JP4907328B2 - プリント配線基板、その製造方法および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント配線基板、その製造方法およびそれを用いた電子機器に関する。
フレキシブルプリント配線基板は、高い屈曲特性を有するため、電子機器のケース内の可動部分に使用される。以下、フレキシブルプリント配線基板をプリント配線基板と略記する。
近年、電子機器の小型化および薄型化に伴い、その電子機器に搭載されるプリント配線基板の配置スペースも小さくなり、プリント配線基板には非常に高い屈曲特性が要求されている。プリント配線基板の屈曲特性を向上させるためには、プリント配線基板の絶縁体層の厚みを薄くしている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−7452号
ところで、スライド式の携帯電話のように移動可能なケース内にプリント配線基板が屈曲状態で配置される場合がある。このような場合、ケースがスライドすることにより、プリント配線基板が屈曲を繰り返すとともに、屈曲部分が移動する。
上記のようにプリント配線基板の絶縁体層の厚みを薄くすると、プリント配線基板の屈曲時の曲率半径が小さくなるので、屈曲部分のばたときまたは不規則な変形が生じる。その結果、配線パターンである導体パターンの抵抗値の上昇または断線が生じる場合がある。
本発明の目的は、電子機器内に屈曲する状態で配置される場合に導体パターンの抵抗値の上昇および断線が防止されたプリント配線基板、その製造方法およびそれを用いた電子機器を提供することである。
(1)第1の発明に係るプリント配線基板は、屈曲状態で使用されるプリント配線基板であって、一面および裏面を有する第1の絶縁体層と、第1の絶縁体層の一面に形成される導体パターンと、導体パターンを覆うように第1の絶縁体層の一面に形成される第2の絶縁体層と、一面および他面を有する可撓性フィルムとを備え、第1の絶縁体層は、屈曲時に第2の絶縁体層よりも内側になるように設けられ、可撓性フィルムは、第1の絶縁体層の裏面と可撓性フィルムの一面との間に5μm以上25μm以下の厚みを有する空隙が形成されるように、第1の絶縁体層の裏面に設けられ、可撓性フィルムの他面は、露出しており、屈曲時において最も内側になるものである。
そのプリント配線基板においては、第1および第2の絶縁体層のうち屈曲時に内側になる第1の絶縁体層の裏面に5μm以上25μm以下の厚みを有する空隙を介して可撓性フィルムが設けられている。それにより、電子機器内でプリント配線基板が小さな曲率半径で屈曲した場合にプリント配線基板のばたつきおよび不規則な変形が防止される。したがって、プリント配線基板が繰り返し屈曲することによる導体パターンの抵抗値の上昇および断線が防止される。
(2)可撓性フィルムは、第1の絶縁体層の裏面の複数箇所に形成された接着剤層に貼り付けられてもよい。
この場合、屈曲時に内側になる第1の絶縁体層の裏面と可撓性フィルムとの間に空隙が確実に形成される。それにより、プリント配線基板が繰り返し屈曲することによる導体パターンの抵抗値の上昇および断線が確実に防止される。
(3)接着剤層の厚みは5μm以上25μm以下であることが好ましい。この場合、プリント配線基板が小さな曲率半径で屈曲することが可能になるとともに、プリント配線基板が繰り返し屈曲することによる導体パターンの抵抗値の上昇および断線が確実に防止される。
(4)可撓性フィルムは樹脂からなってもよい。この場合、安価な材料でプリント配線基板が繰り返し屈曲することによる導体パターンの抵抗値の上昇および断線が防止される。
(5)屈曲時に外側になる第2の絶縁体層の最小の曲率半径が1.0mm以下であってもよい。
このように屈曲時に外側になる第2の絶縁体層の曲率半径が小さい場合でも、内側の絶縁体層の裏面に空隙を介して可撓性フィルムが設けられていることにより、プリント配線基板が繰り返し屈曲することによる導体パターンの抵抗値の上昇および断線が防止される。
(6)第1の絶縁体層はベース絶縁体層であり、第2の絶縁体層はカバー絶縁体層であってもよい。
この場合、ベース絶縁体層の裏面に空隙を介して可撓性フィルムが設けられていることにより、電子機器内でプリント配線基板が小さな曲率半径で屈曲した場合にプリント配線基板のばたつきおよび不規則な変形が防止される。したがって、プリント配線基板が繰り返し屈曲することによる導体パターンの抵抗値の上昇および断線が防止される。
(7)第2の発明に係るプリント配線基板の製造方法は、屈曲状態で使用されるプリント配線基板の製造方法であって、第1の絶縁体層の一面上に導体パターンを形成する工程と、導体パターンを覆うように第1の絶縁体層の一面上に第2の絶縁体層を形成する工程と、第1絶縁体層の裏面可撓性フィルムを設ける工程とを備え、第1の絶縁体層は、屈曲時に第2の絶縁体層よりも内側になるように設けられ、可撓性フィルムを設ける工程において、第1の絶縁体層の裏面と可撓性フィルムの一面との間に5μm以上25μm以下の厚みを有する空隙が形成されるとともに可撓性フィルムの他面が露出しかつ屈曲時において最も内側になるように可撓性フィルムが設けられるものである。
そのプリント配線基板の製造方法によれば、第1および第2の絶縁体層のうち屈曲時に内側になる第1の絶縁体層の裏面に5μm以上25μm以下の厚みを有する空隙を介して可撓性フィルムが設けられる。それにより、電子機器内でプリント配線基板が小さな曲率半径で屈曲した場合にプリント配線基板のばたつきおよび不規則な変形が防止される。したがって、プリント配線基板が繰り返し屈曲することによる導体パターンの抵抗値の上昇および断線が防止される。
(8)第3の発明に係る電子機器は、ケースと、ケース内に屈曲状態で配置されるプリント配線基板とを備え、プリント配線基板は、一面および裏面を有する第1の絶縁体層と、第1の絶縁体層の一面に形成される導体パターンと、導体パターンを覆うように第1の絶縁体層の一面に形成される第2の絶縁体層と、一面および他面を有する可撓性フィルムとを備え、第1の絶縁体層は、屈曲時に第2の絶縁体層よりも内側になるように設けられ、可撓性フィルムは、第1の絶縁体層の裏面と可撓性フィルムの一面との間に5μm以上25μm以下の厚みを有する空隙が形成されるように、第1の絶縁体層の裏面に設けられ、可撓性フィルムの他面は、露出しており、屈曲時において最も内側になるものである。
その電子機器においては、ケース内にプリント配線基板が屈曲状態で配置される。このプリント配線基板の第1および第2の絶縁体層のうち屈曲状態で内側になる第1の絶縁体層の裏面に5μm以上25μm以下の厚みを有する空隙を介して可撓性フィルムが設けられている。それにより、電子機器内でプリント配線基板が小さな曲率半径で屈曲した場合にプリント配線基板のばたつきおよび不規則な変形が防止される。したがって、プリント配線基板が繰り返し屈曲することによる導体パターンの抵抗値の上昇および断線が防止される。
本発明によれば、電子機器内でプリント配線基板が小さな曲率半径で屈曲した場合にプリント配線基板のばたつきおよび不規則な変形が防止される。したがって、プリント配線基板が繰り返し屈曲することによる導体パターンの抵抗値の上昇および断線が防止される。
以下、本発明の一実施の形態に係るフレキシブルプリント配線基板について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、フレシキブルプリント配線基板をプリント配線基板と略記する。
(1)プリント配線基板の製造方法
図1は本発明の一実施の形態に係るプリント配線基板の製造方法を示す工程断面図である。図2は図1(d)におけるA−A線断面図である。
まず、図1(a)に示すように、ベース絶縁体層1および導体層2の積層構造を有する二層基材10を用意する。ベース絶縁体層1は、例えばポリイミドフィルムからなり、導体層2は、例えば銅からなる。ベース絶縁体層1の厚みは10μm以上20μm以下であることが好ましく、例えば12.5μmである。導体層2の厚みは5μm以上25μm以下であることが好ましく、例えば12μmである。
次に、図1(b)に示すように、導体層2をエッチングすることにより複数の導体パターン2aを形成する。各導体パターン2aの幅は15μm以上200μm以下であり、例えば100μmである。導体パターン2a間の間隔は15μm以上200μm以下であり、例えば100μmである。導体パターン2aが配線パターンに相当する。
次に、図1(c)に示すように、ベース絶縁体層1上に導体パターン2aを覆うように接着剤層3を介してカバー絶縁体層4を形成する。接着剤層3としては、例えばブチラール樹脂系を主成分とした接着剤またはエポキシ樹脂系を主成分とした接着剤を用いる。また、カバー絶縁体層4としては、例えばポリイミドフィルムを用いる。接着剤層3の厚みは10μm以上30μm以下であることが好ましく、例えば15μmである。カバー絶縁体層4の厚みは2μm以上30μm以下であることが好ましく、例えば12.5μmである。
その後、図1(d)および図2に示すように、屈曲時に内側となるベース絶縁体層1の裏面の離間する複数の位置に接着剤層5を形成し、可撓性フィルム6を貼り付ける。それにより、ベース絶縁体層1と可撓性フィルム6との間に空隙(エアギャップ)7が形成される。本実施の形態では、可撓性フィルム6をプリント配線基板の屈曲領域におけるベース絶縁体層1の裏面の領域に部分的に設ける。なお、可撓性フィルム6をプリント配線基板のベース絶縁体層1の裏面に全体の領域に形成してもよい。
接着剤層5としては、例えばエポキシ樹脂系を主成分とした接着剤またはブチラール樹脂系を主成分とした接着剤を用いる。接着剤層3の厚みは5μm以上25μm以下であることが好ましく、10μm以上20μm以下であることがより好ましく、例えば15μmである。可撓性フィルム6としては、例えばポリイミドフィルムを用いる。可撓性フィルム6の厚みは10μm以上30μm以下であることが好ましく、例えば25μmである。このようにして、プリント配線基板100が完成する。
なお、空隙7の厚みは5μm以上25μm以下であることが好ましい。この場合、屈曲時のプリント配線基板100のばたつきおよび不規則な変形を十分に防止することができる。また、空隙7の厚みは10μm以上20μm以下であることがより好ましい。この場合、屈曲時のプリント配線基板100のばたつきおよび不規則な変形を確実に防止することができる。
(2)プリント配線基板100の屈曲方法
図3は本実施の形態に係るプリント配線基板100の屈曲時の状態を示す断面図である。図3に示すように、プリント配線基板100は、カバー絶縁体層4が外側になりかつベース絶縁体層1が内側になるように屈曲される。それにより、屈曲状態のプリント配線基板100の内側の裏面に可撓性フィルム6による空隙7が形成されている。
(3)プリント配線基板100を用いた電子機器
図4は本実施の形態に係るプリント配線基板100を用いた電子機器の一例を示す断面図である。図4の電子機器50はスライド式の携帯電話である。
図4(a),(b)に示すように、電子機器50は、上側のケース51および下側のケース52を有する。上側のケース51は下側のケース52に対してスライド可能に取り付けられている。
上側のケース51内にはリジッドプリント配線基板53が配置され、下側のケース52内にはリジッドプリント配線基板54が配置されている。上側のケース51の下面には開口部55が設けられ、下側のケース52の上面には開口部56が設けられている。
本実施の形態に係るプリント配線基板100は上側のケース51の内部から上側のケース51の開口部55および下側のケース52の開口部56を通して下側のケース52の内部まで延びるように配置されている。プリント配線基板100の一端部が上側のケース51内のリジッドプリント配線基板53に接続され、プリント配線基板100の他端部が下側のケース52内のリジッドプリント配線基板54に接続されている。
図4(a)に示すように、上側のケース51が下側のケース52上に重なる状態では、プリント配線基板100が屈曲した状態でプリント配線基板100の外側の表面が下側のケース52の上側の内面に接触している。屈曲時のカバー絶縁体層4(図3参照)の最小の曲率半径は例えば1.0mm以下である。
図4(b)に示すように、上側のケース51を矢印の方向にスライドした状態では、プリント配線基板100はほとんど屈曲せず、プリント配線基板100の外側の表面が下側のケース52の上側の内面にほとんど接触していない。
電子機器50の使用時には、上側のケース51を下側のケース52に対して繰り返しスライドさせることにより、プリント配線基板100が繰り返し屈曲するとともにプリント配線基板100の外側の表面が下側のケース52の内面に繰り返し接触した状態で屈曲部分が移動する。
本実施の形態に係るプリント配線基板100は、屈曲時に内側となるベース絶縁体層1の裏面に空隙7を介して可撓性フィルム6が設けられている。それにより、電子機器50内でプリント配線基板100が小さな曲率半径で屈曲した場合にプリント配線基板100のばたつきおよび不規則な変形が防止される。したがって、プリント配線基板100が繰り返し屈曲することによる導体パターン2aの抵抗値の上昇および断線が防止される。
(4)他の実施の形態
ベース絶縁体層1の材料は、ポリイミドに限らず、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエーテルニトリルフィルム、ポリエーテルスルフォンフィルム等の他の絶縁材料を用いてもよい。
導体層2および導体パターン2aの材料は、銅に限らず、銅合金、金、アルミニウム等の他の金属材料を用いてもよい。
カバー絶縁体層4の材料は、ポリイミドに限らず、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエーテルニトリルフィルム、ポリエーテルスルフォンフィルム等の他の絶縁材料を用いてもよい。
導体パターン2aの形成方法は、サブトラクティブ法に限らず、セミアディティブ法を用いてもよい。この場合、二層基材10を用いずに、ベース絶縁体層1上にめっきにより導体パターン2aを形成してもよい。
可撓性フィルム6の材料は、ポリイミドに限らず、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエーテルニトリルフィルム、ポリエーテルスルフォンフィルム等の他の絶縁材料を用いてもよい。
本発明に係るプリント配線基板は、携帯電話に限らず、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ等の種々の電子機器に用いることができる。
(5)実施例
(実施例1)
実施例1では、次のように、図1に示した製造方法によりプリント配線基板100を作製した。
ベース絶縁体層1および導体層2からなる二層基材10を用意し、導体層2をエッチングすることにより導体パターン2aを形成した。ベース絶縁体層1は厚み12.5μmのポリイミドからなり、導体層2は厚み12μmの銅からなる。導体パターン2aの幅は100μmとし、導体パターン2a間の間隔も100μmとした。
次に、ベース絶縁体層1の表面に導体パターン2aを覆うようにブチラール樹脂系を主成分とした厚み15μmの接着剤層3を介して厚み12.5μmのポリイミドフィルムからなるカバー絶縁体層4を形成した。
その後、ベース絶縁体層1の裏面の屈曲領域の両端部にエポキシ樹脂系を主成分とした厚み15μmの接着剤層5を形成し、厚み25μmのポリイミドフィルムからなる可撓性フィルム6を貼り付けた。
図5は実施例1のプリント配線基板100を裏面から見た図である。実施例1のプリント配線基板100の長さL1は80mmであり、幅W1は15mmである。また、接着剤層5の縦の長さL2および横の長さW2はいずれも10mmである。さらに、可撓性フィルム6の長さL3は40mmであり、幅W3は13mmである。この場合、空隙7の厚みは15μmであった。
(実施例2)
実施例2では、ベース絶縁体層1の裏面の屈曲領域の両端部にエポキシ樹脂系を主成分とした厚み5μmの接着剤層5を形成した点を除いて、実施例1と同様にしてプリント配線基板を作製した。この場合、空隙7の厚みは5μmであった。
(実施例3)
実施例3では、ベース絶縁体層1の裏面の屈曲領域の両端部にエポキシ樹脂系を主成分とした厚み25μmの接着剤層5を形成した点を除いて、実施例1と同様にしてプリント配線基板を作製した。この場合、空隙7の厚みは25μmであった。
(比較例)
比較例では、ベース絶縁体層1の裏面に接着剤層5および可撓性フィルム6を形成しない点を除いて、実施例1と同様にしてプリント配線基板を作製した。
(評価)
実施例1、実施例2および実施例3のプリント配線基板100ならびに比較例のプリント配線基板の屈曲試験を図5に示す方法で行った。
図5は屈曲試験の方法を示す模式図である。図5(a),(b)に示すように、駆動装置61により可動部62が矢印の方向に往復移動可能となっている。駆動装置61の上方には固定板63が配置されている。
実施例1のプリント配線基板100をカバー絶縁体層4が外側になるように屈曲させ、カバー絶縁体層4の表面が固定板63に接触するように一端部を可動部62に取り付け、他端部を固定板63の下面に取り付けた。そして、プリント配線基板100のカバー絶縁体層4の曲率半径が1mmとなるように可動部62と固定板63との間隔を設定した。この状態で、可動部62を10回/秒の速度で往復動させることにより、固定板63の表面に対してプリント配線基板100の外側の表面を繰り返し接触させながら、プリント配線基板100の導体パターン2aの抵抗値を測定した。
実施例2、実施例3および比較例のプリント配線基板についても、同様の方法で屈曲試験を行った。
実施例1のプリント配線基板100については、20万回以上の屈曲を行なっても、導体パターン2aの抵抗値の上昇は認められなかった。また、導体パターン2aの断線も認められなかった。
実施例2のプリント配線基板についても、20万回以上の屈曲を行なっても、導体パターンの抵抗値の上昇は認められなかった。また、導体パターンの断線も認められなかった。
実施例3のプリント配線基板についても、20万回以上の屈曲を行なっても、導体パターンの抵抗値の上昇は認められなかった。また、導体パターンの断線も認められなかった。
比較例のプリント配線基板については、約5万回の屈曲で導体パターンの抵抗値が急激に上昇し、導体パターンが断線した。
これらの結果から、屈曲時に内側となるベース絶縁体層1の裏面に空隙7を介して可撓性フィルム6を形成することにより、プリント配線基板の曲率半径が小さい場合でも、プリント配線基板が繰り返し屈曲することによる導体パターンの抵抗値の上昇および断線が防止されることがわかった。これは、ベース絶縁体層1の裏面に空隙7を介して形成された可撓性フィルム6によりプリント配線基板100の屈曲部のばたつきおよび不規則な変形が防止されるためであると考えられる。
本発明に係るプリント配線基板は、可動部を有する電子機器等に有効に利用できる。
本発明の一実施の形態に係るプリント配線基板の製造方法を示す工程断面図である。 図1(d)におけるA−A線断面図である。 本実施の形態に係るプリント配線基板の屈曲時の状態を示す断面図である。 本実施の形態に係るプリント配線基板を用いた電子機器の一例を示す断面図である。 実施例1のプリント配線基板を裏側から見た図である。 屈曲試験の方法を示す模式図である。
符号の説明
1 ベース絶縁体層
2 導体層
2a 導体パターン
3 接着剤層
4 カバー絶縁体層
5 接着剤層
6 可撓性フィルム
7 空隙
100 プリント配線基板
50 電子機器
51,52 ケース
53,54 リジッドプリント配線基板
55,56 開口部
61 駆動装置
62 可動部
63 固定板

Claims (8)

  1. 屈曲状態で使用されるプリント配線基板であって、
    一面および裏面を有する第1の絶縁体層と、
    前記第1の絶縁体層の前記一面に形成される導体パターンと、
    前記導体パターンを覆うように前記第1の絶縁体層の前記一面に形成される第2の絶縁体層と、
    一面および他面を有する可撓性フィルムとを備え、
    前記第1の絶縁体層は、屈曲時に前記第2の絶縁体層よりも内側になるように設けられ、
    前記可撓性フィルムは、前記第1の絶縁体層の前記裏面と前記可撓性フィルムの前記一面との間に5μm以上25μm以下の厚みを有する空隙が形成されるように、前記第1の絶縁体層の前記裏面に設けられ、
    前記可撓性フィルムの前記他面は、露出しており、前記屈曲時において最も内側になることを特徴とするプリント配線基板。
  2. 前記可撓性フィルムは、前記第1の絶縁体層の前記裏面の複数箇所に形成された接着剤層に貼り付けられることを特徴とする請求項1記載のプリント配線基板。
  3. 前記接着剤層の厚みは5μm以上25μm以下であることを特徴とする請求項2記載のプリント配線基板。
  4. 前記可撓性フィルムは樹脂からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプリント配線基板。
  5. 屈曲時に外側になる前記第2の絶縁体層の最小の曲率半径が1.0mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプリント配線基板。
  6. 前記第1の絶縁体層はベース絶縁体層であり、前記第2の絶縁体層はカバー絶縁体層であことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプリント配線基板。
  7. 屈曲状態で使用されるプリント配線基板の製造方法であって、
    第1の絶縁体層の一面上に導体パターンを形成する工程と、
    前記導体パターンを覆うように前記第1の絶縁体層の前記一面上に第2の絶縁体層を形成する工程と、
    前記第1絶縁体層の裏面可撓性フィルムを設ける工程とを備え、
    前記第1の絶縁体層は、屈曲時に前記第2の絶縁体層よりも内側になるように設けられ、
    前記可撓性フィルムを設ける工程において、前記第1の絶縁体層の前記裏面と前記可撓性フィルムの前記一面との間に5μm以上25μm以下の厚みを有する空隙が形成されるとともに前記可撓性フィルムの前記他面が露出しかつ前記屈曲時において最も内側になるように前記可撓性フィルムが設けられることを特徴とするプリント配線基板の製造方法。
  8. ケースと、
    前記ケース内に屈曲状態で配置されるプリント配線基板とを備え、
    前記プリント配線基板は、
    一面および裏面を有する第1の絶縁体層と、
    前記第1の絶縁体層の前記一面に形成される導体パターンと、
    前記導体パターンを覆うように前記第1の絶縁体層の前記一面に形成される第2の絶縁体層と、
    一面および他面を有する可撓性フィルムとを備え、
    前記第1の絶縁体層は、屈曲時に前記第2の絶縁体層よりも内側になるように設けられ、
    前記可撓性フィルムは、前記第1の絶縁体層の前記裏面と前記可撓性フィルムの前記一面との間に5μm以上25μm以下の厚みを有する空隙が形成されるように、前記第1の絶縁体層の前記裏面に設けられ、
    前記可撓性フィルムの前記他面は、露出しており、前記屈曲時において最も内側になることを特徴とする電子機器。
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