JP4890500B2 - 燃料供給装置 - Google Patents
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Description
インジェクタは、ノズルの先端の噴孔から吸気管又は燃焼室へ燃料を噴射する。このとき、燃料を噴霧状にすることで、燃焼効率の向上や不完全燃焼の低減を図っている。ところで、一部の未燃HC等の未燃成分は、排気行程において排気ガスとともに排出される。そのため、排気系には、かかる未燃成分を浄化する触媒が設けられている。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、エンジン始動時における燃料の未燃成分の発生を抑えるとともに、エンジンのノック耐性を向上させる燃料供給装置を提供することにある。
ここで、気泡発生手段は、第2タンクに貯留される燃料中に気泡を発生させる。このような気泡の発生により、第2タンクの燃料中から分離される軽質燃料たるガス燃料が、第1供給通路によって外部の噴射弁へ供給されるようになっている。一方、軽質燃料が分離されて重質燃料の含有率が相対的に高くなった液体燃料(重質化された液体燃料)が、第2供給通路によって、外部の噴射弁へ供給されるようになっている。また、請求項1に記載の燃料供給装置は、第1タンクに貯留される液体燃料を、外部の噴射弁へ供給する第3供給通路を備えている。このような構成の下、供給制御手段によって、第1供給通路によるガス燃料の供給と、第2又は第3供給通路による液体燃料の供給とを切り換えるようにした。
例えば、請求項3に示すように、車両のドアの開放又はイグニッションキーの回動が判断されると、供給制御手段が、気泡発生手段を用いて気泡を発生させるという具合である。つまり、エンジンが始動される蓋然性が高い場合を判断して早いタイミングで気泡を発生させるのである。このようにすれば、十分な軽質燃料を分離できると共に、液体燃料の重質化に寄与する。
請求項7では、温度測定手段が、第2タンクに貯留される燃料の温度を測定する。ここで、供給制御手段は、温度測定手段にて測定される燃料の温度が予め定められた温度を下回ると、加熱手段を制御して燃料を加熱する。このようにすれば、燃料の温度が低下することを抑制でき、軽質燃料の分離促進に寄与する。
請求項8では、複数の供給通路のうち少なくともいずれか1つの通路に、燃料を供給するポンプが設けられている。ここで、供給制御手段は、燃料供給制御に合わせ、ポンプの駆動制御を行う。このようにすれば、燃料のスムーズな供給が実現される。
請求項14では、燃料タンクが仕切壁にて仕切られて、第1タンクおよび第2タンクが形成されている。このような仕切壁を採用すれば、燃料タンクの構成が簡単になるという点で有利である。ここで仕切壁には、第1タンクから第2タンクへの液体燃料の移動を可能とする連通管としての連通部が設けられている。したがって、燃料補給の際の利便性の向上も図られる。例えば、請求項15に示すように、燃料タンクの底部付近に位置するよう下連通部を設けることが考えられる。この下連通部によって、第1タンクと第2タンクとの間の液体燃料の移動が可能となる。さらに、請求項16に示すように、下連通部は、連通路を閉状態と開状態とに変化させる下連通弁として構成されることとしてもよい。そしてこのときは、請求項17に示すように、供給制御手段が、下連通弁の開閉を制御することとしてもよい。例えば給油口の開閉等から燃料補給時を判断し、下連通弁を開状態にするという具合である。もちろん、下連通弁は、開閉制御されるものに限られず、タンク内の圧力によって一方向への燃料の移動を許容する逆止弁としてもよい。
具体的には、第2タンクの容積は、請求項27に示すように、0.1〜1リットルの燃料が貯留可能とすることが考えられる。一般的なタンク容量(50リットル程度)では、十分な重質化を行うためには、数百回のエンジン始動が必要になるが、第2タンク内の燃料量が1リットルの場合は、4気筒エンジンの場合、約6回のエンジン始動で液体燃料を十分に重質化することができるため、効率的に重質燃料を生成することができる。逆に第2タンクの容積が小さすぎると、生成できる重質燃料の量が少なくなるため、十分なノッキング抑制効果が得られない。
すなわち、請求項28では、第2タンクと連通する第3タンクに、ガス燃料が貯蓄される。このようにすれば、エンジン始動時のみならず軽質燃料を分離することができ、液体燃料の重質化を図ることができる。このときは、請求項29に示すように、第2タンクと第3タンクとの連通路を閉状態と開状態とに変化させるガス弁を備えることとしてもよい。そしてこのときは、請求項30に示すように、供給制御手段が、燃料供給制御に合わせ、ガス弁の開閉を制御することとしてもよい。このようにすれば、第3タンクに貯蓄されるガス燃料を必要に応じて使用することができる。
図1は、本発明の第1実施形態としてのエンジンへの燃料供給装置30とその周辺構成を示す概略構成図である。
ここに示すエンジンは、例えば自動車のエンジンである。エンジン本体10は、シリンダブロック11、および、シリンダヘッド12を備えている。
シリンダヘッド12は、シリンダブロック11の上方から覆着されており、シリンダ101の上端を閉鎖している。このとき、ピストン13の上方に燃焼室102が形成される。燃焼室102は、吸気バルブ17の開時に吸気ポート15と連通し、排気バルブ18の開時に排気ポート16と連通する。吸気ポート15は吸気管21と連通しており、排気ポート16は図示しない排気管と連通している。
ここで、燃料供給装置30について説明する。
また、サブインジェクタ32は、吸気ポート15のメインインジェクタ31の近傍に設けられている。このサブインジェクタ32も、その開弁期間に、吸気ポート15内に燃料を噴射する。サブインジェクタ32へは、第2燃料ライン34を経由して、燃料タンク40内で蒸発した燃料が送られてくる。
このパージライン55とともにキャニスタ51に接続されるのが、第2燃料ライン34から分岐するエバポライン53である。エバポライン53の途中には、内圧弁54が設けられている。内圧弁54は、燃料タンク40からキャニスタ51に向かう方向を順方向とする逆止弁である。したがって、燃料タンク40内で燃料が蒸発すると、それに伴う燃料タンク40内の圧力の上昇で内圧弁54が開弁状態となり、蒸発燃料がキャニスタ51内に移動する。キャニスタ51は、移動してきた蒸発燃料を、吸着材に一時的に吸着する。
ECU61には、種々のセンサ類の情報が入力される。本実施形態では、ECU61に接続されるセンサとして、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ62、エンジンのノッキングを検出するノックセンサ63、車両のドアが開放されたことを検出する車両ドアセンサ64、および、イグニッションキーのオンを検出するイグニッション(IG)キーセンサ65が設けられている。
本実施形態では、燃料タンク40が、仕切壁71で、第1タンク42と、第2タンク43とに仕切られている。仕切壁71には、燃料タンク40の底部側および天井部側にそれぞれ、連通弁72、73が設けられている。この連通弁72、73は、開弁状態とされることにより、第1タンク42と第2タンク43とを連通させる。ここで第2タンク43は、第1タンク42と比較して容積が小さくなっている。図2は、模式的なものであり、厳密に第1タンク42および第2タンク43の容積を示すものでない。実際には、第2タンク43を0.1〜1リットルという容積にすることが考えられる。
三方弁38は、通常燃料ライン331と第1燃料ライン33とを連通させる通常燃料供給状態、および、重質燃料ライン332と第1燃料ライン33とを連通させる重質燃料供給状態のいずれかに切り換え可能となっている。
次に、ECU61にて実行される燃料供給処理を、図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、この燃料供給処理は、エンジン始動時に実行されるものである。
続くS112でポンプ37を駆動すると共に、三方弁38を通常燃料供給状態に切り換える。これにより、第1タンク42に貯留された液体燃料が汲み上げられ、通常燃料ライン331および第1燃料ライン33を経由して、メインインジェクタ31に供給される。もちろん、このときは、他のポンプ35、36は停止させられる。続くS114でメインインジェクタ31を作動させることにより、第1タンク42に貯留された液体燃料が噴射される。なお、メインインジェクタ31における燃料の噴射タイミングについては、図示しない噴射処理に基づいて決定される。
次のS122ではイグニッションキーがオフされたか否かを判断する。この処理はイグニッションキーセンサ65に基づいて行われる。ここでイグニッションキーがオフされたと判断された場合(S122:YES)、本燃料供給処理を終了する。一方、イグニッションキーがオフされていないと判断された場合(S122:NO)、S112へ戻り、液体燃料の噴射を継続する。すなわち、イグニッションキーがオフされるまで、第1タンク42に貯留された液体燃料および第2タンク43内の重質化された液体燃料のいずれかが噴射されることになる。
燃料タンク40への燃料補給は、給油口41(図1参照)から行われる。したがって、補給される燃料は、最初に第1タンク42へ補給されることになる。この燃料補給時には、例えば給油口41の開放を判断することにより、下部の連通弁72を開弁状態とする。これにより、第1タンク42へ補給された燃料が第2タンク43へ移動する。そして、このときは、上部の連通弁73を下部の連通弁72とともに開弁状態とすることにより、上部の連通弁73が空気抜きの役割を果たす。
本実施形態では、エンジン回転数≦Rである場合(図3中のS108:NO)、気泡発生器56によって気泡を発生させ(S102)、第2タンク43の燃料から軽質燃料を分離し、当該軽質燃料であるガス燃料を供給する(S104)。一方、エンジン回転数>Rである場合(S108:YES)、気泡発生器56による気泡の発生を停止させて(S110)、第1タンク42の液体燃料を供給する。このとき、ノックが起きそうか否かを判断し(S116)、ノックが起きそうであると判断された場合には(S116:YES)、重質化された液体燃料を供給する(S118)。これにより、エンジン始動時における未燃成分の発生を抑えることができる。また、エンジンのノック耐性を向上させることができる。しかも、ノックが起きそうであると判断された場合にのみ重質化燃料を供給するため(S116:YES、S118)、重質化された液体燃料を効率よく用いることができる。
さらにまた、本実施形態では、仕切壁71により燃料タンク40を仕切って、第1タンク42と第2タンク43とを形成した。これにより、燃料タンク40の構成が簡単になる。しかも、仕切壁71には、連通弁72、73が設けられている。そして、上述したように、給油口41(図1参照)から給油すると、最初に第1タンク42へ補給されることになる。このとき連通弁72が開弁状態とされるため、第1タンク42へ補給された燃料が第2タンク43へ移動する。これにより、第2タンク43へ別途燃料を補給する必要がないため、燃料補給時の利便性の向上が図られる。また、同時に連通弁73が開弁状態となることで空気抜きとして作用し、第1タンク42から第2タンク43への燃料の移動がスムーズになる。
なお、第2タンク43を1リットルの燃料を貯留可能な容積で構成すれば、1リットルの燃料を貯留した場合においても、4気筒エンジンの場合、約6回のエンジン始動で十分な重質化が図られる。したがって、エンジンのノック耐性を向上させるための十分な重質化が図られる。
第2実施形態は、上記第1実施形態と燃料タンク40の構成が異なっている。そこで、燃料タンク40の構成について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成部分には同様の符号を付し、適宜、説明を割愛する。
本実施形態においても、図4に示すように、燃料タンク40は、仕切壁71にて、第1タンク42と第2タンク43とに仕切られている。仕切壁71の下部および上部にはそれぞれ、連通弁72、73が設けられている。
また、第2タンク43には、分離された軽質燃料であるガス燃料を供給するための第2燃料ライン34が配設されている。第2燃料ラインの開口端付近には、ポンプ36が配設されている。
また、本実施形態では、第2タンク43の下部には、加熱器81が配設されている。この加熱器81は、燃料から軽質燃料を分離することで温度が低下した燃料を加熱するためのものである。さらにまた、第2タンク43の側壁近傍には、センサ群82が配設されている。本実施形態では、センサ群82は、燃料の液面の高さを測定する水位センサ、燃料の温度を測定する温度センサ、重質燃料の含有率に係る濃度を測定する濃度センサから構成されている。なお、本実施形態では、水位センサを用いることとしたが、燃料量を測定できるものであればよく、容量センサや重量センサを用いてもよい。また、本実施形態では、濃度センサは、光の反射を利用して燃料の重質化度合いである濃度を検出する。もちろん、濃度センサに代え、温度センサと圧力センサを用いて、ガソリンの蒸気圧であるRVP(Reid Vapor Pressure )を算出してもよい。液体燃料が重質化されると、ガソリンの蒸気圧が低下して、RVPが小さくなるためである。
本実施形態においても、上記図3に示した燃料供給処理と同様の処理が実行される。また、燃料補給時には、連通弁72、73の開閉が制御される。これに加え、本実施形態では、以下に示すような加熱処理、および、弁開放処理が実行される。
最初のS200において、燃料の温度が設定温度Tよりも低いか否かを判断する。この処理は、センサ群82の温度センサからの信号に基づいて行われる。ここで燃料の温度<Tである場合(S200:YES)、S210へ移行する。一方、燃料の温度≧Tである場合(S200:NO)、S220へ移行する。
S220では、加熱器81を停止し、燃料の加熱を停止する。その後、S230へ移行する。S230では、始動が完了したか否かを判断する。この処理は、図3に示した燃料供給処理中のS108と同様の処理となる。ここで始動が完了したと判断された場合(S230:YES)、本加熱処理を完了する。一方、始動が完了していないと判断された場合(S230:NO)、S200に戻る。すなわち本処理では、始動が完了するまでの間、燃料の温度<Tの場合は、燃料が加熱されることになる。
次に、ECU61によって実行される弁開放処理を、図6のフローチャートに基づき説明する。この弁開放処理は、エンジン始動時に実行される。
S310にて否定判断された場合に移行するS330では、連通弁72、73を封鎖する。この処理は、仕切壁71に設けられている連通弁72、73をともに閉弁状態とするものである。
次のS340では、イグニッションキーがオフされたか否かを判断する。この処理はイグニッションキーセンサ65に基づいて行われる。ここでイグニッションキーがオフされたと判断された場合(S340:YES)、本弁開放処理を終了する。一方、イグニッションキーがオフされていないと判断された場合(S340:NO)、S300へ戻る。すなわち、イグニッションキーがオフされるまでの間に、第2タンク43の燃料量が低下したり、重質燃料含有率が高くなったりすると、連通弁が開放される。
なお、この弁開放処理を燃料補給時に実行するようにしてもよい。その場合は、弁開放処理は給油口41が開放された時に実行され、S340は給油口41が封鎖されたか否かの判断となる。
本実施形態における気泡発生器56が「気泡発生手段」を構成し、インジェクタ31、32が「噴射弁」を構成し、第2燃料ライン34が「第1供給通路」を構成し、重質燃料ライン333が「第2供給通路」を構成し、通常燃料ライン334が「第3供給通路」を構成し、ECU61が「供給制御手段」を構成し、ECU61およびエンジン回転数センサ62が「始動完了判断手段」を構成し、ECU61およびノックセンサ63が「ノック判断手段」を構成する。また、第1燃料ライン33が「共通通路」を構成し、三方弁39が「切換弁」を構成し、連通弁72、73がそれぞれ「下連通弁」および「上連通弁」を構成する。また、加熱器81が「加熱手段」を構成し、センサ群82が「温度測定手段」、「燃料量測定手段」および「濃度測定手段」を構成する。
本実施形態においても、上記実施形態と同様の効果が奏される。
加えて、本実施形態では、第2タンク43の燃料から軽質燃料が分離されると、分離時の気化熱によって第2タンク43の液体燃料の温度が低下する。その場合、軽質燃料の分離が促進されなくなるおそれがある。この点、本実施形態では、第2タンク43の燃料の温度が設定温度Tを下回ると(図5中のS200:YES)、加熱器81にて燃料を加熱する(S210)。これにより、第2タンク43の燃料からの軽質燃料の分離が促進される。
第3実施形態は、上記第2実施形態と燃料タンク40の構成が異なっている。そこで、燃料タンク40の構成について説明する。なお、上記第2実施形態と同様の構成部分には同様の符号を付し、説明を割愛する。
本実施形態では、図7に示すように、燃料タンク40とは別に、第3タンク90を備えている。第3タンク90と第2タンク43内の上部空間とを連通するのが、連通管91である。この連通管91の途中には、連通管91の内部通路を遮断可能な連通弁92が配置されている。第3タンク90の内部には膨張・収縮可能な壁で構成されたタンク室93が設置されており、連通管91から流入したガスはタンク室93の内部に貯留される。第3タンク90の内部には、センサ94が配置されている。センサ94はタンク室93の容積を検出する。センサ94は第3タンク90の内壁とタンク室93の外壁が接したことを検出する接触式センサでも良いし、第3タンク90の内壁とタンク室93の外壁の距離を光学的に検出するセンサでも良い。
そこで次に、ECU61によって実行される軽質燃料貯蔵処理を、図8のフローチャートに基づき説明する。この軽質燃料貯蔵処理は、エンジン始動時から実行され、所定のタイミングで繰り返し実行される。
本実施形態によれば、上記第2実施形態と同様の効果が奏される。
上記第1実施形態では、エンジン始動時に気泡を発生させているが(図3中のS102)、車両ドアセンサ64に基づく車両のドアの開放又はイグニッションキーセンサ65に基づくイグニッションキーの回動が判断された場合に、気泡を発生させるようにしてもよい。このようにエンジンが始動される蓋然性が高い場合を判断して早いタイミングで気泡を発生させるようにすれば、第2タンク43において、十分な軽質燃料を分離できると共に、液体燃料の重質化に寄与する。
なお、仕切壁71の連通弁72、73は、第1タンク42または第2タンク43の内圧で開閉する逆止弁として構成してもよい。また、連通弁73は、空気抜きの役割を果たすものであるため、第2タンク43と第1タンク42とを連通させる連通穴として構成してもよい。
Claims (30)
- 少なくとも第1タンクおよび当該第1タンクと比較して容積の小さな第2タンクを有する燃料タンクと、
前記第1タンクから前記第2タンクへの液体燃料の移動を可能とする、前記第1タンクと前記第2タンクとを連通する連通管と、
前記第2タンクに貯留される燃料中に気泡を発生可能な気泡発生手段と、
前記気泡発生手段による気泡の発生により前記第2タンクの燃料中から分離される軽質燃料であるガス状のガス燃料を、外部の噴射弁へ供給する第1供給通路と、
前記軽質燃料が分離されて重質燃料の含有率が相対的に高くなった前記第2タンクに貯留される液体燃料を、外部の噴射弁へ供給する第2供給通路と、
前記第1タンクに貯留される液体燃料を、外部の噴射弁へ供給する第3供給通路と、
前記第1供給通路による前記ガス燃料の供給と、前記第2又は第3供給通路による前記液体燃料の供給とを切り換えて燃料供給制御を行う供給制御手段と、
エンジンの始動が完了したか否かを判断する始動完了判断手段と、
エンジンのノッキング判断を行うノック判断手段と、
を備え、
前記供給制御手段は、前記始動完了判断手段にてエンジンの始動が完了したと判断されないうちは前記第1供給通路にて前記ガス燃料を供給し、エンジンの始動が完了したと判断されると、前記第3供給通路にて前記液体燃料を供給するとともに、当該液体燃料の供給中に前記ノック判断手段にてノッキング判断が行われた場合には前記第2供給通路にて前記第2タンクの液体燃料を供給することを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1に記載の燃料供給装置において、
前記供給制御手段は、前記燃料供給制御に先立ち、前記気泡発生手段を用いて燃料中に気泡を発生させることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項2に記載の燃料供給装置において、
前記供給制御手段は、車両のドアの開放又はイグニッションキーの回動が判断されると、前記気泡発生手段を用いて気泡を発生させることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
前記第2タンクに貯留される燃料を加熱可能な加熱手段を備えていることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項4に記載の燃料供給装置において、
前記供給制御手段は、前記燃料供給制御に先立ち、前記加熱手段を制御して燃料を加熱することを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項5に記載の燃料供給装置において、
前記供給制御手段は、車両のドアの開放又はイグニッションキーの回動が判断されると、前記加熱手段を制御して燃料を加熱することを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項4〜6のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
前記第2タンクに貯留される燃料の温度を測定する温度測定手段を備え、
前記供給制御手段は、前記温度測定手段にて測定される燃料の温度が予め定められた温度を下回ると、前記加熱手段を制御して燃料を加熱することを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
前記複数の供給通路のうち少なくともいずれか1つの通路に、燃料を供給するポンプが設けられており、
前記供給制御手段は、前記燃料供給制御に合わせ、前記ポンプの駆動制御を行うことを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
前記連通管により形成される連通路を閉状態と開状態とに変化させる連通弁を備えていることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項9に記載の燃料供給装置において、
前記供給制御手段は、前記連通弁の開閉を制御することを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項10に記載の燃料供給装置において、
前記第2タンクに貯留される燃料量を測定する燃料量測定手段を備え、
前記供給制御手段は、前記燃料量測定手段にて測定される燃料量が予め定められた燃料量を下回ると、前記連通弁を開状態に変化させることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項10または11に記載の燃料供給装置において、
前記第2タンクに貯留される燃料中の前記重質燃料の含有率に係る濃度相当値を測定する濃度測定手段を備え、
前記供給制御手段は、前記濃度測定手段にて測定される濃度相当値が予め定められた上限値を上回ると、前記連通弁を開状態に変化させることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項10または11に記載の燃料供給装置において、
前記第2タンクに貯留される燃料中の前記重質燃料の含有率に係る濃度相当値を測定する濃度測定手段を備え、
前記供給制御手段は、前記濃度測定手段にて測定される濃度相当値が予め定められた下限値を下回ると、前記連通弁を閉状態に変化させることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
前記燃料タンクは、仕切壁を有しており、
前記第1タンクおよび前記第2タンクは、前記仕切壁にて前記燃料タンクが仕切られて形成されており、
前記連通管は前記仕切壁に設けられた連通部であることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項14に記載の燃料供給装置において、
前記連通部は、前記燃料タンクの底部付近に位置するよう前記仕切壁に設けられ、前記第1タンクと前記第2タンクとの間の液体燃料の移動を可能にする下連通部を有していることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項15に記載の燃料供給装置において、
前記下連通部は、連通路を閉状態と開状態とに変化させる下連通弁として構成されていることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項16に記載の燃料供給装置において、
前記供給制御手段は、前記下連通弁の開閉を制御することを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項17に記載の燃料供給装置において、
前記第2タンクに貯留される燃料量を測定する燃料量測定手段を備え、
前記供給制御手段は、前記燃料量測定手段にて測定される燃料量が予め定められた燃料量を下回ると、前記下連通弁を開状態に変化させることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項17または18に記載の燃料供給装置において、
前記第2タンクに貯留される燃料中の前記重質燃料の含有率に係る濃度相当値を測定する濃度測定手段を備え、
前記供給制御手段は、前記濃度測定手段にて測定される濃度相当値が予め定められた上限値を上回ると、前記下連通弁を開状態に変化させることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項17または18に記載の燃料供給装置において、
前記第2タンクに貯留される燃料中の前記重質燃料の含有率に係る濃度相当値を測定する濃度測定手段を備え、
前記供給制御手段は、前記濃度測定手段にて測定される濃度相当値が予め定められた下限値を下回ると、前記下連通弁を閉状態に変化させることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項14〜20のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
前記連通部は、前記燃料タンクの天井部付近に位置するよう前記仕切壁に設けられ、前記下連通部による液体燃料の移動に伴って前記第1タンクと前記第2タンクとの間の気体の移動を可能にする上連通部を有していることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項21に記載の燃料供給装置において、
前記上連通部は、連通路を閉状態と開状態とに変化させる上連通弁として構成されていることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項22に記載の燃料供給装置において、
前記供給制御手段は、前記上連通弁の開閉を制御することを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1〜23のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
前記複数の供給通路のうち少なくとも2つの通路が前記噴射弁側の共通通路に接続されていることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項24に記載の燃料供給装置において、
前記共通通路に接続された通路のうちいずれか1つの通路だけを当該共通通路と連通させる切換弁を備えていることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項25に記載の燃料供給装置において、
前記供給制御手段は、前記燃料供給制御に合わせ、前記切換弁を制御することを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1〜26のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
前記第2タンクは、0.1〜1リットルの燃料を貯留可能であることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項1〜27のいずれか一項に記載の燃料供給装置において、
前記ガス燃料を貯蓄し、前記第2タンクと連通する第3タンクを備えていることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項28に記載の燃料供給装置において、
前記第2タンクと前記第3タンクとの連通路を閉状態と開状態とに変化させるガス弁を備えていることを特徴とする燃料供給装置。 - 請求項29に記載の燃料供給装置において、
前記供給制御手段は、前記燃料供給制御に合わせ、前記ガス弁の開閉を制御することを特徴とする燃料供給装置。
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