JP4872836B2 - 情報処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、ステレオカメラから取得した2つの画像情報から対応点を探索する技術に関する。
ステレオカメラにおいて、異なる視点から撮影した2つの画像上の各座標点を相互に対応付けし、得られた対応関係から三角測量の原理に基づいて、各座標点の3次元位置を算出する方法が知られている。
例えば、一方の画像(基準画像)上に設定されたウィンドウ内の画像と、このウィンドウと同サイズで他方の画像(参照画像)上に複数設定される各ウィンドウ内の画像との類似度(相関値;COR)を求め、類似度が最も高くなる参照画像上のウィンドウ位置を特定することにより、2つの画像間の対応点を探索する方法がある。このような対応点探索方法を用いれば、ステレオカメラで得られた撮像画像において、その画像上の各点に関する3次元位置の取得が可能となる。
上述のような手法に関しては、近年、ロバストかつ高精度な対応付けが可能な位相限定相関法(POC;Phase Only Correlation)による対応点探索が注目を集めている。この手法は、画像の振幅成分を取り除いて、画像の位相成分のみで相関演算を行うので、輝度変動やノイズに影響されにくい手法である。
特許文献1では、POCを用いて、画像中の目標物体までの距離を測定できることを開示している。さらに、POCを画像間の各座標点の対応付けに利用したものとして、非特許文献1がある。
特開平10−134196号公報 Kenji TAKITA, et al., "High-Accuracy Subpixel Image Registration Based on Phase-Only Correlation", IEICE TRANS. FUNDAMENTALS, VOL.E86-A, NO.8 AUGUST 2003
特許文献1に開示された技術では、画像の距離測定対象部分に1つだけウィンドウを設定することを想定しているので、処理時間については問題視されていないが、非特許文献1にあるように、画像間の各座標点の対応付けを行った場合、非常に処理時間が掛かるという問題がある。
このような問題に対して、ステレオカメラをメカ的に略平行に配置する(或いは、画像処理で略平行配置の画像を得る)ことで、基準画像上の座標点に対応する参照画像上での対応位置は、基線長に略平行な方向にあるので、例えばSAD(Sum of Absolute Differences;差分絶対値和)法等を用いて高速に処理を行うことが可能である。
しかしながら、ステレオカメラ設置当初は略平行に配置されていたとしても、経年変化等で平行配置がずれた場合、精度が大きく低下してしまうという課題がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、画像間の座標点を高速かつ高精度に対応付ける技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、の発明は、異なる視点から撮像し取得された第1画像及び第2画像に関する処理を行う情報処理システムであって、前記第1画像上で指定される指定点に対応する前記第2画像上の第1対応点を、前記第2画像のうちの前記指定点に対応する位置を通り、かつ予め定められた方向に対応する第1基準方向に沿った線上で探索して特定する第1特定手段と、前記第2画像のうちの前記第1対応点を通り、かつ前記第1基準方向に略垂直な第2基準方向に沿った線上で探索して、前記指定点に対応する前記第2画像上の第2対応点を特定する第2特定手段と、前記第2画像のうちの前記第2対応点を通り、かつ前記第1基準方向に沿った線上で探索して、前記指定点に対応する前記第2画像上の第3対応点を特定する第3特定手段とを備え、前記第1ないし第3特定手段は、前記指定点を包含する第1ウィンドウを前記第1画像上に設定する第1ウィンドウ設定手段と、前記第1ウィンドウと略同一サイズの1又は複数の第2ウィンドウを前記第1対応点、前記第2対応点及び前記第3対応点を探索する探索方向に沿って前記第2画像上に設定する第2ウィンドウ設定手段と、前記第1ウィンドウと前記第2ウィンドウとの間の相関値を算出する相関値算出手段とを有し、前記相関値算出手段によって算出された相関値に基づいて前記第1対応点、前記第2対応点及び前記第3対応点を特定し、前記第3特定手段は、前記第2ウィンドウがサブピクセル単位で設定された場合には、前記第2画像の画素データに基づく補間処理により、前記第2ウィンドウ内の画像の画素値を算出する補間手段を更に有する。
の発明は、異なる視点から撮像し取得された第1画像及び第2画像に関する処理を行う情報処理システムであって、前記第1画像上で指定される指定点に対応する前記第2画像上の第1対応点を、前記第2画像のうちの前記指定点に対応する位置を通り、かつ予め定められた方向に対応する第1基準方向に沿った線上で探索して特定する第1特定手段と、前記第2画像のうちの前記第1対応点を通り、かつ前記第1基準方向に略垂直な第2基準方向に沿った線上で探索して、前記指定点に対応する前記第2画像上の第2対応点を特定する第2特定手段と、前記第2画像のうちの前記第2対応点を通り、かつ前記第1基準方向に沿った線上で探索して、前記指定点に対応する前記第2画像上の第3対応点を特定する第3特定手段とを備え、前記第1ないし第3特定手段は、前記指定点を包含する第1ウィンドウを前記第1画像上に設定する第1ウィンドウ設定手段と、前記第1ウィンドウと略同一サイズの1又は複数の第2ウィンドウを前記第1対応点、前記第2対応点及び前記第3対応点を探索する探索方向に沿って前記第2画像上に設定する第2ウィンドウ設定手段と、前記第1ウィンドウと前記第2ウィンドウとの間の相関値を算出する相関値算出手段とを有し、前記相関値算出手段によって算出された相関値に基づいて前記第1対応点、前記第2対応点及び前記第3対応点を特定し、前記第1ウィンドウは、前記探索方向に対応する方向に長さをもつ1次元ウィンドウであり、前記第2ウィンドウは、前記探索方向に長さをもち、かつ前記第1ウィンドウと略同一サイズの1次元ウィンドウであり、前記第1画像上に含まれ、前記指定点を包含して前記探索方向に対応する方向に長さをもつ第1の1次元ウィンドウ内の画像と、前記第1の1次元ウィンドウに前記探索方向に略垂直な方向で隣接する1以上の第2の1次元ウィンドウ内の画像とを用いたフィルタ処理により、前記第1ウィンドウ内の画像の画素値を算出する第1画素値算出手段と、前記第2画像上に含まれ、前記探索方向に長さをもち、かつ前記第1ウィンドウと略同一サイズの第3の1次元ウィンドウ内の画像と、前記第3の1次元ウィンドウに前記探索方向に垂直な方向で隣接する1以上の第4の1次元ウィンドウ内の画像とを用いたフィルタ処理により、前記第2ウィンドウ内の画素値を算出する第2画素値算出手段とを更に備える。
の発明は、異なる視点から撮像し取得された第1画像及び第2画像に関する処理を行う情報処理システムであって、前記第1画像上で指定される指定点に対応する前記第2画像上の第1対応点を、前記第2画像のうちの前記指定点に対応する位置を通り、かつ予め定められた方向に対応する第1基準方向に沿った線上で探索して特定する第1特定手段と、前記第2画像のうちの前記第1対応点を通り、かつ前記第1基準方向に略垂直な第2基準方向に沿った線上で探索して、前記指定点に対応する前記第2画像上の第2対応点を特定する第2特定手段と、前記第2画像のうちの前記第2対応点を通り、かつ前記第1基準方向に沿った線上で探索して、前記指定点に対応する前記第2画像上の第3対応点を特定する第3特定手段とを備え、前記第1ないし第3特定手段は、前記指定点を包含する第1ウィンドウを前記第1画像上に設定する第1ウィンドウ設定手段と、前記第1ウィンドウと略同一サイズの1又は複数の第2ウィンドウを前記第1対応点、前記第2対応点及び前記第3対応点を探索する探索方向に沿って前記第2画像上に設定する第2ウィンドウ設定手段と、前記第1ウィンドウと前記第2ウィンドウとの間の相関値を算出する相関値算出手段とを有し、前記相関値算出手段によって算出された相関値に基づいて前記第1対応点、前記第2対応点及び前記第3対応点を特定し、前記第1特定手段は、前記相関値算出手段によって算出された相関値の複数の極値のうち最大値を示す座標を第1対応点候補として特定し、前記第2特定手段は、前記第1対応点候補を通り、かつ前記第2基準方向に沿った線上で前記相関値算出手段によって算出された相関値の最大値を示す座標を第2対応点候補として特定し、前記第1対応点候補と前記第2対応点候補との距離が予め定められた距離以上であるか否かを判断する判断手段を更に備え、前記判断手段によって、前記第1対応点候補と前記第2対応点候補との距離が前記予め定められた距離以上であると判断された場合には、前記第1特定手段は、前記複数の極値のうち前記最大値の次に大きい極値を示す座標を前記第1対応点として特定する。
第4の発明は、第1ないし第3の何れか1つの発明であって、前記第2特定手段において前記第3対応点を通り、かつ前記第2基準方向に沿った線上で探索して第4対応点を特定し、前記第3特定手段において前記第4対応点を通り、かつ前記第1基準方向に沿った線上で探索して第5対応点を特定する処理を行わせる処理制御手段を更に備える。
の発明は、第ないし第の何れか1つの発明であって、前記相関値算出手段は、ウィンドウ内のパターンを周波数分解し、振幅成分を抑制した信号の類似度に基づいて対応位置を演算する処理を用いて前記相関値を算出する。
第6の発明は、第5の発明であって、前記ウィンドウ内の周波数分解する処理が、フーリエ変換、離散コサイン変換、離散サイン変換、ウェーブレット変換又はアダマール変換のうちの何れかの演算を含む。
の発明は、第5又はの発明であって、前記相関値算出手段は、差分絶対値和法を用いて前記相関値を算出する。
第1から第7の何れの発明によっても、第1画像上で指定される指定点に対応する第2画像上の対応点を特定する際に、指定点に対応する位置を通る第1基準方向に沿った線上で探索して第1対応点を特定し、該第1対応点を通り、かつ該第1基準方向に略垂直な第2基準方向に沿った線上で探索して第2対応点を特定し、さらに該第2対応点を通り、かつ該第1基準方向に沿った線上で探索して第3対応点を特定するので、画像間の座標点を高速かつ高精度に対応付けることが可能となる。
本願記載の発明によれば、第3特定手段は、第3対応点をサブピクセル単位で探索して特定するので、画像間の座標点を更に高精度に対応付けることが可能となる。
本願記載の発明によれば、第2特定手段は、第2対応点をサブピクセル単位で探索して特定するので、指定点に対する対応点の元々のズレが第1基準方向に略垂直な方向に1画素未満であるときには、画像間の座標点を更に高精度に対応付けることが可能となる。
第4の発明によれば、第2特定手段において第3対応点を通り、かつ第2基準方向に沿った線上で探索して第4対応点を特定し、第3特定手段において第4対応点を通り、かつ第1基準方向に沿った線上で探索して第5対応点を特定する処理を行わせる処理制御手段を更に備えるので、互いに略垂直な方向で複数回探索して対応点を特定することができ、画像間の座標点の対応付けを高精度に行うことが可能となる。
第1から第7の何れの発明によっても、第1ないし第3特定手段は、指定点を包含して設定される第1ウィンドウと、第2画像上に設定される1又は複数の第2ウィンドウとの間の相関値に基づいて第1対応点、第2対応点及び第3対応点を特定するので、画像間の座標点を高精度に対応付けることが可能となる。
の発明によれば、第2ウィンドウがサブピクセル単位で設定された場合には、第2画像の画素データに基づく補間処理により、第2ウィンドウ内の画像の画素値を算出する補間手段を更に有するので、画像間の座標点の対応付けを高精度に行うことが可能となる。
の発明によれば、第1ウィンドウは、探索方向に複数画素の長さをもつ1次元ウィンドウであり、第2ウィンドウは、該第1ウィンドウと略同一サイズの1次元ウィンドウであるので、基準画像を撮像した撮像系と参照画像を撮像した撮像系とが平行配置されていることを前提として対応点探索に係る演算量を抑制することができる。そのため、画像間の座標点の対応付けを高精度に行いつつ処理時間を短縮することが可能となる。
の発明によれば、指定点を包含して探索方向に対応する方向に長さをもつ第1の1次元ウィンドウ内の画像と、該第1の1次元ウィンドウに探索方向に垂直な方向で隣接する1以上の第2の1次元ウィンドウ内の画像とを用いたフィルタ処理により、第1ウィンドウ内の画像の画素値を算出する第1画素値算出手段と、探索方向に長さをもち、かつ第1ウィンドウと略同一サイズの第3の1次元ウィンドウ内の画像と、該第3の1次元ウィンドウに探索方向に垂直な方向で隣接する1以上の第4の1次元ウィンドウ内の画像とを用いたフィルタ処理により、第2ウィンドウ内の画素値を算出する第2画素値算出手段とを更に備えるので、探索方向に垂直な方向の対応点のズレの影響を少なくでき、ロバスト性を高めることが可能となる。
の発明によれば、判断手段によって、第1対応点候補と第2対応点候補との距離が予め定められた距離以上であると判断された場合には、第1特定手段は、複数の極値のうち最大値の次に大きい極値を示す座標を第1対応点として特定するので、異なる視点から撮像する撮像手段の平行配置のズレが大きい場合に生じ得る対応点探索におけるエラーを回避することが可能となる。
の発明によれば、相関値算出手段は、ウィンドウ内のパターンを周波数分解し、振幅成分を抑制した信号の類似度に基づいて対応位置を演算する処理を用いて相関値を算出するので、画像の振幅成分を除去して位相成分のみで相関演算を行うことが可能となり、輝度変動やノイズの影響を抑制して対応点を精度良く探索することが可能となる。
の発明によれば、ウィンドウ内の周波数分解する処理が、フーリエ変換、離散コサイン変換、離散サイン変換、ウェーブレット変換又はアダマール変換のうちの何れかの演算を含むので、演算処理を軽減して処理時間を短縮することが可能となる。
の発明によれば、相関値算出手段は、差分絶対値和法を用いて相関値を算出するので、演算処理を軽減して処理時間を短縮することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
〈第1実施形態〉
〈情報処理システム10の構成〉
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報処理システム10の概略構成を示す図である。この情報処理システム10は、異なる視点から撮像した被写体18の画像について、画像上の座標点を相互に対応付けし、座標点の3次元位置を算出するものである。
ステレオカメラ11は、それぞれ撮像素子を含む2つの撮像系(カメラ)11a,11bを有している。これらの撮像系11a,11bでは、カメラ正面の被写体18をタイミングを同期して異なる視点から撮像できるように離隔配置されており、撮像して取得された各画像データは、データ線DCを介して情報処理装置12に送信される。つまり、ステレオカメラ11と情報処理装置12とはデータ伝送可能に接続されている。本実施形態では、撮像系11aが基準カメラとして基準画像(第1画像)を情報処理装置12に送信し、撮像系11bが参照カメラとして参照画像(第2画像)を情報処理装置12に送信するものとする。
情報処理装置12は、例えば、PC(Personal Computer)が適用されて、操作部13、表示部14、CPU15、ROM16及びRAM17を有している。操作部13は、マウスやキィボードを含んでおり、ユーザによってこれらが操作されることにより、情報処理装置12への各種コマンドの実行命令等を受け付ける。表示部14は、LCD等の表示デバイスによって構成された一般的なディスプレイであって、情報処理システム10を操作するのに必要な画像情報等を表示するほか、3次元位置が算出された被写体18の画像19を表示する。
CPU15は、操作部13からのコマンド実行命令等の入力信号や、該入力信号に基づく入力信号や、該入力信号に基づく演算処理、出力信号の生成、表示部14への表示内容の制御等を行う。ROM16は、CPU15によって実行されるプログラムや制御に必要なデータを格納し、RAM17は、CPU15による統括制御に必要なデータを一時記憶する。これにより、情報処理装置12の各種機能が実現される。すなわち、CPU15は、ROM16及びRAM17と連携して情報処理装置12の各構成要素を制御する。
〈情報処理装置12の機能〉
〈対応点探索処理〉
図2は、情報処理システム10の機能ブロック図であり、図3(a)〜(c)は、対応点探索処理の手順を示す模式図である。情報処理装置12は、基準ウィンドウ設定部21と参照ウィンドウ設定部22とを含むウィンドウ設定部20と、相関値算出部23と、第1特定部24と、第2特定部25と、第3特定部26と、3D座標演算部27とを備えている。これらは、CPU15がRAM17を一時的なワーキングエリアとして使用しつつ、ROM16に格納されているプログラムに従って動作することにより実現される機能ブロックである。
基準ウィンドウ設定部21は、本発明の第1ウィンドウ設定手段に相当し、第1特定部24〜第3特定部26の何れかと連携して、基準画像3B上の指定点3Pを包含する基準ウィンドウ(第1ウィンドウ)3B1〜3B3を設定する。参照ウィンドウ設定部22は、本発明の第2ウィンドウ設定手段に相当し、第1特定部24〜第3特定部26の何れかと連携して、参照画像3R上に基準ウィンドウ3B1〜3B3と略同一サイズの参照ウィンドウ(第2ウィンドウ)3R1〜3R3を設定する。なお、本実施形態では参照ウィンドウ3R1〜3R3はそれぞれ複数設定されるが、図では代表的な1つのみを記載している。また、設定される参照ウィンドウは1つであっても良い。
相関値算出部23は、基準ウィンドウ3B1〜3B3及び複数の参照ウィンドウ3R1〜3R3内のパターンを周波数分解し、振幅成分を抑制した信号の類似度に基づいて対応位置を演算する処理を用いて相関値を算出する。具体的には、基準ウィンドウ3B1〜3B3と複数の参照ウィンドウ3R1〜3R3との間の相互相関関数のピーク値をそれぞれ算出する。3D座標演算部27は、相関値算出部23によって算出されたピーク値に基づいて基準画像3Bと参照画像3Rを対応付け、3次元位置を算出して表示部14等に出力する。
第1特定部24は、基準画像3B上で指定される指定点3Pに対応する参照画像3R上の第1対応点3N1を、参照画像3Rのうちの指定点3Pに対応する位置を通り、かつ予め定められた方向に対応する第1基準方向に沿った線上で探索して特定する。具体的には、第1特定部24は、参照画像3R上で、基準画像3B上の指定点3Pと同位置にある同位点3SPを通り、かつ離隔配置された撮像系11a,11bの基線長の方向に対応する第1基準方向に沿った線上で探索して特定する。
第2特定部25は、参照画像3Rのうちの第1対応点3N1を通り、かつ第1基準方向に略垂直な第2基準方向に沿った線上で探索して、指定点3Pに対応する参照画像3R上の第2対応点3N2を特定する。
また、第3特定部26は、参照画像3Rのうちの第2対応点3N2を通り、かつ第1基準方向に沿った線上で探索して、指定点3Pに対応する参照画像3R上の第3対応点3N3を特定する。具体的には、第3特定部26は、参照画像3Rのうちの第2対応点3N2を通り、かつ第1基準方向に沿った線上をサブピクセル単位で探索して、指定点3Pに対応する参照画像3R上の第3対応点3N3を特定する。ここで、「サブピクセル単位で検索」とは、単色(例えば、RGB)の各画素(各ピクセル)の所定位置(例えば、重心位置)が各画素の座標に対応する位置である場合、隣接する複数画素の該所定位置の間に位置する点を対応点の検索対象の最小単位として検索することを意味する。
なお、第1特定部24〜第3特定部26のそれぞれが個別に基準ウィンドウ設定部及び参照ウィンドウ設定部(共に図示省略)を有しても良い。また、第1特定部24〜第3特定部26のそれぞれが個別に相関値算出部(図示省略)を有していても良い。
より具体的には、対応点探索処理ではまず、図3(a)に示す如く、基準ウィンドウ設定部21と第1特定部24とが連携して、基準画像3B上の指定点3Pを包含する基準ウィンドウ3B1を設定する。また、参照画像3R上で指定点3Pと同位置にある同位点3SPとを結ぶ線分を延長した直線(第1基準方向に沿った線上)を第1探索エリア3S1として探索し、参照ウィンドウ設定部22が参照画像3R上で参照ウィンドウ3R1を複数設定する。さらに、第1特定部24と相関値算出部23とが連携して第1対応点3N1を特定する。
第1対応点3N1が特定されると、次に、図3(b)に示す如く、基準ウィンドウ設定部21と第2特定部25とが連携して、基準画像3B上の指定点3Pを包含する基準ウィンドウ3B2を設定する。また、参照ウィンドウ設定部22と第2特定部25とが連携して、第1対応点3N1を通り、かつ第1基準方向(第1探索エリア3S1の方向)に略垂直な第2基準方向に沿った線上を第2探索エリア3S2として探索し、参照ウィンドウ設定部22が参照画像3R上で参照ウィンドウ3R2を複数設定する。さらに第2特定部25と相関値算出部23とが連携して第2対応点3N2を特定する。
第2対応点3N2が特定されると、今度は、図3(c)に示す如く、基準ウィンドウ設定部21と第3特定部26とが連携して、基準画像3B上の指定点3Pを包含する基準ウィンドウ3B3を設定する。また、参照ウィンドウ設定部22と第3特定部26とが連携して、第2対応点3N2を通り、かつ第1基準方向に沿った線上を第3探索エリア3S3として探索し、参照ウィンドウ設定部22が参照画像3R上で参照ウィンドウ3R3を設定する。さらに第3特定部26と相関値算出部23とが連携して第3対応点3N3をサブピクセル単位で特定する。
なお、第2特定部25においても、第2対応点3N2をサブピクセル単位で探索して特定することにより、更に高精度に対応付けることが可能となる。
〈POC法〉
図4は、POC法を用いた対応点探索処理手順を示す図である。ここでは、上述の対応点探索処理で、第1対応点3N1、第2対応点3N2及び第3対応点3N3を探索・特定する手法の1つであるPOC法について説明する。
POC法では、まず、基準ウィンドウ3B1内の画像と、参照ウィンドウ3R1内の画像とが抽出される。これらの画像は、そのサイズをN1×N2として、それぞれ次式のように表されるものとする。すなわち、
f(n1,n2);
g(n1,n2);
ただし、
1=−M1,…,M1
2=−M2,…,M2
1=2M1+1;
2=2M2+1。
これらに対して、次の数1に示す演算式を用いた2次元フーリエ変換処理P1a,P1bを行って周波数分解する。なお、但書きにおけるWの添字Pには、N1,N2が代入され、kの添字sには、1,2が代入される。ここで、周波数分解の処理は必ずしもフーリエ変換である必要はなく、離散コサイン変換、離散サイン変換、ウェーブレット変換又はアダマール変換の何れかを含んでいても良い。
このような2次元フーリエ変換処理P1a,P1bが施された各画像に対しては、次の数2に示す演算式を用いて、画像の振幅成分を抑制するための規格化処理P2a,P2bが行われる。
規格化処理P2a,P2bが完了すると、次の数3に示す演算式を用いたクロススペクトル処理(合成処理)P3が行われると共に、数4に示す演算式を用いた2次元逆フーリエ変換処理P4が行われる。これにより、各画像間の相関演算が実施されることとなり、その結果(POC値)が出力される。
図5は、POC値の例を示す図である。以上のPOC法を用いた処理を複数設定される参照ウィンドウ(例えば、参照ウィンドウ3R1)と基準ウィンドウ(例えば、基準ウィンドウ3B1)とに対して実行することにより、N1×N2の大きさをもつウィンドウ(基準ウィンドウ3B1及び参照ウィンドウ3R1)内で相関が高い箇所に急峻なピークSが得られる。したがって、複数設定される参照ウィンドウ3R1のうち、POC値のピークSに対応する参照画像3R上の位置を包含する参照ウィンドウ3R1が、基準画像3B上の指定点3Pを包含する基準ウィンドウ3B1に対応していることとなる。すなわち、POC値のピークSに対応する参照画像3R上の位置が、第1ないし第3対応点3N1〜3N3となる。ここで、設定されるウィンドウ(基準ウィンドウ3B1及び参照ウィンドウ3R1)が1次元の場合には、N1又はN2の何れかを1として1次元フーリエ変換処理を行うことでPOC値を得る。
以上のようなPOC法を用いた対応点探索処理によれば、ウィンドウ内のパターンを周波数分解し、振幅成分を抑制した信号の類似度に基づいて対応位置を演算する処理を用いて相関値を算出するので、輝度変動やノイズの影響を抑制して参照画像3R上の第3対応点3N3を精度良く探索することが可能である。なお、POC値は、離散的に求められるため、隣接画素間で補間演算を行い、ピークSの位置を1画素のサイズよりも細かいサブピクセルのサイズで推定することで、更に細かく対応点の検出を行うこともできる。補間演算の手法としては、離散的に求められたPOC値の分布から放物線の関数を求める手法等が考えられる。
〈3D座標演算処理〉
図6は、3D座標演算処理を説明する図である。ここでは、3D座標演算部27が実行する処理の概要について説明する。上述のような手法によって基準画像3B上の指定点3Pと、参照画像3R上の第3対応点3N3との位置の差がΔdであった場合、被写体18までの距離Dは、次式で表される。すなわち、
D=fB/Δd;
ただし、
f:撮像系11a,11bのカメラレンズの焦点距離;
B:撮像系11a,11bの基線長。
これを用いて、基準画像3B上の注目画素の座標をx,yとすれば、被写体18の3次元位置(X,Y,Z)は、それぞれ、
X=xD/f, Y=yD/f, Z=D
と表すことができる。
図7は、3D座標演算部27によって生成されるレンジデータを示す図である。上述の対応点探索処理及び3D座標演算処理を基準画像3Bの全画素について実行することにより、レンジデータ70を生成することが可能となる。なお、図7においては、撮像系11a,11bからの距離を濃度の濃淡として画素毎に表現した例を示している。つまり、撮像系11a,11bからの距離が近いほど白く、遠いほど黒くなるように設定されている例を示している。被写体18の要素71〜73のうち、最も撮像系11a,11bに近い要素71が最も白く表されており、要素71よりも撮像系11a,11bから離れている要素72は、要素71よりも黒く表示されており、撮像系11a,11bから更に離れている要素73は、要素72よりも黒く表されている。
〈情報処理システム10の動作〉
図8は、情報処理システム10の動作を示すフローチャートである。情報処理システム10では、まず、撮像系11a,11bからの画像データを取得し、各画像データに基づいて、基準画像3B及び参照画像3Rを設定する。基準画像3B及び参照画像3Rが設定されると、基準ウィンドウ設定部21と第1特定部24とが連携して基準ウィンドウ3B1を設定し、参照ウィンドウ設定部22と第1特定部24とが連携して第1基準方向に沿った線上で参照ウィンドウ3R1を複数設定する。これらのウィンドウが設定されると、相関値算出部23と第1特定部24とが連携して、指定点3Pに対応する第1対応点3N1を特定する(ステップS801〜S803)。
第1対応点3N1が特定されると、基準ウィンドウ設定部21と第2特定部25とが連携して、基準ウィンドウ3B2を設定し、参照ウィンドウ設定部22と第2特定部25とが連携して、第1対応点3N1を通り、かつ第2基準方向に沿った線上で参照ウィンドウ3R2を複数設定する。これらのウィンドウが設定されると、相関値算出部23と第2特定部25とが連携して、指定点3Pに対応する第2対応点3N2を特定する(ステップS804,S805)。
第2対応点3N2が特定されると、基準ウィンドウ設定部21と第3特定部26とが連携して基準ウィンドウ3B2を設定し、参照ウィンドウ設定部22と第3特定部26とが連携して、第2対応点3N2を通り、かつ第1基準方向に沿った線上で参照ウィンドウ3R3を複数設定する。これらのウィンドウが設定されると、相関値算出部23と第3特定部26とが連携して、第3対応点3N3を特定する(ステップS806,S807)。
このようにして特定された第3対応点3N3に基づいて、3D座標演算部27が被写体18の画像について、画像上の座標点を相互に対応付けし、座標点の3次元位置を算出する。
〈第1実施形態の効果〉
以上のように、基準画像3B上で指定される指定点3Pに対応する参照画像3R上の対応点を特定する際に、指定点3Pに対応する位置を通る第1基準方向に沿った線上で探索して第1対応点3N1を特定し、該第1対応点3N1を通り、かつ該第1基準方向に略垂直な第2基準方向に沿った線上で探索して第2対応点3N2を特定し、さらに該第2対応点3N2を通り、かつ該第1基準方向に沿った線上で探索して第3対応点3N3を特定するので、画像間の座標点を高速かつ高精度に対応付けることが可能となる。
また、第3特定部26は、第3対応点3N3をサブピクセル単位で探索して特定するので、画像間の座標点を更に高精度に対応付けることが可能となる。
また、第2特定部25は、第2対応点3N2をサブピクセル単位で探索して特定するので、指定点3Pに対する対応点の元々のズレが第2基準方向に1画素未満であるときには、画像間の座標点を更に高精度に対応付けることが可能となる。
さらに、第1特定部24〜第3特定部26は、指定点3Pを包含して設定される基準ウィンドウ3B1と、参照画像3R上に順次設定される1又は複数の参照ウィンドウ3R1〜3R3との間の相関値に基づいて、第1対応点3N1、第2対応点3N2及び第3対応点3N3を特定するので、画像間の座標点を高精度に対応付けることが可能となる。
さらにまた、相関値算出部23は、基準ウィンドウ3B1〜3B3及び参照ウィンドウ3R1〜3R3内のパターンを周波数分解し、振幅成分を抑制した信号の類似度に基づいて対応位置を演算する処理を用いてPOC値を算出するので、輝度変動やノイズの影響を抑制して第1対応点3N1〜第3対応点3N3を精度良く探索することが可能となる。
また、ウィンドウ内の周波数分解する処理が、フーリエ変換、離散コサイン変換、離散サイン変換、ウェーブレット変換又はアダマール変換のうちの何れかの演算を含むので、演算処理を軽減して処理時間を短縮することが可能となる。
〈第2実施形態〉
上述の第1実施形態では、指定点3Pを包含する基準ウィンドウ3B1と参照ウィンドウ3R1との相互相関を演算しながら、互いに直交する方向に複数回探索して第3対応点3N3を特定する場合について説明したが、ここでは、本発明の第2実施形態として、参照ウィンドウ3R3を参照画像3Rの画素データから補間した上で相互相関関数を演算する場合について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態の説明において、特に断りのない限り、上記第1実施形態と同様の機能を有する要素については同一符号を付してその説明を省略する。
〈情報処理システム90の構成及び機能〉
図9は、本発明の第2実施形態に係る情報処理システム90の機能ブロック図であり、図10は、画素データの補間を説明する図である。情報処理システム90における情報処理装置92は、上記第1実施形態の構成に加えて、少なくとも第3特定部26が、補間部94を有している。これもまた、CPU15がRAM17を一時的なワーキングエリアとして使用しつつ、ROM16に格納されているプログラムに従って動作することにより実現される機能ブロックである。なお、本実施形態では、第1特定部24及び第2特定部25もまた補間部94と連携して動作するものとする。
補間部94は、参照ウィンドウ3R3がサブピクセル単位で設定された場合には、参照画像3Rの画素データに基づく補間処理により、参照ウィンドウ3R3内の画素値を算出する。ここで、「ウィンドウがサブピクセル単位で設定され」るとは、ウィンドウが単色(例えば、RGB)の複数の画素(ピクセル)によって構成されるように設定されるのではなく、隣接画素間の距離未満だけずらされた位置にウィンドウが設定されることを意味する。よって、ウィンドウがサブピクセル単位で設定されると、ウィンドウの縁部が、複数の画素を縦断又は横断することになる。
具体例を挙げれば、参照画像3Rが5行(A行〜E行)×9列(第1列〜第9列)ピクセルであり、第3対応点3N3を特定する際に設定される参照ウィンドウ3R3が、B行とC行とに亘って設定された場合には、補間部94がB行内の画素値とC行内の画素値とに基づいて、参照ウィンドウ3R3内の画素の画素値を算出する。補間部94によって算出された画素値が、B行の下側0.5ピクセルとC行の上側0.5ピクセルとからなる場合には、
0.5Bn+0.5Cn(n=1〜9):
と参照ウィンドウ3R3の各画素値が算出される。ここで、Bn,CnはそれぞれB行内及びC行内の画素である。
相関値算出部93は、基準ウィンドウ3B2と参照ウィンドウ3R3との間の相互相関関数のピーク値を算出する。
又は、参照ウィンドウ3R3が、D行の下側0.25ピクセルとE行の上側0.75ピクセルとからなる場合には、
0.25Dn+0.75En(n=1〜9):
と参照ウィンドウ3Rの各画素値が算出される。ここで、Dn,EnはそれぞれD行内及びE行内の画素である。また、参照ウィンドウ3R3の補間処理と同様に第2対応点3N2を特定する際に設定される参照ウィンドウ3R2に対して補間処理を行っても良い。何れにしても、第2特定部25,第3特定部26の何れかが補間部94を用いて補間処理を行った場合には、以降の対応点探索処理では必ず補間処理が実行される。
なお、本実施形態においては、設定した参照ウィンドウ3R3内に存在する画素データのみを用いているが、キュービックコンボリューション等の高次補間を用いても良い。また、図10においては、1次元ウィンドウを示しているが、2次元でも同様に補間して設定する。なお、図10に示すように、1次元ウィンドウは、一方向に沿って配列された複数の画素によって構成されるウィンドウである。
〈情報処理システム90の動作〉
図11は、情報処理システム90の動作を示すフローチャートである。情報処理システム90では、まず、上記第1実施形態のステップS801〜S805の処理と同様の処理を実行して第2対応点3N2を特定する(ステップS1101〜S1105)。
第2対応点3N2が特定されると、基準ウィンドウ設定部21と第3特定部26とが連携して基準ウィンドウ3B3を設定し、参照ウィンドウ設定部22と第3特定部26とが連携して第1基準方向に沿った線上で参照ウィンドウ3R3を複数設定する。複数設定された参照ウィンドウ3R3のそれぞれに対して、補間部94が画像の画素値を算出する。基準ウィンドウ3B3内の画像と参照ウィンドウ3R3内の画像とに基づいて、相関値算出部23と第3特定部26とが連携して、第3対応点3N3を特定する(ステップS1106〜S1108)。
〈第2実施形態の効果〉
以上のように、参照ウィンドウ3R3がサブピクセル単位で設定された場合には、参照画像3Rの画素データに基づく補間処理により、参照ウィンドウ3R3内の画像の画素値を算出する補間部94を更に有するので、画像間の座標点の対応付けを高精度に行うことが可能となる。
〈第3実施形態〉
ここでは、本発明の第3実施形態として、基準ウィンドウ3B1〜3B3及び参照ウィンドウ3R1〜3R3を探索方向に長さをもつ1次元のウィンドウとして設定する場合について図面を参照しながら説明する。
〈情報処理システム120の構成及び機能〉
図12は、本発明の第3実施形態に係る情報処理システム120の機能ブロック図であり、図13(a)〜(c)は、対応点探索処理の手順を示す模式図である。本実施形態に係る情報処理装置122の基準ウィンドウ設定部1221及び参照ウィンドウ設定部1222は、それぞれ探索方向に予め定められた複数画素の長さをもつ1次元ウィンドウを基準ウィンドウ13B1〜13B3及び参照ウィンドウ13R1〜13R3として設定する。
具体的には、まず、図13(a)に示す如く、基準ウィンドウ設定部1221が、基準画像13B上の指定点13Pを包含して、第1基準方向に複数画素の長さをもつ1次元の基準ウィンドウ13B1を設定する。また、参照画像13R上で指定点13Pと同位置にある同位点13SPとを結ぶ線分を延長した直線(第1基準方向に沿った線上)を第1探索エリア13S1として探索し、参照ウィンドウ設定部1222が参照画像13R上で1次元の参照ウィンドウ13R1を複数設定する。さらに、第1特定部24と相関値算出部23とが連携して第1対応点13N1を特定する。
第1対応点13N1が特定されると、次に、図13(b)に示す如く、基準ウィンドウ設定部1221と第2特定部25とが連携して、基準画像13B上の指定点13Pを包含する1次元の基準ウィンドウ13B2を設定する。また、参照ウィンドウ設定部1222と第2特定部25とが連携して、第1対応点13N1を通り、かつ第2基準方向に沿った線上を第2探索エリア13S2として探索し、参照ウィンドウ設定部1222が参照画像13R上で1次元の参照ウィンドウ13R2を複数設定する。さらに第2特定部25と相関値算出部23とが連携して、第2対応点13N2を特定する。
第2対応点13N2が特定されると、今度は、図13(c)に示す如く、基準ウィンドウ設定部1221と第3特定部26とが連携して、基準画像13B上の指定点13Pを包含する基準ウィンドウ13B3を設定する。また、参照ウィンドウ設定部1222と第3特定部26とが連携して、再び第1基準方向に沿った線上を第3探索エリア13S3として探索し、参照ウィンドウ設定部1222が参照画像13R上で1次元の参照ウィンドウ13R3を複数設定する。さらに第3特定部26と相関値算出部23とが連携して、第3対応点13N3をサブピクセル単位で特定する。
〈情報処理システム120の動作〉
情報処理システム120の動作は、上記第1実施形態に係る情報処理システム10の動作と略同じであり、基準ウィンドウ13B1〜13B3及び参照ウィンドウ13R1〜13R3を設定する際に、それぞれのウィンドウが第1対応点13N1、第2対応点13N2及び第3対応点13N3の探索方向に延在する1次元のウィンドウを設定する点のみが異なっている。そこで、フローチャートを用いた動作の説明は省略する。
〈第3実施形態の効果〉
以上のように、基準ウィンドウ13B1〜13B3は、探索方向に複数画素の長さをもつ1次元ウィンドウであり、参照ウィンドウ13R1〜13R3は、該基準ウィンドウ13B1と略同一サイズの1次元ウィンドウであるので、基準画像13B及び参照画像13Rをそれぞれ撮像した撮像系11a,11bが平行配置されていることを前提として対応点探索に係る演算量を抑制することができる。そのため、画像間の座標点の対応付けを高精度に行いつつ、処理時間を短縮することが可能となる。
〈第4実施形態〉
ここでは、本発明の第4実施形態として、ピーク値に基づいて第2特定部及び第3特定部が行う処理を反復させる場合について図面を参照しながら説明する。
〈情報処理システム140の構成及び機能〉
図14は、本発明の第4実施形態に係る情報処理システム140の機能ブロック図である。本実施形態に係る情報処理装置142の相関値算出部143は、基準ウィンドウ3B1〜3B3と参照ウィンドウ3R1〜3R3(図3参照)との間の相互相関関数のピーク値を算出し、該ピーク値(例えば、POC値)を処理制御部144に送出する。
処理制御部144は、第2特定部25において第3対応点を通り、かつ第2基準方向に沿った線上で探索して第4対応点を特定し、第3特定部26において第4対応点を通り、かつ第1基準方向に沿った線上で探索して第5対応点を特定する処理を行わせる。つまり、処理制御部144は、第2特定部25において第(2m)対応点を特定し、第3特定部26において第(2m+1)対応点(m∈自然数)を特定する処理を順次反復させる。ここで、処理制御部144が処理を終了させるのは以下の条件の何れかを満たすような場合である。すなわち;
1)相関値算出部143から取得するPOC値が、予め定められた閾値以上となる;
2)相関値算出部143から順次取得するPOC値の増加量が、予め定められた閾値以下となる;
3)相関値算出部143から順次取得するPOC値の増加率が、予め定められた閾値以下となる。
なお、本発明においては、常に第3特定部26で対応点探索処理が終了しているが、上記条件1ないし3を満たせば第2特定部25で対応点探索処理を終了しても構わない。
〈情報処理システム140の動作〉
図15は、情報処理システム140の動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、処理制御部144が反復処理を終了させる条件として、上記条件1を満たす場合、すなわち、POC値が予め定められた閾値以上となった場合を例に説明する。
情報処理システム140では、まず、撮像系11a,11bからの画像データを取得し、各画像データに基づいて、基準画像3B及び参照画像3Rを設定する。基準画像3B及び参照画像3Rが取得されると、基準ウィンドウ設定部21と第1特定部24とが連携して基準ウィンドウ3B1を設定し、参照ウィンドウ設定部22と第1特定部24とが連携して第1基準方向に沿った線上で参照ウィンドウ3R1を複数設定する。これらのウィンドウが設定されると、相関値算出部143と第1特定部24とが連携して、指定点3Pに対応する第1対応点3N1を特定する(ステップS1501〜S1503)。
第1対応点3N1が特定されると、反復処理を開始し、相関値算出部143と第2特定部25とが連携して、直前に特定された対応点(この場合、第1対応点3N1)を通り、かつ第2基準方向に沿った線上で探索し、第2m対応点(この場合、第2対応点3N2)を特定する(ステップS1504〜S1506)。
第2対応点3N2が特定されると、その特定工程であるステップS1506が一連の処理の中で2回以上行われた否か、すなわち、ステップS1506で特定した第2m対応点のmが2以上の自然数か否かを判断し、m=1である場合にはNoを選択する(ステップS1507)。そして、第2対応点3N2に基づいて、相関値算出部143と第3特定部26とが連携して第2対応点3N2を通り、かつ第1基準方向に沿った線上で探索し、第(2m+1)対応点(ここでは第3対応点3N3)を特定する(ステップS1508,S1509)。
第3対応点3N3が特定されると、処理制御部144が、第3対応点3N3を特定した際のPOC値が予め定められた閾値以上であるか否かを判断し(ステップS1510)、該閾値未満である場合にはNoを選択して、ステップS1504に戻る。
ステップS1504に戻ると、ステップS1505,S1506を実行して第4対応点(m=2)を特定し、ステップS1507においてYesを選択する。ステップS1507においてYesを選択すると、処理制御部144が、第4対応点を特定した際のPOC値が該閾値以上であるか否かを判断し、Noである場合にはステップS1508に進む(ステップS1511)。
以降、ステップS1510,S1511の何れかでYesを選択するまで、すなわち、第(2m)対応点又は第(2m+1)対応点を特定する際のPOC値が予め定められた閾値以上になるまで処理を反復し、該閾値以上となったとき処理を終了する(ステップS1512)。
なお、処理制御部144が反復処理を終了させる条件として、上記条件1に上記条件2又は3を加えることにより、POC値が該閾値未満であっても、順次取得するPOC値の増加量又は増加率が、それぞれ予め定められた閾値以下となった場合には、処理を終了するようにしても良い。これにより、反復処理の回数を抑制することが可能となり、演算処理を軽減して処理時間を短縮することが可能となる。
〈第4実施形態の効果〉
以上のように、第2特定部25において第3対応点3N3を通り、かつ第2基準方向に沿った線上で探索して第4対応点を特定し、第3特定部26において第4対応点を通り、かつ第1基準方向に沿った線上で探索して第5対応点を特定する処理を反復させる処理制御部144を更に備えるので、互いに略垂直な方向で複数回探索して対応点を特定することができ、画像間の座標点の対応付けを更に高精度に行うことが可能となる。
〈第5実施形態〉
ここでは、本発明の第5実施形態として、基準ウィンドウ3B1〜3B3及び参照ウィンドウ3R1〜3R3のピクセル単位に相当するデータを、複数の1次元ウィンドウに基づいて得る場合について図面を参照しながら説明する。
図16は、1次元ウィンドウを用いた演算によるロバスト性の低下を説明する図である。撮像系11a,11bの平行配置のズレ等により、図16に示す基準ウィンドウ16B1に対して、参照ウィンドウの候補が複数(本実施形態においては、第1参照ウィンドウ候補16Ra〜第3参照ウィンドウ候補16Rc)ある場合、ロバスト性が低下するという問題がある。この問題は、特に最初の対応付けのときに顕著である。そこで、複数の1次元ウィンドウに対するフィルタ処理を実行することでロバスト性の低下を抑制する。
〈情報処理システム170の構成及び機能〉
図17は、本発明の第5実施形態に係る情報処理システム170の機能ブロック図であり、図18は、画素値算出部171が行う演算を説明する図である。ここで、画素値算出部171は、基準ウィンドウ設定部21と連携して動作することにより本発明の第1画素値算出手段として機能し、参照ウィンドウ設定部22と連携して動作することにより本発明の第2画素値算出手段として機能する。本実施形態に係る情報処理装置172は、基準ウィンドウ設定部21及び参照ウィンドウ設定部22がそれぞれ以下のようにしてピクセル単位に相当する基準ウィンドウ及び参照ウィンドウを得る。すなわち、画素値算出部171は、基準ウィンドウ設定部21と連携して、指定点3P(図3参照)を包含して探索方向(第1基準方向)に対応する方向に長さをもつ第1の1次元ウィンドウ3Lb内の画像と該第1の1次元ウィンドウ3Lbに探索方向に略垂直な方向で隣接する1以上の第2の1次元ウィンドウ3La,3Lc内の画像とに基づくフィルタ処理により、基準ウィンドウ3B1内の画像の画素値を算出する。
また、画素値算出部171は、参照ウィンドウ設定部22と連携して、該探索方向に長さをもち、かつ基準ウィンドウ3B1と略同一サイズの第3の1次元ウィンドウ3Lp,3Lq,3Lrの何れかとそれぞれの第3の1次元ウィンドウ3Lp,3Lq,3Lrに該探索方向に垂直な方向(第2基準方向)で隣接する第4の1次元ウィンドウ3Lo〜3Lsとに基づくフィルタ処理により、参照ウィンドウ3R1内の画素値を算出する。
具体的に、画素値算出部171が行うフィルタ処理とは、例えば、基準ウィンドウを設定する際には基準ウィンドウ設定部21と連携して、実際に対応点探索処理を行う基準ライン3Lbに、基準ライン3Lbの上下の基準ライン3La,3Lcを加えた3ライン分を適宜重み付けして基準ウィンドウ3B1の画素値を算出する。より具体的には、基準ライン3La〜3Lc内の画像a,b,cのそれぞれに係数α,β,γ(ただし、α+β+γ=1)を乗じ、それらを足し合わせて得られる画像を基準ウィンドウ3B1の画像とする。これにより、画像に含まれるランダムなノイズを除去したり、画素毎の濃度値の細かい変化を少なくして画素の内容を滑らかにすることが可能となり、対応点探索処理を高精度に行うことが可能となる。
また、画素値算出部171は、参照ウィンドウを設定する際も同様にして、実際に対応点探索処理を行おうとする参照ライン内の画像(参照ライン3Lp,3Lq,3Lr内の画像p〜rの何れか)と、それぞれの上下の参照ライン3Lo〜3Ls内の画像o〜sとを加えた3ライン分にそれぞれ係数α,β,γを乗じ、それらを足し合わせて得られる画像の何れかを対応点探索処理に用いる参照ウィンドウ3R1の画像とする。具体例を挙げれば、基準ライン3Laに対する参照ライン3Lp内の画像pと、参照ライン3Lpの上下の参照ライン3Lo,3Lq内の画像o,qとを加えた3ラインに、α,β,γをそれぞれ乗じて足し合わせた(α×o+β×p+γ×q)を参照ウィンドウ3R1の画像とする。
参照ウィンドウ設定部22及び画素値算出部171によって算出された参照ウィンドウ3Ra〜3Rcの画像のうち何れを対応点探索処理に用いる参照ウィンドウ3R1の画像とするかは、任意である。例えば、基準ウィンドウ3B1と垂直方向のズレが最も少ないもの(図18においては、例えば、参照ウィンドウ3Rb)を参照ウィンドウ3R1としても良い。又は、上記の処理と同様に、画素値算出部171が、参照ウィンドウ3Ra〜3Rcのそれぞれに係数δ,ε,ζ(ただし、δ+ε+ζ=1、図示省略)を乗じ、それらを足し合わせて得られる参照ウィンドウ(図示省略)の画像を参照ウィンドウ3R1の画像としても良い。
なお、画素値算出部171が実行するフィルタ処理は、必ずしも第2基準方向で隣接する1次元ウィンドウに基づくものでなくとも良く、探索方向が第2基準方向である場合には、第1基準方向で隣接する1次元ウィンドウに基づくフィルタ処理を実行するようにしても良い。
また、ウィンドウを設定するライン数は、必ずしも3ラインで固定されている必要はなく、適宜変更可能である。例えば、指定点3Pを基準ライン3Lbの下端近傍で包含するように基準ウィンドウ設定部21が設定されている場合には、基準ライン3Lb,3Lcの画像に基づくフィルタ処理を実行して基準ウィンドウ3B1の画像としても良い。ここで、ライン数の変更は、例えば、操作部13からの入力操作に基づいて変更されても良いし、画素値算出部171と上記第4実施形態とを組み合わせて、処理制御部によって制御された対応点探索処理の反復回数を記憶して、予め定められた回数よりも継続的に多い場合には、ライン数を増加させるようにしても良い。
相関値算出部173は、基準ウィンドウ設定部21又は参照ウィンドウ設定部22と、画素値算出部171とによって設定された基準ウィンドウ3B1内の画像と参照ウィンドウ3R1内の画像との間の相互相関関数のピーク値を算出する。
〈情報処理システム170の動作〉
図19は、情報処理システム170の動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、画素値算出部171と基準ウィンドウ設定部21とが連携して、基準ライン3La〜3Lcに基づくフィルタ処理により基準ウィンドウ3B1の画像を算出し、画素値算出部171と参照ウィンドウ設定部22とが連携して、参照ライン3Lp〜3Lrに基づくフィルタ処理により参照ウィンドウ3R1の画像を算出する場合を例に説明する。また、第3対応点3N3を特定する際にはフィルタ処理を行わない場合を例に説明する。
情報処理システム170では、まず、撮像系11a,11bから取得した各画像データに基づいて、基準画像3B及び参照画像3Rを設定する。基準画像3B及び参照画像3Rが取得されると、基準ウィンドウ設定部21と第1特定部24と画素値算出部171とが連携して、第1基準方向に沿った線上で、基準ライン3Lbを設定し、参照ウィンドウ設定部22と第1特定部24と画素値算出部171とが連携して、第1基準方向に沿った線上で参照ライン3Lqを複数設定する。なお、図に示した参照ライン3Lqは複数の参照ラインの代表である(ステップS1901,S1902)。
基準ライン3Lbが設定されると、基準ライン3Lb内の画像と、該基準ライン3Lbに第2基準方向で隣接する複数の基準ライン3La,3Lc内の画像とに基づいて基準ウィンドウ3B1の画像を算出する。また、参照ライン3Lqが設定されると、参照ライン3Lq内の画像と、該参照ライン3Lqに第2基準方向で隣接する複数の参照ライン3Lp,3Lr内の画像とに基づいて参照ウィンドウ3R1の画像を複数算出する。これらのウィンドウ内の画像が算出されると、相関値算出部173と第1特定部24とが連携して、指定点3Pに対応する第1対応点3N1を特定する(ステップS1903〜S1905)。
第1対応点3N1が特定されると、基準ウィンドウ設定部21と第2特定部25と画素値算出部171とが連携して、第2基準方向に沿った線上で、基準ライン(図示省略)を設定し、参照ウィンドウ設定部22と第2特定部25と画素値算出部171とが連携して、第1対応点3N1を通り、かつ第2基準方向に沿った線上で、参照ライン(図示省略)を複数設定する。基準ライン及び複数の参照ラインが設定されると、それぞれのライン内の画像と、該ラインが第1基準方向で隣接する複数のライン内の画像とに基づいて基準ウィンドウ3B2及び複数の参照ウィンドウ3R2の画像を算出する。これらのウィンドウ内の画像が算出されると、相関値算出部173と第2特定部25とが連携して、指定点3Pに対応する第2対応点3N2を特定する(ステップS1906〜S1909)。
第2対応点3N2が特定されると、上記実施形態と同様の処理を実行して、第3対応点3N3を特定する(ステップS1910)。
〈第5実施形態の効果〉
以上のように、指定点3Pを包含して探索方向に対応する方向に長さをもつ基準ライン18Lb内の画像と該基準ライン18Lbに探索方向に垂直な方向で隣接する1以上の基準ライン18La,18Lc内の画像とに基づくフィルタ処理により、基準ウィンドウ3B1内の画像の画素値を算出し、探索方向に長さをもち、かつ基準ウィンドウ3B1と略同一サイズの参照ライン18Lq内の画像と該参照ライン18Lqに探索方向に垂直な方向で隣接する参照ライン18Lp,18Lr内の画像とに基づくフィルタ処理により、参照ウィンドウ3R1内の画像の画素値を算出する画素値算出部171を更に備えるので、探索方向に垂直な方向の対応点のズレの影響を少なくでき、ロバスト性を高めることが可能となる。
〈第6実施形態〉
ここでは、本発明の第6実施形態として、第1対応点3N1と第2対応点3N2との垂直方向のズレが予め定められた距離以上である場合に、信頼性の高い対応点を探索する場合について図面を参照しながら説明する。
〈情報処理システム200の構成及び機能〉
図20は、本発明の第6実施形態に係る情報処理システム200の機能ブロック図であり、図21は、第1対応点候補21N1aと第2対応点候補21N2aとの垂直方向のズレが予め定められた距離以上である場合の処理を説明する図である。例えば、第1対応点21N1と第2対応点21N2との垂直方向のズレが予め定められた画素数分以上である場合には、第1対応点21N1の信頼性が低いことが考えられる。例えば、撮像系11a,11bのステレオ配置の最大ズレ量がサブピクセルレベルであれば、1画素以上のズレが生じたときは水平方向の対応位置に誤りが生じている可能性がある。
本実施形態に係る情報処理装置201の相関値算出部203は、基準画像21B上に設定された基準ウィンドウ(図示省略)内の画像と、参照画像21R上に設定された参照ウィンドウ(図示省略)内の画像とに基づいて、差分絶対値和法(SAD法)を用いて両者の相関値を算出し、該相関値を記憶部202に一時格納する。相関値算出部203によって算出される相関値は、上記第1〜第5実施形態で示したPOC法であるか又は本実施形態で示すSAD法であるかにかかわらず、複数の極値をもつ。なお、SAD法については後に詳述する。
第1特定部204は、相関値算出部203によって算出された複数の極値のうち最大値を示す座標を第1対応点候補21N1aとして特定する。また、第2特定部205は、相関値算出部203によって算出された複数の極値のうち最大値を示す座標を第2対応点候補21N2aとして特定する。
さらに、情報処理装置201は、第1対応点候補21N1aと第2対応点候補21N2aとの距離が予め定められた距離(例えば、1画素分)以上であるか否かを判断する判断部208を備えている。判断部208によって、第1対応点候補21N1aと第2対応点候補21N2aとの距離が1画素分以上であると判断された場合には、第1特定部204は、第1対応点候補21N1aを特定した際の相関値を記憶部202から読み出して、該相関値のうち最大値の次に大きい極値を示す座標を第1対応点21N1として特定する。一方、第1対応点候補21N1aと第2対応点候補21N2aとの距離が1画素分未満であると判断された場合には、第2特定部205は、第2対応点候補21N2aを第2対応点21N2として特定する。
なお、判断部206は、該相関値のうち最大値の次に大きい極値を示す座標にある第1対応点21N1と、第1対応点21N1に基づいて特定された第2対応点21N2との距離が予め定められた距離以上であるか否かを判断するようにしても良い。第1対応点21N1と第2対応点21N2ともまた該予め定められた距離以上である場合には、第1特定部204が、第1対応点21N1を特定した際の相関値を記憶部202から読み出して、3番目、4番目、…と順次大きい極値を示す座標を第1対応点(図示省略)として特定するようにしても良いし、対応点の特定不可として予め定められたエラー処理を実行するようにしても良い。ここで、予め定められたエラー処理とは、表示部14等にエラーメッセージを表示する等してユーザに通知する処理である。
第1対応点21N1が特定されると、以降は上記実施形態と同様にして第2対応点(図示省略)を再特定し、第3対応点21N3を特定する。
〈SAD法〉
図22(a)〜(c)は、SAD法を用いた対応点探索処理手順を示す図である。ここでは、上述の対応点探索処理で、第1対応点21N1、第2対応点21N2及び第3対応点21N3を探索・特定する手法の1つであるSAD法について説明する。
撮像系11a,11bによって同期して取得された2つの画像を、基準画像21B及び参照画像21Rとして設定する。そして、指定点21Pを中心点として包含する基準ウィンドウ21B1を基準画像21B上に設定すると共に、基準ウィンドウ21B1と略同サイズの参照ウィンドウ21R1を参照画像21R上で複数設定する。なお、図22(a)〜(c)においては説明を簡単にするために、設定される複数の参照ウィンドウのうち両端の2つの参照ウィンドウのみ記載している。
ここで、複数の参照ウィンドウ21R1は、最大視差0<p<max_dispの範囲に亘って設定される。例えば、図22(a)に示す如く、参照画像21R上の位置(視差p=0の位置)21tから、最大視差max_dispに対応した位置21uまでの範囲に亘って、第1基準方向に1画素ずつずらせた複数の参照ウィンドウ21R1が設定される。
次に、各視差p、つまり、参照ウィンドウ21R1〜21R3の各位置において、基準ウィンドウ21B1〜21B3内の画像と、参照ウィンドウ21R1〜21R3内の画像とに関する相関値を演算する。この相関演算では、例えば、基準ウィンドウ21B1内の各画素の濃度をImg1(i,j)、視差pでの参照ウィンドウ21R1内の各画素の濃度をImg2(i,j+p)として次式を用いた相関値CORpが算出される。
上式によって各視差pに対する相関値CORpが算出されると、図22(a)〜(c)に示すグラフ21Ga〜21Gcのように視差pと相関値CORpとの関係が明らかになる。このグラフ21Gaにおいて相関値CORpが最大値をとる視差21Maに対応する参照ウィンドウの中心点が第1対応点21N1となる。以上のようなSAD法を用いた対応点探索処理によれば、POC法のような高精度な対応点探索は難しいものの、演算量が抑制されるので、POC法より高速な対応点探索が可能である。ここで、設定されるウィンドウ(基準ウィンドウ21B1〜21B3及び参照ウィンドウ21R1〜21R3)が1次元の場合には、ウィンドウサイズをw×1、i=1とすることで相関値CORpを得る。
〈情報処理システム200の動作〉
図23は、情報処理システム200の動作を示すフローチャートである。情報処理システム200は、基準画像21B及び参照画像21Rを設定すると、基準ウィンドウ設定部21と第1特定部204とが連携して第1基準方向に沿った線上で基準ウィンドウ21B1を設定し、参照ウィンドウ設定部22と第1特定部204とが連携して第1基準方向に沿った線上で参照ウィンドウ21R1を複数設定する。これらのウィンドウが設定されると、相関値算出部203と第1特定部204とが連携して、指定点21Pに対応する第1対応点候補21N1aを特定し、相関値算出部203が算出した相関値CORpを記憶部202に一時記憶する(ステップS2301〜S2303)。
第1対応点候補21N1aが特定されると、基準ウィンドウ設定部21と第2特定部205とが連携して、基準ウィンドウ21B2を設定し、参照ウィンドウ設定部22と第2特定部205とが連携して、第1対応点候補21N1aを通り、かつ第2基準方向に沿った線上で参照ウィンドウ21R2を複数設定する。これらのウィンドウが設定されると、相関値算出部203と第2特定部205とが連携して、指定点21Pに対応する第2対応点候補21N2aを特定する(ステップS2304,S2305)。
第2対応点候補21N2aが特定されると、判断部208が、第1対応点候補21N1aと第2対応点候補21N2aとの距離が1画素分以上か否かを判断する。判断の結果、両者の距離が1画素分以上である場合には、Yesを選択して、第1特定部204が第1対応点候補21N1aを特定した際の相関値CORpを記憶部202から読み出して、相関値CORpに含まれる複数の極値のうち、最大値の次に大きな極値を示す座標を第1対応点21N1として特定する。さらに、特定された第1対応点21N1に基づいて第2対応点21N2を特定する。一方、判断の結果、両者の距離が1画素分未満である場合には、Noを選択する場合して、第2対応点候補21N2aを第2対応点21N2として特定する(ステップS2306〜S2309)。
第2対応点21N2が特定されると、基準ウィンドウ設定部21と第3特定部207とが連携して、第1基準方向に沿った線上で基準ウィンドウ21B3を設定し、参照ウィンドウ設定部22と第3特定部207とが連携して、第2対応点21N2を通り、かつ第1基準方向にそった線上で、参照ウィンドウ21R3を複数設定する。これらのウィンドウが設定されると、相関値算出部203と第3特定部207とが連携して、指定点21Pに対応する第3対応点21N3を特定する(ステップS2310,S2311)。
〈第6実施形態の効果〉
以上のように、判断部208によって、第1対応点候補21N1aと第2対応点候補21N2aとの距離が予め定められた距離以上であると判断された場合には、第1特定部204は、複数の極値のうち最大値の次に大きい極値を示す座標を第1対応点21N1として特定するので、異なる視点から撮像する撮像手段の平行配置のズレが大きい場合に生じ得る対応点探索におけるエラーを回避することが可能となる。
また、相関値算出部203は、SAD法を用いて相関値CORpを算出するので、演算処理を軽減して処理時間を短縮することが可能となる。
〈変形例〉
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述の各実施形態を適宜組み合わせたものであっても構わないのは勿論である。また、上記実施形態に以下のような機能を併せても良い。
〈変形例1〉
例えば、第1対応点3N1,13N1,21N1を特定する際に、対応点探索処理の信頼度が所定値よりも低い場合は、得られた結果が誤っている可能性が高い。このとき、垂直方向の参照ウィンドウ3R2,13R2,21R3〜21R4を設定したとしても正しい第2対応点3N2,13N2,21N2及び正しい第3対応点3N3,13N3,21N3が得られないのは明らかである。そこで、第1対応点3N1,13N1,21N1の信頼度が所定値よりも低い場合は、対応不能としてエラー値を返すようにしても良い。これにより、後段の処理(第2対応点3N2,13N2,21N2及び第3対応点3N3,13N3,21N3の特定処理)を行わずに済むので、演算負荷が低減すると共に、エラー出力を防止することが可能となる。
又は、第1対応点3N1,13N1,21N1の信頼度が所定値よりも低い場合は、第1対応点3N1,13N1,21N1の位置に2次元ウィンドウを設定して処理するようにしても良い。この2次元ウィンドウを用いた処理を実行することで、相関値が高い対応点が特定された場合には、その結果を用いて第2対応点3N2,13N2,21N2及び第3対応点3N3,13N3,21N3の特定処理を行う。これにより、1次元ウィンドウで特定されなかったとしても、情報量が多い2次元ウィンドウを用いることで対応付け可能なケースに対応することが可能となる。なお、該2次元ウィンドウは正方である必要はない。
〈変形例2〉
また、上記実施形態では、基準画像3B,13B,21Bの各画素ごとに第1基準方向−第2基準方向−第1基準方向の対応点探索処理を行うことを想定しているが、これに限定されるものではない。例えば、基準画像3B,13B,21Bと参照画像3R,13R,21Rとの第2基準方向のズレが全ての画素において一定である場合には、少なくとも或る1点の画素に対する第1基準方向−第2基準方向の処理を行うことで、第2基準方向のズレを算出しても良い。残りの画素に対して処理を行う際には、該1点の画素に対する処理で得られた第2基準方向のズレを考慮して、第1基準方向の1次元ウィンドウ(参照ウィンドウ3R3,13R3,21R5〜21R6)を設定することで、処理を高速に行うことが可能となる。
〈変形例3〉
上記変形例2では、第2基準方向のズレが画像全体で一様な場合を想定しているが、画像の中央部と端縁部とで第2基準方向のズレが同じであるとは限らない。しかしながら、隣接画素と比べた場合には、第2基準方向のズレに大きな差はないと想定される。
そこで、或る画素に対する第1基準方向−第2基準方向の処理を行うことで第2基準方向のズレを算出し、次の画素を処理するときは、直前に得られた第2基準方向のズレを考慮して第1基準方向の1次元ウィンドウ(参照ウィンドウ3R3,13R3,21R5〜21R6)を設定するようにしても良い。これにより、処理を高速に行うことが可能となる。
〈変形例4〉
また、上記第4実施形態で示した反復処理では、「第1基準方向−第2基準方向−第1基準方向」の処理が1セットとなり、交互に行っているが、必ずしも交互に行う必要はない。例えば、基準ウィンドウ3B1,13B1,21B1と参照ウィンドウ3R1,13R1,21R1との間のPOC値又は相関値CORpにズレがある場合(すなわち、移動量が大きい場合)は、得られた対応位置に再度同じ方向(例えば、第1基準方向)の参照ウィンドウ3R3,13R3,21R3を設定し、より詳細な単位(例えば、最初にピクセル単位で探索した場合にはサブピクセル単位)で特定する。これにより、第1基準方向の対応位置の精度がより高まるので、後段の第2基準方向の対応位置の精度も向上させることが可能となる。
〈変形例5〉
また、上記第6実施形態で示した例では、第1基準方向の対応位置を算出した後、第2基準方向の対応位置を算出するが、得られた第2基準方向の位置が所定画素数以上ずれている場合は、最初に求めた第1基準方向の対応位置の信頼度が低いことが考えられる。そこで、上記変形例1と同様に、対応不能としてエラー値を返すようにしても良いし、その位置に2次元ウィンドウを設定して処理しても良い。
本発明の第1実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。 情報処理システムの機能ブロック図である。 対応点探索処理の手順を示す模式図である。 POC法を用いた対応点探索処理手順を示す図である。 POC値の例を示す図である。 3D座標演算処理を説明する図である。 3D座標演算部によって生成されるレンジデータを示す図である。 情報処理システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。 画素データの補間を説明する図である。 情報処理システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る情報処理システムの機能ブロック図である。 対応点探索処理の手順を示す模式図である。 本発明の第4実施形態に係る情報処理システムの機能ブロック図である。 情報処理システムの動作を示すフローチャートである。 1次元ウィンドウを用いた演算によるロバスト性の低下を説明する図である。 本発明の第5実施形態に係る情報処理システムの機能ブロック図である。 画素値算出部が行う演算を説明する図である。 情報処理システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第6実施形態に係る情報処理システムの機能ブロック図である。 第1対応点候補と第2対応点候補との垂直方向のズレが予め定められた距離以上である場合の処理を説明する図である。 SAD法を用いた対応点探索処理手順を示す図である。 情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10,90,120,140,170,200 情報処理システム
21,1221 基準ウィンドウ設定部
22,1222 参照ウィンドウ設定部
23,93,143,173,203 相関値算出部
24,204 第1特定部
25,205 第2特定部
26,206 第3特定部
3B,13B,21B 基準画像
3R,13R,21R 参照画像
3P,13P,21P 指定点
3B1〜3B3,13B1〜13B3,21B1〜21B3 基準ウィンドウ
3N1,13N1,21N1 第1対応点
3N2,13N2,21N2 第2対応点
3N3,13N3,21N3 第3対応点
3R1〜3R3,13R1〜13R3,21R1〜21R3 参照ウィンドウ
94 補間部
144 処理制御部
171 画素値算出部
208 判断部
21N1a 第1対応点候補
21N2a 第2対応点候補

Claims (7)

  1. 異なる視点から撮像し取得された第1画像及び第2画像に関する処理を行う情報処理システムであって、
    前記第1画像上で指定される指定点に対応する前記第2画像上の第1対応点を、前記第2画像のうちの前記指定点に対応する位置を通り、かつ予め定められた方向に対応する第1基準方向に沿った線上で探索して特定する第1特定手段と、
    前記第2画像のうちの前記第1対応点を通り、かつ前記第1基準方向に略垂直な第2基準方向に沿った線上で探索して、前記指定点に対応する前記第2画像上の第2対応点を特定する第2特定手段と、
    前記第2画像のうちの前記第2対応点を通り、かつ前記第1基準方向に沿った線上で探索して、前記指定点に対応する前記第2画像上の第3対応点を特定する第3特定手段と
    を備え
    前記第1ないし第3特定手段は、
    前記指定点を包含する第1ウィンドウを前記第1画像上に設定する第1ウィンドウ設定手段と、
    前記第1ウィンドウと略同一サイズの1又は複数の第2ウィンドウを前記第1対応点、前記第2対応点及び前記第3対応点を探索する探索方向に沿って前記第2画像上に設定する第2ウィンドウ設定手段と、
    前記第1ウィンドウと前記第2ウィンドウとの間の相関値を算出する相関値算出手段と
    を有し、
    前記相関値算出手段によって算出された相関値に基づいて前記第1対応点、前記第2対応点及び前記第3対応点を特定し、
    前記第3特定手段は、
    前記第2ウィンドウがサブピクセル単位で設定された場合には、前記第2画像の画素データに基づく補間処理により、前記第2ウィンドウ内の画像の画素値を算出する補間手段を更に有する、情報処理システム。
  2. 異なる視点から撮像し取得された第1画像及び第2画像に関する処理を行う情報処理システムであって、
    前記第1画像上で指定される指定点に対応する前記第2画像上の第1対応点を、前記第2画像のうちの前記指定点に対応する位置を通り、かつ予め定められた方向に対応する第1基準方向に沿った線上で探索して特定する第1特定手段と、
    前記第2画像のうちの前記第1対応点を通り、かつ前記第1基準方向に略垂直な第2基準方向に沿った線上で探索して、前記指定点に対応する前記第2画像上の第2対応点を特定する第2特定手段と、
    前記第2画像のうちの前記第2対応点を通り、かつ前記第1基準方向に沿った線上で探索して、前記指定点に対応する前記第2画像上の第3対応点を特定する第3特定手段と
    を備え、
    前記第1ないし第3特定手段は、
    前記指定点を包含する第1ウィンドウを前記第1画像上に設定する第1ウィンドウ設定手段と、
    前記第1ウィンドウと略同一サイズの1又は複数の第2ウィンドウを前記第1対応点、前記第2対応点及び前記第3対応点を探索する探索方向に沿って前記第2画像上に設定する第2ウィンドウ設定手段と、
    前記第1ウィンドウと前記第2ウィンドウとの間の相関値を算出する相関値算出手段と
    を有し、
    前記相関値算出手段によって算出された相関値に基づいて前記第1対応点、前記第2対応点及び前記第3対応点を特定し、
    前記第1ウィンドウは、前記探索方向に対応する方向に長さをもつ1次元ウィンドウであり、
    前記第2ウィンドウは、前記探索方向に長さをもち、かつ前記第1ウィンドウと略同一サイズの1次元ウィンドウであり、
    前記第1画像上に含まれ、前記指定点を包含して前記探索方向に対応する方向に長さをもつ第1の1次元ウィンドウ内の画像と、前記第1の1次元ウィンドウに前記探索方向に略垂直な方向で隣接する1以上の第2の1次元ウィンドウ内の画像とを用いたフィルタ処理により、前記第1ウィンドウ内の画像の画素値を算出する第1画素値算出手段と、
    前記第2画像上に含まれ、前記探索方向に長さをもち、かつ前記第1ウィンドウと略同一サイズの第3の1次元ウィンドウ内の画像と、前記第3の1次元ウィンドウに前記探索方向に垂直な方向で隣接する1以上の第4の1次元ウィンドウ内の画像とを用いたフィルタ処理により、前記第2ウィンドウ内の画素値を算出する第2画素値算出手段と
    を更に備える、情報処理システム。
  3. 異なる視点から撮像し取得された第1画像及び第2画像に関する処理を行う情報処理システムであって、
    前記第1画像上で指定される指定点に対応する前記第2画像上の第1対応点を、前記第2画像のうちの前記指定点に対応する位置を通り、かつ予め定められた方向に対応する第1基準方向に沿った線上で探索して特定する第1特定手段と、
    前記第2画像のうちの前記第1対応点を通り、かつ前記第1基準方向に略垂直な第2基準方向に沿った線上で探索して、前記指定点に対応する前記第2画像上の第2対応点を特定する第2特定手段と、
    前記第2画像のうちの前記第2対応点を通り、かつ前記第1基準方向に沿った線上で探索して、前記指定点に対応する前記第2画像上の第3対応点を特定する第3特定手段と
    を備え、
    前記第1ないし第3特定手段は、
    前記指定点を包含する第1ウィンドウを前記第1画像上に設定する第1ウィンドウ設定手段と、
    前記第1ウィンドウと略同一サイズの1又は複数の第2ウィンドウを前記第1対応点、前記第2対応点及び前記第3対応点を探索する探索方向に沿って前記第2画像上に設定する第2ウィンドウ設定手段と、
    前記第1ウィンドウと前記第2ウィンドウとの間の相関値を算出する相関値算出手段と
    を有し、
    前記相関値算出手段によって算出された相関値に基づいて前記第1対応点、前記第2対応点及び前記第3対応点を特定し、
    前記第1特定手段は、前記相関値算出手段によって算出された相関値の複数の極値のうち最大値を示す座標を第1対応点候補として特定し、
    前記第2特定手段は、前記第1対応点候補を通り、かつ前記第2基準方向に沿った線上で前記相関値算出手段によって算出された相関値の最大値を示す座標を第2対応点候補として特定し、
    前記第1対応点候補と前記第2対応点候補との距離が予め定められた距離以上であるか否かを判断する判断手段を更に備え、
    前記判断手段によって、前記第1対応点候補と前記第2対応点候補との距離が前記予め定められた距離以上であると判断された場合には、前記第1特定手段は、前記複数の極値のうち前記最大値の次に大きい極値を示す座標を前記第1対応点として特定する、情報処理システム。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1つの請求項に記載の情報処理システムであって、
    前記第2特定手段において前記第3対応点を通り、かつ前記第2基準方向に沿った線上で探索して第4対応点を特定し、前記第3特定手段において前記第4対応点を通り、かつ前記第1基準方向に沿った線上で探索して第5対応点を特定する処理を行わせる処理制御手段を更に備える、情報処理システム。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1つの請求項に記載の情報処理システムであって、
    前記相関値算出手段は、ウィンドウ内のパターンを周波数分解し、振幅成分を抑制した信号の類似度に基づいて対応位置を演算する処理を用いて前記相関値を算出する、情報処理システム。
  6. 請求項5に記載の情報処理システムであって、
    前記ウィンドウ内の周波数分解する処理が、フーリエ変換、離散コサイン変換、離散サイン変換、ウェーブレット変換又はアダマール変換のうちの何れかの演算を含む、情報処理システム。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の情報処理システムであって、
    前記相関値算出手段は、差分絶対値和法を用いて前記相関値を算出する、情報処理システム。
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