JP4910656B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
近年、内燃機関の排気浄化装置は、著しく進歩している。しかしながら、機関始動直後に関しては、未だ課題が残されている。すなわち、機関始動直後は、触媒(三元触媒など)の温度が低く、触媒の活性が不十分であるため、HC、NOxなどの有害成分の排出量が多くなり易いという問題がある。
機関始動直後のエミッションを低減する方法の一つとして、吸着材を用いる方法が提案されている。すなわち、機関始動直後、触媒活性が不十分なときには、有害成分を吸着材に吸着させておく。そして、触媒が暖機されて十分に活性化した後に、吸着された有害成分を吸着材から脱離させて、触媒で浄化する。
この方法を実現するためのシステムとして、特開2005−299631号公報には、排気マニホールドの近くにHC吸着触媒およびNOx吸着触媒を直列に設けた排気ガス浄化システムが開示されている。このシステムでは、アンダーフロア触媒の温度が低い間は排気ガスをHC吸着触媒およびNOx吸着触媒に流し、アンダーフロア触媒がウォーミングアップされた後は、HC吸着触媒およびNOx吸着触媒を通さずに排気ガスが流れるように流路を切り換えることとしている。
特開2005−299631号公報 特開2000−345832号公報
ところで、HC吸着材およびNOx吸着材を備えた排気浄化装置においては、触媒が十分に活性化するまでの間に機関から排出されるHCおよびNOxを、その両吸着材が十分に吸着することができるとすれば、機関始動直後のエミッションを十分に低減することができる。そして、実際上、HC吸着材に関しては、十分な吸着能力が比較的容易に得られる。
しかしながら、NOx吸着材は、HC吸着材に比して、十分な吸着能力を得ることが困難なのが現状である。すなわち、機関始動時に排出されるNOxをすべて吸着し切るには、膨大な吸着材容量を必要とするが、それだけの容量を確保することは、NOx吸着材の設置スペースやコストの面からして、困難である。
つまり、HC吸着材およびNOx吸着材を備えた従来の排気浄化装置では、実際上は、NOx吸着材の能力が不足し易い。このため、触媒が十分に活性化するより前に、NOx吸着材からのNOxの脱離が始まってしまい、NOxが大気中に放出されてしまうという問題がある。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、機関始動直後のエミッションの低減に有効な内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気浄化装置であって、
内燃機関の主排気通路に設けられた排気浄化用の触媒と、
前記触媒より下流側において前記主排気通路をバイパスするバイパス通路と、
前記バイパス通路に設けられ、NOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
排気ガスを前記バイパス通路に流すバイパス状態と前記バイパス通路に流さない非バイパス状態とに切り替え可能な流路切替手段と、
冷間始動時(「始動時」とは、始動後まもない期間を言うものとする。以下同じ。)には前記流路切替手段を前記バイパス状態とし、温間始動時には前記流路切替手段を前記非バイパス状態とする流路制御手段と、
冷間始動時の空燃比を温間始動時の空燃比よりリッチとする空燃比制御を行う空燃比制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記空燃比制御手段は、遅くとも、前記NOx吸着材からのNOxの脱離が始まるタイミングの近傍で、前記空燃比制御を終了することを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記空燃比制御手段は、冷間始動時の空燃比を理論空燃比近傍に制御することを特徴とする。
また、第4の発明は、内燃機関の排気浄化装置であって、
内燃機関の主排気通路に設けられた排気浄化用の触媒と、
前記触媒より下流側において前記主排気通路をバイパスするバイパス通路と、
前記バイパス通路に設けられ、NOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
排気ガスを前記バイパス通路に流すバイパス状態と前記バイパス通路に流さない非バイパス状態とに切り替え可能な流路切替手段と、
冷間始動時に前記流路切替手段を前記バイパス状態とする流路制御手段と、
冷間始動時の空燃比を理論空燃比近傍に制御する空燃比制御を行う空燃比制御手段と、
を備え、
前記空燃比制御手段は、遅くとも、前記NOx吸着材からのNOxの脱離が始まるタイミングの近傍で、前記空燃比制御を終了することを特徴とする。
また、第5の発明は、第1乃至第4の発明の何れかにおいて、
前記流路制御手段は、前記空燃比制御の終了とほぼ同じタイミングで前記バイパス状態から前記非バイパス状態へ切り替えることを特徴とする。
また、第6の発明は、第1乃至第5の発明の何れかにおいて、
前記触媒より下流側において前記主排気通路をバイパスするバイパス通路に設けられ、HCを吸着する機能を有するHC吸着材を更に備えることを特徴とする。
また、第7の発明は、第1乃至第6の発明の何れかにおいて、
冷間始動時の点火時期を温間始動時の点火時期より遅くする点火時期遅角手段を更に備えることを特徴とする。
また、第8の発明は、第1乃至第7の発明の何れかにおいて、
前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
前記流路切替手段が前記バイパス状態にあるときに吸入空気量が所定値を超えた場合に、空燃比を一時的に減少させるリッチスパイクを行うリッチスパイク手段と、
を更に備え、
前記流路制御手段は、前記流路切替手段が前記バイパス状態にあるときに吸入空気量が前記所定値を超えた場合に、前記流路切替手段を前記非バイパス状態に切り替えることを特徴とする。
また、第9の発明は、内燃機関の排気浄化装置であって、
内燃機関の主排気通路に設けられた排気浄化用の触媒と、
前記触媒より下流側において前記主排気通路をバイパスする第1バイパス通路および第2バイパス通路と、
前記第1バイパス通路に設けられ、HCを吸着する機能を有するHC吸着材と、
前記第2バイパス通路に設けられ、NOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
排気ガスを前記第1バイパス通路に流すバイパス状態と前記第1バイパス通路に流さない非バイパス状態とに切り替え可能な第1の流路切替手段と、
排気ガスを前記第2バイパス通路に流すバイパス状態と前記第2バイパス通路に流さない非バイパス状態とに切り替え可能な第2の流路切替手段と、
前記第1の流路切替手段と前記第2の流路切替手段とを独立に制御する流路制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第10の発明は、第9の発明において、
前記流路制御手段は、冷間始動後、前記第2の流路切替手段が前記バイパス状態になっているNOx吸着期間が、前記第1の流路切替手段が前記バイパス状態になっているHC吸着期間より短くなるように、前記第1および第2の流路切替手段を制御することを特徴とする。
また、第11の発明は、第9または第10の発明において、
前記空燃比制御手段は、冷間始動後、遅くとも、前記HC吸着材からのHCの脱離が始まるタイミングの近傍で前記第1の流路切替手段を前記バイパス状態から前記非バイパス状態に切り替え、遅くとも、前記NOx吸着材からのNOxの脱離が始まるタイミングの近傍で前記第2の流路切替手段を前記バイパス状態から前記非バイパス状態に切り替えることを特徴とする。
また、第12の発明は、第9乃至第11の発明の何れかにおいて、
前記流路制御手段は、
冷間始動後、前記第1の流路切替手段をバイパス状態から非バイパス状態に切り替えるべきタイミングを検出するHC吸着終了タイミング検出手段と、
冷間始動後、前記第2の流路切替手段をバイパス状態から非バイパス状態に切り替えるべきタイミングを検出するNOx吸着終了タイミング検出手段と、
を含むことを特徴とする。
また、第13の発明は、第12の発明において、
前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を更に備え、
前記HC吸着終了タイミング検出手段は、前記吸入空気量の積算値が第1所定値に達した時点をHC吸着終了タイミングとして検出し、
前記NOx脱離推定手段は、前記吸入空気量の積算値が前記第1所定値より小さい第2所定値に達した時点をNOx吸着終了タイミングとして検出することを特徴とする。
また、第14の発明は、第12の発明において、
前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を更に備え、
前記HC吸着終了タイミング検出手段は、前記吸入空気量が第1所定値を超えた時点をHC吸着終了タイミングとして検出し、
前記NOx脱離推定手段は、前記吸入空気量が前記第1所定値より小さい第2所定値を超えた時点をNOx吸着終了タイミングとして検出することを特徴とする。
また、第15の発明は、第9乃至第14の発明の何れかにおいて、
前記第1および第2の流路切替手段が前記バイパス状態とされる冷間始動時の空燃比を、前記第1および第2の流路切替手段を前記非バイパス状態とされる温間始動時の空燃比よりリッチとする空燃比制御を行う空燃比制御手段を更に備えることを特徴とする。
また、第16の発明は、第9乃至第14の発明の何れかにおいて、
冷間始動時の空燃比を理論空燃比近傍に制御する空燃比制御を行う空燃比制御手段を更に備え、
前記流路切替手段は、冷間始動時に前記第1および第2の流路切替手段を前記バイパス状態とし、
前記空燃比制御手段は、遅くとも、前記NOx吸着材からのNOxの脱離が始まるタイミングの近傍で、前記空燃比制御を終了することを特徴とする。
また、第17の発明は、第15または第16の発明において、
前記空燃比制御手段は、冷間始動時の空燃比を、理論空燃比、理論空燃比より僅かにリーンな弱リーン空燃比、理論空燃比より僅かにリッチな弱リッチ空燃比、の何れかの空燃比に制御することを特徴とする。
また、第18の発明は、第9乃至第17の発明の何れかにおいて、
前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
前記第1および第2の流路切替手段が前記バイパス状態にあるときに吸入空気量が所定値を超えた場合に、空燃比を一時的に減少させるリッチスパイクを行うリッチスパイク手段と、
を更に備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、触媒より下流にNOx吸着材を配置したことにより、冷間始動時に内燃機関から排出されるNOxを吸着する上で、次のような利点がある。第1の利点としては、排気ガスがNOx吸着材に流入する前に、触媒でNOxをできる限り浄化することができる。つまり、触媒の上流にNOx吸着材を配置する場合と比べ、NOx吸着材に流入するNOx量を少なくすることができる。第2の利点としては、内燃機関からNOx吸着材までの排気経路が長くなるので、NOx吸着材に流入する排気ガスの温度を低くすることができる。NOx吸着材は、一般に、温度が低いほど、吸着効率が高い。このため、NOx吸着材に流入する排気ガスの温度を低くすることにより、吸着効率を高めることができる。更に、第1の発明によれば、冷間始動時の空燃比を温間始動時の空燃比よりリッチとすることにより、冷間始動時に内燃機関から排出されるNOxは比較的少なく、HCは比較的多くなる。触媒に流入するHCが多いと、触媒でのNOx浄化率は高くなる。つまり、第1の発明によれば、内燃機関からのNOx排出量自体が少なくなることと、触媒でのNOx浄化率がアップすることとの相乗効果により、NOx吸着材に流入するNOx量を十分に少なくすることができる。一般にNOx吸着材の吸着能力は余裕がないことが多いが、第1の発明によれば、上述したようにして、NOx吸着材の吸着効率を十分に高くすることができ、また、NOx吸着材に流入するNOx量をできる限り少なくすることができる。このため、NOx吸着材に流入するNOx量が吸着能力を超えてしまうことを確実に抑制することができる。よって、冷間始動時にNOxが大気中へ放出されることを確実に抑制することができる。なお、冷間始動時に内燃機関から排出されるHCをHC吸着材で吸着する場合、一般に、HC吸着材の吸着能力には余裕があることが多い。このため、冷間始動時に内燃機関から排出されるHCが多少増加しても、HC吸着材でそのHCを十分に吸着することができ、大気中へのHCの放出を確実に抑制することができる。
第2の発明によれば、遅くとも、NOx吸着材からのNOxの脱離が始まるタイミングの近傍で空燃比を通常の空燃比に戻すことができる。このため、冷間始動時のNOxをNOx吸着材で十分に吸着した上で、その後はNOx、HC、COの各成分をバランス良く触媒で浄化することができる。このため、全体としてのエミッションを十分に低減することができる。
第3の発明によれば、冷間始動時に内燃機関から排出されるNOxおよびHCの何れかが極端に多くなることがなく、NOxおよびHCをそれぞれ吸着材で吸着する上で、両者の量を適切なバランスとすることができる。このため、NOxおよびHCの大気中への放出をより確実に抑制することができる。
第4の発明によれば、触媒より下流にNOx吸着材を配置したことにより、冷間始動時に内燃機関から排出されるNOxを吸着する上で、次のような利点がある。第1の利点としては、排気ガスがNOx吸着材に流入する前に、触媒でNOxをできる限り浄化することができる。つまり、触媒の上流にNOx吸着材を配置する場合と比べ、NOx吸着材に流入するNOx量を少なくすることができる。第2の利点としては、内燃機関からNOx吸着材までの排気経路が長くなるので、NOx吸着材に流入する排気ガスの温度を低くすることができる。NOx吸着材は、一般に、温度が低いほど、吸着効率が高い。このため、NOx吸着材に流入する排気ガスの温度を低くすることにより、吸着効率を高めることができる。更に、第4の発明では、冷間始動時の空燃比を理論空燃比近傍に制御している。従来は、一般に、冷間始動時の空燃比を理論空燃比よりリーンにする場合が多い。これに対し、第4の発明では、冷間始動時の空燃比が従来よりリッチな理論空燃比近傍であるので、従来の内燃機関と比べ、冷間始動時に内燃機関から排出されるNOxは比較的少なく、HCは比較的多くなる。触媒に流入するHCが多いと、触媒でのNOx浄化率は高くなる。つまり、第4の発明によれば、内燃機関からのNOx排出量自体が少なくなることと、触媒でのNOx浄化率がアップすることとの相乗効果により、NOx吸着材に流入するNOx量を十分に少なくすることができる。一般にNOx吸着材の吸着能力は余裕がないことが多いが、第4の発明によれば、上述したようにして、NOx吸着材の吸着効率を十分に高くすることができ、また、NOx吸着材に流入するNOx量をできる限り少なくすることができる。このため、NOx吸着材に流入するNOx量が吸着能力を超えてしまうことを確実に抑制することができる。よって、冷間始動時にNOxが大気中へ放出されることを確実に抑制することができる。なお、冷間始動時に内燃機関から排出されるHCをHC吸着材で吸着する場合、一般に、HC吸着材の吸着能力には余裕があることが多い。このため、冷間始動時に内燃機関から排出されるHCが多少増加しても、HC吸着材でそのHCを十分に吸着することができ、大気中へのHCの放出を確実に抑制することができる。更に、第4の発明によれば、遅くともNOx吸着材からのNOxの脱離が始まるタイミングの近傍で空燃比を通常の空燃比に戻すことができる。このため、冷間始動時のNOxをNOx吸着材で十分に吸着した上で、その後はNOx、HC、COの各成分をバランス良く触媒で浄化することができる。このため、全体としてのエミッションを十分に低減することができる。
第5の発明によれば、NOxの吸着を適切なタイミングで終了することができる。
第6の発明によれば、冷間始動時に内燃機関から排出されるHCをHC吸着材で吸着することができる。一般に、HC吸着材の吸着能力には余裕があることが多い。このため、冷間始動時に内燃機関から排出されるHCが従来と比べて多少増加しても、HC吸着材でそのHCを十分に吸着することができ、大気中へのHCの放出を確実に抑制することができる。
第7の発明によれば、冷間始動時の点火時期を遅くすることにより、排気温度をアップすることができる。このため、触媒をより早期に活性化させることができるので、NOx吸着材に流入するNOx量やHC吸着材に流入するHC量を低減することができる。よって、NOx吸着材やHC吸着材の吸着能力を上回る量のNOxやHCが流入することを確実に回避することができ、エミッションの低減が図れる。なお、第7の発明では、冷間始動時の内燃機関の空燃比が温間始動時と比べてリッチであるので、燃焼安定性が向上する。このため、温間始動時より点火時期を遅くしても、十分な燃焼安定性を確保することができ、トルク変動等の弊害を生ずるのを防止することができる。
第8の発明において、冷間始動時、機関負荷が高くなった場合、つまり吸入空気量が増えた場合には、排気ガス流量も多くなる。すると、NOx吸着材に吸着されていたNOxが排気ガス流によって押し流されるようにして、NOx吸着材から脱離し易くなる。このような場合に、第8の発明によれば、NOx吸着材への排気ガスの流入を止めることで、NOxの脱離を防止することができる。また、リッチスパイクを行って触媒に還元剤としてのHCを供給することにより、触媒でのNOx浄化率を向上させることができる。よって、NOx吸着材への排気ガスの流入を止めても、大気中へのNOxの放出を抑制することができる。なお、HC吸着材が設けられている場合、HC吸着材の吸着能力には一般に余裕があるので、リッチスパイクによってHCが増加しても、HC吸着材でそのHCを十分に吸着することができる。このため、大気中へのHCの放出も確実に抑制することができる。
第9の発明によれば、触媒より下流にHC吸着材およびNOx吸着材を配置したことにより、冷間始動時に内燃機関から排出されるHCおよびNOxを吸着する上で、次のような利点がある。第1の利点としては、排気ガスがHC吸着材およびNOx吸着材に流入する前に、触媒でHCおよびNOxをできる限り浄化することができる。つまり、HC吸着材およびNOx吸着材を触媒の上流に配置する場合と比べ、HC吸着材に流入するHC量やNOx吸着材に流入するNOx量を少なくすることができる。第2の利点としては、内燃機関からHC吸着材およびNOx吸着材までの排気経路が長くなるので、HC吸着材やNOx吸着材に流入する排気ガスの温度を低くすることができる。HC吸着材やNOx吸着材は、一般に、温度が低いほど、吸着効率が高い。このため、HC吸着材やNOx吸着材に流入する排気ガスの温度を低くすることにより、それらの吸着効率を高めることができる。更に、第9の発明によれば、HC吸着材へ排気ガスをバイパスさせる期間(HC吸着期間)と、NOx吸着材へ排気ガスをバイパスさせる期間(NOx吸着期間)とを独立に制御することができる。これにより、次のような利点がある。HC吸着材とNOx吸着材とでは、それぞれの吸着能力に差があるのが普通である。このため、HC吸着期間とNOx吸着期間とを同じにすると、両者を同時に低減することが困難である。例えば、NOx吸着能力がHC吸着能力より低いとした場合に、NOxの吸着が限界に達した時点で両者の吸着を止めてしまうと、HC吸着能力に未だ余裕があるにもかかわらず、触媒で浄化し切れなかったHCがそのまま大気中へ放出されてしまう。一方、HCの吸着が限界に達するまで両者の吸着を続行すると、NOxの吸着が限界を超えてしまうので、NOx吸着材からNOxが脱離して大気中へ放出されてしまう。これに対し、第9の発明によれば、HC吸着能力に合わせてHC吸着期間を制御し、NOx吸着能力に合わせてNOx吸着期間を制御することができる。このため、HCおよびNOxの双方について、冷間始動時における大気中へ放出を確実に抑制することができる。
第10の発明によれば、NOx吸着期間をHC吸着期間より短くすることができる。通常、NOx吸着能力は、HC吸着能力より低い。第10の発明によれば、このことに鑑みて、NOxの吸着が限界を超えてNOxの脱離が生ずることを抑制しつつ、HC吸着材の吸着能力を余すところなく利用することができる。このため、冷間始動時におけるHCおよびNOxの双方の放出を確実に抑制することができる。
第11の発明によれば、HCの脱離が始まる時点の付近までにHC吸着材への排気ガスのバイパスを終了し、また、NOxの脱離が始まる時点の付近までにNOx吸着材への排気ガスのバイパスを終了することができる。このため、HC吸着材からHCの脱離や、NOx吸着材からのNOxの脱離を確実に抑制することができ、それらが大気中に放出されること防止することができる。
第12の発明によれば、HCの脱離が始まる時点の付近までに、HC吸着材への排気ガスのバイパス、つまりHCの吸着を終了し、また、NOxの脱離が始まる時点の付近までに、NOx吸着材への排気ガスのバイパス、つまりNOxの吸着を終了することができる。このため、HC吸着材からHCの脱離や、NOx吸着材からのNOxの脱離を確実に抑制することができ、それらが大気中に放出されること防止することができる。
第13の発明によれば、HC脱離開始タイミングおよびNOx脱離開始タイミングの双方を吸入空気量の積算値に基づいてそれぞれ精度良く判定することができる。そして、その推定されたそれぞれのタイミングに基づいてHC吸着期間およびNOx吸着期間を終了させることにより、HC吸着材からHCの脱離や、NOx吸着材からのNOxの脱離を確実に抑制することができ、それらが大気中に放出されること防止することができる。
第14の発明によれば、HC脱離開始タイミングおよびNOx脱離開始タイミングの双方を吸入空気量に基づいてそれぞれ精度良く判定することができる。そして、その推定されたそれぞれのタイミングに基づいてHC吸着期間およびNOx吸着期間を終了させることにより、HC吸着材からHCの脱離や、NOx吸着材からのNOxの脱離を確実に抑制することができ、それらが大気中に放出されること防止することができる。
第15の発明によれば、冷間始動時の空燃比を温間始動時の空燃比よりリッチとすることにより、冷間始動時に内燃機関から排出されるNOxは比較的少なく、HCは比較的多くなる。触媒に流入するHCが多いと、触媒でのNOx浄化率は高くなる。つまり、第15の発明によれば、内燃機関からのNOx排出量自体が少なくなることと、触媒でのNOx浄化率がアップすることとの相乗効果により、NOx吸着材に流入するNOx量を十分に少なくすることができる。一般にNOx吸着材の吸着能力は余裕がないことが多いが、第15の発明によれば、上述したようにして、NOx吸着材に流入するNOx量をできる限り少なくすることができる。このため、NOx吸着材に流入するNOx量が吸着能力を超えてしまうことを確実に抑制することができる。よって、冷間始動時にNOxが大気中へ放出されることを確実に抑制することができる。また、一般に、HC吸着材の吸着能力には余裕があることが多い。このため、冷間始動時に内燃機関から排出されるHCが多少増加しても、HC吸着材でそのHCを十分に吸着することができ、大気中へのHCの放出を確実に抑制することができる。
第16の発明によれば、冷間始動時の空燃比を理論空燃比近傍に制御することができる。従来は、一般に、冷間始動時の空燃比を理論空燃比よりリーンにする場合が多い。これに対し、第16の発明では、冷間始動時の空燃比が従来よりリッチな理論空燃比近傍であるので、従来の内燃機関と比べ、冷間始動時に内燃機関から排出されるNOxは比較的少なく、HCは比較的多くなる。触媒に流入するHCが多いと、触媒でのNOx浄化率は高くなる。つまり、第16の発明によれば、内燃機関からのNOx排出量自体が少なくなることと、触媒でのNOx浄化率がアップすることとの相乗効果により、NOx吸着材に流入するNOx量を十分に少なくすることができる。一般にNOx吸着材の吸着能力は余裕がないことが多いが、第16の発明によれば、上述したようにして、NOx吸着材に流入するNOx量をできる限り少なくすることができる。このため、NOx吸着材に流入するNOx量が吸着能力を超えてしまうことを確実に抑制することができる。よって、冷間始動時にNOxが大気中へ放出されることを確実に抑制することができる。また、一般に、HC吸着材の吸着能力には余裕があることが多い。このため、冷間始動時に内燃機関から排出されるHCが多少増加しても、HC吸着材でそのHCを十分に吸着することができ、大気中へのHCの放出を確実に抑制することができる。更に、第16の発明によれば、遅くともNOx吸着材からのNOxの脱離が始まるタイミングの近傍で空燃比を通常の空燃比に戻すことができる。このため、冷間始動時のNOxをNOx吸着材で十分に吸着した上で、その後はNOx、HC、COの各成分をバランス良く触媒で浄化することができる。このため、全体としてのエミッションを十分に低減することができる。
第17の発明によれば、冷間始動時に内燃機関から排出されるNOxおよびHCの何れかが極端に多くなることがなく、NOxおよびHCをそれぞれ吸着材で吸着する上で、両者の量を適切なバランスとすることができる。このため、NOxおよびHCの大気中への放出をより確実に抑制することができる。
第18の発明において、冷間始動時、機関負荷が高くなった場合、つまり吸入空気量が増えた場合には、排気ガス流量も多くなる。すると、NOx吸着材に吸着されていたNOxが排気ガス流によって押し流されるようにして、NOx吸着材から脱離し易くなる。このような場合に、第18の発明によれば、NOx吸着材への排気ガスの流入を止めることで、NOxの脱離を防止することができる。また、リッチスパイクを行って触媒に還元剤としてのHCを供給することにより、触媒でのNOx浄化率を向上させることができる。よって、NOx吸着材への排気ガスの流入を止めても、大気中へのNOxの放出を抑制することができる。また、HC吸着材の吸着能力には一般に余裕があるので、リッチスパイクによってHCが増加しても、HC吸着材でそのHCを十分に吸着することができる。このため、大気中へのHCの放出も確実に抑制することができる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステムの構成を説明するための図である。本実施形態のシステムは、例えば車両の駆動源として用いられる内燃機関10を備えている。この内燃機関10は、点火プラグ12を備えた火花点火式のものである。内燃機関10には、吸気通路14および主排気通路16がそれぞれ接続されている。内燃機関10の吸気ポートには、燃料を噴射する燃料インジェクタ18が設置されている。なお、内燃機関10は、このようなポート噴射式のものに限らず、燃料を筒内に直接に噴射するものや、ポート噴射と筒内直接噴射とを併用するものであってもよい。
主排気通路16の途中には、排気ガスを浄化するための触媒(例えば三元触媒)として、上流触媒20と、この上流触媒20より下流に位置する下流触媒22とが設けられている。上流触媒20は、内燃機関10の排気マニホールドの直下などに配置されるのが好ましく、下流触媒22は、車両の床下などに配置されるのが好ましい。
上流触媒20の上流の主排気通路16には、その位置での排気空燃比に応じたリニアな出力を発する空燃比センサ24が配置されている。更に、上流触媒20と下流触媒22との間の主排気通路16には、その位置での空燃比がリッチであるかリーンであるかに応じて急変する出力を発する酸素センサ26が配置されている。
下流触媒22より下流側には、主排気通路16をバイパスする(迂回する)第1バイパス通路28が設けられている。すなわち、第1バイパス通路28の両端部は、それぞれ主排気通路16に接続されている。第1バイパス通路28の途中には、排気ガス中のHCを吸着可能なHC吸着材30が設けられている。HC吸着材30としては、例えば、活性炭やゼオライトなどを用いることができる。
第1バイパス通路28が主排気通路16から分岐する箇所には、第1の流路切替バルブ32が設置されている。この第1の流路切替バルブ32は、排気ガスを第1バイパス通路28に流すバイパス状態と、排気ガスを第1バイパス通路28に流さずにそのまま主排気通路16へ流す非バイパス状態とに切り替え可能になっている。なお、第1の流路切替バルブ32は、バイパス状態と非バイパス状態との中間の状態、すなわち、排気ガスの一部を第1バイパス通路28に流し、残りを主排気通路16へ流す状態に更に切り替え可能になっていてもよい。
第1バイパス通路28より下流側には、更に、主排気通路16をバイパスする第2バイパス通路34が設けられている。第2バイパス通路34の途中には、排気ガス中のNOxを吸着可能なNOx吸着材36が設けられている。NOx吸着材36としては、例えば、セリウムにパラジウムを担持したものなどを用いることができる。
第2バイパス通路34が主排気通路16から分岐する箇所には、第2の流路切替バルブ38が設置されている。この第2の流路切替バルブ38は、排気ガスを第2バイパス通路34に流すバイパス状態と、排気ガスを第2バイパス通路34に流さずにそのまま主排気通路16へ流す非バイパス状態とに切り替え可能になっている。なお、第2の流路切替バルブ38は、バイパス状態と非バイパス状態との中間の状態、すなわち、排気ガスの一部を第2バイパス通路34に流し、残りを主排気通路16へ流す状態に更に切り替え可能になっていてもよい。
本実施形態のシステムは、更に、内燃機関10の冷却水温を検出する水温センサ40と、内燃機関10の吸入空気量GAを検出するエアフローメータ42と、ECU(Electronic Control Unit)50とを備えている。ECU50には、上述した空燃比センサ24、酸素センサ26、水温センサ40、エアフローメータ42等の各種センサと、上述した点火プラグ12、燃料インジェクタ18、第1の流路切替バルブ32、第2の流路切替バルブ38等の各種アクチュエータとがそれぞれ電気的に接続されている。
[実施の形態1の動作の概要]
内燃機関10の冷間始動直後は、上流触媒20や下流触媒22の温度が低いため、それらの活性が不十分である。このため、HCやNOxを上流触媒20および下流触媒22で十分に浄化することができない。そこで、本システムでは、冷間始動直後には、排気ガスを第1バイパス通路28および第2バイパス通路34に通すことにより、HCおよびNOxをHC吸着材30およびNOx吸着材36に吸着させることとしている。これにより、冷間始動直後におけるHCおよびNOxの大気中への放出量を大幅に低減することができる。
なお、HC吸着材30に吸着されたHCやNOx吸着材36に吸着されたNOxを浄化する方法は、特に限定されないが、例えば次のような方法により、浄化することができる。
(方法1)第2バイパス通路34より下流側の主排気通路16に、更に触媒を設ける。その触媒が十分に活性化した後、第1バイパス通路28および第2バイパス通路34に排気ガスを少しずつ流し、吸着されたHCおよびNOxを徐々に脱離させる。そして、その脱離したHCやNOxを、上記触媒にて浄化する。
(方法2)第1バイパス通路28および第2バイパス通路34と吸気通路14との間を結ぶパージ通路を設ける。上流触媒20および下流触媒22が十分に活性化した後、主排気通路16から一部の排気ガスを取り出して第1バイパス通路28および第2バイパス通路34に流し、HC吸着材30およびNOx吸着材36に吸着されたHCおよびNOxをパージする。そのパージガスを、上記パージ通路を通して吸気通路14内に導入する。これにより、HCは内燃機関10の筒内で燃焼し、NOxは上流触媒20や下流触媒22で浄化される。
図2は、実施の形態1の内燃機関10の冷間始動直後におけるHCおよびNOxの排出特性を示す図である。この図の横軸は時間、縦軸はHC濃度およびNOx濃度を表す。
(触媒出口のHC濃度)
図2中の上のグラフにおける細い実線は、下流触媒22の出口(以下「触媒出口」という)におけるHC濃度を表している。内燃機関10が時刻t0において冷間始動すると、触媒出口のHC濃度は、最初、急上昇する。これは、上流触媒20や下流触媒22が活性化していないため、両触媒においてHCがほとんど浄化されないからである。その後、触媒出口のHC濃度は、ピークを迎え、上流触媒20や下流触媒22の活性が高まるにつれて、徐々に減少する。そして、上流触媒20や下流触媒22が十分に活性化すると、触媒出口のHC濃度はほぼゼロになる(時刻t3)。仮にHC吸着材30(第1バイパス通路28)に排気ガスを全く流さなかったとすると、上述のようなHC濃度の排気ガスがそのまま大気中へ放出されることになる。一方、HC吸着材30に排気ガスを流した場合には、上述のようなHC濃度の排気ガスがHC吸着材30に流入することになる。
(HC吸着材30に排気ガスを流し続けた場合のHC排出特性)
図2中の上のグラフにおける太い実線は、始動時点(時刻t0)よりHC吸着材30(第1バイパス通路28)に排気ガスを流し続けた場合におけるHC排出特性(HC吸着材30から出た排気ガスのHC濃度)を表している。この場合、機関始動後しばらくの間は、排気ガス中のHCがHC吸着材30に吸着されるので、HC吸着材30から出た排気ガスのHC濃度は、ゼロに近く保たれる。また、上述したように、時刻t3になると、HC吸着材30に流入する排気ガスのHC濃度は、ほぼゼロになる。しかしながら、HC吸着材30は、温度が高くなると、吸着したHCが脱離するという性質がある。このため、そのままHC吸着材30に排気ガスを流し続けると、HC吸着材30の温度が上昇し、吸着されていたHCが脱離し始める。その結果、HC吸着材30から出た排気ガスのHC濃度は、上昇に転じる(時刻t4)。
ところで、一般に、HC吸着材30に関しては、十分な能力、つまり、冷間始動後、上流触媒20や下流触媒22が十分に活性化するまでの間、HCを吸着し続ける能力が比較的容易に得られる。すなわち、HC吸着材30からHCが脱離し始める時刻t4を、触媒出口のHC濃度がほぼゼロになる時刻t3よりも後の時刻とすることは比較的容易である。
以上のことに鑑みれば、時刻t3までは、下流触媒22からHCを含んだ排気ガスが流れてくるので、その排気ガスをHC吸着材30へ流してHCを吸着させることが好ましい。一方、時刻t4以降は、HC吸着材30に排気ガスを流すと、HC吸着材30からHCが脱離して大気中へ放出されてしまうため、HC吸着材30に排気ガスを流さないことが好ましい。そこで、本実施形態では、時刻t3とt4との間の時点において、第1の流路切替バルブ32をバイパス状態から非バイパス状態へ切り替えることとした。これにより、冷間始動後における大気中へのHC排出量をゼロに近くすることができる。なお、図2に示す例では、時刻t3で第1の流路切替バルブ32を切り替えることとしている。
(触媒出口のNOx濃度)
図2中の下のグラフにおける細い実線は、触媒出口におけるNOx濃度を表している。内燃機関10が時刻t0において冷間始動すると、触媒出口のNOx濃度は、最初、急上昇する。これは、上流触媒20や下流触媒22が活性化していないため、両触媒においてNOxがほとんど浄化されないからである。その後、触媒出口のNOx濃度は、ピークを迎え、上流触媒20や下流触媒22の活性が高まるにつれて、徐々に減少する。そして、上流触媒20や下流触媒22が十分に活性化すると、触媒出口のNOx濃度はほぼゼロになる。仮にNOx吸着材36(第2バイパス通路34)に排気ガスを全く流さなかったとすると、上述のようなNOx濃度の排気ガスがそのまま大気中へ放出されることになる。一方、NOx吸着材36に排気ガスを流した場合には、上述のようなNOx濃度の排気ガスがNOx吸着材36に流入することになる。
なお、図2に示す例では、触媒出口のNOx濃度がほぼゼロになる時刻は、触媒出口のHC濃度がほぼゼロになる時刻t3とほぼ同じになっている。
(NOx吸着材36に排気ガスを流し続けた場合のNOx排出特性)
一方、図2中の下のグラフにおける太い実線は、始動時点(時刻t0)よりNOx吸着材36(第2バイパス通路34)に排気ガスを流し続けた場合におけるNOx排出特性(NOx吸着材36から出た排気ガスのNOx濃度)を表している。この場合、機関始動後しばらくの間は、排気ガス中のNOxがNOx吸着材36に吸着されるので、NOx吸着材36から出た排気ガスのNOx濃度は、ゼロに近く保たれる。また、上流触媒20や下流触媒22が活性化するに従い、NOx吸着材36に流入する排気ガスのNOx濃度は減少していく。しかしながら、NOx吸着材36は、温度が高くなると、吸着したNOxが脱離するという性質がある。このため、そのままNOx吸着材36に排気ガスを流し続けると、NOx吸着材36の温度が上昇し、吸着されていたNOxが脱離し始める。その結果、NOx吸着材36から出た排気ガスのNOx濃度は、上昇に転じる(時刻t1)。
ところで、一般に、NOx吸着材36に関しては、十分な能力、つまり、冷間始動後、上流触媒20や下流触媒22が十分に活性化するまでの間、NOxを吸着し続ける能力を得ることは容易ではない。すなわち、十分なNOx吸着能力を得るには、膨大な吸着材容量が必要となるが、それだけの容量を確保することは、NOx吸着材36の設置スペースやコストの面からして、通常は極めて困難である。このため、図2に示すように、NOx吸着材36からNOxが脱離し始める時刻t1は、HC吸着材30からHCが脱離し始める時刻t4より早いのが普通である。
また、図2に示す例では、NOx吸着材36からNOxが脱離し始める時刻t1は、触媒出口のNOx濃度がほぼゼロとなる時刻t3より前になっている。つまり、NOx吸着材36に排気ガスを流し続けた場合、時刻t1と時刻t3との間の、ある時刻t2を過ぎると、NOx吸着材36に流入する排気ガスのNOx濃度より、NOx吸着材36から出た排気ガスのNOx濃度の方が高くなる。よって、NOx排出量を最少とするためには、時刻t2以降は、NOx吸着材36に排気ガスを流さないようにすることが必要となる。
そこで、本実施形態では、時刻t2において第2の流路切替バルブ38をバイパス状態から非バイパス状態へ切り替えることとした。これにより、冷間始動後における大気中へのNOx排出量を可能な限り少なくすることができる。この場合、大気中へのNOx排出量は、図2中のクロスハッチング部分Aで示す量となる。
以上説明したように、本実施形態のシステムでは、第1の流路切替バルブ32と、第2の流路切替バルブ38とをそれぞれ独立に制御することとしている。具体的には、HC吸着材30の能力とNOx吸着材36の能力との違いに鑑みて、排気ガスをNOx吸着材36に流すNOx吸着期間(時刻t0〜t2)が、排気ガスをHC吸着材30に流すHC吸着期間(時刻t0〜t3)より短くなるように制御している。これにより、上述したように、冷間始動後における大気中へのHC排出量およびNOx排出量の双方を共に最小限に抑えることができる。
これに対し、第1の流路切替バルブ32と第2の流路切替バルブ38とを独立に制御しない場合、つまりHC吸着期間とNOx吸着期間とを同じにした場合には、次のような事態が生ずる。まず、第2の流路切替バルブ38を第1の流路切替バルブ32に合わせて時刻t3で切り替えたとすると、HC排出量は最小にできるが、NOx排出量は図2中のハッチング部分Bで示すような量に増えてしまう。逆に、第1の流路切替バルブ32を第2の流路切替バルブ38に合わせて時刻t2で切り替えたとすると、NOx排出量は最小にできるが、HC排出量は図2中のハッチング部分Cで示すような量に増えてしまう。このように、HC吸着期間とNOx吸着期間とが同じであると、HCとNOxの両者を最小限とすることはできない。
[実施の形態1における具体的処理]
図3は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。なお、本ルーチンは、内燃機関10の始動時に実行されるものとする。図3に示すルーチンによれば、まず、水温センサ40により検出される冷却水温が取得される(ステップ100)。次いで、HCおよびNOxをHC吸着材30およびNOx吸着材36に吸着させる要求の有無が判別される(ステップ102)。ステップ102では、具体的には、上記ステップ100で取得された冷却水温に基づいて、その判別がなされる。冷却水温が所定の判定値以上である場合には、今回の始動は、機関停止から間もない時点での始動、つまり温間始動であり、よって上流触媒20および下流触媒22はHCおよびNOxを十分に浄化可能な温度に保たれている、と判断できる。この場合には、HCおよびNOxをHC吸着材30およびNOx吸着材36に吸着させる必要はないので、HC吸着材30およびNOx吸着材36に排気ガスが流れないように、第1の流路切替バルブ32および第2の流路切替バルブ38が共に非バイパス状態とされる(ステップ104)。
一方、上記ステップ102において、冷却水温が上記判定値未満である場合には、今回の始動は冷間始動であると判断できる。この場合には、第1の流路切替バルブ32および第2の流路切替バルブ38が共にバイパス状態とされる(ステップ106)。これにより、排気ガスは第1バイパス通路28および第2バイパス通路34を経由して流れ、HC吸着材30およびNOx吸着材36にHCおよびNOxが吸着される。
続いて、エアフローメータ42で検出される吸入空気量GAが取得され、その吸入空気量GAを積算した積算空気量が算出される(ステップ108)。この積算空気量は、始動後に内燃機関10に吸入された空気の総量を表している。
NOx吸着材36やHC吸着材30の温度は、機関始動後、それらを通過した排気ガスの総量と相関している。よって、機関始動後の排気ガスの総量が、ある値に到達すると、NOx吸着材36からのNOxの脱離が始まると考えることができる。従って、第2の流路切替バルブ38を非バイパス状態に切り替えるべきタイミング(図2中の時刻t2)は、機関始動後の排気ガスの総量と相関しており、よって積算空気量と相関している。ECU50には、このタイミング(以下「NOx吸着終了タイミング」という)を積算空気量に基づいて検出するための判定値として、所定値GAsum1が予め記憶されている。そして、上記ステップ108の処理に続いて、現在の積算空気量がその所定値GAsum1を超えたか否かが判別される(ステップ110)。その判別の結果、積算空気量が未だ所定値GAsum1に達していない場合には、上記ステップ108に戻って、空気量の積算が継続される。
一方、上記ステップ110において、積算空気量が所定値GAsum1を超えたと判別された場合には、NOx吸着終了タイミングが到来したと判断できる。そこで、この場合には、NOx吸着材36へ排気ガスが流れないように、第2の流路切替バルブ38を非バイパス状態へ切り替える動作が実行される(ステップ112)。
上記ステップ112の処理に続いて、エアフローメータ42で検出される吸入空気量GAが取得され、現在の積算空気量が再度算出される(ステップ114)。HC吸着材30の場合も、NOx吸着材36の場合と同様に、第1の流路切替バルブ32を非バイパス状態に切り替えるべきタイミング(以下「HC吸着終了タイミング」という)は、機関始動後の排気ガスの総量と相関しており、よって積算空気量と相関している。ECU50には、このHC吸着終了タイミングを積算空気量に基づいて検出するための判定値として、所定値GAsum2(ただし、GAsum2>GAsum1)が予め記憶されている。
そして、上記ステップ114の処理に続いて、現在の積算空気量がその所定値GAsum2を超えたか否かが判別される(ステップ116)。その判別の結果、積算空気量が未だ所定値GAsum2に達していない場合には、上記ステップ114に戻って、空気量の積算が継続される。一方、上記ステップ116において、積算空気量が所定値GAsum2を超えたと判別された場合には、HC吸着終了タイミングが到来したと判断できる。そこで、この場合には、HC吸着材30へ排気ガスが流れないように、第1の流路切替バルブ32を非バイパス状態へ切り替える動作が実行される(ステップ118)。
以上説明したように、図3に示すルーチンの処理によれば、第1の流路切替バルブ32と、第2の流路切替バルブ38とをそれぞれ独立に制御することにより、NOx吸着期間と、HC吸着期間とを、両吸着材30,36の能力の違いに応じた、それぞれの最適なタイミングで終了させることができる。このため、両吸着材30,36の能力を有効に利用することができるとともに、一旦吸着された有害成分が脱離することを確実に抑制することができる。その結果、冷間始動後における大気中へのHC排出量およびNOx排出量の双方を共に最小限に抑えることができる。
なお、上述した実施の形態1では、最適なNOx吸着終了タイミングおよびHC吸着終了タイミングを積算空気量に基づいて検出するようにしているが、それらの検出方法はこれに限定されるものではない。例えば、NOx吸着材36やHC吸着材30に温度センサを設け、それらのセンサによって計測される温度に基づいて最適なNOx吸着終了タイミングおよびHC吸着終了タイミングを検出するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1においては、上流触媒20および下流触媒22が前記第9の発明における「触媒」に、第1の流路切替バルブ32が前記第9の発明における「第1の流路切替手段」に、第2の流路切替バルブ38が前記第9の発明における「第2の流路切替手段」に、それぞれ相当している。また、ECU50が、図3に示すルーチンの処理を実行することにより前記第10および第10の発明における「流路制御手段」が、上記ステップ114〜118の処理を実行することにより前記第13および第13の発明における「HC吸着終了タイミング検出手段」が、上記ステップ108〜112の処理を実行することにより前記第13および第13の発明における「NOx吸着終了タイミング検出手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図4および図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。本実施形態は、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に、後述する図5に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
本実施形態は、始動時の空燃比制御の内容が異なること以外は、前述した実施の形態1と同様である。まず、従来の始動時空燃比制御について説明する。
(従来の始動時空燃比制御)
従来より、始動直後のエミッションを低減するため、始動直後においては理論空燃比よりもリーンな空燃比(以下単に「リーン空燃比」という)で内燃機関10を運転することが行われている。ここで言うリーン空燃比の値は、燃料がガソリンの場合、例えば15.5程度である。従来、始動直後に内燃機関をリーン空燃比で運転している理由は、次のようなものである。
内燃機関から出るNOxは、負荷に応じて増える。始動直後は、アイドル運転などの軽負荷運転が行われることが多いため、NOxは元々少ないレベルにある。一方、HCやCOは、負荷との相関が小さく、軽負荷であっても比較的多く排出される。このため、従来、始動直後においては、HCやCOを重点的に低減する必要があった。HCやCOは、ある程度の空燃比までは、空燃比をリーンにするほど、少なくなる。これは、空燃比がリーンになるほど、排気行程や排気ポートあるいは触媒でのHCやCOの酸化浄化がより進行するからである。そこで、従来は、始動直後、HCやCOを重点的に低減するべく、理論空燃比よりもリーンな空燃比で内燃機関10を運転することが行われている。
(本実施形態の始動時空燃比制御)
前述した実施の形態1で説明した、図2に示すHCおよびNOxの排出特性も、内燃機関10をリーン空燃比で運転した場合のものである。前述したように、実施の形態1では、HC吸着材30を設けたことにより、冷間始動後に大気中に放出されるHC量をゼロに近くすることができる。その一方で、NOxに関しては、僅かながらも大気中への放出が生ずる(図2中のクロスハッチング部分A)。よって、このNOxを更に少なくすることができれば、実施の形態1よりもエミッションを更に低減することができる。そこで、本実施形態では、実施の形態1よりもNOx排出量を更に少なくするために、冷間始動直後の空燃比を従来よりもリッチ化することとした。
すなわち、本実施形態では、冷間始動直後の内燃機関10の空燃比を、理論空燃比か、または理論空燃比よりも僅かにリーンな空燃比(以下「弱リーン空燃比」という)、あるいは理論空燃比より僅かにリッチな空燃比(以下「弱リッチ空燃比」という)、の何れかになるように制御することとした。本明細書において、弱リーン空燃比とは、前述したリーン空燃比よりリッチな空燃比である。弱リーン空燃比の具体的な値は、燃料の種類によって異なるが、ガソリンの場合には、理論空燃比を超え、15以下程度の値であるのが好ましい。また、弱リッチ空燃比の具体的な値も、燃料の種類によって異なるが、ガソリンの場合には、14以上、理論空燃比未満程度の値であるのが好ましい。
以下の説明では、理論空燃比、弱リーン空燃比、および弱リッチ空燃比の範囲を総称して「理論空燃比近傍」という。つまり、本実施形態では、冷間始動直後、内燃機関10の空燃比が理論空燃比近傍の所定の目標空燃比となるように制御する。この制御を以下「冷間始動時空燃比制御」と称する。なお、空燃比は、エアフローメータ42で検出される吸入空気量GAに応じて燃料インジェクタ18からの噴射量を調整することにより、制御することができる。また、酸素センサ24や空燃比センサ26の出力に基づいて空燃比をフィードバック制御してもよい。
図4は、実施の形態2の内燃機関10の冷間始動直後におけるHCおよびNOxの排出特性を示す図である。図2と同様に、図4の上のグラフにおける細い実線は、触媒出口のHC濃度であり、図4中の上のグラフにおける太い実線は、始動時よりHC吸着材30に排気ガスを流し続けた場合におけるHC排出特性であり、図4中の下のグラフにおける細い実線は、触媒出口のNOx濃度であり、図4中の下のグラフにおける太い実線は、始動時よりNOx吸着材36に排気ガスを流し続けた場合におけるNOx排出特性である。これらの特性は、内燃機関10を理論空燃比近傍の空燃比で運転した場合のものである。
一方、図4中の上および下のグラフにおける破線は、それぞれ、内燃機関10をリーン空燃比で運転した場合における触媒出口のHC濃度およびNOx濃度である。
理論空燃比近傍の空燃比で内燃機関10を運転すると、リーン空燃比で運転した場合よりも多くのHCが内燃機関10から排出されるので、上流触媒20や下流触媒22に流入するHCは多くなる。上流触媒20や下流触媒22でのNOx浄化率は、還元剤となるHCが多いほど、高くなる。よって、図4中の下のグラフに示すように、理論空燃比近傍の空燃比で内燃機関10を運転することにより、リーン空燃比で運転した場合と比べて、触媒出口のNOx濃度、つまりNOx吸着材36に流入する排気ガスのNOx濃度を低くすることができる。また、触媒出口のNOx濃度がほぼゼロになる時刻t5も、リーン空燃比運転の場合(時刻t3)と比べて、早くすることができる。このため、大気中へのNOx排出量を実施の形態1よりも更に少なくすることができる。
なお、図4に示す例では、触媒出口のNOx濃度がほぼゼロになる時刻t5は、NOx吸着材36に排気ガスを流し続けた場合にNOx吸着材36からNOxが脱離し始める時刻t6より前になっている。よって、本実施形態では、時刻t5とt6との間において第2の流路切替バルブ38をバイパス状態から非バイパス状態へ切り替えることにより、大気中へのNOx排出量をゼロに近くすることができる。
一方、本実施形態では、上流触媒20や下流触媒22に流入するHCが多くなるため、図4中の上のグラフに示すように、触媒出口のHC濃度が実施の形態1よりも高くなり、また、触媒出口のHC濃度がほぼゼロになる時刻t7も、リーン空燃比運転の場合(時刻t3)と比べて、遅くなる。
しかしながら、前述したように、HC吸着材30の吸着能力は十分高く、余裕がある。このため、実施の形態1よりHCが多少増加しても、HC吸着材30はそのHCを十分に吸着することができる。よって、本実施形態においても、HC吸着材30からHCが脱離し始める時刻t8を、触媒出口のHC濃度がほぼゼロになる時刻t7よりも後の時刻とすることは可能である。よって、本実施形態では、時刻t7とt8との間において第1の流路切替バルブ32をバイパス状態から非バイパス状態へ切り替えることにより、実施の形態1と同様に、大気中へのHC排出量をゼロに近くすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、冷間始動直後の空燃比を理論空燃比近傍とする冷間始動時空燃比制御を行うことにより、HC排出量を増加させることなく、NOx排出量を実施の形態1よりも更に低減することができる。
なお、冷間始動時空燃比制御時の空燃比を、理論空燃比、弱リーン空燃比、弱リッチ空燃比の何れに設定するかは、次のようにして定めることが好ましい。弱リッチ空燃比とした場合には、NOx排出量を特に有効に低減できる一方で、内燃機関10から排出されるHCは多くなる。そこで、HC吸着材30の吸着能力に余裕が特別大きい場合には、NOxの排出をより確実に抑制するべく、弱リッチ空燃比に設定することが好ましい。これに対し、HC吸着材30の吸着能力の余裕がそれほど大きくない場合には、理論空燃比あるいは弱リーン空燃比に設定することが好ましい。これにより、NOx排出量とHC排出量との双方をバランス良く低減することができる。
また、本実施形態では、温間始動の場合、すなわち始動時にHC吸着材30およびNOx吸着材36に排気ガスを流さない場合には、リーン空燃比で内燃機関10を運転することとした。これにより、温間始動時において、HCやCOの酸化浄化を促進させることができるので、有害成分をバランス良く低減することができる。
また、本実施形態では、冷間始動直後の点火時期を、温間始動直後の点火時期より遅くすることとした。点火時期を遅くすると、排気温度が高くなるため、上流触媒20や下流触媒22の活性化を早めることができる。その結果、HC吸着材30やNOx吸着材36に流入する排気ガスのHC濃度やNOx濃度をより低くすることができ、HCやNOxの排出をより確実に抑制することができる。なお、点火時期を遅くすると、燃焼安定性が悪化し、トルク変動などの弊害が生ずることがある。しかしながら、本実施形態では、冷間始動直後の空燃比が温間始動直後と比べてリッチ化されているので、燃焼安定性が高いレベルにある。このため、点火時期を遅くしても、トルク変動などの弊害が生ずることを確実に回避することができる。
また、本実施形態では、上述した冷間始動時空燃比制御の終了時点は、NOx吸着材36からのNOxの脱離が始まるタイミングの近傍、すなわち、第2の流路切替バルブ38をバイパス状態から非バイパス状態へ切り替えるタイミングの近傍とした。つまり、それらのタイミングの近傍で冷間始動時空燃比制御を終了し、その後は、リーン空燃比で内燃機関10を運転することとした。これにより、冷間始動時空燃比制御の終了時以降、HCやCOの酸化浄化を促進させることができるので、NOx、HC、COの各成分をバランス良く低減することができる。
[実施の形態2における具体的処理]
図5は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンは、内燃機関10の始動時に実行される。以下、図5において、図3に示すステップと同様のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
図5に示すルーチンは、図3に示すルーチンと比べて、ステップ102と104との間にステップ103が、ステップ102と106との間にステップ105が、ステップ112と114との間にステップ113が、それぞれ挿入されていること以外は同様である。
図5に示すルーチンによれば、ステップ102において、温間始動であると判別された場合には、内燃機関10が所定のリーン空燃比で運転される(ステップ103)。
一方、ステップ102において、冷間始動であると判別された場合には、内燃機関10が理論空燃比近傍の所定の空燃比で運転されるとともに、点火時期が温間始動直後の点火時期と比べて遅角される(ステップ105)。
また、ステップ112において第2の流路切替バルブ38を非バイパス状態へ切り替える動作が実行された場合には、これに続いて、内燃機関10の空燃比が、理論空燃比近傍からリーン空燃比に切り替えられるとともに、点火時期の遅角が終了され、通常の点火時期に戻される(ステップ113)。
本実施形態は、上述した点以外は、実施の形態1と同様であるので、ここではこれ以上の説明を省略する。なお、本実施形態では、冷間始動直後の点火時期を温間始動直後の点火時期より遅くしているが、このような点火遅角は、行わなくてもよい。また、本実施形態では、第2の流路切替バルブ38を非バイパス状態へ切り替えるのと同時に、空燃比を理論空燃比近傍からリーン空燃比に切り替えるようにしているが、第2の流路切替バルブ38を非バイパス状態へ切り替えた後も空燃比を理論空燃比近傍に維持しても良い。
本実施形態においては、上流触媒20および下流触媒22が前記第1および第4の発明における「触媒」に、第2バイパス通路34が前記第1および第4の発明における「バイパス通路」に、第2の流路切替バルブ38が前記第1および第4の発明における「流路切替手段」に、それぞれ相当している。また、ECU50が、図5に示すルーチンのステップ100,102,104および106の処理を実行することにより前記第1、第5、第16および第16の発明における「流路制御手段」が、上記ステップ104,105および113の処理を実行することにより前記第1、第5、第16および第16の発明における「空燃比制御手段」が、上記ステップ105の処理を実行することにより前記第7の発明における「点火時期遅角手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態3.
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態3について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。本実施形態は、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に、後述する図6に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
[実施の形態3の特徴]
前述したように、NOx吸着材36あるいはHC吸着材30のような吸着材は、温度が高くなると、吸着した有害成分を脱離させる。この脱離が生ずる温度を以下「脱離温度」と称する。吸着材の温度が脱離温度に達していなくても、吸着材を通過する排気ガスの流量(流速)が高くなると、吸着された有害成分が洗い流されるようにして、脱離が生ずる。このため、NOx吸着材36やHC吸着材30で吸着を行っているときに、車両の急加速などによって機関負荷が増大し、排気ガス流量が急増すると、NOxやHCの脱離が生ずる場合がある。このような場合には、NOxやHCの脱離を防止するため、NOx吸着やHC吸着を終了すること、つまり第2の流路切替バルブ38や第1の流路切替バルブ32を非バイパス状態に切り替えることが好ましい。
排気ガス流量は、吸入空気量GAと相関している。そこで、本実施形態では、吸入空気量GAに基づいて、最適なNOx吸着終了タイミングやHC吸着終了タイミングを検出することとした。
また、排気ガス流量が増えた場合も、NOx吸着材36からのNOx脱離の方が、HC吸着材30からのHC離脱より発生し易い。つまり、NOx吸着材36からのNOx脱離が始まる排気ガス流量の閾値は、HC吸着材30からのHC脱離が始まる排気ガス流量の閾値よりも小さい。そこで、本実施形態では、NOx脱離が始まるタイミングと、HC脱離が始まるタイミングとに合わせて、第2の流路切替バルブ38および第1の流路切替バルブ32の切り替えを独立に制御することとした。
[実施の形態3における具体的処理]
図6は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンは、内燃機関10の始動時に実行される。以下、図6において、図3に示すステップと同様のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
図6に示すルーチンによれば、まず、内燃機関10の冷却水温が取得され(ステップ100)、その冷却水温に基づいて、HCおよびNOxをHC吸着材30およびNOx吸着材36に吸着させる要求の有無が判別される(ステップ102)。ステップ102において、HCおよびNOxをHC吸着材30およびNOx吸着材36に吸着させる必要はない、つまり温間始動であると判別された場合には、HC吸着材30およびNOx吸着材36に排気ガスが流れないように、第1の流路切替バルブ32および第2の流路切替バルブ38が共に非バイパス状態とされる(ステップ104)。
一方、上記ステップ102において、HCおよびNOxをHC吸着材30およびNOx吸着材36に吸着させる必要がある、つまり冷間始動であると判別された場合には、第1の流路切替バルブ32および第2の流路切替バルブ38が共にバイパス状態とされる(ステップ106)。これにより、排気ガスは第1バイパス通路28および第2バイパス通路34を経由して流れ、HC吸着材30およびNOx吸着材36にHCおよびNOxが吸着される。
続いて、エアフローメータ42で検出される吸入空気量GAが取得され(ステップ120)、その取得された値が所定値GA1を超えているか否かが判別される(ステップ122)。その判別の結果、吸入空気量GAが所定値GA1を超えていない場合には、上記ステップ120以下の処理が再度実行される。一方、上記ステップ122において、吸入空気量GAが所定値GA1を超えている場合には、現在の排気ガス流量が、NOx吸着材36からNOx脱離が始まる閾値を超えていると判断できる。そこで、この場合には、NOx吸着材36へ排気ガスが流れないように、第2の流路切替バルブ38を非バイパス状態へ切り替える動作が実行される(ステップ124)。これにより、NOx脱離を防止することができる。
上記ステップ124の処理に続いて、エアフローメータ42で検出される吸入空気量GAが再度取得され(ステップ126)、その取得された値が所定値GA2(ただし、GA2>GA1)を超えているか否かが判別される(ステップ128)。その判別の結果、吸入空気量GAが所定値GA2を超えていない場合には、上記ステップ126以下の処理が再度実行される。一方、上記ステップ128において、吸入空気量GAが所定値GA2を超えている場合には、現在の排気ガス流量が、HC吸着材30からHC脱離が始まる閾値を超えていると判断できる。そこで、この場合には、HC吸着材30へ排気ガスが流れないように、第1の流路切替バルブ32を非バイパス状態へ切り替える動作が実行される(ステップ130)。これにより、HC脱離を防止することができる。
なお、上述した図6のルーチンは、図3に示すルーチンと併せて実行するようにしても良い。
上述した実施の形態3においては、ECU50が、上記ステップ126〜130の処理を実行することにより前記第14の発明における「HC吸着終了タイミング検出手段」が、上記ステップ120〜124の処理を実行することにより前記第14の発明における「NOx吸着終了タイミング検出手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態4.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態4について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。本実施形態は、図1に示すハードウェア構成を用いて、ECU50に、後述する図7に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
[実施の形態4の特徴]
本実施形態では、実施の形態2で述べたのと同様の理由により、冷間始動直後、内燃機関10を理論空燃比または弱リーン空燃比で運転する。
また、本実施形態では、実施の形態3と同様に、NOx吸着材36に排気ガスを流しているとき、機関負荷が高くなって排気ガス流量が増大した場合にNOx吸着材36からNOxが脱離することを防止するため、吸入空気量GAが所定値GA1を超えた場合には、第2の流路切替バルブ38を非バイパス状態へ切り替えて、NOxの吸着を終了する。このようにしてNOxの吸着を終了した場合には、触媒出口のNOx濃度は必ずしもゼロに近くなっていない。このため、大気中にNOxが排出されてしまう。
そこで、本実施形態では、NOx吸着材36に排気ガスを流しているときに吸入空気量GAが所定値GA1を超えた場合には、空燃比を一時的にリッチとするリッチスパイクを実施することとした。このリッチスパイクの実施により、多量のHCが上流触媒20や下流触媒22に流入するので、上流触媒20や下流触媒22でのNOx浄化率が向上する。よって、NOxの吸着を終了した後も、大気中へのNOxの排出を抑制することができる。また、前述したように、HC吸着材30の吸着能力には余裕があるので、リッチスパイクによってHCが増加しても、HC吸着材30で十分に吸着することができる。よって、リッチスパイクを実施しても、大気中へのHC排出量が増加することを防止することができる。
[実施の形態4における具体的処理]
図7は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンは、内燃機関10の始動時に実行される。以下、図7において、図6に示すステップと同様のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
図7に示すルーチンは、図6に示すルーチンと比べて、ステップ102と106との間にステップ132が、ステップ124と126との間にステップ125が、それぞれ挿入されていること以外は同様である。
図7に示すルーチンによれば、ステップ102において、冷間始動であると判別された場合には、内燃機関10が、理論空燃比または弱リーン空燃比で運転される(ステップ132)。続いて、排気ガスがHC吸着材30およびNOx吸着材36へ流れるように、第1の流路切替バルブ32および第2の流路切替バルブ38が共にバイパス状態とされ、(ステップ106)。
続いて、エアフローメータ42で検出される吸入空気量GAが取得され(ステップ120)、その取得された値が所定値GA1を超えているか否かが判別される(ステップ122)。その判別の結果、吸入空気量GAの所定値GA1を超えていない場合には、上記ステップ120以下の処理が再度実行される。
一方、上記ステップ122において、吸入空気量GAが所定値GA1を超えている場合には、現在の排気ガス流量が、NOx吸着材36からNOx脱離が始まる閾値を超えていると判断できる。そこで、この場合には、NOx吸着材36へ排気ガスが流れないように、第2の流路切替バルブ38を非バイパス状態へ切り替える動作が実行される(ステップ124)。
上記ステップ124の処理に続いて、内燃機関10の空燃比を一時的にリッチとするリッチスパイクが実行される(ステップ125)。これにより、多量のHCが上流触媒20や下流触媒22に流入し、NOx浄化率が向上する。よって、NOxの吸着を終了した後も、大気中へのNOxの排出を確実に抑制することができる。
上述した実施の形態4においては、ECU50が、上記ステップ120,122および125の処理を実行することにより前記第8の発明における「リッチスパイク手段」が、上記ステップ120〜124の処理を実行することにより前記第8の発明における「流路制御手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1におけるHCおよびNOxの排出特性を示す図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2におけるHCおよびNOxの排出特性を示す図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態4において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
12 点火プラグ
14 吸気通路
16 主排気通路
18 燃料インジェクタ
20 上流触媒
22 下流触媒
24 空燃比センサ
26 酸素センサ
28 第1バイパス通路
30 HC吸着材
32 第1の流路切替バルブ
34 第2バイパス通路
36 NOx吸着材
38 第2の流路切替バルブ
40 水温センサ

Claims (10)

  1. 内燃機関の主排気通路に設けられた排気浄化用の触媒と、
    前記触媒より下流側において前記主排気通路をバイパスする第1バイパス通路および第2バイパス通路と、
    前記第1バイパス通路に設けられ、HCを吸着する機能を有するHC吸着材と、
    前記第2バイパス通路に設けられ、NOxを吸着する機能を有するNOx吸着材と、
    排気ガスを前記第1バイパス通路に流すバイパス状態と前記第1バイパス通路に流さない非バイパス状態とに切り替え可能な第1の流路切替手段と、
    排気ガスを前記第2バイパス通路に流すバイパス状態と前記第2バイパス通路に流さない非バイパス状態とに切り替え可能な第2の流路切替手段と、
    前記第1の流路切替手段と前記第2の流路切替手段とを独立に制御する流路制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記流路制御手段は、冷間始動後、前記第2の流路切替手段が前記バイパス状態になっているNOx吸着期間が、前記第1の流路切替手段が前記バイパス状態になっているHC吸着期間より短くなるように、前記第1および第2の流路切替手段を制御することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記空燃比制御手段は、冷間始動後、遅くとも、前記HC吸着材からのHCの脱離が始まるタイミングの近傍で前記第1の流路切替手段を前記バイパス状態から前記非バイパス状態に切り替え、遅くとも、前記NOx吸着材からのNOxの脱離が始まるタイミングの近傍で前記第2の流路切替手段を前記バイパス状態から前記非バイパス状態に切り替えることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記流路制御手段は、
    冷間始動後、前記第1の流路切替手段をバイパス状態から非バイパス状態に切り替えるべきタイミングを検出するHC吸着終了タイミング検出手段と、
    冷間始動後、前記第2の流路切替手段をバイパス状態から非バイパス状態に切り替えるべきタイミングを検出するNOx吸着終了タイミング検出手段と、
    を含むことを特徴とする請求1乃至3の何れか1項記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を更に備え、
    前記HC吸着終了タイミング検出手段は、前記吸入空気量の積算値が第1所定値に達した時点をHC吸着終了タイミングとして検出し、
    前記NOx吸着終了タイミング検出手段は、前記吸入空気量の積算値が前記第1所定値より小さい第2所定値に達した時点をNOx吸着終了タイミングとして検出することを特徴とする請求項4記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を更に備え、
    前記HC吸着終了タイミング検出手段は、前記吸入空気量が第1所定値を超えた時点をHC吸着終了タイミングとして検出し、
    前記NOx吸着終了タイミング検出手段は、前記吸入空気量が前記第1所定値より小さい第2所定値を超えた時点をNOx吸着終了タイミングとして検出することを特徴とする請求項4記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記第1および第2の流路切替手段が前記バイパス状態とされる冷間始動時の空燃比を、前記第1および第2の流路切替手段が前記非バイパス状態とされる温間始動時の空燃比よりリッチとする空燃比制御を行う空燃比制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 冷間始動時の空燃比を理論空燃比近傍に制御する空燃比制御を行う空燃比制御手段を更に備え、
    前記流路制御手段は、冷間始動時に前記第1および第2の流路切替手段を前記バイパス状態とし、
    前記空燃比制御手段は、遅くとも、前記NOx吸着材からのNOxの脱離が始まるタイミングの近傍で、前記空燃比制御を終了することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の内燃機関の排気浄化装置。
  9. 前記空燃比制御手段は、冷間始動時の空燃比を、理論空燃比、理論空燃比より僅かにリーンな弱リーン空燃比、理論空燃比より僅かにリッチな弱リッチ空燃比、の何れかの空燃比に制御することを特徴とする請求項7または8記載の内燃機関の排気浄化装置。
  10. 前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
    前記第1および第2の流路切替手段が前記バイパス状態にあるときに吸入空気量が所定値を超えた場合に、空燃比を一時的に減少させるリッチスパイクを行うリッチスパイク手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項記載の内燃機関の排気浄化装置。
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