JP4881885B2 - 潜熱熱交換器 - Google Patents
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Description
潜熱熱交換器(10)を囲んでいる上ケーシング(1)は、図5に示すように、上方及び両側に開放する断面略コ字状に折り曲げられた金属板によって、正面板(11)、背面板(12)、及び底板(13)が構成されていると共に、その上方開放部は天板(14)で、両側は、側板として機能するヘッダ(16)(17)によって閉塞される構成となっている。
尚、顕熱熱交換器(29)には銅製の吸熱管(19)が配設されており、潜熱熱交換器(10)内には耐食性のあるチタンやステンレスからなる吸熱管(18)が配設されている。
そして、天板(14)は、正面板(11)、背面板(12)及び、一対の基板(46)(47)の上辺に、ロウ付けされて、上ケーシング(1)が箱状に構成される。
本発明は、『被加熱流体が流れる複数本の吸熱管がケーシングの中に収容されてあり、前記ケーシングは、正面板、背面板、これらの上下を閉塞する天板及び底板から両側に開放する形状に形成されるケース本体と、前記ケース本体の前記両側を閉塞し且つ前記吸熱管の上流端及び下流端がそれぞれ接続されるヘッダがどちらか一方又は両方に設けられている一対の側板とから箱状に構成されていると共に、前記ケース本体に、顕熱熱交換器から送られてくる燃焼排気を前記ケーシング内へ導入する排気入口と、前記燃焼排気を外部へ排出する排気出口が設けられている潜熱熱交換器』において、部品点数を削減させると共に前記ケーシングの生産性を向上させることを課題とする。
上記技術的手段は次のように作用する。
ケース本体は、前記天板及び前記底板を前記正面板及び前記背面板に曲げ加工によって連設させ、前記ケース本体の前記排気入口及び前記排気出口の一方又は両方の両側方に、対向するように設けられている突合せ部相互を溶接することにより、角がなく且つ両側に開放する筒状に構成される。そして、前記ケース本体の前記両側を閉塞するように一対の側板を溶接等により取り付けることによりケーシングが完成する。
前記突合せ部は、前記排気出口の両側方と、前記排気入口の両側方にそれぞれ設けられている』もので、ケース本体は、上側に位置し且つ下方及び両側に開放する断面略コ字状の上ケースと、下側に位置し且つ上方及び両側に開放する断面略コ字状の下ケースとに分割される。上ケースの正面板側には横長長方形状の排気出口の上側辺が、背面側には同じく横長長方形状の前記排気入口の上側辺が、それぞれ下方に開放するように設けられてあり、下ケースの正面板側には前記排気出口の下側辺が、背面側には同様に前記排気入口の下側辺が、それぞれ上方に開放するように設けられてあり、これら上側辺の両側方域及び下側辺の両側方域がそれぞれ突合せ部となる。対応する突合せ部相互をそれぞれ突合せて溶接することにより、排気出口及び排気入口が設けられた筒状のケース本体が完成する。
又、ビスや冶具等を用いることもないから、部品点数を増加させることなく、面倒な取り付け作業も不要となる。
本発明の実施の形態の潜熱熱交換器は、図4に示した従来のものと同様なコンデンシング形式の潜熱回収型給湯器に採用可能であり、器具本体内には、ガスバーナ(30)が配設された燃焼部としての下ケーシング(3)と、その上方に連設され且つ顕熱熱交換器(29)が収容されている中ケーシング(2)と、更にその上方に連結され且つ潜熱熱交換器(10)が収容されている上ケーシング(1)とから構成されている。
上ケーシング(1)は、図1に示すように、上ケース(21)と下ケース(22)とからケース本体(20)が構成されており、前記上ケース(21)は、天板(14)の前辺から正面板(11)の上半分である上半体(11a)が垂下する態様に、円弧状の曲げ加工により連設されていると共に、天板(14)の後辺からは、背面板(12)の上半分である上半体(12a)が同様に円弧状の曲げ加工により連設されて、全体に、下方及び両側に開放する断面略コ字状に形成されている。他方、下ケース(22)は、底板(13)の前辺から正面板(11)の下半分である下半体(11b)が直立する態様に、円弧状の曲げ加工により連設されていると共に、底板(13)の後辺からは、背面板(12)の下半分である下半体(12b)が同様に円弧状の曲げ加工により連設されて、全体に、上方及び両側に開放する断面略コ字状に形成されている。
ケース本体(20)の前記両側を閉塞するように、同図に示すように、一対の側板(23)(24)が取付けられる。
さらに、ケース本体(20)の溶接部は、突合せ部(21a)(22a)(21b)(22b)を各々突合せ溶接することで、溶接部に段差が生じない。よって、パッキンのシール面としても使用することが可能となる。
上記各実施の形態のケース本体(20)(25)は、上ケース(21)と下ケース(22)に分離された構成としたが、全体に一枚板で構成しても良い。
(10)・・・・・・潜熱熱交換器
(11)・・・・・・正面板
(12)・・・・・・背面板
(13)・・・・・・底板
(14)・・・・・・天板
(18)・・・・・・吸熱管
(20)・・・・・・ケース本体
(23)(24)・・・・側板
(110) ・・・・・排気出口
(120) ・・・・・排気入口
(21a)(22b)(21b)(22b)・・・・・突合せ部
Claims (2)
- 被加熱流体が流れる複数本の吸熱管がケーシングの中に収容されてあり、前記ケーシングは、正面板、背面板、これらの上下を閉塞する天板及び底板から両側に開放する形状に形成されるケース本体と、前記ケース本体の前記両側を閉塞し且つ前記吸熱管の上流端及び下流端がそれぞれ接続されるヘッダがどちらか一方又は両方に設けられている一対の側板とから箱状に構成されていると共に、前記ケース本体に、顕熱熱交換器から送られてくる燃焼排気を前記ケーシング内へ導入する排気入口と、前記燃焼排気を外部へ排出する排気出口が設けられている潜熱熱交換器において、
前記天板及び前記底板は前記正面板及び前記背面板にそれぞれ曲げ加工によって連設され、前記排気入口及び前記排気出口の一方又は両方の両側方に、切れ目を介して対向する突合せ部をそれぞれ設け、前記突合せ部相互を溶接することにより、前記ケース本体を筒状に構成したことを特徴とする潜熱熱交換器。 - 請求項1に記載の潜熱熱交換器において、前記排気出口及び前記排気入口は共に横長長方形状に構成されていると共に、前記排気出口は前記正面板に、前記排気入口は前記背面板にそれぞれ設けられてあり、
前記突合せ部は、前記排気出口の両側方と、前記排気入口の両側方にそれぞれ設けられていることを特徴とする潜熱熱交換器。
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