JP4894233B2 - 液体検出機能を備えた容器 - Google Patents

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Description

本発明は、特にインクジェット式記録装置等の液体噴射装置に適用される液体検出機能(主にインク残量検出機能)付きの容器に関する。
従来の液体噴射装置の代表例としては、画像記録用のインクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置がある。その他の液体噴射装置としては、例えば液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレイ、面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置等が挙げられる。
液体噴射装置の代表例であるインクジェット式記録装置においては、圧力発生室を加圧する圧力発生手段と加圧されたインクをインク滴として射出するノズル開口とを有するインクジェット記録ヘッドが、キャリッジに搭載されており、インク容器内のインクが流路を介して記録ヘッドに供給され続けることにより、印刷を継続可能に構成されている。インク容器は、例えばインクが消費された時点でユーザーが簡単に交換できる、着脱可能なカートリッジとして構成されている。
従来、インクカートリッジのインク消費の管理方法としては、記録ヘッドでのインク滴の射出数やメンテナンスにより吸引されたインク量をソフトウエアにより積算してインク消費を計算により管理する方法や、インクカートリッジに液面検出用の電極を取付けることにより実際にインクが所定量消費された時点を管理する方法などがある。
しかしながら、ソフトウェアによりインク滴の吐出数やインク量を積算してインク消費を計算上管理する方法には、次のような問題がある。ヘッドの中には吐出インク滴に重量バラツキを有するものがある。このインク滴の重量バラツキは画質には影響を与えないが、バラツキによるインク消費量の誤差が累積した場合を考慮して、マージンを持たせた量のインクをインクカートリッジに充填してある。従って、個体によってはマージン分だけインクが余るという問題が生ずる。
一方、電極によりインクが消費された時点を管理する方法は、インクの実量を検出できるので、インク残量を高い信頼性で管理できる。しかしながら、インクの液面の検出をインクの導電性に頼ることになるので、検出可能なインクの種類が限定されてしまったり、電極のシール構造が複雑化してしまうという欠点がある。また、電極の材料としては、通常は導電性が良く耐腐食性も高い貴金属が使用されるので、インクカートリッジの製造コストがかさむ。さらに、2本の電極を装着する必要があるため、製造工程が多くなり、結果として製造コストがかさんでしまう。
そこで、上記の課題を解決すべく開発された装置が、特許文献1に圧電装置(ここでは、センサユニットと言う)として開示されている。このセンサユニットは、圧電素子が積層された振動板に対向するキャビティの内部に、インクが存在する場合とインクが存在しない場合とで、強制振動後の振動板の残留振動(自由振動)に起因する残留振動信号の共振周波数が変化することを利用して、インクカートリッジ内のインク残量を監視するというものである。
特開2001−146030号公報
ところで、特許文献1に記載の技術では、センサユニットのキャビティをカートリッジのインク貯留室に直接臨ませているので、インクに混入している気泡の影響やインクの波動等のノイズの影響を受けやすく、検出精度が落ちる場合があった。
本発明は、上記事情を考慮し、インクの波動やインク中の気泡の影響を受けにくく、検出精度の向上が期待できる液体検出機能を備えた容器を提供することを目的とする。
本発明の目的は、以下の構成により達成される。
(1) 内部に貯留した液体を外部に送出する送出通路を有した容器本体と、
前記送出通路の終端付近に介在されたバッファ室と、
前記バッファ室に臨むように設けられたセンサユニットと、を有し、
前記センサユニットに含まれるセンサチップは、
前記バッファ室と連通するセンサキャビティと、該センサキャビティの前記バッファ室に連通した側と反対側の開口面を塞ぐ振動板と、該振動板の前記センサキャビティと反対側の面に設けられ、振動板を介してセンサキャビティ及びバッファ室に向けて振動波を出射すると共に、バッファ室から返ってくる反射波を振動板を介して受けることで電気信号に変換する圧電素子と、を有し、
前記バッファ室は、仕切壁を介して互いに隣り合う上流側バッファ室と下流側バッファ室とを備え、
前記上流側バッファ室は、その上流部が前記送出通路の上流側に導入孔を介して連通すると共に下流部が上流側連通路を介して前記センサキャビティに連通し、
前記下流側バッファ室は、その上流部が下流側連通路を介して前記センサキャビティに連通すると共に下流部が前記送出通路の下流側に導出孔を介して連通しており、
前記送出通路の上流側から流れてきた液体は、前記導入孔から前記上流側バッファ室に流れ込み、前記上流側連通路を介して前記センサキャビティに入り、そして前記センサキャビティから前記下流側連通路及び前記下流側バッファ室を通って、前記導出孔から前記送出通路の下流側に排出されるように構成され、
前記導入孔は、前記センサキャビティから最も離れた位置で前記上流側バッファ室に連通しており、
前記上流側バッファ室のインク流に垂直な流路断面の大きさは、前記液体が前記導入孔からセンサキャビティに向けて流れるときに、少なくとも幅方向または高さ方向長さが液体の表面張力によって略半球形のメニスカスを形成できる程度の小断面に設定されていることを特徴とする容器。
(2) (1)に記載の容器であって、
前記上流側及び下流側のバッファ室が水平方向に並べて設けられ、
前記センサキャビティが、前記振動板を自身の上面側に位置させて、前記バッファ室の上部に下向きに臨んで連通され、
前記振動板は、前記センサキャビティ及び前記連通路を介して前記バッファ室の下面に対向しており、
前記導入孔は、前記センサキャビティから見た場合の視野から外れた隠れた位置で前記上流側のバッファ室の下端に連通され、
前記バッファ室の下面から上面までの高さが2mm以内に設定されていることを特徴とする容器。
(3) (2)に記載の容器であって、
前記導入孔の径または対向面間の寸法が0.6〜0.7mmに設定されていることを特徴とする容器。
(4) (1)〜(3)のいずれかに記載の容器であって、
前記センサユニットと前記上流側及び下流側バッファ室との間に、センサユニットが液密に装着されるセンサ受壁が設けられ、
一方、前記センサユニットは、前記センサチップに加え、
前記センサチップを載置固定する金属製のセンサベースと、該センサベースを載置固定すると共に前記センサ受壁にセンサユニットを装着したときセンサ受壁と液密に当接する樹脂製のユニットベースと、を有し、
前記センサベース、前記ユニットベース、及び前記センサ受壁に、前記上流側及び下流側連通路が設けられ、
前記上流側及び下流側連通路が、前記上流側バッファ室及び下流側バッファ室に比べて流路断面が小さな狭隘流路とされていることを特徴とする液体検出機能を備えた容器。
(5) (1)〜(4)のいずれかに記載の容器であって、
前記導入孔から前記上流側バッファ室の上流側連通路への出口までの間に、バッファ室内の隅部への残液の留まりを防止または隅部に溜まった残液の流れ出しを防止するガイド壁を設けたことを特徴とする容器。
(6) (5)に記載の容器であって、
前記下流側バッファ室の下流側連通路からの入口と前記導出孔との間に、前記上流側バッファ室のガイド壁と同様のガイド壁を設けたことを特徴とする容器。
本発明によれば、液体の送出通路の終端付近にバッファ室を設け、そのバッファ室に臨ませてセンサユニットを設け、センサユニットのセンサチップからバッファ室に向けて振動波を出射し、バッファ室からセンサキャビティに戻ってきた反射波に基づいて、例えば、バッファ室やセンサキャビティ内の液体の有無を検出するようにしているので、液体の波動や液体中の気泡の影響を受けにくい条件下で、液体の残量等を検出することができる。
特に、バッファ室のインク流に垂直な流路断面の大きさを、液体が導入孔からセンサキャビティに向けて流れるときに、少なくとも幅方向または深さ方向に液体の表面張力によって略半球形のメニスカス(空気と液体の曲面状界面)を形成できる程度の小断面に設定してあるので、液体より先に気泡がセンサキャビティ側に送られる現象を防止することができる。つまり、センサチップの手前で空気と液体が混じり合った状態ができにくくなるため、センサチップによる検出波形が安定し、液体のエンドを検出しやすくなる。
また、本発明によれば、バッファ室の高さを2mm以内に設定したので、センサチップ側への気泡の侵入をより確実に防ぐことができ、液体のエンドの検出精度を上げることができる。
また、本発明によれば、バッファ室へ液体を導入する導入孔の径または対向面間の寸法が0.6〜0.7mmに設定されているので、センサチップ側への気泡の侵入を更に確実に防ぐことができ、液体のエンドの検出精度を上げることができる。
また、本発明によれば、センサチップを金属製のセンサベースの上に配置し、センサベースを樹脂製のユニットベースの上に配置し、ユニットベースをセンサ受壁の上に配置し、センサキャビティとバッファ室を、センサベース、ユニットベース、及びセンサ受壁にそれぞれ形成した連通路を介して連通させているので、液体の波動や液体中の気泡の影響を受けずに、液体の残量等を検出することができる。また、樹脂製のユニットベースとセンサチップとの間に金属製のセンサベースを介在させているので、音響特性を良好にすることができる。また、前記連通路を狭隘流路としているので、音響特性上においてはバッファ室の寸法を最適な条件に設定するだけで、吸収の少ない条件で反射波を振動板上に捕らえることができ、高い感度を保つことができる。
また、本発明によれば、上流側バッファ室への導入孔から上流側バッファ室の上流側連通路への出口までの間に、バッファ室内の隅部への残インクの留まりを防止または隅部に溜まった残液の流れ出しを防止するガイド壁を設けたので、液体エンド検出後に残液がセンサキャビティに間違って流れ込んで、その結果、液体がまだ有ると誤検出するおそれを無くすことができる。
また、本発明によれば、下流側バッファ室にも上流側バッファ室と同様のガイド壁を設けたので、上流側バッファ室と下流側バッファ室の振動特性をそろえることができ、特性のバラツキを抑えることができる。
以下、本発明の実施形態の液体検出機能付きのインクカートリッジ(液体検出機能を備えた容器)について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のインクカートリッジが使用されるインクジェット式記録装置(液体噴射装置)の概略構成を示す。図1中符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1は、キャリッジモータ2により駆動されるタイミングベルト3を介して、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動されるように構成されている。
キャリッジ1の記録用紙6に対向する側にはインクジェット式記録ヘッド12が搭載され、またその上部には記録ヘッド12にインクを供給するインクカートリッジ100が着脱可能に装着されている。
この記録装置の非印字領域であるホームポジション(図中、右側)にはキャップ部材13が配置されており、このキャップ部材13はキャリッジ1に搭載された記録ヘッド12がホームポジションに移動した時に、記録ヘッド12のノズル形成面に押し当てられてノズル形成面との間に密閉空間を形成するように構成されている。そして、キャップ部材13の下方には、キャップ部材13により形成された密閉空間に負圧を与えてクリーニング等を実施するためのポンプユニット10が配置されている。
また、キャップ部材13における印字領域側の近傍には、ゴムなどの弾性板を備えたワイピング手段11が記録ヘッド12の移動軌跡に対して例えば水平方向に進退できるように配置されていて、キャリッジ1がキャップ部材13側に往復移動するに際して、必要に応じて記録ヘッド12のノズル形成面を払拭することができるように構成されている。
図2は、インクカートリッジ100の概略構成を示す斜視図である。このインクカートリッジ100には、本実施形態の液体検出装置であるセンサユニット200が内蔵されている。
インクカートリッジ100は、内部にインク貯留部を備える樹脂製のカートリッジケース(容器本体)101と、カートリッジケース101の下端面を覆うように装着された樹脂製のカバー102とを有する。カバー102は、カートリッジケース101の下端面に貼られた各種の封止フィルムを保護するために設けられている。カートリッジケース101の下端面にはインク送出部103が突設され、インク送出部103の下端面には、インク送出口(図示略)を保護するためのカバーフィルム104が貼られている。
また、カートリッジケース101の細幅の側面には、センサユニット200を収容するためのセンサ収容凹部110が設けられ、そのセンサ収容凹部110には、センサユニット200とスプリング300とが収容されている。このスプリング300は、後述するが、センサユニット200を、センサ収容凹部110内底部のセンサ受壁120(図6参照)に押し付けてシールリング270(図6参照)を押し潰すことにより、センサユニット200とカートリッジケース101との間のシール性の確保を行うものである。
センサ収容凹部110は、カートリッジケース101の細幅の側面に開口しており、その側面の開口からセンサユニット200とスプリング300とが挿入されている。そして、センサ収容凹部110の側面の開口は、センサユニット200及びスプリング300を内部に収納した状態で、外側から基板500の付いた封止カバー400で塞がれている。
図3はセンサユニット200と、スプリング300と、封止カバー400と、基板500の各構成を示す分解斜視図である。また、図4はセンサユニット200の分解斜視図、図5は別の角度から見たセンサユニット200の分解斜視図、図6はインクカートリッジ100のセンサユニット収容部分の縦断面図である。また、図7はセンサユニット200の要部の断面図、図8は図7のVIII−VIII矢視断面図、図9は部品寸法の説明に用いる図6の要部の拡大図である。
図6に示すように、カートリッジケース101のセンサ収容凹部110の内底部には、センサユニット200の下端を受けるためのセンサ受壁120が設けられている。センサ受壁120は、その上面にセンサユニット200が載り、スプリング300の弾性力で、センサユニット200の下端のシールリング270が圧接する部分である。
このセンサ受壁120の下側には、隔壁(仕切壁)127を挟んで互いに区分された上流側と下流側の一対のセンサバッファ室122、123が設けられている。これら上流側と下流側のセンサバッファ室122、123は水平方向に並んでおり、その上側のセンサ受壁120には、センサバッファ室122、123に対応させて一対の連通口(連通路)132、133が設けられている。カートリッジケース101の内部には、図示しないが、貯留したインクを外部に送出するための送出通路が設けられており、送出通路の終端付近(インク送出口付近)に位置させてセンサ収容凹部110が設けられ、そのセンサ収容凹部110内にセンサユニット200が配設されている。
この場合、上流側センサバッファ室122は、上流側センサバッファ室122の下端に設けられた導入孔124を介して上流側の送出通路に連通され、下流側センサバッファ室123は、下流側センサバッファ室122の下端に設けられた導出孔125を介して、インク送出口に近い下流側の送出通路に連通されている。
また、センサバッファ室122、123の下面は、剛性壁で封じられていても構わないが、この実施形態では開口しており、その開口が樹脂製の薄い柔軟性を有する封止フィルム105によって覆われている。このようにバッファ室122、123の下面開口が薄い封止フィルム105で覆われている場合、後述する振動系を考える上では、バッファ室122、123の先端が開端の扱いとなる。また、開口の代わりに剛性壁で覆った場合は、閉端の扱いとなる。
センサユニット200は、図4及び図5に示すように、上面に凹所211を有する樹脂製でプレート状のユニットベース210と、ユニットベース210の上面の凹所211に収容された金属製でプレート状のセンサベース220と、センサベース220の上面に載置固定されたセンサチップ230と、センサベース220とユニットベース210を固着する接着フィルム240と、ユニットベース210の上側に配された一対の端子プレート250と、端子プレート250の押さえとセンサチップ230の保護を行うプレート状の押さえカバー260と、ユニットベース210の下面に配されたゴム製のシールリング270と、から構成されている。
各部品の詳細を述べると、ユニットベース210は、図5に示すように、上面中央にセンサベース220の嵌まる凹所211を有すると共に、凹所211の周囲の上面壁214の外側に、上面壁214よりも一段高く設定された取付壁215を有する。取付壁215は凹所211を挟んで対向するように一対設けられており、取付壁215上に位置させて、ユニットベース210の上面の四隅には4つの支持ピン216が立設されている。また、凹所211の底壁には、円形の貫通孔よりなる入側流路(上流側連通路)212と出側流路(下流側連通路)213が設けられている。また、ユニットベース210の下面には、図4に示すようにシールリング270の嵌まる長円形の凸部217が設けられ、前記入側流路212と出側流路213はこの凸部217上に位置している。なお、シールリング270は、ゴム製のリングパッキンよりなり、下面に断面半円状の環状凸部271を有している。
センサベース220は、センサの音響特性の向上を図る目的で、樹脂よりも剛性の高いステンレス等の金属プレートによって構成されている。センサベース220は、四つの角を面取りした矩形板状をなし、ユニットベース210の入側流路212及び出側流路213に対応した、2つの貫通孔よりなる入側流路(上流側連通路)222及び出側流路(下流側連通路)223を有している。
このセンサベース220の上面には、例えば両面接着フィルムの貼り付けや接着剤の塗布などによって接着層242が形成されており、この接着層242の上に、センサチップ230が搭載され固着されている。
センサチップ230は、検出対象のインク(液体)を受け入れるセンサキャビティ232を有しており、センサキャビティ232の下面をインクの受け入れを可能とするために開放し、上面を振動板233で塞いで、振動板233の上面に圧電素子234を配した構成をなしている。
具体的に述べると、センサチップ230は、図6及び図7に示すように、円形開口よりなるセンサキャビティ232を中心に有するセラミック製のチップ本体231と、チップ本体231の上面に積層され、センサキャビティ232の底面壁を構成する振動板233と、振動板233の上に積層された圧電素子234と、チップ本体231の上に積層された端子235、236とで構成されている。
圧電素子234は、具体的に図示しないが、前記各端子235、236に接続された上下の電極層と、上下の電極層の間に積層された圧電層とからなるものであり、例えば、センサキャビティ232内のインクの有無による電気特性の違いでインクエンドを判断する機能を果たす。圧電層の材料としては、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)、ジルコン酸チタン酸鉛ランタン(PLZT)、または、鉛を使用しない鉛レス圧電膜、等を用いることができる。
センサチップ230は、チップ本体231の下面をセンサベース220の上面中央部に載せることにより、前記接着層242によってセンサベース220に一体に固着されており、その接着層242によって同時に、センサベース220とセンサチップ230間がシールされている。そして、センサベース220及びユニットベース210の入側流路222、212と出側流路223、213は、センサチップ230のセンサキャビティ232に連通している。この構成により、インクは、入側流路212、222を介してセンサキャビティ232に入り、出側流路223、213を介してセンサキャビティ232から排出されるようになる。
このようにセンサチップ230が搭載された金属製のセンサベース220は、ユニットベース210の上面の凹所211に収容されている。そして、その上から樹脂製の接着フィルム240を被せることにより、センサベース220とユニットベース210が一体に接着されている。
即ち、接着フィルム240は、中央に開口241を有しており、センサベース220をユニットベース210の上面の凹所211に収容した状態でその上から被せることにより、中央の開口241からセンサチップ230を露出させている。また、接着フィルム240の内周側を、センサベース220の上面に接着層242を介して接着させ、且つ、外周側をユニットベース210の凹所211の周囲の上面壁214に接着させることにより、つまり、接着フィルム240を2部品(センサベース220とユニットベース210)の上面に跨って貼り付けることにより、センサベース220とユニットベース210間を互いに固着すると同時にシールしている。
この場合、センサベース220の上面は、ユニットベース210の凹所211より上側に突出しており、接着フィルム240は、ユニットベース210の凹所211の周囲の上面壁214に対する接着位置よりも高い位置で、センサベース220の上面に接着されている。このように、センサベース220に対するフィルム接着面の高さを、ユニットベース210に対するフィルム接着面の高さよりも上の位置に設定したことにより、段差をもってセンサベース220を接着フィルム240で押え付けることができ、ユニットベース210に対するセンサベース220の固着力の強化を図ることができる。また、ガタツキのない取付も可能となる。
また、各端子プレート250は、帯状の基板部251と、基板部251の側縁に突設されたバネ片252と、基板部251の両側に形成された取付孔253と、基板部251の両端に形成された折曲片254とを有するもので、それぞれ取付孔253に支持ピン216を通して位置決めした状態で、ユニットベース210の取付壁215の上面に配置されている。そして、その上から押さえカバー260を載せることで、ユニットベース210と押さえカバー260とにより挟持され、その状態で、各バネ片252が、センサチップ230の上面の端子235、236に接触導通している。
押さえカバー260は、端子プレート250の基板部251を挟みながらユニットベース210の取付壁215の上面に載る平板部261と、平板部261の四隅に配され、ユニットベース210の支持ピン216に嵌まる4つの取付孔262と、平板部261の中央上面に設けられた立壁263と、立壁263に設けられたスプリング受座264と、平板部261の下面に設けられ、端子プレート250のバネ片252の逃げを作る凹部265とを有し、端子プレート250を上から押さえ付けながらユニットベース210の上面に載せられることで、ユニットベース210の上面の凹所211に収容されたセンサプレート220及びセンサチップ230を保護している。
以上の部品によりセンサユニット200を組み立てるには、まず、センサベース220の上面全面に接着層242を形成し、その接着層242の上にセンサチップ230を載置することで、センサチップ230とセンサベース220間を接着層242によって一体に固着すると共にシールする。
次いで、そのセンサチップ230と一体になったセンサベース220を、ユニットベース210の上面の凹所211に収容し、その状態で、上方から接着フィルム240を被せることで、接着フィルム240の内周側をセンサベース220の上面に接着層242を介して接着させ、外周側をユニットベース210の凹所211の周囲の上面壁214に接着させる。それにより、センサベース220とユニットベース210間を、接着フィルム240によって一体に固着すると共にシールすることができる。
次に、端子プレート250を、取付孔253をユニットベース210の支持ピン216に嵌めながら、ユニットベース210の上に配設し、その上から押さえカバー260を配置する。また、任意の段階で、ユニットベース210の下面の凸部217にシールリング270を嵌めておく。以上により、センサユニット200を組み立てることができる。
センサユニット200は、以上のように構成されており、カートリッジケース100のセンサ収容凹所110にスプリング300と一緒に収容されている。そして収容された状態で、図6に示すようにスプリング300が押さえカバー260を下向きに押圧することにより、センサユニット200の下面に設けたシールリング270が潰れながらセンサ収容凹所110内のセンサ受壁120に圧接し、これにより、センサユニット200とカートリッジケース101の間のシール性が確保されている。
このような組み付けが行われることにより、シール性が確保された条件の下で、カートリッジケース101内の上流側バッファ室122が、センサ受壁120の連通口(上流側連通路)132を介してセンサユニット200内の入側流路(上流側連通路)212、222に連通され、カートリッジケース101内の下流側バッファ室123が、センサ受壁120の連通口(下流側連通路)133を介してセンサユニット200内の出側流路(下流側連通路)213、223に連通される。そして、入側流路212、222、センサキャビティ232、出側流路213、223は、この順に上流側から並ぶように、カートリッジケース101内の送出通路に直列に介在することになる。
ここで、センサキャビティ232につながる上流側の流路は、インク流に垂直な流路断面の大きな上流側バッファ室122、及び、インク流に垂直な流路断面の小さなセンサ受壁120の連通口132、センサユニット200内の入側流路212、222で構成される。また、センサキャビティ232につながる下流側の流路は、インク流に垂直な流路断面の大きな下流側バッファ室123、及び、インク流に垂直な流路断面の小さなセンサ受壁120の連通口133、センサユニット200内の出側流路213、223で構成される。
従って、送出通路の上流側から流れてきたインクは、導入孔124から上流側バッファ室122に流れ込み、上流側連通路(連通口132、入側流路212、222)を介してセンサキャビティ232に入り、次いで、センサキャビティ232から下流側連通路(出側流路223、213)及び下流側バッファ室123を通って、導出孔125から送出通路の下流側に排出されることになる。
なお、センサキャビティ232につながる流路のうち、バッファ室122、123に比較して流路断面の小さな連通路(連通口132、133、入側流路212、222、213、223)は、狭隘流路となっている。
また、センサ収容凹所110の側面開口を塞ぐ封止カバー400は、図3に示すように、板状の本体401の外面に基板500の嵌まる凹部402を設け、凹部402の底壁に、各端子プレート250の折曲片254の露出する開口403と、基板500の位置決め用のピン406、407とを設け、本体401の内面に、センサ収容凹所110内の所定部位に係止する係止爪405を突設した構成を有しており、センサユニット200及びスプリング300をセンサ収容凹所110の内部に収容した状態で、カートリッジケース101に取り付けられている。この状態で、封止カバー400の凹部402に基板500を取り付けることにより、基板500の所定の接点501と端子プレート250とが接触導通する。なお、基板500には、位置決め用のピン406、407と係合する切欠506や孔507が設けられている。
次に、センサユニット200によるインクの検出原理について説明する。
インクカートリッジ101内のインクが消費される際には、貯留されたインクは、センサユニット200のセンサキャビティ232を経由して、インク送出部103からインクジェット式記録装置の記録ヘッド12へ送られる。
この際、インクカートリッジ100内にインクが十分に残っている段階では、センサキャビティ232内はインクで満たされている。一方、インクカートリッジ100内のインク残量が少なくなると、センサキャビティ232内にインクが存在しない状態となる。
そこで、センサユニット200は、この状態の変化に起因する音響インピーダンスの相違を検出する。それによって、インクが十分に残っている状態であるか、あるいは、ある一定以上のインクが消費されて残量が少なくなった状態であるか、を検知することができる。
具体的には、圧電素子234に電圧を印加すると、圧電素子234の変形に伴い振動板233が変形して、図9に示すように、センサキャビティ232を介してバッファ室122、123に向けて振動波Kが出射される。この振動板233から出射された振動波Kは、バッファ室122、123の先端(本実施形態では開端)で反射して戻ってきて、その波が振動板233を揺らし、この往復する波が減衰するまでこれを繰り返す。
圧電素子234を強制的に変形させた後、電圧の印加を解除すると、しばらくは、たわみ振動が振動板233に残留する。この残留振動は、振動板233とキャビティ232内の媒体との自由振動である。従って、圧電素子234に印加する電圧をパルス波形あるいは矩形波とすることで、電圧を印加した後の振動板233と媒体との共振状態を容易に得ることができる。
この残留振動は、振動板233の振動であり、圧電素子234の変形を伴う。このため、残留振動に伴って圧電素子234は逆起電力を発生する。この逆起電力は、端子プレート250を介して外部で検出される。
このようにして検出された逆起電力によって共振周波数が特定できるので、この共振周波数に基づいてインクカートリッジ100内のインクの有無を検出することができる。
ところで、このような原理でインク残量を検出する場合、気泡が混入した状態でインクが上流側バッファ室122に流入すると、その気泡が混入したままのインクがセンサキャビティ232にまで流れ込む可能性がある。センサキャビティ232にまで気泡が侵入すると、圧電素子234により安定した音響波形が検出できなくなり、インクエンドの検出が困難になることがある。
そこで、本実施形態では、上流側バッファ室122の流路断面の大きさを、インクが導入孔124からセンサキャビティ232に向けて流れるときに、液体の表面張力によって略半球形のメニスカスを形成できる程度のサイズを有する小断面に設定している。
具体的には、図9に示すように、バッファ室122、123の下面から上面までの高さH1を2mm以内に設定している。また、少なくとも上流側バッファ室122に連通する導入孔124を、センサユニット200から一番離れた位置で、しかも、センサキャビティ232から見た場合の視野から外れた隠れた位置で上流側のバッファ室122の下端に連通させている。また、この場合の導入孔124の径または対向面間の寸法H2は、インクが流れる際にメニスカスMを形成できるように0.6〜0.7mmに設定してある。なお、断面形状としては、特に限定されず、少なくとも幅方向または深さ方向長さがメニスカスを形成できる程度のサイズを有していればよい。
以上の実施形態によれば、インクの送出通路の終端付近にバッファ室122、123を設け、そのバッファ室122、123に臨ませてセンサユニット200を設け、センサユニット200のセンサチップ230からバッファ室122、123に向けて振動波Kを出射し、バッファ室122、123からセンサキャビティ232に戻ってきた反射波に基づいて、バッファ室122、123やセンサキャビティ232内のインクの有無を検出するようにしているので、インクの波動やインク中の気泡の影響を受けにくい条件下で、インクの残量を検出することができる。
また、送出通路の上流側から導入孔124を経て流れてきたインクが、上流側バッファ室122から上流側連通路(センサ受壁120の連通口132、ユニットベース210及びセンサベース220の入側流路212、222)を介してセンサキャビティ232に供給され、センサキャビティ232から下流側連通路(ユニットベース210及びセンサベース220の出側流路213、223及びセンサ受壁120の連通口133)及び下流側バッファ室123を介して導出孔125より送出通路の下流側に排出されるように構成されているので、センサキャビティ232をインクが流れる流路の一部とすることができ、センサキャビティ232にインクや気泡が滞留することによる誤検出を極力防止することができる。
特に、上流側バッファ室122の流路断面の大きさを、インクが導入孔124からセンサキャビティ232に向けて流れるときに、インクの表面張力によって略半球形のメニスカス(空気と液体の曲面状界面)Mを形成できる程度の小断面に設定してある(具体的には、上流側バッファ室122の高さを2mm以内に設定してある)ので、インクより先に気泡がセンサキャビティ232側に送られる現象を防止することができる。つまり、センサチップ230の手前で空気とインクが混じり合った状態ができにくくなるため、センサチップ230による検出波形が安定し、インクエンドを検出しやすくなる。また、バッファ室122へ液体を導入する導入孔124の径または対向面間の寸法を0.6〜0.7mmに設定したことにより、センサチップ230側への気泡の侵入を更に確実に防ぐことができる。
また、センサチップ230を金属製のセンサベース220の上に配置し、センサベース220を樹脂製のユニットベース210の上に配置し、ユニットベース210をセンサ受壁120の上に配置し、センサキャビティ232とバッファ室122、123を、センサベース220、ユニットベース210、及びセンサ受壁120にそれぞれ形成した連通路(上流側及び下流側流路212、222、213、223及び連通口132、133)を介して連通させているので、インクの波動やインク中の気泡の影響を受けずに、インクの残量を正確に検出することができる。また、樹脂製のユニットベース210とセンサチップ230との間に金属製のセンサベース220を介在させているので、音響特性を良好にすることができる。また、連通路(上流側及び下流側流路212、222、213、223及び連通口132、133)を狭隘流路としているので、音響特性上においてはバッファ室122、123の寸法を最適な条件に設定するだけで、吸収の少ない条件で反射波を振動板233上に捕らえることができ、高い感度を保つことができる。
次に、本発明の他の実施形態を図10〜図12を用いて説明する。
図10は、本発明の他の実施形態の説明図であり、図9のX−X断面を矢印Yからみた斜視図であり、図11は図9のX−X矢視相当図である。図12は本発明の更に他の実施形態の図11と同様の図である。
この実施形態では、上流側バッファ室122内の導入孔124からセンサ受壁120の連通口(上流側連通路)132までの間に、バッファ室122内の隅部に溜まった残インクIp(残液)の流れ出しを防止するためのガイド壁122Wを設けている。
特に本例では、バッファ室122内のインクが残留しやすい隅部を隠すように一対のリブ状のガイド壁122Wを設けることによって、隅部に溜まった残インクIpをトラップして、インクエンド検出後に無用に連通口132側に流れ出さないようにしている。これにより、インクエンド検出後に残インクがセンサキャビティ232(図9参照)に間違って流れ込んで、その結果、インクがまだ有ると誤検出するおそれを無くすことができる。
また、下流側バッファ室123においても、センサ受壁120の連通口(下流側連通路)133から導出孔125までの間に、上流側バッファ室122のガイド壁122Wと同様のガイド壁123Wが設けられている。このように下流側バッファ室123にも上流側バッファ室122と同様のガイド壁123Wを設けたことにより、上流側バッファ室122と下流側バッファ室123の振動特性をそろえることができ、特性のバラツキを抑えることができる。
なお、図12に示すように、ガイド壁123Wの背後を埋めてバッファ室122、123内のインクが残留しやすい隅部を無くしてもよい。そうすれば、残インクの溜まりを無くせるので、インクエンド後に残インクがセンサキャビティ232(図9参照)に間違って流れ込んで、その結果、インクがまだ有ると誤検出するおそれを完全に無くすことができる。
本発明の実施形態のインクカートリッジが使用されるインクジェット式記録装置(液体噴射装置)の概略構成を示す斜視図である。 本発明に実施形態のインクカートリッジの概略構成を示す分解斜視図である。 図2のインクカートリッジに装備されるセンサユニット(液体検出装置)を始めとする部品の詳細構成を示す斜視図である。 図3のセンサユニットの分解斜視図である。 図3のセンサユニットの別の角度から見た分解斜視図である。 図2のインクカートリッジのセンサユニットを装着した部分の縦断面図である。 図6のセンサユニットの要部拡大断面図である。 図7のVIII−VIII矢視断面図である。 部品の寸法関係を説明するための、図6のセンサユニットの要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態の説明図であり、図9のX−X断面を矢印Yからみた斜視図である。 図9のX−X矢視相当図である。 本発明の更に他の実施形態の図11と同様の図である。
符号の説明
100 インクカートリッジ(液体検出機能を備えた容器)
101 カートリッジケース(容器本体)
120 センサ受壁
122 上流側センサバッファ室
123 下流側センサバッファ室
122W,123W ガイド壁
124 導入孔
125 導出孔
127 隔壁(仕切壁)
132 連通口(上流側連通路)
133 連通口(下流側連通路)
200 センサユニット
210 ユニットベース
212 入側流路(上流側連通路)
213 出側流路(下流側連通路)
220 センサベース
222 入側流路(上流側連通路)
223 出側流路(下流側連通路)
230 センサチップ
232 センサキャビティ
233 振動板
234 圧電素子
M メニスカス

Claims (6)

  1. 内部に貯留した液体を外部に送出する送出通路を有した容器本体と、
    前記送出通路の終端付近に介在されたバッファ室と、
    前記バッファ室に臨むように設けられたセンサユニットと、を有し、
    前記センサユニットに含まれるセンサチップは、
    前記バッファ室と連通するセンサキャビティと、該センサキャビティの前記バッファ室に連通した側と反対側の開口面を塞ぐ振動板と、該振動板の前記センサキャビティと反対側の面に設けられ、振動板を介してセンサキャビティ及びバッファ室に向けて振動波を出射すると共に、バッファ室から返ってくる反射波を振動板を介して受けることで電気信号に変換する圧電素子と、を有し、
    前記バッファ室は、仕切壁を介して互いに隣り合う上流側バッファ室と下流側バッファ室とを備え、
    前記上流側バッファ室は、その上流部が前記送出通路の上流側に導入孔を介して連通すると共に下流部が上流側連通路を介して前記センサキャビティに連通し、
    前記下流側バッファ室は、その上流部が下流側連通路を介して前記センサキャビティに連通すると共に下流部が前記送出通路の下流側に導出孔を介して連通しており、
    前記送出通路の上流側から流れてきた液体は、前記導入孔から前記上流側バッファ室に流れ込み、前記上流側連通路を介して前記センサキャビティに入り、そして前記センサキャビティから前記下流側連通路及び前記下流側バッファ室を通って、前記導出孔から前記送出通路の下流側に排出されるように構成され、
    前記導入孔は、前記上流側バッファ室に連通しており、
    前記上流側バッファ室のインク流に垂直な流路断面の大きさは、前記液体が前記導入孔からセンサキャビティに向けて流れるときに、少なくとも幅方向または高さ方向長さが液体の表面張力によって略半球形のメニスカスを形成できる程度の小断面に設定されていることを特徴とする容器。
  2. 請求項1に記載の容器であって、
    前記上流側及び下流側のバッファ室が水平方向に並べて設けられ、
    前記センサキャビティが、前記振動板を自身の上面側に位置させて、前記バッファ室の上部に下向きに臨んで連通され、
    前記振動板は、前記センサキャビティ及び前記連通路を介して前記バッファ室の下面に対向しており、
    前記導入孔は、前記センサキャビティから見た場合の視野から外れた隠れた位置で前記上流側のバッファ室の下端に連通され、
    前記バッファ室の下面から上面までの高さが2mm以内に設定されていることを特徴とする容器。
  3. 請求項2に記載の容器であって、
    前記導入孔の径または対向面間の寸法が0.6〜0.7mmに設定されていることを特徴とする容器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の容器であって、
    前記センサユニットと前記上流側及び下流側バッファ室との間に、センサユニットが液密に装着されるセンサ受壁が設けられ、
    一方、前記センサユニットは、前記センサチップに加え、
    前記センサチップを載置固定する金属製のセンサベースと、該センサベースを載置固定すると共に前記センサ受壁にセンサユニットを装着したときセンサ受壁と液密に当接する樹脂製のユニットベースと、を有し、
    前記センサベース、前記ユニットベース、及び前記センサ受壁に、前記上流側及び下流側連通路が設けられ、
    前記上流側及び下流側連通路が、前記上流側バッファ室及び下流側バッファ室に比べて流路断面が小さな狭隘流路とされていることを特徴とする液体検出機能を備えた容器。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の容器であって、
    前記導入孔から前記上流側バッファ室の上流側連通路への出口までの間に、バッファ室内の隅部への残液の留まりを防止または隅部に溜まった残液の流れ出しを防止するガイド壁を設けたことを特徴とする容器。
  6. 請求項5に記載の容器であって、
    前記下流側バッファ室の下流側連通路からの入口と前記導出孔との間に、前記上流側バッファ室のガイド壁と同様のガイド壁を設けたことを特徴とする容器。
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