JP4910466B2 - 表示駆動装置 - Google Patents

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本発明は、マトリクス表示装置において動画を表示する技術に関する。
ブロードバンド技術の進歩に伴い、携帯電話機などの携帯端末において、静止画・動画
を表示する種々の技術が開発されている。携帯端末は、液晶ディスプレイなどの表示装置
を有する。携帯端末は、例えば、MPEG4、H.264といった規格に準拠した動画を
表示する。これらの動画は、例えば、地上デジタル放送によるテレビ映像、またはテレビ
電話に利用される。このような状況下で、表示装置における表示品質を向上させる種々の
技術が開発されている。
しかし、特に携帯端末は電池により駆動されるため、表示品質の向上だけでなく、消費
電力の低減が大きな課題である。例えば特許文献1は次の事項を開示している。液晶表示
装置において、現フレームと直前フレームの変化領域が検出される。検出された変化領域
は、動画像領域と判定される。動画像領域に対して、いわゆるオーバードライブ駆動のよ
うな画質向上技術が適用される。
特開2000−284755号公報
しかし、特許文献1に記載の技術によれば、動画像領域以外の領域も、通常の駆動方法
により駆動されていた。そのため、消費電力の低減効果は限定的なものであった。
これに対し、本発明は、消費電力をより低減できる動画表示技術を提供するものである
本発明は、n本(nは正の整数)の走査線とm本(mは正の整数)のデータ線との交差
に対応して設けられ、前記走査線に選択電圧が印加され、かつ前記データ線にデータ電圧
が印加されたときに、少なくとも前記データ電圧に応じた電圧が印加される電気光学層を
含む複数の表示画素を有する表示装置を駆動する表示駆動装置であって、各々a×bのマ
トリクス(aおよびbは、a≦mおよびb≦nを満たす正の整数)状に配置された複数の
データ画素を有する複数のフレームを含む動画データであって、一のフレームに動画領域
および静止画領域の少なくともいずれか一方を含み、前記複数のデータ画素は、前記複数
の表示画素の一部または全部と対応する動画データを入力する入力手段と、前記入力手段
により入力された動画データに基づいて、その動画データに含まれる複数のフレームのう
ち処理対象のフレームについて、動画領域を特定する動画領域特定手段と、前記動画デー
タに含まれる複数のフレームのうち処理対象のフレームについて、前記動画領域特定手段
により特定された動画領域に属するデータ画素を含むデータ画素群に対応する走査線を特
定する走査線特定手段と、前記複数の走査線のうち少なくとも一の走査線を選択する選択
電圧を出力する選択電圧出力手段であって、前記走査線特定手段により特定された走査線
に対して選択電圧を出力する選択電圧出力手段とを有する表示駆動装置を提供する。
好ましい態様において、この表示駆動装置は、前記処理対象のフレームについて、動画
領域に属するデータ画素を含むデータ画素群に対応するデータ線を特定するデータ線特定
手段と、前記複数のデータ線に、前記処理対象フレームに属するデータ画素の画素値に応
じたデータ電圧を出力するデータ電圧出力手段であって、前記データ線特定手段により特
定されたデータ線に対してデータ電圧を出力するデータ電圧出力手段とをさらに有しても
よい。
この態様の表示駆動装置は、前記データ電圧をオーバードライブさせるオーバードライ
ブ制御手段をさらに有し、前記データ電圧出力手段が、前記オーバードライブ制御手段に
よりオーバードライブされたデータ電圧を出力してもよい。
別の好ましい態様において、この表示駆動装置は、前記複数の走査線のうち一の走査線
を選択する順序を決定する順序決定手段であって、前記走査線特定手段により特定された
走査線を、前記走査線特定手段により特定されていない走査線に先立って、または、前記
走査線特定手段により特定されていない走査線の後に、選択するように順序を決定する順
序決定手段をさらに有し、前記選択電圧出力手段が、前記順序決定手段により決定された
順序に従って走査線を選択してもよい。
さらに別の好ましい態様において、この表示駆動装置は、前記選択電圧出力手段が、あ
る時間間隔で、前記走査線特定手段により特定された走査線以外の操作線に対しても選択
電圧を出力してもよい。
さらに別の好ましい態様において、この表示駆動装置は、前記動画データが、一のフレ
ームに複数の動画領域を含み、前記走査線特定手段が、前記複数の動画領域のうち少なく
とも一の動画領域に対応する走査線を、他の動画領域に対応する走査線と異なる時間間隔
で選択してもよい。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る動画表示システム1の構成を示す図である。動画
表示システム1は、エンコーダ(符号器、図示略)により符号化された動画データを復号
化する機能と、動画データに従って動画を表示する機能とを有する。CPU100は、動
画表示システム1の各構成要素を制御する制御装置である。記憶部200は、種々のデー
タおよびプログラムを記憶する記憶装置である。記憶部200は、例えば、動画表示シス
テム1における表示対象となる動画を示す動画データおよびCPU100が各部を制御す
るための制御プログラムを記憶する。動画データは、MPEG4(Moving Picture Exper
ts Group phase 4)またはH.264などの規格に従って圧縮されている。動画データは
、無線通信または有線通信により、基地局またはネットワークを介して取得される。ある
いは、動画データは、DVD(Digital Versatile Disk)等の記憶媒体から読み取られて
もよい。動画復号部300は、記憶部200に記憶された動画データを復号あるいは伸張
する装置である。表示駆動部400は、復号された動画データに従って、表示部500を
駆動する表示駆動装置である。表示部500は、液晶表示装置である。
図2は、動画データを説明する図である。動画は、複数の静止画を時間軸に対して変化
させることにより表示される。すなわち、動画データは、複数の静止画からなる集合を含
む。動画データに含まれる各静止画を「フレーム」という。例えば、動画は、1秒間に3
0枚のフレームを順次表示することにより表示される。フレームは、a×bのマトリクス
に配置された複数の画素を含む。なお、aおよびbは正の整数である。各画素のデータは
、階調値を示す画素値を含む。ここで、フレームに含まれる画素を特定するため、xy座
標系が導入される。図2において水平方向にx軸を、垂直方向にy軸を定義する。説明の
便宜上、フレームの左上端の画素の座標を、(1,1)と定義する。すなわちフレームの
右上端の画素の座標は(a,1)、左下端の画素の座標は(b,1)、右下端の画素の座
標は(a,b)である。フレームにおいて、同一のy座標を有する画素の集合を「ライン
」という。特に、y座標がkである画素の集合を「第kライン」という。以下の説明にお
いて、表示部500における表示単位を「表示画素」、動画データにおけるデータの単位
を「データ画素」という。
本実施形態において、動画の符号化および復号化は、フレームを分割することにより生
成される、8×8画素または16×16画素などの大きさを有する部分画像を単位として
行われる。この部分画像を「ブロック」という。本実施形態において、エンコーダは、入
力画像をそのままでは圧縮符号化しない。まず、入力画像とそれ以前に符号化された予測
画像との差分が取得される。この差分を、差分情報または予測誤差という。予測画像とは
、フレーム間またはフレーム内の画像に基づいて生成される画像をいう。フレーム間すな
わち異なる時刻におけるフレームの画像に基づいて予測画像を生成することをインター予
測またはフレーム間予測という。同一フレーム内の画像に基づいて予測画像を生成するこ
とをイントラ予測またはフレーム内予測という。差分情報は整数変換および量子化された
後、エントロピー符号化される。このようにして、動画データはビットストリームとして
デコーダ(復号器)へ出力される。ビットストリームは、動きベクトルおよび予測モード
フラグのような復号情報を含んでいる。復号情報とは、符号化または復号化に用いるパラ
メータをいう。動きベクトルとは、参照フレームと入力画像の空間的な相対位置を示すベ
クトルである。予測モードフラグとは、使用された予測モードがイントラ予測であるかイ
ンター予測であるかを示す情報である。
図3は、ピクチャ・イン・ピクチャの概念を説明する図である。本実施形態において、
動画データは、表示部500の全面に動画を表示させるものではない。動画データは、一
のフレームにおいて、動画に相当する動画領域と静止画に相当する静止画領域とを有する
、いわゆるピクチャ・イン・ピクチャ構造を有する。例えば携帯電話機においてテレビ電
話機能を使用する場合、表示部500の全面ではなく、ある限られた領域内に動画が表示
される。
図4は、動画復号部300の構成を示す図である。エントロピー復号化部301は、入
力ビットストリームから、差分情報を復号化する。エントロピー復号化部301により復
号化された差分情報は、量子化および整数変換された差分情報である。逆量子化部302
は、量子化および整数変換された差分情報を逆量子化し、整数変換された差分情報を取得
する。逆整数変換部303は、整数変換された差分情報を逆整数変換し、差分情報を取得
する。加算器304は、取得された差分情報を、直前のフレームの画像に加算する。これ
により、処理対象のフレームの画像が得られる。デブロッキングフィルタ305は、隣接
するブロックの境界に生じる歪みを調整する処理を行う。フレームメモリ306は、イン
ター予測および表示に用いるため、1フレームの画像データを記憶するメモリである。フ
レームメモリ307は、イントラ予測に用いるため、1フレームまたは1ブロックの画像
データを記憶するメモリである。インター予測部308は、処理対象のフレームより時間
的に前の少なくとも一のフレームの画像を参照して、処理対象のフレームの画像を予測し
た予測画像を生成する。イントラ予測部309は、処理対象のフレームの一部に基づいて
、処理対象のフレームの画像を予測した予測画像を生成する。選択器310は、エントロ
ピー復号化部301の制御下で、インター予測およびイントラ予測のどちらを用いるか選
択する。
図5は、第1実施形態に係る表示駆動部400の構成を示す図である。表示構成制御部
401は、表示駆動部400の各構成要素を制御する制御装置である。動画判定部402
は、動画復号部300から出力される、動きベクトル、予測モードフラグ、差分情報およ
びデブロックフィルタ情報のうち少なくとも一の情報を用いて、フレームに動画領域が存
在するか判断する。また、動画判定部402は、動画領域が存在する場合はその動画領域
の位置を特定する。有効ライン設定部404は、動画判定部402の判定結果に基づいて
、処理対象のフレームのうち、動画領域を特定する情報、すなわち動画領域に属する画素
を含むライン(以下、「有効ライン」という)を示す信号を出力する。表示制御部408
は、有効ラインを特定するフラグを、フラグレジスタ(図示略)に記憶する。ラインカウ
ンタ406は、処理対象のフレームに含まれるラインのうち一のラインを特定するライン
番号、すなわちn本の走査線のうち一の走査線を特定する信号を出力する。本実施形態に
おいて、ラインカウンタ406は、第1ラインから第nラインまで一つずつ番号順に、す
なわち走査線YからYまで一の走査線を順番に特定する信号を出力する。水平画素カ
ウンタ405は、選択されているラインのうち、データの書き込みを行う表示画素を示す
信号を出力する。表示制御部408は、ラインカウンタ406の出力信号、水平画素カウ
ンタ405の出力信号、および出力画像(すなわち動画データ)に従って、Xドライバ4
09およびYドライバ410を制御する制御装置である。表示データメモリ407は、出
力画像のデータを記憶するメモリである。
図6は、表示制御部408の構成を示す図である。メモリ制御部4082は、表示デー
タメモリ407に記憶された画像データを、ラインカウンタ406の出力信号および水平
画素カウンタ405の出力信号に従って読み出す。詳細には、メモリ制御部4082は、
表示データメモリ407に記憶されたデータを、ラインカウンタ406から出力されたラ
イン番号により特定される順番で1ラインずつ読み出す。メモリ制御部4082は、ある
ラインのデータを、水平画素カウンタ405から出力される画素カウンタにより特定され
る順番で1データ画素ずつ読み出す。本実施形態において、ラインカウンタ406は、ラ
イン番号を1からnまで順番に1ずつカウントアップする。また、水平画素カウンタ40
5は、画素番号を1からmまで順番に1ずつカウントアップする。有効ライン判定部40
86は、有効ライン設定部404からの信号に基づいて、ライン番号およびそのラインが
有効ラインであるかを示す信号HVALをYドライバ410に出力する。信号HVALは
、ライン番号により特定されるラインが有効ラインである場合にはハイレベルを、そのラ
インが有効ラインでない場合にはローレベルを示す。
メモリ制御部4082は、表示データメモリ407から読み出した画像データを出力す
る。オーバードライブ制御部4083は、LUT(Look Up Table)4084を参照して
、画像データに対しオーバードライブ制御を行う。極性反転制御部4085は、画像デー
タに対し極性反転制御を行う。表示制御部408は、こうしてオーバードライブ制御およ
び極性反転制御された画像データをXドライバ409に出力する。オーバードライブ制御
および極性反転制御の詳細については後述する。
タイミング信号生成部4087は、フレームの開始を示す同期信号VSYNCおよびラ
インの開始を示す同期信号HSYNCを生成する。タイミング信号生成部4087は、同
期信号VSYNCおよびHSYNCを、Xドライバ409およびYドライバ410に出力
する。Xドライバ409およびYドライバ410は、これらの同期信号により走査線の選
択およびデータの書き込みを同期させることができる。
図7は、表示部500の構成を示す図である。表示部500は、n行の走査線(Y
、…、Y)およびm列のデータ線(X、X、…、X)を含むn×mマトリク
ス配線を有する。なお、nおよびmは、a≦mおよびb≦nを満たす正の整数である。走
査線およびデータ線の交点には、電気光学素子510が形成されている。電気光学素子5
10は、2枚の電極(画素電極および共通電極、いずれも図示略)、これら2枚の電極間
に封止された液晶層513、電荷を保持するメモリ素子512、およびこれら2枚の電極
間(すなわち液晶層513)に印加される電圧を制御するスイッチング素子を有する。な
お、画素電極および共通電極は、それぞれ異なる基板上に形成される。液晶表示装置にお
いては、このように2枚の基板が必要である。本実施形態において、スイッチング素子と
して、3端子素子であるTFT(Thin Film Transistor)511が用いられている。TF
T511のゲート電極は走査線(ゲート線あるいはアドレス線という場合もある)に接続
されている。TFT511のドレイン電極はデータ線(信号線という場合もある)に接続
されている。TFT511のソース電極は、画素電極に接続されている。走査線に供給さ
れる電圧により、TFT511のオン/オフが制御される。TFT511がオン状態にあ
るときは、データ線に供給される電圧に応じて、メモリ素子512に書き込みが行われる
。メモリ素子512が保持する電荷に応じて、液晶層513の光学的性質(施光性、光散
乱性など)が変化する。電気光学素子510は、液晶の光学的性質の変化によって画像を
形成するものである。なお、基本的に一の電気光学素子510は、一の画素に対応する。
RGB表色系でカラー表示を行うカラーディスプレイの場合、一の電気光学素子510は
、ある画素のうち、RGBの色成分のうちいずれか一の色成分に対応する。なお、(m,
n)=(a,b)の場合、表示画素とデータ画素は一対一に対応する。
Yドライバ410は、アドレスデコーダ4101およびセレクタ4102を有する。ア
ドレスデコーダ4101は、有効ライン判定部4086から出力されたライン番号をデコ
ードして、走査線を示す信号を生成する。セレクタ4102は、信号HVALがハイレベ
ルを示すときは、そのライン番号により示される走査線を選択する選択電圧を出力する。
セレクタ4102は、信号HVALがローレベルを示すときは、そのライン番号により示
される走査線に対して選択電圧を出力しない。Xドライバ409は、画像データに従って
、データ線X〜Xに対し、対応するデータ電圧を出力する。
図8は、従来技術に係る駆動方法の概要を説明する図である。従来、表示部500は、
いわゆるラスタスキャンにより駆動されていた。すなわち、Yドライバ410は、走査線
〜Yを上から順に1本ずつ選択する選択信号(選択電圧)を出力する。例えば走査
線Y(第1ライン)が選択されているとき、Xドライバ409は、第1ラインのデータ
に対応するデータ電圧を、データ線X〜Xに供給する。第1ラインの書き込みが終わ
ると、Yドライバ410は、走査線Yを選択する選択信号を出力する。Xドライバ40
9は、第1ラインのデータに対応するデータ信号を、データ線X〜Xに供給する。こ
のようにして、1フレームの画像は、まず第1ラインの画素を左から右に書き込み、次に
第2ラインの画素を左から右に書き込み、というように左上から右下に向かって順番に表
示が行われる。
図9は、従来技術に係るラスタスキャンのタイミングチャートを示す。図9において、
データ信号DATAに「1」と記載されているのは、その期間に第1ラインのデータの書
き込みが行われることを示す。なお、図9のタイミングチャートは、表示部500の駆動
方法を概念的に示したものであって、個々のデータ線に印加されるタイミングおよびデー
タ電圧の値を正確に示すものではない。同様に、「2」、「3」、…、「n」の記載は、
第2、第3、…、第nラインのデータの書き込みが行われることを示す。従来技術におい
ては、動画データに含まれるすべてのフレームについて、第1ラインから第nラインまで
順番にデータの書き込みが行われていた。
図10は、第1実施形態に係る駆動方法の概要を説明する図である。本実施形態におい
て、動画データのうち、有効ラインは毎フレーム描画(すなわち更新)され、動画領域を
含まないラインは、動画領域より長い間隔で描画される。例えば、動画領域が毎秒30フ
レームのデータを含む場合、有効ラインはすべてのフレームについて描画され、動画領域
を含まないラインは、(3j+1)番目(jは0および正の整数)のフレームでのみ描画
される。すなわち、動画領域を含まないラインは、3フレームに1回しか描画されない。
有効ラインは1/30秒の間隔で描画されるが、動画領域を含まないラインは1/10秒
の間隔で描画される。なお、これらのフレームレートは、例えばCPU100により設定
される。これらの値はあくまで例であり、任意に設定されることができる。以下の説明に
おいて、このように有効ラインと含まないラインとを区別して駆動する方法を「ラインス
キャン」という。また、説明の便宜上、有効ラインのみを描画するフレームを「動画フレ
ーム」といい、静止画領域も含めすべてのラインを描画するフレームを「静止画フレーム
」という。
図11は、第1実施形態に係るラインスキャンのタイミングチャートである。図11は
、第4〜第6ラインが動画領域を含み、第1〜第3ラインが動画領域を含まない例を示し
ている。信号HVALは、ハイレベルのとき、そのラインが動画領域を含むことを示す。
Yドライバ410は、信号HVALがハイレベルのときに、選択電圧を走査線Y〜Y
に供給する。すなわち、画像データは、信号HVALがハイレベルにあるときに各表示画
素に書き込まれる。信号HVALは、ある間隔(例えば3フレーム毎)で、動画領域に含
まれないラインに対してもハイレベルを示す。図11において、データの書き込みが行わ
れる部分は斜線で示されている。第kフレームおよび第k+3フレームにおいては、動画
領域を含まないラインも含め、すべてのラインについてデータの書き込みが行われる。す
なわち、第kフレームおよび第k+3フレームは静止画フレームである。第k+1フレー
ムおよび第k+2フレームにおいては、有効ラインに対してのみデータの書き込みが行わ
れる。すなわち、第k+1フレームおよび第k+2フレームは動画フレームである。この
ように、表示駆動部400は、動画フレームに対してはラインスキャンを、静止画フレー
ムに対してはラスタスキャンを行うように表示部500を制御する。
図12は、表示駆動部400の処理フローを示す図である。ステップS100において
、表示駆動部400は、表示制御部408を初期化する。ステップS101において、表
示駆動部400は、動画データが動画領域を有するか判断する。動画データが動画領域を
有しないと判断された場合(ステップS101:NO)、表示駆動部400は、ステップ
S102において、極性反転の設定を行う。動画データが動画領域を有すると判断された
場合(ステップS101:YES)、表示駆動部400は、表示構成制御部401を初期
化する。表示構成制御部401は、フレームレートを初期値に設定する(ステップ
S103)。例えば、動画領域が30フレーム/秒のデータであった場合、表示構成制御
部401は、動画領域についてはフレームレートを30フレーム/秒に、静止画領域につ
いてはフレームレートを10フレーム/秒に設定する。これらの値は、例えばCPU10
0により設定される。これらの値はあくまで例であり、任意に設定されることができる。
ステップS104において、表示駆動部400は、動画領域が複数存在する場合、すべて
の動画領域について設定が完了したか判断する。なお、動画領域が複数存在する例につい
ては後述する。すべての動画領域について設定が完了すると(ステップS104:YES
)、表示駆動部400は動画判定を用いるか判断する。動画判定を用いるかの判断は、例
えば、CPU100からの指示に基づいて行われる。動画判定を用いないと判断された場
合(ステップS105:NO)、表示駆動部400は、処理をステップS109に移行す
る。動画判定を用いると判断された場合(ステップS105:YES)、表示駆動部40
0は、ステップS106において、動画判定部402を設定する。動画判定部402は、
例えば、CPU100からの指示に基づいて、動画復号部300から出力された復号情報
のうちどの情報を用いて動画領域を判定するか決定する。ステップS107において、表
示駆動部400は、動画領域を検出したか判断する。動画領域を検出したと判断されなか
った場合(ステップS107:NO)、表示駆動部400は、処理をステップS109に
移行する。動画領域を検出したと判断された場合(ステップS107:YES)、表示駆
動部400は、ステップS108において、オーバードライブ制御を行う。ステップS1
09において、表示駆動部400は、フレームレートを制御する。ステップS110にお
いて、表示駆動部400は、極性制御を行う。
以上で説明したように、本実施形態によれば、表示部500において、そのすべての表
示画素がすべてのフレームについて駆動されるのではなく、有効ラインのみがすべてのフ
レームについて駆動される。動画領域を含まないラインは、動画領域よりも長い間隔で駆
動される。このように、表示部500の一部分のみを駆動することにより、消費電力が低
減される。また、有効ラインに対してのみ、オーバードライブ駆動のような、動画の表示
品質を向上させる技術を適用することができる。また、静止画領域においては、表示部5
00の焼付けを防ぐための、極性反転制御を適用することができる。さらに、動画領域の
判定には、MPEG4またはH.264などの復号情報が用いられる。したがって、複雑
な回路を設けることなく、動画領域の判定を行うことができる。
図13は、第1実施形態の変形例に係るタイミングチャートを示す。上述の第1実施形
態においては、1ライン毎、すなわち、1走査線毎に、動画領域が含まれるか判断された
。しかし、動画領域が含まれるかの判断は、複数のラインを単位として行われてもよい。
図13は、隣接する2つのラインを単位として処理が行われる例を示している。すなわち
、表示制御部408は、2つのライン毎に1ビットのフラグを有する。図13は、図11
と同様に、第4〜第6ラインが動画領域を含み、第1〜第3ラインが動画領域を含まない
例を示している。第3および第4ラインに対応するフラグは、第4ラインが動画領域を含
んでいるため、動画領域を含むことを示す。したがって、この例によれば、動画領域を含
んでいない第3ラインについても描画が行われる。しかし、このように複数ラインを単位
として処理を行うと、表示制御部408内のフラグレジスタを簡素化することができる。
なお、オーバードライブ制御とは、電気光学素子510に書き込まれるデータが変化す
るときに、初期フレームに対してのみ、データ電圧の本来の値よりも大きい電圧を書き込
むものである。なお、ここでいう「フレーム」とは動画データにおける静止画を意味する
ものではなく、電気光学素子510を駆動するタイミングに関する、時間の次元を有する
量である。このように初期フレームに対してのみ電圧を余分に印加することにより、中間
調の応答速度を高速化することができる。また、極性反転制御とは、液晶の焼き付きを防
ぐため、ある周期でデータ電圧の極性を反転させる処理をいう。これらの技術は周知であ
るため、詳細な説明を省略する。
<2.第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。以下において、第1実施形態と共通
する事項についてはその説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。また
、第1実施形態と共通する要素については、共通の参照符号を用いて説明する。第2実施
形態と第1実施形態の主要な相違点は、次のとおりである。第1実施形態において、n本
の走査線は、y座標の小さいものから順番に走査された。これに対し、本実施形態におい
て、走査線は、特に動画フレームにおいて、任意の順番で走査される。
図14は、第2実施形態に係るラインスキャンのタイミングチャートを示す。図14は
、第1実施形態(図11)と同様に、第4〜第6ラインが動画領域を含み、第1〜第3ラ
インが動画領域を含まない例を示している。また、第kおよび第k+3フレームにおいて
は、動画領域を含まないラインも含めすべてのラインについて描画が行われる。第k+1
および第k+2フレームにおいては、有効ラインについてのみ描画が行われる。ここで、
第k+1および第k+2フレームにおいては、第4、第5、第6、第1、第2、および第
3ラインという順番で走査が行われる。なお、実際に表示画素にデータの書き込みが行わ
れるのは、第4〜第6ラインのみである。図14に示されるように、本実施形態において
、有効ラインは、動画領域を含まないラインに先立って走査される。
第2実施形態における表示駆動部400の動作について、図5および図6を参照して説
明する。動画判定部402は、動画データの復号情報に基づいて、例えば、第41〜第1
20ラインが動画領域を含むと判断する。動画判定部402は、第41〜第120ライン
が有効ラインであることを示す信号を、ラインカウンタ406に出力する。ラインカウン
タ406は、有効ラインの下限値(この例では「41」)および上限値(この例では「1
20」)をレジスタに記憶する。ラインカウンタ406は、動画フレームについて、有効
ラインを動画領域を含まないラインに先立って選択するように、ライン番号をカウントす
る。具体的には、ラインカウンタ406は、ライン番号の初期値を有効ラインの下限値す
なわち「41」とする。ラインカウンタ406は、ライン番号が有効ラインの上限値未満
であるときは、ライン番号を1ずつ増加させる。すなわち、ラインカウンタ406は、ラ
イン番号を、42、43、…と、120までカウントアップする。ライン番号が有効ライ
ンの上限値に一致すると、ラインカウンタ406は、ライン番号を「1」に設定する。ラ
インカウンタ406は、ライン番号が有効ラインの下限値未満であるときは、ライン番号
を1ずつ増加させる。すなわち、ラインカウンタ406は、ライン番号を、2、3、…と
、40までカウントアップする。ライン番号が有効ラインの下限値に一致すると、ライン
カウンタ406は、ライン番号を、(有効ラインの上限値+1)すなわち「121」に設
定する。ラインカウンタ406は、ライン番号がn未満であるときは、ライン番号を1ず
つ増加させる。すなわち、ラインカウンタ406は、ライン番号を、122、123、…
と、nまでカウントアップする。こうして1フレーム分の走査が完了する。ライン番号が
nに一致すると、ラインカウンタ406は、ライン番号を、再び有効ラインの下限値すな
わち「41」に設定する。以下、次のフレームに対し同様にライン番号を出力する。この
ようにして、ラインカウンタ406は、ライン番号を、41〜120、1〜40、121
〜nの順番で出力する。
メモリ制御部4082は、ラインカウンタ406から出力されるライン番号に従って、
表示データメモリ407に記憶されたデータを1ラインずつ読み出す。すなわち、画像デ
ータは、第41〜第120ライン、第1〜第40ライン、第121〜第nラインの順番で
読み出され、Xドライバ409に供給される。また、ライン番号は、第41〜第120ラ
イン、第1〜第40ライン、第121〜第nラインの順番で、Yドライバ410に供給さ
れる。Yドライバ410がまず走査線Y41に選択電圧を供給すると、Xドライバ409
は、第41ラインの画像データに応じたデータ電圧を、データ線X〜Xに供給する。
続いて、走査線Y42〜Y120についても同様に駆動される。走査線Y〜Y40およ
び走査線Y121〜Yに対しては、選択電圧が供給されないので、対応する表示画素に
データの書き込みは行われない。
以上で説明したように、本実施形態によれば、少なくとも動画フレームにおいて、走査
線は任意の順序で走査される。有効ラインは、動画領域を含まないラインに先立って走査
される。これにより、表示駆動部400の回路構成を簡単なものにすることができる。
<3.第3実施形態>
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。以下において、第1実施形態と共通
する事項についてはその説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。また
、第1実施形態と共通する要素については、共通の参照符号を用いて説明する。
図15は、第3実施形態に係る駆動方法の概要を説明する図である。第3実施形態と第
1実施形態の主要な相違点は、次のとおりである。第1実施形態において、有効ラインに
ついては、静止画領域に属する画素に対しても、すべてのフレームにおいてデータの書き
込みが行われた。これに対し、本実施形態において、静止画領域に属する画素に対して、
動画フレームにおいてデータの書き込みは行われない。換言すれば、y方向(走査線)だ
けでなく、x方向(データ線)においても、動画領域に対してのみ走査が行われる。この
ように、ラインスキャンのうち、データ線についても、動画領域と静止画領域とを区別し
て駆動する方法を、「ブロックスキャン」という。なお、ここでいうブロックは、動画デ
ータの圧縮処理の単位である「ブロック」とは異なる概念である。
図16は、第3実施形態に係る表示駆動部400の構成を示す図である。本実施形態に
おいて、表示駆動部400は、第1実施形態(図5)で説明した構成に加え、以下の構成
要素を有する。ブロック情報設定部411は、動画判定部402の判定結果に基づいて、
画像データのうち、動画領域として駆動する領域を特定する。ブロック情報設定部411
は、ブロックを示す情報を出力する。有効水平画素設定部403は、ブロック情報設定部
411から供給される情報に基づいて、選択されたラインのうち、動画領域に属するデー
タ画素(すなわち対応する表示画素)を示す信号を出力するブロックカウンタ412は、
ブロックすなわち動画領域が複数存在する場合に、処理対象となるブロックを特定するカ
ウンタ値を出力する。
図17は、第3実施形態に係る表示制御部408の構成を示す図である。有効水平画素
判定部4081は、有効水平画素設定部403からの信号に基づいて、表示画素のx座標
およびその表示画素が動画領域に属する表示画素(以下、動画領域に属する表示画素を「
有効画素」という)であるかを示す信号VVALをXドライバ409に出力する。信号V
VALは、x座標により特定される表示画素が有効画素である場合にはハイレベルを、そ
の表示画素が有効画素でない場合にはローレベルを示す。Xドライバ409は、有効画素
に対応するデータ線に対してのみ、データ電圧を供給する。
図18は、第3実施形態に係るブロックスキャンのタイミングチャートを示す。画像デ
ータは、信号HVALおよび信号VVALがともにハイレベルにあるときに各表示画素に
書き込まれる。図16は、第4〜第6ラインの表示画素のうち中央部分が動画領域である
例を示している。信号HVALおよび信号VVALは、ある間隔(例えば3フレーム毎)
で、動画領域に含まれないラインおよび表示画素に対してもハイレベルを示す。図16に
おいて、データの書き込みが行われる部分は斜線で示されている。第kフレームおよび第
k+3フレームにおいては、静止画領域も含め、すべてのラインおよび表示画素について
データの書き込みが行われる。第k+1フレームおよび第k+2フレームにおいては、動
画領域に対してのみデータの書き込みが行われる。
以上で説明したように、本実施形態によれば、走査線(y方向)の制御に加え、動画領
域に対応するデータ線(x方向)に対してのみデータ電圧が供給される。したがって、第
1〜第2実施形態と比較して、消費電力をより低減することができる。
<4.第4実施形態>
続いて、本発明の第4実施形態について説明する。以下において、第3実施形態と共通
する事項についてはその説明を省略し、第3実施形態との相違点を中心に説明する。また
、第3実施形態と共通する要素については、共通の参照符号を用いて説明する。第4実施
形態と第3実施形態の主要な相違点は、次のとおりである。第3実施形態において、n本
の走査線は、y座標の小さいものから順番に走査された。これに対し、本実施形態におい
て、走査線は、特に動画フレームにおいて、任意の順番で走査される。
図19は、第4実施形態に係るブロックスキャンのタイミングチャートを示す。図19
は、第3実施形態(図18)と同様に、第4〜第6ラインが動画領域を含み、第1〜第3
ラインが動画領域を含まない例を示している。また、第kおよび第k+3フレームにおい
ては、静止画領域も含めすべてのラインおよび表示画素について描画が行われる。第k+
1および第k+2フレームにおいては、動画領域についてのみ描画が行われる。ここで、
第k+1および第k+2フレームにおいては、第4、第5、第6、第1、第2、および第
3ラインという順番で走査が行われる。なお、実際に表示画素にデータの書き込みが行わ
れるのは、第4〜第6ラインのみである。図19に示されるように、本実施形態において
、有効ラインは、動画領域を含まないラインに先立って走査される。本実施形態における
表示駆動部400の動作は、第2実施形態で説明したものと同様である。
<5.第5実施形態>
続いて、本発明の第5実施形態について説明する。以下において、第1〜第4実施形態
と共通する事項についてはその説明を省略し、第1〜第4実施形態との相違点を中心に説
明する。また、第1〜第4実施形態と共通する要素については、共通の参照符号を用いて
説明する。本実施形態において、動画データは、1フレーム内に複数の動画領域を有する
図20は、第5実施形態に係るブロックスキャンの概要を説明する図である。本実施形
態において、走査線およびデータ線について、それぞれ、動画領域に対応するものに対し
てのみ、選択電圧およびデータ電圧が供給される。
いま、2つの動画領域を動画領域Aおよび動画領域Bとして区別する。動画領域Aのフ
レームレートが30フレーム/秒、動画領域Bのフレームレートが15フレーム/秒、静
止画領域のフレームレートが5フレーム/秒である場合を例にとり説明する。第1フレー
ムにおいて、動画領域A、動画領域Bおよび静止画領域のすべてが描画される。このとき
は従来技術と同様のラスタスキャンが行われる。第2フレームにおいて、動画領域Aにつ
いてのみ描画が行われる。このときは第1〜第4実施形態で説明したラインスキャンまた
はブロックスキャンが行われる。第3フレームにおいて、動画領域Aおよび動画領域Bに
ついて描画が行われる。
いま、動画領域Aは第41〜第80ライン、動画領域Bは第121〜第160ラインに
位置する。動画判定部402は、第41〜第80ラインおよび第121〜第160ライン
が有効ラインであることを示す信号を、ラインカウンタ406に出力する。ラインカウン
タ406は、これらの有効ラインの境界値(この例では、「41」、「80」、「121
」および「160」)と、それぞれの境界値が上限値であるか下限値であるかを示すフラ
グとをレジスタに記憶する。この例では、「41」および「121」が下限値であり、「
80」および「160」が上限値である。ラインカウンタ406は、有効ラインを動画領
域を含まないラインに先立って選択するように、ライン番号をカウントする。すなわち、
第2実施形態と同様に、ラインカウンタ406は、ライン番号を、41〜80、121〜
160、1〜40、81〜120、161〜nの順番で出力する。このようにして、複数
存在する動画領域に対しても、ラインスキャンまたはブロックスキャンが行われる。
<6.第6実施形態>
続いて、本発明の第6実施形態について説明する。以下において、第1〜第5実施形態
と共通する事項についてはその説明を省略し、第1〜第5実施形態との相違点を中心に説
明する。また、第1〜第5実施形態と共通する要素については、共通の参照符号を用いて
説明する。動画領域を含むかの判断は、第1および第2実施形態ではラインを単位として
、第3および第4実施形態では表示画素を単位として行われた。しかし、動画領域を含む
かの判断は、x方向およびy方向にそれぞれ2画素以上の大きさを有する領域を単位とし
て行われてもよい。
図21は、第6実施形態に係るブロックスキャンの概要を説明する図である。この例で
は、表示部500は、x方向に5分割、y軸方向に4分割される。表示駆動部400は、
この分割された領域ごとに、動画領域を含むか判断する。表示駆動部400は、動画領域
を含む分割領域に対してのみ、選択電圧およびデータ電圧を供給する。この場合において
、各分割領域は、任意の順番で駆動されてもよい。
<7.他の実施形態>
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。
第2実施形態において、静止画フレームはラスタスキャンで、動画フレームは任意順序
のラインスキャンで表示部500を駆動する例について説明した。しかし、表示駆動部4
00は、静止画フレームについても、動画フレームと同一の順序で走査線を走査してもよ
い。また、第2実施形態において、有効ラインが、動画領域を含まないラインに先立って
駆動される例について説明した。しかし、有効ラインは、動画領域を含まないラインの後
に駆動されてもよい。要は、有効ラインとそれ以外のラインとの切り替え回数が1回とな
る駆動方法であれば、どのようなものでもよい。第4実施形態についても同様である。
第2実施形態において、動画フレームにおいて、動画領域はライン番号の小さいものか
ら順序に走査された。しかし、表示駆動部400は、動画領域内においても、完全に任意
の順序で走査線を選択してもよい。走査線を選択する順序は、例えばCPU100により
指定される。表示駆動部400は、指定された順序で走査線を選択する。
表示駆動部400の構成は、上述の実施形態で説明したものに限定されない。要は、少
なくとも有効ラインとそれ以外のラインとを区別して駆動できるものであれば、どのよう
な構成を有していてもよい。
表示部500の構成は、上述の実施形態で説明したものに限定されない。例えば、表示
部500は液晶表示素子に代えて有機EL(electro-luminescence)素子を有してもよい
。また、表示部500は3端子のスイッチング素子に代えて2端子のスイッチング素子を
有してもよい。あるいは、表示部500はスイッチング素子を有さない、いわゆるパッシ
ブマトリクス表示装置であってもよい。
第1実施形態に係る動画表示システム1の構成を示す図である。 動画データを説明する図である。 ピクチャ・イン・ピクチャの概念を説明する図である。 動画復号部300の構成を示す図である。 第1実施形態に係る表示駆動部400の構成を示す図である。 表示制御部408の構成を示す図である。 表示部500の構成を示す図である。 従来技術に係る駆動方法の概要を説明する図である。 従来技術に係るラスタスキャンのタイミングチャートを示す。 第1実施形態に係る駆動方法の概要を説明する図である。 第1実施形態に係るラインスキャンのタイミングチャートである。 表示駆動部400の処理フローを示す図である。 第1実施形態の変形例に係るタイミングチャートを示す。 第2実施形態に係るラインスキャンのタイミングチャートを示す。 第3実施形態に係る駆動方法の概要を説明する図である。 第3実施形態に係る表示駆動部400の構成を示す図である。 第3実施形態に係る表示制御部408の構成を示す図である。 第3実施形態に係るブロックスキャンのタイミングチャートを示す。 第4実施形態に係るブロックスキャンのタイミングチャートを示す。 第5実施形態に係るブロックスキャンの概要を説明する図である。 第6実施形態に係るブロックスキャンの概要を説明する図である。
符号の説明
1…動画表示システム、100…CPU、200…記憶部、300…動画復号部、301
…エントロピー復号化部、302…逆量子化部、303…逆整数変換部、304…加算器
、305…デブロッキングフィルタ、306…フレームメモリ、307…フレームメモリ
、308…インター予測部、309…イントラ予測部、310…選択器、400…表示駆
動部、401…表示構成制御部、402…動画判定部、403…有効水平画素設定部、4
04…有効ライン設定部、405…水平画素カウンタ、406…ラインカウンタ、407
…表示データメモリ、408…表示制御部、409…Xドライバ、410…Yドライバ、
411…ブロック情報設定部、412…ブロックカウンタ、500…表示部、510…電
気光学素子、511…TFT、512…メモリ素子、513…液晶層、4081…有効水
平画素判定部、4082…メモリ制御部、4083…オーバードライブ制御部、4084
…LUT、4085…極性反転制御部、4086…有効ライン判定部、4087…タイミ
ング信号生成部、4101…アドレスデコーダ、4102…セレクタ

Claims (5)

  1. n本(nは正の整数)の走査線とm本(mは正の整数)のデータ線との交差に対応して設けられ、前記走査線に選択電圧が印加され、かつ前記データ線にデータ電圧が印加されたときに、少なくとも前記データ電圧に応じた電圧が印加される電気光学層を含む複数の表示画素を有する表示装置を駆動する表示駆動装置であって、
    各々a×bのマトリクス(aおよびbは、a≦mおよびb≦nを満たす正の整数)状に配置された複数のデータ画素を有する複数のフレームを含む動画データであって、一のフレームに動画領域および静止画領域の少なくともいずれか一方を含み、前記複数のデータ画素が前記複数の表示画素の一部または全部と対応する動画データを入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された動画データに基づいて、その動画データに含まれる複数のフレームのうち処理対象のフレームについて、動画領域を特定する動画領域特定手段と、
    前記動画データに含まれる複数のフレームのうち処理対象のフレームについて、前記動画領域特定手段により特定された動画領域に属するデータ画素を含むデータ画素群に対応する走査線を特定する走査線特定手段と、
    前記複数の走査線のうち少なくとも一の走査線を選択する選択電圧を出力する選択電圧出力手段であって、前記走査線特定手段により特定された走査線に対して選択電圧を出力する選択電圧出力手段と
    前記複数の走査線のうち一の走査線を選択する順序を決定する順序決定手段であって、前記走査線特定手段により特定された走査線を、前記走査線特定手段により特定されていない走査線に先立って、または、前記走査線特定手段により特定されていない走査線の後に、選択するように順序を決定する順序決定手段と
    を有し、
    前記選択電圧出力手段が、前記順序決定手段により決定された順序に従って走査線を選択する
    ことを特徴とする表示駆動装置。
  2. 前記処理対象のフレームについて、動画領域に属するデータ画素を含むデータ画素群に対応するデータ線を特定するデータ線特定手段と、
    前記複数のデータ線に、前記処理対象フレームに属するデータ画素の画素値に応じたデータ電圧を出力するデータ電圧出力手段であって、前記データ線特定手段により特定されたデータ線に対してデータ電圧を出力するデータ電圧出力手段と
    をさらに有する請求項1に記載の表示駆動装置。
  3. 前記選択電圧出力手段が、ある時間間隔で、前記走査線特定手段により特定された走査線以外の走査線に対しても選択電圧を出力することを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  4. 前記動画データが、一のフレームに複数の動画領域を含み、
    前記走査線特定手段が、前記複数の動画領域のうち少なくとも一の動画領域に対応する走査線を、他の動画領域に対応する走査線と異なる時間間隔で選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  5. 前記データ電圧をオーバードライブさせるオーバードライブ制御手段をさらに有し、
    前記データ電圧出力手段が、前記オーバードライブ制御手段によりオーバードライブされたデータ電圧を出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示駆動装置。
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