JP4906923B2 - 無線装置の集合を使用した匿名追跡 - Google Patents

無線装置の集合を使用した匿名追跡 Download PDF

Info

Publication number
JP4906923B2
JP4906923B2 JP2009530380A JP2009530380A JP4906923B2 JP 4906923 B2 JP4906923 B2 JP 4906923B2 JP 2009530380 A JP2009530380 A JP 2009530380A JP 2009530380 A JP2009530380 A JP 2009530380A JP 4906923 B2 JP4906923 B2 JP 4906923B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tags
tag
time slot
frame
time slots
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009530380A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010505346A (ja
Inventor
コデイアーラム,ムラリダーラン・サンパス
ラウ,ウイン・チヨン
ナンダゴパール,チヤガラジヤン
Original Assignee
アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド filed Critical アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド
Publication of JP2010505346A publication Critical patent/JP2010505346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4906923B2 publication Critical patent/JP4906923B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K17/00Methods or arrangements for effecting co-operative working between equipments covered by two or more of main groups G06K1/00 - G06K15/00, e.g. automatic card files incorporating conveying and reading operations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B5/00Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems
    • H04B5/40Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems characterised by components specially adapted for near-field transmission
    • H04B5/48Transceivers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L41/00Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks
    • H04L41/08Configuration management of networks or network elements
    • H04L41/0896Bandwidth or capacity management, i.e. automatically increasing or decreasing capacities
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0876Network utilisation, e.g. volume of load or congestion level
    • H04L43/0882Utilisation of link capacity
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access
    • H04W74/08Non-scheduled access, e.g. ALOHA

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本出願は、参照によりその教示が本明細書に組み込まれている、代理人整理番号Kodialam 47−16−10として2006年9月27日に出願された米国仮出願第60/847,598号の出願日の優先権を主張するものである。
本発明は、無線周波数識別(RFID:radio−frequency identification)タグなどの無線装置に関し、より詳細には、動的に変化する無線装置の集合の濃度(cardinality)、すなわち集合内の装置の数を、集合の個々の装置を明示的に識別せずに迅速に推定する方法に関する。
無線周波数識別(RFID)タグは、識別および追跡目的のために多くの応用例においてますます使用されている。これらの装置は、消費者、企業および政府に多くの利点を提供するが、プライバシー擁護派は、RFIDタグがその意図された応用例または寿命を超えて追跡目的のために使用され得るという懸念を表明している。たとえば、携帯電話、音楽プレーヤー、ラップトップなど、ユーザによって運ばれるあらゆる電子装置に付けられたRFIDタグがある場合、これらのタグの識別によって、RFIDリーダのネットワークを制御する誰でもが、ネットワーク内のいずれかのリーダの範囲内にある装置の所有者を追跡することが可能となり得る。こうした製品が消費者によって受け取られる前に消費者製品上のタグを使用不可能にする専用ハードウェアを使用することによってこれらの懸念に対処するいくつかの取組みが、RFID業界によってなされてきた。しかし、こうした取組みは、主として実用性およびコストに対する懸念のせいで、業界によって完全には支持されていない。
タグ付けされたアイテムを個々に一意に識別することは望ましくないことがあるが、ユーザの集合体に関する統計を集めることは、多くの応用例で実に望ましい。たとえば、ショッピングモールの特定の店舗に何人の人が訪れるかを、各タグを個々に識別せずに、またタグを運ぶ消費者を個々に識別せずに追跡するために、RFIDタグ付きの靴または腕時計が使用され得る。ユーザは、プライバシーおよび匿名性が保証され得る場合、RFIDタグを有する装置を採用する可能性が高くなり、商人もまた、集約トラッキング情報を使用することにより利益を得ることができる。実際、RFIDタグを使用して顧客を追跡するほとんどの応用例では、追跡データの受取人は、稀な状況を除き、個々のユーザが識別されることを実際には必要としない。
タグの母集団が時間とともに変化する場合、RFIDリーダは、それぞれ異なる時刻(time instants)に、タグ集合を探索する(probe)。任意のこうした2つの探索間で、一部のタグが現在の集合を離れていることがあり、他のタグがこの集合に入っていることがある。こうした状況では、遭遇したタグ集合の濃度は、(a)2つの探索間にシステムに入ったタグ、(b)2つの探索間にシステムを離れたタグ、(c)全期間、システム内にとどまっているタグ、および(d)少なくとも1度探索されたタグの総数の推定値を使用して推定され得る。
空間的に多様なタグ母集団では、リーダは、たとえばフィールド内のアクティブセンサの数の推定値を得ようとする間、長い棚の上のアイテム、またはセンサフィールドの上を飛行する航空機を探索する場合と同じように、各探索でタグの部分集合だけを読み出すことができる。こうした場合、タグは、1つまたは複数のリーダを使用して探索され得る。しかし、(解決するのに長い時間を要する)明示的なタグ識別方式なしでは、システム内のすべてのタグの数を短期間に数えることは難しい。これは、重複した範囲を伴う2つの隣接した位置(または2つの隣接したリーダ)で特定の推定方式がそれぞれ独立に使用される場合、一部のタグが結局は2回報告し得るからである。連続した読出しにわたる2つのタグ集合の間の厳密な分離は、(1)非常に変化する無線環境、(2)制御するのが難しい、リーダとタグの間の物理的方向および距離、ならびに(3)タグの識別を匿名に保つ必要性のために、保証するのは不可能であり得る。
より複雑なシナリオは、空間と時間の両方の多様性によって生じ、第1の時刻tと第2の時刻tの間の期間の間に第1の位置Aから第2の位置Bに移動したタグ付き物体の数を追跡することが望ましい。こうした一例は、道路システム網であり、各車両を一意に識別せずに、道路システム網上の交通パターンに関する様々な統計を行うことが望ましい。(それぞれ異なる時刻tおよびtにわたって測定された)2つの位置にある物体の数の推定について考慮すると、タグ集合を明示的に識別せずに、これらの物体のうちのいくつが時刻tに位置Aに、また時刻tに位置Bに存在したか推定することが望ましい。同様に、各出席者用のプライバシー保護タグ付きラベルを使用することによって、会議のセッションの所与の任意の部分集合に何名の出席者が参加するか追跡するために使用され得る方式を有することが望ましい。
したがって、タグ付き物体の量を匿名追跡することが求められる多くのシナリオがある。
米国特許出願第11/525,339号明細書
F.C.Schoute、「Dynamic framed length ALOHA」、IEEE Transactions on Communications、31(4)巻、1983年4月 Durand他、「LogLog Counting of Large Cardinalities」、European Symposium on Algorithms、ハンガリー、2003年9月 Philips Semiconductors社、「I−CODE Smart Label RFID Tags」、http://www.semiconductors.com/acrobat_download/other/identification/SL092030.pdf
従来技術の問題は、上述の状況のすべてに対処することができる推定手順を提案することによって、複数の態様の本発明の原理に従って対処される。具体的には、本発明の実施形態は、集合の構成員が空間と時間の両方の領域で変化することを可能にしながら、動的なRFIDタグ集合の濃度を匿名推定することを可能にするプライバシー保護方式を提供する。
第1に、本発明は、特定の実施形態では、単一のリーダによってカバーされたタグの推定値を提供する漸近不偏改良型ゼロベース(EZB:Enhanced Zero−Based)推定量を提供する。第2に、本発明は、特定の実施形態では、EZB推定量を使用して、タグ母集団のダイナミクスを空間および時間領域で追跡するための方法を提供する。第3に、本発明は、特定の実施形態では、タグ集合の母集団の大きさが知られていない場合、EZB推定量の動作範囲を増加させ、総推定時間を減少させるための方法を提供する。次いで、匿名人追跡の特定の応用例について考慮する広範なシミュレーション研究について論じられ、提案された方式の有効性および精度が示される。
一実施形態では、本発明は、1つまたは複数のタグの集合と、1つまたは複数のリーダとを含むシステム内で、1つまたは複数のタグの集合内のタグ数を推定するための方法を提供する。1つまたは複数のリーダは、コマンドを受信する各タグが、応答を送信するかどうか決定することを求めるコマンドを送信するように構成される。受信する各タグは、指定された確率レベルに基づいて応答を送信するかどうか決定するように構成される。返答を送信すると決定する、受信する各タグは、(i)応答を送信するフレームのタイムスロットを、(1)指定された、フレーム内のタイムスロットの総数、および(2)指定された乱数シードに基づいて選択し、(ii)選択されたタイムスロットで応答を送信する。この方法は、複数の各時間区間の間に、(1)コマンドを受信する各タグが、応答を送信するかどうか決定することを求めるコマンドを送信するステップと、(2)時間区間に対応するフレームの1つまたは複数のタイムスロットで、1つまたは複数のタグからの応答を受信するステップを含む。この方法はさらに、システム内の1つまたは複数のタグの集合内のタグ数の推定値を、(i)応答が受信されないタイムスロットを表すゼロタイムスロットである複数の各時間区間内のタイムスロット、および(ii)各フレーム内のタイムスロットの総数に基づいて提供するステップを含む。
本発明の一実施形態における、2つの負荷率について持続確率に対する改良型ゼロベース(EZB)推定量の分散のプロットを示す図である。 本発明の一実施形態における、持続確率の2つの値について負荷率に対するEZB推定量の分散のプロットを示す図である。 本発明の一実施形態における、所与の範囲について所与の1組の推定量パラメータを伴う数式(4)の右辺のプロットを示す図である。 本発明の一実施形態の例示的な応用例における、実際の訪問者数に対する各会議日の各ブースの推定訪問者数を示す図である。 図4の拡大部分の図である。 本発明の一実施形態の例示的な応用例における、両会議日にわたって所与のブースに参加する合計訪問者数を信頼区間と共に示すプロットの図である。 図6の拡大部分の図である。 本発明の一実施形態の例示的な応用例における、両会議日に特定のブースに出席する推定訪問者数を、推定値の上限および下限と共に示すプロットの図である。 図8の拡大部分の図である。 本発明の一実施形態の例示的なRFIDシステムを示す図である。
次に、本発明の一実施形態のRFIDタグおよびシステムモデルについて述べる。RFIDタグの大きいフィールド、およびリーダの集合について考慮すると、リーダの集合は、フィールドを同時に読み出す複数のリーダ、別法として、空間および/または時間のそれぞれ異なる点においてフィールドに順次問い合わせる単一のリーダ、あるいはその両方を示唆し得る。こうしたシステムは、タグが「応答する」前にリーダの要求を「聞く」、RFIDタグの「リッスンビフォアトーク(listen−before−talk)」モデルを採用する。このシナリオでは、タグがそれ自体の一意の識別子を有し得る場合でも、タグを一意に識別することは関心外である。
リーダの範囲は、リーダに返送することができるRFIDタグの集合によって定められる。これは、リーダの送信半径がタグの送信半径より遥かに大きいと見なされるからであるが、リーダの有用性は、それが読み出すことができるタグの数によってのみ決まる。
基礎のALOHA方式では、その開示全体が本明細書に組み込まれている、F.C.Schoute、「Dynamic framed length ALOHA」、IEEE Transactions on Communications、31(4)巻、1983年4月に完全に記載されるように、リーダは、複数のタグにフレーム長を通信し、タグはそれぞれ、送信を行うフレーム内の特定のタイムスロットを選び、そのタイムスロッドで送信する。リーダは、すべてのタグが衝突なしにタイムスロット内で少なくとも1度送信に成功するまで、このプロセスを繰り返す。
参照により本明細書に組み込まれている、2006年9月22日に出願された米国特許出願第11/525,339号明細書、「Estimation Of The Cardinality Of A Set of Wireless Devices」は、RFIDリーダがその範囲内のタグの総数を推定することを依然として可能としながら、タグおよびその対応するユーザの匿名性を保証する推定方式を開示している。しかし、これらの方式の特定の実施形態の欠点は、すべてのタグが単一の探索でリーダによって読取り可能であり、リーダが、推定されるタグの数の大きさをほぼ知っているべきであるということである。実際には、この状況は、タグの母集団が多くの場合、空間的かつ時間的に多様であるので、より複雑である。タグ集合は、動的に、時には数桁だけ変化していることがある。さらに、すべてのタグがリーダによって読取り可能であるとは限らないことがあり、したがって、すべてのタグをカバーするために、複数のリーダまたは探索が使用される。こうした方式ではタグは一意に識別されないので、2度以上カウントされ、誤った推定をもたらし得る。
本発明の実施形態によるモデルでは、リーダは、p持続フレーム−スロット付きALOHAモデル(p−persistent framed−slotted ALOHA model)を使用してタグに問い合わせる。このモデルでは、リーダは、フレームサイズf、持続確率p、およびランダムシードRをすべてのタグに送信する。タグは、確率pで応答するか(それとも「争う」か)どうか決定し、応答すると決定する場合は、フレーム内のタイムスロットを選び、そのタイムスロットでリーダに返送する。これらの決定は両方とも、シードRおよびタグのIDの関数に基づく。タグは、ランダムシードRおよび確率pが与えられる場合はいつでも、実験が何回行われるかに関係なく、サイズfのフレーム内の同じタイムスロットを選択する。この選択を行う1つのやり方は、タグにフレームサイズf、数
Figure 0004906923
およびランダムシードRを与えることであり、ただし、表記
Figure 0004906923
は、「を下らない最小の整数」を示す。タグは、1と
Figure 0004906923
の間で一様に分布した乱数sを選択し、s≦fの場合だけ、タイムスロットで送信する。p持続性を実施する多くのやり方があるが、本明細書では以下の仮定がなされる。タグは、チャネルをセンスすることができないと仮定され、したがって単に、選択されたタイムスロットで送信し得る。タイムスロットの同期は、リーダのエネルギー供給探索要求によってもたらされると仮定される。タグは、1ビットまたはビット列で応答すると仮定され、それによって、リーダは、送信が行われたことを検出することができる。さらに、リーダは衝突と送信成功を区別することができないが、空のタイムスロットを検出する能力を有すると仮定される。この検出は、各タイムスロットで信号対雑音比(SNR:signal−to−noise ratio)を評価することにより行われてもよく、空のタイムスロットの検出に成功する可能性は、タイムスロットのサイズ(または「長さ」)(すなわちタグ応答のビット数)が増加するにつれて高まる。近くのリーダからの干渉は理論上、リーダ間の同期プロトコルを使用することによって解決され得るが、この問題は、本明細書では具体的には考慮されず、しかし、こうした同期プロトコルが、本発明の実施形態と併せて使用され得る。
このシステム全体は、動作のために単一の無線チャネル/帯域を使用する。システム負荷率は、システム全体の別個のタグの数と、フレームサイズとの比であり、リーダ負荷率、ρ=t/fは、(リーダによる)第iの問合せに応答することができるタグ数tと、フレームサイズとの比である。本明細書では用語「負荷率」および変数ρは、システム負荷率とリーダ負荷率の両方を表すために使用されることに留意されたく、それは、特定の文脈から明らかになるはずである。フレームサイズは、システム内のすべてのリーダに一定であると仮定される。
「衝突解決」または「競合解決」とも呼ばれるタグ識別の問題は、本明細書では考慮されない。本発明の実施形態がその問題ではなく、タグ集合の濃度についての信頼できる推定をできるだけ少ない時間で提供し、タグの匿名追跡のためにこの推定値を使用しようと努めているためである。
本発明の実施形態に一致する推定方式は本質的に確率論的であるので、推定プロセスの精度要件は、2つのパラメータ、誤差限界β、β>0、および失敗確率α、0<α<1を使用して指定される。
システム内のt個のタグの集合、およびf個のタイムスロットを有するフレームが与えられると、各リーダ問合せi(持続確率pおよびランダムシードRを表す)は、タグの部分集合に適用されるとき、タグ部分集合からの応答Bを引き起こす。Bの値は、f個のタイムスロットから構成され、ただし、各タイムスロットは、(タグがタイムスロットで送信しなかったことを示唆する)ゼロ、または(少なくとも1つのタグがタイムスロットで送信したことを示唆する)1である。タグが応答を送信しないタイムスロットは、「ゼロタイムスロット」と呼ばれる。M個のリーダ問合せを使用してシステム内のすべてのタグに問い合わせ、各タグに少なくとも1度問い合わせると仮定される。
解決されるべき問題は、以下である。M個の問合せからの応答B=1,2,…,Mが与えられると、システム内のタグの総数は、幅βの信頼区間で推定されることになり、すなわち目標は、αより大きい確率pで、
Figure 0004906923
になるような推定値
Figure 0004906923
を得ることである。換言すると、最大誤差は、αより大きい確率pで、せいぜい
Figure 0004906923
であるべきである。さらに、タグの分布は、様々な部分集合間のものとして計算され、すなわち、各タグ部分集合の濃度、ならびに様々な集合の交差の濃度が計算される。
一般に、指定された精度レベルを達成するために、複数の測定が行われる。性能は、すべての測定にわたって合計されるタイムスロットの総数に関して測定される。
たとえば、列に並べられた多数のRFIDタグ付きアイテムを有する5,000平方メートルの倉庫フロア、および5メートル以内のすべてのタグを読み出すことができるリーダについて考慮すると、99.99%超の確率で、実際のタグ数の±1%以内のタグ付きアイテムの数の推定値をできるだけ迅速に得ることが望ましいことがある。さらに、望ましくは、各列のタグの数が推定され得る。連続した日に測定が行われ得ると仮定すると、両日に倉庫内に存在したタグ付きアイテムの数の、±1%の誤差限界の推定値を得ることがさらに望ましいことがある。
変数Zは、本明細書では、単位法線分布の百分位数を示すために使用されている。α=99%の場合、Z=2.33である。平均aおよび分散bを有する正規分布は、N[a,b]で示される。
上記に論じられた米国特許出願第11/525,339号明細書に開示された確率論的ゼロ推定量(PZE:Probabilistic−Zero Estimator)アルゴリズムにまさる改良物である濃度推定手順を使用した、単一のリーダによる静的タグの推定について次に述べられる。この新しいアルゴリズムでは、推定は、漸近不偏性をもつ。
EZB推定手順では、集合内のすべてのタグがリーダの範囲内にあり、したがって、システム負荷率とリーダ負荷率は同じであると仮定される。負荷率がほぼ知られていることを考慮すれば、リーダがすべてのタグに問い合わせるとき、このタグ集合の濃度を評価することが望ましい。この方式について以下にさらに述べられ、複数の問合せにわたる濃度推定値を得るためにこの方式が、潜在的に重複するタグ集合への複数の問合せを結合するようにどのように拡張され得るかについて説明される。
リーダは、フレームサイズf、持続確率p、およびランダムシードRでタグを探索する。リーダの範囲内のすべてのタグが、確率pで送信することを決定し、送信する場合、フレーム内のタイムスロットjを一様に、無作為に選び、そのタイムスロットで送信する。Zが、送信が行われないフレーム内のタイムスロットの数を表すランダム変数である場合は、ρ=t/fとして、E[Z]≒fe−pρであることが見て分かる。以下の定理Iは、Zが正規分布として近似され得ることを述べている。
定理1:t個のタグがそれぞれ、f個のスロットのうちからスロットを無作為に選択し、確率pでそのスロットで送信する場合、
Figure 0004906923
ただし、
Figure 0004906923
である。
が、特定の問合せiにおいてリーダによって観測される空タイムスロットの数である場合、リーダは、(それぞれ異なるランダムシードを使用して)タグ集合へのn個の問合せを実施し、各問合せiにおいて、z、i=1,2,…,n、空タイムスロットが観測される。したがって、次の定理2が述べられ得る。
定理2:t個のタグがそれぞれ、各フレームi=1,2,…,n内のf個のスロットのうちからスロットを無作為に選び、選択されたスロットを確率pで送信するとする。Zを、フレームi内の、送信が行われないスロットの数を表す確率変数とする。
Figure 0004906923
の場合、
Figure 0004906923
ただし、μおよびσは、定理1で与えられる。
リーダは、y=Σ/nに基づいて、タグ集合サイズtの推定値tを計算する。
定理1および2から、期待された空タイムスロット数はfe−pρであり、あるいは空タイムスロットの一部分がe−pρであることが見て分かる。現在の測定から、リーダは、空タイムスロットの一部分がy/fであることを観測する。期待値と観測値を等しくすると、リーダは次に、
Figure 0004906923

を解くρを求め、tをfρに設定する。
上記数式(1)は、各zから推定値を導出して、次いで推定値の平均を取るPZE推定量とは異なる新しい改良型ゼロベース(EZB)推定量を定義している。PZE推定量は、nのすべての値に一定の相加的バイアスを有しており、EZB推定量は一般に、漸近的に不偏である。
μがtの連続的な、単調減少関数であるので、関数μは、g()、すなわちg(μ(t))=tで示された逆関数を有する。以下の定理3は、推定量g()の平均および分散に関して適用される。
定理3:g(Y)=−flog(Y/f)が与えられると、
Figure 0004906923
n→∞に従って、E[g(Y)]→t。
負荷率ρが高い(ρ>50)場合、分散式は、
Figure 0004906923
のように書き直すこともできる。
図1は、f=100およびn=1として2つの負荷率値ρ=100およびρ=10,000について、確率に対するEZB推定量の分散のプロットを示している。示されるように、所与の負荷率では、分散が小さい狭い範囲の確率がある。
図2は、持続確率の2つの値、p=0.159およびp=0.00159について、負荷率に対するEZB推定量の分散のプロットを示している。示されるように、負荷率への分散の依存性は、非常に非対称の性質を有している。
理想的には、負荷率ρが与えられると、持続確率pは、nを増加させるのではなく、分散を最小化するように選択されるべきである。pに対してδを微分して、結果式を数値的に解くことによって、EZB推定の分散は、負荷率ρが与えられると、pρ=1.59のときに最小化されることが示され得る。換言すると、最小の分散では、最適確率pは、
Figure 0004906923
に設定されるべきである。図1で、示された確率は、負荷率ρ=100(p=0.0159)およびρ=10000(p=0.000159)に最適である。
最適持続確率は、負荷(したがってタグ集合のサイズ)の関数である。これは、タグ集合サイズを推定すべきであるので、難問となる。タグ集合サイズが不正確に推定される場合、分散は最小とならない。さらに、分散が最小であっても、所望の精度を達成するには十分ではないことがある。
(推定値
Figure 0004906923
に基づく)EZB推定値の分散が所望の値より大きい場合、それを減少させる1つのやり方は、異なるシード、フレームサイズ、および/または持続確率をタグに提示することによって、独立した推定値を得ることである。したがって、各パラメータ集合によって、異なる実験推定値がもたらされ、これらの実験の結果は、互いに独立している。以下の定理4は、推定値を組み合わせるために使用され得る。
定理4:e,e,…eを、分散v,v,…,vを有する、tのk個の推定値であるとする。任意の集合{a}、0≦a≦1かつ
Figure 0004906923
について、
Figure 0004906923
は、分散
Figure 0004906923
を有するtの推定量である。線形結合の分散を最小化するaの最適な選択は、
Figure 0004906923
であり、最小分散は、
Figure 0004906923
である。
EZB推定量は、高速かつ効率的なやり方で集合の濃度を匿名で計算する強力なツールである。たとえば、10,000のタグの母集団が、2000タイムスロットだけで、5%誤差で推定され得る。5ビットのタイムスロット長を仮定すると、±250タグ以内で濃度を推定するために、せいぜい10,000ビットが使用される。このサイズのタグ母集団は、14ビット超の長さの識別子を使用し、それは、カウントのために各タグが一意のIDを送信することに依存する理想的な方式が(完全なスケジューリングで、オーバーヘッドを伴わずに)使用されるならば、その理想的な方式が、一意タグIDを開示することによってタグ匿名性およびプライバシー要件に恐らく違反することに加えて、EZB推定量より少なくとも14倍遅くなることを示唆している。
またEZB推定量は、持続確率pおよびフレームサイズfを適切に選択することによって、幅広い動作範囲に及ぶ。具体的には、EZB推定量は、Durand他、「LogLog Counting of Large Cardinalities」、European Symposium on Algorithms、ハンガリー、2003年9月(参照により本明細書に組み込まれる)に開示されるような、低濃度については不十分である従来技術のLogLogカウント方式とは全く対照的に、低い濃度、ならびに非常に高い濃度を効率的に推定することができる。
一般に、用語「改良型ゼロベース推定量」および「EZB推定量」は以下で、数式(1)に適用されるように、フレームサイズf、確率pおよびランダムシードRの特定の組合せに言及するために以下で使用されている。しかし、これらの用語は、本明細書で明示的に述べられた特定の実装形態および実施形態、ならびに他の可能な実装形態および実施形態を含むことを理解されたい。
次に、重複する複数のタグ集合の推定について述べられる。EZB推定量について、上記では、単一タグ集合の濃度測定の文脈で述べられている。特別な関心は、一部のタグが2つ以上の集合に属している複数のタグ集合を測定するためにEZB推定量を使用することである。複数のタグ集合の推定について、サイズfのフレーム内のタイムスロットのタグの選択は、リーダからタグに送られたシード値Rによって決まることに留意されたい。シード値R、確率pおよびフレームサイズfが同じままである限り、タグは常に、フレーム内の同じタイムスロットを選ぶ。これは、たとえば、ANSI Cライブラリ内の擬似乱数関数に入力されるシード値に類似する。タグが複数の集合に属する場合、同じシード、確率およびフレームサイズを使用してそれらの集合に問い合わせる限り、タグは、各問合せにおいて、送信のためにまさに同じタイムスロットを選ぶ。
k個の集合に問い合わせることに関する推定問題について考慮すると、各集合に問い合わせるために、EZBアルゴリズムは、各集合に与えられた同じ引き数(フレームサイズ、確率およびシード)と共に使用される。すべての集合に、同じパラメータを用いて問い合わせるので、複数の集合に属する各タグは、それらの集合のそれぞれについての問合せ応答の際に、同じタイムスロットを選択する。
総タグ集合のサイズが|T|=tである、フレームサイズfによる所与の集合Kの問合せでは、この集合への問合せの応答は、バイナリビットベクトルBとして表されてもよく、ただし、個々の要素(タイムスロット)は、1を少なくとも1つのタグによる送信(成功または衝突)を表すものとして、0または1の値を有する。2つの応答ベクトル、BおよびBの第q要素(タイムスロット)、すなわちB(q)およびB(q)を検査することが有用である。一目標は、単にベクトルBおよびBを使用することよって、単一の問合せが
Figure 0004906923
に適用されるならば、結果のベクトルが何であるかを評価することである。B(q)=0、かつB(q)=0の場合は、
Figure 0004906923
内のタグがタイムスロットqを選択していない、すなわち
Figure 0004906923
であることが示唆される。もう一方で、B(q)またはB(q)が1に等しい場合は、
Figure 0004906923
内の少なくとも1つのタグが送信され、したがって
Figure 0004906923
であることが示唆される。したがって、合併集合
Figure 0004906923
の結果のビットベクトルは単に、以下の表Iに示されるように、BおよびBのビット単位ORであり、この表Iは、複数の集合からの結合された結果のベクトルを示している。
Figure 0004906923
Figure 0004906923
から、それぞれ集合
Figure 0004906923
の濃度は、上記で述べられたように、EZB推定量を使用して推定され得る。次いで、集合関係|A∪B|=|A|+|B|−|A∩B|が、|A∩B|、|A\(A∩B)|および|B\(A∩B)|を計算するために使用され得る。
上述されたように、推定量の精度は、(各探索に異なるシードを使用する)複数の探索が各タグ集合に対して実施されるとき、ならびにそれぞれ異なる集合について、同一のフレームサイズ、持続確率およびランダムシードを用いた探索が組み合わされるときに増加する。
以下の表IIでは、EZB方式の性能が、交差集合の様々な値について、それぞれ6,000個の要素を含む2つのタグ集合A、Bの合併および交差の濃度の推定を伴う実験に関して示されている。このシナリオでは、EZB推定量は、512タイムスロットのフレームサイズ、および確率0.0678(t=12,000タグに対応する)によって特徴付けられる。表IIの第2の行は、交差および合併の実際値を示しており、他の行は、n回の実験の後の推定値を示している。所望の誤差限界はβ=0.05に設定され、それは、すべての推定値が、実際値のβt/2=300タグ以内であるべきことを示唆している。表IIから、わずか10回の実験でも、幅広いサイズの交差および合併集合について、あまり望まれ得ないものより遥かによい推定値が得られることが見て分かる。
Figure 0004906923
次に、それぞれ異なる集合で負荷率が変化する場合について考慮される。測定される集合内のタグ数が、推定量がそれに合わせて設計されている率よりも大きい率(たとえばおよそ1桁または2桁以上)変化する場合、EZB推定量は、不正確な推定値を提供することがある。図2で、これは、提示された負荷が最適負荷率、ρ=10より高い場合にp=0.159の推定値の分散が高いことから見て分かる。タグの数が集合間で広く変化すると期待される場合、合併または交差の濃度を計算するために、確率はより注意深く選択されるべきである。
重複する複数のタグ集合を推定するための上述の方式によれば、フレームサイズは、同じに保たれる。同様に、2つの異なる集合に対して実施された探索からの結果の2つのビットマップを結合する試みがなされる場合、この計算において基礎となる仮定は、交差のすべてのタグが、両方の探索で同じように振る舞うということである。したがって、持続確率もまた、両方の探索について同じであるべきである。
この問題に対処するための1つの手法は、集合内に見られると期待され得るタグの範囲を明らかにするために、それぞれ異なる持続確率を使用して各集合を複数回探索することである。次に、この手法、すなわち負荷が知られていない場合の複数解決探索について説明される。
現実の状況では、フィールド内のタグの数は知られていない。確率を適応変化させ、次いで最適確率を見つけることによって複数の測定がタグ集合に対して実施され得るが、これは、上述されたように、交差および合併集合の濃度の計算のために任意の2つの集合間で確率を一致させるべきなので、複数の集合が結合される場合は望ましくないことがある。フレームサイズもまた、この同じ理由により、一定であるべきである。
対処すべき問題は、以下のとおりである。リーダによって所定の時間に探索される各集合は、tからt、t≦tの範囲のタグ集合サイズを有し得る。測定されるK個のこうした集合が存在し得る。さらに、ある集合が測定されると、さらなる測定値を得るためにその特定の集合を後に再訪問することは、タグおよび/またはリーダが移動しやすいことがあるので、不可能であり得る。関心のある唯一の測定が、これらのすべての集合の合併の濃度であるならば、測定される正味の母集団は、KtからKtまで変化することになろう。しかし、K個の集合のうちからの任意の組合せの集合の交差を見つけることが関心の対象である場合、関心のあるタグ母集団は、tからKtまで変化することがあり、それは広い範囲をカバーし得る。たとえば、t=10、t=1000、K=1000である場合、推定プロセスは、10から1×10の範囲であり得る母集団サイズの正確な推定値を提供することができるはずである。
次に、単一の集合内で、知られていない負荷を有効に測定することの問題について考慮される。集合内で遭遇され得るタグの数に関して上限tおよび下限tが与えられると、問題は、フレームサイズf、持続確率p、正確な推定値を得るために実施されるべき実験/探索の回数の値を求めることである。推定の誤差
Figure 0004906923
が±βt/2である場合、不等式
Figure 0004906923
が使用されてもよく、ただし、δは、数式(2)によって与えられた単一の推定値の分散である。
上記不等式は、
Figure 0004906923
のように書き直すことができる。δの式は、数式(2)から代入することができ、[t,t]内の所与のタグ数について実施された実験の数に対する以下の制約がもたらされる。
Figure 0004906923
図3は、範囲[t,t]=[10,10]について、所与の1組の推定量パラメータ(確率p=0.001024、およびフレームサイズf=256)を伴う数式(4)の右辺のプロットを示している。タグ範囲[t,t]内の値についてnが最小化されるように確率が最適化される場合、実施される実験の数は、最小値の両側で単調増加し、tおよびtの両方でピークに達することが見て分かる。所与の精度レベルについて実施された実験の数が、範囲[t,t]全体にわたって、特にtおよびtで同じであることが望ましい(tのより大きい値では、実験数がより急に増加していることに留意されたい)。このために、以下の制約が適用される。
Figure 0004906923
ただし、ρ=t/f、かつρ=t/fである。rに値t/tが与えられると、上式は、
Figure 0004906923
のように簡略化され得る。
EZB推定量の範囲は、1−θ未満の確率で空のタイムスロットをもたらさないタグの最大数によって決まる。推定範囲の両方の端点tとtが、動作範囲内にあることが望ましい。これは、第1に、tをEZB推定量の動作範囲内に適応させることによって達成される。第2に、数式(5)を満たすことによって、tもまた、動作範囲内に含まれる。
以下の補題1が、このシナリオにおいて適用可能である。
補題1.t個のタグがそれぞれ、f個のタイムスロットのうちから無作為にタイムスロットを選び、そのタイムスロットで送信するとする。t/f=ρを維持する間、t,f→∞とする。次いで、空タイムスロットの数Nが、パラメータλ=fe−ρを伴うポアソンランダム変数に近づき、単集合タイムスロット(1つのタグだけが送信を行うタイムスロット)の数Nがおよそ、ρ=t/fを負荷率としてパラメータλ=fρe−ρを伴うポアソンランダム変数として分布される。
補題1の結果を一般化すると、λ=fe−pρとして
Figure 0004906923
であることが示され得る。したがって、λ≦−log(1−θ)である。θがθ=0.99の値に設定される場合、λ≦5である。したがって、tが推定量の動作範囲内にあることを保証するために、下記は、真に設定される。
Figure 0004906923
上式は、等式として扱われ、数式(4)および(5)に代入されて、それぞれ
Figure 0004906923
をもたらす。
rの値が知られているので、フレームサイズfについて、数式(8)を解くことができる。これによって、推定量の動作範囲がtとtの両方を含むことを保証するために使用される最小フレームサイズが提供される。
fについて解いた後、実施する実験の最小数nが、数式(7)から求められてもよく、確率pが、数式(6)から計算されることもでき、それによって、[t,t]内の推定値を提供するためにEZB推定量によって使用される3つの引き数すべてが提供される。
数式(2)の近似を使用すると、比率r=t/tにだけ依存するfおよびnの値がもたらされ、それは、この近似が大きい負荷率についてだけ有効であるとしても、非常に望ましいことに留意されたい。負荷率が小さい場合は、fおよびnの最適値は、rとtの両方の関数である。上記の方法は、低い負荷率についての正確な値を計算するために、分散に(近似ではなく)正確な式を代入して使用され得る。近似を使用して導出された結果が、依然としてnおよびfの値の上限であり、したがって、タグ母集団を推定するために要した総時間nfの上限であることにさらに留意されたい。
以下の表IIIは、5%の誤差限界(すなわちβ=0.05)で、様々なタグ母集団範囲についての計算された最適探索パラメータを示している。「合計」の列は、探索のオーバーヘッドを無視して、応答タイムスロットの数に関するすべての実験の合計の推定時間に言及している。示されるように、上範囲が下範囲の10倍である場合、計算された値は、fおよびnについて同じであり、tおよびtに関係なく、同じ総推定時間がもたらされる。同時に、rの値が小さくなると、総推定時間nfは大きくなり、またrが減少するにつれて、nfが直線的に増加することも見て分かる。
Figure 0004906923
次に、非常に大きいタグ母集団範囲にEZB推定量を最適化する問題について考慮される。上述されたように、多数K個のタグ集合を測定する間、[t,Kt]からの任意のタグ集合濃度を有効に測定することができることが望ましい。この問題は、t’がt’=Ktの値に設定される場合、上記で論じられたr’=t/t’の非常に小さい値を有するタグ母集団範囲を推定する問題に類似する。
表IIIから観察されることの1つは、所与の範囲を推定するために使用される応答タイムスロットの総数は、rが減少するにつれて直線的に増加することである。これは、以下の2つの理由のために不都合である:(i)フレームサイズがますます大きくなり、それは、多くのRFIDシステムに実行不可能であり得る。(ii)大きい範囲では、総推定時間が非常に大きい。
この問題をなくすために、範囲を分割する可能性について考慮される。このシナリオでは、範囲[t,t’]は、より小さいm個の範囲に分割され、各下位範囲のために推定量が使用され、各下位範囲iの推定量が、その下位範囲内のβの係数内の誤差を達成するために、それ自体の引き数<f,p,n>を有する。定理4に述べられた最小分散結合方法は、範囲全体[t,t’]の任意のタグ集合サイズの正味の推定値を得るために使用される。
この方法を使用すると、実験の総数は、
Figure 0004906923
となる。図2で見ることができるように、EZB推定量の分散は特定の閾値を超えて超線形に増加するので、実施される実験の総数を減少させる潜在性がある。範囲の推定量パラメータは、タグ母集団の下限と上限の比によってだけ特徴付けられるので、対数目盛上で範囲を均等に分割することが考慮される。たとえば、[10,10](r=10−4)は、r=0.01で、2つの範囲、[10,10]および[10,10]に分割され得る。
一般に、r=t/tとする範囲[t,t]、およびm個の下位範囲が与えられると、それぞれの下位範囲は、
Figure 0004906923
を有する。r’は、これらのm個の下位範囲のそれぞれに同一なので、fおよびnの最適値もまた、下位範囲にわたって同じであり、確率pだけが、それぞれの下位範囲、すなわち数式(6)、(7)および(8)を使用して計算されたすべてについて変化する。したがって、[t,t]内のせいぜい±βt/2の推定誤差のために使用されるタイムスロットの総数は、nfmによって与えられる。
したがって、この手法は、以下のとおりである。所与の範囲パラメータrについて、
Figure 0004906923
の各値に所望の誤差限界βが求められ、fおよびnが、r’の関数として計算される。次いで、mの各値について、使用されるタイムスロットの総数、すなわちnfmが計算される。タグの範囲全体[rt,t]を推定するための最小数のタイムスロットをもたらすmの値が選択される。以下の表IVは、下位範囲の最適数、すなわち、rの様々な値についてβの誤差限界のタイムスロットの総数を最小化する下位範囲の数mを示している。
Figure 0004906923
表IIIと表IVの間のように、所与の範囲について使用されるタイムスロットの総数の差に留意すべきである。この差は、より小さい下位範囲に範囲を分割することによって推定プロセスをより速く完了することが可能になることを示している。動作範囲を各桁増加させるには、7,000個の追加のタイムスロット、すなわち一定の増加量しか使用しない。実際、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、Philips Semiconductors社、「I−CODE Smart Label RFID Tags」、http://www.semiconductors.com/acrobat_download/other/identification/SL092030.pdfに完全に記載されているPhilips I−Codeシステムのパラメータを使用すると、推定のために4000タイムスロット/秒のレートが達成されることができ、それは、1桁多くのタグを推定するのに2秒未満の追加時間だけを要することを示唆している。
分散近似式が使用されない場合、上記に言及されるように、nおよびfの最適値は、r’に依存するだけでなく、各下位範囲の上限tの実際の値にも依存する。さらに、範囲がより小さい下位範囲に分割される場合、各下位範囲の境界の近くの推定値は、定理4に示された分散結合技術を使用することによってより正確になり得る。したがって、下位範囲の最適数を計算し、次いで、使用されるタイムスロットの最小数を識別することは、遥かにより複雑であるが、より少ない負荷率には有益であり得る。
上述された方式の例示的な応用例について、会議の出席者の匿名追跡の一例を使用して次に示され、EZB推定量の性能について調査される。一般に何万人もの参加者を引きつけるコムデックス、E3 Expoなどの主要会議について考慮して、会議が100個のベンダーブースを有し、会議が2日続くと仮定される。関心事は、参加者の数に関して以下の様々な統計を得ることである。(a)会議の両日に特定のブースを訪れる参加者の数、(b)各日に特定のブースを訪れた参加者の数、および(c)所与の時点に会議フロアにいる参加者の数。これらの統計値が実際値の5%(β=0.05)の範囲内で正確であり、したがって、関心のある200個の集合が測定されることが望ましい。
参加者の実際の数が、50,248に設定される。それぞれのブースは、所与の日に少なくとも50人の訪問者を受けると仮定される。したがって、推定量範囲は、[t,t]=[50,50000]、すなわちr=0.001であるべきである。表IVによれば、この範囲は、それぞれをr’=0.1とする、より小さい3つの下位範囲に分割される。したがって、各ブースについて、それぞれ範囲[50,500]、[500,5000]および[5000,50000]として3つの推定量が使用され、各範囲の<n,p,f>値が、数式(6)、(7)および(8)を使用して、それに応じて計算される。
各実験は、それぞれ異なるランダムシードを使用して行われる。さらに、所与のブースについての全日のビットマップを得るために、3つの推定量は、周期的に(たとえば数分おき)にサンプリングすることができ、次いで、一日の終わりにこれらのすべての測定値の合併(ビットマップのビット単位OR)が取られてもよく、それによって、各ブースについて、一日の終わりのビットマップが提供される(この実施例では1日未満の粒度の統計が望まれないので、一日の終わりの測定値だけが取られる。より細かい統計(たとえば1時間)が望まれる場合、tが適切に指定されると仮定して、集約は、1時間で行われ得る)。2日後に、重複する複数のタグ集合の推定に関して上記で述べられた集合合併および交差アルゴリズムが、所望の統計のすべての合併および交差を得るために実行される。
参加者の総数の推定値は、実際の数字の優に1%範囲内である50,392であった。図4は、実際の訪問者数に対する、各日の各ブースの推定訪問者数(全部で200推定値)を示している。上および下の信頼区間(±2.5%)も、図4に示されている。図5に拡大されるように、スペクトルの下端のこれらの推定値が、図5に示されている。推定値は、優に誤差限界内にあることに留意されたい。
図6では、所与のブースに両日参加する訪問者の総数が、信頼区間と共に示されている。図7に拡大されるように、原点に最も近いプロットの部分の拡大されたバージョンが示されている。ここでもやはり、この方式の性能が、所望の精度を超えることが見て分かる。
次に、特定のブースに両日参加する訪問者の数の推定(交差問題)について考慮される。図8は、総推定値の5%範囲内で、この数を、推定値の上限および下限と共に示している。それぞれの集合濃度が5%以内で推定されるので、交差サイズが合計の5%未満である場合、値は、正確ではない。図8のエラーバーの中間点は、実際の所望の値である。ブースについての拡大された値が、最小の両日共通の訪問者数と共に図9に示されている。図8および図9から、交差推定値も、特に推定値が大きい場合は、真の値にかなり近いことが見て分かる。推定値が小さい場合は、交差推定値は、真の値に近くないが、推定値は依然として、優に誤差限界の範囲内である。
したがって、提案されたEZB推定量が上記シナリオにおいて非常にうまく働き、推定時間の対数的増加だけを伴って、大きい動作範囲に対処することができることが示されている。
したがって、本発明の実施形態は、RFIDタグを使用したユーザまたは物体の匿名追跡の問題に対処する。理論上と実験上の両方でうまく働く新しいEZB推定量が開示される。動作範囲全体にわたって推定を正確に実施するために、動作範囲全体にわたって所望の精度レベルを提供する複数解決手法が開発されている。EZB推定量の性能が、理論上とシミュレーション上の両方で示されている。
図10は、リーダ200と、リーダ200の1つまたは複数と選択的に通信する複数のタグ300とを含む例示的なRFIDシステム100を示している。サーバ400などのコンピュータが、リーダと交換されたデータに基づいて推定方法を実施するように構成される。本明細書に述べられたように、システム100は、本発明の推定方法のうちの1つまたは複数を実施するのに使用され得るRFIDシステムを示しているが、他の数のタグ/またはリーダを含むシステムなど、他のシステムも可能であることを理解されたい。本明細書に述べられたように本発明の推定方法の1つまたは複数を実施するためにサーバ、コンピュータまたは他の処理装置が使用され得るが、別法として、またはさらに、こうした推定方法は、リーダのうちの1つまたは複数のリーダ自体によって実施され得ることも理解されたい。
本発明についてRFIDタグおよびリーダに関して述べられているが、本発明は、物体の集合の濃度の推定が実施される他の応用例においても有用性を有することを理解されたい。たとえば、本明細書に述べられた方法は、電子積符号(EPC:electronic product−code)タグ、コンピュータネットワーク上のノード、所与の範囲内の携帯電話、顧客ポイントカード、または店舗内の識別装置、さらには分子、量子、生物有機体、または所与の環境内で特定の反応振舞いを示すセルなど、有線または無線ネットワーク化された要素の濃度を推定することに恐らく有用であり得る。別法として、無線周波数通信、たとえば赤外線通信以外の通信モードが使用され得る。幅広い用語「リーダ」および「タグ」は、それぞれRFIDリーダおよびRFIDタグだけでなく、RFID応用例、またはこの段落に述べられた例示的な応用例などの他の応用例で同じまたは類似の機能を実施する他の装置も含むものと理解されるべきである。
本発明は、「スマート」すなわちアクティブタグと、「ダム」すなわちパッシブタグの両方に応用することができ、また本明細書に言及されたタグの「探索」は、(i)タグのエネルギー供給、および(ii)タグへのデータの送信を含み得るが、たとえば電源内蔵式のアクティブタグ、タグのエネルギー供給が不要な場合など、これらの機能の両方を必ずしも含むとは限らないことを認識されたい。
本明細書では、選択または数生成の文脈における用語「ランダム」は、純粋なランダム選択または数生成に限定されるものと解釈されるべきでないが、しかし、シードベースの選択または数生成、ならびにランダム性をシミュレーションし得るが、実際にはランダムではなく、またはランダム性のシミュレーションを試みようとさえしない他の選択または数生成方法を含めて、擬似ランダムを含むものと理解されたい。
本発明の特定の実施形態では、特定の状況下で特定のタグが探索に全く応答しないように指示されるアルゴリズムが使用され得ることもあり得る。たとえば、特定の実施形態では、本発明の実施形態に一致する推定量を使用するシステムは、リーダによって提供された、計算された乱数が所与の閾値を超える場合には応答を送信しないように構成されたタグを使用し得る。
本発明は、単一の集積回路(ASICやFPGAなど)、マルチチップモジュール、単一のカードまたは複数カード回路パックとしての可能な実装を含めて、回路ベースのプロセスとして実装されてもよい。当業者には明らかなように、回路素子の様々な機能も、ソフトウェアプログラム内の処理ブロックとして実装されてもよい。こうしたソフトウェアは、たとえばデジタル信号プロセッサ、マイクロコントローラまたは汎用コンピュータで使用されてもよい。
本発明は、それらの方法を実施するための方法および装置の形で具現化され得る。本発明は、磁気記録媒体、光記録媒体、ソリッドステートメモリ、フロッピー(登録商標)ディスケット、CD−ROM、ハードドライブ、または他のいずれかのマシン読取り可能記憶媒体など、有形媒体で具現化されたプログラムコードの形で具現化されることもでき、プログラムコードがコンピュータなどのマシンにロードされ、それによって実行されるとき、マシンは、本発明を実施するための装置になる。本発明は、たとえば記憶媒体に格納されようが、マシンにロードされ、および/またはそれによって実行されようが、電気配線またはケーブル布線、光ファイバなどの何らかの伝送媒体や搬送波、または電磁放射などによって送信されようが、プログラムコードの形で具現化されることもでき、プログラムコードがコンピュータなどのマシンにロードされ、それによって実行されるとき、マシンは、本発明を実施するための装置になる。汎用プロセッサで実装されるとき、プログラムコードセグメントは、特定の論理回路に類似して動作する一意の装置を提供するためにプロセッサと結合する。
本発明は、本発明の方法および/または装置を使用して生成された、媒体を介して電気的にあるいは光学的に送信されるビットストリームまたは他の信号値の系列、磁気記録媒体内に格納された磁界変化などの形で具現化されることもできる。
特に明記されない限り、それぞれの数値および範囲は、単語「約」または「ほぼ」が値または範囲の前に付けられているかのように、近似的なものであると解釈されるべきである。
本発明の性質について説明するために述べられ、示された部分の詳細、材料および構成の様々な変更が、添付の特許請求の範囲に表現された本発明の範囲から逸脱せずに当業者によって加えられ得ることがさらに理解されよう。
特許請求の範囲中で図の番号および/または図の参照ラベルを使用することは、特許請求の範囲の解釈を促すために、特許請求された主題の1つまたは複数の可能な実施形態を識別することが意図されている。こうした使用は、対応する図に示された諸実施形態にこれらの特許請求の範囲を必ずしも限定するものと解釈されるべきではない。
本明細書に述べられた例示的な方法の諸ステップは、示された順序で必ずしも実施される必要はなく、こうした方法の諸ステップの順序は、単に例示的なものと解釈されるべきであることを理解されたい。同様に、追加のステップが、こうした方法に含まれてもよく、本発明の様々な実施形態に一致する方法において、特定のステップが省かれ、または組み合わされてもよい。
添付の方法クレーム中の諸要素は、もしあれば、対応するラベル付けを伴う特定の順序で列挙されているが、クレームの列挙がそれらの要素の一部またはすべてを実施する特定の順序を別に示唆していない限り、それらの要素がその特定の順序で実施されることに限定されることは必ずしも意図されていない。
本明細書中の「一実施形態」への言及は、実施形態に関連して述べられた特定の特徴、構造または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれ得ることを意味している。明細書中の様々なところに語句「一実施形態では」が現れることは、必ずしもすべてが同じ実施形態に言及しているとは限らず、また別個のまたは代替の実施形態が、他の実施形態と必ずしも相互排他的であるとは限らない。同じことが、用語「実装形態」にも当てはまる。

Claims (10)

  1. 1つまたは複数のタグの集合と、1つまたは複数のリーダとを含むシステム内で1つまたは複数のタグの集合内のタグ数を推定するための方法であって、
    1つまたは複数のリーダが、コマンドを受信する各タグが応答を送信するかどうか決定することを求めるコマンドを送信するように構成され、
    受信する各タグは、タグがタイムスロット内で応答する確率に基づいて応答を送信するかどうか決定するように構成され、
    応答を送信すると決定する、受信する各タグが、(i)応答を送信するフレームのタイムスロットを、(1)各フレーム内のタイムスロットの総数、および(2)乱数を発生させるのに基づく値とに基づいて選択し、(ii)選択されたタイムスロットで応答を送信し、
    前記方法が、
    (a)複数のフレームの各々の間に、
    (a1)コマンドを受信する各タグが応答を送信するかどうか決定することを求めるコマンドを送信するステップと、
    (a2)フレームの1つまたは複数のタイムスロットで、1つまたは複数のタグからの応答を受信するステップと、
    (b)システム内の1つまたは複数のタグの集合内のタグ数の推定値を、(i)応答が受信されないタイムスロットを表すゼロタイムスロットである複数のフレームの各々の内のタイムスロット、および(ii)各フレーム内のタイムスロットの総数に基づいて提供するステップとを含み、
    ステップ(b)のシステム内の1つまたは複数のタグの集合内のタグ数の推定値tが、(i)各フレーム内のタイムスロットの総数f、(ii)タイムスロットでタグが応答する確率p、(iii)負荷率ρ及び(iv)フレームiに対するゼロタイムスロットの数zを少なくとも使用して、計算される、方法。
  2. ステップ(a)がさらに、複数のフレームの各々の間に、(a3)フレーム内のゼロタイムスロットの数を決定するステップを含み、
    ステップ(b)が、システム内の1つまたは複数のタグの集合内のタグ数の推定値を、(i)複数のフレーム内のゼロタイムスロットの数の和、および(ii)各フレーム内のタイムスロットの総数に基づいて提供する、請求項1に記載の方法。
  3. コマンドが、(1)タグがタイムスロット内で応答する確率と、(2)各フレーム内のタイムスロットの総数と、(3)乱数を発生させるのに基づく値とを含む、請求項1に記載の方法。
  4. ステップ(b)のシステム内の1つまたは複数のタグの集合内のタグ数の推定値tが、式
    Figure 0004906923
    を使用して導出される、請求項1に記載の方法。
  5. pρの値が、システム内の1つまたは複数のタグの集合内のタグ数の推定値の分散を最小化するように選択される、請求項4に記載の方法。
  6. 少なくとも2つの異なるフレームの間、乱数を発生させるのに基づく異なる値が使用される、請求項1に記載の方法。
  7. 少なくとも2つの異なるフレームの間、同じ各フレーム内タイムスロット総数、タグがタイムスロット内で応答する確率、および乱数を発生させるのに基づく値が使用される、請求項1に記載の方法。
  8. (c)1つまたは複数のタグの集合内のタグ数の複数の推定値を生成するために、ステップ(a)および(b)を複数回実施するステップと、
    (d)1つまたは複数のタグの集合内のタグ数の複数の推定値に基づいて、1つまたは複数のタグの集合内のタグ数の修正された推定値を提供するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. ステップ(d)が、1つまたは複数のタグの複数の集合内のタグ数の複数の推定値の合計の計算と、1つまたは複数のタグの複数の集合内のタグ数の交差部の数の計算および、該合計の該交差部の数からの差分を適用するステップを含む、請求項8に記載の方法。
  10. ステップ(c)が、第1の1組の上限および下限によって制約された第1のタグ集合サイズに対して1回または複数回実施され、
    ステップ(c)が、第2の1組の上限および下限によって制約された第2のタグ集合サイズに対して1回または複数回実施される、請求項8に記載の方法。
JP2009530380A 2006-09-27 2007-09-24 無線装置の集合を使用した匿名追跡 Expired - Fee Related JP4906923B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US84759806P 2006-09-27 2006-09-27
US60/847,598 2006-09-27
US11/824,469 2007-06-29
US11/824,469 US8299900B2 (en) 2006-09-27 2007-06-29 Anonymous tracking using a set of wireless devices
PCT/US2007/020567 WO2008039404A1 (en) 2006-09-27 2007-09-24 Anonymous tracking using a set of wireles devices

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010505346A JP2010505346A (ja) 2010-02-18
JP4906923B2 true JP4906923B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=38779750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009530380A Expired - Fee Related JP4906923B2 (ja) 2006-09-27 2007-09-24 無線装置の集合を使用した匿名追跡

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8299900B2 (ja)
EP (1) EP2074749B1 (ja)
JP (1) JP4906923B2 (ja)
KR (1) KR101143069B1 (ja)
CN (1) CN101554015B (ja)
WO (1) WO2008039404A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4584556B2 (ja) * 2003-09-08 2010-11-24 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ プログラム制御装置及びプログラム制御方法
US20070106317A1 (en) 2005-11-09 2007-05-10 Shelton Frederick E Iv Hydraulically and electrically actuated articulation joints for surgical instruments
US8917165B2 (en) * 2007-03-08 2014-12-23 The Mitre Corporation RFID tag detection and re-personalization
GB2454363B (en) * 2007-10-31 2012-02-08 Intellident Ltd Electronically detectible display and monitoring system
KR101007084B1 (ko) * 2008-08-04 2011-01-10 광주과학기술원 쓰루풋 역전 현상을 방지하기 위한 알에프아이디 태그 인식방법 및 이를 수행하는 알에프아이디 리더
TWI479426B (zh) * 2009-05-26 2015-04-01 Ind Tech Res Inst 機率式分時輪詢方法及其無線識別讀取機控制器
GB2474007A (en) * 2009-08-27 2011-04-06 Simon R Daniel Communication in and monitoring of a disaster area, optionally including a disaster medical pack
JP5011405B2 (ja) * 2010-02-12 2012-08-29 東芝テック株式会社 Rfタグリーダライタ
EP2828839B1 (en) * 2012-03-20 2017-10-25 Philips Lighting Holding B.V. Interference detection in a network of active sensors
JP6105041B2 (ja) 2012-03-28 2017-03-29 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッドEthicon Endo−Surgery,Inc. 低圧環境を画定するカプセルを含む組織厚コンペンセーター
WO2014164919A1 (en) * 2013-03-11 2014-10-09 Mojix, Inc. Systems and methods for estimation of a population of passive rfid sensors
CN103246860B (zh) * 2013-05-20 2016-09-07 无锡儒安科技有限公司 一种基于空闲时隙数目的射频标签数目估计方法与装置
CN103268465B (zh) * 2013-06-08 2016-08-10 无锡儒安科技有限公司 一种射频识别系统中标签类别的快速识别方法
CN103400093B (zh) * 2013-07-22 2016-09-07 无锡儒安科技有限公司 一种基于不稳定信道的射频标签数目估计方法及装置
US9210549B2 (en) * 2013-12-19 2015-12-08 International Business Machines Corporation Tracking a mobile unit in a housing facility for mobile units
CN106293980A (zh) * 2016-07-26 2017-01-04 乐视控股(北京)有限公司 用于分布式存储集群的数据修复方法及系统
CN107195179B (zh) * 2017-05-27 2023-02-10 中国科学技术大学苏州研究院 基于网络的单路口交通流量统计分析方法及系统

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005048180A1 (en) * 2003-11-07 2005-05-26 Alien Technology Corporation Methods and apparatuses to identify devices
JP2006238381A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線タグシステム、無線タグ識別方法及びその識別プログラム

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL189062C (nl) * 1980-02-15 1992-12-16 Philips Nv Werkwijze en stelsel voor overdracht van datapakketten.
US5212806A (en) * 1990-10-29 1993-05-18 International Business Machines Corporation Distributed control methods for management of migrating data stations in a wireless communications network
US5506848A (en) * 1994-06-22 1996-04-09 At&T Corp. Demand assignment system and method for mobile users in a community of interest
US7035818B1 (en) * 1997-11-21 2006-04-25 Symbol Technologies, Inc. System and method for electronic inventory
JPH11282975A (ja) 1998-03-31 1999-10-15 Toshiba Corp 情報識別システム、情報識別システムの制御装置、情報識別システムの応答装置、及びタイムスロット管理方法
CA2287286C (en) * 1998-10-26 2009-01-27 David A. Shaw Interrogation, monitoring and data exchange using rfid tags
US6418436B1 (en) * 1999-12-20 2002-07-09 First Data Corporation Scoring methodology for purchasing card fraud detection
US6859801B1 (en) * 2000-06-09 2005-02-22 Massachusetts Institute Of Technology Efficient memoryless protocol for tag identification
US7095754B2 (en) * 2000-11-03 2006-08-22 At&T Corp. Tiered contention multiple access (TCMA): a method for priority-based shared channel access
US7253717B2 (en) * 2000-11-29 2007-08-07 Mobile Technics Llc Method and system for communicating with and tracking RFID transponders
US20020118661A1 (en) * 2000-12-22 2002-08-29 Daniel Voce Method of optimizing random access performance in a mobile communications network using dynamically controlled persistence techniques
US7027462B2 (en) * 2001-01-02 2006-04-11 At&T Corp. Random medium access methods with backoff adaptation to traffic
JP4464045B2 (ja) * 2001-02-09 2010-05-19 ジョゼフ・ミンツ テレマティック及びルートガイダンスアプリケーションに関する交通予想をマッピングするために改良された方法及びシステム
US7193504B2 (en) * 2001-10-09 2007-03-20 Alien Technology Corporation Methods and apparatuses for identification
US7009496B2 (en) * 2002-04-01 2006-03-07 Symbol Technologies, Inc. Method and system for optimizing an interrogation of a tag population
US20040046642A1 (en) * 2002-09-05 2004-03-11 Honeywell International Inc. Protocol for addressing groups of RFID tags
US7486172B2 (en) * 2003-08-07 2009-02-03 Intermec Ip Corp. Enhanced identification protocol for RFID systems
US20050035849A1 (en) * 2003-08-12 2005-02-17 Yadgar Yizhack Method and system for inventory count of articles with RFID tags
JP4050260B2 (ja) 2004-08-02 2008-02-20 日本電信電話株式会社 Rfid管理装置、rfid管理方法およびrfid管理プログラム
DE102004041437B3 (de) * 2004-08-27 2006-03-09 Atmel Germany Gmbh Verfahren zur Auswahl eines oder mehrerer Transponder
KR100773291B1 (ko) * 2004-10-21 2007-11-05 삼성전자주식회사 광대역 무선통신시스템의 데이터 버스트 할당 장치 및 방법
US20060071758A1 (en) * 2005-01-07 2006-04-06 Impinj, Inc. Adaptively adjusting a query parameter Q used for inventorying RFID tags
EP1859385A4 (en) * 2005-03-16 2010-03-24 Samsung Electronics Co Ltd WIRELESS DEVICE AND RFID SYSTEM FOR PROVIDING ADDITIONAL INFORMATION AND METHOD FOR PROVIDING ADDITIONAL INFORMATION USING A WIRELESS DEVICE AND RFID SYSTEM
KR100724931B1 (ko) * 2005-03-18 2007-06-04 삼성전자주식회사 무선 망에서 데이터 전송 방법
JPWO2007034543A1 (ja) * 2005-09-21 2009-03-19 パナソニック株式会社 タグ読み取り装置
US7920586B2 (en) * 2005-09-29 2011-04-05 Meshnetworks, Inc. System and method for selecting a medium access technique for transmitting packets over a network
US20070075838A1 (en) * 2005-10-04 2007-04-05 Symbol Technologies, Inc. Method and apparatus for avoiding radio frequency identification (RFID) tag response collisions
KR100717877B1 (ko) * 2005-11-03 2007-05-14 한국전자통신연구원 슬롯 알로하 기반 알에프아이디 시스템에서의 태그 개수추정방법
US20070126555A1 (en) * 2005-12-06 2007-06-07 Symbol Technologies, Inc. Method and system for optimizing radio frequency identification (RFID) reader operation
JP4247754B2 (ja) * 2006-06-09 2009-04-02 オムロン株式会社 通信処理装置、情報処理装置、通信システム、通信処理方法、情報処理方法、およびプログラム
US8228173B2 (en) * 2006-06-22 2012-07-24 Sirit Inc. Interrogating radio frequency tags
US20080012688A1 (en) * 2006-07-06 2008-01-17 Ha Dong S Secure rfid based ultra-wideband time-hopped pulse-position modulation
US10063515B2 (en) * 2007-01-26 2018-08-28 Allen Hollister Method of communicating in a radio frequency identification system using aloha networks
US20080186860A1 (en) * 2007-02-06 2008-08-07 Viasat, Inc. Contention and polled requests for scheduling transmissions
US8134452B2 (en) * 2007-05-30 2012-03-13 Round Rock Research, Llc Methods and systems of receiving data payload of RFID tags
US20100039237A1 (en) * 2008-06-26 2010-02-18 Sridhar Radhakrishnan Framework for fast rfid tag reading in static and mobile environments

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005048180A1 (en) * 2003-11-07 2005-05-26 Alien Technology Corporation Methods and apparatuses to identify devices
JP2006238381A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線タグシステム、無線タグ識別方法及びその識別プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010505346A (ja) 2010-02-18
CN101554015B (zh) 2012-11-21
US20080074238A1 (en) 2008-03-27
EP2074749B1 (en) 2014-07-23
EP2074749A1 (en) 2009-07-01
WO2008039404A1 (en) 2008-04-03
CN101554015A (zh) 2009-10-07
KR20090042962A (ko) 2009-05-04
KR101143069B1 (ko) 2012-05-08
US8299900B2 (en) 2012-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4906923B2 (ja) 無線装置の集合を使用した匿名追跡
Kodialam et al. Anonymous tracking using RFID tags
Shahzad et al. Every bit counts: Fast and scalable RFID estimation
Liu et al. Multi-category RFID estimation
Liu et al. Generic composite counting in RFID systems
CN101727604B (zh) 基于射频识别的数据精简系统和技术
Liu et al. Fast counting the key tags in anonymous RFID systems
CN101517972B (zh) 无线装置集合的基数的估计
Chen et al. MAC: Missing tag iceberg queries for multi-category RFID systems
Adkar et al. Bluetooth beacon applications in retail market
Xie et al. Implementation of differential tag sampling for COTS RFID systems
CN113435220B (zh) Rfid系统中基于不可靠信道的丢失标签数量估计方法与装置
Qiao et al. RFID as an Infrastructure
Yan et al. BFSearch: Bloom filter based tag searching for large-scale RFID systems
Xiao et al. Joint property estimation for multiple RFID tag sets using snapshots of variable lengths
Krohn et al. Collaborative sensing in a retail store using synchronous distributed jam signalling
Shakiba et al. Cubic spline-based tag estimation method in RFID multi-tags identification process
Yao et al. An efficient identification algorithm to identify mobile RFID tags
Ma et al. Efficient missing tag detection in a large RFID system
Chen et al. Efficient missing tag identification in large high-dynamic rfid systems
Musa et al. Discrepancy Resolution: A Review of Missing Tags Detection in RFID Systems for Inventory Shrinkage
US11755990B2 (en) RFID tag commissioning for offline tag writing
Karmouche et al. Distributed aisle-level scanning approach for RFID shopping systems
Sze et al. Fast RFID counting under unreliable radio channels
Bu et al. Intactness verification in anonymous RFID systems

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110113

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110815

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4906923

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees