JP4904107B2 - 制御回転ゲート、その決定装置、その決定方法、そのプログラム及びその記録媒体 - Google Patents

制御回転ゲート、その決定装置、その決定方法、そのプログラム及びその記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットと第三物理量子ビットから成る第一論理量子ビットと、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットから成る第二論理量子ビットについて制御回転操作を行う制御回転ゲート、その交換比率の決定装置、方法、プログラム及び記録媒体に関する。
量子力学の動作原理に基づいて計算を実行する量子コンピュータの研究が世界中で盛んに行われている。量子コンピュータの超高速性は、量子力学における重ね合わせの状態を利用して、複数のデータを並列計算することにより得られる。そのため、量子コンピュータを実現するには、量子重ね合わせ状態を計算中ずっと維持しなければならない。
量子物理系は外部からのノイズに非常に弱く、重ね合わせの状態は短時間で崩壊してしまう。これがデコヒーレンスと呼ばれる現象である。デコヒーレンスが起こると、重ね合わせの状態を使ってデータを表現し超並列計算をすることができなくなるので、量子コンピュータで超高速計算ができなくなる。現在、さまざまな物理系が量子コンピュータの候補として研究されていて、デコヒーレンスにかかる時間の長さは系によってさまざまであるが、最も長い核スピンなどの系を例にとっても数十秒程度で、計算が終了する前に量子重ね合わせ状態は崩壊してしまう。
デコヒーレンスの影響を抑えるために、量子コンピュータに使用される物理系の開発には、あらゆるノイズの低減措置がとられている。たとえば、物理系を電磁シールドルームに格納したり、熱雑音を排除するためにコンピュータを絶対零度に近い極超低温下に置くことによりノイズの低減が図られている。さまざまな試行錯誤により、10年前には不可能とされるレベルまでデコヒーレンス時間は伸びている。しかし、ハードウェア側の努力だけでデコヒーレンスを完全に抑えることは困難であり、ソフトウェア的な方法を用いてデコヒーレンスを低減する方法が平行して模索されている。
このようなソフトウェア的なアプローチの一つとして、古典情報理論のエラー訂正符号にヒントを得た、CSS符号などが知られている。これは、量子ビットを複数の物理量子ビットに論理量子ビットとしてコーディングし、物理量子ビットのビットフリップエラーやフェイズフリップエラーなどを観測によって検出して、訂正する方法である。1論理量子ビットをコーディングするために、5、7、9物理量子ビットを使う方法がよく知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
CSS符号とは別の方法で、デコヒーレンスを低減するために、ノイズの不変部分空間を計算に利用する方法も提案されている。量子状態はヒルベルト空間内部の点によって表現されるが、外部からのノイズに影響を受けるベクトル成分と影響を受けないベクトル成分に分解して、影響を受けない部分だけを利用して計算を行うのである。これは、デコヒーレンスフリー部分空間と呼ばれる(例えば、非特許文献2、非特許文献3参照。)。
デコヒーレンスフリー部分空間で計算を実行できれば理想的だが、定義が強すぎるため、量子計算に使用できる空間が限定されてしまう。後にこの定義を緩めて、厳密にノイズの不変部分空間を利用しなくても、デコヒーレンスの影響を取り除けることが指摘された(例えば、非特許文献4参照。)。
これは、デコヒーレンスフリー部分システムと呼ばれる。交換だけを用いる場合、すなわち、物理量子ビット間の交換操作だけを行って論理量子ビットで量子計算を行う場合、デコヒーレンスフリー部分空間を使用したければ1論理量子ビットを表現するために4物理量子ビットが必要だが、デコヒーレンスフリー部分システムでよければ、3物理量子ビットあれば十分である。
デコヒーレンスフリー部分システムは、物理系の性質を記述するハミルトニアンと、影響を排除したいデコヒーレンスから決められる。
たとえば、ハミルトニアンがXX+YY+ZZで、デコヒーレンスがストロング・コレクティブ・デコヒーレンスと呼ばれる種類であるとき、論理的な量子ビットの0と1を、3物理量子ビットによって
|0L〉=1/√2(|010〉-|100〉)
|1L〉=1/√6(2|001〉-|010〉-|100〉)
と表現し、物理量子ビット間の交換操作だけを使って論理量子ビットで量子計算ができることが知られている(例えば、非特許文献5参照。)。具体的には、スピン系を使った量子コンピュータにおいて、このような計算方法がデコヒーレンスを避けるために有効である。
3量子ビットのデコヒーレンスフリー部分システムにおける量子計算の実行方法は非特許文献5に詳しく述べられている。非特許文献5では、図2のように一列に物理量子ビットが配列されていると仮定し、物理量子ビットの3つずつの組を論理量子ビットだと考える。
ここで、3量子ビットのデコヒーレンスフリー部分システムにおいて、隣り合った物理量子ビット間の交換のみによって、論理量子ビットの1量子ビット回転とCNOTを実現することを考えてみる。一般に、量子計算を行うためには、1量子ビットの回転と2量子ビット間のCNOTが実現できればよいことが知られているためである(例えば、非特許文献6参照。)。
まず、1論理量子ビットの回転は、図3に示すように、1番目と2番目の物理量子ビットの交換と、2番目と3番目の物理量子ビットの交換を4つ組み合わせればよい。図3において、1の線分は1番目の物理量子ビットに対応し、2の線分は2番目の物理量子ビットに対応し、3の線分は3番目の物理量子ビットに対応するものとする。また、線分と線分の間の矢印は、交換比率t(i=1〜4)による交換操作を意味する。例えば、2の線分と3の線分の間の交換比率tの矢印は、2番目の物理量子ビットの状態と3番目の物理量子ビットの状態を、交換比率tで交換することを意味する。なお、実現したい回転角θに応じて、それぞれの交換比率t(i=1〜4)を決めることができる。逆に、それぞれの交換比率t(i=1〜4)を変えることによって、1論理量子ビットの任意の1量子ビットの回転を実現することができる。
また、2論理量子ビット上のCNOTは、図4に示すゲート列によって実現することができる(例えば、非特許文献7参照。)。図4において、1の線分は1番目の物理量子ビットに対応し、2の線分は2番目の物理量子ビットに対応し、3の線分は3番目の物理量子ビットに対応し、4の線分は4番目の物理量子ビットに対応し、5の線分は5番目の物理量子ビットに対応し、6の線分は6番目の物理量子ビットに対応するものとする。そして、1番目の論理量子ビットは1〜3番目の物理量子ビットから構成され、2番目の論理量子ビットは4〜6番目の物理量子ビットから構成される。3の線分と4の線分の間の破線は、1番目の論理量子ビットを構成する物理量子ビットと、2番目の論理量子ビットを構成する物理量子ビットとを分ける境目を表わした線である。
先に述べたように、1量子ビットの回転とCNOTができれば、全ての量子計算は可能なので、1量子ビットの回転とCNOTのゲートを組み合わせれば、あらゆる量子計算が実現可能である。例えば、量子計算でよく使われる制御回転操作は、2つのCNOTと3つの1量子ビット回転を組み合わせて、図5に示す量子回路により実現できる(例えば、非特許文献6参照。)。
ここで、制御回転ゲートとは次の行列で表現されるゲートで、θが1/2のときにcontrolled−Zに一致する。
Figure 0004904107
したがって、今考えている3量子ビットによるデコヒーレンスフリー部分システムでも、2つのCNOTと3つの1論理量子ビット回転を組み合わせて制御回転操作を実行できることができる。この非特許文献6に記載された方法を使って、3量子ビット上のデコヒーレンスフリー部分システムで制御回転ゲートを構成すると、その実行系列は図6のようになる。図6において、それぞれの変数の値(量子ビットの交換比率t、τ等)は、制御回転ゲートの回転角θによって決まる値である。
M. A. Nielsen and I. L. Chuang, Quantum Computatin and Quantum Information, Chapter 10, Cambridge University Press. D. Bacon, J. Kempe, D. A. Lidar, K. B Whaley, Universal Fault-Tolerant Quantum Computation on Decoherence-Free Subspaces, Phys. Rev. Lett 85, 1758 (2000). J. Kempe, D. Bacon, D.A. Lidar, K. B. Whaley, Theory of Decoherence-Free Fault-Tolerant Universal Quantum Computation, Physical Review A 63, 042307 (2001). E. Knill, R. Laflamme, L. Viola, Theory of Quantum Error Correction for general noise, Phys. Rev. Lett. 84, 2525 (2000) D.P. DiVincenzo, D. Bacon, J. Kempe, G. Burkard, K.B. Whaley, Universal quantum computation with the exchange interaction, Nature 408, pp.339--342 (2000). A. Barenco, C. H. Bennett, R. Cleve, D. P. DiVincenzo, N. Margolus, P. Shor, P. Sleator, J. A. Smolin, H. Weinfurter, Elementary Gates for Quantum Computation, Physical Review A 52, 3457 (1995) M. Hsieh, J. Kempe, S. Myrgren, K. B. Whaley, An Explicit Universal Gate Set for Exchange-only quantum computation, Quant. Inf. Proc., Vol. 2, 289 (2003).
しかし、上記の交換ゲートを用いるとすると、1回の制御回転操作を実現するために、62回もの交換操作を行う必要があり、効率よく量子計算を実行することが難しいという問題があった。
特に、因数分解を高速に実行するショーアのアルゴリズムは、制御回転操作を数多く含む。このため、このショーアのアルゴリズムを上記の交換ゲートを用いて実行しようとする際には、上記の問題が顕著となる。
この発明は、上記の交換ゲートよりも短い、3量子ビットデコヒーレンスフリー部分システムで構成できる制御回転ゲート、その決定装置、その方法、そのプログラム及びその記録媒体を提供することを課題とする。
この発明に係る制御回転ゲートは、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットと第三物理量子ビットから成る第一論理量子ビットと、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットから成る第二論理量子ビットについて制御回転操作を行う制御回転ゲートであって、4次元ヒルベルト空間の元として表現された量子状態を、4次元ヒルベルト空間の元に写像し、かつ、上記制御回転ゲートの回転角を所定の回転角にするための19個のゲート列を有し、上記19個のゲート列を制御回転ゲートにするための、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換するゲート及び第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換するゲートをそれぞれ、上記19個のゲート列の前後の何れか一方に有し、第四物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートを、上記制御回転ゲートの最初と最後に有する。
この発明に係る装置は、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットと第三物理量子ビットから成る第一論理量子ビットと、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットから成る第二論理量子ビットについて制御回転操作を行う制御回転ゲートを構成する各ゲートの交換比率を決定する制御回転ゲート決定装置であって、19個のゲート列による量子操作によって、4次元ヒルベルト空間の元として表現された量子状態が、4次元ヒルベルト空間の元に写像されるための条件を表わす関数を蓄積する第一関数蓄積手段と、上記制御回転ゲートの回転角を、所定の回転角にするための条件を表わす関数を蓄積する第二関数蓄積手段と、上記19個のゲート列を制御回転ゲートにするための条件を表わす関数を蓄積する第三関数蓄積手段と、上記第一関数蓄積手段から読み出した関数と上記第二関数蓄積手段から読み出した関数と上記第三関数蓄積手段から読み出した関数との連立方程式を、入力された回転角θに対して解いて、上記各ゲートの交換比率を決定する解演算手段、を有する。
本発明を利用することにより、例えば、26個の交換ゲート列で構成でき、制御回転操作は従来方法の半分以下の時間で実現できるようになる。
例えば、本発明によって、制御回転操作を数多く含むフーリエ変換の操作を効率的に実行することができる。さらには、本発明により、フーリエ変換が数多く使われる、因数分解を行うショーアのアルゴリズムや、加算(足し算)の回路を高速化することができる。
[理論的背景]
上記では62個の交換ゲート列の交換比率を適当に決めて、3量子ビットデコヒーレンスフリー部分システムの制御回転ゲートを構成した。本発明では、図4に示したCNOTと同じ配列の交換ゲート列により、その交換比率を変更することにより制御回転操作を実現する方法を示す。
なお、図4に示されたゲートのうちs5のゲートは、後述するように、s5’とs5’’の2つのゲートに分けることができる。このため、以下では、図4に示したCNOTと同じ交換ゲート列と実質的に同じ交換ゲート列(図7)の各交換比率t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’,s1,s2,s3,s4,s5’,s5’’,s6,s7の値の決め方を示す。
図7に示された26個のゲート列は大きく3種類のゲートに分けることができる。第1のゲート列は、交換比率がt1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’のゲート列である。第2のゲート列は、交換比率がs4とs5’のゲート列である。第3のゲート列は、交換比率がs1〜s3,s5’’,s6,s7のゲート列である。以下、それぞれのゲート列の交換比率の求め方を説明する。
<t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’について>
まず、交換比率がt1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’である19個のゲート列について考える(図8参照)。図8は、図7に示されたゲート列のうち、交換比率が、t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’であるゲート列を抜き出したものである。(|0L〉|0L〉,|0L〉|1L〉,|1L〉|0L〉,|1L〉|1L〉)を含むデコヒーレンスフリー部分空間、正確に言うとStotal=S total=1の空間は9次元であるので、図8のそれぞれの交換操作は9×9の行列で表現することができる。したがって、図8に示された19個のゲート列による物理操作は19個の9×9の行列の積で表現することができる。
ここで、上記19個のゲート列による物理操作を計算するために、9次元空間に以下のような9つの正規直交基底を導入する。このように基底を取ることにより、19個のゲート列による物理操作を表わす19個の9×9の行列が対角行列となり、その行列の行列式の値が1となり、また、図9の左上の行列の各要素の絶対値が1となるためである。
(|0L〉|0’L〉,|0L〉|1’L〉,|1L〉|0’L〉,|1L〉|1’L〉,v1,v2,v3,v4,v5)
ここで、|0’L〉と|1’L〉はそれぞれ|0L〉と|1L〉の論理量子ビットの順序を反転したものである。すなわち、
|0’L〉=1/√2(|010〉-|001〉)
|1’L〉=1/√6(2|100〉-|010〉-|001〉)
である。また、v1,v2,v3,v4,v5は(|0L〉|0’L〉,|0L〉|1’L〉,|1L〉|0’L〉,|1L〉|1’L〉)の直交補空間の正規直交基底である。
上記の9つの正規直交基底を用いて19個の9×9行列を表現し、積を計算すると、図9に示す行列が得られる。
ここで、右上のAは4×5行列、左下のBは5×4行列、右下のCは5×5行列であり、その行列の各要素はt1〜t7及びt2’,t3’,t5’,t7’を含む関数である。a,b,c,dは、t1〜t7及びt2’,t3’,t5’,t7’を含む関数である。
図9に示した行列が、論理量子ビットにおいて量子ゲートになるためには、4次元ヒルベルト空間の元として表現された量子状態が、この操作によって4次元ヒルベルト空間の元に写像されなければならない。仮に、AとBの少なくとも何れか一方が0でない場合は、4次元ヒルベルト空間の元が5次元の補空間に「漏れ」ていることを意味する。したがって、図9に示した行列が論理量子ビットにおいて量子ゲートとなる条件は、AとBのすべての要素が0になることである。
このAとBのすべての要素が0になる条件を表わすと、例えば、f1=f2=f3=f4=f5=0となる。逆に、f1=f2=f3=f4=f5=0を満たす、t1〜t7及びt2’,t3’,t5’,t7’に対して、AとBのすべての要素は0となる。
ここで、AとBのすべての要素が0になる条件を簡潔に記載するために、新しい変数r1,…,r7を用いると、f1〜f5はそれぞれ、
f1:=-(-12*r1*r3^3+4*r1^3*r3^3+8*r3^3-6*r1^3*r3^2+30*r1*r3^2-24*r1^2*r3^2-24*r1^3*r3-21*r1^2*r3-30*r1*r3-6*r3-14*r1^3+2+3*r1^2+9*r1)/(-r3+r1*r3-1-2*r1)/(r1*r3+2*r3+2-2*r1)/(2*r1*r3+7*r3-2+2*r1)+r6*r4*r7*r5*r2;
f2:=-1/3*(14-461*r1*r3+636*r1*r3^2+1023*r1^2*r3^2-788*r1^2*r3+103*r1-64*r3+169*r1^2+66*r3^2-254*r1*r3^3-584*r1^2*r3^3+258*r1^3*r3-1044*r1^3*r3^2+38*r1^4*r3^3-148*r1^4*r3^4-352*r1^5*r3^3-267*r1^5*r3^2+356*r1^5*r3+80*r1^5*r3^4-102*r1^6*r3^2+166*r1^6*r3+28*r1^6*r3^4-86*r1^6*r3^3+4*r1*r3^4+352*r1^2*r3^4+1182*r1^3*r3^3-228*r1^3*r3^4-312*r1^4*r3^2+533*r1^4*r3+56*r3^3-204*r1^3-427*r1^4+154*r1^6+191*r1^5-88*r3^4)/(4*r1+1)/(2*r1*r3+7*r3-2+2*r1)/(2*r1^2*r3+2*r1^2-3*r1*r3+6*r1+r3+1)/(r1*r3+2*r3+2-2*r1)/(-r3+r1*r3-1-2*r1)-1/9*r7*(r5*r6*r4-r5*r6+2*r5*r4-2*r5-2*r6*r4-r6+2*r4+1);
f3:=-1/3*(14-461*r1*r3+636*r1*r3^2+1023*r1^2*r3^2-788*r1^2*r3+103*r1-64*r3+169*r1^2+66*r3^2-254*r1*r3^3-584*r1^2*r3^3+258*r1^3*r3-1044*r1^3*r3^2+38*r1^4*r3^3-148*r1^4*r3^4-352*r1^5*r3^3-267*r1^5*r3^2+356*r1^5*r3+80*r1^5*r3^4-102*r1^6*r3^2+166*r1^6*r3+28*r1^6*r3^4-86*r1^6*r3^3+4*r1*r3^4+352*r1^2*r3^4+1182*r1^3*r3^3-228*r1^3*r3^4-312*r1^4*r3^2+533*r1^4*r3+56*r3^3-204*r1^3-427*r1^4+154*r1^6+191*r1^5-88*r3^4)/(4*r1+1)/(2*r1*r3+7*r3-2+2*r1)/(2*r1^2*r3+2*r1^2-3*r1*r3+6*r1+r3+1)/(r1*r3+2*r3+2-2*r1)/(-r3+r1*r3-1-2*r1)-1/9*(r5*r6*r4+2*r5*r6-r5*r4-2*r5-2*r6*r4+2*r6-r4+1)*r2;
f4:=1/3*(-4+346*r1*r3-1272*r1*r3^2-1542*r1^2*r3^2+166*r1^2*r3+10*r1+80*r3+106*r1^2-204*r3^2+1156*r1*r3^3-80*r1^2*r3^3+144*r1^3*r3-3780*r1^3*r3^2-1030*r1^4*r3^3-28*r1^4*r3^4-676*r1^5*r3^3-1455*r1^5*r3^2-472*r1^5*r3+224*r1^5*r3^4-282*r1^6*r3^2-62*r1^6*r3+52*r1^6*r3^4-98*r1^6*r3^3-152*r1*r3^4+64*r1^2*r3^4+744*r1^3*r3^3-432*r1^3*r3^4-2400*r1^4*r3^2-202*r1^4*r3-16*r3^3-3*r1^3-262*r1^4+70*r1^6+83*r1^5+272*r3^4)/(4*r1+1)/(2*r1*r3+7*r3-2+2*r1)/(2*r1^2*r3+2*r1^2-3*r1*r3+6*r1+r3+1)/(r1*r3+2*r3+2-2*r1)/(-r3+r1*r3-1-2*r1)+2/9*r5*r6*r4-2/9*r5*r6-2/9*r5*r4+2/9*r5-4/9*r6*r4-2/9*r6-2/9*r4-1/9;
f5:=-(-1+2*r1^2-r1+4*r3-4*r3^2+r1*r3+2*r1*r3^2+4*r1^2*r3+2*r1^2*r3^2)/(r1*r3+2*r3+2-2*r1)/(-r3+r1*r3-1-2*r1)-r6*r4;
である。r1〜r7は、それぞれ、
r1=exp(2πit1) …(1)
r2=exp(2πi(t2+t’2)) …(2)
r3=exp(2πi(t3+t’3)) …(3)
r4=exp(2πit4) …(4)
r5=exp(2πi(t5+t’5)) …(5)
r6=exp(2πit6) …(6)
r7=exp(2πi(t7+t’7)) …(7)
である。また、t2とt2’,t3とt3’,t5とt5’,およびt7とt7’の間には、tan(πtj)tan(πtj’)=−2(ここで、j=2,3,5,7)という関係があるものとする。
なお、上記f1〜f5の定義では、数式処理ソフトMAPLEで慣用的に使われている数式表現を用いた。その数式表現によると、例えば、A/B/C/D+Eは、{A/(B+C+D)}+Eを意味する。
このようにして、AとBのすべての要素を0にする、t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’を計算する。
このようなt1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’について、図9に示した行列の左上の4×4行列は、対角行列となりその対角成分の各要素a,b,c,dの絶対値は必ず1となる。したがって、a,b,c,dは、実数値θ1,θ2,θ3,θ4を用いて、a=e2πiθ1、b=e2πiθ2、c=e2πiθ3、d=e2πiθ4と表現することができる。すなわち、図9に示した9×9行列は、図10に示す9×9行列で表現することができる。
a,b,c,dは、t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’の関数であったため、θ1,θ2,θ3,θ4も、t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’の関数となる。
ここで、「上記19個のゲート列からから構成される制御回転ゲートの回転角をθとすると、任意のθ∈[0,1]に対して、(θ1+θ4−θ2−θ3)=θかつf1=f2=f3=f4=f5=0となるt1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’が存在する。」という命題が真であることが参照文献1により証明されている。
[参照文献1]Y.Kawano & M.Ozawa, Quantum Gates Generated by Rotationally Invariant Operators, Physical Review A 73 (2006).
上記19個のゲート列からから構成される制御回転ゲートの回転角がθになるための条件をr1〜r7を用いて表現すると、G=exp(2πiθ)又はG=exp(−2πiθ)となる。この条件は、例えば、t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’の関数であるθ1,θ2,θ3,θ4と、(θ1+θ4−θ2−θ3)=θから求めることができる。ここで、Gは、
G:=r1^2*r6*r4*(-8+16*r5*r6*r4+20*r3^2*r5*r7*r1^2*r4-28*r2*r6*r1^2-46*r5*r3*r7*r6*r1*r4+10*r3^2*r5*r7*r6*r4-20*r3^2*r5*r7*r6*r1*r4+68*r5*r3*r7*r6*r1^2*r4-40*r3^2*r5*r7*r1*r4-8*r3^2*r5*r6*r1*r4+10*r3^2*r2+92*r3*r7*r6*r1*r4+40*r3^2*r7*r6*r1*r4-40*r5*r3*r6*r1*r4+10*r3^2*r5*r7*r6*r1^2*r4-20*r3^2*r2*r5*r6*r1*r4+16*r3*r4+70*r3^2*r2*r5*r7*r6*r4-28*r1^2*r3-2*r1^2*r3^2+4*r1*r3^2+20*r1*r3-68*r6*r4-16*r5*r4-16*r5*r6+100*r3^2*r2*r7*r6*r1*r4-22*r5*r3*r7*r6*r4-92*r5*r3*r7*r1*r4+10*r5*r7*r6*r1*r4-22*r3*r2*r5*r6*r4+20*r3^2*r5*r7*r6*r1+46*r5*r3*r7*r6*r1-56*r1+8*r3-16*r6-16*r4+4*r7+16*r5+4*r2-98*r1^2-2*r3^2+46*r6*r4*r7*r5*r2+16*r5*r3*r6-22*r3*r7+40*r3*r6*r1+22*r3*r7*r6-46*r3*r7*r1-10*r7*r6*r1-112*r6*r1+16*r3*r6+10*r7*r1-4*r7*r6+46*r3*r7*r6*r1-112*r1*r4-100*r3*r6*r1*r4+44*r3*r7*r6*r4-92*r3*r7*r1*r4-20*r7*r6*r1*r4+40*r5*r3*r6*r1+22*r5*r3*r7*r6+92*r5*r3*r7*r1-10*r5*r7*r6*r1+112*r5*r6*r1*r4-16*r5*r3*r6*r4+40*r5*r1*r3*r4-44*r5*r3*r7*r4+20*r5*r7*r1*r4+4*r5*r7*r6*r4-476*r6*r1*r4-40*r3*r6*r4+40*r1*r3*r4-44*r3*r7*r4+20*r7*r1*r4-8*r7*r6*r4+16*r5*r3*r4-40*r5*r1*r3+44*r5*r3*r7-112*r5*r6*r1-20*r5*r7*r1-4*r5*r7*r6-112*r5*r1*r4+8*r5*r7*r4+8*r7*r4+112*r5*r1-16*r5*r3-8*r5*r7-68*r3*r7*r6*r1^2+140*r3*r6*r1^2*r4+136*r3*r7*r1^2*r4+28*r7*r6*r1^2*r4-56*r5*r3*r6*r1^2-136*r5*r3*r7*r1^2+14*r5*r7*r6*r1^2+196*r5*r6*r1^2*r4-56*r5*r1^2*r3*r4-28*r5*r7*r1^2*r4-196*r6*r1^2-14*r7*r1^2-196*r1^2*r4+196*r5*r1^2-56*r3*r6*r1^2+68*r3*r7*r1^2+14*r7*r6*r1^2-833*r6*r1^2*r4-56*r1^2*r3*r4-28*r7*r1^2*r4+56*r5*r1^2*r3-196*r5*r6*r1^2+28*r5*r7*r1^2-196*r5*r1^2*r4-10*r3^2*r2*r4+10*r3^2*r2*r1^2-20*r3^2*r2*r1+68*r3*r2*r1^2-50*r3^2*r2*r7+20*r3^2*r2*r6-136*r3*r7*r6*r1^2*r4+56*r5*r3*r6*r1^2*r4+136*r5*r3*r7*r1^2*r4-14*r5*r7*r6*r1^2*r4-68*r5*r3*r7*r6*r1^2+10*r2*r1+8*r2*r6-4*r2*r4-2*r2*r7-8*r2*r5-14*r2*r1^2-22*r3*r2+44*r3*r2*r6*r4+22*r3*r2*r5*r4-44*r3*r2*r5*r6+20*r3^2*r2*r5*r6-40*r3^2*r2*r6*r1+50*r3^2*r2*r7*r6+100*r3^2*r2*r7*r1-92*r3*r2*r6*r1-40*r3*r2*r7*r1-20*r3*r2*r7*r6+46*r3*r2*r1*r4-20*r3^2*r2*r6*r4+20*r3^2*r2*r1*r4+50*r3^2*r2*r7*r4-10*r3^2*r2*r5*r4+40*r3^2*r2*r5*r1+100*r3^2*r2*r5*r7-20*r3*r2*r7*r4+92*r3*r2*r5*r1-40*r3*r2*r5*r7+136*r3*r2*r6*r1^2+20*r3*r2*r7*r1^2-68*r3*r2*r1^2*r4-136*r3*r2*r5*r1^2+20*r3^2*r2*r6*r1^2-50*r3^2*r2*r7*r1^2-10*r3^2*r2*r1^2*r4-20*r3^2*r2*r5*r1^2+4*r2*r5*r6*r4-4*r2*r7*r6*r1-20*r2*r6*r1*r4-140*r3^2*r2*r5*r7*r6*r1*r4+70*r3^2*r2*r5*r7*r6*r1^2*r4-100*r3^2*r2*r5*r7*r1*r4-160*r3*r2*r5*r7*r6*r1*r4-100*r3^2*r2*r5*r7*r6*r1+40*r3*r2*r7*r6*r1-100*r3^2*r2*r7*r6*r1+40*r3^2*r2*r6*r1*r4-50*r3^2*r2*r7*r6*r4-100*r3^2*r2*r7*r1*r4-40*r3*r2*r7*r6*r1*r4-40*r3^2*r2*r5*r6*r1+50*r3^2*r2*r5*r7*r6-200*r3^2*r2*r5*r7*r1+40*r3*r2*r5*r7*r6*r1-46*r3*r2*r5*r6*r1*r4+10*r3^2*r2*r5*r6*r4+20*r3^2*r2*r5*r1*r4+50*r3^2*r2*r5*r7*r4+40*r3*r2*r5*r7*r1*r4+80*r3*r2*r5*r7*r6*r4+92*r3*r2*r6*r1*r4+40*r3*r2*r7*r1*r4+20*r3*r2*r7*r6*r4-20*r3^2*r2*r5-46*r3*r2*r1-44*r3*r2*r6+22*r3*r2*r4+20*r3*r2*r7+44*r3*r2*r5-8*r2*r6*r4-4*r2*r5*r4+8*r2*r5*r6+20*r2*r6*r1+4*r2*r7*r1+2*r2*r7*r6-10*r2*r1*r4+2*r2*r7*r4-20*r2*r5*r1+4*r2*r5*r7-2*r2*r7*r1^2+14*r2*r1^2*r4+28*r2*r5*r1^2-92*r3*r2*r5*r6*r1+80*r3*r2*r5*r7*r1-20*r3*r2*r5*r7*r6+46*r3*r2*r5*r1*r4-20*r3*r2*r5*r7*r4+50*r3^2*r2*r7*r6*r1^2-20*r3^2*r2*r6*r1^2*r4+50*r3^2*r2*r7*r1^2*r4+20*r3*r2*r7*r6*r1^2*r4+20*r3^2*r2*r5*r6*r1^2+100*r3^2*r2*r5*r7*r1^2-20*r3*r2*r5*r7*r6*r1^2+68*r3*r2*r5*r6*r1^2*r4-10*r3^2*r2*r5*r1^2*r4-20*r3*r2*r5*r7*r1^2*r4-20*r3*r2*r7*r6*r1^2-136*r3*r2*r6*r1^2*r4-20*r3*r2*r7*r1^2*r4+136*r3*r2*r5*r6*r1^2-40*r3*r2*r5*r7*r1^2-68*r3*r2*r5*r1^2*r4-50*r3^2*r2*r7*r6*r1^2*r4+10*r3^2*r2*r5*r6*r1^2*r4+50*r3^2*r2*r5*r7*r1^2*r4+80*r3*r2*r5*r7*r6*r1^2*r4+50*r3^2*r2*r5*r7*r6*r1^2-4*r3^2*r4+10*r3^2*r7-4*r3^2*r6+4*r3^2*r5-92*r2*r5*r7*r6*r1*r4+4*r2*r7*r6*r1*r4-4*r2*r5*r7*r6*r1+10*r2*r5*r6*r1*r4-4*r2*r5*r7*r1*r4-4*r2*r7*r1*r4-2*r2*r7*r6*r4+20*r2*r5*r6*r1-8*r2*r5*r7*r1+2*r2*r5*r7*r6-10*r2*r5*r1*r4+2*r2*r5*r7*r4+2*r2*r7*r6*r1^2+28*r2*r6*r1^2*r4+2*r2*r7*r1^2*r4-28*r2*r5*r6*r1^2+4*r2*r5*r7*r1^2+14*r2*r5*r1^2*r4-2*r2*r7*r6*r1^2*r4+2*r2*r5*r7*r6*r1^2-14*r2*r5*r6*r1^2*r4+2*r2*r5*r7*r1^2*r4+46*r2*r5*r7*r6*r1^2*r4+20*r3^2*r7*r6*r1+88*r3^2*r6*r1*r4-20*r3^2*r7*r6*r4-40*r3^2*r7*r1*r4+8*r3^2*r5*r6*r1-10*r3^2*r5*r7*r6+40*r3^2*r5*r7*r1+4*r3^2*r5*r6*r4+8*r3^2*r5*r1*r4+20*r3^2*r5*r7*r4-10*r3^2*r7*r6*r1^2-44*r3^2*r6*r1^2*r4+20*r3^2*r7*r1^2*r4-4*r3^2*r5*r6*r1^2-20*r3^2*r5*r7*r1^2-4*r3^2*r5*r1^2*r4-4*r3^2*r5*r6+8*r3^2*r6*r1-10*r3^2*r7*r6-20*r3^2*r7*r1-44*r3^2*r6*r4+8*r3^2*r1*r4+20*r3^2*r7*r4-4*r3^2*r5*r4-8*r3^2*r5*r1-20*r3^2*r5*r7-4*r3^2*r6*r1^2+10*r3^2*r7*r1^2-4*r3^2*r1^2*r4+4*r3^2*r5*r1^2-20*r3^2*r7*r6*r1^2*r4+4*r3^2*r5*r6*r1^2*r4-10*r3^2*r5*r7*r6*r1^2)/((-1+2*r5*r6*r4-8*r2*r6*r1^2-4*r6*r4-2*r5*r4-2*r5*r6+2*r5*r7*r6*r1*r4-4*r1-2*r6-2*r4+2*r7+2*r5+2*r2-4*r1^2+2*r6*r4*r7*r5*r2-2*r7*r6*r1-8*r6*r1+2*r7*r1-2*r7*r6-8*r1*r4-4*r7*r6*r1*r4-2*r5*r7*r6*r1+8*r5*r6*r1*r4+4*r5*r7*r1*r4+2*r5*r7*r6*r4-16*r6*r1*r4+4*r7*r1*r4-4*r7*r6*r4-8*r5*r6*r1-4*r5*r7*r1-2*r5*r7*r6-8*r5*r1*r4+4*r5*r7*r4+4*r7*r4+8*r5*r1-4*r5*r7+8*r7*r6*r1^2*r4+4*r5*r7*r6*r1^2+8*r5*r6*r1^2*r4-8*r5*r7*r1^2*r4-8*r6*r1^2-4*r7*r1^2-8*r1^2*r4+8*r5*r1^2+4*r7*r6*r1^2-16*r6*r1^2*r4-8*r7*r1^2*r4-8*r5*r6*r1^2+8*r5*r7*r1^2-8*r5*r1^2*r4-4*r5*r7*r6*r1^2*r4+2*r2*r1+4*r2*r6-2*r2*r4-4*r2*r7-4*r2*r5-4*r2*r1^2+2*r2*r5*r6*r4-8*r2*r7*r6*r1-4*r2*r6*r1*r4-4*r2*r6*r4-2*r2*r5*r4+4*r2*r5*r6+4*r2*r6*r1+8*r2*r7*r1+4*r2*r7*r6-2*r2*r1*r4+4*r2*r7*r4-4*r2*r5*r1+8*r2*r5*r7-4*r2*r7*r1^2+4*r2*r1^2*r4+8*r2*r5*r1^2-4*r2*r5*r7*r6*r1*r4+8*r2*r7*r6*r1*r4-8*r2*r5*r7*r6*r1+2*r2*r5*r6*r1*r4-8*r2*r5*r7*r1*r4-8*r2*r7*r1*r4-4*r2*r7*r6*r4+4*r2*r5*r6*r1-16*r2*r5*r7*r1+4*r2*r5*r7*r6-2*r2*r5*r1*r4+4*r2*r5*r7*r4+4*r2*r7*r6*r1^2+8*r2*r6*r1^2*r4+4*r2*r7*r1^2*r4-8*r2*r5*r6*r1^2+8*r2*r5*r7*r1^2+4*r2*r5*r1^2*r4-4*r2*r7*r6*r1^2*r4+4*r2*r5*r7*r6*r1^2-4*r2*r5*r6*r1^2*r4+4*r2*r5*r7*r1^2*r4+2*r2*r5*r7*r6*r1^2*r4)*(1+8*r1^2*r3+4*r1^2*r3^2-8*r1*r3^2-4*r1*r3+2*r6*r4+4*r1-4*r3+4*r1^2+4*r3^2+4*r3*r6*r1*r4+8*r6*r1*r4+4*r3*r6*r4-8*r3*r6*r1^2*r4+8*r6*r1^2*r4-4*r3^2*r6*r1*r4+2*r3^2*r6*r1^2*r4+2*r3^2*r6*r4));
である。
f1=f2=f3=f4=f5=0、かつ、G=exp(2πiθ)又はG=exp(−2πiθ)を満たすr1〜r7を求める。そして、r1〜r7から、次のようにして、t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’を計算する。
まず、上記式(1)、式(4)、式(6)より、j=1,4,6に対しては、
tj=ln(rj)/(2πi) …(8)
となる。
また、t2,t2’,t3,t3’,t5,t5’,t7,t7’に関しては、rj(j=2,3,5,7)の値を利用して、次の式の値をtj,tj’とする。
Figure 0004904107
又は
Figure 0004904107
このようにして、図8に示した19個のゲート列についての交換比率t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’を求める。
[s4とs5’について]
つぎに、交換比率がs4とs5’であるゲートについて考える。交換比率がs4であるゲートは、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換することによって、第一論理量子ビットについて、Bloch球におけるZ軸を中心とした回転を行うゲートである。また、交換比率がs5’のゲートは、第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換することによって、第二論理量子ビットについて、Bloch球におけるZ軸をX軸の正方向に60度倒した軸であって、XZ平面(Y=0の平面)上にある軸を中心とした回転を行うゲートである。
ここで、s4=θ1−θ2+m(mは、s4を0≦s4≦1とするための任意の整数)、s5’=θ1−θ3+n(nは、s5’を0≦s5’≦1とするための任意の整数)とすると、図10に示す行列は、図11に示すような、回転角θの制御回転操作を行う行列にすることができる。
s4=θ1−θ2+mとすると、図10に示す行列に、s4の交換操作を表わす対角行列diag(1,exp(2πis4),1,exp(2πs4))をかけることにより、図10に示す行列の左上の部分が、
Figure 0004904107
から、
Figure 0004904107
となる。さらに、s5’=θ1−θ3+nとし、図10に示す行列に、s5’の交換操作を表わす行列diag(1,1,exp(2πis5’),exp(2πs5’))をかけると、同部分は、
Figure 0004904107
となる。ここで、(θ1+θ4−θ2−θ3)=θであり、絶対値が1の数を乗算しても量子の状態が変わらないという性質を考慮すると、上記行列に、1/exp(2πiθ1)を乗算することにより、同部分は、
Figure 0004904107
となる。s4=θ1−θ2+m(mは、s4を0≦s4≦1とするための任意の整数)、s5’=θ1−θ3+n(nは、s5’を0≦s5’≦1とするための任意の整数)とすると、図10に示す行列は、図11に示すような、回転角θの制御回転操作を行う行列にすることができる理由は以上の通りである。
上記s4=θ1−θ2+m(mは、s4を0≦s4≦1とするための任意の整数)、s5’=θ1−θ3+n(nは、s5’を0≦s5’≦1とするための任意の整数)という条件をそれぞれr1〜r7で表現すると、s4=−(ln(H1)/2πi)+m、s5’=−(ln(H2)/2πi)+nとなる。ここで、H1とH2はそれぞれ、
H1:=1+8*r1^2*r3+4*r1^2*r3^2-8*r1*r3^2-4*r1*r3+2*r6*r4+4*r1-4*r3+4*r1^2+4*r3^2+4*r3*r6*r1*r4+8*r6*r1*r4+4*r3*r6*r4-8*r3*r6*r1^2*r4+8*r6*r1^2*r4-4*r3^2*r6*r1*r4+2*r3^2*r6*r1^2*r4+2*r3^2*r6*r4 ;
H2:=-1+2*r5*r6*r4-8*r2*r6*r1^2-4*r6*r4-2*r5*r4-2*r5*r6+2*r5*r7*r6*r1*r4-4*r1-2*r6-2*r4+2*r7+2*r5+2*r2-4*r1^2+2*r6*r4*r7*r5*r2-2*r7*r6*r1-8*r6*r1+2*r7*r1-2*r7*r6-8*r1*r4-4*r7*r6*r1*r4-2*r5*r7*r6*r1+8*r5*r6*r1*r4+4*r5*r7*r1*r4+2*r5*r7*r6*r4-16*r6*r1*r4+4*r7*r1*r4-4*r7*r6*r4-8*r5*r6*r1-4*r5*r7*r1-2*r5*r7*r6-8*r5*r1*r4+4*r5*r7*r4+4*r7*r4+8*r5*r1-4*r5*r7+8*r7*r6*r1^2*r4+4*r5*r7*r6*r1^2+8*r5*r6*r1^2*r4-8*r5*r7*r1^2*r4-8*r6*r1^2-4*r7*r1^2-8*r1^2*r4+8*r5*r1^2+4*r7*r6*r1^2-16*r6*r1^2*r4-8*r7*r1^2*r4-8*r5*r6*r1^2+8*r5*r7*r1^2-8*r5*r1^2*r4-4*r5*r7*r6*r1^2*r4+2*r2*r1+4*r2*r6-2*r2*r4-4*r2*r7-4*r2*r5-4*r2*r1^2+2*r2*r5*r6*r4-8*r2*r7*r6*r1-4*r2*r6*r1*r4-4*r2*r6*r4-2*r2*r5*r4+4*r2*r5*r6+4*r2*r6*r1+8*r2*r7*r1+4*r2*r7*r6-2*r2*r1*r4+4*r2*r7*r4-4*r2*r5*r1+8*r2*r5*r7-4*r2*r7*r1^2+4*r2*r1^2*r4+8*r2*r5*r1^2-4*r2*r5*r7*r6*r1*r4+8*r2*r7*r6*r1*r4-8*r2*r5*r7*r6*r1+2*r2*r5*r6*r1*r4-8*r2*r5*r7*r1*r4-8*r2*r7*r1*r4-4*r2*r7*r6*r4+4*r2*r5*r6*r1-16*r2*r5*r7*r1+4*r2*r5*r7*r6-2*r2*r5*r1*r4+4*r2*r5*r7*r4+4*r2*r7*r6*r1^2+8*r2*r6*r1^2*r4+4*r2*r7*r1^2*r4-8*r2*r5*r6*r1^2+8*r2*r5*r7*r1^2+4*r2*r5*r1^2*r4-4*r2*r7*r6*r1^2*r4+4*r2*r5*r7*r6*r1^2-4*r2*r5*r6*r1^2*r4+4*r2*r5*r7*r1^2*r4+2*r2*r5*r7*r6*r1^2*r4;
である。
なお、図10に示す行列とs4の交換操作を表わす行列とs5’の交換操作を表わす行列はそれぞれ対角行列である。このため、図10に示す行列の右側からs4の交換操作を表わす行列とs5’の交換操作を表わす行列かけても、図10に示す行列の左側からs4の交換操作を表わす行列とs5’の交換操作を表わす行列かけても計算結果は同じになる。すなわち、図12において破線で示すようにs4とs5’のゲートの一方又は両方を、t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’のゲートの左側に持ってきても良い。
[s1〜s4,s5’’,s6,s7について]
図11に示した行列の左上の4×4の部分は、(|0L〉|0’L〉,|0L〉|1’L〉,|1L〉|0’L〉,|1L〉|1’L〉)上の制御回転ゲートであるので、適当な操作によって(|0L〉|0L〉,|0L〉|1L〉,|1L〉|0L〉,|1L〉|1L〉)上の制御回転ゲートに変換する必要がある。
ここで、|0’L〉と|1’L〉はそれぞれ|0L〉と|1L〉を反転させて定義したものであるから、基底を交換するためには、図13(a)に示すように、第四物理量子ビットと、第六物理量子ビットの状態を交換すれば良い。しかし、多くの物理系では隣り合ったキュービットの交換操作は容易だが、離れたキュービット間での交換操作が困難である場合が多い。そこで、図13(a)に示す交換操作と等価な図13(b)に示す交換操作又は図13(c)に示す交換操作を用いて、第四物理量子ビットと、第六物理量子ビットの状態の交換を実行する。
この操作を図12に示す21のゲート列の前後に入れることにより、所望の回転角θの制御回転ゲートを得ることができる。
ここで、s5’とs5’’の交換操作は共に、第五物理量子ビットと第六物理量子ビットに対する操作であり、連続して行われる操作である。このため、s5’とs5’’の交換操作をまとめてひとつのs5の交換操作として書くことができる。ここで、s5=s5’+s5’’+N(Nは、s5を0≦s5≦1とするための任意の整数)である。すなわち、s5=−(ln(H2)/2πi)+(1/2)+Nである。
例えば、原子の核スピンを量子ビットとして用いる場合には、磁場を与える操作が上記交換操作に該当し、その磁場を与える時間に定数を乗じた値が交換比率となる。したがって、s5’とs5’’の交換操作と、s5の交換操作は、磁場を与える時間は同じである点において、実質的に同じものになるのである。
また、後述するように、s4とs5’を上記19個のゲート列の左側に持ってきたときは(図12参照)、s3とs5’をまとめてひとつのゲートにすることができる。
[実施形態]
<制御回転ゲート>
上記の方法により、各ゲートの交換比率を決定すると、図1(a)(b)に示す制御回転ゲート1を得ることができる。図1(b)は、制御回転ゲートの制御回転角θがそれぞれθ=1/2,1/4,1/8,1/16,1/32である場合の、交換比率t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’,s1〜s7を示している。
本発明による制御回転ゲート1は、例えば、交換比率s1で第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換する第一ゲート、交換比率s2で第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換する第二ゲート、交換比率s3で第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換する第三ゲート、交換比率t1で第三物理量子ビットと第四物理量子ビットの状態を交換する第四ゲート、交換比率t2で第二物理量子ビットと第三物理量子ビットの状態を交換する第五ゲート、交換比率t3で第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換する第六ゲート、交換比率t2’で第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換する第七ゲート、交換比率t3’で第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換する第八ゲート、交換比率t2で第二物理量子ビットと第三物理量子ビットの状態を交換する第九ゲート、交換比率t3で第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換する第十ゲート、交換比率t4で第三物理量子ビットと第四物理量子ビットの状態を交換する第十一ゲート、交換比率t5で第二物理量子ビットと第三物理量子ビットの状態を交換する第十二ゲート、交換比率t5’で第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換する第十三ゲート、交換比率t5で第二物理量子ビットと第三物理量子ビットの状態を交換する第十四ゲート、交換比率t6で第三物理量子ビットと第四物理量子ビットの状態を交換する第十五ゲート、交換比率t7で第二物理量子ビットと第三物理量子ビットの状態を交換する第十六ゲート、交換比率t3で第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換する第十七ゲート、交換比率t7’で第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換する第十八ゲート、交換比率t3’で第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換する第十九ゲート、交換比率t7で第二物理量子ビットと第三物理量子ビットの状態を交換する第二十ゲート、交換比率t3で第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換する第二十一ゲート、交換比率t1で第三物理量子ビットと第四物理量子ビットの状態を交換する第二十二ゲート、交換比率s4で第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換する第二十三ゲート、交換比率s5で第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換する第二十四ゲート、交換比率s6で第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換する第二十五ゲート、交換比率s7で第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換する第二十六ゲート、から構成される。
制御回転ゲート1は、原則として、上記ゲートに付された番号の順番に各ゲートの操作を行う。ただし、異なる物理量子ビットについて操作を行うゲートについては、それらのゲート間の経時的関係は問わない。例えば、第二ゲート(s2)と第三ゲート(s3)と第四ゲート(t1)と第五ゲート(t3)は、原則として、第二ゲート(s2)の操作→第三ゲート(s3)の操作→第四ゲート(t1)の操作→第五ゲート(t3)の順番でその操作を行う必要がある。しかし、第三ゲート(s3)は第三物理量子ビットと第四物理量子ビットに対して操作を行うものであり、第四ゲート(t1)は第五物理量子ビットと第六物理量子ビットに対して操作を行うものであり、操作の対象となる物理量子ビットは異なる。このため、第二ゲート(s2)の操作の後であり第五ゲート(t3)の操作の前であれば、第三ゲート(s3)の操作と第四ゲート(t1)の操作のどちらを先に行っても良い。
第三ゲートと第二十二ゲートの交換比率はt1であり、第五ゲートと第九ゲートの交換比率はt2であり、第六ゲートと第十ゲートの交換比率はt3であり、第十二ゲートと第一四ゲートの交換比率はt5であり、第一六ゲートと第二十ゲートの交換比率はt7であり同じ値を取る。
第五ゲートと第九ゲートの交換比率t2及び第七ゲートの交換比率t2’、第六ゲートと第十ゲートの交換比率t3及び第八ゲートの交換比率t3’、第十二ゲートと第一四ゲートの交換比率t5及び第一三ゲートの交換比率t5’、第一六ゲートと第二十ゲートの交換比率t7及び第一八ゲートの交換比率t7’は、例えば、tan(πj)・tan(πtj’)=−2(j=2,3,5,7)の関係を満たす。
また、上述したように、第二十四ゲート(s5)を、交換比率がs5’であるゲートと、交換比率がs5’’であるゲートに分割することができる。
さらに、上述したように、第二十三ゲート(s4)と交換比率がs5’であるゲートの両方又は何れか一方を、第四ゲート(t1)の前に設置しても良い。また、交換比率がs5’であるゲートを第四ゲート(t1)の前に持ってきた場合には、第三ゲート(s3)とその交換比率がs5’であるゲートをひとつのゲートにすることができる。
また、上述した第一ゲート(s1)〜第三ゲート(s3)及び第二十四ゲート(s5)〜第二十六ゲート(s7)の代わりにそれぞれ、図13(c)に表わすゲート列、すなわち、交換比率1/2で第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換するゲートと交換比率1/2で第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換するゲートと交換比率1/2で第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換するゲートとから構成されるゲート列を設けても良い。
<制御回転ゲート決定装置・方法>
以下に、本発明による制御回転ゲート決定装置の一例を示す。図14は、制御回転ゲート決定装置1000の機能構成を例示する図である。制御回転ゲート決定装置1000は、例えば、入力部19、第一関数データ蓄積部10、陽関数計算部20、関数データ一時蓄積部30、第二関数データ蓄積部40、第三関数データ蓄積部41、近似解計算部50、関数値計算部60、第四関数データ蓄積部70、変数値計算部80、解演算部90から構成される。
なお、本発明の細部においては、数値計算処理のみならず有理式などの数式処理も必要となるが、数値計算処理および数式処理自体は、公知技術と同様にして達成されるので、その演算処理方法などの詳細な説明は省略する(この点の技術水準を示す数式処理が可能なソフトウェアとしては、例えば、Maple、Risa/Asir、MATHEMATICA(登録商標第2312968号)、Gnuplotなどが挙げられる。Risa/Asirについては、例えばインターネット〈URL:http://hpc.cs.ehime-u.ac.jp/risa/〉[平成18年4月25日検索]を参照のこと。Mapleについては、例えばインターネット〈URL:http://www.cybernet.co.jp/maple/〉[平成18年4月25日検索]を参照のこと。Gnuplotについては、例えばインターネット〈URL: http://www.gnuplot.info/〉[平成18年4月25日検索]を参照のこと。)。
<ステップS1>
陽関数計算部20は、例えば、第一関数データ蓄積部10から、f1〜f5を関数データ蓄積部から取り出し、f1=f2=f3=f4=f5=0を解き、例えば、r2,r4,r5,r6,r7をr1とr3の式で表現する。ri(i=2,4,5,6,7)をr1とr3で表現した式を、gi(r1,r3)とする。得られた式gi(r1,r3)(i=2,4,5,6,7)は、関数データ一時蓄積部30に格納される。
なお、この実施形態では、r2,r4,r5,r6,r7をr1とr3の式で表現したが、r1〜r7の任意の変数で、他の変数を表現しても良い。
<ステップS2>
近似解計算部50は、関数データ一時蓄積部30から読み出したr1とr3で表現されたr2,r4,r5,r6,r7の式を用いて、s=t1,t=t3+t’3とし、0.33≦s≦0.44と0.915≦t≦0.96の条件の下で、|r1|≒|r2|≒|r3|≒|r4|≒|r5|≒|r6|≒|r7|≒1、かつ、G≒exp(2πiθ) または G≒exp(−2πiθ)を満たすsとtを求める。θは、入力部19から入力された所望の回転角θである。Gは、第二関数データ蓄積部から読み出したものである。
一般に、f1=f2=f3=f4=f5=0、かつ、G≒exp(2πiθ) または G≒exp(−2πiθ)となる解は複数存在する。
しかし、0.33≦s≦0.44と0.915≦t≦0.96の範囲では、すべてのθについてのsとtの値が存在しており、それらのsとtは、図15に示すようにほぼ直線上に乗っている(正確には直線ではない。)。また、上記範囲内においては、θの変化に対してsとtは連続的に変化することが経験上わかっている。このため、0.33≦s≦0.44と0.915≦t≦0.96とすると、都合良く計算を行うことができる。
近似解計算部50は、このようにして求めたsとtから、r1とr3を計算する。この計算されたr1とr3は、関数値計算部60に出力される。
<ステップS3>
関数値計算部60は、近似解計算部50が求めたr1とr3を、関数データ一時蓄積部30から読み出した関数gi(i=2,4,5,6,7)に入力することにより、r2,r4,r5,r6,r7の値を計算する。r1とr3と、計算されたr2,r4,r5,r6,r7の値は、変数値計算部80に出力される。
<ステップS4>
変数値計算部80は、r1,r2,r3,r4,r5,r6,r7から、次のようにして、t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’を計算する。
まず、上記式(8)を計算することにより、t1,t4,t6を求める。
次に、上記式(9)又は式(10)にrj(j=2,3,5,7)の値を入力することにより、t2,t2’,t3,t3’,t5,t5’,t7,t7’の値を求める。
なお、上記式(8)〜(10)は、変数値計算部80が、第四関数データ蓄積部70に格納された上記式(1)〜(7)を、それぞれt1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’について解くことにより求めたものである。
次に、第三関数データ蓄積部41から読み出したH1とH2と、r1,r2,r3,r4,r5,r6,r7から、s4=−(ln(H1)/2πi)+m(mは、s4を0≦s4≦1とするための任意の整数)、s5’=−(ln(H2)/2πi)+n(nは、s5’を0≦s5’≦1とするための任意の整数)を計算することにより、s4とs5’を求める。
s1,s2,s3,s6,s7に関しては、上述した理由から、常に、s1=s2=s3=s6=s7=1/2となる。
以上により、すべてゲートの交換比率の値を決定することができる。
以上が、制御回転ゲート決定装置1000の概要である。
[提案技術のポイント]
本特許における技術のポイントは、制御回転操作をCNOTと同じ交換ゲート列で実現するために、その交換比率を求める方法等及びその交換比率を明示した点にある。制御交換ゲートを作るためには、18個のパラメータの値を決定する必要があるが、変数の個数が多すぎて探索で求めるには大変な時間を要する。本発明では、パラメータの値の決定プロセスを明示し、3キュービット・デコヒーレンスフリー部分システムにおける制御回転操作を簡単に構成する方法等を示した。
[変形例]
なお、上記説明及び実施形態では、本発明による制御回転ゲートがゲートを構成し、所定の回転角θの制御回転ゲートになるための条件を簡潔に表現し、計算負担を軽減するために、上記式(1)〜(7)で定義されるr1〜r7を用いて上記条件を記述した。そして、r1〜r7について上記条件を解いて、r1〜r7の値を求めた後に、交換比率t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’を求めた。しかし、上記r1〜r7で表現された条件を、与えられた回転角θの下で、直接、交換比率t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’について解くことにより、各交換比率を求めても良い。
具体的には、図14の解演算部90が、第一関数データ蓄積部10、第二関数データ蓄積部40、第三関数データ蓄積部41からそれぞれ読み出した関数による連立方程式を、入力部19から入力されたθに対して解いて、直接、交換比率t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’の値を求めても良い。
さらに、本発明による制御回転ゲートがゲートを構成し、所定の回転角θの制御回転ゲートになるための条件を、直接、交換比率t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’の関数として記述し、この関数を解くことにより、交換比率t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’を求めても良い。
上記制御回転ゲート決定装置の処理機能をコンピュータによって実現することができる。この場合、制御回転ゲート決定装置の処理機能の内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムを、図16に示すようなコンピュータで実行することにより、上記制御回転ゲート決定装置の処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto-Optical disc)等を、半導体メモリとしてEEP−ROM(Electronically Erasable and Programmable-Read Only Memory)等を用いることができる。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、制御回転ゲート決定装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
以上の各実施形態の他、本発明である制御回転ゲート決定方法、その装置等は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
(a)は、本発明による制御回転ゲートを例示した図。(b)は、制御回転ゲートの各ゲートの交換比率を例示した図。 量子ビットの配列モデルを表わした図。 論理量子ビットを回転するためのゲートを例示した図。 2論理量子ビット上のCNOTを実行するゲート列を例示した図。 2つのCNOTと3つの量子ビット回転を組み合わせた制御回転回路を示した図。 従来法による3量子ビット上のデコヒーレンスフリー部分システムでの制御回転ゲートの実行系列を示す図。 本発明によって交換比率を求める対象となる制御回転ゲートを例示した図。 4次元ヒルベルト空間の元として表現された量子状態を、4次元ヒルベルト空間の元に写像し、かつ、上記制御回転ゲートの回転角を所定の回転角にするための19個のゲート列を示す図。 19個の9×9の行列の積を計算した結果得られた行列を示す図。 図9に示した行列のa,b,c,dを、実数値θ1,θ2,θ3,θ4を使って表現した行列を示す図。 図10に示した行列に、s4のゲートとs5’のゲートによる量子操作を示す行列をかけた行列を示す図。 交換比率がs4であるゲートと、交換比率がs5’であるゲートが位置することができる他の箇所を示す図。 (a)は、第四物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態の交換操作を行うゲートを示す図。(b)は、第四物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態の交換操作を行うゲート列を例示する図。(c)は、第四物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態の交換操作を行う他のゲート列の例を示す図。 本発明による制御回転ゲート決定装置1000の機能構成を例示する図。 0.33≦s≦0.44と0.915≦t≦0.96の範囲では、sとtが、ほぼ直線上にあることを示す図。 本発明による制御回転ゲート決定装置をコンピュータにより実施するときの機能構成を例示した図。
符号の説明
1 制御回転ゲート
5 CPU
6 RAM
7 出力部
8 補助記憶部
9 入力部
9’ バス
10 第一関数データ蓄積部
19 入力部
20 陽関数計算部
30 関数データ一時蓄積部
40 第二関数データ蓄積部
41 第三関数データ蓄積部
50 近似解計算部
60 関数値計算部
70 第四関数データ蓄積部
80 変数値計算部
90 解演算部
1000 制御回転ゲート決定装置

Claims (10)

  1. 第一物理量子ビットと第二物理量子ビットと第三物理量子ビットから成る第一論理量子ビットと、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットから成る第二論理量子ビットとについて制御回転操作を行う制御回転ゲートであって、
    上記制御回転ゲートは、
    4次元ヒルベルト空間の元として表現された量子状態を、4次元ヒルベルト空間の元に写像し、かつ、上記制御回転ゲートの回転角を所定の回転角にするための19個のゲート列を有し、
    上記19個のゲート列を制御回転ゲートにするための、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換するゲート及び第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換するゲートをそれぞれ、上記19個のゲート列の前後の何れか一方に有し、
    第四物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲート列を、上記制御回転ゲートの最初と最後に有する、
    ことを特徴とする制御回転ゲート。
  2. 請求項1に記載の制御回転ゲートであって、
    上記19個のゲート列のうちの、第二物理量子ビットと第三物理量子ビットの状態を交換する1つ目と2つ目のゲートの交換比率(以下、第1交換比率とする。)は同じであり、
    上記19個のゲート列のうちの、第二物理量子ビットと第三物理量子ビットの状態を交換する3つ目と4つ目のゲートの交換比率(以下、第3交換比率とする。)は同じであり、
    上記19個のゲート列のうちの、第二物理量子ビットと第三物理量子ビットの状態を交換する5つ目と6つ目のゲートの交換比率(以下、第5交換比率とする。)は同じであり、
    上記19個のゲート列のうちの、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換するすべてのゲートの交換比率(以下、第7交換比率とする。)は同じであり、
    上記19個のゲート列のうちの、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換する1つ目のゲートの交換比率を第2交換比率とし、上記19個のゲート列のうちの、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換する2つ目のゲートの交換比率を第4交換比率とし、上記19個のゲート列のうちの、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換する3つ目のゲートの交換比率を第6交換比率とすると、上記19個のゲート列のうちの、第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換するすべてのゲートの交換比率を第8交換比率とし、k=1,3,5,7とすると、
    第k交換比率と第k+1交換比率との間には、tan(π×第k交換比率)×tan(π×第k+1交換比率)=−2の関係がある、
    ことを特徴とする制御回転ゲート。
  3. 請求項1又は2に記載の制御回転ゲートであって、
    上記第四物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲート列は、第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートと第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートとから構成される、
    ことを特徴とする制御回転ゲート。
  4. 請求項1又は2に記載の制御回転ゲートであって、
    上記第四物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲート列は、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートと第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートとから構成される、
    ことを特徴とする制御回転ゲート。
  5. 請求項3に記載の制御回転ゲートであって、
    上記19個のゲート列を制御回転ゲートにするための、第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換するゲートと、
    そのゲートの直前又は直後にあり、上記第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートと、
    をまとめてひとつのゲートとした、
    ことを特徴とする制御回転ゲート。
  6. 第一物理量子ビットと第二物理量子ビットと第三物理量子ビットから成る第一論理量子ビットと、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットから成る第二論理量子ビットについて制御回転操作を行う制御回転ゲートを構成する各ゲートの交換比率を決定する制御回転ゲート決定装置であって、
    19個のゲート列による量子操作によって、4次元ヒルベルト空間の元として表現された量子状態が、4次元ヒルベルト空間の元に写像されるための条件を表わす関数を蓄積する第一関数蓄積手段と、
    上記制御回転ゲートの回転角を、所定の回転角にするための条件を表わす関数を蓄積する第二関数蓄積手段と、
    上記19個のゲート列を制御回転ゲートにするための条件を表わす関数を蓄積する第三関数蓄積手段と、
    上記第一関数蓄積手段から読み出した関数と上記第二関数蓄積手段から読み出した関数と上記第三関数蓄積手段から読み出した関数との連立方程式を、入力された回転角θに対して解いて、上記各ゲートの交換比率を決定する解演算手段と、
    を具備することを特徴とする制御回転ゲート決定装置。
  7. 請求項6に記載の制御回転ゲート決定装置であって、
    上記解演算手段は、
    上記第一関数蓄積手段から読み出した関数を、その関数のうちの所定の変数について解き、その関数の変数間の関係を表わす式を求め、その式を関数データ一時記憶手段に格納する陽関数計算手段と、
    上記式と、上記第二関数蓄積手段から読み出した関数と、入力された回転角θを用いて、上記その関数のうちの所定の変数についての近似解を求める近似解計算手段と、
    上記近似解計算手段が求めた所定の変数についての近似解を用いて、上記その関数のうちの所定の変数以外の他の変数についての関数値を計算する関数値計算手段と、
    上記近似解と上記関数値と上記第三関数蓄積手段から読み出した関数を用いて、制御回転ゲートを構成する各ゲートの交換比率を計算する変数値計算手段と、
    から構成される、
    ことを特徴とする制御回転ゲート決定装置。
  8. 第一物理量子ビットと第二物理量子ビットと第三物理量子ビットから成る第一論理量子ビットと、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットから成る第二論理量子ビットについて制御回転操作を行う制御回転ゲートを構成する各ゲートの交換比率を決定する制御回転ゲート決定方法であって、
    第一関数蓄積手段には、19個のゲート列による量子操作によって、4次元ヒルベルト空間の元として表現された量子状態が、4次元ヒルベルト空間の元に写像されるための条件を表わす関数が蓄積され、
    第二関数蓄積手段には、上記制御回転ゲートの回転角を、所定の回転角にするための条件を表わす関数が蓄積され、
    第三関数蓄積手段には、上記19個のゲート列を制御回転ゲートにするための条件を表わす関数が蓄積され、
    解演算手段が、上記第一関数蓄積手段から読み出した関数と上記第二関数蓄積手段から読み出した関数と上記第三関数蓄積手段から読み出した関数との連立方程式を、入力された回転角θに対して解いて、上記各ゲートの交換比率を決定する解演算ステップ、
    を有することを特徴とする制御回転ゲート決定方法。
  9. 請求項6又は7に記載の制御回転ゲート決定装置の各手段をコンピュータに機能させるための制御回転ゲート決定プログラム。
  10. 請求項9に記載の制御回転ゲート決定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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