JP4879549B2 - 欠陥修正装置及び欠陥修正方法 - Google Patents
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Description
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的とするところは、特定の欠陥が後の工程で問題となることに起因する生成性の低下を防止することである。
(第1の実施の形態)
図1に第1の実施の形態にかかる欠陥修正装置の概略構成を示す。欠陥修正装置1は、ワークWを保持して水平移動自在なステージ2を備え、ステージ2の上方には、顕微鏡3が設けられている。顕微鏡3は、照明用光源4と、光学系5と、撮像手段であるCCD(Charge Coupled Device)カメラ6とを有し、さらにレーザ光源7が接続されている。なお、光学系5は、ワークW側から順番に、集光レンズ8と、ハーフミラー9と、ハーフミラー10と、集光レンズ11と、レーザ光を折り返すミラー12とが配置されており、ハーフミラー9は、照明用光源4からの照明光がレンズ13を通った後に、ワークWに向けて折り返されるように傾斜配置されている。ハーフミラー10は、ハーフミラー10の反射光がレンズ14で集光された後にCCDカメラ6の撮像面に結像されるように傾斜配置されている。レーザ光源7は、レーザ光の波長を変更可能なフィルタと、照射強度を調整するフィルタと、レーザ光のビーム形状を所定の形状、例えば任意の矩形にすることができるスリット機構とが設けられている。なお、光学系5は、図1に示すものに限定されない。
ワークWがステージ2に載置されたら、制御装置20は、他の装置から欠陥座標データを取得し(ステップS101)、レシピデータベース24に登録する。さらに、この欠陥座標データに基づいてステージ制御部21が、ステージ2に移動指示を出力し、欠陥座標が顕微鏡3の視野内に入るように移動させる(ステップS102)。このようにしてワークWの位置決めが完了したら、CCDカメラ6でワークWの表面画像を取り込む(ステップS103)。画像処理部22は、レシピデータベース24から現工程におけるワークWの正常パターンデータを読み出して、正常パターンデータから得られる画像(正常パターン)と、撮像したワークWの実際の表面画像と比較し(ステップS104)、欠陥を抽出する(ステップS105)。具体的には、正常パターンと表面画像との差分をとることで、欠陥を検出し、欠陥の大きさ、位置を識別する。そして、回路上支障がある欠陥、例えば回路をショートさせる欠陥であるか、回路上支障のない欠陥であるかを判定し、修正が必要か否かを判定する(ステップS106)。回路上支障のある欠陥の座標は、修正対象としてレシピデータベース24に登録する。
本発明の第2の実施の形態は、欠陥の高さ方向の情報を取得して修正の要否を判定することを特徴とする。なお、第1の実施の形態と重複する説明は省略する。
図5に示すように、欠陥修正装置50は、制御装置20に高さ測定制御部51を有し、高さ測定制御部51には、ドライバ52を介して高さ測定センサ53に接続されている。高さ測定センサ53は、例えば、ワークW上に形成されたパターン表面に非接触で原子間力を検出することで、各位置における高さを測定するもので、操作型プローブ顕微鏡のカンチレバーを用いることができる。なお、高さ測定センサ53は、レジスト膜や配線パターンを破壊しないものであれば、接触式のセンサであっても良い。また、測定センサ53として、発光素子と受光素子とを有するような、例えば、白色干渉法によるセンサを用いることもできる。
例えば、変形例としては、画像処理部22が欠陥検出や、判定機能を有さずに、これらの判定をオペレータが実施することがあげられる。この場合には、図2のステップS103においてCCDカメラ6で撮像された画像は、ディスプレイ26に表示する。さらに、画像処理部22は、次工程の正常パターンをレシピデータベース24から読み出して、これを重ねた画像をディスプレイ26に表示する。つまり、CCDカメラ6で図3のような画像を取得したら、図4に示すような画像を作成し、表示する。オペレータは、この画像を見て、現工程又は次工程で回路上支障をきたす欠陥を判断する。そして、欠陥の修正を行う際には、制御装置20に接続された入力手段27で、任意の場所にステージ2を移動させる。オペレータは、レーザ照射するビーム径をレーザ制御部23に入力し、レーザ光源7のスリット機構を動作させる。このようにして、照射位置、照射エリアを確定したら、オペレータがレーザ制御部23にレーザ光の発振を指示し、欠陥を修正する。この一連の動作を全ての欠陥に対して繰り返して実施する。このような手動式の欠陥修正装置では、自動処理による欠陥検出や、修正の要否の判定が困難なワークWであっても、前記と同様の効果が得られる。なお、図8に示すような仮想の断面図を表示させることで、層間リークとなる欠陥を未然に修正できるようにしても良い。なお、画像処理部22が欠陥検出や、判定機能を有する場合でも、これらの画像をディスプレイ26に出力するように構成しても良い。
2 ステージ
5 光学系
6 CCDカメラ(撮像手段)
7 レーザ光源
22 画像処理部
53 高さ測定センサ(高さ測定手段)
W ワーク
Claims (8)
- パターンが形成されたワークを保持するステージと、
前記ワークを撮像して表面画像を取得する撮像手段と、
レーザ光を発振するレーザ光源と、
前記レーザ光源を前記ワークに照射させる光学系と、
前記表面画像と現工程の正常パターンデータとを比較して欠陥を抽出し、抽出した前記欠陥に対して第1の欠陥修正要否判定を行い、さらに前記表面画像と後工程の正常パターンデータとを比較して第2の欠陥修正要否判定を行う画像処理部とを備え、
前記画像処理部による前記第1の欠陥修正要否判定の結果及び第2の欠陥修正要否判定の結果の少なくともいずれかで修正対象となった欠陥に対して、前記レーザ光を照射して、前記修正対象となった欠陥の修正を行うことを特徴とする欠陥修正装置。 - 前記画像処理部は、前記表面画像に前記現工程の正常パターンデータ又は前記後工程の正常パターンデータを重ね合わせて比較し、現工程又は後工程で作成される導電パターンをショートさせる判定した欠陥を前記修正対象の欠陥として登録することを特徴とする請求項1に記載の欠陥修正装置。
- 前記正常パターンデータは、製造工程の各工程に対応するCADデータであることを特徴とする請求項1または2に記載の欠陥修正装置。
- 前記現工程の正常パターンデータは、前記撮像手段で取得された欠陥の無い前記ワークの画面データであり、前記後工程の正常パターンデータは次工程のCADデータであることを特徴とする請求項1または2に記載の欠陥修正装置。
- 前記ワーク表面の高さ方向の変位を測定する高さ測定手段を更に有し、この高さ測定手段は、前記画像処理部により前記ワークの表面画像と現工程の正常パターンデータとを比較して特定された欠陥に対して欠陥の高さを測定し、前記画像処理部は、前記欠陥の高さデータと前記後工程となる次工程の膜厚データとを比較して前記欠陥の高さが前記次工程の膜厚よりも大きい場合に前記現工程での修正対象となる欠陥として特定することを特徴とする請求項1に記載の欠陥修正装置。
- 前記画像処理部は、前記欠陥の高さデータと前記後工程となる次工程の膜厚データとを比較して前記欠陥の高さが上下の層をショートして層間リークになる欠陥を前記現工程での修正対象となる欠陥として特定することを特徴とする請求項1に記載の欠陥修正装置。
- 撮像手段により現工程で製造されたワークの表面画像を取得するステップと、
現工程で取得されたワークの表面画像と現工程の正常パターンデータとを比較して前記ワーク上の欠陥を抽出するステップと、
現工程で抽出された各欠陥に対して修正が必要な欠陥か否かを判定する第1の欠陥要否判定ステップと、
現工程で取得されたワークの表面画像と後工程の正常パターンデータとを比較するステップと、
現工程で抽出された各欠陥に対して後工程で修正が必要な欠陥か否かを判定する第2の欠陥要否判定ステップと、
第1の欠陥要否判定ステップ及び前記第2の欠陥要否判定ステップの少なくともいずれかのステップで修正が必要と判定された欠陥を現工程で修正するステップとを有することを特徴とする欠陥修正方法。 - 撮像手段により現工程で製造されたワークの表面画像を取得するステップと、
現工程で取得されたワークの表面画像と現工程の正常パターンデータとを比較して前記ワーク上の欠陥を抽出するステップと、
前記各欠陥の高さを測定するステップと、
現工程で抽出された各欠陥に対して現工程で修正が必要な欠陥か否かを判定する第1の欠陥要否判定ステップと、
現工程で取得されたワークの表面画像と後工程の正常パターンデータとを比較するステップと、
現工程で抽出された各欠陥に対して後工程で修正が必要な欠陥か否かを判定するとともに、前記欠陥の高さデータと前記後工程となる次工程の膜厚データとを比較して前記欠陥の高さが前記次工程の膜厚よりも大きい場合に前記現工程で修正が必要な欠陥か否かを判定する第2の欠陥要否判定ステップと、
第1の欠陥要否判定ステップ及び前記第2の欠陥要否判定ステップの少なくともいずれかのステップで修正が必要と判定された欠陥を現工程で修正するステップとを有することを特徴とする欠陥修正方法。
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