JP4880944B2 - 液体移動装置、マイクロリアクタ、およびマイクロリアクタシステム - Google Patents

液体移動装置、マイクロリアクタ、およびマイクロリアクタシステム Download PDF

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本発明は、電気浸透流を用いて流路内の液体を移動させる液体移動装置、マイクロリアクタ、およびマイクロリアクタシステムに関する。
近年、Lab−on−a−chip、μTAS、バイオマイクロチップ、あるいはマイクロリアクタなどと称される、微量の液体を扱う小型分析システムの開発が盛んに行なわれている。これは、流路、反応槽、ポンプ、バルブ、およびセンサなどの要素構造を数mmから数cm四方のチップに集積した構成であり、このチップ内部で液体の移動、反応、分析を行なうものである。その一例として、樹脂製のチップ内に設けられたμmオーダーの微細な流路に血液を流して、臨床検査を行なう小型分析システムが挙げられる。また特に、このような小型分析システムで微量の液体を所望方向へ所望流量で移動させる送液方法として、ポンプ、バルブなどを用いた機械構造的手法に代えて、電気浸透流の原理を応用した電圧制御送液手法が実用化に向けて検討されている。
ここで、図1を用いて電気浸透流の原理を簡単に説明する。石英板101の石英表面102は通常水酸基で覆われているが、電解質溶液103を石英製キャピラリ104に注入すると、水素イオンが電解質溶液103中に移動し、その結果、石英表面102には負の電荷105が生じ、電解質溶液103中のカチオン(陽イオン)106が石英表面102に移動し、ヘルムホルツの電気二重層107を生じる。この電位をゼータ電位と呼び、その電位の大きい方が電気浸透流は大きく、石英は特にその電位が高い。
そこで、石英製キャピラリ104の両端に正108と負109の電圧を直流電源110から印加すると、そのカチオン106が負極109側に流れ、その粘性流111により電解質溶液103自体が負極109方向に移動する現象が電気浸透流である。したがって、このような石英製キャピラリ104を流路の一部に接続し、石英製キャピラリ104の両端にのみ電圧を印加して、流路ともに電解質溶液103を満たすと、その石英製キャピラリ104に流れる電気浸透流によって流路全体の電解質溶液103を移動させることができる。この石英製キャピラリ104に相当するものが、電気浸透流ポンプと呼ばれている。
このような電気浸透流ポンプを用いて構成された小型分析システムに関する従来技術としては、例えば、特許文献1に記載の「微量反応装置」がある。この技術は、基板上に内径100μm以下の微細な流路を形成し、金属製の電極からその流路の一部に高電圧(30kV程度)を印加することにより生じる電気浸透流を用いて、流路内の試料や反応試薬の移動を制御するものである。このような構成とすることで、微量の試料と反応試薬を微小領域で効率よく反応させることができるとしている。
特開平7−232056号公報
しかしながら、電気浸透流を生じさせる構造は電気分解装置と同じ構造であるため、上述した従来の「微量反応装置」のように、流路の一部に高電圧を印加して液体を移動させると、水の電気分解が生じて、正極と負極からは酸素ガスと水素ガスがそれぞれ発生する。したがって、電圧の印加時間の経過とともに、これらのガスが流路内で容積を占めるようになってくるため、電気浸透流によって液体が移動する作用よりも、ガスの発生によって液体が押し出されて移動する作用の方が支配的になることがあるという問題があった。
さらに、このような電気分解が生じることによって、流路内を満たす液体(電解質溶液)のpHが著しく変化してしまい、これが試料の分析に少なからず影響を及ぼしてしまうという問題があった。
ここで一般に、水の電気分解は、電極間に1.1V以上の電圧を印加すると生じることが知られている。
そこで、本発明の目的は、電気分解が生じない電圧(1.1V未満)での電気浸透流を利用して、流路内の液体を移動できるようにすることである。
前記目的を達成するために、本発明に係わる液体移動装置は、基板内に形成された流路内の液体を移動させる液体移動装置であって、前記流路に隣接するように接続されて環状に形成された少なくとも一つ以上の環状流路に電圧を印加して発生する電気浸透流を用いて前記環状流路方向に環流を発生させ、発生した前記環状流路内の前記環流により前記流路内の前記液体を移動させる移動手段を有することを特徴とする。
また、本発明に係わる液体移動装置の前記移動手段は、前記環状流路内に設置された複数の電極と、接続して電圧印加する前記電極を切り替えながら前記電極への前記電圧印加を制御する制御部と、前記制御部に電力を供給する電源部とからなることを特徴とする。
また、本発明に係わる液体移動装置は、前記流路を挟むように前記流路に対して対称的に配置された少なくとも1対の前記環状流路を有することを特徴とする。
また、本発明に係わる液体移動装置は、前記流路方向に沿って隣接配置された複数の前記環状流路を有することを特徴とする。
また、本発明に係わる液体移動装置の前記基板は、少なくともシリコン酸化物を含むことを特徴とする。
また、本発明に係わるマイクロリアクタは、上記に記載の液体移動装置と、前記流路上に設けられて前記液体に含まれる試料を検出する検出手段と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わるマイクロリアクタの前記検出手段は、前記環状流路の設置位置よりも上流側の前記流路上に設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係わるマイクロリアクタの前記検出手段は、圧電振動子からなり、前記圧電振動子の発振周波数を測定することによって、前記試料が前記圧電振動子に捕獲される質量を検出することを特徴とする。
また、本発明に係わるマイクロリアクタの前記圧電振動子は、水晶振動子であることを特徴とする。
また、本発明に係わるマイクロリアクタシステムは、上記に記載のマイクロリアクタと、前記検出手段からの検出信号を測定する測定手段と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わるマイクロリアクタシステムの前記測定手段は、前記圧電振動子に接続されて該圧電振動子を発振させる発振回路と、前記発振回路に接続されて該発振回路に電力を供給する電源部と、前記発振回路に接続されて前記圧電振動子の発振周波数を測定する周波数カウンタと、からなることを特徴とする。
本発明によると、電気分解が生じない電圧(1.1V未満)での電気浸透流を利用して、流路内の液体を移動させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。
[実施例1]
液体移動装置200について、図2および図3を参照して以下に説明する。
図2および図3は、本発明の第1の実施例の液体移動装置200を示した図である。図2は、液体移動装置200の構造を模式的に表した平面図であり、図3は、液体移動装置200の構造を表した分解斜視図である。ただし、図3では、液体移動装置200の制御部210と直流電源211の図示を省略している。
液体移動装置200は、簡単に説明すると、液体を移動させる基板(第1の基板201と第2の基板202)と、その基板に電気的に接続されて液体の移動を制御する部分(制御部210と直流電源211)とで構成されている。
以下、液体移動装置200の構造について具体的に説明する。
液体を移動させる基板は、第1の基板201と第2の基板202が積層された構造になっている。この基板の外寸は、長さ(流路205の方向)が50〜100[mm]程度、幅が10〜20[mm]程度、厚さが数[mm]程度である。第1の基板201と第2の基板202は、石英ガラスなどの部材を使用する。また、それぞれの基板201、202は、融着または接着剤などを用いて、互いに位置を合わせて接合することによって積層構造を形成する。各々の基板201、202について説明すると、第1の基板201には、貫通穴と溝を形成することによって、液体が供給される流入口203と、液体が排出される流出口204と、流入口203および流出口204に連通して液体の本流となる流路205と、流路205から分岐して接続された電気浸透流を生じさせる環状流路206、207と、が設けられている。第2の基板202には、環状流路206、207内に配置されるように複数の電極208a〜208g、209a〜209gが蒸着して形成されている。複数の電極208a〜208g、209a〜209gには、例えば白金や金などの金属製の電極を用いることができる。
なお、本実施例では、それぞれの環状流路に対して電極を7本ずつ設けているが、各電極間距離を短くするほど、より低電圧で大きな圧力の電気浸透流が得られるため、環状流路内には作製可能な限り多くの電極を配置して、各電極間距離を短くすることが好ましい。また、本実施例では、流路205における液体の流れの速度分布を一様にするために、流路205に対して環状流路206、207を互いに対向する位置に2つ設けているが、このことを考慮しなければ、環状流路が1つまたは3つあるいはそれ以上であってもよい。
さらに、第2の基板202上に形成された各電極208a〜208g、209a〜209gには、それぞれの電極間に印加する電圧の制御を行なうための制御部210が電気的に接続された構成となっている。制御部210は、各電極208a〜208g、209a〜209gに対して電圧を印加する電極を選択して順次切り替えられるような公知であるスイッチング回路を基本とした構成となっている。また、制御部210には、電力を供給するための直流電源211が電気的に接続された構成となっている。
液体移動装置200による液体の移動作用について、図4、図5、および図6を参照して以下に説明する。
図4は、図2の液体移動装置200における液体の移動作用を表した部分拡大図であり、図5は、図2の液体移動装置200における電圧印加方法を表した部分拡大図であり、図6は、液体移動装置200における液体の移動方法を示したフローチャートである。
液体の移動作用を簡単に説明すると、液体が充填された流路205および環状流路206、207において、各電極208a〜208g、209a〜209g間に電圧を順次印加して、図4に示すように、環状流路206、207に沿って電気浸透流による液体の流れ401を起こし、流路205と環状流路206、207との接続部402で電気浸透流による液体の流れ401を流路205内の液体に接触させることによって、流路205内の液体の流れ403が生じる。
以下、液体の移動作用について具体的に説明する。まず、液体を流入口204からマイクロピペットなどを用いて注入して、流路205および環状流路206、207内を液体で満たした状態にする(図6のステップ601)。液体は、電気浸透流を起こしやすい電解液溶液であれば特に制限はなく、例えば水のように安価なものを利用してもよい。次に、電極208a(正極)、208b(負極)間に1.1V未満の電圧を一定時間印加すると、電極間で電気浸透流401が生起して、液体は電極208aから電極208bへ向かう方向(反時計回り)に移動する(図5(a)、図6のステップ602)。
このとき、環状流路207側においても、電極209a(正極)、209b(負極)間に1.1V未満の電圧を一定時間印加すると、電極間で電気浸透流401が生起して、液体は電極209aから電極209bへ向かう方向(時計回り)に移動する。その後、電極208b(正極)、208c(負極)間および電極209b(正極)、209c(負極)間に、同様にして電圧をそれぞれ一定時間印加すると、環状流路206、207内の液体は、電極208bから電極208cへ向かう方向(反時計回り)と電極209bから電極209cへ向かう方向(時計回り)にそれぞれさらに移動する(図5(b)、図6のステップ603)。これ以降も、図6に示したフローチャートに従って、各電極208a〜208g、209a〜209g間に電圧を順次印加していく(図5(c)〜図5(g)、図6のステップ604〜608)。
各ステップ602〜608では、電極間に印加する電圧は1.1V未満と低いため、この電極間で起こる電気浸透流の圧力は小さい。そのため、液体の移動量は小さく、電圧を印加し続けても、やがて液体の移動は停止してしまう。したがって、各電極の電圧印加時間は、電圧を印加してから液体の移動が停止する状態になる前までの時間にする必要がある。
このようにすると、ステップ602〜608を通じて、液体を連続的に移動し続けることができるので、環状流路206、207に沿って電気浸透流による液体の流れ401が持続的に起こる。さらに、電気浸透流による液体の流れ401が、接続部402において流路205内の液体と接触すると、その接触面で流路205内の液体はこの流れ401による力を受けて、流路205内の液体の流れ403が生じる。また、流路205内の液体の流れ403を停止するには、電気浸透流による液体の流れ401を停止すればよく、各電極208a〜208g、209a〜209g間への電圧印加を止めればよい(図6のステップ609)。
以上のように、印加電圧1.1V未満の電気浸透流により液体を環状流路206、207に沿って移動させることによって、電気分解が生じることなく、流路205内の液体を移動させることができる。
本実施例の液体移動装置200において、液体の移動評価を行なった結果について以下に説明する。
第1の基板201と第2の基板202には石英ガラスを使用した。流路205の断面は5μm×50μmであり、環状流路206、207の断面は5μm×5μmである。電極208a〜208g、209a〜209gには白金電極を使用し、互いに隣接する電極間距離は全て10μmである。流す液体には純水を用いた。印加電圧は1Vとし、各電極間への印加時間は0.5秒である。このような条件で、液体移動装置200を駆動させたところ、流路205内の純水を流量1nl/minで移動させることができた。またこのとき、電極208a〜208g、209a〜209gでは、酸素ガスや水素ガスの発生は観測されなかったため、電気分解は生じていないといえる。
以上、本実施形態の液体移動装置200によれば、低電圧(1.1V未満)印加による電気浸透流を利用して、流路内の液体を移動させることが可能である。また、低電圧(1.1V未満)印加であるため、電気分解によるガスの発生や液体のpHの変動を抑制することができる。
次に、上記の液体移動装置を含むマイクロリアクタ700について、図7、図8、および図9を参照して以下に説明する。
図7および図8は、本発明の第1の実施例のマイクロリアクタ700を示した図である。図7(a)は、マイクロリアクタ700の構造を模式的に表した上面図であり、図7(b)は、図7(a)のA−A´線における断面図であり、図8は、マイクロリアクタ700の構造を表した分解斜視図である。ただし、図8では、液体移動装置200の制御部210と直流電源211の図示を省略している。また、図9は、マイクロリアクタ700のセンサ(検出手段)として搭載される水晶振動子900の構造を表した斜視図である。
マイクロリアクタ700のセンサ(検出手段)として搭載される水晶振動子900について以下簡単に説明する。水晶振動子900は、試料溶液に含まれる酵素、抗体、たんぱく質、ホルモンなどの化学物質の微量質量の変化を測定するためのQCM(Quartz Crystal Microbalance)型バイオセンサであり、水晶基板901の両側面に、一対の電極902、903と配線904とを形成して構成されている。さらに、一側面の電極902の表面には、試料溶液に含まれる特定の化学物質(分析対象)のみを捕獲する感応膜が固定化されている。
感応膜の一例として、水晶振動子900を抗原‐抗体反応のバイオセンサとして応用する場合、電極902上に、自己組織化膜(Self−assembled monolayer、以下SAMと記す。)を形成した後、特定の抗原のみを捕獲する抗体をSAMに固定化させる。両電極902、903に交流電圧を印加すると、逆圧電効果により一定の周波数の振動が励起されるが、分析対象が感応膜により捕獲されると、質量増加Δmを伴い、その結果として水晶振動子の発振周波数がΔfだけ変動する。このような分析は、DNAのハイブリダイゼーション反応、抗原‐抗体反応、たんぱく質の結合、酵素反応など、ガス中、液中を含め様々なバイオ反応に利用することができる。なお、上述の質量増加量Δmおよび発振周波数の変化量Δfの関係は、Sauerbrey(G.Sauerbrey、Z. Phys.155、1959、206)により導かれている。
マイクロリアクタ700は、簡単に説明すると、試料溶液を移動させて試料溶液に含まれる特定の化学物質(分析対象)を検出する基板(第1の基板701と第2の基板702)と、その基板に電気的に接続されて液体の移動を制御する部分(制御部210と直流電源211)とで構成されている。
以下、マイクロリアクタ700の構造について具体的に説明する。
試料溶液を移動させて試料溶液に含まれる特定の化学物質(分析対象)を検出する基板は、第1の基板701と第2の基板702との間に、水晶振動子900(検出手段)が実装された積層構造になっている。この基板の外寸は、長さ(流路705の方向)が50〜100[mm]程度、幅が10〜20[mm]程度、厚さが数[mm]程度である。第1の基板701と第2の基板702は、石英ガラスなどの部材を使用する。
また、それぞれの基板701、702は、融着または接着剤などを用いて、互いに位置を合わせて接合することによって積層構造を形成する。各々の基板701、702について説明すると、第1の基板701には、貫通穴と溝と凹部を形成することによって、液体が供給される流入口703と、液体が排出される流出口704と、流入口703および流出口704に連通して液体の本流となる流路705と、流路705から分岐して接続された電気浸透流を生じさせる環状流路706、707と、流路705に接続され、水晶振動子900の電極902が配置されて試料溶液に含まれる特定の化学物質(分析対象)の検出が行なわれる反応槽708と、が設けられている。第2の基板702には、環状流路706、707内に配置されるように複数の電極709a〜709g、710a〜710gと、水晶振動子900を実装するための空隙部711と、が設けられている。
なお、水晶振動子900は、接着剤などを用いて空隙部711のエッジ部に接合して実装する。接着剤を使用する場合、硬化硬度が比較的小さなシリコン系などの接着剤が望ましい。反応槽708は、環状流路706、707よりも上流側の流路705に設置することが好ましく、このような構成にすると、反応槽708内に流れてくる試料溶液は、電極709a〜709g、710a〜710gから印加される電圧が直接かからない状態で測定することができる。また、本実施例では、センサ(検出手段)として水晶振動子900を用いたQCMセンサを例として説明したが、このQCMセンサの代わりに公知のSAWデバイスやカンチレバーを利用したセンサを用いて構成することも容易に可能である。
さらに、第2の基板702上に形成された各電極709a〜709g、710a〜710gには、それぞれの電極間に印加する電圧の制御を行なうための制御部210が電気的に接続された構成となっている。制御部210は、各電極709a〜709g、710a〜710gに対して電圧を印加する電極を選択して順次切り替えられるような公知であるスイッチング回路を基本とした構成となっている。また、制御部210には、電力を供給するための直流電源211が電気的に接続された構成となっている。
以上のようにして、試料溶液を分析するための水晶振動子900からなるセンサ(検出手段)と液体移動装置とからなる構成のマイクロリアクタ700を形成することができる。このように、本実施形態のマイクロリアクタ700では、同一基板701、702内に、環状流路706、707と電極709a〜709g、710a〜710gとからなる液体移動手段と、水晶振動子900からなるセンサ(検出手段)と、を実装することによって小型かつ多機能なマイクロリアクタの実現が可能である。
次に、上記のOLE_LINK1マイクロリアクタ700を含むOLE_LINK1マイクロリアクタシステム1000について、図10を参照して説明する。
図10は、本発明の第1の実施例のマイクロリアクタシステム1000を示した構成図である。
マイクロリアクタシステム1000は、マイクロリアクタ700と、マイクロリアクタ700に試料溶液を供給するために試料溶液が溜められた供給カップ1001と、マイクロリアクタ700から排出された試料溶液の廃液が蓄積される廃液タンク1002と、マイクロリアクタ700に実装された水晶振動子900を発振させる発振回路1003と、発振回路1003に電力を供給する直流電源1004と、発振回路1003を介して水晶振動子900の発振周波数を測定する周波数カウンタ1005と、で構成されている。
さらに、マイクロリアクタ700の流入口703と流出口704には、供給カップ1001と廃液タンク1002がそれぞれ接続されている。制御部210は、電極709a〜709g、710a〜710gと電気的に接続され、発振回路1003は、水晶振動子900と電気的に接続され、また、制御部210と発振回路1003は、直流電源211、1004と電気的にそれぞれ接続されている。周波数カウンタ1005は、発振回路1003と電気的に接続されている。
本実施例のマイクロリアクタシステム1000を、抗原―抗体反応の分析に応用する場合の動作について以下説明する。まず、水晶振動子900の電極902上に、抗体を捕獲可能なSAM膜などの感応膜を修飾しておく。リン酸などの緩衝液を供給カップ1001からマイクロピペットを用いて注入して、流路705、環状流路706、707、および反応槽708内に緩衝液を満たした状態にした後、抗体を含む溶液を供給カップ1001にマイクロピペットで滴下しておく。
この状態で、制御部210から電極709a〜709g、710a〜710gに電圧を印加すると、マイクロリアクタ700に搭載されている上記の液体移動装置200が作動して、供給カップ1001に滴下された抗体を含む溶液は、流路705を通り反応槽708へと送られる。溶液中の抗体は反応槽708内のSAM膜が修飾されている電極902に結合して、電極902上に抗体が固定化された状態となる。次に、抗原を含む試料溶液を供給カップ1001にマイクロピペットで滴下して、試料溶液を流路705および反応槽708へ送液する。試料溶液中の抗原は電極902上に固定化されている抗体と結合反応(抗原―抗体反応)を生じて、電極902上のみに抗原が捕獲される。このとき、水晶振動子900の発振周波数の変化を周波数カウンタ1005で測定する。この発振周波数の変化量を検出することで、電極902上に捕獲された抗原の捕獲量が分かる。
なお、本実施例では、抗原―抗体反応の分析に関して述べたが、例えばDNAのハイブリダイゼーション反応、蛋白質の結合、酵素反応など様々な生化学反応に応用することができる。
このように、本実施形態のマイクロリアクタシステム1000では、試料溶液に含まれる特定の化学物質をマイクロリアクタ700内で分析することが可能である。
[実施例2]
液体移動装置1100について、図11を参照して以下に説明する。本実施例の液体移動装置1100は、上記実施例1の液体移動装置200に、より多くの環状流路を設けたものと同一の構成である。
図11は、本発明の第2の実施例の液体移動装置1100を示した図である。図11(a)は、液体移動装置1100の構造を模式的に表した上面図であり、図11(b)は、図11(a)のB−B´線における断面図である。ただし、図11では、液体移動装置1100の制御部と直流電源の図示を省略している。
液体移動装置1100は、簡単に説明すると、液体を移動させる基板(第1の基板1101と第2の基板1102)と、その基板に電気的に接続されて液体の移動を制御する部分(図示しない制御部と直流電源)とで構成されている。
以下、液体移動装置1100の構造について具体的に説明する。
液体を移動させる基板は、第1の基板1101と第2の基板1102が積層された構造になっている。その基板の外寸は、長さ(流路1105の方向)が50〜100[mm]程度、幅が10〜20[mm]程度、厚さが数[mm]程度である。第1の基板1101と第2の基板1102は、石英ガラスなどの部材を使用する。また、それぞれの基板1101、1102は、融着または接着剤などを用いて、互いに位置を合わせて接合することによって積層構造を形成する。各々の基板1101、1102について説明すると、第1の基板1101には、貫通穴と溝を形成することによって、液体が供給される流入口1103と、液体が排出される流出口1104と、流入口1103および流出口1104に連通して液体の本流となる流路1105と、流路1105から分岐して接続された電気浸透流を生じさせる環状流路1106、1107、1108、1109と、が設けられている。第2の基板1102には、環状流路1106、1107、1108、1109内に配置されるように複数の電極1110a〜1110g、1111a〜1111g、1112a〜1112g、1113a〜1113gが蒸着して形成されている。複数の電極1110a〜1110g、1111a〜1111g、1112a〜1112g、1113a〜1113gには、例えば白金や金などの金属製の電極を用いることができる。
なお、本実施例では、それぞれの環状流路に対して電極を7本ずつ設けているが、各電極間距離を短くするほど、より低電圧で大きな圧力の電気浸透流が得られるため、環状流路内には作製可能な限り多くの電極を配置して、各電極間距離を短くすることが好ましい。また、本実施例では、流路1105における液体の流れの速度分布を一様にするために、流路1105に対して環状流路1106、1107および環状流路1108、1109を互いに対向する位置に設けているが、このことを考慮しなければ、環状流路1106、1107、1108、1109が流路1105に対して互いに対向する位置になくてもよく、例えば流路1105の片側のみにあってもよい。また、本実施例では、環状流路1106、1107、1108、1109を4つ配置しているが、環状流路の数を増やすほど、より低電圧で流路1105を流れる液体の流量を大きくすることができるため、環状流路の数は4つ以上であってもよい。
さらに、第2の基板1102上に形成された各電極1110a〜1110g、1111a〜1111g、1112a〜1112g、1113a〜1113gには、それぞれの電極間に印加する電圧の制御を行なうための実施例1と同様の制御部が電気的に接続された構成となっている。制御部は、各電極1110a〜1110g、1111a〜1111g、1112a〜1112g、1113a〜1113gに対して電圧を印加する電極を選択して順次切り替えられるような公知であるスイッチング回路を基本とした構成となっている。また実施例1と同様、制御部には、電力を供給するための直流電源が電気的に接続された構成となっている。
液体移動装置1100による液体の移動作用について、図12を参照して以下に説明する。液体移動装置1100による液体の移動作用は、上記実施例1における液体移動装置による液体の移動作用と実質的に同一であり、環状流路の数が増えたことによって電圧を印加するための電極の数が多くなっただけである。
図12は、液体移動装置1100における液体の移動方法を示したフローチャートである。
液体の移動作用を簡単に説明すると、液体が充填された流路1105および環状流路1106、1107、1108、1109において、各電極1110a〜1110g、1111a〜1111g、1112a〜1112g、1113a〜1113g間に電圧を順次印加して、上記実施例1で示した図4と同様に、環状流路1106、1107、1108、1109に沿って電気浸透流による液体の流れを起こし、流路1105と環状流路1106、1107、1108、1109との接続部で電気浸透流による液体の流れを流路1105内の液体に接触させることによって、流路1105内の液体の流れが生じる。
以下、液体の移動作用について具体的に説明する。まず、液体を流入口1104からマイクロピペットなどを用いて注入して、流路1105および環状流路1106、1107、1108、1109内を液体で満たした状態にする(図12のステップ1201)。液体は、電気浸透流を起こしやすい電解液溶液であれば特に制限はなく、例えば水のように安価なものを利用してもよい。次に、電極1110a(正極)、1110b(負極)間および電極1112a(正極)、1112b(負極)間に、1.1V未満の電圧を一定時間印加すると、電極間で電気浸透流が生起して、液体は電極1110aから電極1110bおよび電極1112aから電極1112bへ向かう方向(反時計回り)にそれぞれ移動する(図12のステップ602)。このとき、環状流路1107、1109側においても、電極1111a(正極)、1111b(負極)間および電極1113a(正極)、1113b(負極)間に、1.1V未満の電圧を一定時間印加すると、各電極間で電気浸透流が生起して、液体は電極1111aから電極1111bおよび電極1113aから電極1113bへ向かう方向(時計回り)にそれぞれ移動する。
その後、電極1110b(正極)、1110c(負極)間、電極1111b(正極)、1111c(負極)間、電極1112b(正極)、1112c(負極)間、および電極1113b(正極)、1113c(負極)間に、同様にして電圧をそれぞれ一定時間印加すると、環状流路1106、1107、1108、1109内の液体は、電極1110bから電極1110cおよび電極1112bから電極1112cへ向かう方向(反時計回り)と、電極1111bから電極1111cおよび電極1113bから電極1113cへ向かう方向(時計回り)にそれぞれさらに移動する(図12のステップ1203)。
これ以降も、図12に示したフローチャートに従って、各電極1110a〜1110g、1111a〜1111g、1112a〜1112g、1113a〜1113g間に電圧を順次印加していく(図12のステップ1204〜1208)。各ステップ1202〜1208では、電極間に印加する電圧は1.1V未満と低いため、この電極間で起こる電気浸透流の圧力は小さい。そのため、液体の移動量は小さく、電圧を印加し続けても、やがて液体の移動は停止してしまう。
したがって、各電極の電圧印加時間は、電圧を印加してから液体の移動が停止する状態になる前までの時間にする必要がある。このようにすると、ステップ1202〜1208を通じて、液体を連続的に移動し続けることができるので、環状流路1106、1107、1108、1109に沿って電気浸透流による液体の流れが持続的に起こる。さらに、電気浸透流による液体の流れが、接続部において流路1105内の液体と接触すると、その接触面で流路1105内の液体は、この電気浸透流による流れの力を受けて、流路1105内の液体の流れが生じる。また、流路1105内の液体の流れを停止するには、電気浸透流による液体の流れを停止すればよく、各電極1110a〜1110g、1111a〜1111g、1112a〜1112g、1113a〜1113g間への電圧印加を止めればよい(図12のステップ1209)。
以上のように、印加電圧1.1V未満の電気浸透流により液体を環状流路1106、1107、1108、1109に沿って移動させることによって、電気分解が生じることなく、流路1105内の液体を移動させることができる。
本実施例の液体移動装置1100において、液体の移動評価を行なった結果について以下に説明する。
第1の基板1101と第2の基板1102には石英ガラスを使用した。流路1105の断面は5μm×50μmであり、環状流路1106、1107、1108、1109の断面は5μm×5μmである。電極1110a〜1110g、1111a〜1111g、1112a〜1112g、1113a〜1113gには白金電極を使用し、互いに隣接する電極間距離は全て10μmである。流す液体には純水を用いた。印加電圧は1Vとし、各電極間への印加時間は0.5秒である。このような条件で、液体移動装置1100を駆動させたところ、流路1105内の純水を流量2nl/minで移動させることができた。またこのとき、電極1110a〜1110g、1111a〜1111g、1112a〜1112g、1113a〜1113gでは、酸素ガスや水素ガスの発生は観測されなかったため、電気分解は生じていないといえる。
このように、本実施例では、環状流路を上記実施例1よりも多く設けることによって、上記実施例1と同じ印加電圧(1V)を用いて、流路内を流れる液体の流量を上記実施例1よりも増やすことが可能である。また、本実施例よりも環状流路をさらに増やせば、本実施例と同じ印加電圧(1V)で、流路内を流れる液体の流量をより増加させることもできる。
なお、本実施例の液体移動装置1100は、上記実施例1において使用する液体移動装置と置き換えて用いることができる。すなわち、上記実施例1におけるマイクロリアクタ700またはマイクロリアクタシステム1000に対して、本実施例の液体移動装置1100を上記実施例1の液体移動装置の代わりに使用することが可能である。したがって、上記実施例1におけるマイクロリアクタ700またはマイクロリアクタシステム1000に本実施例の液体移動装置1100を搭載した実施形態は、液体移動装置の構成以外、上記実施例1におけるマイクロリアクタ700またはマイクロリアクタシステム1000と実質的に同一の構成であるため、その説明を省略する。
電気浸透流の原理を示した説明図である。 本発明の実施例1の液体移動装置の構造を模式的に示す平面図である。 本発明の実施例1の液体移動装置の構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例1の液体移動装置における液体の移動作用を説明するための部分拡大図である。 本発明の実施例1の液体移動装置における電圧印加方法を説明するための分拡大図である。 本発明の実施例1の液体移動装置における送液制御方法を示すフローチャートである。 図7(a)は、マイクロリアクタの構造を模式的に示す上面図であり、図7(b)は、図7(a)のA−A´断面図である。 本発明の実施例1のマイクロリアクタの構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例1のマイクロリアクタのセンサとして搭載される水晶振動子の構造を示す斜視図である。 本発明の実施例1のマイクロリアクタシステムを示す構成図である。 図11(a)は、本発明の実施例2の液体移動装置の構造を模式的に示す上面図であり、図11(b)は、図11(a)のB−B´断面図である。 本発明の実施例2の液体移動装置における送液制御方法を示すフローチャートである。
符号の説明
101 石英板
102 石英表面
103 電解質溶液
104 石英製キャピラリ
105 負の電荷
106 カチオン
107 電気二重層
108 正極
109 負極
110 直流電源
111 粘性流
200 液体移動装置
201 第1の基板
202 第2の基板
203 流入口
204 流出口
205 流路
206 環状流路
207 環状流路
208a〜208g 電極
209a〜209g 電極
210 制御部
211 直流電源
401 電気浸透流による液体の流れ
402 接続部
403 流路205内の液体の流れ
700 マイクロリアクタ
701 第1の基板
702 第2の基板
703 流入口
704 流出口
705 流路
706 環状流路
707 環状流路
708 反応槽
709a〜709g 電極
710a〜710g 電極
711 空隙部
900 水晶振動子
901 水晶基板
902 電極
903 電極
904 配線
1000 マイクロリアクタシステム
1001 供給カップ
1002 廃液タンク
1003 発振回路
1004 直流電源
1005 周波数カウンタ
1100 液体移動装置
1101 第1の基板
1102 第2の基板
1103 流入口
1104 流出口
1105 流路
1106 環状流路
1107 環状流路
1108 環状流路
1109 環状流路
1110a〜1110g 電極
1111a〜1111g 電極
1112a〜1112g 電極
1113a〜1113g 電極

Claims (10)

  1. 基板内に形成された流路内の液体を移動させる液体移動装置であって、
    前記流路に隣接するように接続されるとともに環状に形成された少なくとも一つの環状流路を備え、該環状流路に電圧を印加して発生する電気浸透流を用いて前記環状流路に沿って環流を発生させ、前記環流により前記流路内の液体を移動させる移動手段を有し、
    前記移動手段は、前記環状流路内に設置された複数の電極と、
    前記複数の電極に対して電圧を印加する電極を選択して順次切り替え制御を行う制御部と、
    前記制御部に電力を供給する電源部と
    を備えることを特徴とする液体移動装置。
  2. 基板内に形成された流路内の液体を移動させる液体移動装置であって、
    前記流路に隣接するように接続されるとともに環状に形成された少なくとも一つの環状流路を備え、該環状流路に電圧を印加して発生する電気浸透流を用いて前記環状流路に沿って環流を発生させ、前記環流により前記流路内の液体を移動させる移動手段を有し、
    前記流路を挟むように前記流路に対して対称的に配置された少なくとも1対の前記環状流路を有することを特徴とする液体移動装置。
  3. 基板内に形成された流路内の液体を移動させる液体移動装置であって、
    前記流路に隣接するように接続されるとともに環状に形成された少なくとも一つの環状流路を備え、該環状流路に電圧を印加して発生する電気浸透流を用いて前記環状流路に沿って環流を発生させ、前記環流により前記流路内の液体を移動させる移動手段を有し、
    前記流路方向に沿って隣接配置された複数の前記環状流路を有することを特徴とする液体移動装置。
  4. 前記基板は、少なくともシリコン酸化物を含むことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の液体移動装置。
  5. 請求項1からのいずれかに記載の液体移動装置と、
    前記流路上に設けられて前記液体に含まれる化学物質の質量変化を検出する検出手段と を具備することを特徴とするマイクロリアクタ。
  6. 前記検出手段は、前記環状流路の設置位置よりも上流側の前記流路上に設けられていることを特徴とする請求項に記載のマイクロリアクタ。
  7. 前記検出手段は、圧電振動子からなり、前記圧電振動子の発振周波数を測定することによって、前記圧電振動子に捕獲される前記化学物質の質量変化を検出することを特徴とする請求項またはのいずれかに記載のマイクロリアクタ。
  8. 前記圧電振動子は、水晶振動子であることを特徴とする請求項に記載のマイクロリアクタ。
  9. 請求項からのいずれかに記載のマイクロリアクタと、
    前記検出手段からの検出信号を測定する測定手段と
    を具備することを特徴とするマイクロリアクタシステム。
  10. 前記測定手段は、
    前記圧電振動子に接続されて該圧電振動子を発振させる発振回路と、
    前記発振回路に接続されて該発振回路に電力を供給する電源部と、
    前記発振回路に接続されて前記圧電振動子の発振周波数を測定する周波数カウンタと
    を備えることを特徴とする請求項に記載のマイクロリアクタシステム。
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