JP4887400B2 - 車両周辺監視装置 - Google Patents

車両周辺監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4887400B2
JP4887400B2 JP2009127859A JP2009127859A JP4887400B2 JP 4887400 B2 JP4887400 B2 JP 4887400B2 JP 2009127859 A JP2009127859 A JP 2009127859A JP 2009127859 A JP2009127859 A JP 2009127859A JP 4887400 B2 JP4887400 B2 JP 4887400B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
correction value
pitching
value
change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009127859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010277250A (ja
Inventor
敦央 江口
裕次 横地
文則 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009127859A priority Critical patent/JP4887400B2/ja
Publication of JP2010277250A publication Critical patent/JP2010277250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4887400B2 publication Critical patent/JP4887400B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

本発明は、車両周辺監視装置に関する。
従来、例えば所定のサンプル周期毎にカメラの撮像により得られた画像から対象物を抽出し、対象物の重心位置の今回値と、前回値(つまり1サンプル周期前に得られた重心位置)との差により、ピッチングに起因する対象物の位置ずれを補正する位置検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3910345号
ところで、上記従来技術に係る位置検出装置によれば、重心位置の今回値と前回値との差が所定閾値以上で有れば、この差をピッチング補正値として重心位置の今回値を補正している。このため、ピッチング補正値に誤差が存在する場合には、例えば図6に示す比較例でのピッチング補正値のように、補正の回数(つまり、補正される画像のフレーム数)が増大することに伴い誤差が累積されてしまい、ピッチング補正値の真値に対するずれが増大し、重心位置の検出精度が低下してしまうという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、車両の外界を監視する際に車両のピッチングを適切に補正することが可能な車両周辺監視装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係る車両周辺監視装置は、車両に搭載され、車両周辺を監視する監視手段(例えば、実施の形態での外界カメラ11および対象物検出部21)と、前記監視手段の監視結果に対して車両のピッチングに係る補正を行なうためのピッチング補正値を算出する補正値算出手段(例えば、実施の形態での補正値算出部24)と、前記ピッチング補正値によって前記監視結果を補正するピッチング補正手段(例えば、実施の形態でのピッチング補正部25)とを備える車両周辺監視装置であって、車両の水平状態を基準として車両前部が上昇する方向を正かつ前記車両前部が下降する方向を負とし、前記基準からの前記車両前部の上昇および下降の大きさを所定タイミング毎に順次検出する上下動検出手段(例えば、実施の形態での上下動検出部22)を備え、前記補正値算出手段は、前記上下動検出手段により所定期間内に検出された前記車両前部の上昇および下降の大きさの移動平均値を、前記上下動検出手段の検出値に対する誤差として、前記移動平均値と前記上下動検出手段の検出値との差分を、前記ピッチング補正値とする
また、本発明の第2態様に係る車両周辺監視装置は、車両に搭載され、車両周辺を監視する監視手段(例えば、実施の形態での外界カメラ11および対象物検出部21)と、前記監視手段の監視結果に対して車両のピッチングに係る補正を行なうためのピッチング補正値を算出する補正値算出手段(例えば、実施の形態での補正値算出部24)と、前記ピッチング補正値によって前記監視結果を補正するピッチング補正手段(例えば、実施の形態でのピッチング補正部25)とを備える車両周辺監視装置であって、車両の上下方向位置の時間変化がゼロである状態を基準として車両前部が上昇する方向を正かつ前記車両前部が下降する方向を負とし、前記基準からの前記車両前部の上昇および下降の大きさの変化量を所定タイミング毎に順次検出する変化量検出手段(例えば、実施の形態での変化量検出部23)を備え、前記補正値算出手段は、前記変化量検出手段により所定期間内に検出された前記車両前部の上昇および下降の大きさの変化量の移動平均値を、前記変化量検出手段の検出値に対する誤差として、前記移動平均値と前記変化量検出手段の検出値の積算値との差分を、前記ピッチング補正値とする
さらに、本発明の第3態様に係る車両周辺監視装置では、前記補正値算出手段は、前記所定期間として複数の異なる期間毎に対して前記ピッチング補正値を算出する。
さらに、本発明の第4態様に係る車両周辺監視装置では、車両の加速度を検出する加速度検出手段(例えば、実施の形態での加速度センサ14)を備え、前記補正値算出手段は、前記加速度検出手段により所定値以上の加速度が検出されたときに前記ピッチング補正値を算出する。
さらに、本発明の第5態様に係る車両周辺監視装置では、前記補正値算出手段は、前記上下動検出手段により検出された前記車両前部の上昇および下降の大きさの時間変化が所定閾値以上である場合に前記ピッチング補正値の算出を禁止する。
さらに、本発明の第6態様に係る車両周辺監視装置では、前記補正値算出手段は、前記変化量検出手段により検出された前記車両前部の上昇および下降の大きさの変化量の時間変化が所定閾値以上である場合に前記ピッチング補正値の算出を禁止する。
さらに、本発明の第7態様に係る車両周辺監視装置では、前記監視手段は、車両の外界を撮像して得た画像を出力する撮像手段と、該撮像手段から出力された前記画像に基づき車両外部に存在する対象物を検出する対象物検出手段とを備え、前記補正値算出手段は、前記画像中における前記対象物の上下位置の変化に基づき前記ピッチング補正値を算出する。
本発明の第1態様に係る車両周辺監視装置によれば、測定誤差を無視できる場合にはピッチングにより発生する上昇方向の移動量と下降方向の移動量とは、検出期間が長くなることに伴って相殺するように収束する。このため、所定期間内に検出された車両前部の上昇および下降の大きさの移動平均値は、測定誤差であるとみなすことができる。この移動平均値に基づきピッチング補正値を設定することにより、補正の精度を向上させることができる。
本発明の第2態様に係る車両周辺監視装置によれば、測定誤差を無視できる場合にはピッチングにより発生する上昇方向の移動量の変化量と下降方向の移動量の変化量とは、検出期間が長くなることに伴って相殺するように収束する。このため、所定期間内に検出された車両前部の上昇および下降の大きさの変化量の移動平均値は、測定誤差であるとみなすことができる。この移動平均値に基づきピッチング補正値を設定することにより、補正の精度を向上させることができる。
本発明の第3態様に係る車両周辺監視装置によれば、複数の異なる期間毎に対して算出したピッチング補正値を用いることで、相対的に短い期間でのピッチング補正値により所望の追従性を確保した補正を行なうことができると共に、相対的に長い期間でのピッチング補正値により補正の精度を向上させることができる。
本発明の第4態様に係る車両周辺監視装置によれば、ピッチングが発生し易いタイミングでピッチング補正値を算出し、このピッチング補正値により補正を行なうことにより、不必要に補正処理が実行されることで処理負荷が増大してしまうことを防止することができる。
本発明の第5態様または第6態様に係る車両周辺監視装置によれば、例えば踏切の通過時などにおいて一時的に大きなピッチングが発生する場合にはピッチング補正値の算出を禁止することにより、不適正な補正が行なわれてしまうことを防止することができる。
本発明の第7態様に係る車両周辺監視装置によれば、車両のピッチングに起因する画像中での対象物の上下位置の変化に基づきピッチング補正値を算出する。これにより、車両のピッチングに係る状態量を検出するための特別の装置を備える必要無しに、ピッチング補正値を精度良く算出することができる。
本発明の実施形態に係る車両周辺監視装置の構成図である。 本発明の実施形態に係る車両周辺監視装置の外界カメラの撮像により得られた画像上での対象物の上下方向の移動量と車両の加速度との対応関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る車両周辺監視装置の外界カメラの撮像により得られた画像上での対象物の上下方向の移動量と該移動量の変化量との時間変化の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る車両周辺監視装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る車両周辺監視装置によるピッチング補正後の画像上での対象物の上下方向位置の変化と、本発明の実施形態の比較例に係る画像上での対象物の上下方向位置の変化との例を示す図である。 本発明の実施形態の比較例に係るピッチング補正値の例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両周辺監視装置について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による車両周辺監視装置10は、車両に搭載され、車両の外界の所定監視対象領域を可視領域または赤外線領域にて撮像して得た画像に基づき、所定監視領域内に存在する他車両や歩行者などの対象物を検知する。
車両周辺監視装置10は、例えば図1に示すように、外界カメラ11と、ヨーレートセンサ12と、車速センサ13と、加速度センサ14と、表示装置15と、処理装置16とを備えて構成されている。
外界カメラ11は、可視領域または赤外線領域において撮像可能であって、車両外界(例えば、車両の進行方向前方など)の所定の撮像領域を撮像して得た画像に所定の画像処理を行なって画像データを生成し、この画像データを処理装置16に出力する。
ヨーレートセンサ12は、車両のヨーレート(車両重心の上下方向軸回りの回転角速度)を検出し、検出結果の信号を出力する。
車速センサ13は、車両の速度(車速)を検出し、検出結果の信号を出力する。
加速度センサ14は、車体に作用する加速度を検出し、検出結果の信号を出力する。
処理装置16は、例えば、対象物検出部21と、上下動検出部22と、変化量検出部23と、補正値算出部24と、ピッチング補正部25とを備えて構成されている。
対象物検出部21は、外界カメラ11から出力される画像データに基づき車両外部に存在する対象物を検出する。
上下動検出部22は、車両の上下方向位置の時間変化がゼロである状態を基準として車両前部が上昇する方向を正かつ車両前部が下降する方向を負とし、基準からの車両前部の上昇および下降の大きさを所定タイミング毎に順次検出する。
変化量検出部23は、車両の上下方向位置の時間変化がゼロである状態を基準として車両前部が上昇する方向を正かつ車両前部が下降する方向を負とし、基準からの車両前部の上昇および下降の大きさの変化量を所定タイミング毎に順次検出する。
基準からの車両前部の上昇および下降の大きさは、例えば外界カメラ11から逐次出力される画像データ上での対象物の上下方向位置の移動量yなどに相当する。
そして、基準からの車両前部の上昇および下降の大きさの変化量は、例えば外界カメラ11から逐次出力される画像データ上での対象物の上下方向位置の移動量の変化量(Δy/Δt)などに相当する。
また、所定タイミングは、外界カメラ11から逐次出力される画像データの所定数に対応する時間(例えば、フレーム数Nに対応する時間tN)などである。
補正値算出部24は、外界カメラ11から出力される画像データ上での対象物の上下方向位置の時間変化に基づき、車両のピッチングに起因した外界カメラ11の撮像領域の変動を補正するためのピッチング補正値を算出する。
補正値算出部24は、例えば、ピッチングにより発生する上昇方向の移動量(および移動量の変化量)と下降方向の移動量(および移動量の変化量)との検出値は、検出誤差を無視できる場合には、検出期間が長くなることに伴って相殺するように収束することを用いて、ピッチング補正値を算出する。
例えば図2に示すように、登坂路での減速時などにおいて車両の減速度(負の加速度)がゼロから増大した後に再びゼロに収束する場合には、下降方向の移動量(負の移動量y)が発生した後に上昇方向の移動量(正の移動量y)が発生し、この減速期間での上昇方向の移動量の総和と下降方向の移動量の総和とは、ほぼ相殺する。
このため、例えば図3に示すように、画像データ上での対象物の上下方向位置の移動量yおよび移動量の変化量(Δy/Δt)の各真値がゼロとなる所定のタイミング(例えば、画像データのフレーム数Nに対応する時間tNに応じた時刻tc)で上下動検出部22および変化量検出部23により検出される検出値は、検出誤差(例えば、移動量yに対する誤差E(y)tcおよび変化量(Δy/Δt)に対する誤差E(Δy/Δt)tc)となる。
例えば移動量yに対する誤差E(y)tcは、下記数式(1)に示すように、画像データのフレーム数Nに対応する時間tNの期間に亘る移動量yの真値と検出値との差分ΔE(y)の積算値である。
これにより、時刻tcでの画像データ(つまり、時間tNの期間でのN番目のフレームの画像データ)に対する補正値C(y)tcは、下記数式(2)に示すように、時間tNでのフレーム数Nの画像データの各フレーム毎の平均誤差とされる。
Figure 0004887400
Figure 0004887400
また、例えば変化量(Δy/Δt)に対する誤差E(Δy/Δt)tcは、下記数式(3)に示すように、画像データのフレーム数Nに対応する時間tNの期間に亘る変化量(Δy/Δt)の真値と検出値との差分ΔE(Δy/Δt)の積算値である。
これにより、時刻tcでの画像データ(つまり、時間tNの期間でのN番目のフレームの画像データ)に対する補正値C(Δy/Δt)tcは、下記数式(4)に示すように、時間tNでのフレーム数Nの画像データの各フレーム毎の平均誤差とされる。
Figure 0004887400
Figure 0004887400
上記数式(1),(2)において、各誤差E(y)tc,E(Δy/Δt)tcを算出するために要する画像データのフレーム数N(つまり、各差分ΔE(y),ΔE(Δy/Δt)の積算を行なう期間)を増大させることに伴い、移動量yおよび変化量(Δy/Δt)の各真値の積算値はゼロに収束するとみなすことができる。この場合、各誤差E(y)tc,E(Δy/Δt)tcは、各検出値の積算値に収束するとみなすことができる。これにより、時刻tcでの画像データに対する各補正値C(y)tc,C(Δy/Δt)tcを、画像データのフレーム数Nに対応する時間tNの期間における移動量yおよび変化量(Δy/Δt)の各検出値の平均値とすることができる。
つまり、時刻tcを外界カメラ11から画像データが逐次出力される時刻とすれば、各画像データに対する各補正値C(y)tc,C(Δy/Δt)tcは、各画像データから遡るフレーム数N分の画像データから検出される移動量yおよび変化量(Δy/Δt)の各検出値の移動平均値となる。
そして、補正値算出部24は、各補正値C(y)tc,C(Δy/Δt)tcに基づき、例えば下記数式(5)に示すように、所定の制御ゲインkbなどにより、外界カメラ11から逐次出力される画像データに対する誤差補正値Ctcを設定する。
Figure 0004887400
補正値算出部24は、各誤差E(y)tc,E(Δy/Δt)tcを算出するために要する画像データのフレーム数N(つまり、各差分ΔE(y),ΔE(Δy/Δt)の積算を行なう期間)として、複数の異なる期間、例えば第1周期TSおよび第1周期TSよりも長い第2周期TL(>TS)を設定し、各周期TS,TL毎に誤差補正値Ctcを設定する。
また、補正値算出部24は、各誤差E(y)tc,E(Δy/Δt)tcを算出するために要する画像データのフレーム数N(つまり、各差分ΔE(y),ΔE(Δy/Δt)の積算を行なう期間)として、所定値以上のピッチングが発生する車両状態に応じた所定期間を設定し、この所定期間に対して誤差補正値Ctcを設定する。例えば、補正値算出部24は、加速度センサ14により検出される加速度が所定値以上である場合に、この加速度に応じた所定の加速時周期を設定し、この加速時周期に対して誤差補正値Ctcを設定する。
そして、補正値算出部24は、例えば、移動量yの検出値に対して、あるいは変化量(Δy/Δt)の検出値の時間積分値に対して、各誤差補正値Ctc毎に、誤差補正値Ctcによる誤差の補正を行なって得た値を、各ピッチング補正値として設定する。
なお、補正値算出部24は、例えば踏切の通過時などにおいて一時的に大きなピッチングが発生することに起因して、移動量yの時間変化または変化量(Δy/Δt)の時間変化が所定閾値以上となる場合にはピッチング補正値の算出を禁止する。
ピッチング補正部25は、補正値算出部24により算出された各ピッチング補正値によって、外界カメラ11から逐次出力される画像データ上における対象物の上下方向位置を補正する。
また、ピッチング補正部25は、ピッチングが零であるとみなされる所定の車両状態(例えば、ヨーレートが所定値以上の状態など)において、車両の水平状態あるいは車両の上下方向位置の時間変化がゼロの状態であるとみなして、このときの画像データ上における対象物の上下方向位置を基準位置とする初期化処理を実行する。
本実施の形態による車両周辺監視装置10は上記構成を備えており、次に、この車両周辺監視装置10の動作について説明する。
先ず、例えば図4に示すステップS01においては、外界カメラ11から逐次出力される画像データを取得する。
次に、ステップS02においては、画像データに基づき車両外部に存在する対象物を検出する。
次に、ステップS03においては、画像データ上での対象物の上下方向位置の移動量yおよび画像データ上での対象物の上下方向位置の移動量の変化量(Δy/Δt)を検出する。
次に、ステップS04においては、移動量yの時間変化または変化量(Δy/Δt)の時間変化が所定閾値以上か否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合、つまり移動量yの時間変化または変化量(Δy/Δt)の時間変化が所定閾値以上である場合には、リターンに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS05に進む。
次に、ステップS05においては、車両のヨーレートは所定値以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS06に進み、このステップS06においては、車両の水平状態あるいは車両の上下方向位置の時間変化がゼロの状態であるとみなして、このときの画像データ上における対象物の上下方向位置を基準位置とする初期化処理を実行し、リターンに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS07に進む。
次に、ステップS07においては、車両の加速度は所定値以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS08に進み、このステップS08においては、所定の加速時周期にて画像データから検出される移動量yおよび変化量(Δy/Δt)の各検出値の移動平均値を算出し、後述するステップS14に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS09に進む。
次に、ステップS09においては、外界カメラ11による撮像が開始されてから逐次出力される画像データのデータ数が所定数以下であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS13に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS10に進む。
次に、ステップS10においては、車両の車速は所定値以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS14に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS11に進む。
次に、ステップS11においては、例えば過去の所定フレーム数の画像データから検出される変化量(Δy/Δt)の平均値の変動周期が所定値以下であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS14に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS12に進む。
次に、ステップS12においては、所定の第1周期TSにて画像データから検出される移動量yおよび変化量(Δy/Δt)の各検出値の移動平均値を算出する。
そして、ステップS13においては、所定の第2周期TLにて画像データから検出される移動量yおよび変化量(Δy/Δt)の各検出値の移動平均値を算出し、上述したステップS10に戻る。
そして、ステップS14においては、この時点で算出されている各周期(つまり、加速時周期、第1周期TS、第2周期TL)毎の移動量yおよび変化量(Δy/Δt)の各検出値の移動平均値に基づき、移動量yの検出値に対して、あるいは変化量(Δy/Δt)の検出値の時間積分値に対して、各誤差補正値Ctc毎に、誤差補正値Ctcによる誤差の補正を行なって得た値を、各ピッチング補正値として設定する。
そして、ステップS15においては、各ピッチング補正値によって、外界カメラ11から逐次出力される画像データ上における対象物の上下方向位置を補正し、リターンに進む。
例えば図5には、第1周期TSとして画像データのフレーム数(=30)に対応する時間tN(=1s)に対してピッチング補正値を算出した実施例と、第2周期TLとして画像データのフレーム数(=256)に対応する時間tN(=30s)に対してピッチング補正値を算出した実施例と、対象物の重心位置の今回値と前回値(つまり1サンプル周期前に得られた重心位置)との差をピッチング補正値とした比較例とに対して、ピッチング補正値による補正により得られた画像データ上の対象物の上下方向位置の変化を示した。
この図5において、比較例では、画像データのフレーム数の増大(つまり、補正回数の増大)に伴いピッチング補正値の誤差が累積されることで、位置ずれが増大するという問題が生じることに対し、実施例では、ピッチング補正値によるピッチングの補正が適正であることが認められる。
上述したように、本実施の形態による車両周辺監視装置10によれば、外界カメラ11から逐次出力される画像データに対し、過去に遡る所定の期間での移動量yおよび変化量(Δy/Δt)の各検出値の移動平均値に基づき誤差補正値Ctcを設定し、この誤差補正値Ctcにより、移動量yの検出値、あるいは変化量(Δy/Δt)の検出値の時間積分値を補正して得た値を、ピッチング補正値として設定する。これにより、ピッチング補正値の精度を向上させることができ、画像データから対象物を検出する際のピッチングに起因する位置ずれを、このピッチング補正値を用いて適切に補正することができる。
しかも、移動量yに加えて、変化量(Δy/Δt)の検出値の移動平均値に基づき誤差補正値Ctcを設定することにより、例えばピッチングの方向が上昇方向または下降方向に偏っている場合であっても、ピッチング補正値の精度を向上させることができる。つまり、例えば図3に示すように、ピッチングの方向が上昇方向に偏っていることで、移動量yが正の値のみで変動する期間であっても、変化量(Δy/Δt)は正の値と負の値とで変動し、変化量(Δy/Δt)の正の値の総和と負の値の総和とはほぼ相殺するとみなすことができる。これにより、変化量(Δy/Δt)に対する誤差E(Δy/Δt)tcの検出精度が向上し、ピッチング補正値の精度を向上させることができる。
さらに、移動量yおよび変化量(Δy/Δt)の各検出値の移動平均値を算出する期間として、複数の異なる期間(例えば、第1周期TSおよび第2周期TL)を設定し、各期間毎に対して算出したピッチング補正値を用いて補正を行なう。これにより、相対的に短い期間でのピッチング補正値により所望の追従性を確保した補正を行なうことができると共に、相対的に長い期間でのピッチング補正値により補正の精度を向上させることができる。
しかも、例えば図4でのステップS10、S11に示すように、相対的に短い期間(例えば、第1周期TS)に対しては、車速が所定値未満または変化量(Δy/Δt)の平均値の変動周期が所定値よりも長い場合に、移動平均値の算出を禁止することにより、ピッチング補正値の精度が低下してしまうことを防止することができる。
さらに、加速度センサ14により検出される加速度が所定値以上である場合などのように、所定値以上のピッチングが発生し易いタイミングでの車両状態に応じてピッチング補正値を算出し、このピッチング補正値により補正を行なう。これにより、不必要に補正処理が実行されることで処理負荷が増大してしまうことを防止しつつ、適切な補正を行なうことができる。
さらに、例えば踏切の通過時などにおいて一時的に大きなピッチングが発生することに起因して、移動量yの時間変化または変化量(Δy/Δt)の時間変化が所定閾値以上となる場合にはピッチング補正値の算出を禁止する。これにより、不適正な補正が行なわれてしまうことを防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、移動量yおよび変化量(Δy/Δt)の各検出値の移動平均値に基づきピッチング補正値を算出するとしたが、これに限定されず、例えば移動量yの検出値の移動平均値または変化量(Δy/Δt)の検出値の移動平均値に基づきピッチング補正値を算出してもよい。
なお、上述した実施の形態において、補正値算出部24は外界カメラ11から出力される画像データ上での対象物の上下方向位置の時間変化に基づきピッチング補正値を算出するとしたが、これに限定されず、対象物検出部21による検出結果を必要とせずに、車両のピッチングあるいはピッチングに係る状態量の変化を検出する検出装置から出力される検出結果に基づき、ピッチング補正値を算出してもよい。ピッチングに係る状態量とは、例えば、車両の水平状態を基準として車両前部が上昇する方向を正かつ車両前部が下降する方向を負とし、基準からの車両前部の上昇および下降の大きさ、あるいは、この大きさの変化量などである。
10 車両周辺監視装置
11 外界カメラ(監視手段、撮像手段)
14 加速度センサ(加速度検出手段)
21 対象物検出部(監視手段、対象物検出手段)
22 上下動検出部(上下動検出手段)
23 変化量検出部(変化量検出手段)
24 補正値算出部(補正値算出手段)
25 ピッチング補正部(ピッチング補正手段)

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、車両周辺を監視する監視手段と、
    前記監視手段の監視結果に対して車両のピッチングに係る補正を行なうためのピッチング補正値を算出する補正値算出手段と、
    前記ピッチング補正値によって前記監視結果を補正するピッチング補正手段とを備える車両周辺監視装置であって、
    車両の水平状態を基準として車両前部が上昇する方向を正かつ前記車両前部が下降する方向を負とし、前記基準からの前記車両前部の上昇および下降の大きさを所定タイミング毎に順次検出する上下動検出手段を備え、
    前記補正値算出手段は、前記上下動検出手段により所定期間内に検出された前記車両前部の上昇および下降の大きさの移動平均値を、前記上下動検出手段の検出値に対する誤差として、前記移動平均値と前記上下動検出手段の検出値との差分を、前記ピッチング補正値とすることを特徴とする車両周辺監視装置。
  2. 車両に搭載され、車両周辺を監視する監視手段と、
    前記監視手段の監視結果に対して車両のピッチングに係る補正を行なうためのピッチング補正値を算出する補正値算出手段と、
    前記ピッチング補正値によって前記監視結果を補正するピッチング補正手段とを備える車両周辺監視装置であって、
    車両の上下方向位置の時間変化がゼロである状態を基準として車両前部が上昇する方向を正かつ前記車両前部が下降する方向を負とし、前記基準からの前記車両前部の上昇および下降の大きさの変化量を所定タイミング毎に順次検出する変化量検出手段を備え、
    前記補正値算出手段は、前記変化量検出手段により所定期間内に検出された前記車両前部の上昇および下降の大きさの変化量の移動平均値を、前記変化量検出手段の検出値に対する誤差として、前記移動平均値と前記変化量検出手段の検出値の積算値との差分を、前記ピッチング補正値とすることを特徴とする車両周辺監視装置。
  3. 前記補正値算出手段は、前記所定期間として複数の異なる期間毎に対して前記ピッチング補正値を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両周辺監視装置。
  4. 車両の加速度を検出する加速度検出手段を備え、
    前記補正値算出手段は、前記加速度検出手段により所定値以上の加速度が検出されたときに前記ピッチング補正値を算出することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の車両周辺監視装置。
  5. 前記補正値算出手段は、前記上下動検出手段により検出された前記車両前部の上昇および下降の大きさの時間変化が所定閾値以上である場合に前記ピッチング補正値の算出を禁止することを特徴とする請求項1に記載の車両周辺監視装置。
  6. 前記補正値算出手段は、前記変化量検出手段により検出された前記車両前部の上昇および下降の大きさの変化量の時間変化が所定閾値以上である場合に前記ピッチング補正値の算出を禁止することを特徴とする請求項2に記載の車両周辺監視装置。
  7. 前記監視手段は、
    車両の外界を撮像して得た画像を出力する撮像手段と、
    該撮像手段から出力された前記画像に基づき車両外部に存在する対象物を検出する対象物検出手段とを備え、
    前記補正値算出手段は、前記画像中における前記対象物の上下位置の変化に基づき前記ピッチング補正値を算出することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載の車両周辺監視装置。
JP2009127859A 2009-05-27 2009-05-27 車両周辺監視装置 Expired - Fee Related JP4887400B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009127859A JP4887400B2 (ja) 2009-05-27 2009-05-27 車両周辺監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009127859A JP4887400B2 (ja) 2009-05-27 2009-05-27 車両周辺監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010277250A JP2010277250A (ja) 2010-12-09
JP4887400B2 true JP4887400B2 (ja) 2012-02-29

Family

ID=43424173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009127859A Expired - Fee Related JP4887400B2 (ja) 2009-05-27 2009-05-27 車両周辺監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4887400B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6416712B2 (ja) * 2015-08-06 2018-10-31 株式会社Soken ピッチ角推定装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3910345B2 (ja) * 1999-07-13 2007-04-25 本田技研工業株式会社 位置検出装置
JP4120638B2 (ja) * 2004-12-20 2008-07-16 日産自動車株式会社 画像処理装置、および方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010277250A (ja) 2010-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3922194B2 (ja) 車線逸脱警報装置
US9586455B2 (en) Road surface condition estimating apparatus
WO2011039989A1 (ja) 車両周囲監視装置
JP5947268B2 (ja) 車両のロール角推定装置
KR20210006558A (ko) Ecs의 노면정보 보정방법 및 시스템
US8483924B2 (en) Vehicle control system, and operation device
JP6601352B2 (ja) 車両姿勢推定装置
JP2011065338A (ja) 対象物追跡装置及びプログラム
JP5616974B2 (ja) 車載カメラの変位量検出装置
JP5991842B2 (ja) 車載カメラの取付角度補正装置および取付角度補正方法
WO2015159872A1 (ja) 車両のピッチング角算出装置及び光軸調整装置
JP2013216278A (ja) 接地荷重推定装置
JP4887400B2 (ja) 車両周辺監視装置
CN112874529A (zh) 基于事件触发状态估计的车辆质心侧偏角估计方法及系统
JP5792378B2 (ja) 車両の少なくとも1つのヘッドライトの光放射を制御するための方法、装置、およびコンピュータプログラム
JP2012215417A (ja) 加速度補正装置と加速度補正方法、および加速度補正プログラム
JP2011130262A (ja) 車両の周辺監視装置
JP2019029968A5 (ja)
JP4502733B2 (ja) 障害物測定方法及び障害物測定装置
KR102494260B1 (ko) 차량의 주행 지원 장치 및 이의 구동 방법
JP5425500B2 (ja) キャリブレーション装置およびキャリブレーション方法
JP5193148B2 (ja) 車両用撮像装置
JP2017102832A (ja) 車両ピッチ角推定装置
CN113865616B (zh) 车辆悬架姿态测量方法和测量系统
JP2013178136A (ja) 取付け角度補正装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111212

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4887400

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees