JPH11258163A - Icp分析装置 - Google Patents

Icp分析装置

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JPH11258163A
JPH11258163A JP10060904A JP6090498A JPH11258163A JP H11258163 A JPH11258163 A JP H11258163A JP 10060904 A JP10060904 A JP 10060904A JP 6090498 A JP6090498 A JP 6090498A JP H11258163 A JPH11258163 A JP H11258163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
plasma torch
atomized
plasma
tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP10060904A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Hirano
智之 平野
Kensuke Daiho
健介 大穂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP10060904A priority Critical patent/JPH11258163A/ja
Publication of JPH11258163A publication Critical patent/JPH11258163A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 霧化試料が液滴化して試料導入管に付着する
ことをできるだけなくし、プラズマの生成状態を安定化
する。 【解決手段】 横向きのプラズマトーチ1を備えたIC
P分析装置では、霧化試料は、プラズマトーチ1の下方
位置から試料導入管4を通じてプラズマトーチ1に導入
される。その試料導入管4のうち、プラズマトーチ1と
同じに横向きとなる個所の手前で、管内をプラズマトー
チ1に向けて先細のテーパ9に絞って、霧化試料が流速
を上げながら、湾曲個所4rから横向き個所4hに流入
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波誘導結合プ
ラズマ(ICP)を発光源として発光分光分析を行うI
CP発光分光分析装置や、ICPをイオン源として質量
分析を行うICP質量分析装置のように、ICPを利用
したICP分析装置に係り、詳しくは、プラズマトーチ
に霧化した液体試料を送り込む部分の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ICP分析装置、例えばICP発光分光
分析装置は、図2に示すように、試料をプラズマ発光さ
せるプラズマトーチ21と、プラズマトーチ21でのプ
ラズマ発光を取り込む分析部22とを備えている。分析
部22は、回折格子等の光学系を含むもので、この分析
部22において、プラズマの発光がスペクトルに分光さ
れ、各スペクトルの強度が検出される。
【0003】図示の装置では、プラズマトーチ21を横
向きとし、その水平方向前方に分析部22を配置してい
る。このような構成では、プラズマトーチ21で生成さ
れるプラズマ炎の各部分のうち、最も輝度の高い中心軸
Aの部分の発光が分析部22に取り込まれるので、高感
度の分析が可能になる。
【0004】そして、試料が液体である場合、その液体
試料は、霧化チャンバ23で霧化された上で、キャリア
ガスとともにプラズマトーチ21に導入される。その霧
化チャンバ23は、通常、プラズマトーチ21の下位に
設けられ、この霧化チャンバ23で霧化された試料は、
ガラス管からなる試料導入管24を通じてプラズマトー
チ21に導入される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、横向き
のプラズマトーチ21を備えたICP発光分光分析装置
では、霧化された試料は、プラズマトーチ21の下方位
置から試料導入管24を通じてプラズマトーチ21に導
入されるのであるが、従来は、試料導入管24の中途に
比較的に曲率半径の小さい湾曲個所があって、この湾曲
個所で霧化試料の流動方向が急激に曲げられるので、霧
化試料の一部が液滴となって管壁に付着することがあっ
た。なお、液滴となった試料が、試料導入管24の湾曲
個所や、それよりも手前の上向き個所の管壁に付着した
場合、その液滴は管壁に沿って流下して、霧化チャンバ
23側に戻るので、特に問題はない。
【0006】しかしながら、試料の液滴が、試料導入管
24の各部分のうち、プラズマトーチ21と同じに横向
きとなった個所の管壁に付着した場合は、そこに長くと
どまり、霧化試料の流れを阻害したり、液滴のままプラ
ズマ生成個所に送り込まれたりして、プラズマの生成状
態を不安定にするおそれがあった。
【0007】また、試料導入管24は、プラズマトーチ
21側から引き出された石英管と、霧化チャンバ23か
ら延出されたガラス管とからなるもので、これらの管同
士は、ジョイント部25でもって擦り合わせ接続されて
いる。このジョイント部25の管内には少なからず段差
があるから、この段差により霧化試料は流れが乱され
て、液滴になりやすい。従来、このジョイント部25
は、図示したように、試料導入管24の横向き個所に設
けられているので、この点でも、霧化試料は液滴となっ
て横向き個所の管壁に付着し、プラズマの生成状態を不
安定にするおそれが多分にあった。
【0008】本発明は、このような問題に対処したもの
で、試料導入管の管内で霧化試料が液滴となって管壁に
付着することをできるだけなくし、プラズマの生成状態
を安定化することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ICP分析装置は、横向きのプラズマトーチを備えてお
り、このプラズマトーチにはその下方位置から霧化試料
を導入する試料導入管が連結されているものであって、
試料導入管は、プラズマトーチと同様の横向きとなる個
所の手前で少なくとも管内形状がプラズマトーチに向か
って先細のテーパに絞られていることを特徴としてい
る。
【0010】また、本発明の請求項2に係るICP分析
装置は、請求項1に記載したものであって、試料導入管
のジョイント部は、管の上向き個所に設けられているこ
とを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1は本実施の形態に係るICP発光分光
分析装置のプラズマトーチ部分の構成を示す説明図であ
り、図1における符号1は発光源としてのプラズマトー
チ、2はプラズマトーチ1でのプラズマ発光を取り込む
分析部、3は液体試料を霧化する霧化チャンバ、4は霧
化試料を霧化チャンバ3からプラズマトーチ1に送り込
む試料導入管である。
【0013】プラズマトーチ1は、先端が水平一方向に
向かって開口するよう横向きに設置されている。このプ
ラズマトーチ1には、前記の試料導入管4を通じて霧化
試料がキャリアガスとともに導入されるほか、外側接続
管5を通じて冷却ガスが、また内側接続管6を通じてプ
ラズマガスがそれぞれ送り込まれ、コイル7への通電に
より、霧化試料をプラズマ化して励起発光させるように
なっている。分析部2は、回折格子等の光学系(図示せ
ず)を含み、入射するプラズマ発光をスペクトルに分光
し、各スペクトルの強度を検出する部分で、プラズマ発
光をその中心軸A方向に沿って取り込むよう、プラズマ
トーチ1の水平方向前方に配置されている。
【0014】霧化チャンバ3は、プラズマトーチ1の下
方位置にあり、試料導入管4は、この霧化チャンバ3か
ら上向きに延出し、湾曲個所4rを経てプラズマトーチ
1と同じく横向きになり、プラズマトーチ1のセンター
管1cに連通している。この試料導入管4は、プラズマ
トーチ1側から引き出された石英管と、霧化チャンバ3
から延出されるガラス管とからなるもので、本実施形態
では、プラズマトーチ1側のガラス管が長く延出され
て、両ガラス管同士のジョイント部8は、湾曲個所4r
より下位の上向き個所4uに形成されている。
【0015】また、試料導入管4の湾曲個所4rは比較
的大きい曲率半径Rとして、その上端、すなわちプラズ
マトーチ1と同じく横向きとなる個所4hの手前で、少
なくとも管内形状がプラズマトーチ1に向かって先細の
テーパ9として絞られている。したがって、試料導入管
4は、テーパ9より先の横向き個所4hがその手前の湾
曲個所4r及び上向き個所4uよりも小径となってい
る。なお、ここでは、試料導入管4の湾曲個所4rにお
ける管内形状がテーパ9であるとしているが、試料導入
管4の湾曲個所4rにおける管自体の形状がテーパ9で
あってもよいことは勿論である。
【0016】上記の構成において、霧化チャンバ3で霧
化された液体試料は、キャリアガスとともに試料導入管
4を通じて、プラズマトーチ1のセンター管1cに送り
込まれる。すなわち、試料導入管4の管内を霧化試料が
流動する途中、ジョイント部8内では、ガラス管同士の
擦り合わせ個所が段差を作っているので、霧化試料は、
流れが乱れて液滴になりやすく、一部液滴となった試料
は、ジョイント部8の辺りで管壁に付着するが、ここで
は管が上向きなので、液滴は管壁に沿って流下して霧化
チャンバ3の側に戻り、液滴のままプラズマトーチ1に
入る等の不具合は生じない。
【0017】試料導入管4の上向き個所4uを通過した
霧化試料は、湾曲個所4rを経て横向き個所4hに流入
する。湾曲個所4rでは、霧化試料は、流動方向を変え
られることで液滴化しやすいが、本発明の構成では、湾
曲個所4rの曲率半径が大きく、しかも、湾曲個所4r
の上端ではテーパに9より流路が絞られているので、霧
化試料は流れを乱されずに湾曲個所4rを流れ、その湾
曲個所4rから流速を上げながら横向き個所4hに流入
し、高速で横向き個所4hを通過する。したがって、試
料導入管4の横向き個所4hでは、霧化試料が液滴化し
て管壁に付着するようなことがなく、液滴でプラズマの
生成状態が乱されるおそれがない。
【0018】テーパ9の手前では、比較的に流速が低い
ので、試料が液滴化し管壁に付着することがあるが、テ
ーパ9およびその手前の個所では、管が斜め上向きにな
っているので、液滴はその傾斜に沿って流下することに
なり、問題を生じない。このように、試料導入管4の横
向き個所4hでは、霧化試料は流れを乱されずに高速で
流れるので、液滴化せず、そこに至る個所では、液滴化
することがあるが、その液滴は管壁に沿って流下して霧
化チャンバ3の側に戻るので、不具合は生じない。
【0019】
【発明の効果】本発明に係るICP分析装置は、横向き
のプラズマトーチに霧化試料を導入する試料導入管にお
いて、霧化試料が流速を上げながら湾曲個所から横向き
個所に流入することになり、高速で横向き個所を通過す
るようにしているので、霧化試料が試料導入管の横向き
個所の内部で液滴化して管壁に付着することがなくな
り、液滴によってプラズマの生成状態が乱されるおそれ
もなくなるという効果が得られる。
【0020】また、試料導入管のテーパの手前で、霧化
試料が一部液滴化して管壁に付着しても、その液滴は管
の傾斜に沿って流下して霧化チャンバ側に戻るから、不
都合な問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るICP発光分光分析装置のプ
ラズマトーチ部分の構成を示す説明図である。
【図2】従来の形態に係るICP発光分光分析装置のプ
ラズマトーチ部分の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プラズマトーチ 2 分析部 3 霧化チャンバ 4 試料導入管 4u 上向き個所 4r 湾曲個所 4h 横向き個所 9 テーパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横向きのプラズマトーチを備えており、
    このプラズマトーチにはその下方位置から霧化試料を導
    入する試料導入管が連結されているICP分析装置であ
    って、 試料導入管は、プラズマトーチと同様の横向きとなる個
    所の手前で少なくとも管内形状がプラズマトーチに向か
    って先細のテーパに絞られていることを特徴とするIC
    P分析装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のICP分析装置であっ
    て、 試料導入管のジョイント部は、管の上向き個所に設けら
    れていることを特徴とするICP分析装置。
JP10060904A 1998-03-12 1998-03-12 Icp分析装置 Pending JPH11258163A (ja)

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JP10060904A JPH11258163A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 Icp分析装置

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