JP4885821B2 - アンテナ装置および移動体無線通信機 - Google Patents

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本発明は、携帯無線機のアンテナ装置に関し、特に携帯電話などの移動体通信機器に複数システムのアンテナを搭載する場合などにおけるセットサイズの小型化技術に関する。
近年の携帯電話端末においては薄型化や小型化が進んでおり、筐体内の各種基板や部品の実装スペースが少なくなってきていることから、アンテナに対しても小型化が要求されている。特にアンテナはその特性確保の為には電気的体積を大きくすることが要求される。従来の技術ではアンテナ周囲の導電性部材や基板上のグランドパターンを削減したり、アンテナ実装部分を筐体から突出させるなどして、アンテナの電気的な体積を確保している。
例えば、下記特許文献1に記載の技術では、上部ユニットが有する導電性の上部筐体の内部に、上部基板が設けられ、下部ユニットが有する非導電性の下部筐体の内部に、フレキシブルケーブルを介して上部基板と接続された下部基板が設けられている携帯電話機において、下部ユニットの内部かつヒンジ部の近傍に、補助金具で支持されているアンテナ素子を設けている。上部基板は、ネジにより上部筐体に固定される他、フレキシブルケーブルの近傍で上部基板のグラウンド部が、複数の導電性ネジを介して上部筐体に電気的に接続されている構成が開示されている。このような折り畳み式の構造、かつ、アンテナが下部ユニットの内部かつヒンジ部の近傍に設けられている携帯無線機におけるアンテナの指向性を改善することができる。
特開2006−254375号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の構成でも、小型化という面では不十分であった。
本発明は、アンテナ装置および移動体無線通信機におけるより一層の小型化を目的とする。
本発明の一観点によれば、第1の筐体と、第2の筐体と、該第1の筐体から延長された第1のヒンジ筐体と、該第2の筐体から延長された第2のヒンジ筐体と、を有し、前記第1のヒンジ筐体と前記第2のヒンジ筐体とはヒンジ回動部を構成し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは、前記ヒンジ回動部により接続されている移動体無線通信機であって、前記ヒンジ回動部に第1のアンテナが内蔵されていることを特徴とする移動体無線通信機が提供される。これにより、アンテナ実装によって該第1の筐体内の実装スペースには影響を与えない。また、TV視聴時やハンズフリー通話時など、端末を開いた状態で置く際などに、金属や損失のある材質上に置いた場合でもアンテナは置かれる面から離れている。
また、第1の筐体と、第2の筐体と、該第1の筐体から延長された第1のヒンジ筐体と、該第2の筐体から延長された第2のヒンジ筐体と、を有し、前記第1のヒンジ筐体と前記第2のヒンジ筐体とはヒンジ回動部を構成し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは、前記ヒンジ回動部により接続されている移動体無線通信機であって、前記第1のアンテナは前記第1のヒンジ筐体に内蔵されており、前記第1のヒンジ筐体は、前記ヒンジ回動部内の回動軸方向端部に配置されていることを特徴とする移動体無線通信機が提供される。これにより、アンテナの周囲空間をより広く確保することが可能となる。
前記第1のヒンジ筐体は、前記第2のヒンジ筐体の両側に設けられ、そのいずれか一方に前記アンテナが配置されていることが好ましい。また、さらに前記第1のヒンジ筺体と前記第2のヒンジ筺体とを回動可能に接続する回動機構部品と、前記回動機構部品を保持するヒンジ金属板を有し、該ヒンジ金属板は前記回動機構部品の回転軸に垂直なヒンジ金属垂直面を少なくとも有しているので、アンテナからはヒンジ回動機構部品を挟んだ逆側の領域はヒンジ金属板で遮蔽されているのが好ましい。
また、第2のアンテナをさらに有し、第2のアンテナは、第1の筐体のヒンジ側の端部に配置されており、ヒンジ金属垂直面は、第1のアンテナと第2のアンテナの間に配置されているので、2つのアンテナはヒンジ金属垂直面により遮蔽される。
上記において、第1のアンテナはGPSシステムに対応していれば、特に天頂方向および水平面より上半球からのGPS信号を受信する。
上記において、第2の筐体と第2のヒンジ筐体は、回動機構部品の回転軸と直交する軸で回動可能な第2の回動機構部品を介して接続されており、第2の筐体は画面表示部が設けられているので、画面表示部を内側にして閉じる形状と、画面表示部を外側にして閉じる形状の2通りの閉じ状態を取りうる。
また、上記の構成において、第1の筐体内の第1の回路基板と、第1の回路基板上に形成された第1の接触パターンと、第1の接触パターンと第1の負荷定数回路を介して接続される第1のグランドパターンとを有し、ヒンジ金属板は第1の接触パターンと接続されているので、第1の負荷定数回路を調整することにより、アンテナ電流の経路としてのヒンジ金属の見え方を変化させることが出来る。
本発明の移動体無線通信機によれば、第1の筐体と、第2の筐体と、第1の筐体から延長された第1のヒンジ筐体と、第2の筐体から延長された第2のヒンジ筐体と、回動機構部品とを有し、第1のヒンジ筐体と第2のヒンジ筐体は回同機構部品を介して同一軸線上で回動可能に接続されることでヒンジ回動部を構成し、第1の筐体と第2の筐体はヒンジ回動部で開閉可能に接続されている構成において、ヒンジ回動部にアンテナが内蔵することで、アンテナ実装によってこの第1の筐体内の実装スペースには影響を与えることはない。従って、携帯端末全体の小型化、薄型化が可能となり携帯性に優れた移動体無線通信機を提供できる。
また、TV視聴時やハンズフリー通話時など、端末を開いた状態で端末を設置する場合などにおいて、金属や損失のある材質上に置いた場合でも、アンテナは設置面から離れているため、劣化を軽減できるという利点がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態による移動体無線機について説明する。尚、実施の形態を説明するすべての図面において、同様の機能を有する部分には同一の符号を付けるとともに、本発明を特徴づける部分を除いて、同一の部分は同一の符号を使い、繰り返しの説明は省略する。
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1A(a)、(b)、図1B(c)は、本発明の第1の実施の形態による移動体無線機の一例である携帯電話機の構成例を示した図であり、図1A(a)は側面図、図1A(b)は代表的な内部構造を示した正面透視図、図1B(c)は代表的な内部構造を示した背面透視図である。
本実施の形態による携帯電話機は、ヒンジ部3を介して回動可能に接続された第1の筐体1と第2の筐体2とを有して構成されている。第1の筐体1と第2の筐体2とは、ヒンジ部3において、同一軸線上で回動可能に分割配置された第1のヒンジ筐体部15と第2のヒンジ筐体部16とをそれぞれ形成しており、第2のヒンジ筐体部16は第1のヒンジ筐体部15a・15bで挟まれるように配置されている。また、第1のヒンジ筐体部15a・15bのうちの一方15aと第2のヒンジ筐体部16とは、例えば、両筐体の対向面に設けられた貫通孔をそれぞれ貫通して設けられている回動機構部品17により回動可能に接続されている。
第1の筐体1には、第1の回路基板4が内蔵されており、第1の回路基板4は信号伝達用同軸ケーブル18を介して第2の筐体2に内蔵されている第2の回路基板5と接続されている。一方の端が第1の回路基板4に接続された信号伝達用同軸ケーブル18は、第1の筐体1から回動機構部品17が配置されていない側の第1のヒンジ筐体部15aに入り、ヒンジ回動軸にほぼ沿うようにして第2のヒンジ筐体部16内を通り第2の筐体2に入り、もう一方の端が第2の回路基板5と接続される。第1の回路基板4には、高周波無線回路12が実装されており、高周波無線回路12は給電線路14を介して接点パターン13と接続されている。第1のヒンジ筐体部15には、第1のアンテナ6が内蔵されており、第1のアンテナ6はその一部にアンテナバネ部11を備えている。アンテナバネ部11を接点パターン13と接触することにより、アンテナ6は高周波無線回路12と接続される。
本実施の形態による携帯電話において、アンテナ6は第1の筐体1内の実装部品や第1の回路基板4との距離が離れた位置に実装されているため、第1の筐体1内でアンテナ6の電気的体積を確保する必要は無い。すなわち、第1の回路基板4には第1の筐体1のヒンジ側端部まで部品を実装することが可能となるため、アンテナ特性のために実装面積を犠牲にする必要は無くなり、部品実装に関して筐体内空間を有効に使うことができる。また、アンテナ特性のために、第1の回路基板4上のグランドパターンや実装部品からの高さを確保する必要がないため、第1の筐体1を薄く構成することが可能となり、結果として装置の小型化、薄型化が可能となり、携帯性に優れた携帯電話端末を実現することができる。
また、TV視聴時やハンズフリー通話時など、携帯端末を開いた状態で置いて使用する場合には、携帯端末の背面側、すなわち第1の筐体1の第1のヒンジ筐体部15a・15bが形成されている面とは逆の面が設置面となるが、設置面側に金属や損失性の素材が近接した場合でも、アンテナ6は設置面とは離れた位置に実装されるためそれらの影響を受けにくく安定した性能を提供できる。
さらに、上記の実施の形態におけるアンテナ6、高周波無線回路12が特にGPSシステムに対応している場合は、携帯端末を開いて表示部10を見ながら位置情報を取得する形態が考えられる。この場合に、アンテナ6はGPS衛星が存在する天頂方向および水平面より上半球に対して比較的見通しが良い配置となるため、GPS信号に対して安定した受信状況を確保できるという利点もある。
尚、本実施の形態において、第1の筐体1側に送話部7と操作キー8とが配置され第2の筐体2側に受話部9と表示部10とが配置された構造を例にして説明したが、第2の筐体2側に送話部7と操作キー部8が配置され、第1の筐体1に受話部9と表示部10とが配置されている構成であっても良い。
また、本実施の形態において、第1のヒンジ筺体部15a、15bが第2のヒンジ筺体部16の両側に配置された構造を例にして説明したが、第1のヒンジ筺体部と第2のヒンジ筺体部とが1つずつ配置されたり、第1のヒンジ筺体部若しくは第2のヒンジ筺体部がさらに複数の部分に分割されて配置されている構成でも良い。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図2A(a)〜図2C(d)は、本実施の形態による携帯電話機の一構成例を示した図であり、図2A(a)は側面図、図2A(b)は内部構造例を示した背面透視図、図2B(c)はヒンジ部構造例、図2C(d)は第1の回路基板の斜視図である。また、図2D(e)は第1の筐体内の代表的な内部構造例を示した斜視透視図である。
図2B(c)に示すように、ヒンジ部に設けられる回動機構部品17は、ヒンジ金属板19により保持されている。ヒンジ金属板19は、携帯電話機の幅方向に延在する基部19−1と、その両側において垂直方向に折れ曲がる側部19−2、19−3と、例えば側部19−2から突出する回動機構部品17の回動軸に垂直な面19Aと、側部19−2、19−3の端部において、筐体の面に平行に設けられ第1の回路基板4と接触するように構成される接触部である第1のヒンジ金属接触部20と第2のヒンジ金属接触部21とを有している。
図2C(d)に示すように、第1の回路基板4上には第1のヒンジ金属接触部20と接触する位置に設けられた第1のヒンジ接触パターン22と、第2のヒンジ金属接触部21と接触する位置に設けられた第2のヒンジ接触パターン23と、を有している。第1のヒンジ接触パターン22と第2のヒンジ接触パターン23とは、共に、第1の回路基板4の表裏両面に形成されたパターンがスルーホールを介して導通した両面パターンとなっている。また、第1のヒンジ接触パターン22と第2のヒンジ接触パターン23とは、それぞれ第1のヒンジ負荷定数部24と第2の負荷定数部25とを介して第1の回路基板4のグランドパターン(図示しないが、例えば、第1の回路基板4に形成され、グランドを形成している)と接続されている。尚、GNDという文字の記載は、図2A(b)の2箇所のみに付加したが、その他の部分においてはGNDの文字を省略している。
さらに、第1の回路基板4は、第1の高周波無線回路12と、第1の接点パターン13と、第1の高周波無線回路12・第1の接点パターン13を接続する第1の給電線路14と、を有している。第1の接点パターン13は、第1の回路基板4の両面に形成されたパターンがスルーホールを介して導通した両面パターンとなっている。したがって、図2D(e)に示すように、第1のヒンジ筐体部15b(図1)に内蔵された第1のアンテナ6は、第1のアンテナバネ部11を介して第1の接点パターン13と接続することにより第1の高周波無線回路12と接続される。さらにまた、第1の回路基板4は、第2の高周波無線回路26と、第2の接点パターン27と、第2の高周波無線回路26、第2の接点パターン27を接続する第2の給電線路28と、を有している。第2のアンテナ29は、少なくともその開放端が第1のアンテナ6に対してヒンジ金属板の垂直面19Aを挟んで逆側の領域になるように第1の筐体1のヒンジ側の端部に実装されており、第2のアンテナバネ部30を介して第2の接点パターン27と接続することにより、第2の高周波無線回路26と接続されている。ここで、第1のアンテナ6と第1の高周波回路12とが使用する通信システムと、第2のアンテナ29と第2の高周波回路26とが使用する通信システムとは、異なる通信システムである。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、第1のアンテナ6からはヒンジ金属板の垂直面19Aにより信号伝達用同軸ケーブル18が遮蔽されるため、ヒンジ回動による信号伝達用同軸ケーブル18の状態変化の影響を受けにくくなる。従って、安定したアンテナ特性が得られるという効果がある。
また、異なる通信システムで使用する第1のアンテナと第2のアンテナの、特にそれらの開放端同士を、ヒンジ金属板の垂直面19Aで遮蔽して離れた位置に配置することにより、空間を介した互いのアンテナ間の干渉を軽減することができる。従って、ヒンジ金属板の垂直面19Aがない場合は、干渉を軽減するためには2つのアンテナ間の距離をさらに離すため少なくともいずれか一方のアンテナ体積を大きくする必要があり、そのことが携帯電話端末自体の体積の増大に繋がってしまうところを、互いのアンテナ体積に影響を与えずに近接して配置することが可能となり、結果として複数システムのアンテナを実装した携帯電話端末の体積を小さく構成できる。
さらに、第1のヒンジ負荷定数部24と第2の負荷定数部25とを調整することにより、アンテナ電流の経路としてのヒンジ金属板19の見え方を変化させることが出来る。従って、ヒンジ金属板19上のアンテナ電流分布が、放射を打ち消すような分布となっている場合にはこれを回避し、さらに、放射に寄与するような電流分布に調整することが可能となり、結果としてより高いアンテナ効率を得ることが可能となる。
一般にアンテナは開放端(給電部から遠い先端部)において結合が強いため、開放端同士を離し、金属板で遮蔽することにより、空間を介した結合を軽減させることができる。また、携帯電話などにおけるアンテナ放射特性は、アンテナだけから放射されるものではなく、筐体や基板上などの導体に流れる電流(アンテナ電流)も含めて、携帯電話機全体のアンテナ電流分布によって決まる。特に、アンテナ給電部に近いところでは電流密度が高いため、アンテナ近傍での金属物へのアンテナ電流の載り方に注意する必要がある。本実施の形態におけるヒンジ金属板が、基板GNDと接続されていない場合や、基板GNDと直接に導通接続されている場合には、ヒンジ金属上の電流分布は制御することが難しい(基板やアンテナとの距離を変える、ヒンジ金属の形状を変える、など)。そこで、ヒンジ金属を基板上のGNDパターン(ここにもアンテナ電流は載る)とは、まずは切離しておいて、そこを負荷定数で接続し、その負荷定数を調整することで、ヒンジ金属自体の位置や形状を変えることなく、ヒンジ金属上の電流分布を調整可能となる。
尚、上述の実施の形態において、第2の筐体2に送話部7と操作キー部8が配置され、第1の筐体1に受話部9と表示部10が配置されていても良い。
また、上述の実施の形態において、第2のアンテナ29が、第2のヒンジ筺体部(図1)若しくは第1のアンテナが内蔵されているものとは異なる第1のヒンジ筺体部(図1)に内蔵されていても良い。
(まとめ)
本実施の形態による移動体無線通信機においては、第1の筐体と、第2の筐体と、第1の筐体から延長された第1のヒンジ筐体と、第2の筐体から延長された第2のヒンジ筐体と、回動機構部品とを有し、第1のヒンジ筐体と第2のヒンジ筐体は回動機構部品を介して同一軸線上で回動可能に接続されることでヒンジ回動部を構成し、第1の筐体と第2の筐体はヒンジ回動部で開閉可能に接続されている構成において、ヒンジ回動部にアンテナが内蔵されている。
従って、アンテナ実装によって第1の筐体内の実装スペースには影響を与えることはないため、携帯端末全体の小型化、薄型化が可能となり携帯性に優れた移動体無線通信機を提供できる。
また、TV視聴時やハンズフリー通話時など、端末を開いた状態で設置する際などに、金属や損失のある材質上に置いた場合でもアンテナは設置面から離れているため、受信品質の劣化を抑制できる。
また上記において、アンテナを第1のヒンジ筐体に内蔵し、第1のヒンジ筐体を、ヒンジ回動部内の回動軸方向端部に配置することで、アンテナの周囲空間をより広く確保することが可能となるため、より有利なアンテナ配置によるアンテナの小型化、アンテナ特性の向上が可能となる。
この際、回動機構部品を保持するヒンジ金属板を有し、ヒンジ金属板は回動機構部品の回転軸に垂直なヒンジ金属垂直面を少なくとも設けることで、アンテナからはヒンジ回動機構部品を挟んだ逆側の領域はヒンジ金属板で遮蔽される。従って、その領域を通過する信号ケーブルなどの状態変化の影響を受けにくくなり、より安定したアンテナ特性が得られる。
さらに、上記において、第2のアンテナをさらに有し、第2のアンテナは、第1の筐体のヒンジ側の端部に配置し、ヒンジ金属垂直面は、アンテナと第2のアンテナの間に配置することで、異なる通信システムで使用する2つのアンテナを、特に開放端同士をヒンジ金属板で遮蔽して離れた位置に配置することができる。これにより、空間を介した互いのアンテナ間の干渉を軽減することができるため、互いのアンテナ体積に影響を与えずに近接して配置することが可能となり、結果として複数システムのアンテナを実装した携帯電話端末の体積を小さく構成できる。
以上の携帯端末移動体において、アンテナはGPSシステムに対応していると、携帯端末を開いて表示部を見ながら位置情報を取得する場合に、アンテナはGPS衛星が存在する天頂方向および水平面より上半球に対して比較的見通し内の配置となるため、GPS信号に対して安定した受信状況を確保できる。
この際、第2の筐体と第2のヒンジ筐体とは、回動機構部品の回転軸と直交する軸で回動可能な第2の回動機構部品を介して接続することで、第2の筐体は画面表示部を有しているので、画面表示部を内側にして閉じる形状と、画面表示部を外側にして閉じる形状との2通りの閉じ状態を取りうる。画面表示部を外側にして閉じる形状において、GPSを利用し画面表示部を見ながら位置情報を確認する際にも、アンテナはGPS衛星が存在する天頂方向および水平面より上半球に対して比較的見通し内の配置となるため、GPS信号に対して安定した受信状況を確保できる。
上記において、第1の筐体内の第1の回路基板と、第1の回路基板上に形成された第1の接触パターンと、第1の接触パターンと第1の負荷定数回路を介して接続される第1のグランドパターンとを有し、ヒンジ金属板は第1の接触パターンと接続されることで、第1の負荷定数回路を調整することにより、アンテナ電流の経路としてのヒンジ金属の見え方を変化させることが出来る。従って、ヒンジ金属板19上のアンテナ電流分布が、放射を打ち消すような分布となっている場合にはこれを回避し、さらに、放射に寄与するような電流分布に調整することが可能となり、結果としてより高いアンテナ効率を得ることが可能となる。
本発明は、携帯無線機等に利用可能である。
(a)は、本発明の第1の実施の形態による移動体無線通信機の側面図であり、(b)は、正面図である。 本実施の形態による移動体無線通信機の背面図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態による移動体無線通信機の側面図であり、(b)は背面図である。 本実施の形態による移動体無線通信機を構成するヒンジ部の形状を示した図である。 本実施の形態による移動体無線通信機を構成する第1の回路基板の一構成例を示す図である。 本実施の形態による移動体無線通信機を構成する第1の筐体内1の代表的な構成例を示す図である。
符号の説明
1 第1の筐体
2 第2の筐体
3 ヒンジ回動部
4 第1の回路基板
5 第2の回路基板
6 アンテナ、第1のアンテナ
7 送話部
8 操作キー部
9 受話部
10 表示部
11 アンテナバネ部、第1のアンテナバネ部
12 高周波無線回路、第1の高周波無線回路
13 接点パターン、第1の接点パターン
14 給電線路、第1の給電線路
15 第1のヒンジ筐体部
16 第2のヒンジ筐体部
17 回動機構部品
18 信号伝達用同軸ケーブル
19 ヒンジ金属板
19A ヒンジ金属板の垂直面
20 第1のヒンジ金属接触部
21 第2のヒンジ金属接触部
22 第1のヒンジ接触パターン
23 第2のヒンジ接触パターン
24 第1のヒンジ負荷定数部
25 第2のヒンジ負荷定数部
26 第2の高周波無線回路
27 第2の接点パターン
28 第2の給電線路
29 第2のアンテナ
30 第2のアンテナバネ部

Claims (6)

  1. 第1の筐体と、第2の筐体と、該第1の筐体から延長された第1のヒンジ筐体と、該第2の筐体から延長された第2のヒンジ筐体と、を有し、前記第1のヒンジ筐体と前記第2のヒンジ筐体とはヒンジ回動部を構成し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは、前記ヒンジ回動部により接続されている移動体無線通信機であって、
    第1のアンテナが前記第1のヒンジ筐体に内蔵されており、前記第1のヒンジ筐体は、前記ヒンジ回動部内の回動軸方向端部に配置され
    前記第1のヒンジ筺体と前記第2のヒンジ筺体とを回動可能に接続する回動機構部品と、前記回動機構部品を保持するヒンジ金属板を有し、該ヒンジ金属板は前記回動機構部品の回転軸に垂直なヒンジ金属垂直面を少なくとも有していることを特徴とする移動体無線通信機。
  2. 前記第1のヒンジ筐体は、前記第2のヒンジ筐体の両側に設けられ、そのいずれか一方に前記第1のアンテナが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の移動体無線通信機。
  3. 第2のアンテナをさらに有し、前記ヒンジ金属垂直面は、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動体無線通信機。
  4. 前記第1のアンテナは、GPSシステムに対応していることを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載の移動体無線通信機。
  5. 前記第2の筐体と前記第2のヒンジ筐体とは、前記回動機構部品の回転軸と直交する軸で回動可能な第2の回動機構部品を介して接続されており、前記第2の筐体側に画面表示部が設けられていることを特徴とする請求項に記載の移動体無線通信機。
  6. 前記第1の筐体内の第1の回路基板と、該第1の回路基板上に形成された第1の接触パターンと、該第1の接触パターンと第1の負荷定数回路を介して接続される第1のグランドパターンと、を有し、
    前記ヒンジ金属板は該第1の接触パターンと接続されていることを特徴とする請求項からまでのいずれか1項に記載の移動体無線通信機。
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