JP4906928B2 - アナログビームフォーミング通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、アナログビームフォーミング通信システムに関する。
近年、移動体通信における電波資源不足は、深刻なものとなっている。一方で、ワイヤレスブロードバンド高速大容量化の要求は、日増しに大きくなっている。こういった状況から、利用周波数の高周波化と広帯域化が進んでいる。また、セルラー通信においては、隣接セルと同じ周波数を使用するReuse1が求められている。
利用周波数の高周波化・広帯域周波数の利用により、電波の伝搬距離減衰は、非常に大きいものとなり、セル半径は、小さくなってしまう。そこで、アレーアンテナを用いたビームフォーミングにより、高利得な放射パターンを形成することが考えられている。
また、1周波数の繰り返し利用を可能にするため、セル・セクタ間干渉を回避する方策が切に求められる。特に、ビームフォーミングを行うシステムにおいては、形成する放射パターンが高利得であるため、適切に放射パターンを制御しない場合には、通常のオムニパターン、セクタパターンのアンテナよりも、大きな干渉となる。そのため、形成する放射パターンを干渉回避の観点から制御する必要がある。
さらに、セル境界に位置する無線端末が複数の基地局からの信号を受信することでダイバーシチ効果を得る手法がある。この場合、セル境界に位置する無線端末は、受信電力が低いことがあり、これを解消する手段が必要とされている。また、セルの如何なる位置に無線端末が存在しても、回線の接続性だけでなく、その高速性も要求されている。
このような背景の中では、基地局からみた移動局の方位角等を基準に移動局をグルーピングし、干渉が検出された場合にDBF(デジタルビームフォーミング)アンテナ制御を行う従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。
また、IEEE802.16e−2005仕様(例えば、非特許文献1参照)では、DBFを行う場合のフレーム構成が示されている。
特開2000−92545号公報 IEEE Std 802.16e-2005 and IEEE Std 802.16-2004/Cor1-2005、"Air Interface for Fixed and Mobile Broadband Wireless Access Systems、"2006.
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。
アレーアンテナによるビームフォーミングは、一般的に、デジタルビームフォーミングであり、アンテナ素子数分の周波数変換部、電力増幅部が必要であった。そのため、高利得の指向性パターンを有するビームを形成するためには、多数の周波数変換部、電力増幅部が必要となり、製作コストが増大する問題があった。
また、OFDM・OFDMAシステムにおいて、セル・セクタ間干渉を回避するためには、周波数方向において直交を取るか、もしくは、時間方向において直交を取る必要がある。しかしながら、このような干渉回避方法では、多くの無線リソース、つまり多くのサブキャリアが必要となり、システム全体のスループットが劣化してしまう問題点があった。
さらに、セクタ・セル境界に位置する無線端末では、長い伝搬距離のために受信信号電力が低くなってしまうといった問題、あるいは周辺セクタ・セルからの強い干渉電力のために、高いロバスト性や高いユーザスループットを持つ無線通信を達成することが困難であるといった問題があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、基地局がそれぞれの移動端末に対する適切なアナログビームパターンを選択できるアナログビームフォーミング通信システムを得ることを目的とする。
本発明に係るアナログビームフォーミング通信システムは、1以上の基地局と1以上の移動端末との間の通信にアナログビームフォーミングを適用し、移動端末の位置または前記移動端末の受信信号品質に応じた適切なビームを選択して通信を行うアナログビームフォーミング通信システムであって、1以上の基地局のそれぞれは、自身が送信可能なビームパターンを識別するためのパターンを示す情報を含むダウンロードフレームを指向性パターンを有するビームで送信し、1以上の移動端末のそれぞれは、指向性パターンを有するビームで送信されたダウンロードフレームを受信できた場合には、パターンを示す情報に対応するビームパターンを用いて通信を実行した際の通信品質情報およびパターンを示す情報の少なくともいずれか一方を含むアップロードフレームを送信し、1以上の基地局のそれぞれは、1以上の移動端末から受信したそれぞれのアップロードフレームに含まれるそれぞれの通信品質情報またはパターンを示す情報に基づいて1以上の移動端末のグループ化を行い、グループ化された移動端末ごとに自身が送信可能なビームパターンの中から適切なビームを選択して通信を行うものである。
本発明によれば、基地局と移動端末との間でやりとりするアップロードフレームおよびダウンロードフレームのデータ構成を特定し、ダウンロードフレームを受信した移動端末側の通信品質情報に基づいて、移動端末のグループ化とビーム選択を行うことにより、基地局がそれぞれの移動端末に対する適切なアナログビームパターンを選択できるアナログビームフォーミング通信システムを得ることができる。
本発明の実施の形態1における無線基地局装置の構成図である。 本発明の実施の形態1において、IEEE802.16eを基本としてABFを導入する場合のOFDM/OFDMAにおけるフレーム構成を示した図である。 本発明の実施の形態1において、IEEE802.16eを基本としてABFを導入する場合のOFDM/OFDMAにおけるフレーム構成を示した別の図である。 本発明の実施の形態1のグルーピング部による端末とビームの対応付けの例示図である。 本発明の実施の形態1のグルーピング部による端末とビームの対応付けを行うフレーム構成を示した図である。 本発明の実施の形態1のグルーピング部による端末とビームの対応付けを行う別のフレーム構成を示した図である。 本発明の実施の形態1における複数の無線基地局装置が協調する場合の構成図である。 本発明の実施の形態1における複数の無線基地局装置が協調する場合の別の構成図である。 本発明の実施の形態1の基地局間協調制御による干渉回避手法を示した図である。 本発明の実施の形態1において基地局間協調ビーム制御を行う場合のフレーム構成を示した図である。 本発明の実施の形態1において、基地局間の協調動作を、干渉回避ではなく、ダイバーシチもしくはマルチストリーム伝送として用いる場合の例示図である。 本発明の実施の形態2におけるフレーム構成を示した図である。 本発明の実施の形態2において通信品質情報を常時取得する場合における問題の対処方法の説明図である。 本発明の実施の形態3における基地局130が、2つのMSに対して同一周波数かつ異なるビームを用いて、異なるユーザデータを送信する例示図である。 本発明の実施の形態3における無線基地局装置の構成図である。 本発明の実施の形態4の基地局間協調ビーム制御による干渉回避手法を示した図である。 本発明の実施の形態5において、基地局間の協調動作を、干渉回避ではなく、ダイバーシチもしくはマルチストリーム伝送として用いる場合の例示図である。
以下、本発明にかかるABF(Analog Beam Forming)による時間分割制御と、それに伴う複数基地局を協調させた通信方式を適用したアナログビームフォーミング通信システムの好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
まず始めに、本実施の形態1におけるABFを用いた時間分割制御を行う無線基地局装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1における無線基地局装置の構成図である。図1に示した無線基地局装置150は、スケジューリング部1、グルーピング部2、2台の変復調部3、4、2台の周波数変換部5、6、2台の信号電力増幅部7、8、アナログビーム制御部9、アナログビーム生成部10、および基地局アンテナ11〜15で構成されている。なお、図1においては、周波数変換部と信号電力増幅部の一連の系の数が2つの構成を示しているが、このような構成は、あくまでも一例であり、系の数は、基地局アンテナの数以下であればよい。
なお、図1においては、2つの異なるデータが送信もしくは受信される場合の装置構成を例示しているが、本発明は、送信データ数によらず、同様の構成にて所望の目的を達成可能である。送信において、変復調部3と変復調部4は、それぞれ、スケジューリング部1から受け取ったユーザデータ制御信号18、19に基づいて、ユーザデータを変調する。
これらの変調信号は、それぞれ、周波数変換部5、6により、送信される空中線の周波数へ変換される。さらに、これらの周波数変換された信号は、それぞれ、信号電力増幅部7、8にて電力増幅される。さらに、これらの電力増幅された信号は、アナログビーム制御部9へ入力される。
そして、アナログビーム制御部9は、スケジューリング部1からのビーム制御信号16に基づいて、使用するビームを決定する。ABFによる指向性パターンは、あらかじめ複数個用意されており、ビーム制御信号16は、これらのあらかじめ用意された指向性パターンを選択する信号である。
アナログビーム生成部10は、アナログビーム制御部9により選択されたビームを形成するアナログパッシブ回路から構成される。アナログビーム生成部10により位相調整された信号は、基地局アンテナ11〜15から放射される。
図2は、本発明の実施の形態1において、IEEE802.16eを基本としてABFを導入する場合のOFDM/OFDMAにおけるフレーム構成を示した図である。DL PUSCフレーム構成を一例として、本実施の形態1に適用した場合について説明する。
1つの無線フレームは、ダウンリンク用データから構成されるDL_Sub_Frame20と、アップリンク用データから構成されるUL_Sub_Frame21から構成される。Preamble22、FCH23、DL−MAP24、UL−MAP25は、オムニアンテナやセクタアンテナにて送信され、その基地局のサービスエリアに在圏する端末のすべてが解読可能である。
同様に、次の無線フレームは、DL_Sub_Frame34と、UL_Sub_Frame35で構成され、Preamble36、FCH37、DL−MAP38、UL−MAP39は、オムニアンテナやセクタアンテナにて送信され、その基地局のサービスエリアに在圏する端末のすべてが解読可能である。
Analog BF切替ギャップ27、41は、指向性パターンを切替えるための時間を確保するために必要となる時間ギャップである。ABFによるビームフォーミングでは、分配器と固定位相器からなるビーム生成回路を用いてアナログスイッチによりビームを切替える方法か、もしくは分配器と可変位相器からなるビーム生成回路を用いて可変位相器の位相を変化させることでビームを変更する方法のいずれかを適用することが考えられる。
このように、ABFにおいては、アナログ部品の状態を変化させる必要がある。一般に、アナログ部品の状態変化は、1シンボル時間と比較して無視できるほど短時間で収束しないため、ビーム変更のための時間として、Analog BF切替ギャップ27、41が必要となる。
しかし、使用する機器により、ビーム変更に必要とされる時間は変化し、また、ビーム変更時間がシステムに与える影響は、そのシステムのシンボル時間やシステム周期によって異なる。このため、必ずしもAnalog BF切替ギャップ27、41は、必要でない。
Analog BF切替ギャップ27、41以後は、スケジューリング部1によって指示されたビームにより信号が送信される。よって、DL_Sub_Frame20におけるAnalog BF Preamble28、Sub_DL_UL_MAP29、DL_Burst#1 30、DL_Burst#2 31、およびDL_Burst#3 32は、ある指向性を持ったビームパターンで送信されるため、オムニアンテナやセクタアンテナで送信される場合と比較して、端末が位置する場所に依存して、受信信号特性(電力、周波数選択性、信号間の相関、ドップラーフェージング特性等)が著しく異なる。
一般に、選択されるビームは、鋭い指向性をもつため、Analog BF Preamble28、Sub_DL_UL_MAP29、DL_Burst#1 30、DL_Burst#2 31、DL_Burst#3 32をオムニアンテナやセクタアンテナで使用した場合と比較すると、高い受信電力を得ることが可能な端末が存在する。
上記の特性は、DL_Sub_Frame34におけるAnalog BF Preambe42、Sub_DL_UL_MAP43、DL_Burst#1 44、DL_Burst#2 45、DL_Burst#3 46においても同様である。
この図2は、サブフレーム毎にビームを選択する方式である。一方、1つのフレーム内で複数回のビーム選択をする方式もある。図3は、本発明の実施の形態1において、IEEE802.16eを基本としてABFを導入する場合のOFDM/OFDMAにおけるフレーム構成を示した別の図である。1つのフレーム内で複数回のビーム選択をする方式であり、より具体的には、1つのフレーム内で複数のAnalog BF Zone 67、68を持つことを特徴とする。
グルーピング部2は、端末から報知された情報をもとに、各端末を1つもしくは複数のビームに対して割り当て、端末とビームの対応付けを行う。以下では、このグルーピング部2で使用する端末から報知される情報の取得方法と、端末とビームの対応付け方法について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1のグルーピング部2による端末とビームの対応付けの例示図である。基地局130は、セクタ131〜133からなる3セクタ構成である。セクタ131についてのみ説明するが、他のセクタについても同様である。セクタ131において、2つの指向性のビームを用いて、セクタ領域をBeam#1の領域134とBeam#2の領域135とに2分割できる場合を考える。このとき、各指向性ビームは、ある一定の角度幅をもち、その角度以外のアンテナ利得が極めて低く、ビームと端末の対応付けを受信電力の強弱によって行う場合を考える。
つまり、基地局130を中心として、セクタ内を方位角方向に二分する場合と同等である。Beam#1は、移動端末(Mobile Station)であるMS136とMS137とMS138の位置する方向へ利得が高いビームであり、Beam#2は、MS139とMS140の位置する方向への利得が高いビームである。よって、MS136とMS137とMS138は、Beam#1と対応付けられ、MS139とMS140は、Beam#2と対応付けられる。
次に、図5は、本発明の実施の形態1のグルーピング部2による端末とビームの対応付けを行うフレーム構成を示した図であり、レンジングチャネルを用いたビームと端末の対応付け方法を示している。具体的なフレーム構成を用いて説明する。Analog BF Preamble79、85は、ビームの固有のプリアンブルパターンを持ち、そのパターンに応じて基地局が生成可能なビームパターン番号が割り当てられている。よって、このプリアンブルを解読可能な端末は、解読可能な、つまり通信可能なビームパターン番号を知ることが可能である。
また、端末は、このプリアンブルを使用して、各ビームパターンの受信信号特性を知ることが可能である。例えば、端末は、各ビームパターンの受信信号特性とビームパターン番号を対応づけ、各ビームパターン番号と受信電力のテーブルを、Ranging91、92を使用して基地局に報知する。この情報をもとに、基地局のグルーピング部2は、端末とビーム番号の対応付けを行う。
上記の例は、端末の受信電力を通信情報品質の基準として、端末がビーム番号との対応付けを行い、その結果を基地局側に送信する例であるが、他の方法も考えられる。一般に、通信システムにおける端末の通信品質の評価方法は、伝送システムによって異なる。そのため、各端末がどのビームに属するかは、受信電力だけでなく、周波数選択性、端末が複数アンテナを有する場合にはそれらアンテナの受信信号の相関をもとに、総合的な評価によって属するビームを決定することとなる。
また、上記の例は、端末から受信した通信品質情報に基づいて、基地局が端末とビーム番号との対応付けを行う例であるが、端末が判断し、自分が属するビーム番号だけを基地局に報知する方法も考えられる。さらに、各端末は、アップリンクにおいてレンジング情報を送信する際、直交コードを用いる。よって、この直交コード番号と自分が属するビーム番号を対応付けることにより、基地局は、レンジング領域をデコードする際に、その端末が属するビーム番号を知ることが可能となる。
図6は、本発明の実施の形態1のグルーピング部2による端末とビームの対応付けを行う別のフレーム構成を示した図であり、Beam Selection message120、121を使用する場合の例である。なお、Beam Selection message120、121により送信される情報は、Ranging91、92により送信される情報と同じであり、使用するチャネルが違うだけである。Beam Selection messageは、使用可能なビームパターンを複数示すことができるビットマップのような形式であってもよい。
上述したABFに関する制御方法やフレーム構成は、1つの基地局が独立に動作する場合であるが、複数の基地局が協調する場合も考えられる。図7は、本発明の実施の形態1における複数の無線基地局装置が協調する場合の構成図である。図7においては、2つの異なる無線基地局装置150a、150bが協調動作する場合の構成を例示している。
しかしながら、協調動作する基地局数は、2つに限定されるものではなく、任意基地局数での協調が可能である。なお、各無線基地局装置150a、150bの内部構成は、先の図1の無線基地局装置150と同じであり、それぞれの構成要素には、添字a、bを付している。
各無線基地局装置150a、150b内部のそれぞれのスケジューリング部1a、1bおよびグルーピング部2a、2bは、相手側のスケジューリング情報およびユーザグルーピング情報に基づいて、協調動作制御信号を生成し、相手側に送信する。これにより、それぞれのスケジューリング部1a、1bおよびグルーピング部2a、2bは、他の基地局装置と協調可能であり、協調したABFスケジューリングが可能となる。
図8は、本発明の実施の形態1における複数の無線基地局装置が協調する場合の別の構成図である。先の図7では、各無線基地局装置150a、150bが互いに協調して、分散的に協調動作のためのスケジューリングを行う手法であった。これに対して、図8では、無線基地局装置150a、150bの協調を取るために、基地局間協調制御装置162内の基地局間協調制御用スケジューリング部163を用いている。
基地局間協調制御用スケジューリング部163に対して、各無線基地局装置150a、150b内のスケジューリング部1a、1bがスケジューリング情報164、166を送信する。また、各無線基地局装置150a、150b内のグルーピング部2a、2bがユーザグルーピング情報165、167を送信する。
基地局間協調制御用スケジューリング部163は、送付された各無線基地局装置150a、150bのスケジューリング情報164、166およびユーザグルーピング情報165、167に基づき、基地局間協調制御用のグループ化およびスケジュールを生成し、各無線基地局装置150a、150bに対して、生成した情報を協調動作制御信号として送付する。これにより、複数の基地局間で協調した動作が可能となる。
図9は、本発明の実施の形態1の基地局間協調制御による干渉回避手法を示した図である。基地局186は、セル170をサービスエリアとし、基地局187は、セル171をサービスエリアとする。このとき、セル170とセル171のセル境界に、MS181とMS182が存在する。そのため、基地局186と基地局187が従来のようにオムニアンテナやセクタアンテナによって信号を送信する場合には、これらMS181、182にとって、自分が属していないセルからの信号は、強い干渉波となり、受信信号品質が劣化する。
そこで、各基地局(186、187)で使用するビームを他基地局(187、186)と協調的にスケジューリング制御することで、干渉を回避することができる。同時刻に、基地局186がMS183へBeam179を用いて送信し、基地局187がMS181へBeam180を用いて送信する場合には、Beam179とBeam180は、放射方向が大きく重なってしまう。
このため、Beam179は、MS181に対して干渉となる。Beam179は、指向性の高いビームであるので、オムニアンテナやセクタアンテナを使用する場合よりも強い干渉となる。よって、ビーム形成をする場合、周囲の基地局との協調的なビーム制御が、必須といえる。
そこで、基地局187がBeam180を使用するときには、基地局186は、Beam180と直交性の高いビームであるBeam178を使用する。Beam180とBeam178は、直交性が高いため、互いに干渉となる電力が極めて小さく、ビームによる利得増加と基地局間協調ビーム制御による干渉回避の両方を同時に実現することができる。
オムニアンテナやセクタアンテナを使用する場合の従来の方法において、セル境界に位置する端末は、常に強い干渉を受けてしまう問題があった。しかしながら、上述した本実施の形態1の基地局間協調ビーム制御を行うことにより、この干渉問題を解決できる。なお、本実施の形態1では、セル間の協調ビーム制御について説明したが、セクタ間においても同様の方法により、干渉回避が可能となる。
図10は、本発明の実施の形態1において基地局間協調ビーム制御を行う場合のフレーム構成を示した図である。基地局186のDL_Sub_Frame189と基地局187のDL_Sub_Frame203が協調動作する場合である。
Analog BF Zone190(Beam178)の時間タイミングと、Analog BF Zone204(Beam180)の時間タイミングとが同期しており、Analog BF Zone191(Beam179)の時間タイミングと、Analog BF Zone205(Beam185)の時間タイミングとが同期している。このように、同じ時間タイミングで周囲の基地局間で直交性の高いビームを選択することで、干渉回避が可能である。
図11は、本発明の実施の形態1において、基地局間の協調動作を、干渉回避ではなく、ダイバーシチもしくはマルチストリーム伝送として用いる場合の例示図である。基地局224と基地局225は、互いに協調したABFスケジューリングを行う。セル端にMS226が位置し、この端末において、基地局224が形成するビームであるBeam227と、基地局225が形成するビームであるBeam228とは、各基地局が有するビーム内で最も強い受信電力を得る。
このとき、MS226に対し、Beam227とBeam228を用いて協調伝送を行う。MS226に対し、同じ信号をBeam227とBeam228で送信する場合には、異なる伝搬環境を信号が伝搬するため、高いダイバーシチ利得を得ることが可能である。
また、MS226に対する信号系列をシリアル−パラレル変換し、異なる信号系列をBeam227とBeam228で送信する場合には、マルチストリーム伝送が可能である。これにより、異なる伝搬環境を信号が伝搬するため、ストリーム間の相関が低く、信号分離性能も改善される。
一般に、ビームフォーミングにより信号を送信する場合には、受信側における電波の到来角度幅が狭くなるため、受信信号間の相関が上昇してしまう。これに対して、基地局間協調動作におけるビームフォーミングでは、環境の異なる場所から信号が送信されるので、伝搬環境の類似点が少なく、受信信号間の相関も低い。なお、上述の説明では、協調するビーム選択の基準として、受信電力の大きさを挙げているが、この限りではない。
一般的に、伝送方式やシステムによって最適なビーム選択基準は多様であり、特に、マルチストリーム伝送を行う際には、受信アンテナ間の信号相関も重要なビーム選択基準となる。一般に、基地局間の協調制御を用いない場合には、セル境界に位置する端末は、周辺基地局からの強い干渉波を受ける。しかし、その周辺基地局も、そのセル境界に位置する端末に対して通信を行う場合には、これまでの干渉信号が所望信号となる。
さらに、ABFのような指向性の高い放射パターンを持つ場合には、他セルのサービスエリア内まで干渉波として到達するため、上記のような周辺基地局と協調し、干渉を取り除くことには、大きな意味がある。
以上のように、実施の形態1によれば、基地局と移動端末との間でやりとりするアップロードフレームのデータ構成の中にビームパターンの識別情報を含め、ダウンロードフレームのデータ構成の中に通信品質情報を含めている。この結果、ダウンロードフレームを受信した移動端末側の通信品質情報に基づいて、移動端末のグループ化とビーム選択を行うことができ、基地局がそれぞれの移動端末に対する適切なアナログビームパターンを選択できるアナログビームフォーミング通信システムを得ることができる。
さらに、このような1つの基地局におけるグループ化およびビーム選択の結果を複数の基地局間で共有することにより、基地局間で協調を取ったグループ化およびビーム選択が可能となる。この結果、セクタ・セル間の干渉を回避する、あるいはセクタ・セル境界に位置する無線端末のロバスト性およびユーザスループットを改善するアナログビームフォーミング通信システムを実現できる。
実施の形態2.
本実施の形態2は、先の実施の形態1の変形例であり、図1、図4、図12、図13を用いて、以下に説明する。なお、ABFを用いた時間分割制御を行う無線基地局装置の構成については、先の実施の形態1で用いた図1と同様である。また、図1のグルーピング部2による移動端末とビームの対応付けの例は、先の実施の形態1で用いた図4と同様である。
図12は、本発明の実施の形態2におけるフレーム構成を示した図であり、先の実施の形態1と同様に、IEEE802.16eを基本としてABFを導入する場合におけるフレーム構成を示している。
パーミュテーションの方式は、PUSC(Partial Usage of SubChannels)、Band AMC(Adaptive Modulation and Coding)等あらゆる方式に適用可能である。
1つの無線フレームは、ダウンリンク用データから構成されるDL_Sub_Frame250と、アップリンク用データから構成されるUL_Sub_Frame251から構成される。Preamble254、FCH255、DL−MAP256、UL−MAP257は、オムニアンテナやセクタアンテナにて送信され、その基地局のサービスエリアに在圏する端末のすべてが解読可能である。
本実施の形態2におけるDL_Sub_Frame250では、Analog BF切替ギャップを用意していない。これは、先の実施の形態1に記載するように、ビーム変更時間が、そのシステムのシンボル時間と比較して十分短い時間であり、Analog BF切替ギャップを必要としない場合の例を記載している。
DL_Sub_Frame250は、ある指向性を持ったビームパターンであるBeam#1を送信するAnalog BF Zone252、およびBeam#1とは異なるビームパターンのBeam#2を送信するAnalog BF Zone253を含んでいる。図12におけるDL_Sub_Frame250は、2つのゾーンを含む場合を例示しているが、2つのゾーンに限定する必要はなく、幾つでも構わない。また、ABFのビーム数も2に限定する必要はなく、ABFの仕様に応じて幾つでも構わない。さらに、異なる無線フレームでは、異なるビームパターンで送信しても構わない。
Analog BF Zone252、253は、DL−MAP256により、その割当が特定される。また、Analog BF Zone252、253内には、ユーザデータの他、ユーザデータと同様にビーム形成がなされたパイロット信号(Dedicated Pilot)を含んでいる。そして、MS136ないしMS140では、DL−MAP256を解析することで、Analog BF Zone252、253の割当を特定し、各ビームBeam#1、Beam#2に対するダウンリンクの通信品質情報(CINR等)を取得することができる。
基地局130(図1では150)は、UL−MAP257を用いることで、MS136ないしMS140に対して、各ビームに対する通信品質情報をUL_Sub_Frame251内のCQICH264にて報告するよう指示することができる。基地局130は、全ビーム、または、ある一定時間内にDL_Sub_Frameで送信した全ビームの通信品質情報を各MS136ないしMS140から取得する。その上で、基地局130内のグルーピング部2は、各MSに対して通信品質が良好な1つもしくは複数のビームとの対応付けを行う。先の実施の形態1において図4を用いてグルーピング部2によるMSとビームの対応付け例を説明したが、本実施の形態2もこれと同様である。
ここで、各ビーム、各MSに対する通信品質情報を常時取得するとした場合、アップリンクの無線リソースを大幅に消費してしまうほか、MSの消費電力も大きくなる。この問題の対処方法を、次に説明する。図13は、本発明の実施の形態2において通信品質情報を常時取得する場合における問題の対処方法の説明図である。この図13において、基地局283が送信可能なビーム数は、セクタあたり8としている。
MS282が基地局283のセル270圏内に入ってきた際の、基地局283におけるMS282とビームの対応付けについては、上述のように、MSに各ビームの通信品質情報を報告させることにより決定する。図13では、MS282は、Beam#4の領域277に対応付けられたとする。その後、基地局283は、MS282に対して全ビームの通信品質情報を取得する必要はなく、Beam#4に対する通信品質情報のみ取得してゆけばよい。
ただし、基地局283がMS282から通知される通信品質情報を観測し、Beam#4に対する通信品質が劣化してきたと判断した際には、MS282は、Beam#4の領域277の隣であるBeam#3の領域276、またはBeam#5の領域276に移動する可能性があると判断し、Beam#3、かつ、Beam#5に対する通信品質についても、定期的に報告させるように動作する。それら情報を基に、基地局283は、MSと各ビームの対応付けを切り替える。
なお、隣接するビームを観測するだけでは、ビームの対応付けに失敗する可能性があることを考慮し、長周期でMS282がセル270圏内に入ってきた際と同様の処理を行ってもよい。
複数基地局協調に関する処理については、先の実施の形態1と同様である。
以上のように、実施の形態2によれば、基地局と移動端末との間でやりとりするアップロードフレームのデータ構成の中に通信品質情報を含めている。この結果、ダウンロードフレームを受信した移動端末側の通信品質情報に基づいて、移動端末のグループ化とビーム選択を行うことができ、基地局がそれぞれの移動端末に対する適切なアナログビームパターンを選択できるアナログビームフォーミング通信システムを得ることができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、先の実施の形態1または2において、基地局が、同一周波数かつ2つ以上の異なるビームを用いて、異なるユーザデータを送信する場合について説明する。
図14は、本発明の実施の形態3における基地局130が、2つのMSに対して同一周波数かつ異なるビームを用いて、異なるユーザデータを送信する例示図である。また、図15は、本発明の実施の形態3における無線基地局装置の構成図である。
図14の例では、簡単のため、基地局130が同一周波数を用いて、Beam295ではMS297向けのデータ、Beam296ではMS298向けデータを同時に送信している例を示しているが、2以上のビームの場合でも、同様である。なお、基地局130は、複数アンテナを用いて、Beam295、Beam296にて、それぞれマルチストリーム伝送、または、ダイバーシチ伝送していてもよい。
この際、Beam295とBeam296との間の干渉量は、ビームパターン、及びMS297、MS298の位置関係によって、非常に大きくなる可能性がある。
この問題を解消する方法として、MS297向けのデータとMS298向けのデータとの間で、お互いの干渉をキャンセルするための符号化を、図15の変復調部3a、4a、3b、4bにて行う。その他の機能部の説明は、先の実施の形態1と同様であるため割愛する。具体的には、基地局130が周波数変換部5a、6a、5b、6bと信号電力増幅部7a、8a、7b、8bの一連の系の数を4つ備えているとし、下式(1)(2)の行列式が用いられる(例えば、非特許文献2:IEEE C802.16m-08/698r1参照)。
Figure 0004906928
MS297向けデータを処理する変復調部#1 3a、変復調部#2 4aでは、S[1]が使用され、Beam295にて送信される。また、MS298向けデータを処理する変復調部#3 3b、変復調部#4 4bでは、S[2]が使用され、Beam296にて送信される。
なお、行列の行は、MS297、MS298に対して各2つの周波数変換部5a、6a、5b、6bと信号電力増幅部7a、8a、7b、8bの一連の系により送信される信号の系を示している。また、行列の列は、時間方向を示している。OFDM/OFDMAの場合であれば、異なるOFDM/OFDMAシンボルを示しており、連続したOFDM/OFDMAシンボルでもよいし、Hybrid ARQ等の処理によって、時間的に大きく異なるOFDM/OFDMAシンボルであってもよい。
MS297では、例えば、下式(3)(4)によりMS297向けのデータを取得する。
Figure 0004906928
同様に、MS298では、例えば、下式(5)(6)によりMS298向けのデータを取得する。
Figure 0004906928
ここで、riは、i番目の受信シンボル、hiはi番目の送信ビームの伝送路情報、ni’はノイズを示す。
その他の処理については、先の実施の形態1と同様である。
なお、本実施の形態3は、上記符号に限る必要はなく、ビーム間干渉を低減するいかなる符号を用いてもよい。また、本実施の形態3では、ダウンリンク送信についてのみ記載したが、アップリンク送信についても同様に考えることができる。
以上のように、実施の形態3によれば、お互いの干渉をキャンセルするための符号化を行うことで、送信機にて送信するビーム間での干渉を、受信機の受信処理により大幅に低減させることができるアナログビームフォーミング通信システムを得ることができる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、先の実施の形態3の内容を、基地局間協調制御による干渉回避に適用した場合について説明する。図16は、本発明の実施の形態4の基地局間協調ビーム制御による干渉回避手法を示した図である。また、対応する構成としては、先の実施の形態1で使用した図7または図8を用いて説明する。
セル300を構成する基地局130a(図7または図8での150a)、または、セル302を構成する基地局130b(図7または図8での150b)は、各々セクタ302、セクタ303に対して、図7または図8に記載する通り、周波数変換部と信号電力増幅部の一連の系の数を2つ備えているとする。基地局130aは、Beam306とBeam307を送信することで、MS310との通信を行い、基地局130bは、Beam308とBeam309を送信することで、MS311との通信を行う。
この際、先の実施の形態3に記載するS[1]は、MS310向けデータとして基地局130aの変復調部#1 3a、変復調部#2 4aで使用され、Beam306、Beam307として送出される。一方、先の実施の形態3に記載するS[2]は、MS311向けデータとして基地局130bの変復調部#1 3b、変復調部#2 4bで使用され、Beam308、Beam309として送出される。
なお、基地局間の協調動作により干渉回避を行う際の協調制御方法については、先の実施の形態1で説明したものと同様であり、その他の処理については、先の実施の形態3で説明したものと同様である。
以上のように、実施の形態4によれば、複数基地局協調干渉回避動作時に基地局で送信するビーム間の干渉を、移動端末の受信処理により、さらに低減するアナログビームフォーミング通信システムを得ることができる。
実施の形態5.
本実施の形態5では、先の実施の形態3を、基地局間の協調動作によりダイバーシチ伝送もしくはマルチストリーム伝送を行う場合に適用した場合について説明する。図17は、本発明の実施の形態5において、基地局間の協調動作を、干渉回避ではなく、ダイバーシチもしくはマルチストリーム伝送として用いる場合の例示図である。また、対応する構成としては、先の実施の形態1で使用した図7または図8を用いて説明する。
セル320を構成する基地局130a(図7または図8での150a)、または、セル322を構成する基地局130b(図7または図8での150b)は、各々セクタ321、セクタ323に対して、図7または図8に記載する通り、周波数変換部と信号電力増幅部の一連の系の数を2つ備えているとする。基地局130aは、Beam326とBeam327を送信し、基地局130bは、Beam328とBeam329を送信することで、セル端に位置するMS330とMS331に対して協調伝送を行う。
この際、先の実施の形態3に記載するS[1]は、MS330向けデータ用に使用され、S[1]の1行目は、基地局130aの変復調部#1 3aで使用され、Beam326として送出され、S[1]の2行目は、基地局130bの変復調部#1 3bで使用され、Beam328として送出される。
一方、先の実施の形態3に記載するS[2]は、MS331向けデータ用に使用され、S[2]の1行目は、基地局130aの変復調部#2 4aで使用され、Beam327として送出され、S[2]の2行目は基地局130bの変復調部#2 4bで使用され、Beam329として送出される。
なお、基地局間の協調動作によりダイバーシチ伝送もしくはマルチストリーム伝送を行う際の協調制御方法については、先の実施の形態1で説明したものと同様であり、その他の処理については、先の実施の形態3で説明したものと同様である。
以上のように、実施の形態5によれば、複数基地局協調伝送時に基地局で送信するビーム間での干渉を、移動端末の受信処理により大幅に低減するアナログビームフォーミング通信システムを得ることができる。

Claims (7)

  1. 1以上の基地局と1以上の移動端末との間の通信にアナログビームフォーミングを適用し、前記移動端末の位置または前記移動端末の受信信号品質に応じた適切なビームを選択して通信を行うアナログビームフォーミング通信システムであって、
    前記1以上の基地局のそれぞれは、自身が送信可能なビームパターンを識別するためのパターンを示す情報を含むダウンロードフレームを指向性パターンを有するビームで送信し、
    前記1以上の移動端末のそれぞれは、前記指向性パターンを有するビームで送信された前記ダウンロードフレームを受信できた場合には、前記パターンを示す情報に対応するビームパターンを用いて通信を実行した際の通信品質情報および前記パターンを示す情報の少なくともいずれか一方を含むアップロードフレームを送信し、
    前記1以上の基地局のそれぞれは、前記1以上の移動端末から受信したそれぞれのアップロードフレームに含まれるそれぞれの通信品質情報または前記パターンを示す情報に基づいて前記1以上の移動端末のグループ化を行い、グループ化された移動端末ごとに自身が送信可能なビームパターンの中から適切なビームを選択して通信を行う
    ことを特徴とするアナログビームフォーミング通信システム。
  2. 請求項1に記載のアナログビームフォーミング通信システムにおいて、
    前記1以上の基地局のそれぞれは、ビームパターンを切り換える時間を確保するために必要な時間ギャップを前記ダウンロードフレーム内にさらに含むことを特徴とするアナログビームフォーミング通信システム。
  3. 請求項1または2に記載のアナログビームフォーミング通信システムにおいて、
    前記1以上の移動端末のそれぞれは、前記通信品質情報と前記パターンを示す情報を含む前記アップロードフレームを送信する場合に、直交コードを用いて送信することを特徴とするアナログビームフォーミング通信システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のアナログビームフォーミング通信システムにおいて、
    前記1以上の基地局のそれぞれは、前記1以上の移動端末から受信したそれぞれのアップロードフレームに含まれるそれぞれの通信品質情報または前記パターンを示す情報に基づいて、前記1以上の移動端末のグループ化を行い、グループ化された移動端末ごとに自身が送信可能なビームパターンの中から適切なビームを選択し、グループ化およびビーム選択の結果をセクタ・セル境界を共存する他の基地局との間で相互に送信し、前記他の基地局から受信した結果を参照して前記セクタ・セル境界での干渉が生じないように、基地局間の協調を取って最終的に移動端末のグループ化および各グループに対する適切なビーム選択を決定し、決定結果を前記他の基地局との間で相互に送信する
    ことを特徴とするアナログビームフォーミング通信システム。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のアナログビームフォーミング通信システムにおいて、
    前記1以上の基地局のそれぞれは、前記1以上の移動端末から受信したそれぞれのアップロードフレームに含まれるそれぞれの通信品質情報または前記パターンを示す情報に基づいて、前記1以上の移動端末のグループ化を行い、グループ化された移動端末ごとに自身が送信可能なビームパターンの中から適切なビームを選択し、グループ化およびビーム選択の結果をセクタ・セル境界を共存する他の基地局との間で相互に送信し、前記他の基地局から受信した結果を参照して前記セクタ・セル境界に存在する同一の移動端末に対して異なる伝搬環境を有する異なる基地局から前記移動端末に対する信号が伝搬されるように、基地局間の協調を取って最終的に移動端末のグループ化および各グループに対する適切なビーム選択を決定し、決定結果を前記他の基地局との間で相互に送信する
    ことを特徴とするアナログビームフォーミング通信システム。
  6. 請求項4または5に記載のアナログビームフォーミング通信システムにおいて、
    前記1以上の基地局のそれぞれから受け取ったグループ化およびビーム選択の結果に基づいて、セクタ・セル境界を共存する基地局間の協調を取り、基地局ごとの移動端末のグループ化および各グループに対する適切なビーム選択を決定し、それぞれの基地局に決定結果を協調動作制御信号として通知する基地局間連携制御装置をさらに備えることを特徴とするアナログビームフォーミング通信システム。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のアナログビームフォーミング通信システムにおいて、
    前記1以上の基地局のそれぞれは、同一周波数にて複数ビームを送受信可能であり、複数ビーム間で干渉を避けるための符号処理を行う機能をさらに備えることを特徴とするアナログビームフォーミング通信システム。
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