JP4905336B2 - レーザ加工機 - Google Patents
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Description
また、レーザ照射時における光センサ信号強度が、予め設定したピアッシング終了判定強度以下となったら、ピアッシング終了と判定するレーザ加工機がある(例えば特許文献2参照)。その他にも加工部分から発生する光の強度を光センサによって検出し、その光センサ信号強度の変化量を調べて、その変化量が一定量以下であり、その光センサ信号強度が変化するタイミングとレーザパルスが発振されるタイミングとが一致している時にカウントし、そのカウント値が予め設定しておいたカウント値以上のときピアッシング加工が完了したと判定するレーザ加工機もある(例えば特許文献3参照)。
そのためにエアーをサイドノズルより噴出し、溶融物やスパッタを吹き飛ばすよう構成しているが、従来は切断加工中にのみ発生し問題となっていたプラズマがピアッシング加工中にも発生するようになった。プラズマが発生すると加工部分からの発光を吸収するため、加工部分の状態をモニタすることができなくなる。従来の技術ではプラズマが発生することを想定していないため、正確なピアッシング加工の完了検知が難しくなるという問題があった。
また、特許文献特開平4−361886では光センサ信号強度の変化量を調べてその変化量が一定量以下であり、変化するタイミングとレーザパルスの発振されるタイミングとが一致している時にカウントし、そのカウント値が予め設定しておいた基準カウント値以上のとき、ピアッシング加工が完了したと判定している。しかし、プラズマがレーザパルスの基準カウント分、照射される時間よりも長時間存在している場合は誤検知する。
図1は本発明によるレーザ加工機の装置配置図である。図1において、前記レーザ加工機は、レーザ光を出力するレーザ発振器1と、レーザ発振器1から出力されたレーザ光2と、レーザ光2を所定方向へ反射して偏向させる反射ミラー3と、反射ミラー3により反射されたレーザ光2を集光する加工レンズ4と、加工レンズ4により集光されたレーザ光2に対しアシストガスを供給するための加工ヘッド5と、加工部分から発生する光を検出する光センサ6と、光センサ6からの信号を増幅するアンプ7と、加工条件等を設定する数値制御装置8と、アンプ7で増幅された信号をフィルタリングするフィルタ部と、当該フィルタリングされた信号の解析をすることで被加工物10の加工部分の状態を判断し、その状態によって完了判定の閾値と判定時間を設定することができる情報処理部と、フィルタリングされた信号と情報処理部で決定された閾値と判定時間とにより、ピアッシングが完了しているか否かを判断し、ピアッシングが完了したと判断した場合は、それを前記数値制御装置8に送信することで、次の加工条件に変えることができる制御装置9と、被加工物10の加工部分の溶融物とスパッタを吹き飛ばすためのサイドノズル11と、から構成されている。
まず、レーザ発振器1から出力されたレーザ光2を前記反射ミラー3により反射させ、加工ヘッド5内のレーザ光2を集光する加工レンズ4で集光し、被加工物10の加工部分に照射する。そして前記光センサ6を用いて、加工部分から発生する光の強度を検出し、当該光センサからの信号をアンプ7により増幅した後、制御装置9に入力する。
実施の形態1では、フィルタリングした信号をそのまま用いてプラズマ発生の有無を判定していたが、レーザパルスのオン、オフの信号を制御装置に入力しレーザ照射中のみの信号でプラズマ発生の有無の判定を行っても良い。
1回のピアッシング加工が完了するまでの間にプラズマが発生する回数は、1回〜3回程度である。しかし、加工条件によっては5回以上プラズマが発生する場合がある。このようにプラズマが頻繁に発生する場合は、図7のように加工条件を他の条件に切り替えるように数値制御装置に信号を送ることもできる。プラズマが発生すると、プラズマがレーザ光を吸収、または反射するためピアッシング加工時間が長くなってしまうため加工効率が下がる。加工条件をプラズマの発生が抑えられる条件に変更することにより、加工の効率を上げることができる。プラズマの発生回数をカウントしカウント数が予め設定した値を超えると、そのことを数値制御装置に通信しレーザの条件を変更する。
Claims (6)
- レーザ光線を発振するレーザ発振器と、
当該レーザ発振器から発振されたレーザ光線を被加工物に照射するとともにアシストガスを供給する加工ヘッドと、
前記レーザ光線の照射による加工部分から生じた光を検出する光センサと、
エアーを加工部分に噴出するサイドノズルと、
を有し、
前記レーザ発振器から被加工物に照射するエネルギーを制御するとともに、前記光センサによって検出した光の光量によって被加工物の加工状況をモニタリングする構成としたレーザ加工機において、
ピアッシング加工中の前記加工部分におけるプラズマの発生を検知することにより、ピアッシング加工完了を検知する装置を備えたことを特徴とするレーザ加工機。 - 前記光センサによって検出した光センサ信号強度が正常なピアッシング加工時の光センサ信号強度のピーク値と比べて1/2以下である状態が所定時間続いた場合、プラズマが発生したと判定する制御装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
- 上記ピアッシング加工完了の検知は、フィルタリングした信号をそのまま用いるか、あるいは、レーザ照射時の光センサ信号の平均値で行う制御装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
- ピアッシング加工中にプラズマの発生が頻発した場合、加工条件の変更を数値制御装置へ通信することを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
- 前記プラズマが発生したと判定した場合、ピアッシング加工完了の検知用の閾値を変更することを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工機。
- 前記プラズマが発生したと判定した場合、ピアッシング加工完了の検知用の判定時間を変更することを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工機。
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