JP4901611B2 - 航空機用減速機 - Google Patents

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Description

本発明は、航空機用減速機の改良に関するものである。
従来の航空機用減速機として、その入力軸より動力伝達の上流側に捩り振動ダンパを配置したもの(例えば、特許文献1参照。)、減速機の入力軸自体とフライホイールとに振動減衰構造を採用したもの(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
米国特許第4583416号明細書 米国特許第6883752号明細書
特許文献1のFIG.1を以下の図10で説明する。なお、符号は振り直した。
図10は従来の航空機用減速機の第1断面図である。
減速機200は、入力軸201と、この入力軸201に取付けられたギヤ202と、このギヤ202に噛み合う中間ギヤ(不図示)と、この中間ギヤに噛み合うギヤ203と、このギヤ203を支持する出力軸204とを備え、出力軸204のフランジ206にプロペラが取付けられる。
入力軸201は、捩り振動ダンパ207を介してフライホイール208に連結され、このフライホイール208は、エンジンのクランクシャフト209の端部に取付けられている。
このように、捩り振動ダンパ207とフライホイール208とを組み合わせることで、エンジン側から減速機200の入力軸201へ捩り振動が伝わるのを防止している。
特許文献2のFIG.1を以下の図11で説明する。なお、符号は振り直した。
図11は従来の航空機用減速機の第2断面図である。
減速機210は、内燃機関211のクランクシャフト212の一端に連結された入力軸としてのトーションバー213と、このトーションバー213の中間部に取付けられたピニオン214と、このピニオン214に噛み合うギヤ216と、このギヤ216を支持するプロペラ軸217とからなる。
クランクシャフト212の他端にはフライホイール218が取付けられ、このフライホイール218に捩り振動ダンパ219が設けられている。
上記したトーションバー213と捩り振動ダンパ219とでクランクシャフト212の捩り振動が減衰される。
図10に示した特許文献1では、捩り振動ダンパ207及びフライホイール208は、エンジン側のクランクシャフト209と減速機200側の入力軸201との間に配置されているため、クランクシャフト209と入力軸201とが直接連結されている場合に比べて、大きなスペースが必要になる。また、エンジンと減速機200という異なった装置を連結する部分に設けるため、捩り振動ダンパ207及びフライホイール208を設けるために特別な部品が必要になり、部品数も多くなる。従って、航空機の動力伝達装置が大型になるとともに重量も増加する。特にフライホイール208は外径が大きく、重量物であるため、大型化、重量増を一層助長する。
図11に示した特許文献2では、トーションバー213は、所定の捩り角度を許容するために一定の長さが必要になる。これによってトーションバー213と平行に配置されたプロペラ軸217も長くなるから、減速機210が大型になり、更に捩り振動ダンパ219が設けられたフライホイール218によっても、航空機の動力伝達装置の大型化を招き、重量増も伴う。
本発明の目的は、航空機用減速機、ひいては航空機の小型化及び軽量化を図ることにある。
請求項1に係る発明は、エンジンの出力軸に取付けられたサンギヤと、このサンギヤに噛み合う複数のプラネタリギヤと、これらのプラネタリギヤに噛み合うとともにサンギヤに同心円状に配置されたリングギヤと、複数のプラネタリギヤを回転自在に支持するキャリアと、これらのサンギヤ、プラネタリギヤ、リングギヤ及びキャリアを収納するケーシングとからなる遊星歯車機構を備え、遊星歯車機構のリングギヤとキャリアのうちの一方の要素がプロペラ軸側に連結され、他方の要素がエンジンのトルク変動を減衰させる減衰機構を介してケーシング側に連結された航空機用減速機において、他方の要素には少なくとも2本の支持棒が設けられ、これらの支持棒とケーシング側との間にそれぞれ減衰機構が配置され、減衰機構は、一対のばね機構と一対の油圧ダンパ機構とからなり、一対のばね機構は、支持棒を挟む形で水平方向に対向配置され、一対の油圧ダンパ機構は、支持棒を挟む形で上下方向に対向配置され、一対の油圧ダンパ機構のそれぞれに備える高圧油室は、各油圧ダンパ機構の下部に設けられていることを特徴とする。
作用として、リングギヤ又はキャリアの他方とケーシングとの間に減衰機構を配置すると、減衰機構が、ケーシング内に収納されるとともに航空機用減速機の動力伝達経路の途中に設けられることになり、航空機用減速機のケース内に密に近接配置された各構成部品を利用したり、各構成部品の一部を加工して減速機構を容易に配置することが可能になり、減速機構を配置するための特別な部品が不要になる、あるいは特別な部品の個数が少なくなり、部品数が少なくなるから、航空機用減速機が小型、軽量になる。
特に本発明は、他方の要素には少なくとも2本の支持棒が設けられ、これらの支持棒とケーシング側との間にそれぞれ減衰機構が配置され、減衰機構は、一対のばね機構と一対の油圧ダンパ機構とからなり、一対のばね機構は、支持棒を挟む形で水平方向に対向配置され、一対の油圧ダンパ機構は、支持棒を挟む形で上下方向に対向配置され、一対の油圧ダンパ機構のそれぞれに備える高圧油室は、各油圧ダンパ機構の下部に設けられているので、一対のばね機構により、ケーシングに対してリングギヤ又はキャリアの他方を位置決めするとともに、反力を発生させてエンジンの出力軸側から航空機用減速機に伝わるトルク変動を吸収し、一対の油圧ダンパ機構により、作動油による抵抗力を発生させて上記のトルク変動を吸収する。
また、高圧油室は上下方向に対向配置された各油圧ダンパ機構の下部に設けられているため、高圧油室に混入したエアが高圧油室から容易に排出される。
また、ばね機構及び油圧ダンパ機構は、それぞれ支持棒を挟む形で対向配置されて、ケーシングに対してリングギヤ又はキャリアの他方における一回転方向及びその回転方向とは逆の他回転方向のトルク変動を吸収する。
請求項2に係る発明は、一方の要素はリングギヤであって、リングギヤとケーシングとの間に減衰機構が配置されていることを特徴とする。
作用として、リングギヤが固定側となるため、プラネタリギヤが公転し、キャリアが回転することで、潤滑油がサンギヤ側から遠心力でプラネタリギヤ側に流れやすくなる。
また、リングギヤとケーシングとの間に減衰機構を配置すると、遊星歯車機構においてリングギヤを、このリングギアに近接配置されたケーシングに固定する構造に、小変更を加えて減衰機構を設けることが可能になり、減速機構をリングギヤとケーシングとに連結する構造が簡単になる。
請求項1に係る発明では、エンジンの出力軸に取付けられたサンギヤと、このサンギヤに噛み合う複数のプラネタリギヤと、これらのプラネタリギヤに噛み合うとともにサンギヤに同心円状に配置されたリングギヤと、複数のプラネタリギヤを回転自在に支持するキャリアと、これらのサンギヤ、プラネタリギヤ、リングギヤ及びキャリアを収納するケーシングとからなる遊星歯車機構を備え、遊星歯車機構のリングギヤとキャリアのうちの一方の要素がプロペラ軸側に連結され、他方の要素がエンジンのトルク変動を減衰させる減衰機構を介してケーシング側に連結された航空機用減速機において、他方の要素には少なくとも2本の支持棒が設けられ、これらの支持棒とケーシング側との間にそれぞれ減衰機構が配置され、減衰機構は、一対のばね機構と一対の油圧ダンパ機構とからなり、一対のばね機構は、支持棒を挟む形で水平方向に対向配置され、一対の油圧ダンパ機構は、支持棒を挟む形で上下方向に対向配置され、一対の油圧ダンパ機構のそれぞれに備える高圧油室は、各油圧ダンパ機構の下部に設けられているので、先ず、リングギヤ又はキャリアの他方とケーシングとの間に、エンジンのトルク変動を減衰させる減衰機構が配置されているので、減衰機構が航空機用減速機の動力伝達経路の途中に配置されるため、例えば、航空機用減速機の外部に減衰機構を配置するのに比べて部品数の増加を抑え、構造の大変更を無くすことができ、航空機用減速機の小型化及び軽量化を図ることができる。
特に本発明では、油圧ダンパ機構が支持棒を挟む形で上下方向に対向配置され、油圧ダンパ機構の高圧油室は、油圧ダンパ機構の下部に設けられているので、油圧ダンパ機構の高圧油室にエアが溜まりにくくなり減衰性能低下を防止することができる。
た、一対のばね機構及び一対の油圧ダンパ機構をそれぞれ対向配置することで、一回転方向及びその逆の他回転方向のトルク変動に対して減衰性能を発揮させることができ、トルク変動を安定して抑制することができる。
請求項2に係る発明では、一方の要素はリングギヤであって、リングギヤとケーシングとの間に減衰機構が配置されているので、プラネタリギヤが公転することで遠心力でプラネタリギヤの各部に潤滑油を供給することができ、プラネタリギヤの潤滑性を向上させることができる。
また、既存の減速機に小変更で減衰機構を設けることができ、コストアップを抑えることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。図中の矢印FRONTは航空機前方を表している。
図1は本発明に係る航空機用減速機の断面図であり、航空機用減速機10は、エンジンのクランク軸側から前方に延びる中継軸13にスプライン結合された入力軸14と、この入力軸14に一体成形された2つの第1サンギヤ16及び第2サンギヤ17と、第1サンギヤ16に噛み合う複数の第1プラネタリギヤ18と、これらの第1プラネタリギヤ18をそれぞれ回転自在に支持する支軸21と、これらの支軸21を連結する第1キャリア22と、複数のプラネタリギヤ18に噛み合う内歯23aを備えた第1リングギヤ23と、この第1リングギヤ23に減衰機構24(詳細は後述する。)及びリング部材25を介して連結された減速機ケース26と、第1キャリア22に取付けられた第2リングギヤ27と、この第2リングギヤ27に備えた内歯27aに噛み合うとともに第2サンギヤ17に噛み合う複数の第2プラネタリギヤ28と、これらの第2プラネタリギヤ28をそれぞれ回転自在に支持する支軸31と、これらの支軸31を連結する第2キャリア32と、この第2キャリア32のめすスプライン32aに結合するおすスプライン34aが形成されるとともに入力軸14の中空部14aに複数のニードルベアリング33を介して回転自在に嵌合されたプロペラ軸34とからなる。
入力軸14は、一端部にめすスプライン14bを備え、このめすスプライン14bに中継軸13に形成されたおすスプライン13aが結合している。なお、複数の14cは、プロペラ軸34側から半径方向外側へ潤滑油を流す潤滑油通路である。
上記の中継軸13及び入力軸14は、エンジンの出力軸15を構成するものである。
第1サンギヤ16と第2サンギヤ17とは、歯幅を除いて基本諸元(歯車歯形、モジュール、歯数、基準ピッチ円直径、歯先円直径、歯厚等)が同一か、あるいは歯幅を含み、全く同一形状であってもよい。
第1プラネタリギヤ18は、支軸21に複数のニードルからなるニードルベアリング41を介して回転自在に支持され、このニードルベアリング41の両側方には各ニードルの位置を規制するスラストワッシャ42,42が配置されている。
支軸21は、中空部21aと、この中空部21a内からニードルベアリング41に潤滑油を供給する潤滑油供給通路21bとを備える。
第1キャリア22は、第2リングギヤ27が内周面に取付けられた主キャリア44と、支軸21の中空部21aの開口部側に取付けられるとともに入力軸14にニードルベアリング45を介して回転自在に嵌合された副キャリア46とからなる。
第1リングギヤ23は、入力軸14の軸方向に沿って延びる複数の支持棒48が複数形成され、これらの支持棒48が減衰機構24を介してリング部材25に連結され、リング部材25が減速機ケース26に取付けられている。
減速機ケース26は、航空機前方にいくほど先細り形状とされたものであり、エンジンのクランクケース51の前端に取付けられている。
第2プラネタリギヤ28は、支軸31に複数のニードルからなるニードルベアリング53を介して回転自在に支持され、このニードルベアリング53の両側方には各ニードルの位置を規制するスラストワッシャ54,54が配置されている。
支軸31は、中空部31aと、この中空部31a内からニードルベアリング53に潤滑油を供給する潤滑油供給通路31bとを備える。
第2キャリア32は、プロペラ軸34にスプライン結合されるとともに支軸31の中空部31aの開口部側に取付けられた主キャリア56と、支軸21に近接するように配置された副キャリア57とからなる。
主キャリア56は、減速機ケース26にボールベアリング58を介して回転自在に支持されている。なお、56aはプロペラ軸34側から供給される潤滑油を半径方向外側に流す潤滑油通路である
プロペラ軸34は、その前端にプロペラを取付けるためのフランジ34bを備え、その後端が中継軸13の内周面にボールベアリング61を介して回転自在に支持されている。
図2は図1の2−2線断面図であり、航空機用減速機10のリング部材25には、エンジンのクランク軸から伝わるトルク変動を減衰させる減衰機構70が設けられている。
リング部材25は、上下にそれぞれ、矩形状のばね機構収納部25A,25Bと、これらのばね機構収納部25A,25Bを繋ぐ円弧状の連結穴25Cとが形成され、左右にそれぞれ、くの字状の油圧ダンパ機構収納部25Dが形成されている。
リング部材25のばね機構収納部25A,25Bは、ばね機構71,71を収納し、リング部材25の油圧ダンパ機構収納部25Dは、油圧ダンパ機構72,73を収納している。
減衰機構70は、上下にそれぞれ配置されたばね機構71,71と、左右にそれぞれ配置された油圧ダンパ機構72,73とからなる。
2つのばね機構71,71は、支持棒48を挟むように水平に並べて配置され、各ばね機構71は、接線方向に延びるように配置されている。
ばね機構71は、ばね機構収納部25A(及びばね機構収納部25B)に収納された第1有底筒部材74と、この第1有底筒部材74に移動自在に収納された第2有底筒部材75と、この第2有底筒部材75内に収納されるとともに一端が第2有底筒部材75の底75aに当てられた圧縮コイルばね76と、この圧縮コイルばね76の他端を受けるばね受け部材77と、このばね受け部材77に設けられたフランジ部77aと第1有底筒部材74の底74aとの間に圧縮されて収納された複数の皿ばね78とからなる。
ばね受け部材77は、フランジ部77aから圧縮コイルばね76内に延びる突出部77bを備え、突出部77bの先端77cと、第2有底筒部材75の底75a、詳しくは、底75aに形成された凸部75bとの間には初期隙間CLを有する。
第1リングギヤ23(図1参照)の支持棒48は、リング部材25の連結穴25C内に挿入されるとともに、側面が2つの第2有底筒部材75,75の各底75aに当てられている。
油圧ダンパ機構72,73は、支持棒48を挟むように上下に並べて配置されている。
油圧ダンパ機構72は、油圧ダンパ機構収納部25Dに固定された有底筒状のシリンダ部81と、このシリンダ部81内に移動自在に挿入されたピストン82と、このピストン82に連結されるとともに端部に設けられたリング部83aが支持棒48に嵌合されたロッド部材83とからなり、シリンダ部81とピストン82との間に油室84が設けられ、この油室84に満たされた作動油85が図示せぬリザーバ室に出入りする。
油圧ダンパ機構73は、油圧ダンパ機構収納部25Dに固定された有底筒状のシリンダ部89と、支持棒48に嵌合するリング部86aが設けられるとともにシリンダ部89に移動自在に収納された有底筒状のシリンダ部86と、このシリンダ部86内に収納されるとともに油圧ダンパ機構25Dの端面25gに一端が当てられたピストン87とからなり、シリンダ部86とピストン87との間に油室88が設けられ、この油室88に満たされた作動油85が図示せぬリザーバ室に出入りする。
上記の油室84,88は、空気が混入しにくいように油圧ダンパ機構72,73のそれぞれの下部に設けられている。
図3は本発明に係る航空機用減速機の動力伝達経路の模式図であり、航空機用減速機10は、エンジン90に近い側に配置された第1遊星歯車機構91と、この第1遊星歯車機構91に対して軸方向に並べられてエンジン90から遠い側に配置された第2遊星歯車機構92とを備える。
即ち、第1遊星歯車機構91は、第1サンギヤ16、複数の第1プラネタリギヤ18、第1キャリア22及び第1リングギヤ23を備え、第2遊星歯車機構92は、第2サンギヤ17、複数の第2プラネタリギヤ28、第2キャリア32及び第2リングギヤ27を備え、第1サンギヤ16と第2サンギヤ17とが同軸に一体に形成され、第1リングギヤ23が減速機ケース26側に連結され、第2キャリア32がプロペラ軸34に連結され、プロペラ軸34にプロペラ93が取付けられている。
このように、航空機用減速機10は、2組の遊星歯車減速機構としての第1遊星歯車機構91及び第2遊星歯車機構92を連結して1段とした1段2組の減速機構造を有している。
上記したように、第1遊星歯車機構91及び第2遊星歯車機構92を軸方向に並べて連結したことで、航空機用減速機10の軸直角方向の外形寸法が従来の減速機と同等に小さくなり、航空機用減速機10の前面投影面積を小さくすることができ、航空機の機体の空気抵抗を低減することができる。
また、サンギヤを第1サンギヤ16と第2サンギヤ17というように同一の入力軸14に2個設けることで、第1サンギヤ16及び第2サンギヤ17のそれぞれに荷重が分担され、負荷が軽減されるので、小径であっても耐久性を向上させることができ、また、サンギヤを大径とすることによる航空機用減速機の大型化を招くことがない。
第1サンギヤ16及び第2サンギヤ17の負荷が軽減すれば、第1サンギヤ16及び第2サンギヤ17の直径や歯幅を小さくすることが可能になり、第1サンギヤ16及び第2サンギヤ17を小型にすることができるから、航空機用減速機10の軸方向、即ち前後方向や軸直角方向、即ち上下左右方向の外形寸法が小さくなり、小型化が図れて、航空機を軽量にすることができる。
減衰機構70は、複数のばね機構71と複数の油圧ダンパ機構72,73とからなり、第1リングギヤ23と減速機ケース26との間に設けられている。
以上に述べた航空機用減速機10の作用を次に説明する。
図4(a),(b)は航空機用減速機の作用図、図5(a),(b)は航空機用減速機の共線図である。
図4(a)は比較例であり、一組の遊星歯車減速機構を用いた航空機用減速機300を示している。
エンジン301のクランク軸側に連結された出力軸302が回転し、これに伴ってサンギヤ303が矢印Jの方向に回転数nsで回転すると、複数のプラネタリギヤ304はそれぞれ矢印Kの方向に回転し、これらのプラネタリギヤ304の回転に伴ってキャリア306が矢印Lの方向に回転数ncで回転する。
リングギヤ307は減速機ケース308に固定されているので、リングギヤ307の回転数nrはゼロである。プロペラ軸311及びプロペラ312はキャリア306と共に回転する。
図4(a)の比較例を共線図で表すと、図5(a)のようになる。なお、共線図は、遊星歯車機構の減速比を求める場合に、式で求める代わりに作図で求めるようにした速度線図である。縦軸は遊星歯車機構の各回転要素の回転数(回転速度)、横軸はサンギヤ、キャリア、リングギヤ等の回転要素を表す。横軸の各回転要素の間隔はサンギヤとリングギヤとの歯数比になるように設定される。
図5(a)において、ギヤの成立性(特にプラネタリギヤの耐久性や過負荷等)の観点から、航空機のような高出力エンジンの場合、一般的にαは、α=0.3〜0.7程度(減速比βで表すと、β=2.43〜4.33)であり、減速比βを2前後に小さくすることは困難である。(物理的にみても、減速比βを2にするには、α=1が必要になり、それはサンギヤ歯数とリングギヤ歯数が同一を意味し、物理的に成立しない。)
ここで、α=zs/zr(zs:サンギヤ歯数、zr…リングギヤ歯数)、β=(α/(α+1))−1とする。
また、共線図の縦軸のサンギヤ入力回転数nsを1とすると、α=0.3〜0.7に相当する縦座標α/(α+1)は、α/(α+1)=0.231〜0.412である。
図4(b)は実施例(本実施形態)であり、エンジン90のクランク軸側に連結された出力軸15が回転し、これに伴って第1サンギヤ16が矢印Aの方向に回転数ns1で回転すると、複数の第1プラネタリギヤ18はそれぞれ矢印Bの方向に回転し、これらの第1プラネタリギヤ18の回転に伴って第1キャリア22が矢印Cの方向に回転数nc1で回転する。
第1リングギヤ23は減速機ケース26側に減衰機構を介して固定されているので、nr1はゼロである。
第2サンギヤ17が矢印Dの方向に回転数ns2(=ns1)で回転するとともに第1キャリア22が回転するのに伴い、第2リングギヤ27が第1キャリア22と同一方向に回転し、複数の第2プラネタリギヤ28がそれぞれ矢印Eの方向に回転し、第2キャリア32が矢印Fの方向に回転数nc2で回転し、第2キャリア32にプロペラ軸34で連結されたプロペラ93も第2キャリア32と共に回転する。
実施例を共線図で表すと、図5(b)のようになり、2組の遊星歯車機構を組み合わせた1段減速機構とすることで、遊星歯車機構それぞれのα(α1、α2)が小さく(=0.3〜0.7程度)とも、最終出力である第2キャリアの回転数(nc2)は小さく(=0.5程度(0.408〜0.654)、但し、入力回転数ns2=ns1=1とする)なり、よって、減速比βを小さく(=2前後(1.53〜2.45))することが可能である。
以上のことから、一組の遊星歯車機構を用いたものでは、減速比を小さく(2前後)することは容易ではなく、無理矢理に減速比を小さくしようとすると、プラネタリギヤ304の直径が小さくなり、プラネタリギヤ304の回転数が高くなって耐久性が低下するが、図4(b)に示した実施例では、第1サンギヤ16と第2サンギヤ17とを同軸で一体的に連結する1段2組の遊星歯車減速機構としているので、第2サンギヤ17の回転数ns2を第1サンギヤ16の回転数ns1と同一にするとともに、第2リングギヤ27の回転数nr2を第1キャリア22の回転数nc1と同一とすることができ、これによって、第2サンギヤ17と第2リングギヤ27とで第2プラネタリギヤ28の回転が影響を受け、第2キャリア32の回転数nc2の回転数がより高回転となって、第1サンギヤ16,17の回転数に近づくため、減速比を小さく(2前後)することができる。
図6(a)〜(c)は本発明に係るばね機構の作用を示す作用図である。
(a)はばね機構71の作動前の状態を示している。即ち、第1リングギヤ23(図1参照)の支持棒48は、左右に並んだばね機構71,71に対して中立位置、即ち、各ばね機構71の第2有底筒部材75を押圧しない位置にある。
(b)において、例えば、第1リングギヤ23に回転力が発生し、支持棒48が矢印Nの向きに回動すると、ばね機構71の第2有底筒部材75が第1有底筒部材74内を移動し、圧縮コイルばね76が圧縮されて反力が増加する。やがて第2有底筒部材75の底75aの凸部75bがばね受け部材77の突出部77bの先端77cに当たる。
(c)において、更に支持棒48が矢印Pの向きに回動すると、第2有底筒部材75の凸部75bがばね受け部材77の突出部77bに当たった状態で、ばね受け部材77のフランジ部77aが、矢印Qで示すように複数の皿ばね78を押すため、圧縮コイルばね76はそれ以上圧縮されず、複数の皿ばね78だけが圧縮されて反力が発生する。
以上の(b),(c)では、支持棒48が、矢印N,Pの向きに回動する状態を示したが、矢印N,Pとは反対の向きに回動して左側のばね機構71を押圧することで上記と同様な反力が発生する。
図7(a),(b)は本発明に係る油圧ダンパ機構の作用を示す作用図である。
(a)は油圧ダンパ機構72,73の作動前の状態を示している。即ち、支持棒48が油圧ダンパ機構72のピストン82を移動させず、また、油圧ダンパ機構73のシリンダ部86を移動させない中立の位置にある。
(b)において、例えば、第1リングギヤ23(図1参照)に回転力が発生し、支持棒48が矢印Sの向きに回動すると、油圧ダンパ機構72のロッド部材83と共にピストン82が矢印Tで示すようにシリンダ部81内を移動し、油室84内の作動油85を圧縮する。これにより、油室84内の作動油85はオリフィスを介してリザーバ室へ流出する際に減衰力が発生する。
また、支持棒の矢印Sの向きへの回動によって、油圧ダンパ機構73のシリンダ部86が矢印Uで示すようにシリンダ部89内を移動するため、油室88内の容積が拡張し、リザーバ室からオリフィスを介して油室88に作動油が流入する際に減衰力が発生する。
以上の(b)では、支持棒48が、矢印Sの向きに回動する状態を示したが、矢印Sとは反対の向きに回動して油圧ダンパ機構72,73により上記と同様に減衰力が発生する。
図8は本発明に係る減衰機構の捩り特性を示すグラフであり、縦軸は捩りトルク、横軸は捩り角度(第1リングギヤ23の正回転側及び負回転側の回動角度)を表す。(以下の符号については、図5及び図6も参照。)
グラフ中の捩り曲線100は、縦軸に対して線対称で原点を通る直線部101と、この直線部101の端から延びて原点に対して点対称な曲線部102,103とからなり、直線部101の傾きは、ばね機構71の圧縮コイルばね76で発生する荷重で決まり、曲線部102,103の形状はばね機構71の複数の皿ばね78で発生する荷重で決まり、直線部101及び曲線部102,103のヒステリシストルクThは、油圧ダンパ機構72,73のオリフィスを含めた油路の抵抗によって決まる。
θ1及び−θ1は、ばね機構71の第2有底筒部材75の凸部75bがばね受け部材77の突出部77bに当たったときの捩り角度、θ2及び−θ2はばね機構71の複数の皿ばね78の密着によって決まる最大捩り角度である。
このように、捩りトルクを2段とすることで、エンジンのクランク軸から航空機用変速機に伝わる比較的小さい変動トルクに加えて、大きな変動トルクをも吸収することができる。
図9は本発明に係る航空機用減速機の動力伝達経路の別実施形態の模式図である。図3に示した実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
航空機用減速機110は、第1サンギヤ16に噛み合う複数の第1プラネタリギヤ18と、これらの第1プラネタリギヤ18を回転自在に支持する支軸111と、これらの支軸111を連結するとともに減速機ケース26に取付けられた第1キャリア112と、複数の第1プラネタリギヤ18に噛み合う第1リングギヤ113と、この第1リングギヤ113に連結された第2リングギヤ27と、第2サンギヤ17に噛み合うとともに第2リングギヤ27に噛み合う複数の第2プラネタリギヤ28と、これらの第2プラネタリギヤ28をそれぞれ回転自在に支持する支軸31と、これらの支軸31を連結する第2キャリア32とを備える。
減衰機構70は、第1キャリア112と減速機ケース26との間に設けられている。
以上の図3に示したように、本発明は第1に、エンジン90の出力軸15に取付けられた第1サンギヤ16と、この第1サンギヤ16に噛み合う複数の第1プラネタリギヤ18と、これらの第1プラネタリギヤ18に噛み合うとともに第1サンギヤ16に同心円状に配置された第1リングギヤ23と、複数の第1プラネタリギヤ18を回転自在に支持する第1キャリア22と、この第1サンギヤ16、第1プラネタリギヤ18、第1リングギヤ23及び第1キャリア22を収納するケーシングとしての減速機ケース26とからなり、第1キャリア22がプロペラ軸34側に連結された第1遊星歯車機構91を備える航空機用減速機10において、第1リングギヤ23と減速機ケース26との間に、エンジン90のトルク変動を減衰させる減衰機構70が配置されているので、減衰機構70が航空機用減速機10の動力伝達経路の途中に配置されるため、例えば、航空機用減速機10の外部に減衰機構を配置するのに比べて部品数の増加を抑え、構造の大変更を無くすことができ、航空機用減速機10の小型化及び軽量化を図ることができる。
本発明は第2に、第1リングギヤ23と減速機ケース26との間に減衰機構70が配置されているので、第1プラネタリギヤ18が公転することで遠心力で第1プラネタリギヤ18の各部に潤滑油を供給することができ、第1プラネタリギヤ18の潤滑性を向上させることができる。
また、既存の減速機に小変更で減衰機構70を設けることができ、コストアップを抑えることができる。
本発明は第3に、図1、図2に示したように、第1リングギヤ23には少なくとも2本の支持棒48が設けられ、これらの支持棒48と減速機ケース26側との間にそれぞれ減衰機構70が配置され、一方の減衰機構を、支持棒48を挟む形で水平方向に対向配置された一対のばね機構71とし、他方の減衰機構を、支持棒48を挟む形で上下方向に対向配置された一対の油圧ダンパ機構72,73とし、これらの油圧ダンパ機構72,73のそれぞれに備える高圧油室としての油室84,88が各油圧ダンパ機構72,73の下部に設けられているので、油圧ダンパ機構72,73の油室84,88にエアが溜まりにくくなり減衰性能低下を防止することができる。
また、一対のばね機構71,71及び一対の油圧ダンパ機構72,73をそれぞれ対向配置することで、一回転方向及びその逆の他回転方向のトルク変動に対して減衰性能を発揮させることができ、トルク変動を安定して抑制することができる。
尚、本実施形態では、図2に示したように、ダンパ機構71に圧縮コイルばね76を皿ばね78とを設けたが、これに限らず、ダンパ機構に、ばね定数の異なる2種類の圧縮コイルばね、ばね定数の異なる2種類の皿ばね、又は同一の皿ばねを用いた皿ばね個数の異なる2つのばね構造を設けることにより、2段特性の捩り特性が得られるようにしてもよい。
また、図2に示した油圧ダンパ機構72,73に代えて、摩擦によりエネルギーを吸収するダンパを用いてもよい。
本発明の航空機用減速機は、遊星歯車機構を備える減速機に好適である。
本発明に係る航空機用減速機の断面図である。 図1の2−2線断面図である。 本発明に係る航空機用減速機の動力伝達経路の模式図である。 航空機用減速機の作用図である。 航空機用減速機の共線図である。 本発明に係るばね機構の作用を示す作用図である。 本発明に係る油圧ダンパ機構の作用を示す作用図である。 本発明に係る減衰機構の捩り特性を示すグラフである。 本発明に係る航空機用減速機の動力伝達経路の別実施形態の模式図である。 従来の航空機用減速機の第1断面図である。 従来の航空機用減速機の第2断面図である。
符号の説明
10…航空機用減速機、15…出力軸、16,17…サンギヤ(第1サンギヤ、第2サンギヤ)、18,28…プラネタリギヤ(第1プラネタリギヤ、第2プラネタリギヤ)、22,32…キャリア(第1キャリア、第2キャリア)、23,27…リングギヤ(第1リングギヤ、第2リングギヤ)、26…ケーシング(減速機ケース)、34…プロペラ軸、48…支持棒、70…減衰機構、71…ばね機構、72,73…油圧ダンパ機構、84,88…高圧油室(油室)、90…エンジン、91,92…遊星歯車機構(第1遊星歯車機構、第2遊星歯車機構)。

Claims (2)

  1. エンジンの出力軸に取付けられたサンギヤと、このサンギヤに噛み合う複数のプラネタリギヤと、これらのプラネタリギヤに噛み合うとともに前記サンギヤに同心円状に配置されたリングギヤと、前記複数のプラネタリギヤを回転自在に支持するキャリアと、これらのサンギヤ、プラネタリギヤ、リングギヤ及びキャリアを収納するケーシングとからなる遊星歯車機構を備え、前記遊星歯車機構の前記リングギヤと前記キャリアのうちの一方の要素がプロペラ軸側に連結され、他方の要素が前記エンジンのトルク変動を減衰させる減衰機構を介して前記ケーシング側に連結された航空機用減速機において、
    前記他方の要素には少なくとも2本の支持棒が設けられ、これらの支持棒と前記ケーシング側との間にそれぞれ前記減衰機構が配置され、
    前記減衰機構は、一対のばね機構と一対の油圧ダンパ機構とからなり、
    前記一対のばね機構は、前記支持棒を挟む形で水平方向に対向配置され、
    前記一対の油圧ダンパ機構は、前記支持棒を挟む形で上下方向に対向配置され、
    前記一対の油圧ダンパ機構のそれぞれに備える高圧油室は、各油圧ダンパ機構の下部に設けられている、
    ことを特徴とする航空機用減速機。
  2. 前記一方の要素はリングギヤであって、このリングギヤと前記ケーシングとの間に前記減衰機構が配置されていることを特徴とする請求項1記載の航空機用減速機。
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