JP2013157216A - 燃料電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単且つコンパクトな構成で、熱効率及び熱自立の促進を図ることを可能にする。
【解決手段】燃料電池モジュール12は、燃料電池スタック24とFC周辺機器56とにより構成されるとともに、排ガス燃焼器52及び起動用燃焼器54が構成される第1領域R1と、熱交換器50が構成されるとともに、前記第1領域R1を環状に周回する第2領域R2と、改質器46が構成されるとともに、前記第2領域R2を環状に周回する第3領域R3と、蒸発器48が構成されるとともに、前記第3領域R3を環状に周回する第4領域R4とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を複数積層した燃料電池スタックを備える燃料電池モジュールに関する。
通常、固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、固体電解質に酸化物イオン導電体、例えば、安定化ジルコニアを用いており、この固体電解質の両側にアノード電極及びカソード電極を配設した電解質・電極接合体(以下、MEAともいう)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。この燃料電池は、通常、電解質・電極接合体とセパレータとが所定数だけ積層された燃料電池スタックとして使用されている。
この種の燃料電池スタックを組み込むシステムとして、例えば、特許文献1に開示された燃料電池バッテリが知られている。この燃料電池バッテリは、図10に示すように、燃料電池スタック1aを備えるとともに、前記燃料電池スタック1aの一端側には、断熱スリーブ2aが取り付けられている。断熱スリーブ2aの内部には、熱交換装置3aが反応装置4a内に組み込まれて配置している。
反応装置4aでは、液体燃料の処理として、水を使用しない部分酸化による改質が行われている。液体燃料は、排ガスにより蒸発された後、熱交換装置3aの一部である送り込み位置5aを通過している。その際、燃料は、排ガスにより加熱された酸素搬送ガスと接触することにより、部分酸化による改質が行われた後、燃料電池スタック1aに供給されている。
また、特許文献2に開示された固体酸化物燃料電池は、図11に示すように、電池コア1bを内装して熱交換器2bが設けられている。そして、熱交換器2bは、排熱によりカソードエアを昇温している。
さらに、特許文献3に開示された燃料電池システムは、図12に示すように、鉛直円柱状の第1領域1c、その外周側に環状の第2領域2c、その外周側に環状の第3領域3c、その外周側に環状の第4領域4cを有している。
第1領域1cには、バーナ5cが設けられるとともに、第2領域2cには、改質管6cが設けられている。第3領域3cには、水蒸発器7cが設けられ、第4領域4cには、CO変成器8cが設けられている。
特開2001−236980号公報 特表2010−504607号公報 特開2004−288434号公報
ところで、上記の特許文献1では、反応装置4aで部分酸化による改質を行う際に、排ガスの熱が、液体燃料及び酸素搬送ガスを加熱するために使用されている。従って、燃料電池スタック1aに供給される酸化剤ガスを昇温させるための熱量が不足し易く、熱自立が有効に遂行されないという問題がある。
また、上記の特許文献2では、電池コア1bに供給されるカソードエアの昇温に排熱が用いられている。このため、電池コア1bに供給される燃料ガスの改質や昇温に必要な熱量が不足し易い。これにより、改質及び熱自立が良好に遂行されないという問題がある。
さらに、上記の特許文献3では、バーナ5cからの燃焼ガスの熱が、燃料の改質に使用されている。従って、燃料電池に供給される酸化剤ガスの昇温が不足するおそれがあり、熱自立が有効に遂行されないという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、熱効率及び熱自立の促進を図ることが可能な燃料電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を複数積層した燃料電池スタックと、炭化水素を主体とする原燃料と水蒸気との混合ガスを改質し、前記燃料電池スタックに供給される前記燃料ガスを生成する改質器と、水を蒸発させるとともに、前記水蒸気を前記改質器に供給する蒸発器と、燃焼ガスとの熱交換により前記酸化剤ガスを昇温させるとともに、前記燃料電池スタックに前記酸化剤ガスを供給する熱交換器と、前記燃料電池スタックから排出される前記燃料ガスである燃料排ガスと前記酸化剤ガスである酸化剤排ガスとを燃焼させ、前記燃焼ガスを発生させる排ガス燃焼器と、前記原燃料と前記酸化剤ガスとを燃焼させて前記燃焼ガスを発生させる起動用燃焼器とを備える燃料電池モジュールに関するものである。
この燃料電池モジュールでは、排ガス燃焼器及び起動用燃焼器が構成される第1領域と、改質器又は熱交換器の一方が構成されるとともに、前記第1領域を環状に周回する第2領域と、前記改質器又は前記熱交換器の他方が構成されるとともに、前記第2領域を環状に周回する第3領域と、蒸発器が構成されるとともに、前記第3領域を環状に周回する第4領域とを備えている。
また、この燃料電池モジュールでは、好ましくは、改質器は、混合ガスが供給される環状の混合ガス供給室、生成された燃料ガスが排出される環状の改質ガス排出室、一端が前記混合ガス供給室に連通し且つ他端が前記改質ガス排出室に連通する複数本の改質管路、及び前記改質管路間に燃焼ガスを供給する燃焼ガス通路を備えている。
蒸発器は、水が供給される環状の水供給室、水蒸気が排出される環状の水蒸気排出室、一端が前記水供給室に連通し且つ他端が前記水蒸気排出室に連通する複数本の蒸発管路、及び前記蒸発管路間に燃焼ガスを供給する燃焼ガス通路を備えている。
熱交換器は、酸化剤ガスが供給される環状の酸化剤ガス供給室、昇温された前記酸化剤ガスが排出される環状の酸化剤ガス排出室、一端が前記酸化剤ガス供給室に連通し且つ他端が前記酸化剤ガス排出室に連通する複数本の熱交換管路、及び前記熱交換管路間に燃焼ガスを供給する燃焼ガス通路を備えている。
このように、環状の供給室、環状の排出室及び複数本の管路を基本的な構成にすることにより、構造の簡素化が容易に図られる。従って、製造コストが有効に削減される。しかも、供給室及び排出室の容積や管路長、管路径及び管路数を変更することにより、広範な運転条件に良好に対応することができ、設計自由度の向上が図られる。
さらに、この燃料電池モジュールでは、改質ガス排出室、水蒸気排出室及び酸化剤ガス排出室は、燃料電池スタックに近接する一方の端部側に設けられる一方、混合ガス供給室、水供給室及び酸化剤ガス供給室は、前記燃料電池スタックとは反対の他方の端部側に設けられることが好ましい。
これにより、昇温及び改質直後の反応ガスを燃料電池スタックに迅速に供給することが可能になる。一方、燃料電池スタックからの排ガスは、放熱による降温を最小限に抑制しながら、FC周辺機器を構成する排ガス燃焼器、改質器、熱交換器及び蒸発器に供給することができ、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。ここで、熱自立とは、外部から熱を加えることなく自ら発生する熱のみで燃料電池の動作温度を維持することをいう。
さらにまた、この燃料電池モジュールでは、燃焼ガスは、第1領域の燃焼ガス通路、第2領域の燃焼ガス通路、第3領域の燃焼ガス通路及び第4領域の燃焼ガス通路の順に流通した後、前記燃料電池モジュールの外部に排出されることが好ましい。このため、FC周辺機器を構成する排ガス燃焼器、改質器、熱交換器及び蒸発器に効果的に熱を供給することが可能になり、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。
また、この燃料電池モジュールでは、第1領域の中心から放射状に延びる仮想線上には、少なくとも第2領域の各管路、第3領域の各管路又は第4領域の各管路の一部が配置されることが好ましい。従って、第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域の順に流通する燃焼ガスは、各管路間を吹き抜けることを抑制される。これにより、FC周辺機器を構成する排ガス燃焼器、改質器、熱交換器及び蒸発器に効果的に熱を供給することが可能になり、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。
さらに、この燃料電池モジュールでは、第1領域の中心と第3領域の各管路中心とを結ぶ仮想線が設定されるとともに、第2領域の各管路中心は、各仮想線上から離間した位置に配置されることが好ましい。従って、第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域の順に流通する燃焼ガスは、各管路間を吹き抜けることを抑制される。これにより、FC周辺機器を構成する排ガス燃焼器、改質器、熱交換器及び蒸発器に効果的に熱を供給することが可能になり、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。
さらにまた、この燃料電池モジュールでは、第1領域の中心と第4領域の各管路中心とを結ぶ仮想線が設定されるとともに、第2領域の各管路中心又は第3領域の各管路中心は、前記仮想線上から離間した位置に配置されることが好ましい。このため、第1領域、第2領域、第3領域及び第4領域の順に流通する燃焼ガスは、各管路間を吹き抜けることを抑制される。従って、FC周辺機器を構成する排ガス燃焼器、改質器、熱交換器及び蒸発器に効果的に熱を供給することが可能になり、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。
また、この燃料電池モジュールでは、少なくとも蒸発管路の1本以上は、水蒸気排出室と混合ガス供給室とを連通する蒸発リターン管路を構成することが好ましい。これにより、水蒸気は、高温を維持した状態で、改質器の混合ガス供給室で原燃料と混合されて混合ガスが得られる。このため、改質効率の向上が図られる。
さらに、この燃料電池モジュールでは、燃料電池モジュールは、固体酸化物形燃料電池モジュールであることが好ましい。従って、特にSOFC等の高温型燃料電池に最適である。
本発明によれば、排ガス燃焼器及び起動用燃焼器が構成される第1領域を中心にして、それぞれ環状の第2領域、第3領域及び第4領域が外方向に向かって、順次、設けられている。このため、高温及び熱需要が大きな機器を内側に設置する一方、低温及び熱需要の小さな機器を外側に設定することができる。従って、熱効率の向上が図られて熱自立が促進されるとともに、簡単且つコンパクトに構成することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池モジュールが組み込まれる燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記燃料電池モジュールを構成するFC周辺機器の一部省略斜視説明図である。 前記FC周辺機器の要部分解斜視説明図である。 前記FC周辺機器の要部拡大斜視説明図である。 前記燃料電池モジュールの配管配列状態の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池モジュールの配管配列状態の説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池モジュールの配管配列状態の説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池モジュールが組み込まれる燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記燃料電池モジュールを構成するFC周辺機器の一部省略斜視説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池バッテリの概略説明図である。 特許文献2に開示されている固体酸化物燃料電池の一部切り欠き斜視説明図である。 特許文献3に開示されている燃料電池システムの概略説明図である。
図1に示すように、燃料電池システム10は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池モジュール12を組み込むとともに、定置用の他、車載用等の種々の用途に用いられる。
燃料電池システム10は、燃料ガス(水素ガスにメタン、一酸化炭素が混合した気体)と酸化剤ガス(空気)との電気化学反応により発電する燃料電池モジュール(SOFCモジュール)12と、前記燃料電池モジュール12に原燃料(例えば、都市ガス)を供給する原燃料供給装置(燃料ガスポンプを含む)14と、前記燃料電池モジュール12に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置(空気ポンプを含む)16と、前記燃料電池モジュール12に水を供給する水供給装置(水ポンプを含む)18と、前記燃料電池モジュール12の発電量を制御する制御装置20とを備える。
燃料電池モジュール12は、複数の固体酸化物形の燃料電池22が鉛直方向(又は水平方向)に積層される固体酸化物形の燃料電池スタック24を備える。燃料電池22は、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体で構成される電解質26の両面に、カソード電極28及びアノード電極30が設けられた電解質・電極接合体(MEA)32を備える。
電解質・電極接合体32の両側には、カソード側セパレータ34とアノード側セパレータ36とが配設される。カソード側セパレータ34には、カソード電極28に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路38が形成されるとともに、アノード側セパレータ36には、アノード電極30に燃料ガスを供給する燃料ガス流路40が形成される。なお、燃料電池22としては、従来より使用されている種々のSOFCを用いることができる。
燃料電池22は、作動温度が数百℃と高温であり、アノード電極30では、燃料ガス中のメタンが改質されて水素、COが得られ、この水素、COが電解質26の前記アノード電極30側に供給される。
燃料電池スタック24には、各酸化剤ガス流路38の入口側に一体に連通する酸化剤ガス入口連通孔42a、前記酸化剤ガス流路38の出口側に一体に連通する酸化剤ガス出口連通孔42b、各燃料ガス流路40の入口側に一体に連通する燃料ガス入口連通孔44a、及び前記燃料ガス流路40の出口側に一体に連通する燃料ガス出口連通孔44bが設けられる。
燃料電池モジュール12は、炭化水素を主体とする原燃料(例えば、都市ガス)と水蒸気との混合ガスを改質し、燃料電池スタック24に供給される燃料ガスを生成する改質器46と、水を蒸発させるとともに、前記水蒸気を前記改質器46に供給する蒸発器48と、燃焼ガスとの熱交換により酸化剤ガスを昇温させるとともに、前記燃料電池スタック24に前記酸化剤ガスを供給する熱交換器50と、前記燃料電池スタック24から排出される前記燃料ガスである燃料排ガスと前記酸化剤ガスである酸化剤排ガスとを燃焼させ、前記燃焼ガスを発生させる排ガス燃焼器52と、前記原燃料と前記酸化剤ガスとを燃焼させて前記燃焼ガスを発生させる起動用燃焼器54とを備える。
燃料電池モジュール12は、基本的には、燃料電池スタック24とFC周辺機器56とにより構成される。このFC周辺機器56は、改質器46、蒸発器48、熱交換器50、排ガス燃焼器52及び起動用燃焼器54を備える。
図2に示すように、FC周辺機器56は、排ガス燃焼器52及び起動用燃焼器54が構成される、例えば、開口形状円形の第1領域R1と、熱交換器50が構成されるとともに、前記第1領域R1を環状に周回する第2領域R2と、改質器46が構成されるとともに、前記第2領域R2を環状に周回する第3領域R3と、蒸発器48が構成されるとともに、前記第3領域R3を環状に周回する第4領域R4とを備える。第4領域R4の外周には、外壁を構成する円筒状の外周部材55が配設される(図2参照)。
図2及び図3に示すように、起動用燃焼器54は、空気供給管57及び原燃料供給管58を備える。起動用燃焼器54は、エゼクタ機能を有し、空気供給管57から導入される空気流により原燃料供給管58に負圧を発生させて、原燃料を吸引する。
排ガス燃焼器52は、起動用燃焼器54を収容する円筒部材60を備える。この円筒部材60の周面には、複数の孔部62が形成される(図2〜図4参照)。円筒部材60には、酸化剤排ガス通路63aの一端と燃料排ガス通路63bの一端とが配置される。円筒部材60内では、燃料ガス(具体的には、燃料排ガス)と酸化剤ガス(具体的には、酸化剤排ガス)との燃焼反応により、燃焼ガスが生成される。
図1に示すように、酸化剤排ガス通路63aの他端は、燃料電池スタック24の酸化剤ガス出口連通孔42bに接続されるとともに、燃料排ガス通路63bの他端は、前記燃料電池スタック24の燃料ガス出口連通孔44bに接続される。図2及び図3に示すように、熱交換器50は、円筒部材60の外周に配設される複数本の熱交換管路(伝熱パイプ)64を備える。熱交換管路64の一端部(燃料電池スタック24とは反対側の他方の端部、以下同様)は、第1内側リング66aに固定されるとともに、前記熱交換管路64の他端部(燃料電池スタック24側の一方の端部、以下同様)は、第1内側リング66bに固定される。第1内側リング66a、66bの外方には、第1外側リング68a、68bが配設される。
第1内側リング66aと第1外側リング68aとの間には、酸化剤ガスが供給される環状の酸化剤ガス供給室70aが形成される。第1内側リング66bと第1外側リング68bとの間には、昇温された酸化剤ガスが排出される環状の酸化剤ガス排出室70bが形成される(図2〜図4参照)。熱交換管路64の両端は、酸化剤ガス供給室70aと酸化剤ガス排出室70bとに開放される。
酸化剤ガス供給室70aには、酸化剤ガス供給管72が配設される。酸化剤ガス排出室70bには、酸化剤ガス通路74の一端が配設されるとともに、前記酸化剤ガス通路74の他端は、燃料電池スタック24の酸化剤ガス入口連通孔42aに接続される(図1参照)。
改質器46は、都市ガス(原燃料)中に含まれるエタン(C)、プロパン(C)及びブタン(C10)等の高級炭化水素(C2+)を、主としてメタン(CH)、水素、COを含む燃料ガスに水蒸気改質するための予備改質器であり、数百℃の作動温度に設定される。
改質器46は、図2及び図3に示すように、熱交換器50の外周に配設される複数本の改質管路(伝熱パイプ)76を備える。改質管路76の一端部は、第2内側リング78aに固定されるとともに、前記改質管路76の他端部は、第2内側リング78bに固定される。第2内側リング78a、78bの外方には、第2外側リング80a、80bが配設される。
第2内側リング78aと第2外側リング80aとの間には、混合ガス(原燃料と水蒸気)が供給される環状の混合ガス供給室82aが形成される。第2内側リング78bと第2外側リング80bとの間には、生成された燃料ガス(改質ガス)が排出される環状の改質ガス排出室82bが形成される。
改質管路76の両端は、混合ガス供給室82aと改質ガス排出室82bとに開放される。各改質管路76内には、改質用のペレット状触媒84が充填される。改質管路76の両端には、ペレット状触媒84を保持するための金網86が配設される。混合ガス供給室82aには、原燃料供給路88が接続されるとともに、前記原燃料供給路88の途上には、後述する蒸発リターン管路102が接続される。改質ガス排出室82bには、燃料ガス通路90の一端が連通するとともに、前記燃料ガス通路90の他端は、燃料電池スタック24の燃料ガス入口連通孔44aに連通する(図1参照)。
蒸発器48は、改質器46の外周に配設される複数本の蒸発管路(伝熱パイプ)92を備える。蒸発管路92の一端部は、第3内側リング94aに固定されるとともに、前記蒸発管路92の他端部は、第3内側リング94bに固定される。第3内側リング94a、94bの外方には、第3外側リング96a、96bが配設される。
第3内側リング94aと第3外側リング96aとの間には、水が供給される環状の水供給室98aが形成される。第3内側リング94bと第3外側リング96bとの間には、水蒸気が排出される環状の水蒸気排出室98bが形成される。蒸発管路92の両端は、水供給室98aと水蒸気排出室98bとに開放される。
水供給室98aには、水通路100が配設される。水蒸気排出室98bには、少なくとも1本以上の蒸発管路92により構成される蒸発リターン管路102の一端が配設されるとともに、前記蒸発リターン管路102の他端は、原燃料供給路88の途上に接続される(図1参照)。原燃料供給路88は、エゼクタ機能を有しており、流通される原燃料によって負圧を発生させ、水蒸気の吸引を行う。
図1に示すように、原燃料供給装置14は、原燃料通路104を備える。原燃料通路104は、原燃料用調整弁106を介して原燃料供給路88と原燃料供給管58とに分岐する。原燃料供給路88には、都市ガス(原燃料)中に含まれる硫黄化合物を除去するための脱硫器108が配設される。
酸化剤ガス供給装置16は、酸化剤ガス通路110を備える。酸化剤ガス通路110は、酸化剤ガス用調整弁112を介して酸化剤ガス供給管72と空気供給管57とに分岐する。水供給装置18は、水通路100を介して蒸発器48に接続される。
第1の実施形態では、図5に示すように、第1領域R1の中心Oと第3領域R3の各改質管路76の管路中心O2とを結ぶ仮想線L1が設定される。各仮想線L1間には、第2領域R2の各熱交換管路64の管路中心O1及び第4領域R4の各蒸発管路92の管路中心O3が配置される。換言すると、各熱交換管路64の管路中心O1及び各蒸発管路92の管路中心O3は、各仮想線L1上から離間した位置に配置されている。なお、各仮想線L1上には、各熱交換管路64の一部や各蒸発管路92の一部が配置されていてもよい。
第1の実施形態では、さらに第1領域R1の中心Oから放射状に延びる2本の仮想線L0endが設定される。各仮想線L0endは、各管路外周に接し且つ互いに最大角度を形成する位置、図5では、両側の改質管路76の外周に接する位置を外側規制位置とする。そして、外側規制位置の範囲内において、第1領域R1の中心Oから放射状に延びる任意の仮想線L0を設定した際、前記仮想線L0上には、少なくとも第2領域R2の熱交換管路64、第3領域R3の改質管路76又は第4領域R4の蒸発管路92の一部が配置される。なお、第1領域R1の中心Oに対して各熱交換管路64、各改質管路76及び各蒸発管路92が周回して配置されている際には(第1の実施形態)、外側規制位置となる仮想線L0endが存在せず、前記中心Oから全ての方向に放射状に延びる仮想線L0が設定される。
第1領域R1には、燃焼ガスが流通する第1燃焼ガス通路116aが形成され、第2領域R2には、前記燃焼ガスが流通する第2燃焼ガス通路116bが形成され、第3領域R3には、前記燃焼ガスが流通する第3燃焼ガス通路116cが形成され、第4領域R4には、前記燃焼ガスが流通する第4燃焼ガス通路116dが形成される。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
燃料電池システム10の起動時には、空気(酸化剤ガス)及び原燃料が起動用燃焼器54に供給される。具体的には、酸化剤ガス供給装置16では、空気ポンプの駆動作用下に酸化剤ガス通路110に空気が供給される。この空気は、酸化剤ガス用調整弁112の開度調整作用下に、空気供給管57に供給される。
一方、原燃料供給装置14では、燃料ガスポンプの駆動作用下に原燃料通路104に、例えば、都市ガス(CH、C、C、C10を含む)等の原燃料が供給される。原燃料は、原燃料用調整弁106の開度調整作用下に、原燃料供給管58に導入される。この原燃料は、空気と混合されるとともに、起動用燃焼器54内に供給される(図2参照)。
このため、起動用燃焼器54内には、原燃料と空気との混合ガスが供給され、この混合ガスが着火されることにより、燃焼が開始される。従って、起動用燃焼器54に直接接続されている排ガス燃焼器52では、前記起動用燃焼器54から円筒部材60に燃焼ガスが供給される。
円筒部材60には、複数の孔部62が形成されている。これにより、円筒部材60内に供給された燃焼ガスは、複数の孔部62を通過して、第1領域R1から第2領域R2に導入される。燃焼ガスは、さらに第3領域R3に供給された後、第4領域R4に導入され、燃料電池モジュール12の外部に排出される。
その際、第2領域R2には、熱交換器50が配置されており、第3領域R3には、改質器46が配置されており、第4領域R4には、蒸発器48が配置されている。このため、第1領域R1から排出される燃焼ガスは、熱交換器50、改質器46及び蒸発器48の順に加熱する。
そして、燃料電池モジュール12が設定温度に昇温されると、熱交換器50に酸化剤ガスが供給される一方、改質器46には、原燃料及び水蒸気の混合ガスが供給される。
具体的には、酸化剤ガス用調整弁112の開度が調整されて、酸化剤ガス供給管72への空気供給量が増加されるとともに、原燃料用調整弁106の開度が調整されて、原燃料供給路88への原燃料供給量が増加される。また、水供給装置18の作用下に、水通路100に水が供給される。
従って、図2及び図3に示すように、熱交換器50に導入された空気は、酸化剤ガス供給室70aに一旦供給された後、複数の熱交換管路64内を移動する間に、第2領域R2に導入された燃焼ガスにより加熱(熱交換)される。加熱された空気は、一旦酸化剤ガス排出室70bに供給された後、酸化剤ガス通路74を介して燃料電池スタック24の酸化剤ガス入口連通孔42aに供給される(図1参照)。
燃料電池スタック24では、加熱された空気は、酸化剤ガス流路38を流通した後、酸化剤ガス出口連通孔42bから酸化剤排ガス通路63aに排出される。酸化剤排ガス通路63aは、排ガス燃焼器52を構成する円筒部材60に開口しており、前記円筒部材60内に酸化剤排ガスが導入される。
また、図1に示すように、水供給装置18から供給される水は、蒸発器48に供給されるとともに、脱硫器108で脱硫された原燃料は、原燃料供給路88を流通して改質器46に向かう。
蒸発器48では、水が一旦水供給室98aに供給された後、複数本の蒸発管路92内を移動する間、第4領域R4を流通する燃焼ガスにより昇温されて、水蒸気化される。この水蒸気は、水蒸気排出室98bに一旦導入された後、前記水蒸気排出室98bに連通する蒸発リターン管路102に供給される。これにより、水蒸気は、蒸発リターン管路102内を流通して原燃料供給路88に導入され、原燃料と混合して混合ガスが得られる。
混合ガスは、原燃料供給路88から改質器46を構成する混合ガス供給室82aに一旦供給される。混合ガスは、複数の改質管路76内を移動する。その間に、混合ガスは、第3領域R3を流通する燃焼ガスにより加熱されるとともに、ペレット状触媒84を介して水蒸気改質され、C2+の炭化水素が除去(改質)されてメタンを主成分とする改質ガスが得られる。
この改質ガスは、加熱された燃料ガスとして、一旦改質ガス排出室82bに供給された後、燃料ガス通路90を介して燃料電池スタック24の燃料ガス入口連通孔44aに供給される(図1参照)。
燃料電池スタック24では、加熱された燃料ガスは、燃料ガス流路40を流通した後、燃料ガス出口連通孔44bから燃料排ガス通路63bに排出される。燃料排ガス通路63bは、排ガス燃焼器52を構成する円筒部材60内に開口しており、前記円筒部材60内に燃料排ガスが導入される。
なお、起動用燃焼器54による昇温作用下に、排ガス燃焼器52内が燃料ガスの自己着火温度を超えると、円筒部材60内で酸化剤排ガスと燃料排ガスとによる燃焼が開始される。
この場合、第1の実施形態では、FC周辺機器56は、排ガス燃焼器52及び起動用燃焼器54が構成される第1領域R1と、熱交換器50が構成されるとともに、前記第1領域R1を環状に周回する第2領域R2と、改質器46が構成されるとともに、前記第2領域R2を環状に周回する第3領域R3と、蒸発器48が構成されるとともに、前記第3領域R3を環状に周回する第4領域R4とを備えている。
すなわち、第1領域R1を中心にして、それぞれ環状の第2領域R2、第3領域R3及び第4領域R4が外方向に向かって、順次、設けられている。このため、高温及び熱需要が大きな機器、例えば、熱交換器50(及び改質器46)を内側に設置する一方、低温及び熱需要の小さな機器、例えば、蒸発器48を外側に設定することができる。
熱交換器50は、例えば、550℃〜650℃の温度が必要であるとともに、改質器46は、550℃〜600℃の温度が必要である。一方、蒸発器48は、150℃〜200℃の温度が必要である。
従って、熱効率の向上が図られて熱自立が促進されるとともに、簡単且つコンパクトに構成することが可能になるという効果が得られる。特に、改質器46の内方に熱交換器50が配設されるため、比較的A/F(空気/燃料ガス)が低い環境で、低温改質に適した前記改質器46が良好に使用される。
また、第1の実施形態では、図2に示すように、改質器46は、混合ガスが供給される環状の混合ガス供給室82a、生成された燃料ガスが排出される環状の改質ガス排出室82b、一端が前記混合ガス供給室82aに連通し且つ他端が前記改質ガス排出室82bに連通する複数本の改質管路76、及び前記改質管路76間に燃焼ガスを供給する第3燃焼ガス通路116cを備えている。
図2及び図5に示すように、蒸発器48は、水が供給される環状の水供給室98a、水蒸気が排出される環状の水蒸気排出室98b、一端が前記水供給室98aに連通し且つ他端が前記水蒸気排出室98bに連通する複数本の蒸発管路92、及び前記蒸発管路92間に燃焼ガスを供給する第4燃焼ガス通路116dを備えている。
熱交換器50は、酸化剤ガスが供給される環状の酸化剤ガス供給室70a、昇温された前記酸化剤ガスが排出される環状の酸化剤ガス排出室70b、一端が前記酸化剤ガス供給室70aに連通し且つ他端が前記酸化剤ガス排出室70bに連通する複数本の熱交換管路64、及び前記熱交換管路64間に燃焼ガスを供給する第2燃焼ガス通路116bを備えている。
このように、環状の供給室(混合ガス供給室82a、水供給室98a及び酸化剤ガス供給室70a)、環状の排出室(改質ガス排出室82b、水蒸気排出室98b及び酸化剤ガス排出室70b)及び複数本の管路(改質管路76、蒸発管路92及び熱交換管路64)を基本的な構成にすることにより、構造の簡素化が容易に図られる。従って、燃料電池モジュール12全体の製造コストが有効に削減される。しかも、供給室及び排出室の容積や管路長、管路径及び管路数を変更することにより、広範な運転条件に良好に対応することができ、設計自由度の向上が図られる。
さらに、第1の実施形態では、改質ガス排出室82b、水蒸気排出室98b及び酸化剤ガス排出室70bは、燃料電池スタック24に近接する一方の端部側に設けられるとともに、混合ガス供給室82a、水供給室98a及び酸化剤ガス供給室70aは、前記燃料電池スタック24とは反対の他方の端部側に設けられている。
これにより、昇温及び改質直後の反応ガス(燃料ガス及び酸化剤ガス)を燃料電池スタック24に迅速に供給することが可能になる。一方、燃料電池スタック24からの排ガスは、放熱による降温を最小限に抑制しながら、FC周辺機器56を構成する改質器46、蒸発器48、熱交換器50及び排ガス燃焼器52に供給することができ、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。ここで、熱自立とは、外部から熱を加えることなく自ら発生する熱のみで燃料電池22の動作温度を維持することをいう。
さらにまた、燃焼ガスは、第1領域R1の第1燃焼ガス通路116a、第2領域R2の第2燃焼ガス通路116b、第3領域R3の第3燃焼ガス通路116c及び第4領域R4の第4燃焼ガス通路116dの順に流通した後、燃料電池モジュール12の外部に排出されている。このため、FC周辺機器56を構成する排ガス燃焼器52、熱交換器50、改質器46及び蒸発器48に効果的に熱を供給することが可能になり、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。
また、第1の実施形態では、図5に示すように、第1領域R1の中心Oと第3領域R3の各改質管路76の管路中心O2とを結ぶ仮想線L1が設定されるとともに、第2領域R2の各熱交換管路64の管路中心O1及び第4領域R4の各蒸発管路92の管路中心O3は、各仮想線L1上から離間した位置に配置されている。
一方、第1領域R1の中心Oから放射状に延びる任意の仮想線L0を設定した際、前記仮想線L0上には、少なくとも第2領域R2の熱交換管路64、第3領域R3の改質管路76又は第4領域R4の蒸発管路92の一部が配置されている。
従って、第1領域R1、第2領域R2、第3領域R3及び第4領域R4の順に流通する燃焼ガスは、各管路間を吹き抜けることを抑制される。これにより、FC周辺機器56を構成する排ガス燃焼器52、熱交換器50、改質器46及び蒸発器48に効果的に熱を供給することが可能になり、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。
さらにまた、蒸発器48では、少なくとも蒸発管路92の1本以上は、水蒸気排出室98bと改質器46の混合ガス供給室82aとを連通する蒸発リターン管路102を構成している。このため、水蒸気は、高温を維持した状態で、改質器46の混合ガス供給室82aで原燃料と混合されて混合ガスが得られる。従って、改質効率の向上が図られる。
また、燃料電池モジュール12は、固体酸化物形燃料電池モジュールである。これにより、特にSOFC等の高温型燃料電池に最適である。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池モジュール120の配管配列状態の説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池モジュール12と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3以降の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池モジュール120は、第1領域R1の中心Oと第4領域R4の各管路中心O3とを結ぶ仮想線L2が設定される。各仮想線L2間には、第2領域R2の各管路中心O1又は第3領域R3の各管路中心O2が配置される。第2の実施形態では、第1領域R1の中心O、第2領域R2の各管路中心O1及び第4領域R4の各管路中心O3を結ぶ仮想線L2間に、第3領域R3の各管路中心O2が配置される。換言すると、各管路中心O2は、仮想線L2上から離間した位置に配置されている。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池モジュール122の配管配列状態の説明図である。
第3の実施形態では、第1領域R1の中心Oと第3領域R3の管路中心O2とを結ぶ仮想線L3が設定される。各仮想線L3間には、第2領域R2の各管路中心O1及び第4領域R4の各管路中心O3が配置される。換言すると、各管路中心O1及び各管路中心O3は、各仮想線L1上から離間した位置に配置されている。
このように構成される第2及び第3の実施形態では、第1領域R1、第2領域R2、第3領域R3及び第4領域R4の順に流通する燃焼ガスは、各管路間を吹き抜けることを抑制される。従って、FC周辺機器56を構成する排ガス燃焼器52、熱交換器50、改質器46及び蒸発器48に効果的に熱を供給することが可能になり、熱効率が向上して熱自立の促進が図られる。
図8に示すように、燃料電池システム130は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池モジュール132を組み込む。
燃料電池モジュール132は、図9に示すように、排ガス燃焼器52及び起動用燃焼器54が構成される、例えば、開口形状円形の第1領域R1と、改質器46が構成されるとともに、前記第1領域R1を環状に周回する第2領域R2と、熱交換器50が構成されるとともに、前記第2領域R2を環状に周回する第3領域R3と、蒸発器48が構成されるとともに、前記第3領域R3を環状に周回する第4領域R4とを備える。
このように構成される第4の実施形態では、燃料電池モジュール132は、排ガス燃焼器52及び起動用燃焼器54が構成される第1領域R1と、改質器46が構成されるとともに、前記第1領域R1を環状に周回する第2領域R2と、熱交換器50が構成されるとともに、前記第2領域R2を環状に周回する第3領域R3と、蒸発器48が構成されるとともに、前記第3領域R3を環状に周回する第4領域R4とを備えている。
このため、高温及び熱需要が大きな機器、例えば、改質器46(及び熱交換器50)を内側に設置する一方、低温及び熱需要の小さな機器、例えば、蒸発器48を外側に設定することができる。
従って、熱効率の向上が図られて熱自立が促進されるとともに、簡単且つコンパクトに構成することが可能になる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。特に、改質器46は、熱交換器50の内方に配置されるため、比較的A/F(空気/燃料ガス)が高い環境で、高温改質に適した前記改質器46が良好に使用される。
なお、第4の実施形態では、配管の配列は、上記の第1の実施形態〜第3の実施形態のいずれを採用してもよい。
10、130…燃料電池システム
12、120、122、132…燃料電池モジュール
14…原燃料供給装置 16…酸化剤ガス供給装置
18…水供給装置 20…制御装置
22…燃料電池 24…燃料電池スタック
26…電解質 28…カソード電極
30…アノード電極 32…電解質・電極接合体
38…酸化剤ガス流路 40…燃料ガス流路
46…改質器 48…蒸発器
50…熱交換器 52…排ガス燃焼器
54…起動用燃焼器 56…FC周辺機器
57…空気供給管 58…原燃料供給管
60…円筒部材 62…孔部
64…熱交換管路
66a、66b、78a、78b、94a、94b…内側リング
68a、68b、80a、80b、96a、96b…外側リング
70a…酸化剤ガス供給室 70b…酸化剤ガス排出室
74、110…酸化剤ガス通路 82a…混合ガス供給室
82b…改質ガス排出室 84…ペレット状触媒
88…原燃料供給路 90…燃料ガス通路
92…蒸発管路 98a…水供給室
98b…水蒸気排出室 100…水通路
102…蒸発リターン管路 116a〜116d…燃焼ガス通路

Claims (9)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を複数積層した燃料電池スタックと、
    炭化水素を主体とする原燃料と水蒸気との混合ガスを改質し、前記燃料電池スタックに供給される前記燃料ガスを生成する改質器と、
    水を蒸発させるとともに、前記水蒸気を前記改質器に供給する蒸発器と、
    燃焼ガスとの熱交換により前記酸化剤ガスを昇温させるとともに、前記燃料電池スタックに前記酸化剤ガスを供給する熱交換器と、
    前記燃料電池スタックから排出される前記燃料ガスである燃料排ガスと前記酸化剤ガスである酸化剤排ガスとを燃焼させ、前記燃焼ガスを発生させる排ガス燃焼器と、
    前記原燃料と前記酸化剤ガスとを燃焼させて前記燃焼ガスを発生させる起動用燃焼器と、
    を備える燃料電池モジュールであって、
    前記排ガス燃焼器及び前記起動用燃焼器が構成される第1領域と、
    前記改質器又は前記熱交換器の一方が構成されるとともに、前記第1領域を環状に周回する第2領域と、
    前記改質器又は前記熱交換器の他方が構成されるとともに、前記第2領域を環状に周回する第3領域と、
    前記蒸発器が構成されるとともに、前記第3領域を環状に周回する第4領域と、
    を備えることを特徴とする燃料電池モジュール。
  2. 請求項1記載の燃料電池モジュールにおいて、前記改質器は、前記混合ガスが供給される環状の混合ガス供給室、生成された前記燃料ガスが排出される環状の改質ガス排出室、一端が前記混合ガス供給室に連通し且つ他端が前記改質ガス排出室に連通する複数本の改質管路、及び前記改質管路間に前記燃焼ガスを供給する燃焼ガス通路を備え、
    前記蒸発器は、前記水が供給される環状の水供給室、前記水蒸気が排出される環状の水蒸気排出室、一端が前記水供給室に連通し且つ他端が前記水蒸気排出室に連通する複数本の蒸発管路、及び前記蒸発管路間に前記燃焼ガスを供給する燃焼ガス通路を備え、
    前記熱交換器は、前記酸化剤ガスが供給される環状の酸化剤ガス供給室、昇温された前記酸化剤ガスが排出される環状の酸化剤ガス排出室、一端が前記酸化剤ガス供給室に連通し且つ他端が前記酸化剤ガス排出室に連通する複数本の熱交換管路、及び前記熱交換管路間に前記燃焼ガスを供給する燃焼ガス通路を備えることを特徴とする燃料電池モジュール。
  3. 請求項2記載の燃料電池モジュールにおいて、前記改質ガス排出室、前記水蒸気排出室及び前記酸化剤ガス排出室は、前記燃料電池スタックに近接する一方の端部側に設けられる一方、
    前記混合ガス供給室、前記水供給室及び前記酸化剤ガス供給室は、前記燃料電池スタックとは反対の他方の端部側に設けられることを特徴とする燃料電池モジュール。
  4. 請求項2又は3記載の燃料電池モジュールにおいて、前記燃焼ガスは、前記第1領域の燃焼ガス通路、前記第2領域の前記燃焼ガス通路、前記第3領域の前記燃焼ガス通路及び前記第4領域の前記燃焼ガス通路の順に流通した後、前記燃料電池モジュールの外部に排出されることを特徴とする燃料電池モジュール。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の燃料電池モジュールにおいて、前記第1領域の中心から放射状に延びる仮想線上には、少なくとも前記第2領域の各管路、前記第3領域の各管路又は前記第4領域の各管路の一部が配置されることを特徴とする燃料電池モジュール。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の燃料電池モジュールにおいて、前記第1領域の中心と前記第3領域の各管路中心とを結ぶ仮想線が設定されるとともに、
    前記第2領域の各管路中心は、各仮想線上から離間した位置に配置されることを特徴とする燃料電池モジュール。
  7. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の燃料電池モジュールにおいて、前記第1領域の中心と前記第4領域の各管路中心とを結ぶ仮想線が設定されるとともに、
    前記第2領域の各管路中心又は前記第3領域の各管路中心は、前記仮想線上から離間した位置に配置されることを特徴とする燃料電池モジュール。
  8. 請求項2〜7のいずれか1項に記載の燃料電池モジュールにおいて、少なくとも前記蒸発管路の1本以上は、前記水蒸気排出室と前記混合ガス供給室とを連通する蒸発リターン管路を構成することを特徴とする燃料電池モジュール。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料電池モジュールにおいて、前記燃料電池モジュールは、固体酸化物形燃料電池モジュールであることを特徴とする燃料電池モジュール。
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