JP4904215B2 - 伝送遅延測定装置及び伝送遅延測定方法 - Google Patents

伝送遅延測定装置及び伝送遅延測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、送信側通信端末によって一定間隔で送信されるパケットをパケット伝送経路を介して受信するパケット受信部と、送信側通信端末によってパケットが送信されてから、送信されたパケットをパケット受信部が受信するまでの時間である伝送遅延を算出する伝送遅延算出部とを備える伝送遅延測定装置及び伝送遅延測定方法に関する。
従来、パケット伝送経路の特性を評価する場合などにおいて、送信側通信端末によってパケットが送信されてから受信側通信端末が当該パケットを受信するまでの時間(以下、「伝送遅延」)を測定する技術が用いられている。
具体的には、受信側通信端末には、伝送遅延を測定する伝送遅延測定装置が設けられる。伝送遅延測定装置は、パケット受信部及び伝送遅延算出部を備える。
パケット受信部は、送信側通信端末によって一定間隔で送信されるパケットをパケット伝送経路を介して受信する。伝送遅延算出部は、パケット受信部が受信したパケットに基づいて伝送遅延を算出する。
具体的には、伝送遅延算出部は、次の(1)又は(2)の算出手法によって伝送遅延を算出することが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
(1)送信側通信端末がパケットを送信した時刻を示すタイムスタンプがパケットに含まれている場合、伝送遅延算出部は、パケット受信部がパケットを受信した時刻と、パケットに含まれているタイムスタンプとの差分を伝送遅延として算出する。
(2)伝送遅延測定装置は、RTCP(RTP Control Protocol)パケット又はPING(Packet INternet Groper)を送信側通信端末と送受信することによって、パケット伝送経路の往復時間(RTT;Round Trip Time)を測定する。また、伝送遅延算出部は、測定した往復時間の半分の時間を伝送遅延として算出する。
特開2004−222257号公報(第6頁、第1図)
上述した算出手法(1)では、送信側通信端末及び伝送遅延測定装置が同期していることが前提となる。しかし、送信側通信端末及び伝送遅延測定装置は、非同期であることも多い。
上述した算出手法(2)では、伝送遅延測定装置が送信側通信端末から受信するパケット(以下、「受信パケット」)の伝送遅延と、伝送遅延測定装置が送信側通信端末に送信するパケット(以下、「送信パケット」)の伝送遅延とが等しいことが前提となる。
すなわち、算出手法(2)では、伝送遅延算出部は、受信パケットの伝送遅延と送信パケットの伝送遅延とが異なる場合には、往復時間の半分の時間を受信パケットの伝送遅延として算出することができない。
特に、受信側通信端末が無線基地局と無線通信を行う場合には、受信パケットに適用される無線通信方式と、送信パケットに適用される無線通信方式とが異なることがある。この場合、受信パケットの伝送遅延と送信パケットの伝送遅延とが大幅に異なることがあり、算出手法(2)を適用することは極めて困難になる。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、送信側通信端末及び受信側通信端末が非同期である場合や、送信パケットの伝送遅延と受信パケットの伝送遅延とが異なる場合であっても、受信パケットの伝送遅延を測定することが可能な伝送遅延測定装置及び伝送遅延測定方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、送信側通信端末(IP電話端末4)によって一定間隔で送信されるパケット(RTPパケット)を、前記送信側通信端末との間のパケット伝送経路(パケット伝送経路R1,R2及びR3)を介して受信するパケット受信部(パケット受信部151b)と、前記送信側通信端末によってパケットが送信されてから、送信されたパケットを前記パケット受信部が受信するまでの時間である伝送遅延(Tdly)を算出する伝送遅延算出部(伝送特性測定部15a)とを備える伝送遅延測定装置であって、前記パケット受信部がパケットを受信する間隔の平均値を、前記送信側通信端末がパケットを送信する送信間隔(Tjtr)として算出する送信間隔算出部(送信間隔算出部152b)と、前記パケット受信部が受信した複数のパケットの中から、前記伝送遅延を算出する基準となる基準パケット(RTPパケットsn0)を特定する基準パケット特定部(伝送遅延情報生成部152d)と、前記パケット受信部が前記基準パケットを受信してから、前記パケット受信部が前記基準パケットよりも後のパケット(RTPパケットsn)を受信するまでの時間である受信経過時間(Trec(sn) - Trec(sn0))を算出する受信経過時間算出部(相対遅延算出部152c)と、前記送信間隔算出部によって算出された前記送信間隔に基づいて、前記送信側通信端末が前記基準パケットを送信してから、前記送信側通信端末が前記後のパケットを送信するまでの時間である送信経過時間(Tjtr × ( sn - sn0 ))を算出する送信経過時間算出部(相対遅延算出部152c)とを備え、前記伝送遅延算出部は、前記受信経過時間算出部によって算出された前記受信経過時間と前記送信経過時間算出部によって算出された前記送信経過時間との差分(( Trec(sn) - Trec(sn0) ) - Tjtr × ( sn - sn0 ))により、前記後のパケットの伝送遅延(Tdly(sn) )を算出することを要旨とする。
このような特徴によれば、基準パケットの伝送遅延に対し、基準パケットよりも後のパケットについての受信経過時間と送信経過時間との差分を加えることによって、前記後のパケットの伝送遅延が算出される。つまり、タイムスタンプやRTTを用いることなく、伝送遅延が測定される。このため、送信側通信端末及び受信側通信端末が非同期である場合や、送信パケットの伝送遅延と受信パケットの伝送遅延とが異なる場合であっても、受信パケットの伝送遅延を測定することが可能な伝送遅延測定装置を提供することができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記基準パケット特定部は、前記パケット受信部が受信した前記複数のパケットの中から伝送遅延が最小であるパケットを前記基準パケットとして特定することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記パケット伝送経路上の無線通信装置(無線基地局31、無線基地局32、アクセスポイント33)と無線通信を実行する無線通信部(EV-DO通信部12a、WiMAX通信部12b、W−LAN通信部12c)と、前記無線通信部が前記無線通信装置から受信した無線信号の品質である受信品質(例えばRSSI)を取得する受信品質取得部(無線情報取得部151a)とをさらに備え、前記送信間隔算出部は、前記受信品質が所定の閾値以上となる期間において前記パケット受信部が受信したパケットを用いて前記送信間隔を算出することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、複数の無線通信方式(EV-DO、WiMAX、W−LAN)に対応可能な無線通信部(EV-DO通信部12a、WiMAX通信部12b、W−LAN通信部12c)と、前記無線通信方式と、前記無線通信方式における最小の伝送遅延(基準伝送遅延)とを対応付けて記憶する伝送遅延記憶部(伝送遅延記憶部18c)とをさらに備え、前記伝送遅延算出部は、前記パケット受信部が前記基準パケットを受信した時点で前記無線通信部が使用している無線通信方式に対応する伝送遅延を前記伝送遅延記憶部から取得する伝送遅延取得部(伝送遅延情報生成部152d)と、前記伝送遅延取得部によって取得された伝送遅延を、前記基準パケットの伝送遅延として設定する伝送遅延設定部(伝送遅延情報生成部152d)とを備えることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記送信側通信端末によって送信されるパケットには、音声データが含まれており、前記パケット受信部が第1測定期間(規定期間)において受信したパケットの伝送遅延に基づいて、音声品質の評価値(R値)を算出する評価値算出部(RTPテスタ部15b)をさらに備え、前記伝送遅延算出部は、前記パケット受信部が前記第1測定期間よりも短い第2測定期間(評価対象期間)において受信したパケットの伝送遅延を算出する短期間算出部(伝送特性情報生成部152d)と、前記短期間算出部によって算出された伝送遅延を前記第1測定期間が満了するまで繰り返して出力する伝送遅延出力部(伝送特性情報生成部152d)とを備え、前記評価値算出部は、前記伝送遅延出力部によって出力された伝送遅延に基づいて、前記評価値を算出することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、送信側通信端末によってパケットが送信されてから、送信されたパケットを受信するまでの時間である伝送遅延を測定する伝送遅延測定方法であって、前記送信側通信端末によって一定間隔で送信されるパケットを、前記送信側通信端末との間のパケット伝送経路を介して受信するステップと、前記受信するステップにおいてパケットを受信する間隔の平均値を、前記送信側通信端末がパケットを送信する送信間隔として算出するステップと、前記受信するステップにおいて受信した複数のパケットの中から、前記伝送遅延を算出する基準となる基準パケットを特定するステップと、前記受信するステップにおいて前記基準パケットを受信してから、前記受信するステップにおいて前記基準パケットよりも後のパケットを受信するまでの時間である受信経過時間を算出するステップと、前記送信間隔算出部によって算出された前記送信間隔に基づいて、前記送信側通信端末が前記基準パケットを送信してから、前記送信側通信端末が前記後のパケットを送信するまでの時間である送信経過時間を算出するステップと、前記受信経過時間と前記送信経過時間との差分により、前記後のパケットの伝送遅延を算出するステップとを備えることを要旨とする。
本発明によれば、送信側通信端末及び受信側通信端末が非同期である場合や、送信パケットの伝送遅延と受信パケットの伝送遅延とが異なる場合であっても、受信パケットの伝送遅延を測定することが可能な伝送遅延測定装置及び伝送遅延測定方法を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下においては、(1)通信システムの全体概略構成、(2)無線端末の構成、(3)無線端末の動作、(4)具体例、(5)作用・効果、(6)その他の実施形態の順に説明する。
なお、以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)通信システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る通信システム10の全体概略構成図である。本実施形態では、VoIPに適用される通信システム10について説明する。
通信システム10は、複数の無線通信システムを含む。具体的には、通信システム10は、第3世代携帯電話システムの一種であるcdma 2000 n x evolution - data only(EV−DO)に準拠した無線通信システム、IEEE 802.16eによって規定される無線通信システム(以下、「WIMAX」(登録商標))、及びIEEE802.11などによって規定される無線LANシステム(以下、「W−LAN」)を含む。
通信システム10は、無線端末1、無線基地局31、無線基地局32、アクセスポイント33、通信ネットワーク3、及びIP電話端末4を有する。通信ネットワーク3は、インターネットなどのIP網である。
IP電話端末4及び無線端末1は、通信ネットワーク3を介して、VoIPを利用した音声通話を実行する。
具体的には、IP電話端末4及び無線端末1は、音声データを符号化し、符号化した音声データを含む音声パケットを一定間隔で送信する。また、IP電話端末4及び無線端末1は、受信した音声パケットから音声データを復号し、音声を出力する。
本実施形態では、音声データのパケット化及び転送のプロトコルとして、RTPが使用される。以下においては、RTPに従って生成されたパケットをRTPパケットと呼ぶ。なお、呼制御プロトコルとしては、例えばSIP(Session Initiation Protocol)が使用される。
無線基地局31は、EV-DOに準拠した無線通信システムに含まれる。無線基地局32は、WiMAXに準拠した無線通信システムに含まれる。アクセスポイント33は、W−LANに準拠した無線通信システムに含まれる。
無線端末1は、無線基地局31、無線基地局32及びアクセスポイント33と無線通信を実行することができる。つまり、無線端末1は、EV-DOに準拠した無線通信システム、WiMAXに準拠した無線通信システム、及びIEEE802.11などによって規定されるWLANに接続することができる。
無線端末1は、無線端末1の移動に伴ってハンドオーバを実行する。図1の例では、無線端末1がハンドオーバを実行することによって、パケット伝送経路がR1,R2及びR3の順で切り替っている。
また、無線端末1は、IP電話端末4によって送信されたRTPパケットを受信し、受信したRTPパケットに基づいて音声品質の評価値(R値)を算出する。すなわち、無線端末1は、評価値を算出するRTPテスタ部15b(図3参照)を具備し、RTPテスタ部15bを用いて評価値を得る。
RTPテスタ部15bにおける音声評価は、最低60秒間の測定時間(規定期間)を要する。しかしながら、ハンドオーバ時点における音声評価を行う場合、1秒間程度の評価対象期間において音声評価を行う必要がある。
本実施形態では、無線端末1は、1秒間程度の評価対象期間において受信されたRTPパケットの情報を用いて、60秒間の測定時間(規定期間)を要するRTPテスタ部15bにて、評価対象期間の音声品質の評価を行う。
さらに、無線端末1は、算出した評価値(R値)に基づいて音声品質が悪化したと判断した場合、音声符号化方式を低レート用の符号化方式に切り替え、音声通話を維持する。一方、無線端末1は、音声品質が良好と判断した場合には、音声符号化方式を高レート用の符号化方式に切り替え、音声品質を向上させる。
(2)無線端末の構成
次に、図2及び図3を用いて、無線端末1の構成について説明する。
(2.1)無線端末の概略構成
図2は、無線端末1の概略構成図である。図2に示すように、無線端末1は、アンテナ11a〜11c、EV-DO通信部12a、WiMAX通信部12b、W−LAN通信部12c、操作部13、音声コーデック部14、制御部15、マイク16a、スピーカ16b、表示部17、及び記憶部18を有する。
EV-DO通信部12aは、無線基地局31との間において、EV-DOに従った無線信号を、アンテナ11aを介して送受信する。WiMAX通信部12bは、無線基地局32との間において、WiMAXに従った無線信号を、アンテナ11bを介して送受信する。W−LAN通信部12cは、アクセスポイント33との間において、W−LANに従った無線信号を、アンテナ11cを介して送受信する。
また、EV-DO通信部12a、WiMAX通信部12b及びW−LAN通信部12cは、無線信号とベースバンド信号との変換を実行し、ベースバンド信号を制御部15と送受信する。
操作部13は、テンキーやファンクションキーなどによって構成され、ユーザの操作内容を入力するために用いられるインタフェースである。
音声コーデック部14は、マイク16aから取得した音声データを符号化し、制御部15から取得した音声データを復号する。マイク16aは、音声を集音し、集音された音声に基づいて音声データを、音声コーデック部14を介して制御部15に入力する。スピーカ16bは、制御部15から取得した音声データに基づいて、音声コーデック部14を介して音声を出力する。
表示部17は、制御部15を介して、受信した画像を表示したり、操作内容(入力電話番号やアドレスなど)を表示したりする。
制御部15は、無線端末1が具備する各種機能を制御する。また、制御部15は、RTP、IP、及びSIPなどの各種のプロトコルを実行する。記憶部18は、無線端末1における制御などに用いられる各種情報を記憶する。
(2.2)無線端末の詳細構成
図3は、無線端末1の詳細構成、具体的には、制御部15及び記憶部18によって実行される各機能の機能ブロック図である。なお、以下においては、本発明に関連する点について主に説明する。
図3に示すように、無線端末1は、伝送特性測定部15a、RTPテスタ部15b及び符号化制御部15cを有する。
伝送特性測定部15aは、各無線通信部(EV-DO通信部12a、WiMAX通信部12b及びW−LAN通信部12c)と、音声コーデック部14との間で送受信されるRTPパケットを取得する。また、伝送特性測定部15aは、EV-DO通信部12a、WiMAX通信部12b及びW−LAN通信部12cから、無線通信に関する情報(以下、「無線情報」)を取得する。
伝送特性測定部15aは、取得したRTPパケットと、無線情報とに基づいて、パケット伝送経路R1,R2又はR3の特性を示す伝送特性情報を測定する。具体的には、伝送特性測定部15aは、伝送遅延及びパケットロスを測定する。
RTPテスタ部15bは、伝送特性測定部15aによって測定された伝送測定情報に基づいて、評価値(R値)を算出する。具体的には、RTPテスタ部15bは、伝送測定情報を用いてパケット伝送経路をエミュレートし、規定期間において音声評価を行う。
符号化制御部15cは、RTPテスタ部15bによって算出された評価値(R値)に応じて、音声符号化方式を制御する。
以下、伝送特性測定部15a及びRTPテスタ部15bの詳細構成について説明する。
(2.2.1)伝送特性測定部の詳細構成
伝送特性測定部15aは、無線情報取得部151a、パケット受信部151b、無線情報記憶部18a、受信パケット情報記憶部18b、安定期間特定部152a、送信間隔算出部152b、相対遅延算出部152c、伝送特性情報生成部152d、評価対象期間選択部153a、無線方式特定部153b、基準伝送遅延記憶部18c、計時部154a、及び時間拡張制御部154bを有する。
無線情報取得部151aは、EV-DO通信部12a、WiMAX通信部12b及びW−LAN通信部12cから、無線情報を取得する。無線情報は、例えば、無線信号の受信品質(RSSIやSNR)や、基地局識別子である。取得された無線情報は、無線情報記憶部18aに格納される。また、無線情報は、接続中の無線通信システムを示す情報を含む。
パケット受信部151bは、RTPパケットを受信する。また、パケット受信部151bは、受信したRTPパケットの受信時刻及びシーケンス番号などを、受信パケット情報として受信パケット情報記憶部18bに格納する。
安定期間特定部152aは、無線情報記憶部18aに格納された受信品質情報から、無線通信が安定している(例えば、受信品質が閾値以上である)期間を特定する。
送信間隔算出部152bは、安定期間特定部152aによって特定された期間におけるRTPパケットの受信時刻を、受信パケット情報記憶部18bから取得する。送信間隔算出部152bは、取得した受信時刻から、IP電話端末4がRTPパケットを送信する送信間隔を算出する。
相対遅延算出部152cは、受信パケット情報に基づいて、評価対象期間選択部153aによって選択された評価対象期間における相対伝送遅延を算出する。
また、相対遅延算出部152cは、受信パケット情報から、評価対象期間におけるRTPパケットをシーケンス番号に従ってソートすることによって、パケット伝送経路R1,R2又はR3において損失したパケット(パケットロス)を特定する。
無線方式特定部153bは、評価対象期間において通信に用いられている無線通信システムを特定する。
伝送特性情報生成部152dは、無線方式特定部153bによって特定された無線通信システムに従い、対応する基準伝送遅延を基準伝送遅延記憶部18cから取得する。また、伝送特性情報生成部152dは、相対遅延算出部152cによって算出された相対遅延時間と、基準伝送遅延記憶部18cから取得された基準伝送遅延とを用いて伝送遅延を算出する。
パケットロスの情報(以下、パケットロス情報)及び算出された伝送遅延の情報(以下、「伝送遅延情報」)は、伝送特性情報生成部152dに記憶される。
時間拡張制御部154bは、RTPテスタ部15bから送信される測定開始指示及び測定終了指示に従い、伝送特性情報生成部152dに対して、伝送特性情報の出力開始及び停止を指示する。また、時間拡張制御部154bは、計時部154aの時間情報と、測定開始からの経過時間とに基づいて、伝送遅延情報及びパケットロス情報の出力を指示する。
(2.2.2)RTPテスタ部の詳細構成
RTPテスタ部15bは、エミュレータ部157、制御メッセージ送受信部155a、送信制御部155b、RTP試験パケット送信部155c、制御パケット送受信部155d、RTP試験パケット受信部156a、統計量算出部156b、制御パケット送受信部156c、RTT測定部156d、測定制御部156e、制御メッセージ送受信部156f、及び評価値算出部158を有する。
エミュレータ部157は、伝送遅延情報及びパケットロス情報に基づいて、RTPパケット及び制御パケット(ICMPパケット)の滞留処理及び破棄処理を行う。RTP試験パケット送信部155cから送信されたRTP試験パケットは、エミュレータ部157において、伝送遅延情報に応じた滞留後、RTP試験パケット受信部156aによって受信される。さらに、エミュレータ部157は、パケットロス情報に応じて、RTP試験パケットを破棄する。
測定制御部156eは、制御メッセージ送受信部156f及び制御メッセージ送受信部155aを介して、送信制御部155bに対して測定の開始及び停止を指示する。また、測定制御部156eは、RTT測定部156dに対して、往復時間(RTT)の測定を指示する。
RTT測定部156dは、制御パケット送受信部156cを介して制御パケットを送信し、制御パケット送受信部155dからの返信を受信し、往復時間を測定する。
送信制御部155bは、測定制御部156eからの測定開始の指示に従い、RTP試験パケット送信部155cに対して送信開始を指示する。
統計量算出部156bは、RTP試験パケットの統計処理を行う。
評価値算出部158は、統計量算出部156bによって求められた統計情報(例えば、平均伝送遅延(伝送遅延の平均値)、ジッタ(伝送遅延の揺らぎ)、パケットロス率)、及びRTT測定部156dによって測定された往復時間に基づいて、評価対象期間における評価値(R値)を算出する。
(2.3)伝送遅延測定処理
次に、伝送特性測定部15aによって実行される伝送遅延測定処理について説明する。図4は、伝送遅延測定処理を説明するための説明図である。
(2.3.1)送信間隔算出処理
まず、送信間隔算出部152bによって実行される送信間隔算出処理について説明する。
RTPパケットの送信側(IP電話端末4)と、RTPパケットの受信側(無線端末1)とでは、計時が一致しているとは限らない。例えば、RTPパケットの送信側と、RTPパケットの受信側とでは、数[msec]程度の誤差が存在する。
このため、誤差の補正を行わずに、受信したRTPパケットに基づいて、通信状態の再現を行った場合、長時間の再現により累積的な誤差として、まったく異なる通信状態が再現されることになる。
このような問題を回避するために、送信間隔算出部152bは、予定されていた送信間隔(例えば20[ms])の代わりに、算出した送信間隔(Tjtr)を用いる。
送信間隔算出部152bは、評価対象期間と同じ無線通信システム(type)を用いた期間の内、伝搬環境が最良と言える(例えば、受信品質値が最も高い)期間における平均受信間隔を式(1)により送信間隔として算出する。
Tjtr = Mean ( Trec(sn) - Trec(sn-1) ) ・・・(1)
(2.3.2)伝送遅延算出処理
次に、相対遅延算出部152c及び伝送特性情報生成部152dによって実行される伝送遅延算出処理について説明する。
相対遅延算出部152cは、同一の無線通信システム(type)にて通信していた際に受信したRTPパケットに対して、あるRTPパケットを基準として、受信時間の経過時間と、送信間隔(Tjtr)間隔に基づいて算出した送信時間の経過時間との差分値を算出する。
伝送特性情報生成部152dは、当該差分値が最低となるRTPパケット(基準パケット;sn0)を特定する。特定されたRTPパケット(sn0)の伝送遅延が、その無線通信システム(type)における最短伝送遅延となる。
したがって、特定されたRTPパケット(基準パケット;sn0)の伝送遅延は、対象とする無線通信システム(type)における固有の伝送遅延(基準伝送遅延(Tdlybas(type))のみであるとみなされる。
例えば、伝送特性情報生成部152dは、図5において、評価対象期間が、期間[T1,T2]である場合、WiMAXにて無線通信しているとし、WiMAXに対応する基準伝送遅延(Tdlybas(type):type=WiMAX)を得る。
そして、伝送特性情報生成部152dは、評価値算出の対象区間のパケット(sn)に対して、伝送遅延Tdly(sn)を算出する。
Tdly(sn) = ( Trec(sn) - Trec(sn0) ) - Tjtr × ( sn - sn0 ) + Tdlybas(type) ・・・(2)
式(2)により、個々のRTPパケットの伝送遅延が算出される。
(2.4)パケットロス測定処理
次に、相対遅延算出部152c及び伝送特性情報生成部152dによって実行されるパケットロス測定処理について説明する。
相対遅延算出部152cは、受信したRTPパケットのSN(シーケンス番号)の欠けを検知する。欠けたSN(シーケンス番号)は、パケット伝送経路において損失したことを意味する。
つまり、相対遅延算出部152cは、評価値算出の対象区間におけるパケットをシーケンス番号順にソートし、損失したシーケンス番号を特定する。相対遅延算出部152cは、エミュレータ部157においてパケットの損失(パケットロス)を再現するため、以下のように損失フラグ(Lost(sn))を設定する。
Lost(sn) = TRUE : パケットロス
FALSE : パケットあり
(2.5)エミュレート処理
次に、RTPテスタ部15bによって実行されるエミュレート処理について、図6を用いて説明する。
上記のように、評価対象期間(例えば1秒間)は、規定期間(例えば60秒間)に対して短い。このため、RTPテスタ部15bは、評価対象期間のRTPパケットの伝送遅延(Tdly(sn))、損失フラグ(Lost(sn))に基づいて、パケット伝送経路をエミュレート(再現)する。パケット伝送経路をエミュレート(再現)することによって、規定期間(例えば60秒間)における測定が可能となる。
図6は、横軸をSN(シーケンス番号)、縦軸を伝送遅延としたグラフである。図6(a)は、評価対象期間における実測定結果を示している。図6(b)は、規定期間に対応するシーケンス番号の期間[N0,N1]の評価処理時を示している。
時間拡張制御部154bは、評価開始からの経過時間に応じたシーケンス番号を特定し、シーケンス番号に基づく伝送遅延情報及びパケットロス情報を伝送特性情報生成部152dからエミュレータ部157に出力する。
すなわち、伝送特性情報生成部152dは、規定期間(に相当するシーケンス番号)[S0,Sm]に対して、評価対象期間(に相当するシーケンス番号)[N0,N1)(N1含まず)の伝送遅延情報及びパケットロス情報を繰り返し出力する。
つまり、期間[S1,S2)(S2含まず)におけるシーケンス番号Saの伝送遅延情報及びパケットロス情報には、期間[N0,N1)(N1含まず)の対応するシーケンス番号Na(=Sa−S1+N0)の伝送遅延情報及びパケットロス情報が用いられる。
これにより、短期間の評価対象期間に基づいて、測定上必要とする規定期間長に拡張し、評価対象期間における評価値を得ることが可能となる。
(3)無線端末の動作
次に、無線端末1の動作について説明する。
(3.1)評価値算出手順
図7は、無線端末1によって実行される評価値算出手順を示すフローチャートである。
ステップS101において、安定期間特定部152aは、無線情報記憶部18aに記憶されている無線情報から、無線状態の良好な(安定した)期間を特定する。
ステップS102において、送信間隔算出部152bは、安定期間特定部152aによって特定された期間において受信されたRTPパケットの受信パケット情報を取得する。
ステップS103において、送信間隔算出部152bは、式(1)により、送信間隔Tjtrを算出する。
ステップS104において、評価対象期間選択部153aは、評価対象期間を選択する。
ステップS105において、無線方式特定部153bは、無線情報から無線通信システムを特定する。
ステップS106において、伝送特性情報生成部152dは、無線通信システム(type)に応じた基準伝送遅延(Tdlybas(type))を取得する。
ステップS107において、伝送特性情報生成部152dは、無線通信システム(type)を使用した期間において、任意のパケットを基準として伝送遅延を算出し、伝送遅延の最低値を有するパケットを特定する(sn0)。
ステップS108において、伝送特性情報生成部152dは、式(2)により、伝送遅延を算出する。
ステップS109において、伝送特性情報生成部152dは、評価値算出の対象区間におけるRTPパケットをシーケンス番号順にソートし、欠落したRTPパケットのシーケンス番号を特定する。
ステップS110〜ステップS112において、RTPテスタ部15bは、規定期間においてエミュレート処理(仮想測定動作)を実行する。エミュレート処理の詳細については後述する。
ステップS113において、評価値算出部158は、エミュレート処理の測定結果を用いて評価値を算出する。
(3.2)エミュレート手順
図8は、無線端末1によって実行されるエミュレート手順、具体的には、図7のステップS111の詳細を示すフローチャートである。
ステップS201において、エミュレータ部157は、RTP試験パケット送信部155cから送信されたRTPパケット(RTP試験パケット)を受信する。
ステップS202において、測定制御部156eは、受信パケット数Saを更新(Sa++)する。
ステップS203において、測定制御部156eは、エミュレータ部157が受信したRTPパケットが評価対象期間のいずれのRTPパケット(Na)に該当するかを算出する。具体的には、測定制御部156eは、(Sa−S0+1)から(N1−N0+1)で余りを算出し、余りにN0に足す。
ステップS204において、測定制御部156eは、Naのパケットの伝送遅延情報及びパケットロス情報を読出し、エミュレータ部157が受信した受信したRTPパケットに適用する。
(4)具体例
次に、具体例を挙げて、本実施形態によって得られる効果を説明する。以下では、音声品質の評価値として、主観的な音声品質であるMOS値を用いる。MOS値では、以下の1〜5の5段階で、実際に人間が音声品質を評価する。
5 : 話の内容を容易に理解できる。全く努力を要せず、リラックスした状態で聞き取り可能である。
4 : わずかな努力で理解できる。注意していれば、努力は必要としない。
3 : 中程度の努力を要する。
2 : かなりの努力を要する。
1 : 不接続、呼切断、無音。努力しても全く聞き取れない。
図9(b)は、横軸を時間、縦軸を受信強度としたグラフである。時間経過とともに受信状況が悪化していく状態を示している。
期間[T0,T1]は、60秒間である。この期間の最初の部分は比較的安定した値(−86[dBm])を示している。一方、後半の部分は変化が早い(−80〜−95[dBm])。
期間[T0,T1]において、音声品質は、時刻T1にて局所的に悪化する。具体的には、無音、全く聞き取れないという程度ではないが、かなりの努力を要するレベルに落ちる(主観評価:2程度)。
従来のRTPテスタ部などを用いて音声評価を行う場合には、例えば、 [T0,T1](60秒間)に対する評価を行う。この結果、2.7程度の評価値が得られた。時刻T1における主観評価(2程度)とは大きく異なっている。つまり、変化の早い箇所の評価を行う場合、従来方式では最適な評価値を得られているとは言い難い。
図9(a)は、本実施形態に係る伝送特性測定部15a及びRTPテスタ部15bを用いて算出した評価値を時系列にグラフ化したものである。時間T1については、1.8程度になっており、主観評価(2程度)に近い値を示している。このように、無線状態に悪化に追従した評価値が得られており、より細かい局所的な品質変動を観ることが可能となる。
(5)作用・効果
本実施形態によれば、無線端末1は、IP電話端末4によって一定間隔で送信されるRTPパケットを、パケット伝送経路R1,R2及びR3を介して受信するパケット受信部151bと、RTPパケットの伝送遅延(Tdly)を算出する伝送特情報生成部152dとを備える。
また、伝送特情報生成部152dは、式(2)に従ってRTPパケットの伝送遅延を測定する。つまり、タイムスタンプやRTTを用いることなく、RTPパケットの伝送遅延が測定される。このため、無線端末1は、無線端末1とIP電話端末4とが非同期である場合や、上りのパケット伝送経路と下りのパケット伝送経路とで伝送遅延が異なる場合であっても、受信したRTPパケットの伝送遅延を測定することが可能となる。
また、本実施形態によれば、パケット受信部151bが受信した複数のRTPパケットの中から伝送遅延が最小であるRTPパケットが基準パケットとして特定される。これにより、基準パケットの伝送遅延が、予め記憶された基準伝送遅延によって精度良く設定される。
本実施形態によれば、受信品質が所定の閾値以上となる期間においてパケット受信部151bが受信したRTPパケットを用いて送信間隔Tjtrが算出される。したがって、送信間隔Tjtrの算出精度を高めることができる。
本実施形態によれば、EV-DO、WiMAX、W−LANのそれぞれについて基準伝送遅延Tdlybas(type)が設定される。したがって、基準伝送遅延Tdlybas(type)を無線通信システム毎に精度良く設定することができる。
本実施形態によれば、伝送特性測定部15aは、規定期間(60秒間)よりも短い評価対象期間(1秒間)において受信した音声パケットの伝送特性情報を、規定期間(60秒間)が満了するまで繰り返して出力する。RTPテスタ部15bは、伝送特性測定部15aによって出力された伝送特性情報に基づいて評価値(R値)を算出する。
したがって、規定期間において測定された伝送特性情報に基づいて音声品質の評価値を算出する場合であっても、短期間における音声品質の評価を反映した評価値の算出を実現する音声評価装置を提供することができる。
これにより、無線通信環境下における評価対象期間の評価を行うことが可能となる。よって、無線端末1において、音声評価値の低下に即応して、音声符号化方式を低レート用/高レート用に切り換えることができる。さらに、EVDO、WiMAX、W−LANなど、異なる無線通信システム間でのハンドオーバ時の音声評価が可能となる。
(6)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態においては、無線方式特定部153bが、評価対象期間における無線通信システムを特定していた。しかしながら、無線方式特定部153bは、基地局識別子に応じて、評価対象期間において接続していた無線基地局又はアクセスポイントを特定してもよい。この場合、無線基地局又はアクセスポイント毎に基準伝送遅延を設定してもよい。
上述した実施形態では、通信システム1は、複数の無線通信システムを含んでいたが、1つのみであってもよい。また、上述した実施形態では、音声データのパケット化及び転送のプロトコルとして、RTPが使用されていたが、他のプロトコルであってもよい。
上述した実施形態では、無線端末1において音声評価を行う構成を説明したが、IP電話端末4などの固定型の通信端末において音声評価を行う構成に適用してもよい。さらに、音声評価のみを行う場合には、上述した伝送特性測定部15a及びRTPテスタ部15bを通信端末(無線端末1)の外部に設ける構成であってもよい。この場合、ユーザが、評価対象期間選択部153aにて、評価対象期間を指定(例えば、受信品質の時間変化を示したグラフ上にて評価対象期間を指定)する構成であってもよい。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の実施形態に係る通信システムの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線端末の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線端末の制御部及び記憶部によって実行される各機能の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る無線情報によって実行される伝送遅延測定処理を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る無線情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るRTPテスタ部によって実行されるエミュレート処理を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る無線端末によって実行される評価値算出手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る無線端末によって実行されるエミュレート手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によって得られる効果を説明するためのグラフである。
符号の説明
1…無線端末、3…通信ネットワーク、4…IP電話端末、10…通信システム、11a〜11c…アンテナ、12a…EV-DO通信部、12b…WiMAX通信部、12c…LAN通信部、13…操作部、14…音声コーデック部、15…制御部、15a…伝送特性測定部、15b…RTPテスタ部、15c…符号化制御部、16a…マイク、16b…スピーカ、17…表示部、18…記憶部、18a…無線情報記憶部、18b…受信パケット情報記憶部、18c…基準伝送遅延記憶部、31…無線基地局、32…無線基地局、33…アクセスポイント、151a…無線情報取得部、151b…パケット受信部、152a…安定期間特定部、152b…送信間隔算出部、152c…相対遅延算出部、152d…伝送特性情報生成部、153a…評価対象期間選択部、153b…無線方式特定部、154a…計時部、154b…時間拡張制御部、155a…制御メッセージ送受信部、155b…送信制御部、155c…RTP試験パケット送信部、155d…制御パケット送受信部、156a…RTP試験パケット受信部、156b…統計量算出部、156c…制御パケット送受信部、156d…RTT測定部、156e…測定制御部、156f…制御メッセージ送受信部、157…エミュレータ部、158…評価値算出部

Claims (6)

  1. 送信側通信端末によって一定間隔で送信されるパケットを、前記送信側通信端末との間のパケット伝送経路を介して受信するパケット受信部と、
    前記送信側通信端末によってパケットが送信されてから、送信されたパケットを前記パケット受信部が受信するまでの時間である伝送遅延を算出する伝送遅延算出部と
    を備える伝送遅延測定装置であって、
    前記パケット受信部がパケットを受信する間隔の平均値を、前記送信側通信端末がパケットを送信する送信間隔として算出する送信間隔算出部と、
    前記パケット受信部が受信した複数のパケットの中から、前記伝送遅延を算出する基準となる基準パケットを特定する基準パケット特定部と、
    前記パケット受信部が前記基準パケットを受信してから、前記パケット受信部が前記基準パケットよりも後のパケットを受信するまでの時間である受信経過時間を算出する受信経過時間算出部と、
    前記送信間隔算出部によって算出された前記送信間隔に基づいて、前記送信側通信端末が前記基準パケットを送信してから、前記送信側通信端末が前記後のパケットを送信するまでの時間である送信経過時間を算出する送信経過時間算出部と
    を備え、
    前記伝送遅延算出部は、前記受信経過時間算出部によって算出された前記受信経過時間と前記送信経過時間算出部によって算出された前記送信経過時間との差分により、前記後のパケットの伝送遅延を算出する伝送遅延測定装置。
  2. 前記基準パケット特定部は、前記パケット受信部が受信した前記複数のパケットの中から伝送遅延が最小であるパケットを前記基準パケットとして特定する請求項1に記載の伝送遅延測定装置。
  3. 前記パケット伝送経路上の無線通信装置と無線通信を実行する無線通信部と、
    前記無線通信部が前記無線通信装置から受信した無線信号の品質である受信品質を取得する受信品質取得部と
    をさらに備え、
    前記送信間隔算出部は、前記受信品質が所定の閾値以上となる期間において前記パケット受信部が受信したパケットを用いて前記送信間隔を算出する請求項1に記載の伝送遅延測定装置。
  4. 複数の無線通信方式に対応可能な無線通信部と、
    前記無線通信方式と、前記無線通信方式における最小の伝送遅延とを対応付けて記憶する伝送遅延記憶部と
    をさらに備え、
    前記伝送遅延算出部は、
    前記パケット受信部が前記基準パケットを受信した時点で前記無線通信部が使用している無線通信方式に対応する伝送遅延を前記伝送遅延記憶部から取得する伝送遅延取得部と、
    前記伝送遅延取得部によって取得された伝送遅延を、前記基準パケットの伝送遅延として設定する伝送遅延設定部と
    を備える請求項1に記載の伝送遅延測定装置。
  5. 前記送信側通信端末によって送信されるパケットには、音声データが含まれており、
    前記パケット受信部が第1測定期間において受信したパケットの伝送遅延に基づいて、音声品質の評価値を算出する評価値算出部をさらに備え、
    前記伝送遅延算出部は、
    前記パケット受信部が前記第1測定期間よりも短い第2測定期間において受信したパケットの伝送遅延を算出する短期間算出部と、
    前記短期間算出部によって算出された伝送遅延を前記第1測定期間が満了するまで繰り返して出力する伝送遅延出力部と
    を備え、
    前記評価値算出部は、前記伝送遅延出力部によって出力された伝送遅延に基づいて、前記評価値を算出する請求項1に記載の伝送遅延測定装置。
  6. 送信側通信端末によってパケットが送信されてから、送信されたパケットを受信するまでの時間である伝送遅延を測定する伝送遅延測定方法であって、
    前記送信側通信端末によって一定間隔で送信されるパケットを、前記送信側通信端末との間のパケット伝送経路を介して受信するステップと、
    前記受信するステップにおいてパケットを受信する間隔の平均値を、前記送信側通信端末がパケットを送信する送信間隔として算出するステップと、
    前記受信するステップにおいて受信した複数のパケットの中から、前記伝送遅延を算出する基準となる基準パケットを特定するステップと、
    前記受信するステップにおいて前記基準パケットを受信してから、前記受信するステップにおいて前記基準パケットよりも後のパケットを受信するまでの時間である受信経過時間を算出するステップと、
    前記送信間隔算出部によって算出された前記送信間隔に基づいて、前記送信側通信端末が前記基準パケットを送信してから、前記送信側通信端末が前記後のパケットを送信するまでの時間である送信経過時間を算出するステップと、
    前記受信経過時間と前記送信経過時間との差分により、前記後のパケットの伝送遅延を算出するステップと
    を備える伝送遅延測定方法。
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