JP4881240B2 - 無線列車制御システム及び無線列車制御方法 - Google Patents

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本発明は、鉄道およびモノレール,LRT(Light Rail Transit),AGT(Automated Guideway Transit)などの都市交通等、軌道上を車両が移動することで輸送を行なう輸送システムに適用される無線列車制御システム及び無線列車制御方法に関する。
軌道による輸送システムに適用される信号システムとして、地上システムと車上システム間で、デジタル電文を利用した通信を行うものが普及しつつある。列車位置検知、列車間隔制御等の保安制御を実現する信号システムにおいては、通信路の通信品質が一定値以上(例:BER(Bit Error Rate) 10E-4以下)であることがフェールセーフ通信を実現するための前提条件になっていた。従来から一般的な信号システムである、レールやループ線を伝送媒体とした信号システムでは、一定の通信品質を確保して実装した後は、定期点検による品質確認で十分な安全性を実現していた。
特許文献1には、無線で列車と地上との間でデータを無線伝送するシステムについての記載がある。
特開平11−78884号公報
一方、地上と車上との間の通信媒体として、無線LANなどで普及している2.4GHz帯などの空間波を利用した無線信号システムが、地上設備を低減できることから近年注目されている。このときレールやループ線のように地上と車上アンテナ間の近接した従来の通信方式によれば、通信品質が環境変化の影響を受けにくく、定期点検による確認で十分な品質を維持できたが、空間波の場合は、アンテナ間隔が数十〜数百mにおよび、ビルの建設、干渉源の発生などによる環境変化によって影響を受けやすいことから一定周期の定期点検を行うだけでは、所望の通信品質確保が困難となっていた。
本発明は、この種の列車制御を無線で行う場合に、通信品質の劣化を速やかに検出し、一定の通信品質を維持できるようにすることを目的としている。
本発明は、車両と地上との間で列車制御に関するデジタル電文の無線伝送を行う場合に適用される。その処理としては、車両から無線伝送されたデジタル電文を地上側で受信し、受信したデジタル電文により列車の保安制御を行うと共に、車両と地上との間で無線伝送されるデジタル電文に含まれる列車位置情報に基づいて、当該デジタル電文のビットエラーレートをエリア毎に監視し、デジタル電文のビットエラーレートを、無線通信の悪化を示しかつ列車制御するのに支障がでるビットエラーレートよりも低いビットエラーレートに設定された閾値と比較して、エリアにおける無線通信環境の劣化を判定する。
そして、通信品質が劣化したと判定した区間を通知し、アンテナ増設、変更等の環境改善を促す。
本発明によれば、無線を使用して列車制御を行う場合において、ビル等の建設による電波伝搬環境の変化や、無線LANのアクセスポイントの設置などによる干渉源の発生によって劣化する通信環境の悪化を速やかに検出でき、不安全な状態を回避した運用が可能となる。
一般に急激な環境の変化は通信不良をもたらし、運用そのものが継続できなくなることで通信環境悪化の発見および安全性を保てるが、通信不良により環境悪化を判定する処理では、徐々に劣化していく環境については無力であり、一定の通信品質を満足しない状態での運用が発生し、システム全体の安全性が低下する。本発明ではこのような軽微な環境劣化も速やかに判定でき、より安全な無線制御システムを実現可能となる。
以下、本発明の一実施の形態を、図1〜図7を参照して説明する。図1は本実施の形態の例の列車制御システムの構成を示す。
本例では、車両101(列車)が走行する範囲全てで、地上側と車両101とが無線通信可能なように、列車制御用の無線アクセスポイント103を所定間隔で複数設置してある。各無線アクセスポイント103は、制御用LAN(Local Area Network)104を介して中央装置102と双方向にデータ伝送可能としてある。車両101は、レール上を走行する鉄道の他に、モノレール、AGTなど、決められた軌道を走行するものであれば、どのような輸送システムの車両でもよい。
無線アクセスポイント103は、例えば数百mから1Km程度の間隔で設置して、軌道上のどの位置に車両101が位置しても、車両101と無線通信できるようにシステムを構築してある。車両101とアクセスポイント103との間では、所定のパケット構造化された電文105を無線伝送する構成としてある。電文105は、列車の保安制御に必要なデジタル情報が含まれる。
車両101が走行する範囲は、所定距離ごとに分割して割り当てたエリア106が設定してある。各エリア106には個別の番号が付与してある。車両101では、車両101内で、車輪の回転数の積算などで、現在の走行位置を検出する構成としてあり、現在の走行位置がどの番号のエリア106に属するのかを判断して、中央装置102側に送るデジタル電文102にそのエリアの番号の情報を付加する構成としてある。このエリア106は、無線通信環境の良否を判定するために設けたエリアであり、車両を制御する上で設定する閉塞区間などとは直接関係がない。但し、エリア106と列車制御用の閉塞区間などのエリアとを一致させてもよい。
アクセスポイント103と車両101との間の無線通信は、それぞれに搭載される無線装置によって、2.4GHz帯や400MHz帯などの周波数帯域の空間波を利用して通信が行われる。これらの空間波は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:4位相偏移変調)やSS(Spectrum Spread:スペクトラム拡散)などの変調が施され、保安制御に必要なデジタル情報が電文105として伝送される。車両101から中央装置102に伝送される電文105には列車の現在位置情報が含まれる。その現在位置情報は、例えば上述したエリア106の情報が含まれる。
中央装置102から車両101へ伝送される電文105には、列車の進行可能境界などの制御情報が含まれ、いずれの電文105にもこれらの制御情報に加えて電文105の妥当性を検証するためのCRC(Cyclic Redundancy Code)などの冗長符号が付加される。例えばCCITT(ComiteConsultatif International Telegraphiqueet Telephonique:国際電信電話諮問委員会)により規格化された16ビットのCRC符号を使用することで、2ビットおよび奇数ビットの誤りを完全に検出できる能力を有する。
車両101から中央装置102へ伝送される電文105は、アクセスポイント103または中央装置102においてCRC検定を実施し、誤りを検出した電文105を破棄する。中央装置102では、車両101より伝送される電文105に記載される現在の列車位置情報から、受信した電文105がどのエリア106で送信された電文105であるかを確認し、エリア106に応じて、電文105の受理もしくは破棄を管理することで各エリア106における通信品質の管理を行う。
図2は、通信品質管理処理を行う中央装置102と、その周辺の構成を示す。中央装置102は、LAN通信部211と列車制御部212とを備えて、列車制御部212から出力された列車制御用の制御情報が含まれた電文を、LAN通信部211から各アクセスポイント103の有線LAN通信部103aに伝送し、また各アクセスポイント103の有線LAN通信部103aからLAN通信部211に送られた電文を、列車制御部212が判断する。各アクセスポイント103は中央装置102側から有線LAN通信部103aに送られた電文を、無線通信部103bで無線送信させ、無線通信部103bで受信した電文を、有線LAN通信部103aから中央装置102に伝送させる。
中央装置102と車両101との間では、定期的に電文を伝送する構成としてある。例えば、中央装置102から車両101へは、350m秒周期で電文を送信する。車両101から中央装置102へは、それよりも短い周期(例えば100m秒周期)で電文を送信する。
ここで、中央装置102と車両101との間で伝送される電文の構成例について説明すると、例えば図3に示すパケット構造とされる。即ち、パケットの先頭には、予め決められた符号配列のプリアンブルが配置され、続いて列車番号、走行位置、列車制御データ、その他のデータなどが配置される。各データには、誤り検出用のCRC符号などが付加されている。走行位置のデータには、図1のエリア106を示すデータが含まれる。なお、図3はパケット構造の一例を示したものであり、この図3のデータ構造に限定されるものではない。例えば、各データの配置位置が図3に示すように分離されているとは限らない。
図2の説明に戻ると、本例の中央装置102は、無線通信環境を監視するための構成についても備える。即ち、LAN通信部211で各アクセスポイント103からの電文を受信すると、その受信した電文105を、CRC検定部201に送り、電文に付加されたCRC符号を利用した誤りチェックを行う。このチェックでビットエラーが検出されない場合は、該当する電文を列車制御部212で受理して、列車制御のために利用する。誤りチェックを行う。このチェックでビットエラーが検出された場合には、電文を破棄する。但し、CRC符号により誤りが訂正できた場合には、電文を受理してもよい。
CRC検定部201での電文の受理状態と破棄状態のデータは、ビットエラーレート算出部(以下BER算出部と称する)202に送り、検定実績データベース204に格納する。検定実績データベース204に格納されたビットエラーレートに基づいて、各エリアごとのビットエラーレートの傾向が、BERトレンドデータベース205に格納される。そのBERトレンドデータベース205に格納されたビットエラーレートの傾向は、監視処理部203により判断され、その判断状態に基づいた表示が表示部206により行われる。
図4は、検定実績データベース204に格納される検定実績テーブル204aの構成例を示す図である。検定実績テーブル204aには、各エリア毎にN個(Nは任意の整数)の検定結果が格納されており、1からNまで時系列に格納されNが直近の値となる。ここでは受理を0、破棄を1として格納する例を示している。BER算出部202では、CRC検定部201から送信された最新の受理/破棄情報(0/1)をN番目のデータとして格納し、i番目のデータをi−1番目のデータとして格納しなおす。すなわち、最も古いデータである1番目のデータを破棄する。
図5は、BER算出部202において、CRC検定部201から送信された検定結果を対応エリアに配分するための手続きを示す。特定の車両101から、伝送周期401ごとに電文105はCRC検定部201に入力され、検定が実施される。続いて検定結果をBER算出部202へ伝送し、ここで、それぞれの電文がどこのエリアから送信されたのかを算出する。
受理された電文105には列車の現在位置の情報が含まれているため、該電文がどのエリアで送信されたデータか判定でき、受理情報とエリア番号との対応がとれる。但し、棄却されたデータは、電文の内容が利用できないため、どこのエリアに該当するかの判定が困難となる。そこで本例においては、BER算出部202で、棄却データ(“”)がCRC検定部201より送信された場合は、検定実績データベース204への格納を一旦保留し、次の受理情報(“”)が送信されるのを待つ。次の受理情報(電文404)が受信されると、当該電文404に記録された現在位置情報と、直前の受信情報(電文403)に記録された現在位置情報から、棄却データ(電文402)の対応エリアを算出する。
具体的には、電文403と電文404の位置情報が同じ場合は、該位置情報に対応したエリアに格納し、異なる場合は、位置の差分を棄却電文402の数で分割し、各電文に仮想的な位置を割り当てる。次に割り当てられた位置に対応するエリアへ棄却情報を格納する。図では、3つある破棄電文402のうち最初の電文がエリア#i−1へ格納され、残りが#iに格納されている例を示している。
BER算出部202では、上述したプロセスによりCRC検定部201による検定結果を検定実績データベース204に格納した後、各エリア毎にN個のデータを用いてビットエラーレートを算出する。このときの算出としては、例えば電文105が棄却された場合は、1ビットから電文105を構成するビット数(=L)だけ誤った可能性があるが、最も頻度が高いことが予想される1ビット誤りを想定し、一つの棄却データで1ビットの誤りがあったものとして算出する。例えば、N個のデータのうち1個の棄却データが存在した場合、算出されるエリアiのビットエラーレートBERiは、次式で算出される。算出されたビットエラーレートBERiの値は、BERトレンドデータベース205へ格納される。
〔数1〕
BERi=L/(N−l)*L
図6は、BERトレンドデータベース205へ格納されるBERトレンド500の一例をグラフ表示で示す。BER算出部202より送信されたビットエラーレートBERiの値は、該等するエリアiに格納される。また、送信されたデータは最新のデータであるため、“観測終点”として格納される(図6中の右端に相当)。このとき全データは図において左にシフトし、最も古いデータである“観測始点”のデータは破棄される。また、BERトレンドデータベース205では、安全限界に相当する第2の閾値(例えば10E-4)と、それよりもビットエラーレートが低い閾値である、注意を喚起する境界である第1の閾値が予め設定されている。第1の閾値は、ビットエラーレートが悪化したと判断されるレートであるが、列車の運行に差し支えない程度のレートである。第2の閾値は、列車を制御するのに支障がでる程度のレートであり、そのレートが一定期間超えている場合には、本例のシステムによる列車の制御を停止させる必要がる。
監視処理部203は、BERトレンドデータベース205がBER算出部202によって更新される度に、該データベースのエリア毎にビットエラーレートを確認する。そして、該ビットエラーレートが第1の閾値を一定時間連続して超過した場合は、通信環境が定常的に劣化しつつあると判断し、注意および環境改善喚起のための情報を表示部206に表示して、中央装置102の監視者に警告する。さらに、ビットエラーレートが第2の閾値を一定時間連続して超過した場合は、安全に通信を行えないほど環境が劣化したものと判断し、運用継続の可否および速やかな環境改善を喚起する情報を表示部206へ表示して、中央装置102の監視者に警告する。第2の閾値を一定時間連続して超過した場合には、この警告と同時に、車両101に対して停止を指示するようにしてもよい。ここで第1の閾値及び第2の閾値を判定する一定時間とは、干渉源の突発的な発生などにより過渡的に悪化したものと環境の定常的な劣化を区別して判定するためのものである。従って、一時的に第1の閾値や第2の閾値を超えただけでは、表示部206での警告は行われない。
図7のフローチャートは、このビットエラーレートに基づいた判断処理を示したものである。まず、各エリアごとにビットエラーレートが判断される(ステップS11)。その判断で、一定時間以上連続して第1の閾値を超えているか否か判断される(ステップS12)。その判断で、一定時間以上連続して第1の閾値を超えていると判断した場合には、さらに一定時間以上連続して第2の閾値を超えているか否か判断される(ステップS13)。この判断で、第2の閾値を超えていない場合には、現在の状態が第1の閾値以上で、かつ第2の閾値未満であると判断して、該当するエリアの通信環境の悪化を表示部206などで警告させる(ステップS14)。その際には、表示で無線環境の改善の注意を行う。その後、ステップS11の処理に戻る。また、ステップS13の判断で、第2の閾値を超えていると判断した場合には、該当するエリアでの列車制御システムの運用継続が困難であることを警告させ、必要により列車を停止させる(ステップS15)。
ステップS14でより環境改善の注意を促された場合は、電界強度の強化,アンテナの性能向上,アンテナの指向性変更,アンテナの配置変更,アンテナ間隔の短縮等の改善策により対策を講じることが考えられる。
なお、ここまで説明した実施の形態では、デジタル化された電文に付加された誤り判定用符号であるCRC符号を使用したチェックによる棄却率に着目して、受信データのビットエラーレートの判定を行ったが、誤り訂正符号を使用して、誤り訂正などの処理を合わせて実施する場合は、誤り訂正されたビット数を利用して各エリアのビットエラーレートを算出することも可能である。さらには、アクセスポイント103または車両101の無線部において検出される通信時の受信電力(S)と非通信時の受信電力(N)から、信号とノイズとの比であるS/N(SN比)を算出し、予め与えられる変調方式とビットエラーレートとの関係からビットエラーレートを算出するようにしてもよい。
また、図2の構成では、中央装置102でビットエラーレートを算出する構成としたが、各アクセスポイント103内で受信した電文のビットエラーレートを算出して、その結果を中央装置102に送るようにしてもよい。
さらに、車両101側で地上側である中央装置102から伝送された電文のビットエラーレートを判定して、通信品質判定を行うようにしてもよい。
図8はその場合の車両101側の構成例である。図8に従って説明すると、車両101は、アンテナ301が接続された無線通信部302を備え、無線通信部302で受信した電文が車上側列車制御部303に送られる。また、車上側列車制御部303で生成された電文が、無線通信部302で無線送信処理されて、アンテナ301から送信される。車上側列車制御部303で電文を生成させる際には、センサ307で判定された車両の位置情報も付加される。
そして、CRC検定部304で、受信した電文の誤りがチェックされて、誤りの有無に基づいてBER算出部305でビットエラーレートが算出され、算出されたビットエラーレートがデータベース306に格納される。そのデータベース306にビットエラーレートが格納されると、その格納された最新のビットエラーレートのデータは、車上側列車制御部303で生成させる電文に付加される。
図9は、この場合に車両101から地上側に送信される電文のパケット構成例である。この図9に示すように、プリアンブル、列車番号、走行位置(エリア番号)、列車制御用のデータの他に、ビットエラーレートのデータが配置される。このビットエラーレートのデータとしては、算出された直後のデータを送信してもよいが、データベース306で1つのエリア内でのビットエラーレートに蓄積させて、その蓄積されたデータを、ある程度まとめて送信するようにしてもよい。
この図9のように車両101でビットエラーレートを算出する場合には、ビットエラーレートのデータを走行中に地上側である中央装置102に伝送させる代わりに、例えば車両101内に蓄積させて、夜間などで車両基地などに入線した際に、蓄積したビットエラーレートのデータを取出して、中央装置102に送る構成としてもよい。この場合には、車両基地などに用意された無線又は有線の通信手段を使用して、車両内に蓄積したビットエラーレートのデータを送る構成とするか、或いは、車両内でメモリカードなどの媒体にビットエラーレートのデータを保存させて、そのメモリカードなどの媒体を、乗務員や車両基地の作業員が車両から取出して、中央装置102などに接続された媒体の読み取り装置でデータを収集してもよい。
このようにして車両側でも受信状態を判断して、その判断した受信状態のデータを中央装置側で収集することでも、より正確な無線環境の監視が可能になる。例えば、地上のアクセスポイントから車両側へ無線送信させる周波数と、車両側から地上のアクセスポイントに無線送信させる周波数が異なるシステムである場合には、各周波数ごとの無線環境がより的確に判断できるようになる。
本発明の一実施の形態によるシステム構成例を示す構成図である。 本発明の一実施の形態による中央装置とその周辺の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態による電文のデータ構造例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態による検定実績テーブルの一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態による通信状態と記憶される検定実績との対応の例を示した説明図である。 本発明の一実施の形態による無線通信環境の測定例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態による無線通信環境の測定結果に基づいた処理例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態による車両側の構成例を示す構成図である。 本発明の他の実施の形態による電文のデータ構造例を示す説明図である。
符号の説明
101…車両、102…中央装置、103…アクセスポイント、103a…有線LAN通信部、103b…無線通信部、103c…アンテナ、104…制御用LAN、105…電文、106…エリア、201…CRC検定部、202…BER算出部、203…監視処理部、204…検定実績データベース、204a…検定実績テーブル、205…BERトレンドデータベース、206…表示部、211…LAN通信部、212…列車制御部、301…アンテナ、302…無線通信部、303…車上側列車制御部、304…CRC検定部、305…BER算出部、306…データベース、307…センサ、500…BERトレンド

Claims (13)

  1. 車両と地上との間で列車制御に関するデジタル電文の無線伝送を行う列車制御システムにおいて、
    前記車両から無線伝送されたデジタル電文を受信する地上側無線通信手段と、
    前記地上側無線通信手段で受信したデジタル電文により列車の保安制御を行う列車制御手段と、
    前記地上側無線通信手段と車両側無線通信手段との間で無線伝送されるデジタル電文に含まれる列車位置情報に基づいて、当該デジタル電文のビットエラーレートをエリア毎に監視し、前記デジタル電文のビットエラーレートが、無線通信の悪化を示しかつ列車制御するのに支障がでるビットエラーレートよりも低いビットエラーレートに設定された閾値を超えた場合に、前記エリアにおける無線通信環境の劣化を通知する監視手段とを備えたたことを特徴とする列車制御システム。
  2. 請求項1記載の列車制御システムにおいて、
    前記監視手段は、
    前記デジタル電文を監視して、ビットエラーが検出されないデジタル電文を受理し、ビットエラーが検出されたデジタル電文を破棄する検定部を備え、
    破棄電文の前後に受信した受理電文に含まれる列車位置情報に基づいて、前記破棄電文の受信エリアを求めることを特徴とする列車制御システム。
  3. 請求項1又は請求項2記載の列車制御システムにおいて、
    前記劣化の判定は、前記デジタル電文のビットエラーレートが前記閾値を一定時間連続して超過した下回ったことで判定することを特徴とする列車制御システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の列車制御システムにおいて、
    前記ビットエラーレートは、誤り判定符号を使用した誤り判定処理で算出することを特徴とする列車制御システム。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の列車制御システムにおいて、
    前記ビットエラーレートは、誤り訂正符号を使用した誤り訂正処理において訂正されたビット数から算出することを特徴とする列車制御システム。
  6. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の列車制御システムにおいて、
    前記ビットエラーレートは、通信路のS/Nから算出することを特徴とする列車制御システム。
  7. 車両と地上との間で列車制御に関するデジタル電文の無線伝送を行う列車制御システムにおいて、
    前記地上から無線伝送された列車制御に関するデジタル電文を受信する車両側無線通信手段と、
    前記車両側無線通信手段で受信したデジタル電文に含まれる列車位置情報に基づいて、当該デジタル電文のビットエラーレートをエリア毎に監視し、無線通信環境を測定する測定手段と、を備え、
    前記デジタル電文のビットエラーレートを、無線通信の悪化を示しかつ列車制御するのに支障がでるビットエラーレートよりも低いビットエラーレートに設定された閾値と比較して、前記エリアにおける無線通信環境の劣化を判定することを特徴とする列車制御システム。
  8. 車両と地上との間で列車制御に関するデジタル電文の無線伝送を行う列車制御方法において、
    前記車両から無線伝送されたデジタル電文を地上側で受信し、
    前記受信したデジタル電文により列車の保安制御を行うと共に、車両と地上との間で無線伝送されるデジタル電文に含まれる列車位置情報に基づいて、当該デジタル電文のビットエラーレートをエリア毎に監視し、
    前記デジタル電文のビットエラーレートを、無線通信の悪化を示しかつ列車制御するのに支障がでるビットエラーレートよりも低いビットエラーレートに設定された閾値と比較して、前記エリアにおける無線通信環境の劣化を判定すること
    を特徴とする列車制御方法。
  9. 請求項8記載の列車制御方法において、
    前記デジタル電文を監視して、ビットエラーが検出されないデジタル電文を受理し、ビットエラーが検出されたデジタル電文を破棄し、
    破棄電文の前後に受信した受理電文に含まれる列車位置情報に基づいて、前記破棄電文の受信エリアを求めることを特徴とする列車制御方法。
  10. 請求項8又は請求項9記載の列車制御方法において、
    前記無線通信環境の劣化の判定は、前記デジタル電文のビットエラーレートが前記閾値を一定時間連続して超過したことを特徴とする列車制御方法。
  11. 請求項8又は請求項9記載の列車制御方法において、
    前記ビットエラーレートは、誤り判定符号を使用した誤り判定処理で算出することを特徴とする列車制御方法。
  12. 請求項8又は請求項9記載の列車制御方法において、
    前記ビットエラーレートは、誤り訂正符号を使用した誤り訂正処理において訂正されたビット数から算出することを特徴とする列車制御方法。
  13. 請求項8又は請求項9記載の列車制御方法において、
    前記ビットエラーレートは、通信路のS/Nから算出することを特徴とする列車制御方法。
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