図1は、本発明に係るコンテンツデータ管理システムの一実施の形態を示す図である。パーソナルコンピュータ1は、ローカルエリアネットワークまたはインターネットなどから構成されるネットワーク2に接続されている。パーソナルコンピュータ1は、EMD(Electrical Music Distribution)サーバ3から受信した、またはCD(Compact Disc)から読み取った楽音のデータ(以下、コンテンツと称する)を、そのまま記録するか、または所定の圧縮の方式(例えば、ATRAC3(商標))に変換するとともにDES(Data Encryption Standard)などの暗号化方式で暗号化して記録する。
パーソナルコンピュータ1は、暗号化して記録しているコンテンツに対応して、コンテンツの利用条件を示す権利情報を記録する。
権利情報は、例えば、その権利情報に対応するコンテンツを同時に利用することができるポータブルデバイス(Portable Device(PDとも称する))の台数(後述する、いわゆるチェックアウトできるPDの台数)を示す。権利情報に示される数だけコンテンツをチェックアウトしたときでも、パーソナルコンピュータ1は、そのコンテンツを再生できる。
または、権利情報は、コピーすることができることを示す。コンテンツをポータブルデバイス5−1乃至5−3にコピーしたとき、パーソナルコンピュータ1は記録しているコンテンツを再生できる。コンテンツの、ポータブルデバイス5−1乃至5−3に記憶させることができる回数は、制限される場合がある。この場合、コピーできる回数は、増えることがない。
または、権利情報は、他のパーソナルコンピュータに移動することができるか否かなどを示す。ポータブルデバイス5−1乃至5−3にコンテンツを移動させた後、パーソナルコンピュータ1が記録しているコンテンツは使用できなくなる(コンテンツが削除されるか、または利用条件が変更されて使用できなくなる)。
パーソナルコンピュータ1は、暗号化して記録しているコンテンツを、コンテンツに関連するデータ(例えば、曲名、または再生条件など)と共に、USB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して、接続されているポータブルデバイス5−1に記憶させるとともに、ポータブルデバイス5−1に記憶させたことに対応して、記憶させたコンテンツに対応する権利情報を更新する(以下、チェックアウトと称する)。より詳細には、チェックアウトしたとき、パーソナルコンピュータ1が記録している、そのコンテンツに対応する権利情報のチェックアウトできる回数は、1減らされる。チェックアウトできる回数が0のとき、対応するコンテンツは、チェックアウトすることができない。
パーソナルコンピュータ1は、暗号化して記録しているコンテンツを、コンテンツに関連するデータと共に、USBケーブルを介して、接続されているポータブルデバイス5−2に記憶させるとともに、ポータブルデバイス5−2に記憶させたことに対応して、記憶させたコンテンツに対応する権利情報を更新する。パーソナルコンピュータ1は、暗号化して記録しているコンテンツを、コンテンツに関連するデータと共に、USBケーブルを介して、接続されているポータブルデバイス5−3に記憶させるとともに、ポータブルデバイス5−3に記憶させたことに対応して、記憶させたコンテンツに対応する権利情報を更新する。
また、パーソナルコンピュータ1は、USBケーブルを介して、接続されているポータブルデバイス5−1にパーソナルコンピュータ1がチェックアウトしたコンテンツを、ポータブルデバイス5−1に消去させて(または、使用できなくさせて)、消去させたコンテンツに対応する権利情報を更新する(以下、チェックインと称する)。より詳細には、チェックインしたとき、パーソナルコンピュータ1が記録している、対応するコンテンツの権利情報のチェックアウトできる回数は、1増やされる。
パーソナルコンピュータ1は、USBケーブルを介して、接続されているポータブルデバイス5−2にパーソナルコンピュータ1がチェックアウトしたコンテンツを、ポータブルデバイス5−2に消去させて(または、使用できなくさせて)、消去させたコンテンツに対応する権利情報を更新する。パーソナルコンピュータ1は、USBケーブルを介して、接続されているポータブルデバイス5−3にパーソナルコンピュータ1がチェックアウトしたコンテンツを、ポータブルデバイス5−3に消去させて(または、使用できなくさせて)、消去させたコンテンツに対応する権利情報を更新する。
パーソナルコンピュータ1は、図示せぬ他のパーソナルコンピュータがポータブルデバイス5−1にチェックアウトしたコンテンツをチェックインできない。パーソナルコンピュータ1は、他のパーソナルコンピュータがポータブルデバイス5−2にチェックアウトしたコンテンツをチェックインできない。パーソナルコンピュータ1は、他のパーソナルコンピュータがポータブルデバイス5−3にチェックアウトしたコンテンツをチェックインできない。
EMDサーバ3は、パーソナルコンピュータ1の要求に対応して、ネットワーク2を介して、コンテンツに関連するデータ(例えば、曲名(以下、タイトルとも称する)、または再生制限など)と共に、パーソナルコンピュータ1にコンテンツを供給する。
EMDサーバ3が供給するコンテンツは、所定の符号化の方式で符号化され、所定の暗号化の方式で暗号化されている。
WWW(World Wide Web)サーバ4は、パーソナルコンピュータ1の要求に対応して、ネットワーク2を介して、コンテンツを読み取ったCDに対応するデータ(例えば、CDのアルバム名、またはCDの販売会社など)、およびCDから読み取ったコンテンツに対応するデータ(例えば、曲名、または作曲者名(以下、アーティスト名とも称する)など)をパーソナルコンピュータ1に供給する。
ポータブルデバイス5−1は、パーソナルコンピュータ1から供給されたコンテンツ(すなわち、チェックアウトされたコンテンツ)を、コンテンツに関連するデータ(例えば、曲名、または再生制限など)と共に記憶する。ポータブルデバイス5−1は、コンテンツに関連するデータに基づいて、記憶しているコンテンツを再生し、図示せぬヘッドフォンなどに出力する。
例えば、コンテンツに関連するデータとして記憶されている、再生制限としての再生回数を超えて再生しようとしたとき、ポータブルデバイス5−1は、対応するコンテンツの再生を停止する。コンテンツに関連するデータとして記憶されている再生制限としての、再生期限を過ぎた後に再生しようとしたとき、ポータブルデバイス5−1は、対応するコンテンツの再生を停止する。
使用者は、コンテンツを記憶したポータブルデバイス5−1をパーソナルコンピュータ1から取り外して、持ち歩き、記憶しているコンテンツを再生させて、コンテンツに対応する音楽などを、図示せぬヘッドフォンなどで聴くことができる。
ポータブルデバイス5−2は、パーソナルコンピュータ1から供給されたコンテンツを、コンテンツに関連するデータと共に記憶する。ポータブルデバイス5−2は、コンテンツに関連するデータに基づいて、記憶しているコンテンツを再生し、図示せぬヘッドフォンなどに出力する。使用者は、コンテンツを記憶したポータブルデバイス5−2をパーソナルコンピュータ1から取り外して、持ち歩き、記憶しているコンテンツを再生させて、コンテンツに対応する音楽などを、図示せぬヘッドフォンなどで聴くことができる。
ポータブルデバイス5−3は、パーソナルコンピュータ1から供給されたコンテンツを、コンテンツに関連するデータと共に記憶する。ポータブルデバイス5−3は、コンテンツに関連するデータに基づいて、記憶しているコンテンツを再生し、図示せぬヘッドフォンなどに出力する。使用者は、コンテンツを記憶したポータブルデバイス5−3をパーソナルコンピュータ1から取り外して、持ち歩き、記憶しているコンテンツを再生させて、コンテンツに対応する音楽などをヘッドフォンなどで聴くことができる。
以下、ポータブルデバイス5−1乃至5−3を個々に区別する必要がないとき、単にポータブルデバイス5と称する。
図2は、パーソナルコンピュータ1の構成を説明する図である。CPU(Central Processing Unit)11は、後述する機能を実現するための各種アプリケーションプログラムや、OS(Operating System)を実際に実行する。ROM(Read-only Memory)12は、一般的には、CPU11が使用するプログラムや演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータを格納する。RAM(Random-Access Memory)13は、CPU11の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータを格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス14により相互に接続されている。
ホストバス14は、ブリッジ15を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス16に接続されている。
キーボード18は、CPU11に各種の指令を入力するとき、使用者により操作される。マウス19は、ディスプレイ20の画面上のポイントの指示や選択を行うとき、使用者により操作される。ディスプレイ20は、液晶表示装置またはCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージで表示する。HDD(Hard Disk Drive)21は、ハードディスクを駆動し、それらにCPU11によって実行するプログラムや情報を記録または再生させる。
ドライブ22は、装着されている磁気ディスク41、光ディスク42(CDを含む)、光磁気ディスク43、または半導体メモリ44に記録されているデータまたはプログラムを読み出して、そのデータまたはプログラムを、インターフェース17、外部バス16、ブリッジ15、およびホストバス14を介して接続されているRAM13に供給する。
USBポート23−1には、USBケーブルを介して、ポータブルデバイス5−1が接続される。USBポート23−1は、インターフェース17、外部バス16、ブリッジ15、またはホストバス14を介して、HDD21、CPU11、またはRAM13から供給されたデータ(例えば、コンテンツまたはポータブルデバイス5−1のコマンドなどを含む)をポータブルデバイス5−1に出力する。
USBポート23−2には、USBケーブルを介して、ポータブルデバイス5−2が接続される。USBポート23−2は、インターフェース17、外部バス16、ブリッジ15、またはホストバス14を介して、HDD21、CPU11、またはRAM13から供給されたデータ(例えば、コンテンツまたはポータブルデバイス5−2のコマンドなどを含む)をポータブルデバイス5−2に出力する。
USBポート23−3には、USBケーブルを介して、ポータブルデバイス5−3が接続される。USBポート23−3は、インターフェース17、外部バス16、ブリッジ15、またはホストバス14を介して、HDD21、CPU11、またはRAM13から供給されたデータ(例えば、コンテンツまたはポータブルデバイス5−3のコマンドなどを含む)をポータブルデバイス5−3に出力する。
スピーカ24は、インターフェース17から供給された音声信号を基に、コンテンツに対応する所定の音声を出力する。
これらのキーボード18乃至スピーカ24は、インターフェース17に接続されており、インターフェース17は、外部バス16、ブリッジ15、およびホストバス14を介してCPU11に接続されている。
通信部25は、ネットワーク2が接続され、CPU11、またはHDD21から供給されたデータ(例えば、コンテンツの送信要求など)を、所定の方式のパケットに格納して、ネットワーク2を介して、送信するとともに、ネットワーク2を介して、受信したパケットに格納されているデータ(例えば、コンテンツなど)をCPU11、RAM13、またはHDD21に出力する。
通信部25は、外部バス16、ブリッジ15、およびホストバス14を介してCPU11に接続されている。
以下、USBポート23−1乃至23−3を個々に区別する必要がないとき、単に、USBポート23と称する。
図3は、CPU11がコンテンツ管理プログラム(アプリケーションプログラム)を実行することにより実現されるパーソナルコンピュータ1の機能を説明するブロック図である。
GUI(Graphical User Interface)部100は、使用者によるキーボード18またはマウス19の操作に対応して、曲管理部104に、使用者が所望とするコンテンツに対応する曲名またはコンテンツが格納されているファイルのファイル名などを供給するとともに、データベース107へのコンテンツに対応するデータの登録を要求する。
GUI部100は、曲管理部104からコンテンツに対応するデータ、例えば、曲ID、曲名、または、アーティスト名などのデータを取得して、曲ID、曲名、または、アーティスト名などをディスプレイ20に表示させる。
GUI部100は、使用者の操作によりコンテンツの再生が要求されたとき、再生が要求されたコンテンツに対応する曲IDをコンテンツ管理処理部102に供給すると共に、コンテンツの再生をコンテンツ管理処理部102に要求する。
GUI部100は、使用者の操作によりコンテンツの転送(チェックアウト、コピー、または移動など)が要求されたとき、転送が要求されたコンテンツに対応する曲IDを転送処理部103に供給すると共に、コンテンツの転送を転送処理部103に要求する。
GUI部100は、使用者の操作によりコンテンツの録音(ドライブ22に装着されたCD(光ディスク42に対応する)に記録されたコンテンツを曲ファイル格納部108−1,108−2(HDD21に対応する)に格納させる処理)が要求されたとき、録音が要求されたコンテンツに対応する曲IDを録音管理部101に供給すると共に、コンテンツの録音を録音管理部101に要求する。また、GUI部100は、プレイリストIDに対応するコンテンツの曲IDやファイル名を一覧にしたプレイリストをディスプレイ20に表示させる。
録音管理部101は、GUI部100によりコンテンツの録音が要求されたとき、録音処理を実行する。録音管理部101は、録音しようとするCDがドライブ22に装着されたとき、そのCDのTOC(Table of Contents)を読出し、そこに含まれるコンテンツの数や、録音時間などの情報からメディア固有識別情報を生成する。
また、録音管理部101は、CDなどからコンテンツを曲ファイル格納部108に録音させる際に、CDの各トラック毎の録音(記録)された回数を示す録音履歴情報を生成、または、(既に録音履歴情報が生成されていた場合)更新し、内蔵するメモリに記憶する。また、録音管理部101は、再び同じCDがドライブ22に装着されると、録音履歴情報を読み出して、各トラックの録音回数の情報をGUI部100に出力し、ディスプレイ20に表示させる。また、録音管理部101は、そのCDを初めて録音処理する際に、通信部25、および、ネットワーク2を介してWWWサーバ4などにアクセスして、各コンテンツのタイトル情報をダウンロードして、ダウンロードしたコンテンツのタイトル情報とメディア固有識別情報をタイトル保存情報として内蔵するメモリに記憶させる。また、録音管理部101は、1回の録音処理で録音される複数のコンテンツをまとめるインデックスとしてプレイリストIDを生成し、コンテンツと共に曲管理部104に出力して、曲ファイル格納部108に記録させる。尚、タイトル保存情報については、図4を参照して後述する。また、録音管理部101は、ネットワーク2および通信部25を介して、EMDサーバ3より配信されるコンテンツを録音することもできる。
コンテンツ管理処理部102は、GUI部100からコンテンツの再生が要求されたとき、曲管理部104に、再生が要求されたコンテンツに対応する曲ID、または、再生が要求されたプレイリストに含まれるコンテンツに対応する曲ID(再生が要求されたプレイリストに対応するプレイリストIDと共に記録されたコンテンツの曲ID)を供給すると共に、コンテンツに対応するファイル名を要求する。コンテンツ管理処理部102は、曲管理部104からファイル名を取得したとき、曲管理部104、ファイル検索部106、およびデータベース107を介して、曲ファイル格納部108−1または108−2から、コンテンツを取得する。
コンテンツ管理処理部102は、取得したコンテンツをPC(Protected Content)プラグイン109−1または109−2に供給する。
PCプラグイン109−1は、コンテンツ管理処理部102からコンテンツが供給されたとき、コンテンツが暗号化されていない場合、符号化されているコンテンツを復号して、音声データを音声出力部110−1に供給する。PCプラグイン109−1は、コンテンツ管理処理部102からコンテンツが供給された場合、コンテンツが暗号化されているとき、暗号化されているコンテンツを復号するとともに、符号化されているコンテンツを復号して、音声データを音声出力部110−1に供給する。音声出力部110−1は、音声データを基に、音声信号を生成して、スピーカ24に音声を出力させる。
PCプラグイン109−2は、コンテンツ管理処理部102からコンテンツが供給されたとき、コンテンツが暗号化されていない場合、符号化されているコンテンツを復号して、音声データを音声出力部110−2に供給する。PCプラグイン109−2は、コンテンツ管理処理部102からコンテンツが供給されたとき、コンテンツが暗号化されている場合、暗号化されているコンテンツを復号するとともに、符号化されているコンテンツを復号して、音声データを音声出力部110−2に供給する。音声出力部110−2は、音声データを基に、音声信号を生成して、スピーカ24に音声を出力させる。
使用者は、PCプラグインを更に追加インストールすることができる。
以下、PCプラグイン109−1またはPCプラグイン109−2を個々に区別する必要が無いとき、単に、PCプラグイン109と称する。
転送処理部103は、GUI部100からコンテンツの転送が要求されたとき、転送が要求されたコンテンツに対応する曲IDを曲管理部104に供給すると共に、コンテンツに対応するファイル名を要求する。転送処理部103は、曲管理部104からファイル名を取得したとき、曲管理部104、ファイル検索部106、およびデータベース107を介して、曲ファイル格納部108−1または108−2から、ファイル名に対応するコンテンツを取得する。
転送処理部103は、取得したコンテンツをPDプラグイン111−1または111−2に供給する。
PDプラグイン111−1は、ポータブルデバイス5−1にコンテンツを転送するとき、ポータブルデバイス5−1と相互認証する。相互認証されなかったとき、PDプラグイン111−1は、ポータブルデバイス5−1にコンテンツを転送しない。
PDプラグイン111−1は、転送処理部103からコンテンツが供給されたとき、コンテンツが暗号化されている場合、コンテンツに関連するデータと共にコンテンツをポータブルデバイス5−1に供給する。PDプラグイン111−1は、転送処理部103からコンテンツが供給された場合、コンテンツが暗号化されていないとき、コンテンツを暗号化して、コンテンツに関連するデータと共に暗号化されたコンテンツをポータブルデバイス5−1に供給する。なお、相互認証の処理は、ポータブルデバイス5−1がパーソナルコンピュータ1に接続されたとき、実行されるようにしてもよい。
PDプラグイン111−2は、ポータブルデバイス5−2にコンテンツを転送するとき、ポータブルデバイス5−2と相互認証する。相互認証されなかったとき、PDプラグイン111−2は、ポータブルデバイス5−2にコンテンツを転送しない。
PDプラグイン111−2は、転送処理部103からコンテンツが供給されたとき、コンテンツが暗号化されている場合、コンテンツに関連するデータと共にコンテンツをポータブルデバイス5−2に供給する。PDプラグイン111−2は、転送処理部103からコンテンツが供給されたとき、コンテンツが暗号化されていない場合、コンテンツを暗号化して、コンテンツに関連するデータと共に暗号化されたコンテンツをポータブルデバイス5−2に供給する。なお、相互認証の処理は、ポータブルデバイス5−2がパーソナルコンピュータ1に接続されたとき、実行されるようにしてもよい。
使用者は、PDプラグインを更に追加インストールすることができる。
以下、PDプラグイン111−1またはPDプラグイン111−2を個々に区別する必要がないとき、単に、PDプラグイン111と称する。
曲管理部104は、データベース107に、コンテンツに対応する曲名、または、ファイル名、および、コンテンツに対応するメディア固有識別情報、および、プレイリストIDなどのデータを記録させると共に、データベース107から、指定された曲名またはファイル名などを読み出す。曲管理部104は、GUI部100から曲名またはファイル名を受信したとき、データベース107にレコードを追加させ、レコードのアイテムとして、曲名またはファイル名を記録させるとともに、メディア固有識別情報、および、プレイリストIDも追加する。
曲管理部104は、GUI部100からの要求に対応して、データベース107に記録されている全ての曲名および曲IDなどをデータベース107から読み出して、GUI部100に供給する。また、曲管理部104は、録音管理部101からメディア固有識別情報が供給されたとき、メディア固有識別情報に対応する曲IDやファイル名をデータベース107から読み出し、GUI部100に供給する。さらに、曲管理部104は、録音管理部101からプレイリストIDが供給されたとき、プレイリストIDに対応する曲IDやファイル名をGUI部100に供給する。
曲管理部104は、コンテンツ管理処理部102から曲IDが供給されたとき、曲IDに対応するファイル名をデータベース107から読み出して、読み出したファイル名をコンテンツ管理処理部102に供給する。曲管理部104は、転送処理部103から曲IDが供給されたとき、曲IDに対応するファイル名をデータベース107から読み出して、読み出したファイル名を転送処理部103に供給する。
ファイル検索部106は、曲管理部104の要求に対応して、データベース107から取得したファイル名を基に、曲ファイル格納部108−1または108−2からファイル名に対応するファイルを検索する。ファイル検索部106は、曲ファイル格納部108−1または108−2から読み出したファイルを曲管理部104に供給するか、またはファイルのファイル名を変更して、ファイル名を変更したファイルを曲管理部104に供給する。
曲管理部104は、ファイル検索部106から供給された、コンテンツが格納されているファイルをコンテンツ管理処理部102または転送処理部103に供給する。
データベース107は、コンテンツに関するデータ、例えば、曲のID、曲名、ファイル名、メディア固有識別情報、プレイリストID、またはその他の属性などを記録する。データベース107は、HDD21に格納される。
次に、図4を参照して、録音管理部101が内蔵するメモリに記憶するタイトル保存情報について説明する。タイトル保存情報は、録音管理部101の内蔵するメモリに記録される情報であり、録音されたCDのメディア固有識別情報、CDのアルバム名、各コンテンツのタイトル名、アーティスト名、および、各コンテンツの情報を提供するサーバのURL(Universal Resource Locater)といった情報が含まれている。また、タイトル保存情報は、GUI部100により読み出され、録音処理などを実行する際の表示データとしての情報も保持している。
今の場合、図4の第1行目には、「DISCID=55443322」と示されており、メディア固有識別情報が記録されている。メディア固有識別情報は、各CDのTOCに記録されたコンテンツの数(曲数)や全記録時間などから求められる値(今の場合、55443322)であり、このメディア固有識別情報によりCDが識別される。
第2行目には、「DTITLE=KING/RIDING」と示されており、このCDのタイトルとして「KING/RIDING」が登録されていることが示されている。第3行目乃至第10行目には、「TTITLE0=ライディング」、「TTITLE1=テン・ロング」、「TTITLE2=キー」、「TTITLE3=マリー」、「TTITLE4=スリー」、「TTITLE5=ヘルプ」、「TTITLE6=アイ」、および、「TTITLE7=ウォリード」が示されており、各トラック単位で、記録されているコンテンツのタイトル名が記録されている。今の場合、トラック番号が0に対応するコンテンツ(1曲目のコンテンツ)のタイトルが、「ライディング」であり、トラック番号が1に対応するコンテンツ(2曲目のコンテンツ)のタイトルが、「テン・ロング」であることが示されており、以下3曲目以降のコンテンツのタイトルが「キー」、「マリー」、「スリー」、「ヘルプ」、「アイ」、および、「ウォリード」と記録されている。尚、今の場合、第11行目、第12行目に示されている、トラック番号が8,9番のタイトルは、ブランクになっている。
第13行目には、「EXTD=ARTIST:KING」と示されており、アーティスト名が「KING」であることが示されている。第14行目、第15行目には、「EXTD=URL1:アーティストディスコグラフィーhttp:www.cdnew.co.jp./artist.asp.artistID=1122」、「EXTD=URL2:CDNEW JAPANホームhttp:www.cdnew.co.jp./index.asp」と示されており、それぞれ、上記の第1行目乃至第13行目までの情報を入手したWWWサーバ4の情報が記録されている。「アーティストディスコグラフィー」、「CDNEW JAPANホーム」は、WWWサーバ4の名称であり、それ以下の「http:www.cdnew.co.jp./artist.asp.artistID=1122」、「http:www.cdnew.co.jp./index.asp」は、それぞれのURLを示している。
次に、図5を参照して、CD(図2の光ディスク42に対応する)がドライブ22に装着されたときに、コンテンツ管理プログラム(アプリケーションプログラム)の録音管理部101からの指令に基づいて、GUI部100がディスプレイ20上に表示するウィンドウの表示例について説明する。ウィンドウ上には、CDタブ201、インポートタブ202、プレイリストタブ203、チェックイン/チェックアウトタブ204、機器メディアタブ205、および、インターネットタブ206が設けられており、それぞれのタブをクリックすることにより、アクティブにされると、それぞれの表示画面がフィールド231上に表示される。今の場合、CDタブ201がアクティブの状態となっており、CDに関する情報が、フィールド231に表示されている。
CDタブ201の下には、取出しボタン211が表示されており、クリックされるとドライブ22に装着されたCDが取り出される。取出しボタン211の右側には、録音停止ボタン212および、録音開始ボタン213が表示されており、録音開始ボタン213がクリックされるとフィールド231上で、指定されたCDのコンテンツのHDD21への録音が開始され、録音中に録音停止ボタン212がクリックされると録音処理が停止される。
録音開始ボタン213の右側には、ビットレート表示欄214が表示されており、クリックすると様々なビットレートがドロップダウンリストとして表示され、ポインタにより録音のビットレートを選択することができる。ビットレート表示欄214の右側には、ドライブ表示欄215が表示されており、録音されるCDが装着されているドライブが表示されており、クリックすることでドロップダウンリストとして選択可能なドライブ名が表示され、ポインタにより選択することができる。さらに、ドライブ表示欄215の右側には、録音先表示欄216が表示されており、クリックするとドロップダウンリストが表示され、録音先として、HDD21やポータブルデバイス5−1乃至5−3などが表示され、ポインタにより選択することができる。
各タブの上には、タスクバー217が表示されている。タスクバー217には、停止ボタン217a、再生ボタン217b、および、その他の操作ボタンが表示されており、フィールド231上で指定されたコンテンツの再生、および、停止といった各種の操作をさせることができる。また、停止ボタン217aの上には、アルバム名表示欄217cが表示されており、今の場合、アルバム名として「ライディング」が表示されている。
取出しボタン211の下には、アルバム名表示欄221が表示されており、挿入されたCDのアルバム名が表示される。今の場合、アルバム名として、「ライディング」が表示されている。アルバム名表示欄221の右側には、アーティスト名表示欄222が表示されており、今の場合、アーティスト名として、「キング」が表示されている。アーティスト名表示欄222の右側には、ジャンル名表示欄223が表示されており、今の場合、「ロック」と表示されている。
フィールド231には、挿入されたCDのコンテンツが示されており、上からCDトラック番号順に表示されている。各コンテンツ毎に、左側から、CDトラック番号、タイトル名、アーティスト名、ジャンル、演奏時間、容量、および録音状態が表示されている。CDトラック番号が表示されている欄には、CDトラック番号の他に、左からチェックボックス224a乃至224h、および、再生可能符号(今の場合、ト音記号)が表示されている。チェックボックス224a乃至224hは、クリックされるとチェックマークが表示され、さらにもう一度クリックするとチェックマークが非表示となる。チェックボックス224a乃至224hのうちチェックされた(チェックマークの入った)コンテンツがCDから録音される。今の場合、全てのコンテンツのチェックボックス224a乃至224hがチェックされているので、この状態で録音開始ボタン213がクリックされると、全てのコンテンツがCDからHDD21に録音される。また、ト音記号で示される符号は、現在再生可能な状態であることを示す表示であり、再生不能であるときは、例えば、休符(図9)に表示が変わる。
次に、図6のフローチャートを参照して、パーソナルコンピュータ1のCDのコンテンツを録音するときのCD装着時の処理について説明する。CDが、ドライブ22に装着されると、ステップS1において、録音管理部101は、装着されたCDがオーディオCD(音楽コンテンツが記録されたCD)であるか否かを判定し、オーディオCDであると判定した場合、その処理は、ステップS2に進む。
ステップS2において、録音管理部101は、CD内に記録されているTOC(Table of Contents)の情報を読み込んで、コンテンツの数や、CDの総録音時間などからメディア固有識別情報を生成する。
ステップS3において、録音管理部101は、曲管理部104に対して、メディア固有識別情報を送出し、過去に登録された同じメディア固有識別情報に対応するプレイリストIDが存在するか否かを問い合わせる。同じメディア固有識別情報が存在せず、対応するプレイリストIDが存在しないと判定された場合、その処理は、ステップS4に進む。
ステップS4において、録音管理部101は、自分自身に内蔵されたメモリに存在する録音履歴情報を検索し、装着されたCDの各トラックの録音履歴が存在するか否かを判定する。CDの各トラックの録音履歴情報が存在すると判定された場合、ステップS5において、録音管理部101は、検索された録音履歴情報から、そのコンテンツの録音回数を集計してディスプレイ20に表示する。このとき、例えば、フィールド231上の録音状態の欄に「録音済み」が表示される(図9)。さらに、例えば、履歴回数が2回である場合、録音状態表示欄には、「録音済み」の表示の右側に、[2]が履歴回数として表示される(図11)。
ステップS6において、録音管理部101は、GUI部100に対して、未録音トラックのチェックボックスをチェックしてディスプレイに表示させる。例えば、全てのコンテンツが録音済みではない場合、図5に示すように、全てのトラックのチェックボックス224a乃至224hがチェックされることになる。
ステップS7において、録音管理部101は、生成されたメディア固有識別情報に基づいて、内蔵するメモリに記憶されたタイトル保存情報を検索する。ステップS8において、録音管理部101は、内蔵するメモリに生成されたメディア固有識別情報を含むタイトル保存情報が存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合その処理は、ステップS9に進む。
ステップS9において、録音管理部101は、検索されたタイトル保存情報に保存されている各コンテンツのタイトルの情報を取得し、GUI部100に出力して、ディスプレイ20に表示させる。例えば、図4に示したタイトル保存情報が取得されると、図5に示すように、フィールド231上に、各コンテンツのタイトル名、アーティスト名、が表示されることになる。
ステップS10において、録音管理部101は、アルバム名を新規プレイリストとして登録し、対応するプレイリストIDと共に曲管理部104に転送し、格納させる。例えば、図5に示すような場合、「ライディング」がプレイリストとして登録されることになる。
ステップS11において、録音管理部101は、録音開始ボタン213がクリックされたか否かを判定し、クリックされたと判定された場合、ステップS12において、録音管理部101は、録音処理を実行する。
ここで、図7を参照して、録音処理について説明する。ステップS31において、録音管理部101は、GUIに問い合わせて、選択されているコンテンツをCDから読み出す。例えば、図8に示すように、チェックボックス224a,224b,224e,224gがチェックされて、録音開始ボタン213がクリックされた場合、トラック番号1,2,5,7のコンテンツがCDから読み出されることになる。
ステップS32において、録音管理部101が、CDから読み出したコンテンツを所定の方式で圧縮し、暗号化して、曲管理部104に出力する。ステップS33において、曲管理部104は、権利化情報を権利格納部105に格納させて、暗号化したコンテンツをデータベース107に登録する。
ステップS34において、曲管理部104は、暗号化したコンテンツを曲ファイル格納部108に格納する。
このステップS31乃至S34の処理がなされている間に、GUI部100は、図9に示すように、ウィンドウ上に録音状態表示欄241を表示し、その中に録音状態表示バー241aと、残り時間表示欄241bを表示する。録音状態表示バー241aは、選択された全てのコンテンツが録音されるのに必要とされる時間の全体を示しており、処理が進むにつれて、処理終了の割合を示す所定の色のバーが図中左側から表示されていく。最終的に処理が全て終了するとき、録音状態表示バー241a全体に、所定の色のバーが表示される。また、録音が完了したコンテンツ、例えば、図9に示すトラック番号1,2のコンテンツは、録音状態の表示欄に「録音済み」が表示され、さらに、現在録音中のコンテンツには、そのコンテンツの録音処理の進捗状況を全体を100%として表示する。今の場合、トラック番号5のコンテンツの録音状態の表示欄には「4%」が表示されており、トラック番号5のコンテンツの全体の4%の録音が完了していることが示されている。
ステップS35において、録音管理部101は、各トラックの録音回数を記録した録音履歴情報を更新する。また、GUI部100は、図10に示すように、ディスプレイ20に、プレイリストタブ203がアクティブにされているプレイリストを表示する。図10に示す、プレイリストのウィンドウでは、フィールド231には、録音されたコンテンツが一覧となって表示される。また、フィールド231の左側には、フィールド252が表示され、その上に、プレイリスト表示欄251が表示される。今の場合、プレイリスト表示欄251には、「ライディング」が表示されている。
また、フィールド252は、複数に存在するプレイリストを樹形図状に表示している。すなわち、フィールド252の最上段には、「すべてのプレイリスト」と表示された欄のブランチとして、「ペイント」と「ライディング」の2つのプレイリストが表示されている。今の場合、フィールド252では、「ライディング」がアクティブにされているので、フィールド231に表示されているコンテンツが「ライディング」のプレイリストに含まれるものであることが示されている。
また、「すべてのプレイリスト」の下には、各コンテンツを「アルバム名」、「アーティスト名」、および、「ジャンル名」により分類して表示させるためのブランチが設けられている。
ここで、図6のフローチャートの説明に戻る。
ステップS1において、オーディオCDではないと判定された場合、ステップS13において、録音管理部101は、GUI部100にディスプレイ20上にオーディオCD以外のCDが装着されていることを表示させる。
ステップS3において、メディア固有識別情報に対応するプレイリストIDが検索されたと判定された場合、ステップS14において、GUI部100は、図11に示すように検索されたプレイリストIDに対応するプレイリストに含まれるコンテンツをCDタブ201がアクティブにされたウィンドウに表示させ、さらに、プレイリスト選択を示すダイアログボックス261を表示させ、既存のプレイリストにCDの録音を追加するか、あるいは、新規のプレイリストを生成するかを問い合わせるウィンドウを表示する。
このとき、図11に示すように、ダイアログボックス261には、新規プレイリストを選択するときにクリックされる、ボタン262aと、既存のプレイリストに追加するとき選択されるボタン262bが表示される。ボタン262aがクリックされると、ボタン262aがチェックされ(黒丸が表示され)、フィールド264に新たなプレイリスト(の名称)を入力することができる。ボタン262bがクリックされると、ボタン262bがチェックされ(今の場合)、フィールド265に登録されていたプレイリストが表示される。尚、フィールド265のプレイリストは、新たに上書きして登録することもできる。
フィールド265の下には、録音開始ボタン263aが表示されており、クリックされると録音が開始される。録音開始ボタン263aの右側には、キャンセルボタン263bが表示されており、クリックされると処理がキャンセルされ、キャンセルボタン263bの右側には、ヘルプボタン263cが表示され、クリックされると、ヘルプ画面が表示される。
ここで、図6のフローチャートの説明に戻る。
ステップS15において、録音管理部101は、新規プレイリストが選択されて、録音開始ボタン263aがクリックされたか否かを判定し、ボタン262aがクリックされて、新規プレイリストが選択されて、録音開始ボタン263aがクリックされた場合、その処理は、ステップS4に進み、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS15において、新規プレイリストが選択されず、録音開始ボタン263aがクリックされたと判定された場合、すなわち、図11に示すように、ボタン262bがクリックされ、既存のプレイリストが選択された状態で、録音開始ボタン263aがクリックされた場合、その処理は、ステップS12に進み、上記の録音処理が実行される。
ステップS4において、各トラックの録音履歴情報が存在しないと判定された場合、ステップS5における、録音履歴情報の集計処理がスキップされて、その処理は、ステップS6に進む。
ステップS8において、タイトル保存情報が存在しないと判定された場合、ステップS16において、録音管理部101は、通信部25、および、ネットワーク2を介して、WWWサーバ4にアクセスし、ドライブ22に挿入されたCDに含まれるコンテンツのタイトル情報を検索する。
ステップS17において、録音管理部101は、タイトル情報が検索されたか否かを判定し、タイトル情報が検索されたと判定された場合、その処理は、ステップS9に進み、それ以降の処理が繰り返される。ステップS17において、タイトル情報が検索されなかったと判定された場合、ステップS18において、GUI部100は、図12に示すように、フィールド231に表示される各コンテンツのタイトル名の欄には、「未タイトル」と表示し、アーティスト名、ジャンル名の欄には、「Unknown」を表示する。このとき、使用者は、必要に応じて、タイトル名、アーティスト名、および、ジャンル名を入力することができる。
以上の処理により、録音しようとするCDのコンテンツがドライブ22に装着されると、使用者は、そのCDが過去に録音されたものであるか否かを意識しなくても、過去に録音されている場合には、そのコンテンツの録音回数やビットレートなどの情報が表示されることになるので、間違って同じコンテンツを複数回録音することが回避され、HDD21の記憶領域を無駄に使用しないようにすることができる。また、例えば、同じコンテンツを異なるビットレートで録音しようとする場合、録音しようとするCDがドライブ22に装着されると、過去に録音されたコンテンツの情報が検索されて、表示されるので、使用者は、検索処理を実行することなく、新たに録音しようとするコンテンツのビットレートのみを指定することができるようになる。
さらに、上記の処理により、過去に録音されたプレイリスト単位でコンテンツの情報が検索されて、表示されるので、過去の録音処理で、例えば、プレイリストに登録された複数のコンテンツのうち、全部が録音できずに処理を途中で終了していた場合、同じCDをドライブ22に装着するだけで、未録音のコンテンツだけを継続して、録音させることができ、その際、新たなタイトル名の検索や、編集といった処理を省くことができる。
次に、図13のフローチャートを参照して、タイトル保存情報の保存処理について説明する。ステップS41において、録音管理部101は、例えば、取出しボタン211がクリックされるなどして、ドライブ22に装着されていたオーディオCDがイージェクトされたか(取出し処理がなされたか)否かを判定し、オーディオCDがイージェクトされていないと判定した場合、その処理は、ステップS42に進む。
ステップS42において、録音管理部101は、例えば、ドライブ表示欄215がクリックされるなどして、ドロップダウンリストが表示され、別のドライブに切り替えられたか否かを判定し、CDドライブが切り替えられていないと判定した場合、その処理は、ステップS43に進む。
ステップS43において、録音管理部101は、録音処理が終了されたか、すなわち、例えば、プレイリストとして設定された複数のコンテンツの録音処理が終了したか否かを判定し、コンテンツの録音処理が終了していないと判定した場合、その処理は、ステップS41の処理に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS41において、オーディオCDがイージェクトされたと判定された場合、ステップS42において、CDドライブが切り替えられたと判定された場合、および、ステップS43において、録音処理が終了したと判定された場合、録音管理部101は、ステップS44において、現状のCDのアルバム名、および、タイトル情報をタイトル保存情報として、内蔵するメモリに保存する(上書きする)。
すなわち、録音管理部101は、アプリケーションソフトウェアが起動している間に、CDの取出し、ドライブの変更、および、録音処理の終了を常に監視し、いずれかの処理がなされた場合、タイトル保存情報を書き換える。
以上の処理により、例えば、図10に示すウィンドウ上で、所望のコンテンツを選択して、再生ボタン217bをクリックすることで再生させることもできるが、アプリケーションソフトウェアが起動していない状態から、所定のアイコンをクリックするだけで、所望のプレイリストを一機に再生させることもできる。
次に、録音されたプレイリストに対応したショートカットアイコンを生成し、上記のウィンドウが立上っていない状態(アプリケーションソフトウェアが起動していない状態)から、そのショートカットアイコンがクリックされることにより、プレイリストに登録された複数のコンテンツが一機に再生される処理について説明する。
例えば、図10の「ライディング」と表示されたプレイリスト表示部252aをドラッグして、アプリケーションソフトウェアのウィンドウ以外の画面(例えば、Windows98(商標)上のデスクトップ画面)上にドロップすることにより、「ライディング」に対応するプレイリストIDが登録されている、図14に示すようなショートカットアイコン281が生成され、ディスプレイ20上に表示される。
ここで、図15のフローチャートを参照して、このショートカットアイコン281を使用した再生処理を説明する。
ステップS51において、パーソナルコンピュータ1のCPU11により実行されているOSは、ショートカットアイコンがクリックされたか否かを判定し、クリックされるまで、この処理を繰り返し、クリックされると、その処理は、ステップS52に進む。
ステップS52において、OSは、コンテンツ管理プログラムのアプリケーションソフトウェアを起動させる。ステップS53において、起動したコンテンツ管理プログラムのGUI部100は、所定のウィンドウを表示する。今の場合、ショートカットアイコン281には、「ライディング」と表示されているので、例えば、図10に示すようにプレイリストタブ203がアクティブの状態のウィンドウが表示されるものとする。もちろん、それ以外のウィンドウが表示されるように設定しても良い。
ステップS54において、コンテンツ管理処理部102は、ショートカットアイコン281に登録されていたプレイリストIDを持つコンテンツを曲管理部104に要求する。今の場合、ショートカットアイコン281は、「ライディング」と表示されており、プレイリストの「ライディング」に対応するプレイリストIDのコンテンツである「ライディング」、「テン・ロング」、「スリー」、および、「アイ」のコンテンツが、曲管理部104に要求されることになる。
ステップS55において、曲管理部104は、要求されたプレイリストIDに対応するコンテンツを、ファイル検索部106にデータベース107から検索させ、曲ファイル格納部108より読み出させて、コンテンツ管理処理部102に送出する。すなわち、今の場合、曲管理部104は、「ライディング」、「テン・ロング」、「スリー」、および、「アイ」のコンテンツを順次、コンテンツ管理処理部102に送出する。
ステップS56において、コンテンツ管理処理部102は、PCプラグイン109、および、音声出力部110を介してスピーカ24より所定のコンテンツを再生させる。今の場合、音声出力部110は、「ライディング」、「テン・ロング」、「スリー」、および、「アイ」のコンテンツを順次、スピーカ24から出力させる。
このようにショートカットアイコン281を生成して、ディスプレイ上に表示させるようにすることにより、使用者は、このショートカットアイコン281をクリックするだけで、所望のプレイリストに登録された複数のコンテンツを再生させることができる。
また、以上のステップS53における処理において、GUI部100がディスプレイ20に表示するウィンドウは、例えば、上述のように図10に示すようなプレイリストタブ203がアクティブなったウィンドウでもよいし、それ以外のタブがアクティブとなっているウィンドウでもよく、例えば、図16に示すように、GUI部100が、シンプルモードウィンドウと呼ばれるタスクバー217だけを表示するように、設定できるようにしてもよい。さらに、GUI部100がディスプレイ20に表示するウィンドウは、前回のアプリケーションソフトウェアの起動において、最後に(アプリケーションソフトウェアが終了されたときに)表示されていたウィンドウを表示するように設定できるようにしてもよい。また、GUI部100は、ステップS53における処理において、ディスプレイ20に表示するウィンドウを最小化した状態、すなわち、ディスプレイ上には表示させないようにして、コンテンツだけがスピーカ24から再生されるように設定できるようにしてもよい。
さらに、ショートカットアイコン281は、例えば、プレイリストが、所定のCDのアルバムのコンテンツから構成されるようなときは、そのCDのジャケットとなる画像を表示させるようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム格納媒体からインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム格納媒体は、図2に示すように、磁気ディスク41(フロッピディスクを含む)、光ディスク42(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク43(MD(MinIDisc)を含む)、または半導体メモリ44などよりなるパッケージメディア、または、プログラムが一時的若しくは永続的に格納されるROM12や、HDD21などにより構成される。プログラム格納媒体へのプログラムの格納は、必要に応じて通信部25などのインターフェースを介して、ローカルエリアネットワークまたはインターネットなどのネットワーク2、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラム格納媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。