JP4901796B2 - ログレベル収集装置およびログレベル収集方法 - Google Patents
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Description
一方、基地局からイベント発生警報を受信した場合には、テーブルを参照してイベント発生警報で通知されたイベント種別に対応する出力レベルを求め、求めた出力レベルでログ情報を出力するように基地局に変更通知を送信し、基地局より変更した出力レベルで出力されたログ情報を収集して記憶するようにしたものである。
現在の無線通信システムにおいては、移動端末16と無線回線により通信を行う基地局(BS1)15―1〜基地局(BSn)15―nが、基地局がカバーするエリアに応じて数百mから数十km毎に配置されている。これらの基地局(BS1)15―1〜基地局(BSn)15―nは、連結ルータ12を介して基地局制御装置11と上位サーバ13に接続されている。基地局制御装置11はまた、連結ルータ12を介して、インターネット14や図示していないが有線電話網に接続される。基地局制御装置11はまた、連結ルータ12を介して上位サーバ13に接続される。
なお、図1ではすべての基地局が一つの基地局制御装置に接続されているが、無線通信システム内には、ここに図示していないが他に複数の基地局および複数の基地局制御装置が存在している。
図2に示すように、基地局は、主機能部と内部ログ収集部を有している。現在の無線通信システムでは、基地局において障害が発生すると、主機能部がこれを検出して障害発生警報を内部ログ収集部に送り、これを受けた内部ログ収集部が障害ログの収集開始を主機能部に通知すると、主機能部は障害情報ログを内部ログ収集部に送り、内部ログ収集部に障害情報ログが保存される。障害情報ログの収集が終了すると、内部ログ収集部から障害情報ログの収集終了が通知される。
本実施例では、基地局(BS1)15―1ないし基地局(BSn)15―nのそれぞれにログ収集装置17―1ないし17―nを接続する。本実施例では、基地局が出力するログにその内容の詳細度(情報量)によって非常に詳細で基地局でとりうる多くの情報を含むようなものから、主要な情報に限定した情報量の少ないものまで複数のレベルを設定する。そして、各基地局に接続したログ収集装置がそのいずれかのレベルで基地局のログを常時収集する。ログ収集装置は、基地局から出力される障害発生通知等のイベント通知を監視し、イベント通知を受信するとその内容に応じてログの出力レベルを変更する指令を基地局に対して送信する。以下、ログレベル収集装置の構成、動作フロー、ログレベルの例を詳細に説明する。
図4は、本願発明の一実施例におけるログ収集装置の構成を示す図である。
本実施例においては、ログ収集装置17は、基地局と接続され、基地局と情報を送受信するためのインタフェースを有する。インタフェース174と、基地局15と接続され、上位サーバとの間で情報を送受信するためのインタフェース175を有する。また、ログ収集装置17は、基地局から受信したイベント情報やログ、プログラムを一時記憶するためのメモリ171を有する。基地局から受信したログは、ハードディスク(HD)173に保存される。CPU172は、プログラムを実行し、ログの収集、基地局に対するログレベルの制御、ログレベル収集装置の制御などを行う。
図5は、本願発明の一実施例におけるログ収集処理のシーケンスを説明する図である。
本実施例では、ログ収集装置が設置されると、ログ収集装置からログ収集開始通知が基地局に送信される。これを受けた基地局は、予め設定しておいたログレベルでログを出力する。本実施例の場合には、障害などのイベントが発生していない通常状態のときのログレベルを、常時レベルとして設定しておき、常時レベルでログを出力する(S21)。ログ収集装置は、リアルタイムでこの出力ログを収集し、保存する。本実施例のログ収集装置は、このように常時ログを保存しているため、万が一探知不能なイベントや障害が発生した場合でもログが確保され、原因や経緯の解析が可能である。
ログレベルを選定すると、ログ収集装置は、基地局に対し出力するログのログレベルを常時レベルからログレベルmに変更するように変更指令を送信する。
ログレベルをmに変更する変更指令を受け取った基地局は、指令に従って出力するログのレベルを変更する。
これを受信した基地局は、出力するログのレベルを常時レベルに変更する。
タイマに設定する時間は、図7のイベントの種別またはログレベルに応じて別の値を設定可能である。
このようにして収集され、保存されたログはログ収集装置に一定時間保存される。ログ収集装置には、ログ情報を保存するための十分大きな記憶領域を持たせ、上記保存期間は十分長く設定できるようにする。本実施例では、ログを常時上位サーバに送る必要がないため、回線に負荷がからない。
ログ収集装置においては、まずログ収集が開始されると基地局から常時レベルでログを、常時収集する(S21)。基地局からイベント発生警報を受信すると(S22)、受信したイベントの種別を判定し、予め設定しておいたログレベル変更判断テーブルを参照して、イベント種別に応じてログレベルを特定して基地局にそのログレベルに出力ログのレベルを変更するようログレベル変更指令を送信する(S23)。そして、変更指令に従って変更後のログレベルで基地局から送信されてくるログを収集する(S24)。一定時間経過後、ログ収集タイマが満了すると(S25)基地局に対し、ログレベルを常時レベルに戻す指令を送信する(S26)。
イベント種別としては、例えば原因不明のリセット、人為的なリセット、異常呼処理、輻輳発生、メモリの使用率が予め設定した使用率より高い、CPU使用率が予め設定した使用率より高い、といったようなイベントがある。
上記それぞれのイベントに対して、例えば原因不明のリセットや人為的なリセットの場合には、ログレベル1を対応付ける。また、異常呼処理や輻輳発生の場合には、ログレベル2を対応付け、メモリやCPUの使用率が高い場合には、ログレベル3を対応づける。
図8に、各ログレベルと基地局内部ログの種類別のレベルを対応付けたテーブルの例を示す。図8で示すテーブルは基地局15に存在する。基地局では運用情報ログ、障害情報ログとして、複数の種類のログを同時に取得する。 図8では、ログの種類が内部ログaから内部ログxまで、複数種類に分けられている例を示している。ログレベル1は、内部ログaはもっとも詳細でもっとも情報量の多いレベルであるレベル1の内容でログを出力し、内部ログb、内部ログxももっとも詳細でもっとも情報量の多いレベルであるレベル1の内容でログを出力されるよう指定されることを示している。
また、ログレベル2は、内部ログaは2番目に詳細で情報量の多いレベルであるレベル2の内容でログを出力し、内部ログbはもっとも詳細で情報量の多いレベルであるレベル1の内容でログを出力し、内部ログxは、2番目に詳細で情報量の多いレベルであるレベル2の内容でログを出力されるよう指定されることを示している。図8に示した例では、常時レベルとしてはログレベル5を対応付けている。従って、図6のS21の状態(特にイベントが発生していない場合)には、内部ログaはレベル6でログが出力され、内部ログbはレベル4でログが出力され、内部ログxはレベル3でログが出力されてログ収集装置に送られ保存される
このようにログの種類別にログレベルを設定することにより、必要な情報を十分確保できるとともに、不要な情報は削減し、装置への負荷を軽減することができる。
12 連結ルータ
13 上位サーバ
14 インターネット
15―1〜15―n 基地局1〜n
16 移動端末
17 ログ収集装置
171 メモリ
172 CPU
173 HD
174 I/F1
175 I/F2
Claims (6)
- 無線基地局に接続され、該無線基地局から出力されるログ情報を受信し、前記ログ情報を収集して保存するログ収集装置であって、
前記基地局とのインタフェースと、記憶部と、制御部とを有し、
前記記憶部に、前記基地局に対して要求するログ情報の出力レベルを複数段階設定し、前記基地局からのイベント発生警報により通知されるイベントの種別ごとに、前記ログ情報の出力レベルを対応付けたテーブルを有し、
前記制御部は、
前記基地局からイベント発生警報を受信していない状態では、前記テーブルの予め定めた出力レベルでログ情報を出力するように前記基地局に指定するとともに前記基地局より指定した出力レベルで出力されたログ情報を収集して前記記憶部に記憶し、
前記基地局からイベント発生警報を受信すると、前記テーブルを参照して前記イベント発生警報で通知されたイベント種別に対応する出力レベルを求め、該求めた出力レベルでログ情報を出力するように前記基地局に変更通知を送信し、前記基地局より変更した出力レベルで出力されたログ情報を収集して前記記憶部に記憶することを特徴とするログ収集装置。 - 請求項1記載のログ収集装置であって、
さらにタイマを有し、
前記基地局にログ情報の出力レベルの変更通知を送信後、一定時間が経過しタイマが満了すると、ログ情報の出力レベルを、イベント発生警報を受信していない状態の出力レベルにもどすよう前記基地局に変更通知を送信することを特徴とするログ収集装置。 - 請求項1または2に記載のログ収集装置であって、
前記ログ情報は複数種類あり、
前記イベント種別と出力レベルを対応付けたテーブルに加えて、さらに出力レベル毎に前記複数種類のログ情報のそれぞれについてログ情報の出力の詳細度を設定したテーブルを用意しておき、
前記複数種類のログ情報それぞれについて、前記テーブルを参照して得られた詳細度でログ情報を出力するように、前記基地局に変更通知を送信することを特徴とするログ情報収集装置。 - 無線基地局に接続され、該無線基地局から出力されるログ情報を受信し、前記ログ情報を収集して保存するログ収集方法であって、
前記基地局に対して要求するログ情報の出力レベルを複数段階設定し、前記基地局からのイベント発生警報により通知されるイベントの種別ごとに、前記ログ情報の出力レベルを対応付けたテーブルを予め用意しておき、
前記基地局からイベント発生警報を受信していない状態では、前記テーブルの予め定めた出力レベルでログ情報を出力するように前記基地局に指定するとともに前記基地局より指定した出力レベルで出力されたログ情報を収集して記憶し、
前記基地局からイベント発生警報を受信すると、前記テーブルを参照して前記イベント発生警報で通知されたイベント種別に対応する出力レベルを求め、該求めた出力レベルでログ情報を出力するように前記基地局に変更通知を送信し、前記基地局より変更した出力レベルで出力されたログ情報を収集して記憶することを特徴とするログ収集方法。 - 請求項4記載のログ収集方法であって、
前記基地局にログ情報の出力レベルの変更通知を送信後、一定時間が経過すると、ログ情報の出力レベルを、イベント発生警報を受信していない状態の出力レベルにもどすよう前記基地局に変更通知を送信することを特徴とするログ収集方法。 - 請求項4または5に記載のログ収集方法であって、
前記ログ情報は複数種類あり、
前記イベント種別と出力レベルを対応付けたテーブルに加えて、さらに出力レベル毎に前記複数種類のログ情報のそれぞれについてログ情報の出力の詳細度を設定したテーブルを用意しておき、
前記複数種類のログ情報それぞれについて、前記テーブルを参照して得られた詳細度でログ情報を出力するように、前記基地局に変更通知を送信することを特徴とするログ情報収集方法。
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