JP4876694B2 - ノイズフィルタ - Google Patents

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この発明は、ノイズフィルタに関するもので、特に、4端子のコンデンサを備えるノイズフィルタに関するものである。
この発明にとって興味ある従来のノイズフィルタとして、図5および図6に示すようなものがある(特許文献1参照)。図5は、ノイズフィルタ1の外観を示すもので、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。図6は、ノイズフィルタ1の内部構造を示す断面図であり、(a)は図5(a)の線A−Aに沿う断面図、(b)は図5(a)の線B−Bに沿う断面図、(c)は図5(a)の線C−Cに沿う断面図、(d)は図5(a)の線D−Dに沿う断面図である。
図示したノイズフィルタ1は、より具体的には、EMI除去フィルタとして機能するLC複合部品である。
ノイズフィルタ1は、4端子のコンデンサとしてのチップ状のコンデンサ2を備えている。コンデンサ2は、たとえば積層セラミックコンデンサから構成される。コンデンサ2の互いに平行に延びかつ相対向する第1および第2の端面3および4のうち、第1の端面3上には第1の端子電極5が設けられ、第2の端面4上には第2の端子電極6が設けられている。
また、ノイズフィルタ1は、ホット側リード線7およびアース側リード線11を備えている。
ホット側リード線7は、図6(c)によく示されているように、互いに平行に延びる第1および第2の脚部8および9ならびに第1および第2の脚部8および9の各一方端間を連結する中間部10を形成するように全体としてU字状をなしている。
他方、アース側リード線11は、図6(d)によく示されているように、互いに平行に延びる第1および第2の脚部12および13ならびに第1および第2の脚部12および13の各一方端間を連結する中間部14を形成するように全体としてU字状をなしている。
ホット側リード線7は、第1および第2の脚部8および9がコンデンサ2の第1および第2の端面3および4に平行な方向に延びた状態で、中間部10において第1の端子電極5に半田付けによって接続されている。また、ホット側リード線7は、第1の脚部8において、電源側に接続されるホット側入力端子8aを構成し、第2の脚部9において、負荷回路側に接続されるホット側出力端子9aを構成する。
他方、アース側リード線11は、第1および第2の脚部12および13がコンデンサ2の第1および第2の端面3および4に平行な方向に延びた状態、すなわち、ホット側リード線7における第1および第2の脚部8および9に平行な方向に延びた状態で、中間部14において第2の端子電極6に半田付けによって接続されている。また、アース側リード線11は、第1の脚部12において、電源側に接続されるホット側入力端子12aを構成し、第2の脚部13において、負荷回路側に接続されるホット側出力端子13aを構成する。
図5(a)によく示されているように、上述したホット側リード線7の中間部10およびアース側リード線11の中間部14は、ともに、コンデンサ2の第1および第2の端面3および4の各々に近づくように湾曲した形状を有している。
図5および図6(c)によく示されているように、ホット側リード線7のホット側入力端子8aを構成する1の脚部8に、脚8を受け入れた状態で筒状の第1のフェライトビーズ15が設けられている。ホット側リード線7のホット側出力端子9aを構成する第2の脚部9には、脚部9を受け入れた状態で筒状の第2のフェライトビーズ16が設けられている。
また、図5および図6(d)によく示されているように、アース側リード線11のアース側入力端子12aを構成する第1の脚部12には、これを受け入れた状態で筒状の第3のフェライトビーズ17が設けられている。
また、図6(b)および(c)によく示されているように、ホット側リード線7のアース側出力端子13aを構成する第2の脚部9には、これを受け入れた状態で貫通コンデンサ18が設けられている。貫通コンデンサ18の内周電極18aは、ホット側リード線7の第2の脚部9に半田付けによって接続される。前述の第2のフェライトビーズ16は、この貫通コンデンサ18に比べて、ホット側リード線7の、第1の端子電極に電気的に接続される中間部10により近い側に位置される。
ノイズフィルタ1は、また、導体からなるグラウンドプレート19を備えている。グラウンドプレート19は、リード線7および11の各々の脚部8、9、12および13に対して直交する方向に延びている。
前述した貫通コンデンサ18の外周電極18bは、図6(b)および(c)によく示されているように、グラウンドプレート19に半田付けされて接続されている。
また、グラウンドプレート19には、図6(b)および(d)によく示されているように、アース側リード線11の第2の脚部13が半田付けされて接続されている。
他方、図6(c)および(d)によく示されているように、ホット側リード線7の第1の脚部8およびアース側リード線11の第1の脚部12は、グラウンドプレート19に対して電気的に絶縁されている。
グラウンドプレート19には、導体からなるシールドプレート20が直交する状態で取り付けられている。シールドプレート20は、図6(c)および(d)によく示されているように、ホット側リード線7の第1の脚部8すなわち入力端子8aと第2の脚部9すなわち出力端子9aとの間、ならびにアース側リード線11の第1の脚部12すなわち入力端子12aと第2の脚部13すなわち出力端子13aとの間に位置している。
シールドプレート20には、2個のアース端子21および22が一体的に形成されている。アース端子21および22は、ホット側入力端子8a、ホット側出力端子9a、アース側入力端子12aおよびアース側出力端子13aよりも下方へより突出した状態となっている。
ノイズフィルタ1は、さらに、以上説明したコンデンサ2、ホット側リード線7、アース側リード線11、フェライトビーズ15〜17、貫通コンデンサ18、グラウンドプレート19ならびにシールドプレート20を固定するようにモールドされた絶縁性樹脂からなるケース23を備えている。
このノイズフィルタ1は、図7に示すような等価回路を実現する。図7において、図5および図6において用いた参照符号を対応の要素に付すことによって、図7に示した要素と図5および図6に示した要素との対応関係が明らかにされている。
ところで、このようなノイズフィルタ1に対しても、他の電子部品と同様、小型化の要望がある。この小型化の要望に応えるため、ケース23の寸法、特に高さ方向寸法を小さくし、ケース23内に配置されるフェライトビーズ15〜17の高さ方向寸法、すなわち軸線方向寸法を短くすることが有効であり、かつ比較的容易に採用し得る方法である。
しかしながら、フェライトビーズ15〜17の軸線方向寸法を単に短くするだけでは、ノイズフィルタ1において所望の挿入損失が得られず、挿入損失特性が劣化するという問題に遭遇することがある。
特開2005-175880号公報
そこで、この発明の目的は、挿入損失特性をあまり損なうことなく、小型化を可能とする構造を有する、ノイズフィルタを提供しようとすることである。
この発明に係るノイズフィルタは、互いに平行に延びかつ相対向する第1および第2の端面を有し、前記第1の端面に第1の端子電極が設けられ、第2の端面上に第2の端子電極が設けられた、チップ状のコンデンサと、互いに平行に延びる第1および第2の脚部ならびに第1および第2の脚部の各一方端間を連結する中間部を形成するようにそれぞれ全体としてU字状をなす、ホット側リード線およびアース側リード線とを備えている。
上記ホット側リード線は、第1および第2の脚部が第1および第2の端面に平行な方向に延びた状態で、中間部において第1の端子電極に電気的に接続され、かつ、第1の脚部においてホット側入力端子を構成し、第2の脚部においてホット側出力端子を構成し、上記アース側リード線は、第1および第2の脚部が第1および第2の端面に平行な方向に延びた状態で、中間部において第2の端子電極に電気的に接続され、かつ、第1の脚部においてアース側入力端子を構成し、第2の脚部においてアース側出力端子を構成している。
この発明に係るノイズフィルタは、さらに、ホット側リード線のホット側入力端子を構成する第1の脚部を受け入れた状態で設けられた、筒状の第1のフェライトビーズと、ホット側リード線のホット側出力端子を構成する第2の脚部を受け入れた状態で設けられた、筒状の第2のフェライトビーズと、アース側リード線のアース側入力端子を構成する第1の脚部を受け入れた状態で設けられた、筒状の第3のフェライトビーズと、ホット側リード線のホット側出力端子を構成する第2の脚部上に位置し、その内周電極がホット側リード線の第2の脚部に電気的に接続される、貫通コンデンサと、貫通コンデンサの外周電極とアース側リード線の第2の脚部とを電気的に接続する、グラウンドプレートとを備えている。ここで、第2のフェライトビーズは、貫通コンデンサに比べて、ホット側リード線の、第1の端子電極に電気的に接続される中間部により近い側に位置される。
このようなノイズフィルタにおいて、前述した技術的課題を解決するため、この発明では、ホット側リード線およびアース側リード線の各々の第1および第2の脚部の軸線に対して垂直方向の断面で見たとき、第2のフェライトビーズの断面積が、第1および第3のフェライトビーズのいずれの断面積より大きくされていることを特徴としている。
上述したノイズフィルタは、いわゆる足付きタイプのものであるが、この発明は、以下のような表面実装タイプのノイズフィルタにも適用することができる。
すなわち、この発明に係るノイズフィルタは、第2の局面では、相対向する第1および第2の端面を有し、第1の端面上に第1の端子電極が設けられ、第2の端面上に第2の端子電極が設けられた、チップ状のコンデンサと、その中間部においてコンデンサの第1の端子電極に電気的に接続され、かつその第1の端部においてホット側入力端子を構成し、その第2の端部においてホット側出力端子を構成する、ホット側リード線と、その中間部においてコンデンサの第2の端子電極に電気的に接続され、かつその第1の端部においてアース側入力端子を構成し、その第2の端部においてアース側出力端子を構成する、アース側リード線と、ホット側リード線のホット側入力端子を構成する第1の端部側にホット側リード線を受け入れた状態で設けられた、筒状の第1のフェライトビーズと、ホット側リード線のホット側出力端子を構成する第2の端部側にホット側リード線を受け入れた状態で設けられた、筒状の第2のフェライトビーズと、アース側リード線のアース側入力端子を構成する第1の端部側にアース側リード線を受け入れた状態で設けられた、筒状の第3のフェライトビーズと、ホット側リード線のホット側出力端子を構成する第2の端部側に位置し、その内周電極がホット側リード線に電気的に接続される、貫通コンデンサと、貫通コンデンサの外周電極とアース側リード線の第2の端部側とを電気的に接続する、グラウンドプレートとを備えている。ここで、ホット側リード線に沿って、第1の端部から第2の端部に向かう方向に、第1のフェライトビーズ、コンデンサの第1の端子電極との接続箇所、第2のフェライトビーズ、および貫通コンデンサがこの順序で位置され、アース側リード線に沿って、第1の端部から第2の端部に向かう方向に、第3のフェライトビーズ、およびコンデンサの第2の端子電極との接続箇所がこの順序で位置される。
このようなノイズフィルタにおいて、前述した技術的課題を解決するため、この発明の第2の局面では、第2のフェライトビーズの軸線方向寸法が、第1および第3のフェライトビーズのいずれの軸線方向寸法より長くされていることを特徴としている。
この発明に係るノイズフィルタにおいて、上述した第1ないし第3のフェライトビーズのうち、第1および第2のフェライトビーズは入力側に位置し、第2のフェライトビーズは出力側に位置する。入力側の第1および第3のフェライトビーズは、主として、放射および伝導ノイズ成分を抑制する働きを持ち、他方、出力側の第2のフェライトビーズは、主として、10MHz以上の周波数帯域での挿入損失特性を向上させる働きを持っている。したがって、挿入損失特性の点では、入力側の第1および第3のフェライトビーズをたとえ小さくしても、出力側の第2のフェライトビーズさえ大きくすれば、同等の特性が得られる。
このような技術的原理に従って、この発明によれば、第1の局面に係る足付きタイプのものでは、ノイズフィルタを小型化するため、第1ないし第3のフェライトビーズの軸線方向寸法を短くして低背化しても、第2のフェライトビーズの断面積を、第1および第3のフェライトビーズの断面積より大きくしているので、挿入損失特性の劣化を最小限に留めることができ、小型化される前のものと実質的に同等の挿入損失特性を与えることができる。
他方、この発明の第2の局面に係る表面実装タイプのものでは、ノイズフィルタを小型化するため、第1ないし第3のフェライトビーズの断面積を小さくしたり、第1および第3のフェライトビーズの軸線方向寸法を短くしたりしても、第2のフェライトビーズの軸線方向寸法を、第1および第3のフェライトビーズの軸線方向寸法より長くしているので、挿入損失特性の低下を最小限に留めることができ、小型化される前と実質的に同等の挿入損失特性を与えることができる。
図1および図2は、この発明の第1の実施形態によるノイズフィルタ1aを示すもので、図1は前述の図5に対応し、図2は、前述の図6に対応している。
図1および図2に示したノイズフィルタ1aは、図5および図6に示したノイズフィルタ1と多くの点で共通している。まず、ノイズフィルタ1aが与える等価回路は、図7に示したノイズフィルタ1が与える等価回路と同じである。また、ノイズフィルタ1aの構造についての説明には、前述のノイズフィルタ1の構造についての説明をそのまま援用することができる。図1および図2において、図5および図6に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。以下には、前述のノイズフィルタ1とは異なるノイズフィルタ1aの特徴的構成について説明する。
ノイズフィルタ1aにおいては、ノイズフィルタ1の場合に比べて、フェライトビーズ15a〜17aの軸線方向寸法がより短くされ、それに応じてケース23aの高さ方向寸法が短くされ、低背化が図られている。
しかしながら、一般に、フェライトビーズを小型化すると、ノイズフィルタの挿入損失特性が劣化する。ここで、第1ないし第3のフェライトビーズ15a〜17aの機能に着目すると、入力側の第1および第3のフェライトビーズ15aおよび17aは、主として、放射および伝導ノイズ成分を抑制する働きを持ち、他方、出力側の第2のフェライトビーズ16aは、主として、10MHz以上の周波数帯域での挿入損失特性を向上させる働きを持っている。そのため、挿入損失特性の低下を防止するためには、特に、出力側の第2のフェライトビーズ16aを大型化することが有効である。
この実施形態では、第1ないし第3のフェライトビーズ15a〜17aのすべてについて、その軸線方向寸法を短くしながらも、第2のフェライトビーズ16aについてのみ、径方向寸法をより長くすることにより、第2のフェライトビーズ16aの大型化を図っている。すなわち、ホット側リード線7およびアース側リード線11の各々の第1および第2の脚部8および9ならびに12および13の軸線に対して垂直方向の断面で見たとき、第2のフェライトビーズ16aの断面積は、第1および第3のフェライトビーズ15aおよび17aのいずれの断面積より大きくされ、挿入損失特性の向上が図られている。
次に、以上説明した第1の実施形態による効果を確認するために実施した実験例について説明する。この実験例の説明では、前述した図7の等価回路図を参照する。
表1に示すように、第1ないし第3のフェライトビーズ15〜17の各々のインダクタンス値が種々に変えられた試料1〜5を作製した。
Figure 0004876694
試料1は、第1の基準例となるべきもので、第1ないし第3のフェライトビーズ15〜17のすべてについて、その軸線方向寸法が比較的長くされ、比較的高いインダクタンス値が得られるものである。
試料2は、第2の基準例となるべきもので、第1ないし第3のフェライトビーズ15〜17のすべてについて、その軸線方向寸法が比較的短くされ、比較的低いインダクタンス値しか得られないようにしたものである。
試料3は、上記試料2に比べて、第1および第3のフェライトビーズ15および17の各々の径を短くし、代わりに第2のフェライトビーズ16の径を長くし、試料1の場合と同等のインダクタンス値が得られるようにしたものである。
試料4は、試料3に比べて、第1および第3のフェライトビーズ15および17のインダクタンス値と第2のフェライトビーズ16のインダクタンス値との差をより広げ、第2のフェライトビーズ16では、試料1の場合の2倍のインダクタンス値が得られるようにしたものである。
試料5は、試料1に比べて、第1および第3のフェライトビーズ15および17の径を小さくし、得られるインダクタンス値を低くし、試料4と同等のインダクタンス値となるようにしたものである。
また、上記試料1〜5のいずれについても、図7に示したコンデンサ2については、静電容量1.0μFのものを用い、貫通コンデンサ18については静電容量3300pFのものを用いた。
試料1〜5のそれぞれの挿入損失の周波数特性が図3に示されている。
図3を参照して、まず、試料1と試料2との比較をすれば、試料1の場合に比べて、試料2の場合のように、第1ないし第3のフェライトビーズ15〜17の各々の軸線方向寸法を単純に短くするだけでは、挿入損失特性が大幅に劣化することがわかる。他方、試料2に比べて、試料3および5さらには試料4というように、第2のフェライトビーズのインダクタンス値をより高くとるようにすれば、挿入損失特性が向上し、試料1が有する挿入損失特性により近づけることができる。
図4は、この発明の第2の実施形態によるノイズフィルタ31を説明するためのもので、(a)は、ノイズフィルタ31に備えるケース50のカバー52を取り除いた状態で示す平面図であり、(b)は、(a)の線B−Bに沿う断面図である。このノイズフィルタ31は、前述の図7に示した等価回路と同じ等価回路を与えるものである。ノイズフィルタ31は、表面実装タイプのものである。
ノイズフィルタ31は、4端子のコンデンサとしてのチップ状のコンデンサ32を備えている。コンデンサ32は、たとえば積層セラミックコンデンサから構成される。コンデンサ32の互いに平行に延びかつ相対向する第1および第2の端面33および34のうち、第1の端面33上には第1の端子電極35が設けられ、第2の端面34上には第2の端子電極36が設けられている。
また、ノイズフィルタ31は、互いに平行に延びるホット側リード線37およびアース側リード線41を備えている。
ホット側リード線37は、その中間部40においてコンデンサ32の第1の端子電極35に半田付けによって接続されている。また、ホット側リード線37は、第1の端部38において電源側に接続されるホット側入力端子38aを構成し、第2の端部39において負荷回路側に接続されるホット側出力端子39aを構成する。
他方、アース側リード線41は、その中間部44においてコンデンサ32の第2の端子電極6に半田付けによって接続されている。また、アース側リード線41は、第1の端部42において電源側に接続されるホット側入力端子42aを構成し、第2の端部43において負荷回路側に接続されるホット側出力端子43aを構成する。
なお、ホット側リード線37におけるホット側入力端子38aおよびホット側出力端子39aは、ホット側リード線37の他の部分とは別体で構成されてもよい。また、アース側リード線41におけるホット側入力端子42aおよびホット側出力端子43aについても、アース側リード線41の他の部分とは別体で構成されてもよい。
ホット側リード線37のホット側入力端子を構成する1の端部38側には、ホット側リード線37を受け入れた状態で筒状の第1のフェライトビーズ45が設けられている。ホット側リード線37のホット側出力端子を構成する第2の端部39側には、ホット側リード線37を受け入れた状態で筒状の第2のフェライトビーズ46が設けられている。
また、アース側リード線41のアース側入力端子を構成する第1の端部42側には、アース側リード線41を受け入れた状態で筒状の第3のフェライトビーズ47が設けられている。
また、ホット側リード線37のアース側出力端子を構成する第2の端部39側には、ホット側リード線37を受け入れた状態で貫通コンデンサ48が設けられている。貫通コンデンサ48の内周電極48aは、ホット側リード線37に半田付けによって接続される。
ノイズフィルタ31は、また、導体からなるグラウンドプレート49を備えている。グラウンドプレート49は、リード線37および41の各々の下方において比較的広い面積にわたって延び、アース側リード線41の第2の端部43側と電気的に接続されている。前述した貫通コンデンサ48の外周電極48bは、グラウンドプレート49に半田付けされて接続されている。
このようにして、ホット側リード線37に沿って、その第1の端部38から第2の端部39に向かう方向に、第1のフェライトビーズ45、コンデンサ32の第1の端子電極35との接続箇所、第2のフェライトビーズ46、および貫通コンデンサ48がこの順序で位置され、アース側リード線41に沿って、その第1の端部42から第2の端部43に向かう方向に、第3のフェライトビーズ47、およびコンデンサ32の第2の端子電極36との接続箇所がこの順序で位置される。
ノイズフィルタ31は、さらに、絶縁性樹脂からなるケース50を備えている。ケース50は、上述したコンデンサ32、ホット側リード線37、アース側リード線41、フェライトビーズ45〜47、貫通コンデンサ48ならびにグラウンドプレート49を位置決めするようにモールドされたケース本体51と、ケース本体51を覆うように、ケース本体51に接合されるカバー52とから構成される。
図4(b)において、ホット側リード線37について図示されているように、前述したホット側入力端子38、ホット側出力端子39、アース側入力端子42aおよびアース側出力端子43aは、ケース50の下面側において露出するように延びていて、ノイズフィルタ31の表面実装が可能なようにされている。なお、図示しないが、グラウンドプレート49に接続されるアース端子についても、ケース50の下面側に露出するように設けられている。
このようなノイズフィルタ31において、第2のフェライトビーズ46の軸線方向寸法が、第1および第3のフェライトビーズ45および47のいずれの軸線方向寸法より長くされている。これによって、ノイズフィルタ31の小型化のために、たとえば、第1および第3のフェライトビーズ45および47の軸線方向寸法が短くされたり、あるいは、第1ないし第3のフェライトビーズ45〜47の各々の径方向寸法が短くされたりしても、第2のフェライトビーズ46が挿入損失特性を向上させるように働くため、ノイズフィルタ31の小型化による挿入損失特性の劣化を最小限に留めることができる。
以上、この発明を図示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他種々の変形例が可能である。
たとえば、図示の実施形態では、第1ないし第3のフェライトビーズというように、3個のフェライトビーズが設けられたが、これらに加えて、アース側リード線のアース側出力端子側にフェライトビーズが設けられてもよい。
また、貫通コンデンサが、さらに、ホット側リード線のホット側入力端子側に設けられてもよい。
この発明の第1の実施形態によるノイズフィルタ1aの外観を示すもので、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 図1に示したノイズフィルタ1aの内部構造を示す断面図であり、(a)は図1(a)の線A−Aに沿う断面図、(b)は同じく線B−Bに沿う断面図、(c)は同じく線C−Cに沿う断面図、(d)は同じく線D−Dに沿う断面図である。 図1および図2に示した第1の実施形態による効果を確認するために実施した実験例において作製した試料1〜5の各々の挿入損失の周波数特性を示す図である。 この発明の第2の実施形態によるノイズフィルタ31を示すもので、(a)は、ノイズフィルタ31に備えるケース50のカバー52を取り除いた状態で示す平面図であり、(b)は、(a)の線B−Bに沿う断面図である。 この発明にとって興味ある従来のノイズフィルタ1の外観を示すもので、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 図5に示したノイズフィルタ1の内部構造を示す断面図であり、(a)は図1(a)の線A−Aに沿う断面図、(b)は同じく線B−Bに沿う断面図、(c)は同じく線C−Cに沿う断面図、(d)は同じく線D−Dに沿う断面図である。 図5および図6に示したノイズフィルタ1によって実現される等価回路図である。
符号の説明
1a,31 ノイズフィルタ
2,32 コンデンサ
3,33 第1の端面
4,34 第2の端面
5,35 第1の端子電極
6,36 第2の端子電極
7,37 ホット側リード線
8,12 第1の脚部
8a,38 ホット側入力端子
9,13 第2の脚部
9a,39 ホット側出力端子
10,14,40,44 中間部
11,41 アース側リード線
12a,42 アース側入力端子
13a,43 アース側出力端子
15a、45 第1のフェライトビーズ
16a、46 第2のフェライトビーズ
17a、47 第3のフェライトビーズ
18,48 貫通コンデンサ
18a,48a 内周電極
18b,48b 外周電極
38,42 第1の端部
39,43 第2の端部

Claims (2)

  1. 互いに平行に延びかつ相対向する第1および第2の端面を有し、前記第1の端面上に第1の端子電極が設けられ、前記第2の端面上に第2の端子電極が設けられた、チップ状のコンデンサと、
    互いに平行に延びる第1および第2の脚部ならびに前記第1および第2の脚部の各一方端間を連結する中間部を形成するようにそれぞれ全体としてU字状をなす、ホット側リード線およびアース側リード線と
    を備え、
    前記ホット側リード線は、前記第1および第2の脚部が前記第1および第2の端面に平行な方向に延びた状態で、前記中間部において前記第1の端子電極に電気的に接続され、かつ、前記第1の脚部においてホット側入力端子を構成し、前記第2の脚部においてホット側出力端子を構成し、
    前記アース側リード線は、前記第1および第2の脚部が前記第1および第2の端面に平行な方向に延びた状態で、前記中間部において前記第2の端子電極に電気的に接続され、かつ、前記第1の脚部においてアース側入力端子を構成し、前記第2の脚部においてアース側出力端子を構成し、
    前記ホット側リード線の前記ホット側入力端子を構成する前記第1の脚部を受け入れた状態で設けられた、筒状の第1のフェライトビーズと、
    前記ホット側リード線の前記ホット側出力端子を構成する前記第2の脚部を受け入れた状態で設けられた、筒状の第2のフェライトビーズと、
    前記アース側リード線の前記アース側入力端子を構成する前記第1の脚部を受け入れた状態で設けられた、筒状の第3のフェライトビーズと、
    前記ホット側リード線の前記ホット側出力端子を構成する前記第2の脚部上に位置し、その内周電極が前記ホット側リード線の前記第2の脚部に電気的に接続される、貫通コンデンサと、
    前記貫通コンデンサの外周電極と前記アース側リード線の前記第2の脚部とを電気的に接続する、グラウンドプレートと
    をさらに備え、
    前記第2のフェライトビーズは、前記貫通コンデンサに比べて、前記ホット側リード線の、前記第1の端子電極に電気的に接続される前記中間部により近い側に位置され、
    前記ホット側リード線および前記アース側リード線の各々の前記第1および第2の脚部の軸線に対して垂直方向の断面で見たとき、前記第2のフェライトビーズの断面積は、前記第1および第3のフェライトビーズのいずれの断面積より大きくされている、
    ノイズフィルタ。
  2. 相対向する第1および第2の端面を有し、前記第1の端面上に第1の端子電極が設けられ、前記第2の端面上に第2の端子電極が設けられた、チップ状のコンデンサと、
    その中間部において前記コンデンサの前記第1の端子電極に電気的に接続され、かつその第1の端部においてホット側入力端子を構成し、その第2の端部においてホット側出力端子を構成する、ホット側リード線と、
    その中間部において前記コンデンサの前記第2の端子電極に電気的に接続され、かつその第1の端部においてアース側入力端子を構成し、その第2の端部においてアース側出力端子を構成する、アース側リード線と
    記ホット側リード線の前記ホット側入力端子を構成する前記第1の端部側に前記ホット側リード線を受け入れた状態で設けられた、筒状の第1のフェライトビーズと、
    前記ホット側リード線の前記ホット側出力端子を構成する前記第2の端部側に前記ホット側リード線を受け入れた状態で設けられた、筒状の第2のフェライトビーズと、
    前記アース側リード線の前記アース側入力端子を構成する前記第1の端部側に前記アース側リード線を受け入れた状態で設けられた、筒状の第3のフェライトビーズと、
    前記ホット側リード線の前記ホット側出力端子を構成する前記第2の端部側に位置し、その内周電極が前記ホット側リード線に電気的に接続される、貫通コンデンサと、
    前記貫通コンデンサの外周電極と前記アース側リード線の前記第2の端部側とを電気的に接続する、グラウンドプレートと
    を備え、
    前記ホット側リード線に沿って、前記第1の端部から前記第2の端部に向かう方向に、前記第1のフェライトビーズ、前記コンデンサの前記第1の端子電極との接続箇所、前記第2のフェライトビーズ、および前記貫通コンデンサがこの順序で位置され、
    前記アース側リード線に沿って、前記第1の端部から前記第2の端部に向かう方向に、前記第3のフェライトビーズ、および前記コンデンサの前記第2の端子電極との接続箇所がこの順序で位置され、
    前記第2のフェライトビーズの軸線方向寸法は、前記第1および第3のフェライトビーズのいずれの軸線方向寸法より長くされている、
    ノイズフィルタ。
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