JP2001193525A - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置

Info

Publication number
JP2001193525A
JP2001193525A JP2000002341A JP2000002341A JP2001193525A JP 2001193525 A JP2001193525 A JP 2001193525A JP 2000002341 A JP2000002341 A JP 2000002341A JP 2000002341 A JP2000002341 A JP 2000002341A JP 2001193525 A JP2001193525 A JP 2001193525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
engine
fuel supply
light
heavy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000002341A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Sakakida
明宏 榊田
Masaaki Kubo
賢明 久保
Yorito Nakao
頼人 中尾
Yasuyuki Ito
泰之 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000002341A priority Critical patent/JP2001193525A/ja
Publication of JP2001193525A publication Critical patent/JP2001193525A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1種類の燃料を使用し、低負荷時から高負荷
時まで安定した燃焼を確保する。 【解決手段】 燃料供給装置は、分留室3で燃料を軽質
分と重質分とに加熱分留する。そして、分留された軽質
分をエンジン4に供給した後、所定の間隔をおいて重質
分をエンジン4に供給する。これにより、燃焼室内にお
ける混合気の形成を早めることができ、シリンダ壁面へ
付着する燃料を減らすことができるので、HCの排出
量、スモークの発生を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの燃料供給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9-69061号には、セタン価の異な
る2種類の燃料の混合してエンジンに供給し、その混合
比を運転状態に応じて変化させることでディーゼル車の
スモーク、ノッキングの発生を抑える燃料供給装置が開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
上記2種類の燃料を混合する方法では、スモーク等の発
生を抑えることができるものの、2種類の燃料を別々に
貯留するために燃料タンクを2つ設ける必要があり、コ
ストが増大する。
【0004】また、混合比を可変としているため、どち
らか一方の燃料が不足する場合があり、一方の燃料が不
足した場合、他方の燃料がまだ残っていても給油する必
要が生じ、給油頻度が増大して煩わしいという問題もあ
った。
【0005】本発明は、上記技術的課題を鑑みてなされ
たもので、エンジンの燃料供給装置において、1種類の
燃料を使用し、低負荷時から高負荷時まで安定した燃焼
を確保し、排気の浄化及びノッキングの防止を図ること
を目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】第1の発明は、エンジ
ンの燃料供給装置において、燃料を軽質分と重質分とに
加熱分留する分留手段と、分留された軽質分を供給し、
その後重質分を供給することで一回の燃料噴射行程で必
要な量の燃料をエンジンに供給する燃料供給手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0007】第2の発明は、第1の発明において、燃料
供給手段が、軽質分と重質分の成分比を一定に保つよう
に燃料を供給することを特徴とするものである。
【0008】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、燃料供給手段が、高エンジン負荷では、軽質分が
噴射されてから重質分が噴射されるまでの間隔を長く設
定することを特徴とするものである。
【0009】第4の発明は、第1から第3の発明におい
て、燃料供給手段が、高エンジン冷却水温では、軽質分
が噴射されてから重質分が噴射されるまでの間隔を長く
設定することを特徴とするものである。
【0010】第5の発明は、第1から第4の発明におい
て、分留手段が、分留室内に貯留された燃料を加熱分留
し、軽質分を気体、重質分を液体として取り出すことを
特徴とするものである。
【0011】第6の発明は、第5の発明において、分留
室内の圧力を一定に制御する圧力制御手段を備えたこと
を特徴とするものである。
【0012】第7の発明は、第1から第6の発明におい
て、分留手段がヒータ、エンジン排気熱、エンジン冷却
水のうち少なくとも一つを用いて燃料を加熱することを
特徴とするものである。
【0013】第8の発明は、第1から第7の発明におい
て、キャニスター内の軽質分を用いてエンジンを始動す
るように構成したことを特徴とするものである。
【0014】
【作用及び効果】したがって、第1、第5の発明による
と、燃料が軽質分(低沸点成分)と重質分(高沸点成
分)とに分留され、一燃料噴射行程おいては、先ず気体
状態の軽質分が供給され、その後、加熱された液体状態
の重質分が供給される。これにより、燃焼室内における
混合気の形成が早められ、シリンダ壁面へ付着する燃料
が減少するので、HCの排出量、スモークの発生を抑え
ることができる。
【0015】また、第2の発明によると、軽質分と重質
分は成分比を一定に保つように供給されるので、燃料性
状を一定に保つことができる。
【0016】また、第3、第4の発明によると、エンジ
ンが高負荷あるいはエンジン冷却水温が高くなると、軽
質分と重質分の噴射時期の間隔が長く設定されるので、
着火温度の高い軽質分を広く拡散させた後に着火温度の
低い重質分を拡散させないよう濃い混合気濃度で分布さ
せることができる。これにより、着火温度の高い軽質分
を、着火温度の低い重質分を着火源として成層燃焼させ
ることができ、急激な燃焼を防止してノッキング限界を
広げることができる。
【0017】また、第6の発明によると、分留室内の圧
力を一定に保つことができ、軽質分の蒸発割合、すなわ
ち、エンジンに供給される軽質分と重質分の割合を一定
に保つことが可能となる。
【0018】また、第7の発明によると、簡便な構成で
かつ低コストで燃料を分留加熱、あるいは分留された燃
料を加熱することができる。
【0019】また、始動時は、分留室内にエンジン始動
可能なほどの軽質分が存在しないが、第8の発明による
と、キャニスター内の軽質分を用いてエンジンを始動す
ることができる。さらに、軽質分は気化しやすく、シリ
ンダ壁面に付着しにくいので、始動時に排出されるHC
の排出量を低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき本発明の
実施の形態について説明する。
【0021】図1は本発明に係る燃料供給装置の概略構
成を示す。この燃料供給装置では、燃料タンク1内に貯
留された燃料(ガソリンあるいは軽油)は、低圧ポンプ
2により貯留室3に一旦送られ、そこで軽質分(低沸点
成分)と重質分(高沸点成分)に加熱分留された後、エ
ンジン4に供給される。
【0022】燃料タンク1から分留室3への燃料供給
は、図2に示すフロート制御弁5を介して行われる。こ
のフロート制御弁5は、分留室3内の燃料液面をほぼ一
定に保つ働きをし、例えば、燃料噴射が行われて分留室
3内の燃料液面が下降すると、フロート6が下がってフ
ロート制御弁5が開き、所定の燃料液面になるまで燃料
タンク1から燃料が供給される。
【0023】また、分留室3内には、図1に示すよう
に、軽質分噴射用のインジェクタ7に接続される軽質分
供給管8と、重質分噴射用のインジェクタ9に接続され
る重質分供給管10が開口している。ここで軽質分供給
管8の先端は分留室3内の燃料液面よりも上方に開口
し、軽質分供給管8からは分留された気体状の軽質分が
エンジン4に供給されるようになっている。一方、重質
分供給管10の先端は燃料液面よりも下方に開口し、重
質分供給路10からは分留された液体状の重質分がエン
ジン4に供給されるようになっている。なお、図中1
1、12は燃料をエンジン4に圧送するためのポンプで
ある。
【0024】また、分留室3内には電気ヒータ15が設
けられており、貯留された燃料を加熱することができる
ようになっている。図中14はエンジンコントローラ4
0からの指令を受けてヒータ15を駆動するヒータコン
トローラである。
【0025】さらに、この燃料供給装置では、燃料の加
熱効果を高めるべく、分留室3の内部をエンジン4の排
気管16が貫通し、貯留燃料と排気管16とが接触する
ようになっている。なお、ここでは燃料をヒータ15に
よる熱と排気熱とで加熱しているが、他の加熱方法を採
用しても良い。例えば、図3に示すようにエンジン4の
冷却水通路17を供給管8、10の周囲(あるいは分留
室3内)に導き、エンジン冷却水の熱を利用して燃料を
加熱する構成であってもよい。
【0026】したがって、この燃料供給装置では、燃料
タンク1から分留室3に供給された燃料は、まず、エン
ジン4の排気熱等を利用して加熱され、気体状の軽質分
と液体状の重質分とに分留される。そして、分留された
軽質分は軽質分供給管8を介して軽質分噴射用インジェ
クタ7に送られ、重質分は重質分供給管10を介して重
質分噴射用インジェクタ9に送られる。
【0027】ここで軽質分は着火温度が高いのに対し、
重質分は着火温度が低いという特性を有する。そのた
め、ここでは重質分を着火源として軽質分を燃焼させる
ことによりエンジン4を自己着火運転させる。
【0028】具体的には、まず、インジェクタ7から軽
質分が燃焼室内に噴射され、それから所定時間経過した
後にインジェクタ9から重質分が噴射される。図4はそ
の時の燃焼室内の様子を示し、軽質分と重質分の噴射時
期をずらすこととにより、先に噴射された軽質分を燃焼
室内に広く拡散させ、後に噴射された重質分を濃い混合
気濃度で分布させることができる。なお、軽質分が噴射
されてから重質分が噴射されるまでの間隔は運転状態に
応じて設定されるが、これについては後述する。
【0029】さらに、分留室3には、図1に示すよう
に、分留室3とスロットルバルブ20下流の吸気管21
とを連通し、分留室3内の燃料液面より上方に開口する
連通路22が接続されている。
【0030】この連通路22には圧力制御弁23が設け
られており、圧力制御弁23の開度を制御することによ
り、分留室3に吸気管21内の負圧が導入され、分留室
3内の圧力を制御することができる。
【0031】この他、分留室3には、分留室3内の燃料
温度Tfを検出する燃料温度センサ31、分留室3内の
圧力Pを検出する分留室圧力センサ32が設けられてお
り、これらの検出信号はエンジン冷却水温センサ33で
検出された冷却水温Tw、スロットル開度センサ34で
検出されたスロットル開度TVO、図示しないクランク
角センサで検出されたエンジン回転速度Ne等と共にエ
ンジンコントローラ40に入力され、後述する燃料供給
制御で利用される。
【0032】また、燃料供給装置は、燃料タンク1内の
蒸発燃料(軽質分)を蓄えるキャニスター35と、キャ
ニスター35と吸気管23とを連通する連通路36とを
備えており、連通路36にはキャニスター35から吸気
系へ導入される蒸発燃料量を制御するパージ制御弁37
が設けられている。
【0033】次に、この燃料供給装置の作用を図5に示
すフローチャートを参照しながら説明する。図5はエン
ジンコントローラ40が行う燃料供給制御の内容を示し
たものである。
【0034】まず、イグニッションキーがONにされる
と、燃料温度Tf、分留室圧力P、エンジン冷却水温T
w、スロットル開度TVO、エンジン回転速度Neのモ
ニターが開始され(ステップS1)、ヒータ15による
分留室3内の燃料の加熱が開始される(ステップS
2)。
【0035】次に、パージ制御弁37が開かれ、キャニ
スター35内の蒸発燃料(軽質分)が連通管36を介し
て吸気管21内に始動用燃料として供給される(ステッ
プS3)。そして、エンジン4のクランキングが開始さ
れ(ステップS4)、エンジン4の完爆がステップS5
で判定されたらステップS6に進む。ステップS6では
燃料温度Tfに応じた燃料噴射時期、軽質分及び重質分
の噴射量及び後述する圧力制御弁23の開度が設定さ
れ、ステップS7でパージ制御弁37が閉じられる。
【0036】次に、燃料温度Tfが所定温度Tnに達す
るまで、ステップS8からステップS14が繰り返し実
行される。
【0037】そのステップS8ではエンジン負荷Lが所
定の高負荷L1よりも高いかが判定され、ステップS9
ではエンジン冷却水温Twが所定の高水温Tw1よりも
高いかが判定される。エンジン負荷Lは、例えばスロッ
トル開度TVOに基づき演算される。
【0038】その結果、エンジン負荷Lが所定の高負荷
L1よりも高く、かつ冷却水温Twが所定の高水温Tw
1よりも高い場合はステップS10に進んで軽質分と重
質分の噴射時間の間隔が長く設定される。これに対し、
エンジン負荷Lが所定の高負荷L1よりも低い、あるい
は冷却水温Twが所定の高水温Tw1よりも低い場合は
ステップS11に進んで軽質分と重質分の噴射時間の間
隔が短く設定される。図6に低負荷時(図6(a))と
高負荷時(図6(b))の燃料噴射の様子の一例を示
す。
【0039】そして、ステップS12では、燃料温度T
fに応じた燃料噴射時期及び軽質分と重質分の噴射量が
設定され、ステップS13では分留室圧力Pに応じた圧
力制御弁23の開度制御が行われる。
【0040】図7はステップS13における処理内容を
示したものである。
【0041】これによると、ステップS31で分留室圧
力Pが燃料温度Tfに応じて決まる所定圧力Psよりも
高いか否かが判断される。その結果、所定圧力Psより
も高いときはステップS32に進んで圧力制御弁23の
開度が大きく設定され、逆に低いときはステップS33
に進んで圧力制御弁23の開度が小さく設定される。
【0042】分留室3内での軽質分の蒸発割合は、図8
に示すように分留室3内の圧力Pに影響され、同一温度
のもとでは分留室圧力Pが高くなるほど蒸発割合が小さ
くなるのであるが、このように圧力制御弁23の開度を
制御することによって分留室3内の圧力を所定圧力Ps
に制御することにより、軽質分の蒸発割合をほぼ一定に
保つことができる。
【0043】なお、燃料温度Tfが高いほど軽質分の蒸
発割合が高くなるので、蒸発割合を一定に保つため上記
所定圧力Psは燃料温度Tfが高いほど高く設定され
る。
【0044】図5に戻り、ステップS14では燃料温度
Tfが所定温度Tnに達したか否かが判断される。その
結果、燃料温度Tfが所定温度Tn以上と判断された場
合はステップS15に進み、そうでない場合はステップ
S8に戻る。
【0045】ステップS15では、燃料温度Tfを所定
温度Tnに維持する制御が開始される。具体的には、燃
料温度センサ31で検出された燃料温度Tfが所定温度
Tnよりも高い場合はヒータ15への通電が停止され、
逆に所定温度Tnよりも低い場合はヒータ15への通電
が再開される。
【0046】分留室3内の軽質分の蒸発割合は図8に示
すように燃料温度Tfに影響されるが、上述したよう
に、ヒータ15への通電を制御することにより燃料温度
Tfが一定に保たれているので軽質分の蒸発割合はほぼ
一定に保たれる。
【0047】ステップS16では、スロットル開度TV
Oに基づきエンジン負荷Lが所定の高負荷Lnよりも高
いかが判定され、ステップS17ではエンジン4の冷却
水温Twが所定の高水温Twnよりも高いかが判定され
る。その結果、エンジン負荷Lが所定の高負荷Lnより
も高く、かつ冷却水温Twが所定の高水温Twnよりも
高い場合はステップS18に進んで軽質分と重質分の噴
射時間の間隔が長く設定され、それ以外の場合はステッ
プS19に進んで軽質分と重質分の間隔が短く設定され
る。
【0048】そして、ステップS20では燃料温度Tf
に応じた燃料噴射時期及び軽質分と重質分の噴射量が設
定され、ステップS21では図7に示したフローに従
い、分留室圧力Pが燃料温度Tf(=Tn)に応じて決
まる所定圧力Psとなるように制御弁23の開度が制御
される。
【0049】以後、イグニッションキーがOFFにされ
るまでステップS15からステップS21が繰り返さ
れ、燃料温度Tfが所定温度Tnに、分留室圧力PがP
sに維持されるとともに、エンジン負荷L及び冷却水温
Twに応じて軽質分と重質分の噴射時間の間隔が切り換
えられる。
【0050】したがって、この燃料供給装置では、燃料
中の軽質分と重質分を分留し、軽質成は気体状態、重質
分は加熱された液体状態で供給されるが、これによって
燃焼室内における混合気の形成を早めることができ、シ
リンダ壁面へ付着する燃料を減らすことができる。この
結果、HCの排出量、スモークの発生を効果的に抑える
ことができる。
【0051】さらに、自己着火運転を高負荷域まで広げ
ようとすると軽質分と重質分の燃焼が同時期に開始され
て急激な熱発生を示し、ノッキングの発生が問題となる
が、本発明によると燃焼が同時期に開始せずノッキング
の発生も抑えられる。つまり、本発明によると、エンジ
ン4が高負荷かつ高水温の状態にあると、軽質分と重質
分の噴射時期の間隔が長く設定され、軽質分を広く拡散
させた後に重質分を拡散させないよう濃い混合気濃度で
分布させることができるので、重質分を着火源として成
層燃焼させることができ、急激な燃焼を防止してノッキ
ング限界を広げることができる。
【0052】また、分留室3内に貯留された燃料のレベ
ルはフロート制御弁5によりほぼ一定に保たれ、分留室
3内の圧力P及び燃料温度Tfは軽質分の蒸発割合が一
定になるように制御されるので、エンジン4に供給され
る軽質分と重質分の割合は一定に保たれ、燃料性状を一
定に保つことができる。
【0053】さらに、始動時は、まだ分留室3内にエン
ジン始動可能なほど軽質分が存在しないが、この燃料供
給装置によると、キャニスター35からの軽質分を用い
てエンジン4を始動することができる。軽質分は気化し
やすくシリンダ壁面に付着しにくいので、始動時に排出
されるHCの量を低減することができる。
【0054】なお、上記実施形態では、高負荷及び高水
温になると軽質分と重質分の噴射時期間隔をステップ状
に切り換えているが、高負荷、高水温になるに従い、噴
射時期間隔を長く設定するようにしても良い。また、高
負荷、高水温の判定に用いるしきい値(P1、L1)を
燃料温度Tfに応じて設定するようにしても良い。さら
に、エンジン4は自己着火運転をするとしたが、点火プ
ラグを設けて火花点火運転を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料供給装置の概略構成図であ
る。
【図2】分留室に設けられたフロート制御弁の概略構成
図である。
【図3】エンジン冷却水を利用して燃料を加熱する構成
の一例を示した図である。
【図4】燃焼室内に噴射された軽質分と重質分の分布の
様子を示した図である。
【図5】本発明に係る燃料供給制御の内容を示したフロ
ーチャートである。
【図6】低負荷時と高負荷時の燃料噴射の様子を示した
図である。
【図7】圧力制御弁の開度制御の内容を示したフローチ
ャートである。
【図8】燃料温度及び分留室圧力と軽質分の蒸発割合の
関係を示した図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク 3 分留室 4 エンジン 5 フロート制御弁 7、9 インジェクタ 8、10 燃料供給管 15 ヒータ 16 排気管 17 冷却水通路 20 スロットル弁 21 吸気管 23 圧力制御弁 31 燃料温度センサ 32 分留室圧力センサ 33 冷却水温センサ 34 スロットル開度センサ 35 キャニスター 37 パージ制御弁 40 エンジンコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 31/16 F02M 37/00 P 37/00 G 43/00 43/00 63/02 A 63/02 31/12 321A (72)発明者 中尾 頼人 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 伊藤 泰之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3G066 AA02 AB02 AB06 BA24 BA26 CD02 CD03 CD22 3G301 HA01 HA14 KA01 LA01 LB04 MA11 MA18 MA19 MA26 ND03 PA11Z PB01Z PE01Z PE08Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料を軽質分と重質分とに加熱分留する分
    留手段と、 分留された軽質分を供給し、その後重質分を供給するこ
    とで一回の燃料噴射行程で必要な量の燃料をエンジンに
    供給する燃料供給手段と、を備えたことを特徴とするエ
    ンジンの燃料供給装置。
  2. 【請求項2】前記燃料供給手段は、軽質分と重質分の成
    分比を一定に保つように燃料を供給することを特徴とす
    る請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 【請求項3】前記燃料供給手段は、高エンジン負荷で
    は、軽質分が噴射されてから重質分が噴射されるまでの
    間隔を長く設定することを特徴とする請求項1または2
    に記載の燃料供給装置。
  4. 【請求項4】前記燃料供給手段は、高エンジン冷却水温
    では、軽質分が噴射されてから重質分が噴射されるまで
    の間隔を長く設定することを特徴とする請求項1から3
    のいずれか一つに記載の燃料供給装置。
  5. 【請求項5】前記分留手段は、分留室内に貯留された燃
    料を加熱分留し、軽質分を気体、重質分を液体として取
    り出すことを特徴とする請求項1から4に記載の燃料供
    給装置。
  6. 【請求項6】前記分留室内の圧力を一定に制御する圧力
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の燃
    料供給装置。
  7. 【請求項7】前記分留手段はヒータ、エンジン排気熱、
    エンジン冷却水のうち少なくとも一つを用いて燃料を加
    熱することを特徴とする請求項1から6のいずれかにひ
    とつに記載の燃料供給装置。
  8. 【請求項8】キャニスター内の軽質分を用いてエンジン
    を始動するように構成したことを特徴とする請求項1か
    ら7のいずれかひとつに記載の燃料供給装置。
JP2000002341A 2000-01-11 2000-01-11 燃料供給装置 Pending JP2001193525A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000002341A JP2001193525A (ja) 2000-01-11 2000-01-11 燃料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000002341A JP2001193525A (ja) 2000-01-11 2000-01-11 燃料供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001193525A true JP2001193525A (ja) 2001-07-17

Family

ID=18531460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000002341A Pending JP2001193525A (ja) 2000-01-11 2000-01-11 燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001193525A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005003546A1 (en) 2003-07-01 2005-01-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel fractionation method and fuel fractionation apparatus for internal combustion engine
US6951202B2 (en) 2003-11-26 2005-10-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Knocking control system and method for internal combustion engine using multiple fuels
US6990955B2 (en) 2003-07-09 2006-01-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Spark ignition engine
US6990956B2 (en) 2003-08-07 2006-01-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine
US7077105B2 (en) 2003-06-12 2006-07-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Spark ignition internal combustion engine
JP2007192144A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Chugoku Electric Power Co Inc:The 燃料供給装置及びこの燃料供給装置を備えた原動機の運転方法
JP2008286062A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2009281286A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Denso Corp 燃料供給装置
JP2011106469A (ja) * 2011-03-03 2011-06-02 Chugoku Electric Power Co Inc:The 燃料供給装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7077105B2 (en) 2003-06-12 2006-07-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Spark ignition internal combustion engine
WO2005003546A1 (en) 2003-07-01 2005-01-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel fractionation method and fuel fractionation apparatus for internal combustion engine
US7788905B2 (en) 2003-07-01 2010-09-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel fractionation method and fuel fractionation apparatus for internal combustion engine
US6990955B2 (en) 2003-07-09 2006-01-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Spark ignition engine
US6990956B2 (en) 2003-08-07 2006-01-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine
US6951202B2 (en) 2003-11-26 2005-10-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Knocking control system and method for internal combustion engine using multiple fuels
JP2007192144A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Chugoku Electric Power Co Inc:The 燃料供給装置及びこの燃料供給装置を備えた原動機の運転方法
JP2008286062A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP2009281286A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Denso Corp 燃料供給装置
JP2011106469A (ja) * 2011-03-03 2011-06-02 Chugoku Electric Power Co Inc:The 燃料供給装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4306620B2 (ja) 内燃機関の始動制御装置及び燃料噴射制御装置
EP0828938B1 (en) Method and apparatus for clean cold starting of internal combustion engines
US8166952B2 (en) Fuel injection control during start-up
US5549083A (en) Method and apparatus for clean cold starting of internal combustion engines
JPH1136990A (ja) エンジンの燃料供給装置
US8534260B2 (en) Fuel supply system
JP2001193525A (ja) 燃料供給装置
US20070137601A1 (en) Improved driveability and reduced emissions during engine start-up
JP2001234829A (ja) 内燃機関の燃料噴射システム
JP2003206772A (ja) バイフューエル車用内燃機関の燃料制御装置
US20080135015A1 (en) Method for operating an internal combustion engine
US6293260B1 (en) Method and device for regenerating a fuel vapor filter for a direct injection engine
JP2001355523A (ja) 内燃機関
JPH11210557A (ja) エンジンの液化ガス燃料供給装置
JPH11247734A (ja) エンジンの燃料供給装置
JP2001263126A (ja) 内燃機関
CN116498449A (zh) 发动机的冷启动方法、装置、车辆及可读存储介质
JP2007056702A (ja) 内燃機関の高圧燃料供給装置の異常判定装置
JPH03117650A (ja) エンジンの始動装置
JP2005127192A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2007303336A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2002349305A (ja) 内燃機関の電子制御装置
JP2006105043A (ja) ガソリン/アルコール混合燃料エンジンの制御装置
JPH11236861A (ja) 内燃機関の燃料供給方法およびその装置
KR100189435B1 (ko) 가솔린 엔진의 냉시동시 흡입공기 가열장치