JP4874899B2 - バイオセンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、検体中の基質成分量を測定することによって定量分析できるバイオセンサ、及びその製造方法に関する。
従来から、検体の血糖値等を測定するバイオセンサが案出されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。このバイオセンサによれば、供給口から導入された血液等に反応部が反応した時の作用電極及び対向電極間の電流値を測定することによって、血糖値等を測定できる。
特公平08−01208号公報 国際公開第2004/017057号パンフレット
バイオセンサによる血糖値等の測定時には、バイオセンサが計測表示器のセンサ取り付け開口部に挿入されることとなるが、バイオセンサは消耗品であるため、測定後には、計測表示器から取り外されて、廃棄処分される。
ここで、測定後にバイオセンサを計測表示器から取り外す作業は、人の手によってバイオセンサを把持しながら行われていたため、バイオセンサに付着した血液から感染症に罹患する恐れがあり、バイオセンサの取り外し作業は、手袋をして行う等、細心の注意を払って行われていた。
また、近年の技術開発によって小型化が進んだバイオセンサでは、バイオセンサに付着した血液等が手に付着する危険性が一段と高まったのに加え、バイオセンサの計測表示器への取り付けや取り外しといった作業性、取扱性も悪化している。特に、高齢者や指先での細かい作業を苦手とする人にとっては、小型のバイオセンサを計測表示器に取り付ける作業や、手に血液等が付着することなくバイオセンサを取り外す作業は、困難を極める。
更に、バイオセンサの需要が高まる中、より低コストで効率よく製造できるバイオセンサの製造方法が求められている。
そこで本願発明者は、上記の問題点に鑑み、計測表示器への取り付け及び取り外し作業を容易に行うことができ、また、取り外し作業の際には、バイオセンサに付着した血液等が手に付着し難いバイオセンサ及びその製造方法を提供するべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に至ったのである。
即ち、本発明のバイオセンサの製造方法は、検体中の基質成分量を測定するバイオセンサの製造方法であって、絶縁体から成る基板上に一定間隔を空けて作用電極及び対向電極を設け、該作用電極及び対向電極上に反応部を設けた後、検体を該反応部まで導入する供給口を設ける、センサ部の形成工程、絶縁体から成り、折り曲げ部を備える支持基板上に、該折り曲げ部近傍から該支持基板縁部まで一定間隔を空けて支持部側作用電極及び支持部側対向電極を設ける、支持部の形成工程、前記作用電極及び対向電極を、前記支持部側作用電極及び支持部側対向電極に各々接続し、且つ前記センサ部を、前記折り曲げ部に交差するようにして前記支持部に装着する装着工程、を含むことを特徴とする。
また、かかるバイオセンサの製造方法において、前記支持部の形成工程は、前記折り曲げ部に接する位置、又は前記折り曲げ部に交差する位置において、前記支持基板に開口を設ける工程を含み、前記装着工程において、前記供給口を前記開口内に突出させた状態で前記センサ部が前記支持部に装着されることを特徴とする。
更に、本発明のバイオセンサは、前記バイオセンサの製造方法によって製造されることを特徴とする。
本発明のバイオセンサの製造方法により製造されるバイオセンサによると、検体中の基質成分量の測定時には、支持基板を折り曲げ部で折り曲げることによって、センサ部が備える供給口が支持基板から突出した状態となるため、支持基板が測定作業の妨げとなることはなく、供給口への血液等の点着を容易に行い得る。一方、測定後は、供給口を含むセンサ部が支持基板の外周縁部内に収められるため、バイオセンサを計測表示器から取り外す際、バイオセンサに付着した血液等の手への付着を防止し得る。従って、センサ部に付着した血液から感染症に罹患すること等を予防できる。
また、本発明により製造されるバイオセンサは、その構造上、容易に血液等の手への付着、感染症の予防等が図られるため、医療現場等における測定作業の効率化、バイオセンサの取扱性向上等も図られる。
更に、本発明により製造されるバイオセンサは、小型のセンサ部が支持部に装着されて構成されているため、バイオセンサの計測表示器への取り付け及び取り外し作業を容易に行うことができ、特に高齢者や指先での細かい作業を苦手とする人等にとって、取扱性や測定作業の作業性等を向上することができる。
また更に、本発明のバイオセンサの製造方法では、センサ部及び支持部を別々に製造した後、支持部における所定の位置にセンサ部を装着するため、上記の効果が得られるバイオセンサを低コストで効率的に製造することができる。
以下、本発明のバイオセンサ、及びこのバイオセンサの製造方法の実施形態について、図面に基づき説明する。図1(a)及び(b)に示した本実施の形態に係るバイオセンサ10は、検体中の基質成分量を測定するバイオセンサであって、センサ部12と支持部14とを含んで構成されている。
センサ部12は、絶縁体から成る基板16、基板16上に設けられた作用電極18、作用電極18と一定間隔を空けて設けられた対向電極20、作用電極18及び対向電極20上に設けられた反応部22、及び血液や尿等の検体を反応部22まで導入する供給口24、を含んで構成されており、反応部22が供給口24から導入された検体に反応することにより、検体中の基質成分量(例えば、血糖値等)を測定することができる。
支持部14は、絶縁体から成り、折り曲げ部27を備える支持基板26、支持基板26上に、折り曲げ部27近傍から支持基板26の縁部(=支持基板縁部26a)まで延びる支持部側作用電極30、及び同じく支持基板26上に、支持部側作用電極30と一定間隔を空けて、折り曲げ部27近傍から支持基板縁部26aまで延びる支持部側対向電極32、を備えている。なお、折り曲げ部27は、支持基板26が折り曲げられる箇所であって、本実施形態では、図4に示したように、折り曲げ部27において支持基板26が折り曲げられることとなる。折り曲げ部27の作用効果については後述する。また、本願において、「折り曲げ部近傍」には折り曲げ部の位置も含まれるものとする。
本実施形態のバイオセンサ10は、センサ部の形成工程を経て得られるセンサ部12を、支持部の形成工程を経て得られる支持部14に、装着工程において装着することにより製造される。
センサ部の形成工程では、図3に示したように、まず基板16上に一定間隔を空けて並行に、帯状をなす作用電極18及び対向電極20を設け(図3(a))、作用電極18及び対向電極20上に反応部22を設けた後、検体を反応部22まで導入する供給口24を設けることによって、センサ部12が得られる(図2、図3(b))。供給口24は、基板16上にスペーサ34を介して装着されたカバー36の先端縁36aと、基板16の先端縁16aとによって形成される。即ち、スペーサ34によって先端縁36aと先端縁16aとの間に生じた隙間により供給口24が形成される。供給口24から導入された血液等の検体は、十分な量であれば、毛細管現象によってスペーサ34の先端縁34aまで到達することが可能である。
支持部の形成工程では、絶縁体から成り、折り曲げ部27を備える支持基板26上に、折り曲げ部27近傍から支持基板縁部26aまで一定間隔を空けて並行に、帯状をなす支持部側作用電極30及び支持部側対向電極32を設けることによって、支持部14が得られる。なお、本実施形態では、折り曲げ部27に、支持基板26の折り曲げを容易とするための切り込み27aも形成される。
ここで、センサ部12における基板16、及び支持部14における支持基板26を構成する絶縁体は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、脂肪族ユニット及び芳香族ユニットから成る生分解性ポリエステル樹脂等のポリエステル系樹脂シート、より耐熱性、耐薬品性、強度等に優れるポリアミドイミドシート、ポリイミドシート等のプラスチックシート、セラミック等の無機系基板等である。
また、作用電極18、対向電極20、支持部側作用電極30、及び支持部側対向電極32は、基板16又は支持基板26上に、例えば白金、金、ニッケル、パラジウム、インジウム−スズ酸化物等の良電導体によって形成される。これら作用電極18等の形成方法としては、ホットスタンピングが考えられる。真空蒸着又はスパッタリングによる方が微細な電極パターンを精度良く形成できるので好ましい。スパッタリングの場合は、電極形成外をマスキングすることで一挙に形成できる。
更に、反応部22は、酸化還元酵素及び電子受容体を含んで構成される。例えば、酸化還元酵素及び電子受容体を含む液体状の材料を塗布して乾燥させることにより構成される。酸化還元酵素は、例えば、グルコースを測定する場合には、グルコースオキシダーゼが挙げられる。グルコースオキシダーゼは、グルコースと反応して、グルコン酸及び過酸化水素が生成する。また、アルコール値を測定する場合には、アルコールオキシダーゼ又はアルコールデヒドロゲナーゼを使用する。また、乳酸を測定する場合には、乳酸オキシダーゼ又は乳酸デヒドロゲナーゼを使用する。また、尿酸を測定する場合には、ウリカーゼを使用する。一般には酵素の酸化還元を促進させる無機又は有機の微細粉末状化合物である。例えば、フェリシアン化アルカリ金属塩(特にフェリシアン化カリウム金属塩が好ましい。)、フェロセン又はそのアルキル置換体、p−ベンゾキノン、メチレンブルー、β−ナフトキノン−4−スルホン酸カリウム、フェナジンメトサルフェート、2、6−ジクロロフェノール−インドフェノール等が挙げられる。フェリシアン化アルカリ金属塩、フェロセン系が、電子移動媒体としての働きが安定しており、水、アルコール類、又はこれら混合溶媒等の水性溶媒に良く溶けるため、電子受容体として有効に作用する。
そして、本実施形態のバイオセンサ10は、装着工程において、センサ部の形成工程を経て得られたセンサ部12を、支持部の形成工程を経て得られた支持部14に装着することによって得られる。この装着工程では、センサ部12に設けられた作用電極18及び対向電極20が、支持部14に設けられた支持部側作用電極30及び支持部側対向電極32に各々接続されると共に、センサ部12が折り曲げ部27に交差するような状態で支持部14に装着される。つまり、センサ部12は、このセンサ部12が備える供給口24を、支持基板26上において、折り曲げ部27から支持基板縁部26aと反対側(=先端部29)方向に突出させた状態で、支持部14に装着される。
以上のセンサ部の形成工程、支持部の形成工程、及び装着工程を経て得られたバイオセンサ10は、血糖値等の基質成分量を測定する際、不図示の計測表示器が備えるセンサ取り付け開口部に挿入される。以下に、このバイオセンサ10を使用して血糖値を測定する場合の作用について説明する。
血糖値の測定者は、まず、バイオセンサ10における支持部14の支持基板縁部26a側を、計測表示器(不図示)のセンサ取り付け開口部に挿入する。次に、支持基板26を、折り曲げ部27で折り曲げて、図4に示したように、センサ部12における供給口24を支持基板26から突出させる。具体的には、支持基板26の先端部29側を、折り曲げ部27で支持基板縁部26a側に折り曲げる。供給口24は、折り曲げ部27より支持基板26の先端部29側に突出させているため、折り曲げ部27で支持基板26を折り曲げることによって、折り曲げ部27より支持基板26の先端部29側へ突出していた供給口24は、支持基板26の外周縁部から突出した状態となる。
上記のようにして、センサ部12の供給口24を支持基板26から突出させた状態で、針等を指先に突刺して出た血液を供給口24に点着する。供給口24に点着した血液は、基板16とカバー36との隙間を毛細管現象によって、作用電極18及び対向電極20に沿ってスペーサ34の先端縁34aに向って流動する。そして、反応部22において酵素反応させ、その際の電気化学変化を作用電極18及び対向電極20で検出することによって血糖値が測定され、測定結果が計測表示器に表示される。
血糖値の測定後は、折り曲げ部27で折り曲げていた支持基板26の先端部29側を元の状態に戻す。そして、元に戻された支持基板26の先端部29側を把持して、バイオセンサ10を計測表示器のセンサ取り付け開口部から取り外すことによって、一連の血糖値測定作業が終了する。
以上のように、本実施形態のバイオセンサ10によると、血糖値等の基質成分量の測定時には、支持基板26を折り曲げ部27で折り曲げることによって、供給口24が支持基板26から突出した状態となるため、支持基板26が測定作業の妨げとなることはなく、従来のバイオセンサと同様、供給口24への血液等の点着を容易に行い得る。一方、測定後は、供給口24を含むセンサ部12が支持基板26の外周縁部内に収められるため、バイオセンサ10を計測表示器から取り外す際、供給口24付近に付着した血液等の手への付着を防止し得る。従って、バイオセンサ10に付着した血液から感染症に罹患すること等を予防できる。
また、センサ部12におけるカバー36は、供給口24からスペーサ34の先端縁34aに向って流動する血液等を視認できるように透明なものが採用されるが、使用済みのバイオセンサ10を廃棄する際、センサ部12に付着した血液等が支持基板26で覆われて視認できなくなるため、廃棄時の不快感を解消することができる。
更に、バイオセンサ10の構造上、従来のバイオセンサに比べて、容易に血液等の手への付着、感染症の予防等が図られるため、医療現場等における測定作業の効率化、バイオセンサ10の取扱性向上等も図られる。
また、本実施形態のバイオセンサ10は、小型のセンサ部12が支持部14に装着されて構成されているため、バイオセンサ10の計測表示器への取り付け及び取り外し作業を容易に行うことができ、特に高齢者や指先での細かい作業を苦手とする人等にとって、従来のバイオセンサに比較して、取扱性や測定作業の作業性等を向上することができる。
また更に、本実施形態のバイオセンサ10の製造方法では、センサ部12及び支持部14を別々に製造した後、支持部14における所定の位置にセンサ部12を装着するため、上記の種々の効果が得られるバイオセンサ10を低コストで効率的に製造することができる。
以上に例示した本発明の実施形態に係るバイオセンサ10及びその製造方法は、本発明の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。例えば、支持基板26における折り曲げ部27の位置は、図1及び図4に示した位置に限定されない。上述の通り、本発明における折り曲げ部は、基質成分量の測定時に支持基板が折り曲げられる箇所を意味している。従って、図5(a)に示した折り曲げ部31のように、センサ部12に交差する方向に設けられていれば、支持部14の長手方向に対して斜め方向に形成されてもよい。この折り曲げ部31によって支持部14における支持基板26を折り曲げた場合も、センサ部12が折り曲げ部31に交差するようにして支持部14に装着されていることによって、センサ部12の供給口24は支持基板26の外周縁部から突出した状態となり、基質成分量の測定時、供給口24への血液等の点着が支持基板26によって妨げられることはない。
また、上記の実施形態において、折り曲げ部27には、容易に折り曲げ可能とするための切り込み27aを予め形成したが、本発明のバイオセンサは、図5(b)(c)に示したバイオセンサ10a、10bのように、敢えて折り曲げ部に切り込みを設けずとも、所定の位置で折り曲げ容易とした支持部を備える態様であってもよい。図5(b)に示したバイオセンサ10aが備える支持部14aにおいて、支持基板40の側縁部43、43’に、各々凹み44、44’が設けられている。従って、支持基板40を折り曲げようとした際には、支持基板40の側縁部43、43’に設けられた凹み44、44’を結ぶ折り曲げ部41が誘発されることとなり、結果として、折り曲げ部41に交差するようにして支持部14aに装着されていたセンサ部12の供給口24を、支持基板40の外周縁部から突出させることができる。
図5(c)に示したバイオセンサ10bが備える支持部14bは、支持基板46の先端部49側に膨部48が形成され、支持基板46における膨部48とそれ以外の部分との境界線47に交差するようにして、且つ供給口24を膨部48側へ突出させた状態で、センサ部12が支持部14bに装着されている。従って、支持基板46を折り曲げようとした際には、境界線47において折り曲げ部45が誘発されることとなり、結果として、折り曲げ部45に交差するようにして支持部14bに装着されていたセンサ部12の供給口24を、支持基板46の外周縁部から突出させることができる。
また更に、図6に示したバイオセンサ10cにおける支持部14cのように、支持基板50がその長手方向の途中で垂直方向に屈曲したL字形状、或いは斜め横方向に屈曲、又は湾曲した形状等であってもよい。
以上に例示した本発明の実施形態に係るバイオセンサ10、10a〜10cは、本発明の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。図7(a)及び(b)に示した本発明の他の実施形態に係るバイオセンサ10dは、検体中の基質成分量を測定するバイオセンサであって、上記バイオセンサ10と同様、センサ部12と支持部14dとを含んで構成されている。なお、以下において、前出の符号と同一符号が付された部材等については、説明を省略する。
本実施形態のバイオセンサ10dにおける支持部14dの形成工程では、折り曲げ部27に接する位置において、支持基板28に開口25が設けられる。そして、折り曲げ部27、即ち開口25の縁部(=開口縁部25a)から支持基板28の縁部(=支持基板縁部28a)まで一定間隔を空けて並行に、各々帯状をなす支持部側作用電極30及び支持部側対向電極32が設けられる。
この支持部の形成工程を経て得られた支持部14dには、続く装着工程においてセンサ部12が装着される。具体的には、センサ部12に設けられた作用電極18及び対向電極20が、支持部14dに設けられた支持部側作用電極30及び支持部側対向電極32に各々接続されると共に、センサ部12が折り曲げ部27に交差するような状態、換言すればセンサ部12に設けられた供給口24を開口25内に突出させた状態で、センサ部12が支持部14dに装着され、本実施形態のバイオセンサ10dが得られる。
本実施形態のバイオセンサ10dは、血糖値等の基質成分量を測定する際、不図示の計測表示器が備えるセンサ取り付け開口部に挿入される。以下に、このバイオセンサ10dを使用して血糖値を測定する場合の作用について説明する。
血糖値の測定者は、まず、バイオセンサ10dにおける支持部14dの支持基板縁部28a側を、計測表示器(不図示)のセンサ取り付け開口部に挿入する。次に、支持基板28を、開口縁部25aに沿った折り曲げ部27で折り曲げて、図8に示したように、センサ部12における供給口24を支持基板28から突出させる。具体的には、支持基板28における支持基板縁部28aと反対側の縁部である先端部29側を、折り曲げ部27で支持基板縁部28a側に折り曲げる。供給口24は開口25内に突出し、折り曲げ部27(開口縁部25a)が供給口24より支持基板縁部28a側に位置しているため、折り曲げ部27で支持基板28を折り曲げることによって、折り曲げ部27より支持基板28の先端部29側に設けられた開口25内に突出していた供給口24は、支持基板28の外周縁部から突出した状態となる。なお、支持基板28の折り曲げ方向は特に限定されず、図示した方向と反対側、即ちセンサ部12が装着された側に折り曲げられてもよい。
上記のようにして、センサ部12の供給口24を支持基板28から突出させた後は、上記実施形態のバイオセンサ10と同様にして血糖値が測定される。血糖値の測定後は、折り曲げ部27で折り曲げていた支持基板28の先端部29側を元の状態に戻す。そして、元に戻された支持基板28の先端部29側を把持して、バイオセンサ10dを計測表示器のセンサ取り付け開口部から取り外すことによって、一連の血糖値測定作業が終了する。
以上のように、本実施形態のバイオセンサ10dによっても、血糖値等の基質成分量の測定時には、供給口24が支持基板28から突出した状態となるため、支持基板28が測定作業の妨げとなることはなく、従来のバイオセンサと同様、供給口24への血液等の点着を容易に行い得る。一方、測定後は、供給口24を含むセンサ部12が支持基板28の外周縁部内に収められるため、バイオセンサ10dを計測表示器から取り外す際、センサ部12に付着した血液等の手への付着を防止し得る。従って、センサ部12に付着した血液から感染症に罹患することを予防できる。
また、本実施形態のバイオセンサ10dの製造方法においても、センサ部12及び支持部14dを別々に製造した後、支持部14dにおける所定の位置にセンサ部12が装着されるため、上記の効果が得られるバイオセンサ10dを低コストで効率的に製造することができる。
以上に例示した本実施形態に係るバイオセンサ10dは、本発明の技術的思想を実質的に限定するものと解してはならない。例えば、支持部の形成工程において、開口25が設けられる位置は、図7及び図8に示したような折り曲げ部27に接する位置に限定されず、折り曲げ部に交差する位置に設けられてもよい。換言すれば、支持基板28が備える折り曲げ部の位置は、図7に示したバイオセンサ10dのように、支持基板28に設けられた開口25の開口縁部25aと一致する位置であってもよく、図9(a)に示した折り曲げ部33a、33bのように、開口25と交差する箇所に位置していてもよい。開口25が折り曲げ部33a、33bに交差する位置に設けられ、装着工程において、この開口25内であって、且つ折り曲げ部33a、33bから支持基板28の先端部29側に供給口24を突出させた状態でセンサ部12が支持部14dに装着されることによって、支持基板28を折り曲げ部33a等で折り曲げた際には、供給口24が支持基板28の外周縁部から突出した状態となり、基質成分量の測定時、供給口24への血液等の点着が支持基板28によって妨げられることはない。
また、図9(b)(c)に示したバイオセンサ10e、10fのように、所定の位置で折り曲げ容易とした支持部を備える態様であってもよい。図9(b)に示したバイオセンサ10eが備える支持部14eにおいて、支持基板60の側縁部43、43’には、各々凹み44、44’が設けられている。そして、この凹み44、44’を結ぶ線に交差する位置に開口25が設けられ、この開口25内にセンサ部12の供給口24を突出させた状態で、センサ部12が支持部14eに装着されている。従って、支持基板60を折り曲げようとした際には、支持基板60の側縁部43、43’に設けられた凹み44、44’を結ぶ折り曲げ部61が誘発されることとなり、結果として、開口25内に突出していた供給口24を、支持基板60の外周縁部から突出させることができる。
図9(c)に示したバイオセンサ10fが備える支持部14fは、支持基板62の先端部69側に膨部48が形成され、支持基板62における膨部48とそれ以外の部分との境界線63に交差する位置に開口25が設けられている。そして、この開口25内に供給口24を突出させた状態で、センサ部12が支持部14fに装着されている。従って、支持基板62を折り曲げようとした際には、境界線63において折り曲げ部64が誘発されることとなり、結果として、開口25内に突出していた供給口24を、支持基板62の外周縁部から突出させることができる。
また、図6に示した実施形態において、折り曲げ部27を開口縁部とする開口が設けられてもよく、或いは折り曲げ部27に交差する位置に開口が設けられてもよい。即ち、本発明における支持部の正面視形状は、バイオセンサ10、10a、10d、10eのような四角形状に限定されず、バイオセンサ10b、10fにおける支持基板46、62のように、四角形と円形とを組み合わせた形状、四角形と楕円形、扇形、その他の多角形とを組み合わせた形状等、何れであってもよい。更には、図6に示したバイオセンサ10cにおける支持部14cのように、支持基板が、その長手方向において屈曲、或いは湾曲した形状であってもよい。
また、センサ部における作用電極及び対向電極の形状、センサ部及び支持部に設けられる電極数等も特に限定されず、支持部へのセンサ部の装着方法も、溶着、接着、粘着等、特に限定されない。
更に、本発明のバイオセンサの製造方法において、センサ部及び支持部は、各々の形成工程において、連続する基板及び支持基板上に電極等を設けた後、個々に分断することによって形成されてもよく、或いはセンサ部及び支持部が個々に形成されてもよい。また、装着工程においても、一連のセンサ部と支持部とを装着した後、個々のバイオセンサに分断されてもよく、個々のセンサ部と支持部とを個別に装着されてもよい。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、当業者の創意と工夫により、適宜に改良、変更又は追加をしながら実施できる。
(a)は本発明の一実施形態に係るバイオセンサの正面図、(b)は(a)におけるA−A’断面図である。 図1におけるセンサ部の拡大正面図である。 図2に示したセンサ部の組み立て方法の説明図であり、(a)は反応部を設ける前の正面図、(b)はスペーサ及びカバーを設ける状態を示す正面図である。 図1に示したバイオセンサを折り曲げ部で折り曲げた状態を示す断面図である。 (a)〜(c)は本発明の他の実施形態に係るバイオセンサを示す正面図である。 本発明の他の実施形態に係るバイオセンサを示す正面図である。 (a)は本発明の他の実施形態に係るバイオセンサの正面図、(b)は(a)におけるB−B’断面図である。 図7に示したバイオセンサを折り曲げ部で折り曲げた状態を示す断面図である。 (a)〜(c)は本発明の他の実施形態に係るバイオセンサを示す正面図である。
符号の説明
10、10a〜10f:バイオセンサ
12:センサ部
14、14a〜14f:支持部
16:基板
18:作用電極
20:対向電極
22:反応部
24:供給口
25:開口
25a:開口縁部
26、28、40、46、50、60、62:支持基板
26a、28a:支持基板縁部
27、31、33a、33b、41、45、61、64:折り曲げ部
30:支持部側作用電極
32:支持部側対向電極

Claims (3)

  1. 検体中の基質成分量を測定するバイオセンサの製造方法であって、
    絶縁体から成る基板上に一定間隔を空けて作用電極及び対向電極を設け、該作用電極及び対向電極上に反応部を設けた後、検体を該反応部まで導入する供給口を設ける、センサ部の形成工程、
    絶縁体から成り、折り曲げ部を備える支持基板上に、該折り曲げ部近傍から該支持基板縁部まで一定間隔を空けて支持部側作用電極及び支持部側対向電極を設ける、支持部の形成工程、
    前記作用電極及び対向電極を、前記支持部側作用電極及び支持部側対向電極に各々接続し、且つ前記センサ部を、前記折り曲げ部に交差するようにして前記支持部に装着する装着工程、
    を含むことを特徴とする、バイオセンサの製造方法。
  2. 前記支持部の形成工程が、前記折り曲げ部に接する位置、又は前記折り曲げ部に交差する位置において、前記支持基板に開口を設ける工程を含み、
    前記装着工程において、前記供給口を前記開口内に突出させた状態で前記センサ部が前記支持部に装着される、請求項1に記載のバイオセンサの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の製造方法によって製造されるバイオセンサ。
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