以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。まず、図9〜図18を用いて、本実施形態に係る通信システムの全体像、および無線フレームの構成などについて説明する。次に、図1〜図6を用いて、本実施形態に係る通信システムの構成について説明する。次に、図7〜図8を用いて、本実施形態に係る通信システムの動作処理について説明する。
<通信システムの全体像>
図9は、本発明の実施形態に係る通信システムの全体像についての概略を説明する図である。この図が示す通信システム1は、基地局装置(eNodeB、NodeBとも呼称する。)3と、複数の移動局装置(UE: User Equipmentとも呼称する。)5A、5B、5Cとが通信を行なう。また、この図は、基地局装置3から移動局装置5A、5B、5Cへの通信方向である下りリンク(DL: Downlinkとも呼称する。)が、下りリンクパイロットチャネル、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH: Physical Downlink Control CHannelとも呼称する。)、および物理下りリンク共用チャネル(PDSCH: Physical Downlink Shared CHannelとも呼称する。)を含んで構成されることを示す。また、この図は、移動局装置5A、5B、5Cから基地局装置3への通信方向である上りリンク(UL: Uplinkとも呼称する。)が、物理上りリンク共用チャネル(PUSCH: PhysicalUplink Shared CHannelとも呼称する。)、上りリンクパイロットチャネル、および物理上りリンク制御チャネル(PUCCH: Physical Uplink Control CHannelとも呼称する。)を含んで構成されることを示す。チャネルとは、信号の送信に用いられる媒体を意味する。PDSCHは、下りリンクのデータおよび制御情報の送受信に用いられるチャネルである。PDCCHは、下りリンクの制御情報の送受信に用いられるチャネルである。PUSCHは、上りリンクのデータおよび制御情報の送受信に用いられるチャネルである。PUCCHは、上りリンクの制御情報(上りリンク制御情報; Uplink Control Information: UCI)の送受信に用いられるチャネルである。UCIの種類としては、PDSCHの下りリンクのデータに対する肯定応答(Acknowledgement: ACK)、または否定応答(Negative Acknowledgement: NACK)を示す受信確認応答(ACK/NACK)と、リソースの割り当てを要求するか否かを示すスケジューリング要求(Scheduling request: SR)等が存在する。なお、PUSCHは、UCIの送受信にも用いられる。その他のチャネルの種類としては、下りリンクの同期確立のために用いられる同期チャネル(Synchronization CHannel: SCH)、上りリンクの同期確立のために用いられる物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access CHannel: PRACH)、下りリンクのシステム情報の送信に用いられる物理報知チャネル(Physical Broadcast CHannel: PBCH)等が用いられる。また、PDSCHは下りリンクのシステム情報の送信にも用いられる。また、基地局装置3が管轄するエリアのことをセル(Cell)と呼ぶ。以下、本実施形態において、移動局装置5A、5B、5Cを移動局装置5と呼び、説明を行なう。
<キャリアアグリゲーション/セルアグリゲーション>
本発明の実施形態に係る通信システムでは、予め定められた周波数帯域幅の周波数帯域を複数用いて通信を行なう(周波数帯域集約;Spectrum aggregation、キャリアアグリゲーション; Carrier aggregation、Frequency aggregation等とも呼称する。)。ここで、1個の周波数帯域をコンポーネントキャリア(Component Carrier: CC)と呼称する。具体的には、キャリアアグリゲーションを用いた通信では、下りリンクのCC(下りリンクコンポーネントキャリア; DL CCと呼称する。)毎に、下りリンクのチャネルが送受信され、上りリンクのCC(上りリンクコンポーネントキャリア; UL CCと呼称する。)毎に上りリンクのチャネルが送受信される。つまり、キャリアアグリゲーションを用いた本発明の実施形態に係る通信システムは、上りリンクと下りリンクにおいて、基地局装置3と複数の移動局装置5が複数のCCを用いて複数のチャネルで信号を同時に送受信する。
基地局装置は、1つのセルで任意の1つの周波数帯域を用いて通信する。キャリアアグリゲーションは、複数の周波数帯域を用いた複数のセルによる通信であり、セルアグリゲーション(Cell aggregation)とも呼称する。セルアグリゲーションでは、1つのセルがプライマリセル(Primary Cell, Pcell)と定義され、残りのセルがセカンダリセル(Secondary Cell, Scell)と定義される。プライマリセルとセカンダリセルの設定は、移動局装置毎に独立に行われる。プライマリセルは、必ず1つの下りリンクコンポーネントキャリアと1つの上りリンクコンポーネントキャリアのセットから構成される。セカンダリセルは、少なくとも1つの下りリンクコンポーネントキャリアから構成され、上りリンクコンポーネントキャリアが構成されてもよいし、構成されなくてもよい。なお、説明の簡略化のため、本実施形態では、1つのセカンダリセルが1つの下りリンクコンポーネントキャリアと1つの上りリンクコンポーネントキャリアのセットから構成されることを想定した説明を行なう。プライマリセルで用いられるコンポーネントキャリアのことを、プライマリコンポーネントキャリア(Primary CC, PCC)と呼称する。セカンダリセルで用いられるコンポーネントキャリアのことを、セカンダリコンポーネントキャリア(Secondary CC, SCC)と呼称する。プライマリセルおよびセカンダリセルにおいて、PDSCHおよびPUSCHを用いたデータ通信は共通して行なわれるが、その他の各種処理が異なって行われる。簡単に説明すると、複数の処理がプライマリセルのみで行われ、セカンダリセルでは行われない。例えば、プライマリセルでは、下りリンクにおいてシステム情報(SIB: System Information Blockとも呼称する。)の取得、無線品質不足(RLF: Radio Link Failure)の判断などが行われ、上りリンクにおいてPRACHを用いたランダムアクセス手順の実行、PUCCHを用いたUCIの送受信などが行われる。
<下りリンク無線フレームの構成>
図10は、本発明の実施形態に係る基地局装置3から移動局装置5への下りリンクの無線フレーム(下りリンク無線フレームと呼称する。)の概略構成を示す図である。この図において、横軸は時間領域、縦軸は周波数領域を表している。下りリンク無線フレームは、リソースの割り当てなどの単位であり、下りリンクの予め決められた幅の周波数帯および時間帯からなるリソースブロック(RB)(物理リソースブロック; PRB: Physical Resource Blockとも呼称する。)のペア(物理リソースブロックペア; PRB pairと呼称する。)から構成される。1個の下りリンクの物理リソースブロックペア(下りリンク物理リソースブロックペアと呼称する。)は、下りリンクの時間領域で連続する2個の物理リソースブロック(下りリンク物理リソースブロックと呼称する。)から構成される。
また、この図において、1個の下りリンク物理リソースブロックは、下りリンクの周波数領域において12個のサブキャリア(下りリンクサブキャリアと呼称する。)から構成され、時間領域において7個のOFDM(直交周波数分割多重; Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルから構成される。下りリンクのシステム帯域(下りリンクシステム帯域と呼称する。)は、基地局装置3の下りリンクの通信帯域である。下りリンクのシステム帯域幅(下りリンクシステム帯域幅と呼称する。)は、下りリンクの複数の下りリンクコンポーネントキャリアの帯域幅(下りリンクコンポーネントキャリア帯域幅と呼称する。)から構成される。通信システム1において、下りリンクのコンポーネントキャリア(下りリンクコンポーネントキャリアと呼称する。)(DL CC)は予め定められた周波数帯域幅の帯域であり、下りリンクコンポーネントキャリア帯域幅は下りリンクコンポーネントキャリアの周波数帯域幅である。例えば、40MHzの周波数帯域幅の下りリンクシステム帯域は、2個の20MHzの周波数帯域幅の下りリンクコンポーネントキャリアから構成される。
なお、下りリンクコンポーネントキャリアでは下りリンクコンポーネントキャリア帯域幅に応じて複数の下りリンク物理リソースブロックが配置される。例えば、20MHzの周波数帯域幅の下りリンクコンポーネントキャリアは、100個の下りリンク物理リソースブロックから構成される。また、例えば、下りリンクコンポーネントキャリア帯域幅は、LTEに対応した移動局装置5が通信に用いることができる周波数帯域幅であり、下りリンクシステム帯域幅はLTE−Aに対応した移動局装置5が通信に用いることができる周波数帯域幅である。LTEに対応した移動局装置5は同時に1つのセルでしか通信を行うことができず、LTE−Aに対応した移動局装置5は同時に複数のセルで通信を行なうことができる。下りリンクコンポーネントキャリア帯域幅は、1つのセルの下りリンクの周波数帯域幅であり、下りリンクシステム帯域幅は、複数のセルの下りリンクの周波数帯域幅をまとめたものである。
また、この図が示す時間領域においては、7個のOFDMシンボルから構成されるスロット(下りリンクスロットと呼称する。)、2個の下りリンクスロットから構成されるサブフレーム(下りリンクサブフレームと呼称する。)、10個の下りリンクサブフレームから構成される下りリンク無線フレームがある。なお、1個の下りリンクサブキャリアと1個のOFDMシンボルから構成されるユニットをリソースエレメント(RE)(下りリンクリソースエレメント)と呼称する。各下りリンクサブフレームには少なくとも、情報データ(トランスポートブロック; Transport Blockとも呼称する。)の送信に用いられるPDSCH、制御情報の送信に用いられるPDCCHが配置される。この図においては、PDCCHは下りリンクサブフレームの1番目から3番目までのOFDMシンボルから構成され、PDSCHは下りリンクサブフレームの4番目から14番目までのOFDMシンボルから構成される。なお、PDCCHを構成するOFDMシンボルの数と、PDSCHを構成するOFDMシンボルの数は、下りリンクサブフレーム毎に変更されてもよい。
この図において図示は省略するが、下りリンクの参照信号(Reference signal: RS)(下りリンク参照信号と呼称する。Cell specific RS、DL RSとも呼称する。)の送信に用いられる下りリンクパイロットチャネルが複数の下りリンクリソースエレメントに分散して配置される。ここで、下りリンク参照信号は、PDSCHおよびPDCCHの伝搬路変動の推定に用いられる、通信システム1において既知の信号である。なお、下りリンク参照信号を構成する下りリンクリソースエレメントの数は、基地局装置3において移動局装置5への通信に用いられる送信アンテナの数に依存する。
なお、1個のPDSCHは同一の下りリンクコンポーネントキャリア内の1個以上の下りリンク物理リソースブロックから構成され、1個のPDCCHは同一の下りリンクコンポーネントキャリア内の複数の下りリンクリソースエレメントから構成される。下りリンクシステム帯域内で複数のPDSCH、複数のPDCCHが配置される。基地局装置3は、LTEに対応した1つの移動局装置5に対して同一の下りリンクサブフレームで同一の下りリンクコンポーネントキャリア内でPDSCHのリソースの割り当てに関する制御情報を含む1個のPDCCHと1個のPDSCHを配置することができ、LTE−Aに対応した1つの移動局装置5に対して同一の下りリンクサブフレームでPDSCHのリソースの割り当てに関する制御情報を含む複数のPDCCHと複数のPDSCHを配置することができる。なお、基地局装置3は、LTE−Aに対応した1つの移動局装置5に対して同一の下りリンクサブフレームで、同一の下りリンクコンポーネントキャリア内で複数のPDSCHのリソースの割り当てに関する制御情報を含む、複数のPDCCHを配置することができるが、同一の下りリンクコンポーネントキャリア内で複数のPDSCHを配置することはできず、各PDSCHを異なる下りリンクコンポーネントキャリアに配置することはできる。
PDCCHは、PDSCHに対する下りリンク物理リソースブロックの割り当てを示す情報、PUSCHに対する上りリンク物理リソースブロックの割り当てを示す情報、移動局識別子(Radio Network Temporary Identifier: RNTIと呼称する。)、変調方式、符号化率、再送パラメータ、マルチアンテナ関連情報、送信電力制御コマンド(TPC command)、PUCCHのリソースを示す情報などの制御情報から生成された信号が配置される。PDCCHに含まれる制御情報を下りリンク制御情報(Downlink Control Information: DCI)と呼称する。PDSCHに対する下りリンク物理リソースブロックの割り当てを示す情報を含むDCIは下りリンクアサインメント(Downlink assignment: DL assignment、またDownlink grantとも呼称する。)と呼称し、PUSCHに対する上りリンク物理リソースブロックの割り当てを示す情報を含むDCIは上りリンクグラント(Uplink grant: UL grantと呼称する。)と呼称する。なお、下りリンクアサインメントは、PUCCHに対する送信電力制御コマンドを含む。なお、上りリンクアサインメントは、PUSCHに対する送信電力制御コマンドを含む。なお、1個のPDCCHは、1個のPDSCHのリソースの割り当てを示す情報、または1個のPUSCHのリソースの割り当てを示す情報しか含まず、複数のPDSCHのリソースの割り当てを示す情報、または複数のPUSCHのリソースの割り当てを示す情報を含まない。
<上りリンク無線フレームの構成>
図11は、本発明の実施形態に係る移動局装置5から基地局装置3への上りリンクの無線フレーム(上りリンク無線フレームと呼称する。)の概略構成を示す図である。この図において、横軸は時間領域、縦軸は周波数領域を表している。上りリンク無線フレームは、リソースの割り当てなどの単位であり、上りリンクの予め決められた幅の周波数帯および時間帯からなる物理リソースブロックのペア(上りリンク物理リソースブロックペアと呼称する。)から構成される。1個の上りリンク物理リソースブロックペアは、上りリンクの時間領域で連続する2個の上りリンクの物理リソースブロック(上りリンク物理リソースブロックと呼称する。)から構成される。
また、この図において、1個の上りリンク物理リソースブロックは、上りリンクの周波数領域において12個のサブキャリア(上りリンクサブキャリアと呼称する。)から構成され、時間領域において7個のSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボルから構成される。上りリンクのシステム帯域(上りリンクシステム帯域と呼称する。)は、基地局装置3の上りリンクの通信帯域である。上りリンクのシステム帯域幅(上りリンクシステム帯域幅と呼称する。)は、上りリンクの複数の上りリンクコンポーネントキャリアの周波数帯域幅(上りリンクコンポーネントキャリア帯域幅と呼称する。)から構成される。通信システム1において、上りリンクのコンポーネントキャリア(上りリンクコンポーネントキャリアと呼称する。)(UL CC)は予め定められた周波数帯域幅の帯域であり、上りリンクコンポーネントキャリア帯域幅は上りリンクコンポーネントキャリアの周波数帯域幅である。例えば、40MHzの周波数帯域幅の上りリンクのシステム帯域(上りリンクシステム帯域と呼称する。)は、2個の20MHzの周波数帯域幅の上りリンクコンポーネントキャリアから構成される。
なお、上りリンクコンポーネントキャリアでは上りリンクコンポーネントキャリア帯域幅に応じて複数の上りリンク物理リソースブロックが配置される。例えば、20MHzの周波数帯域幅の上りリンクコンポーネントキャリアは、100個の上りリンク物理リソースブロックから構成される。また、例えば、上りリンクコンポーネントキャリア帯域幅は、LTEに対応した移動局装置5が通信に用いることができる周波数帯域幅であり、上りリンクシステム帯域幅はLTE−Aに対応した移動局装置5が通信に用いることができる周波数帯域幅である。LTEに対応した移動局装置5は同時に1つのセルでしか通信を行うことができず、LTE−Aに対応した移動局装置5は同時に複数のセルで通信を行なうことができる。上りリンクコンポーネントキャリア帯域幅は、1つのセルの上りリンクの周波数帯域幅であり、上りリンクシステム帯域幅は、複数のセルの上りリンクの周波数帯域幅をまとめたものである。
また、この図が示す時間領域においては、7個のSC−FDMAシンボルから構成されるスロット(上りリンクスロットと呼称する。)、2個の上りリンクスロットから構成されるサブフレーム(上りリンクサブフレームと呼称する。)、10個の上りリンクサブフレームから構成される上りリンク無線フレームがある。なお、1個の上りリンクサブキャリアと1個のSC−FDMAシンボルから構成されるユニットをリソースエレメント(上りリンクリソースエレメントと呼称する。)と呼称する。
各上りリンクサブフレームには、少なくとも情報データの送信に用いられるPUSCH、上りリンク制御情報(UCI: Uplink Control Information)の送信に用いられるPUCCHが配置される。PUCCHは、第一のPUCCHと第二のPUCCHの2種類から構成される。第一のPUCCHは、PDSCHを用いて受信されたデータに対する肯定応答(ACK: Acknowledgement)または否定応答(NACK: Negative Acknowledgement)を示す4ビット以下のUCI(ACK/NACK)、上りリンクのリソースの割り当てを要求するか否かを少なくとも示すUCI(SR: Scheduling Request; スケジューリング要求)、下りリンクの受信品質(チャネル品質とも呼称する。)を示すUCI(CQI: Channel Quality Indicator; チャネル品質指標)を送信するために用いられる。ACK/NACKの送信に用いられる第一のPUCCHは、DFT−Spread−OFDM方式を用いた信号構成ではない。第一のPUCCHは、セルアグリゲーションを用いない場合のACK/NACKを送信するために用いられる。また、第一のPUCCHは、セルアグリゲーションを用いた場合の4ビット以下のACK/NACKを送信するために用いられ、送信方法としてACK/NACK channel selectionが用いられる。ACK/NACK channel selectionの詳細については後述する。第二のPUCCHは、PDSCHを用いて受信されたデータに対するACKまたはNACKを示す5ビット以上のUCI(ACK/NACK)を送信するために用いられる。ACK/NACKの送信に用いられる第二のPUCCHは、DFT−Spread−OFDM方式を用いた信号構成である。第二のPUCCHは、セルアグリゲーションを用いない場合のACK/NACKを送信するために用いられない。また、第二のPUCCHは、送信方法としてセルアグリゲーションを用いた場合の5ビット以上のACK/NACKを送信するために用いられ、送信方法としてACK/NACK channel selectionは用いられない。
なお、移動局装置5が上りリンクのリソースの割り当てを要求することを基地局装置3に示す場合に、移動局装置5はSRの送信用の第一のPUCCHで信号を送信する。基地局装置3は、SRの送信用の第一のPUCCHのリソースで信号を検出したという結果から移動局装置5が上りリンクのリソースの割り当てを要求していることを認識する。移動局装置5が上りリンクのリソースの割り当てを要求しないことを基地局装置3に示す場合に、移動局装置5は予め割り当てられたSRの送信用の第一のPUCCHのリソースで何も信号を送信しない。基地局装置3は、SRの送信用の第一のPUCCHのリソースで信号を検出しなかったという結果から移動局装置5が上りリンクのリソースの割り当てを要求していないことを認識する。
なお、第二のPUCCHがSR、CQIを送信するために用いられてもよい。また、第一のPUCCHおよび/または、下りリンクのチャネル状態を示す制御情報(CSI: Channel State Information; チャネル状態情報)を送信するために用いられてもよい。また、第一のPUCCHがACK/NACKとCQIを同時に送信するために用いられてもよい。また、第一のPUCCHは、ACK/NACKからなるUCIが送信される場合と、SRからなるUCIが送信される場合と、CQIからなるUCIが送信される場合とで異なる種類の信号構成が用いられる。ACK/NACKの送信に用いられる第一のPUCCHをPUCCH format 1a、またはPUCCH format 1bと呼称する。PUCCH format 1aでは、ACK/NACKに関する情報を変調する変調方式としてBPSK(二位相偏移変調; Binary Phase Shift Keying)が用いられる。PUCCH format 1aでは、1ビットの情報が変調信号から明示的に示される。PUCCH format 1bでは、ACK/NACKに関する情報を変調する変調方式としてQPSK(四位相偏移変調; Quadrature Phase Shift Keying)が用いられる。PUCCH format 1bでは、2ビットの情報が変調信号から明示的に示される。ACK/NACK channel selectionでは、PUCCH format 1bが用いられる。SRの送信に用いられる第一のPUCCHをPUCCH format 1と呼称する。CQIの送信に用いられる第一のPUCCHをPUCCH format 2と呼称する。CQIとACK/NACKの同時送信に用いられる第一のPUCCHをPUCCH format 2a、またはPUCCH format 2bと呼称する。PUCCH format 2bでは、上りリンクパイロットチャネルの参照信号にACK/NACKの情報から生成された変調信号が乗算される。PUCCH format 2aでは、ACK/NACKに関する1ビットの情報とCQIの情報が送信される。PUCCH format 2bでは、ACK/NACKに関する2ビットの情報とCQIの情報が送信される。ACK/NACKの送信に用いられる第二のPUCCHをPUCCH format 3と呼称する。
なお、1個のPUSCHは同一の上りリンクコンポーネントキャリア内の1個以上の上りリンク物理リソースブロックから構成され、1個の第一のPUCCHは同一の上りリンクコンポーネントキャリア内において周波数領域に対称関係にあり、異なる上りリンクスロットに位置する2個の上りリンク物理リソースブロックから構成され、1個の第二のPUCCHは同一の上りリンクコンポーネントキャリア内の2個の上りリンク物理リソースブロックから構成される。例えば、図11において、最も周波数が低い上りリンクコンポーネントキャリア内の上りリンクサブフレーム内において、1番目の上りリンクスロットの最も周波数が低い上りリンク物理リソースブロックと、2番目の上りリンクスロットの最も周波数が高い上りリンク物理リソースブロックとにより、第一のPUCCHに用いられる上りリンク物理リソースブロックペアの1個が構成される。例えば、図11において、最も周波数が低い上りリンクコンポーネントキャリア内の上りリンクサブフレーム内において、1番目の上りリンクスロットの2番目に周波数が低い上りリンク物理リソースブロックと、2番目の上りリンクスロットの2番目に周波数が低い上りリンク物理リソースブロックとにより、第二のPUCCHに用いられる上りリンク物理リソースブロックペアの1個が構成される。本発明の実施形態では、第二のPUCCHは、1個の上りリンク物理リソースブロックペアで構成されることを想定するが、同一の上りリンクコンポーネントキャリア内において周波数領域に対象関係にあり、異なる上りリンクスロットに位置する2個の上りリンク物理リソースブロックから構成されてもよいし、複数個の上りリンク物理リソースブロックペアから構成されてもよい。
上りリンクシステム帯域内で1個以上のPUSCH、1個以上の第一のPUCCHが配置される。また、セルアグリゲーションを用いた通信が基地局装置3と移動局装置5間で行われる場合、上りリンクシステム帯域内で1個以上の第二のPUCCHが配置される。LTEに対応した移動局装置5は、同一の上りリンクコンポーネントキャリア内に第一のPUCCHのリソースとPUSCHのリソースを配置し、送信することができる。なお、基地局装置3は、LTEに対応した移動局装置5に対してACK/NACK、またはSR、またはCQI毎に対して異なる第一のPUCCHのリソースを割り当てることができるが、LTEに対応した移動局装置5は同一の上りリンクサブフレームで1個の第一のPUCCHのリソースしか用いない。また、LTEに対応した移動局装置5は、同一上りリンクサブフレームで第一のPUCCHのリソースとPUSCHのリソースが割り当てられた場合は、PUSCHのリソースのみを用いる。
また、基地局装置3は、LTE−Aに対応した1つの移動局装置5に対して上りリンクコンポーネントキャリア毎に1個のPUSCHのリソースを割り当てることができる。LTE−Aに対応した移動局装置5は、同一の上りリンクサブフレームで複数の上りリンクコンポーネントキャリアでPUSCHのリソースが割り当てられた場合、複数のPUSCHのリソースを用いることができる。なお、基地局装置3は、LTE−Aに対応した1つの移動局装置5に対して同一の上りリンクサブフレームで、同一の上りリンクコンポーネントキャリア内で複数のPUSCHのリソースを割り当てることはできず、各PUSCHのリソースを異なる上りリンクコンポーネントキャリアに割り当てることができる。また、基地局装置3は、LTE−Aに対応した1つの移動局装置5に対して1個の上りリンクコンポーネントキャリアに1個以上の第一のPUCCHのリソースを割り当てることができる。LTE−Aに対応した移動局装置5は、同一の上りリンクサブフレームで複数の第一のPUCCHのリソースが割り当てられた場合は、何れか1個の第一のPUCCHのリソースを用いる。このような場合、移動局装置5が何れの第一のPUCCHのリソースを選択するかは決められたルールに従って行なわれる。また、基地局装置3は、LTE−Aに対応した1つの移動局装置5に対して1個の上りリンクコンポーネントキャリアに1個の第二のPUCCHのリソースを割り当てることができる。なお、移動局装置5に対して割り当てられる第一のPUCCHのリソースと第二のPUCCHのリソースは同じ上りリンクコンポーネントキャリア内のリソースにより構成される。第一のPUCCHおよび/または第二のPUCCHのリソースが割り当てられる上りリンクコンポーネントキャリアが上りリンクのプライマリコンポーネントキャリアであり、プライマリセルである。LTE−Aに対応した移動局装置5は、同一の上りリンクサブフレームで第一のPUCCHのリソースと第二のPUCCHのリソースが割り当てられた場合、第二のPUCCHのリソースを用いる。また、LTE−Aに対応した移動局装置5は、PUSCHとPUCCHの同時送信を行なわないように設定されている場合、同一上りリンクサブフレームでPUCCHのリソースとPUSCHのリソースが割り当てられた場合は、PUSCHのリソースのみを用いる。また、LTE−Aに対応した移動局装置5は、PUSCHとPUCCHの同時送信を行なうように設定されている場合、同一上りリンクサブフレームでPUCCHのリソースとPUSCHのリソースが割り当てられた場合は、基本的にPUCCHのリソースとPUSCHのリソースの両方を用いることができる。
上りリンクパイロットチャネルは、PUSCHと同じ上りリンク物理リソースブロック内に配置される場合と、第一のPUCCHと同じ上りリンク物理リソースブロック内に配置される場合と、第二のPUCCHと同じ上りリンク物理リソースブロック内に配置される場合とで異なるSC−FDMAシンボル、または同じSC−FDMAシンボルに配置される。上りリンクパイロットチャネルは、上りリンク参照信号(UL RS: Uplink Reference Signal)を送信するために用いられる。ここで、上りリンク参照信号とは、PUSCHおよびPUCCHの伝搬路変動の推定に用いられる、通信システム1において既知の信号である。
上りリンクパイロットチャネルは、PUSCHと同じ上りリンク物理リソースブロック内に配置される場合、上りリンクスロット内の4番目のSC−FDMAシンボルに配置される。上りリンクパイロットチャネルは、ACK/NACKを含む第一のPUCCHと同じ上りリンク物理リソースブロック内に配置される場合、上りリンクスロット内の3番目と4番目と5番目のSC−FDMAシンボルに配置される。上りリンクパイロットチャネルは、SRを含む第一のPUCCHと同じ上りリンク物理リソースブロック内に配置される場合、上りリンクスロット内の3番目と4番目と5番目のSC−FDMAシンボルに配置される。上りリンクパイロットチャネルは、CQIを含む第一のPUCCHと同じ上りリンク物理リソースブロック内に配置される場合、上りリンクスロット内の2番目と6番目のSC−FDMAシンボルに配置される。上りリンクパイロットチャネルは、第二のPUCCHと同じ上りリンク物理リソースブロック内に配置される場合、上りリンクスロット内の2番目と6番目のSC−FDMAシンボルに配置される。なお、上記で説明した上りリンクパイロットチャネルの配置とは異なり、異なるSC−FDMAシンボルに上りリンクパイロットチャネルが配置されてもよい。例えば、上りリンクパイロットチャネルは、第二のPUCCHと同じ上りリンク物理リソースブロック内に配置される場合、上りリンクスロット内の3番目と4番目と5番目のSC−FDMAシンボルに配置されるような構成でもよい。
図11では、第一のPUCCHが各上りリンクコンポーネントキャリアの最も端の上りリンク物理リソースブロックに配置される場合を示しているが、上りリンクコンポーネントキャリアの端から2番目、3番目などの上りリンク物理リソースブロックが第一のPUCCHに用いられてもよい。また、図11では、第二のPUCCHが上りリンクコンポーネントキャリアの端から2番目の上りリンク物理リソースブロックに配置される場合を示しているが、上りリンクコンポーネントキャリアの端から3番目、4番目などの上りリンク物理リソースブロックが第二のPUCCHに用いられてもよい。
なお、第一のPUCCHにおいて周波数領域での符号多重、時間領域での符号多重が用いられる。周波数領域での符号多重は、サブキャリア単位で符号系列の各符号が上りリンク制御情報から変調された変調信号に乗算されることにより処理される。時間領域での符号多重は、SC−FDMAシンボル単位で符号系列の各符号が上りリンク制御情報から変調された変調信号に乗算されることにより処理される。複数の第一のPUCCHが同一の上りリンク物理リソースブロックに配置され、各第一のPUCCHは異なる符号系列が割り当てられ、割り当てられた符号系列により周波数領域、または時間領域において符号多重が実現される。ACK/NACKを送信するために用いられる第一のPUCCH(PUCCH format 1a、PUCCH format 1b)においては、周波数領域及び時間領域での符号多重が用いられる。SRを送信するために用いられる第一のPUCCH(PUCCH format 1)においては、周波数領域及び時間領域での符号多重が用いられる。CQIを送信するために用いられる第一のPUCCH(PUCCH format 2)においては、周波数領域での符号多重が用いられる。また、ACK/NACKを送信するために用いられる第二のPUCCH(PUCCH format 3)においては、時間領域での符号多重が用いられる。複数の第二のPUCCHが同一の上りリンク物理リソースブロックに配置され、各第二のPUCCHは異なる符号系列が用いられ、時間領域において符号多重が実現される。なお、説明の簡略化のため、PUCCHの符号多重に係る内容の説明は適宜省略する。
なお、本発明の実施形態に係る通信システム1では、下りリンクにおいてOFDM方式を適用し、上りリンクにおいてNxDFT−Spread OFDM方式を適用する。ここで、NxDFT−Spread OFDM方式とは、上りリンクコンポーネントキャリア単位でDFT−Spread OFDM方式を用いて信号を送受信する方式であり、複数の上りリンクコンポーネントキャリアを用いた通信システム1の上りリンクサブフレームにおいて複数のDFT−Spread OFDM送受信に関する処理部を用いて通信を行なう方式である。
PDSCHのリソースは、時間領域において、そのPDSCHのリソースの割り当てに用いられる下りリンクアサインメントを含むPDCCHのリソースが配置される下りリンクサブフレームと同一の下りリンクサブフレームに配置され、周波数領域において、そのPDSCHのリソースの割り当てに用いられる下りリンクアサインメントを含むPDCCHと同じ下りリンクコンポーネントキャリア、または異なる下りリンクコンポーネントキャリアに配置される。
DCIには、下りリンクアサインメントがいずれの下りリンクコンポーネントキャリアで送信されるPDSCHに対応するか、または上りリンクグラントがいずれの上りリンクコンポーネントキャリアで送信されるPUSCHに対応するかを示す情報(以下、「キャリアインディケータ(carrier indicator)」と呼称する。)が含まれる。下りリンクアサインメントにキャリアインディケータが含まれない場合、下りリンクアサインメントは、下りリンクアサインメントが送信された下りリンクコンポーネントキャリアと同じ下りリンクコンポーネントキャリアのPDSCHに対応する。上りリンクグラントにキャリアインディケータが含まれない場合、上りリンクグラントは、上りリンクグラントが送信された下りリンクコンポーネントキャリアと予め対応付けられた上りリンクコンポーネントキャリアのPUSCHに対応する。なお、キャリアインディケータがDCIに含まれない場合の、上りリンクグラントのリソース割り当ての解釈に用いられる下りリンクコンポーネントキャリアと上りリンクコンポーネントキャリアとの対応付けを示す情報は、情報データの通信が行なわれる前に、基地局装置3から移動局装置5にシステム情報を用いて通知される。
<Cross−CC scheduling>
PDCCHと、そのPDCCHに対応する下りリンクアサインメントが含まれるPDSCHが異なる下りリンクコンポーネントキャリアに配置されることができる(Cross CC schedulingと呼称する。)。PDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアを物理下りリンク共用チャネルコンポーネントキャリア(PDSCH CC)と呼称する。PDCCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアを物理下りリンク制御チャネルコンポーネントキャリア(PDCCH CC)と呼称する。なお、キャリアアグリゲーションで用いられる全ての下りリンクコンポーネントキャリアにPDSCHが配置される可能性がある場合、全ての下りリンクコンポーネントキャリアはPDSCH CCとなる。
PDCCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアと、そのPDCCHに対応する上りリンクグラントが含まれるPUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアとシステム情報で対応付けられる下りリンクコンポーネントキャリアを、異なるように設定されることができる。各下りリンクコンポーネントキャリアに対してシステム情報が通知され、そのシステム情報にはその下りリンクコンポーネントキャリアと対応付けられる上りリンクコンポーネントキャリアを示す情報が含まれる。この対応付けを示す情報を含むシステム情報はSIB2(System Information Block Type2)と呼称し、SIB2により示される下りリンクコンポーネントキャリアと上りリンクコンポーネントキャリアの対応付けをSIB2 linkageと呼称する。PUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアを物理上りリンク共用チャネルコンポーネントキャリア(PUSCH CC)と呼称する。
基地局装置3は、セルアグリゲーションに用いる複数の下りリンクコンポーネントキャリアの中で何れの下りリンクコンポーネントキャリアをPDCCH CCとして用いるかを決定する。次に、基地局装置3は、各PDCCH CCを何れのPDSCH CC、何れのPUSCH CCと対応させるかを決定する。ここで、PDCCH CCとPDSCH CCの対応付けとは、PDSCH CCに配置されるPDSCHのリソースの割り当てに関する制御情報を含むPDCCHがPDSCH CCと対応付けられるPDCCH CCに配置されることを意味する。より詳細には、PDCCH CCとPDSCH CCの対応付けとは、PDSCH CCに配置されるPDSCHに対応する下りリンクアサインメントであって、キャリアインディケータも構成される下りリンクアサインメントを含むPDCCHが、PDSCH CCと対応付けられるPDCCH CCに配置されることを意味する。ここで、PDCCH CCとPUSCH CCの対応付けとは、PUSCH CCに配置されるPUSCHのリソースの割り当てに関する制御情報を含むPDCCHがPUSCH CCと対応付けられるPDCCH CCに配置されることを意味する。より詳細には、PDCCH CCとPUSCH CCの対応付けとは、PUSCH CCに配置されるPUSCHに対応する上りリンクグラントであって、キャリアインディケータも構成される上りリンクグラントを含むPDCCHが、PUSCH CCと対応付けられるPDCCH CCに配置されることを意味する。ここで説明される対応付けは、上記で説明したように、キャリアインディケータを含まないPDCCHに対しての下りリンクコンポーネントキャリアと上りリンクコンポーネントキャリアの対応付け(SIB2 linkage)とは異なる。セルアグリゲーションに用いられる複数のPDSCH CCのそれぞれが同じPDCCH CCに対応付けられてもよいし、セルアグリゲーションに用いられる複数のPDSCH CCのそれぞれが異なるPDCCH CCに対応付けられてもよい。例えば、1個のPDCCH CCに複数のPDSCH CCが対応付けられる場合、そのPDCCH CCで送信されるPDCCHが何れのPDSCH CCのPDSCHのリソースの割り当てを示しているかはキャリアインディケータによって認識される。
基地局装置3は、各PDSCH CCに対してPDCCH CCとして対応付けられた下りリンクコンポーネントキャリアを示す情報を移動局装置5に通知する。なお、この情報は無線リンク制御(RRC: Radio Resource Control)シグナリングを用いて通知される。移動局装置5は、基地局装置3よりRRCシグナリングを用いて通知された情報に基づき、各PDSCH CCのPDSCHのキャリアインディケータ付きの下りリンクアサインメントを含むPDCCHが配置される可能性のある下りリンクコンポーネントキャリアを認識する。なお、プライマリセルで送信されるPDSCHの下りリンクアサインメントを含むPDCCHはプライマリセルでのみ送信され、セカンダリセルで送信されるPDSCHの下りリンクアサインメントを含むPDCCHはプライマリセル、またはセカンダリセルで送信される。言い換えると、プライマリセルでは必ずPDCCH CCとPDSCH CCが構成され、更にプライマリセルで構成されるPDCCH CCとPDSCH CCは対応付けられる。また、プライマリセルのPUSCH CCは、プライマリセルのPDCCH CCと対応付けられる。プライマリセルのPDSCH CCとPUSCH CCはSIB2 linkageを有する。セカンダリセルでは、PDSCH CCは構成されるが、PDCCH CCが構成されなくてもよい。セカンダリセルで構成されたPDSCH CCと対応付けられるPDCCH CCは、プライマリセルで構成されてもよいし、その他のセカンダリセルで構成されてもよい。なお、PDCCH CCが構成されるセルでは必ずPDSCH CCとPUSCH CCが構成され、同一セル内のPDCCH CCとPDSCH CC、およびPDCCH CCとPUSCH CCが対応付けられる。なお、RRCシグナリングはPDSCHで通知される。なお、プライマリセルのPDSCH CCおよびPUSCH CCと対応付けられるPDSCH CCは必ず同じプライマリセルに構成されるため、それらの関係を示す情報は移動局装置5に対して通知されない。また、Cross−CC schedulingが適用されない場合、PDSCH CCとPDCCH CCの対応付けを示す情報は基地局装置3から移動局装置5に対して通知されない。Cross−CC schedulingが適用されない場合、下りリンクアサインメントにキャリアインディケータは含まれない。
<PDCCHの構成>
PDCCHは、複数の制御チャネルエレメント(CCE: Control Channel Element)により構成される。各下りリンクコンポーネントキャリアで用いられるCCEの数は、下りリンクコンポーネントキャリア帯域幅と、PDCCHを構成するOFDMシンボルの数と、通信に用いる基地局装置3の送信アンテナの数に応じた下りリンクパイロットチャネルの下りリンク参照信号の数に依存する。CCEは、後述するように、複数の下りリンクリソースエレメントにより構成される。
図12は、本発明の実施形態に係る通信システムのPDCCHとCCEの論理的な関係を説明する図である。基地局装置3と移動局装置5間で用いられるCCEには、CCEを識別するための番号が付与されている。CCEの番号付けは、予め決められた規則に基づいて行なわれる。ここで、CCE tは、CCE番号tのCCEを示す。PDCCHは、複数のCCEからなる集合(CCE Aggregation)により構成される。この集合を構成するCCEの数を、以下、「CCE集合数」(CCE aggregation number)と称す。PDCCHを構成するCCE aggregation numberは、PDCCHに設定される符号化率、PDCCHに含められるDCIのビット数に応じて基地局装置3において設定される。また、n個のCCEからなる集合を、以下、「CCE aggregation n」という。例えば、基地局装置3は、1個のCCEによりPDCCHを構成したり(CCE aggregation 1)、2個のCCEによりPDCCHを構成したり(CCE aggregation 2)、4個のCCEによりPDCCHを構成したり(CCE aggregation 4)、8個のCCEによりPDCCHを構成したりする(CCE aggregation 8)。例えば、基地局装置3はチャネル品質の良い移動局装置3に対してはPDCCHを構成するCCEの数が少ないCCE aggregation numberを用い、チャネル品質の悪い移動局装置3に対してはPDCCHを構成するCCEの数が多いCCE aggregation numberを用いる。また、例えば、基地局装置3はビット数の少ないDCIを送信する場合、PDCCHを構成するCCEの数が少ないCCE aggregation numberを用い、ビット数の多いDCIを送信する場合、PDCCHを構成するCCEの数が多いCCE aggregation numberを用いる。
CCEを構成する複数の下りリンクリソースエレメントは、複数のリソースエレメントグループ(REG、mini-CCEとも称す)により構成される。リソースエレメントグループは複数の下りリンクリソースエレメントから構成される。例えば、1個のリソースエレメントグループは4個の下りリンクリソースエレメントから構成される。図13は、本発明の実施形態に係る通信システムの下りリンク無線フレームにおけるリソースエレメントグループの配置例を示す図である。ここでは、PDCCHが1番目から3番目までのOFDMシンボルにより構成され、2本の送信アンテナ(送信アンテナ1、送信アンテナ2)の下りリンクパイロットチャネルに対応する下りリンク参照信号が配置される場合について示す。この図において、縦軸は周波数領域、横軸は時間領域を表わしている。
図13の配置例では、1個のリソースエレメントグループは周波数領域の隣接する4個の下りリンクリソースエレメントにより構成される。図13において、PDCCHの同一の符号が付された下りリンクリソースエレメントは、同一のリソースエレメントグループに属することを示す。なお、下りリンクパイロットチャネルが配置されたリソースエレメントR1(送信アンテナ1の下りリンクパイロットチャネルの信号)、R2(送信アンテナ2の下りリンクパイロットチャネルの信号)は飛ばされて、リソースエレメントグループが構成される。図13では、周波数が最も低く、1番目のOFDMシンボルのリソースエレメントグループから番号付け(符号「1」)が行なわれ、次に周波数が最も低く、2番目のOFDMシンボルのリソースエレメントグループに番号付け(符号「2」)が行なわれ、次に周波数が最も低く、3番目のOFDMシンボルのリソースエレメントグループに番号付け(符号「3」)が行なわれることを示す。また、図13では、次に下りリンクパイロットチャネルが配置されない2番目のOFDMシンボルの番号付け(符号「2」)が行なわれたリソースエレメントグループの周波数の隣接するリソースエレメントグループに番号付け(符号「4」)が行なわれ、次に下りリンクパイロットチャネルが配置されない3番目のOFDMシンボルの番号付け(符号「3」)が行なわれたリソースエレメントグループの周波数の隣接するリソースエレメントグループに番号付け(符号「5」)が行なわれることを示す。さらに、図13では、次に1番目のOFDMシンボルの番号付け(符号「1」)が行なわれたリソースエレメントグループの周波数の隣接するリソースエレメントグループに番号付け(符号「6」)が行なわれ、次に2番目のOFDMシンボルの番号付け(符号「4」)が行なわれたリソースエレメントグループの周波数の隣接するリソースエレメントグループに番号付け(符号「7」)が行なわれ、次に3番目のOFDMシンボルの番号付け(符号「5」)が行なわれたリソースエレメントグループの周波数の隣接するリソースエレメントグループに番号付け(符号「8」)が行なわれることを示す。以降のリソースエレメントグループに対しても同様の番号付けが行なわれる。
CCEは、図13に示すように複数のリソースエレメントグループにより構成される。例えば、1個のCCEは、周波数領域及び時間領域に分散した9個の異なるリソースエレメントグループにより構成される。具体的には、下りリンクコンポーネントキャリア全体に対して、この図のように番号付けされた全てのリソースエレメントグループに対してブロックインタリーバを用いてリソースエレメントグループ単位でインタリーブが行なわれ、インタリーブ後の番号の連続する9個のリソースエレメントグループにより1個のCCEが構成される。
<CCEとACK/NACK用のPUCCHのリソースの暗黙的な割り当て>
セルアグリゲーションを用いない場合のACK/NACKの送信に用いられる第一のPUCCH(PUCCH format 1a、PUCCH format 1b)のリソースは、PDCCHに用いられるCCEに基づいて暗黙的に割り当てられる。セルアグリゲーションを用い、ACK/NACK channel selectionを用いてACK/NACKを送信するように設定され、プライマリセルでPDCCHが検出される場合、暗黙的にACK/NACKの情報を示すために行われる第一のPUCCH(PUCCH format 1b)の選択に用いるリソースが、PDCCHに用いられるCCEに基づいて暗黙的に移動局装置5に対して割り当てられる。セルアグリゲーションを用い、基本的にDFT−Spread−OFDM方式を用いた第二のPUCCH(PUCCH format 3)を送信するように設定され、プライマリセルのみでPDCCHが検出された場合、DFT−Spread−OFDM方式を用いず、セルアグリゲーションを用いない場合に使用される信号構成の第一のPUCCH(PUCCH format 1a、PUCCH format 1b)に用いられるリソースは、PDCCHに用いられるCCEに基づいて暗黙的に割り当てられる。暗黙的なリソース割り当てとは、リソースを割り当てるためだけの情報を用いず、その他の情報を流用してリソースの割り当てが行なわれることを意味する。一方、明示的なリソース割り当てとは、リソースを割り当てるためだけの情報が用いられて、リソースの割り当てが行なわれることを意味する。
CCEとACK/NACKの送信に用いられる第一のPUCCHのリソースとの対応付けについて説明する。下りリンクコンポーネントキャリア内の全てのCCEに予め決められた規則に基づいて識別番号が付与される。プライマリセルの上りリンクコンポーネントキャリアに構成される、ACK/NACKの送信に用いられる、全ての第一のPUCCHのリソースに予め決められた規則に基づいて識別番号が付与される。例えば、同一の識別番号のCCEと第一のPUCCHのリソースが対応付けられる。
図14は、本発明の実施形態に係る通信システムのACK/NACK用の第一のPUCCHのリソースの構成と番号を示す図である。図14では、各上りリンク無線フレームに24個のACK/NACK用の第一のPUCCHのリソースが構成される場合について示す。また、図14では、ACK/NACK用の第一のPUCCHのリソースに2個の上りリンク物理リソースブロックペア(PRB pair)(PRB pair 1、PRB pair 2)、4個の周波数領域の符号系列(周波数領域のCode)(周波数領域のCode 1、周波数領域のCode 2、周波数領域のCode 3、周波数領域のCode 4)、3個の時間領域の符号系列(時間領域のCode)(時間領域のCode 1、時間領域のCode 2、時間領域のCode 3)が用いられる場合について示す。なお、図14に示す数とは異なる個数の上りリンク物理リソースブロックペア、周波数領域の符号系列、時間領域の符号系列が用いられてもよく、図14に示す数とは異なる個数の第一のPUCCHのリソースが上りリンクコンポーネントキャリアに構成されてもよい。なお、ここで示す上りリンク物理リソースブロックペアの番号は、ACK/NACK用の第一のPUCCHのリソースに用いられる上りリンク物理リソースブロックペアの番号を示し、例えば、上りリンクのシステム帯域で最も周波数の低い上りリンク物理リソースブロックペアの番号を一義的に示すものではない。図14に示す各第一のPUCCHのリソースは、上りリンク物理リソースブロックペア、周波数領域の符号系列、時間領域の符号系列の異なる組み合わせから構成され、周波数領域、または周波数領域での符号領域、または時間領域での符号領域で直交関係にある。
図12に示すCCEと図14に示すACK/NACK用の第一のPUCCHのリソースは予め決められた規則に基づいて対応付けられる。CCEの識別番号とACK/NACK用の第一のPUCCHのリソースの識別番号が予め対応付けられ、例えば、同じ値の識別番号のCCEとACK/NACK用の第一のPUCCHのリソースが対応付けられる。例えば、CCE 1はPUCCH 1と対応し、CCE 2はPUCCH 2と対応する。移動局装置5は、自装置宛てのDCIを検出したPDCCHに用いられるCCEの中で最も番号の小さいCCEと対応する番号の第一のPUCCHのリソースを用いて、そのPDCCHによってリソースの割り当てが示されたPDSCHのデータに対するACK/NACKを送信する。例えば、移動局装置5は、自装置宛てのDCIを検出したPDCCHに用いられるCCEの中で最も番号の小さいCCEと対応する番号の第一のPUCCHのリソースに変調信号を配置して送信する。この動作は、セルアグリゲーションが用いられない場合や、セルアグリゲーションが用いられ、プライマリセルでのみ1個のPDCCHが検出される場合に、移動局装置5によって行われる。また、例えば、移動局装置5は、自装置宛てのDCIを検出したPDCCHに用いられるCCEの中で最も番号の小さいCCEと対応する番号の第一のPUCCHのリソースを、暗黙的にACK/NACKの情報を示すために行う第一のPUCCHのリソースの選択に用い、選択した第一のPUCCHのリソースに変調信号を配置して送信する。この動作は、セルアグリゲーションが用いられ、ACK/NACK channel selectionを用いることが設定され、プライマリセルでのみPDCCHが検出される場合や、セルアグリゲーションが用いられ、ACK/NACK channel selectionを用いることが設定され、プライマリセルとセカンダリセルの両方でPDCCHが検出される場合に、移動局装置5によって行われる。基地局装置3は、CCEとACK/NACK用の第一のPUCCHのリソースの対応付けを移動局装置5と同様に認識しており、移動局装置5に割り当てるACK/NACK用の第一のPUCCHのリソースを考慮してPDCCHに用いるCCEを割り当てる。つまり、移動局装置5は、自装置宛てのDCIを検出したPDCCHに用いられるCCEに基づき、自装置に割り当てられたACK/NACK用の第一のPUCCHのリソースを認識する。
明示的なリソース割り当てで用いられる第一のPUCCHのリソースも、図14と同様に、上りリンク物理リソースブロックペア、周波数領域の符号系列、時間領域の符号系列の異なる組み合わせから構成される。明示的なリソース割り当てで用いられる第二のPUCCHのリソースは、上りリンク物理リソースブロックペア、時間領域の符号系列の異なる組み合わせから構成される。明示的なリソース割り当てで用いられる第二のPUCCHのリソースと、明示的なリソース割り当てで用いられる第一のPUCCHのリソースと、暗黙的なリソース割り当てで用いられる第一のPUCCHのリソースは、異なる上りリンク物理リソースブロックペアから構成される。
<ACK/NACKの送信方法>
セルアグリゲーションが用いられない場合、移動局装置5は、自装置宛てのDCIを検出したPDCCHに用いられるCCEと対応付けられた第一のPUCCHのリソースを用いて、ACKまたはNACKを示す情報を変調した信号を送信する。言い換えると、セルアグリゲーションが用いられない場合、移動局装置5は、暗黙的なリソース割り当てで割り当てられるリソースを用いて、PUCCH format 1a、またはPUCCH format 1bを送信する。
セルアグリゲーションが用いられ、ACK/NACK channel selectionが設定されている場合、移動局装置5は、基本的に複数の第一のPUCCHのリソースから1個のリソースを選択して、ACK/NACKの情報を変調した信号を送信する。言い換えると、セルアグリゲーションが用いられ、ACK/NACK channel selectionが設定されている場合、移動局装置5は、暗黙的なリソース割り当ておよび/または明示的なリソース割り当てで割り当てられるリソースを用いて、PUCCH format 1bを送信する。ACK/NACK channel selectinでは、複数の第一のPUCCHのリソースから1個のリソースを選択することにより、暗黙的にACK/NACKの情報が示され、変調した信号を送信することにより、明示的にACK/NACKの情報が示される。ACK/NACK channel selectionでは、移動局装置5は2種類の情報の示し方を併用することにより、複数のACK/NACKの情報を基地局装置3に通知することができる。ACK/NACK channel selectionで示される情報は、同一サブフレームにおいて受信される1つまたは複数のPDCCHに含まれる下りリンクアサインメントでリソースの割り当てが示される1つまたは複数のPDSCHのデータに対する1つまたは複数のACK/NACKの情報である。
ACK/NACK channel selectionの暗黙的にACK/NACKの情報を示すために用いられるリソースの選択候補は、暗黙的に割り当てられたり、明示的に割り当てられたりする。移動局装置5は、プライマリセルのみでPDCCHが検出される場合、各PDCCHのCCEに基づいて暗黙的に割り当てられた第一のPUCCHのリソースをACK/NACK channel selectionの暗黙的にACK/NACKの情報を示すために用いられるリソースの選択候補として用いる。なお、移動局装置5は、プライマリセルのみで1個のPDCCHのみが検出される場合、リソースの選択により暗黙的にACK/NACKの情報を示すことは行わず、変調した信号を送信することにより明示的にACK/NACKの情報を示すことのみを行う。移動局装置5は、プライマリセルとセカンダリセルでPDCCHが検出される場合、プライマリセルの1個以上のPDCCHのCCEに基づいて暗黙的に割り当てられた第一のPUCCHのリソースと、セカンダリセルの1個以上のPDCCHで明示的に割り当てられた第一のPUCCHのリソースをACK/NACK channel selectionの暗黙的にACK/NACKの情報を示すために用いられるリソースの選択候補として用いる。セカンダリセルのPDCCHには、第一のPUCCHのリソースを示す情報が明示的に含まれる。なお、RRCシグナリングで第一のPUCCHの複数のリソースの候補が予め移動局装置5に対して割り当てられ、セカンダリセルのPDCCHに含まれる情報を用いてRRCシグナリングで設定される複数の第一のPUCCHのリソースの候補の1つが示される。なお、セカンダリセルのPDCCHに第一のPUCCHのリソースを示す情報が明示的に含まれるのではなく、RRCシグナリングで第一のPUCCHのリソースが予め明示的に割り当てられ、セカンダリセルでPDCCHが検出される場合に予め明示的に割り当てられた第一のPUCCHのリソースをACK/NACK channel selectionの暗黙的にACK/NACKの情報を示すために用いられるリソースの選択候補として用いるようにしてもよい。移動局装置5は、セカンダリセルでのみPDCCHが検出される場合、セカンダリセルの1個以上のPDCCHで明示的に割り当てられた第一のPUCCHのリソースをACK/NACK channel selectionの暗黙的にACK/NACKの情報を示すために用いられるリソースの選択候補として用いる。なお、移動局装置5は、セカンダリセルのみで1個のPDCCHのみが検出される場合、リソースの選択により暗黙的にACK/NACKの情報を示すことは行わず、変調した信号をPDCCHで示される第一のPUCCHのリソースで送信することにより明示的にACK/NACKの情報を示すことのみを行う。
なお、PDCCHに含まれる第一のPUCCHのリソースを示す制御情報は、通常はその他の目的に使用される制御情報が流用されてもよい。ここで、制御情報が流用されるということは、制御情報フィールドが第一の場合は第一の制御情報として解釈され、第二の場合は第二の制御情報として解釈され、第一の場合と第二の場合は異なり、第一の制御情報と第二の制御情報は異なるということである。例えば、PDCCHがプライマリセルで送信される場合は、PUCCHの送信電力制御値を示す制御情報(TPC command)として解釈される制御情報フィールドが、PDCCHがセカンダリセルで送信される場合は、暗黙的にACK/NACKの情報を示すために用いられる第一のPUCCHのリソースの選択候補を示す制御情報として解釈されてもよい。
セルアグリゲーションが用いられ、DFT−Spread−OFDM方式を用いた第二のPUCCHを用いてACK/NACKを送信するように設定されている場合、移動局装置5は、基本的に割り当てられた1個の第二のPUCCHのリソースでACK/NACKの情報を変調し、更にDFT−Spread−OFDMで変調した信号を送信する。言い換えると、セルアグリゲーションが用いられ、DFT−Spread−OFDM方式を用いた第二のPUCCHを用いてACK/NACKを送信するように設定されている場合、移動局装置5は、明示的なリソース割り当てで割り当てられるリソースを用いてPUCCH format 3を送信するか、暗黙的なリソース割り当てで割り当てられるリソースを用いてPUCCH format 1a、またはPUCCH format 1bを送信する。DFT−Spread−OFDM方式を用いた送信方法では、複数のACK/NACKの情報の全てが明示的に示され、リソースの選択により暗黙的に情報が示されない。
第二のPUCCHのリソースを示す制御情報は、セカンダリセルのPDSCHに対する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに含まれる。第二のPUCCHのリソースを示す制御情報を含むPDCCHは、プライマリセルおよび/またはセカンダリセルで送信される。移動局装置5は、プライマリセルのみでPDCCHが検出され、プライマリセルのみでPDSCHが受信される場合、PDCCHのCCEに基づいて暗黙的に割り当てられた第一のPUCCHのリソースでACK/NACKの情報を変調し、DFT−Spread−OFDMで変調しない信号(PUCCH format 1a、またはPUCCH format 1b)を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのみでPDCCHが検出され、セカンダリセルのみでPDSCHが受信される場合、PDCCHの制御情報で示される第二のPUCCHのリソースで、ACK/NACKの情報を変調し、更にDFT−Spread−OFDMで変調した信号(PUCCH format 3)を送信する。移動局装置5は、プライマリセルとセカンダリセルでPDCCHが検出され、少なくともセカンダリセルでPDSCHが受信される場合、PDCCHの制御情報で示される第二のPUCCHのリソースで、ACK/NACKの情報を変調し、更にDFT−Spread−OFDMで変調した信号(PUCCH format 3)を送信する。移動局装置5は、セカンダリセルでPDCCHが検出され、セカンダリセルのみでPDSCHが受信される場合、PDCCHの制御情報で示される第二のPUCCHのリソースで、ACK/NACKの情報を変調し、更にDFT−Spread−OFDMで変調した信号(PUCCH format 3)を送信する。
<ACK/NACK channel selectionの一例>
ACK/NACK channel selectionの一例を説明する。先ず、セルアグリゲーションに2つのセルが用いられ、各セルでは単一のデータ送信が行われる場合について説明する。単一のデータ送信とは、PDSCHの送信に関してMIMO(Multi−Input Multi−Output)による空間多重が用いられず、シングルアンテナポートで信号が送信されることを意味する。この場合、2ビットのACK/NACKの情報が第一のPUCCHを用いて示される。2ビットで示される4種類の情報が2つのグループに分けられ、各グループは2種類の情報から構成される。暗黙的に示される情報として2個の第一のPUCCHのリソースの選択により何れのグループかが示され、グループ内のいずれの種類の情報かがQPSKの信号点により示される。図15は、本発明の実施形態に係る通信システムのACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係を説明する図である。なお、図15では、1st ACK/NACKがプライマリセルのPDSCHに対するACK/NACKの情報を示し、2nd ACK/NACKがセカンダリセルのPDSCHに対するACK/NACKの情報を示す。図15で、Resource 1はプライマリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられ、Resource 2はセカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられる。プライマリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHはプライマリセルでのみ送信されるため、Resource 1はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 2はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがセカンダリセルで送信される場合、Resource 2はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。
移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセルのPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセルのPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 2を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 2を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。
次に、セルアグリゲーションに2つのセルが用いられ、プライマリセルでは2個のデータ送信、セカンダリセルでは単一のデータ送信が行われる場合について説明する。2個のデータ送信とは、PDSCHの送信に関してMIMOによる空間多重が用いられ、複数アンテナポートで2個の系列の信号が同時に送信されることを意味する。この場合、3ビットのACK/NACKの情報が第一のPUCCHを用いて示される。3ビットで示される8種類の情報が2つのグループに分けられ、各グループは4種類の情報から構成される。暗黙的に示される情報として第一のPUCCHのリソースの選択により何れのグループかが示され、グループ内のいずれの種類の情報かがQPSKの信号点により示される。図16は、本発明の実施形態に係る通信システムのACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係を説明する図である。なお、図16では、1st ACK/NACKがプライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対するACK/NACKの情報を示し、2nd ACK/NACKがプライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対するACK/NACKの情報を示し、3rd ACK/NACKがセカンダリセルのPDSCHに対するACK/NACKの情報を示す。図16で、Resource 1はプライマリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられ、Resource 2はセカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられる。プライマリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHはプライマリセルでのみ送信されるため、Resource 1はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 2はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがセカンダリセルで送信される場合、Resource 2はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。
移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 2を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 2を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 2を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 2を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。
次に、セルアグリゲーションに2つのセルが用いられ、プライマリセルでは単一のデータ送信、セカンダリセルでは2個のデータ送信が行われる場合について説明する。この場合、3ビットのACK/NACKの情報が第一のPUCCHを用いて示される。3ビットで示される8種類の情報が3つのグループに分けられ、各グループは2種類または4種類の情報から構成される。暗黙的に示される情報として第一のPUCCHのリソースの選択により何れのグループかが示され、グループ内のいずれの種類の情報かがQPSKの信号点により示される。図17は、本発明の実施形態に係る通信システムのACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係を説明する図である。なお、図17では、1st ACK/NACKがプライマリセルのPDSCHに対するACK/NACKの情報を示し、2nd ACK/NACKがセカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対するACK/NACKの情報を示し、3rd ACK/NACKがセカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対するACK/NACKの情報を示す。図17で、Resource 1はプライマリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられ、Resource 2とResource 3はセカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられる。プライマリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHはプライマリセルでのみ送信されるため、Resource 1はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 2とResource 3はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。ここで、Resource 3はResource 2に用いられる第一のPUCCHのリソースに対して識別番号が所定の値だけシフトした識別番号の第一のPUCCHのリソースが用いられる。例えば、Resource 2は最小の番号のCCEと識別番号が同じ第一のPUCCHのリソースが用いられ、Resource 3はResource 2に用いられる第一のPUCCHのリソースに対して識別番号が+1の値だけシフトした識別番号の第一のPUCCHのリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがセカンダリセルで送信される場合、Resource 2とResource 3はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。ここで、PDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づきResource 2のリソースが明示的に示され、Resource 3はResource 2に用いられる第一のPUCCHのリソースに対して識別番号が所定の値だけシフトした識別番号の第一のPUCCHのリソースが用いられる。例えば、Resource 3はResource 2に用いられる第一のPUCCHのリソースに対して識別番号が+1の値だけシフトした識別番号の第一のPUCCHのリソースが用いられる。または、予めRRCシグナリングでResource 2用のリソース候補とResource 3用のリソース候補がそれぞれ設定され、それぞれのリソース候補の中からリソースを示す制御情報がPDCCHで示される。なお、Resource 2用のリソース候補の中からリソースを示す制御情報およびResource 3用のリソース候補の中からリソースを示す制御情報として、1個の共通の制御情報がPDCCHに含まれる構成でもよい。
移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 2を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 2を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACKを示す場合、Resource 3を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACKを示す場合、Resource 3を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACKを示す場合、Resource 3を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACKを示す場合、Resource 3を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。
次に、セルアグリゲーションに2つのセルが用いられ、プライマリセルでは2個のデータ送信、セカンダリセルでは2個のデータ送信が行われる場合について説明する。この場合、4ビットのACK/NACKの情報が第一のPUCCHを用いて示される。4ビットで示される16種類の情報が4つのグループに分けられ、各グループは4種類の情報から構成される。暗黙的に示される情報として第一のPUCCHのリソースの選択により何れのグループかが示され、グループ内のいずれの種類の情報かがQPSKの信号点により示される。図18は、本発明の実施形態に係る通信システムのACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係を説明する図である。なお、図18では、1st ACK/NACKがプライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対するACK/NACKの情報を示し、2nd ACK/NACKがプライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対するACK/NACKの情報を示し、3rd ACK/NACKがセカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対するACK/NACKの情報を示し、4th ACK/NACKがセカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対するACK/NACKの情報を示す。図18で、Resource 1とResource 2はプライマリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられ、Resource 3とResource 4はセカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられる。プライマリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHはプライマリセルでのみ送信されるため、Resource 1とResource 2はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。ここで、Resource 2はResource 1に用いられる第一のPUCCHのリソースに対して識別番号が所定の値だけシフトした識別番号の第一のPUCCHのリソースが用いられる。例えば、Resource 1は最小の番号のCCEと識別番号が同じ第一のPUCCHのリソースが用いられ、Resource 2はResource 1に用いられる第一のPUCCHのリソースに対して識別番号が+1の値だけシフトした識別番号の第一のPUCCHのリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 3とResource 4はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。ここで、Resource 4はResource 3に用いられる第一のPUCCHのリソースに対して識別番号が所定の値だけシフトした識別番号の第一のPUCCHのリソースが用いられる。例えば、Resource 3は最小の番号のCCEと識別番号が同じ第一のPUCCHのリソースが用いられ、Resource 4はResource 3に用いられる第一のPUCCHのリソースに対して識別番号が+1の値だけシフトした識別番号の第一のPUCCHのリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがセカンダリセルで送信される場合、Resource 3とResource 4はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。ここで、PDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づきResource 3のリソースが明示的に示され、Resource 4はResource 3に用いられる第一のPUCCHのリソースに対して識別番号が所定の値だけシフトした識別番号の第一のPUCCHのリソースが用いられる。例えば、Resource 4はResource 3に用いられる第一のPUCCHのリソースに対して識別番号が+1の値だけシフトした識別番号の第一のPUCCHのリソースが用いられる。または、予めRRCシグナリングでResource 3用のリソース候補とResource 4用のリソース候補がそれぞれ設定され、それぞれのリソース候補の中からリソースを示す制御情報がPDCCHで示される。なお、Resource 3用のリソース候補の中からリソースを示す制御情報およびResource 4用のリソース候補の中からリソースを示す制御情報として、1個の共通の制御情報がPDCCHに含まれる構成でもよい。なお、セカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがセカンダリセルで送信される場合、Resource 2もPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てによりリソースが割り当てられてもよい。
移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACKを示す場合、Resource 1を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 2を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 2を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACKを示す場合、Resource 2を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACKを示す場合、Resource 2を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 3を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 3を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACKを示す場合、Resource 3を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 3を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACKを示す場合、Resource 4を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACKを示す場合、Resource 4を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACKを示す場合、Resource 4を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACKを示す場合、Resource 4を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。
次に、セルアグリゲーションに3つのセルが用いられ、プライマリセルでは単一のデータ送信、各セカンダリセル(セカンダリセル1、セカンダリセル2)では単一のデータ送信が行われる場合について説明する。この場合、3ビットのACK/NACKの情報が第一のPUCCHを用いて示される。3ビットで示される8種類の情報が3つのグループに分けられ、各グループは2種類または4種類の情報から構成される。暗黙的に示される情報として第一のPUCCHのリソースの選択により何れのグループかが示され、グループ内のいずれの種類の情報かがQPSKの信号点により示される。この場合、ACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係は図17とほぼ同様であるが、1st ACK/NACKはプライマリセルのPDSCHに対するACK/NACKの情報を示し、2nd ACK/NACKがセカンダリセル1のPDSCHに対するACK/NACKの情報を示し、3rd ACK/NACKがセカンダリセル2のPDSCHに対するACK/NACKの情報を示す。また、暗黙的に情報を示すために行なわれる第一のPUCCHのリソースの選択に用いられるリソースの選択候補のリソースの割り当てが上記で図17を用いて説明した内容と異なる。Resource 1はプライマリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられ、Resource 2はセカンダリセル1のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられ、Resource 3はセカンダリセル2のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられる。Resource 1はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセル1のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 2はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセル1のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがセカンダリセル(セカンダリセル1またはセカンダリセル2)で送信される場合、Resource 2はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセル2のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 3はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセル2のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがセカンダリセル(セカンダリセル1またはセカンダリセル2)で送信される場合、Resource 3はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。
移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 2を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 2を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 3を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 3を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 3を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 3を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。
次に、セルアグリゲーションに3つのセルが用いられ、プライマリセルでは2個のデータ送信、各セカンダリセル(セカンダリセル1、セカンダリセル2)では単一のデータ送信が行われる場合について説明する。この場合、4ビットのACK/NACKの情報が第一のPUCCHを用いて示される。4ビットで示される16種類の情報が4つのグループに分けられ、各グループは4種類の情報から構成される。暗黙的に示される情報として第一のPUCCHのリソースの選択により何れのグループかが示され、グループ内のいずれの種類の情報かがQPSKの信号点により示される。この場合、ACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係は図18とほぼ同様であるが、1st ACK/NACKはプライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対するACK/NACKの情報を示し、2nd ACK/NACKがプライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対するACK/NACKの情報を示し、3rd ACK/NACKがセカンダリセル1のPDSCHに対するACK/NACKの情報を示し、4th ACK/NACKがセカンダリセル2のPDSCHに対するACK/NACKの情報を示す。また、暗黙的に情報を示すために行なわれる第一のPUCCHのリソースの選択に用いられるリソースの選択候補のリソースの割り当てが上記で図18を用いて説明した内容と異なる。Resource 1とResource 2はプライマリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられ、Resource 3はセカンダリセル1のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられ、Resource 4はセカンダリセル2のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられる。Resource 1とResource 2はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。ここで、Resource 2はResource 1に用いられる第一のPUCCHのリソースに対して識別番号が所定の値だけシフトした識別番号の第一のPUCCHのリソースが用いられる。例えば、Resource 1は最小の番号のCCEと識別番号が同じ第一のPUCCHのリソースが用いられ、Resource 2はResource 1に用いられる第一のPUCCHのリソースに対して識別番号が+1の値だけシフトした識別番号の第一のPUCCHのリソースが用いられる。セカンダリセル1のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 3はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセル1のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがセカンダリセル(セカンダリセル1またはセカンダリセル2)で送信される場合、Resource 3はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセル2のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 4はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセル2のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがセカンダリセル(セカンダリセル1またはセカンダリセル2)で送信される場合、Resource 4はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。
移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 1を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 2を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 2を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 2を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 2を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 3を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 3を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 3を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 3を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 4を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 4を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 4を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHの第一のデータ系列に対してはNACK、プライマリセルのPDSCHの第二のデータ系列に対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 4を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。
なお、セルアグリゲーションに3つのセルが用いられ、プライマリセルでは単一のデータ送信、一方のセカンダリセル(セカンダリセル1)では単一のデータ送信、もう一方のセカンダリセル(セカンダリセル2)では2個のデータ送信が行われる場合にも本発明を適用できる。
次に、セルアグリゲーションに4つのセルが用いられ、プライマリセルでは単一のデータ送信、各セカンダリセル(セカンダリセル1、セカンダリセル2、セカンダリセル3)では単一のデータ送信が行われる場合について説明する。この場合、4ビットのACK/NACKの情報が第一のPUCCHを用いて示される。4ビットで示される16種類の情報が4つのグループに分けられ、各グループは4種類の情報から構成される。暗黙的に示される情報として第一のPUCCHのリソースの選択により何れのグループかが示され、グループ内のいずれの種類の情報かがQPSKの信号点により示される。この場合、ACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係は図18とほぼ同様であるが、1st ACK/NACKはプライマリセルのPDSCHに対するACK/NACKの情報を示し、2nd ACK/NACKがセカンダリセル1のPDSCHに対するACK/NACKの情報を示し、3rd ACK/NACKがセカンダリセル2のPDSCHに対するACK/NACKの情報を示し、4th ACK/NACKがセカンダリセル3のPDSCHに対するACK/NACKの情報を示す。また、暗黙的に情報を示すために行なわれる第一のPUCCHのリソースの選択に用いられるリソースの選択候補のリソースの割り当てが上記で図18を用いて説明した内容と異なる。Resource 1はプライマリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられ、Resource 2はセカンダリセル1のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられ、Resource 3はセカンダリセル2のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられ、Resource 4はセカンダリセル3のPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHに基づいて割り当てられる。プライマリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHはプライマリセルでのみ送信されるため、Resource 1はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 2とResource 3とResource 4はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応する下りリンクアサインメントを含むPDCCHがセカンダリセルで送信される場合、Resource 2とResource 3とResource 4はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。
移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 1を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 2を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 2を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 2を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 2を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 3を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 3を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 3を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 3を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 4を選択して、“00”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 4を選択して、“11”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 4を選択して、“01”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル1のPDSCHに対してはACK、セカンダリセル2のPDSCHに対してはNACK、セカンダリセル3のPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 4を選択して、“10”の信号点のQPSKから生成した信号を送信する。
移動局装置5は、ACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係に関して、設定されるセルアグリゲーションの構成、送信モードに応じて何れの関係を適用するかを選択する。セルアグリゲーションの構成とは、セルアグリゲーションに用いられるセルの数、プライマリセルとセカンダリセルの設定を含む。送信モードとは、各セルにおいて単一のデータ送信が行なわれるのか、2個のデータ送信が基本的に行なわれるのかを意味する設定である。言い換えると、送信モードは、ある下りリンクサブフレームにおいて送信されうるデータの最大数を意味する。2個のデータ送信が基本的に行なわれる送信モードが設定された場合であっても、下りリンクサブフレーム毎に単一のデータが送信されたり、2個のデータが送信されたりする。なお、単一のデータ送信が行なわれる送信モードが設定された場合、何れの下りリンクサブフレームでも単一のデータしか送信されず、2個のデータが送信されることはない。
移動局装置5は、対応するACK/NACKの情報が検出されなかった場合、対応するACK/NACKの情報をNACKと設定し、ACK/NACK channel selectionを行なう。基地局装置3は、移動局装置5に送信するデータが余りなかったり、他の移動局装置5へのリソースの割り当てを優先した場合、移動局装置5に設定した全てのセルではデータの送信を行なわず、一部のセルでしか送信を行なわない場合がある。そのような場合、移動局装置5は、一部のセルのPDSCHに対応するPDCCHを検出せず、一部のセルのPDSCHに対応するACK/NACKの情報を検出することができない。また、基地局装置3がPDCCHを送信したとしても、干渉、フェージングなどの影響により伝搬路環境が劣悪な場合、移動局装置5は一部のセルのPDSCHに対応するPDCCHを検出できない場合がある。そのような場合も、移動局装置は、一部のセルのPDSCHに対応するACK/NACKの情報を検出することができない。例えば、図15に示す、ACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係が適用される移動局装置5において、プライマリセルのPDSCHに対応するPDCCHは検出されたが、セカンダリセルのPDSCHに対応するPDCCHは検出されなかった場合、移動局装置5は2nd ACK/NACKをNACKと設定し、ACK/NACK channel selectionを行なう。
なお、DFT−Spread−OFDM方式を用いたPUCCH(PUCCH format 3)で送信されるACK/NACKの情報は、例えば、図18に示す、1st ACK/NACK、2nd ACK/NACK、3rd ACK/NACK、4th ACK/NACKの全ての情報をまとめたものであり、変調信号により明示的に示される。なお、1st ACK/NACK、2nd ACK/NACK、3rd ACK/NACK、4th ACK/NACKは、同一サブフレームにおいて受信されるPDCCHに含まれる下りリンクアサインメントでリソースの割り当てが示されるPDSCHのデータに対するACK/NACKである。
<送信ダイバーシチに用いられるPUCCHのリソース>
PUCCHを送信ダイバーシチで送信するために、2個の送信アンテナ(第一の送信アンテナ、第二の送信アンテナ)が用いられる。第一の送信アンテナに用いられるPUCCHのリソースは、送信ダイバーシチが適用されず、単一の送信アンテナでPUCCHが送信される場合と同様のリソースが用いられる。本発明の移動局装置5は、暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる場合に送信ダイバーシチを適用するように制御し、明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる場合に送信ダイバーシチを適用しないように制御するため、第一の送信アンテナに用いられるPUCCHのリソースは、暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられる。第二の送信アンテナに用いられるPUCCHのリソースは、第一の送信アンテナに用いられるPUCCHのリソースに対して識別番号が次のリソースが用いられる。
<基地局装置3の全体構成>
以下、図1、図2、図3を用いて、本実施形態に係る基地局装置3の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。この図に示すように、基地局装置3は、受信処理部(受信部)101、無線リソース制御部103、制御部105、および、送信処理部(送信部)107を含んで構成される。
受信処理部101は、制御部105の指示に従い、受信アンテナ109により移動局装置5から受信した、PUCCH、PUSCHの受信信号を上りリンク参照信号を用いて復調し、復号して、制御情報、情報データを抽出する。受信処理部101は、自装置が移動局装置5にPUCCHのリソースを割り当てた上りリンクサブフレーム、上りリンク物理リソースブロックに対してUCIを抽出する処理を行なう。受信処理部101は、何れの上りリンクサブフレーム、何れの上りリンク物理リソースブロックに対してどのような処理を行なうかを制御部105から指示される。例えば、受信処理部101は、第二のPUCCHの信号に対して時間領域での符号系列の乗算と合成を行なう検出処理を制御部105から指示される。例えば、受信処理部101は、ACK/NACK用の第一のPUCCHの信号に対して時間領域での符号系列の乗算と合成、周波数領域での符号系列の乗算と合成を行なう検出処理を制御部105から指示される。また、受信処理部101は、PUCCHからUCIを検出する処理に用いる周波数領域の符号系列および/または時間領域の符号系列を制御部105から指示される。例えば、受信処理部101は、セルアグリゲーションを用いた場合のACK/NACKを第一のPUCCHの受信信号、または第二のPUCCHの受信信号から抽出する。例えば、受信処理部101は、第一のPUCCHの受信信号に対して、送信ダイバーシチを用いて送信された複数の信号を合成してUCIを検出する処理を行い、または信号を合成せずにUCIを検出する処理を行う。受信処理部101は、抽出したUCIを制御部105に出力し、情報データを上位層に出力する。受信処理部101の詳細については、後述する。
無線リソース制御部103は、移動局装置5各々のPDCCHに対するリソースの割り当て、PUCCHに対するリソースの割り当て、PDSCHに対する下りリンク物理リソースブロックの割り当て、PUSCHに対する上りリンク物理リソースブロックの割り当て、各種チャネルの変調方式・符号化率・送信電力制御値などを設定する。なお、無線リソース制御部103は、PUCCHに対する周波数領域の符号系列、時間領域の符号系列なども設定する。また、無線リソース制御部103は、設定したPUCCHのリソースの割り当てを示す情報などを制御部105に出力する。また、無線リソース制御部103は、セルアグリゲーションを用いる場合のACK/NACKの送信方法を設定する。セルアグリゲーションを用いる場合のACK/NACKの送信方法は、第一のPUCCHのリソースを用いてACK/NACK channel selectionでACK/NACKを送信する方法、または第二のPUCCHのリソースを用いてDFT−Spread−OFDM方式でACK/NACKを送信する方法である。無線リソース制御部103で設定された情報の一部は送信処理部107を介して移動局装置5に通知され、例えばセルアグリゲーションを用いる場合のACK/NACKの送信方法を示す情報が移動局装置5に通知される。
また、無線リソース制御部103は、複数の送信アンテナポートを有する移動局装置5に対してPUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を許可するか否かを設定する。無線リソース制御部103は、送信処理部107を介してPUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を許可するか否かを示す情報を移動局装置5に通知するように制御部105に出力する。また、無線リソース制御部103は、PUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を許可するか否かを示す情報の代わりに、PUCCHに対して複数の送信アンテナポートを用いた送信の適用を許可するか否かを示す情報を用いるようにしてもよい。また、無線リソース制御部103は、PUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を許可するか否かを示す情報の代わりに、複数の送信アンテナポートを用いた送信を適用するか、シングルアンテナポートを用いた送信を適用するかを示す情報を用いるようにしてもよい。また、無線リソース制御部103は、受信処理部101においてPUCCHを用いて取得され、制御部105を介して入力されたUCIに基づいてPDSCHの無線リソースの割り当てなどを設定する。例えば、無線リソース制御部103は、第一のPUCCH、または第二のPUCCHを用いて取得されたACK/NACKが入力された場合、ACK/NACKでNACKが示されたPDSCHのリソースの割り当てを移動局装置5に対して行なう。
無線リソース制御部103は、自装置がセルアグリゲーションを用いて通信を行なう場合、移動局装置5に対して複数の下りリンクコンポーネントキャリア、複数の上りリンクコンポーネントキャリアを構成する。また、無線リソース制御部103は、移動局装置5に対してPDCCH CC、PDCCH CCと対応付けるPDSCH CC、プライマリセル、セカンダリセルを設定する。無線リソース制御部103は、送信処理部107を介して何れのセルをプライマリセルと設定するかを示す情報、各セカンダリセルのPDSCH CCに対してPDCCH CCとして対応付けられた下りリンクコンポーネントキャリアを示す情報を移動局装置5に通知するように制御部105に出力する。
無線リソース制御部103は、各種制御信号を制御部105に出力する。例えば、制御信号は、PUCCHのリソースの割り当てを示す制御信号や、受信処理部101で受信されたPUCCHの信号に対して行なわれる検出処理を示す制御信号である。例えば、無線リソース制御部103は、第二のPUCCHのリソースとして上りリンクサブフレーム、上りリンク物理リソースブロック、時間領域の符号系列を示す制御信号を出力する。例えば、無線リソース制御部103は、第二のPUCCHの信号に対して時間領域での符号系列の乗算と合成を行なう検出処理を示す制御信号を出力する。例えば、無線リソース制御部103は、ACK/NACK用の第一のPUCCHのリソースとして上りリンクサブフレーム、上りリンク物理リソースブロック、時間領域の符号系列、周波数領域の符号系列を示す制御信号を出力する。例えば、無線リソース制御部103は、ACK/NACK用の第一のPUCCHの信号に対して時間領域での符号系列の乗算と合成、周波数領域での符号系列の乗算と合成を行なう検出処理を示す制御信号を出力する。例えば、無線リソース制御部103は、PUCCHの信号に対して行なわれる検出処理として複数の送信アンテナを用いて送信ダイバーシチで送信された複数のPUCCHの信号を合成してUCIを検出する処理、または1本の送信アンテナを用いて送信された1個のPUCCHの信号から他の信号と合成せずにUCIを検出する処理を示す制御信号が用いられる。
制御部105は、無線リソース制御部103から入力された制御信号に基づき、PDSCHに対する下りリンク物理リソースブロックの割り当て、PDCCHに対するリソースの割り当て、PDSCHに対する変調方式の設定、PDSCHおよびPDCCHに対する符号化率の設定などの制御を送信処理部107に対して行なう。また、制御部105は、無線リソース制御部103から入力された制御信号に基づき、PDCCHを用いて送信されるDCIを生成し、送信処理部107に出力する。PDCCHを用いて送信されるDCIは、下りリンクアサインメント、上りリンクグラントなどである。また、制御部105は、通信に用いる下りリンクコンポーネントキャリアおよび上りリンクコンポーネントキャリアを示す情報、プライマリセルを示す情報、PDSCH CCとPDCCH CCとの対応付けを示す情報、セルアグリゲーションで用いるACK/NACKの送信方法、PUCCHのリソースの割り当てを示す情報、送信ダイバーシチの適用を許可するか否かを示す情報などを送信処理部107を介して移動局装置5にPDSCHを用いて送信するように制御を行なう。また、制御部105は、セルアグリゲーションでACK/NACKの送信に割り当てるPUCCHのリソースを送信処理部107を介して移動局装置5にPDCCHを用いて送信するように制御を行なう。
制御部105は、無線リソース制御部103から入力された制御信号に基づき、PUSCHに対する上りリンク物理リソースブロックの割り当て、PUCCHに対するリソースの割り当て、PUSCHおよびPUCCHの変調方式の設定、PUSCHの符号化率の設定、PUCCHに対する検出処理、PUCCHに対する符号系列の設定などの制御を受信処理部101に対して行なう。また、制御部105は、移動局装置5によってPUCCHを用いて送信されたUCIが受信処理部101より入力され、入力されたUCIを無線リソース制御部103に出力する。
また、制御部105は、無線リソース制御部103から入力された制御信号などに基づき、PUCCHにおいて送信されるUCIの検出に用いる処理の設定を受信処理部101に対して行なう。例えば、制御部105は、PUCCHの送信方法としてPUCCHを単一の送信アンテナを用いて送信する送信方法を示す情報が無線リソース制御部103から入力されている場合、受信処理部101に対して複数のPUCCHの信号を合成せずにUCIを検出する処理を設定する。例えば、制御部105は、PUCCHの送信方法として複数の送信アンテナを用いて送信ダイバーシチで送信する送信方法を示す情報が無線リソース制御部103から入力されている場合、PDCCHのリソース割り当てなどに応じて、送信ダイバーシチで送信される複数のPUCCHの信号を合成してUCIを検出する処理、または複数のPUCCHの信号を合成せずにUCIを検出する処理を受信処理部101に対して設定する。なお、制御部105は、無線リソース制御部103より、リソースが割り当てられるUCIの種類毎のPUCCHのリソースの割り当てを示す制御信号が入力される。
送信処理部107は、制御部105から入力された制御信号に基づき、PDCCH、PDSCHを用いて送信する信号を生成して、送信アンテナ111を介して送信する。送信処理部107は、無線リソース制御部103から入力された、セルアグリゲーションを用いた通信に用いる下りリンクコンポーネントキャリアおよび上りリンクコンポーネントキャリアを示す情報、プライマリセルを示す情報、PDSCH CCとPDCCH CCとの対応付けを示す情報、セルアグリゲーションで用いるACK/NACKの送信方法、第一のPUCCHのリソースの候補を示す情報、第二のPUCCHのリソースの候補を示す情報、送信ダイバーシチの適用を許可するか否かを示す情報、上位層から入力された情報データ等をPDSCHを用いて移動局装置5に対して送信し、制御部105から入力されたDCI、第一のPUCCHのリソースを示す情報、第二のPUCCHのリソースを示す情報をPDCCHを用いて移動局装置5に対して送信する。なお、説明の簡略化のため、以降、情報データは数種の制御に関する情報を含むものとする。送信処理部107の詳細については、後述する。
<基地局装置3の送信処理部107の構成>
以下、基地局装置3の送信処理部107の詳細について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る基地局装置3の送信処理部107の構成を示す概略ブロック図である。この図に示すように、送信処理部107は、複数の物理下りリンク共用チャネル処理部201−1〜201−M(以下、物理下りリンク共用チャネル処理部201−1〜201−Mを合わせて物理下りリンク共用チャネル処理部201と表す)、複数の物理下りリンク制御チャネル処理部203−1〜203−M(以下、物理下りリンク制御チャネル処理部203−1〜203−Mを合わせて物理下りリンク制御チャネル処理部203と表す)、下りリンクパイロットチャネル処理部205、多重部207、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform; 高速逆フーリエ変換)部209、GI(Guard Interval; ガードインターバル)挿入部211、D/A(Digital/Analog converter; ディジタルアナログ変換)部213、送信RF(Radio Frequency; 無線周波数)部215、および、送信アンテナ111を含んで構成される。なお、各物理下りリンク共用チャネル処理部201、各物理下りリンク制御チャネル処理部203は、それぞれ、同様の構成および機能を有するので、その一つを代表して説明する。なお、送信処理部107の説明では、送信アンテナの数が1本の場合について説明し、複数の送信アンテナが構成され、PDSCHに対して空間多重を行なう処理部が構成される場合についての説明は、説明の便宜上、省略する。
また、この図に示すように、物理下りリンク共用チャネル処理部201は、それぞれ、ターボ符号部219およびデータ変調部221を備える。また、この図に示すように、物理下りリンク制御チャネル処理部203は、畳み込み符号部223およびQPSK変調部225を備える。物理下りリンク共用チャネル処理部201は、移動局装置5への情報データをOFDM方式で伝送するためのベースバンド信号処理を行なう。ターボ符号部219は、入力された情報データを、制御部105から入力された符号化率で、データの誤り耐性を高めるためのターボ符号化を行ない、データ変調部221に出力する。データ変調部221は、ターボ符号部219が符号化したデータを、制御部105から入力された変調方式、例えば、QPSK(四位相偏移変調; Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(16値直交振幅変調; 16 Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM(64値直交振幅変調; 64 Quadrature Amplitude Modulation)のような変調方式で変調し、変調シンボルの信号系列を生成する。データ変調部221は、生成した信号系列を、多重部207に出力する。
物理下りリンク制御チャネル処理部203は、制御部105から入力されたDCIを、OFDM方式で伝送するためのベースバンド信号処理を行なう。畳み込み符号部223は、制御部105から入力された符号化率に基づき、DCIの誤り耐性を高めるための畳み込み符号化を行なう。ここで、DCIはビット単位で制御される。また、畳み込み符号部223は、制御部105から入力された符号化率に基づき、畳み込み符号化の処理を行なったビットに対して出力ビットの数を調整するためにレートマッチングも行なう。畳み込み符号部223は、符号化したDCIをQPSK変調部225に出力する。QPSK変調部225は、畳み込み符号部223が符号化したDCIを、QPSK変調方式で変調し、変調した変調シンボルの信号系列を、多重部207に出力する。下りリンクパイロットチャネル処理部205は、移動局装置5において既知の信号である下りリンク参照信号(Cell specific RSとも呼称する。)を生成し、多重部207に出力する。
多重部207は、下りリンクパイロットチャネル処理部205から入力された信号と、物理下りリンク共用チャネル処理部201各々から入力された信号と、物理下りリンク制御チャネル処理部203各々から入力された信号とを、制御部105からの指示に従って、下りリンク無線フレームに多重する。無線リソース制御部103によって設定されたPDSCHに対する下りリンク物理リソースブロックの割り当て、PDCCHに対するリソースの割り当てに関する制御信号が制御部105に入力され、その制御信号に基づき、制御部105は多重部207の処理を制御する。
なお、多重部207は、PDSCHとPDCCHの多重を、図10に示したように時間多重で行なう。また、多重部207は、下りリンクパイロットチャネルと、その他のチャネル間の多重は時間・周波数多重で行なう。また、多重部207は、各移動局装置5宛てのPDSCHの多重を下りリンク物理リソースブロックペア単位で行ない、1つの移動局装置5に対して複数の下りリンク物理リソースブロックペアを用いてPDSCHを多重することもある。また、多重部207は、各移動局装置5宛てのPDCCHの多重を同一の下りリンクコンポーネントキャリア内のCCEを用いて行なう。多重部207は、多重化した信号を、IFFT部209に出力する。
IFFT部209は、多重部207が多重化した信号を高速逆フーリエ変換し、OFDM方式の変調を行ない、GI挿入部211に出力する。GI挿入部211は、IFFT部209がOFDM方式の変調を行なった信号に、ガードインターバルを付加することで、OFDM方式におけるシンボルからなるベースバンドのディジタル信号を生成する。周知のように、ガードインターバルは、伝送するOFDMシンボルの先頭または末尾の一部を複製することによって生成される。GI挿入部211は、生成したベースバンドのディジタル信号をD/A部213に出力する。D/A部213は、GI挿入部211から入力されたベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、送信RF部215に出力する。送信RF部215は、D/A部213から入力されたアナログ信号から、中間周波数の同相成分および直交成分を生成し、中間周波数帯域に対する余分な周波数成分を除去する。次に、送信RF部215は、中間周波数の信号を高周波数の信号に変換(アップコンバート)し、余分な周波数成分を除去し、電力増幅し、送信アンテナ111を介して、移動局装置5に送信する。
<基地局装置3の受信処理部101の構成>
以下、基地局装置3の受信処理部101の詳細について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る基地局装置3の受信処理部101の構成を示す概略ブロック図である。この図に示すように、受信処理部101は、受信RF部301、A/D(Analog/Digital converter; アナログディジタル変換)部303、コンポーネントキャリア分離部305、複数の上りリンクコンポーネントキャリア毎受信処理部307−1〜307−M(以下、上りリンクコンポーネントキャリア毎受信処理部307−1〜307−Mを上りリンクコンポーネントキャリア毎受信処理部307と表す)、を含んで構成される。また、この図に示すように、上りリンクコンポーネントキャリア毎受信処理部307は、シンボルタイミング検出部309、GI除去部311、FFT部313、サブキャリアデマッピング部315、伝搬路推定部317、PUSCH用の伝搬路等化部319、PUCCH用の伝搬路等化部321、IDFT部323、データ復調部325、ターボ復号部327、および物理上りリンク制御チャネル検出部329を備える。なお、各上りリンクコンポーネントキャリア毎受信処理部307は、同様の構成および機能を有するので、その一つを代表して説明する。
受信RF部301は、受信アンテナ109で受信された信号を、適切に増幅し、中間周波数に変換し(ダウンコンバート)、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信された信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調する。受信RF部301は、直交復調したアナログ信号を、A/D部303に出力する。A/D部303は、受信RF部301が直交復調したアナログ信号をディジタル信号に変換し、変換したディジタル信号をコンポーネントキャリア分離部305に出力する。コンポーネントキャリア分離部305は、上りリンクシステム帯域幅の上りリンクコンポーネントキャリア毎に受信信号を分離し、各上りリンクコンポーネントキャリア毎受信処理部307に出力する。
上りリンクコンポーネントキャリア毎受信処理部307は、上りリンクコンポーネントキャリア内のPUSCH、PUCCHの復調、復号を行ない、情報データ、UCIを検出する。
シンボルタイミング検出部309は、コンポーネントキャリア分離部305より入力された信号に基づいて、シンボルのタイミングを検出し、検出したシンボル境界のタイミングを示す制御信号を、GI除去部311に出力する。GI除去部311は、シンボルタイミング検出部309からの制御信号に基づいて、コンポーネントキャリア分離部305より入力された信号からガードインターバルに相当する部分を除去し、残りの部分の信号を、FFT部313に出力する。FFT部313は、GI除去部311から入力された信号を高速フーリエ変換し、DFT−Spread−OFDM方式の復調を行ない、サブキャリアデマッピング部315に出力する。なお、FFT部313のポイント数は、後述する移動局装置5のIFFT部のポイント数と等しい。
サブキャリアデマッピング部315は、制御部105から入力された制御信号に基づき、FFT部313が復調した信号を、上りリンクパイロットチャネルの上りリンク参照信号と、PUSCHの信号と、PUCCHの信号とに分離する。サブキャリアデマッピング部315は、分離した上りリンク参照信号を伝搬路推定部317に出力し、分離したPUSCHの信号をPUSCH用の伝搬路等化部319に出力し、分離したPUCCHの信号をPUCCH用の伝搬路等化部321に出力する。
伝搬路推定部317は、サブキャリアデマッピング部315が分離した上りリンク参照信号と既知の信号を用いて伝搬路の変動を推定する。伝搬路推定部317は、推定した伝搬路推定値を、PUSCH用の伝搬路等化部319と、PUCCH用の伝搬路等化部321に出力する。PUSCH用の伝搬路等化部319は、サブキャリアデマッピング部315が分離したPUSCHの信号の振幅および位相を、伝搬路推定部317から入力された伝搬路推定値に基づいて等化する。ここで、等化とは、信号が無線通信中に受けた伝搬路の変動を元に戻す処理のことを表す。PUSCH用の伝搬路等化部319は、調整した信号をIDFT部323に出力する。
IDFT部323は、PUSCH用の伝搬路等化部319から入力された信号を離散逆フーリエ変換し、データ復調部325に出力する。データ復調部325は、IDFT部323が変換したPUSCHの信号の復調を行ない、復調したPUSCHの信号をターボ復号部327に出力する。この復調は、移動局装置5のデータ変調部で用いられる変調方式に対応した復調であり、変調方式は制御部105より入力される。ターボ復号部327は、データ復調部325から入力され、復調されたPUSCHの信号から、情報データを復号する。符号化率は、制御部105より入力される。
PUCCH用の伝搬路等化部321は、サブキャリアデマッピング部315で分離されたPUCCHの信号の振幅および位相を、伝搬路推定部317から入力された伝搬路推定値に基づいて等化する。PUCCH用の伝搬路等化部321は、等化した信号を物理上りリンク制御チャネル検出部329に出力する。
物理上りリンク制御チャネル検出部329は、PUCCH用の伝搬路等化部321から入力された信号を復調、復号し、UCIを検出する。物理上りリンク制御チャネル検出部329は、周波数領域、および/または周波数領域で符号多重された信号を分離する処理を行なう。物理上りリンク制御チャネル検出部329は、送信側で用いられた符号系列を用いて周波数領域、および/または時間領域で符号多重された第一のPUCCHの信号からACK/NACKの情報を検出するための処理を行なう。また、物理上りリンク制御チャネル検出部329は、送信側で用いられた符号系列を用いて時間領域で符号多重された第二のPUCCHの信号からACK/NACKの情報を検出するための処理を行なう。具体的には、物理上りリンク制御チャネル検出部329は、周波数領域での符号系列を用いた検出処理、つまり周波数領域で符号多重された信号を分離する処理として、PUCCHのサブキャリア毎の信号に対して符号系列の各符号を乗算した後、符号を乗算した信号を合成する。具体的には、物理上りリンク制御チャネル検出部329は、時間領域での符号系列を用いた検出処理、つまり時間領域での符号多重された信号を分離する処理として、PUCCHのSC−FDMAシンボル毎の信号に対して符号系列の各符号を乗算した後、符号を乗算した信号を合成する。また、物理上りリンク制御チャネル検出部329は、制御部105からの制御信号に基づき検出処理の種類を設定し、設定した検出処理によりPUCCHにおいて送信されるUCIの検出を行なう。例えば、物理上りリンク制御チャネル検出部329は、複数のPUCCHの信号を合成せずにUCIを検出する処理を設定する。例えば、物理上りリンク制御チャネル検出部329は、複数のPUCCHの信号を合成してUCIを検出する処理を設定する。なお、物理上りリンク制御チャネル検出部329は、制御部105からの制御信号に基づき、PUCCH(第一のPUCCH、第二のPUCCH)の信号に対する検出処理を設定する。
制御部105は、基地局装置3が、移動局装置5にPDCCHを用いて送信した制御情報(DCI)、及びPUSCHを用いて送信した制御情報に基づいて、サブキャリアデマッピング部315、データ復調部325、ターボ復号部327、伝搬路推定部317、および物理上りリンク制御チャネル検出部329の制御を行なう。また、制御部105は、基地局装置3が移動局装置5に送信した制御情報に基づき、各移動局装置5が送信したPUSCH、PUCCHがどのリソース(上りリンクサブフレーム、上りリンク物理リソースブロック、周波数領域の符号系列、時間領域の符号系列)により構成されているかを把握している。
<移動局装置5の全体構成>
以下、図4、図5、図6を用いて、本実施形態に係る移動局装置5の構成について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る移動局装置5の構成を示す概略ブロック図である。この図に示すように、移動局装置5は、受信処理部401、無線リソース制御部403、制御部405、送信処理部407を含んで構成される。また、制御部405は、上りリンク制御情報生成部4051を備える。
受信処理部401は、基地局装置3から信号を受信し、制御部405の指示に従い、受信信号を復調、復号する。受信処理部401は、自装置宛てのPDCCHの信号を検出した場合は、PDCCHの信号を復号して取得したDCIを制御部405に出力する。例えば、受信処理部401は、PDCCHに含まれる第一のPUCCHのリソースを示す制御情報、または第二のPUCCHのリソースを示す制御情報を制御部405に出力する。また、受信処理部401は、PDCCHに含まれるDCIを制御部405に出力した後の制御部405の指示に基づき、自装置宛てのPDSCHを復号して得た情報データを、制御部405を介して上位層に出力する。PDCCHに含まれるDCIの中で下りリンクアサインメントがPDSCHのリソースの割り当てを示す情報を含む。また、受信処理部401は、PDSCHを復号して得た基地局装置3の無線リソース制御部103で生成された制御情報を制御部405に出力し、また制御部405を介して自装置の無線リソース制御部403に出力する。例えば、基地局装置3の無線リソース制御部103で生成された制御情報は、第一のPUCCHのリソースの候補を示す情報、第二のPUCCHのリソースの候補を示す情報、プライマリセルを示す情報、セルアグリゲーションを用いる場合のACK/NACKの送信方法を示す情報、送信ダイバーシチの適用を許可するか否かを示す情報などを含む。
また、受信処理部401は、PDSCHに含まれる巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check: CRC)符号を制御部405に出力する。基地局装置3の説明では省略したが、基地局装置3の送信処理部107は情報データからCRC符号を生成し、情報データとCRC符号をPDSCHで送信する。CRC符号は、PDSCHに含まれるデータが誤っているか、誤っていないかを判断するために使われ、予め決められた生成多項式を用いてデータから生成された情報とCRC符号が同じ場合はデータが誤っていないと判断され、予め決められた生成多項式を用いてデータから生成された情報とCRC符号が異なる場合はデータが誤っていると判断される。受信処理部401の詳細については後述する。
制御部405は、上りリンク制御情報生成部4051を備える。制御部405は、PDSCHを用いて基地局装置3から送信され、受信処理部401より入力されたデータを確認し、データの中で情報データを上位層に出力し、データの中で基地局装置3の無線リソース制御部103で生成された制御情報に基づいて、受信処理部401、送信処理部407を制御する。また、制御部405は、無線リソース制御部403からの指示に基づき、受信処理部401、送信処理部407を制御する。例えば、制御部405は、無線リソース制御部403から指示されたリソースのPUCCHでUCIを送信するように送信処理部407を制御する。また、制御部405は、PDCCHを用いて基地局装置3から送信され、受信処理部401より入力されたDCIに基づいて、受信処理部401、送信処理部407を制御する。具体的には、制御部405は検出された下りリンクアサインメントに基づき受信処理部401を制御し、検出された上りリンクグラントに基づき送信処理部407を制御する。
また、制御部405は、受信処理部401でPDCCHが検出されたセルの状況に応じて上りリンク制御情報生成部4051で生成されたACK/NACKの送信に用いられるPUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を制御する。制御部405は、送信ダイバーシチの適用を許可する情報が基地局装置3から自装置に通知されている場合に、PUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を制御する。制御部405は、送信ダイバーシチの適用を許可しない情報が基地局装置3から自装置に通知されている場合は、PUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を制御せず、シングルアンテナポートを用いてPUCCHを送信するように制御する。送信ダイバーシチは、複数の送信アンテナ(例えば、2つの送信アンテナ)を用い、各送信アンテナ間で周波数領域および/または符号領域で直交のリソースを用いて同一のACK/NACKから生成された信号を送信する方法である。より詳細に説明すると、送信ダイバーシチを用いる移動局装置5は、同一のACK/NACKから生成された信号に対して周波数領域で異なる符号系列を乗算した信号を各送信アンテナで送信するか、同一のACK/NACKから生成された信号に対して時間領域で異なる符号系列を乗算した信号を各送信アンテナで送信するか、同一のACK/NACKから生成された信号に対して異なる時間・周波数リソースである上りリンク物理リソースブロックを用いて各送信アンテナで送信し、少なくともこれら3種類の処理の何れかが行われればよく、複数種類の処理が併用されてもよい。ここで、送信アンテナは送信アンテナポートとも呼称する。ここで、送信アンテナポートは、信号処理で用いる論理的な送信アンテナを意味し、1個の送信アンテナポートは複数の物理的な送信アンテナから構成されてもよい。同一の送信アンテナポートを構成する複数の物理的な送信アンテナは、同一の信号を送信する。同一の送信アンテナポート内で、複数の物理的な送信アンテナを用いて、遅延ダイバーシチ、またはCDD(Cyclic Delay Diversity)を適用することはできるが、その他の信号処理を用いることはできない。セルの状況は、少なくとも2つの異なる第一の状況と第二の状況からなり、第一の状況はPDCCHが検出されたセルがプライマリセルのみである状況であり、第二の状況はPDCCHが検出されたセルの1つが少なくともセカンダリセルである状況である。制御部405は、第一の状況ではPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御し、第二の状況ではPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。なお、送信ダイバーシチを適用しないということは、シングルアンテナポートで信号を送信するという意味である。
上りリンク制御情報生成部4051は、自装置でのUCIの生成を管理する。例えば、管理部4051は、制御部405に対して受信処理部401よりデータとCRC符号が入力された場合、ACK/NACKを生成する。予め決められた生成多項式を用いてデータから生成された情報とCRC符号が同じ場合は、ACK/NACKでACKが示され、生成された情報とCRC符号が異なる場合は、ACK/NACKでNACKが示される。上りリンク制御情報生成部4051は、受信処理部401で検出されたPDCCHに含まれるDCIでリソースの割り当てが示されるPDSCHのデータに対するACK、またはNACKを示すACK/NACKを生成する。なお、上りリンク制御情報生成部4051は、自装置でセルアグリゲーションを用いない通信が行なわれている場合、任意の下りリンクサブフレームのPDSCHに対して1個のACK/NACKのみを生成する。なお、上りリンク制御情報生成部4051は、自装置でセルアグリゲーションを用いた通信が行なわれている場合、任意の下りリンクサブフレームの複数のPDSCHに対して複数個のACK/NACKを生成する。つまり、上りリンク制御情報生成部4051は、自装置でセルアグリゲーションを用いた通信が行なわれている場合、同一サブフレームにおいて受信される1つまたは複数のPDCCHに含まれる下りリンクアサインメントでリソースの割り当てが示される1つまたは複数のPDSCHのデータに対するACK/NACKを生成する。例えば、上りリンク制御情報生成部4051は、SR用のPUCCHのリソースが基地局装置3より予め割り当てられた上りリンクサブフレームに対応するタイミングでSRを生成する。例えば、上りリンク制御情報生成部4051は、無線リソース制御部403において上りリンクのリソースが不足していると判断され、SRの発生を要請する制御信号が無線リソース制御部403より入力された場合、SRを発生させる。なお、無線リソース制御部403は、上りリンクのリソースが不足していると判断した状態で、基地局装置3より予め割り当てられたSR用のPUCCHのリソースが割り当てられる上りリンクサブフレームに対応して、SRを発生させる制御信号を制御部405に出力する。なお、送信バッファに蓄積されたデータ量が所定の閾値を超えた場合などに、上りリンクのリソースが不足していると判断される。ここで、上りリンクサブフレームに対応するタイミングとは、その上りリンクサブフレームで信号を送信することができるように、少なくとも処理遅延の時間分、その上りリンクサブフレームより早いタイミングを意味する。例えば、上りリンク制御情報生成部4051は、CQI用のPUCCHのリソースが基地局装置3より予め割り当てられた上りリンクサブフレームに対応するタイミングでCQIを生成する。
無線リソース制御部403は、基地局装置3の無線リソース制御部103で生成され、基地局装置3より通知された制御情報を記憶して保持すると共に、制御部405を介して受信処理部401、送信処理部407の制御を行なう。つまり、無線リソース制御部403は、各種パラメータなどを保持するメモリの機能を備える。例えば、無線リソース制御部403は、第一のPUCCHのリソースの候補に関する制御情報を保持し、受信処理部401より入力された第一のPUCCHのリソースを示す制御情報に基づいて候補の中から選択したリソースを用いて送信処理部407においてACK/NACKの情報を含む信号を送信するように制御信号を制御部405に出力する。例えば、無線リソース制御部403は、第二のPUCCHのリソースの候補に関する制御情報を保持し、受信処理部401より入力された第二のPUCCHのリソースを示す制御情報に基づいて候補の中から選択したリソースを用いて送信処理部407においてACK/NACKの情報を含む信号を送信するように制御信号を制御部405に出力する。
送信処理部407は、制御部405の指示に従い、情報データ、UCIを符号化し、変調した信号をPUSCH、PUCCHのリソースを用いて、基地局装置3に送信アンテナ411を介して送信する。例えば、送信処理部407は、複数のPUCCHのリソースに配置されるACK/NACKの信号を複数の送信アンテナ411を用いた送信ダイバーシチで送信する。例えば、送信処理部407は、1個のPUCCHのリソースに配置されるACK/NACKの信号を単一の送信アンテナ411を用いて送信する。送信処理部407は、制御部405の指示に従い、第一の状況では検出されたPDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられたリソースを用いてPUCCHを送信し、第二の状況では少なくとも明示的に示されたリソースを用いてPUCCHを送信する。送信処理部407の詳細については後述する。
<移動局装置5の受信処理部401>
以下、移動局装置5の受信処理部401の詳細について説明する。図5は、本発明の実施形態に係る移動局装置5の受信処理部401の構成を示す概略ブロック図である。この図に示すように、受信処理部401は、受信RF部501、A/D部503、シンボルタイミング検出部505、GI除去部507、FFT部509、多重分離部511、伝搬路推定部513、PDSCH用の伝搬路補償部515、物理下りリンク共用チャネル復号部517、PDCCH用の伝搬路補償部519、および、物理下りリンク制御チャネル復号部521、を含んで構成される。また、この図に示すように、物理下りリンク共用チャネル復号部517は、データ復調部523、および、ターボ復号部525、を備える。また、この図に示すように、物理下りリンク制御チャネル復号部521は、QPSK復調部527、および、ビタビデコーダ部529、を備える。
受信RF部501は、受信アンテナ409で受信した信号を、適切に増幅し、中間周波数に変換し(ダウンコンバート)、不要な周波数成分を除去し、信号レベルが適切に維持されるように増幅レベルを制御し、受信した信号の同相成分および直交成分に基づいて、直交復調する。受信RF部501は、直交復調したアナログ信号を、A/D部503に出力する。
A/D部503は、受信RF部501が直交復調したアナログ信号をディジタル信号に変換し、変換したディジタル信号を、シンボルタイミング検出部505と、GI除去部507と、に出力する。シンボルタイミング検出部505は、A/D部503が変換したディジタル信号に基づいて、シンボルのタイミングを検出し、検出したシンボル境界のタイミングを示す制御信号を、GI除去部507に出力する。GI除去部507は、シンボルタイミング検出部505からの制御信号に基づいて、A/D部503の出力したディジタル信号からガードインターバルに相当する部分を除去し、残りの部分の信号を、FFT部509に出力する。FFT部509は、GI除去部507から入力された信号を高速フーリエ変換し、OFDM方式の復調を行ない、多重分離部511に出力する。
多重分離部511は、制御部405から入力された制御信号に基づき、FFT部509が復調した信号を、PDCCHの信号と、PDSCHの信号とに分離する。多重分離部511は、分離したPDSCHの信号を、PDSCH用の伝搬路補償部515に出力し、また、分離したPDCCHの信号を、PDCCH用の伝搬路補償部519に出力する。また、多重分離部511は、下りリンクパイロットチャネルが配置される下りリンクリソースエレメントを分離し、下りリンクパイロットチャネルの下りリンク参照信号を、伝搬路推定部513に出力する。なお、多重分離部511は、PDCCH CCの信号をPDCC用の伝搬路補償部519に出力し、PDSCH CCの信号をPDSCH用の伝搬路補償部515に出力する。
伝搬路推定部513は、多重分離部511が分離した下りリンクパイロットチャネルの下りリンク参照信号と既知の信号とを用いて伝搬路の変動を推定し、伝搬路の変動を補償するように、振幅および位相を調整するための伝搬路補償値を、PDSCH用の伝搬路補償部515と、PDCCH用の伝搬路補償部519に出力する。PDSCH用の伝搬路補償部515は、多重分離部511が分離したPDSCHの信号の振幅および位相を、伝搬路推定部513から入力された伝搬路補償値に従って調整する。PDSCH用の伝搬路補償部515は、伝搬路を調整した信号を物理下りリンク共用チャネル復号部517のデータ復調部523に出力する。
物理下りリンク共用チャネル復号部517は、制御部405からの指示に基づき、PDSCHの復調、復号を行ない、情報データを検出する。データ復調部523は、伝搬路補償部515から入力されたPDSCHの信号の復調を行ない、復調したPDSCHの信号をターボ復号部525に出力する。この復調は、基地局装置3のデータ変調部221で用いられる変調方式に対応した復調である。ターボ復号部525は、データ復調部523から入力され、復調されたPDSCHの信号から情報データを復号し、制御部405を介して上位層に出力する。なお、PDSCHを用いて送信された、基地局装置3の無線リソース制御部103で生成された制御情報等も制御部405に出力され、制御部405を介して無線リソース制御部403にも出力される。なお、PDSCHに含まれるCRC符号も制御部405に出力される。
PDCCH用の伝搬路補償部519は、多重分離部511が分離したPDCCHの信号の振幅および位相を、伝搬路推定部513から入力された伝搬路補償値に従って調整する。PDCCH用の伝搬路補償部519は、調整した信号を物理下りリンク制御チャネル復号部521のQPSK復調部527に出力する。
物理下りリンク制御チャネル復号部521は、以下のように、PDCCH用の伝搬路補償部519から入力された信号を復調、復号し、制御データを検出する。QPSK復調部527は、PDCCHの信号に対してQPSK復調を行ない、ビタビデコーダ部529に出力する。ビタビデコーダ部529は、QPSK復調部527が復調した信号を復号し、復号したDCIを制御部405に出力する。ここで、この信号はビット単位で表現され、ビタビデコーダ部529は、入力ビットに対してビタビデコーディング処理を行なうビットの数を調整するためにレートデマッチングも行なう。
移動局装置5は、複数のCCE aggregation numberを想定して、自装置宛てのDCIを検出する処理を行なう。移動局装置5は、想定するCCE aggregation number毎に異なる復号処理をPDCCHの信号に対して行ない、DCIと一緒にPDCCHに付加されるCRC符号に誤りが検出されなかったPDCCHに含まれるDCIを取得する。このような処理をブラインドデコーディングと称す。なお、移動局装置5は、下りリンクコンポーネントキャリアの全てのCCEの信号に対してブラインドデコーディングを行なうのではなく、一部のCCEに対してのみブラインドデコーディングを行なうようにしてもよい。ブラインドでコーディングが行なわれる一部のCCEをSearch spaceと呼称する。また、CCE aggregation number毎に異なるCCEに対してブラインドデコーディングを行なうようにしてもよい。
なお、制御部405は、ビタビデコーダ部529より入力されたDCIが誤りなく、自装置宛てのDCIかを判定し、誤りなく、自装置宛てのDCIと判定した場合、DCIに基づいて多重分離部511、データ復調部523、ターボ復号部525、および送信処理部407、を制御する。例えば、制御部405は、DCIが下りリンクアサインメントである場合、受信処理部401にリソースを割り当てられた下りリンクコンポーネントキャリアでPDSCHの信号を復号するように制御する。なお、PDCCHにおいてもPDSCHと同様にCRC符号が含まれており、制御部405はCRC符号を用いてPDCCHのDCIが誤っているか否かを判断する。
<移動局装置5の送信処理部407>
図6は、本発明の実施形態に係る移動局装置5の送信処理部407の構成を示す概略ブロック図である。この図に示すように、送信処理部407は、複数の上りリンクコンポーネントキャリア毎送信処理部601−1〜601−M(以下、上りリンクコンポーネントキャリア毎送信処理部601−1〜601−Mを合わせて上りリンクコンポーネントキャリア毎送信処理部601と表す)、コンポーネントキャリア合成部603−1〜603−2(以下、コンポーネントキャリア合成部603−1〜603−2を合わせてコンポーネントキャリア合成部603と表す)、D/A部605−1〜605−2(以下、D/A部605−1〜605−2を合わせてD/A部605と表す)、送信RF部607−1〜607−2(以下、送信RF部607−1〜607−2を合わせて送信RF部607と表す)、および、送信アンテナ411−1〜411−2(以下、送信アンテナ411−1〜411−2を合わせて送信アンテナ411と表す)を含んで構成される。また、この図に示すように、上りリンクコンポーネントキャリア毎送信処理部601は、ターボ符号部611、データ変調部613、DFT部615、上りリンクパイロットチャネル処理部617、物理上りリンク制御チャネル処理部619、サブキャリアマッピング部621−1〜621−2(以下、サブキャリアマッピング部621−1〜621−2を合わせてサブキャリアマッピング部621と表す)、IFFT部623−1〜623−2(以下、IFFT部623−1〜623−2を合わせてIFFT部623と表す)、GI挿入部625−1〜625−2(以下、GI挿入部625−1〜625−2を合わせてGI挿入部625と表す)、および、送信電力調整部627−1〜627−2(以下、送信電力調整部627−1〜627−2を合わせて送信電力調整部627と表す)を備える。移動局装置5は、対応する数の上りリンクコンポーネントキャリア分の上りリンクコンポーネントキャリア毎送信処理部601を有する。なお、各上りリンクコンポーネントキャリア毎送信処理部601、各コンポーネントキャリア合成部603、各D/A部605、各送信RF部、各送信アンテナ411、各サブキャリアマッピング部621、各IFFT部623、各GI挿入部625、および各送信電力調整部627は、同様の構成および機能を有するので、その一つを代表して説明する。
また、本発明は、説明の便宜上、移動局装置5において送信アンテナ411の数が2本で構成される場合について説明するが、送信アンテナ411の数が3本以上で構成され、関連する処理部(サブキャリアマッピング部621、IFFT部623、GI挿入部625、送信電力調整部627、コンポーネントキャリア合成部603、D/A部605、送信RF部607)が3個以上構成されてもよい。また、本発明は、説明の便宜上、移動局装置5においてPUSCHの信号が1本の送信アンテナ(送信アンテナ411−1)を用いて送信される構成について説明するが、PUSCHの信号が複数の送信アンテナを用いて送信されてもよく、移動局装置5において複数のターボ符号部611、データ変調部613、DFT部615が構成されてもよく、複数の送信アンテナを用いて空間多重を行なうための処理部などが構成されてもよい。
上りリンクコンポーネントキャリア毎送信処理部601は、情報データ、UCIに対して符号化、変調を行ない、上りリンクコンポーネントキャリア内のPUSCH、PUCCHを用いて送信する信号を生成し、PUSCH、PUCCHの送信電力を調整する。ターボ符号部611は、入力された情報データを、制御部405から指示された符号化率で、データの誤り耐性を高めるためのターボ符号化を行ない、データ変調部613に出力する。データ変調部613は、ターボ符号部611が符号化した符号データを、制御部405から指示された変調方式、例えば、QPSK、16QAM、64QAMのような変調方式で変調し、変調シンボルの信号系列を生成する。データ変調部613は、生成した変調シンボルの信号系列を、DFT部615に出力する。DFT部615は、データ変調部613が出力した信号を離散フーリエ変換し、サブキャリアマッピング部621に出力する。
物理上りリンク制御チャネル処理部619は、制御部405から入力されたUCIを伝送するためのベースバンド信号処理を行なう。物理上りリンク制御チャネル処理部619に入力されるUCIは、ACK/NACK、SR、CQIである。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、ベースバンド信号処理を行ない、生成した信号をサブキャリアマッピング部621に出力する。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、第一のPUCCH用の信号と第二のPUCCH用の信号とで異なるベースバンド信号処理を行なう。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、UCIの情報ビットを符号化して信号を生成する。例えば、物理上りリンク制御チャネル処理部619は、複数のACK/NACKの情報ビットに対してブロック符号化を適用して、第二のPUCCHで送信される信号を生成する。例えば、ブロック符号化はリードマラー符号を用いて行なわれる。例えば、物理上りリンク制御チャネル処理部619は、ACK/NACKの情報ビットに対して繰り返し符号化を適用して、第一のPUCCHで送信される信号を生成する。
物理上りリンク制御チャネル処理部619は、第二のPUCCH用の信号に対してDFT−Spread−OFDM方式のベースバンド信号処理を行い、第一のPUCCH用の信号に対してはDFT−Spread−OFDM方式のベースバンド信号処理を行なわない。ここで、DFT−Spread−OFDM方式のベースバンド信号処理とは、UCIの信号に対してDFT処理を行なって周波数領域の信号に変換した後、任意のサブキャリアに信号を配置してIFFT処理を行なうことを意味し、DFT−Spread−OFDM方式のベースバンド信号処理を行わない場合、UCIの信号は任意のサブキャリアに直接的に配置されてIFFT処理が行なわれる。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、ACK/NACKの情報ビットから信号を生成する場合、またはSRの情報ビットから信号を生成する場合、またはCQIの情報ビットから信号を生成する場合などに、第一のPUCCH用の信号を生成する。ここで、ACK/NACKの情報ビットとは、ACK/NACK channel selectionにおいて変調信号により明示的に示される情報、ACK/NACK channel selectionが適用されず、単一のPDSCHに対するACK/NACKの情報も含む。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、変調信号により明示的に示される情報として複数のACK/NACKの情報ビットから信号を生成する場合、第二のPUCCH用の信号を生成する。
また、物理上りリンク制御チャネル処理部619は、UCIから生成される信号に対して周波数領域の符号多重および/または時間領域の符号多重に関連する信号処理を行なう。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、第一のPUCCHの信号に対して周波数領域の符号多重を実現するために制御部405から指示された符号系列を乗算する。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、第一のPUCCHの信号、または第二のPUCCHの信号に対して時間領域の符号多重を実現するために制御部405から指示された符号系列を乗算する。
また、物理上りリンク制御チャネル処理部619は、制御部405からの指示に基づき、送信ダイバーシチを適用する信号処理をPUCCHの信号に対して行なう。送信ダイバーシチの方法として、複数の送信アンテナポートを用い、各送信アンテナポート間で周波数領域および/または符号領域で直交のリソースを用いて同一の情報から生成された信号を送信する方法が用いられる。なお、複数の送信アンテナを有さない移動局装置5においては、送信ダイバーシチを適用する信号処理は行なわれない。なお、複数の送信アンテナを有する移動局装置5であっても、通信の初期設定時において、複数の送信アンテナを通信に用いないように予め設定されてもよく、その場合も送信ダイバーシチを適用する信号処理は行なわれない。制御部405から送信ダイバーシチを適用しない旨を示す指示が物理上りリンク制御チャネル処理部619に行なわれる場合、PUCCHの信号は1本の送信アンテナを用いて送信され、この場合に用いられる1本の送信アンテナは送信アンテナ411−1とし、サブキャリアマッピング部621−1、IFFT部623−1、GI挿入部625−1、送信電力調整部627−1、コンポーネントキャリア合成部603−1、D/A部605−1、送信RF部607−1が用いられる場合について説明する。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、入力された1個のACK/NACKの情報に対して制御部405から入力された符号系列を用いて1個のPUCCHのリソースを用いて送信される信号を生成し、サブキャリアマッピング部621−1に出力する。
次に、制御部405から送信ダイバーシチを適用する旨を示す指示が物理上りリンク制御チャネル処理部619に行なわれる場合について説明する。先ず、符号領域で直交のリソースが送信ダイバーシチで用いられ、時間領域の符号多重で用いられる符号系列が直交のリソースとして用いられる場合について説明する。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、入力された1個のACK/NACKの情報に対して制御部405から入力された2種類の時間領域の符号多重に用いる符号系列を用いて2個のPUCCHのリソースを用いて送信される信号を生成し、生成した各信号をサブキャリアマッピング部621−1とサブキャリアマッピング部621−2に出力する。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、符号系列の各符号を各SC−FDMAシンボルに配置される信号に乗算する。次に、符号領域で直交のリソースが送信ダイバーシチで用いられ、周波数領域の符号多重で用いられる符号系列が直交のリソースとして用いられる場合について説明する。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、入力された1個のACK/NACKの情報に対して制御部405から入力された2種類の周波数領域の符号多重に用いる符号系列を用いて2個のPUCCHのリソースを用いて送信される信号を生成し、生成した各信号をサブキャリアマッピング部621−1とサブキャリアマッピング部621−2に出力する。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、符号系列の各符号を各サブキャリアに配置される信号に乗算する。次に、周波数領域で直交のリソースが送信ダイバーシチで用いられる場合について説明する。物理上りリンク制御チャネル処理部619は、入力された1個のACK/NACKの情報に対して2個の信号を生成し、生成した各信号をサブキャリアマッピング部621−1とサブキャリアマッピング部621−2に出力し、サブキャリアマッピング部621−1とサブキャリアマッピング部621−2では上りリンク物理リソースブロックの異なるPUCCHのリソースに信号が配置される。
上りリンクパイロットチャネル処理部617は、基地局装置3において既知の信号である上りリンク参照信号を制御部405からの指示に基づき生成し、サブキャリアマッピング部621に出力する。なお、上りリンクパイロットチャネル処理部617は、制御部405からの指示に基づき、物理上りリンク制御チャネル処理部619から両方のサブキャリアマッピング部621(サブキャリアマッピング部621−1、621−2)にUCIから生成された信号が出力される場合に、両方のサブキャリアマッピング部621に上りリンク参照信号を出力する。
サブキャリアマッピング部621は、上りリンクパイロットチャネル処理部617から入力された信号と、DFT部615から入力された信号と、物理上りリンク制御チャネル処理部619から入力された信号とを、制御部405からの指示に従ってサブキャリアに配置し、IFFT部623に出力する。
IFFT部623は、サブキャリアマッピング部621が出力した信号を高速逆フーリエ変換し、GI挿入部625に出力する。ここで、IFFT部623のポイント数はDFT部615のポイント数よりも多く、移動局装置5は、DFT部615、サブキャリアマッピング部621、IFFT部623を用いることにより、PUSCHを用いて送信する信号に対してDFT−Spread−OFDM方式の変調を行なう。また、移動局装置5は、物理上りリンク制御チャネル処理部619、サブキャリアマッピング部621、IFFT部623を用いることにより、第二のPUCCHを用いて送信する信号に対してDFT−Spread−OFDM方式の変調を実現する。GI挿入部625は、IFFT部623から入力された信号に、ガードインターバルを付加し、送信電力調整部627に出力する。
送信電力調整部627は、GI挿入部625から入力された信号に対して、制御部405からの制御信号に基づき送信電力を調整してコンポーネントキャリア合成部603に出力する。なお、送信電力調整部627では、PUSCH、PUCCH、上りリンクパイロットチャネルの平均送信電力が上りリンクサブフレーム毎に制御される。
コンポーネントキャリア合成部603は、各上りリンクコンポーネントキャリア毎送信処理部601より入力された上りリンクコンポーネントキャリア毎の信号を合成し、D/A部605に出力する。D/A部605は、コンポーネントキャリア合成部603から入力されたベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換し、送信RF部607に出力する。送信RF部607は、D/A部605から入力されたアナログ信号から、中間周波数の同相成分および直交成分を生成し、中間周波数帯域に対する余分な周波数成分を除去する。次に、送信RF部607は、中間周波数の信号を高周波数の信号に変換(アップコンバート)し、余分な周波数成分を除去し、電力増幅し、送信アンテナ411を介して、基地局装置3に送信する。
以上の構成により、送信処理部407は、制御部405の制御結果に応じて、PUCCHの信号を送信ダイバーシチを適用して送信する、または送信ダイバーシチを適用せずに送信する。例えば、物理上りリンク制御チャネル処理部619において1個のACK/NACKに基づき2個の信号が生成され、つまり2個のPUCCHのリソースを用いて送信される信号が生成され、2個の送信アンテナ411(送信アンテナ411−1、411−2)から同一のACK/NACKの情報に基づく信号が含まれるPUCCHが送信される。
<送信ダイバーシチの適用の制御>
移動局装置5の制御部405は、PDCCHが検出されたセルの状況に応じて上りリンク制御情報生成部4051で生成されたACK/NACKの送信に用いられるPUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を制御する。制御部405は、セルの状況に関して少なくとも2つの異なる第一の状況と第二の状況に応じて送信ダイバーシチの適用を制御する。第一の状況は、PDCCHが検出されたセルがプライマリセルのみである状況である。第二の状況はPDCCHが検出されたセルの1つが少なくともセカンダリセルである状況である。制御部405は、第一の状況ではPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御し、第二の状況ではPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。
ACK/NACK channel selectionが適用される場合について説明する。先ず、図15に示す、ACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係が適用される移動局装置5における処理について説明する。Resource 1は、PDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 2はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、PDCCHが検出されるセルはプライマリセルのみであるため、制御部405は、PDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、またはResource 2)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。なお、PUCCHの送信ダイバーシチに用いられる第一の送信アンテナに対して暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられる第一のPUCCHのリソースが用いられる場合、第二の送信アンテナに対しても同様に暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられる第一のPUCCHのリソースが用いられる。具体的には、第二の送信アンテナに用いられる第一のPUCCHのリソースは、第一の送信アンテナに用いられる第一のPUCCHのリソースの識別番号が次の値のリソースである。説明の簡略化のため、以降、送信ダイバーシチに用いられる第二の送信アンテナに用いられる第一のPUCCHのリソースについての説明は省略する。
セカンダリセルのPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセルで送信される場合、Resource 2はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、制御部405は、プライマリセルのみでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。一方、制御部405は、少なくともセカンダリセルでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1)、またはPDCCHに明示的に含まれる制御情報で明示的に示された第一のPUCCHのリソース(Resource 2)を用いてPUCCHを単一の送信アンテナで送信する。以上のように、CCEと暗黙的に対応付けられる第一のPUCCHのリソースのみを用いて送信ダイバーシチが行なわれるので、明示的なリソースに関して送信ダイバーシチ用のリソースを移動局装置5に対して新たに予約する必要はなく、オーバヘッドの増大を回避することができる。
次に、図16に示す、ACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係が適用される移動局装置5における処理について説明する。Resource 1は、PDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 2はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、PDCCHが検出されるセルはプライマリセルのみであるため、制御部405は、PDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、またはResource 2)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。
セカンダリセルのPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセルで送信される場合、Resource 2はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、制御部405は、プライマリセルのみでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。一方、制御部405は、少なくともセカンダリセルでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1)、またはPDCCHに明示的に含まれる制御情報で明示的に示された第一のPUCCHのリソース(Resource 2)を用いてPUCCHを単一の送信アンテナで送信する。
次に、図17に示す、ACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係が適用される移動局装置5における処理について説明する。先ず、セルアグリゲーションに2つのセルが用いられ、プライマリセルでは単一のデータ送信、セカンダリセルでは2個のデータ送信が行われる場合について説明する。Resource 1は、PDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 2およびResource 3はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、PDCCHが検出されるセルはプライマリセルのみであるため、制御部405は、PDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、Resource 2、またはResource 3)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。セカンダリセルのPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセルで送信される場合、Resource 2およびResource 3はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、制御部405は、プライマリセルのみでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。一方、制御部405は、少なくともセカンダリセルでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1)、またはPDCCHに明示的に含まれる制御情報で明示的に示された第一のPUCCHのリソース(Resource 2、またはResource 3)を用いてPUCCHを単一の送信アンテナで送信する。以上のように、CCEと暗黙的に対応付けられる第一のPUCCHのリソースのみを用いて送信ダイバーシチが行なわれるので、明示的なリソースに関して送信ダイバーシチ用のリソースを移動局装置5に対して新たに予約する必要はなく、オーバヘッドの増大を回避することができる。
次に、セルアグリゲーションに3つのセルが用いられ、プライマリセルでは単一のデータ送信、各セカンダリセル(セカンダリセル1、セカンダリセル2)では単一のデータ送信が行われる場合について説明する。Resource 1は、PDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHとセカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 2およびResource 3はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、PDCCHが検出されるセルはプライマリセルのみであるため、制御部405は、PDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、Resource 2、またはResource 3)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。
セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信され、セカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル2で送信される場合、Resource 2はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられ、Resource 3はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、制御部405は、プライマリセルのみでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、またはResource 2)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。一方、制御部405は、少なくともセカンダリセル2でPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、またはResource 2)、またはPDCCHに明示的に含まれる制御情報で明示的に示された第一のPUCCHのリソース(Resource 3)を用いてPUCCHを単一の送信アンテナで送信する。
セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル1で送信され、セカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 2はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられ、Resource 3はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、制御部405は、プライマリセルのみでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、またはResource 3)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。一方、制御部405は、少なくともセカンダリセル1でPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、またはResource 3)、またはPDCCHに明示的に含まれる制御情報で明示的に示された第一のPUCCHのリソース(Resource 2)を用いてPUCCHを単一の送信アンテナで送信する。以上のように、CCEと暗黙的に対応付けられる第一のPUCCHのリソースのみを用いて送信ダイバーシチが行なわれるので、明示的なリソースに関して送信ダイバーシチ用のリソースを移動局装置5に対して新たに予約する必要はなく、オーバヘッドの増大を回避することができる。
次に、図18に示す、ACK/NACKの情報、ACK/NACK channel selectionで選択されるリソース、QPSKの信号点の関係が適用される移動局装置5における処理について説明する。先ず、セルアグリゲーションに2つのセルが用いられ、プライマリセルでは2個のデータ送信、セカンダリセルでは2個のデータ送信が行われる場合について説明する。Resource 1およびResource 2は、PDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセルのPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 3およびResource 4はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、PDCCHが検出されるセルはプライマリセルのみであるため、制御部405は、PDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、Resource 2、Resource 3、またはResource 4)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。
セカンダリセルのPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセルで送信される場合、Resource 3およびResource 4はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、制御部405は、プライマリセルのみでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。一方、制御部405は、少なくともセカンダリセルでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、またはResource 2)、またはPDCCHに明示的に含まれる制御情報で明示的に示された第一のPUCCHのリソース(Resource 3、またはResource 4)を用いてPUCCHを単一の送信アンテナで送信する。以上のように、CCEと暗黙的に対応付けられる第一のPUCCHのリソースのみを用いて送信ダイバーシチが行なわれるので、明示的なリソースに関して送信ダイバーシチ用のリソースを移動局装置5に対して新たに予約する必要はなく、オーバヘッドの増大を回避することができる。
次に、セルアグリゲーションに3つのセルが用いられ、プライマリセルでは2個のデータ送信、各セカンダリセル(セカンダリセル1、セカンダリセル2)では単一のデータ送信が行われる場合について説明する。Resource 1およびResource 2は、PDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHとセカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 3およびResource 4はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、PDCCHが検出されるセルはプライマリセルのみであるため、制御部405は、PDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、Resource 2、Resource 3、またはResource 4)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。
セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信され、セカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル2で送信される場合、Resource 3はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられ、Resource 4はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、制御部405は、プライマリセルのみでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、またはResource 2)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。一方、制御部405は、少なくともセカンダリセル2でPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、Resource 2、またはResource 3)、またはPDCCHに明示的に含まれる制御情報で明示的に示された第一のPUCCHのリソース(Resource 4)を用いてPUCCHを単一の送信アンテナで送信する。
セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル1で送信され、セカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource 3はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられ、Resource 4はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、制御部405は、プライマリセルのみでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、Resource 2、またはResource 4)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。一方、制御部405は、少なくともセカンダリセル1でPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、Resource 2、またはResource 4)、またはPDCCHに明示的に含まれる制御情報で明示的に示された第一のPUCCHのリソース(Resource 3)を用いてPUCCHを単一の送信アンテナで送信する。以上のように、CCEと暗黙的に対応付けられる第一のPUCCHのリソースのみを用いて送信ダイバーシチが行なわれるので、明示的なリソースに関して送信ダイバーシチ用のリソースを移動局装置5に対して新たに予約する必要はなく、オーバヘッドの増大を回避することができる。
次に、セルアグリゲーションに4つのセルが用いられ、プライマリセルでは単一のデータ送信、各セカンダリセル(セカンダリセル1、セカンダリセル2、セカンダリセル3)では単一のデータ送信が行われる場合について説明する。Resource 1は、PDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHとセカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHとセカンダリセル3のPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信される場合、Resource2、Resource 3およびResource 4はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、PDCCHが検出されるセルはプライマリセルのみであるため、制御部405は、PDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、Resource 2、Resource 3、またはResource 4)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。
セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信され、セカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル2で送信され、セカンダリセル3のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル3で送信される場合、Resource 2はPDCCHのCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられ、Resource 3およびResource 4はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、制御部405は、プライマリセルのみでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、またはResource 2)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。一方、制御部405は、少なくともセカンダリセル(セカンダリセル2、またはセカンダリセル3)でPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1、またはResource 2)、またはPDCCHに明示的に含まれる制御情報で明示的に示された第一のPUCCHのリソース(Resource 3、またはResource 4)を用いてPUCCHを単一の送信アンテナで送信する。以上のように、CCEと暗黙的に対応付けられる第一のPUCCHのリソースのみを用いて送信ダイバーシチが行なわれるので、明示的なリソースに関して送信ダイバーシチ用のリソースを移動局装置5に対して新たに予約する必要はなく、オーバヘッドの増大を回避することができる。
セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル1で送信され、セカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信され、セカンダリセル3のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル3で送信される場合も、セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信され、セカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル2で送信され、セカンダリセル3のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル3で送信される場合とほぼ同様の処理が行なわれるので説明を省略する。セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル1で送信され、セカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル2で送信され、セカンダリセル3のPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセル3で送信される場合も、セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信され、セカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル2で送信され、セカンダリセル3のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル3で送信される場合とほぼ同様の処理が行なわれるので説明を省略する。
セカンダリセル1のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル1で送信され、セカンダリセル2のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル2で送信され、セカンダリセル3のPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセル3で送信される場合、Resource 2、Resource 3およびResource 4はPDCCHに明示的に含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースが用いられる。このような場合、制御部405は、プライマリセルのみでPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1)を用いてPUCCHを送信ダイバーシチで送信する。一方、制御部405は、少なくともセカンダリセル(セカンダリセル1、セカンダリセル2、またはセカンダリセル3)でPDCCHが検出されたら、PUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。送信処理部407は、PDCCHに用いられたCCEと暗黙的に対応付けられた第一のPUCCHのリソース(Resource 1)、またはPDCCHに明示的に含まれる制御情報で明示的に示された第一のPUCCHのリソース(Resource 2、Resource 3、またはResource 4)を用いてPUCCHを単一の送信アンテナで送信する。以上のように、CCEと暗黙的に対応付けられる第一のPUCCHのリソースのみを用いて送信ダイバーシチが行なわれるので、明示的なリソースに関して送信ダイバーシチ用のリソースを移動局装置5に対して新たに予約する必要はなく、オーバヘッドの増大を回避することができる。なお、セカンダリセル間でCross CC schedulingが適用され、セカンダリセルのPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで送信されない場合も、基本的に同様の処理が行われるので説明を省略する。
ACK/NACKの送信にDFT−Spread−OFDM方式を用いたPUCCH(PUCCH format 3)が適用される場合について説明する。移動局装置5の制御部405は、PDSCHが受信されたセルの状況に応じて上りリンク制御情報生成部4051で生成されたACK/NACKの送信に用いられるPUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を制御する。制御部405は、セルの状況に関して少なくとも2つの異なる第三の状況と第四の状況に応じて送信ダイバーシチの適用を制御する。第三の状況は、PDSCHが受信されたセルがプライマリセルのみである状況である。第四の状況はPDSCHが受信されたセルの1つが少なくともセカンダリセルである状況である。制御部405は、第三の状況ではPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御し、第四の状況ではPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。以上のように、CCEと暗黙的に対応付けられる第一のPUCCHのリソースのみを用いて送信ダイバーシチが行なわれるので、明示的なリソースに関して送信ダイバーシチ用のリソースを移動局装置5に対して新たに予約する必要はなく、オーバヘッドの増大を回避することができる。
なお、ACK/NACK channel selectionが適用される場合と、DFT−Spread−OFDM方式を用いたPUCCHが適用される場合とで、送信ダイバーシチの適用の制御に関して同様の処理を適用し、処理を簡素化することもできる。両方ともの場合において、制御部405はPDSCHがプライマリセルのみで受信された場合にPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御し、PDSCHが少なくともセカンダリセルで受信された場合にPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御してもよい。
図7は、本発明の実施形態に係る移動局装置5の制御部405のPUCCHに対する送信ダイバーシチの適用の制御に関する処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、ACK/NACKの送信方法にACK/NACK channel selectionが適用される場合の処理について説明する。すなわち、基地局装置3が、移動局装置に5に対して、送信ダイバーシチの適用を許可し、また、ACK/NACKの送信方法としてACK/NACK channel selectionを設定した場合について説明する。なお、基地局装置3は、複数の送信アンテナポートを有する移動局装置5に対して、PUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を許可するか否かを示す情報をシグナリング(RRCシグナリング)を用いて予め通知している。予め基地局装置3によってRRCシグナリングで送信ダイバーシチの適用を許可された移動局装置5は、実際にPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するか否かをPDCCHが検出されるセルの状況に応じて制御する。予め基地局装置3によってRRCシグナリグで送信ダイバーシチの適用を許可されなかった移動局装置5は、いつもPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。なお、送信ダイバーシチが適用されない場合、移動局装置5はPUCCHをシングルアンテナポートを用いて送信するように制御する。なお、PUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を許可するか否かを示す情報ではなく、PUCCHに対して複数の送信アンテナポートを用いた送信の適用を許可するか否かを示す情報がRRCシグナリングを用いて基地局装置3から移動局装置5に通知されてもよい。
移動局装置5の制御部405は、上りリンク制御情報生成部4051においてACK/NACKが生成されたか否かを判定する(ステップS101)。制御部405は、上りリンク制御情報生成部4051においてACK/NACKが生成されたと判定した場合(ステップS101:YES)、受信処理部401においてPDCCHが検出されたセルはプライマリセルのみか否かを判定する(ステップS102)。制御部405は、受信処理部401においてPDCCHが検出されたセルはプライマリセルのみであると判定した場合(ステップS102:YES)、送信処理部407においてPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する(ステップS103)。言い換えると、制御部405は、受信処理部401においてプライマリセルのみでPDCCHが検出されてPDSCHが送信されたことが指示された場合(ステップS102:YES)、送信処理部407においてPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する(ステップS103)。制御部405は、受信処理部401においてPDCCHが検出されたセルはプライマリセルのみではないと判定した場合(ステップS102:NO)、つまりPDCCHが検出されたセルは少なくともセカンダリセルを含むと判定した場合、送信処理部407においてPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する(ステップS104)。一方、制御部405は、上りリンク制御情報生成部4051においてACK/NACKが生成されていないと判定した場合(ステップS101:NO)、PUCCHの送信ダイバーシチの適用に関する処理を何も行なわない。移動局装置5は、ステップS103、またはステップS104の後、第一のPUCCHの信号を送信する。
図8は、本発明の実施形態に係る移動局装置5の制御部405のPUCCHに対する送信ダイバーシチの適用の制御に関する処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、DFT−Spread−OFDM方式を用いたPUCCH(PUCCH format 3)が適用される場合の処理について説明する。すなわち、基地局装置3が、移動局装置に5に対して、送信ダイバーシチの適用を許可し、また、ACK/NACKの送信方法としてDFT−Spread−OFDM方式を用いたPUCCH(PUCCH format 3)を設定した場合について説明する。なお、基地局装置3は、複数の送信アンテナポートを有する移動局装置5に対して、PUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を許可するか否かを示す情報をシグナリング(RRCシグナリング)を用いて予め通知している。予め基地局装置3によってRRCシグナリングで送信ダイバーシチの適用を許可された移動局装置5は、実際にPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するか否かをPDSCHが検出されるセルの状況に応じて制御する。予め基地局装置3によってRRCシグナリグで送信ダイバーシチの適用を許可されなかった移動局装置5は、いつもPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する。なお、送信ダイバーシチが適用されない場合、移動局装置5はPUCCHをシングルアンテナポートを用いて送信するように制御する。なお、PUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を許可するか否かを示す情報ではなく、PUCCHに対して複数の送信アンテナポートを用いた送信の適用を許可するか否かを示す情報がRRCシグナリングを用いて基地局装置3から移動局装置5に通知されてもよい。
移動局装置5の制御部405は、上りリンク制御情報生成部4051においてACK/NACKが生成されたか否かを判定する(ステップT101)。制御部405は、上りリンク制御情報生成部4051においてACK/NACKが生成されたと判定した場合(ステップT101:YES)、受信処理部401においてPDSCHが受信されたセルはプライマリセルのみか否かを判定する(ステップT102)。制御部405は、受信処理部401においてPDSCHが受信されたセルはプライマリセルのみであると判定した場合(ステップT102:YES)、送信処理部407においてPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する(ステップT103)。言い換えると、制御部405は、受信処理部401においてPDCCHが検出されてPDSCHがプライマリセルのみで送信されたことが指示された場合(ステップT102:YES)、送信処理部407においてPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御する(ステップT103)。制御部405は、受信処理部401においてPDSCHが受信されたセルはプライマリセルのみではないと判定した場合(ステップT102:NO)、つまりPDSCHが受信されたセルは少なくともセカンダリセルを含むと判定した場合、送信処理部407においてPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御する(ステップT104)。一方、制御部405は、上りリンク制御情報生成部4051においてACK/NACKが生成されていないと判定した場合(ステップT101:NO)、PUCCHの送信ダイバーシチの適用に関する処理を何も行なわない。移動局装置5は、ステップT103、またはステップT104の後、第一のPUCCHの信号を送信する。
なお、基地局装置3が移動局装置5に対して送信ダイバーシチの適用を許可し、また、ACK/NACKの送信方法としてACK/NACK channel selectionを設定した場合においても、移動局装置5がPDSCHが受信されるセルの状況に応じてPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するか否かを制御するようにしてもよい。ACK/NACK channel selectionが適用される場合と、DFT−Spread−OFDM方式を用いたPUCCHが適用される場合とで、送信ダイバーシチの適用の制御に関して同様の処理を適用し、処理を簡素化することができる。
以上のように、本発明の実施形態では、移動局装置5は、PDCCHが検出されたセルの状況に応じてACK/NACKの送信に用いられるPUCCHに対して送信ダイバーシチの適用を制御することにより、暗黙的なリソース割り当てがPUCCHに対して行なわれる場合に送信ダイバーシチを適用するように制御し、明示的なリソース割り当てがPUCCHに対して行なわれる場合に送信ダイバーシチを適用しないように制御することができ、その結果、明示的なリソース割り当てのために送信ダイバーシチ用の多くのPUCCHのリソースを移動局装置5に対して予約しておく必要がなくなり、オーバヘッドの増大を回避することができる。より詳細には、移動局装置5は、PDCCHが検出されたセルがプライマリセルのみである状況である第一の状況と、PDCCHが検出されたセルの1つが少なくともセカンダリセルである状況である第二の状況とに応じて送信ダイバーシチの適用を制御し、第一の状況ではPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御し、第二の状況ではPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御することにより、PUCCHのリソースのオーバヘッドの増大を回避することができる。本発明は、ACK/NACKの送信方法としてACK/NACK channel selectionが適用される場合に、上記の動作を行うことにより、オーバヘッドの増大を回避しつつ、出来る限り送信ダイバーシチを適用して、PUCCHの信号を送信することができる。
本発明は、ACK/NACK送信に関してDFT−Spread−OFDM方式を用いたPUCCHが適用される場合、PDSCHが受信されたセルがプライマリセルのみである状況である第三の状況と、PDSCHが受信されたセルの1つが少なくともセカンダリセルである状況である第四の状況とに応じて送信ダイバーシチの適用を制御し、第三の状況ではPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御し、第四の状況ではPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御することにより、明示的なリソース割り当てに用いるPUCCHのリソースのオーバヘッドの増大を回避しつつ、できる限り送信ダイバーシチを適用して受信品質を向上させることができる。
なお、ACK/NACK channel selectionが適用される場合、暗黙的にACK/NACKの情報を示すために行なわれる第一のPUCCHのリソースの選択処理において、PDSCHのACK/NACKの情報に応じて選択されるリソースの種類に応じてPUCCHに対する送信ダイバーシチの適用を制御するようにしてもよい。言い換えると、選択され、明示的にACK/NACKの情報を示す変調信号の送信に用いられる第一のPUCCHのリソースが暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられたリソースか、明示的なリソース割り当てにより割り当てられたリソースかに応じてPUCCHに対する送信ダイバーシチの適用を制御するようにしてもよい。例えば、図15を用いて説明を行なう。Resource 1はCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースである。セカンダリセルのPDSCHに対応するPDCCHがプライマリセルで検出される場合、Resource 2はCCEに基づく暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースである。この場合、選択されるリソース(Resource 1、またはResource 2)は、全て暗黙的なリソース割り当てにより割り当てられるリソースであるため、移動局装置5はPDCCHを検出したら、送信ダイバーシチを適用して、ACK/NACKの送信に用いられるPUCCHを送信する。セカンダリセルのPDSCHに対応するPDCCHがセカンダリセルで検出される場合、Resource 2はPDCCHに含まれる制御情報に基づく明示的なリソース割り当てにより割り当てられる。移動局装置5は、Resource 1を用いて信号を送信する場合は送信ダイバーシチを適用して信号を送信し、Resource 2を用いて信号を送信する場合は送信ダイバーシチを適用せずに信号を送信するように制御する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACKを示し、セカンダリセルのPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1と、Resouce 1に用いられる第一のPUCCHのリソースと比較して識別番号が次の第一のPUCCHのリソースを用いて送信ダイバーシチを適用して信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACKを示し、セカンダリセルのPDSCHに対してはNACKを示す場合、Resource 1と、Resouce 1に用いられる第一のPUCCHのリソースと比較して識別番号が次の第一のPUCCHのリソースを用いて送信ダイバーシチを適用して信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはACKを示し、セカンダリセルのPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 2のみを用いて送信ダイバーシチを適用せずに信号を送信する。移動局装置5は、プライマリセルのPDSCHに対してはNACKを示し、セカンダリセルのPDSCHに対してはACKを示す場合、Resource 2のみを用いて送信ダイバーシチを適用せずに信号を送信する。これにより、明示的なリソース割り当てに用いるPUCCHのリソースのオーバヘッドの増大を回避しつつ、できる限り送信ダイバーシチを適用して受信品質を向上させることができる。
また、移動局装置5とは、移動する端末に限らず、固定端末に移動局装置5の機能を実装することなどにより本発明を実現しても良い。
以上説明した本発明の特徴的な手段は、集積回路に機能を実装し、制御することによっても実現することができる。すなわち、本発明の集積回路は、移動局装置5に実装されることにより、移動局装置5に複数の機能を発揮させる集積回路であって、基地局装置と同時に複数のセルを用いて通信する機能と、複数のセルで物理下りリンク制御チャネルの検出処理を行なう機能と、同一サブフレームにおいて検出された1つまたは複数の物理下りリンク制御チャネルに含まれる下りリンク制御情報でリソースの割り当てが示される1つまたは複数の物理下りリンク共用チャネルのデータに対する受信確認応答を生成する機能と、前記物理下りリンク制御チャネルが検出されたセルの状況に応じて物理上りリンク制御チャネルに対して送信ダイバーシチの適用を制御する機能と、生成された前記受信確認応答を送信ダイバーシチの適用の制御結果に応じて前記物理上りリンク制御チャネル用いて送信する機能
と、を含む一連の機能を、移動局装置5に発揮させることを特徴とする。
このように、本発明の集積回路を用いた移動局装置5は、PDCCHが検出されたセルがプライマリセルのみである状況である第一の状況と、PDCCHが検出されたセルの1つが少なくともセカンダリセルである状況である第二の状況とに応じてPUCCHに対する送信ダイバーシチの適用を制御し、第一の状況ではPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用するように制御し、第二の状況ではPUCCHに対して送信ダイバーシチを適用しないように制御することにより、明示的なリソース割り当てに用いるPUCCHのリソースのオーバヘッドの増大を回避しつつ、できる限り送信ダイバーシチを適用して受信品質を向上させることができる。
本発明の実施形態に記載の動作をプログラムで実現してもよい。本発明に関わる移動局装置5および基地局装置3で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送することができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれる。また、上述した実施形態における移動局装置5および基地局装置3の一部、または全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよい。移動局装置5および基地局装置3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。