JP2002336593A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2002336593A
JP2002336593A JP2001149522A JP2001149522A JP2002336593A JP 2002336593 A JP2002336593 A JP 2002336593A JP 2001149522 A JP2001149522 A JP 2001149522A JP 2001149522 A JP2001149522 A JP 2001149522A JP 2002336593 A JP2002336593 A JP 2002336593A
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motor
output torque
duty ratio
control means
position detection
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JP2001149522A
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English (en)
Inventor
Kiyoe Ochiai
清恵 落合
Katsuyuki Shimakage
勝之 島影
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、モータの出力トルクを検知して洗
濯物判定精度を高めるようにする。 【解決手段】 モータ17は、ドラムを回転するための
ものであり、モータ駆動制御回路44により駆動制御さ
れるようになっている。制御回路36は、モータ17に
かかる負荷量を検知して洗濯物重量を判定する重量判定
手段と、モータ17の出力トルクを検知する出力トルク
検知手段と、重量判定手段の実行時におけるモータ17
への通電モードを、出力トルク検知手段の検知結果に応
じて予め定められた適正モードとなるように補正する通
電モード補正手段としての機能を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯物重量を判定
する手段を備えた洗濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、洗濯機例えばド
ラム式洗濯機では、洗濯物の重量を判定する重量判定手
段を備え、その判定結果に基づいて洗濯時間を決定する
などの制御を行なうようになっている。この重量判定手
段は、ドラムをダイレクトに駆動するブラシレスモータ
からなるモータを予め決められた通電モードで駆動し、
このモータの回転速度が所定回転速度から別の所定回転
速度まで変化する時間を測定し、その時間が長いほど洗
濯物重量が重いと判定するものである。上記通電モード
としては、PWMのデューティー比と印加電圧位相とを
それぞれ一定値に固定した通電モードである。
【0003】ところが、一定の通電モードでモータを駆
動するようにしているものの、洗濯機個々においてモー
タの出力トルクが一定ではなく、上記時間測定値が必ず
しも洗濯物量のみに応じた値とならず、実際の洗濯物重
量が判定できないおそれがあった。なお、上記出力トル
クは、モータ自体の出力トルクのみならず、各部軸受け
の摩擦係数の違いなどもモータの出力トルクの違いの要
素となる。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、モータの出力トルクを検知できて
洗濯物判定精度を高めることができる洗濯機を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
槽または撹拌体を回転するためのモータと、このモータ
を駆動制御するモータ駆動制御手段と、前記モータにか
かる負荷量を検知して洗濯物重量を判定する重量判定手
段と、前記モータの出力トルクを検知する出力トルク検
知手段と、前記重量判定手段の実行時における前記モー
タへの通電モードを、前記出力トルク検知手段の検知結
果に応じて予め定められた適正モードとなるように補正
する通電モード補正手段とを備えて構成される。
【0006】洗濯物重量を判定する場合、モータの出力
トルクが一定であることが肝要である。ところが洗濯機
個々にモータの出力トルクが必ずしも同じということは
ない。例えばモータの出力トルクが小さい場合には、相
対的に負荷量が大きいと判定し、逆に出力トルクが大き
い場合には相対的に負荷量が小さいと判定してしまう。
【0007】しかるに、請求項1の発明においては、重
量判定手段の実行時におけるモータへの通電モードを、
出力トルク検知手段の検知結果に応じて予め定められた
適正モードとなるように補正するから、重量判定手段の
実行時におけるモータの出力トルクが適正となり、この
結果、洗濯物重量判定結果も精度が高くなる。
【0008】請求項2の発明は、モータ駆動制御手段
が、モータのロータの回転位置を検出する位置検出手段
とPWM制御手段とを有し、この位置検出手段からの位
置検出信号に基づいてロータ位置に対するモータ巻線へ
の印加電圧位相を制御すると共に、PWM制御手段によ
りデューティー比を制御するように構成され、出力トル
ク検知手段が、モータ駆動制御手段によりモータを固定
的に定められた所定デューティー比および所定印加電圧
位相で駆動し、所定回転速度から別の所定回転速度に達
するまでの所要時間に基づいてモータの出力トルクを検
知するようになっているところに特徴を有する。
【0009】モータの出力トルクの大小を検知するに
は、画一的な通電モードとしておき、その通電モード
で、モータの回転特性をみると良い。すなわち、モータ
の回転特性にモータの出力トルクの大小があらわれるも
のである。しかるにこの請求項2においては、通電モー
ドの要素であるデューティー比と印加電圧位相とを固定
的に定めて、画一的な通電モードとし、そして所定回転
速度から別の所定回転速度に達するまでの所要時間に基
づいてモータの出力トルクを検知するから、モータの出
力トルクの大小を精度良く検知できる。従って、出力ト
ルクの検知結果に応じて行なう重量判定手段実行用の通
電モードの補正も、精度が良くなり、洗濯物の重量判定
結果の精度がさらに良くなる。
【0010】請求項3の発明は、モータ駆動制御手段
が、モータのロータの回転位置を検出する位置検出手段
とPWM制御手段とを有し、この位置検出手段からの位
置検出信号に基づいてロータ位置に対するモータ巻線へ
の印加電圧位相を制御すると共に、PWM制御手段によ
りデューティー比を制御するように構成され、出力トル
ク検知手段が、モータ駆動制御手段によりモータを固定
的に定められた所定デューティー比および所定印加電圧
位相で駆動し、モータ起動から所定時間経過時点での回
転速度に基づいてモータの出力トルクを検知するように
なっているところに特徴を有する。
【0011】前述したように、モータの回転特性にモー
タの出力トルクの大小があらわれるものである。この場
合、モータ起動から所定時間経過時点での回転速度をも
ってモータの出力トルクの大小を検知することもでき
る。しかるにこの請求項3においては、通電モードの要
素であるデューティー比と印加電圧位相とを固定的に定
めて、画一的な通電モードとした上で、モータ起動から
所定時間経過時点での回転速度をもってモータの出力ト
ルクの大小を検知するから、モータの出力トルクの大小
を精度良く検知できる。従って、出力トルクの検知結果
に応じて行なう重量判定手段実行用の通電モードの補正
も、精度が良くなり、洗濯物の重量判定結果の精度がさ
らに良くなる。
【0012】請求項4の発明は、モータの回転回数に応
じたパルスを発生するパルス発生手段を備え、モータ駆
動制御手段が、モータのロータの回転位置を検出する位
置検出手段とPWM制御手段とを有し、この位置検出手
段からの位置検出信号に基づいてロータ位置に対するモ
ータ巻線への印加電圧位相を制御すると共に、PWM制
御手段によりデューティー比を制御するように構成さ
れ、出力トルク検知手段が、モータ駆動制御手段により
モータを固定的に定められた所定デューティー比および
所定印加電圧位相で駆動し、所定時間内で前記パルス発
生手段の発生パルス数を計数し、その計数値に基づいて
モータの出力トルクを検知するようになっているところ
に特徴を有する。
【0013】前述したように、モータの回転特性にモー
タの出力トルクの大小があらわれるものである。この場
合、モータの回転回数に応じたパルスを発生するパルス
発生手段を備えていれば、所定時間内でそのパルス数を
計数し、その計数値をもってモータの出力トルクの大小
を検知することもできる。しかるにこの請求項4におい
ては、通電モードの要素であるデューティー比と印加電
圧位相とを固定的に定めて、画一的な通電モードとした
上で、モータの回転回数に応じたパルスを発生するぱす
る発生手段を備え、所定時間内でそのパルス数を計数
し、その計数値をもってモータの出力トルクの大小を検
知するから、モータの出力トルクの大小を精度良く検知
できる。従って、出力トルクの検知結果に応じて行なう
重量判定手段実行用の通電モードの補正も、精度が良く
なり、洗濯物の重量判定結果の精度がさらに良くなる。
【0014】請求項5の発明は、出力トルク検知手段
が、モータの少なくとも二つの異なる回転速度領域で検
知動作を実行するようになっている。これによると、異
なる回転速度領域での出力トルク検知結果を得ることが
でき、一方の出力トルク検知結果を洗濯物重量判定に用
い、他の出力トルク検知結果を他の検知制御例えばアン
バランス検知に用いることも可能である。すなわち、出
力トルク検知結果の使用用途のバリエーションが増え
る。
【0015】請求項6の発明は、出力トルク検知手段
が、共振回転速度領域外で検知動作を実行するようにな
っている。これによると、振動発生が少なくてモータの
回転特性が良好にあらわれる回転速度領域で出力トルク
検知ができ、検知精度が低下することがない。
【0016】請求項7の発明は、モータ駆動制御手段
が、モータのロータの回転位置を検出する位置検出手段
とPWM制御手段とを有し、この位置検出手段からの位
置検出信号に基づいてロータ位置に対するモータ巻線へ
の印加電圧位相を制御すると共に、PWM制御手段によ
りデューティー比を制御するように構成され、通電モー
ド補正手段が、モータへの通電モードとしてのデューテ
ィー比と印加電圧位相とのうち、デューティー比を補正
するようになっているところに特徴を有する。この請求
項7の発明においては、通電モードの一つであるPWM
制御のデューティー比を補正するから、出力トルクを直
接的に調整できて、出力トルクのずれの補正に好適す
る。
【0017】請求項8の発明は、モータ駆動制御手段
が、モータのロータの回転位置を検出する位置検出手段
とPWM制御手段とを有し、この位置検出手段からの位
置検出信号に基づいてロータ位置に対するモータ巻線へ
の印加電圧位相を制御すると共に、PWM制御手段によ
りデューティー比を制御するように構成され、通電モー
ド補正手段が、モータへの通電モードとしてのデューテ
ィー比と印加電圧位相とのうち、印加電圧位相を補正す
るようになっているところに特徴を有する。
【0018】この請求項8の発明においては、通電モー
ドの一つであるPWM制御の印加電圧位相を補正するか
ら、出力トルクのずれの補正ができる他に、位置検出手
段の取付位置ずれに対処できる。
【0019】請求項9の発明は、モータ駆動制御手段
が、モータのロータの回転位置を検出する位置検出手段
とPWM制御手段とを有し、この位置検出手段からの位
置検出信号に基づいてロータ位置に対するモータ巻線へ
の印加電圧位相を制御すると共に、PWM制御手段によ
りデューティー比を制御するように構成され、通電モー
ド補正手段が、モータへの通電モードとしてのデューテ
ィー比と印加電圧位相との双方を補正するようになって
いるところに特徴を有する。
【0020】この請求項9の発明においては、出力トル
クを直接的に調整できると共に、位置検出手段の取付位
置ずれに対処できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1ないし図12を参照しながら説明する。まず、図
2において、ドラム式洗濯機の外箱1は全体として矩形
箱状をなしていて、その前面の中央部に洗濯物出入口2
が設けられている。この洗濯物出入口2は、扉3により
開閉されるようになっている。外箱1の内部には、軸方
向が前後方向に指向する円筒状をなす水槽4が、サスペ
ンション5により下方から弾性的に支持された状態で設
けられている。
【0022】上記水槽4は胴部6と後板部7と前板部8
とを有して構成され、それらは例えば金属板により形成
されている。前板部8には、円形の開口部8aが形成さ
れている。この開口部8aと前記洗濯物出入口2とは、
筒状をなす弾性材、例えばゴム製の接続部材9により連
通するように接続されている。
【0023】上記水槽4の内部には、洗濯物が収容され
る回転槽たるドラム10が回転自在に設けられている。
このドラム10は、胴部11と後面部材12と、前板部
13とを接合して構成されている。胴部11の周壁部に
は多数の孔部11aが形成され、前板部13には円形の
開口部13aが形成されている。また、後面部材12
は、複数の通気口を有するフレーム部材12aに多孔状
の板部材12bを取着して構成されている。
【0024】また、ドラム10の後面部材12の中心部
分には、ドラム軸14が後方に突出するように取り付け
られており、当該ドラム軸14は、前記水槽4の後板部
7を貫通して取り付けられた鋳造成形品からなる軸受ハ
ウジング15に軸受16を介して回転自在に支承されて
いる。これにより、ドラム10が回転自在に設けられて
いる。
【0025】上記ドラム10は、アウタロータ形の直流
ブラシレスモータからなるモータ17によりダイレクト
に回転駆動されるようになっている。すなわち、モータ
17の回転軸を構成する前記ドラム軸14の後端部に
は、永久磁石18aを備えたロータ18が一体回転し得
るように取り付けられ、前記軸受ハウジング15に、ス
テータコア及びコイルを備えたステータ19が、ロータ
18の内方に位置するように設けられている。従って、
ロータ18が回転されると、ドラム軸14を介してドラ
ム10がダイレクトに回転駆動される。
【0026】上記水槽4の底部には、排水弁モータ20
(図1参照)によって開閉される排水弁21及び排水ホ
ース22が設けられており、排水弁21が開放状態にさ
れると、水槽4内の水が排水ホース22を通じて外部に
排出される。また、外箱1の上部には、水槽4内に給水
する給水弁23(図1参照)が設けられている。
【0027】外箱1の前面上部には、前面部に図3に示
すような操作パネル24を備えた電子ユニット25が設
けられている。操作パネル24には、操作スイッチ26
及び表示部27が設けられている。この場合、操作スイ
ッチ26としては、スタートスイッチ26a、洗濯条件
を設定するための洗濯条件設定スイッチ26b、洗い行
程設定スイッチ26c、すすぎ行程設定スイッチ26
d、脱水行程設定スイッチ26e及び乾燥行程設定スイ
ッチ26fがあり、また、表示部27としては、使用洗
剤量及び洗濯時間などの洗濯情報を表示する表示パネル
部27a、設定された洗濯条件などを表示する洗濯条件
表示部27b、洗い行程時の使用水量を表示する水量表
示部27cがある。
【0028】次に、図1を参照して電気的構成について
説明する。直流電源回路部29は、整流回路30及び平
滑コンデンサ31a,31bからなる倍電圧回路と定電
圧回路32とから構成される。整流回路30の入力端子
には、リアクトル33を直列に介して交流電源34が接
続される。整流回路30の出力端子には2本の直流電源
線35a,35bが接続され、これらの間には平滑コン
デンサ31a,31bが直列に接続されている。これら
平滑コンデンサ31a,31bの共通接続点が、整流回
路30の入力端子の一方に接続されている。定電圧回路
32は、整流回路30の出力端子間に接続され、後述す
る制御回路36などの制御用の各回路に所定の直流電圧
を生成して与える。
【0029】2本の直流電源線35a,35b間には、
インバータ主回路37が接続されている。インバータ主
回路37は、三相ブリッジ接続された6個のIGBT3
8a〜38fと、それぞれに並列に接続されたフリーホ
イールダイオード39とから構成される。インバータ主
回路37の3つの出力端子40a〜40cは、前記モー
タ17のステータ19における三相のコイル41u、4
v、41wの各端子に接続されている。
【0030】IGBT38a〜38fの各ゲートは、フ
ォトカプラを介して駆動信号を与える駆動回路42に接
続されている。駆動回路42は、前記制御回路36が有
するPWM制御手段たるPWM回路36aに接続され、
そのPWM回路36aからPWM信号が与えられる。制
御回路36は、マイクロコンピュータを主体として構成
されるもので、ROM、RAMなどを備えている。上記
モータ17には、ロータ18の回転位置を検出するため
の位置検出手段として、それぞれホールIC43a,4
3bが設けられていて、これらホールIC43a,43
bの位置検出信号Ha、Hbが制御回路36に出力され
るように接続されている。
【0031】この場合、前記インバータ主回路17、制
御回路36、PWM回路36a、ホールIC43a、4
3bによりモータ駆動制御手段たるモータ駆動制御回路
44が構成されている。
【0032】また、上記直流電源線35a,35b間に
は、線間電圧をモニタする分圧回路45が接続されてい
る。分圧回路45は、2個の抵抗45a,45bを直列
に接続した構成で、それらの共通接続点が出力端子とし
て制御回路36に接続されている。制御回路36には、
このほかに、前述の操作スイッチ26、表示部27、排
水弁モータ20、給水弁23が接続されていると共に、
温風生成用のヒータ46、停電検出回路47、水位セン
サ48、蓋スイッチ49などが接続されている。
【0033】ここで、上記ホールIC43a、43bは
図4に示すように位置センサ信号Ha、Hbがロータ位
相の電気角でπ/2[rad](90度)ごとに変化す
るように配設されている。なお、このホールIC43a
は、U相の誘起電圧に対して同期してハイレベル、ロウ
レベルのデジタル信号を出力するようにロータ18との
位置関係が設定されている。つまり、U相巻線41uと
ロータマグネット18aの磁極と対向した位置でハイレ
ベルに変化する位置検出信号Haが得られる位置関係と
なっている。
【0034】そして、前記モータ駆動制御回路44のう
ち制御回路36は、前記位置検出信号Ha、Hbから、
U相巻線41uに対するロータ18の回転位置(ロータ
マグネット18aの磁極位置)を検出すると共に、V相
巻線41v、W相巻線41wに対するロータマグネット
18aの磁極位置を計算により検出する(電気角で12
0度ずれる)。そして、各相巻線41u、41v、41
wに対して、図5(b)のような疑似正弦波電圧の通電
波形Du、Dv、Dwを作成するために、PWM制御を
行なう。例えば、U相について、図6を参照して述べ
る。すなわち、キャリア信号Scと制御信号Vsinと
から同図(b)に示すPWM信号を発生し、このPWM
信号と等価のPWM電圧がU相巻線41uに印加され
る。この場合上記制御信号Vsinの振幅を代えること
により、印加電圧の実効値が変化する。制御信号Vsi
nの最大振幅をオンデューティー比100%(つまり最
大で100%オンデューティー比)としている。つま
り、このデューティー比は印加電圧の実効値たるもので
あり、これは上述のように適宜決定される。また、上記
疑似正弦波電圧の通電波形Duの印加電圧位相(ロータ
18aの位置に対するU相巻線41aに対する印加電圧
位相、電気角で示される)αは後述するが適宜決定され
る。
【0035】さて、前記制御回路36は、回転速度検出
手段、重量判定手段、出力トルク検知手段および通電モ
ード補正手段として機能するものであり、それらの機能
と共に、本実施例の作用について説明する。まず、出力
トルク検知手段について図7ないし図9を参照して説明
する。図7には出力トルク検知のためのフローチャート
を示しており、このフローチャートで示される出力トル
ク検知プログラムは、特殊スイッチ操作、例えば洗濯条
件設定スイッチ26bのうちコーススイッチ26b′
(図3参照)を押しながら図示しない電源スイッチをオ
ンするといった操作を行なうと、実行されるようになっ
ており、通常は、一般ユーザーはこの検知プログラムを
実行することはなく、メーカーあるいはサービスマンが
行なう。この場合、ドラム10内には洗濯物および水は
収容していない状態としておく。
【0036】この図7のステップP1においては、モー
タ17をデューティー比dを60%で、且つ電気角で示
される印加電圧位相αを30°進み位相とした通電モー
ドで通電する。これにより、モータ17が起動し、ドラ
ム10を回転駆動し、加速してゆく。ステップP2で
は、回転速度検出を開始する。この回転速度検出は、ホ
ールIC43a、43bからの位置検出信号Ha、Hb
に基づいて行なうようになっている(回転速度検出手
段)。
【0037】そして、回転速度が100rpmに達する
と(ステップP3で判断)、時間Taをカウントし(ス
テップP4)、そして200rpmに達すると(ステッ
プP5で判断)、回転速度検出および時間カウントを停
止すると共に、モータ17を停止する(ステップP
6)。そして、次のステップP7では、基準製品のモー
タに対するモータ17の出力トルクずれの目安となるΔ
Ta(以下モータ出力トルク差ΔTaと称する)を算出
し、そのモータ出力トルク差ΔTaをメモリに記憶す
る。
【0038】すなわち、制御回路36はそのメモリに、
時間カウント値Taに対する判定基準値Tkを有してお
り、この場合判定基準値Tkは例えば「1秒」とされて
いる。この判定基準値Tkは、図8に示すように、基準
製品となるドラム式洗濯機を用いて、上述の通電モード
でモータに通電したときに、回転速度100rpmから
200rpmに達するまでの所要時間Taを計測して得
たものである。前記モータ出力トルク差ΔTaが「0」
より大きいほど(例えば図8の製品Bの場合)モータ出
力トルクが小さく、「0」より小さいほど(例えば図8
の製品Aの場合)モータ出力トルクが大きく、そして
「0」のときにはモータ出力トルクも適正値(基準品相
当値)として判定できるものである。
【0039】そして、ステップP8では、このモータ出
力トルク差ΔTaから、重量判定に用いるモータ17の
通電モードのうちのデューティー比dを補正するための
デューティー比補正係数Δdを設定し、記憶する。この
設定の方法は次の通りである。すなわち、図9に示すよ
うに、モータ出力トルク差ΔTaに応じてデューティー
比dの補正量たるデューティー比補正係数Δdをメモリ
に予め記憶してしている。この場合、モータ出力トルク
差ΔTaを7レベルに分け、各レベルに応じて補正係数
Δdを定めている。例えば、モータ出力トルク差ΔTa
が「−0.05≦ΔTa≦0.05」のときは補正係数
Δdは「1」、モータ出力トルク差ΔTaが「−0.2
≦ΔTa<−0.05」のときは補正係数Δdは「0.
95」となる。
【0040】次に重量検知手段について図10を参照し
て説明する。図10には重量検知手段のソフトウエア構
成(洗濯物重量検知プログラム)のフローチャートを示
している。なお、この重量検知は、予め洗濯物をドラム
10内に収容した上で、自動洗濯コースを選択して洗濯
を開始したときに、最初に実行される。
【0041】ステップQ1においては、固定された通電
モード(固定されたデューティー比および印加電圧位
相)でモータ17を通電すると共に回転速度検出を開始
し、ステップQ2においてモータ17が100rpmを
維持するように回転速度制御する。この趣旨は、ドラム
10内の洗濯物が回転遠心力によって該ドラム10内面
に張り付くようにするためである。
【0042】そして、ステップQ3ないしステップQ7
では、アンバランス検知を行なうが、この場合もデュー
ティー比補正係数Δdを用いてモータ17の出力トルク
が予め定められた適正モードとなるように補正する。ま
ず、ステップQ3においては、モータ17の通電モード
であるアンバランス用デューティー比duを適正化す
る。この場合、アンバランス検知を行なうための基準デ
ューティー比dukは「60%」であり、この基準デュ
ーティー比dukにΔdを乗じてアンバランス用デュー
ティー比duを適正化する。なお、モータ出力トルク差
ΔTaが「0」の時には、Δdが「1」であり、アンバ
ランス用デューティー比duは基準デューティー比du
kとなる。
【0043】次のステップQ4では、デューティー比を
上述のアンバランス用デューティー比duに切り換える
と共に印加電圧位相をアンバランス用印加電圧位相αu
(30°進み位相)に切り換えて、モータ17を駆動す
る。そしてステップQ5では、時間T0についてカウン
トを開始する。
【0044】ステップQ6およびステップQ7にて、時
間T0がアンバランス用判定基準時間Tk(この場合
3.0秒)に達しないうちに、モータ17の回転速度が
アンバランス用判定基準速度Nk(この場合250rp
m)を超えたか否かを判断する。モータ17の回転速度
が、アンバランス用判定基準時間Tkに達しないうちに
アンバランス用判定基準速度Nkを超えると(ステップ
Q7の「Y」)、アンバランス発生がないと判定して、
ステップQ8に移行する。このステップQ8では、共振
回転速度領域を通過させるのに適正な通電モードに切り
換えてモータ17を加速する。
【0045】そしてモータ17の回転速度が共振回転速
度領域を超えた回転速度例えば400rpm以上になる
と(ステップQ9にて判断)、重量検知(ステップQ1
0〜ステップQ22)を実行する。まずステップQ10
では、重量検知用デューティー比djを設定あるいは補
正する。この場合、重量検知用基準デューティー比dj
kとして「80%」を予め設定しており、この重量検知
用基準デューティー比djkに前述のモータ出力トルク
差ΔTaで設定されたデューティー比補正係数Δdを乗
じて重量検知用デューティー比djを求める。この場合
Δdが「1」のときは重量検知用デューティー比djは
重量検知用基準デューティー比djkに設定される。Δ
dが「1」以外の場合には、重量検知用デューティー比
djは、別の値となる。
【0046】この後ステップQ11では、モータ17
を、ステップQ10で求められた重量検知用デューティ
ー比djで、印加電圧位相を予め設定された重量検知用
印加電圧位相αj(この場合45°進み位相)で駆動す
る。そして、ステップQ12〜ステップQ15にて、モ
ータ17の回転速度が第1の基準速度N1(例えば42
0rpm)に達したときから第2の基準速度N2(65
0rpm)に達するまでの時間T1をカウントする。こ
の後、回転速度が670rpmに達したところでモータ
17を断電して空走させる(ステップQ16)。
【0047】この後、ステップQ17〜ステップQ20
にて、モータ17の回転速度が第3の基準速度N1(例
えば650rpm)に達したときから第4の基準速度N
4(420rpm)に達するまでの時間T2をカウント
する。この後、モータ17を停止し(ステップQ1)、
重量を判定する(ステップQ22)。なお、このときの
回転速度の変化の一例を図11に示す。
【0048】上述の重量判定は、次のようにして行な
う。上述のカウント時間T1とT2により、判定値Sを
下記式で求める。 S=(T1×T2)/(T1+T2) そして、この判定値Sに対応する洗濯物重量を図12に
示すデータテーブル(これは制御回路36のメモリに予
め記憶されている)から読み出して重量を判定する。な
お、前記ステップQ6において「N」と判断された場
合、つまり回転速度250rpmに達しないままに3.
0秒が経過すると、アンバランス発生と判定してステッ
プQ23に移行し、重量判定をせずに「重量大」に一義
的に設定する。
【0049】このような本実施例によれば、モータ17
の出力トルクとして、モータ出力トルク差ΔTaを検知
し、このモータ出力トルク差ΔTaから、通電モードこ
の場合デューティー比を補正するためのデューティー比
補正係数Δdを求め、重量判定実行時におけるモータ1
7への通電モードを、このデューティー比補正係数Δd
で補正して適正モードとなるようにしたから、重量判定
実行時におけるモータ17の出力トルクが適正となり、
この結果、洗濯物重量判定結果も精度を高くできる。
【0050】特に本実施例によれば、モータ17の出力
トルクを検知するについて、通電モードの要素であるデ
ューティー比と印加電圧位相とを固定的に定めて、画一
的な通電モードとし、そして所定回転速度(この実施例
では100rpm)から別の所定回転速度(200rp
m)に達するまでの所要時間Taに基づいてモータの出
力トルクを検知するから、モータ17の出力トルクの大
小を精度良く検知できる。従って、出力トルクの検知結
果に応じて行なう重量判定手段実行用のデューティー比
djの補正も、精度が良くなり、洗濯物の重量判定結果
の精度がさらに良くなる。
【0051】さらに、本実施例によれば、出力トルクを
検知するについて、共振回転速度領域(240〜350
rpm)外で検知動作を実行するようになっているか
ら、振動発生が少なくてモータ17の回転特性が良好に
あらわれる回転速度領域で出力トルク検知ができ、検知
精度が低下することがない。さらに本実施例によれば、
デューティー比djを補正するから、出力トルクを直接
的に調整できて、出力トルクのずれの補正に好適する。
【0052】図13ないし図15は本発明の第2の実施
例を示している。この第2の実施例では、モータ17の
出力トルクの検知方法が異なる。すなわち、図13のフ
ローチャートにおいて、モータ17を例えばデューティ
ー比dを20%、印加電圧位相αを30°進み位相とし
て通電して起動し、5秒後の回転速度ωを検知する(ス
テップR1〜ステップR5)。この場合の回転速度の変
化の一例を図14に示している。この後モータ17を停
止し(ステップR6)、そして、基準製品のモータに対
するモータ17の出力トルクずれの目安となるΔω(以
下モータ出力トルク差Δωと称する)を算出し、そのモ
ータ出力トルク差Δωをメモリに記憶する。すなわち、
制御回路36はそのメモリに、検知された回転速度ωに
対する判定基準値ωkを有しており、この場合判定基準
値ωkは例えば「150rpm」とされている。この判
定基準値ωkは、図15に示すように、基準製品となる
ドラム式洗濯機を用いて、上述の通電モードでモータに
通電したときに、5秒後の回転速度を計測して得たもの
である。前記モータ出力トルク差Δωが「0」より大き
いほどモータ出力トルクが大きく、「0」より小さいほ
どモータ出力トルクが小さく、そして「0」のときには
モータ出力トルクも適正値(基準品相当値)として判定
できるものである。
【0053】そして、ステップR8では、このモータ出
力トルク差Δωから、重量判定に用いるモータ17の通
電モードであるデューティー比djを補正するための補
正係数Δdを設定する(図15参照)。なお、モータ1
7を起動するのに、デューティー比dを20%、印加電
圧位相αを30°進み位相とした理由は、モータ17の
出力トルクが低く、飽和速度に達する時間が短くて済む
からである。
【0054】この第2の実施例によれば、モータ17起
動から所定時間経過時点での回転速度ωをもってモータ
17の出力トルクの大小を検知するから、モータ17の
出力トルクの大小を精度良く検知できる。
【0055】図16および図17は本発明の第3の実施
例を示している。この実施例では、モータ17の起動後
所定時間経過時点でのパルス数(これはホールIC43
a、43bから得る)をカウントし、これに基づいて補
正係数Δdを設定するようにしている。すなわち、図1
5のフローチャートにおいて、モータ17を例えばデュ
ーティー比d40%、印加電圧位相α30°進み位相で
通電して起動し、その起動から、1秒間ののパルス数c
をカウントする(ステップS1〜ステップS6)。そし
て、基準製品のモータに対するモータ17の出力トルク
ずれの目安となるΔc(以下モータ出力トルク差Δcと
称する)を算出し、そのモータ出力トルク差Δcをメモ
リに記憶する。すなわち、制御回路36はそのメモリ
に、検知された回転速度cに対する判定基準値ckを有
しており、この場合判定基準値ckは例えば「50」と
されている。この判定基準値ckは、基準製品となるド
ラム式洗濯機を用いて、上述の通電モードでモータに通
電したときに、1秒後のパルス数を計測して得たもので
ある。前記モータ出力トルク差Δcが「0」より大きい
ほどモータ出力トルクが大きく、「0」より小さいほど
モータ出力トルクが小さく、そして「0」のときにはモ
ータ出力トルクも適正値(基準品相当値)として判定で
きるものである。
【0056】そして、ステップS8では、このモータ出
力トルク差Δcから、図17のデータテーブルを検索し
て、重量判定に用いるモータ17の通電モードであるデ
ューティー比djを補正するための補正係数Δdを設定
する。この第3の実施例によれば、所定時間内でパルス
数cを計数し、その計数値cをもってモータ17の出力
トルクの大小を検知するから、モータ17の出力トルク
の大小を精度良く検知できる。
【0057】図18ないし図20は本発明の第4の実施
例を示し、この第4の実施例では、洗濯物重量検知プロ
グラムとほぼ同じプログラムでモータ出力トルク検知を
行なうようにしている。すなわち図18のフローチャー
トは、図10のフローチャートとほぼ同じであるが、次
の点が特徴的である。モータ17の回転速度が100r
pmに制御される状態になってから(ステップQ′1〜
ステップQ′2)、ステップQ′3に移行するが、ここ
では、通電モードを固定された通電モード、例えばデュ
ーティー比dを60%、印加電圧位相αを30°進み位
相に設定してモータ17を駆動する。そして、この10
0rpmから250rpmに到達する時間T0を検出す
る(ステップQ′4〜ステップQ′7)。
【0058】この後、モータ17を予め定められた通電
モードで400rpmまで加速制御し(ステップQ′8
〜ステップQ′9)、その後、通電モードを固定された
通電モード、例えばデューティー比dを80%、印加電
圧位相αを45°進み位相に設定してモータ17を駆動
し、420rpmに達したところから、650rpmに
達するまでの時間T1を検出する(ステップQ′10〜
ステップQ′14)する。
【0059】この後ステップQ′15〜ステップQ′2
0(ステップQ16〜ステップQ21と同じ)を実行し
て、ステップQ′21に移行し、このステップQ′21
では、モータ出力トルク差ΔTa0とΔTa1とを算出
して、補正係数Δd0とΔd1とを設定する。すなわ
ち、 ΔTa0=T0−T0k ΔTa1=T1−T1k ここで、T0kは、時間カウント値T0に対する判定基
準値 T1kは、時間カウント値T1に対する判定基準値 そして、図20(a)から上記ΔTa0に対応する補正
係数Δd0を設定する。また、図20(b)から上記Δ
Ta1に対応する補正係数Δd1を設定する。なお、上
記ステップQ′1〜ステップQ′22までの回転速度の
変化は図19のようになる。
【0060】上述のΔd0は、図10のステップQ3で
のΔdの代わりに用いてアンバランス検出誤差を少なく
できる。またΔd1はステップQ10でのΔdの代わり
に用いて、洗濯物重量の検知誤差を少なくできる。この
ように、この第4の実施例によれば、出力トルク検知結
果の使用用途のバリエーションが増え、種々の検知制御
の精度アップに寄与できる。
【0061】図21および図22は、本発明の第5の実
施例を示しており、以下、これについて説明する。ステ
ップT1では、デューティー比補正係数Δdを「1」、
印加電圧位相補正値Δαを「0」、繰返し回数判定用の
パラメーターNを「0」に初期設定する。次に、ステッ
プT2では、通電モードのうち、デューティー比dを
「60%×Δd」、つまり60%とし、印加電圧位相α
を「30°+Δα」、つまり「30°」とする。そし
て、ステップT3ではモータ17を上述の通電モードで
起動する。
【0062】この後回転速度が100rpmに達した時
から200rpmに達するまでの時間Taについてのカ
ウントを行ない(ステップT4〜ステップT7)、そし
て、モータ17を停止する(ステップT8)。次のステ
ップT9では、モータ出力トルク差ΔTaを算出する。
【0063】ステップT10では、このモータ出力トル
ク差ΔTaが基準値Tak(1秒)の±0.05の範囲
内(|ΔTa|≧0.05)であるかどうかを判断す
る。その範囲内であれば、ステップT11に移行して、
このときのデューティー比補正係数Δdと印加電圧位相
補正値Δαとを記憶し、適正品であるとしてこのフロー
チャートを終了する。この場合、Δαが初期値であるか
ら、ホールIC43a、43bの取付位置に位置ずれが
なく、またΔdが初期値であるから、モータ17の出力
トルクも基準品とほぼ同等である。
【0064】また、基準値takの±0.05の範囲を
外れていると、ステップT12に移行し、この時点で
は、パラメーターNが「0」であるから、ステップT1
3に移行して、図22(b)に示すモータ出力トルク差
ΔTaと印加電圧位相補正値Δαとのデータテーブルか
ら、印加電圧位相補正値Δαを設定する。そして、ステ
ップT14に移行して、この時点でのモータ出力トルク
差ΔTaをΔTa1として記憶し、ステップT15でパ
ラメーターNを「1」に設定する。この後、ステップT
2に戻る。このとき、印加電圧位相補正値Δαのみが設
定されているから、デューティー比dは「60%」のま
まで、印加電圧位相αを補正値Δαで補正する。つまり
α=30°+Δαとされる。この通電モード(印加電圧
位相αのみを補正した通電モード)でモータ17が再度
通電駆動され、前述同様に、時間Taがカウントされ、
モータ出力トルク差ΔTaが求められ、このモータ出力
トルク差ΔTaが0±0、05の範囲内であれば、ステ
ップT11でこの時点での通電モード(Δαが補正され
ていて、Δdは初期値のまま)を記憶し、適正品と判定
する。
【0065】この場合、Δdが初期値のままであるか
ら、モータ17の出力トルクは基準品とほぼ同等であ
る。ただし、Δαが補正されているので、ホールIC4
3a、43bに取付位置ずれがあると判定できるが、Δ
αを補正し記憶sしているので、重量検知は精度よく行
なうことができる。
【0066】上記ステップT10において、モータ出力
トルク差ΔTaが0±0、05の範囲内でなければ、ス
テップT12に移行するが、この場合パラメーターNが
「1」であるので、このステップT12の「NO」およ
びステップT16の「YES」を経て、ステップT17
に移行する。このステップT17では、今回のモータ出
力トルク差ΔTaが前回のモータ出力トルク差ΔTa1
以上であるか否かを判断し、大きければ、ホールIC4
3a、43の取付位置にずれはないがモータ17の出力
トルクがずれていると判定して、ステップT18にて印
加電圧位相補正値Δαを「0」に戻し、ステップT19
で、前回のモータ出力トルク差ΔTa1をΔTaとし
て、図22(a)のデータベースに基づいてデューティ
ー比補正係数Δdを設定する。そして、ステップT20
でパラメーターNを「2」に設定して前記ステップT2
に戻る。この後、このようにΔαが初期値であってΔd
が補正された状態で、ステップT10からステップT1
1に至ると、ホールIC43a、43bの取付位置ずれ
はなくモータ17の出力トルクにずれがあると判定され
るが、重量検知はこのステップT11で記憶されたΔα
およびΔdにて精度よく行なわれるものである。
【0067】上記ステップT17にて、今回のモータ出
力トルク差ΔTaが前回のモータ出力トルク差ΔTa1
より小さければ、ホールIC43a、43bに取付位置
ずれがあって、Δαを現時点で設定されているΔαのま
まとし(ステップT21)、また、モータ17の出力ト
ルクもずれているとして、この時点でのモータ出力トル
ク差ΔTaに対応するデューティー比補正係数Δdを、
図22(a)のデータベースから検索して設定する(補
正する)。つまり、印加電圧位相補正値Δαとデューテ
ィー比補正係数Δdとの双方が設定されて、ステップT
20を経てステップT2に戻る。この後、このようにΔ
αおよびΔdが共に補正された状態で、ステップT10
からステップT11に至ると、ホールIC43a、43
bの取付位置にずれがありモータ17の出力トルクにも
ずれがあると判定されるが、重量検知はこのステップT
11で記憶されたΔαおよびΔdにて精度よく行なわれ
るものである。なお、上述した以外は、ステップT16
の「NO」を経てステップT23に移行して非適正品の
判定がなされる。
【0068】本発明は上述した実施例に限られず、次の
ように変更して実施するようにしてもよい。第1の実施
例では、モータ出力トルク差ΔTaからデューティー比
補正係数Δdを設定するようにしたが、本発明の第6の
実施例として示す図23のようにデューティー比補正係
数Δdでなく印加電圧位相補正値Δαを設定するように
してもよい。
【0069】第2の実施例では、モータ出力トルク差Δ
ωからデューティー比補正係数Δdを設定するようにし
たが、本発明の第7の実施例として示す図24のように
デューティー比補正係数Δdでなく印加電圧位相補正値
Δαを設定するようにしてもよい。
【0070】第3の実施例では、モータ出力トルク差Δ
cからデューティー比補正係数Δdを設定するようにし
たが、本発明の第8の実施例として示す図25のように
デューティー比補正係数Δdでなく印加電圧位相補正値
Δαを設定するようにしてもよい。
【0071】また、本発明は、ドラム式洗濯機に限られ
ず、モータが撹拌体を駆動するところの、縦形の通常の
洗濯機にも適用できるものである。
【0072】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、モータの出力トルクを検知し、重量判定手段の実行
時におけるモータへの通電モードを、出力トルク検知結
果に応じて予め定められた適正モードとなるように補正
するから、重量判定手段の実行時におけるモータの出力
トルクが適正となり、この結果、洗濯物重量判定精度を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気回路図
【図2】洗濯機の縦断側面図
【図3】操作パネルの平面図
【図4】誘起電圧と位置検出信号との関係を示す図
【図5】センサ信号と通電波形と巻線電流との関係を示
す図
【図6】PWM信号波形形成を説明するための図
【図7】モータ出力トルク検知を説明するためのフロー
チャート
【図8】基準製品と別の製品とにおける回転速度変化の
違いを説明するための図
【図9】モータ出力トルク差ΔTaからデューティー比
補正係数Δdを設定するためのデータテーブルを示す図
【図10】重量検知を説明するためのフローチャート
【図11】重量検知時の回転速度の変化を示す図
【図12】判定式から洗濯物重量を設定するためのデー
タテーブルを示す図
【図13】本発明の第2の実施例を示す図7相当図
【図14】モータの出力トルク検知時の回転速度変化の
一例を示す図
【図15】モータ出力トルク差Δωからデューティー比
補正係数Δdを設定するためのデータテーブルを示す図
【図16】本発明の第3の実施例を示す図7相当図
【図17】モータ出力トルク差Δcからデューティー比
補正係数Δdを設定するためのデータテーブルを示す図
【図18】本発明の第4の実施例を示す図7相当図
【図19】モータの出力トルク検知時における回転速度
変化の一例を示す図
【図20】(a)はモータ出力トルク差ΔTa0からデ
ューティー比補正係数Δdを設定するためのデータテー
ブルを示す図、(b)はモータ出力トルク差ΔTa1か
らデューティー比補正係数Δdを設定するためのデータ
テーブルを示す図
【図21】本発明の第5の実施例を示す図7相当図
【図22】(a)はモータ出力トルク差ΔTaからデュ
ーティー比補正係数Δdを設定するためのデータテーブ
ルを示す図、(b)はモータ出力トルク差ΔTaから印
加電圧位相補正値Δαを設定するためのデータテーブル
を示す図
【図23】本発明の第6の実施例を示すもので、モータ
出力トルク差ΔTaから印加電圧位相補正値Δαを設定
するためのデータテーブルを示す図
【図24】本発明の第7の実施例を示すもので、モータ
出力トルク差Δωから印加電圧位相補正値Δαを設定す
るためのデータテーブルを示す図
【図25】本発明の第8の実施例を示すもので、モータ
出力トルク差Δcから印加電圧位相補正値Δαを設定す
るためのデータテーブルを示す図
【符号の説明】
10はドラム(回転槽)、17はモータ、36は制御回
路(重量判定手段、出力トルク検知手段、通電モード補
正手段)、36aはPWM回路(PWM制御手段)、3
7はインバータ主回路、43a、43bはホールIC
(位置検出手段)、44はモータ駆動制御回路(モータ
駆動制御手段)を示す。
フロントページの続き Fターム(参考) 3B155 AA01 BB19 HB10 KA02 KA32 KB11 LA01 LA11 LC08 LC14 LC15 LC50 MA02 MA05 MA06 MA07 MA08 MA10 5H560 AA10 BB04 BB07 BB12 DA03 DA18 DC03 DC12 EB01 EC01 SS07 UA06 XA12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転槽または撹拌体を回転するためのモ
    ータと、 このモータを駆動制御するモータ駆動制御手段と、 前記モータにかかる負荷量を検知して洗濯物重量を判定
    する重量判定手段と、 前記モータの出力トルクを検知する出力トルク検知手段
    と、 前記重量判定手段の実行時における前記モータへの通電
    モードを、前記出力トルク検知手段の検知結果に応じて
    予め定められた適正モードとなるように補正する通電モ
    ード補正手段とを備えてなる洗濯機。
  2. 【請求項2】 モータ駆動制御手段は、モータのロータ
    の回転位置を検出する位置検出手段とPWM制御手段と
    を有し、この位置検出手段からの位置検出信号に基づい
    てロータ位置に対するモータ巻線への印加電圧位相を制
    御すると共に、PWM制御手段によりデューティー比を
    制御するように構成され、 出力トルク検知手段は、モータ駆動制御手段によりモー
    タを固定的に定められた所定デューティー比および所定
    印加電圧位相で駆動し、所定回転速度から別の所定回転
    速度に達するまでの所要時間に基づいてモータの出力ト
    ルクを検知するようになっていることを特徴とする請求
    項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 モータ駆動制御手段は、モータのロータ
    の回転位置を検出する位置検出手段とPWM制御手段と
    を有し、この位置検出手段からの位置検出信号に基づい
    てロータ位置に対するモータ巻線への印加電圧位相を制
    御すると共に、PWM制御手段によりデューティー比を
    制御するように構成され、 出力トルク検知手段は、モータ駆動制御手段によりモー
    タを固定的に定められた所定デューティー比および所定
    印加電圧位相で駆動し、モータ起動から所定時間経過時
    点での回転速度に基づいてモータの出力トルクを検知す
    るようになっていることを特徴とする請求項1記載の洗
    濯機。
  4. 【請求項4】 モータの回転回数に応じたパルスを発生
    するパルス発生手段を備え、 モータ駆動制御手段は、モータのロータの回転位置を検
    出する位置検出手段とPWM制御手段とを有し、この位
    置検出手段からの位置検出信号に基づいてロータ位置に
    対するモータ巻線への印加電圧位相を制御すると共に、
    PWM制御手段によりデューティー比を制御するように
    構成され、 出力トルク検知手段は、モータ駆動制御手段によりモー
    タを固定的に定められた所定デューティー比および所定
    印加電圧位相で駆動し、所定時間内で前記パルス発生手
    段の発生パルス数を計数し、その計数値に基づいてモー
    タの出力トルクを検知するようになっていることを特徴
    とする請求項1記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 出力トルク検知手段は、モータの少なく
    とも二つの異なる回転速度領域で検知動作を実行するよ
    うになっていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 出力トルク検知手段は、共振回転速度領
    域外で検知動作を実行するようになっていることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 モータ駆動制御手段は、モータのロータ
    の回転位置を検出する位置検出手段とPWM制御手段と
    を有し、この位置検出手段からの位置検出信号に基づい
    てロータ位置に対するモータ巻線への印加電圧位相を制
    御すると共に、PWM制御手段によりデューティー比を
    制御するように構成され、 通電モード補正手段は、モータへの通電モードとしての
    デューティー比と印加電圧位相とのうち、デューティー
    比を補正するようになっていることを特徴とする請求項
    1記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 モータ駆動制御手段は、モータのロータ
    の回転位置を検出する位置検出手段とPWM制御手段と
    を有し、この位置検出手段からの位置検出信号に基づい
    てロータ位置に対するモータ巻線への印加電圧位相を制
    御すると共に、PWM制御手段によりデューティー比を
    制御するように構成され、 通電モード補正手段は、モータへの通電モードとしての
    デューティー比と印加電圧位相とのうち、印加電圧位相
    を補正するようになっていることを特徴とする請求項1
    記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 モータ駆動制御手段は、モータのロータ
    の回転位置を検出する位置検出手段とPWM制御手段と
    を有し、この位置検出手段からの位置検出信号に基づい
    てロータ位置に対するモータ巻線への印加電圧位相を制
    御すると共に、PWM制御手段によりデューティー比を
    制御するように構成され、 通電モード補正手段は、モータへの通電モードとしての
    デューティー比と印加電圧位相との双方を補正するよう
    になっていることを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
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