JP4909531B2 - 電池冷却装置及びそれに用いられるフラップ機構 - Google Patents

電池冷却装置及びそれに用いられるフラップ機構 Download PDF

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Description

本発明は、電気自動車等に搭載される電池パックの電池冷却装置に関し、特に、ガスを噴出する可能性がある電池を冷却する電池冷却装置に関する。また、本発明は、そのような電池冷却装置に利用可能なフラップ機構に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車においては、その駆動用モータに電力を供給するための電池パック(「組電池」ともいう)が車両に搭載されている。また、電池の充放電性能を最大限に発揮させるため、あるいは電池の寿命を短縮させないためには、電池を冷却する必要があることが知られている。以下、図8を参照し特許文献1に開示された電池パックの構成について説明する。
車両に搭載された電池パック250は、図8に示すように、複数の電池214からなる電池アセンブリ216とそれを収容するケース218とを有している。ケース218の上面には2つの通路222、232が接続され、ケース側面の下寄りの位置には1つの通路240が接続されている。通路222内には、ケース内に外気を送り入れるためのブロア128(ファン)と、該ブロア128の動作に応じて回動するバタフライ232とが配置されている。
バタフライ232は、ブロア228が動作していないときには、下方に位置して通路222を閉塞し、一方、ブロアが動作しているときには上方に移動して通路222を開放する。同様のバタフライは通路240内にも配置されている(バタフライ242)。ブロア228を駆動させると、バタフライ232、242が開き、ケース内に外気が送り込まれ、これにより電池の冷却が行われる。
ところで、このような電池パックにおいては、異常時に電池214からガスが噴出することもあり、特許文献1の電池パック250ではガス対策として下記のような構成が採られている。すなわち、例えば電池214の温度を検出し、その検出結果に基いてガスが噴出されそうかどうかを判断し、必要であればブロア228を停止させる。これによりバタフライ232、242がそれぞれ通路222、240を閉塞し、ケースの内部空間が実質的に密閉された状態となる。この状態で電池214の使用を更に続け、ガスが噴出した場合には、そのガスが通路232を介して排出グリル236内に排気されるようになっている。
なお、上記構成の電池パック250によれば、バタフライ232はブロア228の動作に応じて移動するものであり、したがってバタフライ自体を駆動させる特別な機構が不要なため構成が簡素化するという利点がある。
特開2000−59917号公報
しかしながら、特許文献1記載の電池パック250では、電池214からガスが噴出される直前の状態では、ブロア222を停止してバタフライ232を初期位置に戻し、ケース内を密閉状態にする必要があった。したがって、ガスが噴出される直前という本来最も冷却を要する際に電池の冷却を行うことができず、その結果、電池の温度は上昇しやすく、ガスの噴出も発生しやすい構成となっていた。
仮に、ガスの噴出の直前までブロア228を駆動するとしても、一般にブロア(ファン)は停止後しばらく動作し続けるものであるため、バタフライ232を瞬時に閉じさせることは困難である。そのため、バタフライが閉じるまでの時間を見越して、ある程度早めにブロアを停止しておく必要がある。この点からしても、やはり、この電池パックの構成ではガス噴出の直前に電池を冷却することが困難であるといえる。電池パックにおいては、たとえ1つであったとしても、電池からのガスの噴出は未然に防止することが望ましい。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、電池からのガスの噴出が発生しにくく、また仮にガスが噴出した際には、ガス放出用の通路を素早く開放することができる電池冷却装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、上記本発明の電池冷却装置に利用可能なフラップ機構を提供することにある。なお、本明細書でいう「電池冷却装置」とは、電池パックの構成要素から電池アセンブリを除いた構成を意味している。
上記目的を達成するため本発明の電池冷却装置によれば、複数の電池が集合した電池アセンブリを少なくとも2以上収容するケースと、前記ケース内にエアを送り込むためのファンと、前記ケースの一部に配置されたフラップ機構とを有し、前記電池アセンブリ同士の間には、前記ファンからのエアをケース下面側からケース上面側に向かって移送する送風通路が形成されると共に、前記電池のガス噴出口はいずれも該送風通路に向けて配置されており、前記ケースの上面には前記送風通路と連通する位置にガス放出用の通路が接続され、前記フラップ機構は、前記送風通路と前記ガス放出用の通路との間に配置されている電池冷却装置であって、前記フラップ機構は、一方の面に風圧を受けることで回転軸周りに回動移動するフラップ部材と、該フラップ部材の動きを規制するための付勢部材とを有し、前記フラップ部材は、前記ファンが駆動されていない状態では第1の位置にあり、前記ファンが駆動されている状態では、自重又は前記付勢部材の付勢力により前記第1の位置に戻ることができる第2の位置に移動し、前記ファンが駆動されている状態であって、更にいずれかの前記電池においてガスの噴出が生じた際には、前記第2の位置から前記第1の位置へと戻る方向とは逆向きの付勢力を前記付勢部材から受けながら、前記第1及び第2の位置には戻らない第3の位置に移動するように構成されており、前記フラップ部材が第1の位置にあるとき、前記送風通路と前記ガス放出通路とが連通し、前記第2の位置にあるとき、前記送風通路と前記ガス放出通路との連通が遮断され、前記第3の位置にあるとき、前記送風通路と前記ガス放出通路とが再び連通するようになっている。
このように構成された本発明の電池冷却装置によれば、ガスが噴出する直前であってもファンを駆動して電池の冷却を行うことができるため、電池からのガスの噴出がそもそも発生しにくいものとなる。また仮にガスが噴出した際には、反転バネとして機能する付勢部材の付勢力により、フラップが瞬時に第3の位置に移動するようになっているため、送風通路とガス放出通路との連通が素早く行われる。このようにガス放出通路の開放が素早く行われれば、噴出したガスの放出も良好に行えるものとなる。
上記フラップ機構に関し、フラップ部材は1つのみであってもよいが、一対のフラップ部材が対向配置されたものであってもよい。この場合、前記第1の位置では前記フラップ部材の先端部同士が互いに離れた状態となり、前記第2の位置では前記先端部同士が互いに接触する状態となり、前記第3の位置では前記先端部同士が再び離れた状態となるように構成されていればよい。
また、このように一対のフラップ部材を用いる場合、前記付勢部材は、2つのアーム部のそれぞれが前記フラップ部材のそれぞれに取り付けられたコイルバネであってもよい。また、前記各フラップ部材は、少なくとも前記先端部が弾性部材で構成されており、前記第2の位置では前記先端部同士が弾性変形を伴いながら互いに接触するように構成されていることが好ましく、これにより、フラップ部材による通路の遮断が良好に行われるものとなる。
また、上記本発明において、前記ケースの一方の側面には、前記ファンからのエアをケース内に取り込むためのエア供給口が設けられ、前記ケース内には、前記エア供給口から送り込まれたエアの一部を、前記電池同士の間のそれぞれの電池間通路まで移送する入口側通路と、前記エアの残りの一部を前記送風通路まで直接移送するバイパス通路とが形成されていてもよい。バイパス通路が形成されていることで、送風通路に対して直接フレッシュなエアを供給できるものとなる。
また、送風通路内にガスが噴出された際に、そのガスを良好にガス放出通路側に導くためには、前記各電池アセンブリが傾斜して配置されていることによって前記送風通路の太さが前記ケースの上面側にいくにつれて徐々に太くなっていることが好ましい。また、電池間通路はいずれも、前記送風通路側が相対的に高位となるように構成されていてもよい。また、前記電池は、具体的には、フィルム外装電池がセルケース内に収容された薄型電池であり、前記電池アセンブリは、前記薄型電池をその厚さ方向に複数重ね合せたものであってもよい。
本発明のフラップ機構は、一方の面に風圧を受けることで回転軸周りに回動移動するフラップ部材と、該フラップ部材の動きを規制するための付勢部材とを有するフラップ機構であって、前記フラップ部材は、前記風圧を受けない状態では第1の位置にあり、前記風圧が所定の設定値まで達しない範囲では、自重又は前記付勢部材の付勢力により前記第1の位置に戻ることができる第2の位置に移動し、前記風圧が前記所定の設定値を越えた範囲では、前記フラップ部材が前記第2の位置から前記第1の位置へと戻る方向とは逆向きの付勢力を前記付勢部材から受けながら、前記第1及び第2の位置には戻らない第3の位置に移動するように構成されている。このようなフラップ機構を、電池パックのケースに適宜配置することで、例えば上記本発明のような構成の電池冷却装置を構成することができる。
上述したように本発明によれば、ガスが噴出される直前においてもファンを駆動して電池を強制冷却することが可能であり、したがってガスの噴出がそもそも発生しにくいものとなる。また、ガスが噴出した際には、フラップ部材が付勢部材による付勢力を受けながら瞬時に第3の位置(開放位置)に移動するため、結果的に、ガス放出用の通路の開放を素早く行えるものとなる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の電池パックの構成を示す断面図である。
本実施形態の電池パック50は、図1に示されている姿勢で車両内に配置されるものであり、それぞれ複数の薄型電池20からなる電池アセンブリ28A、28Bが、ケース18内に収容された構成となっている。
薄型電池20は特に限定されるものではないが、本実施形態においては図2に示すような構成をなしている。すなわち、薄型電池20は、ラミネートフィルムなどからなるフィルム包装体24の内部に、金属箔の積層体として構成された電池要素(不図示)が電解液と共に収容されており、リチウムイオン二次電池として機能する。フィルム包装体24の外周部は、樹脂製のセルケース23によって保持されており、セルケース23の長辺側の外周壁には、フィルム包装体内に生じたガスを外部に逃がすためのガス噴出孔23aが形成されている。また、セルケース23の短辺側の2辺からは、正極用及び負極用の電極タブ25a、25bが引き出されている。なお、薄型電池1つ当たりの起電力は例えば3.6V程度に設定されている。
薄型電池20が高温条件下で使用されたり、あるいは過充電又は過放電となるような使用がなされたりした場合、フィルム包装体24内にガスが発生することとなる。このガスの発生によりフィルム包装体内の内圧が上昇し、所定値を越えたときに、フィルム包装体24の外周部に設けられた安全弁(不図示)が破れ、内部のガスがガス噴出孔23aを介して外部へ噴出されるようになっている。
薄型電池20は、図1に示すように、電池アセンブリ28A、28Bとしてそれぞれ6段重ねの状態でケース18内に収容される。薄型電池20同士の間には、例えば不図示のスペーサにより所定の隙間が確保されており、後述するようにこの隙間をエアが通るようになっている。各薄型電池20はいずれも、そのガス噴出口23aがケース中央部側に向くように配置されている。また、各薄型電池20は、ガス噴出口23a側が相対的に高位となるように傾斜した状態で配置されている。
ケース18の一方の側面には、ケース内にエアを送り込むためのエア供給口17が設けられている。エア供給口17には、エア供給通路71が接続されており、エア供給通路71内のファン15を駆動することによって、ケース内にエアが送り込まれるようになっている。ケース18の反対側の側面には、エア排出口19が設けられている。
ケース18の上面の中央部には、薄型電池20から噴出したガスを外部に送り出すためのガス放出通路72が接続されている。このガス放出通路72には、2つのフラップ32が回動することにより、ケース内とガス放出通路との連通状態を切換えるフラップ機構30が設けられている。なお、これについては他の図面を参照して後述する。
次に、図3を参照して、ケース内に形成された幾つかの通路について説明する。図3に示すように、一方の電池アセンブリ28Aにおいて薄型電池同士の間には電池間通路79aが複数形成されている。他方の電池アセンブリ28Bにおいても同様にして電池間通路79bが複数形成されている。電池間通路79a、79bはいずれも、中央通路77側の端部が相対的に高位となるように傾斜した状態となっている。中央通路77は、電池アセンブリ同士の間に形成された通路であり、各電池アセンブリ28A、28Bが傾斜して配置されていることにより、ケースの上面側にいくにつれて徐々に太くなっている。
電池アセンブリ28Aの側方及び下方のそれぞれには、入口側通路75とバイパス通路76とが形成されている。入口側通路75は、電池アセンブリ28A側面とケース内壁面との間に形成され、ケース上面側にいくにつれて徐々に細くなっている。エア供給口17から送り込まれたエアは、この入口側通路75を通って各電池間通路79a内に送られる。
バイパス通路76は、供給口から送り込まれたエアを中央通路77まで移送するための通路であり、中央通路77に供給されたエアは、次いで、各電池間通路79b内に送られる。バイパス通路76が設けられていることにより、電池アセンブリ28B側の各電池間通路79bに対してもフレッシュなエアが供給されるようになっている。電池アセンブリ28Bの側方には、電池間通路79bのそれぞれとエア排出口19との双方に連通する出口側通路78が形成されている。
次に、図4、図5を参照してフラップ機構30の具体的な構成及びその動作について説明する。
フラップ機構30は、対向配置された一対のフラップ32を備えており、各フラップ32は、一端側が回転軸35によって支持されることで、回転軸35を中心として回動自在となっている。フラップ32は、その少なくとも先端部が弾性部材で構成されており、図5(b)に示すように、弾性変形を伴いながら先端部同士が互いに接するようになっている。一対のフラップ32の下方にはコイルバネ38が配置されている。コイルバネ38は、2つのアーム部のそれぞれが各フラップ32の係合孔34に掛けられている。
図5(a)の状態では、コイルバネ38は、無負荷状態のときよりもやや縮められた状態となっており、コイルバネの付勢力により各フラップ32の下面がストッパ33に押し当てられている。
フラップ32は比較的軽量な部材で構成されており、図5(b)に示すように、ファンからのエアがフラップ下面に吹き付けられた際に、その風圧により押し上げられるようになっている。図5(b)の状態では、コイルバネ38は図5(a)の状態よりも更に縮められており、フラップ32の先端同士は弾性変形を伴って互いに当接している。これにより、ケース内の中央通路77とガス放出通路72との連通が遮断されることとなる。
なお、それぞれのフラップに対して付与される風圧の大きさに差が生じれば、図5(b)のような状態を得ることが困難であるとも考えられるが、これに対しては例えば次のような対策を講じればよい。すなわち、回転軸35と同軸の平歯車(不図示)を各フラップに設け、この平歯車同士を互いに係合させる。これにより、両フラップが連動することとなるため、上記のような問題は生じない。
フラップ同士の当接状態(図5(b)参照)は、ファン15が動作している間、すなわち、フラップ下面に所定の風圧が付与されている間、維持される。本実施形態のフラップ機構30では、図4に示す基準線L1から基準線L2までの範囲内でフラップ同士が当接するようになっている。ここで、基準線L1は、フラップの先端同士が最初に当接する位置であり、基準線L2は、フラップの先端同士が離れる臨界位置である。このようにある程度の範囲にわたってフラップ同士の当接が維持されるということは、ファンからのエアの風圧が変動したとしてもフラップ同士の当接状態が維持されることを意味する。
フラップ32が基準線L1から水平線Lhまでの位置にあるときには、コイルバネ38の付勢力は、フラップ32を下方に移動させる方向に作用する。ところが、フラップ32が水平線Lhを越えると、コイルバネ38の付勢力は、今度は逆にフラップ32を上方に移動させる方向に作用する。このようにコイルバネ38は反転バネとして機能するため、図5(b)の状態でフラップ下面にさらなる風圧が付与されると、フラップ32はコイルバネ38からの付勢力を受けながら、基準線L2を越えて最終的には図5(c)に示すような開放状態となる。
次に、電池パック50全体の動作について図6を参照して説明する。
図6(a)は、薄型電池20の温度がそれほど上昇していないときにとられる自然冷却状態である。この状態では、ファン15(図1参照)は駆動されてなく、また、フラップ機構30は図5(a)の開放状態となっている。薄型電池20からの輻射熱により加熱されたエアは、各電池間通路79a、79b内を中央通路77側に向かって移動し、更にフラップ32同士の間を通過してガス放出通路72側に導かれる。このようなエアの移動に伴って、エア供給口17及びエア排出口19からは外気がケース内に取り込まれる。薄型電池20の温度がそれほど上昇していない時点では、このような自然冷却で十分である。
次いで、薄型電池20の温度が更に上昇した場合、ファン15を駆動し図6(b)に示すような強制冷却モードに切換える。ファン15からのエアの一部は、入口側通路75側に送られ、残りの一部はバイパス通路76を経由して中央通路77側に送られる。入口側通路75から各電池間通路79a内にエアが送られることで、電池アセンブリ28A側の電池の冷却がなされ、中央通路77から各電池間通路79b内にエアが送られることで、電池アセンブリ28B側の電池の冷却がなされる。
また、中央通路77内に送り込まれたエアは、中央通路内を上方に向かって吹き上がるようになっているため、このエアの風圧によりフラップ32が押し上げられ、フラップ機構30は図5(b)の状態となる。これにより、中央通路77とガス放出通路72との間の連通が遮断されるため、ケース内に送り込まれたエアはガス放出通路72内に逃げることはない。
このように強制冷却を行い薄型電池20を冷却することで、ガスの噴出が未然に防止されることが期待されるが、それでもやはり、例えば過放電状態が継続すれば薄型電池20はガスを噴出してしまうこととなる。この場合、図6(c)に示すように薄型電池20からのガスが中央通路77内に噴出され、このガスの圧力により中央通路77内の内圧は瞬時に上昇することとなる。
中央通路77が各電池間通路79a、79bに連通しているとはいえ、電池間通路79a、79bは中央通路77と比べて狭いためガスは通路79a、79b内には流入しにくい。また、薄型電池20が傾斜して配置されていることにより、ガスは、水平方向ではなく上方に向かって噴出される。したがって、結果的にはガスは中央通路77を上方に向かって吹き上がることとなり、このガスの風圧により、フラップ32が臨界状態を越えて図5(c)に示すような開放状態となる。
通常、薄型電池20がたとえ1つであってもガスを噴出してしまった場合には、安全性の観点等から、電池パックはそれ以降使用されなくなることが多い。したがって、図5(c)のように一旦開放状態となったフラップ32を元の位置に戻す必要はない。また、ガスを外部に放出する観点からすれば、本実施形態のようにフラップが素早く完全に開いた状態となることがより好ましい。このようにフラップ32が完全に開いた状態では、ファン15からエアは、バイパス通路76及び中央通路77を通ってそのままガス放出通路72内に送り込まれるので、噴出したガスは良好に外部に放出される。
以上説明したように、本実施形態の電池パック50によれば、電池からガスが噴出する直前であってもファン15を駆動して電池の冷却を行うことができるため、電池からのガスの噴出がそもそも発生しにくいものとなる。また、仮にガスが噴出した際には、フラップ32が瞬時に第3の位置に移動して中央通路77とガス放出通路72との連通がなされるため、ガスがケース内にこもりにくく、良好に外部へ放出することが可能となる。また、フラップ機構30について見れば、フラップ32はファン15からのエアの風圧又は噴出したガスの圧力を受けて移動するものであり、フラップを移動させるための特別な機構を必要としないため構成の簡素化が図られる。
なお、本明細書における「薄型電池」とは、上面側から見た際の電池の縦方向の寸法及び横方向の寸法が、電池の厚さ方向の寸法に比してそれぞれ5倍以上であるような外形形状の電池をいう。また、「電池間通路」とは、図3にも示したように、電池間の通路のみではなく、最上部の電池とケース内壁面との間の通路をも含むものとする。
以上、本発明の具体的な一態様について図1〜図6を参照して説明したが、上記実施形態の作用効果に鑑みれば、例えば図7に示すような電池パック150においても本発明による利点が得られることは明らかである。
図7(a)に示すように、電池パック150は、複数の薄型電池120が集合した電池アセンブリを収容するケース118と、該ケース118内にエアを送り込むためのファン115と、ケース118の上面側の一部に取り付けられたフラップ機構130とを有している。図7のフラップ機構130においては、フラップ132は1つのみ設けられており、このフラップ132は図7(a)〜図7(c)に示すように、3つの位置に移動するように構成されている。
図7(a)では、ファン115は停止されており、この状態ではフラップ132はその下面に風圧を受けることなく第1の位置に存在している。これによりケースの内部空間とガス放出通路172とが連通し、各薄型電池120からの輻射熱により加熱されたエアが外部に逃がされるようになっている。
図7(b)では、ファン115が駆動されており、フラップ132は、通路177を通じて送られるファンからのエアを受けて第2の位置に移動している。これにより通路177とガス放出通路172との連通が遮断されている。このように連通が遮断されることでケース118内が実質的に密閉されることとなるため、ファン115による強制冷却が効率的に実施されるものとなる。なお、この状態でファン115を停止すれば、フラップ132は、自重又は反転バネ(不図示)の付勢力により、上記第1の位置に戻るようになっている。
次いで、このように強制冷却を行っていたとしても仮に電池のガス噴出孔123aからガスが噴出された際には、この噴出したガスにより通路177内の内圧が瞬間的に上昇することとなる。この圧力上昇に応じて、フラップ132は瞬時に第3の位置に移動してガス放出通路172を開放する。フラップ132に反転バネが取り付けられているため、フラップ132は、ある程度のところ(例えば水平姿勢を越えたところ)まで移動すると反転バネの付勢力を受けながら第2の位置から第3の位置へと移動する。すなわち、フラップは、バネの付勢力に抗しながらではなく、バネの付勢力に押されながら第3の位置まで移動する構成となっており、これによりフラップ132の瞬時の移動が達成されている。
なお、フラップ32、132が第2の位置に移動し、またその位置にあり続けるためにフラップ下面に付与される風圧の大きさとしては、例えば100〜200MPa程度であってもよい。そして、フラップが第2の位置から第3の位置に移動するための風圧の大きさとしては、例えば300MPa程度であってもよい。
また、ファン15の駆動は、例えば温度センサにより検出した電池の温度に基いて開始されてもよいし、電池が過充電気味又は過放電気味であることを電気的に検出しその結果に基いて開始されてもよい。また、そのような検出結果に基いてファンの風量が調整できるようになっていてもよい。
本発明の一実施形態による電池パックの構成を示す断面図である。 薄型電池を単体の状態で示す斜視図である。 図1の電池パックにおける通路を説明するための模式図である。 図1の電池パックに用いられるフラップ機構の構成を示す図である。 フラップ機構の動作を説明するための図である。 電池パックにおけるファンの動作とフラップ機構の動作について説明するための図である。 本発明の他の態様による電池パックの構成例を示す断面図である。 従来の電池パックの構成を示す断面図である。
符号の説明
15 ファン
17 エア供給口
18、118 ケース
19 エア排出口
20、120 薄型電池
23 セルケース
23a、123a ガス噴出孔
24 フィルム包装体
25a、25b 電極タブ
28A、28B 電池アセンブリ
30、130 フラップ機構
32 フラップ
33 ストッパ
34 係合孔
35 回転軸
38 コイルバネ
50、150 電池パック
71 エア供給通路
72、172 ガス放出通路
75 入口側通路
76 バイパス通路
77、177 中央通路
78 出口側通路
79a、79b、179 電池間通路

Claims (10)

  1. 複数の電池が集合した電池アセンブリを少なくとも2以上収容するケースと、前記ケース内にエアを送り込むためのファンと、前記ケースの一部に配置されたフラップ機構とを有し、
    前記電池アセンブリ同士の間には、前記ファンからのエアをケース下面側からケース上面側に向かって移送する送風通路が形成されると共に、前記電池のガス噴出口はいずれも前記送風通路に向けて配置されており、前記ケースの上面には前記送風通路と連通する位置にガス放出用の通路が接続され、前記フラップ機構は、前記送風通路と前記ガス放出用の通路との間に配置されている電池冷却装置であって、
    前記フラップ機構は、一方の面に風圧を受けることで回転軸周りに回動移動するフラップ部材と、該フラップ部材の動きを規制するための付勢部材とを有し、
    前記フラップ部材は、前記ファンが駆動されていない状態では第1の位置にあり、前記ファンが駆動されている状態では、自重又は前記付勢部材の付勢力により前記第1の位置に戻ることができる第2の位置に移動し、前記ファンが駆動されている状態であって、更にいずれかの前記電池においてガスの噴出が生じた際には、前記第2の位置から前記第1の位置へと戻る方向とは逆向きの付勢力を前記付勢部材から受けながら、前記第1及び第2の位置には戻らない第3の位置に移動するように構成されており、
    前記フラップ部材が第1の位置にあるとき、前記送風通路と前記ガス放出通路とが連通し、前記第2の位置にあるとき、前記送風通路と前記ガス放出通路との連通が遮断され、前記第3の位置にあるとき、前記送風通路と前記ガス放出通路とが再び連通するようになっている電池冷却装置。
  2. 前記フラップ機構は、対向配置された一対の前記フラップ部材を有し、前記第1の位置では前記フラップ部材の先端部同士が互いに離れた状態となり、前記第2の位置では前記先端部同士が互いに接触する状態となり、前記第3の位置では前記先端部同士が再び離れた状態となる、請求項1に記載の電池冷却装置。
  3. 前記付勢部材は、2つのアーム部のそれぞれが前記フラップ部材のそれぞれに取り付けられたコイルバネである、請求項2に記載の電池冷却装置。
  4. 前記各フラップ部材は、少なくとも前記先端部が弾性部材で構成されており、前記第2の位置では前記先端部同士が弾性変形を伴いながら互いに接触する、請求項2又は3に記載の電池冷却装置。
  5. 前記ケースの一方の側面には、前記ファンからのエアをケース内に取り込むためのエア供給口が設けられ、
    前記ケース内には、前記エア供給口から送り込まれたエアの一部を、前記電池同士の間のそれぞれの電池間通路まで移送する入口側通路と、前記エアの残りの一部を前記送風通路まで直接移送するバイパス通路とが形成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の電池冷却装置。
  6. 前記各電池アセンブリが傾斜して配置されていることによって、前記送風通路の太さが前記ケースの上面側にいくにつれて徐々に太くなっている、請求項1から5のいずれか1項に記載の電池冷却装置。
  7. 前記電池間通路はいずれも、前記送風通路側が相対的に高位となっている請求項6に記載の電池冷却装置。
  8. 前記電池は、フィルム外装電池がセルケース内に収容された薄型電池であり、前記電池アセンブリは、前記薄型電池をその厚さ方向に複数重ね合せたものである、請求項1から7のいずれか1項に記載の電池冷却装置。
  9. 一方の面に風圧を受けることで回転軸周りに回動移動するフラップ部材と、該フラップ部材の動きを規制するための付勢部材とを有するフラップ機構であって、
    前記フラップ部材は、前記風圧を受けない状態では第1の位置にあり、
    前記風圧が所定の設定値まで達しない範囲では、自重又は前記付勢部材の付勢力により前記第1の位置に戻ることができる第2の位置に移動し、
    前記風圧が前記所定の設定値を越えた範囲では、前記フラップ部材が前記第2の位置から前記第1の位置へと戻る方向とは逆向きの付勢力を前記付勢部材から受けながら、前記第1及び第2の位置には戻らない第3の位置に移動するように構成されているフラップ機構。
  10. 一対の前記フラップ部材が対向配置され、
    前記第1の位置では前記フラップ部材の先端部同士が互いに離れた状態となり、前記第2の位置では前記先端部同士が互いに接触する状態となり、前記第3の位置では前記先端部同士が再び離れた状態となる、請求項9に記載のフラップ機構。
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