JP4907707B2 - 収納式蒸籠 - Google Patents

Description

本発明は蒸籠構造に関し、特に収納式蒸籠に関する。

従来、蒸籠構造は図7に示すように、直筒状であると共に前記蒸籠６ａの頂端に嵌合部６１を形成し、しかも前記蒸籠６ａはその嵌合部６１でもって別の蒸籠６ｂの底端の接合部６２に対応するように嵌め込むことができる。しかしながら、上記の嵌合方法により構成された蒸籠構造は入れ子収納することができないため、蒸籠を収納する際に蒸籠の体積を縮小できず、スペースを余計に占める欠点がある。従って、従来の蒸籠構造は改善の余地がなおあり、よって本願発明人は関連産業に長年従事してきた経験を基に思考と試作を重ねた結果、遂に本発明の誕生となった。

本発明の主な目的は、構造が簡単で相互に収納可能であると共に、さらに蒸籠を収納する体積を効果的に縮小する効果が達成可能な収納式蒸籠を提供することにある。

上述した目的を達するため、本発明は複数の蒸籠本体を上下に積層してなる収納式蒸籠であって、前記蒸籠本体の頂端には開口を形成し、且つ開口の周縁は耳を張り出すように形成し、前記蒸籠本体の底端付近の外周には凹溝を環設する。また蒸籠本体の外周にさらに止め輪を嵌設し、蒸籠本体の止め輪を凹溝に掛けると、前記止め輪が構成する外径は積層しようとする蒸籠本体の開口の口径より大きいので、前記蒸籠本体が凹溝内の止め輪でもって別の蒸籠本体の耳上方に当接させることができる。これにより前記各蒸籠本体が相互に積層した形態となり、前記止め輪を前記凹溝から離して耳下方に位置付けると、前記蒸籠本体は前記止め輪に遮られずに別の蒸籠本体内部にスムーズに収納されることを特徴とする収納式蒸籠を提供する。

本発明の第１実施形態による収納式蒸籠の斜視図である。 本発明の第１実施形態による各蒸籠本体を上下に積層した際の状態を示す断面図である。 本発明の第１実施形態による各蒸籠本体を互いに収納した際の状態を示す断面図である。 本発明の第２実施形態による蒸籠本体を上下に積層したものを蒸籠用鍋に載置したときの使用状態を示す断面図である。 本発明の第３実施形態による蒸籠本体を上下に積層したものを鍋に載置したときの状態を示す断面図である。 本発明の第４実施形態による蒸籠本体を上下に積層したものを炊飯器に載置したときの状態を示す断面図である。 従来の蒸籠構造の斜視概略図である。

（第１実施形態）
まず図１と図２で示すのは、本発明が提供する複数の蒸籠本体１１を上下に積層してなる収納式蒸籠の実施形態であり、蒸籠本体１１の頂端には開口１２を形成し、且つ開口１２の周縁は耳１３を張り出すように形成して、蓋２１は最上にある蒸籠本体１１の開口１２を丁度密閉することができ、蒸籠本体１１の底端上には複数の穿孔１４を設け、蒸籠本体１１の底端付近の外周には凹溝１５を環設し、また蒸籠本体１１の外周にさらに止め輪１６を嵌設し、止め輪１６はユーザーのニーズに応じて耳１３の下方に嵌設し、又は凹溝１５内に嵌設することを選択することができ、しかも各蒸籠本体１１は上から下にかけて内径が次第に広がる形状を呈して、上にある蒸籠本体１１を最下層の蒸籠本体１１内に順次嵌合させることができる。

ユーザーが蒸籠本体１１の止め輪１６を凹溝１５に掛けると、止め輪１６が構成する外径は積層しようとする蒸籠本体１１の開口１２の口径より大きいので、蒸籠本体１１が凹溝１５内の止め輪１６でもって別の蒸籠本体１１の耳１３上方に当接させることができ、こうして各蒸籠本体１１が上下に積層した形態となり、しかも止め輪１６が対応する凹溝１５内に嵌設されると、凹溝１５は止め輪にさらに係止効果を提供して、止め輪１６が蒸籠本体１１の底端から外れないようにすることができる。

これと逆に、ユーザーが本実施形態の蒸籠を収納しようとする場合、止め輪１６を凹溝１５から離して耳１３の下方位置に嵌設すると、図３に示すように、蒸籠本体１１は止め輪１６に遮られずに最下層の蒸籠本体１１内部に順次収納され、耳１３は止め輪１６の位置を限定するのにも用いられ、止め輪１６が蒸籠本体１１の頂端から外れないようにする。

（第２実施形態）
続いて、図４は本発明の第２実施形態であり、本実施形態の収納式蒸籠が実際に使用される場合を示しており、上下に積層する蒸籠本体１１を蒸籠用鍋３１の上に直接載置し、最下層にある蒸籠本体１１が凹溝１５に嵌設した止め輪１６で構成された外径は蒸籠用鍋１３の開口の口径より大きいので、上下に積層する蒸籠本体１１はその最下層の蒸籠本体１１の止め輪１６でもって蒸籠用鍋３１の開口の辺縁の耳３２上に組み立てられ、蒸籠用鍋３１を加熱すると、蒸籠用鍋３１内にある水が熱せられて水蒸気に変わり、各蒸籠本体１１の穿孔１４からそれぞれ上に向けて吹き上がり、これによって食材を蒸すという目的を達する。

（第３実施形態）
図５に示すように、本発明の第３実施形態は、本実施形態の収納式蒸籠の上下に積層する蒸籠本体１１を直接一般の鍋４１の中に載置して、最下層にある蒸籠本体１１の底端は鍋４１の内周縁上に当接が可能で、最下層にある蒸籠本体１１の底端と鍋４１の間に適量の水を満たして、鍋４１を加熱すると、同様に食材を蒸すという目的を達することができる。

（第４実施形態）
同様の原理で、図６に示すのは、本発明の第３実施形態で、本実施形態の収納式蒸籠の上下に積層する蒸籠本体１１を直接炊飯器５１の中に載置して、最上にある蒸籠本体１１の頂端の耳１３は丁度炊飯器５１の鍋蓋５２の内縁と相互に当接して炊飯器５１から生じる熱エネルギーを外部に発散させることなく、同様に食材を蒸すという目的を達することができる。

以上述べたように、本発明は蒸籠本体上に止め輪を嵌設する設計によるだけで、上下に積層して相互に収納する効果を達し得ることから、構造が簡単で製造コストが低廉な長所を備え、しかも本発明はさらにこれによって蒸籠の収納体積を効果的に縮小できるので、本発明は同類の製品と比較しても相当進歩性や実用性があり、そこで法に則り特許出願を行うものとうする。

１１：蒸籠本体、１２：開口、１３、３２：耳、１４：穿孔、１５：凹溝
１６：止め輪、２１：蓋、３１：蒸籠用鍋、４１：鍋、５１：炊飯器、５２：鍋蓋

Claims (5)

1. 複数の蒸籠本体を上下に積層してなる収納式蒸籠であって、
   蒸籠本体の頂端には開口を形成し、且つ開口の周縁は耳を張り出すように形成し、蒸籠本体の底端には複数の穿孔を設け、蒸籠本体の底端付近の外周には凹溝を環設し、蒸籠本体の外周にさらに止め輪を嵌設し、
   蒸籠本体の止め輪を凹溝に掛けると、止め輪が構成する外径は積層しようとする蒸籠本体の開口の口径より大きいので、蒸籠本体が凹溝内の止め輪でもって別の蒸籠本体の耳上方に当接させることができ、これにより各蒸籠本体が相互に積層した形態となり、
   止め輪を前記凹溝から離して耳下方に位置付けると、蒸籠本体は前記止め輪に遮られずに別の蒸籠本体内部にスムーズに収納されることを特徴とする収納式蒸籠。
2. 最上にある蒸籠本体の開口を丁度密閉することができる蓋をさらに有することを特徴とする請求項１に記載の収納式蒸籠。
3. 各蒸籠本体は上から下にかけて内径が次第に広がる形状を呈し、上にある蒸籠本体を最下層の蒸籠本体内に順次嵌合させることができることを特徴とする請求項１に記載の収納式蒸籠。
4. 上下に積層する蒸籠本体は蒸籠用鍋の上に載置され、最下層にある蒸籠本体が凹溝に嵌設した止め輪で構成された外径は蒸籠用鍋の開口の口径より大きいことから、上下に積層する蒸籠本体はその最下層の蒸籠本体の止め輪でもって蒸籠用鍋の開口の辺縁上に組み立てられることを特徴とする請求項１に記載の収納式蒸籠。
5. 上下に積層する蒸籠本体は鍋の中に載置され、最下層にある蒸籠本体の底端は鍋の内周縁上に当接することが可能なことを特徴とする請求項１に記載の収納式蒸籠。

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