JP4890325B2 - 構造部材及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、構造部材及びその製造方法に関する。
従来、熱間圧延法で製造される溝形鋼は、一般の建築構造用としての使用の他、溝形鋼のウェブ部を製品の長さ方向に2分割して不等辺不等厚山形鋼(以下、インバートという)として、造船材として用いられている。例えば、特許文献1には、このような溝形鋼の熱間圧延方法が記載されている。
また、特許文献2には、二重式圧延機でも圧延可能な形鋼とその製造方法を提供することを目的として、フランジ部を両側に有する形鋼が開示されている。
特許第2530405号公報 特許平11−342401号公報
一般的に、形鋼が造船材として用いる場合、腐食防止を目的として塗装が施される。この塗装の剥がれを抑えるためには、溶接部を除く全てのコーナー部にR(曲面)形状が付与されていることが必要である。しかしながら、溝形鋼のウェブ部を製品の長さ方向に2分割して不等辺不等圧山形鋼を製造すると、溝形鋼の形状によりフランジ部の先端が鋭角となり、腐食防止用の塗装が剥がれ易くなるという問題が生じる。このため、形鋼に腐食が生じ易くなり、船体強度への影響が懸念される。
また、特許文献2に記載された技術は、2重式圧延機による製造方法であるため、ウェブ部を2分割する従来のH鋼の製造技術を適用することができず、生産性を向上することが困難である。また、ウェブ部を2分割する技術を採用することができないため、ウェブ部の先端に平面を精度良く形成することが困難であり、被補強部材に対してウェブ部の先端を確実に溶接することができず、接合部分の強度が低下するという問題がある。そして、接合部分の強度が低下すると、船体強度への影響が懸念される。特に、近年では重大な海難事故、海洋汚染事故による環境への影響が発生しており、形鋼の腐食防止、溶接による接合部の強度の確保は必要不可欠である。
更に、フランジがウェブに対して対称形状に設けられたインバート(Tロンジ)は、剛性が高いものの、船体に要求されるフランジ長を備えたTロンジを既存のH型鋼の製造設備を利用して製造することは困難である。船体の補強としてインバートを配置する場合、通常、インバートと干渉する船体内の各種板材に開口を設けて、インバートを貫通させて配置することが行われているが、船体の強度を高く保つためには、開口の大きさを最小限に抑える必要がある。このような船体の構造上の理由により、インバートのフランジ長は、既存のインバート又はH型鋼のフランジ長よりも大幅に短く(例えば125mm程度)することが要請されている。しかしながら、既存のインバート又はH型鋼の製造設備では、圧延機の上ロールと下ロールの間隔を一定値以上狭くすることができないため、船体に要求される短いフランジ長を有するインバート、H型鋼を製造することができないという問題がある。より詳細には、現存するインバート、H型鋼の製造設備では、下ロールの位置を規定するテーブルレベルに対して上ロールの位置を規定するスタンド全体を最も下げたとしても、フランジ長は片側で少なくとも90mm程度の長さとなり、既存設備を用いて両側のフランジ長の合計を船体に要求される程度の長さまで短くすることは困難である。従って、既存の製造設備を全面的に設計し直し、且つ、大幅な設備改造を施さない限り、船体に要求される程度までフランジ長を短くすることは困難である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、既存のH型鋼の製造設備を利用して製造することができ、且つ、高い剛性を備え、腐食防止用の塗装の剥がれを抑止することが可能な、新規かつ改良された構造部材及びその製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ウェブ部の一方の側のみにフランジが設けられたL字断面の構造部材に対して、他方の側に異なる長さ、厚さのフランジ部を追加することに着目し、追加したフランジ部の長さ及び厚さを最適に設定することで、高い剛性を確保するとともに、既存のH型鋼の製造設備を用いて製造することが可能であることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
本発明のある観点によれば、所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、少なくとも前記フランジ部のそれぞれの先端部に圧延機の孔型ロールにより所定の曲面形状が設けられ、前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部の延在する方向に沿った厚さが厚く形成されたことを特徴とする構造部材が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、少なくとも前記フランジ部のそれぞれの先端部に所定の曲面形状が設けられ、前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、前記フランジ部の他方と異なる厚さで形成されたことを特徴とする構造部材が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、少なくとも前記フランジ部の一方の先端部に前記ウェブ部の表面と平行な平面が設けられたことを特徴とする構造部材が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、少なくとも前記フランジ部のそれぞれの先端部に所定の曲面形状が設けられ、少なくとも前記フランジ部の一方の先端部に前記ウェブ部の表面と平行な平面が設けられ、前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、前記フランジ部の他方と異なる厚さで形成されたことを特徴とする構造部材が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、前記フランジ部の他方と異なる厚さで形成された構造部材の製造方法であって、上下方向に対向する2つのロールを備え、前記ロールの少なくとも一方に孔型を有する圧延機を用いて前記フランジ部を形成する工程を備えることを特徴とする構造部材の製造方法が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、少なくとも前記フランジ部のそれぞれの先端部に所定の曲面形状が設けられ、前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、前記フランジ部の他方と異なる厚さで形成された構造部材の製造方法であって、上下方向に対向する2つのロールを備え、前記ロールの少なくとも一方に孔型を有する圧延機を用いて前記フランジ部を形成する工程を備えることを特徴とする構造部材の製造方法が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、少なくとも前記フランジ部の一方の先端部に前記ウェブ部の表面と平行な平面が設けられた構造部材の製造方法であって、上下方向に対向する2つのロールを備え、前記ロールの少なくとも一方に孔型を有する圧延機を用いて前記フランジ部を形成する工程を備えることを特徴とする構造部材の製造方法が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、少なくとも前記フランジ部のそれぞれの先端部に所定の曲面形状が設けられ、少なくとも前記フランジ部の一方の先端部に前記ウェブ部の表面と平行な平面が設けられ、前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、前記フランジ部の他方と異なる厚さで形成された構造部材の製造方法であって、上下方向に対向する2つのロールを備え、前記ロールの少なくとも一方に孔型を有する圧延機を用いて前記フランジ部を形成する工程を備えることを特徴とする構造部材の製造方法が提供される。
本発明によれば、既存のH型鋼の製造設備を利用して製造することができ、且つ、高い剛性を備え、腐食防止用の塗装の剥がれを抑止することが可能な構造部材及びその製造方法を提供することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインバート(構造部材)10を示す模式図である。インバート10は、所定の方向に延在する構造部材であって、図1は、インバート10の延在する方向に対して垂直方向に沿った断面を示している。図1に示すように、インバート10は、例えば船舶の外板100の内側に溶接により接合され、補強部材として用いられるものである。
図1に示すように、インバート10は、長さL1のウェブ12を備えている。図1の断面形状において、ウェブ12は、所定の厚さで一方向に延在している。ウェブ12の一端には、ウェブ12の中心線Cに対して、フランジ14,16が非対称に設けられている。フランジ14は、中心線Cに対して一方の側に設けられている。フランジ14は、中心線Cに対して垂直方向に延在しており、ウェブ12の延在する方向におけるフランジ14の厚さはT1である。また、ウェブ12のフランジ16側の端面からのフランジ14の長さはL2である。フランジ14の先端には所定のRが形成されている。
また、フランジ16は、中心線Cに対してフランジ14の反対側に設けられており、中心線Cに対して垂直方向に延在している。フランジ16は、中心線Cから先端までの長さがフランジ14よりも短い長さで形成されている。また、ウェブ12の延在する方向におけるフランジ16の厚さT2は、フランジ14の厚さT1よりも厚く形成されている。フランジ16の先端にも、所定のRが形成されている。
フランジ14の先端には、ウェブ12の表裏面と平行な平面18(フラット面)が設けられている。同様に、フランジ16の先端には、ウェブ12の表裏面と平行な平面19が設けられている。
図1に示すインバート10は、ウェブ12の中心線Cを軸とした矢印A方向のモーメントによる曲げ剛性が均一化されたものであり、フランジ14と同程度のフランジ長を有するTロンジと同等の剛性が確保されたものである。
図2は、L字形の断面形状を有するインバート20と、T字型の断面形状を有するTロンジ30を比較して示す模式図である。図2(a)に示すインバート20では、ウェブ22の長さL1及び厚さが図1のウェブ12と同一であるが、ウェブ22の中心線Cに対して垂直方向の一方の側のみにフランジ24が設けられている。ここで、フランジ24は図1のインバート10のフランジ14と同一形状であり、ウェブ22の端面からフランジ24の先端までの長さはL2である。
図2(b)は、T字形の断面形状を有するTロンジ30を示している。Tロンジ30のウェブ32の長さL1及び厚さは、図2(a)のインバート20と同一である。Tロンジ30は、ウェブ32の中心線Cに対して垂直方向に対称形状に設けられたフランジ34、フランジ36を備えている。Tロンジ30のフランジ長L2は、図2(a)に示すインバート20のフランジ長L2と同一である。
Tロンジ30のフランジ34,36は、ウェブ32の中心線Cに対して対称に設けられているため、同じフランジ長L2を有する図2(a)のインバート20よりも矢印A方向の曲げモーメントによる曲げ剛性が高くなる。
このため、本実施形態のインバート10は、図2のインバート20のフランジ24の反対側に図1に示すフランジ16を突出させることで、Tロンジ30と同等の剛性を確保している。従って、図1のインバートと図2(b)のTロンジ30の双方において、断面係数はほぼ同一とされている。
このように、本実施形態のインバート10によれば、ウェブ12の中心線Cに対して非対称にフランジ12,14が設けられているにも関わらず、Tロンジ30と同等の断面係数を確保することができ、Tロンジ30と同等の曲げ剛性を確保することが可能となる。これにより、後述するように、既存のH型鋼の製造設備を利用してインバート10を製造することが可能となる。
また、本実施形態のインバート10では、フランジ16の厚さT2をフランジ12の厚さT1よりも厚くしている。これにより、Tロンジ30と同等の剛性を確保するとともに、フランジ16を設けたことによる重量の増加率を最小限に抑えることが可能となる。
図3は、インバート10のフランジ16の形状のバリエーションを示す図である。図3では、フランジ14の形状を図1のインバート10と同一とし、フランジ16の形状として8つの異なる形状を示している。
ここで、各フランジ16a〜16hを有する各インバート10断面係数は同一である。従って、各フランジ16a〜16hを備えた各インバート10は、Tロンジ30と同等の曲げ剛性を有する。なお、図1に示すフランジ16の形状は、図3のフランジ16eに該当する。また、図3に示すフランジ16aは、ウェブ12の全域で中心線Cに対して垂直方向にフランジを設けた例を示している。
図3に示すように、Tロンジ30と同等の曲げ剛性を確保した場合、中心線Cからのフランジ16の長さが短くなるほど、フランジ16の厚さT2を厚くする必要がある。以下、フランジ16の長さ及び厚さを最適に設定する手法を詳細に説明する。
図4は、図2(a)に示すインバート20のフランジ24の反対側に、フランジ24と同じ厚さで長さの異なるフランジ26a〜26hを設けた例を示しており、各フランジ26a〜26hを備えた各インバート20の寸法と、重量増加率(単重UP率)、オフセット率、相対応力比を対応付けて示す模式図である。図4では、ウェブ22の先端が長さ800mmの板材に接合された状態を示している。図4の各インバート20において、ウェブ22の長さL1は350mm、ウェブ22の厚さは11mm、フランジ24の長さL2は100mm、フランジ24,26の厚さT2は17mmとされ、各インバート20で共通の値である。一方、中心線Cからのフランジ26の長さFt、フランジ26の先端に設けられた曲面の曲率Rta、フランジ26とウェブ22が接続される箇所に設けられた曲面の曲率Rtbは各インバート20で相違している。
図4に示す重量増加率(単重UP率)は、フランジ26a〜26hを有する各インバート10のTロンジ30に対する重量増加率を示している。また、図4に示すオフセット率は、各インバート20において、フランジ24の長さL2(=100)に対するフランジ16の長さの比を示している。また、図4に示す相対応力比は、フランジ26a〜26hを有する各インバート20のTロンジ30に対する相対応力比を示しており、各インバート20とTロンジ30に矢印A方向の同一のモーメントを加えた場合に、各インバート10で発生する応力をTロンジ30で発生する応力に対する比率で表したものである。ここで、比較対象のTロンジ30は、ウェブ32の長さ、ウェブ32の厚さ、及びフランジ34,36の厚さが、図4に示すインバート20と同一であり、また、フランジ長L2が100mmであるものとする。また、応力としては、モーメントがかかった際に中心線Cとフランジの側面との交点で発生する最大応力を用いることができる。なお、矢印A方向にモーメントが加えられた場合に発生する応力は断面係数に比例するため、ここでの相対応力比は各インバート20とTロンジ30の断面係数の比を表している。
図4に示すように、フランジ26の長さを短くするほど、インバート20の剛性は低下し、Tロンジ30に対する相対応力比は大きくなる。一方、フランジ26の長さを長くするほどインバート20の剛性は高くなり、Tロンジ30に対する相対応力比は小さくなるが、重量増加率が大きくなる。
図5は、図4と同様に、インバート20のフランジ24の反対側にフランジを設け、各フランジの厚さを相違させた例を示している。すなわち、図5では、図3に示す各フランジ16a〜16hを備えた各インバート10の寸法と、重量増加率(単重UP率)、オフセット率、相対応力比を対応付けて示している。図5においても、ウェブ12の先端が長さ800mmの板材に接合された状態を示しており、各インバート10において、ウェブ12の長さL1は350mm、ウェブ12の厚さは11mm、フランジ14の長さL2は100mm、フランジ14の厚さT2は17mmとされ、各インバート10で共通の値である。一方、中心線Cからのフランジ16の長さFt、フランジ16の厚さT2、フランジ16の先端に設けられた曲面の曲率Rta、フランジ16とウェブ12が接続される箇所に設けられた曲面の曲率Rtbは各インバート10で相違している。
図5に示す重量増加率(単重UP率)は、フランジ16a〜16hを有する各インバート10のTロンジ30に対する重量増加率を示している。また、図5に示すオフセット率は、各インバート10において、フランジ14の長さL2(=100)に対するフランジ16の長さの比を示している。また、図5に示す相対応力比は、フランジ16a〜16hを有する各インバート10のTロンジ30に対する相対応力比を示しており、各インバート10とTロンジ30に矢印A方向の同一のモーメントを加えた場合に、各インバート10で発生する応力をTロンジ30で発生する応力に対する比率で表したものである。図4と同様に、比較対象のTロンジ30は、ウェブ32の長さ、ウェブ32の厚さ、及びフランジ34,36の厚さが、図4に示すインバート20と同一であり、また、フランジ長L2が100mmであるものとする。
図5では、フランジ16の長さFtが短くなるほど厚さT2を増加させている。これにより、フランジ16の長さを短くした場合であっても、Tロンジ30と同等の剛性を確保することが可能となる。
より詳細には、図4において、フランジ26a〜26eを有するインバート20では、相対応力比が1よりも大きくなり、Tロンジ30に比べて剛性が低下している。一方、図5において、フランジ26a〜26eと同じ長さのフランジ16a〜16eを有するインバート10では、厚さT2を増加させたことにより、相対応力比が1程度となり、Tロンジ30と同等の剛性を確保することができる。
また、図4において、フランジ26f〜26hを有するインバート20は、相対応力比が1よりも小さく、Tロンジ30に比べて剛性が高いが、重量増加率が10%以上に増加している。一方、図5において、フランジ26f〜26hと同じ長さのフランジ16f〜16hを有するインバート10では、厚さT2を減少させたことにより、重量増加率を低下させることができ、且つ、Tロンジ30と同等の剛性を確保することができる。
以上のように、図2(a)に示すL字形の断面形状を有するインバート20に対して、フランジ24の反対側にフランジを設け、且つ、フランジの厚さを最適に調整することで、Tロンジ30と同等の剛性を確保することが可能となる。
図6は、図4及び図5と同様の手法で検証を行い、重量増加率毎にオフセット率と相対応力比との関係を求めることで得られた特性図であって、本実施形態のインバート10とTロンジ30の双方において、オフセット率に応じて相対応力比が変化する様子を示す特性図である。
図6に示す実線X1,X2,X3の特性は、本実施形態のインバート10において、重量増加率を10%、20%、30%の各割合に設定した場合のオフセット率と相対応力比の関係を示している。また、破線Yの特性は、図2(B)のTロンジ30において、フランジ長L2を一定値としてオフセット率を変化させた場合に、オフセット率と相対応力比との関係を示している。
実線X1,X2,X3の各特性に示すように、重量増加率が大きくなるほどインバート10の剛性は高くなるため、相対応力比は低下する。また、図4及び図5の場合と同様に、オフセット率が増加するほどフランジ14,フランジ16の形状が中心線Cに対して対称形状に近づくため、相対応力比は低下する。
また、破線Yの特性に示すように、Tロンジ30においても、オフセット率が増加するほど相対応力比は低下する。
そして、実線X1,X2,X3の各特性に基づいて、重量増加率及びオフセット率を最適に設定することで、Tロンジ30と同等の剛性を確保するとともに、重量増加率を最小限に抑えることができる。例えば、実線X1の特性において、オフセット率を0.18程度とすると、相対応力比はほぼ1となる。従って、重量増加率を10%として、オフセット率が0.5のTロンジ30と同等の強度を確保することが可能となる。また、実線X2の特性において、オフセット率を0.14程度とすると、相対応力比はほぼ1となる。従って、重量増加率を20%として、オフセット率が0.5のTロンジ30と同等の強度を確保することが可能となる。
素材の使用量を最小限に抑えてTロンジ30と同等の剛性を確保するためには、重量増加率を最小限に抑えることが望ましい。図6に示すように、Tロンジ30に対する相対応力比を1.0以下とした場合、図6中の領域Zに示すように、重量増加率を20%未満とし、オフセット率を0.15以上0.35以下とすることで、Tロンジ30に対する相対応力比を0.8〜1.0の範囲内に収めることが可能となり、Tロンジ30と同等の剛性を確保することができる。従って、Tロンジ30と同等の剛性を確保するためには、重量増加率を20%未満とし、オフセット率を0.15以上0.35以下とすることが好適である。
以上のように、本実施形態では、Tロンジ30の形状を基準として、Tロンジ30に対する相対応力比が1となるようにインバート10の形状が決定される。そして、このような形状のインバート10は、既存のH型鋼の製造設備に若干の改変を加えた設備で製造が可能である。以下、図7及び図8に基づいて、インバート10の製造方法を説明する。
図7は、本実施形態に係るインバート10を圧延する圧延ライン100の一例を示す模式図である。この圧延ライン100は、粗圧延機(BD)110、中間ユニバーサル圧延機(R1)120、エッジャー圧延機(E1)130及び仕上げユニバーサル圧延機(F)140を有して構成されている。
図8は、図7の圧延ライン100により形鋼が圧延される様子を工程順に示す模式図である。図8(A)は、母材となるスラブ200を示している。ここでは、断面形状が1000mm×250mmの長方形のスラブ200を例示する。
図8(B)に示すように、スラブ200は粗圧延機110で圧延されて粗形鋼片210となる。粗圧延機110は、上下に配置されたロール112,114を備える圧延機であり、ロール112,114には、袋状の孔型112a,114aが設けられている。
次に、図8(C)に示すように、粗形鋼片210は、水平ロール122,124と竪ロール126,128からなる中間ユニバーサル圧延機120で圧延されて中間圧延材220とされる。
次に、図8(D)に示すように、エッジャー圧延機130で中間圧延材220が圧延され、フランジ端部が成形される。エッジャー圧延機130は、上下にロール132,134を備えた圧延機であり、ロール132,134には、袋状の孔型132a,134aが設けられている。2つのロール132,134により、フランジ14、フランジ16の外形が整えられる。
次に、図8(E)に示すように、仕上げユニバーサル圧延機140で仕上げ圧延が行われる。仕上げユニバーサル圧延機140は、水平ロール142,144と竪ロール146,148を備えている。これにより、ウェブ12、フランジ14、フランジ16が最終的な形状に圧延される。
図8(E)の工程後、圧延された部材は、図8(E)に示す一点鎖線Dの位置で切断される。これにより、図1に示すインバート10が2つ完成する。
図8に示すように、本実施形態のインバート10は、上側に位置するフランジ16の長さを短くすることで、フランジ14とフランジ16の合計の長さを125mm程度に抑えることができる(例えば図5に示すフランジ16eの場合)。従って、従来の片側90mm〜100mm程度のフランジ長を有するH型鋼の製造設備を用いて、上部に位置するロール112,122,132,142の形状を最適化することで、本実施形態のインバート10は製造可能である。換言すれば、本実施形態のインバート10は、フランジ長が既存のインバート、H型鋼よりも大幅に短いにも関わらず、上側のロール112,122,132,142を保持するスタンド全体をテーブルレベルに対して大きく下げる必要がないため、テーブルレベルに対するスタンド全体の移動可能範囲内でスタンドの位置を調整することで製造が可能である。これにより、既存の設備を利用することが可能となり、フランジ長の短いインバートを製造するための設備を新たに設ける必要がなく、製造コストを大幅に低減することが可能である。
また、図8の製造工程によれば、粗圧延機110、エッジャー圧延機130による圧延工程で、袋状の孔型を有するロールによって圧延が行われる。従って、フランジ14、フランジ16の先端にR形状を設けることが可能となる。
インバート10を船体の補強材として用いる際には、表面に腐食防止用の塗装が行われるが、フランジの先端にエッジが形成されていると、エッジの部分で塗装が剥がれてしまい、腐食が発生してしまうことが懸念される。本実施形態のインバート10によれば、孔型を有するロールにより圧延を行うことで、フランジ14、フランジ16の先端に確実にRを形成することが可能となり、腐食防止用の塗装が剥がれてしまうことを確実に抑止することができる。
また、図8に示す孔型112a,114a,132a,134aの断面に直線部を設けることで、フランジ14、フランジ16の先端に平面18,19を形成することができる。これにより、フランジ14,16の変形を最小限に抑えることが可能となる。エッジャー圧延機130で圧延された中間圧延材220は、エッジャー圧延機130の下流に配置された平面のテーブル上を送られていく。この際、下側に位置するフランジ14の先端に平面18を形成しておくと、フランジ14とテーブルとが面接触するため、フランジ14の先端がテーブルに打ちつけられることによる変形、劣化を確実に抑止することが可能である。なお、本実施形態では、フランジ14,16の双方の先端に平面18,19を形成しているが、テーブルとの接触による変形、劣化を抑えるためには、圧延時に下向きに位置するフランジ14の先端のみに平面18を設けても良い。また、フランジ長の短いフランジ16が下向き位置する場合は、フランジ16の先端のみに平面19を設けても良い。
また、本実施形態のインバート10は、図7(E)に示す一点鎖線Dの位置で切断することによって形成されるため、ウェブ12の先端は切断面による平面とされる。従って、図1に示すように、ウェブ12の先端と船体の外板100を溶接により接合した際には、ウェブ12の先端の平面と外板100を確実に密着させた状態で溶接を行うことが可能となり、溶接の強度を高めることが可能となる。
以上説明したように本実施形態によれば、ウェブ12に対して非対称にフランジ14、フランジ16を設け、長さの短いフランジ16の厚さをフランジ14の厚さよりも厚く形成したため、フランジ34,36が対称に設けられたTロンジ30に対する重量増加率を最小限に抑えた状態で、Tロンジ30と同等の剛性を有するインバート10を製造することが可能となる。そして、インバート10は、既存のH型鋼の製造設備を用いて製造することが可能であるため、新たな設備投資を最小限に抑えることができ、製造コストを大幅に低減することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の一実施形態に係るインバート(構造部材)を示す模式図である。 L字形の断面形状を有するインバートと、T字型の断面形状を有するTロンジを比較して示す模式図である。 インバートのフランジの形状のバリエーションを示す図である。 ウェブの両側に厚さが同じで長さの異なるフランジを設けた各インバートの寸法と、重量増加率(単重UP率)、オフセット率、相対応力比を対応付けて示す模式図である。 ウェブの両側に厚さ、長さの異なるフランジを設けた各インバートの寸法と、重量増加率(単重UP率)、オフセット率、相対応力比を対応付けて示す模式図である。 図4及び図5の手法で検証を行い、重量増加率毎にオフセット率と相対応力比との関係を求めることで得られた特性図である。 インバートを圧延する圧延ラインの一例を示す模式図である。 図7の圧延ラインにより形鋼が圧延される様子を工程順に示す模式図である。
符号の説明
10 インバート
12 ウェブ
14,16 フランジ
30 Tロンジ
110 粗圧延機(BD)
112,114,132,134 ロール
112a,114a,132a,134a 孔型
130 エッジャー圧延機(E1)

Claims (8)

  1. 所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、
    前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、前記フランジ部の他方と異なる厚さで形成されたことを特徴とする、構造部材。
  2. 所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、
    少なくとも前記フランジ部のそれぞれの先端部に所定の曲面形状が設けられ、
    前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、前記フランジ部の他方と異なる厚さで形成されたことを特徴とする、構造部材。
  3. 所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、
    前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、
    少なくとも前記フランジ部の一方の先端部に前記ウェブ部の表面と平行な平面が設けられたことを特徴とする、構造部材。
  4. 所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、
    少なくとも前記フランジ部のそれぞれの先端部に所定の曲面形状が設けられ、
    少なくとも前記フランジ部の一方の先端部に前記ウェブ部の表面と平行な平面が設けられ、
    前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、前記フランジ部の他方と異なる厚さで形成されたことを特徴とする、構造部材。
  5. 所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、前記フランジ部の他方と異なる厚さで形成された構造部材の製造方法であって、
    上下方向に対向する2つのロールを備え、前記ロールの少なくとも一方に孔型を有する圧延機を用いて前記フランジ部を形成する工程を備えることを特徴とする、構造部材の製造方法。
  6. 所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、少なくとも前記フランジ部のそれぞれの先端部に所定の曲面形状が設けられ、前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、前記フランジ部の他方と異なる厚さで形成された構造部材の製造方法であって、上下方向に対向する2つのロールを備え、前記ロールの少なくとも一方に孔型を有する圧延機を用いて前記フランジ部を形成する工程を備えることを特徴とする、構造部材の製造方法。
  7. 所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、少なくとも前記フランジ部の一方の先端部に前記ウェブ部の表面と平行な平面が設けられた構造部材の製造方法であって、
    上下方向に対向する2つのロールを備え、前記ロールの少なくとも一方に孔型を有する圧延機を用いて前記フランジ部を形成する工程を備えることを特徴とする、構造部材の製造方法。
  8. 所定の厚さで一方向に延在する板状のウェブ部と、前記ウェブ部の一端から前記ウェブ部の延在する方向に対して垂直方向に延在し、前記ウェブ部に対して非対称形状に設けられた2つのフランジ部と、を備え、前記フランジ部は前記ウェブ部の前記一端のみに形成され、前記ウェブ部の他端が被補強部材と接合されることによって、前記フランジ部の剛性により前記被補強部材を補強し、少なくとも前記フランジ部のそれぞれの先端部に所定の曲面形状が設けられ、少なくとも前記フランジ部の一方の先端部に前記ウェブ部の表面と平行な平面が設けられ、前記フランジ部の一方は、前記フランジ部の他方よりも前記ウェブ部から先端までの長さが短く形成され、前記フランジ部の他方と異なる厚さで形成された構造部材の製造方法であって、
    上下方向に対向する2つのロールを備え、前記ロールの少なくとも一方に孔型を有する圧延機を用いて前記フランジ部を形成する工程を備えることを特徴とする、構造部材の製造方法。
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