JP4888250B2 - ベルトユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のロールと、それら複数のロールにより張架され所定の移動方向に循環移動する無端ベルトとを有するベルトユニット、および、そのようなベルトユニットを備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の複写機やプリンタ等に代表される画像形成装置として、例えば、中間転写ベルトを使用した中間転写方式のカラー画像形成装置が広く知られている。このカラー画像形成装置は、複数色のトナー像を一旦中間転写ベルト上の同一箇所に互いに重ね合せるように1次転写して多重トナー像を形成した後、中間転写ベルト上の多重トナー像を用紙に一括して2次転写するものであり、用紙上に転写された多重トナー像は、定着装置により定着されてカラー画像となる。
また、このような中間転写方式のカラー画像形成装置の他に、用紙搬送ベルトを用いる直接転写方式のカラー画像形成装置も知られている。このカラー画像形成装置は、複数色のトナー像を、用紙搬送ベルトに担持されて搬送される用紙上の同一箇所に互いに重ね合せるように転写して多重トナー像を形成し、その多重トナー像を定着してカラー画像とするものである。
これらの画像形成装置では、中間転写ベルトや用紙搬送ベルトとして、複数のロールにより張架され所定の移動方向に循環移動する無端ベルトが使われ、無端ベルトと複数のロールとで構成されたベルトユニットが備えられている。このようなベルトユニットでは、無端ベルトを張架支持する複数のロールの回転軸の平行度やロール外径のばらつき、無端ベルト自体の周長変化による張力の不均一化等が原因となって、無端ベルトが直進走行せずにロールの軸に沿って、いわゆる片寄り走行や蛇行が発生することがある。このような片寄り走行や蛇行が発生すると、無端ベルト自体に転写され、あるいは無端ベルトに担持された用紙に転写される各色のトナー像の転写位置が互いにずれてしまい、最終的に得られるカラー画像に色ずれや色相変化等が発生する虞がある。そこで、無端ベルトにおける片寄り走行や蛇行を防止するために、無端ベルトの走行時における、無端ベルトのロールに対する相対位置を規制するためのガイドとして働くリブを無端ベルトに取り付けるという技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図7は、無端ベルトにおける片寄り走行や蛇行をリブで防止する例を示す図である。
この図7には、ベルトユニットを構成する複数のロールのうちの1つのロール501と、無端ベルト502とが示されており、無端ベルト502については、ロール501の回転軸501aに平行な断面が示されている。ロール501が矢印D31の方向に回転すると、無端ベルト502は、その回転に従動して、図の奥から手前に向かう矢印D32の方向に走行する。
この図7に示す無端ベルト502は、2つの縁のうち一方の縁がロール501の端部を越えて張り出しており、その張り出している部分の内周には、その縁に沿って延びるリブ503が取り付けられている。
ロール501における上記のリブ503側の端部には、このロール501の回転軸501aに取り付けられてロール501と同軸で回転する、周面に溝が設けられたプーリー504が備えられている。この溝は、底面と2つの斜面とからなり、上記のリブ503が、この溝に嵌り込んでいる。
また、駆動ロール軸と従動ロール軸を平行状態ではなくずらすことで、無端ベルト502には、意図的に矢印D33の方向に片寄っていくテンションを掛けている。その結果、走行中には無端ベルト502が矢印D33の方向に動き、この図7に示すように、上記のリブ503におけるロール501側の側面の一部が、プーリー504の溝におけるロール501側の斜面に接触する。上記のテンションは、走行中、無端ベルト502に常時掛かっているので、リブ503のプーリー504の斜面に対する接触状態が維持される。
図7の例では、無端ベルト502が、このようにリブ503がプーリー504の斜面に接触した状態で走行することによりリブ503がガイドとして働き、この無端ベルト502のロール501に対する相対位置が規制されるので、無端ベルト502における片寄り走行や蛇行が防止されることとなる。
特開2005−92029号公報
ところで、上記のようなリブ付の無端ベルトを用いたベルトユニットを備えた画像形成装置において、走行中にリブがプーリーの溝の斜面をずり上がってしまうという不具合(以下、リブの乗り上げと呼ぶ場合がある)が度々発生している。リブの乗り上げが発生すると、無端ベルトのロール501に対する相対位置が規制から外れて片寄り走行や蛇行が生じ、カラー画像における色ずれ等が起きてしまう。また、リブの乗り上げ時に無端ベルトに生じる振動も無視できず、無端ベルト自体への転写あるいは無端ベルトに担持された用紙への転写が、その振動によって妨げられる虞がある。
本発明は、上記事情に鑑み、無端ベルトにおける片寄り走行や蛇行が適切に防止されたベルトユニットと、そのようなベルトユニットを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のベルトユニットは、
複数のロールと、その複数のロールにより張架され所定の移動方向に循環移動する無端ベルトとを有するベルトユニットにおいて、
上記無端ベルトは、その無端ベルトにおける2つの縁のうちの少なくとも一方の縁に沿って内周上を延びるリブを有するものであって、
上記複数のロールのうちの少なくとも1つのロールと同軸で回転する、そのロールと一体または別体の、上記リブが嵌ることで上記無端ベルトとそのロールとの相対的位置を規制する溝が設けられた規制部材と、
上記リブの上記ロール側の側面を研磨する研磨部材とを備えたことを特徴とする。
上述したリブ付の無端ベルトでは、リブ自体の加工誤差や、リブを無端ベルトに取り付ける際の取り付け誤差等により、取付後のリブにおいて、ロール側に突出した突出部分が存在していることがある。リブにおけるこのような突出部分は、無端ベルトの循環移動の際にプーリーの溝の縁に衝突する虞がある。本発明に当たって、発明者は、このような突出部分とプーリーの溝の縁との衝突が、リブ付の無端ベルトを用いたタイプのベルトユニットにおけるリブの乗り上げの一因となっているという事実を見出した。本発明は、この事実に基づいてなされたものである。上記の本発明のベルトユニットは、リブ付の無端ベルトを用いたタイプのベルトユニットであるが、この本発明のベルトユニットによれば、上記研磨部材によって上記リブにおける突出部分が除去されるので、リブの乗り上げの一因となる衝撃の発生が回避される。その結果、本発明のベルトユニットによれば、リブの乗り上げが効果的に抑制されることとなり、無端ベルトにおける片寄り走行や蛇行を適切に防止することができる。
ここで、本発明のベルトユニットにおいて、
「上記研磨部材が、800番以上2000番以下の砥粒粒度を有するものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態のベルトユニットによれば、上記リブにおける突出部分の研磨が効果的に行われるので、リブの乗り上げが一層効果的に抑制されることとなる。
また、上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、
トナー像を形成しそのトナー像を用紙上に転写して定着することによりその用紙上に画像を形成する過程に、複数のロールと、その複数のロールにより張架され所定の移動方向に循環移動する無端ベルトとを有するベルトユニットが用いられてなる画像形成装置において、
このベルトユニットが、
上記無端ベルトは、その無端ベルトにおける2つの縁のうちの少なくとも一方の縁に沿って内周上を延びるリブを有するものであって、
上記複数のロールのうちの少なくとも1つのロールと同軸で回転する、そのロールと一体または別体の、上記リブが嵌ることで上記無端ベルトとそのロールとの相対的位置を規制する溝が設けられた規制部材と、
上記リブの上記ロール側の側面を研磨する研磨部材とを備えたことを特徴とする。
この本発明の画像形成装置によれば、リブの乗り上げが効果的に抑制されることとなり、無端ベルトにおける片寄り走行や蛇行を適切に防止することができる。
尚、本発明の画像形成装置については、ここでは基本形態、および、画像形成装置に特徴的な形態のみを示すに止めるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明の画像形成装置には、上記の形態のみではなく、前述したベルトユニットの各形態に対応する各種の形態が含まれる。
以上、説明したように、本発明によれば、無端ベルトにおける片寄り走行や蛇行が適切に防止されたベルトユニットと、そのようなベルトユニットを備えた画像形成装置を得ることができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態である画像形成装置を示す模式図である。
この図1に示す画像形成装置1は、本発明の画像形成装置の一実施形態に相当し、用紙搬送ベルトを用いる直接転写方式のカラー画像形成装置であり、駆動ロール110と従動ロール120との2個のロールに張架され矢印D12の方向に循環移動する用紙搬送ベルト130を用いるベルトユニット100を備えている。不図示の用紙トレイから引き出された用紙Pは、この用紙搬送ベルト130の表面に担持されて搬送される。
このベルトユニット100は、本発明のベルトユニットの一実施形態に相当し、上記の2個のロール110,120、用紙搬送ベルト130、および、後述の研磨部材140を備えている。ここで、各ロール110,120、用紙搬送ベルト130、および、研磨部材140は、それぞれ本発明にいうロール、無端ベルト、および研磨部材の各一例に相当する。このベルトユニット100については、後で詳細に説明する。
画像形成装置1は、ベルトユニット100に隣接して配置された、K(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各色のトナー像を形成する4つのトナー像形成ユニット20k,20c,20m,20yを備えている。各色のトナー像形成ユニットには、矢印D11方向に回転する感光体ドラム21k,21c,21m,21yと、各感光体ドラムの表面を一様に帯電させる帯電ロール22k,22c,22m,22yと、各帯電ロールをクリーニングするクリーニングロール23k,23c,23m,23yと、帯電した各感光体ドラム上にレーザ光Lを照射して各感光体ドラム上に静電潜像を形成する静電潜像形成装置24k,24c,24m,24yと、各色のトナーとキャリア等からなる現像剤が収容され所定の現像ロール25k_1,25c_1,25m_1,25y_1を介して各感光体ドラム上の静電潜像を現像して各色のトナー像を形成する現像器25k,25c,25m,25yと、各感光体ドラム上に形成されたトナー像を用紙Pに転写するための転写ロール26k,26c,26m,26yと、転写後に各感光体ドラム上に残留した残留トナーを除去するクリーニングブレード27k,27c,27m,27yとを備えている。各色のトナー像形成ユニットにおけるトナー像の形成と転写は、各色のトナー像が、用紙搬送ベルト130によって搬送される用紙P上の同一箇所に互いに重なって転写されるようなタイミングで行われ、これにより、用紙P上にこれら各色のトナー像が重ね合わされた多重トナー像が形成される。
また、本実施形態では、以下に説明する結着樹脂と着色剤とを含有し、後述のワックスが添加されたトナー母粒子を有するトナーとキャリア等が混合された現像剤が使われる。
まず、結着樹脂としては、本実施形態では特定はしないが、以下のような材料で構成され、後述のような特性を有していることが好ましい。
結着樹脂の材料としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックスなど公知の材料が挙げられる。これらの中でもスチレン−アクリル共重合体、ポリエステルが好まししい。
また、結着樹脂の数平均分子量(Mn)は、2500以上20000以下であることが好ましく、4000以上15000以下であることがより好ましい。数平均分子量(Mn)が2500未満であると、定着後の画像強度が得られ難いことや、定着時に細線溶融むらが発生することがある。一方、数平均分子量(Mn)が20000を超えると、最低定着温度が上昇してしまうことがある。また、結着樹脂の重量平均分子量(Mw)は、9000以上90000以下であることが好ましく、12000以上60000以下であることがより好ましい。重量平均分子量(Mw)が9000未満であると、Mn同様に定着後の画像強度が得られ難いことや、定着時に細線溶融むらが発生することがあり、一方、重量平均分子量(Mw)が90000を超えると、最低定着温度が上昇し、トナーの製造(特に混練粉砕法による製造)において粉砕されにくい不具合が発生することがある。
さらに、結着樹脂の軟化点(Tm)は、60℃以上120℃以下であることが好ましく、80℃以上100℃以下であることがより好ましい。軟化点(Tm)が60℃未満であると、トナーが熱でブロッキングし易くなることがあり、一方、軟化点(Tm)が120℃を超えると、定着温度が高くなってしまうことがある。また、結着樹脂のガラス転移点(Tg)は、45℃以上70℃以下であることが好ましく、50℃以上60℃以下であることがより好ましい。ガラス転移点(Tg)が45℃未満であると、トナーが熱でブロッキングし易くなることがあり、一方、ガラス転移点(Tg)が70℃を超えると、定着温度が高くなってしまうことがある。
本実施形態では、トナーの製造に当たり、上記の結着樹脂の分子量(Mn、Mw)については、東ソー製GPC:HLC8120GPCを用いて測定している。また、軟化点(Tm)については、島津製作所製フローテスター:CFT500Cを用いて測定している。さらに、ガラス転移点(Tg)については、島津製作所製DSC:DSC60を用いて測定している。
次に、着色剤としては、公知の有機、もしくは無機の顔料が挙げられる。
また、トナー母粒子には、ワックスを添加することが、定着装置にオイル供給を不要とし、省スペース等の点で好ましく、本実施形態でも、このワックスが添加されたトナー母粒子を有するトナーが使われている。このワックスとしては、本実施形態では特定しないが、ポリオレフィンワックスや酸化ポリオレフィンワックスやフィッシャートロプシュワックス等の合成ワックス、石油ワックス、鉱物ワックス、動植物ワックス等を単独あるいは混合して用いることができる。ワックスの融点は40℃以上150℃以下が好ましく、50℃以上120℃以下が特に好ましい。
また、トナー母粒子には、ワックス以外に帯電制御剤を添加しても良い。この帯電制御剤としては、従来現像剤に用いられたものが使用できるが、ゼログラフィー(登録商標)用粉体トナーに於て使用されている安息香酸の金属塩、サリチル酸の金属塩、アルキルサリチル酸の金属塩、カテコールの金属塩、含金属ビスアゾ染料、テトラフェニルボレート誘導体、第四級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩からなる群より選ばれる化合物、極性基を含有したレジンタイプの帯電制御剤、さらにこれらの適宣組合せたものが好ましく使用できる。
また、トナーの体積平均粒径は、本実施形態では特定しないが、4μm以上15μm以下であることが好ましく、より好ましくは5μm以上10μm以下である。体積平均粒径が4μm未満ではトナーの流動性が悪化するばかりでなく、キャリアから十分な帯電能を付与されにくくなるため、背景部へのカブリが生じたり、濃度再現性が低下しやすくなる。体積平均粒径が15μmを越えると微細なドットの再現性、階調性、粒状性の改善効果が乏しくなる。
本実施形態の画像形成装置1は、用紙搬送ベルト130によって搬送される用紙P上に上記のようなトナーとキャリア等が混合された現像剤を使って形成された多重トナー像を定着する定着器30を備えており、この定着器30によって、多重トナー像が用紙Pに定着されてカラー画像が完成する。
本実施形態の画像形成装置1は、概略、以上に説明したように構成されている。
次に、ベルトユニット100の詳細について説明する。
図2は、図1のベルトユニット100を矢印Cの方向から見た図である。
尚、この図2では、図を見やすくするために画像形成装置1におけるベルトユニット100以外の構成要素は省略されている。
ベルトユニット100を構成する用紙搬送ベルト130は、2つの縁のうち図中左側の縁が2つのロールの端部を越えて張り出しており、その張り出している縁には、その縁の内周上を延びるリブ131が取り付けられている。このリブ131は、一定の幅RWおよび厚みRTを有している。また、このリブ131が、用紙搬送ベルト130の全内周にわたって取り付けられるに当たっては、用紙搬送ベルト130の縁に対して完全に平行とはなり得ず若干蛇行する部分が出てくる。本実施形態では、このリブ131における、図中に示すロール側へのズレ量である真直度RSは、設計上定められた所定の寸法以下となっている。このリブ131が、本発明にいうリブの一例に相当する。
また、2つのロールのうちの駆動ロール110における上記のリブ131側の端部には、この駆動ロール110の回転軸110aに取り付けられて駆動ロール110と同軸で回転する、周面に溝111aが設けられたプーリー111が備えられている。この溝111aは、底面と2つの斜面とからなり、上記のリブ131が、この溝111aに嵌り込んでいる。プーリー111は、本発明にいう規制部材の一例に相当し、プーリー111に設けられた溝111aが、本発明にいう溝の一例に相当する。
また、このベルトユニット100では、従動ロール120の回転軸120aにおける図中左側の端部が、右側の端部に対して、紙面の奥から手前に向かう矢印D13の方向に若干ずらされている。その結果、用紙搬送ベルト130が僅かに捩れ、走行中、矢印D14の方向に向かうテンションが掛かることになる。これにより、用紙搬送ベルト130が矢印D14の方向に動き、リブ131における駆動ロール110側の側面の一部が、プーリー111の溝111aの駆動ロール110側の斜面に接触する。上記のテンションは、走行中、用紙搬送ベルト130に常時掛かっているので、リブ131のプーリー111の斜面に対する接触状態が維持される。このベルトユニット100では、このようにリブ131の端部をプーリー111の溝111aの斜面に接触させた状態で走行することによりリブ131がガイドとして働き、この用紙搬送ベルト130の駆動ロール110に対する相対位置が規制されるので、用紙搬送ベルト130における片寄り走行や蛇行が防止されることとなる。
ここで、リブ131に、ロール側への突出部分131aが存在していると、用紙搬送ベルト130の循環移動の際にその突出部分131aがプーリー111の溝111aの縁に衝突してリブの乗り上げが発生する虞がある。本実施形態では、リブ131の真直度RSが、上述したように設計上定められた所定の寸法以下となっている。しかし、この設計上定められた所定の寸法は、製造上可能な精度や製造コスト等に基づいて決められ、突出部分131aがリブの乗り上げが回避されるまで抑えられているか否かとは無関係であることが多い。そのため、たとえリブ131の真直度RSが上記の所定の寸法以下となっていてもリブの乗り上げが発生する可能性がある。本実施形態では、このようなリブの乗り上げの発生を確実に抑制するために、リブ131の突出部分131aを研磨する研磨部材140が設けられている。
以下、この研磨部材140の詳細について説明する。
図3は、図2に示す研磨部材140を、この図2中の切断線A−Aに沿う断面で示した図である。
この図3に示すように、研磨部材140は、矩形ブロック形状を有しリブ131を研磨するものである。また、この研磨部材140における用紙搬送ベルト130側の面には、研磨部材140が用紙搬送ベルト130に接触することを防ぐガード部材141が貼付されている。研磨部材140としては、ここでの説明では特定はしないが、JIS R6252又はJIS R6253で規定されている800番以上2000番以下の砥粒粒度を有する紙やすりや砥石等が使われる。
この研磨部材140は、研磨部材140のリブ131側の側面が、図2に示すように、プーリー111の溝111aの内面におけるリブ131の正常な接触位置とほぼ一致するように、用紙搬送ベルト130に対して不動な不図示のフレームに固定されている。これにより、用紙搬送ベルト130が循環移動すると、リブ131における突出部分131aが除去され、リブ131とプーリー111の溝111aの内面との正常な接触状態が担保される。その結果、リブの乗り上げの一因となる衝撃の発生が回避されてリブの乗り上げが効果的に抑制されることとなり、用紙搬送ベルト130における片寄り走行や蛇行が適切に防止されることとなる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態は、画像形成装置が中間転写方式であるという点が第1実施形態と異なっている。
図4は、本発明の第2実施形態である画像形成装置を示す模式図である。
この図4に示す画像形成装置2は、本発明の画像形成装置の一実施形態に相当し、中間転写ベルトを用いる中間転写方式のカラー画像形成装置であり、駆動ロール210と2つの従動ロール220,230との3個のロールに張架され矢印D22の方向に循環移動する中間転写ベルト240を用いるベルトユニット200を備えている。
この画像形成装置2では、ベルトユニット200に隣接して、K、C、M、Yの各色のトナー像を形成する4つのトナー像形成ユニット40k,40c,40m,40yが配置されている。各色のトナー像形成ユニットには、矢印D21方向に回転する感光体ドラム41k,41c,41m,41yと、各感光体ドラムの表面を一様に帯電させる帯電ロール42k,42c,42m,42yと、各帯電ロールをクリーニングするクリーニングロール43k,43c,43m,43yと、帯電した各感光体ドラム上にレーザ光Lを照射して各感光体ドラム上に静電潜像を形成する静電潜像形成装置44k,44c,44m,44yと、各色のトナーが収容され所定の現像ロール45k_1,45c_1,45m_1,45y_1を介して各感光体ドラム上の静電潜像を現像して各色のトナー像を形成する現像器45k,45c,45m,45yと、各感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルト240に転写するための1次転写ロール46k,46c,46m,46yと、転写後に各感光体ドラム上に残留した残留トナーを除去するクリーニングブレード47k,47c,47m,47yとを備えている。各色のトナー像形成ユニットにおけるトナー像の形成と転写は、各色のトナー像が、中間転写ベルト240上の同一箇所に互いに重なって転写されるようなタイミングで行われ、これにより、中間転写ベルト240上にこれら各色のトナー像が重ね合わされた多重トナー像が形成される。
また、本実施形態では、上述した第1実施形態におけるトナーと同じトナーが使用される。
さらに、この画像形成装置2は、ベルトユニット200における2つの従動ロール220,230のうち図中下側の従動ロール230に、中間転写ベルト240を挟んで対向する位置に2次転写ロール50が配置されており、これら2つのローラによって中間転写ベルト240を挟んでニップ部が形成されている。そして、中間転写ベルト240上の多重トナー像がこのニップ部に差し掛かるタイミングで用紙Pがこのニップ部に挿入されると多重トナー像が用紙Pに転写される。さらに、画像形成装置2は、用紙P上に形成された多重トナー像を定着する定着器60を備えており、この定着器60によって、多重トナー像が用紙Pに定着されてカラー画像が完成する。
ここで、この第2実施形態では、上述した第1実施形態において用紙搬送ベルト140の走行のガイドとして働くリブ131とそのリブ131が嵌る溝を有するプーリー111からなる機構と同等な機構が、中間転写ベルト240における片寄り走行や蛇行を防止するために設けられている。そして、この中間転写ベルト240の片寄り走行等を防止するための機構が有するリブの突出部分を研磨するために、上述した第1実施形態における研磨部材140と同等な研磨部材250が、ベルトユニット200に備えられている。これらリブとプーリーからなる機構、および研磨部材250については、第1実施形態に備えらているものと同等であるので、詳細な説明を省略する。
この本発明の第2実施形態の画像形成装置2によっても、上述の第1実施形態の画像形成装置1と同様にリブの乗り上げが抑えられるので、中間転写ベルト240における片寄り走行や蛇行を適切に防止することができる。
尚、上記では、本発明にいう研磨部材の一例として、紙やすりを使って研磨を行う研磨部材と、砥石を使って研磨を行う研磨部材とを例示したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明の研磨部材は、例えば、研磨粉を付着させたパッド等で研磨を行うもの等であっても良い。
(実施例)
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
図1から図3に示す直接転写方式の画像形成装置を用いる。以下、この画像形成装置の構成要素のうち、用紙搬送ベルトにおける片寄り走行や蛇行の防止に影響すると考えられる駆動ロール、プーリー、従動ロール、リブ、研磨部材、用紙搬送ベルト、および、この画像形成装置で使用されるトナーのうち後述のテストで使用されるY色とK色の現像剤とについて示す。
(1)駆動ロール
駆動ロールは、SUS303(ステンレス)製で直径が6mmの回転軸と、表面にウレタンコートが施されたアルミニウム製で直径が18mmのロール体とで構成されている。
(2)プーリー
プーリーは、溝の斜面の底面に対する斜角が70°となるように成形されている。
(3)従動ロール
従動ロールは、SUS303(ステンレス)製で直径が6mmの回転軸と、アルミニウム製で直径が18mmのロール体とで構成されている。
(4)リブ
リブは、ウレタンゴム製であって、図2に示すリブの幅RWおよびリブの厚さRTが、それぞれRW=5mm、RT=1mmとなるように成形されている。また、ロール側へのズレ量である真直度RSが、RS≦0.4mmとなるように、リブが、用紙搬送ベルトに取り付けられている。
(5)研磨部材
研磨部材として、砥粒粒度が400番の紙やすりが使われる。
(6)用紙搬送ベルト
用紙搬送ベルトは、ポリアミドイミド製であって、周長が499mm、幅が244mm、膜厚が80μmとなるように成形されている。また、画像形成装置は、この用紙搬送ベルトが走行速度が155mm/Sで循環移動するように構成されている。
(7)現像剤
この画像形成装置では、Y色およびK色の現像剤として以下のトナー粒子およびキャリアからなる現像剤が使われる。
(a)Y色トナー粒子
・結着樹脂……ポリエステル樹脂(テレフタル酸/ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物/シクロヘキサンジメタノールの縮重合による線状ポリエステル)を100重量部用いる。
尚、この結着樹脂では、数平均分子量Mn=4000、重量平均分子量Mw=12000、ガラス転移点Tg=62℃となっている。
・着色剤……ピグメントイエロー74を4重量部用いる。
これらの結着樹脂および着色剤をヘンシェルミキサーで充分予備混合を行い、2軸型ロールミルにより溶融混練し、冷却後ジェットミルにより微粉砕を行い、さらに風力式分級機で2回分級を行い、平均粒径6.5μmのY色トナー母粒子を製造した。
さらに、このY色トナー母粒子100部と、外添剤としてBET比表面積100m/gの疎水性酸化チタン微粒子0.6部とをヘンシェルミキサーにて混合してY色トナー粒子を調整した。
(b)K色トナー粒子
・結着樹脂……スチレン/n−ブチルメタアクリレート共重合樹脂(80:20)を90重量部用いる。
尚、この結着樹脂では、数平均分子量Mn=9000、重量平均分子量Mw=120000、ガラス転移点Tg=62℃となっている。
・着色剤……カーボンブラック(キャボット社製、R330)を10重量部用いる。
・その他の添加剤……低分子量ポリプロピレン(三洋化成社製 660P)を5重量部用いる。
これらの結着樹脂、着色剤、およびその他の添加剤をヘンシェルミキサーで充分予備混合を行い、2軸型ロールミルにより溶融混練し、冷却後ジェットミルにより微粉砕を行い、さらに風力式分級機で分級を行い、平均粒径8.5μmのK色トナー母粒子を製造した。
このK色トナー母粒子100部と、外添剤としてBET比表面積100m/gの疎水性シリカ微粒子0.6部とをヘンシェルミキサーにて混合してK色トナー粒子を調整した。
(c)キャリア
フェライト粒子を100部、トルエンを14部、パーフルオロオクチルエチルアクリレート/メタクリレート共重合体(共重合比40:60 Mw=5万)を1.6部、カーボンブラック(VXC−72キャボット社製)を0.12部、架橋メラミン樹脂(平均粒径;0.3mμm)を0.3部用いる。
フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで分散し、被膜形成用液を調整し、この被膜形成用液とフェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れ、60℃で30分間攪拌した後、減圧してトルエンを留去して、フェライト粒子表面上に被膜を形成して、キャリアを得た。
上記のY色トナー粒子6部と、キャリア94部とをVブレンダーを用いて混合しY色の現像剤を作成する。同様に、K色トナー粒子6部と、キャリア94部とをVブレンダーを用いて混合しK色の現像剤を作成する。
以上、(1)〜(7)に詳細を示した画像形成装置で、気温が23℃、湿度が55%という環境下において、まず、所定の画像を10,000枚出力した後、後述のテスト画像を連続30枚出力するというテストを行った。
図5は、テスト画像を示す図である。
この図5のパート(a)にテスト画像GTが模式的に示されている。このテスト画像GTは、Y色のラインとK色のラインとが所定間隔を空けて平行に並べられた画像である。ここで、このテスト画像GTの用紙への転写中に、仮に上述したリブの乗り上げ等といった不具合が発生すると用紙搬送ベルトの片寄り走行や蛇行が生じ、Y色のラインの転写と、K色のラインの転写との間に転写位置のズレが生じる。この転写位置のズレは、用紙P上において、例えばこの図5のパート(b)に示すようにY色のラインとK色のラインとの位置のズレ(レジズレ)として認識される。
ここでのテストでは、図5のパート(a)にテスト画像GTを連続30枚出力した後、各画像におけるレジズレ量dXを計測し、それらの最大値を評価値として算出した。この評価結果を以下に示す。
図6は、テストにおける評価結果を2段組の表形式で示した図である。
尚、この図6に示す2段組の表T1には、後述の他の実施例や比較例についての評価結果も示されている。
この表T1には実施例1を含む、各実施例の画像形成装置の装置タイプ、各画像形成装置に搭載されている研磨部材を構成する研磨部材の種類、および上記のテストにおける評価結果としてのレジズレ量dXが記載されている。
実施例1では、上述したように、装置タイプは直接転写方式のタイプ(DTB)、研磨部材の種類は砥粒粒度が400番の紙やすりである。そして、この実施例1でのテストにおけるレジズレ量dXは85μmであった。
[実施例2]
この実施例2では、研磨部材の種類のみが実施例1と異なっている。
実施例2では、研磨部材として、砥粒粒度が800番の紙やすりが使われている。
この実施例2において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例2では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは65μmであった。
[実施例3]
この実施例3では、研磨部材の種類のみが実施例1および2の双方と異なっている。
実施例3では、研磨部材として、砥粒粒度が1200番の紙やすりが使われている。
この実施例3において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例3では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは60μmであった。
[実施例4]
この実施例4では、研磨部材の種類のみが実施例1〜3までと異なっている。
実施例4では、研磨部材として、砥粒粒度が1500番の紙やすりが使われている。
この実施例4において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例4では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは55μmであった。
[実施例5]
この実施例5では、研磨部材の種類のみが実施例1〜4までと異なっている。
実施例5では、研磨部材として、砥粒粒度が2000番の紙やすりが使われている。
この実施例5において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例5では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは65μmであった。
[実施例6]
この実施例6では、研磨部材の種類のみが実施例1〜5までと異なっている。
実施例6では、研磨部材として、砥粒粒度が3000番の紙やすりが使われている。
この実施例6において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例6では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは90μmであった。
[実施例7]
この実施例7では、研磨部材の種類のみが実施例1〜6までと異なっている。
実施例7では、研磨部材として、砥粒粒度が1500番の砥石が使われている。
この実施例7において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例7では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは50μmであった。
[比較例1]
この比較例1では、研磨部材が搭載されていない点のみが上記の実施例1〜3のいずれとも異なっている。
この比較例1において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。比較例1では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは150μmであった。
[実施例8]
図4に示す中間転写方式の画像形成装置を用いる。以下、この画像形成装置の構成要素のうち、用紙搬送ベルトにおける片寄り走行や蛇行の防止に影響すると考えられる駆動ロール、プーリー、従動ロール、リブ、研磨部材、中間転写ベルト、および、この画像形成装置で使用されるトナーのうち後述のテストで使用されるY色とK色の現像剤とについて示す。
(1)駆動ロール
駆動ロールは、SUS303(ステンレス)製で直径が6mmの回転軸と、表面にウレタンコートが施されたアルミニウム製で直径が23.5mmのロール体とで構成されている。
(2)プーリー
プーリーは、溝の内面のうちの斜面の斜角が45°となるように成形されている。
(3)従動ロール
従動ロールは、SUS303(ステンレス)製で直径が6mmの回転軸と、アルミニウム製で直径が28mmのロール体とで構成されている。
(4)リブ
リブとしては、上述した実施例1と同等のリブが、これらの実施例と同等の真直度で中間転写ベルトに取り付けられている。
(5)研磨部材
研磨部材としては、上述した実施例1と同等の研磨部材が使われている。
(6)中間転写ベルト
中間転写ベルトは、ポリイミド製であって、周長が593mm、幅が330mm、膜厚が80μmとなるように成形されている。また、画像形成装置は、この中間転写ベルトが走行速度が159mm/Sで循環移動するように構成されている。
(7)現像剤
現像剤としては、上述した実施例1と同等のY色およびK色の現像剤が使われている。
この実施例4において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例4では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは90μmであった。
[実施例9]
この実施例9では、研磨部材の種類のみが実施例8と異なっている。
実施例9では、研磨部材として、上述の実施例2と同等の研磨部材が使われている。
この実施例9において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例9では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは65μmであった。
[実施例10]
この実施例10では、研磨部材の種類のみが実施例8および9の双方と異なっている。
実施例10では、研磨部材として、上述の実施例3と同等の研磨部材が使われている。
この実施例10において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例10では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは55μmであった。
[実施例11]
この実施例11では、研磨部材の種類のみが実施例8〜10までと異なっている。
実施例11では、研磨部材として、上述の実施例4と同等の研磨部材が使われている。
この実施例11において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例11では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは55μmであった。
[実施例12]
この実施例12では、研磨部材の種類のみが実施例8〜11までと異なっている。
実施例12では、研磨部材として、上述の実施例5と同等の研磨部材が使われている。
この実施例12において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例12では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは65μmであった。
[実施例13]
この実施例13では、研磨部材の種類のみが実施例8〜12までと異なっている。
実施例13では、研磨部材として、上述の実施例6と同等の研磨部材が使われている。
この実施例13において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例13では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは85μmであった。
[実施例14]
この実施例14では、研磨部材の種類のみが実施例8〜13までと異なっている。
実施例14では、研磨部材として、上述の実施例7と同等の研磨部材が使われている。
この実施例14において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。実施例14では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは55μmであった。
[比較例2]
この比較例2では、研磨部材が搭載されていない点のみが上記の実施例8〜14のいずれとも異なっている。
この比較例2において、上記の実施例1と同様なテストおよび評価を行った。比較例2では、表T1に示すように、テストにおけるレジズレ量dXは155μmであった。
以上に説明した実施例1〜7に対する評価結果と比較例1に対する評価結果との比較から、直接転写方式の画像形成装置において、上記の研磨部材を有した場合のレジズレ量が、研磨部材を持たない場合のレジズレ量よりも少なくなっており、この研磨部材がレジズレの抑制に大きな効果を発揮することが確認された。また、実施例8〜13に対する評価結果と比較例2に対する評価結果との比較から、中間転写方式の画像形成装置においても、直接転写方式の場合と同様に、研磨部材を有した場合のレジズレ量が、研磨部材を持たない場合のレジズレ量よりも少なくなっており、この研磨部材がレジズレの抑制に大きな効果を発揮することが確認された。
また、紙やすりを研磨部材として用いている実施例1〜6および実施例8〜13において、砥粒粒度が800番から2000番までの間のいずれかの砥粒粒度となっている実施例2〜5および実施例9〜12に対する評価結果、砥粒粒度が400番となっている実施例1と実施例8とに対する評価結果、および、砥粒粒度が3000番となっている実施例6と実施例13とに対する評価結果の比較から、砥粒粒度が800番から2000番までの範囲内となっている場合の方が、砥粒粒度がこの範囲外となっている場合よりもレジズレを抑制する効果が高いことが確認された。
さらに、砥粒粒度が1500番の紙やすりを研磨部材として用いている実施例4および実施例11に対する評価結果と、砥粒粒度が1500番の砥石を研磨部材として用いている実施例7および実施例14に対する評価結果との比較から、砥粒粒度が同じであれば紙やすりであっても砥石であってもレジズレの抑制について同定の効果が得られることが確認された。
本発明の第1実施形態である画像形成装置を示す模式図である。 図1のベルトユニット100を矢印Cの方向から見た図である。 図2に示す研磨部材140を、この図2中の切断線A−Aに沿う断面で示した図である。 本発明の第2実施形態である画像形成装置を示す模式図である。 テスト画像を示す図である。 テストにおける評価結果を2段組の表形式で示した図である。 無端ベルトにおける片寄り走行や蛇行をリブで防止する例を示す図である。
符号の説明
1,2 画像形成装置
20k,20c,20m,20y,40k,40c,40m,40y トナー像形成ユニット
21k,21c,21m,21y,41k,41c,41m,41y 感光体ドラム
22k,22c,22m,22y,42k,42c,42m,42y 帯電ロール
23k,23c,23m,23y,43k,43c,43m,43y クリーニングロール
24k,24c,24m,24y,44k,44c,44m,44y 静電潜像形成装置
25k,25c,25m,25y,45k,45c,45m,45y 現像器
25k_1,25c_1,25m_1,25y_1,45k_1,45c_1,45m_1,45y_1 現像ロール
26k,26c,26m,26y 転写ロール
27k,27c,27m,27y,47k,47c,47m,47y クリーニングブレード
30,60 定着器
46k,46c,46m,46y 1次転写ロール
50 2次転写ロール
100,200 ベルトユニット
110,210 駆動ロール
110a 回転軸
111 プーリー
111a 溝
120,220,230 従動ロール
130 用紙搬送ベルト
131 リブ
140,250 研磨部材
141 ガード部材
240 中間転写ベルト
501 ロール
501a 回転軸
502 無端ベルト
503 リブ

Claims (3)

  1. 複数のロールと、該複数のロールにより張架され所定の移動方向に循環移動する無端ベルトとを有するベルトユニットにおいて、
    前記無端ベルトは、該無端ベルトにおける2つの縁のうちの少なくとも一方の縁に沿って内周上を延びるリブを有するものであって、
    前記複数のロールのうちの少なくとも1つのロールと同軸で回転する、該ロールと一体または別体の、前記リブが嵌ることで前記無端ベルトと該ロールとの相対的位置を規制する溝が設けられた規制部材と、
    前記リブの前記ロールにおける回転軸方向中央側の側面を研磨する研磨部材とを備えたことを特徴とするベルトユニット。
  2. 前記研磨部材が、JIS R6252又はJIS R6253で規定されている800番以上2000番以下の砥粒粒度を有するものであることを特徴とする請求項1記載のベルトユニット。
  3. トナー像を形成し該トナー像を用紙上に転写して定着することにより該用紙上に画像を形成する過程に、複数のロールと、該複数のロールにより張架され所定の移動方向に循環移動する無端ベルトとを有するベルトユニットが用いられてなる画像形成装置において、
    当該ベルトユニットが、
    前記無端ベルトは、該無端ベルトにおける2つの縁のうちの少なくとも一方の縁に沿って内周上を延びるリブを有するものであって、
    前記複数のロールのうちの少なくとも1つのロールと同軸で回転する、該ロールと一体または別体の、前記リブが嵌ることで前記無端ベルトと該ロールとの相対的位置を規制する溝が設けられた規制部材と、
    前記リブの前記ロールにおける回転軸方向中央側の側面を研磨する研磨部材とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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