JP4904352B2 - 磁気センサ - Google Patents

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Description

本発明は、磁気抵抗効果素子を備えた非接触式の磁気センサに係り、特に外部磁界の極性に関係なく、双極にて安定して動作させることが可能な磁気センサに関する。
無接点方式とすることができる磁気センサには、ホール素子や磁気抵抗効果素子等が用いられる。ホール素子では、消費電力が高くなること、ヒステリシスがないため、わざわざヒステリシス回路を設置する必要があること、素子の小型化が難しい等の理由で、磁気抵抗効果素子を用いた磁気センサが注目されている。
近年、このような磁気センサは、折畳み式携帯電話等の開閉検知に用いられる。例えば、従来では、磁気抵抗効果素子と固定抵抗素子を用い、これらを直列に接続して、前記素子間の電位を出力し、外部磁界の磁界強度変化に基づく出力変化によって、オン・オフの切換信号を出力する。オン信号が出力されて、折畳み式携帯電話が開いたと検知されれば、例えば表示画面下等のバックライトが光るように制御されている。
特開平8−17311号公報 特開2003−60256号公報
しかしながら、上記した開閉検知の方法では、次のような問題があった。すなわち前記磁気抵抗効果素子の抵抗変化は、外部磁界の極性に依存するために、磁気センサと対向配置される磁石の向きが制限される。すなわち、前記磁石の配置を正しい向きとは逆向きにしてしまうと、前記外部磁界の極性が反転するため、前記磁気抵抗効果素子の抵抗値は極性が反転した前記外部磁界の磁界強度変化によっても変化しなくなり、よって開閉検知を適切に行うことができなかった。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特に、外部磁界の極性に関係なく、双極にて安定して動作させることが可能な磁気抵抗効果素子を用いた磁気センサを提供することを目的としている。
本発明における磁気センサは、外部磁界の磁界強度変化に基づいて抵抗値が変化する第1の磁気抵抗効果素子と、第2の磁気抵抗効果素子を直列に接続し、前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子間の接続部の電位を出力する直列回路を有し、
前記外部磁界の一方向を正方向と、前記一方向とは逆方向を負方向としたときに、前記外部磁界の正方向への磁界強度変化に基づいて、前記第1の磁気抵抗効果素子の抵抗値は変化する一方、前記第2の磁気抵抗効果素子は、一定の抵抗値を保ち、
前記外部磁界の負方向への磁界強度変化に基づいて、前記第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値は変化する一方、前記第1の磁気抵抗効果素子は、一定の抵抗値を保つことを特徴とするものである。
本発明では、外部磁界の極性に関係なく、双極対応の磁気センサとして形成できる。したがって外部磁界を生じさせる例えば磁石等の外部磁界発生手段の配置に従来に比べて規制が無くなり、組み立てが容易になる。
また、本発明では、前記正方向の磁界強度変化に基づく前記第1の磁気抵抗効果素子の抵抗変化の増減傾向と、前記負方向の磁界強度変化に基づく前記第2の磁気抵抗効果素子の抵抗変化の増減傾向とは、前記外部磁界の無磁場状態を基準として逆傾向を示すことが好ましい。
このように逆傾向を示すことで、前記接続部からの電位の変化を、外部磁界が正方向と負方向のときとで同じ傾向にできる。すなわち前記接続部からの電位が、外部磁界が正方向で磁界強度が増加するにつれて低下する傾向であれば、外部磁界が負方向で磁界強度が増加する場合も、同様に、低下する傾向に出来る。よって、外部磁界の方向の違いによって、回路変更や制御部での制御の変更を特にしなくてもよい。
また本発明では、前記外部磁界が正方向であるときの前記第2の磁気抵抗効果素子の固定抵抗値X1は、前記正方向への磁界強度変化に基づいて変化する前記第1の磁気抵抗効果素子の最低抵抗値X2よりも大きく、最大抵抗値X3よりも小さい値であり、
前記外部磁界が負方向であるときの前記第1の磁気抵抗効果素子の固定抵抗値X4は、前記負方向への磁界強度変化に基づいて変化する第2の磁気抵抗効果素子の最低抵抗値X5よりも大きく、最大抵抗値X6よりも小さい値であり、
(固定抵抗値X1−最低抵抗値X2:最大抵抗値X3−固定抵抗値X1)の比率と、(最大抵抗値X6−固定抵抗値X4:固定抵抗値X4−最低抵抗値X5)の比率は同じであることが好ましい。このとき、前記固定抵抗値X1は、最低抵抗値X2と最大抵抗値X3との中間値であり、前記固定抵抗値X4は、最低抵抗値X5と最大抵抗値X6との中間値であることが好ましい。
上記のようにすることで、外部磁界が正方向に作用しているときに、前記第1の磁気抵抗効果素子の変動抵抗値が、前記第2の磁気抵抗効果素子の固定抵抗値X1と同じになるタイミングがあり、及び外部磁界が負方向に作用しているときに、前記第2の磁気抵抗効果素子の変動抵抗値が、前記第1の磁気抵抗効果素子の固定抵抗値X4と同じになるタイミングがある。そして、このタイミング時の電位を、前記切換信号を切り替えるための閾値電位とすることが出来る。本発明では、上記のように調整することで、前記タイミングを外部磁界が正のときと負のときとで、同じタイミングにできるため、特にオフセットがなく、双極対応の磁気センサとして閾値電位の調整が簡単で、且つ安定な動作を行うことができる。
また本発明では、前記第1の磁気抵抗効果素子及び第2の磁気抵抗効果素子は、反強磁性層、固定磁性層、非磁性中間層、及びフリー磁性層を有する同じ膜構成であり、
横軸を外部磁界、縦軸を磁気抵抗効果素子の抵抗値としたR−H曲線上にて、前記第1の磁気抵抗効果素子の前記固定磁性層と前記フリー磁性層間に作用する第1の層間結合磁界Hin1は、前記外部磁界の正方向にシフトし、前記第2の磁気抵抗効果素子の前記固定磁性層と前記フリー磁性層間に作用する第2の層間結合磁界Hin2は、前記外部磁界の負方向にシフトしていることが好ましい。
上記のように調整することで、いわゆるヒステリシスループを、第1の磁気抵抗効果素子では、外部磁界が正の領域に、第2の磁気抵抗効果素子では、外部磁界が負の領域に形成できる。したがって、前記外部磁界の正方向への磁界強度変化に基づいて、前記第1の磁気抵抗効果素子の抵抗値が変化するともに、前記第2の磁気抵抗効果素子は、一定の抵抗値を保ち、前記外部磁界の負方向への磁界強度変化に基づいて、前記第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値が変化するとともに、前記第1の磁気抵抗効果素子は、一定の抵抗値を保つことが出来る双極対応の磁気センサを簡単且つ適切に形成することが出来る。
また本発明では、前記第1の層間結合磁界Hin1と、前記第2の層間結合磁界Hin2(絶対値)は、同じ大きさであることが、より好ましい。
このようにすることで、外部磁界が正のときと負のときとで、同じタイミングで磁気抵抗効果素子の抵抗値を変化させることができ、双極対応の磁気センサとして、安定した動作を得ることが出来る。
上記のように層間結合磁界を調整することで、前記外部磁界の無磁場状態にて、前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子のどちらか一方の固定磁性層の磁化とフリー磁性層の磁化は同じ方向であり、他方の固定磁性層の磁化とフリー磁性層の磁化は反平行であり、前記第1の磁気抵抗効果素子の固定磁性層の磁化と前記第2の磁気抵抗効果素子の固定磁性層の磁化は同じ方向を向いている構成となる。
また本発明では、前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子は夫々、2つづつ設けられ、夫々、一つづつの前記磁気抵抗効果素子が第1の直列回路を構成するとともに、残りの第1の磁気抵抗効果素子と第2の磁気抵抗効果素子とが第2の直接回路を構成し、
前記第1の直列回路の前記第1の磁気抵抗効果素子と、前記第2の直列回路の前記第2の磁気抵抗効果素子とが並列に接続されるとともに、前記第1の直列回路の第2の磁気抵抗効果素子と、前記第2の直列回路の第1の磁気抵抗効果素子とが並列に接続され、
前記第1の直列回路での接続部の電位と、前記第2の直列回路での接続部の電位との差を差動電圧として出力する形態であることがより好ましい。
これにより、外部磁界の磁界強度変化に基づく電位の変動を大きくでき、感度に優れた磁気センサとなる。
本発明では、外部磁界の極性に関係なく、双極対応の磁気センサとして形成できる。したがって外部磁界を生じさせる磁石の配置に従来に比べて規制が無くなり、組み立てが容易になる。
図1ないし図4は、本実施形態の非接触式磁気センサを内臓した折畳み式携帯電話の部分模式図、図5、図7は、本実施形態の非接触式磁気センサの部分平面図、図6、図8は、磁気センサの回路構成図、図9は、図5に示すA−A線から切断し矢印方向から見た前記非接触式磁気センサの部分断面図、図10Aは、第1の磁気抵抗効果素子のヒステリシス特性を示すグラフ(R−H曲線)、図10Bは、第2の磁気抵抗効果素子のヒステリシス特性を示すグラフ(R−H曲線)、図10Cは、図10Aと図10Bのヒステリシス特性を合わせたグラフ(R−H曲線)、図11は、外部磁界と差動電位との関係を示すグラフ、図12はプラズマトリートメント時のガス圧や電力値と、層間結合磁界Hinとの関係を示すグラフ、である。
図1に示すように折畳み式携帯電話1は、第1部材2と第2部材3とを有して構成される。前記第1部材2は画面表示側であり、前記第2部材3は操作体側である。前記第1部材2の前記第2部材3との対向面には液晶ディスプレイやレシーバ等が設けられている。前記第2部材3の前記第1部材2との対向面には、各種釦及びマイク等が設けられている。図1は折畳み式携帯電話1を閉じた状態であり、図1に示すように前記第1部材2には磁石5が内臓され、前記第2部材3には磁気センサ4が内臓されている。図1に示すように閉じた状態で、前記磁石5と磁気センサ4は互いに対向した位置に配置されている。あるいは前記磁気センサ4は前記磁石5との対向位置よりも、外部磁界H1の進入方向と平行な方向にずれた位置に配置されてもよい。
図1では、前記磁石5から放出された外部磁界H1が、前記磁気センサ4に伝わり、前記磁気センサ4では前記外部磁界H1を検出し、これにより、折畳み式携帯電話1は閉じた状態にあることが検出される。
一方、図2のように折畳み式携帯電話1を開くと、前記第1部材2が前記第2部材3から離れるにつれて、徐々に前記磁気センサ4に伝わる外部磁界H1の大きさは小さくなっていき、やがて前記磁気センサ4に伝わる外部磁界H1はゼロになる。前記磁気センサ4に伝わる外部磁界H1の大きさがある所定の大きさ以下となった場合に、前記折畳み式携帯電話1が開いた状態にあることが検出され、例えば、前記携帯電話1内に内臓される制御部にて、液晶ディスプレイや操作釦の裏側にあるバックライトが光るように制御されている。
本実施形態の磁気センサ4は、双極対応のセンサである。すなわち図1では、磁石5のN極は図示左側にS極は図示右側に位置するが、図3に示すように極性を逆にした場合(N極が図示右側、S極が図示左側)、前記磁気センサ4に及ぼされる外部磁界H2の方向は、図1の外部磁界H1の方向と反転する。本実施形態では、かかる場合でも、図3のように折畳み式携帯電話1を閉じた状態から図4のように前記携帯電話1を開いたとき、開いたことが適切に検知されるようになっている。
図5に示すように、前記第2部材3内に内臓される回路基板6上に本実施形態の磁気センサ4が搭載されている。前記磁気センサ4は一つの素子台7上に、第1の磁気抵抗効果素子10,11と、第2の磁気抵抗効果素子12,13とが夫々、2つづつ設けられている。
図5に示すように磁気抵抗効果素子10〜13はブリッジ回路を構成している。前記第1の磁気抵抗効果素子10と第2の磁気抵抗効果素子12とは直列接続されて第1の直列回路14を構成する。一方、前記第1の磁気抵抗効果素子11と前記第2の磁気抵抗効果素子13とは直列接続されて第2の直列回路15を構成する。
前記第1の直列回路14の第1の磁気抵抗効果素子10と、第2の直列回路15の第2の磁気抵抗効果素子13とは並列に接続され、その接続部が入力端子16となっている。また、前記第1の直列回路14の第2の磁気抵抗効果素子12と、第2の直列回路の第1の磁気抵抗効果素子11とは並列に接続され、その接続部が、アース端子17となっている。
図5に示すように、前記第1の直列回路14の第1の磁気抵抗効果素子10と前記第2の磁気抵抗効果素子12間の第1の接続部は、第1の出力端子18であり、前記第2の直列回路15の第1の磁気抵抗効果素子11と前記第2の磁気抵抗効果素子13間の第2の接続部は、第2の出力端子19である。各端子16〜19は、前記回路基板6上の図示しない各端子とワイヤボンディングやダイボンディング等で電気的に接続されている。
図6に示すように、前記第1の出力端子18及び前記第2の出力端子19は、差動増幅器(オペアンプ)20に接続され、さらに制御部21に接続されている。
前記第1の磁気抵抗効果素子10,11及び前記第2の磁気抵抗効果素子12,14は、共に、以下の膜構成を有している。
すなわち図9に示すように、前記第1の磁気抵抗効果素子10(11)及び第2の磁気抵抗効果素子13(12)は共に、下から下地層30,シード層31、反強磁性層32、固定磁性層33、非磁性中間層34、フリー磁性層35,37(第2磁気抵抗効果素子13のほうのフリー磁性層を符号37とした)、及び保護層36の順で積層されている。前記下地層30は、例えば、Ta,Hf,Nb,Zr,Ti,Mo,Wのうち1種または2種以上の元素などの非磁性材料で形成される。前記シード層31は、NiFeCrあるいはCr等で形成される。前記反強磁性層32は、元素α(ただしαは、Pt,Pd,Ir,Rh,Ru,Osのうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料、又は、元素αと元素α′(ただし元素α′は、Ne,Ar,Kr,Xe,Be,B,C,N,Mg,Al,Si,P,Ti,V,Cr,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ga,Ge,Zr,Nb,Mo,Ag,Cd,Sn,Hf,Ta,W,Re,Au,Pb、及び希土類元素のうち1種または2種以上の元素である)とMnとを含有する反強磁性材料で形成される。例えば前記反強磁性層32は、IrMnやPtMnで形成される。前記固定磁性層33及びフリー磁性層35,37はCoFe合金、NiFe合金、CoFeNi合金等の磁性材料で形成される。また前記非磁性中間層34はCu等の非磁性導電材料で形成される。トンネル型磁気抵抗効果素子とする場合には、前記非磁性中間層34をTiOx等の絶縁障壁層で形成する。また前記保護層36はTa等で形成される。前記固定磁性層33やフリー磁性層35,37は積層フェリ構造(磁性層/非磁性層/磁性層の積層構造であり、非磁性層を挟んだ2つの磁性層の磁化方向が反平行である構造)であってもよい。また前記固定磁性層33やフリー磁性層35,37は材質の異なる複数の磁性層の積層構造であってもよい。
前記第1の磁気抵抗効果素子10及び第2の磁気抵抗効果素子13では、前記反強磁性層32と前記固定磁性層33とが接して形成されているため磁場中熱処理を施すことにより前記反強磁性層32と前記固定磁性層33との界面に交換結合磁界(Hex)が生じ、前記固定磁性層33の磁化方向は一方向に固定される。図9では、前記固定磁性層33の磁化方向33aを矢印方向で示している。第1の磁気抵抗効果素子10(11)及び第2の磁気抵抗効果素子13(12)において前記固定磁性層33の磁化方向33aは共に図示X2方向である。
一方、前記フリー層35,37の磁化方向は、第1の磁気抵抗効果素子10と第2の磁気抵抗効果素子13とで異なっている。図7に示すように前記第1の磁気抵抗効果素子10(11)では前記フリー磁性層35の磁化方向35aが図示X2方向であり、固定磁性層33の磁化方向33aと同じ方向であるが、前記第2の磁気抵抗効果素子13(12)では前記フリー磁性層7の磁化37aが図示X1方向であり、前記固定磁性層33の磁化方向33aと反平行である。
図5に示すように、図1,図2で示した外部磁界H1が図示X2側から図示X1方向に向けて磁気センサ4に及ぼされているとする。この外部磁界H1の方向を「正の方向(プラスの方向)」とする。一方、図7では、図3,図4に示した外部磁界H2が、図示X1側から図示X2方向に向けて磁気センサ4に及ぼされており、この外部磁界H2の方向を「負の方向(マイナスの方向)」とする。
図5のように外部磁界(正方向の磁界)H1が、磁気センサ4に及ぼされると、前記外部磁界H1の方向と反対方向に磁化されているフリー磁性層35の磁化35aは変動して前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の抵抗値は変化する。図10Aは第1の磁気抵抗効果素子10,11のヒステリシス特性を示すR−H曲線である。なおグラフでは縦軸が抵抗値Rとなっているが、抵抗変化率(%)であってもよい。図10Aに示すように、外部磁界H1が無磁場状態(ゼロ)から正方向へ徐々に増加していくと、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の抵抗値Rは、曲線HR1上を辿って徐々に大きくなっていく。この抵抗値Rが変化する部分で最低抵抗値をX2とする。一方、抵抗値Rが変化する部分で最大抵抗値をX3とする。この最大抵抗値X3の位置から徐々に外部磁界H1を小さくしていくと、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の抵抗値Rは、曲線HR2上を辿って徐々に小さくなり、やがて最低抵抗値X2に達する。このように、第1の磁気抵抗効果素子10,11には正方向の外部磁界H1の磁界強度変化に対して、曲線HR1と曲線HR2で囲まれたヒステリシスループ(HR―A)が形成される。前記最大抵抗値X3と最低抵抗値X2の中間値であって、前記ヒステリシスループHR―Aの広がり幅の中心値がヒステリシスループHR―Aの「中点」である。そして前記ヒステリシスループHR−Aの中点から外部磁界H=0(Oe)のラインまでの磁界の強さで第1の層間結合磁界Hin1の大きさが決定される。なお図10Bにおける第2の層間結合磁界Hin2も上記と同様の方法で求められる。また、前記ヒステリシスループHR−Aの中点を通る広がり幅は、保磁力の2倍と同じである。前記保磁力はあまり小さいと、チャタリングが発生しやすくなる等の問題があるから、前記保磁力はある程度、大きいことが望ましい。前記保磁力は、2.5Oe程度に調整される。
図10Aに示すように第1の磁気抵抗効果素子10,11では、前記第1の層間結合磁界Hin1が正の磁界方向へシフトしている。正方向への外部磁界H1をもっと強くしていくと外部磁界H1の磁界強度がBの位置までは、最大抵抗値X3を保つが、それよりも外部磁界H1を大きくすると、やがて、固定磁性層33の磁化33aまでも、前記外部磁界H1の方向に向いてしまい、フリー磁性層35の磁化35aと共に同じ方向に向き始めるので、第1の磁気抵抗効果素子10,11の抵抗値Rは徐々に小さくなっていくが、実際の使用において、外部磁界H1が磁界強度Bよりも大きくなる磁石5は用いない。
一方、図7に示すように負方向に外部磁界H2が及ぼされると、前記外部磁界H2の方向と、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11のフリー磁性層35の無磁場状態(外部磁界ゼロ)での磁化35aの方向と一致しているので、前記フリー磁性層35は負方向の前記外部磁界H2の磁界強度変化によっても変動することななく、前記フリー磁性層35の磁化35aと前記固定磁性層33の磁化33aは平行状態を保つ。その結果、図10Aに示すように、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の抵抗値Rは、負方向の外部磁界H2において、一定の抵抗値(固定抵抗値)X4を保っている。
次に前記第2の磁気抵抗効果素子12,13のヒステリシス特性について説明する。
図5のように外部磁界(正方向の磁界)H1が、磁気センサ4に及ぼされると、前記外部磁界H1の方向と同方向に磁化されているフリー磁性層37の磁化37aは変動しない。よって、図10Bに示すように、外部磁界Hがゼロの位置から正方向に外部磁界H1を大きくしても前記第2の磁気抵抗効果素子12,13は、一定の抵抗値(固定抵抗値)X1を保っている。ただし、前記外部磁界H1の磁界強度がCの位置以上に強くなりすぎると、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の固定磁性層33の磁化33aが前記外部磁界H1の方向に反転するので、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の抵抗値Rは低下し始めるが、図10Aで説明したと同様、実際の使用において、外部磁界H1が磁界強度Cよりも大きくなる磁石5は使用しない。
図7に示すように負方向に外部磁界H2が及ぼされると、前記外部磁界H2の方向と、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13のフリー磁性層37の無磁場状態(外部磁界ゼロ)での磁化37aの方向とは反平行であるため、前記フリー磁性層37の磁化37aは、負方向の前記外部磁界H2の影響を受けて、変動する。外部磁界Hが無磁場状態では、図9に示すように、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の固定磁性層33の磁化33aと前記フリー磁性層37の磁化37aは反平行であるため、抵抗値Rとしては高い抵抗値を示すが、負方向の前記外部磁界H2(絶対値)を徐々に大きくして前記フリー磁性層37の磁化37aが反転し始めると、前記フリー磁性層37の磁化37aが前記固定磁性層33の磁化33a方向に近づくので、徐々に第2の磁気抵抗効果素子12,13の抵抗値Rは曲線HR3上を辿って低下していく。この抵抗値Rが変化する部分で最低抵抗値をX5とする。一方、抵抗値Rが変化する部分で最大抵抗値をX6とする。この最低抵抗値X5の位置から徐々に負方向への外部磁界H2(絶対値)を小さくしていくと(すなわち外部磁界H2をゼロに近付けると)、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の抵抗値Rは、曲線HR4上を辿って徐々に大きくなり、やがて最大抵抗値X6に達し、前記曲線HR3とHR4で囲まれたヒステリシスループHR−Bを形成する。
図10Bに示すように前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の第2の層間結合磁界Hin2は、負の磁界方向へシフトしている。
このように本実施形態では、R−H曲線上にて、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の第1の層間結合磁界Hin1は、外部磁界の正方向にシフトし、一方、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の第2の層間結合磁界Hin2は、外部磁界の負方向にシフトしており、このようにシフト方向を異ならしめることで、双極対応の磁気センサ4と出来るのである。
その原理を図10Cで説明する。図10Cは、図10Aに示す第1の磁気抵抗効果素子10,11のヒステリシス特性と、図10Bに示す第2の磁気抵抗効果素子12、13のヒステリシス特性とを同一のR−H曲線上に載せたものである。
今、図10Cに示すように外部磁界の磁界強度が「使用範囲」内において変化する場合を考える。
まず、図10Cに示すように、外部磁界Hが無磁場状態(ゼロの位置)から徐々に、正方向に前記外部磁界H1を大きくしていくと、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の抵抗値Rは、ヒステリシスループ(HR−A)の位置で抵抗変化する。一方、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11が抵抗変化している正方向への外部磁界H1の強度変化に対して、前記第2の磁気抵抗効果素子12、13は、一定の抵抗値(固定抵抗値)X1を保っている。すなわち、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13は、正方向の外部磁界H1に対して固定抵抗素子として機能しているのである。よって図6の回路図に示すように、第1の磁気抵抗効果素子10、11は正方向への外部磁界H1の強度変化に対して抵抗変化する素子として機能し、一方、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13は、固定抵抗として一定の抵抗値X1を保っているのである。したがって、正方向への外部磁界H1の磁界強度変化があると、第1の直列回路14の第1の出力端子18からの電圧値、及び第2の直列回路15の第2の出力端子19からの電圧値は、夫々変化する。
一方、図10Cに示すように、外部磁界Hが無磁場状態(ゼロの位置)から徐々に負方向に外部磁界H2(絶対値)を大きくしていくと、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の抵抗値Rは、ヒステリシスループ(HR−B)の位置で抵抗変化する。一方、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13が抵抗変化している負方向への外部磁界H2の強度変化に対して、前記第1の磁気抵抗効果素子10、11は、一定の抵抗値(固定抵抗値)X4を保っている。すなわち、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11は、負方向の外部磁界H2に対して固定抵抗素子として機能しているのである。よって図8の回路図に示すように、第2の磁気抵抗効果素子12、13は負方向への外部磁界H2の強度変化に対して抵抗変化する素子として機能し、一方、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11は、固定抵抗として一定の抵抗値X4を保っているのである。したがって、負方向への外部磁界H2の磁界強度変化があると、第1の直列回路14の第1の出力端子18からの電圧値、及び第2の直列回路15の第2の出力端子19からの電圧値は、夫々変化する。
以上のように、本実施形態では、正方向、負方向の双方向の外部磁界に対して、磁気センサ4から出力を得ることができるので、双極対応の磁気センサ4にできる。したがって、前記外部磁界H1,H2を生じさせる磁石5の向きを図1,図2のように配置しても、それとは反対向きの図3,図4のように配置しても、どちらでも対応でき、従来に比べて、前記磁石5の配置の仕方に制約を受けないので、前記磁気センサ4及び磁石5の装置内への組み込みが楽になる。
本実施形態では、図10Aで説明したように、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11は、正方向に、第1の層間結合磁界Hin1がシフトし、図10Bで説明したように、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13は、負方向に、第2の層間結合磁界Hin2がシフトしている。このとき、本形態では、図9で説明したように第1の磁気抵抗効果素子10、11では、固定磁性層33及びフリー磁性層35の磁化33a,35aは互いに平行であり、且つX1からX2方向、すなわち負方向の外部磁界H2と同方向に向いている。一方、第2の磁気抵抗効果素子12,13では、固定磁性層33及びフリー磁性層37の磁化33a,37aは互いに反平行であり、且つ、前記固定磁性層33の磁化33aは、第1の磁気抵抗効果素子10,11の固定磁性層33の磁化33aと同一方向を向き、前記フリー磁性層37の磁化37aは、X2からX1方向、すなわち正方向の外部磁界H1と同方向を向いている。
図10A,Bで説明した互いに逆符号の層間結合磁界Hin1,Hin2を得て、例えば図9に示す磁化状態を得るには、例えば、前記非磁性中間層34の表面に対するプラズマトリートメント(PT)の際の、ガス流量(ガス圧)や電力値を適切に調整すればよい。
図12に示すように、ガス流量(ガス圧)の大きさ、及び電力値の大きさに応じて、層間結合磁界Hinが変化することがわかっている。図12に示す電力の大きさはW1>W2>W3であり、100W〜300W程度の範囲内である。図12に示すように、前記ガス流量(ガス圧)や電力値を大きくするほど層間結合磁界Hinを正値から負値へ変化させることができる。よって、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11に対するプラズマトリ−トメントのガス流量や電力値と、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13に対するプラズマトリートメントのガス流量や電力値を適切に調整することで、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の第1の層間結合磁界Hin1を、正方向にシフトさせ、一方、第2の磁気抵抗効果素子12,13の第2の層間結合磁界Hin2を、負方向にシフトさせることができる。
また、前記層間結合磁界Hinの大きさは前記非磁性中間層34の膜厚でも変化する。
また、前記層間結合磁界Hinの大きさは、下から、反強磁性層/固定磁性層/非磁性中間層/フリー磁性層の順に積層されている場合に、前記反強磁性層の膜厚を変えることでも調整できる。
第1の磁気抵抗効果素子10、11では第1の前記層間結合磁界Hin1が正値であり、かかる場合には前記固定磁性層33と前記フリー磁性層35間には互いの磁化を平行にしようとする相互作用が働く。また、第2の磁気抵抗効果素子12、13では第2の前記層間結合磁界Hin2が負値であり、かかる場合には前記固定磁性層33と前記フリー磁性層37間には互いの磁化を反平行にしようとする相互作用が働く。そして、各磁気抵抗効果素子10〜13の反強磁性層32と固定磁性層33との間に同一方向の交換結合磁界(Hex)を磁場中熱処理にて生じさせることで、各磁気抵抗効果素子10〜13の固定磁性層33の磁化33aを同一方向に固定でき、また固定磁性層33とフリー磁性層35,37との間には上記した相互作用が働いて、図9の磁化状態となる。
本実施形態では、第1の磁気抵抗効果素子10、11の正方向への外部磁界H1の磁界強度変化に基づく抵抗値の増減傾向と、前記第2の磁気抵抗効果素子12、13の負方向への外部磁界H2の磁界強度変化に基づく抵抗値の増減傾向は、前記外部磁界Hの無磁場状態を基準として互いに逆傾向を示す。すなわち、前記第1の磁気抵抗効果素子10、11は、例えば、前記無磁場状態から正方向への外部磁界H1が大きくなるにつれて、徐々に、抵抗値Rが上昇する傾向を示し、一方、第2の磁気抵抗効果素子12,13は、前記無磁場状態から負方向への外部磁界H2(絶対値)が大きくなるにつれて、徐々に、前記抵抗値Rが低下する傾向を示す。
このため、正方向への外部磁界H1が徐々に大きくなったとき、図6に示す第1の出力端子18の電位は徐々に低下し、一方、図6に示す第2の出力端子19の電位は徐々に上昇する。同様に、負方向への外部磁界H2(絶対値)が徐々に大きくなったとき、図8に示す第1の出力端子18の電位は徐々に低下し、一方、図8に示す第2の出力端子19の電位は徐々に上昇する。このように、電位の変化を、外部磁界が正方向と負方向とで同じ傾向にできる。よって図6,図8に示すような一般的なブリッジ回路を組むだけで、外部磁界が正方向であろうが負方向であろうが、制御部21にて同じ制御を行うことが可能であり、特に外部磁界の極性に応じて回路変更や制御方法の変更等を行う必要がない。
本実施形態では、図5に示すように、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の素子長さ寸法はL1であり、一方、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の素子長さ寸法はL2である。前記素子長さ寸法L1のほうが、前記素子長さ寸法L2よりも短くなっている。よって、図10Cに示すように、外部磁界Hが無磁場状態(ゼロ)のときの抵抗値Rは第1の磁気抵抗効果素子10,11のほうが、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13よりも小さくなっている。素子抵抗は、ほかに断面積や材質、膜構成を変更することでも変えることができるが、簡単な製造工程で、しかも温度係数(TCR)のばらつきを抑制するには、断面積や材質、膜構成は同じにしておいたほうが好適である。よって図9に示す各層の膜厚や材質を、第1の磁気抵抗効果素子10,11と第2の磁気抵抗効果素子12,13とで同じにしておく。ただし層間結合磁界Hinを変えるために、前記非磁性中間層34の膜厚を変更することを除外しない。また、第1の磁気抵抗効果素子10,11と第2の磁気抵抗効果素子12,13とで膜構成を同じにしておく。例えば、第1の磁気抵抗効果素子10,11の固定磁性層33を人工フェリ構造にすれば、第2の磁気抵抗効果素子12,13の固定磁性層33も人工フェリ構造とする。
また本実施形態では、製造方法も簡単である。すなわち非磁性中間層34に対するプラズマトリートメントの条件を変えればよいので、少なくとも第1の磁気抵抗効果素子10,11及び前記第2の磁気抵抗効果素子12,13を前記非磁性中間層34まで同じ工程で製造できる。さらに、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の固定磁性層33と、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の固定磁性層33を同じ磁化方向33aに固定するので、磁場中熱処理の際の磁場方向を同じにでき、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11及び前記第2の磁気抵抗効果素子12,13に対して同時に磁場中熱処理を行える。
また、図10Cに示すように、正方向の前記外部磁界H1が作用しているときの前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の固定抵抗値X1は、前記正方向への磁界強度変化に基づいて変化する前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の最低抵抗値X2よりも大きく、最大抵抗値X3よりも小さい値となっている。また、負方向の前記外部磁界H2が作用しているときの前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の固定抵抗値X4は、前記負方向への磁界強度変化に基づいて変化する第2の磁気抵抗効果素子12,13の最低抵抗値X5よりも大きく、最大抵抗値X6よりも小さい値である。そして図10Cに示すように、(固定抵抗値X1−最低抵抗値X2:最大抵抗値X3−固定抵抗値X1)の比率と、(最大抵抗値X6−固定抵抗値X4:固定抵抗値X4−最低抵抗値X5)の比率は同じとなっている。
さらに、本実施形態では、前記第1の層間結合磁界Hin1の大きさと、前記第2の層間結合磁界Hin2の大きさ(絶対値)とが同じ大きさになっている。
本実施形態では、図6,図8に示すように出力端子18,19は差動増幅器20に接続されており、前記差動増幅器20からの差動電位と、外部磁界Hとの関係は図11に示す曲線D,Fのようになっている。
図11に示すように、外部磁界Hが無磁場状態(ゼロ)では、前記差動電位はT1であり、このT1は例えば正値(当然、差動増幅器20の制御により負値でもよいが、ここでは正値として説明する)である。正方向への外部磁界H1が徐々に大きくなると、図10Cで説明したように第1の磁気抵抗効果素子10,11の抵抗値Rは上昇するが、第2の磁気抵抗効果素子12,13は固定抵抗として機能し、図11に示す曲線Dのように前記差動電位は徐々に低下し始める。本実施形態では、第2の磁気抵抗効果素子12、13の固定抵抗値X1が、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の最低抵抗値X2と、最大抵抗値X3との間を通っているので、外部磁界H1がH1―A(図11参照)まで大きくなると、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の変動する抵抗値Rと、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の固定抵抗値X1は一致し、前記差動電位はゼロになる。
また、負方向に外部磁界H2(絶対値)が徐々に大きくなると、図10Cで説明したように第2の磁気抵抗効果素子12,13の抵抗値Rは低下するが、第1の磁気抵抗効果素子10,11は固定抵抗として機能し、差動電位は図11に示す曲線Fのように徐々に低下し始める。本実施形態では、第1の磁気抵抗効果素子10、11の固定抵抗値X4が、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の最低抵抗値X5と、最大抵抗値X6との間を通っているので、外部磁界H2がH2―B(図11参照)まで大きくなると、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の抵抗値Rと、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の固定抵抗値X4は一致し、前記差動電位はゼロになる。
このように本実施形態では、正方向の外部磁界H1が作用している際に、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の変動抵抗値Rと、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の固定抵抗値X1とが一致して差動電位がゼロになるタイミングがあり、同様に、負方向の外部磁界H2が作用している際に、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の変動抵抗値Rと、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11の固定抵抗値X4とが一致して差動電位がゼロになるタイミングがあり、このタイミングでの電位を閾値電位とする。制御部21には、前記閾値電位と、使用時に刻々と変化する差動電位とを比較する比較部が設けられ、前記差動電位が、閾値電位と同じになったとき、すなわち差動電位がゼロとなったときに、前記制御部21にてオン・オフ信号の切り替えを行うことができる。
本実施形態では、上記したように(固定抵抗値X1−最低抵抗値X2:最大抵抗値X3−固定抵抗値X1)の比率と、(最大抵抗値X6−固定抵抗値X4:固定抵抗値X4−最低抵抗値X5)の比率は同じとなっている。さらに、第1の層間結合磁界Hin1と、第2の層間結合磁界Hin2(絶対値)の大きさは同じであるため、図11に示すように、差動電位がゼロとなるタイミングでの正方向の外部磁界H1の大きさH1―Aと、負方向の外部磁界H2の大きさH2―Bとを同じ大きさにできる。なおゼロ以外の差動電位を閾値電位とすると、図11に示すように、その閾値電位となる外部磁界の大きさが正方向と負方向とで違ってしまうので、差動電位ゼロを閾値電位とすることが好ましい。
また、例えば、上記比率や第1の層間結合磁界Hin1と、第2の層間結合磁界Hin2(絶対値)の大きさが異なっている場合は、前記差動電位がゼロとなるときの、正方向への外部磁界H1と負方向の外部磁界H2の大きさとは同じにならない。よって、正方向と負方向とで同じ外部磁界の大きさで切り替え信号を出力するようにするにはオフセット量を考慮して、前記正方向と負方向の外部磁界H1,H2とで別々の閾値電位に調整することが必要である。
また前記外部磁界H1が正方向であるときの前記第2の磁気抵抗効果素子12,13の固定抵抗値X1が、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11のヒステリシスループHR−Aと交わらない場合、及び、前記外部磁界H2が負方向であるときの前記第1の磁気抵抗効果素子の固定抵抗値X4が、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13のヒステリシスループHR−Bと交わらない場合、図11の一点鎖線で示す曲線G,Hでは、本形態のように、差動電位ゼロのラインを閾値電位にできないので、前記差動電位ゼロからのオフセット量を考慮して閾値電位を調整することが必要となる。
一方、本実施形態では、上記のように、差動電位がゼロを閾値電位とすることで、その閾値電位となるときの正方向の外部磁界の大きさH1−Aと負方向の外部磁界の大きさH2−Bとを同じ大きさにできるので、閾値電位の調整が簡単で、しかも安定した動作を行わせることができる。すなわち、本実施形態では、図1、図2に示すように正方向の外部磁界H1が磁気センサ4に作用するとき、図1から図2に示す携帯電話を開いてオン信号を出力するタイミング(あるいは、携帯電話を閉じてオフ信号を出力するタイミング)と、図3、図4に示すように負方向の外部磁界H2が磁気センサ4に作用するとき、図3から図4に示す携帯電話を開いてオン信号を出力するタイミング(あるいは、携帯電話を閉じてオフ信号を出力するタイミング)とを同じタイミングにすることができるのである。このように、本形態では、外部磁界Hの極性が異なっても安定した動作を行わせることが可能な磁気センサ4を簡単な回路構成で実現できる。
また本形態では、前記固定抵抗値X1は、最低抵抗値X2と最大抵抗値X3との中間値であり、前記固定抵抗値X4は、最低抵抗値X5と最大抵抗値X6との中間値であることが、より好ましい。これにより、オン・オフ信号を切り替える際の、外部磁界の大きさが正方向と負方向とで同じになるように、より高精度に調整でき、安定した動作を得ることが出来る双極対応の磁気センサ4を製造できて好ましい。
図13は、図5,図6とは異なる形態の磁気センサの平面図、図14は図13の回路図である。
図13では、第1の磁気抵抗効果素子40と第2の磁気抵抗効果素子41とが一つづつ設けられ、前記第1の磁気抵抗効果素子40と前記第2の磁気抵抗効果素子41とが直列に接続される。前記第1の磁気抵抗効果素子40の一端部には入力端子42が接続され、前記第2の磁気抵抗効果素子41の一端部にはアース端子43が接続され、前記第1の磁気抵抗効果素子40と前記第2の磁気抵抗効果素子41との接続部に出力端子44が接続されている。
前記第1の磁気抵抗効果素子40は、図10Aに示すヒステリシス特性を有し、前記第2の磁気抵抗効果素子41は、図10Bに示すヒステリシス特性を有する。よって正方向への外部磁界H1の磁界強度変化に対して、前記第1の磁気抵抗効果素子40は抵抗変化するが、前記第2の磁気抵抗効果素子41は一定の抵抗値を保ち、負方向への外部磁界H2の磁界強度変化に対して、前記第2の磁気抵抗効果素子41は抵抗変化するが、前記第1の磁気抵抗効果素子40は一定の抵抗値を保ち、双極対応の磁気センサとなる。したがって外部磁界を生じさせる磁石5の配置に従来に比べて規制が無くなり、組み立てが容易になる。
前記第1の磁気抵抗効果素子40及び前記第2の磁気抵抗効果素子41の好ましい膜構成や、ヒステリシス特性等については、上記で説明したブリッジ回路の場合と同様であるので、そちらを参照されたい。
具体的な数値の一例を示す。
前記第1の磁気抵抗効果素子10,11,40の長さ寸法L1は1700μm程度、第2の磁気抵抗効果素子12,13,41の長さ寸法L2は1700μm程度、前記第1の磁気抵抗効果素子10,11,40の前記非磁性中間層34の膜厚は、19〜23μm程度、前記第2の磁気抵抗効果素子12,13,41の前記非磁性中間層34の膜厚は、19〜23μm程度である。
前記プラズマトリートメントの条件は、例えば、電力値が130W、Arガス圧が、45mTorr(約6Pa)、処理時間が60秒程度である。
層間結合磁界Hinの調整は、一方の磁気抵抗効果素子に対し上記したプラズマトリートメントを行って、負にシフトする層間結合磁界を得たとき、他方の磁気抵抗効果素子に対しては、反強磁性層の膜厚を50〜200Å程度の範囲内で調整して、正にシフトする層間結合磁界が得られるようにする。反強磁性層の膜厚調整によって、表面状態が変化し、それによって層間結合磁界が変化する。
また、前記第1の層間結合磁界Hin1は、7.5〜17.5Oe程度、前記第2の層間結合磁界Hin2は、−17.5〜−7.5Oe程度、使用範囲での外部磁界Hの大きさは、−100〜100Oe程度である。
また、上記のように、本実施形態の磁気センサ4は、折畳み式携帯電話1の開閉検知に用いられているが、ゲーム機等の携帯式電子機器の開閉検知等に使用されてもよい。本形態は、上記開閉検知以外にも、双極対応の磁気センサ4が必要な用途で使用できる。
また磁気抵抗効果素子にバイアス磁界を与えるか否かは任意である。前記磁気抵抗効果素子を構成するフリー磁性層にバイアス磁界を供給しなくてもよいが、前記バイアス磁界を供給する場合には、図9に示す磁化状態となるように制御することが必要である。
また前記磁気抵抗効果素子は直線形状以外にミアンダ形状等、特に形状を限定するものではない。
なお「磁気センサ」とは、センサ部としての磁気センサ4と磁石(外部磁界発生手段)5とを一組としたもの、あるいは前記センサ部としての磁気センサ4のみを構成したもののどちらであってもよい。
正方向に外部磁界H1が作用した際の、第1実施形態の磁気センサを内臓した折畳み式携帯電話の部分模式図(閉じた状態)、 正方向に外部磁界H1が作用した際の、第1実施形態の磁気センサを内臓した折畳み式携帯電話の部分模式図(開いた状態)、 負方向に外部磁界H2が作用した際の、第1実施形態の磁気センサを内臓した折畳み式携帯電話の部分模式図(閉じた状態)、 負方向に外部磁界H2が作用した際の、第1実施形態の磁気センサを内臓した折畳み式携帯電話の部分模式図(開いた状態)、 正方向に外部磁界H1が作用した際の、本実施形態における磁気センサの部分平面図、 図5の磁気センサの回路図、 負方向に外部磁界H2が作用した際の、本実施形態における磁気センサの部分平面図、 図7の磁気センサの回路図、 図5に示すA−A線から切断し矢印方向から見た前記磁気センサの部分断面図、 Aは、第1の磁気抵抗効果素子のヒステリシス特性を示すR−H曲線、Bは、第2の磁気抵抗効果素子のヒステリシス特性を示すR−H曲線、Cは、図10A及び図10BをあわせたR−H曲線、 外部磁界Hと差動電位との関係を示すグラフ、 ガス流量(ガス圧)及び電力値と層間結合磁界Hinとの関係を示すグラフ、 第2実施形態の磁気センサの部分断面図、 図13に示す磁気センサの回路図、
符号の説明
1 折畳み式携帯電話
2 第1部材
3 第2部材
4 磁気センサ
5 磁石
6 回路基板
7 素子台
10、11、40 第1の磁気抵抗効果素子
12、13、41 第2の磁気抵抗効果素子
14 第1の直列回路
15 第2の直列回路
16、42 入力端子
17、43 アース端子
18 第1の出力端子
19 第2の出力端子
20 差動増幅器
21 制御部
32 反強磁性層
33 固定磁性層
34 非磁性中間層
35、37 フリー磁性層
44 出力端子
H 外部磁界
H1 正方向の外部磁界
H2 負方向の外部磁界
Hin1、Hin2 層間結合磁界
HR−A、HR−B ヒステリシスループ

Claims (8)

  1. 外部磁界の磁界強度変化に基づいて抵抗値が変化する第1の磁気抵抗効果素子と、第2の磁気抵抗効果素子を直列に接続し、前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子間の接続部の電位を出力する直列回路を有し、
    前記外部磁界の一方向を正方向と、前記一方向とは逆方向を負方向としたときに、前記外部磁界の正方向への磁界強度変化に基づいて、前記第1の磁気抵抗効果素子の抵抗値は変化する一方、前記第2の磁気抵抗効果素子は、一定の抵抗値を保ち、
    前記外部磁界の負方向への磁界強度変化に基づいて、前記第2の磁気抵抗効果素子の抵抗値は変化する一方、前記第1の磁気抵抗効果素子は、一定の抵抗値を保つことを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記正方向の磁界強度変化に基づく前記第1の磁気抵抗効果素子の抵抗変化の増減傾向と、前記負方向の磁界強度変化に基づく前記第2の磁気抵抗効果素子の抵抗変化の増減傾向とは、前記外部磁界の無磁場状態を基準として逆傾向を示す請求項1記載の磁気センサ。
  3. 前記外部磁界が正方向であるときの前記第2の磁気抵抗効果素子の固定抵抗値X1は、前記正方向への磁界強度変化に基づいて変化する前記第1の磁気抵抗効果素子の最低抵抗値X2よりも大きく、最大抵抗値X3よりも小さい値であり、
    前記外部磁界が負方向であるときの前記第1の磁気抵抗効果素子の固定抵抗値X4は、前記負方向への磁界強度変化に基づいて変化する第2の磁気抵抗効果素子の最低抵抗値X5よりも大きく、最大抵抗値X6よりも小さい値であり、
    (固定抵抗値X1−最低抵抗値X2:最大抵抗値X3−固定抵抗値X1)の比率と、(最大抵抗値X6−固定抵抗値X4:固定抵抗値X4−最低抵抗値X5)の比率は同じである請求項2記載の磁気センサ。
  4. 前記固定抵抗値X1は、最低抵抗値X2と最大抵抗値X3との中間値であり、前記固定抵抗値X4は、最低抵抗値X5と最大抵抗値X6との中間値である請求項3記載の磁気センサ。
  5. 前記第1の磁気抵抗効果素子及び第2の磁気抵抗効果素子は、反強磁性層、固定磁性層、非磁性中間層、及びフリー磁性層を有する同じ膜構成であり、
    横軸を外部磁界、縦軸を磁気抵抗効果素子の抵抗値としたR−H曲線上にて、前記第1の磁気抵抗効果素子の前記固定磁性層と前記フリー磁性層間に作用する第1の層間結合磁界Hin1は、前記外部磁界の正方向にシフトし、前記第2の磁気抵抗効果素子の前記固定磁性層と前記フリー磁性層間に作用する第2の層間結合磁界Hin2は、前記外部磁界の負方向にシフトしている請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気センサ。
  6. 前記第1の層間結合磁界Hin1と、前記第2の層間結合磁界Hin2(絶対値)は、同じ大きさである請求項5記載の磁気センサ。
  7. 前記外部磁界の無磁場状態にて、前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子のどちらか一方の固定磁性層の磁化とフリー磁性層の磁化は同じ方向であり、他方の固定磁性層の磁化とフリー磁性層の磁化は反平行であり、前記第1の磁気抵抗効果素子の固定磁性層の磁化と前記第2の磁気抵抗効果素子の固定磁性層の磁化は同じ方向を向いている請求項5または6に記載の磁気センサ。
  8. 前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子は夫々、2つづつ設けられ、夫々、一つづつの前記磁気抵抗効果素子が第1の直列回路を構成するとともに、残りの第1の磁気抵抗効果素子と第2の磁気抵抗効果素子とが第2の直接回路を構成し、
    前記第1の直列回路の前記第1の磁気抵抗効果素子と、前記第2の直列回路の前記第2の磁気抵抗効果素子とが並列に接続されるとともに、前記第1の直列回路の第2の磁気抵抗効果素子と、前記第2の直列回路の第1の磁気抵抗効果素子とが並列に接続され、
    前記第1の直列回路での接続部の電位と、前記第2の直列回路での接続部の電位との差を差動電圧として出力する請求項1ないし7のいずれかに記載の磁気センサ。
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