JP4904879B2 - 燃料処理装置用気化バーナ装置 - Google Patents

燃料処理装置用気化バーナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4904879B2
JP4904879B2 JP2006086132A JP2006086132A JP4904879B2 JP 4904879 B2 JP4904879 B2 JP 4904879B2 JP 2006086132 A JP2006086132 A JP 2006086132A JP 2006086132 A JP2006086132 A JP 2006086132A JP 4904879 B2 JP4904879 B2 JP 4904879B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
burner
supply pipe
anode
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006086132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007261828A (ja
Inventor
行貴 濱田
榮 千々岩
実 水澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2006086132A priority Critical patent/JP4904879B2/ja
Publication of JP2007261828A publication Critical patent/JP2007261828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4904879B2 publication Critical patent/JP4904879B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

本発明は、原料(原燃料)を水蒸気改質して、燃料電池へ供給するための水素リッチな改質ガス(燃料ガス)を生成させる燃料処理装置に具備させて上記水蒸気改質用の熱源とする燃焼ガスを発生させるためのバーナ装置のうち、灯油の如き気化を必要とする液体燃料を追焚き燃料として使用する燃料処理装置用気化バーナ装置に関するものである。
燃料電池は、燃料を用いた他の発電方法に比して熱効率が高く、又、環境汚染が少ないため、有効な発電装置として期待されている。特に、固体高分子型燃料電池(PEFC)は、100℃以下という低温で発電が行なわれ、出力密度が高いので、他の形式の燃料電池に比して小型化でき、しかも、電池構成材料の劣化が少ないこと、起動が容易であること、等の長所があることから、近年、小規模な業務用あるいは家庭用等の発電装置として使用されるようになってきている。
上記固体高分子型燃料電池を用いた発電装置(PEFC発電装置)の一般的な構成は、以下のようにしてある。すなわち、図6に示す如く、電解質としてフッ素系のイオン交換膜が用いられている固体高分子電解質膜の両面をカソード(空気極)2とアノード(燃料極)3の両ガス拡散電極で挟持させてなるセルを、セパレータ(図示せず)を介し積層してスタックとしてなる構成として固体高分子型燃料電池1を形成する。上記固体高分子型燃料電池1におけるアノード3の入口側には、改質器5、低温シフトコンバータ6、CO選択酸化反応器(CO除去器)7を順に備えてなる燃料処理装置4と、加湿器8を設けている。これにより、燃料供給部より供給される都市ガス(天然ガス)やLPG等の原料(原燃料)9を、脱硫器10にて脱硫した後、原料予熱器(原燃料気化器)11にて予熱してから、水蒸発器12より導かれる水蒸気13と共に上記燃料処理装置4へ供給し、該燃料処理装置4の改質器5にておよそ700℃前後に加熱して水蒸気改質を行わせる。得られる改質ガス(燃料ガス)14を、低温シフトコンバータ6に導いておよそ200〜250℃前後まで温度低下させてシフト反応させ、更に、上記CO選択酸化反応器7にておよそ100〜120℃前後まで温度低下させてCO除去処理するようにする。しかる後、上記燃料処理装置4より送出される改質ガス14が、加湿器8にて加湿された後、上記固体高分子型燃料電池1のアノード3へ供給されるようにしてある。一方、上記カソード2の入口側には、酸化ガスとして空気15が、圧縮器(空気ブロワ)16で圧縮された後、上記加湿器8を経てから供給されるようにしてある。
かかる構成としてあることにより、上記固体高分子型燃料電池1にて、アノード3側に供給される改質ガス14中の水素と、カソード2側に供給される空気15中の酸素とを電気化学反応(燃料電池反応)させて、この際発生する起電力を取り出すようにしてある。
上記固体高分子型燃料電池1による燃料電池反応の後、アノード3の出口より排出されるアノードオフガス17には未反応の水素が残存している。そのために、上記アノードオフガス17は、上記燃料処理装置4の改質器5に付設された図示しないバーナへ導いて燃焼させて、上記改質器5の改質室にて吸熱反応である水蒸気改質反応を進行させるための熱源として利用するようにしてある。
更に、上記アノードオフガス17の発熱量が小さいことに鑑みて、上記燃料処理装置4のバーナには、燃料供給部より供給される都市ガスやLPG等の原料9の一部を追焚き燃料9aとして供給して燃焼させることにより、上記燃料処理装置4を運転して改質器5にて原料9の水蒸気改質を行わせる際に上記アノードオフガス17の発熱量のみでは不足する熱量を補うようにしてある。
一方、燃料処理装置4の起動時は、改質器5へ原料9を供給する前に、該改質器5を予め所要温度まで昇温させる必要がある。又、固体高分子型燃料電池1の運転開始前であるため、燃料処理装置4のバーナへのアノードオフガス17の供給は行われない。そのために、上記燃料処理装置4の起動時には、該燃料処理装置4のバーナへ、上記都市ガスやLPG等の追焚き燃料9aのみを燃焼用燃料として供給して燃焼させるようにしてある。18は固体高分子型燃料電池1における冷却部である。
ところで、上記改質器5、シフトコンバータ6及びCO選択酸化反応器7を備えてなる燃料処理装置4としては、図7及び図8に示す如く、改質器5とシフトコンバータ6とCO選択酸化反応器7とを上下方向に直列に配置することにより軸方向の熱伸びを緩和できるようにすると共に、上記改質器5に関連するバーナ19や水蒸発器12、原料予熱器11等を1つのユニットにまとめるようにした形式のものが従来提案されている。
すなわち、上記ユニット化された燃料処理装置4は、所要の高さ寸法を有し且つ上端を閉塞した容器内筒20aと容器外筒20bとの間に真空断熱層20cを備えた真空断熱容器20の下端部に、ベースプレート21の外周縁部の上側に設けたベース外筒22の上端部が気密に連結してある。上記ベースプレート21の中心部には、上記真空断熱容器20の上下方向中間部付近まで立ち上がるベース内筒23が設けてあり、該ベース内筒23の上端部内側にバーナ(燃焼装置)19が設けてある。
上記バーナ19は、たとえば、図8に示す如く、中空円筒状として周壁の周方向所要間隔個所に上下方向多段に空気吹出し孔25を穿設してなるバーナコーン24を上記ベース内筒23の上端部内側に同心状に配置し、上記ベース内筒23とバーナコーン24の上端部同士の間をリング状の閉塞板26により閉塞させると共に、上記バーナコーン24の下端部を底板(閉塞板)27により閉止させてあり、図7に示す空気供給管28よりダクト29を経て上記ベース内筒23の内側を経て下端側から供給される空気30を、上記ベース内筒23の内部を通してバーナコーン24の外周側へ導いた後、上記各空気吹出し孔25を通してバーナコーン24の内側へ供給できるようにしてある。
上記バーナコーン24の中心部には、クラウンタワー31が、底板27と所要の隙間を隔てて中子状に配設してある。更に、上記ベース内筒23の下側に設けて図示しないアノードオフガス配管を接続するようにしてある燃料ガス接続座32に下端が接続してあるアノードオフガス供給管(燃料ガス供給管)33が、上記ベース内筒23の内側に挿通させて配設されていると共に、該アノードオフガス供給管33の上端部が、上記バーナコーン24の底板27の中心部に貫通させて連通接続してある。更に、上記アノードオフガス供給管33の上部寄り位置には、該アノードオフガス供給管33の途中位置の側壁部を貫通させて該アノードオフガス供給管33内に挿入した追焚き燃料供給管34の先端部(上端部)が、同心状に収納させてある。これにより、燃料処理装置の通常運転時には、図示しない燃料電池より上記アノードオフガス配管、燃料ガス接続座32を経た後、上記アノードオフガス供給管33を通して供給されるアノードオフガス17と、上記追焚き燃料供給管34より供給される追焚き燃料9aとを上記アノードオフガス供給管34の上端部内側で予め混合してなる混合燃料を、上記クラウンタワー31の下側を通して該クラウンタワー31の外周に形成される環状の燃焼ゾーン(保炎スペース)へ供給して、上記バーナコーン24の空気吹出し孔25より供給される空気30を用いて燃焼させることができるようにしてある。又、燃料処理装置の起動運転時には、上記アノードオフガス17と追焚き燃料9aとを上記アノードオフガス供給管34の上端部内側で予混合してなる混合燃料に代えて、上記追焚き燃料供給管34より供給される追焚き燃料9aのみを、アノードオフガス供給管34の上端部を経て上記と同様に、クラウンタワー31の下側から該クラウンタワー31の外周の燃焼ゾーン(保炎スペース)へ供給して、上記空気吹出し孔25より供給される空気30を用いて燃焼させることができるようにしてある。
35は上記バーナ19の点火用のスパークロッドであり、該スパークロッド35は、上記バーナコーン24の底板27に設けた開口部36の下側に取り付けてある短管37の内側に、該短管37の底板37aを下方から貫通させるように取り付けてあり、上端部となる放電部35aのみを、上記底板27の開口部36を通してバーナコーン24の内側へ所要寸法突出させるようにしてある。
更に、上記ベース内筒23の上側に、上記真空断熱容器20の容器内筒20aの天井部付近まで上下方向に延びる炉筒38が接続してある。該炉筒38の内側には、上記バーナ19の所要寸法上方位置から炉筒38の上端よりも所要寸法上方へ突出する位置まで上下方向に延びる下端の閉塞された案内筒39が、同心状に挿通させて配設されると共に、該案内筒39の上端部(突出端部)に、上記炉筒38よりも大径の案内板40が取り付けてある。これにより、上記バーナ19におけるアノードオフガス17や追焚き燃料9aの燃焼により発生する高温(約1000〜1200℃)の燃焼ガス41を、上記炉筒38の内周面と案内筒40の外周面との隙間を通して上昇させて炉筒38の上端まで導いた後、上記案内板40に案内させて該燃焼ガス41のガス流れ方向を下向きに反転させて、上記容器内筒20aと、上記炉筒38及びベース内筒23との間に上下方向の円筒状の空間部として形成される燃焼ガス流路42を、上記ベース外筒22の側壁に設けた排気口43へ向けて下向きに流通させることができるようにしてある。
上記炉筒38の外周に位置する燃焼ガス流路42の上部領域には、縦長の円筒形状としてある改質器5が、周方向所要間隔で複数基、たとえば、6基配設されていると共に、該各改質器5の下方位置の燃焼ガス流路42内に、上記改質器5へ供給する水蒸気13(図6参照)を発生させるための水蒸発器12が設けてある。更に、上記ベース内筒23の外周に位置する燃焼ガス流路42の下部領域に、上記改質器5の下流側に直列に接続する低温シフトコンバータ6とCO選択酸化反応器7とが上方から順に配設されるようにしてある。44は上記各改質器5が配設してある燃焼ガス流路42の上部領域に設けた螺旋板であり、上記燃焼ガス流路42の上部領域を上端側から下方へ向かう燃焼ガス41を、上記螺旋板44に沿わせて流通させることにより、該燃焼ガス41を上記各改質器5に対して横切る方向へ流すことができるようにして、該各改質器5に対する燃焼ガス41からの伝熱効率を高めることができるようにしてある。45は上記低温シフトコンバータ6の外周に配設した原燃料気化器である。
以上の構成としてあることにより、上記バーナ19でアノードオフガス17と追焚き燃料9a又は追焚き燃料9aのみを燃焼させて発生させた高温の燃焼ガス41が上記炉筒38の内周面と案内筒40の外周面との隙間を通して上昇する際に高温に加熱される上記炉筒38からの輻射(放射伝熱)と、上記炉筒38の上端に達した後、上記燃焼ガス流路42を螺旋板44に沿って下向きに流れる燃焼ガス41からの対流伝熱により、上記各改質器5が700℃程度まで加熱されるようにしてあり、該各改質器5にて、原燃料気化器45にて予熱されてから改質器5へ供給される原料ガス(図示せず)と、上記水蒸発器12より供給される水蒸気(図示せず)とによる水蒸気改質反応を進行させて改質ガスが発生されるようにしてある。更に、上記各改質器5における水蒸気改質反応の熱源として供されて温度が低下された燃焼ガス41は、その残存する熱が、上記水蒸発器12にて上記各改質器5へ供給する水蒸気を発生させるための熱源として利用されるようになる。
上記各改質器5にて発生させた改質ガスは、上記低温シフトコンバータ6によるシフト反応と、上記CO選択酸化反応器7によるCO除去処理が順次行われて、燃料電池へ供給するための改質ガスが生成される。この際、上記水蒸発器12にて水蒸気を発生させるための熱源に供した後の燃焼ガス41は200〜250℃程度まで温度低下されるため、上記低温シフトコンバータ6におけるシフト反応を進行させる際に問題となることはない。
更に、上記低温シフトコンバータ6の周囲を通過する際には、原燃料気化器45における原料ガスの予熱に供されて燃焼ガス41は更に温度低下されて、100〜120℃となるため、上記CO選択酸化反応器7におけるCO除去処理を進行させる際に問題となることはなく、上記CO選択酸化反応器7の周囲を通過した燃焼ガス41は、ベース外筒22の排気口43より外部へ排気されるようになる(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005−127634号公報
ところが、近年、上記燃料電池へ供給する改質ガスを発生させるための原料9として、灯油を用いることが考えられてきており、この場合、上記改質ガスの原料9として用いる灯油の一部を、図7に示した如き燃料処理装置のバーナ19へ供給する追焚き燃料9aとして使用する場合には、以下のような問題が懸念される。
すなわち、灯油をバーナ19で燃焼させるためには、該バーナ19へ供給する前に、灯油を予め250℃程度まで加熱して気化させておく必要がある。しかし、このように予め加熱して気化させてある灯油を、図7に示した追焚き燃料9aと同様に、アノードオフガス供給管33の上部寄り位置に上端部を同心状に収納させてある追焚き燃料供給管34を通してバーナ19へ供給しても、燃料電池のアノードよりアノードオフガス供給管33を通して導かれるアノードオフガス17の温度が上記灯油の気化温度よりも大幅に低いため、上記追焚き燃料供給管34を通して供給される気化状態の灯油が、アノードオフガス供給管34の上端部にてアノードオフガス17と予混合された時点で再液化する虞が生じる。再液化した灯油は、上記アノードオフガス供給管33に溜まり、気化、再液化を繰り返すようになり、バーナ19の火炎が安定化しない要因となる虞が生じる。
そこで、本発明は、灯油のような気化を必要とする液体燃料を追焚き燃料として使用する場合に、気化状態の追焚き燃料をアノードオフガスと予混合することなく燃焼ゾーンへ供給できて、気化状態の追焚き燃料の再液化が生じる虞を未然に防止できる燃料処理装置用気化バーナ装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応してバーナコーンの底板の中央部に、上端を吐出側の開口としてあるアノードオフガス供給管と、該アノードオフガス供給管の外周に同心配置した円筒状の追焚き燃料供給管の上端部を貫通させて取り付け、上方と周方向が閉塞されて周壁に周方向間隔を置いて燃料噴出口を設けた中空のクラウンタワーを、上記アノードオフガス供給管及び追焚き燃料供給管の上方を覆うように上記バーナコーンの底板上に配設し、更に、上記追焚き燃料供給管の上端部外周面に、上記クラウンタワーの各燃料噴出口に個別に臨む追焚き燃料噴出ノズルを設けたバーナ本体を備えてなる構成とする。
具体的には、上記構成において、クラウンタワーの周壁に設ける燃料噴出口と、追焚き燃料供給管の上端部に設ける追焚き燃料噴出ノズルの周方向配置の位相を一致させるようにした構成とする。
又、上記各構成において、バーナコーンの周壁に、空気吹出し孔を、クラウンタワーの燃料噴出口周方向配置の位相とずらして設けるようにした構成とする。
更に、上記各構成において、同心配置したアノードオフガス供給管の外周面と、追焚き燃料供給管の内周面との間に、上端部を除いて空間部を形成させるようにした構成とする。
上述の各構成におけるバーナ本体を、真空断熱容器のベースプレートの中央部に配設し、該バーナ本体の外周に、追焚き燃料供給管の上流側に接続する燃料気化管を配設し、更に、該燃料気化管の外周に、容器外部より取り入れる空気を、内部の空気流路に流通させてから内周側へ供給できるようにしてある円筒形状の熱回収装置を上下方向に配設して、上記バーナ本体での燃焼により発生させる燃焼ガスより外周方向へ伝えられる熱を、上記熱回収装置の空気流路を流通させる空気の顕熱として熱回収し、この熱回収により加熱される空気により、上記燃料気化管にて追焚き燃料を気化させることができるようにした構成とする。
同様に、上述の各構成におけるバーナ本体を、燃料処理装置の真空断熱容器のベースプレート中央部に立ち上がるように設けたベース内筒の上端部に設け、更に、追焚き燃料供給管の上流側に接続する燃料気化管を、上記バーナ本体の上側に接続した炉筒により真空断熱容器の天井部付近まで導かれた燃焼ガスが、下方に流れるようにしてある上記炉筒及びベース内筒の外周側の燃焼ガス流路に配設するようにした構成とする。
又、上述の各構成において、燃料気化管を、上下方向の螺旋形状とするようにした構成とする。
更に、上述の各構成において、アノードオフガス供給管の上流側に接続して燃料電池のアノード出口より排出されるアノードオフガスを導くためのアノードオフガス配管を、燃料処理装置の真空断熱容器より最終排気ガスを排出させるための最終排気ガス管内に挿通させて配設するようにした構成とする。
本発明の燃料処理装置用気化バーナ装置によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)バーナコーンの底板の中央部に、上端を吐出側の開口としてあるアノードオフガス供給管と、該アノードオフガス供給管の外周に同心配置した円筒状の追焚き燃料供給管の上端部を貫通させて取り付け、上方と周方向が閉塞されて周壁に周方向間隔を置いて燃料噴出口を設けた中空のクラウンタワーを、上記アノードオフガス供給管及び追焚き燃料供給管の上方を覆うように上記バーナコーンの底板上に配設し、更に、上記追焚き燃料供給管の上端部外周面に、上記クラウンタワーの各燃料噴出口に個別に臨む追焚き燃料噴出ノズルを設けたバーナ本体を備えてなる構成とし、具体的には、上記クラウンタワーの周壁に設ける燃料噴出口と、上記追焚き燃料供給管の上端部に設ける追焚き燃料噴出ノズルの周方向配置の位相を一致させるようにした構成としてあるので、バーナ本体に対し、追焚き燃料を追焚き燃料供給管より、又、アノードオフガスをアノードオフガス供給管よりそれぞれ個別に供給することができる。更に、上記追焚き燃料供給管の上端部の追焚き燃料噴出ノズルより噴出させる追焚き燃料は、アノードオフガス配管よりクラウンタワー内へ供給された後、燃料噴出口を通して外周側の燃焼ゾーンへ噴出される直前のアノードオフガスに対して混合されるようになり、該混合された追焚き燃料とアノードオフガスは、混合直後に燃焼ゾーンにて共に燃焼させることができる。このため、灯油等の燃焼前に加熱して気化状態とすることが必要とされる液体燃料を追焚き燃料として使用する場合に、気化状態で上記追焚き燃料供給管を通して上記バーナ本体へ供給される追焚き燃料が、アノードオフガスにより冷却されて再液化する虞を未然に防止することができて、バーナ本体の火炎を安定させて、安定した燃焼状態を維持することが可能となる。
(2)バーナコーンの周壁に、空気吹出し孔を、クラウンタワーの燃料噴出口周方向配置の位相とずらして設けるようにした構成とすることにより、上記燃料噴出口を通してクラウンタワー外周側の燃焼ゾーンへ噴出される追焚き燃料やアノードオフガスと、バーナコーンの空気吹出し孔より供給させる空気とを、上記燃焼ゾーンにて良好に混合させることができて、燃焼を良好に行わせることができる。
(3)アノードオフガス供給管の外周面と、追焚き燃料供給管の内周面との間に、上端部を除いて空間部を設けるようにした構成とすることにより、該空間部に存在する空気層によって上記アノードオフガス供給管と追焚き燃料供給管との間の断熱を図ることができ、このことによっても、上記追焚き燃料供給管を通して供給される気化状態の追焚き燃料が再液化する虞をより確実に防止することができる。
(4)バーナ本体を、真空断熱容器のベースプレートの中央部に配設し、該バーナ本体の外周に、追焚き燃料供給管の上流側に接続する燃料気化管を配設し、更に、該燃料気化管の外周に、容器外部より取り入れる空気を、内部の空気流路に流通させてから内周側へ供給できるようにしてある円筒形状の熱回収装置を上下方向に配設して、上記バーナ本体での燃焼により発生させる燃焼ガスより外周方向へ伝えられる熱を、上記熱回収装置の空気流路を流通させる空気の顕熱として熱回収し、この熱回収により加熱される空気により、上記燃料気化管にて追焚き燃料を気化させることができるようにした構成としたり、あるいは、バーナ本体を、燃料処理装置の真空断熱容器のベースプレート中央部に立ち上がるように設けたベース内筒の上端部に設け、更に、追焚き燃料供給管の上流側に接続する燃料気化管を、上記バーナ本体の上側に接続した炉筒により真空断熱容器の天井部付近まで導かれた燃焼ガスが、下方に流れるようにしてある上記炉筒及びベース内筒の外周側の燃焼ガス流路に配設するようにした構成とすることにより、追焚き燃料供給管へ、バーナ本体での燃焼により発生させる燃焼ガスの熱を熱源として燃料気化管にて気化させた追焚き燃料を供給することができる。
(5)燃料気化管を、上下方向の螺旋形状とするようにした構成とすることにより、円筒形状の熱回収装置における熱回収に供されて加熱された後、該熱回収装置より内周側へ導かれる空気、あるいは、燃料処理装置の真空断熱容器内にて、炉筒とベース内筒の外周側に形成される上下方向の円筒状の燃焼ガス流路を流通する燃焼ガスを熱源として上記燃料気化管を良好に加熱することができて、該燃料気化管における追焚き燃料の気化を良好に行わせることができる。
(6)アノードオフガス供給管へ燃料電池のアノード出口よりアノードオフガスを導くためのアノードオフガス配管を、燃料処理装置の真空断熱容器より最終排気ガスを排出させるための最終排気ガス管内に挿通させて配設するようにした構成とすることにより、上記アノードオフガス配管を通してアノードオフガス供給管へ導かれるアノードオフガスを、上記真空断熱容器から上記最終排気ガス管を通して排出させる最終排気ガスに残存する熱により保温することができて、上記バーナ本体へ供給される気化状態の追焚き燃料と上記アノードオフガスの温度差を低減させることができ、上記気化状態の追焚き燃料の再液化を更に確実に防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本発明の燃料処理装置用気化バーナ装置の実施の一形態を示すもので、図8に示したバーナコーン24と同様に、中空円筒状として周壁の周方向所要間隔個所に上下方向多段に空気吹出し孔25を穿設し、且つ下端部を底板(閉塞板)27により閉止させてなるバーナコーン24の底板27の中心部に、上下方向に延びる円筒状として上端を吐出側の開口としてあるアノードオフガス供給管47と、該アノードオフガス供給管47の外周に同心配置した円筒状とし且つ周壁の内部に上下方向の両端の閉塞された円筒形状のガス流路49を具備してなる追焚き燃料供給管48の上端部を、上記底板27の上方へ所要寸法突出するように貫通させて取り付ける。上記バーナコーン24の中心部には、上方と周方向が閉塞された中空の略円筒形状あるいは略円錐台形状とし、且つ周壁下部の周方向所要間隔の複数個所、たとえば、周方向60度間隔の6個所に燃料噴出口51を穿設してなるクラウンタワー50を、上記アノードオフガス供給管47及び追焚き燃料供給管48の上方を覆うように配置して、該クラウンタワー50の下端を上記底板27の上側に取り付ける。更に、上記クラウンタワー50の内側に位置する上記追焚き燃料供給管48の上端部外周面に、上記クラウンタワー50の各燃料噴出口51に個別に臨むよう周方向の位相を一致させて追焚き燃料噴出ノズル52を設けたバーナ本体46を備えてなる構成とする。これにより、燃料処理装置の通常運転時は、上記アノードオフガス供給管47より供給されるアノードオフガス17を、上記バーナ本体46のクラウンタワー50の内部を経て上記各燃料噴出口51よりクラウンタワー50の外周の燃焼ゾーンへ噴出させると共に、灯油等の燃焼時に気化を必要とする追焚き燃料9bを、後述する燃料気化管53で予め気化した状態として上記追焚き燃料供給管48のガス流路49へ導いて、上端部の各追焚き燃料噴出ノズル52から噴出させるようにする。この噴出により、上記気化状態の追焚き燃料9bを、上記クラウンタワー50内より各燃料噴出口51を通して外周の燃焼ゾーンへ噴出される直前のアノードオフガス17中へ供給して混合させることができるようにする。この混合の直後に燃焼ゾーンへ噴出される上記アノードオフガス17及び追焚き燃料9bは、上記バーナコーン24の各空気吹出し孔25より燃焼ゾーンへ吹き込まれる空気30により燃焼させて、改質器5で原料9を水蒸気改質処理する際の熱源とする高温の燃焼ガス41を発生させることができるようにする。一方、燃料処理装置の起動運転時は、上記バーナ本体46に対してアノードオフガス供給管47よりアノードオフガス17の供給が行われないため、後述するヒータ66を用いて燃料を気化させ、燃料気化管53より気化状態で供給される追焚き燃料9bのみを、追焚き燃料供給管48の各追焚き燃料噴出ノズル52より噴出させる。該噴出された気化状態の追焚き燃料9bは、各燃料噴出ノズル52ごとの外周側に位置する燃料噴出口51を通してクラウンタワー50の外周の燃焼ゾーンへ噴出させて、上記バーナコーン24の各空気吹出し孔25より燃焼ゾーンへ吹き込まれる空気30により燃焼させ、上記と同様に改質器5における水蒸気改質処理用の熱源とするための高温の燃焼ガス41を発生させることができるようにする。
更に詳述すると、図7に示したと同様の容器内筒20aと容器外筒20bと真空断熱層20cとからなる真空断熱容器20の下端部に、外周寄りの所要個所に排気口55を設けたベースプレート54の外周縁部を気密に取り付け、上記真空断熱容器20の最下部となる該ベースプレート54の中央部に、上記バーナ本体46を設けるようにする。
具体的には、上記円筒形状としてある追焚き燃料供給管48の上端部を除く外周位置に、径方向に所要の厚みを有する円筒ブロック状のバーナコア56を一体に設け、該バーナコア56の下端部を、上記ベースプレート54の中央部に貫通させるようにして取り付ける。
上記バーナコア56の内周部に一体化された追焚き燃料供給管48の内側には、上記円筒形状のアノードオフガス供給管47を、上記追焚き燃料供給管48の上端よりもやや上方へ突出する位置から該追焚き燃料供給管48の下端位置とほぼ面一となるベースプレート54の下面位置よりも所要寸法下方へ突出する位置まで上下方向に延びるよう挿通させて配置する。更に、上記アノードオフガス供給管47は、その外径を上記追焚き燃料供給管48の内径よりも所要寸法細く設定して、該追焚き燃料供給管48の上端部の内周面部のみを縮径させるようにして上記アノードオフガス供給管47の上端部外周面に気密に取り付ける。これにより、上記アノードオフガス供給管47と上記追焚き燃料供給管48との間に、上端の閉塞された円筒状の空間部57を形成させて、該空間部57に存在する空気層により、上記追焚き燃料供給管48とアノードオフガス供給管47との間の断熱を図って、追焚き燃料9bが上記追焚き燃料供給管48を気化状態で流通させられるときに、上記アノードオフガス供給管47を流通するアノードオフガス17との熱交換により冷却されて再液化する虞を未然に防止できるようにする。
上記アノードオフガス供給管47は、下端を閉塞させると共に、上記ベースプレート54よりも下方に突出する下端部の一側位置に、ベースプレート54の下面に沿って該ベースプレート54の外周へ突出する位置まで径方向に延びるドレンチャンバ59の内周側端部を連通接続する。該ドレンチャンバ59の外周側端部には、図示しない燃料電池のアノードより排出されるアノードオフガス17を導くアノードオフガス配管58を、たとえば、上方から連通接続する。上記アノードオフガス配管58の下流側端部には、図2に示す如く窒素ガス供給ライン60を接続してなる構成として、該窒素ガス供給ライン60より上記アノードオフガス配管58内へごく微量の窒素ガス61等の不活性ガスを常時供給するようにしてある。これにより、該アノードオフガス配管58よりドレンチャンバ59、アノードオフガス供給管47を経てバーナ本体46へ向かう一定の気流を常に発生させることができるようにして、燃料処理装置の運転開始初期の暖機運転中、すなわち、燃料電池にてアノードオフガス17が発生せずに、バーナ本体46にて追焚き燃料9aのみを燃焼させる際に、上記追焚き燃料9aが拡散によりアノードオフガス供給管47の上端開口より流入(逆流)し、冷却されて再液化する虞を未然に防止できるようにしてある。
上記バーナコア56の上側には、上述したバーナ本体46を構成する上記バーナコーン24の底板27を一体に取り付けるようにして、バーナコア56の内周側に設けてある上記アノードオフガス供給管47と中央部の上記追焚き燃料供給管48が、上記バーナコーン24の底板27の中央部に貫通配置されるようにしてある。
上記バーナコーン24の空気吹出し孔25は、図3に示す如く、上記追焚き燃料供給管48の上端部の追焚き燃料噴出ノズル52、及び、クラウンタワー50の燃料噴出口51とは周方向の位相をずらして設けるようにして、上記クラウンタワー50の各燃料噴出口51より外周へ噴出される追焚き燃料9bやアノードオフガス17と、上記バーナコーン24の各空気吹出し孔25より吹き込む空気30とを、燃焼ゾーンにて良好に撹拌させることができるようにしてある。
上記追焚き燃料供給管48へ追焚き燃料9bを予め気化させた状態で供給できるようにするための燃料気化管53は、中間部を上記バーナコーン24及びバーナコア56の外径よりも所要寸法大きな直径の螺旋形状として上記バーナコーン24及びバーナコア56の外周に同心状に配置し、該螺旋形状部分の周方向所要間隔の複数個所を、ベースプレート54上に立設した支持部材62に支持させる。上記燃料気化管53の上流側端部となる一端部は、上記ベースプレート54の所要個所に貫通するように設けた追焚き燃料供給口63に連通させると共に、該追焚き燃料供給口63に容器外側から追焚き燃料配管64を接続して、たとえば、容器外部の図示しない原料供給部より原料の一部を追焚き燃料9bとして導くことができるようにする。一方、上記燃料気化管53の下流側端部は、上記バーナコア56の下部一側位置に径方向に沿って穿設した燃料供給路65に外周面側から連通させて、追焚き燃料9bを、上記燃料供給路65を経て上記追焚き燃料供給管48のガス流路49へ導くことができるようにしてある。更に、上記燃料気化管53の螺旋形状としてある中間部には、螺旋方向に添って延びるヒータ66を、たとえば、該燃料気化管53の下側に添わせるように取り付けて、燃料処理装置の運転起動時には該ヒータ66により上記燃料気化管53を流通される追焚き燃料9bを加熱して気化させることができるようにしてある。
又、上記燃料気化管53の外周位置には、円筒状の熱回収装置67を同心状に配設して、上記バーナ本体46でアノードオフガス17や追焚き燃料9bを燃焼させる際に発生する高温の燃焼ガス41から外周方向へ伝えられる熱を、該熱回収装置67の内部の空気流路68a,68bに流通させる空気30の顕熱として熱回収し、該熱回収により加熱される空気30を上記燃料気化管53にて追焚き燃料9bを気化させるための熱源として利用できるようにする。
具体的には、上記熱回収装置67は、図1に示す如く、ベースプレート54上における排気口55よりも中心寄りで、且つ上記燃料気化管53の外周を所要の間隔を隔てて取り囲む径方向の所要個所に、所要の高さ寸法を有し且つ下端部を所要寸法拡径させた外筒部材67aと、高さ寸法を上記外筒部材67aよりもやや低く設定してある中間筒部材67bを、径方向に所要の隙間を隔てて同心状に配置して、上記ベースプレート54の上面にそれぞれ気密に取り付ける。上記中間筒部材67bの内側には、上記燃料気化管53よりもやや上方となる位置から上記外筒部材67aと対応する高さ位置まで上下方向に延びる内筒部材67cを、上記中間筒部材67bと所要の隙間を隔てて同心状に配置し、該内筒部材67cの上端部と、上記外筒部材67aの上端部とを、上記中間筒部材67bよりも所要寸法上方位置に配したリング状の閉塞部材67dを介して連結する。更に、上記ベースプレート54における上記外筒部材67aの下端部取付個所と、上記中間筒部材67bの下端部取付個所との間に、周方向所要配置で空気取入口69を設けて、空気供給管28を接続する。これにより、上記外筒部材67aと中間筒部材67bとの間に、下端部の周方向所要個所が上記空気取入口69に連通する円筒状の外周側空気流路68aを形成する。又、上記中間筒部材67bと内筒部材67cとの間に、上端部が上記中間筒部材67bの上方を通して上記外周側空気流路68aと連通する内周側空気流路68bを形成する。
この内周側空気流路68bは、上記内筒部材67cの下方を通して上記燃料気化管53が配設してある空間に連通するようにしてある。したがって、外部の図示しない空気供給部より上記空気供給管28、空気取入口69を経て供給される空気30を、上記外周側空気流路68aを通して熱回収装置67の下端部から上端部まで一旦上昇させてから、上記内周側空気流路68bを通して上記内筒部材67cの下端位置まで再び下降させるときに、上記バーナ本体46で発生する燃焼ガス41より外周方向へ伝えられて該熱回収装置67の内周面部の全面で受けられる熱と熱交換させて、該空気30の顕熱として熱回収するようにしてある。更に、この熱回収により加熱された空気30を、内周側空気流路68bの下端部から上記燃料気化管53の周囲へ導いて、該燃料気化管53を流通する追焚き燃料9bを加熱することにより、該追焚き燃料9bを気化させることができるようにしてある。
上記内筒部材67cの下端と、上記バーナ本体46のバーナコーン24の上端部との間は、リング状の閉止部材70により閉塞させる。更に、上記燃料気化管53よりも内周側で且つバーナ本体46及びバーナコア56の外周側となる位置に、上記ベースプレート54より所要寸法上方位置から上記閉止部材70に達する位置まで上下方向に延びる円筒状の流路形成部材71を同心状に配置して、該流路形成部材71の上端を、上記閉止部材70の下面に取り付ける。これにより、上記熱回収装置67にて加熱された後、上記燃料気化管53にて追焚き燃料9bを気化させるための熱源に供された後の空気30を、上記流路形成部材71の外周面に沿って上方から下方へ導いた後、上記流路形成部材71の下方を通してバーナコア56の外周位置へ導いて、該空気30に残存する熱により、該バーナコア56及び該バーナコア56の内周側に一体に設けてある追焚き燃料供給管48を加熱して、気化状態の追焚き燃料9bが接触しても再液化を生じない所要温度まで昇温できるようにする。上記バーナコア56及び追焚き燃料供給管48の加熱用の熱源として供された後の空気30は、上記流路形成部材71の内周面に沿って上昇させてバーナコーン24の外周側へ導いた後、各空気吹出し孔25を通してバーナコーン24の内側の燃焼ゾーンへ燃焼用空気として供給できるようにしてある。
更に、上記バーナコア56の外周面部には、周方向に沿ってヒータ72を設けてなる構成とする。これにより、燃料処理装置の運転起動時、すなわち、バーナ本体46における燃焼開始前のように、上記熱回収装置67にて燃焼ガス41から熱を回収して加熱された空気30を発生させることができない期間は、上記バーナコア56及び追焚き燃料供給管48を、バーナコア56外周のヒータ72により加熱して、気化状態の追焚き燃料9bが接しても再液化を生じなくなる所要温度まで昇温できるようにしてある。
上記バーナ本体46の点火用のスパークロッド35は、上記バーナコーン24の底板27の一側寄り位置の開口部36と連通するよう上記バーナコア56に上下方向に貫通して設けたスパークロッド収納部73の内側に、下方から挿入するように設置してある。該スパークロッド35は、上端部となる放電部35aのみを、上記底板27の開口部36を通してバーナコーン24の内側へ所要寸法突出するようにして、上記クラウンタワー50又はバーナコーン24の底板27との間にスパークを発生させることができるようにしてある。
上記バーナコーン24の上端部には、図7に示した路筒38と同様に真空断熱容器20の上部中心位置に配置してある炉筒38の下端部を、上下方向に延びる燃焼ガスダクト74を介し接続する。更に、上記バーナ本体46にて発生されて燃焼ガスダクト74内を上昇する燃焼ガス41は、1000〜1200℃程度の高温となる一方、上記燃料気化管53で追焚き燃料9bを気化させるのに必要とされる温度は、たとえば、該追焚き燃料9bが灯油の場合には、250℃程度であり、この場合、該灯油を加熱するための空気30に必要とされる温度は300℃程度でよい。そのため、上記燃焼ガスダクト74の外周面と、上記熱回収装置67の内筒部材67cの内周面との間には、上記熱回収装置67にて熱回収後の空気30の温度が300℃程度となるように、上記燃焼ガスダクト74から熱回収装置67へ伝達される熱をある程度緩和させるための断熱材75を介装させるようにしてある。
更に、燃料処理装置としては、図7に示したと同様に、該炉筒38の内側には、案内筒39を同心状に挿通させて配設すると共に、該案内筒39の上端部には、炉筒38の上端まで導かれた燃焼ガス41のガス流れ方向を下向きに反転させる案内板40を設けるようにしてある。
更に又、真空断熱容器20の容器内筒20aと、上記炉筒38及び熱回収装置67との間に上下方向の円筒状に形成される空間部を、ベースプレート54の排気口55へ向けて燃焼ガス41を下向きに流通させるための燃焼ガス流路42として、該燃焼ガス流路42の上部領域には、図7に示したと同様に、改質器5を配設すると共に、該改質器5の下方位置に、水蒸発器12を設ける。更に、上記断熱材75及び熱回収装置67によって上記燃焼ガスダクト74から外周方向への熱の伝達が遮られている熱回収装置67の外周に位置する燃焼ガス流路42の下部領域に、上記各改質器5の下流側に接続する低温シフトコンバータ6及びCO選択酸化反応器7を、上方から順に配設する構成とする。
上記ベースプレート54の排気口55の下側には、上記ベースプレート54の下面に沿って該ベースプレート54外周へ所要寸法突出する位置まで径方向に延びる排気ダクト76を設け、該排気ダクト76外周側端部に上方から接続するようにしてあるダクト状の最終排気ガス管77の内側に、上記アノードオフガス配管58を所要の長さ範囲に亘り挿通させるように配設してなる構成とする。これにより、上記真空断熱容器20内より排気口55を通して排出される最終排気ガス41aを、上記排気ダクト76、最終排気ガス管77を通して排出させる際に、該最終排気ガス41aに残存する熱により、上記アノードオフガス配管58を流通するアノードオフガス17を保温して、ドレンの発生を抑えることができるようにしてある。
78は追焚き燃料供給管48のガス流路49内に1段又は上下方向複数段(図では3段に設けた場合を示してある)に設けたメッシュの分散板であり、上記ガス流路49内を下方から上方へ流れる気化状態の追焚き燃料9bの流れを、上記分散板78により周方向に均等に分散させることができるようにしてある。その他、図7及び図8に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
以上の構成としてあるので、本発明の燃料処理装置用気化バーナによれば、燃料処理装置の運転起動時には、ヒータ66と72を作動させた状態で追焚き燃料配管64より追焚き燃料供給口63を経て燃料気化管53へ追焚き燃料9bを供給すると、該追焚き燃料9bは、燃料気化管53に付設してあるヒータ66により加熱されて気化される。この気化状態の追焚き燃料9bが、ヒータ72により気化状態の追焚き燃料9bが接触しても再液化の発生しない所要温度まで加熱されたバーナコア56の燃料供給路65と追焚き燃料供給管48を経てバーナ本体46まで導かれた後、上記追焚き燃料供給管48の上端部の追焚き燃料噴出ノズル52より噴出される。この噴出された追焚き燃料9bは、クラウンタワー50の燃料噴出口51を通して該クラウンタワー50の外周の燃焼ゾーンへ導かれて、バーナコーン24の空気吹出し孔25より吹き込まれる空気により燃焼されて高温の燃焼ガス41が発生するようになる。
一方、上記バーナ本体46における燃焼が開始された後は、該バーナ本体46にて発生する高温の燃焼ガス41から外周方向に伝わる熱が、上記熱回収装置67へ伝えられて、上記空気供給管28から熱回収装置67の空気流路68a,68bを経て上記バーナ本体46へ燃焼用に供給される空気30が上記熱回収装置67の空気流路68a,68bを通過する際に、該空気30の顕熱として熱回収されるようになる。この熱回収により加熱された空気30を利用して上記燃料気化管53における追焚き燃料9bの気化を行わせることができるようになると共に、バーナコア56及び追焚き燃料供給管48を上記所要温度まで加熱できるようになるため、この場合には、上記各ヒータ66及び72の作動を停止することが可能となる。
上記バーナ本体46にて発生した燃焼ガス41が、燃焼ガスダクト74を経て炉筒38まで上昇した後、該炉筒38と案内筒39との隙間を上昇し、しかる後、案内板40により案内されて下向きとされた燃焼ガス41が燃焼ガス流路42を下向きに流通するようになると、図7及び図8に示した従来の燃料処理装置と同様に、改質器5では原料9の水蒸気改質が行われ、水蒸発器12では上記改質器5へ供給するための水蒸気が発生し、低温シフトコンバータ6では上記改質器5にて発生する改質ガスのシフト反応が行われた後、CO選択酸化反応器7にてCO除去処理された改質ガスが回収できるようになる。
その後、上記燃料処理装置の通常運転時、すなわち、該燃料処理装置にて処理した改質ガスを図示しない燃料電池へ供給して発電を行わせるようにして、該燃料電池のアノードよりアノードオフガス17が排出されるようになると、アノードオフガス配管58を通して導かれる上記アノードオフガス17は、ドレンチャンバ59にてドレンが除去された後、アノードオフガス供給管47を通してバーナ本体46導かれて、アノードオフガス供給管47の上端開口よりクラウンタワー50の内側へ供給され、該クラウンタワー50の燃料噴射口51を通して燃焼ゾーンへ供給される。アノードオフガス17は、上記と同様に追焚き燃料供給管48の上端部の追焚き燃料噴出ノズル52より噴出される追焚き燃料9bと共に燃焼させられて、高温の燃焼ガス41が発生するようになる。この際、上記と同様にして追焚き燃料供給管48の上端部の追焚き燃料噴出ノズル52より噴出される気化状態の追焚き燃料9bは、上記クラウンタワー50の燃料噴射口51を通して燃焼ゾーンへ供給される直前のアノードオフガス17と混合され、該混合の直後に燃焼ゾーンにて燃焼されるようになるため、クラウンタワー50の内部で上記気化状態の追焚き燃料9bが再液化される虞はない。
このように、本発明の燃料処理装置用気化バーナ装置によれば、燃焼時に気化することが必要とされる灯油等の液体燃料を追焚き燃料9bとして使用する場合に、バーナ本体46へ、気化状態の追焚き燃料9bと、アノードオフガス17とを個別に供給することができる。そのため、上記気化状態の追焚き燃料9bとアノードオフガス17との混合は、該追焚き燃料9bとアノードオフガス17が燃焼ゾーンへ供給される直前に行わせることができて、この混合直後には燃焼ゾーンで共に燃焼させることができるため、上記気化状態の追焚き燃料9bが再液化する虞を未然に防止することができ、該バーナ本体の火炎を安定させて、安定した燃焼状態を維持することが可能となる。
更に、上記アノードオフガス供給管47と追焚き燃料供給管48との間には、上端部を除いて空間部57を形成させるようにして、該空間部57に存在する空気層によって上記アノードオフガス供給管47と追焚き燃料供給管48との間の断熱を図ることができ、このことによっても、上記追焚き燃料供給管48を通して供給される気化状態の追焚き燃料9bが再液化する虞を未然に防止することができる。
しかも、上記アノードオフガス配管58は、最終排気ガス管77内に挿通させるように配設して、該アノードオフガス配管58を通して導かれるアノードオフガス17を、真空断熱容器20から上記排気ダクト76、最終排気ガス管77を通して排出させる最終排気ガス41aに残存する熱により保温することができて、上記バーナ本体46へ供給される気化状態の追焚き燃料9bと上記アノードオフガス17の温度差を低減させることができる。これにより、上記気化状態の追焚き燃料9bの再液化をより確実に防止することができる。
更には、上記バーナ本体46を、真空断熱容器20の最下部となるベースプレート54の直ぐ上側に配設してあるため、該バーナ本体46の保守、点検作業をより容易に行うことが可能となる。
次に、図4及び図5は本発明の実施の他の形態を示すもので、真空断熱容器20の上下方向の中間部に燃料処理装置用気化バーナを配設する場合の適用例を示すもので、以下のような構成としてある。
すなわち、図1乃至図3に示したと同様の構成において、上記真空断熱容器20の最下部となるベースプレート54の中央部に、上記バーナ本体46を設ける構成に代えて、上記ベースプレート54の中央部に、図7に示したベース内筒23と同様に、真空断熱容器20の上下方向中間部付近まで立ち上がるベース内筒23を立設する。更に、図1乃至図3に示したバーナ本体46と同様に、バーナコア56及びこれと一体化してなる追焚き燃料供給管48、該燃料供給管48の内側に配したアノードオフガス供給管47、上記追焚き燃料供給管48及びアノードオフガス供給管47の上端部を底板27の中央部に貫通させるようにして上記バーナコア56の上側に設けたバーナコーン24、上記追焚き燃料供給管48及びアノードオフガス供給管47の上方を覆うように底板27の上側に配設したクラウンタワー50、該クラウンタワー50の周壁下部に周方向所要間隔で複数設けた燃料噴出口51、上記追焚き燃料供給管48の上端部外周面に、上記燃料噴出口51の周方向配置と位相を一致させて設けた追焚き燃料噴出ノズル52、上記バーナコーン24の周壁に、上記燃料噴出口51及び追焚き燃料噴出ノズル52の周方向配置と位相をずらして周方向所要間隔で且つ上下方向多段に配設した空気吹出し孔25、上記バーナコア55のスパークロッド収納部73に取り付けて放電部35aのみをバーナコーン24の内側へ突出させたスパークロッド35を備えてなり、更に、上記バーナコア56の外周にヒータ66を装備してなるバーナ本体46を構成する。かかる構成のバーナ本体46を、上記ベース内筒23の上端部の内側に配置して、ベース内筒23の上端部と、上記バーナコーン24の上端部とを、リング状の閉塞部材79により閉塞させるようにし、上記ベース内筒23の上端部には、図2に示したと同様の炉筒38の下端部を接続した構成とする。
更に、本実施の形態では、燃料気化管53にて上記追焚き燃料供給管48へ供給する追焚き燃料9bを気化させるための熱源として、真空断熱容器20の容器内筒20aと、上記炉筒38及びベース内筒23との間に上下方向の円筒状に形成される燃焼ガス流路42を上方から下方へ流れる燃焼ガス41の保有する熱を利用できるようにする。このために、上記燃料気化管53は、上流側端部を上記ベースプレート54におけるベース内筒23設置個所の一側近傍位置に貫通するよう設けた追焚き燃料供給口63に接続して、該追焚き燃料供給口63の位置より、ベース内筒23の一側外面に沿って上記燃焼ガス流路42の下部領域にて環状の低温シフトコンバータ6の内周面と上記ベース内筒23の外周面との間に形成されるシフトコンバータ内周側流路42aの位置まで立ち上げるようにする。
更に、該シフトコンバータ内周側流路42aにて、ベース内筒23の外周面に沿って下方から上方へ向かう螺旋方向に延ばし、上記シフトコンバータ内周側流42の上方位置にて上記ベース内筒23の周壁を貫通して該ベース内筒23の内側へ挿入させるようにする。
更に、該ベース内筒23の内面に沿って軸心方向に立ち上げて下流側端部が上記バーナコア56に設けてある燃料供給路65に外周側より連通されるように配設してある。更に、上記燃料気化管53の螺旋形状部分とその下流側のバーナコア56の近傍位置までの間には、ヒータ66を沿わせて設けるようにしてある。
上記バーナ本体46のアノードオフガス供給管47は、上記ベース内筒23の中心部を挿通させると共に、その下端部を上記ベースプレート54の下方へ所要寸法突出するように配設し、該ベースプレート54の下方位置で、上記アノードオフガス供給管47の下端部に、図1乃至図3に示したものと同様にドレンチャンバ59を介してアノードオフガス配管58を接続してある。
更に、空気取入口69を、上記ベースプレート54におけるベース内筒23の取り付け個所の内側に設ける。これにより、上記空気取入口69に接続した空気供給管28より供給される空気30を、上記ベース内筒23の内側を通して上記バーナコーン24の外周側まで導いて、該バーナコーン24の各空気吹出し孔25より燃焼ゾーンへ供給できるようにしてある。
その他の構成は図1乃至図3に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
本実施の形態によっても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
更に、上記図1乃至図3の実施の形態、及び、図4及び図5の実施の形態における燃料気化管53は、該燃料気化管53に流通される追焚き燃料9bの気化温度以上の温度を有する空気30や燃焼ガス41と接するようになる領域の管内に、図示しない内装物を挿入配置してなる構成として、上記追焚き燃料9bが突沸する虞を未然に防止させるようにしてもよい。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、クラウンタワー50に設ける燃料噴出口51、及び、追焚き燃料供給管48の上端部に設ける追焚き燃料噴出ノズル52は、各追焚き燃料噴出ノズル52がその外周に位置する燃料噴出口51に個別に臨む配置としてあれば、該追焚き燃料噴出ノズル52や燃料噴出口51の周方向の数を、上記クラウンタワー50や追焚き燃料供給管48の上端部の径に応じて適宜増減させてもよい。バーナコーン24に設ける空気吹出し孔25は、燃料噴出口51及び追焚き燃料噴出ノズル52の周方向配置と位相をずらして設けることが好ましいが、同位相に配置されていてもよい。又、上記空気吹出し孔25の周方向の数及び上下方向の段数は、上記バーナコーン24の径や高さ寸法に応じて図示した数より適宜増減させてもよい。バーナコーン24の底板27は、バーナコア56と一体物として、該バーナコア56の外周縁部の上面に、バーナコーン24の下端部を直接取り付けるようにしてもよい。
燃料気化管53は、流通させる追焚き燃料9bを、熱回収装置67にて加熱された空気30や、燃焼ガス流路42を流通する燃焼ガス41の有する熱により加熱して、効率よく気化させるという観点からは、中間部を螺旋形状とすることが好ましいが、該燃料気化管53の下流側に接続してあるバーナ本体46の追焚き燃料供給管48へ、加熱して気化させた状態の追焚き燃料9bを供給できるようにしてあれば、中間部を螺旋形状としなくてもよく、任意の経路に配設するようにしてもよい。
本発明の燃料処理装置用気化バーナは、改質器5における改質反応を進行させる際の熱源とする燃焼ガス41を発生させるための追焚き燃料9bとして、燃焼時に気化が必要な液体燃料を使用する形式の燃料処理装置であれば、いかなる形式の燃料処理装置にも適用できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の燃料処理装置用気化バーナ装置の実施の一形態を示す概略切断側面図である。 図1の気化バーナ装置を装備した燃料処理装置を示す概略切断側面図である。 図1の気化バーナ装置における燃料噴出口と追焚き燃料噴出ノズルとバーナコーンの空気吹出し孔との配置を示すバーナ本体部分の概略切断平面図である。 本発明の実施の他の形態を示す概略切断側面図である。 図4の気化バーナ装置を備えた燃料処理装置を示す概略切断側面図である。 一般的な固体高分子型燃料電池発電装置の概要を示す図である。 従来提案されている燃料処理装置の概要を示す切断側面図である。 図7の燃料処理装置のバーナ部分を拡大して示す切断側面図である。
符号の説明
17 アノードオフガス
20 真空断熱容器
23 ベース内筒
24 バーナコーン
25 空気吹出し孔
27 底板
30 空気
38 炉筒
41 燃焼ガス
41a 最終排気ガス
42 燃焼ガス流路
46 バーナ本体
47 アノードオフガス供給管
48 追焚き燃料供給管
50 クラウンタワー
51 燃料噴出口
52 追焚き燃料噴出ノズル
53 燃料気化管
54 ベースプレート
57 空間部
58 アノードオフガス配管
67 熱回収装置
68a,68b 空気流路
77 最終排気ガス管

Claims (8)

  1. バーナコーンの底板の中央部に、上端を吐出側の開口としてあるアノードオフガス供給管と、該アノードオフガス供給管の外周に同心配置した円筒状の追焚き燃料供給管の上端部を貫通させて取り付け、上方と周方向が閉塞されて周壁に周方向間隔を置いて燃料噴出口を設けた中空のクラウンタワーを、上記アノードオフガス供給管及び追焚き燃料供給管の上方を覆うように上記バーナコーンの底板上に配設し、更に、上記追焚き燃料供給管の上端部外周面に、上記クラウンタワーの各燃料噴出口に個別に臨む追焚き燃料噴出ノズルを設けたバーナ本体を備えてなる構成を有することを特徴とする燃料処理装置用気化バーナ装置。
  2. クラウンタワーの周壁に設ける燃料噴出口と、追焚き燃料供給管の上端部に設ける追焚き燃料噴出ノズルの周方向配置の位相を一致させるようにした請求項1記載の燃料処理装置用気化バーナ装置。
  3. バーナコーンの周壁に、空気吹出し孔を、クラウンタワーの燃料噴出口周方向配置の位相とずらして設けるようにした請求項1又は2記載の燃料処理装置用気化バーナ装置。
  4. 同心配置したアノードオフガス供給管の外周面と、追焚き燃料供給管の内周面との間に、上端部を除いて空間部を形成させるようにした請求項1、2又は3記載の燃料処理装置用気化バーナ装置。
  5. バーナ本体を、真空断熱容器のベースプレートの中央部に配設し、該バーナ本体の外周に、追焚き燃料供給管の上流側に接続する燃料気化管を配設し、更に、該燃料気化管の外周に、容器外部より取り入れる空気を、内部の空気流路に流通させてから内周側へ供給できるようにしてある円筒形状の熱回収装置を上下方向に配設して、上記バーナ本体での燃焼により発生させる燃焼ガスより外周方向へ伝えられる熱を、上記熱回収装置の空気流路を流通させる空気の顕熱として熱回収し、この熱回収により加熱される空気により、上記燃料気化管にて追焚き燃料を気化させることができるようにした請求項1、2、3又は4記載の燃料処理装置用気化バーナ装置。
  6. バーナ本体を、燃料処理装置の真空断熱容器のベースプレート中央部に立ち上がるように設けたベース内筒の上端部に設け、更に、追焚き燃料供給管の上流側に接続する燃料気化管を、上記バーナ本体の上側に接続した炉筒により真空断熱容器の天井部付近まで導かれた燃焼ガスが、下方に流れるようにしてある上記炉筒及びベース内筒の外周側の燃焼ガス流路に配設するようにした請求項1、2、3又は4記載の燃料処理装置用気化バーナ装置。
  7. 燃料気化管を、上下方向の螺旋形状とするようにした請求項5又は6記載の燃料処理装置用気化バーナ装置。
  8. アノードオフガス供給管の上流側に接続して燃料電池のアノード出口より排出されるアノードオフガスを導くためのアノードオフガス配管を、燃料処理装置の真空断熱容器より最終排気ガスを排出させるための最終排気ガス管内に挿通させて配設するようにした請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の燃料処理装置用気化バーナ装置。
JP2006086132A 2006-03-27 2006-03-27 燃料処理装置用気化バーナ装置 Expired - Fee Related JP4904879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006086132A JP4904879B2 (ja) 2006-03-27 2006-03-27 燃料処理装置用気化バーナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006086132A JP4904879B2 (ja) 2006-03-27 2006-03-27 燃料処理装置用気化バーナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007261828A JP2007261828A (ja) 2007-10-11
JP4904879B2 true JP4904879B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=38635192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006086132A Expired - Fee Related JP4904879B2 (ja) 2006-03-27 2006-03-27 燃料処理装置用気化バーナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4904879B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101015506B1 (ko) 2008-12-02 2011-02-16 삼성전자주식회사 연료전지 시스템의 연료개질기 버너
US8603203B2 (en) * 2010-04-12 2013-12-10 Samsung Sdi Co., Ltd. Burner nozzle assembly and fuel reformer having the same

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02102101A (ja) * 1988-10-12 1990-04-13 Fuji Electric Co Ltd 燃料電池の改質器
JP3097413B2 (ja) * 1993-09-20 2000-10-10 松下電器産業株式会社 燃焼器
JP3789705B2 (ja) * 1999-12-28 2006-06-28 三洋電機株式会社 改質器、及び、固体高分子型燃料電池発電システム
JP2001201019A (ja) * 2000-01-20 2001-07-27 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池システム用燃焼装置及びこれを用いた水素製造装置
JP2003254514A (ja) * 2001-12-25 2003-09-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水素生成装置用バーナとそれを備える水素生成装置
JP3875928B2 (ja) * 2002-06-28 2007-01-31 株式会社ノーリツ 燃焼装置
JP3975191B2 (ja) * 2003-10-24 2007-09-12 株式会社Ihi 燃料改質装置の燃焼装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007261828A (ja) 2007-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8658323B2 (en) Solid oxide fuel cell generation system
JP5643712B2 (ja) 燃料電池モジュール
EP2810329B1 (en) Fuel cell module
JP5990397B2 (ja) 燃料電池モジュール
EP3022791B1 (en) Fuel cell module
JP4904879B2 (ja) 燃料処理装置用気化バーナ装置
JP2012221932A (ja) 燃料電池モジュール
JP3975191B2 (ja) 燃料改質装置の燃焼装置
KR20160045737A (ko) 탄화수소 및 알코올 개질 시스템 용 버너, 상기 버너를 포함하는 탄화수소 및 알코올 개질 시스템 및 관련 방법
JP2011089754A (ja) 液体燃料と低カロリー燃料の混合バーナ装置
US20130344409A1 (en) Multi-fuel combustor with swirl flame stabilization
JP2004286281A (ja) 触媒燃焼式バーナおよび燃料電池システム
JP4366285B2 (ja) バーナおよび燃料電池システム
JP2013157216A (ja) 燃料電池モジュール
JP4617079B2 (ja) 改質器用バーナおよび燃料電池システム
JP4128803B2 (ja) 燃料電池システム
JP2006234268A (ja) 改質器用バーナー
JP2015022927A (ja) 燃料電池モジュール
JP2012219008A (ja) 熱処理システム
JP6280384B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP6175010B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP4267672B2 (ja) バーナおよびバーナを備えた改質器
EP2810327B1 (en) Fuel cell module
JP2013229142A (ja) 燃料電池モジュール
JP2005180812A (ja) バーナおよび改質器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111226

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4904879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees