を統合的に実現するIPネットワークである。このNGNでは、特定の通信に対して一定の帯域幅を予め予約する仕組みがある。
特表2000−503176号公報 特開2007−159142号公報
上述したようにデータの重要度に応じてネットワーク伝送における優先度を付加して伝送することは行われている。しかし、ネットワークにおける伝送優先度毎のネットワーク利用料金を考慮した伝送は行われておらず、データの重要度のみにより、ネットワークにおける重要度が決定されていた。
そのため、ユーザが、例えば、ある程度ネットワークにおける優先度を落としてもネットワーク利用料金を削減したい場合、あるいはネットワークにおけるパケットロス率が低く、ユーザがネットワークにおける優先度の低いセッションに多くのデータを流したい場合でも、決められた優先度での伝送が行われていた。
この発明の目的は、料金に最適化した優先度での伝送を可能にすることにある。
この発明の概念は、
帯域予約が可能で、帯域予約したセッションの優先度に応じてネットワークの利用料金が異なるネットワークを経由してマルチメディアデータを送信するデータ送信装置であって、
優先度を異にするn個(nは2以上の整数)のセッションを確立するn個のセッション送信部と、
送信すべきマルチメディアデータを符号化して符号化データを生成するエンコーダと、 ネットワーク利用料金を指定するネットワーク利用料金指定部と、
上記ネットワーク利用料金指定部で指定されたネットワーク利用料金に応じて、上記エンコーダで生成された符号化データを、上記n個のセッションから選択した一つまたは複数のセッションの送信データとして振り分ける送信データ配分部と
を備えることを特徴とするデータ送信装置にある。
この発明においては、送信すべきマルチメディアデータがエンコーダにより符号化されて符号化データが得られる。そして、この符号化データは、指定されたネットワーク利用料金に応じて、n個のセッションから選択した一つまたは複数のセッションの送信データとして振り分けられて、対応するセッション送信部により送信される。
これにより、ネットワーク利用料金を指定するだけで、料金に最適化された優先度で伝送が行われ、ユーザの手間が削減される。また、単一の優先度セッションのみを使用した場合にはネットワーク利用料金が非連続的な段階でしか指定できないが、この発明においては、複数の優先度を指定したセッションに符号化データを振り分けるものであり、連続的な料金指定を行うことができ、ユーザの希望に応じた利用料金の削減が可能となる。
なお、データ受信装置側では、優先度を異にするn個(nは2以上の整数)のセッションが確立され、このn個のセッションで受信された符号化データが復号されて、受信マルチメディアデータが生成される。
この発明において、例えば、エンコーダは、送信すべきマルチメディアデータを階層符号化し、送信データ配分部は、符号化データのうち重要度の高い階層データほど優先度の高いセッションの送信データとして振り分ける、ようにされてもよい。この場合、マルチメディアデータがビデオデータである場合には、例えば、階層符号化における階層構造として、画質スケーラブル、解像度スケーラブルまたはフレームレートスケーラブルが用いられる。これにより、重要度の高い階層データは優先度の高いセッションで送信されるため、QoSの保証を図りながら、料金の最適化が可能となる。
また、この発明において、送信データ配分部は、ネットワーク利用料金指定部で指定されたネットワーク利用料金と共にネットワークの状況(例えば、パケットロス率、伝送遅延等)に応じて、エンコーダで生成された符号化データを、n個のセッションから選択した一つまたは複数のセッションの送信データとして振り分ける、ようにされてもよい。これにより、ネットワーク状況を考慮することにより、高優先度が必要ないネットワーク環境では、低優先度セッションに多くのデータを振り分けて、ネットワーク利用料金の削減が可能となる。また、このように低優先度セッションに多くのデータを振り分けることで、高優先度セッションへのデータ量、予約帯域を削減でき、ネットワーク帯域の効率的な利用が可能となる。
この発明によれば、帯域予約が可能で、帯域予約したセッションの優先度に応じてネットワーク利用料金が異なるネットワークを経由してマルチメディアデータを送信する場合に、優先度を異にする複数のセッションを確立し、送信すべきマルチメディアデータの符号化データを、指定されたネットワーク利用料金に応じて各セッションに振り分けて送信するものであり、ネットワーク利用料金を指定するだけで、料金に最適化された優先度で伝送が行われ、ユーザの手間を削減できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としてのデータ伝送システム100の構成例を示している。このデータ伝送システム100は、データ送信装置110およびデータ受信装置120からなっている。これらデータ送信装置110およびデータ受信装置120は、NGN網130を介して接続されている。ここで、NGN網130は、帯域予約が可能で、帯域予約したセッションの優先度に応じてネットワーク利用料金が異なるネットワークを構成している。
データ送信装置110について説明する。データ送信装置110は、エンコーダ111と、n個(nは2以上の整数)のセッション処理部112-1−112-nと、n個のRTP(RealtimeTransport Protocol)セッション送信部113-1〜113-nと、ネットワーク利用料金指定部114と、送信データ配分部115とを有している。
エンコーダ111は、送信すべきマルチメディアデータとしてのビデオデータVDを符号化して符号化データを生成する。このエンコーダ111は、ビデオデータVDに対して、階層符号化を行う。このエンコーダ111は、階層符号化方式として、例えば、JPEG2000,SVC(Scalable Video Codec)を用い、画質(SNR)、解像度、フレームレート等に対して階層符号化を行う。
セッション処理部112-1〜112-nは、エンコーダ111で生成された符号化データのうち、自身に送信データとして振り分けられたデータをRTPパケット化する。
図2は、RTPパケットの構成を示している。RTPヘッダには、ヴァージョン番号(v)、パディング(P)、拡張ヘッダの有無を示す拡張ビット、送信元数(Counter)、マーカ情報(markerbit)、ペイロードタイプ(Payload type)、シーケンス番号、タイムスタンプ(TIMESTAMP)、同期ソース(送信元)識別子(SSRC)および貢献ソース(送信元)識別子(CSRC)の各フィールドが設けられている。
データ受信側において、RTPヘッダに付与されたタイムスタンプによりRTPパケットの展開時に処理時間の制御が実行され、リアルタイム画像、または、音声の再生制御が可能となる。なお、例えば、動画像データの符号化データを格納したRTPパケットにおいては、1つのビデオフレームに属する複数のRTPパケットに共通のタイムスタンプが設定され、各フレームを構成する終端パケットには、終端であることを示す識別フラグがRTPヘッダに格納される。
RTPセッション送信部113-1〜113-nは、それぞれ、NGN網130を経由してのセッションを確立する。このRTPセッション送信部113-1〜113-nは、セッション処理部112-1〜112-nで生成されたRTPパケットを、確立したセッションにより送信する。ここで、RTPセッション送信部113-1〜113-nで確立される各セッションは優先度を異にしている。つまり、RTPセッション送信部113-1〜113-nは、例えば、RFC 2474におけるDS Field,IEEE 802.3pにおける優先度を付加し、優先伝送を行う。
また、NGN網130の利用料金は、優先度が高いほど、高額に設定されている。例えば、RTPセッション送信部113-1〜113-nで確立されるセッションの優先度をP1〜Pn、各セッションの単位伝送レート(1bps)当たりのネットワーク利用領域をK1〜Knとするとき、P1>P2>・・・>Pnであるときは、K1>K2>・・・>Knとなる。
ネットワーク利用料金指定部114は、ユーザがネットワーク利用料金を指定する部分である。ユーザは、当該ネットワーク利用料金指定部114に料金Uを入力することで、ネットワーク利用料金を当該料金Uに指定できる。このネットワーク利用料金指定部114で指定されるネットワーク利用料金Uは、上述したエンコーダ111で生成された符号化データをNGN網130を経由して送信する際のユーザの希望料金である。
送信データ配分部115は、ネットワーク利用料金指定部114で指定されたネットワーク利用料金Uに基づいて、エンコーダ111で生成された符号化データを送信するために使用する一つまたは複数のセッション(以下、適宜、「送信セッション」という)と、各送信セッションへのデータ配分割合を決定する。
ここで、送信データ配分部115は、ネットワーク利用料金指定部114で指定されたネットワーク利用料金をU、n個のセッションの単位伝送レート当たりのネットワーク利用料金をKi(i=1,2,・・・,n)、n個のセッションに振り分けられる送信データの伝送レートをMSi(i=1,2,・・・,n)とするとき、以下の(1)式を満たすように、送信セッションおよび各送信セッションへのデータ配分割合を決定する。
Figure 0004911075
この送信セッションおよび各送信セッションへのデータ配分割合の決定方法について、n=2である場合を例にとってさらに説明する。この場合、確立するセッションの優先度の種類を、例えば、「最優先クラス」および「ベストエフォートクラス」の2種類とする。そして、RTPセッション送信部113-1で確立されるセッション1が「最優先クラス」であり、RTPセッション送信部113-2で確立されるセッション2が「ベストエフォートクラス」であるとする。
ここで、ネットワーク利用料金指定部114で指定されたネットワーク利用料金をU、セッション1の単位伝送レートあたりのネットワーク利用料金をK1、セッション2の単位伝送レートあたりのネットワーク利用料金をK2(K1>K2)、セッション1に振り分けられる送信データの伝送レートをMS1[bps]、セッション2に振り分けられる送信データの伝送レートをMS2[bps]とすると、以下の(2)式を満たすように、送信セッションおよび各送信セッションへのデータ配分割合が決定される。なお、エンコーダ111で生成される符号化データの伝送レートをM[bps]とするとき、M=MS1+MS2である。
U≧K1×MS1+K2×MS2 ・・・(2)
この場合、ネットワーク利用料金Uおよび伝送レートMによっては、エンコーダ111で生成される符号化データの全てがセッション1の送信データとして配分されることもある。その場合、MS1=M、MS2=0である。
また、送信データ配分部115は、エンコーダ111を制御し、当該エンコーダ111で生成された符号化データを、セッション処理部112-1〜112-nのうち、上述したように決定された各送信セッションに対応したセッション処理部に、上述したように決定されたデータ配分割合で、送信データとして振り分けて供給する。
上述したようにエンコーダ111では、ビデオデータVDに対して、階層符号化を行っている。送信データ配分部115は、上述したようにエンコーダ111で生成された符号化データを各送信セッションの送信データとして振り分ける際に、符号化データのうち重要度の高い階層データほど優先度の高いセッションの送信データとして振り分ける。
例えば、エンコーダ111で生成される符号化データが、重要度の高い方からレイヤ1、レイヤ2、レイヤ3の階層データからなっており、レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3の階層データの割合が50%、30%、20%であるとする。また、確立するセッションの優先度の種類が上述の「最優先クラス」および「ベストエフォートクラス」の2種類であって、セッション1(最優先クラス)へのデータ配分割合が70%、セッション2(ベストエフォートクラス)への配分割合が30%に決定されているものとする。
この場合、レイヤ1の階層データは全てセッション1(最優先クラス)の送信データとして振り分けられる。また、レイヤ2の階層データは、20%分がセッション1(最優先クラス)の送信データとして振り分けられ、残りの10%分がセッション2(ベストエフォートクラス)の送信データとして振り分けられる。さらに、レイヤ3の階層データは全てセッション2(ベストエフォートクラス)の送信データとして振り分けられる。
上述したように、RTPセッション送信部113-1〜113-nは、それぞれ、NGN網130を経由してのセッションを確立する。セッション確立時の予約帯域に応じてネットワーク利用料金が決まる場合には、上述の送信データ配分部115の制御のもと、RTPセッション送信部113-1〜113-nは、セッション確立時に、各セッションに振り分けられた送信データの伝送レート分だけの帯域を予約する。
一方、ネットワーク利用料金が予約帯域によらずデータ伝送量で決まる場合、つまり従量課金の場合には、RTPセッション送信部113-1〜113-nは、各セッションに振り分けられる送信データの伝送レートによらずに、セッション確立時に、予め多めに帯域を予約しておけばよい。
データ受信装置120について説明する。このデータ受信装置120は、n個のRTPセッション受信部121-1−121-nと、n個のセッション処理部122-1〜122-nと、デコーダ123とを有している。
RTPセッション受信部121-1〜121-nは、それぞれ、NGN網130を経由してのセッションを確立する。このRTPセッション受信部121-1〜121-nは、上述したデータ送信装置110のRTPセッション送信部113-1〜113-nとの間でセッションを確立する。
セッション処理部122-1〜122-nは、RTPセッション受信部121-1〜121-nで受信されたRTPパケットを解析する。そして、セッション処理部122-1〜122-nは、RTPパケット内のヘッダ、ペイロードについての解析を実行し、パケット化前のデータを再構成する。このようにセッション処理部122-1〜122-nで再構成されるデータは、上述したデータ送信装置110において、エンコーダ111で生成された符号化データのうち、セッション処理部112-1〜112-nに送信データとして振り分けられたデータに対応する。
デコーダ123は、セッション処理部112-1〜112-nで再構成されたデータ(符号化データ)を復号してビデオデータVDを生成する。ここで、セッション処理部112-1〜112-nで再構成されたデータは、上述したデータ送信装置110のエンコーダ111で生成された符号化データに対応する。また、復号して得られたビデオデータVDは、上述したデータ送信装置110のエンコーダ111に入力されるビデオデータVDに対応する。
次に、図1に示すデータ伝送システム100の動作を説明する。
最初に、データ送信装置110の動作を説明する。エンコーダ111には、送信すべきマルチメディアデータとしてのビデオデータVDが入力される。エンコーダ111では、このビデオデータVDに対して階層符号化が行われて符号化データが生成される。
ネットワーク利用料金指定部114にユーザにより料金Uが入力されることで、ネットワーク利用料金が当該料金Uに指定される。そして、送信データ配分部115では、指定されたネットワーク利用料金Uに基づいて、エンコーダ111で生成された符号化データを送信するために使用する一つまたは複数のセッション(送信セッション)と、各送信セッションへのデータ配分割合が決定される。この場合、送信セッションおよび各送信セッションへのデータ配分割合は、ネットワーク利用料金が、指定されたネットワーク利用料金Uを超えないように決定される((1)式、(2)式参照)。
このように決定された送信セッションおよび各送信セッションへの配分割合に基づいて、エンコーダ111で生成された符号化デーは、各送信セッションに対応したセッション処理部に供給される。この場合、符号化データのうち重要度の高い階層データほど優先度の高いセッションの送信データとして振り分けられる。
セッション処理部112-1〜112-nでは、エンコーダ111で生成された符号化データのうち、自身に送信データとして振り分けられたデータがRTPパケット化される(図2参照)。セッション処理部112-1〜112-nで生成されたRTPパケットは、それぞれ、対応するRTPセッション送信部113-1〜113-nに供給される。
RTPセッション送信部113-1〜113-nでは、少なくとも送信セッションに対応したセッションが確立され、セッション処理部112-1〜112-nで生成されたRTPパケットがNGN網130を介して送信される。この場合、RTPセッション送信部113-1〜113-nでは、例えば、RFC 2474におけるDS Field,IEEE 802.3pにおける優先度が付加され、優先伝送が行われる。
図3のフローチャートは、上述したデータ送信装置110の動作の流れを概略的に示している。
まず、ステップST1において、ユーザのネットワーク利用料金Uの入力により、ネットワーク利用料金が料金Uに指定される。次に、ステップST2において、データ送信装置110は、ステップST1で指定されたネットワーク利用料金Uに基づき、送信データ配分部115により、エンコーダ111で生成された符号化データを送信する一つまたは複数のセッション(送信セッション)と、各送信セッションへのデータ配分割合を決定する。
次に、データ送信装置110は、ステップST3において、エンコーダ111で、マルチメディアデータとしてのビデオデータVDを階層符号化する。そして、データ送信装置110は、ステップST4において、各送信セッションのデータ配分割合に従い、エンコーダ111で生成された符号化データを、各セッション処理部112-1〜112-nに振り分ける。
次に、データ送信装置110は、ステップST5において、各セッション処理部112-1〜112-nで送信データのRTPパケット化を行い、生成された各パケットを各RTPセッション送信部113-1〜113-nにより、NGN網130を介して受信側に送信する。データ処理装置110は、ステップST5の処理の後、ステップST2の処理に戻り、上述したと同様の処理を繰り返す。
次に、データ受信装置120の動作を説明する。RTPセッション受信部121-1〜121-nで受信されたRTPパケットは、セッション処理部122-1〜122-nに供給される。このセッション処理部122-1〜122-nでは、RTPパケット内のヘッダ、ペイロードについての解析が実行され、パケット化前のデータが再構成される。
セッション処理部122-1〜122-nで再構成されたデータ(符号化データ)はデコーダ123に供給される。デコーダ123では、セッション処理部122-1〜122-nから供給されるデータ(符号化データ)が復号されて、ビデオデータVDが生成される。
図4のフローチャートは、上述したデータ受信装置120の動作の流れを概略的に示している。
まず、データ受信装置120は、ステップST11において、各RTPセッション受信部121-1〜121-nによりRTPパケットを受信し、各セッション処理部122-1〜122-nにより、RTPパケットのデパケタイズを行って、パケット化前のデータを再構成する。
次に、データ受信装置120は、ステップST12において、デコーダ123により各セッション処理部122-1〜122-nで得られたデータ(符号化データ)を復号して、ビデオデータVDを出力する。データ受信装置120は、ステップST12の処理の後、ステップST12の処理に戻り、上述したと同様の処理を繰り返す。
以上説明したように、図1に示すデータ伝送システム100において、データ送信装置110では、ビデオデータVDの符号化データは、指定されたネットワーク料金Uに応じて、優先度を異にするn個のセッションから選択された一つまたは複数のセッションの送信データとして振り分けられ、対応するRTPセッション送信部により、NGN網130を介してデータ受信装置120に送信される。
したがって、データ送信装置110においては、ネットワーク利用料金を指定するだけで、料金に最適化された優先度で伝送が行われ、ユーザの手間が削減される。また、単一の優先度セッションのみを使用した場合にはネットワーク利用料金が非連続的な段階でしか指定できないが、データ送信装置110においては、複数の優先度を指定したセッションに符号化データが振り分けられるものであり、連続的な料金指定を行うことができ、ユーザの希望に応じた利用料金の削減が可能となる。
また、データ送信装置110においては、エンコーダ111ではビデオデータVDが階層符号化され、符号化データが上述したように複数の優先度を指定したセッションに振り分けられる際に、重要度の高い階層データほど優先度の高いセッションの送信データとして振り分けられる。したがって、QoSの保証を図りながら、料金の最適化が可能となる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。図5は、他の実施の形態としてのデータ伝送システム100Aの構成例を示している。この図5において、図1と対応する部分には同一符号を付し、適宜、その詳細説明を省略する。
このデータ伝送システム100Aは、データ送信装置110Aおよびデータ受信装置120Aからなっている。これらデータ送信装置110Aおよびデータ受信装置120Aは、NGN網130を介して接続されている。NGN網130は、帯域予約が可能で、帯域予約したセッションの優先度に応じてネットワーク利用料金が異なるネットワークを構成している。
データ送信装置110Aについて説明する。データ送信装置110Aは、エンコーダ111と、n個(nは2以上の整数)のセッション処理部112-1−112-nと、n個のRTPセッション送信部113-1〜113-nと、ネットワーク利用料金指定部114と、送信データ配分部115Aと、目標パケットロス率指定部116と、n個のRTCP(RTP Control Protocol)セッション部117-1〜117-nとを有している。
エンコーダ111は、送信すべきマルチメディアデータとしてのビデオデータVDを符号化して符号化データを生成する。このエンコーダ111は、ビデオデータVDに対して、階層符号化を行う。このエンコーダ111は、階層符号化方式として、例えば、JPEG2000,SVC(Scalable Video Codec)を用い、画質(SNR)、解像度、フレームレート等に対して階層符号化を行う。
セッション処理部112-1〜112-nは、エンコーダ111で生成された符号化データのうち、自身に送信データとして振り分けられたデータをRTPパケット化する(図2参照)。
RTPセッション送信部113-1〜113-nは、それぞれ、NGN網130を経由してのセッションを確立する。このRTPセッション送信部113-1〜113-nは、セッション処理部112-1〜112-nで生成されたRTPパケットを、確立したセッションにより送信する。ここで、RTPセッション送信部113-1〜113-nで確立される各セッションは優先度を異にしている。つまり、RTPセッション送信部113-1〜113-nは、例えば、RFC 2474におけるDS Field,IEEE 802.3pにおける優先度を付加し、優先伝送を行う。
また、NGN網130の利用料金は、優先度が高いほど、高額に設定されている。例えば、RTPセッション送信部113-1〜113-nで確立されるセッションの優先度をPR1〜PRn、その単位伝送レート(1bps)当たりのネットワーク利用料金をK1〜Knとするとき、PR1>PR2>・・・>PRnであるときは、K1>K2>・・・>Knとなる。
ネットワーク利用料金指定部114は、ユーザがネットワーク利用料金を指定する部分である。ユーザは、当該ネットワーク利用料金指定部114に料金Uを入力することで、ネットワーク利用料金を当該料金Uに指定できる。このネットワーク利用料金指定部114で指定されるネットワーク利用料金Uは、上述したエンコーダ111で生成された符号化データをNGN網130を経由して送信する際のユーザの希望料金である。
目標パケットロス率指定部116は、ユーザが、目標パケットロス率を指定する部分である。ユーザは、当該目標パケットロス率指定部116にパケットロス率Ptを入力することで、目標パケットロス率を当該パケットロス率Ptに指定できる。
RTCPセッション部117-1〜117-nは、データ受信装置120Aとの間で、RTCPパケットの通信を行う。RTCPセッション部117-1〜117-nは、データ受信装置120Aから、上述したようにRTPセッション送信部113-1〜113-nで確立された各セッションのパケットロス率を取得する。例えば、RTPセッション送信部113-1〜113-nで確立されるセッションの優先度をPR1〜PRn、そのパケットロス率をP1〜Pnとするとき、通常、PR1>PR2>・・・>PRnであるときは、P1<P2<・・・<Pnとなる。
送信データ配分部115Aは、ネットワーク利用料金指定部114で指定されたネットワーク利用料金U、目標パケットロス率指定部116で指定されたに目標パケットロス率Pt、およびRTCPセッション部117-1〜117-nで取得された各セッションのパケットロス率Ptに基づいて、エンコーダ111で生成された符号化データを送信するために使用する一つまたは複数のセッション(以下、適宜、「送信セッション」という)と、各送信セッションへのデータ配分割合を決定する。
ここで、送信データ配分部115Aは、ネットワーク利用料金指定部114で指定されたネットワーク利用料金をU、n個のセッションの単位伝送レート当たりのネットワーク利用料金をKi(i=1,2,・・・,n)、n個のセッションに振り分けられる送信データの伝送レートをMSi(i=1,2,・・・,n)、エンコーダ111で生成された符号化データの伝送レートをM、目標パケットロス率指定部116で指定された目標パケットロス率をPt、n個のセッションのパケットロス率をPi(i=1,2,・・・,n)とするとき、以下の(3)式、(4)式を満たすように、送信セッションおよび各送信セッションへのデータ配分割合を決定する。
Figure 0004911075
この送信セッションおよび各送信セッションへのデータ配分割合の決定方法について、n=2である場合を例にとってさらに説明する。この場合、確立するセッションの優先度の種類を、例えば、「最優先クラス」および「ベストエフォートクラス」の2種類とする。そして、RTPセッション送信部113-1で確立されるセッション1が「最優先クラス」であり、RTPセッション送信部113-2で確立されるセッション2が「ベストエフォートクラス」であるとする。
ここで、ネットワーク利用料金指定部114で指定されたネットワーク利用料金をU、セッション1の単位伝送レートあたりのネットワーク利用料金をK1、セッション2の単位伝送レートあたりのネットワーク利用料金をK2(K1>K2)、セッション1に振り分けられる送信データの伝送レートをMS1[bps]、セッション2に振り分けられる送信データの伝送レートをMS2[bps]、目標パケットロス率指定部116で指定される目標パケットロス率をPt、セッション1のパケットロス率をP1、セッション2のパケットロス率をP2(P1<P2)とすると、以下の(5)式、(6)式を満たすように、送信セッションおよび各送信セッションへのデータ配分割合が決定される。なお、エンコーダ111で生成される符号化データの伝送レートをM[bps]とするとき、M=MS1+MS2である。
U≧K1×MS1+K2×MS2 ・・・(5)
Pt≧P1×(MS1/M)+P2×(MS2/M) ・・・(6)
この場合、ユーザの支払い料金(K1×MS1+K2×MS2)をできるだけ少なくするには、(6)式を満たす限り、できるだけ、MS2を大きく、MS1を小さく設定すればよい。
例えば、Pt = 10^(-6)で、通信開始時は、P1=10^(-9)、P2=10^(-9)であり、通信途中から、セッション2の伝送品質が劣化し、P1=10^(-9),P2=10^(-3)となった場合、P1=10^(-9)、P2=10^(-9)の間は,M1=0,M2=Mとし,P1=10^(-9),P2=10^(-3)となった後は、M1≒M,M2≒0(ほとんどのデータをセッション0に割り当てる)とする。
このようにネットワーク状況に応じて、動的に各セッションに対する帯域割り当てを変更することにより、目標パケットロス率Ptを満たした上で、ユーザの支払い料金を、配分割合が固定の場合に比べて少なくできる。
また、送信データ配分部115Aは、エンコーダ111を制御し、当該エンコーダ111で生成された符号化データを、セッション処理部112-1〜112-nのうち、上述のように決定された各送信セッションに対応したセッション処理部に、上述のように決定されたデータ配分割合で、送信データとして振り分けて供給する。
上述したようにエンコーダ111では、ビデオデータVDに対して、階層符号化を行っている。送信データ配分部115Aは、上述したようにエンコーダ111で生成された符号化データを各送信セッションの送信データとして振り分ける際に、符号化データのうち重要度の高い階層データほど優先度の高いセッションの送信データとして振り分ける。
例えば、エンコーダ111で生成される符号化データが、重要度の高い方からレイヤ1、レイヤ2、レイヤ3の階層データからなっており、レイヤ1、レイヤ2、レイヤ3の階層データの割合が50%、30%、20%であるとする。また、確立するセッションの優先度の種類が上述の「最優先クラス」および「ベストエフォートクラス」の2種類であって、セッション1(最優先クラス)へのデータ配分割合が70%、セッション2(ベストエフォートクラス)の配分割合が30%に決定されているものとする。
この場合、レイヤ1の階層データは全てセッション1(最優先クラス)の送信データとして振り分けられる。また、レイヤ2の階層データは、20%分がセッション1(最優先クラス)の送信データとして振り分けられ、残りの10%分がセッション2(ベストエフォートクラス)の送信データとして振り分けられる。さらに、レイヤ3の階層データは全てセッション2(ベストエフォートクラス)の送信データとして振り分けられる。
上述したように、RTPセッション送信部113-1〜113-nは、それぞれ、NGN網130を経由してのセッションを確立する。セッション確立時の予約帯域に応じてネットワーク利用料金が決まる場合には、上述の送信データ配分部115Aの制御のもと、RTPセッション送信部113-1〜113-nは、セッション確立時に、各セッションに振り分けられた送信データの伝送レート分だけの帯域を予約する。
一方、ネットワーク利用料金が予約帯域によらずデータ伝送量で決まる場合、つまり従量課金の場合には、RTPセッション送信部113-1〜113-nは、各セッションに振り分けられる送信データの伝送レートによらずに、セッション確立時に、予め多めに帯域を予約しておけばよい。上述したように各セッションのパケットロス率に応じて、動的に各セッションに対する帯域割り当てを変更するものにあっては、この重量課金の場合が適用される。
データ受信装置120Aについて説明する。このデータ受信装置120Aは、n個のRTPセッション受信部121-1−121-nと、n個のセッション処理部122-1〜122-nと、デコーダ123と、n個のRTCPセッション部124-1〜124-nを有している。
RTPセッション受信部121-1〜121-nは、それぞれ、NGN網130を経由してのセッションを確立する。このRTPセッション受信部121-1〜121-nは、上述したデータ送信装置110AのRTPセッション送信部113-1〜113-nとの間でセッションを確立する。
セッション処理部122-1〜122-nは、RTPセッション受信部121-1〜121-nで受信されたRTPパケットを解析する。そして、セッション処理部122-1〜122-nが、RTPパケット内のヘッダ、ペイロードについての解析を実行し、パケット化前のデータを再構成する。このようにセッション処理部122-1〜122-nで再構成されるデータは、上述したデータ送信装置110において、エンコーダ111で生成された符号化データのうち、セッション処理部112-1〜112-nに送信データとして振り分けられたデータに対応する。
デコーダ123は、セッション処理部112-1〜112-nで再構成されたデータ(符号化データ)を復号してビデオデータVDを生成する。ここで、セッション処理部112-1〜112-nで再構成されたデータは、上述したデータ送信装置110のエンコーダ111で生成された符号化データに対応する。また、復号して得られたビデオデータVDは、上述したデータ送信装置110のエンコーダ111に入力されるビデオデータVDに対応する。
RTCPセッション部124-1〜124-nは、データ送信装置110Aとの間で、RTCPパケットの通信を行う。RTCPセッション部124-1〜124-nは、データ送信装置110Aに、上述したようにRTPセッション送信部121-1〜121-nで確立された各セッションのパケットロス率P1〜Pnを、送信する。
次に、図5に示すデータ伝送システム100Aの動作を説明する。
最初に、データ送信装置110Aの動作を説明する。エンコーダ111には、送信すべきマルチメディアデータとしてのビデオデータVDが入力される。エンコーダ111では、このビデオデータVDに対して階層符号化が行われて符号化データが生成される。
ネットワーク利用料金指定部114にユーザにより料金Uが入力されることで、ネットワーク利用料金が当該料金Uに指定される。また、目標パケットロス率指定部116にユーザによりパケットロス率Ptが入力されることで、目標パケットロス率が当該パケットロス率Ptに指定される。
また、RTCPセッション部117-1〜117-nでは、データ受信装置120Aとの間でRTCPパケットの通信が行われ、当該データ受信装置120Aから、RTPセッション送信部113-1〜113-nで確立される各セッションのパケットロス率P1〜Pnが取得される。
ネットワーク利用料金指定部114で指定されたネットワーク利用料金U、目標パケットロス率指定部116で指定された目標パケットロス率Pt、およびRTCPセッション部117-1〜117-nで取得された各セッションのパケットロス率P1〜Pnは、送信データ配分部115Aに供給される。
この送信データ配分部115Aでは、ネットワーク利用料金U、目標パケットロス率Ptおよびパケットロス率P1〜Pnに基づいて、エンコーダ111で生成された符号化データを送信するために使用する一つまたは複数のセッション(送信セッション)と、各送信セッションへのデータ配分割合が決定される。この場合、送信セッションおよび各送信セッションへのデータ配分割合は、ネットワーク利用料金が、指定されたネットワーク利用料金Uを超えず、かつパケットロス率が目標パケットロス率Ptを超えないように決定される((3)式、(4)式、(5)式、(6)式参照)。
このように決定された送信セッションおよび各送信セッションへの配分割合に基づいて、エンコーダ111で生成された符号化デーは、各送信セッションに対応したセッション処理部に供給される。この場合、符号化データのうち重要度の高い階層データほど優先度の高いセッションの送信データとして振り分けられる。
セッション処理部112-1〜112-nでは、エンコーダ111で生成された符号化データのうち、自身に送信データとして振り分けられたデータがRTPパケット化される(図2参照)。セッション処理部112-1〜112-nで生成されたRTPパケットは、それぞれ、対応するRTPセッション送信部113-1〜113-nに供給される。
RTPセッション送信部113-1〜113-nでは、少なくとも送信セッションに対応したセッションが確立され、セッション処理部112-1〜112-nで生成されたRTPパケットがNGN網130を介して送信される。この場合、RTPセッション送信部113-1〜113-nでは、例えば、RFC 2474におけるDS Field,IEEE 802.3pにおける優先度が付加され、優先伝送が行われる。
図6のフローチャートは、上述したデータ送信装置110Aの動作の流れを概略的に示している。この動作例は、上述した重量課金の場合を想定している。
まず、ステップST21において、ユーザのネットワーク利用料金Uの入力によりネットワーク利用料金が料金Uに指定されると共に、ユーザのパケットロス率Ptの入力により目標パケットロス率がパケットロス率Ptに指定される。
次に、データ送信装置110Aは、ステップST22において、RTCPセッション部117-1〜117-nにより、受信側から、RTPセッション送信部113-1〜113-nで確立される各セッションのパケットロス率P1〜Pnを取得する。
次に、ステップST23において、データ送信装置110Aは、ステップST21で指定されたネットワーク利用料金U、目標パケットロス率Pt、およびステップST22で取得された各セッションのパケットロス率P1〜Pnに基づき、送信データ配分部115Aにより、エンコーダ111で生成された符号化データを送信する一つまたは複数のセッション(送信セッション)と、各送信セッションへのデータ配分割合を決定する。
次に、データ送信装置110Aは、ステップST24において、エンコーダ111で、マルチメディアデータとしてのビデオデータVDを階層符号化する。そして、データ送信装置110Aは、ステップST25において、各送信セッションのデータ配分割合に従い、エンコーダ111で生成された符号化データを、各セッション処理部112-1〜112-nに振り分ける。
次に、データ送信装置110Aは、ステップST26において、各セッション処理部112-1〜112-nで送信データのRTPパケット化を行い、生成された各パケットを各RTPセッション送信部113-1〜113-nにより、NGN網130を介して受信側に送信する。データ処理装置110は、ステップST26の処理の後、ステップST22の処理に戻り、上述したと同様の処理を繰り返す。これにより、各セッションのパケットロス率の変動に応じて、各セッションに対する帯域割り当てを動的に変更でき、目標パケットロス率Ptを満たした上で、ユーザの支払い料金を、配分割合が固定の場合に比べて少なくできる。
次に、データ受信装置120Aの動作を説明する。RTPセッション受信部121-1〜121-nで受信されたRTPパケットは、セッション処理部122-1〜122-nに供給される。このセッション処理部122-1〜122-nでは、RTPパケット内のヘッダ、ペイロードについての解析が実行され、パケット化前のデータが再構成される。
セッション処理部122-1〜122-nで再構成されたデータ(符号化データ)はデコーダ123に供給される。デコーダ123では、セッション処理部122-1〜122-nから供給されるデータ(符号化データ)が復号されて、ビデオデータVDが生成される。
また、RTCPセッション部124-1〜124-nでは、データ送信装置110Aとの間で、RTCPパケットの通信が行われ、データ送信装置110AにRTPセッション送信部121-1〜121-nで確立された各セッションのパケットロス率P1〜Pnが送信される。
図7のフローチャートは、上述したデータ受信装置120Aの動作の流れを概略的に示している。
まず、データ受信装置120Aは、ステップST31において、各RTPセッション受信部121-1〜121-nによりRTPパケットを受信し、各セッション処理部122-1〜122-nにより、RTPパケットのデパケタイズを行って、パケット化前のデータを再構成する。
次に、データ受信装置120Aは、ステップST32において、デコーダ123により各セッション処理部122-1〜122-nで得られたデータ(符号化データ)を復号して、ビデオデータVDを出力する。データ受信装置120Aは、
次に、データ受信装置120Aは、ステップST33において、RTCPセッション部124-1〜124-nにより、各セッションのパケットロス率P1〜Pnを、端末側へ送信する。ステップST33の処理の後、ステップST31の処理に戻り、上述したと同様の処理を繰り返す。
以上説明したように、図5に示すデータ伝送システム100Aにおいて、データ送信装置110Aでは、ビデオデータVDの符号化データは、指定されたネットワーク料金Uおよび目標パケットロス率Ptに応じて、優先度を異にするn個のセッションから選択された一つまたは複数のセッションの送信データとして振り分けられ、対応するRTPセッション送信部により、NGN網130を介してデータ受信装置120Aに送信される。
したがって、データ送信装置110Aにおいては、ネットワーク利用料金および目標パケットロス率を指定するだけで、伝送品質の低下を招くことなく、料金に最適化された優先度で伝送が行われ、ユーザの手間が削減される。すなわち、このデータ送信装置110Aにおいては、ネットワーク状況が考慮され、高優先度が必要ないネットワーク環境では、低優先度セッションに多くのデータを振り分けて、ネットワーク利用料金の削減が可能となる。また、このように低優先度セッションに多くのデータを振り分けることで、高優先度セッションへのデータ量、予約帯域を削減でき、ネットワーク帯域の効率的な利用が可能となる。
なお、図5に示すデータ伝送システム100Aにおいては、ネットワークの状況を示す情報として、各セッションのパケットロス率P1〜Pnの情報を用いるものを示したが、その他の情報、例えば各セッションの伝送遅延(RTT)等の情報を用いる構成とすることもできる。
また、上述実施の形態においては、マルチメディアデータがビデオデータVDであるものを示したが、この発明で取り扱われるマルチメディアデータはビデオデータに限定されるものではなく、オーディオデータ、テキストデータ等の取扱も可能である。
この発明は、帯域予約が可能で、帯域予約したセッションの優先度に応じてネットワーク利用料金が異なるネットワークを経由してマルチメディアデータを送信するデータ伝送システムに適用できる。
この発明の実施の形態としてのデータ伝送システムの構成例を示すブロック図である。 RTPパケットのフォーマットを示す図である。 データ伝送システムを構成するデータ送信装置の動作の流れを概略的に示すフローチャートである。 データ伝送システムを構成するデータ受信装置の動作の流れを概略的に示すフローチャートである。 この発明の他の実施の形態としてのデータ伝送システムの構成例を示すブロック図である。 データ伝送システムを構成するデータ送信装置の動作の流れを概略的に示すフローチャートである。 データ伝送システムを構成するデータ受信装置の動作の流れを概略的に示すフローチャートである。
符号の説明
100,100A・・・データ伝送システム、110,110A・・・データ送信装置、111・・・エンコーダ、112-1〜112-n・・・セッション処理部、113-1〜113-n・・・RTPセッション送信部、114・・・ネットワーク利用料金指定部、115,115A・・・送信データ配分部、116・・・目標パケットロス率指定部、117-1〜117-n・・・RTCPセッション部、120,120A・・・データ受信装置、121-1〜121-n・・・RTPセッション送信部、122-1〜122-n・・・セッション処理部、123・・・デコーダ、124-1〜124-n・・・RTCPセッション部、130・・・NGN網

Claims (10)

  1. 帯域予約が可能で、帯域予約したセッションの優先度に応じてネットワーク利用料金が異なるネットワークを経由してマルチメディアデータを送信するデータ送信装置であって、
    優先度を異にするn個(nは2以上の整数)のセッションを確立するn個のセッション送信部と、
    送信すべきマルチメディアデータを符号化して符号化データを生成するエンコーダと、
    ネットワーク利用料金を指定するネットワーク利用料金指定部と、
    上記ネットワーク利用料金指定部で指定されたネットワーク利用料金に応じて、上記エンコーダで生成された符号化データを、上記n個のセッションから選択した一つまたは複数のセッションの送信データとして振り分ける送信データ配分部と
    を備えることを特徴とするデータ送信装置。
  2. 上記エンコーダは、上記送信すべきマルチメディアデータを階層符号化し、
    上記送信データ配分部は、上記符号化データのうち重要度の高い階層データほど優先度の高いセッションの送信データとして振り分ける
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ送信装置。
  3. 上記マルチメディアデータはビデオデータであり、
    上記エンコーダは、上記階層符号化における階層構造として、画質スケーラブル、解像度スケーラブルまたはフレームレートスケーラブルを用いる
    ことを特徴とする請求項2に記載のデータ送信装置。
  4. 上記送信データ配分部は、
    上記ネットワーク利用料金指定部で指定されたネットワーク利用料金をU、上記n個のセッションの単位伝送レート当たりのネットワーク利用料金をKi(i=1,2,・・・,n)、上記n個のセッションに振り分けられる送信データの伝送レートをMSi(i=1,2,・・・,n)とするとき、
    Figure 0004911075
    の式を満たすように、上記エンコーダで生成された符号化データを、上記n個のセッションから選択した一つまたは複数のセッションの送信データとして振り分ける
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ送信装置。
  5. 上記送信データ配分部は、
    上記ネットワーク利用料金指定部で指定されたネットワーク利用料金と共に上記ネットワークの状況に応じて、上記エンコーダで生成された符号化データを、上記n個のセッションから選択した一つまたは複数のセッションの送信データとして振り分ける
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ送信装置。
  6. 上記ネットワークの状況を示す情報として上記n個のセッションのパケットロス率を取得するパケットロス率取得部と、
    目標パケットロス率を指定する目標パケットロス率指定部とを備え、
    上記送信データ配分部は、
    上記ネットワーク利用料金指定部で指定されたネットワーク利用料金をU、上記n個のセッションの単位伝送レート当たりのネットワーク利用料金をKi(i=1,2,・・・,n)、上記n個のセッションに振り分けられる送信データの伝送レートをMSi(i=1,2,・・・,n)、上記エンコーダで生成された符号化データの伝送レートをM、上記目標パケットロス率指定部で指定された目標パケットロス率をPt、上記n個のセッションのパケットロス率をPi(i=1,2,・・・,n)とすると、
    Figure 0004911075
    の式を満たすように、上記エンコーダで生成された符号化データを、上記n個のセッションから選択した一つまたは複数のセッションの送信データとして振り分ける
    ことを特徴とする請求項5に記載のデータ送信装置。
  7. 帯域予約が可能で、帯域予約したセッションの優先度に応じてネットワーク利用料金が異なるネットワークを経由してマルチメディアデータを送信するデータ送信方法であって、
    優先度を異にするn個(nは2以上の整数)のセッションを確立するセッション確立ステップと、
    送信すべきマルチメディアデータを符号化して符号化データを生成するエンコードステップと、
    指定されたネットワーク利用料金に応じて、上記エンコードステップで生成された符号化データを、上記n個のセッションから選択した一つまたは複数のセッションの送信データとして振り分ける送信データ配分ステップと
    を備えることを特徴とするデータ送信方法。
  8. 帯域予約が可能で、帯域予約したセッションの優先度に応じてネットワーク利用料金が異なるネットワークを経由してマルチメディアデータを受信するデータ受信装置であって、
    優先度を異にするn個(nは2以上の整数)のセッションを確立するn個のセッション受信部と、
    上記n個のセッション受信部で受信された符号化データを復号してマルチメディアデータを生成するデコーダと
    を備えることを特徴とするデータ受信装置。
  9. 帯域予約が可能で、帯域予約したセッションの優先度に応じてネットワーク利用料金が異なるネットワークを経由してマルチメディアデータを受信するデータ受信方法であって、
    優先度を異にするn個(nは2以上の整数)のセッションを確立するセッション確立ステップと、
    上記n個のセッションで受信された符号化データを復号してマルチメディアデータを生成するデコードステップと
    を備えることを特徴とするデータ受信方法。
  10. データ送信装置およびデータ受信装置からなり、マルチメディアデータを、帯域予約が可能で、帯域予約したセッションの優先度に応じてネットワーク利用料金が異なるネットワークを経由して伝送するデータ伝送システムであって、
    上記データ送信装置は、
    優先度を異にするn個(nは2以上の整数)のセッションを確立するn個のセッション送信部と、
    送信すべきマルチメディアデータを符号化して符号化データを生成するエンコーダと、
    ネットワーク利用料金を指定するネットワーク利用料金指定部と、
    上記ネットワーク利用料金指定部で指定されたネットワーク利用料金に応じて、上記エンコーダで生成された符号化データを、上記n個のセッションから選択した一つまたは複数のセッションの送信データとして振り分ける送信データ配分部とを有し、
    上記受信装置は、
    優先度を異にする上記n個のセッションを確立するn個のセッション受信部と、
    上記n個のセッション受信部で受信された符号化データを復号してマルチメディアデータを生成するデコーダとを有する
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
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