JP4900050B2 - 画像生成装置および記録媒体 - Google Patents
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Description
記録媒体上の位置に固有な位置情報を表す位置符号と当該記録媒体に記録される記録情報を表す情報符号とを配置した符号ブロックを生成する符号ブロック生成手段と、
前記位置情報および前記記録情報の読取装置の制御に用いられる制御符号を生成する制御符号生成手段と、
前記符号ブロック生成手段により生成された前記符号ブロックに配置される前記情報符号の一部を前記制御符号生成手段により生成された前記制御符号に置き換える置き換え手段と、
前記置き換え手段により処理された前記制御符号を含む前記符号ブロックを各符号に対応して定められたパターン画像に変換して前記記録媒体に描画される画像を生成する画像生成手段とを備え、
前記置き換え手段は、隣接する前記符号ブロックどうしでは前記制御符号の位置が異なるように前記情報符号から前記制御符号への置き換えを行うことを特徴とする画像生成装置である。
請求項2に係る発明は、
前記置き換え手段は、前記情報符号と前記制御符号とが交互に並び、かつ隣接する前記符号ブロックどうしでは前記制御符号の位置が異なるように前記情報符号から前記制御符号への置き換えを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置である。
請求項3に係る発明は、
前記置き換え手段は、全ての前記情報符号が特定の複数個の前記符号ブロックのうち1個以上に含まれるように前記情報符号から前記制御符号への置き換えを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置である。
請求項4に係る発明は、
一定の区画を形成して配置され記録媒体上の位置に固有な位置情報を表す位置符号、当該区画内に配置され記録情報を表す情報符号および当該区画内に配置され当該位置符号および当該情報符号の読取装置の制御に用いられる制御符号を含み、当該情報符号と当該制御符号とが当該区画内に交互に並び、かつ隣接する当該区画どうしでは当該情報符号および当該制御符号の位置が異なるように配置された符号ブロックを生成する符号ブロック生成手段と、
前記符号ブロック生成手段により生成された前記符号ブロックを各符号に対応して定められたパターン画像に変換して前記記録媒体に描画される画像を生成する画像生成手段とを備えることを特徴とする画像生成装置である。
請求項5に係る発明は、
記録媒体上の位置を表す位置符号と記録情報を表す情報符号と読取装置の制御に用いられる制御符号とを含む符号ブロックであって、当該情報符号および当該制御符号は当該符号ブロックの一定の領域に配置され、かつ当該領域における全ての符号配置位置には特定の複数個の当該符号ブロックのうち1個以上において当該情報符号が存在するように各符号が配置された符号ブロックを生成する符号ブロック生成手段と、
前記符号ブロック生成手段により生成された前記符号ブロックを各符号に対応して定められたパターン画像に変換して前記記録媒体に描画される画像を生成する画像生成手段とを備えることを特徴とする画像生成装置である。
請求項6に係る発明は、
表面にパターン画像が描画された記録媒体であって、
一定の区画を形成して配置され、前記記録媒体上の位置に固有な位置情報を表す位置符号のパターン画像と、
前記位置符号のパターン画像により形成される区画内に配置され、記録情報を表す情報符号のパターン画像と、
前記位置符号のパターン画像により形成される区画内に配置され、読取装置の制御に用いられる制御符号のパターン画像とが描画され、
前記情報符号のパターン画像と前記制御符号のパターン画像とが前記区画内に交互に並び、かつ隣接する当該区画どうしでは前記情報符号のパターン画像および前記制御符号のパターン画像の位置が異なるように配置されることを特徴とする記録媒体である。
請求項7に係る発明は、
表面にパターン画像が描画された記録媒体であって、
前記記録媒体上の位置を表す位置符号と記録情報を表す情報符号と読取装置の制御に用いられる制御符号とを含む符号ブロックが配置され、
前記情報符号および前記制御符号は前記符号ブロックの一定の領域に配置され、かつ当該領域における全ての符号配置位置には特定の複数個の前記符号ブロックのうち1個以上において当該情報符号が存在するように配置されることを特徴とする記録媒体である。
請求項8に係る発明は、
前記情報符号および前記制御符号は、前記符号ブロックの一定の領域に交互に並び、かつ隣接する2つの符号ブロックにおける当該領域では当該情報符号および当該制御符号の位置が異なるように配置されることを特徴とする請求項7に記載の記録媒体である。
請求項1に係る発明によれば、制御符号に置き換えられた情報符号を補間することで情報符号による記録情報を復元できる。
請求項2に係る発明によれば、隣接する2つの符号ブロックにおいて制御符号に置き換えられた情報符号を補間することで情報符号による記録情報を復元できる。
請求項3に係る発明によれば、特定の複数個の符号ブロックにおいて制御符号に置き換えられた情報符号を補間することで情報符号による記録情報を復元できる。
請求項4に係る発明によれば、制御符号を含む符号ブロックにおいても隣接する2つの符号ブロックの情報符号を補間することで情報符号による記録情報を復元できる。
請求項5に係る発明によれば、制御符号を含む符号ブロックにおいても特定の複数個の符号ブロックの情報符号を補間することで情報符号による記録情報を復元できる。
請求項6に係る発明によれば、制御符号を含む符号ブロックにおいても隣接する2つの符号ブロックの情報符号を補間することで情報符号による記録情報を復元できる。
請求項7に係る発明によれば、制御符号を含む符号ブロックにおいても特定の複数個の符号ブロックの情報符号を補間することで情報符号による記録情報を復元できる。
請求項8に係る発明によれば、特に隣接する2つの符号ブロックにおいて情報符号を補間することで情報符号による記録情報を復元できる。
まず、本実施形態で単位符号として用いられる符号パターン画像(以下、単位符号パターン)、単位符号パターンにより情報を記録する符号ブロックおよび制御符号の符号パターン画像の構成を説明し、その後、これらの符号の符号パターン画像を使用するための画像生成装置および情報復号装置の説明をする。
図1は、単位符号パターンの例を示す図である。
図示の例では、縦3箇所で横3箇所(以下、3×3箇所と表示する)の計9箇所のドットを配置できる場所から3つの場所を選択してドットを配置する。この場合、単位符号パターンのドット配置組み合わせは84通り(84=9C3)となる(ここで、mCn=m!/{(m−n)!×n!}である)。600dpiで記録する場合、図1における1つのドットサイズ(四角の大きさ)は縦2画素で横2画素であり(以下、2×2画素と表示する)、計算上は84.6μm×84.6μmの矩形となる(ただし、記録されたトナー像ではゼログラフィープロセスの影響によりφ100μm程度のドット形状となる)。したがって、単位符号パターンの大きさは縦12画素、横12画素(12×12画素)であり、0.5076mm×0.5076mmとなる。
図2は、図1の単位符号パターンが取り得る84通りのドット配置を示す図、図3は、同期符号として使用できる4種類の単位符号パターンの例(5セット)を示す図である。なお、表示の簡略化のため、ドット間の空白は省略している。
図4は、符号ブロックの例を示す図である。
図4に示す符号ブロックは、図1に示した単位符号パターンを5×5個並べて構成される。符号ブロックの左上の位置には、図3で示した同期符号が配置される。すなわち、図3(a)〜(e)の同期符号の中から何れかが選択され、選択された同期符号に含まれる4通りの単位符号パターンから選択された1つが符号ブロックの左上に配置される。
次に、上述した単位符号パターンおよび符号ブロックとは異なる体系による本実施形態の制御符号について説明する。
本実施形態で用いられる制御符号は、上述した符号ブロックの読み取り時に検出され、読み取り装置の動作を制御するためのものである。制御内容は、読み取り装置が有する機能等に応じて任意に設定し得るが、例えばセキュリティの観点から重要な比較的単純な動作制御に用いられる。具体的には、読み取り動作の停止制御(スキャン禁止)、複写動作の停止制御(複写禁止)、ファクシミリ送信動作の停止制御(ファクシミリ送信禁止)等である。
図5に示す制御符号は、右上がりの斜線パターン(P0)および左上がりの斜線パターン(P1)を1組としている。パターンP0およびP1は、単位符号パターンと同じ大きさの12×12画素の領域に、それぞれ12画素を用いて形成されている。上述したように、単位符号パターンには、12×12画素の領域に2×2画素のサイズのドットが3個配置されている。すなわち、単位符号パターンも合計12画素(2×2×3)を用いて形成されている。したがって、制御符号および単位符号パターンの画像濃度は、共に8.3%(=12/(12×12))である。画像濃度を等しくすることで、後述するように単位符号パターンを制御符号に置き換えても目立ちにくくなる。
本実施形態では、符号ブロックを構成する単位符号パターンの一部を制御符号の符号パターン画像に置き換えることで、記録媒体に制御符号を記録する。制御符号に置き換えられる単位符号パターンは情報符号のみとし、同期符号および位置符号は制御符号に置き換えない。すなわち、制御符号は、情報符号領域にのみ配置される。
制御符号を含む符号ブロックは、図6に示したようにC0A、C0B、C1A、C1Bの4種類がある。本実施形態では記録媒体上に、図7に示すようにC0AとC0B、C1AとC1Bを交互に並べて配列する。図6に示したように、C0AとC0Bは、各々重複しない位置に制御符号が記録されている。同様に、C1AとC1Bは、各々重複しない位置に制御符号が記録されている。したがって、符号ブロックにより記録された情報を読み取る際には、相互に隣接する2つの符号ブロックを読み取り、制御符号に置き換えられている単位符号パターンを補間することによって、情報符号領域の全ての情報が復元されることとなる。なお、図7の例では、C0AとC0B、C1AとC1Bをそれぞれ1個ずつ並べているが、実際には、図8に示すように、一定の領域ごとにC0AとC0BまたはC1AとC1Bを交互に並べることとする。図8の例では、記録媒体上に4ブロック×4ブロックの領域が設定され、所定の領域にC0AとC0Bが交互に配列され、これと隣接する領域にC1AとC1Bが交互に配列されている。
次に、上述した符号パターン画像を生成する画像生成装置について説明する。
図9は、画像生成装置の構成を示す図である。
図9を参照すると、画像生成装置は大まかに、上述した符号ブロックを生成する符号ブロック生成部100と、生成された符号ブロックを記録媒体上に形成する出力画像生成部200とを備える。
次に、上記のようにして記録媒体上に形成された符号パターン画像から情報を読み取る処理について説明する。
情報復号装置は、記録媒体上に形成された符号パターン画像を光学的に読み取り、符号を検出して情報を読み取る。情報復号装置は、ペン型の読み取りデバイス(電子ペン:詳細は後述)やスキャナ等で実現される。ここでは、情報復号装置が、スキャナによる読み取り機能、複写機能、ファクシミリ送信機能等を備える複合機である場合を例として説明する。
図11を参照すると、本実施形態の情報復号装置は、画像入力部301と、ノイズ除去部302と、ドットパターン検出部303と、同期化部304と、単位符号パターン境界検出部305と、同期符号検出部306と、情報符号検出部307と、RS符号復号部308と、位置符号検出部309と、位置符号復号部310とを備える。また、情報復号装置は、制御符号のパターン画像を検出する制御符号パターン検出部410と、制御符号が検出された場合に情報復号装置の動作を制御する動作制御部420とを備える。これらの各機能は、情報復号装置の制御回路とメモリ等の記憶装置により実現される。複合機の生産性を低下させずに複写やスキャンなどの処理を行うには、制御符号パターン検出部410の処理は特に高速でなければならない。制御符号パターン検出部410の処理を高速化するには、これらの各機能をASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)やFPGA(Field Programmable Gate Array:プログラミングすることができるLSI)、DSP(Digital Signal Processor:音声や画像などの処理に特化したマイクロプロセッサ)などのハードウェアとして実装しても良い。さらにまた、複合機である情報復号装置は、動作制御部420による制御対象として、画像読み取り部401、画像送信部402、画像形成部403、FAX送信部404を備える。
ノイズ除去部302は、画像入力部301から受け取った画像に含まれるノイズ(撮像素子感度のばらつきや電子回路により発生するノイズ等)を除去するための処理を行う。ノイズ除去の処理の種類は、撮像系の特性に合わせるべきだが、ぼかし処理やアンシャープマスキングなどの先鋭化処理を適用することができる。具体的な除去方法は、公知の方法を用いることができる。
RS符号復号部308は、画像生成装置においてRS符号の符号化処理で用いたパラメータ(ブロック数など)と同じパラメータを用いて検出された情報符号を復号し、記録情報を出力する。
位置符号復号部310は、位置符号検出部309により取得された位置符号からM系列の部分系列を取り出す。そして、画像生成装置において位置符号の生成に用いたM系列のうち、検出された部分系列に対応する位置を探索する。位置符号の間には同期符号が配置されているため、得られたM系列の位置から同期符号による位置のオフセットを補正した値を計算し、位置情報として出力する。
次に、同期化部304による同期化処理について説明する。
図12は、同期化処理の概要を説明する図である。
同期化部304は、ドットパターン検出部303により検出されたドットパターンに対して仮想的な格子を当てはめ、各格子のます目内でのドットの有無を検査し、ドットがない部分を0、ドットがある部分を1として、仮想格子から2次元配列を生成する。仮想格子の向き(角度)は、ドットパターンから推定することができる。図1、図2、図3から明らかなように、符号パターンから2つのドットを選んだとき、その2つのドット間の距離が最も近接するのは、その2つのドットが0度方向か90度方向に隣接して並んでいる場合である。したがって、検出された複数のドットパターンから、最も近接しているドットの対を検出して、そのドット対が向いている方向から符号パターンの傾き角度を検出することができ、それを格子の方向とすることができる。また、最も近接した2つのドット間の距離が単位符号パターンにおけるドット間隔となっているので、同期化処理に使用する格子の間隔は、上記に説明した検出された最も近接したドットの対の間隔とすることができる。
次に、単位符号パターン境界検出部305による境界検出処理について説明する。
図13は、単位符号パターンの境界検出処理の概要を説明する図である。なお、図13(a)は、9C2の単位符号パターンで構成された符号パターンの例である。
実際に境界検出の対象となるのは、図12で示したようなビット値0とビット値1とからなる同期化された2次元配列であるが、ここでは直感的に捕らえやすいようにドットパターンを用いて説明する。
以上のようにして単位符号パターンの境界位置が特定できたならば、各単位符号パターンを検査して同期符号を検出し、90度回転対称である4種の同期符号のいずれが検出されたかによって符号パターンの回転を判定する。そして、回転補正した後に、補正されたドットパターンから位置符号および識別符号を抽出することができる。
次に、制御符号の検出および情報復号装置の動作制御について説明する。
まず、図11に示した情報復号装置における制御対象の機能について説明する。画像読み取り部401は、記録媒体に形成された画像を光学的に読み取るスキャナ機能を有する。実際には、画像入力部301と同一の構成であるが、図11においては制御対象であることを明確にするため、別個に記載している。画像送信部402は、ネットワークインターフェイス等を介して画像読み取り部401により読み取った画像を外部機器(コンピュータ等)に送信する送信機能を有する。画像形成部403は、画像読み取り部401により読み取った画像を別の記録媒体上に形成(複写)する機能を有する。FAX送信部404は、電話回線を介して画像読み取り部401により読み取った画像をファクシミリ送信する機能を有する。
図14は、制御符号パターン検出部410の機能構成を示す図である。
図14を参照すると、制御符号パターン検出部410は、ドット除去部411、二値化部412、パターン検出部413、ブロック処理部414、パターン特徴検査部415および画像特性判定部416を備える。ドット除去部411は、単位符号パターンにおける9C3パターンのドットが、制御符号のパターン検出におけるノイズとして作用するのを防止するため、入力画像から小サイズのドット(600dpiで2×2ドットサイズ程度)を除去する。二値化部412は、多値画像である入力画像を2値画像へ変換する。パターン検出部413は、制御符号のパターン画像を検出する。図5に示した制御符号は斜線形状の特徴を持っているので、この特徴を検出するような処理、例えばパターンマッチングによる検出を行う。ブロック処理部414は、入力画像を小領域のブロック画像(例えば、一つのブロック画像は64画素×256画素程度)に分割し、パターン検出部413により検出された制御符号のパターン画像をブロック画像毎に、メモリに保持する。パターン特徴検査部415は、ブロック画像毎に、ブロック画像内に含まれる制御符号のパターン画像の特徴(パターン特徴)を検査する。図5に示した例では、制御符号のパターン画像は2種類あり、小領域で見たときの2つの制御符号の比率および個数は、予測される一定の範囲に入っているはずである。そこで、これを検査することにより、制御符号の有無を判断する。画像特性判定部416は、所定数のブロック画像で制御符号のパターン特徴が検出された場合に、入力画像を制御符号付きの画像と判定し、制御符号が検出されたことを示す信号を動作制御部420へ送る。
本実施形態では、単位符号パターンおよび符号ブロックとは異なる体系による制御符号を符号ブロック内に配置する。これに対し、単位符号パターンおよび符号ブロックとは無関係に何らかの制御符号を記録媒体上に形成する既存技術がある。このような異なる体系の制御符号が記録媒体上に混在する場合であっても、制御符号として使用されるパターン画像が共通している場合は、図14に示した構成のうち画像処理の部分を前処理として共通化することができる。具体的には、パターン検出部413までを共通化し、ブロック処理部414以降の判定処理を個々の制御符号の体系に応じて個別に行う。図15に示す例では、3つの体系による制御符号が混在しているものとし、ブロック処理部414a、414b、414cが、各々の体系に応じたブロックサイズ(ブロック画像)で入力画像を分解する。そして、パターン特徴検査部415a、415b、415cおよび画像特性判定部416a、416b、416cが、入力画像に各々の体系の制御符号が含まれているか否かを判定する。パターン検出部413までの画像処理は重い処理なので、この部分を共通化することにより情報復号装置の負荷を軽減することができる。一方、その後の判定処理はデータ数も少ない軽い処理なので、並列に実行しても情報復号装置の負荷はそれほど増大せず、影響は少ない。
次に、上述した本実施形態による画像生成装置および情報複合装置を含むシステム構成例について説明する。
図16は、文書に符号パターンが重畳された印刷文書を生成するシステム構成例を示す図である。この例では、記録情報として電子文書や電子文書が印刷された印刷文書を識別するための識別情報が上述した情報符号のパターン画像により記録されるものとする。識別情報としては、任意の情報を使用することができる。例えば、128ビット長のUUIDや、サーバのネットワークアドレスと印刷時刻から生成したIDとすることもできる。
図16に示すシステムは、端末装置11と、文書管理サーバ12と、識別情報管理サーバ13と、プリンタ14とがネットワークを介して相互に接続されて構成されている。
文書管理サーバ12は、パーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータ装置である。識別情報管理サーバ13に印刷が指示された電子文書とその属性情報(例えば10ページの電子文書を2UPで5部出力、余白5mm、などの情報)を送信する。
プリンタ14は、識別情報管理サーバ13から受信したPDLに基づいて画像を生成し、トナー等の画像形成材を用い、印刷画像として用紙等の記録媒体に印刷出力する。
本システム構成例では、識別情報管理サーバ13またはプリンタ14で符号パターン画像を生成する例を示したが、文書管理サーバ12で生成することもできる。その場合、文書管理サーバ12は、識別情報管理サーバ13に電子文書の属性情報のみを送信する。識別情報管理サーバ13は、受信した属性情報から必要な識別情報の個数を算出し、受信した属性情報と発行する識別情報とを関連付け、文書管理サーバ12に識別情報を送信する。文書管理サーバ12は、受信した識別情報を元に、符号パターン画像を生成し、電子文書情報と共にプリンタ14へ送信する。
図17に示すシステムは、上述した端末装置11、文書管理サーバ12および識別情報管理サーバ13と、上述した本実施形態における情報復号装置である複合機15とで構成されている。複合機15は、例えば図11を参照して説明した装置のように構成される。
図18に示すシステムは、上述した端末装置11、文書管理サーバ12および識別情報管理サーバ13の他、情報復号装置として電子ペン20を備えて構成されている。電子ペン20の構成については後述する。
識別情報管理サーバ13は、受信した筆記情報に含まれる識別情報に基づき、対応する電子文書の属性情報を検索する。対応する電子文書の属性情報を検出すると、オリジナルの電子文書にアクセスし、このオリジナルの電子文書から筆記情報を反映するための電子文書(筆記済電子文書)を生成する。なお、この処理の前に、筆記済電子文書があるかどうかを検索し、筆記済の電子文書を検出した時は、筆記済の電子文書に今回取得した筆記情報を反映しても良い。また、端末装置11に新たに筆記済電子文書を生成するか、検出した筆記済電子文書に筆記情報を追記するかどうかを問い合わせる構成としても良い。筆記済電子文書は、識別情報管理サーバ13に筆記済電子文書の属性情報(格納場所)を予め登録しておくことで、容易に検索・取得できる。
次に、情報復号装置である電子ペン20の構成を説明する。
図19は、電子ペン20の構成例を示す図である。
図19に示す電子ペン20において、制御回路21は、電子ペンの動作を制御する回路である。制御回路21は、入力画像から符号パターンを検出する画像処理部25および符号パターンを復号して筆記情報を取得するデータ処理部26を含む。また制御回路21は、電子ペン20による筆記動作を検出するための圧力センサ22、紙面を照明するための赤外LED23、画像を入力するための赤外CMOS24、筆記情報を記憶するためのメモリ27、外部装置と通信するための通信回路28、電子ペン20を駆動するためのバッテリー29が接続されている。
Claims (8)
- 記録媒体上の位置に固有な位置情報を表す位置符号と当該記録媒体に記録される記録情報を表す情報符号とを配置した符号ブロックを生成する符号ブロック生成手段と、
前記位置情報および前記記録情報の読取装置の制御に用いられる制御符号を生成する制御符号生成手段と、
前記符号ブロック生成手段により生成された前記符号ブロックに配置される前記情報符号の一部を前記制御符号生成手段により生成された前記制御符号に置き換える置き換え手段と、
前記置き換え手段により処理された前記制御符号を含む前記符号ブロックを各符号に対応して定められたパターン画像に変換して前記記録媒体に描画される画像を生成する画像生成手段とを備え、
前記置き換え手段は、隣接する前記符号ブロックどうしでは前記制御符号の位置が異なるように前記情報符号から前記制御符号への置き換えを行うことを特徴とする画像生成装置。 - 前記置き換え手段は、前記情報符号と前記制御符号とが交互に並び、かつ隣接する前記符号ブロックどうしでは前記制御符号の位置が異なるように前記情報符号から前記制御符号への置き換えを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
- 前記置き換え手段は、全ての前記情報符号が特定の複数個の前記符号ブロックのうち1個以上に含まれるように前記情報符号から前記制御符号への置き換えを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
- 一定の区画を形成して配置され記録媒体上の位置に固有な位置情報を表す位置符号、当該区画内に配置され記録情報を表す情報符号および当該区画内に配置され当該位置符号および当該情報符号の読取装置の制御に用いられる制御符号を含み、当該情報符号と当該制御符号とが当該区画内に交互に並び、かつ隣接する当該区画どうしでは当該情報符号および当該制御符号の位置が異なるように配置された符号ブロックを生成する符号ブロック生成手段と、
前記符号ブロック生成手段により生成された前記符号ブロックを各符号に対応して定められたパターン画像に変換して前記記録媒体に描画される画像を生成する画像生成手段とを備えることを特徴とする画像生成装置。 - 記録媒体上の位置を表す位置符号と記録情報を表す情報符号と読取装置の制御に用いられる制御符号とを含む符号ブロックであって、当該情報符号および当該制御符号は当該符号ブロックの一定の領域に配置され、かつ当該領域における全ての符号配置位置には特定の複数個の当該符号ブロックのうち1個以上において当該情報符号が存在するように各符号が配置された符号ブロックを生成する符号ブロック生成手段と、
前記符号ブロック生成手段により生成された前記符号ブロックを各符号に対応して定められたパターン画像に変換して前記記録媒体に描画される画像を生成する画像生成手段とを備えることを特徴とする画像生成装置。 - 表面にパターン画像が描画された記録媒体であって、
一定の区画を形成して配置され、前記記録媒体上の位置に固有な位置情報を表す位置符号のパターン画像と、
前記位置符号のパターン画像により形成される区画内に配置され、記録情報を表す情報符号のパターン画像と、
前記位置符号のパターン画像により形成される区画内に配置され、読取装置の制御に用いられる制御符号のパターン画像とが描画され、
前記情報符号のパターン画像と前記制御符号のパターン画像とが前記区画内に交互に並び、かつ隣接する当該区画どうしでは前記情報符号のパターン画像および前記制御符号のパターン画像の位置が異なるように配置されることを特徴とする記録媒体。 - 表面にパターン画像が描画された記録媒体であって、
前記記録媒体上の位置を表す位置符号と記録情報を表す情報符号と読取装置の制御に用いられる制御符号とを含む符号ブロックが配置され、
前記情報符号および前記制御符号は前記符号ブロックの一定の領域に配置され、かつ当該領域における全ての符号配置位置には特定の複数個の前記符号ブロックのうち1個以上において当該情報符号が存在するように配置されることを特徴とする記録媒体。 - 前記情報符号および前記制御符号は、前記符号ブロックの一定の領域に交互に並び、かつ隣接する2つの符号ブロックにおける当該領域では当該情報符号および当該制御符号の位置が異なるように配置されることを特徴とする請求項7に記載の記録媒体。
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