JP4875502B2 - カップ部を有する衣類 - Google Patents

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Description

この発明は、カップ部を有する衣類に関し、より詳細には、カップ部下縁の曲線に沿ってワイヤーが配設された衣類に関する。
ブラジャーやブラスリップ、ブラキャミソールなどのカップ部を有する衣類においては、着用者の乳房の形状を美しく保つために、カップ部下縁の曲線に沿ってワイヤーが配設されたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−89902号公報
しかしながら、このようなワイヤーを備えた従来の衣類においては、以下のような問題があった。
すなわち、この種の衣類におけるワイヤーは、カップ部の保形性を維持するために金属などの硬質な材料で構成される一方、ワイヤーの形状・寸法は、カップ部のサイズ等に合わせて製造段階で予め設定されていることから、着用者の体型や乳房の肉付きなどとワイヤーの形状とが合わないことがあり、このワイヤーによって着用者が痛みを感じたり、窮屈に感じたりする場合があった。
具体的には、この種の衣類のサイズは、一般に、乳房の頂点(トップバスト)のサイズと、乳房直下(アンダーバスト)のサイズの組み合わせによって特定されているが、着用者の体型は、たとえば、図7(a)に示すように、胴体の前後に厚みのある丸胴や、前後の厚みは薄いが左右に幅のある扁平胴といった個人差がある他、乳房の肉付きについても、図7(b)に示すように、肉付きの少ない円錐型、しずくのような形の釣鐘型、さらには、全体的に丸みのあるラウンド型など様々である。
そのため、トップバストとアンダーバストに基づいて衣類のサイズを合わせても、このような体型や乳房の肉付きなどの相違によって、ワイヤーの先端が胴部に食い込んだり、ワイヤー全体が胴部を圧迫したりするなどして、着用者に不快感を与える場合があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、着用者の体型等に合わせてワイヤーを容易に交換できるカップ部を有する衣類を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係るカップ部を有する衣類は、カップ部の下縁に保形用のワイヤーが備えられた衣類において、上記カップ部の裏面下縁に沿って保形用のワイヤーを収容するワイヤーループが縫着又は接着されるとともに、上記ワイヤーループの脇側の端部に上記ワイヤー抜差用の開口部が形成され、この開口部を通じて上記ワイヤーループ内に収容されるワイヤーの着脱交換が自在に構成され、上記ワイヤーループの開口部には該開口部からのワイヤーの着脱を妨げないように上記開口部を覆う被覆部材が配設され、この被覆部材が上記カップ部の裏面下縁からカップ部脇側縁にかけて配設されたリフトアップ用の部材によって構成されていることを特徴とする。
また、請求項に係るカップ部を有する衣類は、請求項に記載のカップ部を有する衣類において、上記ワイヤーとして形状の異なる複数のワイヤーが設定され、着用者の体型に合わせて上記ワイヤーループに装着するワイヤーを交換できるように構成されていることを特徴とする。
また、請求項に係るカップ部を有する衣類は、請求項に記載のカップ部を有する衣類において、上記ワイヤーとして、両端部の開き巾の異なるワイヤーが設定されていることを特徴とする。
また、請求項に係るカップ部を有する衣類は、請求項2または3に記載のカップ部を有する衣類において、上記ワイヤーとして、中心側の端部が外側に曲折されたワイヤーが設定されていることを特徴とする。
また、請求項に係るカップ部を有する衣類は、請求項2から4のいずれかに記載のカップ部を有する衣類において、上記ワイヤーとして、中心側から脇側にかけて、着用者の胸部に沿うような曲面を有するワイヤーが設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、カップ部の裏面下縁に沿って縫着又は接着されるワイヤーループの脇側の端部に、当該ワイヤーループに収容されたワイヤーを抜差しするための開口部が形成され、この開口部を通じて上記ワイヤーループ内に収容されるワイヤーの着脱交換が自在に構成されていることから、ワイヤーループ内に収容されているワイヤーの形状が体型に合わない場合には、ワイヤーループ内に収容されたワイヤーを抜き出して体型に合った形状のワイヤーに交換することができる。そのため、ワイヤーの先端が着用者の胴部に食い込んだり、胴部を圧迫したりすることがなく、着用者に不快感を与えることのない衣類を提供することができる。
また、本発明によれば、上記ワイヤーループの開口部に、該開口部からのワイヤーの抜差しを妨げないように上記開口部を覆う被覆部材が配設されるので、開口部からワイヤーが突出した場合でも、上記被覆部材によってワイヤーの端部が着用者の肌に直接当たることがない。そのため、交換可能に構成されたワイヤーによって着用者が傷つけられたり痛みを感じたりすることがない衣類を提供できる。
しかも、上記被覆部材をリフトアップ用の部材によって構成することにより、部品点数や製作の手間が増すことなく、ワイヤーの先端が胴部に食い込んだり胴部を圧迫したりすることのない衣類を安価に提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施形態1
図1は、本発明を1/2カップ(いわゆるハーフカップ)タイプのブラジャーに適用した場合を示しており、図1(a)は同ブラジャーの正面図を、図1(b)は同ブラジャーのカップ部の裏面部分拡大図を示している。
図1に示すように、この種のブラジャー1は、周知のように、一対のカップ部2,2と、これら一対のカップ部2,2の中心側どうしを連結する連結部3と、上記カップ部2,2の脇側縁から延設されるサイドパネル4,4と、肩ひも5,5とを主要部として構成されている。
ここで、上記カップ部2,2は、その表面がレース生地などの適宜の生地で装飾される一方、その裏面が不織布などの肌触りのよい適宜の生地で形成された略椀状の形態を有してなり、その裏面下縁には、カップ部2の形が崩れるのを防止するため(保形用)のワイヤー6(図1(b)参照)が備えられている。
具体的には、このワイヤー6は、カップ部2の裏面下縁に沿って縫着されるワイヤーループ7の内部に収容されている。ワイヤーループ7は、ワイヤー6をカップ部2の下縁に沿って所定の位置に配置させるととともに、ワイヤー6が着用者の肌に直接当たるのを防止するために設けられる部材であって、不織布などの肌触りのよい生地を筒状に形成することにより構成され、その内部にワイヤー6が収容される。
本発明は、このように構成されたブラジャー1において、上記ワイヤーループ7内に収容されるワイヤー6を着脱交換可能に構成したものである。
図2は、本発明に係るブラジャー1におけるワイヤー6の取り付け手順を示す説明図である。
ワイヤー6の取り付けにあたっては、まず、図2(a)に示すように、ワイヤーループ7をカップ部2の所定位置に縫着する。具体的には、本実施形態に示すようなハーフカップのブラジャー1の場合、ワイヤーループ7は、カップ部2の下縁に沿うように、その中心側の端部7aを上記連結部3の上端3aから数センチ程度(たとえば1.5cm程度)下げた位置に配置しつつ、脇側の端部7bがサイドパネル4の上端4aに達するような状態で縫製される。
そしてその際、このワイヤーループ7の少なくとも一端(本実施形態では中心側の端部7a)にワイヤー抜差用の開口部8が形成される。具体的には、本実施形態では、ワイヤーループ7の中心側の端部7aのみを残して、脇側の端部7bと長手方向側端部7c,7dとがカップ部2に縫着される。つまり、このワイヤーループ7は、中心側からワイヤー6を抜き差し可能に収容できる鞘のような状態でカップ部2に取り付けられている。
なお、図2においては、右側のカップ部2についてのみ図示したが、左側のカップ部2についてもこれと同様に、ワイヤーループ7の中心側の端部7aのみを残して他の端部7b,7c,7dとがカップ部2の裏面下縁に縫着される。
ここで、本実施形態において、ワイヤーループ7の中心側の端部7aを上記連結部3の上端3aから数センチ程度下げて縫製しているのは、後述する被覆部材9を装着した状態でもこの被覆部材9をめくってワイヤー6の抜差しが容易に行なえるように、被覆部材9の縫代10と開口部8との間に一定の間隔を形成させるためである。したがって、この下げ幅は、後述する被覆部材9の縫代10の状態(形状や位置など)に応じて適宜設計変更可能である。
このようにしてワイヤーループ7の縫着が完了すると、次に、このワイヤーループ7内にワイヤー6が収容される(図2(b)参照)。このワイヤー6の収容は、上記開口部8からワイヤー6の脇側の端部6bを挿入することにより行われる(図3参照)。これにより、ワイヤーループ7内にワイヤー6が収容され、上記ワイヤー6によりカップ部2の下縁部の形状が型崩れしないように保持される(ワイヤー6の詳細は後述する)。
なお、上記ワイヤー6は、カップ部2の下縁(換言すれば、上記連結部3の上端3aの近傍からサイドパネル4の上端4aの近傍にかけての曲線部分)の略全体にわたって配設されることから、本実施形態のように、ワイヤー6を抜差し可能に構成した場合、ワイヤー6の差込が十分でないと、ワイヤー6の中心側の端部6aが上記開口部8から露出する場合がある。つまり、上記開口部8が着用者の肌に面して開口されていると、同開口部8から突出したワイヤー6の端部6aが着用者の胸部に当たり、着用者に痛みを感じさせるおそれがある。
そのため、本実施形態においては、ワイヤー6をワイヤーループ7に収容した後に、上記開口部8を覆う被覆部材9を配設している(図2(c)参照)。
この被覆部材9は、上記開口部8から露出するワイヤー6の端部6aを覆うことによって、当該端部6aが着用者の胸部に直接当たらないようにするための部材である。そのため、この被覆部材9には、開口部8から突出したワイヤー6が突き抜けない程度の強度と、着用者が痛みや違和感を感じたりすることがないような肌触りとが求められる。本実施形態では、この被覆部材9として、内部に薄いスポンジなどの柔らかい部材が配され、表面に不織布などの丈夫で肌触りのよい生地が配された部材が用いられる。
そして、本実施形態においては、左右のカップ部2,2のそれぞれについて、中心側にワイヤーループ7の開口部8が形成されることから、この被覆部材9としては、これら左右の開口部8を被覆できるように、図2(c)に示すような略逆三角形の形をした部材が用いられている。
より詳細には、この被覆部材9は、上記左右の開口部8のやや上方にその上端縁9aが位置するように配置されるとともに、当該上端縁9aに沿って縫代10が形成される。つまり、この被覆部材9は、その上端縁部分(正確には、図1(b)に示すように、開口部8を囲み込むように上端縁9aとその両端一部)のみがカップ部2や連結部3に縫着され、下方部分は縫着せずに自由状態とされている。
しかして、このようにしてワイヤー6が取り付けられたブラジャー1においては、被覆部材9の下部をめくりあげることによってワイヤーループ7の開口部8(または、この開口部から突出したワイヤー6の端部6a)が視認可能に現れるので、この状態で、ワイヤー6の端部6aを開口部8から露出させ、露出したワイヤー6の端部6aをつまんで引き抜くことによりワイヤー6の取り外しが容易に行なえる。また、ワイヤー6を取り付ける際には、これとは反対に、被覆部材9をめくりあげてワイヤーループ7の開口部8を視認し、この状態で、同開口部8にワイヤー6を挿入する。したがって、この場合もワイヤー6の装着を容易に行なうことができる。
しかも、被覆部材9の上端縁部分が開口部8を囲みこむように縫着されているので、たとえ着用者が激しく動いたとしても、開口部8から露出したワイヤー6の端部6aが被覆部材9から外れて外部に突出することが防止され、同ワイヤー6の端部6aが着用者の肌と直接触れ合うことがない。
次に、本発明のブラジャー1に使用されるワイヤー6について図3に基づいて説明する。
図3は、同ブラジャー1において交換可能とされるワイヤー6の形状の一例を示す説明図である。
図3(a)は、標準タイプのワイヤー60を示している。この標準タイプのワイヤー60は、略U字形状を呈する薄い金属板材で構成されており、その全体がコーティング加工されるとともに、中心側及び脇側の両端部60a,60bにはそれぞれ保護用の塗装が施されている(図3(b)〜図3(d)に示すワイヤーについても同様である)。
この標準タイプのワイヤー60の具体的な形状(曲線の形状や両端部間の距離など)は、従来のブラジャーにおけるワイヤーと同様の手法によって設定される。つまり、この標準タイプのワイヤー60は、標準的な体型や肉付きなどを想定して、その具体的な形状が設定される。ただし、本実施形態では、その長さ(中心側端部60aから脇側端部60bまでの曲線部分の長さ)はワイヤーループ7の曲線部分の長さよりもわずかに(たとえば1cm程度)短く設定され、ワイヤーループ7内に収容した際にその端部(具体的には中心側の端部60a)が上記開口部8から突出しないように設定されている。
図3(b)は、ワイドタイプのワイヤー61を示している。このワイドタイプのワイヤー61は、ワイヤー自体の長さは上述した標準タイプのワイヤー60と同じであるが、両端部61a,61b間の間隔(両端部の開き巾)を標準タイプよりも所定長(たとえば0.8cm程度)だけ広く設定している(なお、図3(b)では、比較のため標準タイプのワイヤー60を一点鎖線で示す)。これは、たとえば着用者が扁平胴の場合、上述した標準的な体型等を考慮して設定された標準タイプのワイヤー60では、ブラジャー1の着用時に、ワイヤー60が体に食い込むなどの不具合が生じ得るため、そのようなことが起きないように設定したものである。
図3(c)は、フィットタイプのワイヤー62を示している。このフィットタイプのワイヤー62は、正面視においては上記標準タイプのワイヤー60と略同一の形状を呈するが、平面視においては図3(c)の平面図に示すように、中央部分が外側にわずかに(たとえば、0.6cm程度)突出するように湾曲させて形成されている(なお、図3(c)でも、比較のため標準タイプのワイヤー60を一点鎖線で示す)。これは、着用者が丸胴の場合、標準タイプのワイヤー60のように湾曲しないタイプのワイヤーではワイヤーが胴体に食い込みやすいので、胴体の曲線に合わせてワイヤーを湾曲させることで、ワイヤーの食い込みを防止するように設定したものである。
図3(d)は、先端加工タイプのワイヤー63を示している。この先端加工タイプのワイヤー63は、正面視においては上記標準タイプのワイヤー60と略同一の形状を呈するが、その中心側の端部63aから約1cm程度のところで先端が外側に(約0.5cm程度)曲折されて形成されている(なお、図3(d)においても、比較のため標準タイプのワイヤー60を一点鎖線で示す)。このワイヤー63は、釣鐘型やランド型のように着用者の肉付きがよい場合、標準タイプのワイヤー60ではワイヤーの中心側の端部が胸元に食い込みやすいので、そのようなことが起きないように設定したものである。
このように、本発明を適用したブラジャー1においては、上記ワイヤーループ7に収容するワイヤー6として、図3に示すような形状の異なる複数のワイヤー60〜63が設定されるので、ワイヤーループ7内に収容されているワイヤー6の形状が体型に合わない場合には、ワイヤーループ7内に収容されたワイヤー6(具体的には、上記ワイヤー60〜63のいずれか)を抜き出して体型に合った形状のワイヤー6に交換することができ、これにより、ワイヤー6により痛みや圧迫感を感じることがないブラジャー1を提供できる。
なお、このように複数種類のワイヤー60から63を設定する場合、最も標準的な標準タイプのワイヤー60を製造段階でワイヤーループ7内に仕込んでおき、このワイヤー60が着用者の体型に合わない場合に、その他のワイヤー61〜63のうちから体型に合ったものを適宜選択交換できるようにしておくのが好ましい。
実施形態2
次に、本発明の他の実施形態について図4から図6に基づいて説明する。
この第2の実施形態は、カップ部の裏面にリフトアップ用の部材を有するブラジャーに本発明を適用した場合を示している。なお、このリフトアップ用の部材を備えたブラジャー1′においても、一対のカップ部2,2と、これら一対のカップ部2,2の中心側どうしを連結する連結部3と、上記カップ部2,2の脇側縁から延設されるサイドパネル4,4と、肩ひも5,5とを主要部として構成され、カップ部2の裏面下縁には形崩れを防止するためのワイヤー6が備えられている点は上記実施形態1と同様である。したがって、構成が共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
ここで、図4(a)は3/4カップタイプのブラジャーの正面図を、図4(b)は同ブラジャーのカップ部の裏面部分拡大図を示している。この図4に示すように、カップ部2が乳房の上部までを包み込むように構成されたブラジャー1′においては、カップ部2の裏面にリフトアップ用の部材(リフトアップパネル10)を備えている場合がある(図4(b)参照)。
この種のリフトアップパネル10は、着用者の乳房を中心側に持ち上げてボリューム感を持たせるために用いられる部材であり、図示のように、カップ部2の下縁略中央部から肩ひも5が接続されるカップ部2の上端2aにかけての脇側部分に、略帯状のリフトアップパネル10をカップ部2の周縁に縫着することにより構成されている。換言すれば、この種のリフトアップパネル10は、肩ひも5が接続されたカップ部2の上端2aを用いてカップ部2の下縁を中心側に向かって吊り上げるように配設されている。
そして、このように配設されるリフトアップパネル10は、上記実施形態1における被覆部材9と同様に丈夫で肌触りのよい部材が好適に用いられるので、本実施形態においては、このリフトアップパネル10を上記被覆部材として用いている。そして、このようにリフトアップパネル10を被覆部材として用いることに伴って、ワイヤーループ7の取り付け位置や開口部8の位置等について改変が行われている。
具体的には、この実施形態2に示すブラジャー1′においては、まず、図5(a)に示すように、ワイヤーループ7は、カップ部2の下縁に沿うように、脇側の端部7bをサイドパネル4の上端4aから数センチ程度(たとえば2cm程度)下げた位置に配置しつつ、中心側の端部7aが上記連結部3の上端3aに達するような状態に縫着される。
具体的には、このワイヤーループ7の少なくとも一端(本実施形態では脇側の端部7b)にワイヤー抜差用の開口部8が形成されるように、ワイヤーループ7の脇側の端部7bのみを残して、中心側の端部7aと長手方向側端部7c,7dがカップ部2に縫着される。つまり、このワイヤーループ7は、脇側からワイヤー6を抜き差し可能に収容できる鞘のような状態でカップ部2に取り付けられる。
ここで、上記実施形態1とは反対の位置(ワイヤーループ7の脇側)に開口部8を形成しているのは、本実施形態では上記被覆部材として脇側に配されるリフトアップパネル10を用いるためである。また、そのサイドパネル下げ幅(開口部8の位置)を上記実施形態1よりもわずかに(約0.5cm程度)広く設定しているのは、被覆部材としてリフトアップパネル10を用いた場合、上記開口部8はリフトアップパネル10の奥まった位置に配置されることとなり、このままではワイヤー6の着脱交換作業が行ないにくくなるので、交換作業を行い易くするように間隔を広く設定するためである。
そして、このようにしてワイヤーループ7の縫着が完了すると、次に、このワイヤーループ7内にワイヤー6を収容する(図5(b)参照)。このワイヤー6の収容は、上記開口部8からワイヤー6の中心側の端部6aを挿入することにより行われる。これにより、ワイヤーループ7内にワイヤー6が収容され、上記ワイヤー6によりカップ部2の下縁部の形状が型崩れしないように保持される。
そして、ワイヤー6の装着が完了すると、次にワイヤーループ7に形成された開口部8を覆い隠すようにリフトアップパネル10を所定の位置に縫着する(図5(c)参照)。
しかして、このようにしてワイヤー6が取り付けられたブラジャー1′においては、リフトアップパネル10の中心側端部をめくりあげることによってワイヤーループ7の開口部8(または、この開口部から突出したワイヤー6の端部6b)が視認可能な状態で現れるので、ワイヤー6の端部6bを開口部8から露出させ、露出したワイヤー6の端部6bをつまんで引き抜くことによりワイヤー6の取り外しを容易に行なえる。また、ワイヤー6を取り付ける際には、リフトアップパネル10をめくりあげてワイヤーループ7の開口部8を視認し、この状態で、同開口部8にワイヤー6を挿入する。
なお、図6は、本実施形態に示すブラジャー1′において交換可能に使用されるワイヤー6を示している。この図6に示すワイヤー60′から63′は、上述した実施形態1におけるワイヤー60から63に比べて脇側が若干長くなるように設定されている以外は同様の形態を有している。すなわち、図6(a)は標準タイプのワイヤー60′を示し、また、図6(b)は、ワイドタイプのワイヤー61′を示している。さらに、図6(c)は、フィットタイプのワイヤー62′を、また、図6(d)は、先端加工タイプのワイヤー63′を示している。
ここで、これらワイヤー60′から63′が実施形態1のワイヤーよりも脇側を長く設定しているのは、上述した実施形態1ではカップ部2として1/2カップを用いたが、本実施形態では1/2カップよりも脇側の周縁が長い3/4カップを用いたからである。その他は実施形態1におけるワイヤー60から63と同様であるので説明を省略する。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、本発明をブラジャーに適用した場合を示したが、本発明はカップ部を有する衣類であれば、ブラジャー以外の衣類、たとえば、ブラスリップやブラキャミソールなど他の衣類にも適用可能である。
また、上述した実施形態では、本発明を1/2カップと3/4カップのブラジャーに適用した場合を示したが、本発明はこれらに限られず、たとえば5/8カップなど他のカップのブラジャーにも適用可能である。
さらに、上述した実施形態では、ワイヤーループ7がカップ部2に縫着される場合を示したが、ワイヤーループ7は位置がずれないようにカップ部2に装着されるのであれば、縫着以外の方法(たとえば、接着)によりカップ部2に取り付けることも可能である。
また、上述した実施形態では、ワイヤーループ7の中心側または脇側の一端のみを縫着しないことによって開口部8を形成する場合を示したが、開口部8はワイヤー6の抜き差しが可能な態様(つまり、ワイヤーループ7の一端に開口部8が形成されるもの)であれば、たとえば、ワイヤーループ7の全周を縫着し(または接着し)、ワイヤーループ7の先端付近を切開して開口部8を形成するように構成することも可能である。
また、上述した実施形態では、ブラジャー1,1′の製造にあたり、ワイヤー6をワイヤーループ7に収容した後に被覆部材7,10を縫着した場合について説明したが、先に被覆部材7,10を縫着した後にワイヤー6を装着するようにしてもよい。
本発明を1/2カップタイプのブラジャーに適用した場合を示す説明図であり、図1(a)は同ブラジャーの正面図、図1(b)は同ブラジャーのカップ部の裏面部分拡大図である。 同ブラジャーにおけるワイヤーの取り付け手順を示す説明図である。 同ブラジャーにおけるワイヤーの形状の一例を示す説明図である。 本発明を3/4カップのブラジャーに適用した場合を示す説明図であり、図4(a)は同ブラジャーの正面図、図4(b)は同ブラジャーのカップ部の裏面部分拡大図である。 同ブラジャーにおけるワイヤーの取り付け手順を示す説明図である。 同ブラジャーにおけるワイヤーの形状の一例を示す説明図である。 着用者の体型を分類した説明図であり、図7(a)は着用者の胴体の形状を、図7(b)は乳房の形状を示している。
1,1′ ブラジャー
2 カップ部
3 連結部
4 サイドパネル
5 肩ひも
6 ワイヤー
7 ワイヤーループ
8 開口部
9 被覆部材
10 リフトアップパネル

Claims (5)

  1. カップ部の下縁に保形用のワイヤーが備えられた衣類において、
    前記カップ部の裏面下縁に沿って保形用のワイヤーを収容するワイヤーループが縫着又は接着されるとともに、前記ワイヤーループの脇側の端部に前記ワイヤー抜差用の開口部が形成され、この開口部を通じて前記ワイヤーループ内に収容されるワイヤーの着脱交換が自在に構成され、
    前記ワイヤーループの開口部には該開口部からのワイヤーの着脱を妨げないように前記開口部を覆う被覆部材が配設され、この被覆部材が前記カップ部の裏面下縁からカップ部脇側縁にかけて配設されたリフトアップ用の部材によって構成されていることを特徴とするカップ部を有する衣類。
  2. 前記ワイヤーとして形状の異なる複数のワイヤーが設定され、着用者の体型に合わせて前記ワイヤーループに装着するワイヤーを交換できるように構成されていることを特徴とする請求項に記載のカップ部を有する衣類。
  3. 前記ワイヤーとして、両端部の開き巾の異なるワイヤーが設定されていることを特徴とする請求項に記載のカップ部を有する衣類。
  4. 前記ワイヤーとして、中心側の端部が外側に曲折されたワイヤーが設定されていることを特徴とする請求項2または3に記載のカップ部を有する衣類。
  5. 前記ワイヤーとして、中心側から脇側にかけて、着用者の胸部に沿うような曲面を有するワイヤーが設定されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のカップ部を有する衣類。
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