JP4884508B2 - 無線チャネル推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線システム、例えば、複数の送信アンテナを用いた移動通信システムにおいて行われる無線チャネル推定の分野に属する。
無線チャネル推定は、例えば、従来の移動通信システムで用いられているものである。従来の移動通信システムでは、参照シンボル又はパイロットシンボルと呼ばれる公知のシンボルが送信機から受信機へと送信され、受信機は参照シンボルの情報に基づいて無線チャネルを推定する。このような参照シンボルがいつどのようにして送信されたかを受信機が認識することにより、無線チャネルを推定することができ、この無線チャネル推定に基づいて、無線チャネルの影響を除去あるいは低減しつつデータを検出することができる。
複数の送信アンテナと受信アンテナを用いた、多入力多出力(MIMO:Multiple Input Multiple Output)システムとして知られているシステムは、チャネル容量において顕著な利得を保証するものである。詳細は非特許文献1と2に記載されている。
直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)と共に、MIMO−OFDMは、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)規格であるIEEE802.11n(非特許文献3)と、第3世代以降(beyond 3rd generation:B3G)の移動通信システム(非特許文献4)とに対して選択されるものである。
マルチパスフェージングチャネルを介して無線信号を送信すると、受信信号は未知の振幅と位相の変化を有する。受信した信号をコヒーレントに検出するため、正確なチャネル推定が求められる。チャネル状態情報を得る最も一般的な手法は、パイロット支援チャネル推定(PACE:Pilot Aided Channel Estimation)を用いることである。パイロット支援チャネル推定においては、公知のタイムスロット又は周波数のような公知の送信リソースを使用して、パイロットと呼ばれる公知のトレーニングシンボルがデータと多重化される。もしパイロットの間隔が十分に接近していて、サンプリング定理を満たすならば、データシーケンス全体についてのチャネル推定及び補間が可能である。ここで、間隔という用語は、時間間隔と周波数間隔を意味する。パイロットシンボルの分離は、一般的に、無線チャネルのコヒーレンス時間又はコヒーレンス帯域幅よりも小さく選択される。これは、時間領域及び/又は周波数領域で2つのパイロットシンボル間の補間を可能にするためである。
時間領域サンプルの1次元(1D)信号ストリームの補間によるチャネル推定については、例えば非特許文献5を参照されたい。OFDMの場合、受信信号は、2次元(2D)、即ち、時間及び周波数で相互に関連があり、時間及び周波数の補間による2Dチャネル推定を可能にする。詳細は非特許文献6を参照されたい。
異なる送信アンテナから複数の信号が同時に送信されるので、コヒーレント検出は、受信機における全ての送信アンテナ信号の正確なチャネル推定を要求する。もし送信アンテナが互いに無相関であれば、パイロットシンボルによって消費されるリソースは、図9に示すように、送信アンテナの数に比例して増加する。詳細は非特許文献7を参照されたい。
図9は、従来のパイロットデザインスキームを示している。2次元パイロットグリッドは、各送信アンテナが1つの直交パイロットグリッドへ割り当てられるようにMIMO−OFDMシステムへと適用される。図9は、3つの送信アンテナ910、920、930を示している。3つの送信アンテナの各々を介して、直交パイロットグリッドが送信される。これは、図9の送信アンテナの左側に示した送信リソースのレイヤによって示している。送信リソースのレイヤは、時間次元及び周波数次元に沿ってグリッド内で細分化される。例えば、送信アンテナ930を通して送信されるレイヤ940は、周波数軸に沿って示した複数の副搬送波と、時間軸に沿って示した複数のタイムスロットとを含む。周波数軸及び時間軸はデカルト座標系950によって定義されるものである。
異なる色の立方体は、送信グリッド内の送信のタイプを示している。ここで、凡例は対応する割り当てを示している。中空の立方体は送信が行われないことに対応し、灰色の立方体はデータ送信に対応し、黒の立方体はパイロットシンボル又は参照シンボルの送信に対応する。レイヤ940から分かるように、パイロットシンボルは時間軸に沿ってDの間隔を有し、周波数軸に沿ってDを有し、空間軸に沿ってDを有する。即ち、従来のスキームにおいて、パイロットシンボルは各送信アンテナを通して送信される。これは、パイロットシンボルが貴重な送信リソースを消費し、送信リソースが有効に利用されないために不利である。
他方、アンテナ間の空間的な相関を利用して、チャネル推定の精度を改善することができる。詳細は非特許文献8を参照されたい。
非特許文献9は、受信アンテナアレイにおいて相関を有する多入力多出力(MIMO)直交周波数分割多重(OFDM)システムでのチャネル推定について開示している。2ステップのチャネル推定アルゴリズムが提案されている。最初に、周期的な構造を有する特別なトレーニングシンボルを利用することにより、反復直交最尤(iterative quadrature maximum likelihood)ベースの時間遅延及び空間シグネチャ推定が示されている。空間シグネチャと時間遅延とパルス整形フィルタの関数として、ベクトル値であるチャネルインパルス応答の受信空間相関行列(receive spatial correlation matrix)が定められている。
空間的な相関によって、時空ジョイント(joint spatio-temporal:JST)フィルタリングベースの最小二乗平均誤差チャネル推定が導かれる。更に、相互に関連があるMIMOチャネル上で時空間ブロック符号化OFDMシステムのビット誤り率に対するチャネル推定誤差の効果が導かれる。時間遅延推定のクラメール・ラオの下限が、性能比較ベンチマークのために提供される。提案されているアルゴリズムの性能は、解析及びコンピュータシミュレーションに基づいて示されている。JSTチャネル推定は、時間フィルタリングと比較して平均二乗誤差における利得を達成する。これはパイロットシンボル電力レベルの節減も可能にする。
関連する他の先行技術は、非特許文献10と11を参照されたい。しかしながら、複数のアンテナを用いて得られる利得の多くは、特に送信アンテナの数が多い場合には、増加したパイロットオーバヘッドによって相殺される。
非特許文献12は、チャネル品質インジケータ(channel quality indicator:CQI)の生成を考慮したものである。このインジケータは、送信アンテナの部分集合で挿入されるパイロットシンボルに基づいて送信機へとフィードバックされる。
I. E. Telatar, Capacity of Multi-Antenna Gaussian Channels, European Trans. Telecommun., vol.10, pp.585-595, Nov.1999 G. J. Foschini and M. J. Gans, On Limits of Wireless Communications in a Fading Environment when using Multiple Antennas, Wireless Personal Communications, vol.6, pp.311-335, 1998 R. Van Nee, V. K. Jones, G. Awater, A. Van Zelst, J. Gardner and G. Steele, The 802.11n MIMO-OFDM standard for wireless LAN and beyond, Wireless Personal Communications, vol.37, pp.445-453, May 2006 M. Tanno, Y. Kishiyama, N. Miki, K. Higuchi, and M. Sawahashi, Evolved UTRA-physical layer overview, in Proc. IEEE Workshop Signal Processing Advances Wireless Commun. (SPAWC 2007), Helsinki, Finland, pp.1-8, June 2007 J. K. Cavers, An Analysis of Pilot Symbol Assisted Modulation for Rayleigh Fading Channels, IEEE Trans. Vehic. Technol., vol. VT-40, pp.686-693, Nov. 1991 P. Hoher, S. Kaiser, and P. Robertson, Pilot-Symbol-Aided Channel Estimation in Time and Frequency, in Proc. Communication Theory Mini-Conf. (CTMC) within IEEE Global Telecommun. Conf. (Globecom’97), Phoenix, USA, pp. 90-96, 1997 G. Auer, Analysis of Pilot-Symbol Aided Channel Estimation for OFDM Systems with Multiple Transmit Antennas, in Proc. IEEE Int. Conf. Commun. (ICC 2004), Paris, France, pp. 3221-3225, June 2004 M. Stege, P. Zillmann, and G. Fettweis, MIMO Channel Estimation with Dimension Reduction, in Proc. Int. Symp. Wireless Pers. Multimedia Commun. (WPMC 2002), Hawaii, USA, Oct. 2002 H. Miao and M. J. Juntti, Space-Time Channel Estimation and Performance Analysis for Wireless MIMO-OFDM Systems With Spatial Correlation, IEEE Trans. Vehic. Technol., vol. 54, pp. 2003-2016, Nov. 2005 J. Wang and K. Araki, Pilot Symbol Aided MAP-Based 3D Channel for Multi-User MIMO-OFDM Systems, IEICE Trans.Commun.,vol.E89-B,pp.801-808,Mar.2006 J.-W. Choi and Y.-H. Lee, Complexity-Reduced Channel Estimation in Spatially Correlated MIMO-OFDM Systems, IEICE Trans. Commun., vol. E90-B, pp. 2609-2612, Sept. 2007 D. Hammarwall and B. Ottersten, Spatial Transmit Processing using Long-Term Channel Statistics and Pilot Signaling on Selected Antennas, in Proc. ASILOMAR Conference on Signals, Systems & Computers, Pacific Grove, USA, Nov. 2006
本発明は、MIMO無線システムにおいてパイロットシンボルを利用したチャネル推定に対して、より効率的なコンセプトを提供することを目的とする。
本目的は、請求項1に記載の無線チャネル推定装置と、請求項12に記載の推定方法と、請求項13に記載の送信機と、請求項14に記載の送信方法と、請求項16に記載のシステムとによって達成される。
本発明は、空間チャネルの相関を空間無線チャネル推定に対して利用することにより、空間的に相互に関連があるチャネルを介したMIMO−OFDM送信のためのパイロット支援チャネル推定(PACE)を、より効率的に行うことができるという知見に基づいている。補間によるチャネル推定の原理は、空間領域へと拡張できる。送信アンテナのチャネル応答が相互に関連している場合には、パイロットシンボルは各送信アンテナについて挿入されなくてもよく、送信リソースはパイロットシンボルについて低減され、データ容量及びシステム容量の向上の点で有利である。本発明の1つの知見は、チャネル推定が、例えば時間、周波数、空間にわたる補間によって、3次元(3D)的に実行できるということである。
本発明は、推定される空間無線チャネル間で補間を行うために空間的な相関を利用できるという知見に基づいている。言い換えれば、MIMO無線チャネルの空間的範囲(spatial dimension)において、補間及び/又は予測及び/又は外挿を使用して、参照シンボルが提供されない場所における空間無線チャネルを推定することができる。しかし、近隣の空間無線チャネル、即ち、近隣の場所への無線チャネルは知られており、そして、相関あるいは関連があることが知られている。
本発明の別の知見は、空間的に相互に関連があるチャネルを介して送信しているMIMO−OFDMについてパイロット支援チャネル推定を使用できるということである。一実施形態では、空間領域における補間によってチャネル推定の原理を拡張する。一実施形態では、システム効率が高くなるという利点を提供できる。この利点は、相互に関連がある送信アンテナのチャネル応答に関する情報を利用し、これによって送信リソースを節約することで達成できる。その理由は、無線チャネルを推定するために必要なパイロットシンボルが少なくなるからである。言い換えれば、本発明の一実施形態によれば、パイロットシンボルは各送信アンテナ上で挿入されなくてもよい。即ち、パイロットグリッドは、空間無線チャネルが補間できるように適応化される。
一実施形態では、時間、周波数、空間にわたって3次元補間を実行する。言い換えれば、パイロットシンボルがある場所又は送信アンテナから提供される場合には、上記のある場所又は送信アンテナとは異なる別の場所又は送信アンテナへの無線チャネルが、既に知られている相関に基づいて推定される。
一実施形態によれば、送信アンテナ間の空間的な相関は、パイロットオーバヘッドを低減するために利用される。パイロットシンボルは、送信アンテナのうちの選択された部分集合においてのみ挿入される。言い換えれば、もし一連の送信アンテナに関するチャネル応答が知られている場合には、例えば、補間によって、空間的な相関を利用して全ての送信アンテナのためのチャネル応答を保持することができる。他の実施形態では、予測及び/又は外挿の手段が同様に利用される。時間及び周波数での補間によるチャネル推定は、本発明の一実施形態によれば空間領域での補間へと拡張され、例えば3次元パイロット支援チャネル推定が生まれる。
一実施形態によれば、例えば、1つの2次元パイロットグリッドが各送信アンテナに対して挿入されるMIMO−OFDMシステムの場合に、従来のパイロットグリッドと比較してパイロットに起因したオーバヘッドを少なくすることができるという利点が提供される。一実施形態によれば、3次元パイロットグリッドの使用は、特に送信アンテナの数が多い場合にはパイロットオーバヘッドを著しく低減することができる。
一実施形態では、それと共に、空間的な相関を利用して、非常に多くの送信アンテナを柔軟にサポートできるという利点が提供される。空間的な相関は、十分に狭い角度広がり(angular spread)又はAoD(Angle of Departure)に関係するため、4つを超える送信アンテナが、例えば、2つだけのパイロットグリッドを有するロングタームエボリューション(LTE)でサポートされる。詳細は、3GPP TS 36.211 V8.2.0, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 8), tech. rep., Mar. 2008を参照されたい。故に、一実施形態では、LTEでダウンリンク参照シンボルのマッピングを修正することなく、送信アンテナの数を増加させることができるという利点が提供される。
一実施形態では、帯域全体にわたってチャネル品質情報(CQI:Channel Quality Information)と、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)が利用可能となるという利点が更に提供される。例えば、空間プリコーディング及びリンク適応化により、周波数帯域の全体にわたるCSI形式又はCQI形式のチャネル情報が送信機で利用可能となる。3次元パイロットグリッドを実行する実施形態では、受信機において帯域幅の点で効率的なCSI推定及びCQI推定を容易とすることができ、次いでこの推定は送信機へとフィードバックされる。
本発明の実施形態は、添付の図面を使用して詳細に説明される。
無線チャネル推定装置の一実施形態を示すブロック図である。 無線チャネル推定装置の他の実施形態を示すブロック図である。 空間補間のコンセプトを示す説明図である。 一実施形態で使用される3次元パイロットグリッドの説明図である。 OFDMシステムの一実施形態の説明図である。 角度広がりの説明図である。 一実施形態におけるダイヤモンド形の空間−周波数グリッドの説明図である。 一様なリニアアンテナアレイの説明図である。 局所的な散乱を考慮した角度広がりの説明図である。 シミュレーション結果を示す説明図である。 従来技術の2次元パイロットグリッドの説明図である。
図1Aは、第1の無線チャネルhを推定して第1の無線チャネル推定値
Figure 0004884508
を得る無線チャネル推定装置100を示している。第1の無線チャネルhは、多入力多出力(MIMO:Multiple Input Multiple Output)無線チャネルに含まれている。このMIMO無線チャネルは、少なくとも第1の送信アンテナTxと、第2の送信アンテナTxと、受信アンテナRxとの間に存在している。また、第1の無線チャネルhは、第1の送信アンテナTxと受信アンテナRxとの間に存在している。無線チャネル推定装置100は、第2の送信アンテナTxが送信した参照シンボルを受信する手段110を備えている。一実施形態においては、受信する手段110は、受信アンテナRx又は1つ以上の受信アンテナと、参照シンボルを受信して検出する手段とを備えている。
無線チャネル推定装置100は、参照シンボルに基づいて第2の無線チャネル
Figure 0004884508
を推定する手段120を備えている。第2の無線チャネルhは、第2の送信アンテナTxと受信アンテナRxとの間に存在している。無線チャネル推定装置は、MIMO無線チャネルの空間的な特性に基づき第2の無線チャネルの推定値
Figure 0004884508
を処理して、第1の無線チャネル推定値
Figure 0004884508
を得る手段130を更に備えている。
第1及び第2の無線チャネルh及びhは異なり得るが、一実施形態においては、既に知られている空間的な特性により、処理する手段130が第1の無線チャネル推定値
Figure 0004884508
を得ることができる。
MIMO無線チャネルの空間的な特性は、例えばアンテナの空間相関関数又は相関行列の点から見れば、第1の空間無線チャネルhと第2の空間無線チャネルhとの任意の接続性又は依存性を決定する自己相関行列又は任意の結合測度(coupling measure)などの
空間的な相関特性に関する情報に対応している。一実施形態において、処理する手段130は、第2の無線チャネルの推定値
Figure 0004884508
と空間的な特性の情報に基づいて、第1の無線チャネル
Figure 0004884508
の予測及び/又は外挿を実行する。言い換えれば、この実施形態では、空間チャネル推定のために予測及び/又は外挿を利用できる。他の実施形態では補間が用いられる。
図1Bは、無線チャネル推定装置100の別の実施形態を示している。図1Bにおいては、図1Aと比較して同様の構成要素には同様の符号を付している。図1Bに示した実施形態では、第3の送信アンテナTxが関与しており、第3の無線チャネルhを通して更なる参照シンボルを送信する。第3の無線チャネルhは、送信アンテナTxと受信アンテナRxとの間に存在している。図1Bに示した実施形態では、受信する手段110は、第3の送信アンテナTxから更なる参照シンボルを受信する。更に、推定する手段120は、更なる参照シンボルに基づいて第3の無線チャネル
Figure 0004884508
を推定する。更に、この実施形態において、処理する手段130は、MIMO無線チャネルの空間的な特性に基づき第2の無線チャネルの推定値
Figure 0004884508
と第3の無線チャネルの推定値
Figure 0004884508
とを処理して、第1のチャネル推定値
Figure 0004884508
を得る。
図1Bの実施形態では、送信アンテナTxに関係するMIMO無線チャネルの空間サブチャネルhが、2つの近隣チャネル推定値に基づいて推定される。他の実施形態においては、補間によってこれを行うことができる。言い換えれば、本実施形態において、処理する手段130は、第2の無線チャネルの推定値
Figure 0004884508
と、第3の無線チャネルの推定値
Figure 0004884508
との間を補間して、第1の無線チャネルの推定値
Figure 0004884508
を得る。
図1Cは、一実施形態において、処理する手段130により実行される補間を説明する図である。図1Cの上部に3つの送信アンテナTx、Tx、Txを示しており、第1の送信アンテナTxは他の2つの送信アンテナTxとTxとの間に配置されている。上述したように、第2の無線チャネルの推定値
Figure 0004884508
と、第3の無線チャネルの推定値
Figure 0004884508
とが利用できると仮定する。図1Cは2つのグラフを示している。1つは複素チャネル推定値
Figure 0004884508
の大きさ
Figure 0004884508
に関するものであり、もう1つは複素チャネル推定値の引数(argument)
Figure 0004884508
に関するものである。図1Cの2つのグラフの横軸は、3つの送信アンテナの広がりに沿った空間的範囲(spatial dimension)を示している。言い換えれば、本実施形態において、送信アンテナの一様なリニアアレイが想定され、送信アンテナの空間チャネル推定値が、近隣のアンテナのチャネル推定値の補間によって決定される。
図1Cは、線形補間を行う実施形態を示している。即ち、推定された無線チャネルのチャネル推定値は直線的に結ぶことができ、中間のアンテナの補間された値は、推定された無線チャネルの大きさと引数とにそれぞれ対応するグラフから読み取ることができる。
図2は、3つの送信アンテナ210、220、230を用いた実施形態で使用されるパイロットグリッドを示している。図2の上部にパイロットグリッドのレイヤ240を示している。図2の次元は、座標系250によって定まる。図9に対応して、図2のレイヤ240は、送信アンテナ230を介して送信される送信リソースを示している。この場合も、塗りつぶしのない立方体は送信リソースがないことを示しており、黒の立方体はパイロットシンボル即ち参照シンボルを示しており、灰色の立方体はデータ送信を示している。レイヤ240において、パイロットシンボルは時間次元でDの間隔を有し、周波数次元でDを有することが分かる。図2は、さらに2つのレイヤ260と270を示している。
レイヤ260は、送信アンテナ220を介して送信される信号を示している。図2から分かるように、本実施形態では、アンテナ220を介して送信されるパイロットシンボルは存在しない。この理由は、空間間隔Dが、例えば図9に示した従来のシステムよりも大きいからである。レイヤ270は送信アンテナ210を介して送信され、レイヤ240のパイロットシンボルと同じ間隔を有するパイロットシンボルを有している。図2に示したように、パイロットシンボルは送信アンテナ220を通して送信されない。しかし、空間チャネルは互いに関連があるため、送信アンテナ220の無線チャネルは補間される。
図2は、空間MIMO無線チャネルの相関を利用することによるオーバヘッドの低減を示している。図9に示したような、2次元パイロットグリッドが各送信アンテナのために挿入される従来のMIMO−OFDMパイロットグリッドと比較して、図2に示した実施形態は3次元パイロットグリッドを利用する。図2では、送信アンテナ220を例として示したように、パイロットオーバヘッドが著しく低減される。注目すべきは、システムにおいて用いられる送信アンテナの数が多くなるにつれて、ますます低減できる点である。
十分な空間的相関がもたらされる実施形態では、より多くの送信アンテナが柔軟にサポートされる。例えば、LTEでは、4つを超える送信アンテナが2つのパイロットグリッドだけでサポートされる(3GPP TS 36.211 V8.2.0, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 8), tech. rep., Mar. 2008を参照されたい。)。
一実施形態では、結果として、MIMO無線チャネルの無線チャネル推定を可能にするための送信機も提供される。このMIMO無線チャネルは、少なくとも第1の送信アンテナ(Tx)と、第2の送信アンテナ(Tx)と、受信アンテナ(Rx)との間に存在する。このMIMO無線チャネルは、コヒーレンス時間とコヒーレンス帯域幅とコヒーレンス長を有する。また、第1の送信アンテナ(Tx)と第2の送信アンテナとの間の間隔は、コヒーレンス長よりも小さい。
言い換えると、MIMO無線チャネルはあるタイムスパン、即ちコヒーレンス時間を有する。このタイムスパンの経過後のチャネルインパルス応答は、このタイムスパンの前のチャネルインパルス応答とは完全に独立したもの、即ち相関のないものとなる。同様に、MIMO無線チャネルはある帯域幅、即ちコヒーレンス帯域幅を有し、少なくともこの帯域幅によって分離されている2つの周波数における2つのチャネルインパルス応答は、完全に独立、即ち無相関である。更に、MIMO無線チャネルはある長さ、即ちある空間的な距離、即ちコヒーレンス長を有し、少なくともこの長さ又はこの距離によって分離されている2つの場所における2つのチャネルインパルス応答は、完全に独立、即ち無相関である。
一実施形態によれば、送信機は、第1の時点において第1の送信アンテナ(Tx)を通してある搬送波周波数で第1の参照シンボルを送信する手段と、第2の時点において第2の送信アンテナ(Tx)を通してある搬送波周波数で第2の参照シンボルを送信する手段とを備えている。ここで、第1の時点と第2の時点は、コヒーレンス時間よりも長い時間によって分離されている。第1の送信アンテナ(Tx)と第2の送信アンテナ(Tx)とによる参照シンボルの送信は、第1の時点と第2の時点の間と、搬送波周波数からのコヒーレンス帯域幅内とではサスペンドされる。
言い換えると、他の無線チャネルは空間的な特性に基づいて決定されるため、MIMO無線チャネルのコヒーレンス時間及び周波数の中で1つの送信アンテナの1つの無線チャネルについて参照シンボルを1つだけ提供することによって、本実施形態では、無線チャネルの空間的な特性、例えば2つの送信アンテナと1つの受信アンテナとの間の2つの無線チャネルのチャネルインパルス応答間の既に知られている相関を利用することができる。別の実施形態では、上記のコンセプトを複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナへ拡張できる。
更に、一実施形態では、MIMO(Multiple Input Multiple Output)無線チャネルの無線チャネル推定を可能にする方法が提供される。このMIMO無線チャネルは、少なくとも第1の送信アンテナ(Tx)と、第2の送信アンテナ(Tx)と、受信アンテナ(Rx)との間に存在する。このMIMO無線チャネルは、コヒーレンス時間とコヒーレンス帯域幅とコヒーレンス長とを有する。第1の送信アンテナ(Tx)と第2の送信アンテナとの間の間隔は、コヒーレンス長よりも小さい。本方法は、第1の時点において第1の送信アンテナ(Tx)を通してある搬送波周波数で第1の参照シンボルを送信するステップと、第2の時点において第2の送信アンテナ(Tx)を通してその搬送波周波数で第2の参照シンボルを送信するステップとを含む。第1及び第2の時点は、コヒーレンス時間よりも長い時間によって分離されている。第1の送信アンテナ(Tx)と第2の送信アンテナ(Tx)とによる参照シンボルの送信は、第1の時点と第2の時点との間と、搬送波周波数からのコヒーレンス帯域幅内とではサスペンドされる。
図2から分かるように、周波数の軸に沿って複数の参照シンボルが使用される。言い換えると、本実施形態では、送信アンテナごとに複数の副搬送波が使用される。本実施形態において、参照シンボルを受信する手段110は、第1の副搬送波により参照シンボルを受信する。従って、第2の無線チャネルを推定する手段120は、第1の副搬送波上の参照シンボルに基づいて第2の無線チャネル
Figure 0004884508
を推定する。副搬送波は、例えばOFDMシステムの副搬送波である。一般的には、マルチキャリアシステムの任意の搬送波である。
更に、処理する手段130は、MIMO無線チャネルの空間的な特性、例えば相関特性又は他の空間依存性に基づいて第2の無線チャネルの推定値
Figure 0004884508
を処理し、第2の副搬送波上で第1の無線チャネル推定値
Figure 0004884508
を得る。第2の副搬送波は、第1の副搬送波とは異なる周波数であってもよく、例えば、OFDMシステムの他の副搬送波であってもよい。一般的には、マルチキャリアシステムの他の任意の搬送波である。
言い換えると、一実施形態において、空間MIMO無線サブチャネルは、異なる周波数のチャネル推定値から補間される。従って、一実施形態において、参照シンボルを受信する手段110は、第3の副搬送波により参照シンボルを受信する。処理する手段130は、第2及び第3の副搬送波のチャネル推定値を処理して、第1の副搬送波のチャネル推定値を得る。これは補間によって行われる。言い換えれば、空間領域及び周波数領域における相関は、実施形態によっては共に利用される。
一実施形態において、手段110は複数の副搬送波上で参照シンボルを受信し、ここで、副搬送波の副搬送波周波数は異なる。推定する手段120は、複数の副搬送波上で無線チャネルを推定する。処理する手段130は、MIMO無線チャネルの空間的な特性に基づいて異なる副搬送波の推定値を処理し、参照シンボルが提供されない副搬送波について第1の無線チャネル推定値
Figure 0004884508
を得る。
図2を参照すると、レイヤ260では、パイロットシンボルが利用可能ではないことが分かる。言い換えれば、レイヤ260の空間サブチャネルは、図2の実施形態におけるレイヤ270及び240から補間される。しかし、レイヤ260は同じように副搬送波及びタイムスロットを有する。言い換えれば、実施形態において、3次元補間が行われ、例えば空間領域、周波数領域、時間領域内の相関のいずれもが用いられる。
一実施形態において、参照シンボルを受信する手段110は、第1のタイムスロットにおいて参照シンボルを受信する。推定する手段120は、第1のタイムスロットにおいて受信した参照シンボルに基づいて第2の無線チャネルを推定する。処理する手段130は、MIMO無線チャネルの空間的な特性に基づいて第2の無線チャネルの推定値を処理し、第2のタイムスロットにおいて第1の無線チャネル推定値を得る。言い換えれば、時間次元及び空間領域内の相関は、実施形態によってはともに利用される。
従って、受信する手段110は、第3のタイムスロットにおいて別の参照シンボルを受信し、これに対応して、推定する手段120は、第3のタイムスロットにおいて第3の無線チャネルを推定する。処理する手段130は、第2のタイムスロットにおいて第1の無線チャネル推定値を得るため、第1及び第3のタイムスロットの推定値を処理する。この場合も、補間を用いることができる。
一実施形態において、手段110は、複数のタイムスロットにおいて参照シンボルを受信し、手段120は、複数のタイムスロットにおいて受信した複数の参照シンボルに基づいて無線チャネルを推定する。処理する手段130は、MIMO無線チャネルの空間的な特性に基づいて複数の無線チャネルの推定値を処理し、参照シンボルが提供されなかったタイムスロットについて第1の無線チャネル推定値
Figure 0004884508
を得る。
言い換えれば、一実施形態において、処理する手段130は、3次元グリッドに関して中間の無線チャネルを推定又は補間するため、異なる時間において、異なる場所において、そして異なる副搬送波周波数において無線チャネルの推定値を処理する。一実施形態において、反復的なパイロットシンボルが各領域の間隔において利用可能となり、この領域の間隔の少なくとも1つはそれぞれの領域のコヒーレンスの限度よりも小さくなるように、3次元グリッドの寸法が定められる。言い換えれば、パイロットシンボルは時間領域において無線チャネルのコヒーレンス時間よりも短い時間で繰り返され、時間領域の補間を可能にする。言い換えれば、パイロットシンボル又は参照シンボルの平均時間間隔は、コヒーレンス時間よりも短い。代替的又は追加的には、パイロットシンボルは周波数領域において、無線チャネルのコヒーレンス帯域幅よりも小さな間隔を有する周波数又は副搬送波で反復され、周波数領域の補間を可能にする。他の実施形態によれば、パイロットシンボルは空間領域において、無線チャネルのコヒーレンス長よりも小さな間隔を有する場所において反復され、空間領域補間を可能にする。実施形態によっては、3次元グリッドは規則的あるいは不規則である。即ち、3つの次元の各々で、参照シンボルの間隔は等間隔あるいは不規則である。
一実施形態において、帯域幅の点で効率的なパイロットのデザインが提供される。このデザインは、例えば、WINNER(Wireless World Initiative New Radio)IIシステムコンセプトの広域に展開するシナリオへと応用できる。IST-4-027756 WINNER II, D6.13.10 final CG wide area description for integration into overall system concept and assessment of key technologies, Oct. 2007を参照されたい。更に可能な応用として、パイロットオーバヘッドを増加させないで4つを超える送信アンテナのサポートが求められるLTE−Advancedが含まれる。
更に応用可能なシナリオはルーフトップ配置(rooftop deployment)である。アンテナが典型的には屋上に取り付けられるセルラーネットワークにおいて、空間チャネルは狭い角度広がり(angular spread)を示し、ダウンリンクで送信アンテナ間の空間的相関を生じる。これは実施形態によっては有利に利用される。更に、一実施形態は、一般的に、空間プリコーディング、例えば空間多重化又は時空間ブロック符号を有しないMIMO−OFDMスキームへと応用可能であり、送信アンテナの空間的相関を用いることができる。
ビームのグリッドが、例えばWINNER広域について用いられ(IST-4-027756 WINNER II, D6.13.10 final CG wide area description for integration into overall system concept and assessment of key technologies, Oct. 2007を参照)、そしてLTE閉ループの単一ユーザMIMOについても用いられる(3GPP TS 36.211 V8.2.0, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 8),tech. rep., Mar. 2008を参照)。空間プリコーダは、固定された行列の集合B={B,・・・,B}から選択される。ここで、Mは利用可能なプリコーダの数である。
次いで、受信機は、空間プリコーディングすることなく全方向へと送信された非加重3D共通パイロットグリッドと、プリコーダB∈Bへと関連づけられたビームインデックスmとをともに受信することによって、有効チャネル、即ち空間処理を含むチャネルを容易に決定することができる。制御情報は、典型的には、例えば、LTEで定められているように全方向へと送信されるため(3GPP TS 36.211 V8.2.0, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 8), tech. rep., Mar. 2008を参照)、様々なパイロットグリッド、即ち専用パイロット及び共通パイロットの挿入を効果的に回避できる。故に、パイロットオーバヘッドは更に低減される。
図3は、MIMO−OFDMシステムを示している。左側に示した送信機では、3次元パイロットグリッド、即ち時間、周波数、空間の各領域に広がる参照シンボルのグリッドが、ブロック310で生成される。生成された3次元パイロットグリッドは、次いで空間領域で分離される。即ち、時間グリッド及び周波数グリッドのレイヤが空間送信経路へと割り当てられる。これは多重化エンティティ312及び314によって実行される。多重化エンティティ312及び314は、生成された3次元パイロットグリッドを、
Figure 0004884508
で表される送信用データと多重化して、パイロットシンボル
Figure 0004884508
を含むデータシンボルを得る。次いで、対応する時間領域信号
Figure 0004884508
がN個の送信アンテナ330により送信される前に、OFDM変調がブロック322及び324で実行される。
図3には、受信機側においてN個の受信アンテナ340を示している。受信アンテナはOFDM復調エンティティ342及び344へと接続されている。受信信号
Figure 0004884508
は復調エンティティ342及び344へと提供され、復調エンティティ342及び344は周波数領域信号
Figure 0004884508
を生成する。2つの逆多重化エンティティ352及び354は受信信号からパイロットシンボルを抽出して、それらをチャネル推定エンティティ360へと提供する。チャネル推定エンティティ360は、上記の説明に基づいた無線チャネル推定装置110を備えている。いったん、チャネル推定エンティティ360がチャネルを推定すると、検出部及び推定部370は、送信された信号について推定値
Figure 0004884508
を決定する。
以下、さらに詳細なシステム及びチャネルモデルについて説明する。
図3に示したように、N個の送信アンテナ及びN個の受信アンテナを有するMIMO−OFDMシステムの実施形態を考察する。使用される副搬送波の数をNとし、フレーム当たりのOFDMシンボルの数をLとする。送信信号ベクトル
Figure 0004884508
は、N個のエレメントを有するアンテナアレイによって発射される。これは送信ビームフォーミングを含んでも含まなくてもよい。全送信電力は
Figure 0004884508
とする。OFDM変調は、NDFT個(NDFT≧N)の点における逆DFT(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)により行われ、続いてNCP個のサンプルのサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)の挿入が行われる。時間と周波数における完全な直交性を仮定すると、第l番目のOFDMシンボルブロックの副搬送波n及び第ν番目の受信アンテナの受信信号は、次式によって与えられる。
Figure 0004884508
ここで、
Figure 0004884508
は、ゼロ平均及び分散Nを有する加法的白色ガウス雑音(AWGN)である。シンボル間の干渉は、NCPspl≧τmaxを設定することによって回避される。ここで、τmaxはチャネルインパルス応答(CIR)の最大遅延である。ベクトル表記法において、OFDMシンボルlの受信アンテナνで観察される信号は、便宜的に次のように表現される。
Figure 0004884508
×N次元の2Dの送信信号行列は、周波数及び空間における送信シンボルから構成され、
Figure 0004884508
として表わされる。同様に、CTFを表すN×1次元の2D行列は、
Figure 0004884508
によって与えられる。最後に、N×1次元の雑音ベクトルは、
Figure 0004884508
となる。
1つのフレームの受信信号は、L個のOFDMシンボル
Figure 0004884508
から構成される。このOFDMシンボルは次のとおりである。
Figure 0004884508
チャネル伝達関数(CTF:Channel Transfer Function)は、時間、周波数、空間で相関がある。送信アンテナμから受信アンテナνへと伝搬する離散的CTF
Figure 0004884508
は、周波数f=n/T、時間t=lTsymでH(μ,ν)(f,t)をサンプリングすることによって得られる。ここで、Tsym=(N+NCP)Tsplであり、T=Nsplは、サイクリックプレフィックスを有するかあるいは有しないOFDMシンボル時間であり、Tsplはサンプル時間である。
送信アンテナアレイから受信アンテナνへの複合的なCTFは、式(1)のチャネルベクトル
Figure 0004884508
において与えられる。
Figure 0004884508
の正規化された平均チャネル利得を仮定する。MIMO−OFDMシステムを数学的にモデル化するため、次の3つの仮定を適用する。実施形態はこの仮定に限定されるものではない。第1に、周波数選択時変チャネル(frequency selective time-variant channel)が考慮される。これは、Qの非ゼロタップを有するタップ付き遅延ラインによってモデル化される。関連付けられたタップ遅延τを有する各チャネルタップq(1≦q≦Q)は、散乱体sについてドップラー周波数fD,q,sを有するS個の局所的な散乱体からなる。第2に、基地局アンテナアレイは屋上に取り付けられると仮定する。このような環境において、AoD(Angle of departure)φq,s(1≦s≦S)は、後に図4で説明するように、ある角度広がりθの中に含まれ、送信アンテナエレメント間の空間的相関を生じる。第3に、移動端末受信機は、多数の局所的な散乱体によって取り囲まれている。故に、AoA(angle of arrival)、即ち
Figure 0004884508
(1≦s≦S)は、移動機の周りに一様に分布していると考える。
図4は、空間チャネルモデル、具体的には角度広がり(angular spread)のモデルを示している。図4は、4つのアンテナ402、404、406、408を有する一様な直線アンテナアレイを示している。衝突及び出発信号は、角度広がりθを有する平均角φの周りに分散している。これらの仮定により、チャネルベクトルは次式によって表される。
Figure 0004884508
ここで、Aはタップqの大きさであり、D=d/λは、搬送波波長λによって正規化されたアンテナ間隔である。式(4)において、マルチパス伝搬によって引き起こされるタップ遅延τは、周波数(副搬送波インデックスn)に変動をもたらし、ドップラー効果によって引き起こされた移動機の速度に起因した時間変動は、時間(OFDMシンボルインデックスl)に対する変動をもたらす。
1つのチャネルタップはS個の局所散乱体からなる。これらの散乱体は、角度φq,sを有する送信アンテナアレイから出発する。チャネルベクトル
Figure 0004884508
の空間的な特性は、アレイ応答a(φq,s)によって決定される。アンテナ間隔dを有する一様な直線アレイ(ULA:uniform linear array)のアレイ応答は、アンテナ素子μに対して次のとおりである。
Figure 0004884508
個の全ての受信アンテナは、互いに無相関であると仮定する。チャネルを推定するためには、受信アンテナνのチャネル応答が他の受信アンテナ上で独立に生成される。故に、受信アンテナνは以下省略する。これらを用いると、副搬送波n、送信アンテナμから生じるOFDMシンボルlにおけるCTFは、次のようになる。
Figure 0004884508
ここで、
Figure 0004884508
は、タップqによって構成されたCTFの部分であり、アレイ応答a(μ)(・)は式(5)により定まる。相関がある受信アンテナの場合、チャネル推定値は改善される。H. Miao and M. J. Juntti, Space-Time Channel Estimation and Performance Analysis for Wireless MIMO-OFDM Systems With Spatial Correlation, IEEE Trans. Vehic. Technol., vol. 54, pp. 2003-2016, Nov. 2005と、J. Wang and K. Araki, Pilot Symbol Aided MAP-Based 3D Channel for Multi-User MIMO-OFDM Systems, IEICE Trans. Commun., vol. E89-B, pp. 801-808, Mar. 2006と、J.-W. Choi and Y.-H. Lee, Complexity-Reduced Channel Estimation in Spatially Correlated MIMO-OFDM Systems, IEICE Trans. Commun., vol. E90-B, pp. 2609-2612, Sept. 2007とを参照されたい。
例えば、J.−W.Choi及びY.−H.Leeのフレームワークを使用することにより、推定装置は、直接的な方法で相関のある受信アンテナへと一般化できる。2次統計量は、時間、周波数、空間の3つの独立した相関関数から構成された以下の3次元(3D)相関関数によって決定される。
Figure 0004884508
時間及び周波数における相関関数は、W. C. Jakes, Microwave Mobile Communications, Wiley, NY, 1974により以下のようになる。
Figure 0004884508
ここで、fD,maxは最大ドップラー周波数であり、J(・)は第1種ゼロ次ベッセル関数である。また、
Figure 0004884508
であり、ここで、
Figure 0004884508
である。アンテナμとμ+Δμとの間の空間的相関は、次のとおりである。
Figure 0004884508
ここで、ρ(φ)は、タップ遅延τに関連付けられたAoD角分布のpdf(probability density function)である。
移動機は非常に多数の局所散乱体によって取り囲まれているという仮定により、R[Δ]はチャネルタップqとは独立している。他方、測定キャンペーン(IST-4-027756 WINNER II, D1.1.2 WINNER II Channel Models, Sept. 2007を参照)は、空間的相関Rs,q[Δμ]がチャネルタップqと密接に関連することを示唆している。これは、主要な反射体の長距離による分離が明確なタップ遅延τをもたらすという事実によって物理的に動機づけられる。故に、式(7)の3次元相関関数は、時間相関R[Δ]と周波数空間結合相関Rfs[Δ,Δμ]のみに以下のように分離される。
Figure 0004884508
Figure 0004884508

Figure 0004884508
の双方は、厳密には帯域が制限されていることが一般的である(F. Sanzi and J. Speidel, An Adaptive Two-Dimensional Channel Estimator for Wireless OFDM with Application to Mobile DVB-T, IEEE Trans. Broadcasting, vol. 46, pp. 128-133, June 2000を参照)。即ち、電力遅延プロファイルによって表される
Figure 0004884508
のフーリエ逆変換は、範囲[0,τmax]において本質的に非ゼロである。ここで、τmaxは最大チャネル遅延である。同様に、移動機の速度に起因する時間変動を表す
Figure 0004884508
のフーリエ変換は、[−fD,max,fD,max]において非ゼロのドップラー・パワースペクトルによって与えられる。同様の特徴は屋上に取り付けられたアンテナアレイの空間的相関について観察され、タップ遅延τに関連づけられた局所散乱体は、図4に示したように、角度広がりθを有する平均AoD、即ちφの周りに集まっている。
J. Salz and J. Winters, Effect of fading correlation on adaptive arrays in digital mobile radio, IEEE Trans. Vehic. Technol., vol. 43, pp. 1049-1057, Nov. 1994によれば、式(10)及び式(12)の積分は、範囲
Figure 0004884508
において一様に分布した局所散乱体の大きな数Sを仮定することによって求めることができる。故に、pdf、即ちρ(φ)は以下のような連続したpdfによって近似される。
Figure 0004884508
一般的な相関関数Rs,qは、J. Salz and J. Winters, Effect of fading correlation on adaptive arrays in digital mobile radio, IEEE Trans. Vehic. Technol., vol. 43, pp. 1049-1057, Nov. 1994に記載の式(A−19)及び式(A−20)により与えられる。
小さな角度広がりは、次の仮定に従って近似できる。角度広がりθは典型的には小さいため、相関Rs,qは以下に説明するように、簡略化した式によって近似できる。範囲
Figure 0004884508
において一様に分布した
Figure 0004884508
を定める。
Figure 0004884508
及び
Figure 0004884508
を有する小さな角度広がり
Figure 0004884508
について、三角関数の加法定理によれば、以下のようになる。
Figure 0004884508
故に、式(5)のアレイ応答は次のように近似される。
Figure 0004884508
また、送信アンテナμとμ+Δμとの間の相関は次のようになる。
Figure 0004884508
パイロット支援チャネル推定(PACE)は、最初、単一搬送波システムのために導入され、フラットフェージングチャネルを必要とした。J. K. Cavers, An Analysis of Pilot Symbol Assisted Modulation for Rayleigh Fading Channels, IEEE Trans. Vehic. Technol., vol. VT-40, pp. 686-693, Nov. 1991を参照されたい。
従来の2次元のPACEの場合には、既に知られているN個の参照シンボル(パイロット)が、時間における等間隔のパイロット間隔Dと、周波数におけるパイロット間隔Dとを用いて挿入される。P. Hoeher, S. Kaiser, and P. Robertson, Pilot-Symbol-Aided Channel Estimation in Time and Frequency, in Proc. Communication Theory Mini-Conf. (CTMC)within IEEE Global Telecommun. Conf. (Globecom’97), Phoenix, USA, pp. 90-96, 1997を参照されたい。MIMO−OFDMチャネル推定に関するこれまでの研究では、チャネル推定値の精度を改善するために空間的相関が利用されている。M. Stege, P. Zillmann, and G. Fettweis, MIMO Channel Estimation with Dimension Reduction, in Proc. Int. Symp. Wireless Pers. Multimedia Commun. (WPMC 2002), Hawaii, USA, Oct. 2002と、H. Miao and M. J. Juntti, Space-Time Channel Estimation and Performance Analysis for Wireless MIMO-OFDM Systems With Spatial Correlation, IEEE Trans. Vehic. Technol., vol. 54, pp. 2003-2016, Nov. 2005と、J. Wang and K. Araki, Pilot Symbol Aided MAP-Based 3D Channel for Multi-User MIMO-OFDM Systems, IEICE Trans. Commun., vol. E89-B, pp.801-808, Mar. 2006と、J.-W. Choi and Y.-H. Lee, Complexity-Reduced Channel Estimation in Spatially Correlated MIMO-OFDM Systems, IEICE Trans.Commun., vol. E90-B, pp. 2609-2612, Sept. 2007とを参照されたい。しかし、空間における補間を利用する実施形態によれば、これらのコンセプトと比較して顕著な利得及び利点が提供される。その理由は、チャネル推定の品質を維持しつつ、パイロットオーバヘッドを低減することができるからである。
提案された3次元(3D)PACEの場合には、パイロットオーバヘッドを低減するために空間的相関が用いられる。空間におけるパイロット間隔Dを用いることにより、パイロットは各送信アンテナμについては挿入されない。むしろチャネル応答は、図2に示したように、異なる送信アンテナのパイロット間の補間によって得られる。上記の実施形態の説明はOFDMに関して行ったが、C.-T. Lam, G. Auer, F. Danilo-Lemoine, and D. Falconer, Design of Time and Frequency Domain Pilots for Generalized Multicarrier Systems, in Proc. IEEE Int. Conf. Commun. (ICC 2007), Glasgow, UK, June 2007に記載のフレームワークを適用することによって、DFT拡散OFDM、マルチキャリア(MC)CDMA、ゼロパディング(ZP)OFDMを含む一般化されたマルチキャリア波形へと3次元PACEを容易に拡張することができる(Z. Wang and G. B. Giannakis, Wireless Multicarrier Communications-Where Fourier Meets Shannon, IEEE Signal Proc. Mag., vol. 17, pp. 29-48, May 2000を参照されたい)。
正則3Dグリッド(regular 3D grid)は、Y. Li, Pilot-Symbol-Aided Channel Estimation for OFDM in Wireless Systems, IEEE Trans. Vehic. Technol., vol. 49, pp. 1207-1215, July 2000に記載がある。
Figure 0004884508
ここで、
Figure 0004884508
は、パイロットインデックスであり、パイロットシンボルを表す変数は、以下、「〜」を付して示す。更に、d=[μ,n,lは、[0,0,0]に関して最初のパイロットのシフトを表す。パイロットのみを含む送信信号シーケンスは、
Figure 0004884508
によって表わされ、μ、n、lは式(16)による。一般的に、Gの非ゼロの非対角要素は、非長方形パイロットグリッド、例えばダイヤモンド形グリッドを構成するか(J. Choi and Y. Lee, Optimum Pilot Pattern for Channel Estimation in OFDM Systems, IEEE Trans. Wireless Commun., vol. 4, pp. 2083-2088, Sept. 2005を参照)、あるいはDVB−Tグリッドを構成する(F. Sanzi and J. Speidel, An Adaptive Two-Dimensional Channel Estimator for Wireless OFDM with Application to Mobile DVB-T, IEEE Trans. Broadcasting, vol. 46, pp. 128-133, June 2000を参照)。式(16)では、パラメータδsfがパイロットを空間領域に沿ってシフトする。
図5は、ダイヤモンド形の空間−周波数又は空間−時間グリッドの実施形態を示している。図5に示した実施形態は、4つの送信アンテナ502、504、506、508を用いる。更に、図5は、時間−周波数次元パイロットスキームの4つのレイヤ512、514、516、518を示している。図5の説明は、図2及び図9について既に説明した内容と同様である。つまり、黒い立方体はパイロットシンボル又は参照シンボルを表し、中空の立方体は送信リソースがないことを表している。図5は、周波数間隔D=4であり、時間間隔D=5であり、空間間隔D=2であることを示している。
更に、非対角要素はδsf=1とし、ダイヤモンド形の空間−周波数グリッドが生まれる。N個の全送信アンテナからチャネル推定値を得るため、異なる送信アンテナに属するパイロットは、図2に示したように、時間、周波数、及び/又は空間で直角に分離される。これを達成する1つの方法は、式(16)で条件dsf mod D≠0又はdst mod D≠0のいずれかを課すことである。図5において、異なるアンテナエレメントからのパイロットは、dsf=1及びdst=0とすることによって周波数において分離される。これは、雑音の影響を受けた式(3)の3次元CTFであるhのサブサンプリングバージョンを提供し、異なる送信アンテナに属するパイロット間の干渉を回避する。注意すべきこととして、パイロットを直交して分離する他の可能性もあるが、これらは、複雑度がより高まり、及び/又は少なくとも同じパイロットオーバヘッドが生じる。G. Auer, Analysis of Pilot-Symbol Aided Channel Estimation for OFDM Systems with Multiple Transmit Antennas, in Proc. IEEE Int. Conf. Commun. (ICC 2004), Paris, France, pp. 3221-3225, June 2004を参照されたい。
それでもなお、3次元PACEの実施形態は、W. G. Jeon, J. H. Paik, and Y. S. Cho, Two Dimensional MMSE (MMSE: Minimum Mean SquareError) Channel Estimation for OFDM Systems with Transmitter Diversity, in Proc. IEEE Vehic. Technol. Conf. 2001-Fall (VTC’F01), Atlantic City, USA, Oct. 2001と、G. Auer, Channel Estimation for OFDM Systems with Multiple Transmit Antennas by Filtering in Time and Frequency, in Proc. IEEE Vehic. Technol. Conf. 2003-Fall (VTC’F03), Orlando, USA, Oct. 2003に記載のコンセプトを2次元から3次元へと拡張することによって、他のスキーム、例えば移相パイロットシーケンスへも一般化できる(I. Barhumi, G. Leus, and M. Moonen, Optimal training design for MIMO OFDM systems in mobile wireless channels, Signal Processing, IEEE Transactions on, vol. 51, pp. 1615-1624, June 2003を参照されたい)。
全部でN個のパイロットが挿入され、次の式に従って時間、周波数、空間において分散される。
Figure 0004884508
×1次元の受信されたパイロットシーケンス
Figure 0004884508
は、式(3)の3次元CTFであるhのサブサンプリングされたバージョンである。全てのパイロットがチャネル推定に利用できるわけではない。時間M≦NP,t、周波数M≦NP,f、空間M≦NP,sのパイロットの部分集合が、幾つかの実施形態でチャネル推定に使用できる。
Figure 0004884508
によって表わされるhの推定値は、3D補間に基づいて最小平均二乗誤差(MMSE)によって得られる。
一実施形態において、送信信号はビームフォーミング、すなわちxn,l=sn,ln,lを含むと想定する。ここで、bn,lはビームフォーミングベクトルであり、sn,lは送信シンボルである。よって、受信機は、有効チャネル、即ちユーザ特定ビームフォーミングを含んだチャネル応答
Figure 0004884508
を推定する必要がある。もし、ビームフォーミングベクトルを受信機が認識しているならば、有効チャネルは
Figure 0004884508
によって決定される。ここで、
Figure 0004884508
はhn,lの推定値である。これは、bn,lが、事前に定義された多数のベクトルから選択される固定ビームフォーミングの場合である。このシナリオは、例えば、3GPP LTE standard 3GPP TS 36.211 V8.2.0, 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 8), tech. rep., Mar. 2008へと適用できる。
一実施形態において、処理する手段130は、ウィーナーフィルタリングを実行する。処理する手段130は、時間、周波数、空間の各次元における3次元相互相関に基づく3次元ウィーナーフィルタに基づいて、第2の無線チャネルの推定値
Figure 0004884508
を処理する。更なる実施形態において、処理する手段130は、3つの1次元ウィーナーフィルタに従って、MIMO無線チャネルの空間的な特性に基づき第2の無線チャネルの推定値
Figure 0004884508
を処理する。1つのウィーナーフィルタは時間領域での相関特性に基づいており、別のウィーナーフィルタは周波数領域での相関特性に基づいており、さらに別のウィーナーフィルタはMIMO無線チャネルの空間的な特性としての空間領域の相関特性に基づいている。
ウィーナー補間フィルタ(WIF:Wiener Interpolation Filter)は、M=Mタップを有するFIRフィルタw[μ,n,l]によって実現される。副搬送波n、OFDMシンボルl、送信アンテナμについてのCTF推定値は、次式によって与えられる。
Figure 0004884508
受信パイロットシーケンス
Figure 0004884508
が与えられるとすると、WIF
Figure 0004884508
は、所望の応答
Figure 0004884508
と、フィルタ出力
Figure 0004884508
との間の平均二乗誤差を最小化する。
受信パイロット
Figure 0004884508
の3次元自己相関行列は、
Figure 0004884508
からなる。ここで、
Figure 0004884508
は、AWGN項を除外したパイロット位置におけるCTFの自己相関行列であり、Iは恒等行列であり、全てM×M次元である。
Figure 0004884508
の第i行第j列の要素は、次のように表現される。
Figure 0004884508
ここで、R[・]は式(7)で定義された3D相関関数である。
3次元相互相関関数
Figure 0004884508
は、
Figure 0004884508
と、所望の応答
Figure 0004884508
との間の相互相関である。
Figure 0004884508
の第i番目の成分は、パイロットシンボルiのCTFと、所望の応答
Figure 0004884508
との間の相関を定めるものであり、次のとおりである。
Figure 0004884508
パイロットシンボルがコヒーレンス時間と帯域幅の中で全送信アンテナから利用可能である場合には、3×1次元PACEと呼ばれる3つの1次元(1D)推定装置からなるカスケードチャネル推定装置が得られる。J. -W. Choi and Y.-H. Lee, Complexity-Reduced Channel Estimation in Spatially Correlated MIMO-OFDM Systems, IEICE Trans. Commun., vol. E90-B, pp. 2609-2612, Sept. 2007を参照されたい。一実施形態において、手段130は、3次元補間を3つの1次元補間へと分離する。3次元推定値(式(18))を3つの1次元推定装置へと分離するためには、3次元相関関数(式(11))を3つの1次元成分へと分離することが必要である。これは次の近似によってのみ可能である。
Figure 0004884508
周波数−空間相関(式(12))の厳密な分離は不可能であるため、上記の近似により、3×1次元PACEの性能の低下が予想される。
3×1次元PACEの効率的な計算は、モデルミスマッチを有するウィーナー補間フィルタ(WIF)による。即ち、この実施形態では、処理する手段130は、ウィーナーフィルタに基づいて処理する。P. Hoeher, S.Kaiser, and P. Robertson, Pilot-Symbol-Aided Channel Estimation in Time and Frequency, in Proc. Communication Theory Mini-Conf. (CTMC) within IEEE Global Telecommun. Conf. (Globecom’97), Phoenix, USA, pp. 90-96, 1997によれば、一様に分布した電力遅延プロファイル及びドップラー・パワースペクトルが範囲[0,τ]及び[−fD,w,fD,w]で非ゼロであるとして、周波数及び時間でのフィルタ係数が生成される。更に、フィルタ入力での平均SNRであるγが要求される。これは、実際の平均SNRよりも大きいかまたは等しくなければならない。従って、γ≧γである。
空間領域において、一様な角分布は、平均AoDであるφの周囲で角度広がりθ内にあるとする。即ち、
Figure 0004884508
とする。局所散乱体が多数あるとすると、角分布は連続したpdfによって近似される。
Figure 0004884508
角度広がり及び平均AoDは、次式によって定まる。
Figure 0004884508
ここで、φmax=maxq,sφq,sと、φmin=minq,sφq,sは、それぞれ最大及び最小のAoDである。
J. Salz and J. Winters, Effect of fading correlation on adaptive arrays in digital mobile radio, IEEE Trans. Vehic. Technol., vol. 43, pp. 1049-1057, Nov. 1994によれば、アンテナ素子μ及びμ+Δμの間の空間相関関数(式(10))は、以下のようになる。
Figure 0004884508
ここで、D=d/λであり、Jは第1種のk次ベッセル関数である。
フィルタ係数を生成するためには、平均AoD、即ちφ並びに角度広がりθが推定されなければならない。
図6は、アンテナ602、604、606、608を有する一様な直線アレイを示している。図6に示したように、アンテナ素子の間隔はDである。図6は、アンテナ素子602及び608からの参照シンボルが衝突することも示している。即ち、この場合、空間間隔Dは3に等しい。更に、図6は、角θからの平面波が衝突することを示している。
図7は、Δのpdf、即ち、角度領域における正規化された電力分布の大きさ、つまり、局所散乱体の角分布を示している。時間及び周波数におけるサンプリング定理から類推されるように(F. Sanzi and J. Speidel, An Adaptive Two-Dimensional Channel Estimator for Wireless OFDM with Application to Mobile DVB-T, IEEE Trans. Broadcasting, vol. 46, pp. 128-133, June 2000を参照)、空間アレイ応答(式(5))が再構成される空間内の最大パイロット間隔が存在する。これを確実にするため、各々のAoD、即ちφは、サブサンプリングされた一意のアレイ応答を有していなければならない。これは、図6に示したように以下のように考慮される。
Figure 0004884508
ここで、天井関数
Figure 0004884508
は、x以下の最小の整数を表す。AoDが式(23)に基づいて分布するとすると、等価の長さΔ=sinφの分布は、以下のpdfによって表される。
Figure 0004884508
Δ=sinφは周期が2πであるため、図7で示したように、空間エイリアスは間隔1/(DD)だけ離れていることがわかる。式(26)の
Figure 0004884508
が与えられるとして、もし角分布ρ(sinφ)がそのエイリアスとオーバラップしなければ、式(5)のアレイ応答
Figure 0004884508
は完全に再構成される。図7から、分離条件、即ち、
Figure 0004884508
が導かれる。ここで、D=d/λである。これは、三角関数の加法定理により、空間のパイロット間隔についての以下の条件へと変換される。
Figure 0004884508
許容できる最大のパイロット間隔に関して、最悪の条件はcosφ=0であり、これは以下のようになる。
Figure 0004884508
ここで、この近似は小さな角度広がりθ≦π/6へと適用される。
D=1/2に対応するアンテナ間隔d=λ/2については、次式が得られる。
Figure 0004884508
1×M次元の任意の推定量wのMSEは、以下のような一般的な形式で表される。
Figure 0004884508
ここで、
Figure 0004884508
である。M次元のベクトル
Figure 0004884508
は、1つのOFDMシンボルの受信パイロットシーケンスであり、
Figure 0004884508

Figure 0004884508
を決定するために用いられる。注意すべきこととして、式(31)は、モデルミスマッチを有するかまたは有しない任意の推定量wについて有効である。更に、低減された長さMを有する推定量は、手段130の実施形態において適切な位置にゼロを挿入することによって、式(31)へと適用される。
=4の送信アンテナを有するMIMO−OFDMシステムについて、WINNER仕様IST-4-027756 WINNER II, D6.13.14 WINNER II System Concept Description, Dec. 2007に基づいて説明する。1つのフレームはL=12個のOFDMシンボルから成り、各OFDMシンボルはN=1024個の副搬送波から構成される。時間TCP=128・Tsplのサイクリックプレフィックスを用いる。信号帯域幅は40MHzである。すると、サンプリング時間はTspl=25nsである。これにより、OFDMシンボル時間はTsym=35.97μsとなり、サイクリックプレフィックスはTCP=3.2μsである。都市における移動シナリオは、最大50km/hと考えられる。5GHzの搬送周波数として、これはfD,maxsym≦0.0067の正規化された最大ドップラー周波数となる。WINNERプロジェクトによって定められた典型的な都市チャネルモデルは、35度の角度広がりを有するものと考えられる。IST-4-027756 WINNER II, D1.1.2 WINNER II Channel Models, Sept. 2007を参照されたい。
時間、周波数、空間でのパイロット間隔は、それぞれD=8、D=6、D=2として選ぶ。更に、l=1、n=1、s=0である。異なる送信アンテナのパイロット間の直交性は、式(16)でdsf=1及びdst=0とすることによって維持される。最後に、エッジ効果を低減するため、図5に示したδsf=1を有するダイヤモンド形の空間−周波数グリッドを本実施形態で使用する。
チャネル推定ユニットは、時間、周波数、空間でそれぞれM=2、M=16、M=2のフィルタ係数を有するWIFによって実現される。フィルタ係数を生成するため、式(19)及び式(20)の自己相関行列形式及び相互相関行列形式の2次統計量の情報が利用できるとする。
図8は、送信アンテナN=4、空間におけるパイロット間隔D=2を有する3次元PACEについて、平均二乗誤差と副搬送波インデックスnとのシミュレーション結果を示している。空間的相関を用いない2次元PACEのMSEを比較のために示している。この実施形態を用いて得られた結果は、MIMO無線チャネルの4つのサブチャネルμ=1..4のチャネル推定値について、10dB及び30dBという2つのE/Nで示されている。これはシンボルエネルギーEを雑音密度Nで除した値である。
図8の3次元PACEについて、MSEは副搬送波インデックスnに関してプロットされている。全送信アンテナ信号のMSEは、提案された本推定装置によって正確に推定される。比較のために、空間的相関を用いない従来の2次元PACEのMSEもプロットされている。3次元PACEの性能は2次元PACEに近いことが分かるが、3次元PACEが必要とするパイロットオーバヘッドは1/2(a factor of two)に低減される。これは、現在のシナリオでパイロットシンボルについて送信リソースの半分を節約する実施形態の利点を実証するものである。
本発明の方法の実現要件に応じて、本発明の方法は、ハードウェア又はソフトウェアで実施できる。これは、ディジタル記憶メディア、具体的には、電子的に読み取り可能な制御信号を記憶したフラッシュメモリ、ディスク、DVD、又はCDを使用して実行される。これらにより、プログラミング可能なコンピュータシステムと協働して、本発明の方法が実行される。それ故に、本発明は一般的にコンピュータプログラム製品であり、このコンピュータプログラム製品は、機械的に読み取り可能な担体に記憶されたプログラムコードを有する。コンピュータプログラム製品をコンピュータ上で実行すると、プログラムコードにより本発明の方法が実行される。それ故に、言い換えれば、本発明の方法はプログラムコードを有するコンピュータプログラムであり、このプログラムコードは、コンピュータ又はプロセッサに対して本発明の方法の少なくとも1つを実行させる。

Claims (16)

  1. 第1の無線チャネルを推定して、第1の無線チャネル推定値を得る無線チャネル推定装置であって、ここで、MISO無線チャネルが、少なくとも第1の送信アンテナと第2の送信アンテナと受信アンテナとの間に存在し、前記第1の無線チャネルは、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの間に存在しており、前記第1の無線チャネルは前記MISO無線チャネルに含まれるものであり、前記MISO無線チャネルは、コヒーレンス時間とコヒーレンス帯域幅とコヒーレンス長とを有するものであり、前記第1の送信アンテナと前記第2の送信アンテナとの間の間隔は、前記コヒーレンス長よりも小さいものであって
    前記第2の送信アンテナが送信した参照シンボルを受信する手段と、
    前記参照シンボルに基づいて第2の無線チャネルを推定する手段であって、ここで、該第2の無線チャネルは、前記第2の送信アンテナと前記受信アンテナとの間に存在するものである、推定する手段と、
    前記MISO無線チャネルの空間的な特性に基づき、前記第2の無線チャネルの推定値を処理する手段であって、前記コヒーレンス時間または前記コヒーレンス帯域幅において前記第1の送信アンテナから送信される参照シンボルに基づいて前記第1の無線チャネルの推定値を処理することなく、前記第1の無線チャネル推定値を得る手段と
    を備えている無線チャネル推定装置。
  2. 前記受信する手段は、別の参照シンボルを第3の送信アンテナから受信するものであり、
    前記推定する手段は、前記別の参照シンボルに基づいて第3の無線チャネルを推定するものであり、ここで、該第3の無線チャネルは、前記第3の送信アンテナと前記受信アンテナとの間に存在するものであり、
    前記処理する手段は、前記MISO無線チャネルの空間的な特性に基づき前記第2の無線チャネルの推定値と前記第3の無線チャネルの推定値とを処理して、前記第1の無線チャネル推定値を得るものである、請求項1に記載の無線チャネル推定装置。
  3. 前記処理する手段は、前記第2の無線チャネルの推定値と前記第3の無線チャネルの推定値との間を補間して、前記第1の無線チャネル推定値を得るものであり、ここで、前記空間的な特性は、前記第1及び前記第2の無線チャネルの相関的特性を含むものである、請求項2に記載の無線チャネル推定装置。
  4. 前記受信する手段は、第1の副搬送波周波数を有する第1の副搬送波により参照シンボルを受信するものであり、
    前記第2の無線チャネルの推定値を処理する手段は、前記MISO無線チャネルの空間的な特性に基づき該推定値を処理して、第2の副搬送波についての前記第1の無線チャネル推定値を得るものであり、ここで、前記第2の副搬送波の周波数は前記第1の副搬送波の周波数とは異なるものである、請求項1から3のいずれか一項に記載の無線チャネル推定装置。
  5. 前記受信する手段は、複数の副搬送波により参照シンボルを受信するものであり、ここで、各副搬送波の周波数は異なるものであり、
    前記推定する手段は、前記複数の副搬送波により無線チャネルを推定するものであり、
    前記処理する手段は、前記MISO無線チャネルの空間的な特性に基づき、異なる副搬送波の推定値を処理して、参照シンボルが提供されない副搬送波についての前記第1の無線チャネル推定値を得るものである、請求項1から4のいずれか一項に記載の無線チャネル推定装置。
  6. 前記受信する手段は、第1のタイムスロットにおいて参照シンボルを受信するものであり、
    前記推定する手段は、前記第1のタイムスロットの参照シンボルに基づいて前記第2の無線チャネルを推定するものであり、
    前記処理する手段は、前記MISO無線チャネルの空間的な特性に基づき、前記第2の無線チャネルの推定値を処理して、第2のタイムスロットについての第1の無線チャネル推定値を得るものであり、ここで、前記第2のタイムスロットは前記第1のタイムスロットとは異なるものである、請求項1から5のいずれか一項に記載の無線チャネル推定装置。
  7. 前記受信する手段は、複数のタイムスロットにおいて参照シンボルを受信するものであり、
    前記推定する手段は、前記複数のタイムスロットにおいて受信した複数の参照シンボルに基づいて無線チャネルを推定するものであり、
    前記処理する手段は、前記MISO無線チャネルの空間的な特性に基づき、前記複数の無線チャネルの推定値を処理して、参照シンボルが提供されないタイムスロットについての第1の無線チャネル推定値を得るものである、請求項1から6のいずれか一項に記載の無線チャネル推定装置。
  8. 前記処理する手段は、時間、周波数、空間の各次元の3次元相互相関に基づく3次元ウィーナーフィルタに基づいて、前記第2の無線チャネルの推定値を処理するものである、請求項1から7のいずれか一項に記載の無線チャネル推定装置。
  9. 前記処理する手段は、前記MISO無線チャネルの空間的な特性に基づいて3つの1次元ウィーナーフィルタにより前記第2の無線チャネルの推定値を処理するものであり、ここで、あるウィーナーフィルタは時間領域における相関特性に基づいており、別のウィーナーフィルタは周波数領域における相関特性に基づいており、さらに別のウィーナーフィルタは前記MISO無線チャネルの空間的な特性、即ち空間領域における相関特性に基づいている、請求項1から8のいずれか一項に記載の無線チャネル推定装置。
  10. 前記受信する手段は、等間隔のタイムスロット、等間隔の副搬送波、及び/又は等間隔の送信アンテナから参照シンボルを受信するものである、請求項1から9のいずれか一項に記載の無線チャネル推定装置。
  11. 前記受信する手段は、不規則な時間間隔、不規則な周波数間隔、及び/又は不規則な空間的距離により参照シンボルを受信するものである、請求項1から10のいずれか一項に記載の無線チャネル推定装置。
  12. 第1の無線チャネルを推定して、第1の無線チャネル推定値を得る方法であって、ここで、該第1の無線チャネルは、少なくとも第1の送信アンテナと第2の送信アンテナと受信アンテナとの間に存在するMISO無線チャネルに含まれるものであり、該第1の無線チャネルは、前記第1の送信アンテナと前記受信アンテナとの間に存在するものであり、前記MISO無線チャネルは、コヒーレンス時間とコヒーレンス帯域幅とコヒーレンス長とを有するものであり、前記第1の送信アンテナと前記第2の送信アンテナとの間の間隔は、前記コヒーレンス長よりも小さいものであって
    前記第2の送信アンテナが送信した参照シンボルを受信するステップと、
    前記参照シンボルに基づいて第2の無線チャネルを推定するステップであって、該第2の無線チャネルは、前記第2の送信アンテナと前記受信アンテナとの間に存在するものである、推定するステップと、
    前記MISO無線チャネルの空間的な特性に基づき、前記第2の無線チャネルの推定値を処理して、前記コヒーレンス時間または前記コヒーレンス帯域幅において前記第1の送信アンテナから送信される参照シンボルに基づいて前記第1の無線チャネルの推定値を処理することなく、前記第1の無線チャネル推定値を得るステップと
    を含む方法。
  13. MISO無線チャネルの無線チャネル推定のための送信機であって、該MISO無線チャネルは、少なくとも第1の送信アンテナと第2の送信アンテナと受信アンテナとの間に存在するものであり、該MISO無線チャネルは、コヒーレンス時間とコヒーレンス帯域幅とコヒーレンス長とを有するものであり、前記第1の送信アンテナと前記第2の送信アンテナとの間の間隔は、前記コヒーレンス長よりも小さいものであって、
    第1の時点において前記第1の送信アンテナから、ある搬送波周波数で第1の参照シンボルを送信する手段と、
    第2の時点において前記第2の送信アンテナから前記搬送波周波数で第2の参照シンボルを送信する手段と
    を備え、ここで、前記第1の時点と前記第2の時点とは、前記コヒーレンス時間よりも長い時間によって分離され、前記第1の送信アンテナと前記第2の送信アンテナとによる参照シンボルの送信は、前記第1の時点と前記第2の時点との間と、前記搬送波周波数のコヒーレンス帯域幅内とではサスペンドされるものである、送信機。
  14. MISO無線チャネルの無線チャネル推定のための方法であって、該MISO無線チャネルは、少なくとも第1の送信アンテナと第2の送信アンテナと受信アンテナとの間に存在するものであり、該MISO無線チャネルは、コヒーレンス時間とコヒーレンス帯域幅とコヒーレンス長とを有するものであり、前記第1の送信アンテナと前記第2の送信アンテナとの間の間隔は、前記コヒーレンス長よりも小さいものであって、
    第1の時点において前記第1の送信アンテナが、ある搬送波周波数で第1の参照シンボルを送信するステップと、
    第2の時点において前記第2の送信アンテナが前記搬送波周波数で第2の参照シンボルを送信するステップと
    を含み、ここで、前記第1の時点と前記第2の時点とは、前記コヒーレンス時間よりも長い時間によって分離されるものであり、前記第1の送信アンテナと前記第2の送信アンテナとによる参照シンボルの送信は、前記第1の時点と前記第2の時点との間と、前記搬送波周波数のコヒーレンス帯域幅内とではサスペンドされるものである、方法。
  15. コンピュータ又はプロセッサに対して請求項12又は14に記載の方法を実行させるプログラムコードを含むコンピュータプログラム。
  16. 請求項1から11のいずれか一項に記載の無線チャネル推定装置と、請求項13に記載の送信機とを備えているシステム。
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