JP4899107B2 - 草刈り鎌及び製造法 - Google Patents

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Description

本発明は、草刈り鎌及び製造法の分野に関するものである。
従来の鎌として、第1に公開実用昭和50−34326換え刃式の鎌が開示されているが、この鎌は柄1の上方に取着したアーム2に刃3をネジ4、5で固定する構造である。そのため刃3がアーム2にネジ4、5で固定する程度なので、両部材が使用中にがた付くおそれがある。
第2に、実公昭18−7355号鎌が開示されているが、この鎌は把柄7の頭部に取付片4を取付け、この取付片4に骨枠1を螺鋲6を締着し、薄い刃板2を挾挿する構造である。
しかし、前記構造では、骨枠1と刃板2とが挾挿するだけなので、使用中にがた付きが出て作業性に影響を与えるおそれがある。
さらに、第3に特開2002−125426公開特許公報の草刈り鎌が開示されているが、この鎌は、握持部1と背部3と刃部2とからなり、前記背部3に刃部2が止着ネジ4fによって止着され、刃部2の替刃体4は薄平板状のカッターナイフ4aからなっている。
そのため、刃部2と背部3とは、止着ネジで4fで固定するだけなので、作業中にがた付くおそれがあると共に、作業性は良好でない。
さらに、前記鎌は、刃部2を砥石で研ぐことができない。
実開昭50−34326公開公報 実公昭18−7355号公告公報 特開2002−125426公開特許公報
しかるに、本発明が解決しようとする課題は下記のとおり、従来タイプの替刃式草刈り鎌とは異なり替刃を不要とし、さらに刃の取付け部位を、刃体の裏面部の下方を刃部として、砥石に僅か2〜5回位往復運動をさせるだけで、十分に研ぎ上げることができるようにすると共に、刃が小石等に当っても、刃が欠けたりしない堅固な草刈り鎌を得るものである。
さらに、従来タイプの草刈り鎌は、製法として地金に、鋼付けをし、背の部分を厚く、刃の付く部位を平に薄く叩き延ばしていたが、薄くするのにも限度があり、薄くしすぎると刃が直ちに欠けてしまうおそれがあった。
また従来の市販されている有名な草刈り鎌について丹念に調べてみたところ、安価な格安品や、切れると言われている高級品でも、共に刃先が厚く鈍角である。即ち鋭角にすると鎌の刃先が欠けるためわざと鈍角にしているものと見受けられる。一見1cm以上の刃のように見えるが、実際は2mm位である。これは鈍角の刃を隠すため1cm以上削り表面上広く見せ、且鋭角な刃であるかのように見せているにすぎないことが判明した。そして従来の草刈り鎌は砥石を片手に持ち、鎌の刃を研ぐのであるが決して良好な刃は付かないことが判明した。
これに対し、本発明の草刈り鎌は、刃部を薄く、しかも刃は裏刃にして5〜6回研ぐだけと云うよりも、擦る感じで十分にして、且直ちに刃が付き研げるようにした。そのため、従来のような替刃方式を全く不要にした。
さらに、本発明は、草刈り鎌の刃体を、厚さが0.3mmもしくは0.3mm前後の刃先が欠けない極薄の鋼板材を使用した。
また本発明は、草刈り鎌の刃体を補強する補強体として、前記の刃体と同じ厚さ(0.3mmもしくは0.3mm前後)の鋼板材を使用し、余りにも薄すぎて製品にはならない前記刃体を補強した。そのために、前記刃体の厚さよりも、約2倍(0.55mmないし0.55mm前後)の厚さにして刃体自体の切れ味を極めて良好にして前記刃体を補強した。
さらに本発明は、前記草刈り鎌の刃体の全表面に従来のクロームメッキよりも3倍もの厚さの硬質メッキ処理を施し、そのため刃部にヤスリをかけても、ヤスリがかからない程度の固い皮膜を形成し、しかも切れ味が極めて良好にして製品寿命も従来品に比し著しく延命し、経済効果をアップせしめた。
また本発明は、前記草刈り鎌の極薄の硬質クロームメッキを施した刃体を補強するために、前記刃体と同じ厚さが0.55mmもしくは0.55mmのクロームメッキ処理を施した鋼板材補強体とを、固定具を介して接着し、鎌自体を厚くして長期間刃体の刃部が欠けることなく、しかも切れ味が変らない刃体とした。
さらに本発明は、前記草刈り鎌の補強体付き刃体を握り柄に対し、右側方に位置するようにセットし、左利きの方々でも使用することができるようにした。
また本発明は、前記草刈り鎌の刃体のしなりを平面図よりみると一目瞭然のように、アール状の独特の撓り(湾曲部)を付けて、刃体のどの部分でも、凹凸の多い土地に植生する草の根等に確実に当って、スムーズに草刈りができるようにした。
さらに本発明は、草刈り鎌の刃体の刃部を薄い刃体の裏面に設け、市販(100円ショップ)されている砥石に乗せるだけで、砥ぐための角度合せを極めて容易に調整できると共に、乗せたまま4〜5回程往復させるだけで刃部の研磨がスムーズにできるようにした。
また本発明は、草刈り鎌の刃体と補強体の使用材料を、鋼板材を使用して、刃体と補強体とをリベットにて圧潰接着をしても、ひび割れが発生しないようにした。
上記課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明は、鎌の刃部5付き刃体aと、前記刃体aを補強する補強体bと、握り柄cと、前記握り柄cの頭部に取付けたシャンクdとからなる草刈り鎌Aにおいて、前記刃体aは、右側方部の部位及び刃先尖状部2から前記右側方部の部位に夫々嵌挿孔6を有し、且厚さが極薄の鋼板材製にして、且前記刃体aの全面に硬質クロームメッキ処理を施し、前記補強体bは、前記刃体aより小形状にして、且右側方部の部位及び尖状先端部7から前記右側方部の部位に前記刃体aの嵌挿孔6と合致する嵌挿孔8を有する厚さが前記刃体aの厚さよりも厚い鋼板材製とし、且全面にクロームメッキ処理を施すと共に、前記刃体aの表面部1又は裏面部4に前記補強体bを重合して、前記刃体a及び前記補強体bの嵌挿孔6、8を合致せしめ、一体となった前記刃体aと補強体bの嵌挿孔6、8と前記シャンクdに形成の嵌挿孔10とを合致せしめ、合致せしめた各嵌挿孔6、8、10に固定具12を挿入し圧潰接着せしめ前記シャンクの下方部を前記握り柄cに刺し込み組立てることを特徴とする草刈り鎌である。
上記課題を解決するための手段として、請求項2記載の発明は、前記鎌の刃体aは、刃先尖状部2と右側方部の嵌挿孔6との間の中央部位から前記刃先部2までの部位を内側方に折曲する湾曲部9を形成し、前記刃体aに重合する補強体bの尖状先端部7から前記右側方部の嵌挿孔8との間の中央部位から前記尖状先端部7までの部位をも内側方に前記刃体aと同様に折曲する湾曲部9を形成し組立てることを特徴とする請求項1に記載の草刈り鎌である。
上記課題を解決するための手段として、請求項3記載の発明は、前記鎌の刃体aは、厚さが0.3mmないし0.3mm前後の鋼板材製にして、且前記刃体全面に硬質クロームメッキ処理を施し、前記補強体bはクロームメッキ処理を施すことを特徴とする請求項1又は同2に記載の草刈り鎌である。
上記課題を解決するための手段として、請求項4記載の発明は、前記補強体bは、尖状先端部7にして、且前記刃体aの表面部1又は裏面部4の嶺部3と、前記嶺部3より下方部の部位と、前記刃体aの右側方部の嵌挿孔6の周辺部位に当接せしめる形状の鋼板材製とすることを特徴とする請求項1又は同2又は同3に記載の草刈り鎌である。
上記課題を解決するための手段として、請求項記載の発明は、前記鎌の刃体aと1枚の前記補強体bとを接着すると、前記鎌の刃体aの嵌挿孔6と前記補強体bの嵌挿孔8とが合致し、前記刃体aと補強体bの嵌挿孔6、8に前記シャンクdに形成の嵌挿孔10とを合致し、前記固定具12を前記各嵌挿孔6、8、10に挿入して圧潰接着せしめることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4に記載の草刈り鎌である。
上記課題を解決するための手段として、請求項記載の発明は、前記鎌の刃体aの刃部5は、前記刃体aの裏面部4の下方部に刃付けをすることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5に記載の草刈り鎌である。
上記課題を解決するための手段として、請求項記載の発明は、前記鎌の刃体aは、前記シャンクdを基点に前記握り柄cに対し、右側方に位置せしめ左利き用として使用ができることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5又は同6に記載の草刈り鎌である。
上記課題を解決するための手段として、請求項記載の発明は、前記固定具が、リベット12であることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5又は同6又は同7に記載の草刈り鎌である。
上記課題を解決するための手段として、請求項記載の発明は、鎌の刃部5付き刃体aと、前記刃体aを補強する1枚の補強体bと、握り柄cと前記握り柄cの頭部に取付けたシャンクdとからなる草刈り鎌Aにおいて、右側方部の部位及び刃先部2から前記右側方部の部位に嵌挿孔6を有し、且厚さが極薄の鋼板材製にして、且前記刃体aの全面に硬質クロームメッキ処理を施した刃体aと、前記刃体aより小形状にして、且左側方部は尖状先端部7にして、右側方部の部位及び尖状先端部7から前記右側方部の部位に前記刃体aの嵌挿孔6と合致する嵌挿孔8を有する厚さが前記刃体aの厚さよりも厚い鋼板材製のクロームメッキ処理を施した補強体bとを別設し、前記刃体aの表面部1又は裏面部4の嶺部3から前記嶺部3の下方部の部位と前記嵌挿孔6の周辺部位に当接せしめる形状にして、前記刃体aと前記補強体bとを合致し、合致せしめた前記刃体aと補強体bと前記シャンクdの嵌挿孔6、8、10とを合致し、前記嵌挿孔6、8、10に固定具12を挿入し、前記固定具12の突出面を圧潰せしめ、前記シャンクの下方部を前記握り柄cに刺し込み組立てることを特徴とする草刈り鎌の製造法である。
上記課題を解決するための手段として、請求項10記載の発明は、前記鎌の刃体aは、刃先尖状部2と右側方部の嵌挿孔6との間の中央部位から前記刃先尖状部2までの部位と前記刃体aの部位に重合する補強体bの部位とを内側方に折曲する湾曲部9と、前記刃体aの部位に重合する補強体bの尖状先端部7から前記右側方部の嵌挿孔8との間の中央部位から前記尖状先端部7までの部位を内側方に折曲する前記湾曲部9と相似形状の湾曲部9を形成し組立てることを特徴とする請求項に記載の草刈り鎌の製造法である。
上記課題を解決するための手段として、請求項11記載の発明は、前記鎌の刃体aは、厚さが0.3mmもしくは0.3mm前後の鋼板材製にして、且前記刃体全面に硬質クロームメッキ処理を施すことを特徴とする請求項9又は10に記載の草刈り鎌の製造法である。
上記課題を解決するための手段として、請求項12記載の発明は、前記鎌の刃体aの刃部5は、前記刃体aの裏面部4の下方部に刃付けをすることを特徴とする請求項又は10又は11に記載の草刈り鎌の製造法である。
上記課題を解決するための手段として、請求項13記載の発明は、前記鎌の刃体aは、前記シャンクdの嵌挿孔10を基点に前記握り柄cに対し、右側方に位置せしめ左利き用として使用ができることを特徴とする請求項又は10又は11又は12に記載の草刈り鎌の製造法である。
上記課題を解決するための手段として、請求項14記載の発明は、前記固定具が、リベット12であることを特徴とする請求項又は10又は11又は12又は13に記載の草刈り鎌の製造法である。
請求項1の本発明は、鎌の刃部5付き刃体aと、前記刃体aを補強する補強体bと、握り柄cと、前記握り柄cの頭部に取付けたシャンクdとからなる草刈り鎌Aにおいて、前記刃体aは、右側方部の部位及び刃先尖状部2から前記右側方部の部位に夫々嵌挿孔6を有し、且厚さが極薄の鋼板材製にして、且前記刃体aの全面に硬質クロームメッキ処理を施し、前記補強体bは、前記刃体aより小形状にして、且右側方部の部位及び尖状先端部7から前記右側方部の部位に前記刃体aの嵌挿孔6と合致する嵌挿孔8を有する厚さが前記刃体aの厚さよりも厚い鋼板材製とし、且全面にクロームメッキ処理を施すと共に、前記刃体aの表面部1又は裏面部4に前記補強体bを重合して、前記刃体a及び前記補強体bの嵌挿孔6、8を合致せしめ、一体となった前記刃体aと補強体bの嵌挿孔6、8と前記シャンクdに形成の嵌挿孔10とを合致せしめ、合致せしめた各嵌挿孔6、8、10に固定具12を挿入し圧潰接着せしめ、前記シャンクの下方部を前記握り柄cに刺し込み組立てる草刈り鎌なので、草刈り作業時に、刃部が欠けることがなく、長期にわたり使用できる利点を有している。そのため、材料代が高額であっても、長期間継続使用ができるので、製品寿命も長く、経済的である。
さらに、本発明は、鎌の刃体aの刃が、裏刃のため、砥石を持って5〜6回程研ぐというよりも、擦る感じで直ちに刃が付くという利点がある。
また本発明は、草刈り鎌を構成する刃体aの全面に通常のクロームメッキ処理をしたものと異なって硬質クロームメッキ処理を施したので、作業中に刃部の刃先がかけたりしない利点がある。
さらに本発明は、刃体aの厚さよりも厚い補強体bは、刃体aの材質と同じ鋼板にして、且厚さが倍の0.55mmもしくは0.55mm前後のものを使用するので、刃体aは前記補強体bによって、確実に固着し、例え極薄の刃体aでもくにゃくにゃすることなく、固く固着されている。そのため、刃体aががた付くことがなく、草刈り作業に影響しない利点を有している。
請求項2の本発明は、前記鎌の刃体aは、刃先尖状部2と右側方部の嵌挿孔6との間の中央部位から前記刃先尖状部2までの部位を内側方に折曲する湾曲部9を形成し、前記刃体aに重合する補強体bの尖状先端部7から前記右側方部の嵌挿孔8との間の中央部位から前記尖状先端部7までの部位をも内側方に前記刃体aと同様に折曲する湾曲部9を形成し組立てる草刈り鎌なので、前記請求項1に記載の発明と同じ効果を有している。
請求項3の本発明は、前記鎌の刃体aは、厚さが0.3mmもしくは0.3mm前後の鋼板材製にして、且前記刃体全面に硬質クロームメッキ処理を施す草刈り鎌なので、前記請求項1又は同2に記載の発明と同じ効果を有している。
請求項4の本発明は、前記補強体bは、尖状先端部7にして、且前記刃体aの表面部1又は裏面部4の嶺部3と、前記嶺部3より下方部の部位と、前記刃体aの右側方部の嵌挿孔6の周辺部位に当接せしめる形状の鋼板材製とする草刈り鎌なので、両体が同質のため熔接時にひび割れ等が生じない利点がある。そのため不良品の発生はなく、製品寿命が長くなり、極めて経済的である。
さらに、本発明は、前記請求項1又は同2又は同3に記載の発明の効果と同じ効果を有している。
請求項記載の発明は、前記鎌の刃体aと1枚ないし2枚の前記補強体bとを接着すると、前記鎌の刃体aの嵌挿孔6と前記補強体bの嵌挿孔8とが合致し、前記刃体aと補強体bの嵌挿孔6、8に前記シャンクdに形成の嵌挿孔10とを合致し、前記固定具12を前記各嵌挿孔6、8、10に挿入して圧潰接着せしめる草刈り鎌なので、前記請求項1又は同2又は同3又は同4に記載の発明と同じ効果を有している。
請求項の本発明は前記鎌の刃体aの刃部5は、前記刃体aの裏面部4の下方部に刃付けをする草刈り鎌なので、前記請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5の発明と同じ効果を有している。
請求項記載の発明は、前記草刈り鎌の刃体aは、前記シャンクdを基点に前記握り柄cに対し、右側方に位置せしめ左利き用として使用ができる草刈り鎌なので、前記請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5又は同6に記載の発明の効果と同じ効果を有している。
請求項の本発明は、前記固定具が、リベット12である草刈り鎌なので、前記請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5又は同6又は同7に記載の発明と同じ効果を有している。
請求項記載の発明は、草刈り鎌の刃部5付き刃体aと、前記刃体aを補強する補強体bと、握り柄cと前記握り柄cの頭部に取付けたシャンクdとからなる草刈り鎌Aにおいて、右側方部の部位及び刃先尖状部2から前記右側方部の部位に嵌挿孔6を有し、且厚さが極薄の鋼板材製にして、且前記刃体aの全面に硬質クロームメッキ処理を施した刃体aと、前記刃体aより小形状にして、且左側方部は尖状先端部7にして、右側方部の部位及び尖状先端部7から前記右側方部の部位に前記刃体aの嵌挿孔6と合致する嵌挿孔8を有する厚さが前記刃体aの厚さよりも厚い鋼板材製のクロームメッキ処理を施した補強体bとを別設し、前記刃体aの表面部1又は裏面部4の嶺部3から前記嶺部3の下方部の部位と前記嵌挿孔6の周辺部位に当接せしめる形状にして、前記刃体aと前記補強体bとを合致し、合致せしめた前記刃体aと補強体bと前記シャンクdの嵌挿孔6、8、10とを合致し、前記嵌挿孔6、8、10に固定具12を挿入し、前記固定具12の突出面を圧潰せしめ、前記シャンクの下方部を前記握り柄cに刺し込み組立てる草刈り鎌の製造法なので、刃部が長期間使用しても、容易に欠けたりすることがなく、且長時間錆びることもなく、刃付けのための研ぎ作業が極めて容易な草刈り鎌を製造することができる利点を有している。
請求項10記載の発明は、前記草刈り鎌の刃体aは、刃先尖状部2と右側方部の嵌挿孔6との間の中央部位から前記刃先尖状部2までの部位と前記刃体aの部位に重合する補強体bの部位とを内側方に折曲する湾曲部9と、前記刃体aの部位に重合する補強体bの尖状先端部7から前記右側方部の嵌挿孔8との間の中央部位から前記尖状先端部7までの部位を内側方に折曲する前記湾曲部9と相似形状の湾曲部9を形成し組立てる草刈り鎌の製造法なので、前記請求項に記載の発明の効果と同じ効果を有している。
請求項11記載の発明は、前記草刈り鎌の刃体aは、厚さが0.3mmもしくは0.3mm前後の鋼板材製にして、且前記刃体全面に硬質クロームメッキ処理を施す草刈り鎌の製造法なので、前記請求項又は10に記載の発明の効果と同じ効果を有している。
請求項12記載の発明は、前記草刈り鎌の刃体aの刃部5は、前記刃体aの裏面部4の下方部に刃付けをする草刈り鎌の製造法なので、前記請求項又は10又は11に記載の発明の効果と同じ効果を有している。
請求項13記載の発明は、前記草刈り鎌の刃体aは、前記シャンクdの嵌挿孔10を基点に前記握り柄cに対し、右側方に位置せしめ左利き用として使用ができる草刈り鎌の製造法なので、前記請求項又は10又は11又は12に記載の発明の効果と同じ効果を有している。
請求項14記載の発明は、前記固定具が、リベット12である草刈り鎌の製造法なので、前記請求項又は10又は11又は12又は13に記載の発明の効果と同じ効果を有している。
請求項1〜14記載の発明の実施形態は共通しているので以下のとおり一括して説明する。
図において、Aは本発明の草刈り鎌であり、以下の構成からなっている。aは鎌の刃体、bは前記刃体aを補強し、前記刃体aと接着する補強体である。cは握り柄cであり、前記握り柄cの頭部にはシャンクdを固着する。
前記刃体aの実施の一例は、厚さが0.3mm乃至0.3mm前後の鋼資材製にして、且前記刃体aの全面に従来のクロームメッキよりも約3倍もの厚さの硬質クロームメッキ処理を施す。その結果、刃部5にヤスリをかけても、ヤスリがかからない程度の固い皮膜が付いている。
前記刃体aは、右側方部の部位に縦列状にして、且同形状の嵌挿孔6を複数穿設する。本発明は、図面上3個形成する。
さらに、本発明の刃体aは、刃先尖状部2から前記右側方部の部位に前記嵌挿孔6と同径状の嵌挿孔6を複数形成する。
また、前記刃体aは、刃先尖状部2と右側方部の嵌挿孔6との中央部位から、前記刃先尖状部2までの部位を、平面より見て内側方に湾曲状に折曲する湾曲部9を形成する。
本発明は、刃部5を前記刃体aの裏面部4の下方部に刃付けをする。そのため、砥石の表面に前記刃体aの刃部5を当てて、5〜6回程度往復するだけで確実に刃が研磨できる。前記の研磨作業は、砥ぐというより、擦ると表現する方が正しい位で十分刃付け作業ができる。
つぎに、前記補強体bは、前記したとおり厚さが薄い鋼資材を使用し前記刃体aを補強するものであり、厚さが0.55mmもしくは0.55mm前後の薄い鋼板資材製のものを使用する。
また前記補強体bは、図1、同4のとおり前記刃体aより小形状にして、且右側方部の部位及び尖状先端部7から前記右側方部の部位に、前記刃体aと前記補強体bが図1に図示され前記刃体aの複数の嵌挿孔6と合致する重合した状態になると、嵌挿孔8を複数形成する。
さらに、前記補強体bも前記刃体aと同じく相似形状の湾曲部9を形成する。
前記湾曲部9は、右側方部の嵌挿孔8との間の中央部位から前記尖状先端部7までの部位を内側方に折曲して形成する。
前記刃体aと前記補強体bの湾曲部9とは、相似形状をしている。
さらに、前記刃体aに重合する前記補強体bを1枚として使用するときは、前記のとおり前記刃体aの形状より若干小さ目の形状とするが、その形状は前記刃体aの表面部1の嶺部と前記嶺部より下方部の部位とに接着する。
そして、前記刃体aと前記補強体bとを重合すると、前記刃体aの嵌挿孔6と、前記補強体bの嵌挿孔8とが合致する。そして前記シャンクdには、前記刃体aと補強体bの右側方部に形成する嵌挿孔6、8と合致する嵌挿孔10を複数形成する。
さらに、前記補強体bを2枚使用するときは、通常2枚共、同形状にして嵌挿孔8とも同位置に形成するものであり、1枚は前記刃体aの表面部1の嶺部と前記嶺部より下方部の部位とに合致し、他の1枚は前記刃体aの裏面部4より下方部の部位に合致させる。
そして、前記刃体aと前記2枚の補強体bとを刃体aを中心にして、サンドイッチ状に重合すると、前記刃体aの嵌挿孔6と、前記補強体bの嵌挿孔8とが合致する。そして前記シャンクdには、前記刃体aと補強体bの右側方部に形成する嵌挿孔6、8と合致する部位に複数の嵌挿孔10が形成されている。
cは握り柄である。前記握り柄cの頭部に前記シャンクdの下方部を打ち込み嵌着する。従って上方部には嵌挿孔10が飛出している。
前記刃体aの表面部1に前記補強体bを重合すると、両体a、bの嵌挿孔6、8が合致する。そして両体a、bの右側方部の嵌挿孔6、8も同様に合致する。
さらに前記刃体aと前記補強体bと前記シャンクdとの組立ては、以下のとおりとする。
前記1枚の刃体aの表面部1の嶺部3から前記嶺部3の下方部の部位と前記嵌挿孔6の周辺部位に、前記刃体aの表面部に前記補強体bを重合すると、前記刃体aの嵌挿孔6と前記補強体bの嵌挿孔8とが合致し、さらに前記刃体aと補強体bの嵌挿孔6、8に前記シャンクdの嵌挿孔10とが合致し、前記嵌挿孔6、8、10に夫々固定具12を挿入し、前記固定具12の突出部分を圧潰し、前記刃体aと補強体bと前記シャンクdとを強固に接着せしめ組立てるものである。
また前記2枚の補強体bを使用するには、前記したとおり、前記刃体aの表面部1と裏面部4の嶺部3から前記嶺部3の下方の部位と前記嵌挿孔6の周辺部位とを重合し、且各嵌挿孔6,8,10とを合致し、前記固定具12を挿入し、圧潰し強固に接着し組立てる。
前記のように刃体aと1枚ないし2枚の前記補強体bと前記シャンクdとを前記固定具12を介して圧潰し組立てられると、前記シャンクdの下方部を前記握り柄cに挿込み固定部材11を固着する。
そして、前記シャンクdの下方部に形成の嵌挿孔13に固定具14を貫通し前記シャンクdと前記握り柄cとを固着し組立てる。
そして、前記のように組立てられた刃体aは極薄状鋼板材製のため、刃部5の刃先部5aと砥石との砥ぐための角度合せが確実にできるし、刃先部5aを短時間で刃研ぎすることが可能である。
さらに、本発明は、前記のように刃体aと補強体bとに湾曲部9(しなり)を夫々形成したので、庭や畑の凹部に刃体aのどの部分も当るので、草の根を確実に刈取ることができる。そのため従来の草刈り鎌に比し、作業能率を著しくアップさせることができる。
本発明草刈り鎌の第1実施例の一部切欠正面図である。
同平面図である。
図1の草刈り鎌の一部切欠右側面図である。
図1の草刈り鎌の刃体の正面図である。
同補強体の正面図である。
同鎌を構成する握り柄の頭部に固着のシャンクの正面図である。
図6のシャンクの右側面図である。
同草刈り鎌の第2実施例を示す握り柄に刺し込む前の刃体と補強体とシャンクとをリベットを介して組立てた正面図である。
同草刈り鎌の第2実施例を示す平面図である。
図9の草刈り鎌の一部切欠右側面図である。
A 草刈り鎌
a 刃体
b 補強体
c 握り柄
d シャンク
1 表面部
2 刃先部
3 嶺部
4 裏面部
5 刃部
6 嵌挿孔
7 尖状先端部
8 嵌挿孔
9 湾曲部
10 嵌挿孔
11 固定部材
12 リベット
13 嵌挿孔
14 固定具

Claims (14)

  1. 草刈り鎌の刃部付き刃体と、前記刃体を補強する補強体と、握り柄と、前記握り柄の頭部に取付けたシャンクとからなる草刈り鎌において、前記刃体は、右側方部の部位及び刃先尖状部から前記右側方部の部位に夫々嵌挿孔を有し、且厚さが極薄の鋼板材製にして、且前記刃体の全面に硬質クロームメッキ処理を施し、前記補強体は、前記刃体より小形状にして、且右側方部の部位及び尖状先端部から前記右側方部の部位に前記刃体の嵌挿孔と合致する嵌挿孔を有する厚さが前記刃体の厚さよりも厚い鋼板材製とし、且全面にクロームメッキ処理を施すと共に、前記刃体の表面部又は裏面部に前記補強体を重合して、前記刃体及び前記補強体の嵌挿孔を合致せしめ、一体となった前記刃体と補強体の嵌挿孔と前記シャンクに形成の嵌挿孔とを合致せしめ、合致せしめた各嵌挿孔に固定具を挿入し圧潰接着せしめ、前記シャンクの下方部を前記握り柄に刺し込み組立てることを特徴とする草刈り鎌。
  2. 前記草刈り鎌の刃体は、刃先尖状部と右側方部の嵌挿孔との間の中央部位から前記刃先尖状部までの部位を内側方に折曲する湾曲部を形成し、前記刃体に重合する補強体の尖状先端部から前記右側方部の嵌挿孔との間の中央部位から前記尖状先端部までの部位をも内側方に前記刃体と同様に折曲する湾曲部を形成し組立てることを特徴とする請求項1に記載の草刈り鎌。
  3. 前記草刈り鎌の刃体は、厚さが0.3mmもしくは0.3mm前後の鋼板材製にして、且前記刃体全面に硬質クロームメッキ処理を施し、前記補強体はクロームメッキ処理を施すことを特徴とする請求項1又は同2に記載の草刈り鎌。
  4. 前記補強体は、尖状先端部にして、且前記刃体の表面部又は裏面部の嶺部と、前記嶺部より下方部の部位と、前記刃体の右側方部の嵌挿孔の周辺部位に当接せしめる形状の鋼板材製とすることを特徴とする請求項1又は同2又は同3に記載の草刈り鎌。
  5. 前記草刈り鎌の刃体と1枚の前記補強体とを接着すると、前記鎌の刃体の嵌挿孔と前記補強体の嵌挿孔とが合致し、前記刃体と補強体の嵌挿孔に前記シャンクに形成の嵌挿孔とを合致し、前記固定具を前記各嵌挿孔に挿入して圧潰接着せしめることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4に記載の草刈り鎌。
  6. 前記草刈り鎌の刃体の刃部は、前記刃体の裏面部の下方部に刃付けをすることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5に記載の草刈り鎌。
  7. 前記草刈り鎌の刃体は、前記シャンクを基点に前記握り柄に対し、右側方に位置せしめ左利き用として使用ができることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5又は同6に記載の草刈り鎌。
  8. 前記固定具が、リベットであることを特徴とする請求項1又は同2又は同3又は同4又は同5又は同6又は同7に記載の草刈り鎌。
  9. 草刈り鎌の刃部付き刃体と、前記刃体を補強する補強体と、握り柄と前記握り柄の頭部に取付けたシャンクとからなる草刈り鎌において、右側方部の部位及び刃先尖状部から前記右側方部の部位に嵌挿孔を有し、且厚さが極薄の鋼板材製にして、且前記刃体の全面に硬質クロームメッキ処理を施した刃体と、前記刃体より小形状にして、且左側方部は尖状先端部にして、右側方部の部位及び尖状先端部から前記右側方部の部位に前記刃体の嵌挿孔と合致する嵌挿孔を有する厚さが前記刃体の厚さよりも厚い鋼板材製のクロームメッキ処理を施した補強体とを別設し、前記刃体の表面部又は裏面部の嶺部から前記嶺部の下方部の部位と前記嵌挿孔の周辺部位に当接せしめる形状にして、前記刃体と前記補強体とを合致し、合致せしめた前記刃体と補強体と前記シャンクの嵌挿孔とを合致し、前記嵌挿孔に固定具を挿入し、前記固定具の突出面を圧潰せしめ、前記シャンクの下方部を前記握り柄に刺し込み組立てることを特徴とする草刈り鎌の製造法。
  10. 前記草刈り鎌の刃体は、刃先尖状部と右側方部の嵌挿孔との間の中央部位から前記刃先尖状部までの部位と前記刃体の部位に重合する補強体の部位とを内側方に折曲する湾曲部と、前記刃体の部位に重合する補強体の尖状先端部から前記右側方部の嵌挿孔との間の中央部位から前記尖状先端部までの部位を内側方に折曲する前記湾曲部と相似形状の湾曲部を形成し組立てることを特徴とする請求項に記載の草刈り鎌の製造法。
  11. 前記草刈り鎌の刃体は、厚さが0.3mmもしくは0.3mm前後の鋼板材製にして、且前記刃体全面に硬質クロームメッキ処理を施すことを特徴とする請求項又は10に記載の草刈り鎌の製造法。
  12. 前記草刈り鎌の刃体の刃部は、前記刃体の裏面部の下方部に刃付けをすることを特徴とする請求項又は10又は11に記載の草刈り鎌の製造法。
  13. 前記草刈り鎌の刃体は、前記シャンクの嵌挿孔を基点に前記握り柄に対し、右側方に位置せしめ左利き用として使用ができることを特徴とする請求項又は10又は11又は12に記載の草刈り鎌の製造法。
  14. 前記固定具が、リベットであることを特徴とする請求項又は10又は11又は12又は13に記載の草刈り鎌の製造法。
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