JP4900429B2 - 液体導通材 - Google Patents

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本発明は、液体導通材、液体噴射装置、及び液体導通材の製造方法に関する。特に本発明は、ターゲットに液体を噴射する液体噴射装置に使用され、液体供給部の液体を液体噴射部に供給する液体導通材、この液体導通材を有する液体噴射装置、及び液体導通材の製造方法に関する。
例えばインクジェット式記録装置等の液体噴射装置は、液体噴射部を往復運動させつつ液体を記録用紙などのターゲットに噴射し、記録などを行う。ターゲットに噴射される液体(例えばインク)は、液体供給部(例えばカートリッジ)から、液体噴射部(例えば記録ヘッド)に供給される。液体噴射装置には、往復移動するキャリッジに液体噴射部を搭載し、液体供給部を液体噴射装置の本体に設けるタイプがある(特許文献1参照)。
特開2001−212974号公報
液体供給部が液体噴射装置の本体に設けられている場合、液体供給部から液体噴射部に液体を導通させる液体導通材を、液体噴射装置に設ける必要がある。液体導通材は、キャリッジの往復移動に伴って部分的に曲げ伸びする。従って液体導通材の構造を途中で変更した方が好ましい場合がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる液体導通材、液体噴射装置及び液体導通材の製造方法を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
上記課題を解決するため、本発明の第1の形態は、液体噴射領域にあるターゲットに液体を噴射する液体噴射装置に使用され、液体噴射装置の本体に設けられた液体保持部から、液体を噴射する液体噴射部に液体を供給する、液体導通材であって、長手方向に沿って所要数の突条を互いに間隔を開けて併設し、かつ可撓性材料で形成される長尺状の基材と、突条の上面を覆いつつ基材の巾方向に亘って当該基材に接合される可撓性を有した第1の平板状長尺材と、突条の間隙及び第1の平板状長尺材により構成される液体の流路部とを備え、突条は、流路部の断面積が長手方向の一部において他の部分より小さくなるように成形されている、液体導通材を提供する。
本発明の第2の形態は、液体噴射領域にあるターゲットに液体を噴射する液体噴射装置に使用され、液体噴射装置の本体に設けられた液体保持部から、液体を噴射する液体噴射部に液体を供給する、液体導通材であって、長手方向に沿って溝部を有し、かつ可撓性材料で形成された長尺状の基材と、溝部の開口面を覆うと共に基材に接合される可撓性を有した第1の平板状長尺材と、溝部及び第1の平板状長尺材により構成される液体の流路部と、を備え、溝部は、流路部の断面積が長手方向の一部において他の部分より小さくなるように成形されている、液体導通材を提供する。
この液体導通材によれば、流路の断面積を長手方向の一部において他の部分より小さくすることができる。
例えば流路部の一部が湾曲している場合、突条又は溝部は、当該湾曲している一部において流路部の断面積が他の部分と比べて小さくなるように成形されているのが好ましい。このようにすると、湾曲している部分において液体の流速は速くなるため、液体中の気泡は湾曲している部分に滞留しにくくなる。
ここで、複数の突条又は溝部が、流路部の断面形状が略U字形状となるように成形されている場合、更に液体中の気泡は湾曲している部分に滞留しにくくなる。
また液体導通材は、第1の平板状長尺材を有する面とは反対側の面に、第2の平板状長尺材を更に備え、基材は、突条をそれぞれ形成し、互いに分離している複数の長尺状の隔壁部材であって、液体導通材の巾方向に互いに離間して略並行に配列されており、上面が第1の平板状長尺材に接合するとともに、下面が第2の平板状長尺材に接合する、複数の隔壁部材と、隔壁部材より高さが低く、流路部の長手方向の一部に設けられていて隣接する2つの隔壁部材を相互に固定する固定部材とを有し、流路部は、複数の隔壁部材、第1の平板状長尺材、及び第2の平板状長尺材により形成される空間部であり、固定部材を有する部分において、断面積が他の部分と比べて小さくなっていてもよい。この場合、基材を形成する可撓性材料の量を少なくすることができる。
ここで、固定部材の下面が隔壁部材の下面と略面一であり、第2の平板状長尺材に接合するようにすると、第2の平板状長尺材は基材により強く接合することができる。
基材は、液体導通材が複数の流路部を備えるべく、隔壁部材を3以上有しており、固定部材は、3以上の隔壁部材を相互に固定すべく、複数の流路部のそれぞれの中に設けられていてもよい。この場合、複数の液体を一つの液体導通材で液体噴射部に供給することができる。
本発明の第3の形態は、液体噴射領域にあるターゲットに液体を噴射する液体噴射装置であって、液体噴射装置の本体に設けられた液体保持部と、液体を噴射する液体噴射部と、液体保持部と液体噴射部を導通させて液体を液体噴射部に供給する液体導通材とを備え、液体導通材は、長手方向に沿って所要数の突条を互いに間隔を開けて併設し、かつ可撓性材料で形成される長尺状の基材と、突条の上面を覆いつつ基材の巾方向に亘って当該基材に接合される可撓性を有した第1の平板状長尺材と、複数の突条の間隙及び第1の平板状長尺材により構成される液体の流路部とを備え、複数の突条は、流路部の断面積が液体導通材の長手方向の一部において他の部分より小さくなるように成形されている、液体噴射装置を提供する。
本発明の第4の形態は、液体噴射領域にあるターゲットに液体を噴射する液体噴射装置であって、液体噴射装置の本体に設けられた液体保持部と、液体を噴射する液体噴射部と、液体保持部と液体噴射部を導通させて液体を液体噴射部に供給する液体導通材とを備え、液体導通材は、長手方向に沿って溝部を有し、かつ可撓性材料で形成された長尺状の基材と、溝部の開口面を覆うと共に基材に接合される可撓性を有した第1の平板状長尺材と、溝部及び第1の平板状長尺材により構成される液体の流路部とを備え、溝部は、流路部の断面積が液体導通材の長手方向の一部において他の部分より小さくなるように成形されている、液体噴射装置を提供する。
第3及び第4の形態によれば、第1及び第2の形態と同じ効果を得ることができる。
本発明の第5の形態は、液体噴射領域にあるターゲットに液体を噴射する液体噴射装置に使用され、液体噴射装置の本体に設けられた液体保持部から、液体を噴射する液体噴射部に液体を供給する、長尺状の液体導通材を製造する方法であって、液体導通材の幅方向に互いに離間して略並行に配列された複数の長尺状の隔壁部材と、複数の隔壁部材の間の一部分に配されていて複数の隔壁部材より高さが低く、複数の隔壁部材を互いに固定する固定部材とを有する基材を、金型に熱可塑性エラストマを流し込んで射出成形し、基材の高さ方向の一面に、可撓性を有した第1の平板状長尺材を、基材の幅方向に亘って接合するとともに、一面の裏面に、可撓性を有した第2の平板状長尺材を、基材の幅方向に亘って接合し、複数の隔壁部材、第1及び第2の平板状長尺材で液体の流路部を形成して、液体導通材を製造する、液体導通材の製造方法を提供する。
第5の形態によれば、簡単な工程で液体導通材を製造することができる。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
インクジェット式記録装置10の斜視図 インクジェット式記録装置10のインク供給系の斜視図 液体導通材100の平面図 (A)は図3のA−A断面図、(B)は(A)の一部を拡大した図 図3のB−B断面図 カートリッジ側導通部の斜視図 液体導通材100におけるカートリッジ側湾曲部付近の平面図 図7のC−C断面図
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態である液体導通材100を用いたインクジェット式記録装置10を、カバーを外した状態で示す斜視図であり、図2はインクジェット式記録装置10が有するインク供給系の斜視図である。図1及び図2に示すように、インクジェット式記録装置10は、ターゲットの一例である被記録物11の上を主走査方向に往復移動するキャリッジ42、キャリッジ42に載置されている記録ヘッド44、インクジェット式記録装置10の本体に着脱可能に固定されている複数のカートリッジ45、及び記録ヘッド44を複数のカートリッジ45に連結する液体導通材100を備える。複数のカートリッジ45は、互いに異なる色のインクを保持する。キャリッジ42は図示しないモータにより駆動され、ガイドシャフト48に沿って往復移動する。記録ヘッド44は、キャリッジ42とともに往復移動しつつ、複数色のインクを被記録物11に対して噴射して記録を行う。
液体導通材100は、長尺状であり、主要部は可撓性材料(例えば熱可塑性エラストマ)で形成されている。そして液体導通材100は、インクが流れる流路部を複数有しており、複数のカートリッジ45のそれぞれから、往復移動する記録ヘッド44にインクを供給する。
このため、一つの液体導通材100で、複数のカートリッジ45がそれぞれ保持する複数色のインクを、記録ヘッド44に供給することができる。従って複数のポリエチレンチューブを用いて複数のインクを記録ヘッド44に供給する場合と比べて、液体導通材100をインクジェット式記録装置10内で引き回すために必要なスペースを小さくすることができる。また液体導通材100を取り付けるときの工数を少なくすることができる。
液体導通材100は、カートリッジ45と接続するカートリッジ側導通部102と、記録ヘッド44と接続するヘッド側導通部104と、カートリッジ側導通部102及びヘッド側導通部104を連結する可曲部106を有する。カートリッジ側導通部102は、可曲部106との境目を、フレーム20によって固定されている。このため、カートリッジ側導通部102は記録ヘッド44が移動しても動かない。ヘッド側導通部104は、記録ヘッド44と一体に移動するように設けられているため、記録ヘッド44が移動しても曲げ伸びしない。可曲部106は、記録ヘッド44の移動に伴って曲げ伸びする。
液体導通材100の主要部を形成する可撓性材料として、SEPS(ポリスチレン−ポリエチレン−ポリプロピレン−ポリスチレン)重合体を主材料とするエラストマを用いると、液体導通材100は撓みやすくなる。この場合、液体導通材100の可曲部106をポリエチレンチューブよりも小さな曲率で湾曲させることができるため、インクジェット式記録装置10を特に小型化することができる。またキャリッジ42を駆動するモータに加わる負荷を小さくすることができる。
図3は、液体導通材100の平面図である。本図はインクジェット式記録装置10に取り付ける前の液体導通材100の平面形状を示す。液体導通材100は、平面形状において一部が曲がっており、カートリッジ側導通部102の端部とヘッド側導通部104の端部が、液体導通材100の長手方向の中央近傍で互いに対向している。詳細には、カートリッジ側導通部102の端部から、長手方向について液体導通材100の略1/4ほど離れた部分であるカートリッジ側湾曲部107において液体導通材100は略U字状に曲がっている。またヘッド側導通部104の端部から長手方向について液体導通材100の略1/4ほど離れた部分であるヘッド側湾曲部108において、液体導通材100は略U字状に曲がっている。
図4(A)は、図3における液体導通材100のA−A断面形状を示す断面図である。本図は可曲部106における液体導通材100の断面形状を示す。液体導通材100は、可曲部106において、可撓性材料で形成される基材110、及び基材110の上面に接合される平板状長尺材120を有する。本実施形態において平板状長尺材120は、例えば溶着により、又は接着剤を用いた接着により、基材110の上面に接合されている。平板状長尺材120は、基材110に接合されていない状態において可撓性を有しており、このため液体導通材100は平板状長尺材120を有していても可撓性を有する。
基材110は、断面形状が略長方形であり、可曲部106において、上面に、長手方向に延伸する溝部130を、巾方向に複数(本図においては4つ)互いに離間して有する。本例において溝部130の断面形状は略長方形であり、基材110の巾方向に複数離間して形成された複数の突条111(本図においては5つ)の間隙として形成されている。そして平板状長尺材120は、溝部130の開口面を覆いつつ、溝部130(又は複数の突条111)とともにインクの流路部を形成している。具体的には、平板状長尺材120は、突条111の上面を覆いつつ基材110の巾方向に亘って接合されることで、溝部130の開口面を覆っている。
幅方向の両端に位置する2つの突条111は他の突条111より幅広である。このようにすると、インクの溶媒(例えば水)が基材110の側面を透過して蒸発する量は少ない。また、外気が基材110の側面を透過してインクに溶解する量は少ない。
基材110は、例えば金型に熱可塑性エラストマなどの可撓性材料を流し込んで射出成形される。この場合、押し出し成形する場合に対して基材110を複雑な形状にすることができる。なお基材110を形成する可撓性材料は、SEPS重合体の他に、柔軟材としてパラフィンオイルを含むのが好ましい。
図4(B)は、図4(A)の一部を拡大した図である。平板状長尺材120は、基材110と接する側から順に、溶着層121、補強層122、金属層123及び保護層124を有する。
溶着層121は、平板状長尺材120を、溶着により基材110に接合させる。基材110がポリプロピレンを含んでいる場合、溶着層121は、ポリエチレンまたはポリプロピレンで形成されている。
補強層122は、平板状長尺材120を補強する。また補強層122は平板状長尺材120の耐熱性を向上させる。具体的には、補強層122はポリアミドで形成されている。
金属層123は、平板状長尺材120は、インクの溶媒が蒸発することを防ぐ。また金属層123は、外気が平板状長尺材120を透過してインクに溶解することも防ぐ。金属層123は、例えばアルミニウム層である。
保護層124は、金属層123を保護し、かつ平板状長尺材120を補強する。保護層124は、例えばポリエチレンテレフタレートで形成されている。
平板状長尺材120は、基材110と比べて縦弾性係数が大きい。このため、液体導通材100は、平板状長尺材120が基材110に接合する方向に湾曲する場合、基材110が縮む方向に湾曲するのが好ましい。この場合、平板状長尺材120は折れ目が入りにくくなる。このため平板状長尺材120は基材110から剥がれにくくなる。
図5は、図3における液体導通材100のB−B断面の形状を示す断面図である。図6は、カートリッジ側導通部102の斜視図である。図5及び図6は、カートリッジ側導通部102における液体導通材100の構造を示すが、ヘッド側導通部104における液体導通材100の構造も本図に示す構造を有する。図6において、上面に接合されている平板状長尺材120は、基材110の構造を示すため、破断されている。
カートリッジ側導通部102及びヘッド側導通部104において、基材110は、複数の突条111のそれぞれがそのまま長手方向に延伸した複数の隔壁部材111aを、等間隔に並列した構造を有する。複数の隔壁部材111aの断面形状は略長方形である。そして複数の隔壁部材111aの上面には、一の平板状長尺材120が接合している。また隔壁部材111aの下面には、他の平板状長尺材120が接合している。このようにカートリッジ側導通部102及びヘッド側導通部104において液体の流路部は、複数の隔壁部材111a及び2つの平板状長尺材120によって構成されている。
従って、カートリッジ側導通部102及びヘッド側導通部104において液体導通材100を他の部分と比べて薄くすることができる。また基材110を製造するために必要な材料の量を少なくすることができる。また平板状長尺材120を2つの面に有するため、カートリッジ側導通部102及びヘッド側導通部104において、インクの溶媒や外気が液体導通材100を透過する量を、少なくすることができる。
カートリッジ側導通部102及びヘッド側導通部104において、基材110は、それぞれの流路部の底部の一部分すなわち隔壁部材111aの間の長手方向の一部分に、固定部材113を有する。固定部材113は、隣接する隔壁部材111aを互いに連結して固定している。このため流路部の断面積は固定部材113を設けた部分で小さくなる。このように、固定部材113を設け、流路部の断面積を一部で小さくすると、複数の隔壁部材111aの相対位置は、平板状長尺材120を接合するときに変化しにくくなる。ここで各々の流路部に設けられた固定部材113は、長手方向において同一の位置に配されるのが好ましい。この場合、隔壁部材111aの相対位置は、平板状長尺材120を接合するときに、さらに変化しにくくなる。
また固定部材113は流路部の底部に設けられており、下面が隔壁部材111aの下面と略面一である。このため、図6において下側に図示されている平板状長尺材120は、隔壁部材111aに加え、固定部材113にも接合することができる。なお固定部材113の長手方向の断面形状は、流路部の中の滞留しないように、略台形となっている。
図5及び図6に示す構造を有する基材110は、例えば金型に熱可塑性エラストマを流し込むことで射出成形される。そしてカートリッジ側導通部102及びヘッド側導通部104は、射出成形された基材110の高さ方向の一面及び他の面にそれぞれ平板状長尺材120を基材110の幅方向に亘って接合することで、製造される。
図7は、カートリッジ側湾曲部107における液体導通材100の平面図である。本図において平板状長尺材120は、基材110の構造を示すため破断されている。
カートリッジ側湾曲部107の湾曲している部分において、突条111は、溝部130の幅が他の部分と比べて小さくなり、溝部130の断面積が小さくなるように形成されている。詳細には、湾曲する部分の前後において、突条111の幅は、湾曲している部分に近づくにつれて、なだらかに大きくなり、溝部130内部に向けて突出している。このため、インクの流速は、カートリッジ側湾曲部107の湾曲している部分において大きくなる。従って流路部の中の気泡は湾曲している部分に滞留しにくい。
図8は、図7における液体導通材100のC−C断面の形状を示す断面図であり、カートリッジ側湾曲部107の湾曲している部分における断面形状を示す。カートリッジ側湾曲部107において、突条111は、溝部130の断面形状が略U字となるように形成されている。また、図示していないが、カートリッジ側湾曲部107の湾曲している部分の前後において、溝部130の断面形状は略長方形から略U字になだらかに変化している。このため、流路部の中で発生した気泡は湾曲している部分の底部に滞留しにくい。
なお、ヘッド側湾曲部108も、図7及び図8に示したカートリッジ側湾曲部107と略同じ構造を有する。
上記説明から明らかなように、本実施形態の液体導通材100は、流路部の断面形状を一部において小さくしているため、コストを低くしたり、気泡を滞留しにくくしたりすることができる。
なお、インクジェット式記録装置10は、液体噴射装置の一例である。また、インクジェット式記録装置の記録ヘッド44は、液体噴射装置の液体噴射部の一例であり、カートリッジ45は液体供給部の一例である。
しかしながら、本発明はこれらに限られない。液体噴射装置の他の例は、液晶ディスプレイのカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置である。この場合、カラーフィルタ製造装置の色材噴射ヘッドが液体噴射部の一例である。液体噴射装置のさらに他の例は、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置である。この場合、電極形成装置の電極材(電導ペースト)噴射ヘッドが液体噴射部の一例である。液体噴射装置のさらに他の例は、バイオチップを製造するバイオチップ製造装置である。この場合、バイオチップ製造装置の生体有機物噴射ヘッドおよび精密ピペットとしての試料噴射ヘッドが液体噴射部の一例である。本発明の液体噴射装置は、産業用途を有するその他の液体噴射装置も含む。また被記録物11は、液体が噴射されることにより記録が行われる物であるが、ターゲットはこれに限定されず、例えば記録用紙、ディスプレイの電極等の回路パターンが記録される回路基板、ラベルが印刷されるCD−ROM、DNA回路が記録されるプレパラートが含まれる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10…インクジェット式記録装置、20…フレーム、42…キャリッジ、44…記録ヘッド、45…カートリッジ、100…液体導通材、102…カートリッジ側導通部、104…ヘッド側導通部、106…可曲部、107…カートリッジ側湾曲部、108…ヘッド側湾曲部、110…基材、111…突条、111a…隔壁部材、113…固定部材、120…平板状長尺材、121…溶着層、122…補強層、123…金属層、124…保護層、130…溝部

Claims (3)

  1. 液体噴射領域にあるターゲットに液体を噴射する液体噴射装置に使用され、前記液体噴射装置の本体に設けられた液体保持部から、前記液体を噴射する液体噴射部に前記液体を供給する、液体導通材であって、
    長手方向に沿って3以上の突条を互いに間隔を開けて併設し、幅方向の両端に位置する2つの突条が他の突条より幅広であり、かつ可撓性材料で形成される長尺状の基材と、
    前記突条の上面を覆いつつ前記基材の巾方向に亘って当該基材に接合される、可撓性を有する第1の平板状長尺材と、
    前記突条の間隙及び前記第1の平板状長尺材により構成される前記液体の複数の流路部と
    を備え、
    前記流路部は、一部が湾曲しており、前記突条は、当該湾曲している一部において前記流路部の断面積がの部分と比べて小さくなるように、前記突条の幅が、前記湾曲している一部の前後からなだらかに大きくなる液体導通材。
  2. 液体噴射領域にあるターゲットに液体を噴射する液体噴射装置に使用され、前記液体噴射装置の本体に設けられた液体保持部から、前記液体を噴射する液体噴射部に前記液体を供給する、液体導通材であって、
    長手方向に沿った複数の溝部を有し、前記複数の溝部の間に形成される突条が幅方向の両端に位置する2つの突条より幅が狭く、かつ可撓性材料で形成された長尺状の基材と、
    前記溝部の開口面を覆うと共に前記基材に接合される、可撓性を有する第1の平板状長尺材と、
    前記溝部及び前記第1の平板状長尺材により構成される前記液体の複数の流路部と、
    を備え、
    前記流路部は、一部が湾曲しており、前記溝部は、当該湾曲している一部において前記流路部の断面積がの部分と比べて小さくなるように、前記溝部の幅が、前記湾曲している一部の前後からなだらかに小さくなる液体導通材。
  3. 前記湾曲している一部の前後において、前記流路部の断面形状は長方形からU字になだらかに変化する請求項1または2に記載の液体導通材。
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