JP4879709B2 - フランジ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、同心状かつ段違いに取付けられた大径フランジおよび小径フランジを有する熱交換器部品の大径フランジおよび小径フランジのそれぞれの環状当接部を研削するフランジ加工装置に関する。
化学製品生産設備、鉄鋼生産設備では、例えば熱交換器のように、複数の部品を接続して一体的な大型の機器が構成されているが、接続時の密閉性を確保するために、部品同士の接続には、例えば、リング状のガスケットを介装させたフランジ接続が一般に採用されている。一方、ガスケットに当接するフランジのガスケット部(環状当接部)では、時間の経過とともに腐食が進行してガスケットとの馴染みが悪くなり密閉性が低下してくるので、ガスケット面の補修が必要になる。しかし、フランジが設けられた部品は、例えば、直径が3〜5m、長さが10〜40m、重量が100〜500トン程度となり、部品を補修のために機械工場へ運搬することは非常に困難で、事実上運搬できない場合が多い。このため、フランジのガスケット面の再加工が現場でできるようなフランジ加工装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平8−336702号公報 特開2001−162405号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載された発明では、部品に大径フランジおよび小径フランジが同心状かつ段違いに取付けられている場合、フランジ加工装置を部品に仮固定した状態で大径フランジおよび小径フランジのそれぞれの環状当接部を、順次研削することはできない。このため、大径フランジおよび小径フランジのそれぞれの環状当接部の平行度を確保して研削することができないという問題が生じる。
本発明は係る事情に鑑みてなされたもので、熱交換器部品の同心状かつ段違いに取付けられた大径フランジおよび小径フランジのそれぞれの環状当接部を現場で両者の平行度を保証し精度よく研削することが可能なフランジ加工装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係るフランジ加工装置は、水平環状板と該水平環状板の内側に軸心を合わせてその一端が固定された筒体とを備えたケーシングと、前記水平環状板の外周側に設けられた大径フランジおよび前記筒体の他端部に前記大径フランジと同心状かつ段違いに取付けられた小径フランジとを有する熱交換器部品の前記大径フランジおよび前記小径フランジを加工するフランジ加工装置であって、
前記大径フランジおよび前記小径フランジに軸心を合わせて、前記水平環状板に仮固定された環状ベース部材と、
前記環状ベース部材上に固定された環状レール上を第1の電動機構で駆動されて走行する環状台車と、
前記環状台車に搭載された工具支持台と、
前記工具支持台に高さ調整可能でかつ第2の電動機構で前記大径フランジおよび前記小径フランジのそれぞれ環状当接部の幅方向に進退可能に設けられた研削工具とを有し、
しかも、前記工具支持台は、該工具支持台に取付けられた前記研削工具を前記水平環状板の半径方向外側に向けて取付けることが可能で、かつ前記研削工具を前記水平環状板の半径方向内側に向けて取付けることも可能な、前記環状台車に取付けられる基板を有し、
前記工具支持台の高さと向きを調整して、前記研削工具で前記大径フランジおよび前記小径フランジのそれぞれの環状当接部を研削する。
第2の発明に係るフランジ加工装置は、水平環状板と該水平環状板の外側に軸心を合わせてその一端が固定された筒体とを備えたケーシングと、前記水平環状板の内周側に設けられた小径フランジおよび前記筒体の他端部に前記小径フランジと同心状かつ段違いに取付けられた大径フランジとを有する熱交換器部品の前記大径フランジおよび前記小径フランジを加工するフランジ加工装置であって、
前記大径フランジおよび前記小径フランジに軸心を合わせて、前記水平環状板に仮固定された環状ベース部材と、
前記環状ベース部材上に固定された環状レール上を第1の電動機構で駆動されて走行する環状台車と、
前記環状台車に搭載された工具支持台と、
前記工具支持台に高さ調整可能でかつ第2の電動機構で前記大径フランジおよび前記小径フランジのそれぞれ環状当接部の幅方向に進退可能に設けられた研削工具とを有し、
しかも、前記工具支持台は、該工具支持台に取付けられた前記研削工具を前記水平環状板の半径方向外側に向けて取付けることが可能で、かつ前記研削工具を前記水平環状板の半径方向内側に向けて取付けることも可能な、前記環状台車に取付けられる基板を有し、
前記工具支持台の高さと向きを調整して、前記研削工具で前記大径フランジおよび前記小径フランジのそれぞれの環状当接部を研削する
第1、第2の発明に係るフランジ加工装置において、前記第1の電動機構は、前記環状ベース部材に取付けられた大径歯車に噛合する第1、第2のピニオンがそれぞれの出力軸に設けられた第1および第2のモータを有していることが好ましい。
第1の発明に係るフランジ加工装置において、前記筒体が前記水平環状板の内側に立設され、該水平環状板の上面に該水平環状板を下方から貫通する多数の伝熱管の上端が突出し、前記環状ベース部材は前記水平環状板上に載置された受け台で支持され、更に基側が該環状ベース部材に固定され先側が前記伝熱管の上端側から挿入されて該伝熱管の内面に密着する複数の第1の固定部材により前記水平環状板に同心状に仮固定することができる。
また、第2の発明に係るフランジ加工装置において、前記筒体が前記水平環状板の外側に立設され、前記環状ベース部材は前記水平環状板上に載置された受け台で支持され、更に基側が該環状ベース部材に固定され先側が前記筒体の表面に当接して押圧する複数の第2の固定部材により前記水平環状板に同心状に仮固定することができる。
請求項1〜5記載のフランジ加工装置においては、ケーシングに環状ベース部材を仮固定し、工具支持台の高さと向きを調整して、環状台車を環状ベース部材上に固定された環状レール上を走行させるとともに、研削工具を進退させることができ、大径フランジおよび小径フランジのそれぞれの環状当接部を現場で均一に研削することが可能になる。そして、ケーシングに環状ベース部材を仮固定した状態で、大径フランジおよび小径フランジのそれぞれの環状当接部の研削を順次行なうので、現場で大径フランジおよび小径フランジのそれぞれの環状当接部の平行度を保証した研削を行なうことが可能になる。
特に、請求項記載のフランジ加工装置において、環状台車は環状ベース部材上に固定された環状レール上を一定の速度で走行することができ、研削工具は大径フランジおよび小径フランジのそれぞれの環状当接部上で一定の速度で移動することが可能になる。その結果、大径フランジおよび小径フランジのそれぞれの環状当接部を均一に研削することができる。更に、第1および第2のモータを設けることで、大径フランジおよび小径フランジの環状当接部を研削する際に最適な研削工具の移動速度を設定することができる。
請求項4、5記載のフランジ加工装置においては、ケーシングに環状ベース部材を現場で容易に仮固定することができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係るフランジ加工装置を用いて加工を行なう熱交換器部品の斜視図、図2は同フランジ加工装置を用いて熱交換器部品の大径フランジの環状当接部を研削する状態を示す説明図、図3は同フランジ加工装置の環状ベース部材、環状台車、および第1の電動機構の説明図、図4は同フランジ加工装置をケーシングに仮固定する第1の固定部材が取付けられる架台プレートの斜視図、図5は同フランジ加工装置の第1の固定部材の斜視図、図6は同フランジ加工装置を第1の固定部材でケーシングに仮固定した状態を示す側断面図、図7は同フランジ加工装置を用いて熱交換器の小径フランジの環状当接部を研削する状態を示す説明図、図8は本発明の第2の実施の形態に係るフランジ加工装置を用いて加工を行なう熱交換器部品の斜視図、図9は同フランジ加工装置を用いてケーシングに設けられた小径フランジの環状当接部を研削する状態を示す説明図、図10は同フランジ加工装置の環状ベース部材、環状台車、および第1の電動機構の説明図、図11は同フランジ加工装置を用いてケーシングに設けられた大径フランジの環状当接部を研削する状態を示す説明図である。
図1、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るフランジ加工装置10を用いて加工を行なう熱交換器部品11は、水平環状板12と、この水平環状板12の内側に水平環状板12と同心状に立設された筒体13とを備えたケーシング11aと、水平環状板12の外周側に設けられた大径フランジ14と、筒体13の上端部に大径フランジ14と同心状かつ段違いに取付けられた小径フランジ15とを有している。そして、大径フランジ14の縁部にはボルトが締め込まれる複数の雌ねじ孔16が環状に並んだ大径フランジ固定部17が設けられ、大径フランジ固定部17の内側に環状当接部18が形成されている。また、小径フランジ15の縁部には環状当接部19が形成され、環状当接部19の内側には複数の雌ねじ孔16が環状に並んだ小径フランジ固定部20が環状当接部19から突出して形成されている。更に、水平環状板12の上面には、水平環状板12を下方から貫通する多数の伝熱管21の上端が突出している。
図2、図3に示すように、本実施の形態に係るフランジ加工装置10は、大径フランジ14および小径フランジ15に軸心を合わせて、ケーシング11aに仮固定された環状ベース部材22と、環状ベース部材22上に固定された環状レール23上を走行する第1の電動機構24付きの環状台車25と、環状台車25に高さ調整可能かつ反転調整可能に搭載された工具支持台26と、工具支持台26に高さ調整可能でかつ第2の電動機構27で進退可能に設けられた研削工具の一例であるバイト28とを有している。以下詳細に説明する。
図3に示すように、環状ベース部材22は、外径が大径フランジ14の外径より小さく、中央部に筒体13の外径より大きな径を有する内孔29が形成されている環状板30を有している。また、環状板30には、その下側で周方向を、例えば4等分する角度位置にそれぞれ架台プレート31が半径方向外側に突出して設けられ、架台プレート31間を周方向に2等分する角度位置には突出部32が形成されている。そして、架台プレート31の先側の中央部には雌ねじ孔33が形成され、雌ねじ孔33を挟んで架台プレート31の幅方向の両側には長孔34が形成されている。そして、図4に示すように、架台プレート31の雌ねじ孔33にはボルト35がねじ込まれ、長孔34には第1の固定部材36がそれぞれ取付けられている。
ここで、図5に示すように、第1の固定部材36は、伝熱管21内に挿入可能で、先側に拡径したテーパー状頭部37が設けられ、少なくとも基側には雄ねじ部38が形成されたテーパー頭ボルト39と、伝熱管21内に挿入可能で、テーパー頭ボルト39が挿通しテーパー状頭部37が嵌入可能な嵌入孔40を中央部に備え、軸方向に割り溝41が形成されたスリーブ42と、架台プレート31の長孔34を架台プレート31の下方から貫通したテーパー頭ボルト39の雄ねじ部38が挿通する座金43と、雄ねじ部38に螺合するナット44とを有している。
このような構成とすることにより、スリーブ42を挿通させたテーパー頭ボルト39を架台プレート31の長孔34に架台プレート31の下方から貫通させ、座金43を雄ねじ部38に挿通させてからナット44を雄ねじ部38に締め込むことで、第1の固定部材36を架台プレート31に仮固定することができる。そして、仮固定された第1の固定部材36の先側を伝熱管21内に挿入してから、ナット44を更に締め込むことで、図6に示すように、テーパー頭ボルト39を架台プレート31側に引き上げてテーパー状頭部37を嵌入孔40内に嵌入させて、スリーブ42を拡径することができ、スリーブ42の側面で伝熱管21の内面を押圧することで、テーパー頭ボルト39を介して伝熱管21と架台プレート31を連結することができる。その結果、伝熱管21および架台プレート31を介して水平環状板12に環状ベース部材22を固定することができる。
図2、図3に示すように、環状台車25は、環状ベース部材22上に環状ベース部材22と同心状に固定された環状レール23上を走行する複数の小台車45と、小台車45に支持された回転台46と、回転台46に取付けられた第1の電動機構24とを有している。ここで、第1の電動機構24は、環状ベース部材22に環状ベース部材22と同心状に取付けられた大径歯車47に噛合する第1、第2のピニオン48、49がそれぞれの出力軸に設けられた第1および第2のモータ50、51を有している。
このような構成とすることにより、第1のモータ50(第2のモータ51)を駆動させて第1のピニオン48(第2のピニオン49)を回転させると、第1のピニオン48(第2のピニオン49)は回転しながら大径歯車47に沿って旋回を行なうので、第1のピニオン48(第2のピニオン49)が、第1のモータ50(第2のモータ51)を固定している回転台46に環状ベース部材22の中心軸の回りに回転する回転力を与えることができる。その結果、環状レール23上を走行する複数の小台車45で支持されている回転台46は、容易に環状ベース部材22の中心軸の回りに回転することができる。
なお、第1、第2のモータ50、51には、それぞれ図示しない減速機が設けられ、例えば、第1のモータ50の減速比範囲は第2のモータ51の減速比範囲より大きく設定されている。これにより、第1のモータ50を駆動させたときの環状台車25の回転速度は、第2のモータ51を駆動させたときの環状台車25の回転速度より小さく、第1、第2のモータ50、51を選択することで、環状台車25の外周側の周速度と内周側の周速度を同一にできる。
工具支持台26は、環状台車25の回転台46に反転可能に(すなわち、一端を回転台46の半径方向の外側に向けても、あるいは半径方向の内側に向けても)取付けられる基板52を有している。そして、基板52には、環状当接部18を研削するバイト28を保持してその先端部の高さ位置を調整する高さ調整部53と、高さ調整部53で保持されたバイト28を環状当接部18の幅方向に進退可能に支持する進退部54とを備えたバイト保持手段55が設けられている。
ここで、進退部54は、基板52に水平状態で固定され、ねじ機構56で高さ調整部53を環状当接部18の幅方向に進退させる水平部材57と、ねじ機構56を駆動する第2の電動機構27を備えている。そして、第2の電動機構27は、ねじ機構56の主ねじ58に連結して回転力を伝達する回転軸59と、回転軸59に動力伝達機構(例えば、プーリー機構)60を介して回転力を与えるモータ61を有している。また、高さ調整部53は、ねじ機構56の主ねじ58と噛合する雌ねじ部を備え、主ねじ58の回転に伴って進退する進退部材62と、進退部材62にねじ機構63を介して昇降可能に取付けられた昇降部材64と、昇降部材64の先側に設けられたバイト把持部材65とを有している。
続いて、本実施の形態に係るフランジ加工装置10を用いてケーシング11aに取付けられた大径フランジ14の環状当接部18を研削する方法について説明する。
先ず、環状ベース部材22と環状台車25とを一体化し、環状ベース部材22の環状板30に設けられた架台プレート31の長孔34に第1の固定部材36を仮固定する。そして、環状ベース部材22を吊り上げてケーシング11aの水平環状板12の上方に移動し、水平環状板12と同心状になるように環状ベース部材22のおおよその位置を調整してから環状ベース部材22を下降させ、第1の固定部材36の位置を長孔34内で調整して第1の固定部材36の先側を伝熱管21内に挿入する。このとき、突出部32と水平環状板12の間に受け台66を挿入する。このとき、受け台66に設けられた図示しない高さ調整機構を操作して受け台66の高さをそれぞれ調整して、環状ベース部材22を水平状態にする。これによって、環状ベース部材22の水平環状板12上への載置が終了する。
次いで、当接板67が先端部に取付けられたジャッキ68を受け台66に載せ、ジャッキ68の基部を突出部32の先部に固定し、当接板67に対向して図示しない受け板を、例えば、大径フランジ固定部17に形成された雌ねじ孔16を利用して固定する。そして、ジャッキ68を伸縮させ当接板67を受け板に当接させることで、受け台66上で環状ベース部材22をジャッキ68の伸縮方向に滑らせて、環状ベース部材22を水平環状板12と同心状にする。
環状ベース部材22と水平環状板12が同心状になったことが確認されると、仮固定された第1の固定部材36のナット44を更に締め込み、図6に示すように、テーパー状頭部37をスリーブ42の嵌入孔40内に嵌入させて、スリーブ42を拡径させてスリーブ42の側面で伝熱管21の内面を押圧して、伝熱管21と架台プレート31を連結する。そして、伝熱管21と架台プレート31の連結後、ジャッキ68を縮めて当接板67を受け板から離脱させ、受け板およびジャッキ68を取り外す。また、架台プレート31に取付けるボルト35先端と水平環状板12の間に図示しない敷板を挿入し、敷板が水平環状板12に押圧されるまでボルト35を締め込む。これによって、環状ベース部材22が、水平環状板12上で受け台66および架台プレート31により支えられる状態になり、水平環状板12への環状ベース部材22の仮固定が完了する。
続いて、環状台車25の回転台46上に、バイト保持手段55を取付けた工具支持台26の基板52を、バイト把持部材65が大径フランジ14の環状当接部18側に配置されるように取付ける。そして、筒体13上の小径フランジ固定部20に、図示しないスリップリングを備えた2つの電源接続部69、70を有する集電機構71の載置台72を取付け、配管73、74内に配設した図示しない電源ケーブルを電源接続部69、70の1次側に接続し、例えば、電源接続部69の2次側と、第1、第2のモータ50、51を配管75、76内に配設した図示しない電源ケーブルで接続し、電源接続部70の2次側と、モータ61を配管77、76内に配設した図示しない電源ケーブルで接続する。これにより、フランジ加工装置10のケーシング11aへの取付けが完了する。
次いで、バイト保持手段55のバイト把持部材65にバイト28を取付け、大径フランジ14の環状当接部18の最大突出部の高さ位置とバイト28の先端の高さ位置が一致するように、高さ調整部53のねじ機構63を手動で操作して昇降部材64を昇降させてバイト28の高さ調整する。そして、バイト28を環状当接部18の幅方向の一側に離脱させ、バイト28の先端が切り込み量だけ低い高さ位置となるようにねじ機構63を手動で操作して昇降部材64を下降させる。
続いて、第1のモータ50、モータ61の図示しないスイッチを入れて、環状台車25を回転させるとともに、バイト28を環状当接部18の幅方向の一側から他側に向けて移動させると、バイト28の先端の環状当接部18上の軌跡は螺旋状となり、環状当接部18の幅方向の一側から他側に向けてバイト28の切り込み量に相当する深さの往き研削が行なわれる。バイト28の先端が環状当接部18の幅方向の他側から離脱すると、動力伝達機構60の回転方向を逆転させてバイト28の移動方向を逆にし、更にバイト28が切り込み量だけ下降するようにねじ機構63を手動で操作して昇降部材64を下降させ、バイト28を環状当接部18の他側から一側に向けて移動させる。これによって、環状当接部18の他側から一側に向けてバイト28による戻り研削が行なわれる。そして、往き研削と戻り研削を繰り返すことで、環状当接部18の研削を行なう。
図7に示すように、工具支持台26は、回転台46上に固定される取付け板78を下部に備え、上部にバイト保持手段55を取付けた基板52を反転可能に(すなわち、一端を回転台46の半径方向の外側に向けた状態でも、あるいは半径方向の内側に向けた状態でも)載置する載置台79を備えた高さ調整部材80を有している。これによって、高さ調整部材80の高さが、例えば、ケーシング11aに設けられた小径フランジ15の高さ位置と一致するように予め作製しておくと、バイト28先端の高さ位置を、小径フランジ15の環状当接部19の高さ位置と合わせることができるので、ケーシング11aに設けられた小径フランジ15の環状当接部19を研削することができる。
また、フランジ加工装置10を用いてケーシング11aに取付けられた小径フランジ15の環状当接部19を研削する場合は、小径フランジ15の環状当接部19を研削する際のバイト28の周速度が、大径フランジ14の環状当接部18を研削する際のバイト28の周速度と一致するように、環状台車25の回転を第2のモータ51を用いて行ない、それ以外はケーシング11aに取付けられた大径フランジ14の環状当接部18を研削する場合と実質的に同一とすることができる。このため、フランジ加工装置10を用いてケーシング11aの小径フランジ15の環状当接部19を研削する方法に関しての説明は省略する。そして、環状台車25を第2のモータ51を用いて回転することで、第1のモータ50を用いた場合より環状台車25の回転速度を大きくして、小径フランジ15の環状当接部19の研削条件と、大径フランジ14の環状当接部18の研削条件を同一にすることができ、環状当接部18、19の研削状態を一定にすることができる。
図8、図9に示すように、本発明の第2の実施の形態に係るフランジ加工装置91を用いて加工を行なう熱交換器部品81は、水平環状板82と、この水平環状板82の外側端に水平環状板82と同心状に立設された筒体83とを備えたケーシング81aと、水平環状板82の内周側に設けられた小径フランジ84と、筒体83の一端部に小径フランジ84と同心状かつ段違いに取付けられた大径フランジ85とを有している。そして、大径フランジ85の縁部にはボルトが挿通する複数のボルト孔86が環状に並んだ大径フランジ固定部87が設けられ、大径フランジ固定部87の内側に環状当接部88が形成されている。また、小径フランジ84の縁部にはボルトが挿通する複数のボルト孔86が環状に並んだ小径フランジ固定部89が設けられ、小径フランジ固定部89の内側に環状当接部90が形成されている。
図9、図10に示すように、フランジ加工装置91は、大径フランジ85および小径フランジ84に軸心を合わせて、ケーシング81aに仮固定された環状ベース部材92と、環状ベース部材92上に固定された環状レール93上を走行する第1の電動機構94付きの環状台車95と、環状台車95に高さ調整可能かつ反転調整可能に搭載された工具支持台96と、工具支持台96に高さ調整可能でかつ第2の電動機構97で進退可能に設けられた研削工具の一例であるバイト98とを有している。以下詳細に説明する。
図10に示すように、環状ベース部材92は、外径が筒体83の内径より小さく、中央部に小径フランジ84の内径より大きな径を有する内孔99が形成されている環状板100を有している。また、環状板100には、その外周端をその周方向に、例えば4等分する角度位置に突出部102が形成されている。
環状台車95は、環状ベース部材92上に環状ベース部材92と同心状に固定された環状レール93上を走行する複数の小台車103と、小台車103に支持された回転台104と、回転台104に取付けられた第1の電動機構94とを有している。ここで、第1の電動機構94は、環状ベース部材92に環状ベース部材92と同心状に取付けられた大径歯車105に噛合する第1、第2のピニオン106、107がそれぞれの出力軸に設けられた第1および第2のモータ108、109を有している。
このような構成とすることにより、第1のモータ108(第2のモータ109)を駆動させて第1のピニオン106(第2のピニオン107)を回転させると、第1のピニオン106(第2のピニオン107)は回転しながら大径歯車105に沿って旋回を行なうので、第1のピニオン106(第2のピニオン107)が、第1のモータ108(第2のモータ109)を固定している回転台104に環状ベース部材92の中心軸の回りに回転する回転力を与えることができる。その結果、環状レール93上を走行する複数の小台車103で支持されている回転台104は、容易に環状ベース部材92の中心軸の回りに回転することができる。
なお、第1、第2のモータ108、109には、それぞれ図示しない減速機が設けられ、例えば、第1のモータ108の減速比範囲は第2のモータ109の減速比範囲より大きく設定されている。これにより、第1のモータ108を駆動させたときの環状台車95の回転速度は、第2のモータ109を駆動させたときの環状台車95の回転速度より小さく、第1、第2のモータ108、109を選択することで、環状台車95の外周側の周速度と内周側の周速度を同一にできる。
工具支持台96は、環状台車95の回転台104に反転可能に(すなわち、一端を回転台104の半径方向の外側に向けても、あるいは半径方向の内側に向けても)取付けられる基板110を有している。そして、基板110には、環状当接部90を研削するバイト98を保持してその先端部の高さ位置を調整する高さ調整部111と、高さ調整部111で保持されたバイト98を環状当接部90の幅方向に進退可能に支持する進退部112とを備えたバイト保持手段113が設けられている。
ここで、進退部112は、基板110に水平状態で固定され、ねじ機構114で高さ調整部111を環状当接部90の幅方向に進退させる水平部材115と、ねじ機構114を駆動する第2の電動機構97を備えている。そして、第2の電動機構97は、ねじ機構114の主ねじ116に連結して回転力を伝達する回転軸117と、回転軸117に動力伝達機構(例えば、プーリー機構)118を介して回転力を与えるモータ119を有している。また、高さ調整部111は、ねじ機構114の主ねじ116と噛合する雌ねじ部を備え、主ねじ116の回転に伴って進退する進退部材120と、進退部材120にねじ機構121を介して昇降可能に取付けられた昇降部材122と、昇降部材122の先側に設けられたバイト把持部材123とを有している。
続いて、本実施の形態に係るフランジ加工装置91を用いてケーシング81aに取付けられた小径フランジ84の環状当接部90を研削する方法について説明する。
先ず、環状ベース部材92と環状台車95とを一体化し、環状ベース部材92を吊り上げて、大径フランジ85の環状当接部88が上方を向くように天地を逆転したケーシング81aの水平環状板82の上方に移動し、水平環状板82と同心状になるように環状ベース部材92のおおよその位置を調整してから環状ベース部材92を下降させ、突出部102と水平環状板82の間に受け台124を挿入する。このとき、受け台124に設けられた図示しない高さ調整機構を操作して受け台124の高さをそれぞれ調整して、環状ベース部材92を水平状態にする。これによって、環状ベース部材92の水平環状板82上への載置が終了する。
次いで、当接板125が先端部に取付けられたジャッキ126を備えた第2の固定部材127を受け台124に載せ、ジャッキ126の基部を突出部102の先部に固定する。そして、ジャッキ126を伸縮させ当接板125を筒体83の内面に当接させることで、受け台124上で環状ベース部材92をジャッキ126の伸縮方向に滑らせて、環状ベース部材92を水平環状板82と同心状にする。環状ベース部材92と水平環状板82が同心状になったことが確認されると、各ジャッキ126を伸ばして当接板125を筒体83の内面に一様に当接させて、各ジャッキ126を相互に突っ張った状態にする。これによって、受け台124上での環状ベース部材92の滑りが防止され、環状ベース部材92が水平環状板82と同心状に仮固定される。
続いて、環状台車95の回転台104上に、バイト保持手段113を取付けた工具支持台96の基板110を、バイト把持部材123が小径フランジ84の環状当接部90側に配置されるように取付ける。そして、図示しないスリップリングを備えた2つの電源接続部128、129を有する集電機構130の載置台131を小径フランジ84の内側に設置した集電機構支持台132に取付け、配管133、134内に配設した図示しない電源ケーブルを電源接続部128、129の1次側に接続し、例えば、電源接続部128の2次側と、第1、第2のモータ108、109を配管135、136内に配設した図示しない電源ケーブルで接続し、電源接続部129の2次側と、モータ119を配管137、136内に配設した図示しない電源ケーブルで接続する。これにより、フランジ加工装置91のケーシング81aへの取付けが完了する。
次いで、バイト保持手段113のバイト把持部材123にバイト98を取付け、小径フランジ84の環状当接部90の最大突出部の高さ位置とバイト98の先端の高さ位置が一致するように、高さ調整部111のねじ機構121を手動で操作して昇降部材122を昇降させてバイト98の高さ調整をする。そして、バイト98を環状当接部90の幅方向の一側に離脱させ、バイト98の先端が切り込み量だけ低い高さ位置となるようにねじ機構121を手動で操作して昇降部材122を下降させる。
続いて、第2のモータ109、モータ119の図示しないスイッチを入れて、環状台車95を回転させるとともに、バイト98を環状当接部90の幅方向の一側から他側に向けて移動させると、バイト98の先端の環状当接部90上の軌跡は螺旋状となり、環状当接部90の幅方向の一側から他側に向けてバイト98の切り込み量に相当する深さの往き研削が行なわれる。バイト98の先端が環状当接部90の幅方向の他側から離脱すると、動力伝達機構118の回転方向を逆転させてバイト98の移動方向を逆にし、更にバイト98が切り込み量だけ下降するようにねじ機構121を手動で操作して昇降部材122を下降させ、バイト98を環状当接部90の他側から一側に向けて移動させる。これによって、環状当接部90の他側から一側に向けてバイト98による戻り研削が行なわれる。そして、往き研削と戻り研削を繰り返すことで、環状当接部90の研削を行なう。
図11に示すように、工具支持台96は、回転台104上に固定される取付け板138を下部に備え、上部にバイト保持手段113を取付けた基板110を反転可能に(すなわち、一端を回転台104の半径方向の外側に向けた状態でも、あるいは半径方向の内側に向けた状態でも)載置する載置台139を備えた高さ調整部材140を有している。これによって、高さ調整部材140の高さが、例えば、ケーシング81aに設けられた大径フランジ85の高さ位置と一致するように予め作製しておくと、バイト98先端の高さ位置を、大径フランジ85の環状当接部88の高さ位置と合わせることができるので、ケーシング81aに設けられた大径フランジ85の環状当接部88を研削することができる。
また、フランジ加工装置91を用いてケーシング81aに取付けられた大径フランジ85の環状当接部88を研削する場合は、大径フランジ85の環状当接部88を研削する際のバイト98の周速度が、小径フランジ84の環状当接部90を研削する際のバイト98の周速度と一致するように、環状台車95の回転を第1のモータ108を用いて行ない、それ以外はケーシング81aに取付けられた小径フランジ84の環状当接部90を研削する場合と実質的に同一とすることができる。このため、フランジ加工装置91を用いてケーシング81aの大径フランジ85の環状当接部88を研削する方法に関しての説明は省略する。そして、環状台車95を第1のモータ108を用いて回転することで、小径フランジ84の環状当接部90の研削条件と、大径フランジ85の環状当接部88の研削条件を同一にすることができ、環状当接部88、90の研削状態を一定にすることができる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、フランジ加工装置10で環状ベース部材22と水平環状板12を同心状に配置する際に、突出部32の先部に取付けたジャッキ68によって環状ベース部材22を水平環状板12に載置した受け台66上で滑らせたが、架台プレート31の先部にジャッキ68を固定して、環状ベース部材22を受け台66上で滑らせることもできる。また、バイト28の切り込み量を設定するねじ機構56を自動で操作するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るフランジ加工装置を用いて加工を行なう熱交換器部品の斜視図である。 同フランジ加工装置を用いて熱交換器部品の大径フランジの環状当接部を研削する状態を示す説明図である。 同フランジ加工装置の環状ベース部材、環状台車、および第1の電動機構の説明図である。 同フランジ加工装置をケーシングに仮固定する第1の固定部材が取付けられる架台プレートの斜視図である。 同フランジ加工装置の第1の固定部材の斜視図である。 同フランジ加工装置を第1の固定部材でケーシングに仮固定した状態を示す側断面図である。 同フランジ加工装置を用いて熱交換器部品の小径フランジの環状当接部を研削する状態を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係るフランジ加工装置を用いて加工を行なう熱交換器部品の斜視図である。 同フランジ加工装置を用いてケーシングに設けられた小径フランジの環状当接部を研削する状態を示す説明図である。 同フランジ加工装置の環状ベース部材、環状台車、および第1の電動機構の説明図である。 同フランジ加工装置を用いてケーシングに設けられた大径フランジの環状当接部を研削する状態を示す説明図である。
10:フランジ加工装置、11:熱交換器部品、11a:ケーシング、12:水平環状板、13:筒体、14:大径フランジ、15:小径フランジ、16:雌ねじ孔、17:大径フランジ固定部、18、19:環状当接部、20:小径フランジ固定部、21:伝熱管、22:環状ベース部材、23:環状レール、24:第1の電動機構、25:環状台車、26:工具支持台、27:第2の電動機構、28:バイト、29:内孔、30:環状板、31:架台プレート、32:突出部、33:雌ねじ孔、34:長孔、35:ボルト、36:第1の固定部材、37:テーパー状頭部、38:雄ねじ部、39:テーパー頭ボルト、40:嵌入孔、41:割り溝、42:スリーブ、43:座金、44:ナット、45:小台車、46:回転台、47:大径歯車、48:第1のピニオン、49:第2のピニオン、50:第1のモータ、51:第2のモータ、52:基板、53:高さ調整部、54:進退部、55:バイト保持手段、56:ねじ機構、57:水平部材、58:主ねじ、59:回転軸、60:動力伝達機構、61:モータ、62:進退部材、63:ねじ機構、64:昇降部材、65:バイト把持部材、66:受け台、67:当接板、68:ジャッキ、69、70:電源接続部、71:集電機構、72:載置台、73、74、75、76、77:配管、78:取付け板、79:載置台、80:高さ調整部材、81:熱交換器部品、81a:ケーシング、82:水平環状板、83:筒体、84:小径フランジ、85:大径フランジ、86:ボルト孔、87:大径フランジ固定部、88:環状当接部、89:小径フランジ固定部、90:環状当接部、91:フランジ加工装置、92:環状ベース部材、93:環状レール、94:第1の電動機構、95:環状台車、96:工具支持台、97:第2の電動機構、98:バイト、99:内孔、100:環状板、102:突出部、103:小台車、104:回転台、105:大径歯車、106:第1のピニオン、107:第2のピニオン、108:第1のモータ、109:第2のモータ、110:基板、111:高さ調整部、112:進退部、113:バイト保持手段、114:ねじ機構、115:水平部材、116:主ねじ、117:回転軸、118:動力伝達機構、119:モータ、120:進退部材、121:ねじ機構、122:昇降部材、123:バイト把持部材、124:受け台、125:当接板、126:ジャッキ、127:第2の固定部材、128、129:電源接続部、130:集電機構、131:載置台、132:集電機構支持台、133、134、135、136、137:配管、138:取付け板、139:載置台、140:高さ調整部材

Claims (5)

  1. 水平環状板と該水平環状板の内側に軸心を合わせてその一端が固定された筒体とを備えたケーシングと、前記水平環状板の外周側に設けられた大径フランジおよび前記筒体の他端部に前記大径フランジと同心状かつ段違いに取付けられた小径フランジとを有する熱交換器部品の前記大径フランジおよび前記小径フランジを加工するフランジ加工装置であって、
    前記大径フランジおよび前記小径フランジに軸心を合わせて、前記水平環状板に仮固定された環状ベース部材と、
    前記環状ベース部材上に固定された環状レール上を第1の電動機構で駆動されて走行する環状台車と、
    前記環状台車に搭載された工具支持台と、
    前記工具支持台に高さ調整可能でかつ第2の電動機構で前記大径フランジおよび前記小径フランジのそれぞれ環状当接部の幅方向に進退可能に設けられた研削工具とを有し、
    しかも、前記工具支持台は、該工具支持台に取付けられた前記研削工具を前記水平環状板の半径方向外側に向けて取付けることが可能で、かつ前記研削工具を前記水平環状板の半径方向内側に向けて取付けることも可能な、前記環状台車に取付けられる基板を有し、
    前記工具支持台の高さと向きを調整して、前記研削工具で前記大径フランジおよび前記小径フランジのそれぞれの環状当接部を研削することを特徴とするフランジ加工装置。
  2. 水平環状板と該水平環状板の外側に軸心を合わせてその一端が固定された筒体とを備えたケーシングと、前記水平環状板の内周側に設けられた小径フランジおよび前記筒体の他端部に前記小径フランジと同心状かつ段違いに取付けられた大径フランジとを有する熱交換器部品の前記大径フランジおよび前記小径フランジを加工するフランジ加工装置であって、
    前記大径フランジおよび前記小径フランジに軸心を合わせて、前記水平環状板に仮固定された環状ベース部材と、
    前記環状ベース部材上に固定された環状レール上を第1の電動機構で駆動されて走行する環状台車と、
    前記環状台車に搭載された工具支持台と、
    前記工具支持台に高さ調整可能でかつ第2の電動機構で前記大径フランジおよび前記小径フランジのそれぞれ環状当接部の幅方向に進退可能に設けられた研削工具とを有し、
    しかも、前記工具支持台は、該工具支持台に取付けられた前記研削工具を前記水平環状板の半径方向外側に向けて取付けることが可能で、かつ前記研削工具を前記水平環状板の半径方向内側に向けて取付けることも可能な、前記環状台車に取付けられる基板を有し、
    前記工具支持台の高さと向きを調整して、前記研削工具で前記大径フランジおよび前記小径フランジのそれぞれの環状当接部を研削することを特徴とするフランジ加工装置。
  3. 請求項1または2記載のフランジ加工装置において、前記第1の電動機構は、前記環状ベース部材に取付けられた大径歯車に噛合する第1、第2のピニオンがそれぞれの出力軸に設けられた第1および第2のモータを有していることを特徴とするフランジ加工装置。
  4. 請求項記載のフランジ加工装置において、前記筒体が前記水平環状板の内側に立設され、該水平環状板の上面に該水平環状板を下方から貫通する多数の伝熱管の上端が突出し、前記環状ベース部材は前記水平環状板上に載置された受け台で支持され、更に基側が該環状ベース部材に固定され先側が前記伝熱管の上端側から挿入されて該伝熱管の内面に密着する複数の第1の固定部材により前記水平環状板に同心状に仮固定されることを特徴とするフランジ加工装置。
  5. 請求項記載のフランジ加工装置において、前記筒体が前記水平環状板の外側に立設され、前記環状ベース部材は前記水平環状板上に載置された受け台で支持され、更に基側が該環状ベース部材に固定され先側が前記筒体の表面に当接して押圧する複数の第2の固定部材により前記水平環状板に同心状に仮固定されることを特徴とするフランジ加工装置。
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