JP4901808B2

JP4901808B2 - 広告を提供する方法およびシステム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、または広告提供に対する学習データ収集方法およびシステム

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Publication number: JP4901808B2
Application number: JP2008135402A
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Inventors: 宇晟李
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Description

本発明は、広告を提供する方法およびシステム、または広告提供に対する学習データ収集方法およびシステムに関するものである。

文脈広告（ｃｏｎｔｅｘｔｕａｌａｄｖｅｒｔｉｓｉｎｇ）とは、ウェブサイトの訪問者が現在閲覧しているウェブページの内容と訪問習慣に基づいて関連性のある内容を自動で示す動的な広告であって、訪問者がウェブサイトで検索のために用いた単語と検索ページを用いたり同じページを訪問した他の人たちの資料を活用したりしてウェブページの広告欄やポップアップ（ｐｏｐ−ｕｐ）ウィンドウに準備した広告を掲載することで、ウェブページに掲載された文章と関連する広告を露出する方法である。

しかしながら、このような文脈広告は、単純にシステムの設計によって広告をユーザに提供するため、システムのエンジンの性能によってウェブページに掲載される文章と広告との関連度に対する信頼度が異なる場合がある。すなわち、上述したように、文章と関連度が高い広告を露出したとしても、露出された広告が文章と本当に適合しているのか確信することができないという問題点がある。これだけでなく、露出された広告と文章との関連度を信頼することができないために広告効率に対しても信頼することができず、広告を提供するシステムのエンジンを改善するのにも困難を来たすという問題点がある。

本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、ウェブページに掲載される文章に対して、推薦広告リストを介してユーザによって選択された広告をウェブページを介して提供することで、文章とより関連性が高い広告を提供することができる広告提供方法およびシステムを提供することを目的とする。

また、本発明は、ユーザによって選択された第１広告だけでなく、広告提供システムを介して選択された広告である第２広告を同じ割合で露出させ、第１広告と第２広告に対してＣＴＲ（ＣｌｉｃｋＴｈｒｏｕｇｈＲａｇｅ）のような効率をそれぞれ測定して効率の差によってユーザに収益を分配することで、ユーザにサービスの質および広告の効率を高めようとする動機を付与する広告提供方法およびシステムを提供することを他の目的とする。

さらに、本発明は、第１広告および第２広告のうちで効率の高い広告を文章と互いに関連付けて保存し、保存された広告および文章に対するデータを広告提供システムのエンジンを改善するための学習データとして用いることで、広告提供方法およびシステムの正確度を高めることができる学習データ収集方法およびシステムを提供することをさらに他の目的とする。

上述した課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る広告を提供する方法は、ウェブページに掲載される文章を確認するステップと、前記文章と関連する推薦広告リストをユーザに提供するステップと、前記推薦広告リストが含む広告のうちから前記ユーザによって選択された広告を確認するステップと、前記広告を前記ウェブページを介して提供するステップとを含むことを特徴とすることができる。このとき、前記推薦広告リストは、前記文章との関連度によって抽出された所定数の広告に対するリストを含むことができ、前記広告は文脈広告を含むことができる。

本発明の一側面によれば、広告を提供する前記方法は、前記推薦広告リストから前記広告である第１広告とは別途に第２広告を選択するステップをさらに含むことができる。この場合に、前記広告を前記ウェブページを介して提供する前記ステップは、前記第１広告および前記第２広告を前記ウェブページを介して提供するステップであることを特徴とすることができる。

本発明の一側面によれば、ユーザに割り当てられたウェブページに掲載される文章を確認する前記ステップは、（１）前記ウェブページに前記文章が登録される場合に、前記文章を確認するステップであったり、（２）前記ウェブページに広告確認フィールドを追加して保持し、前記ユーザによって前記広告確認フィールドにイベントが発生する場合に、前記文章を確認するステップであったりすることを特徴とすることができる。

本発明の一側面によれば、前記文章と関連する推薦広告リストを前記ユーザに提供する前記ステップは、前記文章との関連度に基づいて所定数の広告を抽出するステップと、前記所定数の広告に対するリストを前記推薦広告リストとして生成するステップと、前記推薦広告リストを前記ウェブページまたは他のウェブページを介して前記ユーザに提供するステップとを含むことを特徴とすることができる。

本発明の一実施形態において、広告提供に対する学習データ収集方法は、任意の文章に対してユーザから選択された広告を確認するステップと、前記広告を前記文章と関連するウェブページに掲載して前記広告の効率を測定するステップと、前記広告、前記効率、および前記文章を互いに関連付けて保存するステップとを含むことを特徴とすることができる。このとき、前記学習データ収集方法は、前記文章との関連度によって前記広告である第１広告とは異なる広告を第２広告として選択するステップをさらに含むことができる。この場合に、前記広告を前記文章と関連するウェブページに掲載して前記広告の効率を測定する前記ステップは、前記第１広告および前記第２広告を前記ウェブページに掲載して前記第１広告および前記第２広告の効率をそれぞれ測定するステップであることを特徴とすることができる。

以上に詳述したように本発明によれば、ウェブページに掲載される文章に対して、推薦広告リストを介してユーザによって選択された広告をウェブページを介して提供することで、文章とより関連性が高い広告を提供することができる。

また、本発明によれば、ユーザによって選択された第１広告だけではなく、広告提供システムを介して選択された広告である第２広告を同じ割合で露出させ、第１広告と第２広告に対してＣＴＲのような効率（広告効率）をそれぞれ測定して効率の差によってユーザに収益を分配することで、ユーザにサービスの質および広告の効率を高めようとする動機を付与することができる。

さらに、本発明によれば、第１広告および第２広告のうちで効率の高い広告を文章と互いに関連付けて保存し、保存された広告および文章に対するデータを広告提供システムのエンジンを改善するための学習データとして用いることで、広告提供方法およびシステムの正確度を高めることができる。

以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係る多様な実施形態について詳しく説明する。

図１は、本発明に係る広告提供システムを概括的に示した図である。

広告提供システム１０１は、ユーザが端末機１０２を介してウェブページ１０３に文章１０４を掲載する場合に、当該ユーザに対してウェブページ１０３または他のウェブページを介して推薦広告リスト１０５を提供することができ、推薦広告リスト１０５が含む広告のうちの一部をウェブページ１０３を介して文章１０４と関連して提供することができる。ここで、ウェブページ１０３は、ユーザに文章１０４の掲載が許容されたページ、例えば、ブログ、グループなどを構成するページのうちの１つや、文章１０４の掲載が可能なすべてのページのうちの１つのページを意味することができる。

このとき、広告提供システム１０１は、ユーザが推薦広告リスト１０５を介して選択した広告を確認し、ウェブページ１０３を介して露出（表示）されるようにすることができる。また、広告提供システム１０１は、ユーザが選択した広告である第１広告の他にも、広告提供システム１０１が自動的に選択した第２広告を確認し、第１広告および第２広告が同じトラフィックでウェブページ１０３を介して露出されるようにできる。この場合に、広告提供システム１０１は、第２広告を既存の文脈広告を選択する方法を用いて選択したり、文章１０４が含む語彙を用いて文章１０４と推薦広告リスト１０５が含む広告間の関連度を測定し、関連度が最も高い文章を第２広告として選択したりすることができる。

また、広告提供システム１０１は、ウェブページ１０３を介して露出される広告１０６、すなわち、第１広告および第２広告の効率をそれぞれ測定し、効率に応じてユーザに所定の補償を提供することができる。これだけでなく、広告提供システム１０１は、文章１０４に適合した広告として、第１広告および第２広告のうちで効率がより高い広告を効率および文章１０４と関連して所定の記憶領域（例えば、後述の不図示のメモリ等）に保存することができる。

すなわち、広告を提供する広告提供システムは、サービスのユーザが選択した広告を提供することで、ユーザによって作成された文章とより関連性が高い広告を提供することができる。また、広告提供システムで選択された広告とサービスのユーザによって選択された広告とを共に提供することで、文章と広告との関連度を信頼することができ、複数の広告のうちからシステムとユーザによってそれぞれ選択された２つの広告、さらに２つの広告のうちでより効率の良い広告を文章と関連して保存することで、システムのエンジンを改善するための学習データとして用いることもできる。

このように広告を提供する方法およびシステムについては、図２〜図５を参照しながらより詳しく説明する。また、学習データを収集する方法およびシステムについては、図６〜図８を参照しながらより詳しく説明する。

図２は、本発明の一実施形態において、広告提供方法を説明するためのフローチャートである。

ステップＳ２０１で、広告を提供する広告提供システムは、ウェブページに掲載される文章を確認する。この場合に、広告提供システムは、（１）ウェブページに文章が登録される場合に、この文章を確認したり、（２）ウェブページに広告確認フィールドを追加して保持し、ユーザによって広告確認フィールドにイベントが発生する場合に、この文章を確認したりすることができる。ここで、ウェブページとは、ブログやグループなどのようにユーザに文章の掲載が許容されたウェブページ、または文章が掲載されてユーザがアクセスすることができるすべてのウェブページを意味することができる。

ステップＳ２０２で、広告提供システムは、文章と関連する推薦広告リストをユーザに提供する。ここで、推薦広告リストは、文章との関連度によって抽出された所定数の広告に対するリストを含むことができ、広告は文脈広告を含むことができる。すなわち、広告提供システムは、確認された文章に対してこの文章との関連度が高い広告を確認し、広告のリストである推薦広告リスト（図１に示す符合１０５を参照）を生成してユーザに提供することができる。このように推薦広告リストを提供するステップＳ２０２については、図３を参照しながらより詳しく説明する。ここでの推薦広告リストのユーザへの提供は、例えば上述のようにして判定される関連度に基づいて、関連度が高い広告ほど、上位に表示されるようなリスト表示を、端末機１０２のディスプレイ上で行うことによって実現することもできる。

ステップＳ２０３で、広告提供システムは、推薦広告リストが含む広告のうちからユーザによって選択された広告を確認する。このとき、広告提供システムは、推薦広告リストが含む広告選択機能によって、ユーザにより選択された広告を確認することができる。例えば、推薦広告リストは、推薦広告リストが含むそれぞれの広告に対するチェックボックスを用いて広告を選択するようにできる。

ステップＳ２０４で、推薦広告リストから広告である第１広告とは別途に第２広告を選択する。具体的には、広告提供システムは、推薦広告リストが含む広告のうちで第１広告、すなわち、ユーザが選択した広告とは別途に、関連度が最も高い広告を第２広告として確認することができる。言い換えれば、広告提供システムのエンジンが文章に対して最も適合した広告として判断する広告を第２広告として確認できる。

ステップＳ２０５で、広告提供システムは、第１広告および第２広告をウェブページを介して提供する。このとき、広告提供システムは、第１広告および第２広告が所定の割合のトラフィックでウェブページを介して露出されるように調節することができる。

ステップＳ２０６で、広告提供システムは、所定期間の間、第１広告および第２広告の効率（広告効果の一指標）を測定する。このとき、効率はＣＴＲ（ＣｌｉｃｋＴｈｒｏｕｇｈＲａｇｅ）を含むことができる。ここで、所定の割合は、第１広告および第２広告で同じ割合を含むことができる。これは、第１広告および第２広告が同じトラフィックで露出されることによって、ユーザが選択した広告である第１広告と広告提供システムで選択した広告である第２広告との効率を客観的に測定するためである。

ステップＳ２０７で、広告提供システムは、第１広告および第２広告の効率に対する差によってユーザに所定の補償を提供する。例えば、所定期間の間、測定された第１広告のＣＴＲと第２広告のＣＴＲとの割合が３：１である場合に、この割合によって第１広告および第２広告の収益を分配したり、それぞれの広告が発生させた広告収益の差益をユーザに提供したりすることができる。

ステップＳ２０８で、広告提供システムは、所定の期間経過後に、効率に応じて第１広告または第２広告のうちのいずれか１つの広告をウェブページを介して露出する。すなわち、所定の期間後には、第１広告および第２広告のうちで効率（広告効果）の高い広告、言い換えれば、ユーザが選択した広告および広告提供システムが選択した広告の内で効率の高い広告のみをウェブページを介して露出することができる。

本実施形態では、ユーザによって選択された広告である第１広告と広告提供システムによって選択された広告である第２広告とを同じ割合で露出し、その効率を測定する方法を説明しているが、本発明は前記のような実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正および変形が可能であることは言うまでもない。

例えば、ユーザに割り当てられたウェブページに掲載される文章を確認し、この文章と関連する推薦広告リストを当該ユーザに提供し、当該推薦広告リストが含む広告のうちからユーザによって選択された広告を確認することによって、広告をウェブページを介して提供することもできる。すなわち、ユーザによって選択された広告が文章と関連性が高いと判断して広告を露出することで、この文章と関連性が高い広告を提供することができる。

図３は、本発明の一実施形態において、推薦広告リストを提供する方法を説明するためのフローチャートである。図３に示すように、ステップＳ３０１〜ステップＳ３０３は、図２で説明したステップＳ２０２に含まれて実行される。

ステップＳ３０１で、広告提供システムは、文章との関連度に基づいて所定数の広告を抽出する。このとき、関連度とは、文章と広告との関連性に対する測度であって、文章が含む語彙の頻度および広告と関連するキーワード間の関連度を用いて測定されるようになる。なお、ここでの広告提供システムによる、文章が含む語彙の頻度および広告と関連するキーワード間の関連度の判定は、例えば後述の不図示のメモリに格納されている所定の判定ルール（例えば、対応表、重み付け、文字列の一致率など）に基づいて行われるようにすることができる。

本実施形態では、文章に対する広告をこの文章と広告との関連度を用いて抽出しているが、これは推薦広告リストを提供する方法に対する１つの実施形態に過ぎず、多様な修正および変形が可能である。例えば、広告が文脈広告である場合に、文脈広告を提供する既存の方法をそのまま用いて所定数の文脈広告を抽出し、推薦広告リストを生成して提供することもできる。

ステップＳ３０２で、広告提供システムは、所定数の広告に対するリストを推薦広告リストとして生成する。すなわち、広告提供システムは、抽出された広告の題目や識別子またはブランドのように、広告を表すことができる名前で構成された広告のリストを推薦広告リストとして生成することができる。

ステップＳ３０３で、広告提供システムは、上述のようにして生成された推薦広告リストを、ウェブページまたは他のウェブページを介してユーザに提供する。このとき、広告提供システムは、（１）文章が掲載されたウェブページの所定の領域に推薦広告リストを追加し、ウェブページを更新してユーザに推薦広告リストを露出させたり、（２）推薦広告リストを含む他のウェブページを生成し、当該他のウェブページをユーザに提供して推薦広告リストを露出させたりすることができる。

図４は、本発明に係る広告提供方法を示した一例である。

図４に示す符号４０１は、ユーザが登録した文章４０２を含むウェブページの一例を表している。この場合に、広告提供システムは、図４に示すように、ウェブページを介して文章４０２と関連する推薦広告リスト４０３をユーザに提供したり、他のウェブページをポップアップさせてユーザに提供したりすることもできる。

推薦広告リスト４０３を介してユーザが選択した第１広告と推薦広告リスト４０３が含む広告のうちから広告提供システムによって選択された第２広告がすべて確認されれば、広告提供システムは、第１広告および第２広告をウェブページを介して提供することができる。

図４に示す符号４０４は、文章４０２に対する広告４０５を提供するウェブページの一例である。すなわち、広告提供システムは、第１広告および第２広告を含む広告４０５をウェブページの広告領域を介して提供することができる。このとき、第１広告および第２広告は、それぞれが所定の割合のトラフィックを有するように露出（画面表示）され、互いに同じ割合のトラフィックとすることによって第１広告および第２広告それぞれの効率を測定することもできる。ここでの第１広告および第２広告のトラフィックの割合に関する設定情報は、たとえば、後述の不図示のメモリ等に格納される。

図５は、本発明の一実施形態において、広告提供システムの内部構成を説明するためのブロック図である。図５に示すように、広告提供システム５００は、文章確認部５０１と、推薦広告リスト提供部５０２と、第１広告確認部５０３と、第２広告確認部５０４と、広告提供部５０５と、広告効率測定部５０６と、補償提供部５０７と、不図示のＣＰＵおよびメモリを備えることができる。ここで、不図示のＣＰＵは、広告提供システムにおける各種処理を行う役割を有しており、また上記メモリに格納されているプログラムを実行することにより種々の機能を実現する役割も有している。当該メモリは、例えばＲＯＭ、ＲＡＭ、ＨＤＤ等から構成されており、広告提供システムにおいて利用される種々の情報やプログラムを格納する役割を有している。

文章確認部５０１は、ウェブページに掲載される文章を確認する。この場合に、文章確認部５０１は、（１）ウェブページに文章が登録される場合に、文章を確認したり、（２）ウェブページに広告確認フィールドを追加して保持し、ユーザによって広告確認フィールドにイベントが発生する場合に、文章を確認したりすることができる。ここでの、ウェブページとしては、例えば、ブログやグループ等のようにユーザに文章の掲載が許容されたウェブページ等を含むことができる。

推薦広告リスト提供部５０２は、文章と関連する推薦広告リストをユーザに提供する。ここで、推薦広告リスト提供部５０２は、文章との関連度によって抽出された所定数の広告に対するリストを含むことができ、これら広告には、いわゆる文脈広告を含むことができる。すなわち、推薦広告リスト提供部５０２は、確認された文章に対して文章との関連度が高い広告を確認し、広告のリストである推薦広告リストを生成してユーザに提供することができる。

このとき、推薦広告リスト提供部５０２は、推薦広告リストをユーザに提供するために、文章との関連度に基づいて所定数の広告を抽出する広告抽出部（図示せず）と、広告提供システムが所定数の広告に対するリストを推薦広告リストとして生成する推薦広告リスト生成部（図示せず）と、推薦広告リストをウェブページまたは他のウェブページを介してユーザに提供する提供部（図示せず）とを備えることができる。

ここで、関連度は、文章と広告との関連性に対する測度であって、文章が含む語彙の頻度および広告と関連するキーワードとの関連度を用いて測定されるようになる。本実施形態では、文章に対する広告を文章と広告との関連度を用いて抽出しているが、これは推薦広告リストを提供する方法に対する１つの実施形態に過ぎず、多様な修正および変形が可能であることは言うまでもない。

また、推薦広告リスト生成部は、抽出された広告の題目や識別子またはブランドと共に広告を表すことができる名前で構成された広告のリストを推薦広告リストとして生成することができる。また、提供部は、（１）文章が掲載されたウェブページの所定の領域に推薦広告リストを追加し、ウェブページを更新してユーザに推薦広告リストを露出させたり、（２）推薦広告リストを含む他のウェブページを生成し、他のウェブページをユーザに提供して（例えば、端末機１０２の備わっているディスプレイ上で画面表示させて）推薦広告リストを露出させたりすることができる。

広告確認部５０３は、推薦広告リストが含む広告のうちからユーザによって選択された広告を確認する。このとき、広告確認部５０３は、推薦広告リストが含む広告選択機能によってユーザにより選択された広告を確認することができる。例えば、広告確認部５０３は、推薦広告リストが含むそれぞれの広告に対するチェックボックスを用いて広告を選択するようにできる。

広告選択部５０４は、推薦広告リストから広告である第１広告とは別途に第２広告を、自動的に選択する。この場合に、広告選択部５０４は、推薦広告リストが含む広告のうちで関連度が最も高い広告を第２広告として確認することができる。すなわち、広告提供システムのエンジンが文章に対して最も適合した広告として判断する広告を、第２広告として確認することができる。

広告提供部５０５は、第１広告および第２広告をウェブページを介して提供する。このとき、広告提供部５０５は、第１広告および第２広告が所定の割合のトラフィックでウェブページを介して露出されるように調節することができる。

広告効率測定部５０６は、所定期間の間、第１広告および第２広告の効率を測定する。このとき、測定される効率の指標としてＣＴＲを含むことができる。ここで、所定の割合は、第１広告および第２広告で同じ割合を含むことができる。これは、第１広告および第２広告が同じトラフィックで露出されるようにすることで、ユーザが選択した広告である第１広告と広告提供システム５００、これにより、第２広告確認部５０４で選択した広告である第２広告間の効率を客観的に測定することができる。

補償提供部５０７は、第１広告および第２広告の効率に対する差によってユーザに所定の補償を提供する（もしくは、提供される補償の内容を規定する情報の生成を行う）。例えば、所定期間の間、測定された第１広告のＣＴＲと第２広告のＣＴＲの割合が３：１である場合に、この割合によって第１広告および第２広告の収益を分配したり、それぞれの広告が発生させた広告収益の差益をユーザに提供したりすることができる。

このとき、広告提供部５０５は、所定の期間経過後に、効率に応じて第１広告または第２広告のうちのいずれか１つの広告をウェブページを介して露出することができる。すなわち、所定の期間後には、第１広告および第２広告のうちで効率の高い広告、言い換えれば、ユーザが選択した広告または第２広告確認部５０４で選択した広告のうちで効率の高い広告のみをウェブページを介して露出させることができる。

このように、本発明に係る広告提供方法または広告提供システムを用いれば、ウェブページに掲載される文章に対して、推薦広告リストを介してユーザによって選択された広告をウェブページを介して提供することで、文章とより関連性が高い広告を提供することができる。また、ユーザによって選択された第１広告だけではなく、広告提供システムを介して選択された広告である第２広告を同じ割合で露出させ、第１広告と第２広告に対してＣＴＲのような効率をそれぞれ測定して効率の差によってユーザに収益を分配することで、ユーザにサービスの質および広告の効率を高めようとする動機を付与することができる。

図６は、本発明の一実施形態において、学習データ収集方法を説明するためのフローチャートである。

ステップＳ６０１で、学習データ収集システムは、任意の文章に対してユーザから選択された広告を確認する。このとき、任意の文章は、ユーザに割り当てられたウェブページに記載される文章を含むことができる。すなわち、ウェブページは、ブログやグループなどのようにユーザに文章の掲載を許容するページを含むことができるし、文章は、ブログやグループのユーザが登録した文章を含むことができる。このように広告を確認するステップＳ６０１については、図７を参照しながら、より詳しく説明する。

ステップＳ６０２で、学習データ収集システムは、文章との関連度に基づいて、広告である第１広告とは異なる広告を第２広告として選択する。このとき、学習データ収集システムは、第１広告の選択のためにユーザに提供される推薦広告リストが含む広告のうちから第１広告を除いたものの中で、関連度が最も高い広告を第２広告として選択することができる。

ステップＳ６０３で、学習データ収集システムは、第１広告および第２広告をウェブページに掲載して第１広告および第２広告の効率をそれぞれ測定する。このとき、効率はＣＴＲを含むことができ、学習データ収集システムは、ウェブページを介して第１広告および第２広告が同じ割合（例えば、同じ表示面積での画面表示など）で露出されるようにできる。これは、第１広告および第２広告が同じトラフィックで露出されるようにすることによって、ユーザが選択した広告である第１広告と広告提供システムで選択した広告である第２広告との効率を客観的に測定するためである。

ステップＳ６０４で、学習データ収集システムは、第１広告および第２広告の効率を比較する。すなわち、学習データ収集システムは、第１広告および第２広告に対してＣＴＲのような効率を互いに比較し、効率がより高い広告を文章に適合した広告として判断することができる。

ステップＳ６０５で、学習データ収集システムは、第１広告および第２広告のうちで効率の高い広告と効率および文章を互いに関連付けて保存する。すなわち、第１広告および第２広告のうちで効率の高い広告を文章に対して適合した広告として保存することができ、広告と効率または文章が互いに関連付けて保存されたデータは、文章に適合した広告を検索するための学習データとして活用される。

本実施形態では、ユーザが選択した広告と学習データ収集システムが選択した広告との効率比較によって、より効率の高い広告を文章と関連して学習データとして保存する方法を説明したが、これは本発明のより全般的な理解を援助するめに提供されたものに過ぎず、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。さらに、本発明が属する分野において通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正および変形が可能である。例えば、任意の文章に対してユーザから選択された広告を確認し、この広告をユーザに割り当てられたウェブページに掲載して広告の効率を測定して広告、効率、および文章を互いに関連付けて保存する方法、すなわち、ユーザが選択した広告を文章と関連性が高い広告として判断し、広告と広告の効率および文章を互いに関連付けて、例えば不図示のメモリに保存することで、学習データを収集することもできる。

図７は、本発明の一実施形態において、ユーザおよび学習データ収集システムがそれぞれ選択した広告を確認する方法を示したフローチャートである。図７に示すように、ステップＳ７０１〜ステップＳ７０３は、図６を参照しながら説明したステップＳ６０１に含まれて実行されるようになる。

ステップＳ７０１で、学習データ収集システムは、文章との関連度に基づいて所定数の広告を抽出する。このとき、関連度は、文章と広告との関連性についての尺度であって、文章が含む語彙の頻度および広告と関連するキーワード間の関連度を用いて測定されるようになる。

本実施形態では、文章に対する広告を文章と広告との関連度を用いて抽出しているが、これは推薦広告リストを提供する方法に対する１つの実施形態に過ぎず、多様な修正および変形が可能である。例えば、広告が文脈広告である場合に、文脈広告を提供する既存の方法をそのまま用いて所定数の文脈広告を抽出し、推薦広告リストを生成して提供することもできる。

ステップＳ７０２で、学習データ収集システムは、広告のリストである広告推薦リストを生成してウェブページを介してユーザに提供する。すなわち、学習データ収集システムは、抽出された広告の題目や識別子またはブランドのように、広告を表すことができる名前で構成された広告のリストを推薦広告リストとして生成することができ、（１）文章が掲載されたウェブページの所定の領域に推薦広告リストを追加し、ウェブページを更新してユーザに推薦広告リストを露出させたり、（２）推薦広告リストを含む他のウェブページを生成し、他のウェブページをユーザに提供して推薦広告リストを露出させたりすることができる。

ステップＳ７０３で、学習データ収集システムは、広告推薦リストを介してユーザによって選択された広告を確認する。このとき、学習データ収集システムは、推薦広告リストが含む広告選択機能によってユーザにより選択された広告を、広告として確認することができる。例えば、推薦広告リストは、推薦広告リストが含むそれぞれの広告に対するチェックボックスを用いて広告を選択するようにできる。

図８は、本発明の一実施形態において、学習データ収集システムの内部構成を説明するためのブロック図である。図８に示すように、学習データ収集システム８００は、広告確認部８０１と、広告選択部８０２と、広告効率測定部８０３と、広告効率比較部８０４と、学習データ保存部８０５と、不図示のＣＰＵおよびメモリを備えることができる。ここで、不図示のＣＰＵは、学習データ収集システムにおける各種処理を行う役割を有しており、また上記メモリに格納されているプログラムを実行することにより種々の機能を実現する役割も有している。当該メモリは、例えばＲＯＭ、ＲＡＭ、ＨＤＤ等から構成されており、学習データ収集システムにおいて利用される種々の情報やプログラムを格納する役割を有している。

広告確認部８０１は、任意の文章に対してユーザから選択された広告を確認する。このとき、任意の文章は、ユーザに割り当てられたウェブページに掲載される文章を含むことができる。すなわち、ウェブページは、ブログやグループなどのようにユーザに文章の掲載を許容するページを含むことができるし、文章は、ブログやグループのユーザが登録した文章を含むことができる。このために、広告確認部８０１は、文章との関連度に基づいて所定数の広告を抽出する広告抽出部（図示せず）と、広告のリストである広告推薦リストを生成してウェブページを介してユーザに提供する広告推薦リスト提供部（図示せず）と、広告推薦リストを介してユーザによって選択された広告を確認する確認部（図示せず）とを備えることができる。

広告選択部８０２は、文章との関連度に基づいて、広告である第１広告とは異なる広告を第２広告として選択する。このとき、広告選択部８０２は、第１広告の選択のために、ユーザに提供される推薦広告リストが含む広告のうちから第１広告を除いて関連度が最も高い広告を第２広告として選択することができる。

広告効率測定部８０３は、第１広告および第２広告をウェブページに掲載して第１広告および第２広告の効率をそれぞれ測定する。このとき、効率の測定の指標の一つとしてＣＴＲを含むことができ、広告効率測定部８０３は、ウェブページを介して第１広告および第２広告が同じ割合で露出されるようにできる。これは、第１広告および第２広告が同じトラフィックで露出されることによって、ユーザが選択した広告である第１広告と広告選択部８０２で選択した広告である第２広告の効率の相違を客観的に測定するためである。

広告効率比較部８０４は、第１広告および第２広告の効率を比較する。すなわち、広告効率比較部８０４は、第１広告および第２広告について測定されるＣＴＲのような効率の指標を互いに比較し、効率がより高い広告を文章に適合した広告として判断することができる。

学習データ保存部８０５は、第１広告および第２広告のうち、効率の高い広告と効率および文章を互いに関連付けて、例えば上述の不図示のメモリに保存する。すなわち、第１広告および第２広告のうち、効率の高い広告を文章に対して適合した広告として保存することができ、広告と効率または文章が互いに関連付けて保存されたデータは、文章に適合した広告を検索するための学習データとして活用されるようになる。

このように、本発明に係る学習データ収集方法または学習データ収集システムを用いれば、第１広告および第２広告のうち、効率の高い広告を文章と互いに関連付けて保存し、保存された広告および文章に対するデータを広告提供システムのエンジンを改善するための学習データとして用いることで、広告提供方法およびシステムの正確度（信頼性）を高めることができる。

また、上述の実施の形態では、説明の便宜上、本発明に係る広告提供システムもしくは学習データ収集システムを構成する各構成要素が、例えば１台の端末に備えられている構成を例に挙げて説明したが、結果として本発明に係る広告提供システムもしくは学習データ収集システム全体としての機能を実現できる構成であればよく、各構成要素の所在は問わない。よって、広告提供システムもしくは学習データ収集システムを構成する各構成要素が、互いに通信可能に接続されている複数の機器に分散して配置される構成とすることもできることは言うまでもない。

なお、本発明に係る着信音無料提供サービスを用いた広告方法は、コンピュータ（ＣＰＵ）により実現される多様な動作を実行するためのプログラム命令を含むコンピュータ読取可能な記録媒体を含む。当該記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むこともでき、記録媒体およびプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知であり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー（登録商標）ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、およびＲＯＭ、ＲＡＭ、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。また、記録媒体は、プログラム命令、データ構造などを保存する信号を送信する搬送波を含む光または金属線、導波管などの送信媒体でもある。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。前記したハードウェア要素は、本発明の動作を実行するために一以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成することができ、その逆もできる。なお、本実施の形態におけるプログラムには、実行モジュールが動的に生成されるプログラムを含むものとする。

上述したように、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、該当の技術分野において熟練した当業者にとっては、特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正および変更させることができることを理解することができるであろう。すなわち、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲に基づいて定められ、発明を実施するための最良の形態により制限されるものではない。

本発明に係る広告提供システムを概括的に示した図である。本発明の一実施形態において、広告提供方法を説明するためのフローチャートである。本発明の一実施形態において、推薦広告リストを提供する方法を説明するためのフローチャートである。本発明に係る広告提供方法を示した一例である。本発明の一実施形態において、広告提供システムの内部構成を説明するためのブロック図である。本発明の一実施形態において、学習データ収集方法を説明するためのフローチャートである。本発明の一実施形態において、ユーザおよび学習データ収集システムがそれぞれ選択した広告を確認する方法を示したフローチャートである。本発明の一実施形態において、学習データ収集システムの内部構成を説明するためのブロック図である。

符号の説明

５００広告提供システム
５０１文章確認部
５０２推薦広告リスト提供部
５０３広告確認部
５０４広告選択部
５０５広告提供部
５０６広告効率測定部
５０７補償提供部

Claims

広告を提供する方法であって、コンピュータにより実行されるステップが、
ユーザ端末から入力されるウェブページに掲載される文章を受信するステップと、
所定の記憶領域に記憶された広告情報の中から前記文章と関連する広告を前記文章と前記広告の関連度に基づいて抽出して推薦広告リストを生成し、前記推薦広告リストをユーザに提供するステップと、
前記推薦広告リストに含まれる広告のうちから前記ユーザによって選択された第１広告を識別するステップと、
前記推薦広告リストに含まれる広告のうち前記第１広告を除いて前記関連度が最も高い広告を第２広告として選択するステップと、
前記第１広告及び前記第２広告を前記ウェブページに同じ割合で表示させる露出制御を遂行するステップと、
所定期間の間、前記ウェブページに表示される前記第１広告および前記第２広告それぞれのＣＴＲを含む広告効率を測定するステップと、
前記所定期間の間に測定された前記第１広告の前記広告効率と前記第２広告の前記広告効率との割合に基づいて前記第１広告と前記第２広告とがそれぞれ発生させた広告収益を算出し、前記文章を掲載したユーザに対する所定の補償を算出するステップと、
を含むことを特徴とする広告提供方法。
広告提供に対する学習データ収集方法であって、コンピュータにより実行されるステップが、
所定の記憶領域に記憶された広告情報の中からユーザ端末から入力されるウェブページに掲載される文章と関連する広告を前記文章と前記広告の関連度に基づいて抽出して推薦広告リストを生成し、前記推薦広告リストをユーザに提供するステップと、
前記推薦広告リストに含まれる広告のうちから前記ユーザによって選択された第１広告を識別するステップと、
前記推薦広告リストに含まれる広告のうち前記第１広告を除いて前記関連度が最も高い広告を第２広告として選択するステップと、
前記第１広告及び前記第２広告を前記ウェブページに同じ割合で表示させる露出制御を遂行し、
当該ウェブページに表示される前記第１広告及び前記第２広告それぞれのＣＴＲを含む広告効率を測定するステップと、
前記第１広告及び前記第２広告毎に、測定された前記広告効率および前記文章を互いに関連付けて保存するステップと、
前記所定期間の間に測定された前記第１広告の前記広告効率と前記第２広告の前記広告効率との割合に基づいて前記第１広告と前記第２広告とがそれぞれ発生させた広告収益を算出し、前記文章を掲載したユーザに対する所定の補償を算出するステップと、
を含むことを特徴とする学習データ収集方法。
広告を提供するシステムであって、
ユーザ端末から入力されるウェブページに掲載される文章を受信する文章確認部と、
所定の記憶領域に記憶された広告情報の中から前記文章と関連する広告を前記文章と前記広告の関連度に基づいて抽出して推薦広告リストを生成し、前記推薦広告リストをユーザに提供する推薦広告リスト提供部と、
前記推薦広告リストに含まれる広告のうちから前記ユーザによって選択された第１広告を識別する広告確認部と、
前記推薦広告リストに含まれる広告のうち前記第１広告を除いて前記関連度が最も高い広告を第２広告として選択する広告選択部と、
前記第１広告及び前記第２広告を前記ウェブページに同じ割合で表示させる露出制御を遂行する広告提供部と、
所定期間の間、前記ウェブページに表示される前記第１広告および前記第２広告それぞれのＣＴＲを含む広告効率を測定する広告効率測定部と、
前記所定期間の間に測定された前記第１広告の前記広告効率と前記第２広告の前記広告効率との割合に基づいて前記第１広告と前記第２広告とがそれぞれ発生させた広告収益を算出し、前記文章を掲載したユーザに対する所定の補償を算出する補償提供部と、
を備えることを特徴とする広告提供システム。
広告提供に対する学習データ収集システムであって、
所定の記憶領域に記憶された広告情報の中からユーザ端末から入力されるウェブページに掲載される文章と関連する広告を前記文章と前記広告の関連度に基づいて抽出して推薦広告リストを生成し、前記推薦広告リストをユーザに提供する推薦広告リスト提供部と、
前記推薦広告リストに含まれる広告のうちから前記ユーザによって選択される第１広告を識別する広告確認部と、
前記推薦広告リストに含まれる広告のうち前記第１広告を除いて前記関連度が最も高い広告を第２広告として選択する広告選択部と、
前記第１広告及び前記第２広告を前記ウェブページに同じ割合で表示させる露出制御を遂行し、
当該ウェブページに表示される前記第１広告及び前記第２広告それぞれのＣＴＲを含む広告効率を測定する広告効率測定部と、
前記第１広告及び前記第２広告、測定された前記広告効率、および前記文章を互いに関連付けて保存する学習データ保存部と、
前記所定期間の間に測定された前記第１広告の前記広告効率と前記第２広告の前記広告効率との割合に基づいて前記第１広告と前記第２広告とがそれぞれ発生させた広告収益を算出し、前記文章を掲載したユーザに対する所定の補償を算出する補償提供部と、
を備えることを特徴とする学習データ収集システム。