JP4894874B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、略水平方向または略傾斜方向に回転中心軸を有する回転ドラム内で、洗い、すすぎ、脱水する洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、一般的に、多数の透孔が形成され洗濯物を収容して回転駆動される回転ドラムが水槽内に設けられ、この水槽内の給水、排水及び回転ドラムの回転の制御により洗濯、すすぎ、脱水の各工程を実施する。
脱水運転時には、回転ドラムを高速回転にすることで、洗濯物に遠心力を与え、この遠心力により、洗濯物内に含有する洗濯水を水槽外に、排水するようにしているが、洗濯物の状態によっては、回転ドラムの振動が大きくなるという課題がある。
この課題を解決するために、 脱水回転数を、段階的に上昇させ、その段階毎に、モータ電流等により、回転ドラムの振動状態を検知し、検知した振動状態に応じて、次の段階の回転数に回転ドラムを上昇させるかを判断している。
特開2008−99983号公報
しかしながら、このような従来の構成では、脱水の回転数を段階的に上昇するようにしているので、回転ドラムの振動が少なく、脱水回転数を予め定めた最大の回転数に上昇させてよい場合でも、最大回転数にするまでに、多くの時間がかかるという課題があった。また、モータ電流値等により、回転ドラムの振動を間接的に検知しているので、モータの特性のバラツキ、あるいは、製品の製造上のバラツキ等の、多くのバラツキの影響を受けて、検知精度が悪くなり、振動に適した、脱水回転数にできないという課題もあった。また、モータ電流値等の検知では、水槽または洗濯機本体の上下方向、左右方向、前後方向の振動を、別々に検知することはできないので、振動の検知精度自体にも課題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、水槽または洗濯機本体に、直交する3軸の加速度を検知する加速度検知を備え、脱水運転時の、回転ドラムの回転数を上昇する過程において、加速度検知手段の検知する加速度データと、回転ドラムの回転数により、水槽または回転ドラムの振幅を検知するようにする。そして、検知した振幅値が、回転数毎に定めた値より大きいと判断した場合は、回転数の上昇を中止し、その時の回転数を維持し脱水運転を行うようにする。これにより、脱水回転数を、早く、高速回転数に上昇させることができので、脱水時間を短縮できる。また、脱水運転の上昇過程で、回転ドラムの振幅を精度良く検知できるようになるので、ドラム回転数により変わる、上下方向、左右方向、前後方向それぞれの、回転ドラムの振幅の許容範囲を、いずれの方向においても超えないようし、脱水時の振動を小さくすることを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、略水平方向又は水平方向から傾斜した方向に回転軸を有する回転ドラムと、洗濯機本体内に弾性支持された前記回転ドラムを内包する水槽と、回転ドラムを回転駆動するドラム駆動モータと、直交する3軸の加速度が検知でき、水槽または洗濯機本体に取り付けられた加速度検知手段と、前記回転ドラムの回転数を検知するドラム回転数検知手段と、一連の洗濯運転を制御する制御手段を備え、制御手段は、脱水運転時の、回転ドラムの回転数を上昇する過程において、前記加速度検知手段が検知する加速度データと、前記ドラム回転数検知手段が検知するドラム回転数データにより
、水槽または洗濯機本体の3軸方向の振幅値をもとめ、振幅値が所定値以上であることを検知した場合、回転ドラムの上昇を中止し、その時の回転数を維持し、脱水運転を行うようにしたものである。
これにより、脱水運転時の、回転ドラムの回転数を上昇する過程において、回転ドラムの振幅を精度良く検知することができるのと伴に、また、振幅が小さいときには、上限に定めた回転数に、より早く上昇させることができるので、脱水時間の短縮と、振動騒音の低減が実現できる。
本発明の洗濯機は、脱水運転時の、回転ドラムの回転数を上昇する過程において、回転ドラムの振幅を精度良く検知することができるのと伴に、また、振幅が小さいときには、上限に定めた回転数に、より早く上昇させることができるので、脱水時間の短縮と、振動騒音の低減を実現できる。
第1の発明は、略水平方向又は水平方向から傾斜した方向に回転軸を有する回転ドラムと、洗濯機本体内に弾性支持された前記回転ドラムを内包する水槽と、回転ドラムを回転駆動するドラム駆動モータと、直交する3軸の加速度が検知でき、水槽または洗濯機本体に取り付けられた加速度検知手段と、前記回転ドラムの回転数を検知するドラム回転数検知手段と、一連の洗濯運転を制御する制御手段を備え、制御手段は、脱水運転時の、回転ドラムの回転数を上昇する過程において、前記加速度検知手段が検知する加速度データと、前記ドラム回転数検知手段が検知するドラム回転数データにより、水槽または洗濯機本体の3軸方向の振幅値をもとめ、振幅値が所定値以上であることを検知した場合、回転ドラムの上昇を中止し、その時の回転数を維持し、脱水運転を行うようにすることができる。これにより、脱水運転時、回転ドラムの回転数を上昇する過程において、回転ドラムの振幅を精度良く検知することができるようになるので、脱水運転時の振動・騒音を低減することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、制御手段は、水槽または洗濯機本体の3軸方向の振幅値の中で、一番大きい振幅値が、所定値以上であることを検知した場合、回転ドラムの上昇を中止し、その時の回転数を維持し、脱水運転を行うようにすることができる。これにより、容易な検知アルゴリズムで、脱水運転時、回転ドラムの回転数を上昇する過程において、回転ドラムの振幅を精度良く検知することができるようになるので、脱水運転時の振動・騒音を低減することができる。
第3の発明は、上記第1の発明において、制御手段は、脱水運転時の、回転ドラムの回転数を上昇する過程において、加速度検知手段が検知する加速度データと、ドラム回転数検知手段が検知するドラム回転数データにより、水槽または洗濯機本体の3軸方向の振幅値をもとめ、振幅値が所定値以上にならならい場合は、予め定めた所定回転数で回転ドラムの上昇を止めて、前記所定回転数で脱水運転を行うようにすることができる。これにより、脱水運転時、回転ドラムの回転数上昇時、回転ドラムの振幅が小さい場合には、より高い回転数まで、脱水回転数を上昇させることができるので、脱水時間の短縮を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図2に示すように、回転ドラム1は、有底円筒形に形成し外周部に多数の通水孔2を全
面に設け、水受け槽3内に回転自在に配設している。回転ドラム1の回転中心に略傾斜方向に回転軸(回転中心軸)4を設け、回転ドラム1の軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて配設している。この回転軸4に、水受け槽3の背面に取り付けたモータ5を連結し、回転ドラム1を正転、逆転方向に回転駆動する。回転ドラム1の内壁面に数個の突起板6を設けている。水受け槽3の正面側の上向き傾斜面に設けた開口部を蓋体7により開閉自在に覆い、この蓋体7を開くことにより衣類出入口8を通して回転ドラム1内に洗濯物を出し入れできるようにしている。蓋体7を上向き傾斜面に設けているため、洗濯物を出し入れする際、腰を屈めることなく行うことができる。
水受け槽3は洗濯機本体9よりばね体(図示せず)で揺動可能に吊り下げており、水受け槽3の下部に排水経路10の一端を接続し、排水経路10の他端を排水弁11に接続して水受け槽3内の洗濯水を排水するようにしている。給水弁12は給水経路13を通して水受け槽3内に水を給水するものである。高さ調整機能14は、洗濯機本体9の両端に2つ取り付けられており、本体高さを調整できるように構成している。高さ調整機能14は、その物自体にねじが付けてあり、そのねじを介して洗濯機本体9に取り付けられている。時計方向に、回すと、高さが低くなり、また、半時計方向に、回すと、高さが低くなり、これにより、洗濯機本体9の高さ調整を行うことができる。
加速度検知手段15は、図3に示すように、直交する、X軸・Y軸・Z軸の3軸方向の加速を検知できる構成からなり、水受け槽3の上部に取付け、主に、脱水時の水受け槽3ないし洗濯機本体9の振動を検知するようにしている。加速度検知手段の例として、本実施の形態では加速度の変化をデジタル出力できる加速度センサを用いているが、加速度の変化を電圧変化として出力できるアナログ出力方式の加速度センサを用いてもよい。
本実施の形態における加速度センサは、静電容量の変化を電圧に変換する静電容量型加速度センサを用いている。他にもピエゾ抵抗型加速度センサなどを用いることも可能である。これらのいわゆるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサは半導体集積回路作製技術を用いて作製された微小なセンサであり、近年、低コストで量産されるようになってきたこともあって、様々な民生用機器で利用されている。MEMS型センサの利点として、小型・軽量で、それ自身が振動に与える影響が少なく、加速度検知手段15として適しているといえる。なお、本実施の形態における加速度センサは1チップで3軸の検知が可能なものを採用しており、複数方向の振動を検知し、脱水時の回転速度上昇に伴って複雑に変化する振動モードを的確にとらえ、様々なアンバランス状態を判定することを可能にしている。ただし、加速度センサは2軸のものであってもよい。
本実施の形態における加速度検知手段15の取り付け位置は、水槽の上部前側としている。回転ドラム1内の洗濯物のアンバランスが前部に存在する状態で高速回転へ加速したときの振動は後部に存在する場合と比較して大きくなるため、前部に大きなアンバランスがある状態で高速回転へ加速することを極力避ける必要がある。前部にアンバランスがある場合には水槽の揺れも前部側が顕著に現れやすいことから、加速度検知手段15の取り付け位置も前部とすることが望ましい。
表1は、本実施の形態における加速度センサの主な仕様を表した図である。
Figure 0004894874
出力タイプはデジタルSPI(シリアル・ペリフェラル・インタフェース)で、直交する3つの軸(X,Y及びZ)の加速度を検出することが可能な多軸検出型センサである。加速度検出範囲は、第1検出範囲(−2g〜+2g)及び第2検出範囲(−6g〜+6g)の2種類が設定可能で、センサの内部レジスタ設定によって前記検出範囲を切り替えることが可能である。また、各検出範囲の感度は第1検出範囲が約1024[LSb/g]、第2検出範囲が約340[LSb/g]であり、第2検出範囲に比べ第1検出範囲の方が高感度である一方で、加速度検出範囲は狭くなるものである。
なお、3つ以上の加速度検出範囲(たとえば、±2g、±6g、±8g)を切り替えることが可能な加速度センサでもよく、洗濯機の振動許容範囲や、脱水工程の最高ドラム回転数などの仕様に応じて、最適なセンサを選定することが望ましい。
加速度センサからの出力はデジタル式であるため、アナログ式に比べ容易に直接マイクロコントローラへ取り込むことが可能となる他、モータを駆動するインバータ回路等から発生するノイズに対して強く、ノイズ除去装置が不要になるなどコスト増加要因を抑えることができる。加速度センサにより検知したX軸、Y軸、Z軸の加速度により、回転ドラム1の各軸の振幅を求めることができる。加速度を1回積分すると、速度であり、更に積分すると、変位であるので、検知した各軸の加速度を2回積分することにより、変位(=振幅)を求めることができる。
図4に示す、X軸、Y軸、Z軸の加速度、Xg,Yg,Zgの周期Taは、回転ドラム1の回転周期とほぼ一致する。このことは、回転ドラム1の振動が、ドラムの回転を周期とした、単振動であるということが解る。よって、その時のX軸、Y軸、Z軸の振幅、Xy、Yy、Zyは、回転ドラム1の角速度をωとすると、Xy = − a/ ω2、Yy = − a/ ω2、Zy= − a/ ω2、の関係が成り立つ。すなわち、図4のような、加速度と振幅の関係になる。回転ドラム1の振幅が大きければ、洗濯機本体の振動も大きくなるので、振幅を小さくなるように、回転ドラム1を制御すれば、洗濯機本体の振動も小さくなる。
また、回転ドラム1の回転数が高ければ、高いほど、振動のエネルギーが大きくなるので、高速回転になればなるほど、振幅を小さくしないと、洗濯機本体の振動を小さいくすることはできない。
洗濯運転は、図5に示すような、シーケンス動作を行う。給水し、撹拌し、回転ドラム1内の衣類の汚れを落とす、洗い行程をまず行い、次に、衣類に付いた、洗剤分を取り除くための、すすぎ行程を行い、そして、最後に衣類内の洗濯水を外部に出すための脱水行程を行う。脱水行程時、回転ドラム1の回転数を高速にすればするほど、遠心力が大きくなり、洗濯水を外に、排水することはできるが、同時に、振動のエネルギーも大きくなるので、洗濯物のバランス等が悪い場合などは、洗濯機本体の振動・騒音が非常に大きくなる。
この様な状態にならないように、図6に示すような脱水動作を行う。経過時間と伴に、ドラム回転数を上昇させるが、最初は、回転ドラムの内壁に、洗濯物が均等に張り付くように、回転数を段階的に上昇させる。このことをバランスコントロール制御と呼ぶ。
バランス良く洗濯物が、張り付いたと判断した場合は、高速回転になるように回転ドラムを制御する。脱水時の回転数は、洗濯物内の洗濯水を脱水するには必要な回転数900rpmと、洗濯機本体の能力として最大限に実現できる1600rpmの範囲で行うようにする。この区間では、加速度検知手段15により検知し、計算し求めた、X軸、Y軸、Z軸の振幅、Xy、Yy、Zyと、各回転数で振動として許されうる設定振幅値Xrpm、Yrpm、Zrpmとを比較する。そして、いずれかの一軸の振幅値が、設定振幅値を超えた場合は、脱水回転数の上昇を中止するようにし、その回転数で、所定時間が経過する
まで、脱水運転を行うようにする。許されうる振幅を超えた状態で、脱水回転数を更に上昇すると、洗濯機本体の振動・騒音が非常に大きくなる可能性があるためである。そして、図5に示すような、立ち上げ時の振幅値により決まる、回転数(例えば、(1):900rpm、(2)1000rpm、(3)1400rpm、(4)1600rpm)で脱水運転を行うようにする。
制御装置16は、図1に示すように構成しており、モータ5、排水弁11、給水弁12などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御するマイクロコンピュータからなる制御手段17を有している。制御手段17は、運転コース等を設定するための入力設定手段18からの情報を入力して、その情報を基に表示手段19で表示して使用者に知らせるとともに、入力設定手段18により運転開始が設定されると、スイッチング手段駆動回路20を介してスイッチング手段21を制御し、排水弁11、給水弁12などの動作を制御し、洗濯運転を行う。
このとき、制御手段17は、モータ5のロータの位置を検出する位置検出手段22からの情報に基づいて、インバータ駆動回路23を介してインバータ24を制御することによりモータ5を回転制御するようにしている。モータ5は直流ブラシレスモータで、図示していないが、3相巻線を有するステータと、リング上に2極の永久磁石を配設しているロータとで構成し、ステータは3相巻線を構成する第1の巻線5a、第2の巻線5b、第3の巻線5cをスロットに設けた鉄心に巻き付けて構成している。
インバータ24は、パワートランジスタ(IGBT)と逆導通ダイオードの並列回路からなるスイッチング素子で構成している。第1のスイッチング素子24aと第2のスイッチング素子24bの直列回路と、第3のスイッチング素子24cと第4のスイッチング素子24dの直列回路と、第5のスイッチング素子24eと第6のスイッチング素子24fの直列回路で構成し、各スイッチング素子の直列回路は並列接続している。
ここで、スイッチング素子の直列回路の両端は入力端子で、直流電源を接続し、スイッチング素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子の接続点に、それぞれ出力端子を接続している。出力端子は、3相巻線のU端子、V端子、W端子に接続し、スイッチング素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子のオン・オフの組合せにより、U端子、V端子、W端子をそれぞれ正電圧、零電圧、解放の3状態にする。
スイッチング素子のオン・オフは、ホールICからなる3つの位置検出手段22a、22b、22cからの情報に基づいて制御手段17により制御される。位置検出手段22a、22b、22cは電気角で120度の間隔でロータが有する永久磁石に対向するように、ステータに配設されている。
ロータが1回転する間に、3つの位置検出手段22a、22b、22cは、それぞれ電気角で120度の間隔でパルスを出力する。制御手段17は、3つの位置検出手段22a、22b、22cのいずれかの信号の状態が変わったときを検知し、位置検出手段22a、22b、22cの信号を基に、スイッチング素子24a〜24fのオン・オフ状態を変えていくことで、U端子、V端子、W端子を正電圧、零電圧、解放の3状態にし、ステータの第1の巻線5a、第2の巻線5b、第3の巻線5cに通電して磁界を作り、ロータを回転させるよう構成している。
また、スイッチング素子24a、24c、24eはそれぞれパルス幅変調(PWM)制御され、例えば、繰り返し周波数10kHzでハイ、ローの通電比を制御することで、ロータの回転数を制御するようにしてあり、制御手段17は、3つの位置検出手段22a、22b、22cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期より
ロータの回転数を算出して、設定回転数になるようにスイッチング素子24a、24c、24eをPWM制御する。
商用電源25は、ダイオードブリッジ26,チョークコイル27、平滑用コンデンサ28からなる直流電源変換装置を介して、インバータ24に接続している。ただし、これは一例であり、直流ブラシレスモータ5の構成、インバータ24の構成等は、これに限定されるものではない。
記憶手段30は、電源を供給しなくても記憶内容が消滅しない不揮発性メモリ等からなり、運転設定内容や、運転回数等を記憶することができる。
位置検出手段22は、モータ5のロータの位置を検出するとともに、ロータの回転によって、回転ドラム1が1回転する間に4個のパルスを出力(本実施例の形態では、回転ドラム1の回転数とモータ5の回転数が同じであるので、モータ5が1回転する間にも4個のパルスを出力する)し、この出力パルスによりモータ5の回転を検知することができる、回転ドラム1またはモータ5の回転状態を検知する回転検知手段として機能することができる。
上記構成において図7、8を参照しながら動作を説明する。図7のステップ60にて動作を開始し、ステップ61にて電源入りスイッチ(図示せず)をオンし、制御装置16の動作が開始する。ステップ62でスタートスイッチ(図示せず)をオンされたことを検知すると、洗濯運転を開始し、ステップ63の洗い行程運転から行う。洗い行程運転は、給水弁12を駆動し、水槽8内に洗濯水を給水する給水工程と、給水後、モータ5を駆動し、回転ドラム1を回転させることにより、洗濯物の汚れを落とす撹拌工程を行う。所定時間経過するまで、撹拌工程を行い、時間経過後は、次のステップ64に移行する。ステップ64では、洗濯物に付いた、洗剤をすすぐための動作を行う。すすぎ行程の動作としては、回転ドラム1を高速回転にすることで、洗濯水を排水する脱水運転と、水槽3内に水を溜め、回転ドラム1を回転させ、洗剤分をすすいだ後、外部にすすぎ水を排水する動作を行う。すすぎ行程動作終了後は、ステップ65に進み、脱水運転を行う。ステップ65で、脱水工程を行い、洗濯物内の洗濯水を排水し、その後、ステップ66で回転ドラム1を停止し、運転を終了する。
ステップ65の脱水工程動作を、図8を参照しながら動作説明する。図8のステップ80にて脱水工程を開始する。ステップ81では、回転ドラム1内の洗濯物内を、回転ドラム1の内壁に均等に張り付くように、図6に示すように段階的に回転ドラム1の回転数を上昇させるバランスコントロール動作を行う。この動作中に、洗濯物が回転ドラム1の内壁に均等に張り付いたかを、ステップ82〜84で、加速度検知手段15により判定する。ステップ82では、前記したように、加速度検知手段15より、回転ドラム1のX軸、Y軸、Z軸方向の、振幅、Xy1、Yy1、Zy1を求める。そして、ステップ83で、この振幅値により、洗濯物が均等に張り付いたかを判定する。各軸、予め定めた所定振幅値Xrpm1、Yrpm1、Zrpm1と比較し、その値より、大きくなった場合は、洗濯物が均等に張り付いていないとして、ステップ93に進み、アンバランス修正運転を行う。アンバランス修正動作とは、回転ドラム1を一旦停止し、回転ドラム1を左右反転し、洗濯物の偏りを修正するための動作である。アンバランス修正運転後は、ステップ81に戻り、バランスコントロール動作を最初から行う。
ステップ83にて、振幅値が、所定振幅値より、小さくいと判定された場合は、ステップ84にて、バランスコントロール終了回転数900rpmに回転ドラム1が到達したかを判断し、その回転数に達していない場合は、引き続きバランスコントロール動作を行う。ドラム回転数が900rpm以上になった場合は、ステップ85に進み、バランスコン
トロール動作を終了し、ステップ86〜90の、脱水回転数を決める制御動作に移行する。ステップ86〜ステップ90は、前記した制御を行い最終の脱水回転数を決定する。ステップ86で、加速度検知手段15により検知する、X軸、Y軸、Z軸の加速度、Xg,Yg,Zgと、回転ドラム1の回転周期により、X軸、Y軸、Z軸の振幅、Xy、Yy、Zyを求める。そして、ステップ87で、求めた振幅が、各回転数で振動として許されうる設定振幅値Xrpm、Yrpm、Zrpmと比較する。いずれか一軸の振幅が、設定振幅値を超えたと検知した場合は、これ以上脱水回転数を上昇させると、振動・騒音が大きくなるので、ステップ94に進み、この時の回転数を最終の脱水回転数として脱水回転数の上昇を終了する。例えば、980rpmで、振幅値が、設定振幅値 X軸2mm、Y軸
3mm、Z軸3.5mm(製品の構造で各軸の、回転数による許容振幅が決まる)を超えた場合、それ以上、脱水の回転数を上昇させないで、脱水回転数を980rpmとして、運転を最後まで行う。各軸それぞれ設定振幅値と比較し、判断するようにしたが、簡易的には、3軸の中で、一番大きい振幅値のみにより、上昇するか否かを判断させることができる。それは、一番大きい振幅が、回転ドラムにおける許容できる振幅として扱えるからである。ステップ94で、各軸の振幅値が、設定振幅値より小さいと判断できた場合は、ステップ88に進め、更に、ドラム回転数を上昇させる。上昇スピードとしては、洗濯水の排水性能、モータの能力等できまるが、例えば、10rpm/sのようにする。ステップ89では、脱水回転数として最高の回転数として定めた、回転数に到達したかを判断する。この回転数は、高ければ高いほど、衣類内の洗濯水を脱水できるので良いが、モータの能力や、洗濯機本体の強度等できまる回転数である。ここでは、例えば1600rpmとし、1600rpmに到達したかを判定する、この回転数に到達した場合は、ステップ90に進み、回転の上昇を終了し、脱水運転を行う。1600rpm到達以前であるならば、ステップ86にもどり、引き続き、脱水回転数上昇動作を継続する。
そして、ステップ91において、脱水として必要な所定時間(例えば10分)経過するまで、上限回転数として定まった回転数で脱水運転を継続し、所定時間経過したことを検知した後は、次工程に移行し、脱水工程を終了する。
以上のように、本実施の形態において、制御手段17は、脱水運転時の、回転ドラムの回転数を上昇する過程において、加速度検知手段15が検知する加速度データと、ドラム回転数検知手段が検知するドラム回転数データにより、水槽3または洗濯機本体の3軸方向の振幅値をもとめ、振幅値が所定値以上であることを検知した場合、回転ドラムの上昇を中止し、その時の回転数を維持し、脱水運転を行うようすることができるので、振動・騒音を削減した状態でかつ、脱水性能も充分に満足させることができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、脱水運転時の、回転ドラムの回転数を上昇する過程において、回転ドラムの振幅を精度良く検知することができるのと伴に、また、振幅が小さいときには、上限に定めた回転数に、より早く上昇させることができるので、脱水時間の短縮と、振動騒音の低減を実現できる洗濯機として有用である。
本発明の実施の形態1の洗濯機の一部ブロック化した回路図 同洗濯機の縦断面図 同洗濯機の加速度検知手段の概略図 同洗濯機の各軸の加速度データと振幅データの相関図 同洗濯機の洗濯シーケンス図 同洗濯機の脱水工程動作図 同洗濯機の洗濯工程及びすすぎ工程動作フローチャート 同洗濯機の脱水工程動作フローチャート
1 回転ドラム
3 水受け槽
5 モータ
15 加速度検知手段
17 制御手段
22 位置検出手段

Claims (3)

  1. 略水平方向又は水平方向から傾斜した方向に回転軸を有する回転ドラムと、洗濯機本体内に弾性支持された前記回転ドラムを内包する水槽と、回転ドラムを回転駆動するドラム駆動モータと、直交する3軸の加速度が検知でき、水槽または洗濯機本体に取り付けられた加速度検知手段と、前記回転ドラムの回転数を検知するドラム回転数検知手段と、一連の洗濯運転を制御する制御手段を備え、制御手段は、脱水運転時の、回転ドラムの回転数を上昇する過程において、前記加速度検知手段が検知する加速度データと、前記ドラム回転数検知手段が検知するドラム回転数データにより、水槽または洗濯機本体の3軸方向の振幅値をもとめ、振幅値が所定値以上であることを検知した場合、回転ドラムの上昇を中止し、その時の回転数を維持し、脱水運転を行うようにした洗濯機。
  2. 制御手段は、水槽または洗濯機本体の3軸方向の振幅値の中で、一番大きい振幅値が、所定値以上であることを検知した場合、回転ドラムの上昇を中止し、その時の回転数を維持し、脱水運転を行うようにした請求項1記載の洗濯機。
  3. 制御手段は、脱水運転時の、回転ドラムの回転数を上昇する過程において、加速度検知手段が検知する加速度データと、ドラム回転数検知手段が検知するドラム回転数データにより、水槽または洗濯機本体の3軸方向の振幅値をもとめ、振幅値が所定値以上にならならい場合は、予め定めた所定回転数で回転ドラムの上昇を止めて、前記所定回転数で脱水運転を行うようにした請求項1または2記載の洗濯機。
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