JP4909752B2 - 受信機評価装置、受信機評価方法、プログラム - Google Patents

受信機評価装置、受信機評価方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、デジタル放送を受信する受信機を評価するための受信機評価装置、受信機評価方法、プログラムに関する。
従来、デジタル放送を受信する受信機の開発時には、どのような操作をした場合にどのような不具合が発生するかを確認する評価テストが行われる。
例えば、不具合を検出するための技術としては、特許文献1に、受信機をリモコンで操作し、その受信機でデータ放送をエラーなく受信できているか否かを情報処理装置で判定する技術が開示されている。
しかし、特許文献1に開示された技術は、受信機の不具合の検出を目的としており、不具合の再現を目的とするものではない。そのため、受信機の不具合を再現して修復を行うためには、評価担当者および開発担当者は、次のような処理を行う必要がある。
評価担当者は、受信機をリモコンで操作し、不具合が発生したことを目視で確認すると、不具合の内容とそのときの操作手順を、文章または言葉で開発担当者に報告する。また、評価担当者は、受信機から不具合発生時の動作ログを採取し、開発担当者に通知する。
開発担当者は、評価担当者からの報告を読みまたは聞き、さらに動作ログを確認した上で、受信機をリモコンで操作し、不具合を再現させてデバッグを行う。また、開発担当者は、不具合修正後の動作確認作業においても、受信機をリモコンで操作する。
特開2006−245718号公報
しかしながら、上述した従来の受信機の評価テストにおいては、評価担当者および開発担当者の両者には、それぞれ以下のような負担がかかってしまう。
1.評価担当者の負担
・評価担当者は、評価作業中、操作手順を常に記憶しておく必要がある。
しかし、人間の記憶や注意力には限界があるため、操作手順を常に記憶しておくことは困難である。また、人間では、不具合発生時の操作内容やタイミングを厳密に記憶して記録することは困難である。
・評価担当者は、操作のタイミングに依存するような不具合を検出した場合、そのタイミングを正確に再現できる操作手順を検証した上で、その操作手順を開発担当者に理解してもらうために文章または言葉で表現しなければならない。
しかし、そのような操作手順の検証には時間がかかってしまう。また、操作手順を文章または言葉で表現するには限界があるため、操作手順を開発担当者に正確に理解してもらうことは困難である。
・受信機から動作ログを採取しながらソフトウェア(ここでは、受信機のファームウェア)を動作させると、動作ログ出力機能のオーバーヘッドのために受信機の動作が緩慢になる。このため、評価担当者は、まず、通常モードで、動作ログを採取しないで不具合の検出に努め、いざ不具合を検出した際には、改めて動作ログを採取する動作ログ出力モードに設定を変更して、改めて不具合を再現させる必要がある。
しかし、通常モードで不具合を検出した後、動作ログ出力モードで改めて不具合を再現させる必要があるため、二度手間になってしまう。また、通常モードと動作ログ出力モードで、同じタイミングで操作をしても不具合が再現されないことも考えられる。
2.開発担当者への負担
・開発担当者は、評価担当者から報告された文章または言葉によっては、どういった不具合が発生したかを正確に理解し、再現することが困難な場合がある。
・開発担当者は、評価担当者からの報告に基づき、不具合を正確に再現する必要があるが、人手によっては正確な再現操作を行うことが困難な場合がある。
・開発担当者は、すでに放映が完了してしまった番組放映時の不具合を修正するためには、その番組の再放送や次回の放映まで待たなければならないため、不具合修正が行えるような環境を整えるまでに時間がかかってしまう。
・開発担当者は、不具合修正後の動作確認作業では、不具合を再現する操作手順に正確にしたがって操作を行った上で、不具合が再現しないことを目視で確認する必要があるが、人手によっては正確な再現操作を行うことが困難な場合がある。
・開発担当者は、不具合が再現しないことの確認を行うためには、不具合修正前の動作と対比して目視確認することが確実であるが、そのためには複数台の受信機を用意した上で、同時にかつ正確に再現操作を行う必要がある。
しかし、開発担当者ごとに、複数台の受信機を用意するのは、費用がかさむ上、設置のための多くのスペースが必要となる。また、人手によっては、複数台の受信機を同時に操作しながら、対比して目視確認することが困難な場合がある。
以上のように、受信機の評価テストにおいては、評価担当者および開発担当者に負担をかけることなく、どのような操作でどのような不具合が発生したのかを正確に記録し、その不具合を正確に再現できるようにすることが重要な課題となっている。
そこで、本発明の目的は、評価担当者および開発担当者に負担をかけることなく、どのような操作でどのような不具合が発生したのかを正確に記録し、その不具合を正確に再現することができる受信機評価装置、受信機評価方法、プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の受信機評価装置は、
デジタル放送を受信する受信機を評価するための受信機評価装置であって、
前記受信機にて受信されるデジタル放送の放送波と同一の放送波の放送ストリームデータを、記録部に記録する放送ストリームデータ処理部と、
前記受信機用の操作手段から当該受信機に対して出力された、当該受信機の操作内容を表す操作データを入力し、入力した操作データを前記放送ストリームデータに含まれる時刻データと関連付けて前記記録部に記録する操作データ処理部と、
前記受信機からデジタル放送の受信中に出力された映像音声データを入力し、入力した映像音声データを前記放送ストリームデータに含まれる時刻データと関連付けて前記記録部に記録する映像音声データ処理部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、受信機に対する操作データを記録しながら、放送ストリームデータと受信機から出力された映像音声データを同時に記録し、また、操作データおよび映像音声データを、放送ストリームデータに含まれる時刻データと関連付けて記録している。
そのため、受信機をどのように操作した場合にどのような不具合が受信機に発生したのかを、評価担当者に負担をかけることなく、正確に記録できる。これにより、評価担当者と開発担当者との間で、不具合の内容とそのときの操作手順について誤認識が生じることを回避できるため、不具合の再現も容易となり、開発担当者の負担も軽減される。
また、前記放送ストリームデータ処理部は、前記記録部に記録された放送ストリームデータを再生し、再生した放送ストリームデータを前記受信機に出力し、
前記操作データ処理部は、前記記録部に記録された操作データを、当該操作データと関連付けて記録された時刻データを用いて、前記放送ストリームデータ処理部にて再生された放送ストリームデータと同期を取りながら再生し、再生した操作データを前記受信機に出力することとしても良い。
この構成によれば、放送ストリームデータおよび操作データを連動させて同時に再生し、受信機に出力しているため、その出力先の受信機で不具合を何度でも正確に再現できるようになり、不具合解析の精度と速度の向上を図ることができる。
また、前記映像音声データ処理部は、前記記録部に記録された映像音声データを、当該映像音声データと関連付けて記録された時刻データを用いて、前記放送ストリームデータ処理部にて再生された放送ストリームデータと同期を取りながら再生することとしても良い。
この構成によれば、受信機の不具合修正完了後の動作確認作業において、不具合発生時の操作手順を正確に再現した場合、受信機評価装置で再生される映像音声は不具合が発生した状態のままである。これにより、受信機で不具合が再現しないことを、目視により受信機評価装置の再生結果と比較することで確認することができるため、不具合修正後の動作確認作業の容易化を図ることができる。
上記のように構成された本発明によれば、受信機をどのように操作した場合にどのような不具合が受信機に発生したのかを、評価担当者に負担をかけることなく、正確に記録できるという効果が得られる。これにより、評価担当者と開発担当者との間で、不具合の内容とそのときの操作手順について誤認識が生じることを回避できるため、不具合の再現も容易となり、開発担当者の負担が軽減されるという効果も得られる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1を参照すると、本実施形態の受信機評価装置10は、デジタル放送を受信する受信機20を評価するための評価装置である。
受信機評価装置10は、受信機20用のリモコン30から受信機20に向けて、受信機20の操作内容を表す操作データが送信された場合に、その操作データを受信することが可能である。さらに、受信機評価装置10は、受信機20に向けて操作データを送信することも可能である。
また、受信機評価装置10は、受信機20とアンテナ40を共有し、受信機20で受信されているものと同一の放送波をアンテナ40から受信する。
また、受信機評価装置10には表示装置50が接続され、受信機20には表示装置60が接続されている。
ここで、受信機評価装置10の内部構成について説明する。
受信機評価装置10は、記録部11と、放送ストリームデータ処理部12と、映像音声データ処理部13と、リモコン送信部14と、リモコン受信部15と、操作データ処理部16とを有している。記録部11は、放送ストリームデータ記録部11−1と、映像音声/時刻データ記録部11−2と、操作/時刻データ記録部11−3とを含んでいる。
放送ストリームデータ記録部11−1には、放送ストリームデータが記録される。
映像音声/時刻データ記録部11−2には、受信機20からデジタル放送の受信中に出力された映像音声データが、時刻データと関連付けられて記録される。
操作/時刻データ記録部11−3には、リモコン30から受信した操作データが、時刻データと関連付けられて記録される。
放送ストリームデータ処理部12は、受信機20で受信されるデジタル放送の放送波と同一の放送波をアンテナ40から入力し、入力した放送波を放送ストリームデータに変換して放送ストリームデータ記録部11−1に記録する。また、放送ストリームデータ処理部12は、放送ストリームデータ記録部11−1に記録された放送ストリームデータを再生し、再生した放送ストリームデータを放送波に変換して受信機20に出力する。
なお、本実施形態においては、受信機20が放送ストリームデータを読み込む機能を備えていないことを想定し、放送ストリームデータ処理部12が上記のような動作を行うものとして説明するが、受信機20が放送ストリームデータを読み込む機能を備えている場合には、放送ストリームデータ処理部12は、放送ストリームデータを直接入力し、また、放送ストリームデータ記録部11−1に記録された放送ストリームデータを再生し、放送波に変換せずに、受信機20に直接出力することになる。
また、放送ストリームデータ処理部12は、放送ストリームデータを構成しているパケットに格納されている時刻データを抽出し、抽出した時刻データを映像音声データ処理部13および操作データ処理部16に出力する。
例えば、放送ストリームデータがMPEG1、MPEG2−PSまたはMPEG2−TS形式である場合、放送ストリームデータを構成するPSパケットまたはTSパケットには、PCR(Program Clock Reference)と呼ばれる領域に一定の周波数でカウントアップされるSTC(System Time Clock)値と呼ばれるカウント値が格納されている。この場合、放送ストリームデータ処理部12は、時刻データとしてSTC値を抽出する。STC値は、通常、映像と音声の同期再生(AV同期)を行うために使用される。
映像音声データ処理部13は、受信機20から出力された映像音声データを入力(キャプチャ)し、入力した映像音声データを時刻データと関連付けて映像音声/時刻データ記録部11−2に記録する。また、映像音声データ処理部13は、映像音声/時刻データ記録部11−2に記録された映像音声データを、その映像音声データに関連付けて記録された時刻データを用いて放送ストリームデータと同期させながら再生し、再生した映像音声データを表示装置50に出力する。
操作データ処理部16は、リモコン30からの操作データがリモコン受信部15で受信されると、その操作データを入力し、入力した操作データを時刻データと関連付けて操作/時刻データ記録部11−3に記録する。また、操作データ処理部16は、操作/時刻データ記録部11−3に記録された操作データを、その操作データに関連付けて記録された時刻データを用いて放送ストリームデータと同期させながら再生し、再生した操作データを、リモコン送信部14を用いて受信機20に送信する。
以下、本実施形態の受信機評価装置10の動作について説明する。
[受信機評価装置10の記録動作]
最初に、受信機20の開発時の評価テストにおいて、評価担当者が、放送ストリームデータ、映像音声データ、および操作データを記録する時の動作について、図2を参照して説明する。
(1)まず、放送ストリームデータ処理部12に対し、アンテナ40で受信されたデジタル放送の放送波を入力する。同時に、受信機20に対しても同一の放送波を入力し、表示装置60に映像音声を出力させる。
(2)次に、放送ストリームデータ処理部12は、放送波を放送ストリームデータに変換し、放送ストリームデータ記録部11−1に記録する。また、それと並行して、放送ストリームデータ処理部12は、放送ストリームデータから時刻データを抽出し、抽出した時刻データを映像音声データ処理部13および操作データ処理部16に出力する。
(3)評価担当者がリモコン30を操作することにより、リモコン受信部15に操作データが受信されると、その操作データが操作データ処理部16に入力される。同時に、受信機20も、リモコン30から操作データを受信し、その操作データにしたがって放送波に対する所定の映像音声出力処理を行うことで、表示装置60に出力される映像音声を逐次変化させる。
(4)映像音声データ処理部13には、受信機20から出力された、逐次変化する映像音声データが入力(キャプチャ)される。映像音声データ処理部13は、入力された映像音声データと放送ストリームデータ処理部12から出力された時刻データとを関連付けたデータを、映像音声/時刻データとして、映像音声/時刻データ記録部11−2に記録する。
(5)操作データ処理部16は、リモコン受信部15から入力された操作データと放送ストリームデータ処理部12から出力された時刻データとを関連付けたデータを、操作/時刻データとして、操作/時刻データ記録部11−3に記録する。
[受信機評価装置10の再生動作]
次に、開発担当者が、不具合を再現するために、放送ストリームデータ、映像音声データ、および操作データを再生する時の動作について、図3を参照して説明する。
(1)まず、放送ストリームデータが、放送ストリームデータ記録部11−1から放送ストリームデータ処理部12に読み出される。同時に、映像音声/時刻データが、映像音声/時刻データ記録部11−2から映像音声データ処理部13に読み出される。同時に、操作/時刻データが、操作/時刻データ記録部11−3から操作データ処理部16に読み出される。
(2)次に、放送ストリームデータ処理部12は、放送ストリームデータを再生し、再生した放送ストリームデータを放送波に変換して受信機20に出力する。受信機20は、放送ストリームデータ処理部12から出力された放送波に対して所定の映像音声出力処理を行うことで、表示装置60に映像音声を出力する。
(3)さらに、放送ストリームデータ処理部12は、再生中の放送ストリームデータから時刻データを抽出し、抽出した時刻データを映像音声データ処理部13および操作データ処理部16に出力する。
(4)映像音声データ処理部13は、映像音声/時刻データに含まれる映像音声データを、映像音声/時刻データに含まれる時刻データを用いて放送ストリームデータと同期を取りながら再生し、再生した映像音声データを表示装置50に出力する。詳細には、映像音声データ処理部13は、放送ストリームデータ処理部12から出力された時刻データと、映像音声/時刻データに含まれる時刻データとの間の同期を取りながら再生を行うことになる。
(5)操作データ処理部16は、操作/時刻データに含まれる操作データを、操作/時刻データに含まれる時刻データを用いて放送ストリームデータと同期を取りながら再生する。詳細には、操作データ処理部16は、放送ストリームデータ処理部12から出力された時刻データと、操作/時刻データに含まれる時刻データとの間の同期を取りながら再生を行うことになる。この再生された操作データは、リモコン送信部14を用いて、受信機20に送信される。受信機20は、リモコン送信部14から受信した操作データにしたがって放送波に対する所定の映像音声出力処理を行うことで、表示装置60に出力される映像音声を逐次変化させる。
上述のように本実施形態においては、評価担当者による受信機20に対する操作データを記録しながら、放送ストリームデータと受信機20から出力された映像音声データを同時に記録する。また、操作データおよび映像音声データは、放送ストリームデータに含まれる時刻データと関連付けられて記録される。
したがって、受信機20をどのように操作した場合にどのような不具合が受信機20に発生したのかを、評価担当者に負担をかけることなく、正確に記録することができる。これにより、評価担当者と開発担当者との間で、不具合の内容とそのときの操作手順について誤認識が生じることを回避できるため、不具合の再現も容易となり、開発担当者の負担も軽減される。
また、本実施形態においては、映像音声データおよび操作データの再生は、これらに関連付けられて記録された時刻データを用いて放送ストリームデータと同期を取りながら行われるため、放送ストリームデータ、映像音声データおよび操作データは、それぞれ同時に再生することができる。
また、本実施形態においては、放送ストリームデータおよび操作データを連動させて再生し、受信機20に出力しているため、その出力先の受信機20で不具合を何度でも正確に再現できるようになり、不具合解析の精度と速度の向上を図ることができる。
また、本実施形態においては、評価作業中に、受信機20の設定を動作ログ出力モードに変更する必要がないため、動作ログ出力モード時の動作速度低下や不具合発生タイミングの変化が無くなり、評価作業の速度の向上を図ることができる。
また、本実施形態においては、評価作業中に放送ストリームデータを記録しているため、開発担当者がデバッグを行う際、放映時に不具合が発生した番組の再放送や次回の放映まで待つ必要が無くなり、直ちにデバッグ作業に取り組むことができるため、デバッグ効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態においては、評価作業中に記録した、放送ストリームデータ、映像音声データ、および操作データは、ネットワーク経由で遠隔地に送信することが可能であるため、例えば、遠く離れた地域で限定的にしか放映されていない番組の放映時に不具合が発生した場合でも、現地に赴くことなく不具合の再現とデバッグを行うことができる。
また、本実施形態においては、受信機20の不具合修正完了後の動作確認作業を行う場合、リモコン送信部14から受信した操作データにしたがって受信機20によって映像音声出力処理が行われ、表示装置60に出力される映像音声と、映像音声データ処理部13により再生され、表示装置50に出力される映像音声データとを目視により比較することで、受信機20で不具合が再現しないことを確認することができるため、不具合修正後の動作確認作業の容易化およびデバッグ精度の向上を図ることができる。また、不具合修正後の動作確認作業のために受信機20を複数台並べる必要が無いため、コストや開発現場のスペースが増えることがない。
なお、本実施形態においては、受信機評価装置10で放送波を入力して装置内部で放送ストリームデータに変換する構成としたが、上述したように、受信機20の構成に応じて、放送ストリームデータを直接入力する構成としても良い。
また、本実施形態においては、受信機評価装置10の内部に記録部11が組み込まれた構成としたが、記録部11はネットワークで接続された離れた場所に存在する構成としても良い。
また、本実施形態においては、受信機20の操作にリモコン30を使用する構成としたが、リモコン30の代わりにマウスやキーボード等の他の操作手段を使用する構成や、リモコン30に追加して他の操作手段を使用する構成としても良い。
また、本実施形態においては、表示装置50と表示装置60とが別個の表示装置からなる構成としたが、表示装置50と表示装置60とが同一の表示装置であって、その表示装置の画面にそれぞれの映像音声(データ)が出力される構成としても良い。
また、本実施形態においては、受信機評価装置10を、受信機20の開発時の評価テストに用いることを想定しているが、放送局が放送を予定しているコンテンツが受信機20で正常に動作するか否かを評価する際にも利用することができる。
また、本実施形態においては、受信機評価装置10の内部の機能をハードウェアで実現する構成としたが、その機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録して、その記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行する構成であっても良い。このような構成とする場合、受信機評価装置10の内部の各構成要素はソフトウェアモジュールのブロックとなる。
本発明の一実施形態の受信機評価装置の構成を説明する図である。 図1に示した受信機評価装置の記録動作を説明する図である。 図1に示した受信機評価装置の再生動作を説明する図である。
符号の説明
10 受信機評価装置
11 記録部
11−1 放送ストリームデータ記録部
11−2 映像音声/時刻データ記録部
11−3 操作/時刻データ記録部
12 放送ストリームデータ処理部
13 映像音声データ処理部
14 リモコン送信部
15 リモコン受信部
16 操作データ処理部
20 受信機
30 リモコン
40 アンテナ
50,60 表示装置

Claims (7)

  1. デジタル放送を受信する受信機を評価するための受信機評価装置であって、
    前記受信機にて受信されるデジタル放送の放送波と同一の放送波の放送ストリームデータを、記録部に記録する放送ストリームデータ処理部と、
    前記受信機用の操作手段から当該受信機に対して出力された、当該受信機の操作内容を表す操作データを入力し、入力した操作データを前記放送ストリームデータに含まれる時刻データと関連付けて前記記録部に記録する操作データ処理部と、
    前記受信機からデジタル放送の受信中に前記操作データに基づいて出力された映像音声データを入力し、入力した映像音声データを前記放送ストリームデータに含まれる時刻データと関連付けて前記記録部に記録する映像音声データ処理部と、を有する受信機評価装置。
  2. 前記放送ストリームデータ処理部は、前記記録部に記録された放送ストリームデータを再生し、再生した放送ストリームデータを前記受信機に出力し、
    前記操作データ処理部は、前記記録部に記録された操作データを、当該操作データと関連付けて記録された時刻データを用いて、前記放送ストリームデータ処理部にて再生された放送ストリームデータと同期を取りながら再生し、再生した操作データを前記受信機に出力する、請求項1に記載の受信機評価装置。
  3. 前記映像音声データ処理部は、前記記録部に記録された映像音声データを、当該映像音声データと関連付けて記録された時刻データを用いて、前記放送ストリームデータ処理部にて再生された放送ストリームデータと同期を取りながら再生する、請求項2に記載の受信機評価装置。
  4. 前記放送ストリームデータ処理部は、前記受信機にて受信されるデジタル放送の放送波と同一の放送波の放送ストリームデータを直接入力して前記記録部に記録するとともに、前記再生した放送ストリームデータを前記受信機に直接出力する、請求項2または3に記載の受信機評価装置。
  5. 前記放送ストリームデータ処理部は、前記受信機にて受信されるデジタル放送の放送波と同一の放送波を入力し、入力した放送波を放送ストリームデータに変換して前記記録部に記録するとともに、前記再生した放送ストリームデータを放送波に変換して前記受信機に出力する、請求項2または3に記載の受信機評価装置。
  6. デジタル放送を受信する受信機を評価するための受信機評価方法であって、
    前記受信機にて受信されるデジタル放送の放送波と同一の放送波の放送ストリームデータを、記録部に記録する放送ストリームデータ記録ステップと、
    前記受信機用の操作手段から当該受信機に対して出力された、当該受信機の操作内容を表す操作データを入力し、入力した操作データを前記放送ストリームデータに含まれる時刻データと関連付けて前記記録部に記録する操作データ記録ステップと、
    前記受信機からデジタル放送の受信中に前記操作データに基づいて出力された映像音声データを入力し、入力した映像音声データを前記放送ストリームデータに含まれる時刻データと関連付けて前記記録部に記録する映像音声データ記録ステップと、を有する受信機評価方法。
  7. デジタル放送を受信する受信機を評価するためのコンピュータに、
    前記受信機にて受信されるデジタル放送の放送波と同一の放送波の放送ストリームデータを、記録部に記録する放送ストリームデータ記録手順と、
    前記受信機用の操作手段から当該受信機に対して出力された、当該受信機の操作内容を表す操作データを入力し、入力した操作データを前記放送ストリームデータに含まれる時刻データと関連付けて前記記録部に記録する操作データ記録手順と、
    前記受信機からデジタル放送の受信中に前記操作データに基づいて出力された映像音声データを入力し、入力した映像音声データを前記放送ストリームデータに含まれる時刻データと関連付けて前記記録部に記録する映像音声データ記録手順と、を実行させるためのプログラム。
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