JP4904107B2 - 制御回転ゲート、その決定装置、その決定方法、そのプログラム及びその記録媒体 - Google Patents
制御回転ゲート、その決定装置、その決定方法、そのプログラム及びその記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4904107B2 JP4904107B2 JP2006202080A JP2006202080A JP4904107B2 JP 4904107 B2 JP4904107 B2 JP 4904107B2 JP 2006202080 A JP2006202080 A JP 2006202080A JP 2006202080 A JP2006202080 A JP 2006202080A JP 4904107 B2 JP4904107 B2 JP 4904107B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gate
- physical qubit
- qubit
- exchange ratio
- function
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 23
- 239000002096 quantum dot Substances 0.000 claims description 213
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 39
- 238000003491 array Methods 0.000 claims description 12
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 claims description 10
- 230000006870 function Effects 0.000 description 53
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 41
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 16
- 238000013500 data storage Methods 0.000 description 15
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 238000013507 mapping Methods 0.000 description 3
- 230000008569 process Effects 0.000 description 3
- 241000208140 Acer Species 0.000 description 2
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 2
- 230000005610 quantum mechanics Effects 0.000 description 2
- 238000012552 review Methods 0.000 description 2
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 2
- NAWXUBYGYWOOIX-SFHVURJKSA-N (2s)-2-[[4-[2-(2,4-diaminoquinazolin-6-yl)ethyl]benzoyl]amino]-4-methylidenepentanedioic acid Chemical compound C1=CC2=NC(N)=NC(N)=C2C=C1CCC1=CC=C(C(=O)N[C@@H](CC(=C)C(O)=O)C(O)=O)C=C1 NAWXUBYGYWOOIX-SFHVURJKSA-N 0.000 description 1
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 230000002040 relaxant effect Effects 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Hall/Mr Elements (AREA)
Description
たとえば、ハミルトニアンがXX+YY+ZZで、デコヒーレンスがストロング・コレクティブ・デコヒーレンスと呼ばれる種類であるとき、論理的な量子ビットの0と1を、3物理量子ビットによって
|0L〉=1/√2(|010〉-|100〉)
|1L〉=1/√6(2|001〉-|010〉-|100〉)
と表現し、物理量子ビット間の交換操作だけを使って論理量子ビットで量子計算ができることが知られている(例えば、非特許文献5参照。)。具体的には、スピン系を使った量子コンピュータにおいて、このような計算方法がデコヒーレンスを避けるために有効である。
ここで、3量子ビットのデコヒーレンスフリー部分システムにおいて、隣り合った物理量子ビット間の交換のみによって、論理量子ビットの1量子ビット回転とCNOTを実現することを考えてみる。一般に、量子計算を行うためには、1量子ビットの回転と2量子ビット間のCNOTが実現できればよいことが知られているためである(例えば、非特許文献6参照。)。
M. A. Nielsen and I. L. Chuang, Quantum Computatin and Quantum Information, Chapter 10, Cambridge University Press. D. Bacon, J. Kempe, D. A. Lidar, K. B Whaley, Universal Fault-Tolerant Quantum Computation on Decoherence-Free Subspaces, Phys. Rev. Lett 85, 1758 (2000). J. Kempe, D. Bacon, D.A. Lidar, K. B. Whaley, Theory of Decoherence-Free Fault-Tolerant Universal Quantum Computation, Physical Review A 63, 042307 (2001). E. Knill, R. Laflamme, L. Viola, Theory of Quantum Error Correction for general noise, Phys. Rev. Lett. 84, 2525 (2000) D.P. DiVincenzo, D. Bacon, J. Kempe, G. Burkard, K.B. Whaley, Universal quantum computation with the exchange interaction, Nature 408, pp.339--342 (2000). A. Barenco, C. H. Bennett, R. Cleve, D. P. DiVincenzo, N. Margolus, P. Shor, P. Sleator, J. A. Smolin, H. Weinfurter, Elementary Gates for Quantum Computation, Physical Review A 52, 3457 (1995) M. Hsieh, J. Kempe, S. Myrgren, K. B. Whaley, An Explicit Universal Gate Set for Exchange-only quantum computation, Quant. Inf. Proc., Vol. 2, 289 (2003).
特に、因数分解を高速に実行するショーアのアルゴリズムは、制御回転操作を数多く含む。このため、このショーアのアルゴリズムを上記の交換ゲートを用いて実行しようとする際には、上記の問題が顕著となる。
例えば、本発明によって、制御回転操作を数多く含むフーリエ変換の操作を効率的に実行することができる。さらには、本発明により、フーリエ変換が数多く使われる、因数分解を行うショーアのアルゴリズムや、加算(足し算)の回路を高速化することができる。
上記では62個の交換ゲート列の交換比率を適当に決めて、3量子ビットデコヒーレンスフリー部分システムの制御回転ゲートを構成した。本発明では、図4に示したCNOTと同じ配列の交換ゲート列により、その交換比率を変更することにより制御回転操作を実現する方法を示す。
なお、図4に示されたゲートのうちs5のゲートは、後述するように、s5’とs5’’の2つのゲートに分けることができる。このため、以下では、図4に示したCNOTと同じ交換ゲート列と実質的に同じ交換ゲート列(図7)の各交換比率t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’,s1,s2,s3,s4,s5’,s5’’,s6,s7の値の決め方を示す。
まず、交換比率がt1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’である19個のゲート列について考える(図8参照)。図8は、図7に示されたゲート列のうち、交換比率が、t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’であるゲート列を抜き出したものである。(|0L〉|0L〉,|0L〉|1L〉,|1L〉|0L〉,|1L〉|1L〉)を含むデコヒーレンスフリー部分空間、正確に言うとStotal=SZ total=1の空間は9次元であるので、図8のそれぞれの交換操作は9×9の行列で表現することができる。したがって、図8に示された19個のゲート列による物理操作は19個の9×9の行列の積で表現することができる。
(|0L〉|0’L〉,|0L〉|1’L〉,|1L〉|0’L〉,|1L〉|1’L〉,v1,v2,v3,v4,v5)
ここで、|0’L〉と|1’L〉はそれぞれ|0L〉と|1L〉の論理量子ビットの順序を反転したものである。すなわち、
|0’L〉=1/√2(|010〉-|001〉)
|1’L〉=1/√6(2|100〉-|010〉-|001〉)
である。また、v1,v2,v3,v4,v5は(|0L〉|0’L〉,|0L〉|1’L〉,|1L〉|0’L〉,|1L〉|1’L〉)の直交補空間の正規直交基底である。
ここで、右上のAは4×5行列、左下のBは5×4行列、右下のCは5×5行列であり、その行列の各要素はt1〜t7及びt2’,t3’,t5’,t7’を含む関数である。a,b,c,dは、t1〜t7及びt2’,t3’,t5’,t7’を含む関数である。
ここで、AとBのすべての要素が0になる条件を簡潔に記載するために、新しい変数r1,…,r7を用いると、f1〜f5はそれぞれ、
である。r1〜r7は、それぞれ、
r1=exp(2πit1) …(1)
r2=exp(2πi(t2+t’2)) …(2)
r3=exp(2πi(t3+t’3)) …(3)
r4=exp(2πit4) …(4)
r5=exp(2πi(t5+t’5)) …(5)
r6=exp(2πit6) …(6)
r7=exp(2πi(t7+t’7)) …(7)
である。また、t2とt2’,t3とt3’,t5とt5’,およびt7とt7’の間には、tan(πtj)tan(πtj’)=−2(ここで、j=2,3,5,7)という関係があるものとする。
なお、上記f1〜f5の定義では、数式処理ソフトMAPLEで慣用的に使われている数式表現を用いた。その数式表現によると、例えば、A/B/C/D+Eは、{A/(B+C+D)}+Eを意味する。
このようなt1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’について、図9に示した行列の左上の4×4行列は、対角行列となりその対角成分の各要素a,b,c,dの絶対値は必ず1となる。したがって、a,b,c,dは、実数値θ1,θ2,θ3,θ4を用いて、a=e2πiθ1、b=e2πiθ2、c=e2πiθ3、d=e2πiθ4と表現することができる。すなわち、図9に示した9×9行列は、図10に示す9×9行列で表現することができる。
ここで、「上記19個のゲート列からから構成される制御回転ゲートの回転角をθとすると、任意のθ∈[0,1]に対して、(θ1+θ4−θ2−θ3)=θかつf1=f2=f3=f4=f5=0となるt1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’が存在する。」という命題が真であることが参照文献1により証明されている。
上記19個のゲート列からから構成される制御回転ゲートの回転角がθになるための条件をr1〜r7を用いて表現すると、G=exp(2πiθ)又はG=exp(−2πiθ)となる。この条件は、例えば、t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’の関数であるθ1,θ2,θ3,θ4と、(θ1+θ4−θ2−θ3)=θから求めることができる。ここで、Gは、
である。
tj=ln(rj)/(2πi) …(8)
となる。
また、t2,t2’,t3,t3’,t5,t5’,t7,t7’に関しては、rj(j=2,3,5,7)の値を利用して、次の式の値をtj,tj’とする。
つぎに、交換比率がs4とs5’であるゲートについて考える。交換比率がs4であるゲートは、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換することによって、第一論理量子ビットについて、Bloch球におけるZ軸を中心とした回転を行うゲートである。また、交換比率がs5’のゲートは、第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換することによって、第二論理量子ビットについて、Bloch球におけるZ軸をX軸の正方向に60度倒した軸であって、XZ平面(Y=0の平面)上にある軸を中心とした回転を行うゲートである。
である。
図11に示した行列の左上の4×4の部分は、(|0L〉|0’L〉,|0L〉|1’L〉,|1L〉|0’L〉,|1L〉|1’L〉)上の制御回転ゲートであるので、適当な操作によって(|0L〉|0L〉,|0L〉|1L〉,|1L〉|0L〉,|1L〉|1L〉)上の制御回転ゲートに変換する必要がある。
ここで、|0’L〉と|1’L〉はそれぞれ|0L〉と|1L〉を反転させて定義したものであるから、基底を交換するためには、図13(a)に示すように、第四物理量子ビットと、第六物理量子ビットの状態を交換すれば良い。しかし、多くの物理系では隣り合ったキュービットの交換操作は容易だが、離れたキュービット間での交換操作が困難である場合が多い。そこで、図13(a)に示す交換操作と等価な図13(b)に示す交換操作又は図13(c)に示す交換操作を用いて、第四物理量子ビットと、第六物理量子ビットの状態の交換を実行する。
ここで、s5’とs5’’の交換操作は共に、第五物理量子ビットと第六物理量子ビットに対する操作であり、連続して行われる操作である。このため、s5’とs5’’の交換操作をまとめてひとつのs5の交換操作として書くことができる。ここで、s5=s5’+s5’’+N(Nは、s5を0≦s5≦1とするための任意の整数)である。すなわち、s5=−(ln(H2)/2πi)+(1/2)+Nである。
また、後述するように、s4とs5’を上記19個のゲート列の左側に持ってきたときは(図12参照)、s3とs5’をまとめてひとつのゲートにすることができる。
<制御回転ゲート>
上記の方法により、各ゲートの交換比率を決定すると、図1(a)(b)に示す制御回転ゲート1を得ることができる。図1(b)は、制御回転ゲートの制御回転角θがそれぞれθ=1/2,1/4,1/8,1/16,1/32である場合の、交換比率t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’,s1〜s7を示している。
また、上述したように、第二十四ゲート(s5)を、交換比率がs5’であるゲートと、交換比率がs5’’であるゲートに分割することができる。
以下に、本発明による制御回転ゲート決定装置の一例を示す。図14は、制御回転ゲート決定装置1000の機能構成を例示する図である。制御回転ゲート決定装置1000は、例えば、入力部19、第一関数データ蓄積部10、陽関数計算部20、関数データ一時蓄積部30、第二関数データ蓄積部40、第三関数データ蓄積部41、近似解計算部50、関数値計算部60、第四関数データ蓄積部70、変数値計算部80、解演算部90から構成される。
陽関数計算部20は、例えば、第一関数データ蓄積部10から、f1〜f5を関数データ蓄積部から取り出し、f1=f2=f3=f4=f5=0を解き、例えば、r2,r4,r5,r6,r7をr1とr3の式で表現する。ri(i=2,4,5,6,7)をr1とr3で表現した式を、gi(r1,r3)とする。得られた式gi(r1,r3)(i=2,4,5,6,7)は、関数データ一時蓄積部30に格納される。
なお、この実施形態では、r2,r4,r5,r6,r7をr1とr3の式で表現したが、r1〜r7の任意の変数で、他の変数を表現しても良い。
近似解計算部50は、関数データ一時蓄積部30から読み出したr1とr3で表現されたr2,r4,r5,r6,r7の式を用いて、s=t1,t=t3+t’3とし、0.33≦s≦0.44と0.915≦t≦0.96の条件の下で、|r1|≒|r2|≒|r3|≒|r4|≒|r5|≒|r6|≒|r7|≒1、かつ、G≒exp(2πiθ) または G≒exp(−2πiθ)を満たすsとtを求める。θは、入力部19から入力された所望の回転角θである。Gは、第二関数データ蓄積部から読み出したものである。
しかし、0.33≦s≦0.44と0.915≦t≦0.96の範囲では、すべてのθについてのsとtの値が存在しており、それらのsとtは、図15に示すようにほぼ直線上に乗っている(正確には直線ではない。)。また、上記範囲内においては、θの変化に対してsとtは連続的に変化することが経験上わかっている。このため、0.33≦s≦0.44と0.915≦t≦0.96とすると、都合良く計算を行うことができる。
近似解計算部50は、このようにして求めたsとtから、r1とr3を計算する。この計算されたr1とr3は、関数値計算部60に出力される。
関数値計算部60は、近似解計算部50が求めたr1とr3を、関数データ一時蓄積部30から読み出した関数gi(i=2,4,5,6,7)に入力することにより、r2,r4,r5,r6,r7の値を計算する。r1とr3と、計算されたr2,r4,r5,r6,r7の値は、変数値計算部80に出力される。
変数値計算部80は、r1,r2,r3,r4,r5,r6,r7から、次のようにして、t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’を計算する。
まず、上記式(8)を計算することにより、t1,t4,t6を求める。
次に、上記式(9)又は式(10)にrj(j=2,3,5,7)の値を入力することにより、t2,t2’,t3,t3’,t5,t5’,t7,t7’の値を求める。
なお、上記式(8)〜(10)は、変数値計算部80が、第四関数データ蓄積部70に格納された上記式(1)〜(7)を、それぞれt1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t2’,t3’,t5’,t7’について解くことにより求めたものである。
s1,s2,s3,s6,s7に関しては、上述した理由から、常に、s1=s2=s3=s6=s7=1/2となる。
以上により、すべてゲートの交換比率の値を決定することができる。
以上が、制御回転ゲート決定装置1000の概要である。
本特許における技術のポイントは、制御回転操作をCNOTと同じ交換ゲート列で実現するために、その交換比率を求める方法等及びその交換比率を明示した点にある。制御交換ゲートを作るためには、18個のパラメータの値を決定する必要があるが、変数の個数が多すぎて探索で求めるには大変な時間を要する。本発明では、パラメータの値の決定プロセスを明示し、3キュービット・デコヒーレンスフリー部分システムにおける制御回転操作を簡単に構成する方法等を示した。
なお、上記説明及び実施形態では、本発明による制御回転ゲートがゲートを構成し、所定の回転角θの制御回転ゲートになるための条件を簡潔に表現し、計算負担を軽減するために、上記式(1)〜(7)で定義されるr1〜r7を用いて上記条件を記述した。そして、r1〜r7について上記条件を解いて、r1〜r7の値を求めた後に、交換比率t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’を求めた。しかし、上記r1〜r7で表現された条件を、与えられた回転角θの下で、直接、交換比率t1〜t7,t2’,t3’,t5’,t7’について解くことにより、各交換比率を求めても良い。
以上の各実施形態の他、本発明である制御回転ゲート決定方法、その装置等は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
5 CPU
6 RAM
7 出力部
8 補助記憶部
9 入力部
9’ バス
10 第一関数データ蓄積部
19 入力部
20 陽関数計算部
30 関数データ一時蓄積部
40 第二関数データ蓄積部
41 第三関数データ蓄積部
50 近似解計算部
60 関数値計算部
70 第四関数データ蓄積部
80 変数値計算部
90 解演算部
1000 制御回転ゲート決定装置
Claims (10)
- 第一物理量子ビットと第二物理量子ビットと第三物理量子ビットから成る第一論理量子ビットと、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットから成る第二論理量子ビットとについて制御回転操作を行う制御回転ゲートであって、
上記制御回転ゲートは、
4次元ヒルベルト空間の元として表現された量子状態を、4次元ヒルベルト空間の元に写像し、かつ、上記制御回転ゲートの回転角を所定の回転角にするための19個のゲート列を有し、
上記19個のゲート列を制御回転ゲートにするための、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換するゲート及び第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換するゲートをそれぞれ、上記19個のゲート列の前後の何れか一方に有し、
第四物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲート列を、上記制御回転ゲートの最初と最後に有する、
ことを特徴とする制御回転ゲート。 - 請求項1に記載の制御回転ゲートであって、
上記19個のゲート列のうちの、第二物理量子ビットと第三物理量子ビットの状態を交換する1つ目と2つ目のゲートの交換比率(以下、第1交換比率とする。)は同じであり、
上記19個のゲート列のうちの、第二物理量子ビットと第三物理量子ビットの状態を交換する3つ目と4つ目のゲートの交換比率(以下、第3交換比率とする。)は同じであり、
上記19個のゲート列のうちの、第二物理量子ビットと第三物理量子ビットの状態を交換する5つ目と6つ目のゲートの交換比率(以下、第5交換比率とする。)は同じであり、
上記19個のゲート列のうちの、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換するすべてのゲートの交換比率(以下、第7交換比率とする。)は同じであり、
上記19個のゲート列のうちの、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換する1つ目のゲートの交換比率を第2交換比率とし、上記19個のゲート列のうちの、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換する2つ目のゲートの交換比率を第4交換比率とし、上記19個のゲート列のうちの、第一物理量子ビットと第二物理量子ビットの状態を交換する3つ目のゲートの交換比率を第6交換比率とすると、上記19個のゲート列のうちの、第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換するすべてのゲートの交換比率を第8交換比率とし、k=1,3,5,7とすると、
第k交換比率と第k+1交換比率との間には、tan(π×第k交換比率)×tan(π×第k+1交換比率)=−2の関係がある、
ことを特徴とする制御回転ゲート。 - 請求項1又は2に記載の制御回転ゲートであって、
上記第四物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲート列は、第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートと第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートとから構成される、
ことを特徴とする制御回転ゲート。 - 請求項1又は2に記載の制御回転ゲートであって、
上記第四物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲート列は、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートと第四物理量子ビットと第五物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートとから構成される、
ことを特徴とする制御回転ゲート。 - 請求項3に記載の制御回転ゲートであって、
上記19個のゲート列を制御回転ゲートにするための、第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換するゲートと、
そのゲートの直前又は直後にあり、上記第五物理量子ビットと第六物理量子ビットの状態を交換比率1/2で交換するゲートと、
をまとめてひとつのゲートとした、
ことを特徴とする制御回転ゲート。 - 第一物理量子ビットと第二物理量子ビットと第三物理量子ビットから成る第一論理量子ビットと、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットから成る第二論理量子ビットについて制御回転操作を行う制御回転ゲートを構成する各ゲートの交換比率を決定する制御回転ゲート決定装置であって、
19個のゲート列による量子操作によって、4次元ヒルベルト空間の元として表現された量子状態が、4次元ヒルベルト空間の元に写像されるための条件を表わす関数を蓄積する第一関数蓄積手段と、
上記制御回転ゲートの回転角を、所定の回転角にするための条件を表わす関数を蓄積する第二関数蓄積手段と、
上記19個のゲート列を制御回転ゲートにするための条件を表わす関数を蓄積する第三関数蓄積手段と、
上記第一関数蓄積手段から読み出した関数と上記第二関数蓄積手段から読み出した関数と上記第三関数蓄積手段から読み出した関数との連立方程式を、入力された回転角θに対して解いて、上記各ゲートの交換比率を決定する解演算手段と、
を具備することを特徴とする制御回転ゲート決定装置。 - 請求項6に記載の制御回転ゲート決定装置であって、
上記解演算手段は、
上記第一関数蓄積手段から読み出した関数を、その関数のうちの所定の変数について解き、その関数の変数間の関係を表わす式を求め、その式を関数データ一時記憶手段に格納する陽関数計算手段と、
上記式と、上記第二関数蓄積手段から読み出した関数と、入力された回転角θを用いて、上記その関数のうちの所定の変数についての近似解を求める近似解計算手段と、
上記近似解計算手段が求めた所定の変数についての近似解を用いて、上記その関数のうちの所定の変数以外の他の変数についての関数値を計算する関数値計算手段と、
上記近似解と上記関数値と上記第三関数蓄積手段から読み出した関数を用いて、制御回転ゲートを構成する各ゲートの交換比率を計算する変数値計算手段と、
から構成される、
ことを特徴とする制御回転ゲート決定装置。 - 第一物理量子ビットと第二物理量子ビットと第三物理量子ビットから成る第一論理量子ビットと、第四物理量子ビットと第五物理量子ビットと第六物理量子ビットから成る第二論理量子ビットについて制御回転操作を行う制御回転ゲートを構成する各ゲートの交換比率を決定する制御回転ゲート決定方法であって、
第一関数蓄積手段には、19個のゲート列による量子操作によって、4次元ヒルベルト空間の元として表現された量子状態が、4次元ヒルベルト空間の元に写像されるための条件を表わす関数が蓄積され、
第二関数蓄積手段には、上記制御回転ゲートの回転角を、所定の回転角にするための条件を表わす関数が蓄積され、
第三関数蓄積手段には、上記19個のゲート列を制御回転ゲートにするための条件を表わす関数が蓄積され、
解演算手段が、上記第一関数蓄積手段から読み出した関数と上記第二関数蓄積手段から読み出した関数と上記第三関数蓄積手段から読み出した関数との連立方程式を、入力された回転角θに対して解いて、上記各ゲートの交換比率を決定する解演算ステップ、
を有することを特徴とする制御回転ゲート決定方法。 - 請求項6又は7に記載の制御回転ゲート決定装置の各手段をコンピュータに機能させるための制御回転ゲート決定プログラム。
- 請求項9に記載の制御回転ゲート決定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006202080A JP4904107B2 (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | 制御回転ゲート、その決定装置、その決定方法、そのプログラム及びその記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006202080A JP4904107B2 (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | 制御回転ゲート、その決定装置、その決定方法、そのプログラム及びその記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008028320A JP2008028320A (ja) | 2008-02-07 |
JP4904107B2 true JP4904107B2 (ja) | 2012-03-28 |
Family
ID=39118619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006202080A Active JP4904107B2 (ja) | 2006-07-25 | 2006-07-25 | 制御回転ゲート、その決定装置、その決定方法、そのプログラム及びその記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4904107B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11574560B2 (en) | 2019-04-16 | 2023-02-07 | International Business Machines Corporation | Quantum state visualization device |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8671369B2 (en) * | 2009-12-08 | 2014-03-11 | University Of Seoul Industry Cooperation Foundation | Quantum Karnaugh map |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004103952A (ja) * | 2002-09-11 | 2004-04-02 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 励起子を用いた量子論理素子および量子論理演算方法 |
JP2003227805A (ja) * | 2002-02-01 | 2003-08-15 | Japan Science & Technology Corp | マグノン媒介型固体nmr量子計算機 |
JP4041896B2 (ja) * | 2003-11-27 | 2008-02-06 | 独立行政法人情報通信研究機構 | 8つの量子ドットからなる2線式cnotゲート |
-
2006
- 2006-07-25 JP JP2006202080A patent/JP4904107B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11574560B2 (en) | 2019-04-16 | 2023-02-07 | International Business Machines Corporation | Quantum state visualization device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008028320A (ja) | 2008-02-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Araujo et al. | A divide-and-conquer algorithm for quantum state preparation | |
Zulehner et al. | Advanced simulation of quantum computations | |
Melnikov et al. | Quantum machine learning: from physics to software engineering | |
US10423887B2 (en) | Compilation, memory management, and fault localization with ancillas in an unknown state | |
Marella et al. | Introduction to quantum computing | |
KR102100368B1 (ko) | 양자 데이터베이스를 위한 효과적 양자 메모리 구조 | |
US8620855B2 (en) | Use of topological charge measurements to change between different qubit encodings | |
Meter III | Architecture of a quantum multicomputer optimized for shor's factoring algorithm | |
WO2020092486A1 (en) | Quantum computing system and method | |
Lin et al. | FTQLS: Fault-tolerant quantum logic synthesis | |
KR102028404B1 (ko) | 양자 중첩을 활용한 양자 메모리와 양자 데이터베이스 | |
CN111291892A (zh) | 一种量子并行搜索方法 | |
McClean et al. | Clock quantum Monte Carlo technique: An imaginary-time method for real-time quantum dynamics | |
Acampora et al. | D-nisq: a reference model for distributed noisy intermediate-scale quantum computers | |
Li et al. | Quantum circuit compilation for nearest-neighbor architecture based on reinforcement learning | |
Sander et al. | Towards hamiltonian simulation with decision diagrams | |
JP4904107B2 (ja) | 制御回転ゲート、その決定装置、その決定方法、そのプログラム及びその記録媒体 | |
Johnson et al. | Solving search problems by strongly simulating quantum circuits | |
KR20230132369A (ko) | 양자 회로에서의 리소스 감소 | |
Goubault de Brugière et al. | Synthesizing quantum circuits via numerical optimization | |
Novais et al. | Hamiltonian formulation of quantum error correction and correlated noise: Effects of syndrome extraction in the long-time limit | |
Palvadi | Exploring the Potential of Quantum Computing in AI, Medical Advancements, and Cyber Security | |
Layeb et al. | A new quantum evolutionary algorithm with sifting strategy for binary decision diagram ordering problem | |
Sasakura et al. | Potential of Visualization to Explain Quantum Algorithms | |
Bieberich et al. | Bridging HPC and Quantum Systems using Scientific Workflows |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080527 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20111121 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20111121 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111227 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120106 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4904107 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |