JP4898275B2 - 非常停止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、非常停止装置に関し、特に、ロボット、工作機械、各種産業機械等におけるモータ、ソレノイド等の駆動源の非常停止装置に関する。
従来から、産業用ロボットシステムでは、ロボットに動作を教示する際、教示操作盤を操作しながら該ロボットを動作させることから、該教示操作盤に非常停止スイッチを備え、該非常停止スイッチの操作により非常停止信号を入力してロボットの動作を停止させている(特許文献1)。又、産業用ロボットシステムでは、ロボットの動作範囲を柵で囲い、該柵内のロボットの動作領域に人が立ち入らないように安全対策が施されている。この場合、さらに該柵にドア等を設けておき、該ドアが開けられると、ドアに設けられた非常停止スイッチが作動することにより非常停止信号が出力されてロボットの動作を停止させることも行われている。
又、ロボット以外の工作機械や、各種産業機械においても、加工部等のドアが開かれたりすると、非常停止信号を出力させて、機械の作動を停止させるように非常停止装置が設けられている。
ここで、特許文献1で示されているロボット制御装置における非常停止装置の例を図5(a)及び図5(b)を参照して説明する。
図5(a)及び図5(b)は従来例1のロボットシステムにおいて、三相電源1がロボット制御装置5を介してモータ4に接続されるモータ駆動用の主回路電源回路、及び教示操作盤12の非常停止スイッチ6とロボット制御装置5内のコイル2a間の接続を示す通電回路を示している。
図5(a)に示すように主回路電源となる三相電源1は、該主回路電源を開閉するための電磁接触器MC1の接点2を介してサーボアンプ3に接続されている。サーボアンプ3は、ロボット等を駆動するために動力を供給するモータ4に対して主回路電源の電力を供給する。サーボアンプ3とモータ4間の回路により電力をロボット制御装置5からモータ4へ供給する電力供給回路が構成されている。又、電磁接触器MC1の接点2により電力遮断回路が構成されている。電力供給回路と電力遮断回路により主回路電源回路が構成されている。
図5(b)に示す通電回路は、教示操作盤12に備えられた非常停止スイッチ6、外部配線11、電磁接触器MC1のコイル2a、及びスイッチングトランジスタ10から構成された直列回路である。スイッチングトランジスタ10は制御部としてのサーボ制御部9によってベース電流Ibを流すことにより、同トランジスタのコレクタ電流Icのオン/オフの制御が行われる。
接点6a(常閉接点)を有する非常停止スイッチ6を備えた教示操作盤12は、電磁接触器MC1のコイル2a等を含んだロボット制御装置5に対して外部配線11を介して接続され、ロボット制御装置5からは離れた場所に設置されている。
そして、非常停止スイッチ6が押されていない場合に、サーボ制御部9はベース電流Ibを流すと、スイッチングトランジスタ10がオンしてコレクタ電流Icを流し、電磁接触器MC1のコイル2aに励磁電流を流す。これによって、電磁接触器MC1の接点2が、開状態から閉状態に変化し、三相電源1からサーボアンプ3に電力が供給される。この電力はサーボアンプ3で制御され、モータ4に該電力が供給されることにより、モータ4が駆動される。なお、図5(b)中、Vdc(>0)は通電回路に印加する直流電圧を示し、GNDdcは接地電圧を示している。
上記のようなモータ駆動状態において、非常停止スイッチ6が押されると、スイッチングトランジスタ10の状態には拘わらず電磁接触器MC1のコイル2aへの励磁電流が停止し、電磁接触器MC1の接点2が閉状態から開状態となる。これによって、モータ4への主回路電源の電力供給が停止して、モータ4を停止させることができる。
上記のように、この従来例1の非常停止装置は、三相電源1とサーボアンプ3間に設けられた電磁接触器MC1の接点2、電磁接触器MC1のコイル2a、教示操作盤12の非常停止スイッチ6等により構成される。
作業者は、教示操作盤12を外部配線11の長さの範囲で持ち運びすることができ、その場所で必要に応じて非常停止スイッチ6を押すことによって、任意にモータ4を停止させることができる。
さらに、特許文献1で提案されている他の非常停止装置の従来例2を図6(a)、及び図6(b)を参照して説明する。なお、図6(a)及び図6(b)で説明した従来例1と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
図6(a)は従来例2のロボットシステムにおいて、三相電源1がロボット制御装置14を介してモータ4に接続されるモータ駆動用の主回路電源回路を示している。又、図6(b)は従来例2のロボットシステムにおいて、教示操作盤22の非常停止スイッチ15、並びにロボット制御装置14内の非常停止スイッチ16,17及びコイル2a,13a間の接続を示す通電回路を示している。
図6(a)に示すように主回路電源となる三相電源1は、該主回路電源を開閉するための電磁接触器MC1の接点2、電磁接触器MC2の接点13を介してサーボアンプ3に接続されている。サーボアンプ3とモータ4間の回路によりロボット制御装置5からモータ4へ供給される駆動用の電力供給回路が構成されている。又、この従来例2では電磁接触器MC1の接点2及び電磁接触器MC2の接点13により電力遮断回路が構成されている。そして、該電力供給回路と電力遮断回路により主回路電源回路が構成されている。
図6(b)に示す通電回路は、ロボット制御装置14内の電磁接触器MC1のコイル2a、非常停止スイッチ16,17の接点16a,17a(常閉接点)、外部配線21(21a,21c)、及び教示操作盤22に設けられた非常停止スイッチ6の接点15a(常閉接点)からなる第1の直列回路を備える。
又、前記第1の直列回路に対して、ロボット制御装置14内の非常停止スイッチ16,17の接点16b,17b、電磁接触器MC2のコイル13a、外部配線21(21b,21d)、及び教示操作盤22に設けられた非常停止スイッチ6の接点15b(常閉接点)からなる第2の直列回路が並列に接続されている。そして、第1及び第2の直列回路からなる並列回路は、リレーCR1の常開接点19に接続されている。
又、ロボット制御装置14内のスイッチングトランジスタ10では、サーボ制御部9がベース電流Ibを流すことにより、同トランジスタのコレクタ電流Icのオン/オフの制御が行われ、このオン/オフの制御により、リレーCR1のコイル19aに流れる励磁電流の通電遮断が行われる。
この従来例2においても、教示操作盤22は、電磁接触器MC1,MC2のコイル2a、13a等を含んだロボット制御装置14に対して外部配線21を介して接続され、ロボット制御装置14からは離れた場所に設置されている。
そして、非常停止スイッチ15,16,17のいずれもが押されていない場合に、サーボ制御部9はベース電流Ibを流すと、スイッチングトランジスタ10がオンしてコレクタ電流Icを流し、リレーCR1のコイル19aに励磁電流を流す。これによって、リレーCR1の常開接点19が、開状態から閉状態に変化し、電磁接触器MC1,MC2のコイル2a,13aが励磁電流を流す。この結果、電磁接触器MC1,電磁接触器MC2の接点2,13が、開状態から閉状態に変化し、三相電源1からサーボアンプ3に電力が供給される。この電力はサーボアンプ3で制御され、モータ4に該電力が供給されることにより、モータ4が駆動される。
上記のようなモータ駆動状態において、非常停止スイッチ15、16,17のいずれか1つが押されると、スイッチングトランジスタ10の状態には拘わらず電磁接触器MC1,MC2のコイル2a,13aへの励磁電流が停止し、電磁接触器MC1,MC2の接点2,13が閉状態から開状態となる。これによって、モータ4への主回路電源の電力供給が停止して、モータ4を停止させることができる。
この従来例2では非常停止装置は、三相電源1とサーボアンプ3間に設けられた電磁接触器MC1,MC2の接点2,13、電磁接触器MC1,MC2のコイル2a,13a、教示操作盤22の非常停止スイッチ15,16,17等により構成されており、通電回路が2重化されている。そして、この従来例2においても、作業者は教示操作盤22を外部配線21の長さの範囲で持ち運びすることができ、その場所で必要に応じて非常停止スイッチ6を押すことによって、任意にモータ4を停止させることができる。
このように図6(a)及び図6(b)の従来例2のような回路を用いて、非常停止スイッチを含む回路や配線を2重化することにより、単一部品の故障で安全性が損なわれないように、非常停止装置の信頼性の向上が図られている。
特開平11−113274号公報、図1及び図13
ところが、従来例1の構成の場合、教示操作盤12は作業者によって操作の度に持ち運ばれるため、従来例1の非常停止装置では、外部配線11の中の電線11a,11bで断線、地絡、短絡等の故障が発生する可能性がある。例えば電線11aが断線した場合は、非常停止スイッチ6が押されたのと同等の状態となるので安全上の問題は発生しない。ただし、電線11aと電線11bが短絡した場合、その故障を発見することができない。そのまま使用し続けた場合には、非常時に作業者が非常停止スイッチ6を操作しても、非常停止スイッチ6が有効に働かず、モータ4への主回路電源電圧が印加されたままで、非常停止ができなくなる問題があった。
又、従来例2の構成の場合、例えば教示操作盤22の電線21aと電線21cが短絡する故障については、故障が発生した時点ではその故障を発見することができず、その後に非常停止スイッチ15等が押されたことによって、故障が検出されて、その次の動作を禁止する手段がとられてきた。
この方法では、故障が発生してから、次回の非常停止スイッチ15等の操作が行われるまでに、2重化されたもう一方の電線21bと電線21dが短絡故障を起こした場合には、安全性が損なわれる。すなわち、非常時に作業者が非常停止スイッチ15等を操作しても、非常停止スイッチ15等が有効に働かず、モータへの主回路電源電圧が印加されたままで、非常停止がかからない問題がある。
このような問題は、ロボットの他、工作機械や、各種産業機械において、非常停止信号を出力させて、機械の作動を停止させるようにする非常停止装置においても同様に生ずる。
本発明の目的は、非常停止スイッチを含む非常停止回路に対する常時監視を実現でき、信頼性や安全性の高い駆動源の非常停止装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、非常停止スイッチの開閉操作によって開閉動作する電磁接触器の接点を駆動源の主回路電源回路に有し、前記非常停止スイッチの開操作により前記電磁接触器の接点が開状態になり、前記駆動源に対する主回路電源の供給を停止する駆動源の非常停止装置において、制御装置内に前記電磁接触器のコイルとフォトカプラの受光部を直列に接続したコイル用通電回路が設けられるとともに、前記非常停止スイッチの接点と、抵抗器と、異常電流が流れたとき溶断するヒューズと、前記フォトカプラの発光部とが直列に接続された直列回路を含む非常停止回路が設けられており、前記制御装置に対して、前記非常停止スイッチは、前記制御装置と分離した操作盤に設けられており、前記ヒューズが前記制御装置内に設けられるとともに前記抵抗器が前記操作盤内に設けられ、前記非常停止回路が、前記制御装置と操作盤間に設けられた外部配線を含み、該外部配線を介して前記ヒューズと前記抵抗器が接続されていることを特徴とする駆動源の非常停止装置を要旨とするものである。
このように構成されていると、非常停止回路の外部配線に短絡や地絡が生じて異常電流が流れると、ヒューズが溶断されるため、フォトカプラの発光部に通電されなくなり、該発光部の発光がなくなる。この結果、フォトカプラの受光部が受光されないため、コイル用通電回路の通電がなくなり、電磁接触器のコイルが励磁されなくなる。この結果、主回路電源回路の当該電磁接触器の接点が閉状態から開状態になり、駆動源への電力供給がなくなるため、駆動源の作動が停止する。
請求項2の発明は、共通の非常停止スイッチの開閉操作によって開閉動作する複数の電磁接触器の接点の直列回路を、駆動源の主回路電源回路に有し、前記非常停止スイッチの開操作により前記各電磁接触器の接点が開状態になり、前記駆動源に対する主回路電源の供給を停止する駆動源の非常停止装置において、制御装置内に前記各電磁接触器のコイルとフォトカプラの受光部を直列に接続したコイル用通電回路が複数設けられるとともに、前記非常停止スイッチの複数の接点のうちの1つの接点、抵抗器、及び前記フォトカプラの発光部が直列に接続された複数の直列回路を含むとともに、該複数の直列回路が並列に接続されて共通のヒューズに接続されてなる非常停止回路が設けられており、前記制御装置に対して、前記非常停止スイッチは、前記制御装置と分離した操作盤に設けられており、前記ヒューズが前記制御装置内に設けられるとともに前記抵抗器が前記操作盤内に設けられ、前記非常停止回路が、前記制御装置と操作盤間に設けられた外部配線を含み、該外部配線を介して前記ヒューズと前記抵抗器が接続されていることを特徴とする駆動源の非常停止装置を要旨とするものである。
請求項2の発明によれば、外部配線に短絡や地絡が生じて異常電流が流れると、該非常停止回路の共通のヒューズが溶断される。
このため、非常停止回路の全ての直列回路のフォトカプラの発光部が通電されなくなり、該発光部の発光がなくなる。この結果、コイル用通電回路の全フォトカプラの受光部が受光されないため、全電磁接触器のコイルが励磁されなくなる。この結果、主回路電源回路の当該電磁接触器に係る接点が閉状態から開状態になり、駆動源への電力供給がなくなるため、駆動源の作動が停止する。
請求項3の発明は、共通の非常停止スイッチの開閉操作によって開閉動作する複数の電磁接触器の接点の直列回路を、駆動源の主回路電源回路に有し、前記非常停止スイッチの開操作により前記電磁接触器の各接点が開状態になり、前記駆動源に対する主回路電源の供給を停止する駆動源の非常停止装置において、制御装置内に前記各電磁接触器のコイルとフォトカプラの受光部を直列に接続したコイル用通電回路が複数設けられるとともに、前記非常停止スイッチの複数の接点のうちの1つの接点、抵抗器、前記フォトカプラの発光部及びヒューズが直列に接続された複数の直列回路を含む非常停止回路が設けられており、前記制御装置に対して、前記非常停止スイッチは、前記制御装置と分離した操作盤に設けられており、前記ヒューズが前記制御装置内に設けられるとともに前記抵抗器が前記操作盤内に設けられ、前記非常停止回路が、前記制御装置と操作盤間に設けられた外部配線を含み、該外部配線を介して前記ヒューズと前記抵抗器が接続されていることを特徴とする駆動源の非常停止装置を要旨とするものである。
請求項3の発明によれば、外部配線に短絡や地絡が生じて異常電流が流れると、該直列回路のヒューズが溶断される。
このため、該直列回路のフォトカプラの発光部に通電されなくなり、該発光部の発光がなくなる。この結果、発光部が発光されていないフォトカプラの受光部が受光されないため、発光部が発光されていないフォトカプラを含む直列回路の電磁接触器のコイルが励磁されなくなる。この結果、主回路電源回路の当該電磁接触器に係る接点が閉状態から開状態になり、駆動源への電力供給がなくなるため、駆動源の作動が停止する。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項において、前記コイル用通電回路は、前記制御装置内の制御部によりスイッチング制御されるスイッチング素子に接続されていることを特徴とする。このスイッチング素子を制御部によりオン/オフ制御することによって、コイル通電回路の通電が制御され、この結果、主回路電源回路の電磁接触器の接点の開状態と閉状態が変更され、駆動源の作動停止の制御が行われる。
請求項5の発明は、請求項2又は請求項3において、前記複数のコイル用通電回路は、互いに並列に接続され、該並列に接続された回路が制御部によりスイッチング制御されるスイッチング素子に対して接続されていることを特徴とする。
複数のコイル用通電回路を備えた場合、スイッチング素子を制御部によりオン/オフ制御することによって、各コイル通電回路の通電が制御され、この結果、主回路電源回路の各電磁接触器の接点の開状態と閉状態が変更され、駆動源の作動停止の制御が行われる。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項において、前記駆動源が、モータであることを特徴とする。このように駆動源がモータである場合、モータの非常停止を行う非常停止装置において、請求項1乃至請求項5の作用効果を実現できる。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項において、前記制御装置が、ロボット制御装置であることを特徴とする。ロボット制御装置において、請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項の作用効果を実現できる。
請求項の発明は、請求項において、前記操作盤が、教示操作盤であることを特徴とする。ロボット制御装置が教示操作盤を備える場合において、請求項の作用効果を実現できる。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項のうちいずれか1項において、前記非常停止回路には、前記ヒューズの溶断を検出する溶断検出手段が設けられていることを特徴とする。請求項の発明によれば、前記ヒューズの溶断の有無を溶断検出手段により検出することができる。
以上詳述したように、請求項1乃至請求項の発明によれば、非常停止スイッチを含む非常停止回路の外部配線に対する常時監視を実現でき、信頼性や安全性の高い駆動源の非常停止装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明をロボット制御装置におけるモータの非常停止装置に具体化した一実施形態を図1(a),図1(b)を参照して説明する。図1(a)は、ロボット制御装置のモータ駆動用の電気回路を示しており、従来例1の図5(a)と同一構成であるため、説明を省略する。なお、本実施形態を含めて以後で説明する実施形態において従来例1と同一の構成は同一符号を付して、重複説明を省略する。
図1(b)には、制御装置としてのロボット制御装置23と操作盤としての教示操作盤27に設けられたコイル用通電回路18と非常停止回路20とが示されている。同図に示すように、コイル用通電回路18は、直流電源Vdcに接続されるフォトカプラ26の受光部、電磁接触器MC1のコイル2a、及びスイッチング素子としてのスイッチングトランジスタ10のコレクタ、エミッタが直列に接続された直列回路から構成されている。なお、スイッチングトランジスタ10のエミッタは接地されている。
図1(b)中、GNDdcは接地電圧を示している。コイル用通電回路18はロボット制御装置23内に設けられている。又、ロボット制御装置23内には、スイッチングトランジスタ10をオン/オフ制御するサーボ制御部9が設けられている。又、非常停止回路20は、直流電源Vdcに対して接続されるヒューズ24、外部配線11である電線11a、抵抗器25、非常停止スイッチ6の接点6a、外部配線11である電線11b、フォトカプラ26の発光素子からなる直列回路により構成されている。なお、接点6aは常閉接点である。
ここで、ヒューズ24及びフォトカプラ26の発光部はロボット制御装置23内に設けられ、抵抗器25、非常停止スイッチ6の接点6aは、教示操作盤27内に設けられている。なお、フォトカプラ26の発光素子は発光部に相当し、本実施形態ではフォトダイオードが使用されている。又、フォトカプラ26の受光素子は受光部に相当し、本実施形態では、フォトトランジスタが使用されている。
上記のように非常停止スイッチ6とそれに直列に接続された抵抗器25を備えた教示操作盤27は電磁接触器MC1のコイル2aを含んだロボット制御装置23から外部配線11で接続され、ロボット制御装置23から離れた場所に設置され、外部配線11の長さの許容範囲で作業者により持ち運びが可能である。
本実施形態の非常停止装置は、三相電源1とサーボアンプ3間に設けられた電磁接触器MC1の接点2等を含む主回路電源回路、コイル用通電回路18、及び非常停止回路20とにより構成されている。
(第1実施形態の作用)
さて、上記のように構成された非常停止装置の作用を説明する。
(1.1 モータ駆動時)
非常停止スイッチ6が押されていない場合に、フォトカプラ26の発光素子にはヒューズ24、電線11a、抵抗器25、非常停止スイッチ6の接点6a、電線11bを経由して電流が流れるため、フォトカプラ26の受光素子であるフォトトランジスタがオンする。
しかし、サーボ制御部9がスイッチングトランジスタ10をオフ制御している場合には、フォトトランジスタにはコレクタ電流Icは流れない。前記フォトカプラ26のフォトトランジスタがオン状態で、かつ、スイッチングトランジスタ10に対してサーボ制御部9がベース電流Ibを流すと、フォトカプラ26のフォトトランジスタ、スイッチングトランジスタ10のコレクターエミッタ間にそれぞれコレクタ電流Icが流れ、電磁接触器MC1のコイル2aに対する励磁電流が流れる。
これによって、図1(a)に示される電磁接触器MC1の接点2が、開状態から閉状態に変化し、三相電源1からサーボアンプ3に電力が供給される。この電力はサーボアンプ3で制御され、駆動源としてのモータ4に主回路電源が供給されることにより、モータ4が駆動される。このモータ4が回転駆動されることにより、図示しないロボットが作動する。
(1.2 非常停止スイッチ6の開操作によるモータ4の停止)
上述のようなモータ駆動状態において、非常停止スイッチ6が開操作、すなわち押されると、接点6aが開状態になるため、フォトカプラ26の発光素子への電流が停止し、受光素子のフォトトランジスタのコレクタ電流Icが流れなくなる。これによって、スイッチングトランジスタ10の状態には拘わらず電磁接触器MC1のコイル2aへの励磁電流が停止し、電磁接触器MC1の接点2が閉状態から開状態となる。これによって、モータ4への主回路電源の供給が停止して、モータ4を停止することができる。
(1.3 故障発生時の動作)
ここで何らかの故障により電線11a又は電線11bが断線した場合、非常停止スイッチ6が押されたときと同様にモータ4への主回路電源供給は遮断され、安全上の問題は発生しない。
次に、何らかの故障により電線11aと電線11bが短絡した場合、ヒューズ24からフォトカプラ26の発光素子に対して短絡電流が流れて、ヒューズ24が溶断する。このためフォトカプラ26の受光側トランジスタに電流が流れなくなり、これにより、スイッチングトランジスタ10のオンオフ状態には拘わらず電磁接触器MC1のコイル2aへの励磁電流が停止し、電磁接触器MC1の接点2が閉状態から開状態となる。これによって、モータ4への主回路電源の供給が停止されて、モータ4を停止することができる。
又、何らかの故障により、電線11aが地絡した場合もヒューズ24に短絡電流が流れて溶断することにより上述と同様にモータ4を停止することができる。さらに、何らかの故障により、電線11bが地絡した場合には、電線11bの電位が接地電圧GNDdcレベルとなることにより、フォトカプラ26の受光側のフォトトランジスタに電流が流れなくなるため、上述と同様にモータ4を停止することができる。
さて、本実施形態によれば、以下のような特徴がある。
(1) 本実施形態のモータ4の非常停止装置では、電磁接触器MC1のコイル2aとフォトカプラ26の受光素子の直列回路を含むコイル用通電回路18を設けた。さらに、本実施形態では非常停止スイッチ6の接点6aと、抵抗器25と、異常電流としての短絡電流や地絡電流が流れたとき溶断するヒューズ24と、フォトカプラ26の発光素子とが直列に接続された非常停止回路20を設けた。
このように構成されているため、非常停止回路20に短絡や地絡が生じて異常電流が流れると、ヒューズ24が溶断されるため、フォトカプラ26の発光素子に通電されなくなり、該発光素子の発光がなくなる。この結果、フォトカプラ26の受光素子が受光されないため、コイル用通電回路18の通電がなくなり、電磁接触器MC1のコイル2aが励磁されなくなる。この結果、主回路電源回路の当該電磁接触器MC1の接点2が閉状態から開状態になり、モータ4への電力供給がなくなるため、モータ4の作動を停止させることができる。
このように、本実施形態の非常停止装置は、短絡や地絡が生じた際にも常時監視を行っていることにより、モータ4を非常停止させることができる。
(2) 本実施形態では、コイル用通電回路18はサーボ制御部9によりスイッチング制御されるスイッチングトランジスタ10に接続されている。従って、サーボ制御部9の制御によりスイッチングトランジスタ10がオン状態のときであって、フォトカプラ26の発光素子が発光されることにより受光素子がオンするときのみ電磁接触器MC1のコイル2aに励磁電流を流すことができる。そして、フォトカプラ26の受光素子の発光を停止させることによりスイッチングトランジスタ10がオン状態とされているときでも、容易に電磁接触器MC1のコイル2aの励磁を停止させることができる。
(3) 本実施形態では、駆動源をモータ4とした。この結果、非常停止回路20に地絡や、短絡が生じた際、モータ4の作動を非常停止することができる。
(4) 本実施形態では、非常停止スイッチ6は、サーボ制御部9を含むロボット制御装置23と分離した教示操作盤27に設けられており、非常停止回路20がロボット制御装置23と教示操作盤27間に設けられた外部配線11を含むようにされている。この結果、ロボット制御装置23と教示操作盤27とに設けられた非常停止装置は、この外部配線11において、短絡や地絡が生じた際にも常時監視を行っていることにより、非常停止スイッチ6を開操作することなく、モータ4を自動的に非常停止させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図2(a),(b)を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一構成については、同一部号を付して、その説明を省略し、異なるところを中心に説明する。
図2(a)は、図5(a)に示す従来例1の回路に加え、ロボット制御装置29内に電磁接触器MC1の接点2と直列に、電磁接触器MC2の接点13を接続したものである。このように接点2,13を直列に接続することにより、接点2,接点13のいずれかが開となることによりモータ4への主回路電源の供給が停止して、モータ4を停止させることができる。
従って、本実施形態では、電磁接触器MC1の接点2及び電磁接触器MC2の接点13の直列回路により電力遮断回路が構成され、該電力供給回路と、サーボアンプ3からモータ4へ電力を供給する電力供給回路とにより主回路電源回路が構成されている。
図2(b)には、制御装置としてのロボット制御装置29と教示操作盤38に設けられたコイル用通電回路18A1,18A2と非常停止回路20Aとが示されている。
同図に示すように、コイル用通電回路18A1は、直流電源Vdcに接続される電磁接触器MC1のコイル2aとフォトカプラ32の受光素子からなる直列回路により構成されている。又、コイル用通電回路18A2は、電磁接触器MC2のコイル13aとフォトカプラ33の受光素子からなる直列回路により構成され、コイル用通電回路18A1に対して、並列に接続されている。そして、コイル用通電回路18A1,18A2はスイッチングトランジスタ10のコレクタ、エミッタを介して接地されている。前記コイル用通電回路18A1,18A2及びスイッチングトランジスタ10はロボット制御装置23内に設けられている。
又、非常停止回路20Aは、直流電源Vdcに対して接続されるヒューズ30、外部配線21である電線21a、抵抗器36、非常停止スイッチ15の接点15a、外部配線21である電線21c、フォトカプラ32の発光素子及びヒューズ31からなる直列回路を有する。該直列回路はヒューズ31を介して接地されている。接点15aは常閉接点である。なお、ヒューズ30と電線21a間の接続点をaとし、フォトカプラ32の発光素子とヒューズ31間の接続点をbとする。
非常停止回路20Aは、接続点aと接続点b間に、フォトカプラ33の発光素子、外部配線21である電線21d、非常停止スイッチ15の接点15b、抵抗器37、及び外部配線21である電線21bが直列に接続された回路を有する。なお、接点15bは常閉接点である。
ここで、ヒューズ30,31及びフォトカプラ32,33の発光部はロボット制御装置29内に設けられ、抵抗器36,37、非常停止スイッチ15の接点15a,15bは、教示操作盤38内に設けられている。なお、フォトカプラ32,33の発光素子は発光部に相当し、本実施形態ではフォトダイオードが使用されている。又、フォトカプラ32,33の受光素子は受光部に相当し、本実施形態では、フォトトランジスタが使用されている。
上記のように非常停止スイッチ15の接点15a,15bにそれぞれ直列に接続された抵抗器36,37を備えた教示操作盤38は電磁接触器MC1のコイル2a,13aを含んだロボット制御装置29から外部配線21で接続され、ロボット制御装置29から離れた場所に設置される。
第2実施形態の非常停止装置は、三相電源1とサーボアンプ3間に設けられた電磁接触器MC1の接点2、電磁接触器MC2の接点13等を含む主回路電源回路、コイル用通電回路18A1,18A2、及び非常停止回路20Aとにより構成されている。
(第2実施形態の作用)
(2.1 モータ駆動時)
さて、非常停止スイッチ15が押されていない場合に、フォトカプラ32の発光素子にはヒューズ30、電線21a、抵抗器36、非常停止スイッチ15の接点15a、電線21c、フォトカプラ32の発光素子、ヒューズ31を経由して電流が流れ、フォトカプラ32の受光素子のフォトトランジスタをオンする。
これに加えて、サーボ制御部9がベース電流Ibを流すと、スイッチングトランジスタ10がベース電流Ibによってオンしてコレクタ電流Icが流れ、電磁接触器MC1のコイル2aに対する励磁電流が流れる。これによって、電磁接触器MC1の接点2が、開状態から閉状態に変化する。
さらに、ヒューズ30,フォトカプラ33の発光素子、電線21d、非常停止スイッチ15の接点15b、抵抗器37、電線21b、ヒューズ31を経由して電流が流れ、フォトカプラ33の受光素子のフォトトランジスタがオンする。これに加えて、上述のようにサーボ制御部9がベース電流Ibを流して、スイッチングトランジスタ10がオンしているので、電磁接触器MC2のコイル13aにも励磁電流が流れる。
これによって電磁接触器MC2の接点13が、開状態から閉状態に変化する。上述のように、電磁接触器MC1の接点2と電磁接触器MC2の接点13の両方が閉状態になることにより、三相電源1からサーボアンプ3に電力が供給される。この電力はサーボアンプ3で制御され、モータ4に主回路電源が供給されることにより、モータが駆動される。
(2.2 非常停止スイッチ15の開操作によるモータ4の停止)
上述のようなモータ駆動状態において、非常停止スイッチ15が押されると、フォトカプラ32,33の発光素子へ流れる電流が停止し、フォトカプラ32,33の受光素子であるフォトトランジスタのコレクタ電流が停止する。
これにより、スイッチングトランジスタ10のオンオフ状態には拘わらず電磁接触器MC1のコイル2a及び、電磁接触器MC2のコイル13aへの励磁電流が停止し、電磁接触器MC1の接点2、及び電磁接触器MC2の接点13が閉状態から開状態となる。これによって、モータ4への主回路電源の供給が停止して、モータ4を停止することができる。
(2.3 故障発生時の動作)
ここで何らかの故障により電線21a,21cのいずれかが断線した場合、フォトカプラ32の発光素子に流れるコレクタ電流が停止する。これにより、スイッチングトランジスタ10のオンオフ状態、及び、フォトカプラ33のオンオフ状態に拘わらず電磁接触器MC1のコイル2aへの励磁電流が停止し、電磁接触器MC1の接点2が開状態となる。これによって、電磁接触器MC2の接点13の状態に拘わらず、モータ4への主回路電源の供給が停止して、モータ4を停止することができる。
又、何らかの故障により電線21b,21dのいずれかが断線した場合、フォトカプラ33の発光素子に流れる電流が停止する。これにより、スイッチングトランジスタ10のオンオフ状態、及び、フォトカプラ32のオンオフ状態に拘わらず電磁接触器MC2のコイル13aへの励磁電流が停止し、電磁接触器MC2の接点13が開状態となる。これによって、電磁接触器MC1の接点2の開状態或いは閉状態に拘わらず、モータ4への主回路電源の供給が停止して、モータ4を停止することができる。
上述のように、フォトカプラ32、又は、フォトカプラ33のいずれかの発光素子への電流が停止することにより、モータ4への主回路電源の供給が停止して、モータ4を停止することができる。
次に、何らかの故障により、電線21aと電線21cが短絡した場合、ヒューズ30からフォトカプラ32の発光素子を経由してヒューズ31に短絡電流が流れて、ヒューズ30又はヒューズ31が溶断する。これにより、スイッチングトランジスタ10のオンオフ状態には拘わらず電磁接触器MC1のコイル2aへの励磁電流が停止し、電磁接触器MC1の接点2が閉状態から開状態となる。これによって、モータ4への主回路電源の供給が停止して、モータ4を停止することができる。
さらに、何らかの故障により、電線21aと電線21dが短絡した場合、フォトカプラ33の発光素子に電流が流れなくなるため、フォトカプラ33のコレクタ電流が停止して、電磁接触器MC2のコイル13aの励磁電流が停止し、電磁接触器MC2の接点2が閉状態から開状態となる。これによって、モータ4への主回路電源の供給が停止して、モータ4を停止することができる。
さらに、何らかの故障により電線21bが地絡した場合、この電線21bはもともとヒューズ31経由でGNDdcに接続されている。このため、故障発生時も検出することはできないが、非常停止スイッチ15を開操作により押したときには、この故障に影響を受けることなく、フォトカプラ32、及びフォトカプラ33の発光素子への電流が停止する。この結果、上述と同様にモータ4への主回路電源の供給が停止して、モータ4を停止することができ、安全機能が損なわれることはない。
又、電線21bの地絡に加えて何らかの故障が発生した場合は、表1の欄No.1〜15のいずれかの状態となり、故障を検出してモータ4を停止することができ、故障の蓄積は発生しない。
以下、各電線について断線、短絡、地絡の故障の組合せを表1で示すが、いずれの場合も、安全を損なうことなく、モータ4への主回路電源の供給を停止し、モータ4を停止することができる。
Figure 0004898275
さて、本実施形態によれば、以下のような特徴がある。
(1) 本実施形態のモータ4の非常停止装置では、主回路電源回路には、共通の非常停止スイッチ15の開閉操作によって開閉動作する2つの電磁接触器MC1,MC2の接点2,13の直列回路を含むようにした。そして、コイル用通電回路18A1,18A2では、電磁接触器MC1のコイル2aとフォトカプラ32の受光素子からなる直列回路、及び電磁接触器MC2のコイル13aとフォトカプラ33の受光素子からなる直列回路を含むようにした。そして、非常停止スイッチ15の常閉接点15a、抵抗器36、及び前記フォトカプラ32の発光部の直列回路、及び非常停止スイッチ15の常閉接点15b、抵抗器37、及び前記フォトカプラ33の発光部の直列回路が互いに並列に接続されて共通のヒューズ30,31に接続して非常停止回路を構成した。
この結果、非常停止スイッチ15の接点15a,15bのうちの1つの接点、抵抗器及びフォトカプラの発光部からなる複数の直列回路のいずれかの直列回路において、短絡や地絡が生じて異常電流が流れると、共通のヒューズ30,31の少なくともいずれかが溶断される。このため、全ての直列回路のフォトカプラ32,33の発光素子の発光がなくなり、フォトカプラ32,33の受光素子が受光されないため、コイル用通電回路18A1,18A2の通電がなくなり、当該電磁接触器のコイルが励磁されなくなる。この結果、主回路電源回路の当該電磁接触器に係る接点が閉状態から開状態になり、モータ4(駆動源)への電力供給がなくなるため、モータ4の作動を停止することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を図3(a)、及び図3(b)を参照して説明する。なお、図3(a)で示す構成は第2実施形態と同様の構成であるため、説明を省略するとともに、図3(b)においても第2実施形態と同一構成については、同一部号を付して、その説明を省略する。なお、符号の65は、後述するロボット制御装置に付した符号である。
第3実施形態では、図3(b)に示すように図2(b)の回路に、操作盤としての外部操作盤64からの非常停止回路20Bと、ヒューズの状態を検出してサーボ制御部で確認できるようにした検出回路51〜54を追加したところが第2実施形態と異なっている。検出回路51〜54は溶断検出手段に相当する。
外部操作盤64は制御装置としてのロボット制御装置65とは別個にロボットシステム全体等のために設置され、非常停止スイッチ60を備え、ロボット制御装置65に対して、外部配線63で配線されている。この外部操作盤64は、外部配線63の長さの範囲で持ち運ぶことが可能、すなわち、可搬性を有しているとともに、特定の場所に設置されて使用されることが可能である。
そして、作業者がこの外部操作盤64に備えられた非常停止スイッチ60を押すことによって、任意にモータ4を停止させることができるように非常停止回路20Bと、コイル用通電回路18B1,18B2が設けられている。
コイル用通電回路18B1は、直流電源Vdcに接続される電磁接触器MC1のコイル2aとフォトカプラ32の受光素子、フォトカプラ58の受光素子からなる直列回路により構成されている。又、コイル用通電回路18B2は、電磁接触器MC2のコイル13aとフォトカプラ33の受光素子、フォトカプラ59の受光素子からなる直列回路により構成され、コイル用通電回路18B1に対して、並列に接続されている。そして、コイル用通電回路18B1,18B2はスイッチングトランジスタ10のコレクタ、エミッタを介して接地されている。前記コイル用通電回路18B1,18B2及びスイッチングトランジスタ10はロボット制御装置23内に設けられている。
又、非常停止回路20Bは、直流電源Vdcに対して接続されるヒューズ56、外部配線63である電線63a、抵抗器61、非常停止スイッチ60の接点60a、外部配線63である電線63c、フォトカプラ58の発光素子及びヒューズ57からなる直列回路を有する。該直列回路はヒューズ57を介して接地されている。接点60aは常閉接点である。なお、ヒューズ56と電線63a間の接続点をcとし、フォトカプラ32の発光素子とヒューズ57間の接続点をdとする。
非常停止回路20Bは、接続点cと接続点d間に、フォトカプラ59の発光素子、外部配線63である電線63d、非常停止スイッチ60の接点60b、抵抗器62、及び外部配線63である電線63bからなる直列に接続された回路を有する。なお、接点60bは常閉接点である。
ここで、ヒューズ56,57及びフォトカプラ58,59の発光部はロボット制御装置65内に設けられ、抵抗器61,62、非常停止スイッチ60の接点60a,60bは、外部操作盤64内に設けられている。なお、フォトカプラ58,59の発光素子は発光部に相当し、本実施形態ではフォトダイオードが使用されている。又、フォトカプラ58,59の受光素子は受光部に相当し、本実施形態では、フォトトランジスタが使用されている。
上記のように非常停止スイッチ60の接点60a,60bにそれぞれ直列に接続された抵抗器61,62を備えた外部操作盤64は電磁接触器MC1のコイル2a,13aを含んだロボット制御装置65から外部配線63で接続され、ロボット制御装置65から離れた場所に設置される。
第3実施形態の非常停止装置は、三相電源1とサーボアンプ3間に設けられた電磁接触器MC1の接点2、電磁接触器MC2の接点13等を含む主回路電源回路、コイル用通電回路18B1,18B2、及び非常停止回路20A、20Bとにより構成されている。
本実施形態は電磁接触器MC1のコイル2aに励磁電流が流れる条件として、非常停止スイッチ15が開操作されていないことに加え、外部操作盤64の非常停止スイッチ60が開操作されていないことが加わっている。すなわち、電磁接触器MC1のコイル2aに励磁電流が流れる条件として、フォトカプラ32のフォトトランジスタがオン状態であり、かつ、フォトカプラ58のフォトトランジスタがオン状態であることである。
又、電磁接触器MC1のコイル2aに励磁電流が流れる条件としては、これらの条件に加え、サーボ制御部9が、ベース電流Ibを流すことである。これにより、フォトカプラ32のフォトトランジスタ、フォトカプラ58のフォトトランジスタ、スイッチングトランジスタ10のコレクターエミッタ間にそれぞれコレクタ電流Icが流れ、電磁接触器MC1のコイル2aに対する励磁電流が流れる。
電磁接触器MC2のコイル13aに励磁電流が流れる条件は、非常停止スイッチ15,60が開操作されないことによって、フォトカプラ33のフォトトランジスタがオン状態であり、かつ、フォトカプラ59のフォトトランジスタがオン状態となり、かつ、サーボ制御部9が、ベース電流Ibを流すことである。
このことにより、電磁接触器MC1のコイル2a及び電磁接触器MC2のコイル13aに励磁電流が流れ、電磁接触器MC1,MC2の接点2,13が開状態から閉状態に変化し、モータ4に主回路電源が供給されることにより、モータが駆動される。
(検出回路)
本実施形態では、ヒューズ30,31,56,57のそれぞれが溶断していなくて正常か、または、溶断しているかを確認するための検出回路51〜54が設けられている。
ヒューズ30の溶断を検出する検出回路51は、抵抗器39とフォトカプラ47の発光素子とからなる直列回路を有し、該直列回路は接続点aと接地端子間に接続されている。本実施形態ではフォトカプラ47の発光素子は発光ダイオードが使用され、受光素子はフォトトランジスタが使用されている。
又、さらに検出回路51は、直流電源Vdcと接地端子間に、抵抗器43とフォトカプラ47の受光素子からなる直列回路を有している。又、抵抗器43とフォトカプラ47の受光素子間の接続点はサーボ制御部9に接続されている。
この検出回路51の場合、ヒューズ30が正常であれば、ヒューズ30から抵抗器39を経由してフォトカプラ47の発光素子に電流が流れ、それによってフォトカプラ47の受光素子がオンして、抵抗器43に電流が流れる。サーボ制御部9は、これによってフォトカプラ47の受光素子のコレクタ端子の電位レベルが接地電圧GNDdcレベルであることが確認でき、ヒューズ30が正常であることが確認できる。又、ヒューズ30が溶断した場合、フォトカプラ47の受光素子への電流が停止するため、フォトカプラ47の発光素子には電流が流れず、フォトカプラ47の受光素子のコレクタ端子の電位レベルがVdcレベルであることが確認でき、ヒューズ30に溶断が発生していることが確認できる。
ヒューズ31の溶断を検出する検出回路52は、抵抗器40とフォトカプラ48の発光素子とからなる直列回路を有し、該直列回路は直流電源Vdcと接続点b間に接続されている。本実施形態ではフォトカプラ48の発光素子は発光ダイオードが使用され、受光素子はフォトトランジスタが使用されている。又、さらに検出回路52は、直流電源Vdcと接地端子間に、抵抗器44とフォトカプラ48の受光素子からなる直列回路を有している。又、抵抗器44とフォトカプラ48の受光素子間の接続点はサーボ制御部9に接続されている。
この検出回路52の場合、ヒューズ31が正常であれば、直流電源Vdcからフォトカプラ48の発光素子、抵抗器40、ヒューズ31を経由して電流が流れ、それによってフォトカプラ48の受光素子がオンして、抵抗器44に電流が流れる。サーボ制御部9は、これによってフォトカプラ48の受光素子のコレクタ端子の電位レベルが接地電圧GNDdcレベルであることが確認でき、ヒューズ31が正常であることが確認できる。又、ヒューズ31が溶断した場合、フォトカプラ48の受光素子への電流が停止するため、フォトカプラ48の発光素子には電流が流れず、フォトカプラ48の受光素子のコレクタ端子の電位レベルがVdcレベルであることが確認でき、ヒューズ31に溶断が発生していることが確認できる。
なお、検出回路53,54も検出回路51,52と同様の構成であるため、検出回路51,52で説明した各構成の部材と同一構成には、前記各構成に付した符号にそれぞれaを付加してその説明を省略する。なお、検出回路53の抵抗器39aは、接続点cに接続されている。又、検出回路54の抵抗器40aは接続点dに接続されている。
このようにして、ヒューズ56,57の溶断を上記の検出回路51,52により、サーボ制御部9によって正常であるか、溶断しているかが確認できる。
(第3実施形態の作用)
本実施形態では、第2実施形態と同様に、教示操作盤38からの非常停止スイッチ15の操作に加え、外部操作盤64からの非常停止スイッチ60の操作により、電磁接触器MC1またはMC2の接点2,13が開状態になることによりモータ4への主回路電源の供給が停止して、モータ4を停止することができる。
さらにサーボ制御部9は検出回路51〜54によってヒューズ30,31,56,57が溶断しているかどうかが検出されてサーボ制御部9により確認できる。ここで溶断していた場合には、スイッチングトランジスタ10に対するベース電流Ibを流すことを停止することにより、電磁接触器MC1,MC2の接点の遮断を2重で行い、安全性及び信頼性をさらに確保できる。
さて、本実施形態によれば、以下のような特徴がある。
(1) 本実施形態では、非常停止回路20A,20Bには、ヒューズ30,31,56,57の溶断を検出する溶断検出手段としての検出回路51〜54を設けた。この結果、教示操作盤38や、外部操作盤64を連結する外部配線21,63に短絡や、地絡が生じたときに、ヒューズ30,31,56,57の溶断を検出することができる。
(2) 又、本実施形態は、教示操作盤38に非常停止スイッチ15を備え、外部操作盤64に非常停止スイッチ60を備えることにより、外部配線で配線される教示操作盤38、外部操作盤64の非常停止回路において、安全性の確保を行うことができる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第2実施形態の構成を図4のように変更してもよい。
図4の変形例では、非常停止回路20Aのヒューズ30,31を省略し、その代わりに、非常停止回路20Cが設けられている。非常停止回路20Cは、直流電源Vdcに対して接続されるヒューズ30A、外部配線21である電線21a、抵抗器36、非常停止スイッチ15の接点15a、外部配線21である電線21c、及びフォトカプラ32の発光素子からなる直列回路を有する。フォトカプラ32の発光素子は接地されている。又、非常停止回路20Cは、ヒューズ31A、フォトカプラ33の発光素子、外部配線21である電線21d、非常停止スイッチ15の接点15b、抵抗器37、及び外部配線21である電線21bからなる直列回路を有し、前述した前記ヒューズ30Aを含む直列回路に対して並列に接続されている。他の構成は、第2実施形態と同様である。
この場合、非常停止回路20Cが含む、非常停止スイッチ15の複数の接点15a,15bのうちの1つの接点、抵抗器36,37、及び前記フォトカプラ32,33の発光部が直列に接続された直列回路の各々において、短絡や地絡が生じて異常電流が流れると、該直列回路のヒューズ30A,31Aがそれぞれ溶断される。
このため、該直列回路のフォトカプラ32又はフォトカプラ33の発光部に通電されなくなり、該発光部の発光がなくなる。この結果、発光部が発光されていないフォトカプラ32又はフォトカプラ33の受光部が受光されないため、発光部が発光されていないフォトカプラを含む直列回路の電磁接触器MC1又は電磁接触器MC2のコイルが励磁されなくなる。この結果、主回路電源回路の当該電磁接触器に係る接点が閉状態から開状態になり、モータ4への電力供給がなくなるため、モータ4の作動を停止することができる。
○ 前記各実施形態では、フォトカプラ26,32,33,47,48,58,59は発光素子としてフォトダイオードにより構成し、受光素子としてフォトトランジスタにより構成した。しかしこの構成に限定されるものではなく、フォトカプラはフォトダイオードとフォトトランジスタ以外の、他の任意の発光素子と受光素子の組み合わせでも実現可能である。
○ 第2実施形態では、ヒューズ30,31を設けたが、ヒューズ31は省略してもよい。
○ 第2実施形態では、電磁接触器のコイルとフォトカプラの受光素子からなる直列回路を2つ設けてコイル用通電回路18A1,18A2を構成し、それに併せて抵抗器、非常停止スイッチ15の接点、前記フォトカプラの発光素子からなる直列回路を2つ設けて非常停止回路20Aを構成した。しかし、2つに限定するものではない。電磁接触器のコイルとフォトカプラの受光素子からなる直列回路を3つ以上設けてコイル用通電回路を構成し、それに併せて抵抗器、非常停止スイッチ15の接点、前記フォトカプラの発光素子からなる直列回路を、3つ以上設けて非常停止回路20Aを構成してもよい。
○ 前記各実施形態では、スイッチング素子としてスイッチングトランジスタ10を使用したが、スイッチング素子としてMOSFET、フォトカプラ、或いはリレーを使用してもよい。
○ 前記各実施形態では、駆動源としてのモータ4を回転モータとしているが、回転モータに限定されるものではない。モータは三相で駆動する回転モータに限定されるものではなく、単相で駆動される回転モータや、或いはリニアモータであってもよい。又、交流モータに限定するものではなく、直流モータであってもよい。駆動源としては、モータ以外にソレノイドであってもよい。
○ 前記第1及び第2実施形態では、ロボット制御装置23,29と教示操作盤27,38、第3実施形態では、ロボット制御装置65と教示操作盤38,外部操作盤64の非常停止装置に具体化したが、ロボット制御装置とそれに付随する操作盤の非常停止装置に限定されるものではない。
ロボットの他、工作機械や、各種産業機械において、非常停止信号を出力させて、機械の作動を停止させるようにする非常停止装置においても具体化することも勿論可能である。
○ 前記第3実施形態では、検出回路51〜54は、フォトカプラのフォトトランジスタの両端電圧を検出するようにしたが、前記フォトカプラの受光部に測定用抵抗を直列に接続して、この測定用抵抗の両端電圧を計測するようにしてもよい。
○ 第3実施形態において、スイッチングトランジスタ10とフォトカプラ59の受光部との間に、外部操作盤64とロボット制御装置65とに設けた非常停止回路20Bと同等の回路を直列に複数個接続してもよい。すなわち、この同等の回路を備えた外部操作盤を更に複数個設けても良い。こうすることにより、それぞれの外部操作盤とロボット制御装置65とを接続する外部配線に対して安全性を確保することが可能である。
○第3実施形態ではヒューズ30,31と検出回路51,52を設けたが、ヒューズ31と検出回路52は省略してもよい。又、ヒューズ56,57と検出回路53,54を設けたが、ヒューズ56と検出回路54も省略してもよい。
○第2実施形態において、第3実施形態と同様に接続点a,bに検出回路51,52を設けてヒューズ30,31の溶断状態を確認し、溶断していた場合にはスイッチングトランジスタ10に対するベース電流Ibを流すことを停止するようにしてもよい。このように構成することにより、電磁接触器MC1,MC2の接点の遮断を2重で行い、安全性及び信頼性をさらに確保できる。
(a)は本発明を具体化した第1実施形態のロボット制御装置のモータ駆動用の主回路電源回路図、(b)は同じく教示操作盤とロボット制御装置の電気的接続関係を示す電気回路図。 第2実施形態のロボット制御装置のモータ駆動用の主回路電源回路図、(b)は同じく教示操作盤とロボット制御装置の電気的接続関係を示す電気回路図。 第3実施形態のロボット制御装置のモータ駆動用の主回路電源回路図、(b)は同じく教示操作盤、外部操作盤とロボット制御装置の電気的接続関係を示す電気回路図。 第2実施形態の変形例であって、図2(b)の相当図。 (a)は従来例のロボット制御装置のモータ駆動用の主回路電源回路図、(b)は同じく教示操作盤とロボット制御装置の電気的接続関係を示す電気回路図。 (a)は他の従来例のロボット制御装置のモータ駆動用の主回路電源回路図、(b)は同じく教示操作盤とロボット制御装置の電気的接続関係を示す電気回路図。
符号の説明
1…三相電源、2…電磁接触器MC1の接点,
2a…電磁接触器MC1のコイル、3…サーボアンプ,4…モータ、
5…ロボット制御装置、6…非常停止スイッチ,6a…接点、
9…サーボ制御部(制御部)、
10…スイッチングトランジスタ(スイッチング素子)、
11…外部配線、11a,11b…電線、13…電磁接触器MC2の接点,
13a…電磁接触器MC1のコイル、14…ロボット制御装置、
18,18A1,18A2,18B1,18B2…コイル用通電回路、
20,20A,20B,20C…非常停止回路、
21…外部配線、21a,21b,21c,21d…電線、
22…教示操作盤、23…ロボット制御装置(制御装置)、
24…ヒューズ、25…抵抗器、26…フォトカプラ、27…教示操作盤、
29…ロボット制御装置(制御装置として)、30,31…ヒューズ、
32,33…フォトカプラ、36,37…抵抗器、38…教示操作盤、
39,39a,40,40a…抵抗器、
47,47a,48,48a…フォトカプラ、
51〜54…検出回路(溶断検出手段)、56,57…ヒューズ、
58,59…フォトカプラ、60…非常停止スイッチ、
60a,60b…接点、61,62…抵抗器、63…外部配線
63a,63b,63c,63d…電線、64…外部操作盤
65…ロボット制御装置(制御装置)。

Claims (9)

  1. 非常停止スイッチの開閉操作によって開閉動作する電磁接触器の接点を駆動源の主回路電源回路に有し、
    前記非常停止スイッチの開操作により前記電磁接触器の接点が開状態になり、前記駆動源に対する主回路電源の供給を停止する駆動源の非常停止装置において、
    制御装置内に前記電磁接触器のコイルとフォトカプラの受光部を直列に接続したコイル用通電回路が設けられるとともに、
    前記非常停止スイッチの接点と、抵抗器と、異常電流が流れたとき溶断するヒューズと、前記フォトカプラの発光部とが直列に接続された直列回路を含む非常停止回路が設けられており、
    前記制御装置に対して、前記非常停止スイッチは、前記制御装置と分離した操作盤に設けられており、
    前記ヒューズが前記制御装置内に設けられるとともに前記抵抗器が前記操作盤内に設けられ、
    前記非常停止回路が、前記制御装置と操作盤間に設けられた外部配線を含み、該外部配線を介して前記ヒューズと前記抵抗器が接続されていることを特徴とする駆動源の非常停止装置。
  2. 共通の非常停止スイッチの開閉操作によって開閉動作する複数の電磁接触器の接点の直列回路を、駆動源の主回路電源回路に有し、
    前記非常停止スイッチの開操作により前記各電磁接触器の接点が開状態になり、前記駆動源に対する主回路電源の供給を停止する駆動源の非常停止装置において、
    制御装置内に前記各電磁接触器のコイルとフォトカプラの受光部を直列に接続したコイル用通電回路が複数設けられるとともに、
    前記非常停止スイッチの複数の接点のうちの1つの接点、抵抗器、及び前記フォトカプラの発光部が直列に接続された複数の直列回路を含むとともに、該複数の直列回路が並列に接続されて共通のヒューズに接続されてなる非常停止回路が設けられており、
    前記制御装置に対して、前記非常停止スイッチは、前記制御装置と分離した操作盤に設けられており、
    前記ヒューズが前記制御装置内に設けられるとともに前記抵抗器が前記操作盤内に設けられ、
    前記非常停止回路が、前記制御装置と操作盤間に設けられた外部配線を含み、該外部配線を介して前記ヒューズと前記抵抗器が接続されていることを特徴とする駆動源の非常停止装置。
  3. 共通の非常停止スイッチの開閉操作によって開閉動作する複数の電磁接触器の接点の直列回路を、駆動源の主回路電源回路に有し、
    前記非常停止スイッチの開操作により前記電磁接触器の各接点が開状態になり、前記駆動源に対する主回路電源の供給を停止する駆動源の非常停止装置において、
    制御装置内に前記各電磁接触器のコイルとフォトカプラの受光部を直列に接続したコイル用通電回路が複数設けられるとともに、
    前記非常停止スイッチの複数の接点のうちの1つの接点、抵抗器、前記フォトカプラの発光部及びヒューズが直列に接続された複数の直列回路を含む非常停止回路が設けられており、
    前記制御装置に対して、前記非常停止スイッチは、前記制御装置と分離した操作盤に設けられており、
    前記ヒューズが前記制御装置内に設けられるとともに前記抵抗器が前記操作盤内に設けられ、
    前記非常停止回路が、前記制御装置と操作盤間に設けられた外部配線を含み、該外部配線を介して前記ヒューズと前記抵抗器が接続されていることを特徴とする駆動源の非常停止装置。
  4. 前記コイル用通電回路は、前記制御装置内の制御部によりスイッチング制御されるスイッチング素子に接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の駆動源の非常停止装置。
  5. 前記複数のコイル用通電回路は、互いに並列に接続され、該並列に接続された回路が制御部によりスイッチング制御されるスイッチング素子に対して接続されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の駆動源の非常停止装置。
  6. 前記駆動源が、モータであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載の駆動源の非常停止装置。
  7. 前記制御装置が、ロボット制御装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の駆動源の非常停止装置。
  8. 前記操作盤が、教示操作盤であることを特徴とする請求項7に記載の駆動源の非常停止装置。
  9. 前記非常停止回路には、前記ヒューズの溶断を検出する溶断検出手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか1項に記載の駆動源の非常停止装置。
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