JP4887360B2 - 頚椎前方プレート - Google Patents

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Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、「頚椎前方プレート」の表題で2005年6月15日に出願された米国特許出願第11/153,630号の利得を主張し、その内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。
[発明の分野]
本発明は、頚椎前方プレートに関し、特に、新規の改良型H字状の構造を有するこのようなプレートに関する。
頚椎前方プレートおよびそれらの用途は、当技術分野において知られている。このようなプレートは、2つ以上の頚骨を固定し、安定にし、および/または整列させる目的で、これらの椎骨の前方に取り付けられる。これらのプレートは、種々の条件を満たすために、例えば、強度および剛性を付加するために、用いられる。
脊椎の頚部領域は、骨プレートを取り付ける最も脆弱な領域の1つである。頚椎の椎骨は、胸領域、腰領域、および仙骨領域に位置する椎骨よりも小さい。頚椎前方プレートを挿入する脊椎外科医は、第2頚椎C2を下は頚−胸接合部に至るまで露出させる。脊椎のこの領域では、椎骨間の椎間腔が小さい。
頚椎前方椎間板切除術は、脆弱な頚部領域内の損傷した椎間板を治療する最も一般的な外科手術である。前方到達法によって、外科医は、椎間板の全体を除去することができるが、これは、後方外科手術または側方外科手術では、不可能である。さらに、前方挿入法は、骨プレートを比較的複雑ではない経路を通して脊椎に良好に到達させることができるので、脊椎外科医は、前方挿入法を好むことが多い。
椎間板切除術の目的は、崩壊した椎間板を除去することによって、神経根または脊髄への圧力を緩和することにある。この手術では、頚椎への到達は、首の前面の小さい切開口を通してなされる。外科手術中、首の軟組織を切り離し、椎間板が除去される。いくつかの手術では、結果として生じた椎骨間の空間は、開いたまま保持される。しかし、椎間腔の正常な高さを保持するために、外科医は、空間を骨グラフトで充填し、プレートを椎骨の前面に取り付ける方法を選択的に用いることができる。骨グラフトは、患者の体(多くの場合、骨盤領域)または骨バンクのいずれかから得られる小骨片であればよい。この骨片は、椎間板を充填し、理想的には、椎骨を互いに接合または融合する。
現存する形式の頚椎プレートは、一般的に、特定の用途の要求に応じて、2つ以上の椎骨間に及ぶように、長くなっている。これらのプレートは、プレートが取り付けられる椎骨の湾曲に適合するように、脊椎軸と直交する方向に略湾曲している。加えて、この種のプレートは、頚椎の湾曲に整合するように、脊椎軸に沿って長手方向に略凹状に湾曲している。
頚椎プレートには、骨ネジを受入れる開口が設けられる。典型的には、頚椎プレートは、頚椎プレートの開口を通る骨ネジによって、隣接する椎骨に固定される。椎骨ネジがプレートから外れないように保持するために、ネジ係止システムが設けられる。本発明では、プレートの各開口は、分割リングを受入れる溝または凹部を有するが、どのような他の適切なネジ係止システムが用いられてもよい。分割リングは、骨プレートに予め組み込まれてもよい。分割リングは、骨ネジが骨プレートの開口に挿入されたとき、拡張するように寸法決めされるとよい。骨ネジのヘッドが分割リングを通過すると、分割リングは、それ自体のバネ張力によって収縮する。分割リングがその未拡張状態に戻されると、分割リングの下面と骨ネジの上向き面との係合によって、骨ネジは、骨プレートから外れることができない。「骨ネジ保持システム」という表題で2003年8月5日に刊行された米国特許第6,602,255号、および「整形外科移植アセンブリ」という表題で2001年7月17日に刊行された米国特許第6,261,291号は、いずれも、骨ネジを骨プレートに固定するのに用いられる装置を開示している。これらの特許の内容は、参照することによって、それらの全体がここに完全に記載されるかのように、含まれるものとする。
これまでの先行技術の発展にもかかわらず、骨グラフトまたは他の装置を椎間腔内に保持または位置決めし、捩れ抵抗をもたらし、さらに食道との干渉を避ける構造を有する、改良された頚椎前方プレートが必要とされている。
本発明の第1態様は、骨固定装置に関する。この第1態様によれば、骨プレートは、好ましくは、支持バーと、支持バーを互いに接続するように構成された少なくとも1つの交差コネクタ部材と、を備える。交差コネクタ部材は、好ましくは、凹んだ前面および椎間腔内に入り込むように構成された後面を有する。骨プレートを頚椎前方に沿って椎骨に固定する締付け具を受入れる少なくとも1つの開口が、支持バーの各々内に形成されてもよい。
この態様のいくつかの実施形態では、骨プレートは、頚椎前方に沿って3つの椎骨を係合するために、互いに分離した2つの交差コネクタ部材を備えてもよい。
この態様のいくつかの実施形態では、骨プレートは、略湾曲した前面を備えてもよい。
この態様のいくつかの実施形態では、交差コネクタ部材の前面は、食道に対して余空間をもたらすのに十分に凹んでいる。
この態様のいくつかの実施形態では、交差コネクタ部材の後面は、骨プレートに捩り抵抗をもたらす。
この態様のいくつかの実施形態では、締付け具は、分割リングによって、骨プレートに固定される。
この態様のいくつかの実施形態では、第1の支持バーおよび第2の支持バーは、実質的に平行で、かつ骨プレートの長軸を中心として対称的である。
本発明の他の態様は、他の骨固定装置に関する。この態様によれば、骨プレートは、好ましくは、支持バーを互いに接続するように構成された少なくとも1つの交差コネクタ部材を備える。交差コネクタ部材は、好ましくは、椎間腔内に入り込むように構成された後面を有する。骨プレートを頚椎前方に沿って椎骨に固定する締付け具を受入れる少なくとも1つの開口が、支持バーの各々内に形成されてもよい。
本発明の他の態様は、骨固定装置を、頚椎前方に沿って、椎間腔によって分離された少なくとも2つの椎骨に固定する方法に関する。この方法は、好ましくは、交差コネクタによって接続された1対の略平行の支持バーを有する骨プレートを頚椎前方に沿って少なくとも2つの椎骨に当てるステップと、交差コネクタ部材の後面の拡張部を椎間腔内に挿入するステップと、締付け具を用いて、脊椎の正中線の左側の第1の支持バーを頚椎に沿って椎骨に取り付けるステップと、締付け具を用いて、脊椎の正中線の右側の第2の支持バーを頚椎に沿って椎骨に取り付けるステップと、前記ブリッジの前面を横切って前記支持バーの各々内に延在する凹状領域内に、食道を配置させるステップと、を含む。
本発明のさらに他の態様は、頚椎前方固定プレートに関する。この態様によれば、骨プレートは、好ましくは、前面および後面と第1の端および第2の端とを有する互いに離間した第1の細長バー部材および第2の細長バー部材を備える。少なくとも1つのブリッジは、好ましくは、互いに離間した第1のバー部材および第2のバー部材を互いに接続する。ブリッジは、細長部材の第1の端および第2の端の間に位置してもよい。ブリッジは、好ましくは、ブリッジを横切って第1のバー部材および第2のバー部材の前面内に延在する窪みを有する前面バーを有する。ブリッジは、第1の部材および第2の部材の後面の少なくとも一部を越えて延在する後面を有してもよい。
この態様のいくつかの実施形態では、第1の部材および第2の部材の前面は、ブリッジの窪み内の領域を除いて、凸状である。ブリッジの窪みは、好ましくは、凹面を有する。
この態様のいくつかの実施形態では、第1の細長バー部材および第2の細長バー部材の後面は、ブリッジの後面の領域を除いて、凹状である。ブリッジの後面は、実質的に平坦であってもよい。
この態様のいくつかの実施形態では、骨プレートは、細長部材の第1の端および第2の端の中間に位置する1対のブリッジ要素を備えてもよい。
この態様のいくつかの実施形態では、窪みは、食道に対して余空間をもたらすのに十分な深さを有し、第1の部材および第2の部材は、略平行である。
この態様のいくつかの実施形態では、第1のバー部材および前記第2のバー部材の凹状後面および凸状前面は、第1の端および第2の端の間に細長の方向に延在する円弧部分と、それと略直交する方向に延在する円弧部分と、を有してもよい。
本発明の他の態様によれば、椎骨を前方固定するプレートは、脊椎の正中線の左側および右側に配置された支持バーと、前後視野で椎間腔の領域内に位置決めするために、支持バー間に横方向に延在する少なくとも1つの交差コネクタまたはブリッジ部材と、を備える。加えて、このプレートは、少なくとも2つの椎骨間に及ぶのに十分な長さを有し、骨ネジのような嵌合締付け具のヘッドを受入れるように形作られた1つまたは複数の開口を備える。
互いに隣接する椎骨の融合の後、骨グラフト材料と、勿論、他の適切な椎間板移植スペーサとを固定する目的で、交差コネクタ部材は、椎間腔の前部内にわずか入り込む。椎間腔内にわずかに入り込んだ交差コネクタ部材の部分は、融合した骨グラフト材料に対して支え壁として作用する。外科手術の後、脊椎がいずれかの方向に運動すると、融合した骨グラフト材料が弛むことがあるが、この好ましい実施形態によれば、このような運動をなくすことができる。
本発明の他の態様によれば、プレートに含まれる各交差コネクタ部材は、捩れ抵抗を得る目的で、椎間腔内にわずかに入り込む。好ましい頚椎前方プレートは、そのプレートが取り付けられる椎骨の湾曲と適合するように、横方向に湾曲し、頸椎の湾曲と整合するように、長手方向に凹状に湾曲している。交差コネクタ部材は、椎間腔に入り込むことによって、好ましい骨プレートの前述の構成を満たしながら、回転運動に耐えるのに十分な厚みを有することができる。外科手術の後、人体の殆ど全ての運動が、脊椎軸の移動をもたらし、その結果、曲げモーメントが生じる。相継ぐモーメントが生じるごとに、骨グラフト材料が押し退けられる可能性がある。しかし、本実施形態によれば、このようなモーメントの影響をなくすことができる。
本発明のさらに他の態様では、プレートに含まれる各交差コネクタ部材は、食道に対して余空間をもたらすために、支持バーの後方に凹んだ前面を有する。プレートが脊椎の椎骨に取り付けられた後、食道がプレートに対して隣接して位置付けされる。もし食道が隣接するプレートの交差コネクタ部材が、支持バーの後方に凹んでいれば、食道は、抵抗を受けずに、プレートに隣接して位置付けされる。このように、本発明は、食道に対して十分な余空間をもたらすことができる。
本発明のこれらおよび他の目的は、添付の図面に基づく以下の詳細な説明から明らかになるだろう。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について説明する。
図1〜5に示される本発明の好ましい実施形態は、改良されたH字状頚椎前方プレートを対象とする。以下、図面について説明する。図1〜5は、本発明の原理によって作製された骨プレート、さらに具体的には、総称的に10で示される改良されたH字状頚椎前方プレートの構造を示している。骨プレート10は、どのような適切な生態適合性材料、例えば、チタン、チタン合金、ステンレス合金、コバルトクロム合金、または吸収性材料などから作製されてもよい。骨プレート10は、1対の支持バー12,14を有し、これらの支持バー12,14は、各々、前面11と、13で示される略湾曲した側方外縁を有している。
図1では、好ましい骨プレート10は、長軸1を有するとして示されている。骨プレート10が移植されると、長軸1は、頚椎前方の正中線と一直線に並び、骨プレート10の対称軸として機能する。好ましい骨プレート10では、第1の支持バー12および第2の支持バー14は、長軸1の両側で、長軸1から等距離に位置する。骨プレート10が対称的なので、第1の支持バー12は、頚椎前方の正中線の右側または左側のいずれに配置されてもよく、同様に、第2の支持バー14は、頚椎前方の正中線の右側または左側のいずれに配置されてもよい。
好ましい実施形態では、支持バー12,14は、互いに平行に延在し、かつ互いに離間され、それらの間に開口を形成する。好ましくは、支持バー12、14は、互いに向き合った縁面16を備え、これらの縁面16は、開口15の側面をなす。各支持バー12,14は、好ましくは、骨ネジ(図示せず)を受入れる3つの開口20を備えている。好ましくは、これらの骨ネジ開口は、各支持バーの第1の端および第2の端と、骨プレート10の中心軸2に沿った箇所と、に配置される。軸2も、対称軸をなし、これによって、骨プレートをいずれの方位に移植することもできる。支持バー12,14の第1の端および第2の端の各々の外縁17は、好ましくは、約4mmの半径を有している。
好ましい実施形態では、骨プレート10は、2つの交差コネクタまたはブリッジ部材18を備える。これらの交差コネクタ18は、開口15を画定する。好ましい骨プレート10は、頚椎前方に沿って3つの椎骨を係合する。骨プレートは、各交差コネクタ部材18が椎間腔の中心に位置するように、寸法決めされている。図1には、2つの交差コネクタが示されているが、もし骨プレート10が2つの椎骨に及ぶように意図されているなら、単一の交差コネクタが用いられてもよい。交差コネクタ部材18は、第1の支持バー12および第2の支持バー14を互いに接続する。開口15は、縁16と交差コネクタ部材18の水平部分19との間の移行部分として機能する湾曲部分24を有している。水平部分19は、支持バー12,14の実質的に平らな縁部分16と直交している。好ましい実施形態では、湾曲部分24は、約2mmの半径を有している。好ましい骨プレート10の前面11は、骨と一致するように、例えば、骨の前椎骨面と一致するように、全体的に略凸状に湾曲している。
前述したように、他の実施形態では、骨プレート10は、1つの交差コネクタ部材18のみを備えてもよく、この場合、頚椎前方に沿って2つの椎骨を係合する。さらに他の実施形態では、骨プレート10は、3つの交差コネクタ部材18を備えてもよく、この場合、頚椎前方に沿って4つの椎骨を係合する。
骨プレート10は、締付け具を受入れて骨プレート10を頚椎前方に沿って椎骨に固定するために、少なくとも1対の開口20を備えている。これらの開口20の内、少なくとも1つは、第1の支持バー12に形成され、少なくとも他の1つは、第2の支持バー14に形成される。骨プレートの開口20は、周方向の面取り縁22によって囲まれるとよい。面取り縁22には、締付け具を受入れる骨プレートの開口20の直径に向かって徐々に縮径するようなテーパが付されている。
図2,5を参照すると、骨プレートの好ましい後面27が示されている。この後面27は、骨プレートが取り付けられる椎骨の湾曲に適合するように、横方向に略湾曲している。加えて、好ましい骨プレート10の面27は、頚椎の湾曲と整合するように、長手方向に凹状に湾曲している。
図3は、図2の線3−3に沿った交差コネクタ18の断面図である。交差コネクタ部材18は、後面28を有している。この後面28は、頚椎前方の椎間腔内に入り込むことを目的とし、少なくとも支持バーの隣接部分を越えて突出している。
また、交差コネクタ部材18の前面は、約12.5mmの半径を有する好ましくは凹状に窪んだ部分30を備えている。交差コネクタ部材18のこの窪んだ部分30は、後方に凹み、第1の支持バー12および第2の支持バー14の両方の少なくとも一部内に延在している。好ましい実施形態では、支持バー12,14のこの窪みは、支持バーの幅の約半分に延び、孔20に隣接して終端している。骨プレート10が脊椎の椎骨に固着された後、食道は、交差コネクタ部材18の窪んだ部分30の領域内に余空間を有するか、または窪んだ部分30に面して位置する。好ましい実施形態では、食道は、干渉することなく、交差コネクタ部材18の窪んだ部分30の領域内に余空間を有するか、または窪んだ部分30に面して位置することができる。従って、この好ましい実施形態では、食道に対して十分な余空間が得られる。
頚椎前方の中央の6mmの領域において、食道と椎体の前面との間に1.5mm未満、好ましくは、約1mmの距離があることに留意されたい。従って、骨プレートの厚みを考慮すると共に、窪んだ部分30を設けることによって、食道に対して余空間をもたらすことができる。
また、この図には、骨プレート10の前面11が示されている。この前面11は、13で示される略湾曲した側面を有している。骨プレート10のこの略湾曲した側面13は、頚椎前方の周囲の本体部分に適合する。図2に示されるように、好ましい頚椎前方プレートは、その骨プレートが取り付けられる椎骨の湾曲に適合するように、軸2に沿って横方向に湾曲し、頚椎の湾曲と整合するように、軸1に沿って長手方向に凹んでいる。従って、前面11は、横方向に凸状に湾曲し、後面27は、横方向に凹状に湾曲すると共に、長手方向に湾曲している。従って、骨プレート10は、2つの方向に湾曲する構成要素を含んでいる。
図4は、図1の線4−4に沿った断面図である。好ましい交差コネクタ部材18は、脊椎の正中線に沿った略矩形断面32の突出部分を有している。交差コネクタ部材の略矩形断面の突出部分は、その大きな断面によって、骨プレート10に付加的な捩じれ抵抗をもたらす。交差コネクタ部材18の後部を椎間腔内に入り込ませることによって、交差コネクタ部材18は、好ましい骨プレートの構成を満たしながら、回転運動に耐えるのに十分な厚みを有することができる。交差コネクタ部材の後面28は、椎間腔内に入り込み、融合骨グラフト材料用の支え壁として作用する。外科手術の後、脊椎がいずれかの方向に運動すると、骨グラフト材料が弛むことがあるが、この好ましい実施形態によれば、このような運動の影響をなくすことができる。
図5は、図1の線5−5に沿った断面図である。図5には、例えば、骨ネジのような締付け具(図示せず)を受入れる骨プレート開口20の断面が示されている。骨プレート開口20の周方向面取り縁22が、骨プレート10の前面11に位置している。骨プレート20の表面36によって画定される溝の内側の表面34に、分割リングを位置させることができる。分割リングは、骨ネジを骨プレート開口20に挿入するとき、拡張するように寸法決めされている。骨ネジのヘッドが分割リングを通過すると、分割リングは、それ自体のバネ張力によって収縮する。骨ネジが分割リングを通過した後、分割リングは、未拡張状態に戻り、分割リングの下面と骨ネジの上向き面の係合によって、骨ネジが骨プレート10から外れるのを防止する。骨ネジは、骨プレートの開口20の棚面38に固定される。「骨ネジ保持システム」という表題の米国特許第6,602,255号は、骨ネジを骨プレートに固定するのに用いられる装置を開示している。この内容は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。勿論、脊椎骨が孔20から確実に外れないようにする他の方法が用いられもよい。
図5を参照すると、好ましい実施形態では、支持バー12,14の前面11の半径は、約75mmである。湾曲した隅部分40は、支持バー12,14の前面11から支持バー12,14の側部42への移行部として作用する。湾曲した隅部分40は、約1mmの半径を有している。骨プレートは、安定化を得るのに必要な強度を維持しながら、可能な限り薄くされるべきである。
ここでは、本発明を特定の実施形態を参照して説明したが、これらの実施形態は、本発明の原理および用途の単なる例にすぎないことを理解されたい。従って、例示的な実施形態に対して、数多くの修正がなされ、改良されてもよく、また、特許請求の範囲に記載される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、他の構成が考案されてもよいことを理解されたい。
本発明は、例えば、制限されないが、食道との干渉を回避する頚椎前方プレートを含む産業上の利用可能性を有する。
本発明による頚椎前方プレートの平面図である。 図1の側面図である。 図2の線3−3に沿った断面図である。 図1の線4−4の断面図である。 図1の線5−5の断面図である。

Claims (19)

  1. 少なくとも第1および第2の椎骨を係合する骨固定装置において、
    第1の支持バーおよび第2の支持バーを有する骨プレートと、
    前記第1の支持バーおよび前記第2の支持バーを互いに接続する少なくとも1つの交差コネクタ部材であって、前記交差コネクタ部材は、前面および後部分を有し、前記前面は少なくとも前記第1および第2の支持バー間が凹み、前記後部分の少なくとも一部が椎間腔内に入り込むように構成される、少なくとも1つの交差コネクタ部材と、
    前記第1の支持バーに形成された少なくとも第1および第2の開口前記第2の支持バーに形成された少なくとも第3および第4の開口であって、前記第1および第3の開口は、前記骨プレートを頚椎前方に沿って前記第1の椎骨に固定する締付け具を受入れるのに用いられ、前記第2および第4の開口は、前記骨プレートを頚椎前方に沿って前記第2の椎骨に固定する締付け具を受入れるのに用いられる、開口と、
    を備え、
    前記骨固定装置は、前記第1の椎骨と前記第2の椎骨間の運動を防止し、前記交差コネクタ部材の前記前面は、食道に対して余空間をもたらすのに十分に凹んでいることを特徴とする骨固定装置。
  2. 互いに分離した2つの交差コネクタ部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の骨固定装置。
  3. 前記骨プレートは、頚椎前方に沿って第1、第2および第3の椎骨を係合するように構成されることを特徴とする請求項2に記載の骨固定装置。
  4. 前記骨プレートを頚椎前方に沿って前記第3の椎骨に固定する締付け具を受入れるのに用いられる前記第1の支持バーに形成された第5の開口と、前記骨プレートを頚椎前方に沿って前記第3の椎骨に固定する締付け具を受入れるのに用いられる前記第2の支持バーに形成された第6の開口とをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の骨固定装置。
  5. 前記骨プレートは、略湾曲した前面を有することを特徴とする請求項1に記載の骨固定装置。
  6. 前記交差コネクタ部材の前記後部分の前記一部は、前記骨プレートに捩り抵抗をもたらすことを特徴とする請求項1に記載の骨固定装置。
  7. 前記第1の支持バーおよび前記第2の支持バーは、前記骨プレートの長軸を中心として対称的であることを特徴とする請求項1に記載の骨固定装置。
  8. 前記第1の支持バーおよび前記第2の支持バーは、実質的に平行であることを特徴とする請求項1に記載の骨固定装置。
  9. 少なくとも第1および第2の椎骨を係合する骨固定装置において、
    第1の支持バーおよび第2の支持バーを有する骨プレートと、
    前記第1の支持バーおよび前記第2の支持バーを互いに接続する少なくとも1つの孔の開いていない交差コネクタ部材であって、前記交差コネクタ部材は、前面および後部分を有し、前記前面は少なくとも前記第1および第2の支持バー間が凹み、前記後部分の少なくとも一部が椎間腔内に入り込むように構成される、少なくとも1つの交差コネクタ部材と、
    前記第1の支持バーに形成された少なくとも第1および第2の開口と前記第2の支持バーに形成された少なくとも第3および第4の開口であって、前記第1および第3の開口は、前記骨プレートを前記第1の椎骨に固定する締付け具を受入れるのに用いられ、前記第2および第4の開口は、前記骨プレートを前記第2の椎骨に固定する締付け具を受入れるのに用いられる、開口と、
    を備え、
    前記骨固定装置は、前記第1の椎骨と前記第2の椎骨間の運動を防止し、前記交差コネクタ部材の前記前面は、食道に対して余空間をもたらすのに十分に凹んでいることを特徴とする骨固定装置。
  10. 少なくとも第1および第2の椎骨を係合する頚椎前方固定プレートにおいて、
    前面および後面と、第1の端および第2の端とを有する互いに離間した第1の細長バー部材および第2の細長バー部材と、
    前記互いに離間した第1のバー部材および第2のバー部材と一体的に形成され且つ前記第1のバー部材および第2のバー部材を互いに接続する少なくとも1つのブリッジであって、前記ブリッジは、前記細長部材の前記第1の端および前記第2の端の間に位置し、前記少なくとも1つのブリッジは、前記ブリッジを横切って前記第1のバー部材および前記第2のバー部材の前記前面内に延在する窪みを有する前面バーを有し、前記少なくとも1つのブリッジは、前記第1の部材および前記第2の部材の前記後面の少なくとも一部を越えて少なくともその一部が延在する後面を有する、少なくとも1つのブリッジと、
    前記骨プレートを前記第1および第2の椎骨に固定する締付け具を受入れるのに用いられる前記第1のバー部材に形成された少なくとも第1および第2の開口と、前記骨プレートを前記第1および第2の椎骨に固定する締付け具を受入れるのに用いられる前記第2のバー部材に形成された少なくとも第3および第4の開口と、
    を備え、
    前記窪みは、食道に対して余空間をもたらすのに十分な深さを有することを特徴とする頚椎前方固定プレート。
  11. 前記第1の部材および前記第2の部材の前記前面は、前記ブリッジの前記窪み内の領域を除いて、凸状であることを特徴とする請求項10に記載の頚椎前方固定プレート。
  12. 前記窪みは、凹面を有することを特徴とする請求項11に記載の頚椎前方固定プレート。
  13. 前記第1の細長バー部材および前記第2の細長バー部材の前記後面は、前記ブリッジの後面の領域を除いて、凹状であることを特徴とする請求項11に記載の頚椎前方固定プレート。
  14. 前記ブリッジの前記後面は、実質的に平坦であることを特徴とする請求項13に記載の頚椎前方固定プレート。
  15. 前記第1のバー部材および前記第2のバー部材の前記凹状後面および前記凸状前面は、前記第1の端および前記第2の端の間に細長の方向に延在する円弧部分と、それと略直交する方向に延在する円弧部分と、を有することを特徴とする請求項13に記載の頚椎前方固定プレート。
  16. 前記第1の細長バー部材および前記第2の細長バー部材の前記後面は、前記ブリッジの後面の領域を除いて、凹状であることを特徴とする請求項10に記載の頚椎前方固定プレート。
  17. 前記ブリッジの前記後面は、実質的に平坦であることを特徴とする請求項10に記載の頚椎前方固定プレート。
  18. 前記細長部材の前記第1の端および前記第2の端の中間に位置する1対のブリッジ要素を備えることを特徴とする請求項10に記載の頚椎前方固定プレート。
  19. 前記第1の部材および前記第2の部材は、略平行であることを特徴とする請求項10に記載の頚椎前方固定プレート。
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