JP4890587B2 - ディスク搬入装置及びディスク装置 - Google Patents
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Description
このような屈曲形状は、中心から各端部に向かう直線が、所定の角度で交差する屈曲形状であり、例えば、略L字状及び略円弧状等を挙げることができる。
本発明によれば、リンクアームが略直線形状を有する場合に比べ、回動軸側とは反対側の端部の移動範囲を小さくすることができるので、ディスク搬入装置を小型化することができる。また、装置本体内のスペースを有効に利用することができるほか、ディスク搬入装置を構成する他の部品に一対のリンクアームが干渉することを抑制できる。
本発明によれば、各規制部が、前述の仮想の直線を中心として略対称配置されているので、当該各規制部により、ディスクにおける当該仮想の直線を中心とする略対称位置を規制することができる。従って、規制部が一方のリンクアームの1箇所にのみ設けられている場合に比べ、ディスクがずれることなく、当該ディスクを搬入位置に確実に停留させることができる。
本発明によれば、搬入位置に搬入されたディスクの端縁には、規制部と各把持部材とが当接する。これによれば、当該ディスクを少なくとも3点で支持することができるので、搬入位置にディスクを安定して確実に停留させることができる。なお、前述のように、各リンクアームが規制部をそれぞれ有していれば、ディスクが各規制部及び各把持部材により4点で支持されるので、当該ディスクを安定して搬入位置に停留させることができる。
ここで、各リンクアームの回動軸となる一端が、搬入位置の中心に対して搬入方向基端側に位置する場合には、搬入方向先端側に位置する規制部は、各フロントアームの回動に応じた各リンクアームの回動により、前述の仮想の直線から大きく離間する。このため、搬入位置に搬入されたディスクの端縁に当接する規制部の位置設定が複雑となる。特に、挿入口に応じた直径寸法を有するディスク(例えば、直径12cmのディスク)より小さなディスク(例えば、直径8cmのディスク)を規制部が位置決めする場合には、当該規制部の位置設定は一層複雑となる。また、このように各規制部が仮想の直線から大きく離れることにより、ディスクの規制が適切に行われない可能性が生じる。
本発明によれば、第1溝部に第1突起部が挿通して各リンクアームが組み合わされることで、各リンクアームを同じ回動量で同期させて回動させることができる。これによれば、当該各リンクアームに係合する各フロントアームを同じ回動量で同期させて回動させることができる。従って、前述の仮想の直線を中心として対称的に、各フロントアームを確実に回動させることができるので、当該各フロントアームにより、ディスクをセンタリングしつつ搬入することができる。
本発明によれば、第1溝部を有するリンクアームが係合するフロントアーム側に偏って、直径が小さい他のディスクが挿入口に挿入された場合に、各フロントアームの回動を規制することができる。
本発明によれば、第2切欠に第2突起部が嵌まり込むことにより、当該第2突起部を有するフロントアームとは反対側に偏って、直径が小さい他のディスクが挿入口に挿入された場合に、各フロントアームの回動を規制することができる。
本発明によれば、搬入位置に搬入されたディスクから規制部が離間した状態を維持することができるほか、各リンクアームの回動が規制されるので、当該ディスクに近接する方向への各フロントアームの回動も規制することができ、当該各フロントアームがディスクから離間した状態を確実に維持することができる。従って、各リンクアーム及び各フロントアームが干渉しないので、例えば、ディスクを回転させる場合に、各フロントアームによりディスクの回転が妨げられることを防ぐことができる。
このような当接部材としては、例えば、ディスクの中央の孔部に挿入されて、当該ディスクを回転させるターンテーブルや、当該ターンテーブルとともにディスクをチャッキングするチャッキング部材(チャックプーリー)等を挙げることができる。
本発明によれば、第2回動規制部により、アーム部材の回動が規制されるので、ディスクが搬入されていない状態では、当接部材が移動しない。従って、当該当接部材により、ディスクの搬入が妨げられることを防止することができる。
本発明によれば、前述のディスク搬入装置と同様の効果を奏することができる。また、これにより、ディスクに対する情報の読取及び記録の少なくともいずれかを、情報読取/記録装置により適切に行うことができるので、ディスク装置の信頼性を向上することができる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るディスク装置1の外観を示す斜視図である。なお、以下の図及び説明においてX方向は、ディスク装置1を水平面上に載置した状態で、ディスクを挿抜する挿抜口2Aに正対した際の左方向を示す。また、Y方向は当該状態で上方向を示し、Z方向は、X方向及びY方向にそれぞれ直交し、かつ、ディスク装置1内にディスクが搬入される方向を示す。
本実施形態に係るディスク装置1は、スロットイン型のディスク装置として構成され、内部に搬入されたディスクに対して情報の読取及び記録を行うものである。このようなディスク装置1は、本発明のディスク搬入装置に相当し、図1に示すように、装置本体2と、当該装置本体2を覆うシールド部材11,12とを備えている。
シールド部材11は、装置本体2の上面、左右の両側面及び背面を覆い、シールド部材12は、装置本体2の正面側(挿抜口2Aが形成される側)を覆う。これらシールド部材11,12は板金を折曲加工することにより形成されている。
このうち、シールド部材12には、装置本体2の挿抜口2Aに対して挿抜されるディスクのうち、直径12cmのディスク(第1ディスク)D1(図16)の寸法に応じた開口部(図示省略)が形成されている。この開口部に応じた位置には、ディスクを挿抜するための切込を有する布カーテン121が貼付される。この布カーテン121は、フェルト等により形成することができる。
図2は、装置本体2を示す右側面図である。
装置本体2は、図2に示すように、装置本体2の上部及び下部を構成する上部ユニット21及び下部ユニット22を備える。これら各ユニット21,22は、Z方向に長い平面視略矩形状の合成樹脂製の上部フレーム21A及び下部フレーム22Aを備え、当該上部フレーム21A及び下部フレーム22Aと、当該下部フレーム22Aの底面に取り付けられるロアーケース25とにより、装置本体2の外形となる筐体24が構成される。
上部フレーム21Aは下部フレーム22Aにねじ固定される。これら上部フレーム21A及び下部フレーム22Aは、Z方向基端側にそれぞれ凹部21A1(図5),22A1(図7)を有し、当該各フレーム21A,22Aが組み合わさることで、これら凹部21A1,22A1により、装置本体2にディスクを挿抜するための挿抜口2Aが形成される。この挿抜口2Aは、本発明の挿入口に相当する。
ロアーケース25は、図3に示すように、Z方向に長い略矩形状の金属製部材であり、下部フレーム22Aの底面にねじ固定される。このロアーケース25は、Z方向基端側の端部近傍(挿抜口2Aに近い端部近傍)に、略円形状の挿通孔251を有する。この挿通孔251は、後述するウォームホイール73の十字溝733(図8)に応じた位置に形成されたイマージェンシーイジェクト用の孔である。この挿通孔251にドライバー等の治具(図示省略)を挿通させて十字溝733に係合させ、当該ウォームホイール73を回転させることで、後述する搬送装置3が駆動されて、ディスクが排出される。
図4は、装置本体2を示す上面図である。
上部ユニット21は、前述の上部フレーム21Aのほか、図4に示すように、ディスクを搬送する搬送装置3と、搬入されたディスクをチャッキング位置にてチャッキングするチャック装置4と備え、これら搬送装置3及びチャック装置4は、上部フレーム21Aに取り付けられている。この上部フレーム21Aには、複数の溝部が形成され、当該各溝部は、搬送装置3及びチャック装置4を構成する各アームの回動を案内するほか、当該各アームの回動範囲を規定する。更に、上部フレーム21Aには、略中央に平面視略円形状の開口部211が形成され、当該開口部211の形成位置に応じて、チャック装置4を構成するチャックプーリー43が配置される。
図5及び図6は、上部ユニット21を示す上面図及び下面図である。なお、図6では、上部フレーム21Aの図示を省略している。
搬送装置3は、下部ユニット22を構成する駆動装置7(図8)で生じる駆動力により、挿抜口2Aに挿入されたディスクをチャッキング位置(搬入位置)に搬入するほか、装置本体2内部に収納されたディスクを搬出する。この搬送装置3は、図4〜図6に示すように、挿抜口2Aの両端近傍に軸支された一対のフロントアーム31,32と、一対のフロントアーム31,32の回動を同期させる一対のリンクアーム33,34と、検知レバー35とを備える。
フロントアーム31,32は、上部フレーム21Aの上面部21Uにそれぞれ軸支され、当該各アーム31,32は、それぞれ挿抜口2Aの左右(X方向先端側及び基端側)に配置されている。すなわち、各フロントアーム31,32は、挿抜口2Aの中央を通り、かつ、ディスクの搬入方向(Z方向)に沿う仮想の直線Lを中心として対称配置され、挿抜口2A側の端部が、当該挿抜口2Aの両端近傍に軸支されている。
これらのうち、フロントアーム31は、平板状のアーム本体311、把持部材312,313、アイドラー314、3つのギア315〜317及び付勢部材としての捻りコイルばね318を備える。
アーム本体311のZ方向先端側の端部には、鉤状に突出して、リンクアーム33の溝部332に挿通される本発明の第1突起部としての突起部3111が上面側に形成されている。
アイドラー314は、挿抜口2Aに最も近い位置に配置され、フロントアーム31の回動軸RA1と同軸上に回転軸を有する。このアイドラー314は、ギアシャフト76と噛合して、当該ギアシャフト76の回転によりギア315を回転させる。
ギア315は、ギア316及び把持部材312に噛合して、アイドラー314の回転に応じてこれらを回転させる。
ギア316は、ギア317と噛合しており、ギア317は、把持部材313と噛合している。このため、ギア315とギア317とは、同方向に同じ回転速度で回転し、これにより、各把持部材312,313は、同方向に同じ回転速度で回転する。
アーム本体321は、アーム本体311と略鏡像対称構造を有し、当該アーム本体311とは反対側、すなわち、挿抜口2Aの右側に軸支される。詳述すると、アーム本体321は、平面視略三角形状を有し、最大角部分(鈍角部分)を挟む2辺のうち、一辺が挿抜口2Aに沿い、かつ、当該一辺を挟む2つの端部のうち、最大角部分でない方の端部が挿抜口2Aの右側端縁近傍に軸支される。そして、当該アーム本体321は、回動軸となる端部に取り付けられた捻りコイルばね324により、当該最大角部分が挿抜口2Aに近接する方向に付勢されている。なお、この捻りコイルばね324の付勢力は、捻りコイルばね318の付勢力より大きく、各フロントアーム31,32のがた付きを抑制している。
また、アーム本体321は、アーム本体321の斜辺部分に、下方に向かって突出し、かつ、それぞれ略円筒状の一対の突起部3212,3213を有する。これらのうち、アーム本体321の回動軸RA2側に位置する突起部3212は、後述する検知アーム61の開口部614(図7及び図8)に挿入され、また、突起部3213は、後述する第2スライドカム82のガイド部831又はガイド部832(図11及び図14)と係合する。
更に、アーム本体321の上面における略中央には、突起部3214(図4)が形成されている。
一対のリンクアーム33,34は、各フロントアーム31,32の回動を同期させるものであり、それぞれ挿抜口2Aに向かって左側及び右側に配置されている。すなわち、各リンクアーム33,34は、前述の仮想の直線Lを中心として、互いに対称配置される。
これらリンクアーム33,34は、図4に示すように、それぞれ略同じ寸法を有し略対称な平面視略L字状に形成され、Z方向先端側の端部が上面部21Uに軸支され、基端側の端部が各アーム31,32に係合する。
なお、本実施形態では、回動軸RA3,RA4は、仮想の直線Lを中心とする対称位置に配置されているが、同じ位置(例えば、当該直線L上)でもよい。
また、リンクアーム34は、規制部343と回動軸RA4との間の外径側部分(開口部211から離れた端縁)に、凹部345が形成されている。この凹部345は、溝部332,342に近い各端部が互いに離間するようにリンクアーム33,34が回動した際に、当該リンクアーム33の回動軸RA3を囲むように配置される。
具体的に本実施形態では、回動規制部346は、リンクアーム34の底面側で、上面部21Uからの高さ位置が変化する部分に、後述するチャックアーム41に近接する方向に突出する凸部として形成されている。また、回動規制部347は、当該リンクアーム34の略中央における外径側(開口部211から離れている側)の端縁近傍に、上面部22U側に向かって突出するボスとして形成されている。この回動規制部346がチャックアーム41の後述する規制部413に嵌り込み、また、回動規制部347にチャックアーム42の後述する規制部423が当接することにより、リンクアーム34が回動していない状態(ディスクを搬入していない状態)でのチャックアーム41,42の回動を規制する。なお、回動規制部346,347の形状及び配置位置は適宜設定可能であり、当該回動規制部346,347は、リンクアーム33に設けられていてもよく、各アーム33,34にそれぞれ個別に設けられていてもよい。
検知レバー35は、リンクアーム33の底面側に軸支され、ディスクがチャッキング位置に搬入されたことを検知して、後述する昇降装置8の第1スライドカム81をZ方向基端側に移動させる。この検知レバー35は、平面視略L字状の平板状に形成され、回動軸側の端部に、底面側に突出する略円筒状の押圧部351が形成され、また、回動軸側とは反対側の端部に、同じく底面側に突出する突出部352が形成されている。
このうち、突出部352は、チャッキング位置に搬入されるディスクの端縁に当接し、検知レバー35を回動させる。また、押圧部351は、検知レバー35が回動した際に、第1スライドカム81を押圧してZ方向基端側に移動させる。
チャック装置4は、後述する光学装置5のターンテーブル521とともに、搬入されたディスクをチャッキングする。このチャック装置4は、図4〜図6に示すように、一対のチャックアーム41,42と、チャックプーリー43と、各チャックアーム41,42を付勢する引張コイルばね44,45とを備える。
チャックプーリー43は、本発明の当接部材に相当し、ディスクの記録面とは反対側の面に当接して、ターンテーブル521とともに当該ディスクを挟持するものであり、図4に示すように、開口部211に応じた位置に配置される。このチャックプーリー43は、内部に磁石が設けられ、かつ、開口部211内に挿入される小径部(図示省略)と、当該開口部211より大きな直径寸法を有する大径部431とを有し、当該大径部431は、チャックアーム41,42により支持される。
なお、ディスクの搬出時には、大径部431がチャックアーム41,42により持ち上げられることで、チャックプーリー43とターンテーブル521とによるチャッキングが解除される。
一対のチャックアーム41,42は、本発明のアーム部材に相当し、上面部21Uにおける左側(X方向先端側)及び右側(X方向基端側)にそれぞれ軸支される。また、チャックアーム41は、リンクアーム33と交差し、チャックアーム42は、リンクアーム34と交差するように、各リンクアーム33,34と上部フレーム21Aの上面部21Uとの間に配置される。
これらチャックアーム41,42は、図6に示すように、それぞれの略中央に略円形状の開口部411,421が形成されており、当該開口部411,421に上面部21Uに形成されたボス(図示省略)が挿入されることで、当該開口部411,421の中心を回動軸RA5,RA6として、各チャックアーム41,42は回動する。
また、チャックアーム41,42は、リンクアーム34に当接して、当該チャックアームの回動を規制する規制部413,423を有する。具体的に、規制部413は、凸部346が嵌まり込む切欠として形成され、また、規制部423は、チャックアーム42の略中央における内径側(開口部211に近い側)の端縁に形成されている。そして、規制部413に前述の凸部346が嵌まり込み、また、規制部423に、ボス347に当接することで、リンクアーム34が回動していない状態(ディスクが搬入されていない状態)での、チャックアーム41,42の回動が規制される。なお、フロントアーム31,32の回動に伴うリンクアーム33,34の回動により、当該リンクアーム33,34が規制部413,423から離間することにより、チャックアーム41,42の回動規制が解除される。
図7及び図8は、下部ユニット22を示す上面図及び下面図である。
下部ユニット22は、前述のように、装置本体2の下部を構成する。この下部ユニット22は、図7及び図8に示すように、下部フレーム22Aを備えるほか、光学装置5、検出装置6、駆動装置7及び昇降装置8を備える。そして、これら光学装置5、検出装置6、駆動装置7及び昇降装置8は、それぞれ下部フレーム22Aに取り付けられる。
開口部223は、後述する駆動装置7を構成し、かつ、当該開口部223内に形成された軸部224に軸支されるギアシャフト76を上面部22U側に露出させる。このギアシャフト76は、前述のアイドラー314と噛合する。
サポートアーム225は、フロントアーム32が回動する際の把持部材323側の端部の軌跡に応じて、平面視略円弧状に形成され、上面部22Uの右側(X方向基端側)の端縁近傍に軸支されている。換言すると、サポートアーム225は、挿抜口2Aから後述するターンテーブル521に至るまでの範囲内に軸支されている。このサポートアーム225は、軸支位置に設けられた捻りコイルばね2250の付勢力により、ディスクが搬入されていない状態では、Z方向に略直交する状態で維持されている。
突起部226は、後述する検出装置6の検知アーム61を軸支する。
ガイド部227は、後述する第2スライドカム82の回動を案内する。このガイド部227の内側及び外側に、後述する光学装置5及び第2スライドカム82が位置する。ガイド部227には、当該光学装置5のホルダー56に設けられた一対の突起部5611が挿通する開口部(図示省略)が形成されており、当該開口部を介して、各突起部5611は、第2スライドカム82と係合する。
下面部22LにおけるZ方向基端側には、挿抜口2Aと第2スライドカム82との間に、ロックレバー228が軸支されている。このロックレバー228は、ディスクの搬入後に挿抜口2Aを塞ぐように起立して、他のディスクの挿入を防止するものである。
ロックレバー228は、図8及び図9に示すように、右側(X方向基端側)端部に形成された軸部2281を有し、当該軸部2281にて、下面部22Lに対して傾倒自在に軸支される。また、ロックレバー228は、第2スライドカム82に係合する突起部2282を有するほか、軸部2281とは反対側に形成され、上方側に突出する突起部2283を有する。
更に、下面部22Lには、後述する駆動装置7のモーター71近傍に、面外方向(下方)に突出する突起部230が形成されている。この突起部230は、ディスクの搬入に伴って第2スライドカム82が回動した際に当接部828と当接して、当該第2スライドカム82が必要以上に回動することを規制する。
図9は、下部フレーム22A及び制御基板62を除く下部ユニット22を上方から見た図である。
光学装置5は、搬入されたディスクに対する情報の読取及び記録を行う。この光学装置5は、図7及び図8に示すように、下部フレーム22AにおけるZ方向先端側(図7及び図8における上側)に位置し、当該光学装置5の奥側(Z方向先端側)の端縁を中心として、換言すると、X方向に沿う軸を中心として、挿抜口2A側の端部が上下方向に回動自在に下面部22Lに取り付けられている。換言すると、光学装置5は、Y方向を中心とする回動が規制された状態で取り付けられている。このような光学装置5は、図7〜図9に示すように、支持部材51、回転装置52、一対のガイドレール53、移動装置54及びピックアップ55と、支持部材51を保持するホルダー56とを備える。
ターンテーブル521は、中心が前述の仮想の直線L(図4)上に位置するように配置される。このターンテーブル521は、ディスクの中央に形成された孔部に嵌合される嵌合部5211を有し、当該嵌合部5211には、チャックプーリー43と引き合う磁石(図示省略)が設けられている。このターンテーブル521の上面の中心に対応する位置が、チャッキング位置(本発明の搬入位置)の中心に相当する。
一対のガイドレール53は、Z方向に略平行に延出し、当該各ガイドレール53には、ピックアップ55が摺動自在に取り付けられている。
ピックアップ55は、ターンテーブル521により回転されるディスクにレーザー光を照射して、当該ディスクに情報を記録するほか、ディスクからの反射光を受光して、当該ディスクに記録された情報を読み取る。すなわち、ピックアップ55は、ディスクに対して情報の読取及び記録の少なくともいずれかを行う情報読取/記録手段に相当する。
左右の延出部562,563は、支持部材51の左右両端の略3/4を覆うように配置される。これら延出部562,563のZ方向先端側の端部には、支持部材51から離間する方向に突出する略円筒状の軸部5621,5631が形成されており、各軸部5621,5631にて、ホルダー56は下面部22Lに軸支される。
このようなホルダー56は、突起部5611が係合する第2スライドカム82の回動に伴って、軸部5621,5631を回動軸として上下に回動する。これにより、ターンテーブル521が上下に移動して、ディスクのチャッキング及びチャッキングの解除が行われる。
検出装置6は、ディスクの搬送状態を検出するほか、スライドカムの回動位置を検出して、ディスクのチャッキング状態を検出する。そして、検出装置6は、これらの検出結果に基づいて、後述するモーター71の駆動を制御する。このような検出装置6は、図7〜図9に示すように、検知アーム61及び制御基板62(図9では図示省略)を備える。
当接部612は、図7に示すように、ボス611とは反対側の端部側に、上方に突出するように形成されている。この当接部612の突出方向先端部は、上面部22Uより上方に位置し、当該当接部612には、挿抜口2Aに挿入されたディスクの端縁が当接する。そして、当該ディスクがZ先端側に向かって押されることで、ボス611の中央を中心として、検知アーム61が回動する。
開口部614は、ボス611と押圧部613との間で、かつ、Z方向先端側の端部近傍に略矩形状に形成されている。この開口部614には、前述のフロントアーム32の突起部3212が挿入される。このため、フロントアーム32の回動が第2スライドカム82により規制されると、検知アーム61の回動も規制される。
スイッチ621,622は、制御基板62における検知アーム61側にそれぞれ並列配置され、回動する検知アーム61の押圧部613により押圧される。これらスイッチ621,622は、ディスクが搬入されていない状態では、押圧されておらず、各スイッチ621,622の状態はオフ状態である。そして、ディスクの搬入に伴う検知アーム61の回動初期にて、まずスイッチ621が押圧されてオン状態となり、当該検知アーム61の回動終期にて、スイッチ622が押圧され、スイッチ621とともにオン状態となる。
駆動装置7は、搬送装置3、チャック装置4及び昇降装置8を駆動させる駆動力をこれらに伝達する。この駆動装置7は、図8に示すように、下面部22Lにおける検出装置6とは反対側に配置され、当該駆動装置7は、モーター71、ウォームギア72、ウォームホイール73、ギア74,75、ギアシャフト76及びスイングアーム77を備える。
モーター71は、前述の制御基板62の制御下で駆動して、スピンドルに取り付けられたウォームギア72を回転させる。このモーター71は、ウォームギア72の回転軸が、挿抜口2Aに対して傾斜するように、下面部22Lに固定されている。
このうち、ウォームホイール73は、減速ギアであり、当該ウォームホイール73は、直径寸法がそれぞれ異なる2段のギア部731,732を有する。これらのうち、上方側(下面部22Lに近接する側)に位置し、大きな直径寸法を有するギア部731は、ウォームギア72と噛合する。また、下方側(下面部22Lから離間する側)に位置し、小さな直径寸法を有するギア部732は、ギア74に噛合する。
ギア75は、スイングアーム77に軸支されている。このギア75は、ギア74と噛合するほか、ディスクが搬入されていない状態では、ギアシャフト76に噛合する。
このスイングアーム77は、Z方向基端側の端部に、ギア75を軸支する軸部772を有し、Z方向先端側の端部に、第2スライドカム82のガイド溝824(図14及び図15)に挿入される突起部773を有する。そして、第2スライドカム82の回動に応じて突起部773がガイド溝824に沿って移動することで、スイングアーム77は、ギア75がギアシャフト76から近接及び離間する方向に回動する。
図10は、昇降装置8をZ方向基端側でY方向基端側(下方側)から見た斜視図であり、図11は、当該昇降装置8をZ方向先端側でY方向先端側(上方側)から見た斜視図である。なお、図10及び図11において示すX,Y,Zの各方向は、ディスクが搬入されていない状態での昇降装置8の向きに合わせて記載されている。
昇降装置8は、駆動装置7から伝達される駆動力により、光学装置5を昇降させる。また、昇降装置8は、搬送装置3の各フロントアーム31,32、チャック装置4のチャックアーム41,42及びサポートアーム225を、チャッキング位置に搬入されたディスクから離間させるほか、ロックレバー228を回動させて、挿抜口2Aをロックする。このような昇降装置8は、図8〜図10に示すように、第1スライドカム81及び第2スライドカム82を備える。
図12及び図13は、第1スライドカム81を示す上面図及び下面図である。なお、図12及び図13において示すX,Y,Zの各方向は、ディスクが搬入されていない状態での第1スライドカム81の向きに合わせて記載している。
第1スライドカム81は、第2スライドカム82の下面にスライド自在に取り付けられる。この第1スライドカム81は、ディスクの搬入時に検知レバー35により押圧されて、駆動装置7に近接する方向にスライドする。そして、第1スライドカム81は、ギア74と噛合することで、図10〜図13に示すS1方向(上方から見て反時計回り)及びS2方向(上方から見て時計回り)にスライドし、ひいては、第2スライドカム82を同方向に回動させる。すなわち、第1スライドカム81のスライドは、第2スライドカム82の回動の契機となる。
このような第1スライドカム81は、図12及び図13に示すように、Z方向に沿って長い略円弧状部材として形成されている。そして、この第1スライドカム81は、当接部811、812、ガイド部813、開口部814、係合部815,816、ラック部817、ガイド部818及び突起部819を有する。
ガイド部813は、同じくX方向先端側で、当接部812と同じ側に位置し、ディスクD2がチャッキングされた際に押圧部351に当接して、検知レバー35をディスクD2から離間させる。
係合部816は、第1スライドカム81の略中央に下方側に突出するように鉤状に形成され、当該係合部816には、一端が第2スライドカム82に係止された引張コイルばね(図示省略)が係合する。この引張コイルばねにより、第1スライドカム81は、第2スライドカム82に対してZ方向先端側に付勢される。
ラック部817は、外径側の端縁に沿って形成されている。このラック部817は、第1スライドカム81がS1方向側にスライドした際に、ギア74に噛合する。そして、第1スライドカム81は、ギア74の回転により、S1方向及びS2方向にスライドする。
ガイド部818は、内径側の端縁に沿って形成されている。このガイド部818は、第2スライドカム82の鉤状部838(図10及び図15)に当接し、第1スライドカム81のスライドを案内する。
図14及び図15は、第2スライドカム82を示す上面図及び下面図である。
第2スライドカム82は、ギア74に噛合してS1方向及びS2方向にスライドする第1スライドカム81により同方向にスライドしつつ回動し、光学装置5を昇降させるほか、搬入されたディスクの端縁に対して各アーム及び各レバーを離間及び当接させる。
この第2スライドカム82は、図8〜図11に示すように、略半円形状を有する合成樹脂製の一体成形品であり、挿抜口2Aと回転装置52との間に配置される。この第2スライドカム82の略半円形状の中心と、第1スライドカム81の略円弧状の中心とは略一致し、当該中心は、前述の仮想の直線L上に位置する。このような第2スライドカム82は、図14及び図15に示すように、ガイド部821、係止部822,823、ガイド溝824、規制部825、ガイド部826、ガイド溝827、当接部828、ガイド部829、押圧部830、ガイド部831,832、規制部833、ガイド部834,835(以上、図14)及び鉤状部836〜838(図15)を備える。
ガイド部821は、第2スライドカム82のS2方向側の端部に上面部82Uから起立し、当該ガイド部821は、チャックアーム41の突出部414(図6)と係合する。そして、ガイド部821は、第2スライドカム82がS1方向に回動した際に、チャックアーム41を回動させて、チャックプーリー43から当接部412を離間させる。なお、第2スライドカム82がS2方向に回動する場合には、引張コイルばね44の付勢力によりチャックアーム41は回動され、当接部412がチャックプーリー43に当接する。
規制部825は、第2スライドカム82の外径側に形成されている。この規制部825は、第2スライドカム82がS2方向に回動した際に、下部フレーム22Aの係止部229(図8)と当接し、当該第2スライドカムの更なるS2方向への回動を規制する。
ガイド部826は、第2スライドカム82の上面部82U側に、内径側の端縁に沿って形成されている。このガイド部826は、下面部22Lに当接して、当該第2スライドカム82のスライドを案内する。
当接部828は、第2スライドカム82がS1方向に回動した際に、下面部22Lに形成された突起部230(図8)に当接し、当該第2スライドカム82が必要以上に回動することを規制する。
第1ガイド部8291は、図15に示すように、S2方向側で、かつ、下方側(Y方向基端側)に形成されている。この第1ガイド部8291は、S2方向側に位置し、かつ、当該S2方向に沿う平坦部8292と、S1方向側に位置し、かつ、平坦部8292のS2方向側の端部から上方に向かって傾斜する傾斜部8293とを有する。
ガイド部831は、外径側から外側に突出する。このガイド部831のS1方向側端部は、第2スライドカム82のS1方向への回動時に、大径のディスクD1を搬入するフロントアーム32の突起部3213に当接し、当該フロントアーム32をディスクD1から離れる方向に回動させる。
ガイド部832は、S1方向に略直交する面を有し、同様に、第2スライドカム82がS1方向に回動する際に、当該面にて突起部3213に当接して、フロントアーム32を小径のディスクD2から離れる方向に回動させる。
ガイド部834は、内径側に形成され、第2スライドカム82のS1方向への回動時に、ディスクに当接して回動した突起部2252に当接し、サポートアーム225をディスクから離れる方向に回動させる。
これらのうち、鉤状部836は開口部814(図10)に挿入され、鉤状部837は係合部815(図10)と係合して、第2スライドカム82からの第1スライドカム81の脱落を規制する。
鉤状部838は、ガイド溝827近傍に形成され、ガイド部818(図10)に係合して、第2スライドカム82に対する第1スライドカム81の移動を案内する。
図16〜図24は、ディスクD1搬入時のディスク装置1の動作を示す図である。
以下、挿抜口2Aに挿入された直径12cmのディスクD1を搬入する際のディスク装置1の動作を説明する。
挿抜口2AにディスクD1が挿入されると、当該ディスクD1は当接部612(図7)に当接して、検知アーム61(図8)を回動させる。この検知アーム61の回動によりスイッチ621が押圧され、制御基板62(図8)により駆動信号が出力されると、モーター71が駆動される。このモーター71の駆動力(回転力)は、各ギア72〜76、アイドラー314及びギア315〜317を介して各把持部材312,313に伝達され、当該各把持部材312,313が回転する。
なお、このフロントアーム31,32の回動に伴って、検知アーム61が更に回動して、スイッチ622が押圧部613により押圧される。
また、この際には、ディスクD1に当接する検知レバー35が回動し、押圧部351が当接部811を押圧して、第1スライドカム81をZ方向基端側(S1方向側)にスライドさせる。なお、この状態で、チャックアーム41,42の回動が許容される。
なお、この時点では既にスイングアーム77が回動し、ギア75がギアシャフト76から離間している。このため、各把持部材312,313の回転は停止されている。
更に、光学装置5におけるターンテーブル521側(Z方向基端側)の端部が、突起部5611が係合するガイド溝839により押し上げられ、嵌合部5211がディスクD1の中央の孔部に嵌合される。
このほか、サポートアーム225も、突起部2252が係合するガイド部834(図11)により、ディスクD1から離間する。
この後、第2スライドカム82が更にS1方向に回動して、図24に示すように、押圧部830によるスイッチ623の押圧が解除されると、制御基板62から停止信号が出力されて、モーター71の駆動が停止される。
以上により、ディスクD1の搬入が終了する。
図25〜図33は、ディスクD2搬入時のディスク装置1の動作を示す図である。
次に、直径8cmのディスクD2の搬入時の動作を説明する。
図25及び図26に示すように、挿抜口2Aの略中央にディスクD2が挿入された場合には、当該ディスクD2の端縁が、把持部材313,323により把持される。この状態から、ディスクD2がZ方向先端側に押されると、当該ディスクD2が当接部612に当接し、検知アーム61が回動される。これにより、スイッチ621が押圧され、制御基板62から出力される駆動信号に応じてモーター71が駆動される。
このうち、ディスクD2が左側に偏って挿入された場合、フロントアーム31が挿抜口2Aから離間する方向に僅かに回動し、当該フロントアーム31の回動に伴ってリンクアーム33,34がそれぞれ回動する。この際、突起部341(図25)が溝部331(図25)のZ方向基端側の端縁に沿って摺動して規制部3311に嵌まり込むため、各リンクアーム33,34の回動が規制され、ひいては、フロントアーム31,32の回動も規制される。これにより、ディスクD2がセンタリングされずに、装置本体2内に搬入されることが防止される。
そして、ディスクD2が更に搬入されると、図28に示すように、ディスクD2が突出部352に当接し、この後、図29に示すように、ディスクD2が各規制部333,343に当接する。この状態では、ディスクD2は、各規制部333,343及び把持部材313,323により4点で支持されて、チャッキング位置に配置される。また、検知レバー35が回動して、図30に示すように、押圧部351が当接部812をZ方向基端側(S1方向側)に押圧し、第1スライドカム81が同方向にスライドする。そして、第1スライドカム81のS1方向へのスライドにより、前述のように、第2スライドカム82が同方向に回動する。
なお、ディスクD2のチャッキングが完了し、押圧部830によるスイッチ623(図30)の押圧が解除されると、制御基板62から停止信号が出力され、これにより、モーター71の駆動が停止される。
以上により、ディスクD2の搬入が完了する。
(1)各リンクアーム33,34におけるZ方向先端側の位置に設けられた規制部333,343により、他のアーム等を設けることなく、搬入されたディスクD1,D2を搬入位置に適切に配置することができる。従って、簡易な構成で、ディスクを搬入位置に適切に搬入することができる。また、これにより、ディスクD1,D2をチャックプーリー43及びターンテーブル521により適切にチャッキングすることができ、当該ディスクD1,D2に対する情報の読取及び記録の少なくともいずれかを、ピックアップ55により適切に行うことができる。従って、ディスク装置1の信頼性を向上することができる。
また、このような規制部3421は、大きな付勢力が作用するフロントアーム32に係合するリンクアーム34に形成されているので、前述の溝部331及び規制部3311の場合と同様に、フロントアーム31側に偏ってディスクD2が挿入された場合の各アーム31〜34の回動を確実に規制することができる。従って、ディスクD2がセンタリングされずに搬入されることを確実に防止できる。
以下、本発明の第2実施形態に係るディスク装置について説明する。
本実施形態のディスク装置は、前述のディスク装置1と同様の構成を備えるが、一方のチャックアームが、第1ディスクD1の搬入完了時に当該第1ディスクD1に近接する方向へのフロントアーム及びリンクアームの回動を規制する規制部を備える点で、ディスク装置1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るディスク装置1Aは、リンクアーム34及びチャックアーム42に代えて、リンクアーム34A及びチャックアーム42Aを備えるほかは、前述のディスク装置1と同様の構成を備える。
具体的に、ディスクD1の搬入が完了し、第2スライドカム82が回動すると、前述のように、チャックアーム41,42Aが、チャックプーリー43から離間する方向に回動する。これにより、図35に示すように、傾斜部4261が、回動規制部348に当接し、チャックアーム42Aの回動に伴って当該回動規制部348を押し上げる。そして、更に第2スライドカム82が回動すると、ディスクD1から離間する方向にフロントアーム31,32が回動するとともに、溝部332,342が形成された各端部33E,34Eが離間する方向にリンクアーム33,34Aが回動する。
なお、第2ディスクD2の搬入完了時では、各アーム31〜34Aに付勢力が強く作用しないほか、各アームをディスクD2から退避させるスペースを確保できるので、当該ディスクD2から、把持部材313,323及び規制部333,343を確実に離間させることができる。
・ なお、このような本発明の第1回動規制部としての回動規制部348は、リンクアーム33に設けてもよく、各リンクアームにそれぞれ設けてもよい。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態では、リンクアーム33は規制部333を有し、リンクアーム34,34Aは規制部343を有し、これら各規制部333,343は、仮想の直線Lを中心として略対称配置されるとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、一対のリンクアームのうち少なくとも一方に、搬入位置(例えば、チャッキング位置)からディスクの搬入方向先端側への当該ディスクの移動を規制する規制部が設けられていればよい。また、規制部の数、位置及び形状等についても、適宜設定可能であり、第1ディスクD1の移動を規制する規制部と、第2ディスクD2の移動を規制する規制部とを別途設ける構成としてもよい。
前記各実施形態では、溝部342に規制部3421を形成したが、本発明はこれに限らない。すなわち、溝部332に切欠が形成されていてもよく、更には、それぞれの溝部332,342に、切欠が形成されていてもよい。
Claims (11)
- ディスクの直径寸法に応じた挿入口を有する装置本体を備え、前記挿入口に挿入された前記ディスクを前記装置本体内に設定された搬入位置に搬入するディスク搬入装置であって、
前記ディスクの搬入方向に沿い、かつ、前記挿入口の略中央を通る仮想の直線を中心とする略対称にそれぞれ配置され、前記挿入口の両端近傍にそれぞれ軸支される一端を中心として他端が互いに離間する方向に回動して、前記ディスクを搬入する一対のフロントアームと、
前記仮想の直線を中心とする略対称にそれぞれ交差して配置され、一端を中心として他端が互いに離間する方向に回動して、一方が係合する前記フロントアームの回動と、他方が係合する前記フロントアームの回動とを同期させる一対のリンクアームとを備え、
前記一対のリンクアームのうち少なくともいずれかは、前記搬入位置に搬入された前記ディスクの端縁に当接して、前記搬入方向先端側への前記ディスクの移動を規制する規制部を備えることを特徴とするディスク搬入装置。 - 請求項1に記載のディスク搬入装置において、
前記各リンクアームは、屈曲形状を有し、内側が前記搬入位置の中心を向くように配置されることを特徴とするディスク搬入装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のディスク搬入装置において、
前記各リンクアームは、前記規制部をそれぞれ備え、
前記各規制部は、前記搬入位置の中心に対して前記搬入方向先端側で、かつ、前記仮想の直線を中心とする略対称にそれぞれ配置されていることを特徴とするディスク搬入装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のディスク搬入装置において、
前記各フロントアームは、前記仮想の直線を中心とする略対称位置に、前記ディスクの端縁に当接して当該ディスクを把持する把持部材をそれぞれ備え、
前記各フロントアームのうち少なくともいずれか一方が有する前記把持部材は、前記ディスクを搬送するローラーであり、
前記規制部は、前記ディスクに当接した際に、前記把持部材とともに前記ディスクを前記搬入位置に停留することを特徴とするディスク搬入装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のディスク搬入装置において、
前記各リンクアームの回動軸となる前記一端は、前記搬入位置の中心に対して前記搬入方向先端側に位置し、
前記各リンクアームの前記他端は、前記各フロントアームの前記他端とそれぞれ係合することを特徴とするディスク搬入装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のディスク搬入装置において、
前記各リンクアームのうち、
一方のリンクアームは、他方のリンクアームとの交差部位において当該他方のリンクアームに向かって突出する第1突起部を有し、
他方のリンクアームは、前記第1突起部が挿入され、かつ、前記各リンクアームの回動時の前記第1突起部の軌跡に沿う第1溝部を有することを特徴とするディスク搬入装置。 - 請求項6に記載のディスク搬入装置において、
前記第1溝部は、前記ディスクが搬入されていない状態での前記第1突起部の位置から、前記搬入位置の中心に向かって切り欠かれた第1切欠を有し、
前記第1切欠には、前記挿入口における前記他方のリンクアームが係合する前記フロントアーム側に偏って、前記ディスクより直径が小さい他のディスクが挿入された際に、前記第1突起部が嵌り込むことを特徴とするディスク搬入装置。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載のディスク搬入装置において、
前記各フロントアームは、対応する前記リンクアームに向かって突出する第2突起部をそれぞれ備え、
前記各リンクアームは、前記フロントアームの回動に伴って前記第2突起部が内部を摺動する第2溝部をそれぞれ有し、
前記各第2溝部のうち、少なくともいずれかは、当該第2溝部から前記搬入位置の中心側に切り欠かれた第2切欠を有し、
前記第2切欠には、前記挿入口における前記第2切欠を有する前記リンクアームとは反対側の前記リンクアームに係合する前記フロントアーム側に偏って、前記ディスクより直径が小さい他のディスクが挿入された際に、前記第2突起部が嵌り込むことを特徴とするディスク搬入装置。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載のディスク搬入装置において、
前記一対のリンクアームのうち、少なくともいずれかは、前記ディスクが前記搬入位置に搬入された際に、前記ディスクから離間した状態で前記各リンクアームの前記他端が互いに近接する方向への回動を規制する第1回動規制部を有することを特徴とするディスク搬入装置。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載のディスク搬入装置において、
前記搬入位置に搬入された前記ディスクの一方の面に当接する当接部材と、
回動により、前記当接部材を前記ディスクに当接させるアーム部材とを備え、
前記一対のリンクアームのうち、少なくともいずれかは、前記ディスクが搬入されていない場合に、前記アーム部材の回動を規制する第2回動規制部を備えることを特徴とするディスク搬入装置。 - 請求項1から請求項10のいずれかに記載のディスク搬入装置と、前記ディスク搬入装置により搬入された前記ディスクに対して情報の読取及び記録のうち少なくともいずれかを行う情報読取/記録装置とを備えることを特徴とするディスク装置。
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