JP4884001B2 - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4884001B2
JP4884001B2 JP2005367138A JP2005367138A JP4884001B2 JP 4884001 B2 JP4884001 B2 JP 4884001B2 JP 2005367138 A JP2005367138 A JP 2005367138A JP 2005367138 A JP2005367138 A JP 2005367138A JP 4884001 B2 JP4884001 B2 JP 4884001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording layer
layer
recording
recording medium
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005367138A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007015367A (ja
Inventor
光烈 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LG Electronics Inc
Original Assignee
LG Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LG Electronics Inc filed Critical LG Electronics Inc
Publication of JP2007015367A publication Critical patent/JP2007015367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4884001B2 publication Critical patent/JP4884001B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/2403Layers; Shape, structure or physical properties thereof
    • G11B7/24035Recording layers
    • G11B7/24038Multiple laminated recording layers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/241Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material
    • G11B7/242Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers
    • G11B7/243Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material characterised by the selection of the material of recording layers comprising inorganic materials only, e.g. ablative layers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/913Material designed to be responsive to temperature, light, moisture
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S430/00Radiation imagery chemistry: process, composition, or product thereof
    • Y10S430/146Laser beam

Description

本発明は、光記録媒体に関するものであり、さらに詳しくは、記録保存の安定性に優れ、データ記録を高密度にすることができる追記型(Recordable)光記録媒体に関するものである。
動画像及び静止画像を含むビデオ信号、オーディオ信号及びコンピュータデータ情報を総合的に扱うマルチメディア時代の到来と共に、CD及びDVDのような各種ディスクなどのパッケージメディアが、既に幅広く普及しつつある。近頃は、光記録媒体を携帯電話(Mobile phone)、デジタルカメラ、放送及び映画の記録媒体として応用しようとする試みが活発に行われている。
光記録媒体には、読み取り専用メモリ(Read-only memory;ROM)光記録媒体、情報を一回だけ記録できる追記型光記録媒体、繰り返して情報を書き換え可能な書き換え型(Rewritable)光記録媒体がある。
このうち、追記型光記録媒体はデータバックアップ(data backup)や放送、映画などの記録装置(媒体)として活用することができる。追記型光記録媒体の記録層物質は、染料(dye)のような有機物が用いられるか、または無機物が用いられる。但し、記録層物質として有機物が用いられる場合、光記録媒体に記録されたデータの長期保存に関して、問題点が発生し得る。
追記型光記録媒体の記録メカニズムには、a)記録層物質を燃焼(burning)して、ピット(pit)を生成する方式、b)記録層物質を分解(decomposition)しながら容積を膨脹させて、ピットを生成する方式、c)記録層を溶融させた後、固体化しながら新しい相(phase)を生成する方式、d)異種物質の接触面における反応によって、新しい物質(例えば、ケイ化物、ゲルマニウム化合物、アンチモン化合物など)を生成する方式がある。
また、このような各メカニズムを複合的に発生させる方式もある。複合的なメカニズムにより記録マークを生成する場合、レーザービームを光記録媒体に照射すると、記録層内の第1物質と第2物質とが、状態変化を起こして混合され、記録層周囲と光学的特性が異なる物質が生成される。
この場合、記録層物質の光学的特性変化によりデータが記録される。記録されたデータは、記録前と記録後の光学的特性変化に従う反射率変化として、読み取られるようになる。
複合的メカニズムを光記録媒体に発生させるためには、光記録媒体は、そのメカニズムを発生する内部構造と、その内部構造に適した記録層物質の組合せと、を備えることが必要である。
一方、次世代記録媒体は、非常に高い記録密度とデータ伝送速度とが要求される。従って、光記録媒体に記録されるデータの記録密度を高めるには、光記録媒体の記録マークの大きさを現在のものより、さらに小さくしなければならない。また、これに伴い光記録媒体に照射するレーザー波長を450nm以下と短くしなければならず、レンズの開口数(Numerical aperture;NA)も0.7以上と大きくしなければならない。さらに、データ伝送速度を現在の30〜35Mbpsよりも、飛躍的に早くしなければならない。
次世代記録媒体の1つである、BD(ブルーレイ・ディスク)の場合、405nm波長に、記録線速度5.28m/s〜10.56m/sと、レーザーパワー3〜7mW範囲内でも許容可能なジッター(jitter)特性を得る記録層物質を、光記録媒体が備えなければならない。
特に、その特性を持つ追記型光記録媒体は、i)光記録媒体内の記録マークとスペースとの間のコントラストが大きくなければならず、ii)記録感度が高くなければならず、iii)記録されたマークが安定性を有しなければならず、iv)記録マークの雑音(ノイズ)とジッターとを含む記録特性などがBDシステムにおいて、満足すべき記録層物質の組合せであることが要求される。
また、レーザーが照射されて光記録媒体内に記録マークが作られる場合、記録マークを作るのに必要なレーザーパワーが過度に高くならないようにする記録層物質の組合せも要求される。
本発明の目的は、情報記録層に含まれる異種物質が、互いの接触面で反応して新しい物質として生成されるメカニズムを、複合的に発生させて、記録マークを生成し得る光記録媒体を提供することにある。
本発明の他の目的は、BD特性を満足するだけでなく、記録マークとスペースとの間のコントラストが大きく、記録感度の高い光記録媒体を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、BD特性を満足するだけでなく、光記録媒体の記録マークの安定性とジッター等の記録特性に優れた光記録媒体を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、記録マークの形成に要求されるレーザーパワーを低くする(下げる)光記録媒体を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明に係る光記録媒体は、基板と、該基板の上部に位置して、入射されるレーザービームを反射する反射層と、該反射層の上部に位置する情報記録層と、を含んで構成される光記録媒体であって、前記情報記録層は、A1−X0.8≦X≦0.9)の形態で構成された化合物(ここで、Aは、Ni、Ag及びWよりなる群から選択される1つの元素、Bは、Ge、Sb、Te、Al及びCuよりなる群から選択される1つ以上の元素)を含む第1記録層と、第1記録層に対して前記レーザービームの透過方向に接して設けられ、Si、Sn、Sb及びGeよりなる群から選択される1つ以上の元素を含む第2記録層と、を含んで構成され、前記レーザービームが照射されると、前記第1記録層の物質と前記第2記録層の物質とが前記第1及び第2記録層の接触面で互いに反応して、前記情報記録層内で周辺物質と異なる反射率を持つ新しい物質が生成されるメカニズムにより情報を記録し、前記レーザービームが、前記第2記録層より前に前記第1記録層に照射されることを特徴とする。
また、本発明に係る光記録媒体は、基板と、該基板の上部に位置して、入射されるレーザービームを反射する反射層と、該反射層の上部に位置する2以上の情報記録層と、該情報記録層間に形成された分離層と、を含んで構成される光記録媒体であって、前記各情報記録層は、A1−X0.8≦X≦0.9)の形態で構成された化合物(ここで、Aは、Ni、Ag及びWよりなる群から選択される1つの元素、Bは、Ge、Sb、Te、Al及びCuよりなる群から選択される1つ以上の元素)を含む第1記録層と、前記第1記録層に対して前記レーザービームの透過方向に接して設けられ、Si、Sn、Sb及びGeよりなる群から選択される1つ以上の元素を含む第2記録層と、を含んで構成され、前記レーザービームが照射されると、前記第1記録層の物質と前記第2記録層の物質とが前記第1及び第2記録層の接触面で互いに反応して、前記情報記録層内で周辺物質と異なる反射率を持つ新しい物質が生成されるメカニズムにより情報を記録し、前記レーザービームが、前記各情報記録層において、前記第2記録層より前に前記第1記録層に照射されることを特徴とする。
本発明に係る光記録媒体は、記録層物質の構成を組合せてBDシステムに適した高い記録密度とデータ伝送速度とを提供することができる。
また、本発明に係る光記録媒体は、データが高密度で記録されても記録マークとスペースとの間のコントラストが大きく、記録感度が高いという効果がある。
また、本発明に係る光記録媒体は、記録マークの安定性及び記録特性に優れながらも、記録マークの形成に要求されるレーザーパワーを高くする(上げる)必要がなくなる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る光記録媒体の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る光記録媒体の構造を示した断面図、図2は、図1の光記録媒体にランド記録をして、記録マークを生成した一形態を示す断面図、図3は、図1の光記録媒体にグルーブ記録をして、記録マークを生成した一形態を示す断面図である。
図1を参照すれば、本発明の第1の実施例に係る光記録媒体は、基板60、反射層50、情報記録層100を含む。また、光透過層10、誘電体層20、30をさらに、含む。
基板60は、光記録媒体の物理的形状を支持する役割を果たす。基板60の材料は、セラミック、ガラス、樹脂などが一般に使われるが、ポリカーボネート樹脂を材料として用いることが好ましい。
反射層50は、基板60の上部に位置し、光透過層10を介して光記録媒体に入射されたレーザービームを反射し、これを再度、光透過層10方向に出射する。従って、光透過層10は、反射率の高い物質、または反射率の高い物質を添加した合金で構成されると好ましい。
情報記録層100は、反射層50の上部に位置し、第1記録層110と第2記録層120とを含んで構成される。
第1記録層110と第2記録層120とに含まれるそれぞれの物質は、レーザービームが照射されると、互いに混合されて新しい物質になる。新しい物質は、周囲の物質と全く異なる反射率を持つようになる。
図1の情報記録層100内に位置した第1記録層110と第2記録層120との位置は、互いに変更可能である。即ち、先にレーザービームが入射される側に、第1記録層110を位置させる構造に限定するものではない。
第1記録層110は、A1−X0.8≦X≦0.9)の形態で構成された化合物を含んで構成される。ここで、Aは、Ni、Ag及びWよりなる第1群から選択される1つの元素であり、Bは、Aに対応する元素を除いた第2群から選択される1つ以上の元素である。第2群には、Ge、Sb、Te、Al、Cuをさらに含ませることが可能である。
第2記録層120は、Si、Sn、Sb、Geよりなる群から選択される1つ以上の元素を含むのが好ましい。また、Si、Sn、Sb、Geよりなる群から選択される1つの元素を主元素として50原子百分率(atomic %)以上含むとよい。
第1記録層110の物質と、第2記録層120の物質とは、レーザービームが照射されると、第1記録層110と第2記録層120の接触面で互いに反応して新しい物質として生成される。このメカニズムで記録マークを生成する。
また、情報記録層100のいずれか1つの面又は両面に、誘電体層20、30を積層することが好ましい。誘電体層20、30は、ZnS−SiOを含んで構成されると好ましい。
情報記録層100の両接触面のうち、レーザービームが先に入射される面に誘電体層20(以下、‘下部誘電体層’という)を積層すると、その下部誘電体層20は、光記録媒体の反射率とコントラストを調節する役割を果たす。また、下部誘電体層20は、情報記録層100の温度上昇による光透過層10の損傷を防止する。このような機能を十分に遂行できるように、下部誘電体層20が積層される。好ましい下部誘電体層20の厚さは80nm以下である。
情報記録層100の両接触面のうち、基板側の面に誘電体層30(以下、‘上部誘電体層’という)を積層すると、上部誘電体層30は、光記録媒体の反射率とコントラストを調節する。また、上部誘電体層30は、情報記録層100にレーザービームが照射された場合に、情報記録層100に発生する熱が、適切な速度で外部に放出されるようにし、情報記録層100の温度分布を調節する。このような機能を十分に遂行できるように、上部誘電体層30が積層される。好ましい上部誘電体層30の厚さは50nm以下である。
図2と図3を参照して、本発明の第1の実施例に係る光記録媒体にレーザービームを照射してデータを記録する場合の記録形態を説明する。
まず、情報記録層100の表面に、グルーブ(groove)とランド(land)が形成される。このグルーブとランドは、光記録媒体に照射されたレーザービームをガイドする役割を果たす。
図2に示したように、ランド記録は、情報記録層100の凸状部分にデータが記録され、情報記録層100表面のレーザービームが、先に到達する部分に記録マーク90を形成する。
図3に示したように、グルーブ記録は、情報記録層100の凹状部分にデータが記録され、情報記録層100表面のレーザービームが、後に到達する部分に記録マーク90を形成する。
従って、本発明の第1の実施例に係る光記録媒体は、ランド記録とグルーブ記録とがいずれも可能である。
図4は、本発明の第2の実施例に係る記録感度促進層を含む光記録媒体を示した断面図であり、該光記録媒体に記録マークを生成した一形態を示している。
図4を参照すると、本発明の第2の実施例に係る光記録媒体は、情報記録層100の周囲または内部に記録感度促進層70が積層されている。
記録感度促進層70は、Sn、Zn、Pb、Bi、Tl、Te、Se、S、Al、Ga、Ge、Cd、I、Inよりなる群から選択される1つ以上の元素を含むのが好ましい。これら元素は、レーザービームが照射された場合、融点が低いので、情報記録層100の物質よりも先に反応し、この反応時の状態変化によって発生した潜熱の一部を、記録感度促進層70と接触した第1記録層110または第2記録層120の反応に必要な熱量として供給することができる。
従って、記録感度促進層70が積層された場合、記録マーク90の生成時に必要なレーザーパワーを下げることができる。
記録感度促進層70は、情報記録層100の両面のうち、レーザービームが先に入射される面または基板60側の面に配置することができ、また、第1記録層110と第2記録層120との間に配置することも可能である。
しかし、図4に示したように、情報記録層100の両面のうち、レーザービームが先に入射される面に接触して、積層することが最も好ましい。
その他の構成は第1の実施例に係る光記録媒体と同様であるので、その説明を省略する。
図5は、本発明の第3の実施例に係る光記録媒体の断面図である。該光記録媒体は、情報記録層に、第1記録層と第2記録層が交互に積層されており、情報記録層に記録マークを生成した一形態を示している。
図5を参照すると、本発明の第3の実施例に係る光記録媒体は、情報記録層100内に2つの第1記録層110、112と、1つの第2記録層120とを含んで構成されている。第1記録層110、112、第2記録層120は交互に積層されており、第1記録層110、112と第2記録層120の接触面が2以上となる。なお、第2記録層を複数設けて、第1記録層と第2に記録層を交互に積層するようにしてもよい。
このように積層すれば、第1記録層110、120と第2記録層120との間の反応面積が増加するので、光記録媒体の厚さ方向に対する記録マーク90の生成が容易になる。
図6は、本発明の第4の実施例に係る光記録媒体の構造を示した断面図である。
図6を参照すると、本発明の第4の実施例に係る光記録媒体は、基板60、反射層50、2つの情報記録層100、200、この情報記録層100、200間に位置する分離層40、それぞれの情報記録層100、200に隣接して積層された下部誘電体層20、22及び上部誘電体層30、32、を備えている。なお、複数(3つ以上)の情報記録層を含んで構成する場合、この構成と同様に各情報記録層間に分離層を位置させるようにすればよい。
情報記録層100、200には、図2〜図5と同様に、記録マーク90が形成される。また、下部誘電体層20、22及び上部誘電体層30、32は、図1と同様に、各情報記録層100、200においてレーザーが先に入射される面や、基板60側の面に積層されている。
2つの情報記録層100、200は、同じ構造を持つ必要はない。従って、2以上の情報記録層100、200のいずれか1つの情報記録層(例えば、100)だけが、1つ以上の第1記録層110と1つ以上の第2記録層120とを備えるようにしてもよい。この場合、第1記録層110と第2記録層120とを、交互に積層するようにして、第1記録層110と第2記録層120との間の接触面を2以上にする。また、ある1つの情報記録層にのみ記録感度促進層70を積層するか、または含まれるようにすることも可能である。
2つの情報記録層100、200を備える場合、情報記録層100、200のいずれか一方の情報記録層(例えば、100)を構成する第1記録層110と第2記録層120との厚さの合計が、他の情報記録層(例えば、200)を構成する第1記録層210と第2記録層210との厚さの合計と異なるようにする。また、複数(例えば、3つ以上)の情報記録層を備える場合、各情報記録層を構成する第1記録層と第2記録層との厚さの合計を、各情報記録層毎にそれぞれ異ならせ又は同一にすることも可能である。
情報記録層100を構成する第1記録層110厚さと第2記録層120厚さとの比が、情報記録層200を構成する第1記録層210の厚さと第2記録層220の厚さとの比と異なるように構成することが好ましい。また、複数(例えば、3つ以上)の情報記録層を備える場合、各情報記録層を構成する第1記録層厚さと第2記録層厚さとの比を、各情報記録層毎にそれぞれ異ならせることもできる。
即ち、2つの情報記録層100、200のそれぞれの厚さは、透過率の観点から互いに異ならせるのが好ましい。レーザービームが先に入射される情報記録層100に記録マークが生成された後、レーザービームが後に入射される情報記録層200でもレーザーパワーが規定された範囲に保持され、情報記録層200に記録マークを形成することができれば十分である。
例えば、レーザービームが先に入射される情報記録層110の厚さが、40〜60%の透過率に該当する厚さであれば、レーザービームが後に入射される情報記録層200の厚さを、1%以下の透過率を持つ厚さに構成することができる。
以下、第1〜第4の実施例に係る光記録媒体の対する実験結果を説明する。
まず、実験に用いた光記録媒体の構造と記録層物質を説明する。
実験に用いた光記録媒体は、内径15mm、外径120mm、厚さ1.1mmのドーナツ形態の基板60を含み、基板60上にランドとグルーブを持つ0.32μmのトラックピッチが形成されるようにした。
基板60は、ポリカーボネートで形成され、基板60上にはAg合金を材料とする反射層50、ZnS−SiOを含む上部誘電体層30、第2記録層120、第1記録層110、ZnS−SiOを含む下部誘電体層20の順に多層薄膜を積層した。
光透過層10は、下部誘電体層20上の20μmのPSA接着剤と共に80μmのポリカーボネートカバーシートによって、下部誘電体層20上に接合されている。また、上部誘電体層30の厚さを60nm、第2記録層120の厚さを6nm、第1記録層110の厚さを6nm、下部誘電体層20の厚さを60nmにして、それぞれ積層した。
本発明の第1の実施形態〜第4の実施例に係る光記録媒体に対する実験の条件は次の通りである。
実験において、光記録媒体の線速度(Constant Linear Velocity)を5.28m/sとし、光記録媒体に対する測定位置は内周から30mmとした。光記録媒体におけるデータの記録は、グルーブ記録になるようにしており、使用したレーザービームの波長は408nmであり、再生パワーは35mWに設定した。また、評価装置としては、パルステック(Pulstec)社のODU−1000を使用した。
表1を参照して、光記録媒体における各記録層110、120の物質の組合せと、その実験結果を説明する。
実験1の第1記録層110及び第2記録層120は、Ag合金及びSiをそれぞれ主成分とし、実験2の第1記録層110及び第2記録層120は、Ag合金及びGeをそれぞれ主成分とし、実験3の第1記録層110及び第2記録層120は、Ag合金及びSbをそれぞれ主成分とし、実験4の第1記録層110及び第2記録層120は、Ag合金及びSiをそれぞれ主成分とし、実験5の第1記録層110及び第2記録層120は、W合金及びSiをそれぞれ主成分とし、実験6の第1記録層110及び第2記録層120は、W合金及びSbをそれぞれ主成分とし、実験7の第1記録層110及び第2記録層120は、Ni合金及びSiをそれぞれ主成分とし、実験8の第1記録層110及び第2記録層120は、Ni合金及びSbをそれぞれ主成分とするように構成した。
各実験組合せに対する評価基準は、8T変調に対する光記録媒体の反射率の差、DCアニール(annealing)パワーの大きさ、飽和パワー範囲及びマーク安定性にした。表1のそれぞれの判断基準による結果は、良好な結果を示した実験組合せの順に、各評価基準の右側欄(マーク安定性については当該欄)に‘○’、‘△’または‘×’で表示した。
まず、8T変調は、光記録媒体のスペースとマークとの間の反射率の差を表す。
即ち、レーザービームの8T変調パルスに対して、最高反射率の値と最低反射率の値とを引いた値の差(I8pp)を最高反射率(I8H)の値で割り、これをパーセント(%)で表した。レーザービームの8T変調実験で、この反射率の差は、光記録媒体において最も適した判断基準であり、反射率の差が大きくなるにつれて光記録媒体としてさらに適したものとなる。
本発明の一実施例に係る光記録媒体に対する実験で、スペースとマークとの間の反射率差は、Au合金及びSiの記録層(実験4)が51.3%で最も良い値を示した。そして、Ag合金及びSbの記録層(実験3)、W合金及びSbの記録層(実験6)及びNi合金及びSbの記録層(実験8)は反射率差の変化を示した。
DCアニールパワーは、最適化された構造を持つ光記録媒体が、規定された記録パワー(Pw)で記録できるかどうかを間接的に確認することができる判断基準である。
BDは、光記録媒体の速度1×、2×に対して、7mW以内の範囲のレーザー記録パワーで記録マークが生成されなければならない。これを間接的に確認するために、第1記録層110と第2記録層120との変化が始まるパワーを測定して、該測定したパワーが1.5〜2.5mW内であれば、光記録媒体が、規定されたレーザーパワーに対して適切な記録感度を持つと判断した。
以下、評価基準としてDCアニールパワー測定の具体的な実験方法を説明する。まず、スペースパワー(Ps(mW))のレーザービームを光記録媒体に照射する。レーザービームのパルスは、マルチパルスタイプではなく、単一パルスタイプである。そして、レーザービームを照射した場合、光記録媒体が持つ本来の反射率の大きさが、オシロスコープ上で変化し始めるレーザーパワーで測定される。測定されたレーザーパワーの大きさがDCアニールパワーの値である。
この実験では、DCアニールパワーが、2.5mWより小さなパワーであれば、最適化された光記録媒体であると評価した。実験でDCアニールパワーの値はAu合金及びSiの記録層を持つ光記録媒体の実験4が最も良い結果を示し、その次に、Ag合金及びGeの記録層を持つ光記録媒体の実験2、Ni合金及びSi記録層を持つ光記録媒体の実験7の順で良い結果を示した。
飽和パワー範囲は、情報記録層100が反応し始め、光記録媒体の厚さ方向に反応領域が広がるにつれて、情報記録層100全体が反応するまでの温度範囲を間接的に確認することができる判断基準である。
飽和パワー範囲の値が大きければ、実際に反応が始まる温度が低くても、最適化された記録特性を得るためのレーザーのパワー範囲は、規定された条件を外れ得る。また、中間温度範囲では光記録媒体の反射率特性の変化が激しく記録に対する制御が難しい。
即ち、記録時に、レーザーパワーに対する光記録媒体の反射率は狭いレーザーパワー範囲で急速に変わらなければならない。従って、狭いレーザーパワー範囲で記録層110、120の温度変化が完了する物質を選択するために、2mW以下の飽和パワー範囲を持つ記録層110、120の物質を最も適切な物質と判断した。
この実験では、第1記録層110及び第2記録層120の主成分が、それぞれAg合金及びSbの記録層を持つ光記録媒体の実験3が最も良い記録層として評価された。次に、W合金及びSbの記録層を持つ光記録媒体の実験6、Ni合金及びSbの記録層を持つ光記録媒体の実験8の順で良い結果を示した。
マーク安定性は、記録マークが時間によって変化せず、長期間保持され得るかを確認する判断基準である。8T変調のレーザーパルスによって、光記録媒体に記録マークが形成されたとき、記録マークの大きさは、再生パワーのレーザービームの影響や室内温度などの各条件下で時間によって、大きくまたは小さくならずに(変化せずに)保持されなければならない。
この実験では、第1記録層110及び第2記録層120の主成分が、それぞれAg合金及びSbの記録層を持つ光記録媒体の実験3、W合金及びSbの記録層を持つ光記録媒体の実験6及びNi合金及びSbの記録層を持つ光記録媒体の実験8に記録された記録マークが変化した。従って、記録層110、120物質は、光記録媒体の記録層物質比率や光記録媒体の構造などにより改善できると判断される。
これらの4つの実験結果によれば、全体的に、第1記録層110と第2記録層120には、Ag、Ni、W物質とSi物質の組合せが、最も良い情報記録層100材料として評価され得る。なお、この物質の組合せの大部分は、DCアニールパワーの大きさが多少大きいため、記録レーザーパワーを少し低くすれば、さらに好ましい情報記録層100物質となり得る。
以下、実験を通じて、適した材料として選択されたAg、Ni、W物質とSi物質の組合せのうち、Ag及びSiの組合せを第1記録層110及び第2記録層120の主成分物質として選択し、光記録媒体の反射率と記録感度を高めるための模擬実験結果を詳述する。
まず、0.35mWレーザー再生パワーで、第1記録層110及び第2記録層120の厚さ比と、誘電体層の厚さを変化させながら反射率とDCアニールパワーとを測定した。
図7は、模擬実験結果のうち、Siを主元素とする第2記録層120とAg合金を含む第1記録層110との厚さの組合せによる反射率結果を示した図である。
図7を参照すると、模擬実験に使われた光記録媒体の第2記録層120はSiを主成分とし、第1記録層110はAgを主成分とする合金である。図7の横軸は第2記録層120の厚さをÅ単位で示しており、縦軸は第1記録層110の厚さをÅ単位で示している。図7に現れた値は、各記録層110、120の厚さによる反射率を表す。
図7に示した結果から、Ag合金を含む第1記録層110の厚さに比べて、Siを主元素とする第2記録層120の厚さが厚い場合(図7右側下端の円部分)、0.35mWのレーザーパワーに対する反射率の変化が激しくないことを確認できる。図7の結果を、厚さと反射率に対するグラフで表せば、図8の結果を得る。
図8は、図7の実験結果を第1記録層110の厚さに対する第2記録層120の厚さの比で示した図である。
図8は、レーザーパワーに対してAg合金を含む第1記録層110とSiを主元素とする第2記録層120との厚さの比による光記録媒体の反射率を示す。つまり、図8は、全記録層厚さに対する反射率を示す。即ち、各点を連結した線が、情報記録層100の全体厚さに対する反射率を示している。
全情報記録層100厚さが90Åで、第2記録層120−第1記録層110(Si−Ag合金)の厚さ比が2の場合、Siの記録層が60Åで、Agの記録層が30Åで、全記録層が構成されることを意味する。
図8の結果によると、第2記録層120−第1記録層110(Si−Ag合金)の厚さ比が大きくなるほど、反射率の差は変化せずに一定の値を持って安定していることが分かる。特に、第2記録層120−第1記録層110(Si−Ag合金)の厚さ比が2以上(図8の横軸上で2以上の場合)で、全情報記録層100厚さが90Å以上、200Å以下であれば、どんな場合でも安定した反射率を示す(図8内に円で表示)。
従って、本発明の実施例に係る光記録媒体の情報記録層100厚さ(第1記録層と第2記録層との厚さ)は、90Å以上、200Å以下のものが好ましく、第1記録層110に対する第2記録層120の厚さ比は、2以上であることが好ましい。この好ましい範囲内で情報記録層100を設計すれば、情報記録層100厚さの設計に対する柔軟性を高めることができる。
以下、本発明の実施例に係る光記録媒体の記録感度を確認可能な模擬実験の結果を説明する。
図9は、本発明の一実施例に係る光記録媒体において、記録層110、120の厚さの組合せによって光記録媒体のトラック中央に現れた垂直温度分布を示した図である。
図9を参照すると、左側の図は、第2記録層120/第1記録層110(Si/Ag合金)の厚さ比が1で、各記録層110、120の厚さが60Åである光記録媒体にレーザービームを照射した場合に、光記録媒体のトラック中央の垂直断面での温度分布を示す。
右側の図は、第2記録層120/第1記録層110(Si/Ag合金)の厚さ比が3で、第2記録層120(Si)が90Å、第1記録層110(Ag合金)が30Åである場合における光記録媒体のトラック中央垂直断面での温度分布を示した結果である。
図9の右側図の温度分布と左側図の温度分布とを比較すると、右側図の温度分布が、左側図の温度分布に比べて熱が集中した形態を示し、その温度分布がレーザーの方向対して若干垂直方向に分布していることが分かる。第1記録層110に含まれたAgは熱拡散速度が高いため、第1記録層110が薄いか、または第1記録層110に対する第2記録層120の厚さ比が大きければ、光記録媒体のトラック方向の熱拡散は激しくならず、光記録媒体内の温度分布も狭くなる。
また、情報記録層100内の熱拡散速度は、Agを含む層が厚い場合よりも薄い場合のほうが遅いため、第2記録層120のSiと第1記録層110に含まれるAgとの間の温度勾配が少なくなり、2物質が反応するのに有利である。従って、各記録層110、120の物質として用いられるSi/Ag合金の比が大きい場合、全情報記録層100に均一した温度分布が生成され、熱が集束されて光記録媒体の記録感度が高くなる。
図10は、本発明の実施例に係る光記録媒体を、情報記録層100における第2記録層120/第1記録層110の厚さの組合せがSi(90Å)/Ag合金(30Å)で、反射層50の厚さを700Åで構成した場合、上下部誘電体層30、20の厚さによる反射率(%)を示す模擬実験の結果である。
図10を参照すると、下部誘電体層20(図10の横軸)の厚さが80nm(800Å)以下ならば、光記録媒体の反射率及びコントラストを十分に調節することができる。下部誘電体層20の厚さによる反射率は周期性を持つため、80nm以上の厚さでは、それより薄い厚さの反射率がまた繰り返される。また、厚すぎる下部誘電体層20は、熱的にみて情報記録層100に悪影響を及ぼすので、所望しない結果をもたらすことがある。従って、下部誘電体層20の厚さは、80nm以下のものが好ましい。
図10を参照すると、縦軸の上部誘電体層30の厚さも50nm以上厚くなると、コントラストが低くなる可能性が高い。また、上部誘電体層30が厚すぎると、情報記録層100に発生した熱の排出が悪いので、記録マーク形状及び各マークの長さ調節が難しい。従って、上部誘電体層30の厚さは、50nm以下のものが好ましい。
この模擬実験を基に、本発明に係る光記録媒体の性能を評価するための一実施例は次の通りである。
まず、本発明の実施例に係る光記録媒体の各層の厚さの組合せは、第2記録層120/第1記録層110(Si(90Å)/Ag合金(30Å))、反射層50の厚さを700Åとした。また、下部誘電体層20の厚さは325Å、上部誘電体層30の厚さは225Åとした(図10に、上下部誘電体層厚さを●で示す)。
このような各層の厚さを持つ光記録媒体を利用して実際記録感度を評価した結果を図11に示した。
図11は、本発明の一実施例に係る光記録媒体において、第1記録層110の物質Agに対してSbとTeを添加した場合、各添加比率によってDCアニールパワーで記録感度を測定した結果を示した図である。
光記録媒体の記録感度は、Agを主成分とする第1記録層110に他の元素を添加する比率を異ならせるようにして、DCアニールパワーを測定することで判断した。Agは熱伝導度が高いため、他の元素を添加して第1記録層110の熱伝導度を低くするのが好ましく、第1記録層110に他の元素が添加した場合、DCアニールパワーが低くなれば、情報記録層100の記録感度は高くなる。
実験における添加元素は、SbとTeを使用しており、添加元素の比率は、スパッタリング装置のパワー調節により原子百分率を調節して、同時スパッタリング(Co-sputtering)する方式を採用した。
図11を参照すると、第1記録層110にAgのみを含む場合、即ち、他の元素が添加されていない場合はプロット◆を結ぶ線で、AgにSb及びTeを合わせて5原子百分率で添加した場合はプロット×を結ぶ線で、AgにSb及びTeを合わせて20原子百分率で添加した場合はプロット■を結ぶ線で結果を示した。図11のそれぞれの線は、本発明の実施例に係る光記録媒体にレーザービームを照射した場合、光記録媒体のそれぞれの反射率信号を表示したものである。そして、各添加元素の比率によるDCアニールパワー(最小スペースパワー(Ps))は各線上に大きい●で表示した。
図11に示したように、Agに対するSbとTeの添加元素の添加比率が高くなるほど、最小スペースパワー(Ps)の値が順次低くなっていくことが分かる。即ち、第1記録層110に対する他の元素の添加比率が高くなるほど、記録感度が高くなることが分かる。
次に、図11で説明した構造を持つ本発明の一実施例に係る光記録媒体のジッター評価結果を説明する。
まず、本発明の一実施例に係る光記録媒体のジッター測定条件は、チャネルビットクロックを66MHzに設定し、光記録媒体の記録線速度を5.28m/s にした。光記録媒体の容量は、各情報記録層当り23.3ギガバイトであり、ジッター測定装置にはYOKOKAWA社のTA520を使用した。ジッター測定のための実験サンプリング回数は30、000回であり、光記録媒体の測定位置は、光記録媒体の内周から30mmの位置を選択し、光記録媒体にランド記録とグルーブ記録を全部遂行した。また、光記録媒体に対する記録レーザービームの波長は408nmの波長を使用した。
図12は、本発明の一実施例に係る光記録媒体の性能評価のために、光記録媒体のデータ記録に使われたレーザー記録パルスの波形を示した図である。
光記録媒体の記録に使用したレーザーパルスの記録パワー(Pw)は5.7mW、スペースパワー(Ps)は1.5mW、基底パワー(Pb)は0.1mWの大きさを持つ。レーザー記録パルスは2T〜6Tまでのランダムマルチパルスを持ち、各記録パルスに対してN−1個の分割パルスになるようにパルス変調して記録を遂行した。
図13(a)〜図13(c)を参照して、各添加元素による光記録媒体のアイパターン(eye pattern)を説明する。
図13(a)〜図13(c)は、第1記録層110の材料としてAg元素に対してSbとTeを添加した場合の各添加比率によるRFのアイパターンを示す。図13(a)はSbとTeを添加しない場合、図13(b)はSbとTeの添加比率が5原子百分率である場合、図13(c)はSbとTeの添加比率が20原子百分率である場合のアイパターンをそれぞれ示す。
各図によると、添加元素の比率が高くなるにつれて、アイパターンがはっきりとなった。ジッターは、再生信号の変換地点が元信号の変化地点と時間軸上で一致せずに現れ、アイパターンは、信号干渉が少ないほど明確になる。つまり、図13(a)〜図13(c)では、第1記録層110のAgに対するSbとTeの添加比率が高くなるほど、光記録媒体のジッター特性が改善されることが分かる。従って、本発明の一実施例に係る光記録媒体の第1記録層110は、SbとTeの添加比率が高くなることが好ましい。
図14は、本発明の一実施例に係る光記録媒体における第1記録層110の物質Agに対してSbとTeを添加した場合、その添加比率によるジッターを示した図である。
これによると、光記録媒体の第1記録層110にSbとTeを添加した場合、ジッターが減少していることが分かる。
本発明に係る光記録媒体性能の優れた点を、情報記録層100が1つの場合を一実施例として説明したが、これは2つ以上の情報記録層(例えば、情報記録層100、200)を含む場合も同様である。また、2つ以上の情報記録層のうち、いずれか1つ以上の情報記録層を、上記のような構成物質と厚さの比率、厚さの合計などで組合せることができることは明らかである。
以上、説明した本発明の一実施例は、例示の目的のために開示したものであり、本発明に対する通常の知識を有する当業者であれば、本発明の技術的思想と、その範囲内で様々な修正、変更、付加が可能である。従って、このような修正、変更及び付加は、本発明の特許請求の範囲に属するものである。
本発明の第1の実施例に係る光記録媒体の構造を示した断面図である。 図1の光記録媒体にランド記録をして、記録マークを生成した一形態を示す断面図である。 図1の光記録媒体にグルーブ記録をして、記録マークを生成した一形態を示す断面図である。 本発明の第2の実施例に係る記録感度促進層を含む光記録媒体に、記録マークを生成した一形態を示す断面図である。 本発明の第3の実施例に係る、情報記録層に第1記録層と第2記録層とが交互に積層され光記録媒体に、記録マークを生成した一形態を示す断面図である。 本発明の第4の実施例に係る光記録媒体の構造を示した断面図である。 模擬実験結果中、Siを主元素とする第2記録層とAg合金を含む第1記録層との厚さの組合せによる反射率結果を示した図である。 図7の実験結果を第1記録層の厚さに対する第2記録層の厚さを比で示した図である。 本発明の一実施例に係る光記録媒体において、記録層厚さの組合せによって光記録媒体のトラック中央に現れた垂直温度分布を示した図である。 上部誘電体層と下部誘電体層との厚さの組合せを変更した場合において、Si(90Å)/Ag合金(30Å)の記録層を持つ本発明の一実施例に係る光記録媒体の反射率の変化結果を示した図である。 本発明の一実施例に係る光記録媒体において、第1記録層の物質Agに対してSbとTeを添加した場合、各添加比率によってDCアニールパワーで記録感度を測定した結果を示した図である。 本発明の一実施例に係る光記録媒体の性能評価のために、光記録媒体のデータ記録に用いたレーザー記録パルス波形を示した図面である。 第1記録層の物質Ag単独で構成した本発明の一実施例に係る光記録媒体のRFアイパターンの結果を示した図である。 第1記録層の物質Agに対してSbとTeとを合わせて5原子百分率添加した、本発明の一実施例に係る光記録媒体のRFアイパターンの結果を示した図である。 第1記録層の物質Agに対してSbとTeとを合わせて20原子百分率添加した、本発明の一実施例に係る光記録媒体のRFアイパターンの結果を示した図である。 本発明の一実施例に係る光記録媒体の第1記録層の物質AgにSbとTeとを添加した場合、その添加比率によるジッターを示した図である。
符号の説明
10 光透過層
20、30 誘電体層
50 反射層
60 基板
100 情報記録層
110 第1記録層
120 第2記録層

Claims (18)

  1. 基板と、該基板の上部に位置して、入射されるレーザービームを反射する反射層と、該反射層の上部に位置する情報記録層と、を含んで構成される光記録媒体であって、
    前記情報記録層は、
    1−X0.8≦X≦0.9)の形態で構成された化合物(ここで、Aは、Ni、Ag及びWよりなる群から選択される1つの元素、Bは、Ge、Sb、Te、Al及びCuよりなる群から選択される1つ以上の元素)を含む第1記録層と、
    前記第1記録層に対して前記レーザービームの透過方向に接して設けられ、Si、Sn、Sb及びGeよりなる群から選択される1つ以上の元素を含む第2記録層と、を含んで構成され、
    前記レーザービームが照射されると、前記第1記録層の物質と前記第2記録層の物質とが前記第1及び第2記録層の接触面で互いに反応して、前記情報記録層内で周辺物質と異なる反射率を持つ新しい物質が生成されるメカニズムにより情報を記録し、
    前記レーザービームが、前記第2記録層より前に前記第1記録層に照射されることを特徴とする光記録媒体。
  2. 前記情報記録層は、1つ以上の前記第1記録層と1つ以上の前記第2記録層とを含み、
    前記第1記録層と前記第2記録層とは、交互に積層されることを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  3. 前記情報記録層の厚さは、90Å以上、200Å以下であることを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  4. 前記第1記録層の厚さに対する第2記録層の厚さの比は、2以上であることを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  5. 前記情報記録層の少なくとも一面に形成され、Sn、Zn、Pb、Bi、Tl、Te、Se、S、Al、Ga、Ge、Cd、I及びInよりなる群から選択される1つ以上の元素を含む記録感度促進層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  6. 前記情報記録層の少なくとも一面に形成される誘電体層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
  7. 前記第1記録層に形成される誘電体層の厚さは80nm以下であることを特徴とする請求項に記載の光記録媒体。
  8. 前記第2記録層に形成される誘電体層の厚さは50nm以下であることを特徴とする請求項に記載の光記録媒体。
  9. 基板と、該基板の上部に位置して、入射されるレーザービームを反射する反射層と、該反射層の上部に位置する2以上の情報記録層と、該情報記録層間に形成される分離層と、を含んで構成される光記録媒体であって、
    前記各情報記録層は、
    1−X0.8≦X≦0.9)の形態で構成された化合物(ここで、Aは、Ni、Ag及びWよりなる群から選択される1つの元素、Bは、Ge、Sb、Te、Al及びCuよりなる群から選択される1つ以上の元素)を含む第1記録層と、
    前記第1記録層に対して前記レーザービームの透過方向に接して設けられ、Si、Sn、Sb及びGeよりなる群から選択される1つ以上の元素を含む第2記録層と、を含んで構成され、
    前記レーザービームが照射されると、前記第1記録層の物質と前記第2記録層の物質とが前記第1及び第2記録層の接触面で互いに反応して、前記情報記録層内で周辺物質と異なる反射率を持つ新しい物質が生成されるメカニズムにより情報を記録し、
    前記レーザービームが、前記各情報記録層において、前記第2記録層より前に前記第1記録層に照射されることを特徴とする光記録媒体。
  10. 前記情報記録層は、1つ以上の第1記録層と1つ以上の第2記録層とを夫々含み、前記第1記録層と前記第2記録層とは、交互に積層されることを特徴とする請求項に記載の光記録媒体。
  11. 前記2以上の情報記録層のいずれか1つの情報記録層の厚さは、90Å以上、200Å以下であることを特徴とする請求項に記載の光記録媒体。
  12. 前記2以上の情報記録層のいずれか1つの情報記録層の前記第1記録層の厚さに対する前記第2記録層の厚さの比は、2以上であることを特徴とする請求項に記載の光記録媒体。
  13. 前記2以上の情報記録層のいずれか1つの情報記録層に含まれる前記第1記録層の厚さと前記第2記録層の厚さとの比が、該情報記録層を除いた他の情報記録層のいずれか1つの情報記録層に含まれる前記第1記録層の厚さと前記第2記録層の厚さとの比と異なることを特徴とする請求項に記載の光記録媒体。
  14. 前記2以上の情報記録層のいずれか1つの情報記録層に含まれる前記第1記録層の厚さと前記第2記録層の厚さとの合計が、該情報記録層を除いた他の情報記録層のいずれか1つの情報記録層に含まれる前記第1記録層の厚さと前記第2記録層の厚さとの合計と異なることを特徴とする請求項に記載の光記録媒体。
  15. 前記2以上の情報記録層のいずれか1つの情報記録層の少なくとも一面に形成され、Sn、Zn、Pb、Bi、Tl、Te、Se、S、Al、Ga、Ge、Cd、I及びInよりなる群から選択される1つ以上の元素を含む記録感度促進層をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の光記録媒体。
  16. 前記2以上の情報記録層のいずれか1つの情報記録層の少なくとも一面に形成される誘電体層をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の光記録媒体。
  17. 前記第1記録層に形成される誘電体層の厚さは80nm以下であることを特徴とする請求項16に記載の光記録媒体。
  18. 前記第2記録層に形成される誘電体層の厚さは50nm以下であることを特徴とする請求項16に記載の光記録媒体。
JP2005367138A 2005-07-06 2005-12-20 光記録媒体 Expired - Fee Related JP4884001B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2005-0060659 2005-07-06
KR1020050060659A KR100689980B1 (ko) 2005-07-06 2005-07-06 광기록매체

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007015367A JP2007015367A (ja) 2007-01-25
JP4884001B2 true JP4884001B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=37038072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005367138A Expired - Fee Related JP4884001B2 (ja) 2005-07-06 2005-12-20 光記録媒体

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7704582B2 (ja)
EP (1) EP1818921B1 (ja)
JP (1) JP4884001B2 (ja)
KR (1) KR100689980B1 (ja)
CN (1) CN100517478C (ja)
DE (1) DE602005027889D1 (ja)
TW (1) TWI315521B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100617135B1 (ko) * 2005-05-27 2006-09-01 엘지전자 주식회사 광기록매체
TWI328226B (en) * 2006-08-30 2010-08-01 Cmc Magnetics Corp The recordable optical recording media
CN100514465C (zh) * 2007-04-24 2009-07-15 中国科学院上海光学精密机械研究所 一次写入型蓝光存储无机介质及其制备方法
JP2009026430A (ja) * 2007-07-24 2009-02-05 Tdk Corp 光情報媒体
JP2011204307A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Tdk Corp 光記録媒体、光記録方法
JP2011238324A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Tdk Corp 光記録媒体、光記録方法
FR2965392B1 (fr) * 2010-09-29 2013-03-15 Lucien Diego Laude Support d'information enregistrable et a enregistrement legalement sur

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6033752A (en) * 1997-05-22 2000-03-07 Kao Corporation Optical recording medium and method for recording optical information
US7236440B2 (en) * 2001-09-13 2007-06-26 Tdk Corporation Optical recording medium
JP2003203338A (ja) * 2001-12-28 2003-07-18 Tdk Corp 光記録媒体の記録方法及び光記録媒体
US7231649B2 (en) * 2002-05-31 2007-06-12 Tdk Corporation Optical recording medium and method for optically recording data in the same
JP2004025496A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 Nec Corp 光学情報記録媒体
JP2004095111A (ja) * 2002-09-03 2004-03-25 Ricoh Co Ltd 相変化型光記録媒体
JP2005071406A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Tdk Corp 光情報記録媒体
KR100694047B1 (ko) * 2004-05-17 2007-03-12 삼성전자주식회사 정보저장매체 및 정보기록재생장치

Also Published As

Publication number Publication date
US20070009700A1 (en) 2007-01-11
CN100517478C (zh) 2009-07-22
EP1818921A2 (en) 2007-08-15
DE602005027889D1 (de) 2011-06-16
KR20070005365A (ko) 2007-01-10
EP1818921B1 (en) 2011-05-04
TWI315521B (en) 2009-10-01
JP2007015367A (ja) 2007-01-25
CN1892852A (zh) 2007-01-10
KR100689980B1 (ko) 2007-03-09
US7704582B2 (en) 2010-04-27
TW200703306A (en) 2007-01-16
EP1818921A3 (en) 2009-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100734641B1 (ko) 광기록매체, 광기록/재생장치, 광기록장치 및 광재생장치,광기록매체용 데이터 기록/재생 방법 및 데이터 기록방법및 데이터 재생 방법
JP4059714B2 (ja) 光記録媒体
JP4884001B2 (ja) 光記録媒体
US7534480B2 (en) Multi-layer super resolution optical disc
JP4225996B2 (ja) 光記録媒体、情報再生方法及び光情報再生装置
US7232598B2 (en) Super resolution optical disc
KR100617135B1 (ko) 광기록매체
KR100634667B1 (ko) 광기록매체
KR100689888B1 (ko) 광기록매체
JP2006099893A (ja) 光記録媒体
JP4345563B2 (ja) 追記型記録媒体
KR100617136B1 (ko) 광기록매체
KR100689926B1 (ko) 광기록매체
JP2008198334A (ja) 光記録媒体
JP2008018607A (ja) 追記型光記録媒体
KR100747528B1 (ko) 광기록매체
US8119218B2 (en) Optical recording medium
US8119219B2 (en) Optical recording medium
JPH04177636A (ja) 光学的情報記録媒体及びその製造方法
JP2004103101A (ja) 光情報記録媒体
KR20100010754A (ko) 광디스크
KR20100035473A (ko) 추기형 광디스크
JPWO2010106972A1 (ja) 光学情報記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees